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:::*'''最高人民会議副議長''':[[朴鉄民]]
:::*'''最高人民会議書記長''':[[朴錦煕]]
::*'''[[最高人民会議常任委員会]]'''
:::*'''[[最高人民会議常任委員会#常任委員長|最高人民会議常任委員会委員長]]''':[[崔竜海]]
:::*'''最高人民会議常任委員会副委員長''':[[太亨徹]]、[[金英大|金永大]]{{Refnest|group="注釈"|[[衛星政党]]の[[朝鮮社会民主党]]中央委員会委員長。}}
:::*'''最高人民会議常任委員会書記長''':[[鄭英国|鄭栄国]]
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#朝鮮労働党創立75周年を盛大に記念することについて
 
総会が数日にわたって開催されたのは、[[金日成]]時代の1990年1月に開催された第6期党中央委員会第17回総会以来29年ぶりとなった<ref name=Sankei20191231>{{Cite news|title= 金正恩氏「長い闘争を決心」 北総会が異例の4日目突入|newspaper=[[産経新聞]]|date=2019-12-31|url=https://www.sankei.com/article/20191231-DR4VAQGW3NIJTARSLPG7576KHA/|accessdate=2020-1-1}}</ref><ref name=Nikkei20191231>{{Cite news|title= 金正恩氏「長い闘争を決意」 党会議、異例の4日目|newspaper=[[日本経済新聞]]|date=2019-12-31|url=https://rwww.nikkei.com/article/DGXMZO54000050R31C19A2000000?s=3/|accessdate=2020-3-27}}</ref>。
 
総会では、2018年4月に開催された第7期党中央委員会第3回総会で決定していた[[大陸間弾道ミサイル]](ICBM)発射実験・[[北朝鮮核問題|核実験]]の中止措置について、金正恩が行った報告の中で「公約にわれわれがこれ以上一方的に縛られている根拠がなくなった。(中略)世界は遠からず、朝鮮民主主義人民共和国が保有することになる新しい戦略兵器{{Refnest|group="注釈"|今総会で金正恩が宣言した「新しい戦略兵器」は{{仮リンク|朝鮮労働党創建記念日|en|Party Foundation Day|ko|조선로동당 창건일}}の[[2020年]][[10月10日]]未明に挙行された[[北朝鮮の軍事パレード#2020年|朝鮮労働党創建75周年記念の軍事パレード]]で新型の潜水艦発射弾道ミサイル「[[北極星4号]](北極星4A)」や改良を加えた大陸間弾道ミサイル「[[火星15]]」として公開された<ref name=デイリーNKジャパン20201011-1>{{Cite news|title=【完全収録】朝鮮労働党創建75周年閲兵式 新型弾道ミサイル「北極星4号」初確認|newspaper=[[デイリーNK|デイリーNKジャパン]]|date=2020-10-11|url= https://dailynk.jp/archives/134611|accessdate=2020-10-11|archiveurl = |archivedate = }}</ref><ref name=デイリーNKジャパン20201011-2>{{Cite news|title=北朝鮮で党創建75年軍事パレード…新型ICBM登場|newspaper=[[デイリーNK|デイリーNKジャパン]]|date=2020-10-11|url= https://dailynk.jp/archives/134601|accessdate=2020-10-11|archiveurl = |archivedate = }}</ref><ref name=デイリーNKジャパン20201011-3>{{Cite news|title=金正恩氏が党創立75周年軍事パレードで行った演説全文|newspaper=[[デイリーNK|デイリーNKジャパン]]|date=2020-10-11|url= https://dailynk.jp/archives/134597|accessdate=2020-10-11|archiveurl = |archivedate = }}</ref><ref name =西岡省二20201010>{{Cite news|title=金与正氏演出?前代未聞「未明パレード」――正恩氏「住民ねぎらい」演説/新型ICBMで「軍事強国」誇示|author=[[西岡省二]]|newspaper=Yahoo!