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{{混同|link1=嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線|嵯峨野観光線}}
{{Pathnav|山陰本線|frame=1}}
{{Infobox 鉄道路線
|路線名 = [[File:JR logo (west).svg|35px|link=西日本旅客鉄道]] 嵯峨野線
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'''嵯峨野線'''(さがのせん)は、[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)[[山陰本線]]のうち、[[京都府]][[京都市]][[下京区]]の[[京都駅]]から同府[[南丹市]]の[[園部駅]]までの区間に付けられた愛称である。この愛称は[[1988年]]([[昭和]]63年)[[3月13日]]から使用されており、本来の名称である山陰線とあわせて「'''嵯峨野山陰線'''」と案内されることもある。
JR西日本の[[アーバンネットワーク]]の路線の一つである。起点の京都駅から京都市内を縦貫し、京都府中部([[南丹]])へと伸びている。ラインカラーは'''紫'''({{Color|#878DDC|■}})であり、選定理由は「京の優雅さをイメージ」とされている。路線記号は''' E '''<ref>[
== 概要 ==
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== 沿線概況 ==
{{嵯峨野線路線図}}
京都駅では北西の専用ホームから発車している。京都駅を発車すると[[東海道本線]]([[JR京都線]])に沿って西進して一度[[単線]]となるが、[[大宮通]]をくぐった先から[[複線]]になる。ここまでが京都駅構内である。左手に[[梅小路蒸気機関車館|梅小路運転区]]、右手には[[梅小路公園]]とすぐ横を走る[[京都鉄道博物館]](元の[[梅小路蒸気機関車館]])の「SLスチーム号」の線路を見ながら右に大きくカーブして高架区間に入り、かつて東海道本線の支線である山陰連絡線が分岐していた地点を過ぎるとまもなく[[梅小路京都西駅]]に着く。2019年(平成31年)に開業した同駅は、京都駅から距離のあった梅小路公園や京都鉄道博物館への最寄駅として観光客の利便性向上と京都駅の機能分散、地域活性化を図って設置された<ref name="Nikkei20140820">{{Cite news
二条駅を出ると、左にカーブして進路を再び西に変えると[[丸太町通]]に沿って、[[円町駅]]、さらに進むと三角屋根が目立つ[[花園駅 (京都府)|花園駅]]に到着する。花園駅を出ると、一旦地上に下りて高架の[[天神川通]]([[国道162号]])をくぐると再び高架になるが、その高架も左手に[[東映太秦映画村]]を過ぎて嵐電[[京福電気鉄道北野線|北野線]]を越えると終わり、地上駅の[[太秦駅]]に到着する。この付近から高いビルが目立たなくなり高度を上げて進んでいくと、2面4線の[[嵯峨嵐山駅]]に到着する。嵯峨嵐山駅は嵯峨野線全線複線化工事により[[橋上駅]]となり、構内の配線も上下共に同一ホームで[[停車 (鉄道)#緩急接続|緩急接続]]ができるように改良された。
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|style="background-color:#feb;|快速||colspan="10" style="background-color:#feb;"|1本(亀岡以西各駅停車)||
|-
|
|}
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また、国鉄時代も快速が運転されていたが、その時代は現在停車する吉富駅を通過し、現在通過する馬堀駅に停車していた。また、並河駅は普通の一部が通過するのに快速が停車するという逆転現象が起きていた<ref>『時刻表 復刻版 1982年11月号』(JTBパブリッシング、2022年)p.202</ref>。
[[2025年]](令和7年)3月15日より、平日朝時間帯の京都行き2本と平日夕方・夜時間帯の園部行き2本に有料座席「[[快速 うれしート]]」が設定された<ref name="JRW20241213">{{PDFlink|[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241213_00_press_2025harudaiyakaisei_3.pdf 2025年3月15日 ダイヤ改正を実施します~大阪・関西万博開催に合わせて列車を増発します~]}} - 西日本旅客鉄道(2024年12月13日)</ref><ref name="JRW20241213_K">{{PDFlink|[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241213_00_press_2025harudaiyakaisei5_1.pdf 2025年3月15日 ダイヤ改正を実施します~大阪・関西万博開催に合わせて列車を増発します~]}} - 西日本旅客鉄道近畿統括本部(2024年12月13日)</ref><ref>[https://www.jr-odekake.net/railroad/service/ureseat.html 快速 うれしート(有料座席サービス):JRおでかけネット] - 西日本旅客鉄道(2025年3月18日閲覧)</ref>。同年10月14日より、平日夕方・夜時間帯の園部行き2本にも追加で設定される<ref name="JRW20250822">{{PDFlink|[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250822_00_press_AkiDaiyakaisei_1.pdf 2025年10月14日 ダイヤ修正を実施します~「快速 うれしート」を学研都市線、JR東西線、阪和線に新規設定~]}} - 西日本旅客鉄道近畿統括本部(2025年8月22日)</ref>。
