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==概要==
前作『[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)|New Horizon]]』から約2年ぶりのオリジナルアルバム。前作とは違いロック色の強いアルバムになっている。購入応募特典として2016年5月2日に[[Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE|Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE(マウントレーニアホール渋谷)]]にて開催されるTak Matsumoto “Special Live” に抽選で300名が招待される応募抽選カードが封入されている。(2016(2016年4月11日締切))。
2015年初夏、B'zのツアーの合間にレコーディングは開始された。松本が楽曲制作する際は、B'zのときもソロ活動のときもあまりテーマやコンセプトは決めず、できた曲から順々に録っていくというやり方であるが、今回はいつもとは違い少しテーマを決めて創ろうという気持ちがあったとのこと。その制作の中で松本は「長い間ミュージシャンとしてキャリアを積んできて、本当に自分自身が成長しているのか、それなりの楽曲や演奏ができるのだろうかと」という思いが根底にあり、「音楽を通じて、今まで生きてきたキャリアなどを音で表現できたらいいな」と思ったという。そして楽曲を数十曲制作した後、結局一番最初に創った曲「enigma」がその核だった、と振り返っている<ref name="PAGE">{{Cite web|和書|author=[[竹内美保]] |authorlink=竹内美保|date=2016-04-03 |url=http://thepage.jp/detail/20160401-00000007-wordleaf?page=1 |title=「B'z」松本が語るアーティストの矜持「トライやチャレンジは常に必要」 |website=[[THE PAGE]] |publisher=ワードリーフ |accessdate=2020-08-09 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160918001224/https://thepage.jp/detail/20160401-00000007-wordleaf?page=1 |archivedate=2016年9月-09-18日 |deadlinkdateurl-status=dead|url-status-date=2020-08 }}</ref><ref name="ES1">{{Cite interview |和書|author=[[佐伯明]] |interviewer=佐伯明 |date=2016-03-25 |url=http://entertainmentstation.jp/26178/ |title=B'z、松本孝弘。6本の弦が紡ぐ、至高のギターミュージック 【前編】 |work=[[エンタメステーション]] |publisher=[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|Sony Music Entertainment(Japan) Inc.]] |accessdate=2020-08-09 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160326190950/http://entertainmentstation.jp/26178/ |archivedate=2016年3月26日 }}</ref><ref>{{Cite video |people=松本孝弘 |url=http://www.youtube.com/watch?v=YlpO77plLF4 |title=松本孝弘 / Message on his brand new album “enigma” |date=2016-03-25 |accessdate=2020-08-09 }}</ref>。
アルバムタイトルを『enigma』に決めた理由について松本は、楽曲「enigma」のボーカルセクションに出てくるワードが今回のアルバム制作の中でずっと探し続けてきたテーマ的な部分だからタイトルはこれしかない、と思ったとのこと。言葉そのものの意味については、「日本語に直訳するとロマンチックじゃなくなるから」ということで、説明は省略している<ref name="PAGE"/>。
== 収録曲 ==
# '''enigma''' (5:51)
#:* アルバムタイトル曲。アルバム制作で最初にレコーディングされた曲。松本はこの楽曲をアルバムのメインテーマであり、自分がアルバム制作中に掲げていたテーマの核であると語っている<ref name="ES1"/><ref name="ES2">{{Cite interview |和書|author=佐伯明 |interviewer=佐伯明 |date=2016-04-01 |url=http://entertainmentstation.jp/26556/ |title=B'z、松本孝弘。6本の弦が紡ぐ、至高のギターミュージック 【後編】 |work=エンタメステーション |publisher=Sony Music Entertainment(Japan) Inc. |accessdate=2020-08-09 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160403182711/http://entertainmentstation.jp:80/26556/ |archivedate=2016年4月3日 |deadlinkdate=2020-08 }}</ref>。
