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| 芸名 = 塩沢 とき
| ふりがな = しおざわ とき
| 画像ファイル = File:Thirty-Years-of-Toho-4.jpg
| 画像サイズ = 200px
| 画像コメント = {{small|『東宝三十年史』(1963年)より}}
| 本名 = 塩沢 登代路
| 別名義 =
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| 備考 =
}}
{{読み仮名|'''塩沢 とき'''|しおざわ とき{{R|全史530|大百科MG121}}|[[1928年]]〈[[昭和]]3年〉[[4月1日]]{{R|全史530|365日}} - [[2007年]]〈[[平成]]19年〉[[5月17日]]{{R|365日}}}}は、[[日本]]の[[俳優|女優]]。本名及び旧芸名は{{読み仮名|塩沢 登代路|しおざわ とよじ}}{{R|全史530|特撮女優47}}。

[[東京市]][[牛込区]]{{R|全史530}}[[中里町 (新宿区)|中里町]]{{efn|name="新宿区"}}出身。[[実践女子学園高等学校|実践高等女学校]]卒。亡くなるまで[[東宝芸能]]に所属{{R|特撮女優47}}。
 
== 来歴 ==
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[[1981年]]、『[[徹子の部屋]]』で、30歳の折の癌と総入れ歯のエピソードを初[[告白]]、その後、自らの癌体験を本にして出版する。また、このときに過去の[[恋愛]]も披露し、さらには「男性のものを頂く」という間接的表現で[[精飲]]など情熱的な[[性行為]]を告白した。
 
[[1984年]]、『[[ライオンのいただきます]]』(以下、『いただきます』)にゲスト出演。派手なメガネと大きく結った独特のヘアスタイルに加え、その上品な口調でざっくばらんに下ネタを連発するトークがウケて出演を重ね、老若男女から一躍人気を得た{{R|脇役稼業20221105}}。また同時期に放送された[[月曜ドラマランド]]』などでは、お金持ちの奥様役や[[かかあ天下|カカア天下]]の上司夫人役を多く演じた。
 
[[1985年]](昭和60年)、57歳。右[[乳癌]]を患い入院、手術。その後はマイペースにドラマ、映画、[[舞台]]、などの仕事をこなしていく。また、上記により世間を楽しませたことから、同年に「[[ゆうもあ大賞]]」を受賞{{efn|この年の受賞者は、他にアナウンサー・[[生方恵一]]、日本テレビディレクター(当時)の[[佐藤孝吉]]{{R|脇役稼業20221105}}。}}。
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== 人物 ==
*塩沢が生まれた頃、父親は[[伊那電気鉄道]](現・[[東海旅客鉄道|JR]][[飯田線]])に勤めていた。塩沢の本名の{{読み仮名|登代路|とよじ}}は、伊那電鉄が当時開発していた[[豊橋駅|豊橋]]('''とよ'''はし)駅 - [[川路駅|川路]](かわ'''じ''')駅にちなみ、名付けられた{{R|脇役稼業20221105}}{{efn|当時の川路駅の駅名は「伊那川路」駅。伊那電気鉄道は[[1927年]]に起点の[[辰野駅]]から伊那川路のひとつ先にある[[天竜峡駅]]までの路線を全通させ、豊橋までは他の私鉄への直通で乗り入れる構想を持っていた([[1937年]]に実現)。}}。ちなみに[[平田昭彦]]は小学校の同級生で、同じ東宝に所属し多くの作品で共演していた。
*[[趣味]]は食べ歩き。好物はヒレステーキ。
 
*癌による乳房切除までは[[巨乳]]の芸能人として有名だった。ちなみに右胸の乳がんの手術後である翌[[1986年]]、患者役でゲスト出演した『[[今夜は最高!]]』では、医者に扮した[[タモリ]]を驚かそうと無傷の左胸を突然ポロリと披露した{{efn|本人曰く「(左胸も乳がんになる可能性を見越して)こういうことができなくなる前に記念にやっておきたかった」とのこと{{R|ゲンダイ20130402その3}}。}}{{R|脇役稼業20221105}}。
[[趣味]]は食べ歩き。好物はヒレステーキ。
*先述の独特な髪型である巨大なかつらのうち、1つは[[末成由美]]に進呈した。
 
*モットーは「がんと共生する」{{R|脇役稼業20221105}}。普段の生活では「気配りをしすぎず、ストレスを溜めないことが肝要」との考えを持っていた{{R|脇役稼業20221105}}。
癌による乳房切除までは[[巨乳]]の芸能人として有名だった。ちなみに右胸の乳がんの手術後である翌[[1986年]]、患者役でゲスト出演した『[[今夜は最高!]]』では、医者に扮した[[タモリ]]を驚かそうと無傷の左胸を突然ポロリと披露した{{efn|本人曰く「(左胸も乳がんになる可能性を見越して)こういうことができなくなる前に記念にやっておきたかった」とのこと{{R|ゲンダイ20130402その3}}。}}{{R|脇役稼業20221105}}。
*世田谷の家賃5万円ほどの借家に生涯住み続け、『いただきます』のブレイク後も生活は質素なものだった。在宅時も外の世界を遮断するように雨戸を閉めて過ごし、自分の世界にこもるように暮らしていた{{R|脇役稼業20221105}}。また、仕事の時は明るくあけすけな言動をしていたが、普段は神経質な所もあり、眠る時はアイマスクと耳栓を欠かさなかった{{R|脇役稼業20221105}}。生涯結婚することなく独身を通していた{{R|脇役稼業20221105}}。
 
