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{{Pathnav|第一三共|frame=1}}
{{出典の明記|date=2022年12月10日 (土) 11:10 (UTC)}}
{{基礎情報 会社
|社名=第一製薬株式会社
|英文社名=DaiichiDAIICHI PharmaceuticalPHARMACEUTICAL CoCO., LtdLTD.
|ロゴ=
|画像=
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|略称=
|国籍={{JPN}}
|本社郵便番号=103-8234
|本社所在地=[[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]][[日本橋 (東京都中央区)|日本橋]]3-14-10
| 本社緯度度 = |本社緯度分 = |本社緯度秒 = |本社N(北緯)及びS(南緯) =
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|統一金融機関コード=
|SWIFTコード=
|事業内容=[[医療用医薬品]]等、一般用医薬品、医療用・食添用・飼料用原末など製造仕入れ、販売
|代表者=森田清
|資本金=452億46百万円
|発行済株式総数=268,453,235株
|売上高=
|営業利益=
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|純資産=
|総資産=
|従業員数=3,804名
|支店舗数=
|決算期=
|会計監査人=
|所有者=
|主要株主=[[第一三共]] 100%
|主要部門=
|主要子会社=[[三共 (製薬会社)|三共]]
|関係する人物=
|外部リンク=[https://web.archive.org/web/20050508235626fw_20060524033050/http://www.daiichipharm.co.jp/ 第一製薬]<br/>(インターネットアーカイブ]
|特記事項=2006年3月現在のデータ。
}}
'''第一製薬株式会社'''(だいいちせいやく、{{Lang-en-short|DaiichiDAIICHI PharmaceuticalPHARMACEUTICAL CoCO.,Ltd LTD.}})は、かつて存在した[[日本]]の[[医薬品]]メーカー。[[1915年]][[10月1日]]創業。スローガンは創業70周年記念時に制定された「いのち、ふくらまそう。」。本社所在地は[[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]][[日本橋 (東京都中央区)|日本橋]]3-14-10であった。
 
== 歴史 ==
第一製薬の前身「アーセミン商会」は、[[慶松勝左衛門]]によって1915年に設立された。前年に始まった[[第一次世界大戦]]のため、海外からの医薬品の輸入が途絶えた。とりわけ深刻だったのは、[[梅毒]]の特効薬とされていた「[[サルバルサン]]」(Salvarsan, [[ドイツ]]・[[ヘキスト (化学メーカー)|ヘキスト]]社商標・一般名)だった。サルバルサンはドイツの[[細菌学|細菌学者]][[パウル・エールリヒ]]が、留学していた泰佐八郎の協力を得て開発した薬剤である。
その後、1918年に第一製薬株式会社として発足した。
 
[[2005年]][[9月28日]]、[[三共 (製薬会社)|三共]]と[[持株会社]]方式で経営統合。2005年4月1日に業界2位となった[[アステラス製薬]]([[山之内製薬]]と[[藤沢薬品工業]]が合併)を抜き、[[武田薬品工業]]に次ぐ業界2位となった。共同持株会社として「[[第一三共|第一三共]]株式会社]]」を設立。(統合3日後の10月1日に創業90周年を迎えていた)[[2007年]]4月に三共ともども第一三共に吸収合併され完全統合した。
 
また、[[OTC]]部門は共に分離され、[[第一三共ヘルスケア]]を設立。さらに2006年4月には藤沢薬品工業と山之内製薬のOTC部門切り離しによって誕生した[[ゼファーマ]]を買収。第一三共の傘下となったことで、OTCで[[大正製薬]]に次ぐ業界2位に躍り出た。なお、ゼファーマは2007年4月吸収された形となり、企業名は第一三共ヘルスケアのままであるがゼファーマを吸収合併した
 
