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{{Pref-stub混同|pref=相島 (福岡県)}}
{{Infobox 島
| 島名= 藍島
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| 海域= [[響灘]]
| 国= {{JPN}}([[福岡県]][[北九州市]])
|地図 = {{Location map | Japan Fukuoka Prefecture#Japan|relief=1|float=center|label=藍島}}
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[[File:Aino-shima Island, Kokura-kita Ward Aerial photograph.19742009.jpg|thumb|300px270px|藍島の空中写真。1974<br/>20094月30日撮影の34枚を合成作成。<br/>{{国土航空写真}}。]]
}}
[[ファイル:Kitakyushu Ainoshima Elementary School.jpg|thumb|300px|藍島小学校]]
'''藍島'''(あいのしま)は、[[福岡県]][[北九州市]][[小倉北区]]に属する[[響灘]]にある島である。
[[ファイル:Kitakyushu Ainoshima Civic Subcenter.jpg|thumb|300px|藍島市民サブセンター。駐車している軽トラックの左側の木の下に猫が3匹いるのがわかる。]]
'''藍島'''(あいのしま)は、[[福岡県]][[北九州市]][[小倉北区]]に属する[[響灘]]にある島。筑前諸島地域として[[離島振興法]]の離島振興対策実施地域となっている<ref name="chiri">[https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/chirit/content/001619210.pdf 福岡県「福岡県離島振興計画 (令和5年度 - 令和14年度)」] - 国土交通省(2024年9月23日閲覧)</ref>。島の面積は約0.68[[平方キロメートル|km{{sup|2}}]]である<ref name="chiri" />。
 
また、地名(行政区画)としての「藍島」は福岡県北九州市小倉北区の[[大字]]となっており、全島がこれに該当する。郵便番号は802-0091。
 
== 概要 ==
北九州市の中心部近くの小倉北区[[浅野 (北九州市)|浅野]]より北西約12km、若松区の響灘埋立地の海岸部から北に約5kmの場所に位置する。北北西から南南東に伸びる細長い形をしており、[[海岸段丘]]の発達する比較的平坦な島である。約4km南東にある[[馬島 (福岡県)|馬島]]とは[[渡船]]で行き来が可能。
[[File:Aino-shima Island Kokura-kita Ward Aerial photograph.1974.jpg|thumb|300px|藍島の空中写真。1974年撮影の3枚を合成作成。<br/>{{国土航空写真}}。]]
[[小倉北区]][[浅野 (北九州市)|浅野]]より北西約12km、人口約300人の島。[[海岸段丘]]の発達する比較的平坦な島である。釣り客に人気があり、夏には海水浴客も多く訪れる。
 
人口は188人、世帯数は82世帯(令和2年[[国勢調査 (日本)|国勢調査]])<ref name="chiri" />。釣り客に人気があり、夏には海水浴客も多く訪れる<ref name="minmai">[https://www.myliving.info/areanews/12912/ 藍島と馬島行き渡船「こくら丸」新船就航] みんマイ(みんなのマイリビング)エリアニュース(2018年2月22日閲覧)</ref>。多くの[[地域猫]]が棲む「猫の島」としても知られ<ref name="minmai"/>、動物写真家の[[岩合光昭]]も島の猫を撮影する為に訪れている<ref>[https://dot.asahi.com/articles/-/111224?page=1 【岩合光昭】世界6大猫スポット!? 福岡“あいのしま”にいた「クッション猫」] AERA dot.(2018年2月22日閲覧)</ref>。また、島の周辺海域には[[スナメリ]]や[[ウミガメ]]([[アカウミガメ]])も分布しており、試験的な[[ホエールウォッチング|イルカウォッチング]]が行われていた時期も存在する<ref>{{cite journal |和書 |author=名越章博 |year=2000 |title=スナメリが導く環境教育-小倉北区藍ノ島小学校における環境教育の実践と実態- |url=https://jinrui.apa-apa.net/soturon/paper/nagoshi.pdf |journal=フィールドワーク研究 |pages=1-13 |publisher=[[北九州市立大学]]・人類学ゼミ |access-date=2025-03-02}}</ref><ref>{{cite journal |和書 |title=⑥ 海棲哺乳類の状況 - ⑦ 海棲は虫類の状況 |url=https://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/001019813.pdf |journal=フィールドワーク研究 |pages=80-86 |publisher=[[北九州市]] |access-date=2025-03-03}}</ref>。
[[漁業]]が中心で、主に[[鯛]]・[[アワビ]]・[[ウニ]]・[[サザエ]]が漁獲される。島の北西端に寄瀬浦漁港、南西端に本村漁港、南東端に大泊漁港がある。本村漁港と本土の浅野を結ぶ定期船が運航されている。
 
[[漁業]]が中心で、主に[[鯛]]・[[アワビ]]・[[ウニ]]・[[サザエ]]が漁獲される。島の北西に寄瀬浦漁港、南西に本村漁港、中央部のに大泊漁港がある。本村漁港と馬島および本土の浅野を結ぶ定期船が運航されている。
 