先述の独特な髪型である巨大なかつらのうち、1つは[[末成由美]]に進呈した。
 
モットーは「がんと共生する」{{R|脇役稼業20221105}}。普段の生活では「気配りをしすぎず、ストレスを溜めないことが肝要」との考えを持っていた{{R|脇役稼業20221105}}。
 
世田谷の家賃5万円ほどの借家に生涯住み続け、『いただきます』のブレイク後も生活は質素なものだった。在宅時も外の世界を遮断するように雨戸を閉めて過ごし、自分の世界にこもるように暮らしていた{{R|脇役稼業20221105}}。また、仕事の時は明るくあけすけな言動をしていたが、普段は神経質な所もあり、眠る時はアイマスクと耳栓を欠かさなかった{{R|脇役稼業20221105}}。生涯結婚することなく独身を通していた{{R|脇役稼業20221105}}。
 
== 出演作品 ==
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* [[おさな妻]](1970年、[[テレビ東京|12CH]])
* [[鬼平犯科帳 (松本幸四郎)|鬼平犯科帳(松本幸四郎)]]
** 第1シリーズ 第50話「かまいたち」(1970年、NET / [[東宝]]) - 藤堂八重
** 第2シリーズ 第20話「裏道の男たち」(1972年、NET / 東宝) - おくら
* [[なんたって18歳!]](1972年、TBS)
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** 主夫物語(1986年)
* [[太陽にほえろ!]] 第89話「地獄の再会」(1974年、NTV / 東宝) - 渋沢の母
* [[華麗なる一族 (1974年のテレビドラマ)|華麗なる一族]](1974年、MBS)[[毎日放送|MBS]]) - 美容師
* [[赤い疑惑]](1975年、TBS)
* うわさの委員会(1975年11月30日、NHK)
* [[円盤戦争バンキッド]](1976年 - 1977年、NTV) - 宇崎とき枝
* [[バトルホーク]] 第7話「楯兄弟暗殺指令」(1976年、[[テレビ東京|12CH]]) - 紅竜子 / 紅竜鬼
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* 焚火(1979年、NHK)
* [[大空港 (テレビドラマ)|大空港]] 第66話「銃撃の挽歌 遠い遥かなクリスマス」(1979年、CX / 松竹) - 美容院店主
* [[俺はあばれはっちゃく]] 第3話「夢見る初恋㋪作戦」(1979年、ANB)[[テレビ朝日|ANB]]) - ツル子
* [[太郎の青春]](1980年、NHK)
* [[土曜ドラマ (NHK)|土曜ドラマ]] [[天才画の女#テレビドラマ|松本清張シリーズ・天才画の女]] (1980年、NHK) - 鈴木時江
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* [[気分は名探偵]] 第15話「お見合いなんて イヤ!!」(1985年、NTV、[[ユニオン映画]]) - 黒原鈴子
* [[必殺仕事人V]] 第10話「主水 ヘソクリを盗まれる」(1985年、ABC) - 綾乃
* [[嫁姑・陣取り合戦]](1985年、THK)[[東海テレビ放送|THK]])
* [[夏・体験物語]](1985年、TBS)
* [[お坊っチャマにはわかるまい!]](1986年、TBS)
* 嫁と姑の隣人戦争III(1986年、[[讀賣テレビ放送|YTV]])
* 夏・体験物語2(1986年、TBS)
* [[テレビ東京月曜9時枠の連続ドラマ#ドラマ女の手記(1986年10月 - 1987年9月)|ドラマ女の手記]]「新同棲時代」(1986年、TX)[[テレビ東京|TX]])
* [[同級生は13歳]](1987年、CX)
* [[こんな学園みたことない!]](1987年、NTV)
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* [[テレビ東京月曜9時枠の連続ドラマ#ドラマ・女の四季(1987年10月 - 1988年3月)|ドラマ女の四季]]「嫁姑・ペット戦争!」(1988年、TX)
* 夢通りエプロン亭(1989年、TX)
* [[さすらい刑事旅情編の登場人物#さすらい刑事旅情編IIII(1989年 - 1990年)|さすらい刑事旅情編II]] 第16話「南伊豆グルメの旅・露天風呂で消えた女」(1990年、ANB)
* 月曜ドラマスペシャル(TBS)
** 温泉仲居番頭物語(1990年)
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* [[カネボウヒューマンスペシャル]] 終の夏かは(1992年、NTV)
* 名古屋出戻り物語 離婚は絶対許さん!オヤジの叫びにきんさんぎんさん大声援!(1992年、THK)
* [[はぐれ刑事純情派#はぐれ刑事純情派第5シリーズ(1992年)|はぐれ刑事純情派 第5シリーズ]] 第2話「殺人を占った女・ハイヒールの犯罪!?」(1992年、ANB) ‐ 立花千代子
* [[往診ドクターの事件カルテ]] 第7話「女は度胸でストリップ」(1992年、ABC)
* [[ツインズ教師]](1993年、ANB) - 高井聖子 役
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* 23時ドラマ 女将になります(2003年、NHK)
* 花王愛の劇場 一攫千金夢家族2(2003年、TBS)
* [[金曜エンタテイメント]] 新・細うで繁盛記(20061(2006年、CX) - 野口勝子 役
 