ニュース|date=2020-10-10|accessdate=2020-10-11|url= https://news.yahoo.co.jp/byline/nishiokashoji/20201010-00202473/|archiveurl = https://archive.ph/BsgCs|archivedate = 2020-10-11}}</ref><ref name=NHKNEWSWEB20201010>{{Cite news|title=北朝鮮 軍事パレード ICBM級とみられる新型ミサイル登場|newspaper=NHKNEWSWEB|date=2020-10-10|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201010/k10012658151000.html|accessdate=2020-10-11|archiveurl=https://archive.ph/rZmEM|archivedate=2020-10-11}}</ref>。}}を目撃することになるであろう」と発言したとして、中止措置を事実上撤回することを決定した<ref name=AFP20200101>{{Cite news|title= 北朝鮮、核・ICBM実験を再開へ 金正恩氏が宣言|newspaper=[[フランス通信社|AFP通信]]|date=2020-1-1|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3261804?act=all|accessdate=2020-1-1}}</ref><ref name=Sankei20200102>{{Cite news|title=「正面突破」連呼…焦る金正恩氏 対米・制裁、打つ手なく|newspaper=[[産経新聞]]|date=2020-1-2|url=https://www.sankei.com/smp/world/news/200102/wor2001020026-s1.html|accessdate=2020-1-8}}</ref>。
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*'''党中央委員'''(中央委員候補からの昇格):[[金衡俊]]、[[韓光相]]、[[姜宗官]]、[[金光哲]]、[[金京準]]、[[楊勝虎]]、クァク・チャンシク、パク・クァンジュ、パク・ミョンス、李逢春、松碩元
*'''党中央委員'''(直接補欠選挙):[[許哲万]]、[[李虎林]]、[[呉日晶]]、[[金栄歓]]、[[金日哲]]、[[金正浩 (軍人)|金正浩]]、[[孫英勲]]、[[林光日]]、[[崔相建]]
*'''党中央委員候補''':チャン・グァンミョン、チョン・ヒョンチョル、シム・ホンビン、リ・テイル[[李泰日]]、チェ・グァンイル、リ・ワンシク、リ・ヨンチョル、チェ・チュンギル、キム・ハクチョル、キム・チョル、[[朴正根]]、[[全学哲]]、チョ・ヨンドク、シン・ヨンチョル、[[金承進]]、ムン・ジョンウン、リ・ジョンギル、チェ・ソンナム、チョン・ヒョンギル、カン・ソン、キム・ヨンベ、キム・ギリョン、[[申紅哲]]、キム・ヨンナム
*'''党中央検閲委員会委員長''':[[李象元]]
*'''党中央委員会部長''':[[李日煥]]、[[金衡俊]]、[[崔輝]]、[[李炳哲]]、[[金徳訓]]、[[崔富一]]、[[許哲万]]、[[李虎林]]、[[韓光相]]、[[呉日晶]]
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*'''政治局員''':[[朴正天]]
*'''政治局員候補''':[[李善権]]、[[金与正]]{{Refnest|group="注釈"|金与正は2017年10月に開催された第7期党中央委員会第2回総会で政治局員候補に選出されていたが、[[2019年2月米朝首脳会談|2019年2月の米朝首脳会談]]が決裂した責任を問われて「40日間の事業(活動)停止」処分<ref name = 西岡省二20200505>{{Cite news|title=「ポスト金正恩」候補の呼び声高き金与正氏 かすかに聞き取れた低いトーンの美声|author=[[西岡省二]]|newspaper=Yahoo!ニュース|date=2020-5-5|url= https://news.yahoo.co.jp/byline/nishiokashoji/20200505-00177076/|accessdate=2020-5-5|archiveurl = https://archive.ph/XxHHQ|archivedate = 2020-10-6}}</ref>を受け、同年4月の第7期党中央委員会第4回総会で政治局員候補から解任されたとの観測が出ていた<ref name = 産経新聞20200412-1/><ref name = 聯合20200412-1/>。}}
*'''党中央委員'''(中央委員候補からの昇格):リ・テイル[[李泰日]]、[[李善権]]、[[全学哲]]、キム・チョル
*'''党中央委員'''(党中央検査委員会委員からの補欠選挙):[[朴明順]]
