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大比叡 (会話 | 投稿記録)
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{{出典の明記|date=2022年7月}}
{{文学}}
'''荻原 裕幸'''('''おぎはら ひろゆき'''、[[1962年]][[8月24日]] - )は、[[歌人日本]]。[[ニューウェーブ]]歌人代表的なひとり。第30回[[研究新]]受賞。[[塚本邦雄]]に師事。電脳歌人と称して[[インターネット]]での活動を始め、イベントの企画・運営や、評論活動など、創作以外の活動も盛んに行っており、現代[[短歌]]を担う重要人物である
 
== 人物 ==
[[塚本邦雄]]に師事。塚本邦雄の影響を受けた前衛的作風から出発し、やがて都会的な[[口語短歌]]へと着地。シュールな比喩表現や、[[言葉]]で発音できない「記号短歌」の導入など、[[日本語]]の解体による新しい詩的表現を志向する。そのような新傾向の短歌を自ら「[[ニューウェーブ (短歌)|ニューウェーブ]]」と命名し、[[加藤治郎 (歌人)|加藤治郎]]、[[穂村弘]]とともに[[短歌]]革新運動の原動力となる。
 
電脳歌人と称して[[インターネット]]での活動を始め、イベントの企画・運営や、評論活動など、創作以外の活動も盛んに行っており、現代短歌を担う重要人物である。
 
名古屋市中村区にある中華料理店「平和園」([[小坂井大輔]]の実家で勤め先)を「短歌の聖地」にした仕掛け人と言われている。
 
== 年譜 ==
* [[1962年]][[8月24日]][[愛知県]][[名古屋市]][[瑞穂区]]に生まれる。
* [[1981年]]『短歌』誌上の[[塚本邦雄]]選「公募短歌館」に投稿・入選。
*:翌[[1982年]]には『[[サンデー毎日]]』誌上の塚本邦雄選「サンデー秀句館」に投稿・入選。
* [[1985年]]:「炎天に献ず」50首が第31回[[角川短歌賞]]最終候補に。
*[[1983年]]、[[寺山修司]]を追悼して詩集『五月の法則』を執筆。
* [[1986年]]:塚本邦雄選歌誌『玲瓏』創刊に参加。
*[[1985年]]、「炎天に献ず」50首が第31回[[角川短歌賞]]最終候補に。
:[[大塚寅彦]]:[[加藤孝男]]らと同人誌を創刊。
:超結社歌人集団「中の会」に参加。
* [[1987年]]:『青年霊歌』30首で第30回[[短歌研究新人賞]]を受賞。
*[[1986年]]、塚本邦雄選歌誌『玲瓏』創刊に参加。
:「ライトヴァース再考」20枚で第5回[[現代短歌評論賞]]最終候補に。
:[[大塚寅彦]]、[[加藤孝男]]らと同人誌『中京短歌』を創刊。
:若手歌人による短歌のシンポジウムを企画・運営。その後も現代短歌のシンポジウムを企画・運営している。
*[[1987年]]、『青年霊歌』30首で第30回[[短歌研究新人賞]]を受賞。
* [[1987年]][[3月]]:[[愛知県立大学]]外国語学部第2部フランス学科を卒業。
:「[[ライトヴァース]]再考」20枚で第5回[[現代短歌評論賞]]最終候補に。
* [[1988年]]:第1歌集『青年霊歌』を刊行。
:「'87全国学生短歌シンポジウム」を企画・運営
:[[大塚寅彦]]、[[加藤治郎 (歌人)|加藤治郎]]、[[西田政史]]らと同人誌「フォルテ」(全4号)を創刊。
*[[1987年]][[3月]]、[[愛知県立大学]]外国語学部第2部フランス学科を卒業。
* [[19881989年]]、第1歌集『青年霊歌』:[[朝日新聞]]に連載刊行持つ
:[[加藤治郎 (歌人)|加藤治郎俳句]]、[[西田政史]]らと同人誌『[[フォルテ]]』を創刊・編集
* [[1990年]]:第2歌集『甘藍派宣言』を刊行。
*[[1989年]]、短歌コラム「世紀末のメッセージ」を[[朝日新聞]]に連載。
* [[1991年]]:「主体の問題をめぐって」30枚で第9回現代短歌評論賞次席に。
:[[俳句]]同人誌『ZERO』を創刊・編集。
:[[朝日新聞]]7月23日号に「現代短歌のニューウェーブ」を執筆。
