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{{出典の明記 | date = 2025年4月}}
{{Infobox company
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[[ファイル:UFC 74 Respect Bout.jpg|300px|thumb|[[UFC 74]]での試合]]
 
'''Ultimate Fighting Championship'''(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ、略称:'''UFC''')は、[[アメリカ合衆国]]を拠点としている世界最高峰の[[総合格闘技]]団体。略称は、'''UFC'''
 
== 概要 ==
世界73か国以上から最高峰の選手が常時600名近く出場し、29か国165都市で680大会以上を開催、172の国及び地域において40の言語でテレビ放送されている<ref>{{Cite web |title=UFC 200: By The Numbers |url=https://www.forbes.com/sites/markjburns/2016/07/09/ufc-200-by-the-numbers/ |website=Forbes |access-date=2025-07-02 |language=en |first=Mark J. |last=Burns}}</ref>。2016年7月にスポーツ史上最高額(当時)の買収額となる40億2500万ドル(約4400億円)で[[ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント|WME]]-[[インターナショナル・マネジメント・グループ|IMG]](現:[[エンデバー (企業)|エンデバー]])に買収されているが、その後、主に[[ESPN]]との契約や国際放映権、スポンサー契約の上昇で企業価値はさらに上がり、2023年9月にTKOグループ・ホールディングス傘下となった際の企業価値は121億ドル(約1兆7800億円)と評価されている<ref>[https://otp.tools.investis.com/clients/us/wwe/SEC/sec-show.aspx?Type=page&FilingId=16536782-827662-848858&CIK=0001091907&Index=40000 WORLD WRESTLING ENTERTAINMENTINC filed this 425 on 04/03/2023]SEC 2023年4月3日{{リンク切れ|date=2025-07-02}}</ref><ref>[https://bloodyelbow.com/2023/04/04/wwe-ufc-finances-revealed-merger/{{Cite news |title=$2.4 billion revenue - WWE and UFC finances revealed after multibillion dollar merger] |url=https://bloodyelbow.com/2023/04/04/wwe-ufc-finances-revealed-merger/ |work=Bloody Elbow |date=2023年4月4日-04-04 |access-date=2025-07-02 |language=en-US}}</ref>。2023年のUFCの年間収益は13億ドル(約1958億円)、調整済み[[EBITDA]]は7億5600万ドル(約1139億円)となっている<ref>[https://www.fightful.com/wrestling/tko-group-reveals-full-2023-financial-results-announces-revenue-17-billion{{Cite web |title=TKO Group (WWE And UFC) Reveals Full 2023 Financial Results, Announces Revenue Of $1.7 Billion] {{!}} Fightful WrestlingNews 2024年2月27日</ref><ref>[|url=https://varietywww.fightful.com/2024/tv/newswrestling/tko-wwegroup-ufcreveals-vincefull-mcmahon2023-q4financial-earningsresults-1235924375announces-revenue-17-billion |website=www.fightful.com |access-date=2025-07-02 |language=en}}</ref><ref>{{Cite web |title=TKO Delivers Strong Q4 and Full Year 2023 Earnings as UFC and WWE Rise on Event Revenue and Sponsorship Pacts] |url=https://variety.com/2024/tv/news/tko-wwe-ufc-vince-mcmahon-q4-earnings-1235924375/ |website=Variety |date=2024年2月-02-27 |access-date=2025-07-02 |language=en-US |first=Cynthia |last=Littleton}}</ref>。
[[2013年]]、[[Number Web]]でライターの橋本宗洋はUFCは世界最大の団体、[[2020年]]、[[スポーツナビ]]上でUFCは自ら世界最高峰の総合格闘技団体だとしている<ref>{{Cite web| people =| title =「ここは本当に日本なのか……」UFC、世界最大の格闘技団体の証明。| publisher =[[文藝春秋]]|___location =| date =2013-03-04 |quote=そのことで生み出される熱気が、UFCを世界最大の団体たらしめる重要な要素でもある。| url =https://number.bunshun.jp/articles/-/349138?page=2|accessdate=2025-01-05|author=橋本宗洋|authorlink=|website=[[Number Web]]}}</ref><ref>[https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/202006110031-spnaviow 【UFC】アブダビのヤス島で『UFCファイトアイランド』イベント開催]UFC公式 2020年6月11日</ref>。
 
