「小浜町 (長崎県)」の版間の差分

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| 画像 = ファイル:Fugendake_02_Pyroplastic_flow_area.JPG

| 画像の説明 = [[雲仙普賢岳]]

| 旗 = [[ファイル:Flag of Obama, Nagasaki (1970–2005).svg|border|center|100px|小浜町旗]]

| 旗の説明 = 小浜[[市町村旗|町旗]]

| 紋章 = [[ファイル:Emblem of Obama, Nagasaki chapter(1970–2005).jpgsvg|center|75px|小浜町章]]

| 紋章の説明 = 小浜[[市町村章|町章]]<br />[[1970年]]（[[昭和]]45年）[[1月1日]]制定

| 廃止日 = 2005年10月11日

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== 地理 ==

[[島原半島]]の南西部に位置し、海岸線を[[橘湾 (長崎県)|橘湾]]に接する。

* 山：[[雲仙岳|普賢岳]]<ref group="注">[[島原市]]にあると思われがちだが、山頂は当町に属する。<br />※参考:[httphttps://geoshape.ex.nii.ac.jp/city/resource/42367A1968.html 長崎県南高来郡小浜町 (42367A1968)| 歴史的行政区域データセットβ版] Geoshapeリポジトリ</ref>、絹笠山、妙見岳、国見岳、石割山、野岳、矢岳、高岳、仁田峠

* 河川：金浜川、古賀川、鬢串川、木指川、飛子川（境川）、浦河内川、陰平川、菜切川

* 湖沼：諏訪池、鴛鴦ノ池、白雲ノ池、広河原池、空池

== 歴史 ==

* [[1889年]]（[[明治]]22年）[[4月1日]] - [[町村制]]施行により、[[南高来郡]]のうち後の町域にあたる'''小浜村'''、[[北串山村]]がそれぞれ単独村制にて発足。

* [[1922年]]（[[大正]]11年）[[12月8日]] - 島原地震により被害を受ける<ref>{{Cite journal|author=久保寺章|year=1983|title=島原地震 (1922年12月8日)について|journal=長崎県地学会誌|issue=第38号|pages=8-16}}</ref>。

* [[1924年]]（大正13年）4月1日 - 小浜村が町制施行。'''小浜町'''となる<ref>[http://www.lib.pref.nagasaki.jp/koho/contents/1311446388//T1303//T13031401.JPG 長崎縣告示第百八十五號 南高来郡小浜村町制施行許可] 長崎県公報 大正13年3月14日付</ref>。

* [[1924年]]（大正13年）4月1日 - 小浜村が町制施行。'''小浜町'''となる<ref>{{Cite web|和書|title=「町村変更」『官報』1924年04月02日|website=国立国会図書館デジタルコレクション|url=https://dl.ndl.go.jp/pid/2955628/1/23|access-date=2025-08-13}}</ref>。<!-- 長崎縣告示第百八十五號 南高来郡小浜村町制施行許可 長崎県公報 大正13年3月14日付[リンク切れ] -->

* [[1955年]]（昭和30年）[[2月1日]] - 小浜町と北串山村が新設合併し、改めて'''小浜町'''が発足。

* [[1934年]]（[[昭和]]9年）[[3月25日]] - 雲仙で国際産業観光博覧会を5月23日まで開催<ref>長崎市史編さん委員会 編『新長崎市史 第三巻近代編』[[長崎市]]、2014年3月27日、698頁。</ref>。

* [[2005年]]（平成17年）[[10月11日]] - [[国見町 (長崎県)|国見町]]、[[瑞穂町 (長崎県)|瑞穂町]]、[[吾妻町 (長崎県)|吾妻町]]、[[愛野町]]、[[千々石町]]、[[南串山町]]と合併し市制施行。'''[[雲仙市]]'''が発足し、小浜町は自治体として消滅。

* [[1944年]]（昭和19年）12月 - 町役場を移転<ref>『小浜町勢要覧 WARMTH 温もり 1994』本文3頁。</ref>。

* [[1949年]]（昭和24年）[[5月25日]] - 同月27日にかけて[[昭和天皇の戦後巡幸]]があり、雲仙九州ホテルに宿泊。東京芝浦油脂の製塩工場前に「小浜町奉迎場」が設けられた<ref>{{Cite book |和書 |author=宮内庁 |title=昭和天皇実録第十 |publisher=東京書籍 |year=2017-03-30 |page=837.837|isbn=978-4-487-74410-7 }}</ref>。