*'''党中央委員候補''':[[金正南]]、[[李成鶴]]、[[全明植]]、シン・チャンイル、チャン・ヨンロク、キム・スンチョル
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#国の化学工業を将来を見通して発展させる上で提起される当面の幾つかの問題
#首都([[平壌直轄市|平壌]])市民の生活保障における当面の問題
#現行の党活動で提起される一連の規約上の問題を一部修正し、党規約改正案に反映することに対する意見
#組織問題について
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一方で、金正恩は「非常防疫活動が長期性を帯びることで、活動家の間で次第に蔓延している放心と傍観、慢性化した傾向と非常防疫規律違反傾向について厳しく批判し、早まった防疫措置の緩和は想像することも、挽回することもできない致命的な危機を招くことになると重ねて警告し、各部門、各単位がこんにちの防疫形勢がよいと自己満足、陶酔して緊張性を緩めることなく伝染病流入の危険性が完全に消失する時まで非常防疫活動をいっそう強化しなければならないと強調した」としている。
 
また、平壌総合病院の建設に関する討議の中で金正恩は「平壌総合病院建設者の非常な精神力と献身的な努力によって、困難で不利な条件を果敢に克服し、建築工事が日程計画通りに頑強に推進されていることに満足の意を表し、平壌総合病院を人民に実際に最上級の先進的な医療サービスを行えるように世界的水準に立派に完工する上での早急な対策を取るための国家的な強力な措置を取り、施工部門、資材供給部門、運営準備部門に提起される具体的な課題を提示した。」と報じられたが、建設現場では病院建設工事に動員された[[朝鮮人民軍]]{{Refnest|group="注釈"|平壌総合病院の建設工事には朝鮮人民軍近衛英雄旅団と第8建設局の兵士が動員された<ref name="Speech20200317"/><ref name=デイリーNKジャパン20200319>{{Cite news|title=金正恩氏が平壌総合病院の着工式で行った演説全文|newspaper=[[デイリーNK|デイリーNKジャパン]]|date=2020-3-19|url=https://dailynk.jp/archives/130290|accessdate=2020-7-4}}</ref>。}}の兵士19人が死亡したり<ref name="Yahoo!ニュース20200629">{{Cite news|title=北朝鮮兵士ら19人が墜落死…「熾烈な徹夜戦」金正恩が要求|newspaper=[[高英起]]|date=2020-6-29|url=https://news.yahoo.co.jp/bylineexpert/kohyoungkiarticles/20200629-0018547960faf31ecad630e4caca387bf5d8aa122fc95542|accessdate=2020-7-4}}</ref>、脱走兵が続出している<ref name="Yahoo!ニュース20200704">{{Cite news|title=金正恩「残酷病院」から脱走者が相次ぐ…わずかな睡眠で死者多発|newspaper=高英起|date=2020-7-4|url=https://news.yahoo.co.jp/bylineexpert/kohyoungkiarticles/20200704-001863768b5a743397f0e3f7591ce8686ee035aea4691b61|accessdate=2020-7-4}}</ref>との報道もある。
 
なお、この拡大会議では「組織問題(党幹部の人事)」は議題として扱われていないが、デイリーNKジャパンは7月8日に配信した記事で北朝鮮の内部情報筋からの情報として、[[金与正]]が拡大会議に政治局員として参加していたと報じている<ref name=デイリーNKジャパン20200708>{{Cite news|title=金与正氏、党政治局委員に選出か…「韓国叩きで抜擢」との評価|newspaper=[[デイリーNK|デイリーNKジャパン]]|date=2020-7-8|url=https://dailynk.jp/archives/132742|accessdate=2020-7-8}}</ref>{{Refnest|group="注釈"|デイリーNKジャパンの報道によると、金与正が政治局員に昇格した時期は不明だが、金与正が座っていた席の机に置かれたネームプレートには「党政治局委員 金与正同志」と書かれており、北朝鮮の内部情報筋が韓国デイリーNKに伝えたところによると、「2日に開かれた政治局拡大会議に、金与正同志は政治局委員として参加した。正確にいつ、政治局委員になったかはわからないが、会議の参加者の大部分は、このとき初めて金与正同志が政治局委員になっていたことを知った」という。また、政治局員への昇格については、[[開城工業地区]]に設置されていた[[南北共同連絡事務所]]の爆破([[6月16日]]に断行)など、「(韓国に対する)対敵活動の雰囲気を盛り上げ、敵を容赦なく叩いて心胆を寒からしめたことで、候補委員から委員に補選されたのだろうという噂と評価がある」とデイリーNKジャパンは報じている。}}。