# '''Vermillion Palace''' (4:26)
#:* [[TBSテレビ|TBS]]系『[[THE世界遺産|世界遺産]]』オープニングテーマであり、この番組の為ために書き下ろされた楽曲。元々、オファーを受けた際に「Mystic<ref Journey」を制作したが番組側からテname="オリコンポ的にエンディング向きと判断され 20150928">{{cite web|和書|title= B’z松本孝弘、「もう少し『世界遺産』新テンポ感があるーマ2曲を書き下ろし「光栄に思います」と依頼され制作された曲である |url= https://www.oricon.co.jp/news/2059825/ |website= ORICON NEWS |publisher= oricon ME |date= 2015-09-28 |accessdate= 2024-07-22 }}</ref><ref name="bewith109SPICE 20160229">{{Cite journalcite web|和書|title= B'z松本孝弘、新アルバム「enigma」にブルーノート映像も |journalurl=be with!https://spice.eplus.jp/articles/41745 |volumewebsite=109 SPICE |publisher=[[B'z Party]]イープラス |date= 2016-0302-29 |accessdate= 2024-07-22 }}</ref>。
#:* [[変拍子]]の曲であるがフレーズを作ったらたまたま変拍子になったという<ref name="ES2"/>。
#:* タイトルにも入っている「Vermillion」とは[[朱色]]のことであり、世界遺産の曲ではあるが日本独特の色としてあえてつけたという<ref name="ES2"/>。ちなみに自身の[[VERMILLION (芸能事務所)|所属事務所]]および、[[VERMILLION RECORDS|プライベートレーベル]]にも「Vermillion」を付けている。
# '''Step to Heaven''' (4:30)
#:* [[ギブソン・フライングV|フライングV]]のみでレコーディングされた曲<ref name="barksrec">{{Cite news |date=2016-04-05 |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000125781764387/ |title=【機材レポ】B'zの松本孝弘、『enigma』REC機材は「できるだけ直」 |accessdate=2020-08-09 |newspaper=BARKS |publisher=ジャパンミュージックネットワーク }}</ref>。
# '''Ups and Downs''' (3:47) ▼
#: タイトルはドラムのシェーンが命名したもので、「現実の世界から全く現実の世界じゃない世界へのステップみたいな感じ」と語っている<ref name="bewith109"/>。
# :*[[Bunkamura|ザ・ミュージアム]]『ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞』イメージソング {{R|SPICE 20160229}}。 ▼
▲# '''Ups and Downs'''(3:47)
# ''' Rock The VoyageRock''' ( 54: 0640) ▼
▲#:[[Bunkamura|ザ・ミュージアム]]『ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞』イメージソング。
# :* グレッグ・ベイルの[[サクソフォーン|サキソフォン]]ソロがあるが、前作の『New Horizon』製作時から彼のソロを絶賛しており、今作でも彼のソロを入れる尺を空けておいたという<ref name="ES2 "/><ref name="bewith109"/>。 ▼
#: アルバム制作終盤にオファーが来たため、このアルバムでは最後に完成した曲である<ref name="bewith109"/>。
# '''Rock The RockDrifting''' (4:4044)
# :* モノローグのような歌詞があり、歌詞については松本が「僕は本当にまともな大人になってるのか」と考えていたことがテーマになっている<ref name="ES2"/>。 ▼
#: リフから制作した曲。松本曰くタイトルに特に意味はないとのこと<ref name="bewith109"/>。
# :* 楽曲のエンディングは波の音のSEになっており、そのまま次曲「The Voyage」へ繋がる構成となっている<ref name="ES2"/>。 ▼
▲#: グレッグ・ベイルの[[サクソフォーン|サキソフォン]]ソロがあるが、前作の『New Horizon』製作時から彼のソロを絶賛しており、今作でも彼のソロを入れる尺を空けておいたという<ref name="ES2"/><ref name="bewith109"/>。
# '''DriftingThe Voyage''' (45:4406)
# :* ツアータイトル曲。読み方は英語読みの「ヴォエッジ」。本来の意味である「航海」ではなく、『いいことも悪いことも、自分の生きていく過程の中ではそれは必要だったんだろうなあ』という人生を振り返る意味があると語っている<ref name="ES2" />。 ▼
▲#: モノローグのような歌詞があり、歌詞については松本が「僕は本当にまともな大人になってるのか」と考えていたことがテーマになっている<ref name="ES2"/>。