== 代表的な商品 ==
;医療用
*タリビッド(一般名:[[オフロキサシン]]OFLX)
:[[ウイントマイロン]](一般名:[[ナリジクス酸]]NA)をリード化合物として合成された[[抗菌剤]]。研究開始6年後に合成されたDJ‐1611は腸管吸収が悪く、開発を断念。1979年に見出されたDJ‐6783は尿中に排泄され、断念。1980年にオフロキサシンにたどり着いた。この間合成された新規化合物は1,100に及ぶ。OFLXによって、[[ニューキノロン]]系抗菌剤が[[化学療法 (細菌)|化学療法]]([[経口]])の主流を占めるようになった。
*[[クラビット]]<sup>®</sup>(合成抗菌剤、[[レボフロキサシン]]、略号:LVFX)
:タリビッドは[[ラセミ体]]であり、そのL体のみを製剤化したもの。LVFXはOFLXの10倍(他のニューキノロン剤の100倍)という「にわかには信じ難い」(開発者・早川勇夫談)効力を持つ。LVFXの特許出願は1985年だが、6つのグループがしのぎを削っており、早川によれば「特に2番手との差はわずか2日違い」であった。早川はこの発明により[[紫綬褒章]]を受章した。
*パナルジン<sup>®</sup>([[抗血小板剤]]、一般名:[[塩酸[[チクロピジン]])
*オムニパーク<sup>®</sup>(非イオン性[[造影剤]]、一般名:[[イオヘキソール]]
*モービック<sup>®</sup>(COX([[COX-2]]阻害薬、一般名:[[メロキシカム]]
*サンリズム<sup>®</sup>([[抗不整脈薬|不整脈治療薬]]、一般名:[[ピルジカイニド]])
*アーチスト<sup>®</sup>(α([[α・βブロッカー]][[血圧降下剤]]、一般名:[[カルベジロール]])
*ミルタックス<sup>®</sup>([[消炎鎮痛]]外用薬、一般名:[[ケトプロフェン]])
*コバシル<sup>®</sup>(持続性組織[[ACE阻害薬]]、一般名:[[ペリンドプリルエルブミン]])→[[協和発酵キリン|協和発酵]]へ販売移管
*シンレスタール<sup>®</sup>([[脂質異常症]]治療薬、一般名:[[プロブコール]])
*ユリーフ<sup>®</sup>(選択的[[交感神経α受容体遮断薬|α1A受容体阻害薬]]、[[前立腺肥大症]]に伴う排尿障害改善薬、一般名:[[シロドシン]]
*ノイエル<sup>®</sup>(一般名:塩酸[[セトラキサート]]
*パントシン<sup>®</sup>(一般名:[[パンテチン]]
:B群[[ビタミン]]の一種である[[パントテン酸]]の前駆物質。生体内のTCAサイクルを活性化させる。なお、[[エフ・ホフマン・ラ・ロシュ|ロシュ]]社とならんで、第一製薬はパントテン酸の世界的な供給メーカーである。
*[[トランサミン]]<sup>®</sup>(一般名:[[トラネキサム酸]]
:世界初の抗[[プラスミン]]剤、「イプシロン」(一般名:イプシロン‐[[アミノカプロン酸]])のトランス体で、「イプシロン」の6~10倍の効力を持つ。1969年「[[トランサミン]]」は第21回「毎日工業技術賞」を、1970年には「横行地記念賞」を受賞した。現物質発明者の岡本彰祐神戸大学名誉教授(1916 - 2004)は抗プラスミン剤の開発により、フランスの学者から[[ノーベル賞]]に推薦された。
*エボザック<sup>®</sup>(一般名:塩酸[[セビメリン]]
*[[トポテシン]]<sup>®</sup>([[抗腫瘍]]薬、一般名:塩酸[[イリノテカン]])
*フエロン<sup>®</sup>(C型[[肝炎]]・[[肝硬変]]治療薬、[[インターフェロン]]β: IFN-β)
*[[ジルテック]]<sup>®</sup>(第2世代[[抗ヒスタミン薬]]、[[塩酸[[セチリジン]])
 
;一般用
*[[カロヤン]]シリーズ [[頭髪剤]]
*[[パテックス]] 外用消炎鎮痛薬
*[[システィナC]] [[ビタミン栄養剤]]
*[[センロック]] [[胃腸薬]]
*[[新黒丸]] [[下痢止め]]
*[[メディエード]] [[総合感冒薬]]
*[[ペラック]] [[風邪薬]]
*[[シャント]] [[強心薬]]
*[[ベトネベート]] [[皮膚薬]] [[かゆみ止め]]
*[[イクジマリン]] [[水虫薬]]
など
 
