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{{儒教}}
'''宋明理学'''(そうみんりがく)は、
その新しい思想傾向を強調して「'''新儒教'''」とも称され{{Sfn|西|1983|p=262}}、英語では {{En|Neo-Confucianism}} と訳される(現代の[[新儒家]](現代新儒学)とは別物である)。また、宋明理学のうち、[[北宋]]・[[南宋]]の学術は特に'''宋学'''と呼ばれる{{Sfn|島田|1983|p=262}}。
== 概要 ==
{{See also|朱子学|陽明学}}
その起源は[[中唐]]の[[韓愈]]や[[柳宗元]]らに求められる。それまでの[[経典]][[解釈学]]的な儒学([[訓詁学|漢唐訓詁学]])は批判され、人間の道徳性や天と人を貫くことわり(理)を追求することこそ学問であるとされた。このことは文学史上の[[古文復興運動]]と連動しており、文章は修辞などによる華麗さを追求するものではなく、[[道 (哲学)|道]]を表現するための道具であるとされた。
宋代にはさまざまな流派が興ったが、やがて'''[[
道学の流れを汲み、他の流派の言説をも取り入れつつ、後世に大きな影響力のある学問体系を構築したのは[[南宋]]の'''[[朱熹]]'''である。朱熹の学派は道学の主流となり、このため[[程朱学派]]の名がある。朱熹は[[存在論]]として[[理]]と[[気]]を述べ、理気二元論を主張している。彼らの学問は[[性即理]]を主張したので'''性理学'''と呼ばれる。
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== 主要学派 ==
=== 朱熹以前 ===
*[[宋初三先生]](理学三先生) - [[
*[[荊公新学]] - [[王安石]]
*[[洛学]]([[道学]]) - [[
*[[蜀学]] - [[蘇軾]]・[[蘇轍]]
*[[関学]] - [[張載]]
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=== 朱熹以後 ===
*[[朱子学]](閩学・程朱学・程朱学派・性理学・性理学派・理学派) - [[朱熹]]
*
**[[象山学派]] - [[陸九淵]]
**[[陽明学|陽明学派]] - [[王陽明|王守仁]]
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*[[金華学派]](婺学・呂学) - [[呂祖謙]]
*[[気]]の哲学
**
**[[王夫之]]
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
== 参考文献 ==
*{{Citation|和書|title=アジア歴史研究入門|volume=3|year=1983|publisher=同朋舎出版|last1=島田|first1=虔次|pages=249-286|editor=島田虔次ら|chapter=思想史3|isbn=4-8104-0368-8}}
*{{Citation|和書|title=中国思想辞典|year=1984|publisher=研文出版|last1=西|first1=順蔵|pages=261-262|editor=日原利国|chapter=宋学|isbn=4-87636-043-X}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:そうみんりかく}}
[[Category:宋明理学|*]]
[[Category:宋朝]]
[[Category:明朝]]
[[Category:中国の思想史]]
[[
[[Category:古代中国哲学]]
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