「總持寺祖院」の版間の差分

2009年2月19日 (木) 03:26時点における版

2025年3月15日 (土) 22:44時点における最新版

(60人の利用者による、間の93版が非表示)

1行目:

{{Otheruses|石川県輪島市の曹洞宗「'''總持寺祖院'''」|神奈川県横浜市鶴見区にある曹洞宗「'''大本山總持寺'''」|總持寺}}

'''総持寺'''（そうじじ）は、[[石川県]][[輪島市]][[門前町 (石川県)|門前町]]にある[[曹洞宗]]寺院。山号は諸岳山。かつての[[曹洞宗]]大本山で大本山の機能が[[横浜市]]の[[総持寺]]に移転された後は'''祖院'''（そいん）と称されて別院扱いとなった。通称、'''能山'''（のうざん）あるいは'''岳山'''（がくざん）。

{{日本の寺院

|名称 = 總持寺祖院

|画像 = [[File:Souijisoinnsoudou.jpg|250px]]

|画像説明 = 山門と僧堂および境内の一部

|所在地 = [[石川県]][[輪島市]][[門前町 (石川県)|門前町]]門前1-18-1

|位置 = {{Coord|37|17|11|N|136|46|14|E|region:JP-17|display=it}}

|地図2 = {{Location map|Japan Ishikawa Prefecture#Japan|relief=1|width=190}}

|山号 = 諸嶽山

|宗旨 = 曹洞宗

|宗派 =

|寺格 = 別院

|本尊 =

|創建年 = 1321年（[[元亨]]元年）

|開山 = [[瑩山紹瑾]]

|中興年 =

|中興 =

|正式名 =

|別称 = 能登祖院、能山、岳山

|札所等 = [[北陸三十三ヵ所観音霊場]] 第15番

|文化財 = 總持寺祖院16棟（国の[[重要文化財]]）

|公式HP = https://noto-soin.jp/

|公式HP名 = 大本山総持寺祖院

}}

'''總持寺祖院'''（そうじじそいん）は、[[石川県]][[輪島市]][[門前町 (石川県)|門前町]]門前にある[[曹洞宗]]の寺院である。山号は諸嶽山。[[通称]]は'''能山'''（のうざん）あるいは'''岳山'''（がくざん）。

元は'''諸岳寺'''（もろおかじ）と呼ばれた[[行基]]創建と伝えられる[[密教]]系寺院（一説には[[真言宗]]<ref>『日本仏教史事典』説</ref>）。[[元亨]]元年（[[1321年]]）に当時の[[住持]]である[[定賢]]が霊夢を見て[[越中国]][[永光寺]]にいた[[瑩山紹瑾]]に寺を譲った。瑩山紹瑾はこれを禅林として改め、総持寺と命名して[[開山]]となった。翌年、瑩山紹瑾は[[後醍醐天皇]]よりの勅問10問に答えた褒賞として、同寺に「日本曹洞賜紫出世之道場」の寺額が授けられたとするが、伝説の域を出ないと言われている。[[正中 (元号)|正中]]元年（[[1324年]]）に瑩山紹瑾は「諸岳山十条之亀鏡」を定めて寺制を整えた。その後、寺を継承した[[峨山韶磧]]によって整備され、五哲と呼ばれた門人によって5ヶ所の子院が設けられた。曹洞宗の多くの寺院が同時の系統をひき、本山の地位や諸権利を巡って[[越前国]][[永平寺]]と論争を行うこともあったものの、「[[能登国]]の大本山」すなわち能山として親しまれた。[[室町幕府]]や地元の[[能登畠山氏]]・[[長谷部氏]]の庇護を受け、[[元亀]]元年（[[1570年]]）の戦乱で焼失したものの、新領主の[[前田氏]]のもとで再興され、[[明暦]]3年（[[1657年]]）には寺領400石が与えられるなど、[[金沢藩]]時代を通じて手厚い保護を受けた。また、[[江戸幕府]]は[[元和 (日本)|元和]]元年（[[1615年]]）永平寺・総持寺をともに大本山として認めるとともに[[徳川家康]]の意向で1,000両が寄付されて幕府祈願所に指定された。住持の地位は5つの子院による輪番制が採られたが、[[明治]]3年（[[1870年]]）の[[栴崖奕堂]]以後独住の住持が置かれた。ところが、明治31年（[[1898年]]）4月13日の大火で開山廟所である伝燈院経蔵といくつかの小施設を除いた全山が焼失してしまう。明治38年（[[1905年]]）に再建されたものの、これを機により大本山に相応しい場所への移転を求める声が高まり、明治44年（[[1911年]]）[[11月5日]]に横浜[[鶴見区 (横浜市)|鶴見]]への移転遷祖の儀式が行われ、能登の総持寺は祖院と呼ばれるようになった。

