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{{出典の明記|date=2023年12月}}
{{Portal|文学}}
'''氷と炎の歌の世界'''(こおりとほのおのうたのせかい)では、[[ジョージ・R・R・マーティン]]著の[[ファンタジー]]小説シリーズである『[[氷と炎の歌]]』の中に現れる、架空の世界について述べる。小説に基づき、[[HBO]]ドラマシリーズ『[[ゲーム・オブ・スローンズ]]』とその前日譚『[[ハウス・オブ・ザ・ドラゴン]]』が放映されている。
『氷と炎の歌』の物語は、[[氷と炎の歌の世界#ウェスタロス|ウェスタロス]]と呼ばれる大陸と、[[氷と炎の歌の世界#エッソス|エッソス]]と呼ばれる大陸を主とした架空世界を舞台としている。物語には3つの主要な筋があり、次第に絡み合うようになる。第一は諸名家によるウェスタロスの王座を巡る争い、第二はウェスタロスの国境となる巨大な氷の[[氷と炎の歌の世界#壁|〈壁〉]]の北での[[氷と炎の歌の世界#異形|〈異形〉]]と呼ばれる脅威の増大、第三は13年前の内戦で殺された王の娘である[[デナーリス・ターガリエン]]のウェスタロスへの帰還と玉座を求める野望である。なお、ドラマシリーズでは、内戦は17年前に起きたことになっている。
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;{{Anchors|ハレンの巨城}}ハレンの巨城
{{Otheruses|同ドラマシリーズおよび[[ジョージ・R・R・マーティン]]の小説シリーズ『[[氷と炎の歌]]』に出て来る架空の場所|ドラマシリーズ『[[ゲーム・オブ・スローンズ]]』のエピソード|ハレンの巨城 (ゲーム・オブ・スローンズ)}}
:ウェスタロスの中央部の湖である〈神の目〉の北岸に位置し、当時リヴァーランドをも支配していた鉄諸島のハレン暗黒王によって、史上最大の城として建設される。黒い石を使って建設され、5つの巨大な塔と一軍を入れられるほどの大広間をそなえ、ハレンの傲慢さの記念碑となっている。だが工事を終えた直後にエイゴン征服王の侵略が始まる。エイゴンの[[#ドラゴン|ドラゴン]]の前では、分厚く高い壁も役に立たず、ドラゴンの炎は、城の石を粉砕して溶かし、ハレンとその息子たちを殺
:ハレンの破滅の後、この城は様々な家によって所有される。悲惨な末路を迎えた居住者が多かったため、城には呪われていると言う悪評がつく。このように巨大な城を維持し兵を配置することは、兵站的にも経済的にも困難であり、〈ハレンの巨城〉は無用の長物となる。
:『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の時代には、ほぼ廃墟となってはいるが、ストロング家が領主となり城代を置いている。内戦〈双竜の舞踏〉では、デイモン・ターガリエンがこの城にリヴァーランドの諸侯の兵を集める。
:〈五王の戦い〉の初め、〈ハレンの巨城〉は荒れ果て、城のごく一部だけが手入れされている。[[タイウィン・ラニスター]]がこの城を奪ったとき、[[サーセイ・ラニスター|サーセイ]]王妃は所有権をジャノス・スリントに与えるが、弟で〈王の手〉の[[ティリオン・ラニスター]]は即座にこの報酬を取り上げ、スリントを[[#壁|〈壁〉]]に送る。タイウィンは代りに城を[[ピーター・ベイリッシュ]](ベーリッシュ)に与え、それ以来、彼が名目上の所有権を保持しているが、一度も足を踏み入れたことはない。
:戦争が進むにつれて、〈ハレンの巨城〉には次々と所有者が現れ、幾度となく残虐行為が行われる。〈勇武党〉(〈勇敢組〉)の傭兵たちが城の[[ラニスター家]]の守備隊を裏切った後、[[ルース・ボルトン]]が城を乗っ取る。ボルトンが城を捨てた後は、[[グレガー・クレゲイン]]が〈勇武党〉を粉砕して城をラニスター家に取り戻す。