▲#: 楽曲のエンディングは波の音のSEになっており、そのまま次曲「The Voyage」へ繋がる構成となっている<ref name="ES2"/>。
▲# '''The Voyage'''(5:06)
▲#: ツアータイトル曲。読み方は英語読みの「ヴォエッジ」。本来の意味である「航海」ではなく、『いいことも悪いことも、自分の生きていく過程の中ではそれは必要だったんだろうなあ』という人生を振り返る意味があると語っている<ref name="ES2" />。
# '''Hopes'''(4:24)
#:* マークのボーカルパートがある曲。「いいことがたくさんあるといいな」みたいなイメージで制作された<ref name="ES2" />。
# '''Under The Sun''' (4:46)
#:* マークのボーカルパートがある曲。アレンジの過程で結果的にボーカルパートが入った他の曲とは異なり、この曲には「ボーカルを入れよう」と最初から思って制作された<ref name="ES2"/>。
# '''Dream Drive''' (5:34)
#:* 本作で2曲目に完成した曲。最初に完成した「enigma」と全く曲風が違うものになったため、「自分でも何処に行きたいのかよくわからなくなった」と振り返っている<ref name="GM"/>。
#:* リズムが入ってくる前のパートは、後から付け足された<ref name="GM"/>。ちなみに冒頭の排気音は1972年[[日産・スカイラインGT-R|スカイラインGT-R]]と[[フェラーリ・カリフォルニア]]である<ref name="bewith109"/>。
#:* 『[[Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage- at 日本武道館|Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-]]』ではオープニングナンバーを飾った。ライブの1曲目にすることはアルバム制作時から決めていたという<ref name="bewith110">{{Cite journal |和書 |journal=be with! |volume=110 |publisher=B'z Party |date=2016-06 }}</ref>。
# '''The Rock Show''' (4:05)
#:* 「Step to Heaven」同様フライングVVのみでレコーディングされた曲である<ref name="barksrec"/>。
# '''Roppongi Noise''' (4:13)
# :* 『[[TAKE YOUR PICK]]』の「Tokyo Night」の続きのみたいな感じとのこと。雑踏のSEは、実際の六本木の雑踏の音を録音して使用している<ref name="GM"/>。 ▼
#: [[桑名正博]]のアルバムタイトルと同名であり、松本が参加してきたレコーディングの中でも特に思い出深ったと語っている<ref name="bewith109"/>。
# '''Mystic Journey''' (5:16)
▲#: 『[[TAKE YOUR PICK]]』の「Tokyo Night」の続きのみたいな感じとのこと。雑踏のSEは、実際の六本木の雑踏の音を録音して使用している<ref name="GM"/>。
# :*TBS系『世界遺産』エンディングテーマであり、番組の 為ために書き下ろされた楽曲 {{R|オリコン 20150928|SPICE 20160229}}。 ▼
#: 松本曰く「六本木とは音楽人生始まりの地である<ref name="bewith109"/>」。
# '''Mysticenigma Journey〜epilogue〜''' (52:1613)
# :* 1曲目の「enigma」のバージョン違い。[[コントラバス|ウッドベース]]が入るなど、原曲とは異なるムードになっている<ref name="GM"/>。 ▼
▲#:TBS系『世界遺産』エンディングテーマであり、番組の為に書き下ろされた楽曲。
# :* 松本によると、アルバムを創っていく上で見えてくるものがあったため、作品の締めとして再び「enigma」を使用することで作品の繋がりが明確になるんじゃないかと思い、この曲を最後にしたとのこと<ref name="GM"/>。 ▼
#: 「Mystic Journey」という言葉は「enigma」の歌詞にも入っており、世界遺産の曲ではあるがアルバムとして筋を通さなければいけないと松本自身の中にあったという<ref name="bewith109"/>。
# '''enigma#1090 〜epilogueMillion Dreams〜''' (25:1317)
# :* [[テレビ朝日]]系『[[ミュージックステーション]]』4代目テーマソング。放送30周年という節目にあたり、番組が松本に「[[#1090 〜Thousand Dreams〜|#1090 〜Thousand Dreams〜]]」の新バージョンの制作をオファー。松本はこの依頼を快諾し、再レコーディングをし、[[ボーナス・トラック]]として再録<ref>{{Cite news |title=B'zの松本孝弘、本日放送『MステSP』で番組テーマ再録曲初オンエア |url=https:// www.barks.jp/news/ ?id=1000125536763908/ |newspaper=BARKS |publisher=ジャパンミュージックネットワーク |date=2016-03-25 |accessdate=2020-08-09 }}</ref>。 ▼
▲#: 1曲目の「enigma」のバージョン違い。[[コントラバス|ウッドベース]]が入るなど、原曲とは異なるムードになっている<ref name="GM"/>。