かつての[[曹洞宗]]の大本山「總持寺」。本山の機能が[[神奈川県]][[横浜市]]へ移転する際に、移転先が「[[總持寺|大本山總持寺]]」となり、能登の「總持寺」は「總持寺祖院」と改称され別院扱いとなる。

== 歴史 ==

元は'''諸岳寺'''（もろおかじ）と呼ばれた[[行基]]創建と伝えられる[[密教]]系寺院（一説には[[真言宗]]<ref>『日本仏教史辞典』説</ref>）。

[[1321年]]（[[元亨]]元年）に当時の[[住持]]である定賢が霊夢を見て、[[越中国]][[永光寺]]にいた[[瑩山紹瑾]]に寺を譲った。瑩山紹瑾はこれを禅林として改め、総持寺と命名して[[開山 (仏教)|開山]]となった。

翌年、瑩山紹瑾は[[後醍醐天皇]]よりの勅問10問に答えた褒賞として、同寺に「日本曹洞賜紫出世之道場」の寺額が授けられたとするが、伝説の域を出ないと言われている。

[[1324年]]（[[正中 (元号)|正中]]元年）、瑩山紹瑾は「諸岳山十条之亀鏡」を定めて寺制を整えた。その後、寺を継承した[[峨山韶碩]]によって整備され、五哲と呼ばれた門人によって5か所の子院が設けられた。曹洞宗の多くの寺院が同寺の系統をひき、本山の地位や諸権利を巡って[[越前国]][[永平寺]]と論争を行うこともあったものの、「[[能登国]]の大本山」すなわち能山として親しまれた。

[[室町幕府]]や地元の[[畠山氏#能登畠山家（匠作家）|能登畠山氏]]・[[長谷部氏]]の庇護を受ける。

[[1570年]]（[[元亀]]元年）の戦乱で焼失したものの、新領主の[[前田氏]]のもとで再興される。

[[1657年]]（[[明暦]]3年）には寺領400石が与えられるなど、[[加賀藩]]時代を通じて手厚い保護を受けた。

また、[[江戸幕府]]は[[1615年]]（[[元和 (日本)|元和]]元年）永平寺・總持寺をともに大本山として認めるとともに[[徳川家康]]の意向で1,000両が寄付されて幕府祈願所に指定された。住持の地位は5つの[[塔頭]]（普蔵院、妙高庵、洞川庵、伝法庵、如意庵）による輪番制が採られたが、[[1870年]]（[[明治]]3年）の[[栴崖奕堂]]以後独住の住持が置かれた。

[[1898年]]（明治31年）4月13日の大火で開山廟所である伝燈院経蔵といくつかの小施設を除いた全山を焼失した<ref>[{{NDLDC|1920411/133}} 明治31年4月15日読売新聞『新聞集成明治編年史. 第十卷』]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。