経済誌「[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]」が2024年4月に発表した格闘技プロモーションの[[企業価値]]ランキングは、1位 UFC 113億ドル(約1兆7700億円 / 年間収益:12億9000万ドル)、2位 [[WWE]] 68億ドル(約1兆700億円 / 年間収益:13億3000万ドル)、3位 [[オール・エリート・レスリング|AEW]] 20億ドル(約3100億円 / 年間収益:2億5000万ドル)、4位 [[ONE Championship|ONE]] 13億ドル(約2000億円 / 年間収益:1億4000万ドル)、5位 [[マッチルーム・スポーツ|マッチルーム・ボクシング]] 8億5000万ドル(約1300億円 / 年間収益:1億3400万ドル)、6位 [[PFL]] 6億9000万ドル(約1080億円 / 年間収益:1億1000万ドル)、7位 [[トップランク]] 6億3000万ドル(約990億円 / 年間収益:1億ドル)、8位 [[プレミア・ボクシング・チャンピオンズ]] 6億ドル(約940億円 / 年間収益:9500万ドル)、9位 [[ゴールデンボーイ・プロモーションズ]] 4億5000万ドル(約690億円 / 年間収益:7000万ドル)となっている<ref>[{{Cite web |title=The Most Valuable Combat Sports Promotions 2024 |url=https://www.forbes.com/sites/justinteitelbaum/2024/04/18/the-most-valuable-combat-sports-promotions-2024/ The|website=Forbes Most|access-date=2025-07-02 Valuable|language=en Combat Sports|first=Justin Promotions 2024]フォーブス 2024年4月18日|last=Teitelbaum}}</ref>。
世界73か国以上から最高峰の選手が常時600名近く参戦し、29か国165都市で680大会以上を開催、172の国及び地域において40の言語でテレビ放送されている<ref>[http://www.forbes.com/sites/markjburns/2016/07/09/ufc-200-by-the-numbers/#f83f9d57e3ca UFC 200: By The Numbers]フォーブス 2016年7月9日</ref>。
2016年7月にスポーツ史上最高額(当時)の買収額となる40億2500万ドル(約4400億円)で[[ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント|WME]]-[[インターナショナル・マネジメント・グループ|IMG]](現:[[エンデバー (企業)|エンデバー]])に買収されているが、その後、主に[[ESPN]]との契約や国際放映権、スポンサー契約の上昇で企業価値はさらに上がり、2023年9月にTKOグループ・ホールディングス傘下となった際の企業価値は121億ドル(約1兆7800億円)と評価されている<ref>[https://otp.tools.investis.com/clients/us/wwe/SEC/sec-show.aspx?Type=page&FilingId=16536782-827662-848858&CIK=0001091907&Index=40000 WORLD WRESTLING ENTERTAINMENTINC filed this 425 on 04/03/2023]SEC 2023年4月3日</ref><ref>[https://bloodyelbow.com/2023/04/04/wwe-ufc-finances-revealed-merger/ $2.4 billion revenue – WWE and UFC finances revealed after multibillion dollar merger]Bloody Elbow 2023年4月4日</ref>。2023年のUFCの年間収益は13億ドル(約1958億円)、調整済み[[EBITDA]]は7億5600万ドル(約1139億円)となっている<ref>[https://www.fightful.com/wrestling/tko-group-reveals-full-2023-financial-results-announces-revenue-17-billion TKO Group (WWE And UFC) Reveals Full 2023 Financial Results, Announces Revenue Of $1.7 Billion]Fightful Wrestling 2024年2月27日</ref><ref>[https://variety.com/2024/tv/news/tko-wwe-ufc-vince-mcmahon-q4-earnings-1235924375/ TKO Delivers Strong Q4 and Full Year 2023 Earnings as UFC and WWE Rise on Event Revenue and Sponsorship Pacts]Variety 2024年2月27日</ref>。
 
[[2013年]]、[[Number Web]]でライターの橋本宗洋はUFCは世界最大の団体、[[2020年]]、[[スポーツナビ]]上でUFCは自ら世界最高峰の総合格闘技団体だとしている<ref>{{Cite web | people= =| title =「ここは本当に日本なのか……」UFC、世界最大の格闘技団体の証明。| |publisher =[[文藝春秋]] |___location= =| date =2013-03-04 |quote=そのことで生み出される熱気が、UFCを世界最大の団体たらしめる重要な要素でもある。| |url =https://number.bunshun.jp/articles/-/349138?page=2 |accessdate=2025-01-05 |author=橋本宗洋 |authorlink= |website=[[Number Web]]}}</ref><ref>[https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/202006110031-spnaviow{{Cite web |title=【UFC】アブダビのヤス島で『UFCファイトアイランド』イベント開催]UFC公式 2020年6月11日|url=https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/202006110031-spnaviow |website=スポーツナビ |access-date=2025-07-02 |language=ja}}</ref>。
経済誌「[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]」が2024年4月に発表した格闘技プロモーションの[[企業価値]]ランキングは、1位 UFC 113億ドル(約1兆7700億円 / 年間収益:12億9000万ドル)、2位 [[WWE]] 68億ドル(約1兆700億円 / 年間収益:13億3000万ドル)、3位 [[オール・エリート・レスリング|AEW]] 20億ドル(約3100億円 / 年間収益:2億5000万ドル)、4位 [[ONE Championship|ONE]] 13億ドル(約2000億円 / 年間収益:1億4000万ドル)、5位 [[マッチルーム・スポーツ|マッチルーム・ボクシング]] 8億5000万ドル(約1300億円 / 年間収益:1億3400万ドル)、6位 [[PFL]] 6億9000万ドル(約1080億円 / 年間収益:1億1000万ドル)、7位 [[トップランク]] 6億3000万ドル(約990億円 / 年間収益:1億ドル)、8位 [[プレミア・ボクシング・チャンピオンズ]] 6億ドル(約940億円 / 年間収益:9500万ドル)、9位 [[ゴールデンボーイ・プロモーションズ]] 4億5000万ドル(約690億円 / 年間収益:7000万ドル)となっている<ref>[https://www.forbes.com/sites/justinteitelbaum/2024/04/18/the-most-valuable-combat-sports-promotions-2024/ The Most Valuable Combat Sports Promotions 2024]フォーブス 2024年4月18日</ref>。
 