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:城そのものは、最上部に恐るべき[[狭間]]胸壁がある巨大な円筒形の塔であり、遠くの敵には、反抗の意思を込めて空に向かって突きあげる、棘のついた巨大な拳のように見える。巨大な塔の中には馬屋、兵舎、兵器庫そして君主の居室が全て入っている。
:また、敵の魔法に対する防御として、幕壁に呪文が織り込まれていると言われている。
:戦いで落城したことはないが、ストームズエンドは近年の歴史でも何度か包囲戦に遭っている。エイゴン征服王の〈征服戦争〉の間、最後の〈嵐の王〉であるアージラック傲慢王は城を出てしまい、ターガリエン家の傍系オーリス・バラシオンと戦場で戦って敗北する。オーリスはアージラックの娘をめとり、ストームランドの領主となる。〈簒奪者の戦争〉の間、ストームズエンドは一年間包囲され、陸では[[メイス・タイレル]]公がその軍を率い、海側ではパクスター・レッドワインがアーバー島の艦隊を率いる。防衛軍を率いた[[スタニス・バラシオン]](スタンニス・バラシオン)は降伏を拒否し、その軍勢はネズミを食べるところまで追い込まれる。[[ダヴォス・シーワース]]という名の密輸業者が封鎖をすり抜けて城に補給を行い、スタニスは恩賞として彼を騎士としたが、過去の密輸の罪への罰として指を何本か切り落とす。戦後、今や王となった兄の[[ロバート・バラシオン|ロバート]]が城を末弟の[[レンリー・バラシオン|レンリー]]に与え、スタニスを寒風吹きさらす[[#ドラゴンストーン|ドラゴンストーン]]の領主としたため、スタニスは怒り、何年も恨みを抱くことになる。〈五王の戦い〉の間、城はレンリーを支持し、スタニスに包囲される。レンリーの死後、城代は降伏を拒否する。[[#ル
===ドーン===
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===王室領===
[[#キングズランディング|キングズランディング]]の周辺の土地は〈鉄の玉座〉の王権によって直接統治される。王室領には、ウェスタロス最大の都市であるキングズランディングのほかに、ロズビー、ストークワースとダスケンデールの街などが含まれる。王室領は[[#アリンの谷間|アリンの谷間]]の南、[[#リヴァーランド|リヴァーランド]]の南東、[[#西部|西部]]の東、そして[[#河間平野|河間平野]]および[[#ストームランド|ストームランド]]の北に位置する。〈征服戦争〉後、[[#ウェスタ
;{{Anchors|ドラゴンストーン}}ドラゴンストーン
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:かつては古代ヴァリリア永世領(古代ヴァリリア自由保有地)の最西端の前哨地である。〈破滅〉と呼ばれる謎の災厄の一世紀前、[[ターガリエン家]]がこの地を統治するために送りこまれる。〈破滅〉が[[#ヴァリリア|ヴァリリア]]を襲ったとき、ターガリエン家はヴァリリアの[[#ドラゴン|ドラゴン]]の最後の生き残りと共にこの島で生き延びる。一世紀後、エイゴン・ターガリエンとその姉かつ妻であるヴィセーニア(ヴァイセニア)と妹かつ妻であるレイニス(レーニス)は島から大規模な征服作戦を開始し、最終的には[[#ドーン|ドーン]]と[[#壁|〈壁〉]]の北を除く全[[#ウェスタロス|ウェスタロス]]を征服する。その後、エイゴンの子孫は3世紀にわたって七王国に君臨する。
:ドラゴンストーンは同名の島の大部分を占拠する、巨大な恐るべき砦である。この城の珍しいところは、ヴァリリアの石工がドラゴンの形に刻んだ塔と、恐ろしいガーゴイルの像で覆われた城壁である。城の地下深くにいくばくかの火山活動が残っているために、城の低層階は意外に暖かい。城の外には小さな港と街がある。
:『[[ハウス・オブ・ザ・ドラゴン]]』では、[[レイニラ・ターガリエン]]がこの城を本拠として黒装派を率い、キングズランディングの翠装派に対抗する。
