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|独自研究=2010年2月
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実際的に、[[スキル]]を持つものの呼び名として呼されるため、工学以外の技術・tech(テック)分野も含め広く用いられている<ref name="mext20091207" />。
技術者に対応する[[英語]]として、または同じ意味合いの[[外来語]]として、'''エンジニア''' ({{lang|en|engineer}}) の呼称も用いられる<ref name="mext20091207" /><ref name="kanazawa_about_engineer" />。ただし、一般的な語の対応としては、「工学」が「エンジニアリング」で「技術」が「テクノロジ」であるため、どう対応あるいは同じなのかは微妙である。
また、日本以外の国においては「エンジニア」の称号には[[工学士]]の[[学位]]が必要とされるなど明確な[[制限]]がある場合が多く、日本語での「技術者」「エンジニア」は、こうした国においては別の職種とみなされる「'''[[#技術者と技能者|テクニシャン]]'''」('''技能者''')に相当することも多いため注意が必要である<ref name="mext20091207" /><ref name="eufd161025" />。ただし、研究所によってはエンジニアの上位の者をテクニシャンと呼んだり、定型的な技能で作業をする者を「ラボラトリーエンジニア」と呼ぶ。
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== 技術者の定義と実情 ==
「技術者」という呼称に明確な定義は存在しないが<ref>[[#日本の建設業における技術者|建設業]]を除く。</ref><ref name="mext20091207" />、[[国語辞典]]『[[デジタル大辞泉]]』では技術者を「科学上の専門的な技術をもち、それを役立たせることを職業とする人。技術家」と記述している<ref>{{Cite web|和書|url=https://kotobank.jp/word/技術者-473692|title=技術者|publisher=[[コトバンク]]|accessdate=2018-10-08}}</ref>。
技術者に対応する英語としては「エンジニア」が用いられる。「エンジニア」は、直訳するとエン=拡大する・実践するの接頭語、ジーニア=才能ある人・閃く人の意で、[[エンジニアリング]]に対応する語句である。エンジニアリングが[[工学]]と翻訳されることからエンジニアを「[[工学者]]」とする場合もあるが、日本語においては「技術者=エンジニア」とされることが多い<ref name="mext20091207" /><ref name="kanazawa_about_engineer">{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20210622180817/http://www2.kanazawa-it.ac.jp/intreng/engineer/data/about_engineer.html|title=技術者と技能者|publisher=[[金沢工業大学]]|accessdate=2018-10-08}}</ref>。
=== 技術者と技能者 ===
技術者に類似した概念に「技能者」がある<ref name="mext20091207">{{Cite web|和書|url=https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/41/siryo/__icsFiles/afieldfile/2010/08/11/1288903_01.pdf|title=大学における実践的な技術者教育のあり方に関する協力者会議(第3回)検討課題(案)|publisher=文部科学省|date=2009-12-07|accessdate=2018-10-05}}</ref>。技能者とは、機械の組み立てや精密加工などの、[[ものづくり]]の実作業を担当する者を指す。[[専門知識]]を応用して成果を出すことは求められない反面、極めて高度な[[技能]]が要求されることから、伝統的な[[職人]]の概念に近い{{要出典|date=2021年7月}}。技能者の[[国家資格]]に技能士がある。ただし技術者は[[試作]]といった作業の必要性から、実質的に技能者であることを求められることもあり、優れた技術者は同時に優れた技能者であることが多い{{要出典|date=2021年7月}}。
技能者に対応する英語としては「[[テクニシャン]]」が用いられる。テクニシャンは、[[マニュアル]]などにより定められた経験的な実務を行う職種で<ref name="mext20091207" />、新たな問題に挑むエンジニアとは明確に異なる職種とみなされる<ref name="kanazawa_about_engineer" />。エンジニアの指示のもと、エンジニアの補助や実務を行う人々と称されることもあり、例えば[[アメリカ合衆国|アメリカ]]においてはエンジニアとテクニシャンでは給与体系も大きく異なり、エンジニアがテクニシャンの仕事をすることは通常ない<ref name="eufd161025">{{Cite web|和書|url=http://www.eufd.org/pdf/study/series_g_161025.pdf|title=第5回 米国 エンジニアとテクニシャン|work=連載:[海外]グローバル体験|publisher=一般財団法人 アーネスト育成財団|accessdate=2018-10-08}}</ref>。