== 歴史 ==
=== 黎明期 ===
[[柔術]]家の[[グレイシー一族]]が様々な格闘技の猛者や道場破りと対戦する様子を収めたビデオ"グレイシー柔術・イン・アクション"を見て」に触発された広告代理店役員の[[アート・デイビー]]が、"War of the Worlds"と名付けた、最強の格闘技を決めるために、空手、ボクシング、カンフー、キックボクシングなどの格闘家をノールールの試合で戦わせる8人制の格闘技トーナメントを、[[映画監督]]兼[[脚本家]]でグレイシー柔術を習っていた[[ジョン・ミリアス]]とグレイシー一族の1人である[[ホリオン・グレイシー]]に企画提案したのがUFC立ち上げの発端になり、ミリアスはクリイエイティブ・ディレクターに就任、デイビーは資金を調達してWOWプロモーションズを設立し、老舗[[ペイ・パー・ビュー]]配給会社のセマフォ・エンターテイメント・グループ(SEG)と1993年5月にパートナー契約を交わした。SEGは映像[[アートディレクター]]のジェイソン・クッソンに依頼して試合場の「 [[#試合場|オクタゴン]] 」を製作し、大会の名称を"アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ"と命名するなど、UFCの基礎を構築することになる。
 
1993年11月12日、WOWプロモーションズとSEGが第1回大会[[UFC 1]]を[[コロラド州]][[デンバー]]のマクニコルス・スポーツ・アリーナで共催。アート・デイビーはマッチメイカーを担当した。
 
1995年4月、[[UFC 5]]の大会後、アート・デイビーとホリオン・グレイシーはUFCの所有権をSEGに売却し、WOWプロモーションズを解散した。権利売却後もデイビーはマッチメイカーとコミッショナーとして1997年12月まで在籍した。なお、黎明期の日本ではUFCではなく'''アルティメット大会'''と呼ばれることもあった<ref>{{Cite web|和書|title=「ありえない体重差」で戦った昔の総合格闘家たち 190kg差の“無茶ぶりファイト”も〈dot.〉 |url=https://dot.asahi.com/articles/-/42366 |website=AERA dot. (アエラドット) |date=2022-02-11 |access-date=2022-10-27 |last=長谷川亮 |page=1}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=「ホイス・グレイシーって何者だ?」 29年前のアルティメット大会の衝撃! あの日から総合格闘技は始まった─。 |url=https://news.mynavi.jp/article/20220920-2458702/ |website=マイナビニュース |date=2022-09-20 |access-date=2022-10-27 |author=近藤隆夫}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=“アリを倒した男”レオン・スピンクス逝く…大仁田厚と金網デスマッチ、酒&薬物にも溺れた数奇な人生 |url=https://number.bunshun.jp/articles/-/846994 |website=Number Web - ナンバー |access-date=2022-10-27 |author=高木圭介 |date=2021-02-13 |page=3}}</ref>。
 
==== ノー・ホールズ・バード禁止法 ====
黎明期のUFC試合のルールがわずかしか規定されていなかった事に対して暴力的で危険であると批判を集めた一方で、[[ペイ・パー・ビュー]](PPV)の契約数は数十万を獲得して興行としてはある一定の成功を収めた。しかしこの成功は、既得権益を脅かしかねないとして[[ボクシング]]業界に警戒感を抱かせることにもなる。社会的批判とボクシング業界からの圧力が高まる中、親ボクシング派の[[共和党 (アメリカ合衆国)|共和党]][[アメリカ合衆国上院|上院]]議員[[ジョン・マケイン]]が、UFCは「人間による[[闘鶏]]」にすぎず、野蛮で危険であるとUFC禁止を訴え、テレビに出演してUFC批判を繰り広げたり、アメリカ国内全50州の知事へUFCを追放するよう要請する書簡を送るなど、バッシングキャンペーンを展開した。この結果[[ニューヨーク州]]を含む36州が総合格闘技を禁止するノー・ホールズ・バード禁止法(ノー・ホールズ・バードは当時の総合格闘技の呼び名)を制定した。また、総合格闘技を禁止しなかった州でも、[[ネバダ州]]のように、スポーツ興行を管轄するアスレチック・コミッションが、UFC自体に大会開催許可を出さない州が出始め、UFCは規制の緩い州や海外を転々とするしか無くなり追い詰められていった。さらに、1997年にマケインが上院議会の 商業委員会委員長に就任すると管轄下のペイ・パー・ビュー業界に働きかけ、それまでUFCのペイ・パー・ビューを放送していたケーブルテレビ会社を次々に撤退させた。このためUFCのペイ・パー・ビューはマイナーな存在である[[衛星放送]]テレビでの放送を余儀なくされ、ペイ・パー・ビューの販売も低迷して、経営状況はさらに悪化していった<ref>[http://www.slate.com/articles/briefing/articles/1999/11/fight_clubbed.html Ultimate fighting ought to be a great American sport. Instead, cable companies, Sen. John McCain]The Slate Group 1999年7月11日</ref><ref>井田英登「[https://web.archive.org/web/20030423000721/http://allabout.co.jp/sports/k1/closeup/CU20030226/index.htm ジョシュ君のこと(2)]」 All About 2003年2月26日</ref>。
 