:〈簒奪者の戦争〉の間、[[#キングズランディング|キングズランディング]]の略奪以前に、妊娠していたターガリエンの王妃レイラ(レーラ)と息子の[[ヴィセーリス・ターガリエン|ヴィセーリス]]( ヴァイセリス)はターガリエン艦隊の一部と忠実な兵士たちの守備隊と共にドラゴンストーンに送られる。だが、キングズランディングの陥落の後、[[ロバート・バラシオン]]はこの島の砦を落とすために弟の[[スタニス・バラシオン|スタニス]]を送りこんだ。王に忠実な艦隊が嵐で全滅した後、ターガリエンの守備隊はヴィセーリスと生まれたばかりの妹[[デナーリス・ターガリエン|デナーリス]]( デーナリス)を裏切ってスタニスに引き渡そうとした(王妃は産褥の床で死んでいた)。しかし、サー・ウィレム・ダリーに率いられた忠実な家来たちは王の子らを連れ出す。スタニスはやすやすとドラゴンストーンを攻略し、ロバート王は城をスタニスに与えたが、[[バラシオン家]]古来の本拠地である[[#ストームズエンド|ストームズエンド]]を末弟の[[レンリー・バラシオン|レンリー]]が相続したために、スタニスは冷遇されたと考えす。
:ロバートの死後、スタニスは、王妃[[サーセイ・ラニスター|サーセイ]]の子供たちが[[近親相姦]]による私生児であると非難し、自らが王であると宣言する。ドラゴンストーンは彼の本拠地になる。〈キングズランディングの戦い〉で壊滅的な敗北をした後も、スタニスは当地に戻る。スタニスの助言者である女祭司、[[#アッシャイ|アッシャイ]]の[[メリサンドル]]は、血の魔法によって城の〈石のドラゴン〉を甦らせるようにスタニスの説得を試みるが、[[ダヴォス・シーワース]]公が、北の〈壁〉に赴き〈野人〉と[[#異形|〈異形〉]]に対する戦いを助けるようスタニスを説いたために、メリサンドルの説得は失敗する。スタニスがドラゴンストーンを去ったあと、摂政太后[[サーセイ・ラニスター]]は島を封鎖するために艦隊を送り、城を包囲するよう命じる。だが、サー・[[ロラス・タイレル]]は故郷のハイガーデン城を守るために艦隊を包囲戦から解放しようと急ぎ、ドラゴンストーンを正面攻撃する。ロラスは城を手に入れるが、何千人もの兵士を失い、報告によれば彼自身も重傷を負う。その後ドラゴンストーンは再び〈鉄の玉座〉に属する。
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:南方の島々にまたがる都市である。他の自由都市の住民と異なり、ライス人は背が高く色白で青い瞳を持つ。歓楽の館で有名であり、愛の技を教えこまれた奴隷が、愛人や性奴隷として売られる。ステップストーン諸島や他の係争地に関して他国としばしば争う。デナーリスの召使であるドリアと海賊の[[サラドール・サーン]]はライス人である。[[エドリック・ストーム]]が護衛の騎士と共に隠れ住む。
;{{Anchors|ミア}}ミア
:レンズ職人、精妙に織られたレース、美しいカーペットで有名な沿岸都市である。暗い色の瞳と濃い色の肌をしたミア人は、ノーヴォスやペントスと同様に豪商たちによって支配され、ドスラクのカラザールに貢納する。ミアは奴隷と薄緑色の飲料ネクタルの交易の中心である。係争地の支配をめぐって他国としばしば争う。[[#ル
;{{Anchors|ノーヴォス}}ノーヴォス
:西岸から大陸内部に入った都市であり、高い丘陵から川沿いの低地に広がっている。街には独自の名前と音色をもつ、3つの大きな鐘がある。郊外には丘がうねるように並び、段々畑と白漆喰の壁の村があり、気候は温暖である。ノーヴォスの男は染めてカーブさせた口髭をする。街は豪商の委員会によって支配され、委員会は[[#ドスラクの海|ドスラク]]のカラザールが通過するたびに貢納する。ここにはまた、エリート護衛を訓練する〈顎髭の導師〉たちがいる。護衛たちは服従を誓い、自らは特徴的な長柄斧と結婚したものと見なす。[[ドーラン・マーテル|ドーラン(ドラン)・マーテル]]の妻メラリオとドーランの護衛[[アリオ・ホター]]はノーヴォスの出身である。