# :* 原曲のトラックを用いつつ新たに録り直されており、松本は「過去の自分との競演」であると語っている。原曲の打ち込みに加えて生のベース・ドラムも加わっている。 ▼
▲#: 松本によると、アルバムを創っていく上で見えてくるものがあったため、作品の締めとして再び「enigma」を使用することで作品の繋がりが明確になるんじゃないかと思い、この曲を最後にしたとのこと<ref name="GM"/>。
# :* 楽曲は「#1090 〜Thousand Dreams〜」と「[[華 (松本孝弘のアルバム)#収録曲|#1090 [千夢一夜]]]」のメドレー形式の構成となっている。 ▼
# '''#1090 〜Million Dreams〜'''(5:17)
▲#: [[テレビ朝日]]系『[[ミュージックステーション]]』4代目テーマソング。放送30周年という節目にあたり、番組が松本に「[[#1090 〜Thousand Dreams〜|#1090 〜Thousand Dreams〜]]」の新バージョンの制作をオファー。松本はこの依頼を快諾し、再レコーディングをし、[[ボーナス・トラック]]として再録<ref>{{Cite news |title=B'zの松本孝弘、本日放送『MステSP』で番組テーマ再録曲初オンエア |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000125536 |newspaper=BARKS |publisher=ジャパンミュージックネットワーク |date=2016-03-25 |accessdate=2020-08-09 }}</ref>。
▲#: 原曲のトラックを用いつつ新たに録り直されており、松本は「過去の自分との競演」であると語っている。原曲の打ち込みに加えて生のベース・ドラムも加わっている。
▲#: 楽曲は「#1090 〜Thousand Dreams〜」と「[[華 (松本孝弘のアルバム)#収録曲|#1090 [千夢一夜]]]」のメドレー形式の構成となっている。
== 「初回限定盤」付属の映像ソフト==
2014年に開催されたツアー『Tak Matsumoto LIVE 2014 -New Horizon-』からブルーノート東京最終公演を収録。
;Tak Matsumoto LIVE 2014 -New Horizon- at BLUE NOTE TOKYO
:# '''[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)#収録曲|New Horizon]]'''
:# '''[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)#収録曲(日本国内盤)|Take 5]]'''
:# '''[[Strings Of My Soul#収録曲|BLUE]]'''
:# '''[[華 (松本孝弘のアルバム)#収録曲|華]]'''
:# '''[[TAKE YOUR PICK#収録曲|Tokyo Night]]'''
:# '''[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)#収録曲(日本国内盤)|Shattered Glass]]'''
:# '''[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)#収録曲(日本国内盤)| 学生街の喫茶店]]'''
:# '''[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)#収録曲(日本国内盤)|Island of peace]]'''
:# '''[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)#収録曲(日本国内盤)|That's Cool]]'''
:# '''[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)#収録曲(日本国内盤)|月のあかり]]'''
:# '''[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)#収録曲(日本国内盤)|Reason to be...]]'''
:# '''[[KNOCKIN'“T”AROUND#収録曲|GO FURTHER]]'''
:# '''[[華 (松本孝弘のアルバム)#収録曲|#1090]]'''
:# '''[[Strings Of My Soul#収録曲|The Moment]]'''
:# '''[[New Horizon (松本孝弘のアルバム)#収録曲(日本国内盤)|Rodeo Blues]]'''
== タイアップ ==
*[[TBSテレビ|TBS]]系『[[世界遺産 (テレビ番組)|世界遺産]]』オープニングテーマ (#2)
*『ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞』イメージソング (#4)
*TBS系『世界遺産』エンディングテーマ (#13)
*[[テレビ朝日]]系『[[ミュージックステーション]]』テーマソング (#15)
== 参加ミュージシャン ==
*佐久間薫:[[トランペット]](#5.10)
*上石統:トランペット(#5.10)
*東條あずづさ:[[トロンボーン]](#5.10)
*ジミー・サラサ:[[ブルースハープ|ハープ]](#10)
*石川寛子 with Lime Ladies Orchestra:[[弦楽器|ストリングス]](#2.6.7.13)
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