UFCコミッショナーの[[ジェフ・ブラトニック]]とレフェリーの[[ジョン・マッカーシー (レフェリー)|ジョン・マッカーシー]]はこの状況を解決すべく、アメリカ各地のアスレチック・コミッションを回って総合格闘技を啓蒙しつつ、アスレチック・コミッションと調整・協議を重ねて協調を図り、[[UFC 12]](1997年2月7日)で階級制の導入、[[UFC 14]](1997年7月27日)で[[オープンフィンガーグローブ]]着用の義務化、[[UFC 15]](1997年10月17日)で禁止行為の指定、[[UFC 21]](1999年7月16日)でラウンド制の導入、と徐々にルールを整備して競技化を進めた。そして2000年9月に、この地道な活動が実を結び、[[ニュージャージー州]]がアメリカで初めて総合格闘技を認可するようになるまでに至った。
 
==== ユニファイド・ルール ====
2000年11月17日、UFCとして初めてアスレチック・コミッションから認可を受けた大会となった[[UFC 28]]を[[ニュージャージー州]]で開催。現代総合格闘技の礎となっているルールである、[[ニュージャージー州アスレチック・コントロール・ボード|ニュージャージー州アスレチック・コミッション]]が制定した統一ルール(通称”ユニファイド・ルール”)に従って試合が執り行われた(UFCが開催する約2か月前の9月30日にアメリカ合衆国で初めてアスレチック・コミッションから認可を受けた大会を[[International Fighting Championship|IFC]]が同州で開催している)。
 
ルールが整備され競技化が進むことにより、選手の技術が洗練されレベルが向上した。結果、格闘技のバックボーンを持たない喧嘩屋や技術レベルの低い選手は淘汰され、黎明期の喧嘩さながらの試合は見られなくなった。
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投資が膨らみ運営危機に直面していたズッファはペイ・パー・ビュー以外の新たな事業を模索し始め、フェティータ自身達が以前[[リアリティ番組]]に出演した際にプロモーション効果を実感した経験があったことで、新人UFCファイターの発掘・育成をテーマとするリアリティ番組「[[The Ultimate Fighter|ジ・アルティメット・ファイター]]」の開始を決める。しかし、ジ・アルティメット・ファイターの企画はことごとくテレビ局から却下されてしまい、最終的に番組制作費の1000万ドルをズッファが自己負担する条件で[[Spike (テレビ局)|Spike TV]]で放送することが決定した。
 
2005年1月から放送を開始したジ・アルティメット・ファイターはすぐに人気を集め、後にUFCで活躍するスター選手を発掘しただけでなく、決勝戦で行われた[[フォレスト・グリフィン]]対[[ステファン・ボナー]]の試合が、ダナ・ホワイトが「UFCを救った試合」と称える激闘となるなど、社運をかけたジ・アルティメット・ファイターは大成功を収めた。人気を博したジ・アルティメット・ファイターはシリーズ化されることになり、UFCがFOXへ移籍をする2012年までの間に[[The Ultimate Fighter: Team Bisping vs. Team Miller|14回]]のシーズンがSpike TVで放送され、FOXでも[[The Ultimate Fighter: Heavy Hitters|28回]]までシーズンが続いた。また、ジ・アルティメット・ファイターの成功を受けて、Spike TVは、UFCの過去の大会からピックアップした試合を放送する番組「UFCアンリーシュド」とペイ・パー・ビュー大会のプロモーション番組「Countdown」の放送を開始、2005年8月6日からは試合生中継番組「[[Ultimate Fight Night 1|UFCファイトナイト]]」の放送を開始した<ref>[https://web.archive.org/web/20050525144055/http://allabout.co.jp/sports/k1/closeup/CU20050430D/index2.htm 井田英登「『ジ・アルティメット・ファイター』が引き起こした興行人気」]、[https://web.archive.org/web/20051213175404/http://allabout.co.jp/sports/k1/closeup/CU20051001A/ 井田英登「UFC 55〜TUF旋風吹き荒れる」]、[httphttps://www.boutreview.com/data/reports05/050409ufc-tuf1.html シュウ・ヒラタ「ベガス:総合格闘技初の全米無料生中継実現」]</ref>。
 
これらの番組が原動力となり、2006年5月27日の[[マット・ヒューズ]]対[[ホイス・グレイシー]]をメインにした[[UFC 60]]ではペイ・パー・ビューの販売件数が62万件を記録、2006年7月8日のジ・アルティメット・ファイター・シーズン3のコーチ対決[[ティト・オーティズ]]対[[ケン・シャムロック]]を組んだ[[UFC 61]]では77万5千件を記録、2006年12月30日の[[チャック・リデル]]対[[ティト・オーティズ]]をメインにした[[UFC 66]]ではUFCで初めてペイ・パー・ビューの販売件数が100万件超えを記録するなど盛り上がりを見せて、ペイ・パー・ビューの年間販売件数で初めてボクシングと[[WWE]]を超え、UFCが急躍進した年となった。
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2006年3月、ネバダ州アスレチック・コミッションの元エグゼクティブ・ディレクターの[[マーク・ラトナー]]がUFCに規制担当副社長([[ヴァイスプレジデント]])として入社。ラトナーは過去にジョン・マケインと共にテレビ出演などをしてノー・ホールズ・バード・バッシングキャンペーンを繰り広げた人物であったが、アスレチック・コミッションで長く働いた経験と繋がりを活かし、まだ総合格闘技を禁止していた州のアスレチック・コミッションや議員に総合格闘技を認可するよう働きかける仕事を主に担当した。ラトナーが入社した当時、全米で総合格闘技を認可している州は19州ほどしかなかった<ref>[https://sports.yahoo.com/ufc-30th-anniversary-30-memorable-moments-in-the-ufcs-long-and-colorful-history-170009126.html UFC 30th anniversary: 30 memorable moments in the UFC's long and colorful history]Yahoo 2023年11月10日</ref>。
 