* [[1955年]]（昭和30年）[[2月1日]] - 小浜町と北串山村が新設合併し、改めて'''小浜町'''が発足<ref name="県合併">{{Cite web|url=https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2024/05/1714525257.pdf|title=市町村の合併一覧|access-date=2025-08-24|publisher=長崎県|format=PDF|archive-url=https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/14068376/www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2024/05/1714525257.pdf|archive-date=2025-03-07|url-status=live|year=2024|page=158}}</ref>。

* [[2005年]]（[[平成]]17年）[[10月11日]] - [[国見町 (長崎県)|国見町]]、[[瑞穂町 (長崎県)|瑞穂町]]、[[吾妻町 (長崎県)|吾妻町]]、[[愛野町]]、[[千々石町]]、[[南串山町]]と合併し市制施行。'''[[雲仙市]]'''が発足し、小浜町は自治体として消滅<ref name="県合併" />。

== 地域 ==

58 ⟶ 62行目:

;旧小浜町

* 富津（甲 / 富津名）<ref group="注">もとは「日比名」と称したが、江戸時代中期の[[延享]]年間に富津名に改称した。</ref>

* 北野（乙 / 北野名）

* 北本町（丙 / 北本村名）<ref name="honmura" group="注">もとは「本村名」であったが、1889年の小浜村発足以降に北本村名と南本村名に分割された（分割年月日不詳）。なお、本村名は江戸時代末期まで「羽毛合名」と称していた。</ref>

* 南本町（丁 / 南本村名）<ref name="honmura" group="注" />

* 北木指（戊 / 下木指名）

* 南木指（己 / 上木指名）

* 雲仙（庚 / 温泉名）<ref group="注">北串山村との合併後、表記を温泉から雲仙に改称。いずれも「うんぜん」と読む。</ref>

* マリーナ<ref>地理院地図（電子国土Web）[http://maps.gsi.go.jp/#15/32.723808/130.202708/&base=std&ls=std&disp=1&lcd=pp&vs=c1j0l0u0t0z0r0f1 長崎県雲仙市小浜町マリーナ] 国土地理院ホームページ</ref> - 平成初期、北本町・南本町のそれぞれ一部の海岸部埋立地造成により新設。

; 旧[[北串山村]]

* 金浜（甲 / 金浜名）

* 木場（乙 / 木場名）

* 大亀（丙 / 大亀名）<ref group="注">『[[角川日本地名大辞典]] 42 長崎県』のうち「大亀」の頁では、旧北串山村時代は山畑名の一部であった旨の記述があり、『長崎県南高来郡町村要覧．下編』のうち「北串山村」の頁では山畑名に統合されたとの記述があるが、いずれも当時の村内での行政上の区割りとみられる。</ref>

* 山畑（丁 / 山畑名）

* 飛子（戊 / 飛子名）

== 行政 ==

=== 歴代村長 ===

{| class="wikitable"

|+歴代村長<ref>{{Cite book|和書 |title=小浜温泉 国立公園雲仙温泉 ふるさと・散歩 |date=1993-04-01 |publisher=文芸小浜社 |pages=44-45 |author=小林正 |ID={{NDLJP|13331178}}}}</ref>

!代

!氏名

!就任年

!備考

|-

|1

|桑戸無着

|1889年

|町村制施行

|-

|2

|田中戸一郎

|1899年

|

|-

|3

|益田右作

|1902年

|

|-

|4

|本多寛一

|1904年

|

|-

|5

|大曲熊太郎

|1911年

|

|-

|6

|入江保磨

|1912年

|

|-

|7

|田浦長寿

|1915年

|

|-

|8

|山本秀左右

|1919年

|

|-

|9

|本多寿親

|1920年

|町長へ継続

|}

=== 歴代町長 ===

{| class="wikitable"

|+歴代町長

!代

!氏名

!就任年月日

!退任年月日

!備考

!出典

|-

|1

|本多寿親

|村長から継続

|

|町制施行

|<ref>{{Cite book|和書 |title=小浜温泉 国立公園雲仙温泉 ふるさと・散歩 |date=1993-04-01 |publisher=文芸小浜社 |author=小林正 |ID={{NDLJP|13331178}} |page=45}}</ref>

