「上顎骨」の版間の差分
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Anesth Earth (会話 | 投稿記録) 「皮骨性由来の」を除去。下顎骨との比較で言えば、下顎骨の方が皮質骨主体であり、本文にも皮質骨、海綿骨割合についての記載が無いことから、1行目に、骨の特徴と記載されるには適切では無いと考えます。 |
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| 名称 =上顎骨
| 英語 = maxilla
| ラテン語
| 略号 =
| マップ =
| マップ脚注 =
| 画像
| 脚注
| 画像2
| 脚注2
| 上位構造
| 構成要素 =
| 起点 =
| 挿入 =
| 関節 =
| 前駆体 = [[咽頭弓]]
| AnatomographyPartsID = FMA9711
| DA =
| MeshName
| グレイの解剖学
| グレイの解剖学_段落 =
}}
[[ファイル:Rotation Maxilla.gif|thumb|150px|アニメーション。上顎骨を赤で、それ以外の骨を半透明にして示してある(出典:[http://lifesciencedb.jp/ag/edit?lng=jp&tp_ap=08020601%3aIF00000006000600FFFFFF1NANANANANANANANANANANANA006060%7cFMA71325%3aNANANANANANANANANAS030S%7cFMA269584%3aNANANANANANANANANAS030S%7cFMA269582%3aNANANANANANANANANAS030S%7cFMA53649%3aFF0000NANANANANANAS100S%7cFMA53650%3aFF0000NANANANANANAS100S Anatomography])。]]
'''上顎骨'''(じょうがくこつ
ヒトの上顎骨は、前顎骨([[前上顎骨]], 間顎骨)と癒合して顔面の中心において大部分をなし、左右対称に1対存在し、正中で縫合している[[骨]]である。上顎骨は下顎骨を除いた顔面頭蓋骨の中で最も大きく、上顎の大部分を占める。上顎骨には上顎の歯牙が釘植されており、左右の頬骨と繋がり、[[硬口蓋]]前部と[[鼻腔]]側壁および鼻腔底、[[眼窩]]底を形づくるものである。
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== 上顎骨体 ==
'''上顎骨体
内部には上顎洞を有する<ref name="mori83" />。上顎骨体の前面は上方の前頭突起から眼窩下窩縁を形成し、そこから下方に向かって眼窩下縫合が伸び、下部に眼窩下孔が開いている。外側に向けては、頬骨突起に向かい<ref name="mori83" />[[頬骨]]上顎縫合に至る。眼窩下孔の内下方には、犬歯窩と呼ばれる[[口角挙筋]]の起始となる窪みが存在<ref name="mori84">[[#森|森ら]], p.84</ref>し、前下方に向かって歯槽突起へと繋がる。内側方には'''鼻切痕'''{{Anchors|鼻切痕}}をなし<ref name="mori83" />、正中には上顎間縫合により左右の上顎骨が縫合し、[[鼻中隔]]を形成する。その下縁に於いて前鼻棘が前方に突出する。
骨体の上縁は前頭突起から連なりながら眼窩面をなし<ref name="mori84" />、眼窩下溝が眼窩底後縁から前内方へと伸び<ref name="mori84" />、そのまま眼窩下管となって眼窩下孔に開いている<ref name="mori84" />。眼窩面後方は内側から[[涙骨]]、[[篩骨]]、と順に縫合し、[[口蓋骨]]の眼窩突起と接している。
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== 前頭突起 ==
'''{{仮リンク|前頭突起
[[鼻骨]]、[[涙骨]]、[[前頭骨]]と接する。上顎突起の前面観は内側を鼻骨により鼻骨上顎縫合、上縁を前頭骨により前頭上顎縫合をなし、内下方には上顎骨体の内側と共に鼻切痕をなす。骨面は平滑で、眼窩縁から比較的緩やかに眼窩面に移行する。内側面観は2本の骨稜が後上方から前下方に走り、上から篩骨稜、鼻甲介稜と呼ばれる。内側面と後面によって鼻腔側壁の一部をなし、後面から内側面下部に向かって涙嚢溝が縦走し鼻涙管外壁となる。外側面観は、骨体から移行した眼窩面の一部をなし、眼窩縁に沿って前涙嚢稜が線状に隆起し、後縁は涙骨縁となる。 == 頬骨突起 ==
'''{{仮リンク|頬骨突起|en|Zygomatic_process#Zygomatic_process_of_maxilla}}'''(きょうこつとっき、{{lang-en-short|zygomatic process}})は
前面は眼窩下縁の中央部より外側下方に向かい骨縫合をなし、その下縁によって頬骨歯槽稜の峰をなし、そのまま後面に移行する。上面観は眼窩面の骨縫合から頬骨との骨縫合によって骨結合粗面となり、外側縁は頬骨歯槽稜の下縁によって三角錐様の頂点をなす。 == 口蓋突起 ==
'''{{仮リンク|口蓋突起|en|Palatine process of maxilla}}'''(こうがいとっき、{{lang-en-short|palatine process}})は
口蓋突起によって鼻腔と口腔は隔てられる。口蓋突起の前方は歯槽突起の骨稜となり、上面は鼻腔底の一部をなす。口蓋突起内側縁は正中において正中口蓋縫合をなし対側の上顎骨と縫合し<ref name="mori86">[[#森|森ら]], p.86</ref>、後縁は横口蓋縫合により口蓋骨の水平板と骨縫合する<ref name="mori86" />。下面は口腔における硬口蓋の支持面をなし、歯槽突起の骨稜移行部付近には、後方から前方へと口蓋動静脈が通る口蓋溝を有している。 == 歯槽突起 ==
'''{{仮リンク|歯槽突起|en|Alveolar process}}'''(しそうとっき、{{lang-en-short|alveolar process}})は
歯槽突起には上顎の歯牙が釘植し上顎の歯列弓をなす。下面は歯根を埋入している陥没である「歯槽」をなしながら、歯列後縁には疎な骨面による上顎結節、内側縁は対側の上顎骨との正中の骨縫合と切歯孔を有する。 == 上顎洞 ==
'''{{仮リンク|上顎洞
左右に存在し、[[副鼻腔]]の中では最も大きい。底部は鼻腔の外側壁をなし、尖部は上顎骨の頬骨突起の中に伸びる<ref name="mori85">[[#森|森ら]], p.85</ref>。また、上顎洞の粘膜は[[呼吸上皮]]に属し、その上皮には[[絨毛]]が見られる。 上顎の壁は薄く、上顎[[大臼歯]]と接近しているため、
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== 画像 ==
<gallery
</gallery>
== 脚注 ==
{{Reflist}}
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author=原著 [[森於菟]] 改訂 [[森富]] |title=分担解剖学1 |edition=第11版第20刷 |date=2000-11-20 |publisher=[[金原出版]] |___location=
== 関連項目 ==
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{{Medical-stub}}
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:しようかくこつ}}
[[Category:頭頸部の骨]]
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