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===エッソスの未踏の地===
物語上で言及はされるものの、直接は登場しない地域。その多くがウェスタロスから遠く離れており、名前以外は
;{{Anchors|アッシャイ}}アッシャイ
:しばしば“影に触れるアッシャイ”(“影のほとりのアッシャイ”)と呼ばれ、エッソス大陸のはるか東、[[#ドスラクの海|ドスラクの海]]の南にある港湾都市。アッシャイに行くことは“影の下を通る”と表現されることもある。アッシャイは翡翠海に面して賑わう交易地であり、黒アメジスト、琥珀、黒曜石(ドラゴングラス)を輸出する。当地には多くの秘密の知識が蓄えられている。他のどの地よりも、[[#ドラゴン|ドラゴン]]に関する伝承を伝えているらしい。アッシャイには [[#ウェスタロス|ウェスタロス]]のメイスターも住む。また、アッシャイの古代の書には、[[#ル
;{{Anchors|イ・ティ}}イ・ティ
:クァースから山脈と海峡を隔てた東にある地。南東部が影の地に接した温暖な領域で黄金帝国とも呼ばれる。ウェスタロスの人々にとって、イ・ティの土地と人々は、伝聞上の存在でしかない。しかしヴァエス・ドスラク等、エッソス西部の諸都市では、猿の尻尾で作られた帽子を被たイ・ティ人の姿が目撃される。彼らは夜の獅子と昼の乙女と呼ばれる二柱神を信仰しており、明るい目をしている。独自に発達した高度な文明は[[中国]]をはじめとする[[極東]]地域のそれとよく似ており、長い歴史を持っている。『The World of Ice & Fire』の記述によれば、西方でヴァリリアの繁栄していた数千年前から黄・青緑・緋・紫・真珠・濃紅・翡翠・藍・灰・橙・紺という、色の名を冠する11の王朝が交代し、氷と炎の歌の時代は紺碧朝の第17代皇帝ブー・ガイ(Bu Gai)の統治下にあるという。
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:直訳すると千諸島。Mossovyの沿岸一帯の島々。既知の世界の北東の端。緑がかった肌の住民が住んでいるとされる。『The World of Ice & Fire』で言及され、邦訳書籍には未登場。
;{{Anchors|Ulthos}}Ulthos
:影の地から狭い海峡を隔てた南の土地。深い密林に覆われている事以外は何も知られていない。島なのか、
;{{Anchors|夏諸島}}夏諸島
:エッソスと[[#ウェスタロス|ウェスタロス]]の南側にある〈夏の海〉に浮かぶ、一つの国家をなす島々。美しい鳥、類人猿、そして猿が住む。〈高木の町〉(〈高い木の町〉)の港は首都の役割を負う。夏諸島の住民は、独自の言語を話し、しばしば明るい色の羽毛のマントを着る。肌は黒く、魚と果物を食する。ウェスタロスにはワイン、香辛料、羽毛、そして弓を作る特殊な木材を輸出する。弓術は夏諸島人にとって重要な武技である。その独特な弓は他の弓よりも飛距離が長く、海賊から商船を守るすぐれた防御となる。性は神々からの贈り物と見なし、愛の行為によって神々を崇拝する。高貴な生まれの若い男女の多くは、神々を讃えるために売春施設に数年間勤める。
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;{{Anchors|森の子ら}}森の子ら
