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「青森山田高校野球部寮内死亡事件」の版間の差分

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== 概要 ==
[[2011年]]（[[平成]]23年）[[12月18日]]深夜、同高男子硬式野球部1年生部員が学校敷地内にある野球部寮内において2年生部員に背中を殴打されて死亡する事件が起きた。1年生の部員らが寮の消灯時間が過ぎた後になって、[[焼肉]]を作っていたことに立腹した2年生部員が暴行を加えたとされている。なお、青森山田高校側は「[[いじめ]]はなかったと認識している」と説明している<ref>{{Cite news|title=青森山田「遺族に心からおわび」 野球部員急死で会見|url=http://www.asahi.com/national/update/1221/TKY201112210656.html|date=2011-12-21|newspaper=[[asahi.com]]|publisher=朝日新聞社|accessdate=2014-04-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20111222003440/http://www.asahi.com/national/update/1221/TKY201112210656.html|archivedate=2011-12-22}}</ref>。事件から2日後の12月20日、同高は秋の東北地区大会でベスト4となった野球部の[[第84回選抜高等学校野球大会]]への推薦を辞退した<ref name="sponichi201206-26">{{citeCite web|和書|url=http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/06/26/kiji/K20120626003544740.html|title=青森山田野球部員死亡訴訟 学校も上級生も争う姿勢|publisher=[[スポーツニッポン]]|date=2012-06-26|accessdate=2021-08-28|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180106173229/http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/06/26/kiji/K20120626003544740.html|archivedate=2018-06-17}}</ref>。2年生部員は翌年（[[2012年]]）[[1月]]に[[書類送検]]され、翌月（[[2月]]）に自主退学した<ref name="sponichi201206-26" />。
 
この事件で、死亡した少年の遺族が死亡原因は2年生部員の暴行による心臓震盪にあり、また学校側が少年に対する指導を徹底しておらず、事件当時野球部監督が寮に不在で管理が行き届いていなかったなどと主張したため、4月9日に学校法人青森山田高校を相手取り、損害賠償を求め[[大阪地方裁判所]]に[[訴訟]]を起こした<ref>{{Cite news|title=青森山田高:野球部員死亡で遺族が提訴|newspaper=[[毎日新聞]]|date=2012-04-09|url=http://www.mainichi.jp/select/news/20120410k0000m040016000c.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120629225229/http://www.mainichi.jp/select/news/20120410k0000m040016000c.html|archivedate=2012-06-29}}</ref>。この事件を受けたて同高校、は硬式野球部の監督を解任し野球、部長も辞任した<ref>{{Cite news|和書 |title=部員死亡で監督解任　青森山田高:野球部監督を解任、部長は辞任 部員急死で|newspaper=毎日新聞[[MSN産経ニュース]] |date=2012-04-10 |url=<!http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120410/crm12041023490026-n1.htm |access-date=2024-01-09 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120410210437/http://mainichisankei.jp.msn.com/selectaffairs/news/20120410k0000m040117000c120410/crm12041023490026-n1.htmlhtm |archive-date=2012->04-10}}</ref>。また両親は上級2年生部員を[[傷害致死]]容疑で[[青森地方検察庁]]に告訴、事件は大阪に移送され<ref name="sponichi201206-26" />、その後の[[2014年3]]（[[平成]]26年）3月に、<!--大阪府に事件を移送-->大阪家庭裁判所の少年審判で保護観察処分の決定がなされた<ref name="sponichi20150520">{{Cite news|title=野球部員死亡訴訟が和解　青森山田高「心より哀悼の意」|newspaper=スポーツニッポン|date=2015-05-20|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/05/20/kiji/K20150520010384290.html|accessdate=2021-08-28|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160405042642/https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/05/20/kiji/K20150520010384290.html|archivedate=2016-04-05}}</ref>。▼
上級生は2012年1月に[[書類送検]]され、2月に自主退学<ref name="sponichi201206-26" />。
 