2006年12月、活動停止した総合格闘技団体[[World Fighting Alliance|WFA]]を買収、[[クイントン・ジャクソン|クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン]]、[[リョート・マチダ]]、[[ヒース・ヒーリング]]、[[マルティン・カンプマン]]らWFAの主力選手を獲得した<ref>[httphttps://www.boutreview.com/data/news05/061211ufc-wfa.html UFC WFAを買収。ジャクソン、ヒーリング、LYOTOもUFC参戦?] BoutReview 2005年12月13日</ref>。さらに、総合格闘技団体[[World Extreme Cagefighting|WEC]]を、放送していたテレビ局[[NBCSN|Versus]]のテレビ放送契約とまとめて買収した。WECは、UFCに吸収合併されたWFAとは異なり、UFCとは別にバンタム級とフェザー級を中心とした軽量級の大会として独自に大会を開催し、独立した運営で存続された<ref>「WECが世界65kgを囲い込む!?」『GONKAKU』2007年6月号増刊、[[イースト・プレス]]</ref>。
 
2007年5月、総合格闘技の選手として史上初めて、[[ロジャー・ウエルタ]]がメジャー・スポーツ誌「[[スポーツ・イラストレイテッド]]」の表紙を飾る。同じ月に、同様に[[チャック・リデル]]がメジャー・スポーツ誌「ESPNマガジン」の表紙を飾った。
 
==== PRIDEの買収 ====
[[2007年]]3月27日、ロレンゾ・フェティータが日本の総合格闘技団体[[PRIDE (格闘技イベント)|PRIDE]]を6700万ドルで買収し<ref>[https://sports.yahoo.com/ufc-30th-anniversary-30-memorable-moments-in-the-ufcs-long-and-colorful-history-170009126.html UFC 30th anniversary: 30 memorable moments in the UFC's long and colorful history]Yahoo 2023年11月10日</ref>、運営会社として新会社「PRIDE FC WORLDWIDE」を設立した。PRIDEはPRIDE FC WORLDWIDEによって活動継続される方針であったが、5月に開催予定だっしていたライト級グランプリは延期の末中止となった。
 
2007年10月4日、旧[[ドリームステージエンターテインメント|DSE]]の日本人運営スタッフを解雇し、PRIDE FC WORLDWIDE日本事務所を解散<ref>スポーツナビ「[http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/headlines/20071010-00000020-spnavi-fight.html 米PRIDE、事業所解散は「やむを得ず」 日本のファンへ理解呼びかけ]」2007年10月10日</ref>。これにより、[[アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ]]、[[マウリシオ・ショーグン]]、[[ヴァンダレイ・シウバ]]、[[ダン・ヘンダーソン]]、[[ミルコ・クロコップ]]、[[ファブリシオ・ヴェウドゥム]]らPRIDEの主力選手を獲得した。
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2008年6月18日、ロレンゾ・フェティータが、UFCの国際的な発展戦略に集中するため、ステーション・カジノの代表を辞任してUFCの運営に専念することを発表した。
 
2009年7月11日、[[UFC 100]]を開催。[[ブロック・レスナー]]対[[フランク・ミア]]、[[ジョルジュ・サンピエール]]の出場、ジ・アルティメット・ファイター・シーズン9のコーチ対決[[ダン・ヘンダーソン]]対[[マイケル・ビスピン]]など豪華対戦カードが組まれた。
 
==== WECの合併 ====
[[2010年]]10月28日、独立運営していた[[World Extreme Cagefighting|WEC]]をUFCに合併。WEC世界フェザー級王者[[ジョゼ・アルド]]と同バンタム級王者[[ドミニク・クルーズ]]を、それぞれの階級の初代UFC世界王者に認定すると同時に、[[ユライア・フェイバー]]、[[アンソニー・ペティス]]、[[ドナルド・セラーニ]]、[[カーロス・コンディット]]、[[ベン・ヘンダーソン]]、[[ミゲール・トーレス]]らWECの主力選手を獲得した。これにより、UFCは2011年1月1日の[[UFC 125]]以降、フェザー級・バンタム級を加えた7階級の体制になった<ref>[http://mmaplanet.jp/archives/1327856.html UFC&WEC一本化、バンタム級王者は「最高の気分だ」] MMAPLANET 2010年10月29日</ref><ref>[http://www.ufc.com/news/UFC-Adds-Featherweight-and-Bantamweight-Divisions UFC ADDS NEW WEIGHT DIVISIONS] UFC公式サイト 2010年10月28日</ref>
これにより、UFCは2011年1月1日の[[UFC 125]]以降、フェザー級・バンタム級を加えた7階級の体制になった<ref>[http://mmaplanet.jp/archives/1327856.html UFC&WEC一本化、バンタム級王者は「最高の気分だ」] MMAPLANET 2010年10月29日</ref><ref>[http://www.ufc.com/news/UFC-Adds-Featherweight-and-Bantamweight-Divisions UFC ADDS NEW WEIGHT DIVISIONS] UFC公式サイト 2010年10月28日</ref>。
 
==== Strikeforceの買収 ====
[[2011年]]3月12日、UFCに次ぐ全米第二規模の総合格闘技団体である[[Strikeforce]]を買収。以前のWECと同様にUFCとは別に独自に大会を開催する独立した運営で存続されたが、[[ニック・ディアス]]、[[アリスター・オーフレイム]]、[[ダン・ヘンダーソン]]、[[カン・リー]]らStrikeforceの主力選手の一部をUFCへ移籍させた。12月にはStrikeforceのヘビー級を廃止してUFCに合併した。
 