:〈森の子ら〉は[[#ウェスタロス|ウェスタロス]]の本来の住民であるとされる。〈森の子ら〉はしばしば言及されるが、何千年も姿を見られていない。小柄なヒト型生物であると考えられている。色黒で美しく、夢と自然に関する不思議な力を持っている。北部に残る〈古の神々〉への信仰、そして[[#ウィアウッド|ウィアウッド]]の森を除けば、彼らの遺産はシリーズの時間軸ではほとんど残っていない。[[ジョージ・R・R・マーティン]]は彼らが[[エルフ]]ではないと何度も強調している。彼はこの件に関してこう言っている「(森の)子供たちは・・・(森の)子供たちだ。エルフにはもううんざりだ。」<ref>{{cite web |url=http://www.westeros.org/Citadel/SSM/Month/2008/04/ |title=Targaryen History |publisher=westeros.org |date=April 20, 2008 |accessdate=20 October 2010}}</ref>
:〈森の子ら〉はウィアウッドを通して他の場所の出来事を見ることが出来る。金属は持たなかったが、[[黒曜石]]の武器とウィアウッドの弓を用いたと言われている。後に破壊されることになった陸橋を通って、[[#
;{{Anchors|異形}}異形
:ホワイト・ウォーカー(白い歩行者、白き魔物)とも呼ばれる〈異形〉は[[#壁|〈壁〉]]の北側で発見された邪悪な生物である。彼らは夜の間だけしか目撃されておらず、つねに激しい寒さと共に現れる。〈異形〉は背が高く、痩せていて、光る青い目を持つ優美なヒト型生物である。かれらは一歩ごとに色を変える鎧をまとい、鋼さえ砕く冷たい刃をそなえた薄い水晶の剣を振う。静かに動くが、その声は氷を割るかのように響く。独自の言語を持つことがほのめかされている。〈異形〉に対して鉄の武器は無力であり、[[黒曜石]](ドラゴングラスとしても知られる)あるいはヴァリリア鋼によって作られた武器によってのみ倒すことができる。死ぬと、彼らは溶けて、極めて冷たい液体の水たまりとなる。
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;{{Anchors|ドラゴン}}ドラゴン
:ドラゴンは物語の上で重要な役割を果たす。エイゴン征服王は3頭を[[#ウェスタロス|ウェスタロス]]に連れてきて七王国の統一に用いる。王の子孫はドラゴンを飼い繁殖させたが、やがてその数は減じ、『[[氷と炎の歌]]』の200年ほど前に起きた、〈双竜の舞踏〉(''The Dance of the Dragons'')として知られる、[[ターガリエン家]]の王位継承をめぐる内戦で多くのドラゴンが殺され、やがて死に絶える。〈双竜の舞踏〉はドラマシリーズ『[[ハウス・オブ・ザ・ドラゴン]]』で語られる。物語の当初、ドラゴンは絶滅したと信じられ、石化したドラゴンの卵だけが残る。 [[デナーリス・ターガリエン|デナーリス]]は[[カール・ドロゴ]]の葬儀の燃える薪の上で、3個のドラゴンの卵を孵すことに成功し、世界にドラゴンを甦らせる。
:この物語のドラゴンは、鱗があり、炎を吐く、動物程度の知性を持つ爬虫類である。ドラゴンには前足に蝙蝠のような皮の翼がある。氷と炎の歌の挿絵では4本の足と、独立した翼が描かれているが、作者の[[ジョージ・R・R・マーティン]]はこれらの絵が不正確であると繰り返し強調している。ドラゴンには誰でも乗れるわけではなく、乗りこなそうとして多くの人間が命を落とす。長命なドラゴンは一人以上の乗り手を選ぶことがあるが、一人の人間が二頭以上のドラゴンに選ばれることはない<ref>"Dangerous Women"収録の中編"The Princess and the Queen"による</ref>。ヴァリリア人であるターガリエン家の血の濃い者だけが、ドラゴンと絆を結ぶことができる。長じるにつれドラゴンの皮膚は硬さを増して貫くことは難しくなり、目だけが唯一の弱点となる。
;{{Anchors|鴉}}鴉
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{{デフォルトソート:こおりとほのおのうたのせかい}}
[[Category:氷と炎の歌|*せかい]]
[[Category:架空の土地の一覧]]
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