[[1905年]]（明治38年）再建されたものの、これを機により大本山に相応しい場所への移転を求める声が高まる<ref>地元では移転反対運動があった[{{NDLDC|1920436/88}} 「能本山騒動」東京朝日新聞 明治39年8月22日『新聞集成明治編年史第十三巻』]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。

[[1911年]]（明治44年）[[11月5日]]、横浜[[鶴見区 (横浜市)|鶴見]]への移転遷祖の儀式が行われ、以降能登の總持寺は「總持寺祖院」と呼ばれるようになった。

[[2007年]]（[[平成]]19年）[[3月25日]]に[[能登半島地震 (2007年)|能登半島地震]]が発生。伽藍が傾くなど境内の建物30棟すべてが被害を受けた<ref>「被災僧堂、復興へ一歩 総持寺祖院が上棟 輪島/石川県」、[[朝日新聞]]2008年7月21日付朝刊（石川全県版）、25頁</ref>。その後は修復工事が進められ、開創700年目の[[2021年]]（[[令和]]3年）4月に[[落慶]]法要が営まれた<ref>{{Cite news|url=https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/377626 |title=輪島市「完全復興」 能登半島地震14年 奉納揮毫で宣言 總持寺の修復完了 |newspaper=[[北國新聞]]デジタル |publisher=北國新聞社 |date=2021-04-06 |accessdate=2021-10-03}}</ref>。なお、[[2008年]]（平成20年）3月に仏殿・法堂などが国の[[登録有形文化財]]となっている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.city.wajima.ishikawa.jp/docs/2014052100012/file_contents/R030331.pdf |title=輪島市文化財一覧表(R030331時点) |publisher=輪島市 |format=PDF |page=07 |date=2021-03-31 |accessdate=2021-10-03}}</ref>。

[[2024年]]（[[令和]]6年）[[1月1日]]にも[[能登半島地震 (2024年)|能登半島地震]]が発生し、国の登録有形文化財17棟を含む七堂伽藍や回廊などが倒壊<ref name="hokkoku240102">{{Cite web |title=【能登半島地震】總持寺祖院の回廊倒壊 昨年修復、「１７年前に逆戻り」 本紙記者ルポ｜社会｜石川のニュース｜北國新聞 |url=https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1280021 |website=北國新聞 |date=2024-01-02 |access-date=2024-01-05 |language=ja}}</ref><ref name="chunichi240107">「能登半島地震 総持寺再建「もう難しい」 07年被災から復興した直後 輪島 門前の商店街も被害甚大」、[[中日新聞]]2024年1月7日朝刊、23頁</ref>。前述の2007年の地震による被害箇所が修復され、總持寺開祖・瑩山の700回忌法要に向けた記念行事などを控える矢先での被災となった<ref name="hokkoku240102" /><ref name="chunichi240107" />。

[[2025年]]（令和7年）3月に開かれた修理専門委員会において、国重要文化財などの建物の復旧に約38億円の事業費、工事に約9年2カ月を要し、完了は2034年春の見込みと発表された<ref>[https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1684034 總持寺祖院、修復に9年超 輪島・門前、全41棟被害、費用38億円] - 北國新聞 2025年3月13日</ref>。

== 伽藍 ==

*経蔵 - 重要文化財<ref>[http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=1324 経蔵（きょうぞう）・總持寺祖院｜見る・感じる｜観光スポット一覧｜能登輪島観光情報 輪島ナビ]</ref>。

*山門 - 「三門」とも。重要文化財。昭和7年（1932年）再建。

*香積台 - [[庫裏]]。総受付など總持寺祖院を運営する中枢部<ref>[http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=1327 香積台（こうしゃくだい）・總持寺祖院｜見る・感じる｜観光スポット一覧｜能登輪島観光情報 輪島ナビ]</ref>。登録有形文化財（建造物）<ref>[https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006827 国指定文化財等データベース：主情報詳細「總持寺祖院香積台」]</ref>。