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#組織問題
 
政治局会議では、「最近の災害性豪雨と大水によって発生した被害状況に関する資料通報」が行われ、『雨期の間、[[江原道 (朝鮮民主主義人民共和国)|江原道]]の[[金化郡]]、[[鉄原郡 (朝鮮民主主義人民共和国)|鉄原郡]]、[[淮陽郡]]、[[昌道郡]]、[[黄海北道]]の[[銀波郡]]{{Refnest|group="注釈"|銀波郡大青里(テチョンリ)の被災地には8月6日と8月7日に金正恩が現地指導を行い、「国務委員長の戦略予備分の物資と予備穀物を供給する」指示を出している<ref name=デイリーNKジャパン20200807>{{Cite news|title=金正恩氏が水害被災地を視察…戦略予備物資供給を指示|newspaper=[[デイリーNK|デイリーNKジャパン]]|date=2020-8-7|accessdate=2020-8-14|url=https://dailynk.jp/archives/133307}}</ref>。なお、この現地指導で金正恩は[[トヨタ自動車]]の[[高級車]][[ブランド]]・『[[レクサス]]』の運転席に座ったまま、車外にいる幹部らに指示を出していたことが判明している<ref name=朝日新聞20200811>{{Cite news|title=正恩氏、自らレクサス運転する姿 豪雨現場を視察と報道|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2020-8-11|url=https://www.asahi.com/sp/articles/ASN8C6GYQN8CUHBI00S.html?iref=sp_ss_date|accessdate=2020-8-14|archiveurl = |archivedate = }}</ref>。}}、[[長豊郡]]、[[黄海南道]]、[[開城特別市|開城市]]などで3万9296ヘクタール分の農作物が被害を受けたほか、家屋1万6680余世帯と公共施設630余棟が被災し、多くの道路と橋梁・鉄道が寸断されたほか、発電所のダムが崩壊するなど、人民経済の複数の部門』で「深刻な被害を受け、被害状況が深刻な地域の住民が疎開地で生活しながら、大きな生活上の苦痛をなめている」として、大雨災害の被害状況を公表した<ref name=NHK20200814-1>{{Cite news|title=北朝鮮 大雨による被害“22人死亡 4人行方不明”|newspaper=NHKNEWSWEB|date=2020-8-14|url= https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200814/k10012566651000.html|accessdate=2020-8-14|archiveurl = https://archive.ph/Sndmf|archivedate = 2020-8-14}}</ref><ref name = 聯合ニュース20200814-2>{{Cite web|title=金正恩氏 党政治局会議で水害復旧を議論=「外部支援、受けない」|url=https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20200814000400882|website=聯合ニュース|date=2020-08-14|accessdate=2020-08-14|language=ja}}</ref>。
 
朝鮮中央通信の報道によると、金正恩は「今、わが国家は世界保健危機状況に徹底的に備えるための防疫戦を力強く繰り広げるとともに、予想外に押し寄せた自然災害という二つの挑戦と戦わなければならない難関に直面している」と指摘。続けて「党と政府はこの二つの危機を同時に克服するための正しい政策方向を提示し、立体的かつ攻勢的な闘いで洗練された指導力を発揮すべきだ。世界的な悪性ウイルスの拡大状況が悪化している現実は、水害に関連するいかなる外部的支援も許さず、国境をいっそう鉄桶のごとく閉じて防疫活動を厳格に行うことを求めている。被災地の住民と被害復旧に動員される人々の間で防疫規定に違反する傾向が絶対に現れないように教育活動をよく行わなければならない」と強調し、10月10日の党創建75周年を盛大に祝う方針も確認され、水害からの復旧も同日までに基本的に終えることを目指すとした党中央委員会政治局決定書と党中央委員会・党中央軍事委員会・国務委員会の共同命令書を示達することを金正恩が提議し、全会一致で採択された。