=== FOXと契約 ===
2011年8月18日、アメリカの4大テレビネットワークのひとつ[[フォックス放送|FOX]]と複数年の放送契約を結んだことを発表<ref>[http://mmaplanet.jp/2564 【UFC】UFCが四大ネットワークの一つFOXと契約] MMAPLANET 2011年8月20日</ref>。11月12日に初めてアメリカの地上波で放送されるUFCの試合として、[[UFC on FOX 1]]のUFC世界ヘビー級タイトルマッチ、[[ケイン・ヴェラスケス]]対[[ジュニオール・ドス・サントス]]が放送され、880万人の平均視聴者数を記録。地上波で放送された総合格闘技の歴代最高視聴者数を更新し、格闘技全体としても、2003年にボクシングで行われた[[レノックス・ルイス]]対[[ビタリ・クリチコ]]で記録した平均視聴者数700万人を超える成功を収めた
 
2011年11月12日、初めてアメリカの地上波で放送されるUFCの試合として、[[UFC on FOX 1]]のUFC世界ヘビー級タイトルマッチ、[[ケイン・ヴェラスケス]]対[[ジュニオール・ドス・サントス]]が放送され、880万人の平均視聴者数を記録。地上波で放送された総合格闘技の歴代最高視聴者数を更新し、格闘技全体としても、2003年にボクシングで行われた[[レノックス・ルイス]]対[[ビタリ・クリチコ]]で記録した平均視聴者数700万人を超える成功を収めた。
 
==== 女子部門の設立 ====
2012年11月16日、UFC初の女子選手として[[ロンダ・ラウジー]]と契約しUFC女子部門を設立。Strikeforce女子バンタム級王者のラウジーを初代UFC世界女子バンタム級王者として認定した<ref>[httphttps://www.espn.com/mma/story/_/id/8639858/ronda-rousey-becomes-first-female-sign-ufc-deal Ronda Rousey signs landmark deal]ESPN 2016年11月12日</ref>。
 
[[2013年]]1月12日の[[Strikeforce: Marquardt vs. Saffiedine]]を最後にStrikeforceをUFCに合併。[[ダニエル・コーミエ]]、[[ロビー・ローラー]]、[[ルーク・ロックホールド]]、[[タイロン・ウッドリー]]、[[ギルバート・メレンデス]]、[[ゲガール・ムサシ]]、[[ホナウド・ジャカレイ]]、[[アマンダ・ヌネス]]らのStrikeforce所属選手がUFCへ移籍した<ref>{{cite web|url=http://www.mmajunkie.com/news/2012/12/strikeforce-confirms-jan-12-event-is-final-showtime-broadcast|title=Strikeforce confirms Jan. 12 event is final Showtime broadcast|publisher=MMAJunkie.com|date=2012-12-20|accessdate=2012-12-20}}</ref>。
 
2013年2月5日「[[#UFCランキング|UFC公式ランキング]]」を制定した<ref>[httphttps://wwwjp.ufc.com/rankings]2013年2月6日閲覧</ref><ref>[http://www.bloodyelbow.com/2013/2/5/3954416/ufc-fighter-rankings-official-first-mma First round of official UFC fighter rankings]Bloody Elbow 2016年11月12日</ref>。ランキングの決定にUFCは関与しておらず、数十人の総合格闘技記者の投票によりランキングが決定するシステム。
 
2013年12月、ストリーミング配信サービス「[[UFCファイトパス]]」の運営を開始した<ref>[http://jp.ufc.com/news/ufc-fight-pass-goes-global UFCファイトパス、全世界で配信開始!] UFC公式サイト 2016年3月6日</ref>。
 
[[2014年]]12月2日、[[リーボック]]との6年間のスポンサー契約を発表した<ref>[http://jp.ufc.com/news/reebok-ufc-announce-landmark-apparel-deal ReebokとUFCが画期的なアパレル契約をアナウンス] UFC公式サイト 2014年12月1日</ref>。これにより選手とセコンドにリーボック製のユニフォーム「UFCファイトキット」の着用が義務付けられた。
 
2014年12月、[[反トラスト法|独占禁止法]]違反で元選手数名から提訴された<ref>[https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar693992 必読!UFC独占禁止法違反集団訴訟とは何か?■MMA Unleashed] Dropkick 2015年2月25日</ref>。
 
==== 米国アンチドーピング機関との提携 ====
[[2015年]]6月3日、米国アンチドーピング機関(USADA)と提携し、同年7月1日からドーピング検査の全権限がUSADAに委託されることが発表された<ref name="#1">[http://www.ufc.com/news/UFC-column-01-201603-jp?id= 【コラム】プロ格闘技史上初! ドーピング徹底排除を目指すUFCの取り組み【後編】] UFC公式サイト</ref>。
 
