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普段の可愛い性格の梨花は「その世界の古手梨花」として年相応を意識しているときの性格であり、その時の一人称や「 - なのです」といった口調は、彼女に色々教えていた羽入の真似である。そして、時折現れる「黒梨花(作者談)」と呼ばれる大人びた性格が「100年の魔女」である彼女の本来の性格である。その意味では、長い時間を経て精神だけの存在として「各世界の古手梨花」から独立化したと言っても過言ではない。
 
「100年の魔女」として非情な言葉を発することがあり、このときの一人称は「私」。本来は心優しく仲間思いの性格。沙都子とは本当に親友だと思っており、北条家という理由だけで村から迫害されていることに胸を痛めている。また、自分が死ぬことを「運命」として受け入れきっている節があり、自分が死ぬ結末を回避するために他の人間たちの辿る道程を操作し干渉させて自身の運命を覆そうと試行錯誤するも、そのたびの世界の流れに身を任せて一喜一憂するばかりで「自分自身が辿る道を、自分自身で捻じ曲げる」という観点が欠落してしまっており、本質的に梨花自身が一番「惨劇は回避できる」という希望を信じていないことを羽入によって指摘されている(澪尽し編)。実際に仲間として慕っている部活メンバーを過小評価してしまう場面も多い。彼女の名台詞である「もう、決まっていることなのです……」という言葉も、取り返しのつかない惨劇への[[フラグ (スラング)|フラグ]]が立ってしまった時に多く見られ、度重なる失敗で心が擦り切れて「精神の死」が近い彼女の深い諦観の心象が垣間見える。また、表の人格で誤解されがちだが、年相応の女の子らしい感情もあり、祭囃し編で赤坂を自分の家で寝泊りしてもらう発言を羽入がした時、顔を赤らめながらそれを拒む場面もある。ちなみに沙都子や羽入をからかったりすることが好きで、「古手梨花」として沙都子をからかう時はほとんど故意でやっている。ただし、羽入や沙都子に依存している節もある。ループする前の最初の梨花は、沙都子と同じように悪戯好きで明るい性格だった。斜に構えた性格になったのは、ループから抜け出せないことや自分ではどうしようもないなどといった諦めが原因である。
 
=== 家族構成 ===
両親は共に[[他界]]しており、神社の集会所の裏手にある[[倉庫]]小屋にて親友の沙都子と二人暮らしをしている。両親が存命のころに使っていた家は残っているが、過去を思い出すという理由でめったに帰ることがない。外出先でも、沙都子と一緒にいることが多い。
 
両親は連続怪死事件の3年目の被害者。出題編にて、梨花の父は入江診療所で急死したと病院関係者の関与が暗示されているが、実際には唯一鷹野の「山狗」により行われた偽装殺人である。梨花の母は「鬼ヶ淵沼に身を沈めた」とされているが、実際は入江診療所の地下で鷹野によって生きたまま麻酔なしの頭部切開が行われる(コミック版のみの描写。原作においては具体的な記述はない)。梨花も母の死の真相をある程度知っているようだが、梨花自身何度も世界を繰り返し惨劇を回避できなかったため、死という事実を受けいれている。だが、両親のことを決して嫌っているわけではない。両親の死が絶対的なものだと思い込み、何百年も拒絶してきた。また、両親に羽入の存在を語ったり、母親よりも料理をうまく作ってしまい気味悪がられていて不仲のように描かれているが、本当は普通の女の子として生活してほしいという願いだったようだ。[[ひぐらしのなく頃に礼]]では母のぬくもりと優しさ、そして家族のぬくもりを理解することができた。
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自分が死ぬのを防ぐことが目的であると同時に、部活メンバーと共に仲良く平穏に暮らすことも望んでいる。そのため何度も羽入と共に自分の「運命」に立ち向かってきた。部活メンバーが疑心暗鬼に取り付かれた時や、鉄平の帰還など、必死に悲劇の回避を試みる場面があるが、自分自身の非力さによって運命に確実に敗北してしまう。やがて、巻き戻せる運命が短くなるにつれ自分の終わりが近づいていると考え諦観していた。だが、圭一が[[ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編|罪滅し編]]で奇跡を起こしたり、おもちゃ屋で圭一の「運命は金魚網のように簡単に打ち破れる」という言葉から、再び「運命」に立ち向かうことを決意する。
 