=== 映画 ===
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** [[クレージー黄金作戦]](1967年、東宝)
* [[君も出世ができる]](1964年、東宝)
* [[怪獣大戦争]](1965年、東宝)- 婦人団体代表{{R|全史530|大百科MG121|365日}}
* 落語野郎シリーズ
**[[落語野郎 大脱線]](1966年、東宝)
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* [[必殺! ブラウン館の怪物たち]](1985年、松竹)
*[[雪の断章 -情熱-]](1985年、東宝) - 英語教師
*[[ドン松五郎の生活#映画|ドン松五郎の生活]](1986年、東宝)
*[[ボクの女に手を出すな]](1986年、東映)
* 母(1988年、松竹)
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=== 劇場アニメ ===
* [[ルパン三世 バビロンの黄金伝説]](1985年、東宝) - ロゼッタ〈老婆〉<ref>{{Cite news | url = https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=16594| title = ルパン三世 バビロンの黄金伝説|アニメキャスト・映画・最新情報一覧| newspaper = | publisher = [[アニメイトタイムズ]]| date = 2022-08-09| accessdate = 2024-08-13}}</ref>
 
=== 吹き替え ===
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=== バラエティ ===
<!--単発のゲスト出演は不要。レギュラー番組のみ記述をお願いします。「Wikipedia:ウィキプロジェクト 芸能人」参照 -->
* [[ライオンのいただきます]](1984年、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]
* [[土曜大好き!830]]([[関西テレビ放送|関西テレビ]])
* [[オレたちひょうきん族]](フジテレビ)
* [[クイズ!世にも不思議な逆回転]](フジテレビ)
* [[クイズ!年の差なんて]](フジテレビ)
* [[ぴりっとタケロー]](TBS)([[TBSテレビ|TBS]])
* [[マダムんむん]](TBS)
* [[ワールドクイズ ザ・びっくり地球人!]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]
* [[全日本そっくり大賞]]([[テレビ東京]]
* [[ヤンヤンもぎたて族]](テレビ東京)
* [[夢通りエプロン亭]](テレビ東京)
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<ref name="大百科MG121">{{Harvnb|ゴジラ大百科|1993|p=121|loc=構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」}}</ref>
<ref name="特撮女優47">{{Harvnb|東宝特撮女優大全集|2014|p=47|loc=文・浦山珠夫「一度見たら忘れない!パワフル個性派女優たち」}}</ref>
<ref name="365日">{{Cite book|和書|author=野村宏平|author2=冬門稔弐|title=ゴジラ365日|date=2016-11-23|publisher=[[洋泉社]]|series=[[映画秘宝]]COLLECTION|page=96|chapter=4月1日|isbn=978-4-8003-1074-3}}</ref>
<ref name="脇役稼業20221105 ">週刊現代2022年11月5日号「脇役稼業」第19回塩沢とき「ぶっとんだ女(ひと)」p25 - 32</ref>
<ref name="ゲンダイ20130402その1">{{Cite web |和書|url=https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/141817 |title=乳がんで右乳房を切除した塩沢とき(その1) |publisher=日刊ゲンダイDIGITAL |date=2013-04-02 |accessdate=2021-11-07}}</ref>
<ref name="ゲンダイ20130402その2">{{Cite web |和書|url=https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/141817/2 |title=乳がんで右乳房を切除した塩沢とき(その2) |publisher=日刊ゲンダイDIGITAL |date=2013-04-02 |accessdate=2021-11-07}}</ref>
<ref name=" ゲンダイ20130402その3 ">{{Cite web |和書|url=https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/141817/3 |title=乳がんで右乳房を切除した塩沢とき(その3) |publisher=日刊ゲンダイDIGITAL |date=2013-04-02 |accessdate=2021-11-07}}</ref>
}}
== 参考文献 ==
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{{デフォルトソート:しおさわ とき}}
[[Category:20世紀日本の女優]]
[[Category:日本の舞台女優]]
[[Category:東宝の俳優]]