*仏殿 - 本尊である[[釈迦如来|釈迦牟尼仏]]を正面に安置し、左に[[達磨|達磨大師]]を、右に[[大権修利菩薩|大権修理菩薩]]を安置する書院風仏堂<ref>[http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=1328 仏殿（ぶつでん）・總持寺祖院｜見る・感じる｜観光スポット一覧｜能登輪島観光情報 輪島ナビ]</ref>。重要文化財。

*[[法堂]] - 「大祖堂」と通称される<ref>[http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=1329 法堂（はっとう）・總持寺祖院｜見る・感じる｜観光スポット一覧｜能登輪島観光情報 輪島ナビ]</ref>。重要文化財。

*放光堂 - 納骨堂<ref>[http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=1330 放光堂（ほうこうどう）・總持寺祖院｜見る・感じる｜観光スポット一覧｜能登輪島観光情報 輪島ナビ]</ref>。重要文化財。

*伝燈院御霊屋 - 瑩山紹瑾の[[霊廟]]。元禄6年建立<ref>。重要文化財[http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=1331 伝燈院（でんとういん）・總持寺祖院｜見る・感じる｜観光スポット一覧｜能登輪島観光情報 輪島ナビ]</ref>。重要文化財。

*僧堂 - [[禅]]修行の中心の場。昭和5年（1930年）再建<ref>[http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=1333 僧堂（そうどう）・總持寺祖院｜見る・感じる｜観光スポット一覧｜能登輪島観光情報 輪島ナビ]</ref>。

*慈雲閣観音堂 - 観世音菩薩が安置されている。毎年7月17日の観音祭りの時のみ開帳する。<ref>[http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=1332 慈雲閣（じうんかく）・總持寺祖院｜見る・感じる｜観光スポット一覧｜能登輪島観光情報 輪島ナビ]</ref>重要文化財

*鐘鼓楼及び回廊 - 山門と僧堂をつなぐ[[回廊]]。重要文化財。

*玄風廊（げんふうろう） - 法堂と僧堂をつなぐ廊下。重要文化財。

*慧心廊（けいしんろう） - 法堂と仏殿をつなぐ廊下。重要文化財。

*三樹松関 - 重要文化財<ref>[http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=1325 三樹松関（さんじゅしょうかん）・總持寺祖院｜見る・感じる｜観光スポット一覧｜能登輪島観光情報 輪島ナビ]</ref>。

{{節stub}}

<gallery>

ファイル:Soujjisoinsnmon.jpg|山門（三門）

ファイル:Soujijisoinbutuden.jpg|仏殿

ファイル:Soujijisoinhatou.jpg|法堂（大祖堂）<ref>法堂（大祖堂）の画像は、2011年9月3日に撮影された改修時のもの。</ref>

ファイル:Souijisoinkyouzou.jpg|経蔵

</gallery>

== 文化財 ==

=== 重要文化財（国指定） ===

* 總持寺祖院 16棟 - 2024年（令和6年）12月9日指定<ref>[https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/94122701.html 文化審議会の答申（国宝・重要文化財（建造物）の指定）]（文化庁報道発表 、2024年10月18日）。</ref><ref>令和6年12月9日文部科学省告示第168号。</ref>。

** 大祖堂

** 仏殿

** 山門

** 鐘鼓楼及び回廊

** 放光堂

** 慧心廊

** 玄風廊

** 伝燈院御霊屋

** 伝燈院唐門

** 慈雲閣観音堂

** 白山社本殿

** 白山蔵

** 経蔵

** 三樹松関

** 裏門

=== 登録有形文化財 ===

*禅悦廊

*香積台

*白山井戸

=== 石川県指定有形文化財 ===

*経蔵

*金銅五鈷鈴

*紙本著色花鳥図（伝元信筆）

*紙本著色頻婆裟羅王・韋提希夫人像

*紙本水墨元画浪龍図

*絹本著色明画十六羅漢図

*桃尾長鳥鎗金手箱

== 歴代住持 ==

* 開山 [[瑩山紹瑾]]（佛慈禅師 弘德圓明國師 常濟大師） 1268年 - 1325年

* 第2世 [[峨山韶碩]]（大現宗猷國師） 1275年 - 1365年

'''輪住'''（塔頭五院住持の一定期間交替輪番制となる）

* [[普蔵院]] - [[太源宗眞]] - 1370年

* [[妙高庵]] - [[通幻寂霊]] 1322年 - 1391年

* [[洞川庵]] - [[無端祖環]]

