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{{出典の明記|date=20132025121月}}
[[image:Moses041.jpg|thumb|150px|[[ホセ・デ・リベーラ]]作『モーセ』([[1638年]]):十戒が書かれた石板を持つモーセが描かれている。]]
'''モーセの十戒'''('''十誡'''、モーセのじっかい、モーセの十誡、[[ヘブライ語]]: {{Rtl-lang|he|עשרת הדיברות}}、{{lang-en-short|Ten Commandments}})は、[[モーセ]]が[[神]]から与えられたとされる10の[[戒律]]のこと。
 
{{キリスト教}}
[[旧約聖書]]の[[出エジプト記]]20章32節から17節、[[申命記]]5章7節から21節に書かれており、[[エジプト]]出発の後に[[モーセ]]が[[シナイ山]]にて、神より授かったと記されている<ref>[[s:出エジプト記(口語訳)#20:3|出エジプト記(口語訳)#20:3]]</ref><ref>[[s:申命記(口語訳)#5:7|申命記(口語訳)#5:7]]</ref>。
 
十戒の内容は神の意思が記されたものであり、モーセが十戒そのものを考え出し、自らもしくは他者に記させたものではない、とされている<ref group="注">ただし旧約聖書にはモーセがシナイ山に登り、十戒を授けられ下山した旨記されており、どのようにそれが授けられたか第三者の目撃談という形では記されてはいない。</ref>。出エジプト記本文では神が民全体に語りかけたがそれが民をあまりにも脅かしたためモーセが代表者として神につかわされた、とされる。'''シナイ契約'''、または単に'''十戒'''とも呼ばれる。[[石の板|二枚の石板]]からなり、二度神から渡されている。最初にモーセが受け取ったものはモーセ自身が叩き割っていたとされる<ref>[[s:出エジプト記(口語訳)#32:19|出エジプト記(口語訳)#32:19]]</ref>。
 
== 正教会・聖公会・プロテスタント(ルーテル教会以外)を除く)の場合 ==
# 主が[[唯一神|唯一の神]]であること
# [[偶像]]を作ってはならないこと([[偶像崇拝]]の禁止)
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# [[姦淫]]をしてはいけないこと
# [[窃盗|盗んで]]はいけないこと(汝、盗む勿れ)
# [[隣人]]について偽証してはいけないこと
# 隣人の家や財産をむさぼってはいけないこと
# 隣人の財産をむさぼってはいけないこと <ref>[http://gracemission.jp/?qa_faqs=%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%8D%81%E6%88%92%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F グレース宣教会、モーセの「十戒」とは何ですか]</ref> 
 
1から4までは神と人との関係であり、5から10までは人と人に関する項目(同時に[[刑法]]の根幹)である。
 
[[ユダヤ教]]の[[安息日]]は[[土曜日]]であるが、[[キリスト教]]では[[イエス・キリスト]]の[[復活 (キリスト教)|復活]]の日である[[日曜日]]を「主の日」と呼び、日曜日を[[主日]]として礼拝している。
 
== カトリック教会・ルーテル教会の場合 ==
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# 隣人の財産を欲してはならない。<ref>[https://sanpaolo.or.jp/?p=9065 聖パウロ修道会・十戒とは何ですか]</ref>
 
== ウェストミンスターレーニングラード写本(欽定訳参考)によるモーセの十誡 ==
== ヘブライ語聖書(タナハ)におけるモーセの十戒 ==
 
古代イスラエルの人々は、自分たちの神はイスラエルをエジプトから導き出した神であるとしていた。<ref>岩波書店2000年旧約聖書〈Ⅱ〉出エジプト記 レビ記(出エジプト記解説、木幡藤子)P416</ref>
<ref>イスラエルの民は、荒野から荒野へと移動したとされる。(出エジプト記19-1)さほど遠い距離でないイスラエルまでの道のりをたどるのに40年ほどの歳月がかかったということは、モーセは、外国人に囲まれて生きる状況の中で、他宗教の神々との政治的な共存を図りながら進んで行ったことを意味している。また、モーセの妻も外国人であった。岩波書店2000年旧約聖書〈Ⅱ〉出エジプト記 レビ記(木幡藤子による出エジプト記の解説文、P401</ref>字義どおりに言うと、ヘブライ語聖書では十の言葉であり、十戒に番号はついておらず、10ないしは12の戒めがひとまとまりをなしている。<ref>岩波書店2000年旧約聖書〈Ⅱ〉出エジプト記 レビ記P90(木幡らによる、出エジプト記20:1の注17、)
</ref>
 
* 他の神々が、あなたのためにわたしの面前にあってはならない。<ref>岩波書店2000年旧約聖書〈Ⅱ〉出エジプト記 レビ記P89。従来とは異なり、他の神々の存在そのものを否定する発言ではないとしている。(出エジプト記20:3の注、木幡ら)</ref>
* あなたは自分のために像を作ってはならない。<ref>像一般が禁止されている。岩波書店2000年旧約聖書〈Ⅱ〉出エジプト記 レビ記P91(木幡らによる、出エジプト記20:4の注2、)</ref>上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にあるもののいかなる形も。あなたはそれにひれ伏しても、それらに仕えさせられてもならない。<ref>ここでの像は他の神々の像ではなく、ヤハウェの像のこと。岩波書店2000年旧約聖書〈Ⅱ〉出エジプト記 レビ記P91(木幡らによる、出エジプト記20:4の注3、)</ref>
* あなたは、あなたのヤハウェの名を、空しいこと<ref>人に害を与えたり傷つけるため嘘のために悪意をもって神の名を口にすること。岩波書店2000年旧約聖書〈Ⅱ〉出エジプト記 レビ記P91(木幡らによる、出エジプト記20:7の注8、)</ref>のために唱えてはならない。
* [[安息日]]を覚え、これを聖別しなさい。
* あなたはあなたの父と母を重んじなさい。
* あなたは殺してはならない。
* あなたは姦淫してはならない。
* あなたは 盗んではならない。
* あなたはあなたの隣人に対し、偽の証言をしてはならない。
* あなたはあなたの隣人の家を欲しがってはならない。(あなたの隣人のすべてのものを欲しがってはならない。
 
== ウェストミンスターレーニングラード写本(欽定訳参考)によるモーセの十誡 ==
私はあなたをエジプトの地から、奴隷の家から連れてきたあなたの神[[יהוה]](在ることが在る)です。
 
# 私の顔を差し置いて他の神々を思わないこと。
# 上方にある天、下方にある地、地の下の水の中にあるいかなるものをも彫像にしたり画像にしないこと。それに敬意を示したり、世話したりしないこと。
# あなたの神יהוה(在ることが在る)の名前を無に帰さないこと。
# 神聖なשבת([[安息日]])を覚えること。六日間労働し、あなたの神יהוהのשבתである七日目は労働をしないこと。
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{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
 
== 参考文献 ==
岩波書店2000年旧約聖書〈Ⅱ〉出エジプト記 レビ記 木幡藤子・山我哲雄訳(出エジプト記解説、木幡藤子)
 
== 関連項目 ==
{{commonscat|Ten Commandments}}
* [[ノアの法|ノアの七戒]]
* [[神の王国]]
* [[山上の垂訓]]
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** [[出エジプト記]]
** [[申命記]]
*[[十戒 (仏教)]]
 
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[[Category:旧約聖書]]
[[Category:ユダヤ教]]
94 ⟶ 72行目:
[[Category:出エジプト記]]
[[Category:宗教倫理]]
[[Category:モーセ|しつかい]]
 
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