|-

|

|馬場謙蔵

|1947年4月7日

|1951年3月31日

|

| rowspan="2" |<ref name="自治ながさき">{{Cite book|和書 |title=自治ながさき20年の断章 |date=1969-04-25 |publisher=長崎県市町村自治振興会 |page=250 |ID={{NDLJP|9634127}}}}</ref>

|-

|

|登本嘉寿

|1951年4月24日

|1953年3月27日

|

|-

|

|本多大一

|1953年4月28日

|1970年2月

|

|<ref name="自治ながさき" /><ref name="統計小浜町">『小浜町勢要覧 WARMTH 温もり 1994』統計で見る小浜町7頁。</ref>

|-

|

|桑戸昌九

|1970年3月

|1983年3月

|

| rowspan="2" |<ref name="統計小浜町" />

|-

|

|草野壬二郎

|1983年4月

|

|

|-

|

|松藤壽和

|

|2005年

|

|<ref>{{WAP|pid=261138|url=www.himawarinet.ne.jp/~uz-gappei/pdf/gian-23.pdf|title=「雲仙市の設置に伴う職務執行者の選任に関する協議書」『第23回 雲仙合併協議会 議案』|date=2005-11-01}}, p. 41.</ref>

|}

=== 町章 ===

* [[1970年]][[1月1日]]に制定され、[[国見岳 (長崎県)|国見岳]]・妙見岳・[[雲仙岳|普賢岳]]の山群で「小」を形づくり、波の形は[[橘湾 (長崎県)|橘湾]]を表したものである。<ref name="NHK p372">NHKふるさとデータブック p372</ref><ref name="小浜町例規集">小浜町例規集 小浜町章の制定</ref>。

== 人口 ==

1920年以降の数値は[[国勢調査 (日本)|国勢調査]]による。

{| class="wikitable"

|+人口推移（小浜村・旧小浜町）

!年

!世帯数

!人口

!出典

|-

|1892-1893年（明治25-26年）ごろ

|1,307世帯

|style="text-align:right;" | 7,234人

|<ref>長崎県南高来郡町村要覧．下編[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/766697/6 「小浜村」]（1893年）国立国会図書館デジタルコレクション</ref>

|-

|1920年（大正{{0}}9年）

|1,718世帯

|style="text-align:right;" | 8,580人

| rowspan="7" |<ref name="県統計S31">{{Cite web|和書|title=【第20表】市町村別累年世帯数・【第21表】市町村別累年総人口|website=第5版（昭和31年）長崎県統計年鑑|publisher=長崎県|url=https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kenseijoho/toukeijoho/kankoubutsu/nenkan/133605.html#jinko|access-date=2025-08-18|format=xls}}</ref>

|-

|1925年（大正14年）

|1,809世帯

|style="text-align:right;" | 9,219人

|-

|1930年（昭和{{0}}5年）

|1,784世帯

|style="text-align:right;" | 9,258人

|-

|1935年（昭和10年）

|1,905世帯

|style="text-align:right;" | 10,290人

|-

|1940年（昭和15年）

|1,933世帯

|style="text-align:right;" | 10,249人

|-

|1947年（昭和22年）

|2,913世帯

|style="text-align:right;" | 14,104人

|-

|1950年（昭和25年）

|2,641世帯

|style="text-align:right;" | 13,172人

|}

{| class="wikitable"

|+人口推移（旧北串山村含む）

!年

!世帯数

!人口

!出典

|-

|1892-1893年（明治25-26年）ごろ

|2,064世帯

|11,363人

|<ref>長崎県南高来郡町村要覧．下編[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/766697/6 「小浜村」]、[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/766697/12 「北串山村」]（1893年）国立国会図書館デジタルコレクション</ref>

|-

|1920年（大正{{0}}9年）

|2,498世帯

|12,403人

| rowspan="7" |<ref name="県統計S31" />

|-

|1925年（大正14年）

|2,557世帯

|12,890人

|-

|1930年（昭和{{0}}5年）

|2,496世帯

|12,898人

|-

|1935年（昭和10年）

|2,618世帯

|13,807人

|-

|1940年（昭和15年）

|2,590世帯

|13,773人

|-

|1947年（昭和22年）

|3,845世帯

|18,858人

|-

|1950年（昭和25年）

|3,505世帯

|17,791人

|-

|1955年（昭和30年）

|3,462世帯

|17,945人

| rowspan="10" |<ref>{{Cite web|和書|title=【第14表】累年総人口・【第20表】累年総世帯数|website=第48版（平成13年）長崎県統計年鑑|publisher=長崎県|url=https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kenseijoho/toukeijoho/kankoubutsu/nenkan/37327.html#jinko|access-date=2025-08-24|format=xls}}</ref>

