「男の星座」の版間の差分
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▲『'''男の星座'''』(おとこのせいざ)は、[[梶原一騎]]原作、[[原田久仁信]]作画による[[劇画]]作品。「[[週刊漫画ゴラク]]」([[日本文芸社]])連載。
== 概要 ==
『[[週刊漫画ゴラク]]』([[日本文芸社]])にて、[[1985年]]5月24日号から[[1987年]]2月13日号まで連載された。
梶原の引退作として「'''一騎人生劇場'''」の副題通り、主人公に自分自身を据えた本格的自伝漫画であるが、梶原の死去により未完で終わっている。それまでも『[[四角いジャングル]]』・『[[空手バカ一代]]』など、[[空手]]・[[プロレス]]界を中心とした実録
[[大山倍達]]との関係決裂については、「後に述べることにする」というナレーションが入る回があったものの、そこまで話は展開しなかったため、梶原と大山の蜜月状態しか描かれていない。また、ある意味で大山に次いで
前半はまさに梶原の生い立ちから家族との関係性、劇画原作を手がけるに至る経緯など自伝的であったが、後半になると[[大山道場]]の話や、力道山、[[柳川次郎]]、ジャニー
何度か復刻されたが、最初の単行本であるゴラクコミックス版には、最終巻巻末に梶原の実弟である[[真樹日佐夫]]原作(作画は本編と同じ原田久仁信)による「さらばアニキ」が収録されている。梶原の葬式を仕切る真樹が、幼少時から、成長し劇画原作者として成功するまでの梶原との思い出を振り返る短編である。あとがきも寄せており、ここで梶原本人やその周辺を最もよく知る真樹に続編を望む声があったという事実を明かすが、やはりこれは原作者に失礼とのことで固辞している。
== 登場人物 ==
;梶一太
:主人公。子供のころからケンカっ早くて[[少年院]]にも入っていた。[[講道館]]に通う柔道少年だったが、[[木村政彦]]と力道山の試合を観戦に行った際、リングに上がって力道山にケンカを売った男・大山倍達に心を奪われ、以後大山とは不思議な縁を保つ。少年雑誌の原稿募集に応募し採用、ペンネームを梶原一騎とし、少年向け小説家として起つ。酒と女に弱い。
;梶東輔
:一太の父親。戦中から戦後の文壇史を知るやり手編集者だったが、「世間と妥協せん」ことで編集者を辞めている。[[肥後もっこす]]で無愛想。作家を目指す一太を陰ながら見守っていたが、[[胃癌|胃ガン]]で死亡。
;梶真二
:一太の実弟。頭脳明晰、学力優秀ながら、ケンカっ早さと腕力は兄同様である。本作では陰日向と一太をサポートしてくれる理解者。
;八神カオル
:[[浅草]]の超売れっ子[[ストリッパー]]。一目ぼれした一太の突撃アタックにより陥落。一太の初めての女性である。共に暮らし始めるが将来を不安に思い気持ちが荒ぶ一太の行動に苦労していると乞食の五郎ちゃんに忠告され、エリートサラリーマンに言い寄られたカオルの将来を慮った一太
;大山倍達
:
;力道山
:スーパースターの[[プロレスラー]]。力道山の観戦記を執筆した一太の記事が自分寄りではなかったことに怒り、関係者を呼び出して会見の場であった料亭の柱を、空手チョップで叩き折って見せる。その時の一太の妙に腹の据わった態度に感銘し、それが縁で一太が少年向けプロレス小説「鉄腕リキヤ」を連載するにあたり協力し、以後
;[[ユセフ・トルコ]]
:力道山門下の、元レスラーで力道山のマネージャー。[[日本語]]に堪能で、一太と力道山のパイプ役を務める。現実では力道山死後、梶原プロのスタッフとなる。
;春山章
:『[[空手バカ一代]]』に登場した「有明省吾」のモデルとなったとされる青年。ただし、春山も実在した極真会館の門下生である「春山一郎」をモデルとした架空の人物だとされている。大山の門下生。[[長崎市への原子爆弾投下|長崎で原爆に被爆]]しており余命いくばくもない。非常にストイックで、大山を神のごとく崇拝している。一太とはウマが合い、よく一緒に行動していたが、ジャニーが死んだ原因を作った相手への復讐で大暴れして逮捕、脱走しようとクルマで逃走の際に運転ミスで壁に激突、壮絶な死を迎える。
;ジャニー
:自称、大山空手道場の私設応援団長。大山道場の近くでいつもオデンの屋台を開いているオカマ。美男子の春山にホレており、春山をつれてきた門下生は無料サービスで飲ませるとあって、店は練習後はいつも大山門下生でにぎわっている。過去、大きな店を構えて繁盛していたが、[[覚醒剤]]に手を出して捕まり、服役中に店のナンバー
;[[柳川次郎]]
:超大物のヤクザ。興行の関係で力道山と知り合いであるが、戦後の
;[[黒崎健時]]
:大山道場四天王の一人。
;[[ルー・テーズ]]
:最強をほこり、実際には名勝負とされていた力道山との試合さえ、実は勝敗の結果から試合展開にいたるまで一方的にコントロールし、リング内外の実力差を表現していたプロレスラー。インタビューに訪れた一太の、[[レオ・ノメリーニ]]に負けた試合についての容赦ない質問に、試合内容を決めるのは自分自身の意志だと伝え、そのとてつもない強さとしたたかさを見せ付けた。
;[[松井章圭]]
: 『空手バカ一代』に憧れて極真会館に入門したという第17回全日本空手道選手権大会の優勝者。大山、一太共にその華麗なる姿に春山章を重ねあわせた。現・極真会館館長。
== 関連項目 ==
*[[プロレススーパースター列伝]]
*[[KIMURA (漫画)]]
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