*[[1990年]]、第2歌集『甘藍派宣言』を刊行。
:『短歌研究』11月号誌上の座談会「現代短歌ニューウェーブ」に出席。
:[[福武書店]]『俳句倶楽部』に文芸書評を連載。
:同人誌に散文詩を連載。
:現代短歌シンポジウム「フェスタ・イン・なごや」を企画・運営 。
* [[1992年]]:第3歌集『あるまじろん』を刊行。
*[[1991年]]、「主体の問題をめぐって」30枚で第9回現代短歌評論賞次席に。
* [[1993年]]:テレビ番組に初出演。
:朝日新聞に「現代短歌の[[ニューウエーブ]]」を執筆。
:中部日本歌人会に入会。
:『短歌研究』11月号誌上の座談会「現代短歌ニューウエーブ」に出席。
:共編著『「フェスタ・イン・なごや」記録集』刊行。
:[[福島礼子]]個人誌『シュピール』に散文詩を連載。
*[[1992年]]、第3歌集『あるまじろん』を刊行。
:『[[アサヒグラフ]]』「平成の歌壇俳壇」に自選10首&エッセイを、『現代の第一歌集』([[ながらみ書房]])に自選50首を、「昭和の歌人80人」(「現代短歌雁」第26号)に自選66首を出稿。
:朝日新聞に「REVIEW詩歌句」を連載。
:現代短歌シンポジウム「マージナルマン・フェスタ'92」を企画・運営 。
*[[1993年]]、[[パソコン通信]]のインタラクティブ番組「バジリカTV」([[スターキャットTV]])、七ツ寺共同スタジオ20周年記念企画「場所の現在/現在の場所」に出演。
:現代短歌シンポジウム「マージナルマン・フェスタ'93」を企画・運営。
:[[中部日本歌人会]]に入会。
:[[コピーライター]]としてプロダクションに入社(1999年、退社後はフリー)。
* [[1994年]]第4歌集『世紀末くん!』を刊行。
* [[1996年]]:短歌と写真をコラボレーションした展覧会を企画・演出。
:名古屋ACC30周年記念企画で加藤治郎と対談。
* [[1998年]]:加藤治郎、穂村弘とニューウェーブ歌人3人で、企画集団SS-PROJECT(エスツー・プロジェクト)を結成。インターネットを積極的に利用するなど、歌壇にとらわれない従来の短歌とは異なる活動を展開。
*[[1995年]]、[[小林恭二]]が企画した[[岩波書店]]「[[へるめす歌会]]」に6回参加。
:[[日本放送協会|NHK]]「BS短歌会スペシャル」に出演。
:超結社歌会「[[東桜歌会]]」の創設に参加。
*[[1996年]]、[[三枝昂之]]著『討論・現代短歌の修辞学』(ながらみ書房)に出演。
:朝日新聞に東海の文芸・詩歌句を連載。
:現代短歌シンポジウム「マージナルマン・フェスタ'96」、中部日本歌人会「40周年記念大会」を企画・運営。
:短歌と写真のコラボレーション「P*P展」を企画・演出。
:川柳みどり会「第5回センリュウトーク」に[[島田修三]]らと出演。
*[[1997年]]、共著『短歌・俳句同時入門』刊行([[東洋経済新報社]])。
:[[小林恭二]]著『[[短歌パラダイス]]』([[岩波新書]])に出演。
:[[メーリングリスト]]「現代歌人会議(GK)」に参加。
:塚本邦雄100首選を「NHK歌壇」5月号に出稿。
*[[1998年]]、加藤治郎、[[穂村弘]]と[[エスツー・プロジェクト]]を結成。
:共著・歌集『新星十人』刊行(立風書房)。
:共著『近代短歌を学ぶ人のために』刊行(世界思想社)。
:短歌ウェブ[[リンク]]集[http://www.sweetswan.com/yp/ 「電脳短歌イエローページ」]、電子会議室[http://www.sweetswan.com/dentan/bbs.cgi 「電脳短歌BBS」]、メーリングリスト「ラエティティア」を開設・運営。
:武生市(現・[[越前市]])主催の公募企画「あなたを想う恋のうた」に審査員長として参加。
* [[1999年]]、共著『GKドキュメント』刊行(現代:高校の国語科教科書に短人会議)が掲載される
* [[2000年]]:[[ホームページ]][https://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/ 「デジタル・ビスケット」]を開設。
:共編著『岩波現代短歌辞典』刊行(岩波書店)。