|-

|1960年（昭和35年）

|3,530世帯

|17,624人

|-

|1965年（昭和40年）

|3,694世帯

|17,188人

|-

|1970年（昭和45年）

|3,838世帯

|16,483人

|-

|1975年（昭和50年）

|4,042世帯

|16,107人

|-

|1980年（昭和55年）

|4,464世帯

|15,199人

|-

|1985年（昭和60年）

|4,309世帯

|14,295人

|-

|1990年（平成{{0}}2年）

|4,169世帯

|13,149人

|-

|1995年（平成{{0}}7年）

|4,213世帯

|12,483人

|-

|2000年（平成12年）

|4,117世帯

|11,571人

|-

|2005年（平成17年）

|3,900世帯

|10,623人

|<ref>{{Cite web|title=男女別人口及び世帯の種類（2区分）別世帯数－都道府県，市部，郡部，市町村|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=00000003814F|website=e-Stat|access-date=2025-07-18|work=平成17年国勢調査|author=総務省|format=xls}}</ref>

|}

== 教育 ==

=== 高等学校 ===

* [[長崎県立小浜高等学校]]

109 ⟶ 356行目:

==== 有料道路 ====

* [[仁田峠循環自動車道路]]

=== 航路 ===

1948年から1960年まで、[[矢上村 (長崎県)|矢上]]から[[戸石村|戸石]]・小浜を経由して[[加津佐町|加津佐]]へ向かう航路があった<ref>「2000年の東長崎」発行委員会 編『2000年の東長崎』[[東長崎]]地区連合連合自治会、2001年11月。</ref>。

== 産業 ==

主な農作物は、[[ジャガイモ]]、[[米]]、[[タマネギ]]であった<ref name="農林業センサス">{{Cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000001222859|title=販売目的の作物の作物別作付（栽培）農家数、面積（露地） -販売農家-|access-date=2025-07-25|format=xls|work=2000年世界農林業センサス 農業編 長崎県|website=e-Stat}}</ref>。2000年時点のジャガイモの作付け面積は399ヘクタールであった<ref name="農林業センサス" />。

* 特産品 ： 湯せんぺい

130 ⟶ 381行目:

== 出身・ゆかりのある人物 ==

* [[松永東]]（弁護士、衆議院議員） - 旧北串山村出身。[[衆議院議長]]、文部大臣などを歴任。

* [[城谷耕生]]（デザイナー） - 小浜町出身。雲仙市小浜町でデザインスタジオを経営。

== その他 ==

* [[バラク・オバマ]]米国大統領が[[2014年]][[4月23日]]から2泊3日の日程で訪日した際は、名前の共通性により町は歓迎ムードに湧いた<ref name="jtown">{{Cite web|和書 |title=オバマ来日も小浜市の歓迎熱は「すっかり冷めた」 |publisher=Jタウンネット福井県 |date=2014-04-24 |url=http://j-town.net/fukui/column/gotochicolumn/127506.html?p=all |accessdate=2018-02-01}}</ref>。

== 脚注 ==

{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===

<references group="注" />

=== 出典 ===

{{reflist}}

142 ⟶ 399行目:

* {{Cite book|和書|author=小浜町|date=|title=小浜町例規集|publisher=長崎県南高来郡小浜町}}

* {{Cite book|和書|author=小浜町|date=1994-3|title=小浜町勢要覧町制施行70周年記念|publisher=長崎県南高来郡小浜町}}

* 『小浜町勢要覧 WARMTH 温もり 1994』小浜町役場、1994年7月。{{NDLJP|13102840}}。

== 関連項目 ==

152 ⟶ 410行目:

{{Normdaten}}

{{リダイレクトの所属カテゴリ|redirect=小浜村 (長崎県)|南高来郡|雲仙市域の廃止市町村|1889年設置の日本の市町村}}

{{デフォルトソート:おはまちよう}}

[[Category:南高来郡]]

[[Category:雲仙市域の廃止市町村]]

[[Category:18891924年設置の日本の市町村]]

[[Category:1955年設置の日本の市町村]]

[[Category:2005年廃止の日本の市町村]]