2012同年[[6月25日]]、第1回口頭弁論が行われ、同法人、上級生のいずれも争う姿勢を示した<ref name="sponichi201206-26" /><ref>{{cite news |url=<!--http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120625-OYT1T00502.htm--> |title=上級生、押しつけたが暴行は否定…青森山田死亡 |publisher=読売新聞 |date=2012-06-26 |accessdate=2012-06-26 |newspaper=YOMIURI ONLINE}}</ref>。 同高野球部は2012年春の選抜高等学校野球大会は辞退したが、夏の全国高等学校野球選手権大会青森県予選には出場している。 [[2015年]]（[[平成]]27年）[[5月20日]]、同地裁 <small>（植屋伸一裁判長）</small> にて和解が成立、和解内容は明らかにされていないが、同法人は「生徒が死亡したことを真摯に受け止め、心より哀悼の意を表し、今後も安全な教育活動の実施に努めたい」とのコメントを出した<ref name="sponichi20150520" />。▼
▲この事件で、死亡した少年の遺族が死亡原因は2年生部員の暴行による心臓震盪にあり、また学校側が少年に対する指導を徹底しておらず、事件当時野球部監督が寮に不在で管理が行き届いていなかったなどと主張したため、4月9日に学校法人青森山田高校を相手取り、損害賠償を求め[[大阪地方裁判所]]に[[訴訟]]を起こした<ref>{{Cite news|title=青森山田高:野球部員死亡で遺族が提訴|newspaper=[[毎日新聞]]|date=2012-04-09|url=http://www.mainichi.jp/select/news/20120410k0000m040016000c.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120629225229/http://www.mainichi.jp/select/news/20120410k0000m040016000c.html|archivedate=2012-06-29}}</ref>。この事件を受けた同高校、野球部の監督を解任し野球部長も辞任した<ref>{{Cite news|title=青森山田高:野球部監督を解任、部長は辞任 部員急死で|newspaper=毎日新聞|date=2012-04-10|url=<!-- http://mainichi.jp/select/news/20120410k0000m040117000c.html-->}}</ref>。また両親は上級生を[[傷害致死]]容疑で[[青森地方検察庁]]に告訴、事件は大阪に移送され<ref name="sponichi201206-26" />、その後の2014年3月、<!--大阪府に事件を移送-->大阪家庭裁判所の少年審判で保護観察処分の決定<ref name="sponichi20150520">{{Cite news|title=野球部員死亡訴訟が和解　青森山田高「心より哀悼の意」|newspaper=スポーツニッポン|date=2015-05-20|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/05/20/kiji/K20150520010384290.html|accessdate=2021-08-28|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160405042642/https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/05/20/kiji/K20150520010384290.html|archivedate=2016-04-05}}</ref>。
 
▲2012年6月25日、第1回口頭弁論が行われ、同法人、上級生のいずれも争う姿勢を示した<ref name="sponichi201206-26" /><ref>{{cite news|url=<!--http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120625-OYT1T00502.htm-->|title=上級生、押しつけたが暴行は否定…青森山田死亡|publisher=読売新聞|date=2012-06-26|accessdate=2012-06-26|newspaper=YOMIURI ONLINE}}</ref>。 同高野球部は2012年春の選抜高校野球は辞退したが、夏の全国高校野球青森県予選には出場している。 2015年5月20日、同地裁 <small>（植屋伸一裁判長）</small> にて和解が成立、和解内容は明らかにされていないが、同法人は「生徒が死亡したことを真摯に受け止め、心より哀悼の意を表し、今後も安全な教育活動の実施に努めたい」とのコメントを出した<ref name="sponichi20150520" />。
 
== その後 ==
以前より[[全国高等学校野球選手権青森大会|青森県大会]]で6年連続優勝するなど強豪で知られていた同校野球部は、県外、特に[[近畿地方]]から多くの選手を集めており、「グラウンドは関西弁」「大阪山田」とも呼ばれていたが、本事件が起こって以降は県外から来ていた指導者が去り、入部希望者も激減。新たに就任した野球部部長が青森県内の中学校を回りながら、再建を始め、県内出身のメンバーを中心とした「地元シフト」に切り替えた。2017年に[[第99回全国高等学校野球選手権大会|夏の甲子園]]に出場した際にはベンチ入りメンバー18人中15人が県内出身だったほか部員94人の約3分の27割が青森県内出身だった<ref>{{Cite news|title=青森山田、先発全員が県内出身　不祥事契機に地元シフト|newspaper=朝日新聞|date=2017-08-14|url=https://www.asahi.com/articles/ASK8F10C9K8DUBNB00F.html|accessdate=2021-08-28|archiveurl=https://web.archive.org/web/20190911204426/https://www.asahi.com/articles/ASK8F10C9K8DUBNB00F.html|archivedate=2019-09-11}}</ref>。
 
== 関連項目 ==
* [[部活動における事件・事故一覧]]
* [[PL学園高校野球部いじめ死亡事件]]
* [[広陵高校硬式野球部部員内暴力騒動]]
 
== 脚注 ==
24行目:
[[Category:2011年の日本の事件]]
[[Category:日本の学校で起きた事件]]
[[Category:青森県の教育の歴史]]
[[Category:野球における暴力]]
[[Category:2011年12月]]
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