== テレビ提供番組 ==
'''歴代を含める'''
*[[パントポップショーわが輩ははなばな氏]]([[TBSテレビ|TBSKRT]]系列、[[一社提供]])
*[[染五フランキーの無闇弥太とともに]](TBS(KRT列、一社提供)
*[[ざっくばらん物語]](KRT系列、一社提供)
*[[ダンロップフェニックストーナメント]]([[MBSテレビ|毎日放送]]・[[宮崎放送]]共同制作、TBS系。[[1989年]] - [[1997年]])
*[[虹の国から]](KRT→TBS系列、一社提供)
*[[いのちの響]](TBS・毎日放送([[2006年]][[3月]]まで)・[[CBCテレビ|中部日本放送]]、番組は[[第一三共]]提供で[[2007年]][[9月30日]]まで放送された)
*[[ニュースステーパントポップショ]]([[TBSテレビ朝日|TBS]]系列、一社提供
*[[染五郎とともに]](TBS系列、一社提供)
*[[モーニングショー]](テレビ朝日系)
*[[ダンロップフェニックストーナメント]]([[MBSテレビ|毎日放送]]・[[宮崎放送]]共同制作、TBS系[[1989年]] - [[1997年]])
*[[報道ステーション]](テレビ朝日系)
*[[いのちの響]](TBS・毎日放送([[2006年]][[3月]]まで)・[[CBCテレビ|中部日本放送]]、番組は[[第一三共]]提供で[[2007年]][[9月30日]]まで放送された)
*[[スポーツフロンティア]](テレビ朝日系)
*[[水曜ロニュドショー (日本ススレビ)|水曜ロショー]]→[[金曜ロードSHOW!|金曜ロードショー]]([[日本テレビ放送網|本テレビ]]系
*[[追跡 (情報番組)|追跡モーニングショー]](日本テレビ朝日、水曜日分
*[[どちら様も!!笑ってヨロ報道ステーク]] → [[1億人の大質問!?笑ってコラえて!ョン]](日本テレビ朝日
*[[スポツフログショーティア]](テレビ朝日系
*[[水曜ロードショー (日本テレビ)|水曜ロードショー]]→[[金曜ロードショー]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列)
*[[追跡 (情報番組)|追跡]](日本テレビ系列、水曜日分)
*[[どちら様も!!笑ってヨロシク]] → [[1億人の大質問!?笑ってコラえて!]](日本テレビ系列)
*[[健康増進時代]]→[[Oh!診]]→[[からだ元気科]](日本テレビ系列)
ほか多数
 
== 創業記念広告 ==
1986年から2005年まで10月1日の創業記念日の10月1日には創業記念広告シリーズを新聞などに掲載していた。
 
2000年から2005年の創業記念メッセージは下記のとおりである。
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*2000年(創業85周年)「抗菌剤は副作用との戦いでもあります」
*2001年(創業86周年)「菌が悲鳴をあげました」
*2002年(創業87周年)「HELP」菌がシッポを巻きました
*2003年(創業88周年)「菌よ、さらば」
*2004年(創業89周年)「細菌VS抗菌剤」
*2005年(創業90周年)「いのちに"if"がある限り」
 
== その他 ==
1995年7月くらいから[[コマーシャルメッセージ|CM]]の最後の[[サウンドロゴ]]には中央に赤ちゃんが登場するようになり、女性の声で15秒版の場合は「第一製薬です。」の、30秒版の場合は「いのち、ふくらまそう。第一製薬です。」のそれぞれナレーションが入っていた。
 
== 関連項目 ==
* [[三共 (製薬会社)]]
* [[第一三共]]
* [[第一三共ヘルスケア]]
* [https://web.archive.org/web/20050508235626fw_/http://www.daiichipharm.co.jp/ 第一製薬]インターネットアーカイブ
* [[日本の企業一覧 (医薬品)]]
 
== 外部リンク ==
* [https://www.daiichisankyo.co.jp/ 第一三共株式会社]
* {{Wayback|url=http://www.daiichipharm.co.jp/|title=第一製薬株式会社|date=20060524033050}}
 
{{Company-stub}}
 
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:たいいちせいやく}}
[[Category:かつて存在した日本の医薬品メーカー]]
[[Category:かつて存在した東京都の企業]]
[[Category:第一三共]]
[[Category:1915年設立の企業]]
[[Category:2007年廃止の企業]]
[[Category:2005年の合併と買収]]