* [[伝法庵]] - [[大徹宗令]] 1333年 - 1408年

* [[如意庵]] - [[実峰良秀]] 1318年 - 1405年

'''独住'''（第4世以降横浜[[鶴見区 (横浜市)|鶴見]]へ移転）

* 第1世 [[栴崖奕堂]]（1870年 - 1879年、諸岳奕堂 弘濟慈徳禅師） 1805年 - 1879年

* 第2世 [[畔上楳仙]]（1880年 - 1901年、大岡楳仙 法雲普蓋禅師） 1825年 - 1901年

* 第3世 [[西有穆山]]（1901年 - 1905年、穆山瑾英 直心浄國禅師） 1821年 - 1910年

* 第4世 [[石川素童]]（1905年 - 1920年、牧牛素童 大圓玄致禅師） 1841年 - 1920年

* 第5世 [[新井石禅]]（1920年 - ？年、穆英石禅 大陽真鑑禅師） 1864年 - 1927年

* 第6世 [[杉本道山]]（？年 - 1929年、玄光道山 眞應誠諦禅師） 1847年 - 1929年

* 第7世 [[秋野孝道]]（1929年 - ？年、大忍孝道 黙照圓通禅師） 1857年 - 1934年

* 第8世 [[栗山泰音]]（？年 - 1935年、雷?泰音 覺同行智禅師） 1860年 - 1937年

* 第9世 [[伊藤道海]]（1935年 - 1940年、天祐道海 無辺光照禅師） 1874年 - 1940年

* 第10世 [[鈴木天山]]（1940年 - 1941年、白龍天山 密傳慈性禅師） 1863年 - 1941年

* 第11世 [[大森禅戒]]（1941年 - 1941年、活龍禪戒） 1871年 - 1947年

* 第12世 [[高階瓏仙]]（1941年 - ？年、玉堂瓏仙 大鑑道光禅師） 1876年 - 1968年

* 第13世 [[福山界珠]]（？年 - 1943年）

* 第14世 [[久我篤立]]（1943年 - 1943年） 1861年 - 1943年

* 第15世 [[佐川玄彝]]（1943年 - 1944年、訓山玄彝） 1866年 - 1944年

* 第16世 [[熊澤泰禪]]（1944年 - 1944年、祖學泰禪 大光圓心禅師） 1873年 - 1968年

* 第17世 [[渡辺玄宗]]（1944年 - 1957年、本行玄宗 圓鑑不昧禅師） 1869年 - 1963年

* 第18世 [[孤峰智璨]]（1957年 - 1967年、瑩堂智璨 円応至道禅師） 1879年 - 1967年

* 第19世 [[岩本勝俊]]（1967年 - ？年、絶海勝俊 正応天眞禅師） 1891年 - 1979年

* 第20世 [[乙川瑾映]]（？年 - ？年、形山瑾映 仏海真光禅師）1902年 - 1982年

* 第21世 [[梅田信隆]]（？年 - ？年、真源宏宗禅師）1906年 - 2000年

* 第22世 [[成田芳髄]]（？年 - 1998年、得道芳髄）1905年 - 1998年

* 第23世 [[板橋興宗]]（1998年 - 2002年、雲海興宗 閑月即心禅師） 1927年 - 2020年

* 第24世 [[大道晃仙]]（2002年 - 2011年、大鼎晃仙 慈峰英鑑禅師） 1917年 - 2011年

* 第25世 [[江川辰三]]（2011年 - 2021年、徹玄辰三 大寛眞應禅師） 1928年 - 2021年

* 第26世 [[石附周行]]（2021年 - 、法雲周行 光潤道圭禅師） 1937年 -

== 古和秀水 ==

[[File:Kwasyouzu.jpg|thumb|150px|古和秀水{{Coord|37|16|15.6|N|136|46|19.5|E|region:JP-17|display=inline}}]]