=== 普通 ===
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** 2024年(令和6年)2月2日からFC02編成が、同月10日からFA04編成が、[[京都サンガF.C.]]の[[ラッピング車両|ラッピング列車]]「KYOTO SANGA TRAIN(きょうと サンガ トレイン)」となって運行されている<ref name="JRW20240125">{{PDFlink|[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240125_00_press_kyotosangatrain.pdf 特急ラッピング列車「KYOTO SANGA TRAIN」を運行します!]}} - 京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)・森の京都地域振興社(森の京都DMO)・京都パープルサンガ・西日本旅客鉄道(2024年1月25日)</ref><ref name="RM20240212">{{Cite web |和書 |url=https://rail.hobidas.com/rmnews/493419/ |title=【287系がド派手に変身!】「KYOTO SANGA TRAIN」7両すべてフルラッピング車両で走行! |website=鉄道ホビダス |work=鉄道投稿情報局 |publisher=[[ネコ・パブリッシング]] |date=2024-02-12 |access-date=2025-03-19}}</ref>。
* [[JR西日本289系電車|289系]](吹田総合車両所福知山支所)
** 北陸新幹線金沢開業で余剰となった[[JR西日本683系電車#2000番台|683系2000番台]]の改造車両で、北近畿方面の特急「きのさき」で使用されている。2015年(平成27年)10月31日に運用を開始した<ref name="JRW20150821">[
** 2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正で、福知山線の特急「[[こうのとり_(列車)|こうのとり]]」に使用されていた287系と運用を持ち替える形で嵯峨野線での運用を一旦終了したが、2018年(平成30年)3月17日ダイヤ改正から「きのさき」16・19号、「はしだて」7・10号の各1往復で再度嵯峨野線運用に就いた。2025年(令和7年)3月ダイヤ改正後は「きのさき」3・5・6・9・10・13・16・18号で運用されている{{R|JTB2025Spr_G84}}。
* [[JR西日本221系電車|221系]](吹田総合車両所京都支所)
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* [[1994年]](平成6年)
** [[9月4日]]:嵯峨駅を嵯峨嵐山駅に改称。
** [[9月23日]]:京都駅 - 丹波口駅間に[[緑化フェア梅小路駅]]が開業し、同年[[11月20日]]まで営業。梅小路公園で開催された[[全国都市緑化フェア]]会場最寄の臨時駅。
* [[1996年]](平成8年)
** 3月15日:特急「あさしお」・急行「丹後」最終運行日。
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** [[10月30日]]:381系が運用終了{{R|RF20151031|RM20151102-2}}。
** [[10月31日]]:289系が運用開始{{R|JRW20150821|RF20151102|RM20151102-1}}。
* [[2018年]](平成30年)[[3月17日]]:各駅に[[駅ナンバリング]]が導入される<ref name="JRW20160720">{{Wayback|url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2016/07/page_8973.html|title=近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!|date=
* [[2019年]](平成31年)[[3月16日]]:梅小路京都西駅が開業<ref name="JRW20181214">{{Cite press release|和書|url=https://www.westjr.co.jp/press/article/items/181212_00_keihanshin_1.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20201222125335/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/181212_00_keihanshin_1.pdf|format=PDF|title=2019年3月16日にダイヤ改正を実施します|publisher=西日本旅客鉄道近畿統括本部|page=6|date=2018-12-14|accessdate=2021-01-18|archivedate=2020-12-22}}</ref><ref name="JRW20180720">{{Cite press release |和書 |title=JR嵯峨野線 京都・丹波口間新駅 駅名決定について |publisher=西日本旅客鉄道株式会社 |date=2018-7-20 |url=