福岡県[[糟屋郡]][[新宮町]]にある[[相島 (福岡県)|相島]]は藍島と同じく福岡県にあり、島名の読みも同一で、猫が多いことでも共通するが、別の島である。
 
== 歴史 ==
[[日本書紀]]の仲哀紀に「阿閇島」として登場している。隣接する[[無人島]]の貝島からは[[6世紀]]のものとみられる[[古墳]]群が発見される等歴史の古い島である。
 
[[1705年]]([[宝永]]2年)から[[1723年]]([[享保]]8年)、響灘に密貿易の船が出没したため、[[小倉藩]]が遠見[[番所]]を建てた。その際に使用された旗柱台([[1721年]](享保6年)設置)は県指定文化財である。
 
== 各種施設および学校 ==
== 教育 ==
* 民宿が数軒ある。
* 北九州市立藍島小学校
* 医療機関として北九州市立藍島診療所がある。
:島には小学校しかない。北九州市発足後暫くの時期までは、小倉北区の[[北九州市立菊陵中学校]]が[[馬島 (福岡県)|馬島]]とともに分校を設けていたが、生徒数減少で1966年度を最後に廃止された。1968年、[[北九州市立城南中学校]]に「'''ひびき寮'''」が設置され、藍島の小学生は卒業すると島を離れ、この「ひびき寮」に入って城南中に通うこととなった。その後、藍島渡船の船舶改良・ダイヤの工夫により、菊陵中への通学も可能となった。なお、城南中では、現在ひびき寮に入寮している離島の生徒は藍島の生徒のみとしている(城南中のホームページを参照)。ただいずれにしろ、中学卒業後高校進学の場合は、島を離れることを余儀なくされる。浅野渡船乗り場基準で、7:45以前に島から九州本島へ通う船の手段、17:30以降九州本島から島へ戻る船の手段が無いことが、学校生活(特に「0時限」と呼ばれる早朝補習など)、部活動や塾・予備校に通う場合の支障となるためである。同様の理由で、中学で部活動に入る場合も、活動内容によっては渡船通学が困難となるため、その場合は寮生活しか選択肢が無い。
* 学校は小学校1校([[北九州市立藍島小学校]])がある。中学校はなく、本土側の[[北九州市立菊陵中学校]]に渡船で通うか、島を離れ[[北九州市立城南中学校]]が設置している「'''ひびき寮'''」に入寮して同校に入校するか選択する<ref>[http://search.schoolkitaq.jp/school_list.php?tno=410&wno=2 北九州市教育委員会通学区域検索]</ref>。
:参考資料:[http://search.schoolkitaq.jp/ 北九州市教育委員会通学区域検索]
:島には小学校しかない。 北九州市発足後暫くの時期までは、小倉北区の[[北九州市立菊陵中学校]][[馬島 (福岡県)|馬島]]とともに分校を設けていたが、生徒数減少で1966年度を最後に廃止された。1968年、[[北九州市立城南中学校]]に「'''ひびき寮'''」が設置され、藍島の小学生は卒業すると島を離れ、この「ひびき寮」に入って城南中に通うこととなった。その後、藍島渡船の船舶改良・ダイヤの工夫により、菊陵中への通学も可能となった。なお、城南中では、現在ひびき寮に入寮している離島の生徒は藍島・馬島の生徒のみとしている(城南中のホームページを参照)。ただいずれにしろ、中学卒業後高校や高専に進学の場合は、島を離れることを余儀なくされる。浅野渡船乗り場基準で、7:45以前に島から九州本島へ通う船の手段、17:30以降九州本島から島へ戻る船の手段が無いことが、学校生活(特に「0時限」と呼ばれる早朝補習など)、部活動や塾・予備校に通う場合の支障となるためである。同様の理由で、中学で部活動に入る場合も、活動内容によっては渡船通学が困難となるため、その場合は寮生活しか選択肢が無い。
 
== 交通 ==
* 市営渡船[[小倉航路]](北九州市渡船事業所):小倉渡場(北九州市小倉北区浅野) - 馬島 - 藍島
* 小倉([[浅野 (北九州市)|浅野]])との間に1日3往復で市営渡船が運航されている。
:小倉北区浅野桟橋より** 1日3往復(夏季の土・日・祝日は4往復、年始は2往復)。馬島経由で約35分、片道400600
 
島内にバス路線やタクシーはない。
 
== 史跡・イベント ==
* 藍島遠見番所旗柱台(県指定文化財)
* 藍島盆踊り(8月、市指定無形民俗文化財)
 
== 所在地 ==
* [[福岡県]][[北九州市]][[小倉北区]]藍島
 
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
{{Commonscat|Ainoshima, Kitakyushu}}
* [[白州灯台]] - 藍島西方2kmにある岩礁上に立つ灯台
* [[日本の地理]]
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== 外部リンク ==
* [http://www.pref.fukuoka.lg.jp/d07/aino-shima.html 福岡県のホームページ  藍島]
* [http://www.yado.co.jp/sima/aisima/aisima.htm よかとこBY 藍島]
 
{{日本の指定離島}}
 
{{Japan-geo-stub}}
{{Pref-stub|pref=福岡県}}
{{DEFAULTSORT:あいのしま}}
[[Category:小倉九州市区の町・字]]
[[Category:小倉北区の地理]]
[[Category:福岡県の島]]
[[Category:日本海の島]]