總持寺祖院の門前町を流れる鬼屋川の5km上流の深い森林に包まれた[[丘陵]]の中に日量約90トンの湧水が湧いている。[[開祖]]瑩山紹瑾が[[竜神]]の[[神託]]により霊水が出ることを教えられたとの伝説が伝わっている。この由来により、寺及び住民では、この水を仏前の献茶・献湯の[[聖水]]として尊び使用されている<ref>[http://www.city.wajima.ishikawa.jp/kankou/kowasyudo.htm 古和秀水] - [[輪島市]]</ref>。また、この水は、子供には清水大人には酒になったため瑩山が「コワシュウド」と命名したとの伝説がある。[[1985年]][[名水百選]]の一つに指定されている<ref>[http://www2.env.go.jp/water/mizu-site/meisui/data/index.asp?info=34 瓜裂の清水] - [http://www2.env.go.jp/water/mizu-site/meisui/index.html 名水百選] - [[環境庁]]</ref>。また、輪島市は「'''旅愁との出会い 千枚田'''」をテーマとして[[水の郷百選]]に選定されており<ref>[https://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/mizusato/shichoson/hokuriku/wajima.htm 旅愁との出会い 千枚田] - [https://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/mizusato/index.htm 水の郷百選]</ref>、總持寺祖院、門前町、その所縁のある古和秀水は、[[白米千枚田]]と並ぶ名水スポットとなっている。

飲用は煮沸して飲む旨の注意書きがあり、湧出口横にろ過した取水場がある。また、道中は總持寺祖院の所縁ある寺社跡が残り遊歩道が整備されているとともに、古和秀水周辺は森林公園として整備されている。

== 脚注 ==

{{脚注ヘルプ}}

{{Reflist}}

== 参考文献 ==

<!-- 本項目を編集する際に出典として用いた文献 -->

*平凡社『日本史大事典』第4巻「総持寺」（執筆者:石川力山）

*吉川弘文館 平凡社『日本仏教史辞大事典』第4巻「総持寺」（執筆者:大三輪竜彦：石川力山）

* 吉川弘文館『日本仏教史辞典』「総持寺」（執筆者：大三輪竜彦）

* 春秋社『道元小事典』

== 外部リンク ==

{{Commons cat|Sojiji Soin}}

* [https://noto-soin.jp/ 大本山総持寺祖院] - 公式サイト

* [https://www.sotozen-net.jp/temple/1 諸嶽山 大本山總持寺祖院] - 曹洞宗石川県宗務所

* [https://www.hot-ishikawa.jp/spot/5788 ほっと石川旅ねっと 大本山総持寺祖院] - 石川県観光連盟

{{Buddhism2}}

{{名水百選}}

{{Normdaten}}

{{DEFAULTSORT:そうしし}}

[[Category:中部地方曹洞宗の禅寺院]]

[[Category:輪島市瑩山]]

[[Category:石川県の寺]]

[[Category:輪島市の歴史]]

[[Category:輪島市の建築物]]

[[Category:名水百選]]

[[Category:重要文化財 (建造物)]]

[[Category:石川県の重要文化財]]

[[Category:石川県の登録有形文化財]]

[[Category:石川県指定有形文化財]]

[[Category:江戸時代の建築]]

[[Category:1930年竣工の日本の建築物]]

[[Category:1932年竣工の日本の建築物]]