:岩波書店「図書」5月号誌上で[[川上弘美]]、[[平出隆]]らと歌合わせ。
:[[小高賢]]編著『現代短歌の鑑賞101』([[新書館]])に自選30首を出稿。
:テレビ番組に「電脳歌人」として出演。
:『歌壇』12月号誌上で穂村弘と対談「口語短歌の現在、未来」。
* [[2001年]]:全歌集『デジタル・ビスケット』(第5歌集『永遠青天症』収録)を刊行。
:小林恭二著『実用青春俳句講座』([[ちくま文庫]])に解説を執筆。
:[[オンデマンド印刷|オンデマンド]]出版事業「歌葉」をプロデュース。
:超ジャンル句会「あるまだ句会」に参加。
:[[桐原書店]]高校国語科教科書に『甘藍派宣言』の1首、[[東京書籍]]高校国語科教科書に『青年霊歌』の1首が掲載される。
*[[2000年]]、[[ホームページ]][http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/ 「デジタル・ビスケット」]を開設。
:[[メールマガジン]][http://www.ne.jp/asahi/tanka/naoq/framepage1.htm 「@ラエティティア」]を創刊。
:岩波書店「図書」5月号誌上で[[川上弘美]]、[[平出隆]]らと歌あわせ。
:「[[ユリイカ]]」[[与謝野晶子]]特集号で座談会「詩型の近代、欲望の現代」。
:週刊『読書人』に短歌時評を連載。
:[[本阿弥書店]]「歌壇」に[[坂井修一]]らとサイクルエッセイを執筆。
:NHK「こんばんは6時です」(東海エリア放映)に「電脳歌人」として出演。
:『現代川柳の精鋭たち』([[北宋社]])に解説を執筆。
:ACC公開講座「歌あわせ2000(ミレニアム)」を企画・運営。
:17音詩型ウェブリンク集[http://www.sweetswan.com/17.com/ 「17.com」]、電子会議室[http://www.sweetswan.com/575/17.cgi 「17.com BBS」]を開設・運営。電子会議室[http://www.sweetswan.com/0521/syndicate.cgi 「ごーふる・たうんBBS」](穂村弘)を企画・プロデュース。
:電子会議室[http://www.sweetswan.com/ryufuji/tanka.cgi 「短歌発言スペース」]([[藤原龍一郎]])、電子会議室[http://www.sweetswan.com/igarashi/bbs.cgi 「梨の実歌会BBS」]([[五十嵐きよみ]])、電子会議室[http://www.sweetswan.com/0410/reiko.cgi 「なかはらさんに一言ください掲示板」]([[なかはられいこ]])をプロデュース 。
*[[2001年]]、全歌集『デジタル・ビスケット』(第5歌集『永遠青天症』収録)を刊行。
:監修・編著『あなたを想う恋のうた』(武生市・悲恋物語実行委員会)刊行。
:[[オンデマンド]]出版事業[http://www.bookpark.ne.jp/utanoha/ 「歌葉」]をプロデュース([http://www.bookpark.ne.jp/ BookPark]との共同事業)。
:ホームページ[http://ogihara.cocolog-nifty.com/ 「ogihara.com」]を開設。
* [[2006年]]:名古屋市芸術奨励賞を受賞。
:NHK「ETV2001・電脳短歌の世界へようこそ」に[[枡野浩一]]らと出演。
* [[2020年]]:第6歌集『リリカル・アンドロイド』を刊行、[[中日短歌大賞]]を受賞。
:NHK[[ハイビジョン]]「[[百人一首]]への旅」(旅人・小林恭二)に出演。
:[http://www.sweetswan.com/weare/ 川柳誌「WE ARE!」]([[倉富洋子]]・なかはられいこ)の活動をサポート。
:電子会議室[http://www.sweetswan.com/senryu/lab.cgi 「せんりゅう・らぼ」]([[畑美樹]]・なかはられいこ)をプロデュース。電子会議室[http://www.sweetswan.com/forum/ 「31フォーラム」]を[[塩谷風月]]とプロデュース 。
 