「世界」を移行する際に、死ぬ直前の記憶を失うという制限がある。そのため直接事件の真犯人に殺害された場合でも、それが誰なのかという記憶を持ち越す事はできない。また自身の死後も「世界」が存続しているという認識に欠けており、死亡前に残した不容易な発言が、結果的にその後の混乱を引き起こす要因となった事もある。
「世界」を移行する際に殺害直前の記憶を失うという制限がある。<!--[[皆殺し編]]の世界では、最後の夜に山狗に追われる途中、自分を置いて逃げるよう沙都子に懇願されて、逃げ切って犯人が鷹野であるという記憶を引き継ぐか沙都子と共に戦うかという選択を迫られる場面がある(原作では実際にここで選択肢が表示されるが、プレイヤーではなく梨花が自分で選ぶ演出)。梨花は記憶を失う危険を犯してでも逃げずに運命を切り開く選択をし、駆けつけた仲間たちと共に戦うが、残念ながら敗れてしまう。その後、麻酔なしで殺されて次の世界に犯人の記憶を引き継ごうと試みるが、やはり制限通り記憶を奪われる。しかし、犯人の記憶は羽入が引き継ぎ、羽入が[[ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編|祭囃し編]]で梨花を助けるために貢献することとなる。コメントアウト。ここまで詳細に記述する必要はないでしょう-->
 
[[ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編|祭囃し編]]で死の運命から逃れられたものの、彼女から超越者としての自覚は完全には抜けていなかった。彼女が「普通の少女」として歩み始めるプロセスは「[[ひぐらしのなく頃に礼#賽殺し編|賽殺し編]]」にて語られる。
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鬼明し編では、過去の記憶を利用し[[前原圭一#業/卒|圭一]]にアドバイスすることで[[竜宮レナ#業/卒|レナ]]との惨劇を回避しようとするが、既にレナが雛見沢症候群の末期症状となっていたために圭一に襲いかかり、返り討ちに遭い死亡。圭一も意識不明の重体となってしまい、やり直すために自ら命を絶つ。
 
綿明し編では、圭一に綿流しの日に祭具伝に忍び込んだことを問いただしている姿を、雛見沢症候群が発症し「雛見沢御三家はオヤシロ様の祟りとして圭一を殺そうとしている」と思い込んでいた[[園崎魅音#業/卒|魅音]]に見られたことにより、絞殺され分校の便槽に落とされる。
 
祟明し編では、雛見沢から出ていってはいけないことを沙都子に諭されながらも、雛見沢で惨劇の起こらない未来を夢見て努力するが、理想の未来を得たと思っていた中で沙都子により雛見沢症候群が発症し「オヤシロ様の祟りの首謀者は古手家である」と騙された大石により殺されそうになり、それを止めようとした村人や詩音と魅音が撃ち殺され絶望する中、大石に撲殺される。
 
== その他 ==
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* 『[[うみねこのなく頃に]]』の登場人物「ベルンカステル」は古手梨花の「100年の魔女」の人格である。(作者談)
* 「100年の魔女」としての梨花の人格や「[[ひぐらしのなく頃に礼|賽殺し編]]」の内容から勘案するとTips「歯車と火事と蜜の味」「箱選びゲーム」は梨花によって語られたものである。
* OVA『ひぐらしのなく頃に煌』第2巻「妖戦し編〜努〜」ではパラレルワールドで、魔法少女オヤシロリカに変身している。第4巻「夢現し編〜楽〜」では約100年前の子供のころの梨花がタイムスリップで現在の世界に迷い込み現在の羽入や梨花たちと出会っている。
* 初回限定版『XXXHOLiC』13巻 オリジナルドラマCDにてゲストとして登場し、壱原侑子の知り合いで、図書館で四月一日君尋と会っている姿が確認されている(竜騎士07がドラマの脚本を手がけている)。また、侑子との会話の内容から、少なくとも祭囃し編の後であることが確認できる。
 
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{{田村ゆかり}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ふるて りか}}
[[Category:ひぐらしのなく頃にの登場人物]]
[[Category:架空コンピュータゲームの巫女キャラクター]]
[[Category:田村ゆかり]]