「西武新宿戦線異状なし DRAGON RETRIEVER」の版間の差分

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== 概要 ==
* [[自衛隊]]の武装蜂起によって[[分断国家]]状態となった日本を舞台に、[[義勇兵]]として[[軍事境界線]]を越えた、主人公[[丸輪零]]の活躍、日常を描く。タイトルは『[[西部戦線異状なし]]』と[[西武新宿線]]をかけたものと思われる。
* 本作は当初、[[1987年]]に[[B-CLUB (模型雑誌)|B-CLUB]]([[バンダイ]]発行)16号から2021号にかけて、[[近藤和久]]の作画によって連載されていたが、序盤で突如中断、頓挫。その後、大野作画で再スタートしたものである(近藤版については[[押井守#没なった企画|この項]]参照)。
* 連載は『ネオファンタジー』のリニューアルに合わせて開始されたが、リニューアル第1号目が発行された直後に『ネオファンタジー』は休刊となった。それに伴い、同誌連載中の作品をまとめて掲載するアンソロジー集が発行されることとなり、本作の2作目以降も掲載される予定であったが、実現しないうちに出版元の大陸書房が倒産したため、『コンバットコミック』で連載しなおされることとなったという経緯がある。(「完全版」に収録されている大野のあとがきより)
* のちに押井によって『[[機動警察パトレイバー 2 the Movie]]』で描かれることになる、自衛隊の[[クーデター]]を扱っているが、原案が考えられた頃は[[冷戦]]下であり、本作中では[[共産主義]][[革命]](おそらく未遂)にまで発展している。これに関して押井は、日本出版社版のあとがきに「冷戦の終結やらなんやらで構成上の困難もあったけど」という記述で説明している。
 
== あらすじ ==
[[静岡県]]下の高校に通う丸輪零はごく普通の高校生であり、[[装甲戦闘車両|AFV]]の模型作りをたしなみ、ごく普通の日常を過ごしていた。そんなある日[[東京都|東京]]で[[内戦]]が勃発。自衛隊が[[首都圏 (日本)|首都圏]]各地で武装蜂起し、東京[[都心]]部を制圧した。1週間ほどで政府軍叛乱軍双方の弾薬は底をつき、政府は[[大阪市|大阪]]に亡命、東京では叛乱軍が臨時革命政府の樹立を宣言した。[[国道16号]]を軍事境界線として環状の内側は解放区と称され、革命政府が実効支配した。
 
内戦状態とはいいながら再びいつもと変わらぬ日常が始まり、当初予想していた戦争の長期化とそれに伴う長期休校の期待は肩透かしに終わるものと、零があきらめかけていた頃、解放区から派遣された[[オルガナイザー|オルグ]]が零を革命防衛隊に勧誘する。零は自分でも驚くほどの即断即決でその夜のうちに国道16号を越えた。
 
独立第3戦闘工作連隊第58戦車回収小隊へ配属を命じられ、喜び勇む零を待ち受けていたのは、わけのわから怪しげ3人組と形式不明の古びた[[戦車回収車]]だった。そして闇物資の売買に精を出す彼等こそ、小隊どころか連隊の全兵力なのであった。
 
やがて零闇商売の現場を押さえとともにれて逮捕され、軍事評議会のケイと名乗る女性幹部からある物の回収」という特殊任務を命ぜられる。零達は詳細を知らされないまま、お目付け役ケイと共に出発する、道中で政府軍やアメリカ海兵隊に遭遇する
 
==関連項目==
*[[M32 戦車回収車]]
*[[機動警察パトレイバー 2 the Movie]]
*[[東京無国籍少女]] - 押井守による2015年の実写映画。「分断された日本の内戦に義勇として参戦する若者」というモチーフを扱う。
 
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[[Category:雑誌掲載漫画作品]]
[[Category:月刊少年エースの漫画作品]]
[[Category:押井守]]
[[Category:東京を舞台とした漫画作品]]
[[Category:戦争漫画]]
[[Category:クーデターを題材とした作品]]
[[Category:M4シャーマン]]