== 著作 ==
=== 歌集 ===
* 『青年霊歌 -アドレッセンス・スピリッツ』[[書肆季節社]]、[[1988年]]
* 『甘藍派宣言』書肆季節社、[[1990年]]
* 『あるまじろん』[[沖積]]、[[1992年]]
* 『世紀末くん!』([[沖積舎]]、[[1994年]]
* 『デジタル・ビスケット』(第5歌集『永遠青天症』収録、[[沖積舎]]、[[2001年]]
* 『リリカル・アンドロイド』([[書肆侃侃房]]、[[2020年]])
全歌集。
* 『永遠よりも少し短い日常』(書肆侃侃房、2022年)
 
=== 共著 ===
*『新星十人 〜現代短歌ニューウェイブ〜・俳句同時入門[[立風書房東洋経済新報社]]、[[19981997年]]
* 岩波現代短歌辞典を学ぶ人のために[[岩波書店世界思想社]]、[[19991998年]]
* GKドキュメント』(現代最前線 上巻』[[北溟社]]人会議、[[20011999年]]
* 『岩波現代短歌辞典』([[岩波書店]]、1999年)
 
=== アンソロジー ===
* 『現代の第一歌集』(ながらみ書房、[[1992年]])
* 『新星十人 〜現代短歌ニューウェイブ〜』([[学研ホールディングス|立風書房]]、[[1998年]])
* [[小高賢]]編著『現代短歌の鑑賞101』([[新書館]]、[[1999年]])
* 『現代短歌最前線 上巻』(北溟社、[[2001年]])
 
=== その他 ===
* [[三枝昂之]]『討論・現代短歌の修辞学』(ながらみ書房、[[1996年]])
* [[小林恭二]]『短歌パラダイス―歌合 二十四番勝負』([[岩波新書]]、[[1997年]])
:[[1996年]]3月30日・31日に行われた歌合に参加。
:それに先駆けて、 [[1995年]]に小林恭二が企画した[[岩波書店]]「へるめす歌会」に参加している。
 
* 小林恭二『実用青春俳句講座』([[ちくま文庫]]、[[1999年]])
:解説を寄稿。
* 『現代川柳の精鋭たち』(北宋社、[[2000年]])
:解説を寄稿。
 
== 外部リンク ==
* [httphttps://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/ 公式サイト「DIGITAL BISCUIT」]
* [http://ogihara.cocolog-nifty.com/ 日記「ogihara.com」]
* [http://www.bookpark.ne.jp/utanoha/ 歌葉]
 
*[http://www.sweetswan.com/yp/ 電脳短歌イエローページ]
=== 関与したウェブサイト ===
* [[ハイパーリンク|リンク]]集
** [http://www.sweetswan.com/yp/ 「電脳短歌イエローページ」]
** [http://www.sweetswan.com/17.com/ 「17.com」]
 
* [[メールマガジン]]
** [https://www.ne.jp/asahi/tanka/naoq/framepage1.htm 「@ラエティティア」]
 
* 電子会議室([[電子掲示板]])
**[http://www.sweetswan.com/dentan/bbs.cgi 「電脳短歌BBS」]
** [http://www.sweetswan.com/575/17.cgi 「17.com BBS」]
** [[穂村弘]][http://www.sweetswan.com/0521/syndicate.cgi 「ごーふる・たうんBBS」]
** [[藤原龍一郎]][http://www.sweetswan.com/ryufuji/tanka.cgi 「短歌発言スペース」]
** 五十嵐きよみ[http://www.sweetswan.com/igarashi/bbs.cgi 「梨の実歌会BBS」]
** なかはられいこ[http://www.sweetswan.com/0410/reiko.cgi 「なかはらさんに一言ください掲示板」]
** 畑美樹・なかはられいこ[http://www.sweetswan.com/senryu/lab.cgi 「せんりゅう・らぼ」]
** [http://www.sweetswan.com/forum/ 「31フォーラム」]
 
{{Normdaten}}
[[Category:歌人|おきはら ひろゆき]]
{{デフォルトソート:おきはら ひろゆき}}
[[Category:20世紀の歌人]]
[[Category:21世紀の歌人]]
[[Category:愛知県立大学出身の人物]]
[[Category:名古屋市出身の人物]]
[[Category:1962年生]]
[[Category:存命人物]]