またエンジニアとテクニシャンの中間のポジションとして「テクノロジスト」という職種も存在する<ref name="mext20091207" /><ref name="kanazawa_about_engineer" />。テクノロジストに対応する日本語の定訳は存在せず、日本においては技術者の一部とみなされている<ref name="mext20091207" />。
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日本の[[建設業]]においては、技術者<ref group="注">建設業法上の概念である[[主任技術者]]および[[監理技術者]]の総称。</ref>という語に法律上明確な定義が存在する<ref group="注">一方で、建設業において技術者と対置される技能労働者には、建設業法上明確な定義は存在しない。</ref>。[[b:建設業法第26条|建設業法第26条]]における「建設工事の施工の技術上の管理をつかさどるもの」というのがそれである。
日本の建設業における技術者の職務は、[[b:建設業法第26条の3|建設業法第26条の3]]において、「当該建設工事の施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理及び当該建設工事の施工に従事する者の技術上の指導監督」と定義されている。建設業法を所轄する[[国土交通省]]は、「技術者とは施工管理を行う者であり、直接的な作業は基本的には行わない<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.mlit.go.jp/common/001173626.pdf|title=技術者、技能労働者について|work=技能労働者|publisher=国土交通省|accessdate=2020-12-02}}</ref>」との見解を示している。
== エンジニア ==
音楽業界においては、[[録音スタジオ|レコーディング・スタジオ]]などで[[レコード]]/[[コンパクトディスク|CD]]/[[DVD]]などの音楽制作物における音響操作系技術者である「[[レコーディング・エンジニア]]」や「[[マスタリング・エンジニア]]」の事を単に「エンジニア」と呼称及び表記する事がある。他にも補佐役の[[アシスタント・エンジニア]]、ライヴ及びコンサート会場や各種ステージなどでの音響操作担当者
音響技術者の一形態でCD-DA(CD)の制作工程においてプリ・マスタリングとよばれる作業に従事する技術者は[[マスタリング・エンジニア]]と呼ばれる。
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[[航空従事者]]のうち、[[航空機]]の運航に携わる[[航空機関士]]は、[[航空エンジニア]]、フライトエンジニア(Flight Engineer,FE)とも呼ばれる。ISSフライトエンジニアなど。
また、開発現場における立場でも異なる呼称が存在し、製品等の開発責任技術者をチーフエンジニア、企業に属していない独立したエンジニアをフリーエンジニア
また[[バイオテクノロジー]]の分野に従事する技術者をバイオ・エンジニア、医療分野に従事するメディカルエンジニア、モータースポーツの世界のエンジニアはレースエンジニア、また[[ラリー]]などでのトラック・エンジニアがエンジニアと呼称される。建築分野では、構造部門の[[構造エンジニア]]、[[金融業]]では[[フィナンシャルエンジニア]]と呼ばれるエンジニアが存在する。
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[[シビルエンジニア]]は建設分野のエンジニアのことであるが、日本では土木分野の技術者の意味で呼称されている。[[エンジニア・アーキテクト]]は日本では建築分野の[[構造家]]にあたる。
=== インハウスエンジニア ===
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[[チェコ共和国]]においては、技術者の称号(lng.)は、[[化学]]、[[工学]]、さらには歴史的事情により[[経済学]]で[[学士]]か[[修士]]を修めたものに与えられる。
[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の全ての[[アメリカ合衆国の州|州]]、[[カナダ]]、そして[[南アフリカ]]では、幾つかの技術者の称号の使用を、[[法 (法学)|法]]によって[[規制]]している。特に"Professional Engineer"、さらに工学分野から派生した工学、例えば[[土木工学]]や[[機械工学]]専門技術者に対する称号等を規制している。アメリカの州でほぼ全てにおいて、無許可の者が「技術者」を称する事等を禁じている。
[[IEEE]]の公式な見解は、工学学位を持ち、十分な技術者としての経験を持った者等が技術者である、としている。
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