「将棋倒し」の版間の差分
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{{出典の明記| date = 2021年5月}}
'''将棋倒し'''(しょうぎだおし)とは、
== 遊びとしての将棋倒し ==
将棋の駒を立てて並べ、1枚を倒すと隣の駒にぶつかって隣の駒が倒れ、続いてその隣の駒が倒れるというように、連鎖的に駒が倒れていくようにして遊ぶ。同様の遊びとしては[[ドミノ倒し]]がある。
== 事故としての将棋倒し ==
{{出典の明記|date = 2021年5月 |section=1 }}
'''将棋倒し'''(しょうぎだおし)とは、雑踏の中で一人または数人がバランスを崩して倒れたことによって、周辺の者が連鎖的に転倒する[[事故]]である。次々と連鎖的に人が倒れる様が遊びの「将棋倒し」に似ていることから、上記の事故に対する慣用的な呼称となった。▼
[[File:Kyoto Station overbridge crowd accident.jpg|thumb|将棋倒しを伝える新聞記事([[京都駅跨線橋転倒事故]])]]
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14世紀に記された『[[太平記]]』中に、[[楠木正成]]が千劔破(ちはや)城([[千早城]])の上から大木を落下させて、敵の軍勢を退けた逸話が紹介されている。その記述に「将棋倒しをするごとく」との表現があり、文献上ではこれが初出とされる。また
階段等の段差部で発生しやすく、段差のある場所で発生した場合、死者が出る大事故になる危険性が高い。転落による衝撃が大きいこと、高低差により下にいる場合は上方の転落者の体重を累積的に受けること、段差の角に体をぶつけること等が原因である。平地で発生した場合でも、単独での転倒とは異なり、以下の要因から重大な被害が発生してしまう。
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# 転倒後に体勢を立て直すことが困難であり、長時間無理な姿勢で圧迫を受け続ける。
# 雑踏で発生するため、救援に時間がかかる。
# 次々に人が倒れるため避難が難しくなる。
なお、人の密度が中密度で起きやすく転倒が線状に起こるものを「'''将棋倒し'''」、超過密状態で起き転倒が塊状に拡大するものを「'''群衆雪崩'''」と区別する考え方もある<ref>竹内吉平『新訂 災害救助』近代消防社</ref>。
=== 日本将棋連盟からの抗議 ===
[[2001年]][[7月21日]]に、[[兵庫県]][[明石市]]のJR[[朝霧駅]]前[[人道橋|歩道橋]]で[[花火大会]]の見物客11人が死亡し、247人の負傷者を出す将棋倒し事故([[明石花火大会歩道橋事故]])が発生した際、4日後の[[7月25日]]付けで[[日本将棋連盟]]が
これを受けて、複数の新聞社が明石市の事故についての当時のその後の見出しでこの用語を使わなかった<ref name=ytv>[https://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/back/0301-0400/0376.html 道浦俊彦の平成ことば事情 ◆ことばの話380「将棋倒し」]</ref>。読売テレビの[[道浦俊彦]]によれば、[[報道におけるタブー#スポンサー・広告代理店タブー|新聞各社が将棋タイトル戦のスポンサーになっていることが影響した]]とも考えられる<ref name=ytv/>。
== 脚注 ==
▲実際に発生した将棋倒し事故については[[事故の一覧#群集事故|事故の一覧]]も参照のこと。
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
*[[ドミノ
*[[群集事故]]
{{将棋類}}
[[Category:将棋|しようきたおし]]▼
[[Category:将棋]]
[[Category:比喩]]
[[Category:事故]]
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