==== 全米で総合格闘技認可 ====
2016年3月22日、全米で唯一総合格闘技が禁止されていたニューヨーク州でも総合格闘技が認可される。ニューヨーク州の下院で通称"総合格闘技法案"が賛成113票、反対25票で法案可決となり、同州が1997年に禁止して以来初めて認可されたことによる<ref>[http://news.aol.jp/2016/03/29/newyorkmma/ 総合格闘技の不毛地帯=ニューヨークでMMA法案が可決!UFCが悲願のNY開催]Aol.ニュース 2016年11月12日</ref>。総合格闘技法案は過去7年間、毎年上院を賛成多数で通過していたものの、総合格闘技法案反対派のニューヨーク州下院議長シェルドン・シルバーの妨害により、下院では毎年採決にかけられないまま塩漬けにされていた<ref>[http://sports.yahoo.com/news/mma-denied--new-york-legislature-once-again-acts-like-loons-211821728.html MMA denied: New York legislature once again acts like loons]YahooSports 2016年11月12日</ref>。このため、UFCは[[ロビー活動]]や訴訟を起こすなどして下院でも総合格闘技法案を採決にかけるよう促していたが、前年にシルバーが汚職で逮捕され議員を[[失脚]]したことで<ref>[http://www.dailysunny.com/2015/01/23/nynews012-10/ NY大物政治家が詐欺罪などで逮捕 州政界に激震]Daily Sun New York 2016年11月12日</ref>、この日に初めて下院でも採決にかけられ、圧倒的賛成多数で晴れて法案が可決された<ref>[httphttps://www.espn.com/mma/story/_/id/15046063/new-york-state-assembly-passes-bill-lifts-ban-mma New York State Assembly passes bill that lifts ban on MMA]ESPN 2016年11月12日</ref><ref>[https://sports.yahoo.com/dana-white-slams-disgusting-early-release-of-sheldon-silver-from-prison-225428658.html Dana White slams 'disgusting' early release of Sheldon Silver from prison] Yahoo.Sports 2021年5月5日</ref>。
 
=== WME-IMGによる買収 ===
[[2016年]]7月9日、「[[ウィリアム・モリス・エンデヴァ・エンターテイメント (企業)|WME]]-[[インターナショナル・マネジメント・グループ|IMG]]」率いる、シルバーレイク・パートナーズ、[[コールバーグ・クラビス・ロバーツ]]、MSDキャピタルが参加する共同グループが、スポーツ史上最高額の買収額となる40億2500万ドル(約4400億円)でUFCを買収<ref name="ESPN">[https://www.nytimes.com/2016/07/11/business/dealbook/ufc-sells-itself-for-4-billion.html?_r=0 U.F.C. Sells Itself for $4 Billion] ニューヨーク・タイムズ 2016年7月11日</ref><ref>[http://sports.yahoo.com/news/dana-white-confirms-4-billion-ufc-sale-to-wmeimg-054731728.html Dana White confirms $4 billion UFC sale to WME/IMG]Yahoo.com 2016年11月12日</ref><ref>[http://www.mmafighting.com/2016/8/20/12565212/ufc-completes-sale-to-wme-img UFC completes sale to WME-IMG]MMA.FIGHTING 2016年11月12日</ref>。ダナ・ホワイトは引き続きUFC代表として留まるが、ロレンゾ・フェティータは退任となった<ref>[http://www.mmafighting.com/2016/9/29/13118280/ben-affleck-tom-brady-serena-williams-among-celebrity-investors-in-ufc Ben Affleck, Tom Brady, Serena Williams among celebrity investors in UFC]MMA.FIGHTING 2016年11月12日</ref>。
 
2017年9月、WME-IMGが組織再編をして企業名を「[[エンデバー (企業)|エンデバー]]」に変更。
 
=== ESPNと契約 ===
2018年5月23日、[[ESPN]]と2019年1月からのテレビ放送契約を1年につき3億ドル(約330億円)の5年総額15億ドル(約1650億円)で締結したことが発表された<ref>[httphttps://www.espn.com/mma/story/_/id/23581729/espn-ufc-reach-five-year-television-rights-deal ESPN to broadcast 30 UFC events per year during 5-year deal]ESPN 2018年5月24日</ref><ref>[https://mmajunkie.com/2018/05/official-ufc-espn-five-year-deal-tv-rights-beginning-2019 Official: UFC, ESPN announce five-year deal for exclusive TV rights beginning in 2019]MMA JUNKIE 2018年5月23日</ref><ref>[https://mmajunkie.com/2018/05/espn-ufc-full-tv-rights-deal-fox-out?utm_source=outbrain_mmajunkie&utm_medium=recirc&utm_campaign=rail ESPN wrestles UFC TV rights away from FOX Sports]MMA JUNKIE 2018年5月23日</ref>。2019年3月18日にはESPNと2年間の契約延長で合意したことが発表された。
 
2019年4月13日の[[UFC 236]]から従来のケーブルテレビと衛星放送によるPPV販売が廃止され、ストリーミング配信サービス[[ESPN+]]の契約者のみにESPN+を経由しての独占販売に移行した<ref>[https://www.sportsbusinessdaily.com/en/Daily/Closing%20Bell/2019/03/18/ESPN%20UFC.aspx ESPN Extends With UFC; ESPN+ Becomes Exclusive PPV Provider]Sports Business Daily 2019年3月18日</ref>。
134 ⟶ 133行目:
2021年4月29日、エンデバーが[[ニューヨーク証券取引所]]で[[新規株式公開]] (IPO) で上場し、その収益の一部を使い、シルバーレイク・パートナーズ、コールバーグ・クラビス・ロバーツ、MSDキャピタルら他の株主から、UFCの残りの株式を17億ドル(約1880億円)で全て買い取り、UFC([[ズッファ]])を完全子会社化した<ref>[https://gonkaku.jp/articles/6871 【UFC】UFCの親会社エンデバーが新規株式公開で5億ドル調達] ゴング格闘技 2021年4月30日</ref><ref>[https://mmapayout.com/2021/03/25/report-emmanuel-mulling-over-ufc-purchase-prior-to-endeavor-ipo/ Report: Emmanuel mulling over UFC purchase prior to Endeavor IPO] MMA PAYOUT 2021年3月25日</ref><ref>[https://www.mmafighting.com/2021/4/29/22410571/ufc-owners-at-endeavor-raise-511-million-during-ipo-as-stock-prices-jump-5-percent-on-first-day UFC owners at Endeavor raise $511 million during IPO as stock prices jump 5 percent on first day] MMA Fighting 2021年4月29日</ref>。
 