* [[2021年]]([[令和]]3年)3月:223系6000番台運行開始。「森の京都QRトレイン」も運行開始{{R|RM20210315}}。
* [[2022年]](令和4年)6月以降:新たに223系6000番台が順次投入。
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** [[3月17日]]:3月15日のダイヤ改正により、平日朝時間帯の京都行き2本と平日夕方・夜時間帯の園部行き2本に有料座席「快速 うれしート」を設定{{R|JRW20241213|JRW20241213_K}}。
** [[4月1日]]:京都駅 - 亀岡駅間が電車特定区間となる{{R|JRW20240515|JRW_Tokutei}}。
** [[10月14日]](予定):「快速 うれしート」設定列車を追加{{R|JRW20250822}}。
== 駅一覧 ==
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{| class="wikitable" rules="all"
|-
!rowspan="2" style="width:6em;"|駅ナンバー<br/><ref>{{PDFlink|[
!rowspan="2" style="width:9em;"|駅名
!colspan="2"|営業キロ
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=== 梅小路新駅 ===
{{Main|梅小路京都西駅}}
かねてより京都駅 - 丹波口駅間にある[[七条通]]付近に新駅を設置する構想があったが、2014年(平成26年)5月に行われた[[京都商工会議所]]の要望などを受け、同年8月より正式に検討が開始された{{R|Nikkei20140820}}<ref>{{Cite news |和書 |title=京商「梅小路に新駅」要望へ 山陰線の京都-丹波口間 |newspaper=京都新聞 |date=2014-05-08 |url=http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20140508000025 |accessdate=2015-02-05 |archive-url=https://web.archive.org/web/20140515082655/http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20140508000025 |archive-date=2014-05-15 }}</ref>。こののち、2015年(平成27年)2月2日に京都市とJR西日本との間で新駅設置事業に関する基本合意書が締結され、事業化が決定した<ref name="JRW20150202">{{Cite press release |和書 |title=嵯峨野線都〜丹波口駅間 新駅設置に関する京都市との合意について |publisher=西日本旅客鉄道株式会社 |date=2015-02-02 |url=
[[梅小路公園]]周辺には、[[2012年]](平成24年)に[[京都水族館]]が、[[2016年]](平成28年)に[[京都鉄道博物館]]がそれぞれ開業したものの、京都駅から約1 km離れていてアクセスが悪いことと、梅小路公園周辺の活性化を図るため、JR西日本と京都市が新駅設置で合意した。事業費は概算49億円としており、JR西日本が19億円、京都市が15億円、残る15億円は国の補助金を充当する。一日の平均乗降数を約7,000人と見込む<ref>{{Cite news|和書|title=京都-丹波口間に19年春新駅 JR西と京都市、開業へ合意 |url=http://kyoto-np.jp/politics/article/20150131000023 |newspaper=京都新聞 |date=2015-01-31 |archive-url=https://web.archive.org/web/20150131141757/http://kyoto-np.jp/politics/article/20150131000023 |archive-date=2015-01-31 }}</ref>{{R|JRW20150202}}<ref>{{Cite news |和書|title=京都-丹波口間に新駅 |newspaper=交通新聞 |date=2015-2-4| pages =1 |accessdate=2015-02-05}}</ref><ref>{{Cite press release |和書 |title=嵯峨野線 京都〜丹波口駅間新駅設置に関する事業基本計画の変更認可申請ならびに東海道線(梅小路〜丹波口間)の廃止届出書の提出について |publisher=西日本旅客鉄道株式会社 |date=2015-02-27 |url=
駅名については、京都市が公募した結果などをもとにしてJRが判断して決定することになり、京都市が2018年(平成30年)3月から4月にかけて実施した公募(応募総数1257件)では1位が「梅小路」、2位が「梅小路公園」であった<ref>{{Wayback|url=http://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000225036.html|title=駅名募集結果発表!:JR嵯峨野線 京都・丹波口間新駅設置事業|date=20180527023149}} - 京都市(2018年5月25日)</ref>。2018年(平成30年)7月20日、駅名を[[梅小路京都西駅]]に決定したと発表{{R|JRW20180720|TravelWatch20180720}}、2019年(平成31年)3月16日に開業した{{R|JRW20181214}}。
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