2022年10月、UFC契約選手およびそのチームのメンバーがUFCの試合に関しての[[賭博]]行為を行うことを禁止した<ref>[https://mmajunkie.usatoday.com/2022/10/ufc-news-wagering-ban-fighter-code-of-conduct UFC to 'expressly prohibit' fighters, teams from wagering on bouts in updated 'athlete code of conduct']MMA Junkie 2022年10月17日</ref>。
 
==== WWEとの統合 ====
2023年4月3日、エンデバーが[[WWE]]を[[株式交換]]方式で買収し、UFCとWWEを統合した新会社を設立することを発表<ref>[https://jp.reuters.com/article/wwe-m-a-endeavor-group-idJPKBN2W01SR/ 米総合格闘技団体UFCの親会社、プロレス団体WWEを統合]ロイター 2023年4月4日</ref>。
 
2023年9月12日、UFCとWWEの統合完了および新会社TKOグループ・ホールディングスの設立が発表され、ニューヨーク証券取引所でTKOグループ・ホールディングスの上場セレモニーが行われた<ref>[https://variety.com/2023/tv/news/wwe-ufc-deal-closes-tko-group-1235719908/ WWE, UFC Officially Merge to Form TKO Group, New Stock to Start Trading]Variety 2023年9月12日</ref><ref>[https://www.espn.com/mma/story/_/id/38386430/ufc-wwe-officially-combine-tko-umbrella UFC, WWE officially combine under TKO umbrella]ESPN 2023年9月12日</ref>。TKOグループ・ホールディングスの評価額は214億ドル(約3兆1500億円)、UFCの評価額は121億ドル(1兆7800億円)、WWEの評価額は93億ドル(1兆3700億円)と評価され<ref>[https://sports.yahoo.com/merger-between-ufc-wwe-closes-creating-powerhouse-new-entity-that-reaches-a-billion-fans-a-year-164358699.html Merger between UFC, WWE closes, creating powerhouse new entity that reaches a billion fans a year]Yahoo!Sports 2023年9月13日</ref>、株式はエンデバーが51%、残り49%をWWEの既存株主が保有する<ref>{{Cite web|和書|title=WWE、UFCの親会社エンデバー社に推定93億ドルで買収される WWEとUFCが統合企業に - プロレス : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/battle/news/202304040000126.html |website=nikkansports.com |access-date=2023-04-05 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=格闘技UFCとプロレスWWE合併へ 世界2位のスポーツエンタメ企業に {{!}} Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン) |url=https://forbesjapan.com/articles/detail/62144 |website=forbesjapan.com |access-date=2023-04-05 |language=ja}}</ref>。UFCとWWEは別々の部門として独立して運営され、[[ダナ・ホワイト]]はUFCの[[最高経営責任者|CEO]]に就任した。
144 ⟶ 143行目:
 
== ルール ==
競技ルールは、[[ニュージャージー州アスレチック・コントロール・ボード|ニュージャージー州アスレチック・コミッション]]が制定した統一ルール(通称:ユニファイドルール)で執り行われる。ユニファイドルールは北米以外にヨーロッパや南米やアジアなど世界で広く標準採用されている。
 
=== 勝敗・判定 ===
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== 王者・階級 ==
{{For2|王座の変遷|UFC王者一覧}}
{{要出典範囲|階級が多すぎると王座の価値が下がるとして|date=2025年7月}}階級の設置を8階級に留めている。体重超過の場合などで契約体重試合([[キャッチウェイト]])として、下記以外の契約体重を設定して試合を行うこともある。
[[ネバダ州アスレチック・コミッション]]および[[ボクシング・コミッション協会]]が制定している統一ルール(ユニファイドルール)の[[体重別階級|階級区分]]では全14階級が規定されているが、UFCは階級が多すぎると王座の価値が下がるとして階級の設置を8階級に留めている。
 
=== 男子 ===
262 ⟶ 261行目:
!階級!!体重!!王者!!防衛回数
|-
| rowspan="2"[[ヘビー級]]|| -265 lbs: -120.2 kg ||{{flagicon|USAENG}} [[ジョントムジョーンズアスピナル]] ||10
| rowspan="2"|[[ヘビー級]]
| rowspan="2"| -265 lbs: -120.2 kg ||{{flagicon|USA}} [[ジョン・ジョーンズ]] ||1
|-
|{{flagicon|ENG}}[[トム・アスピナル]] {{small|(暫定王者)}} ||1
|-
|[[ライトヘビー級]]||-125205 lbs: -5693.70 kg||{{Flagicon|BRA}} [[アレッシャンドリクスパントージャペレイラ]]||30
|-
|[[ライトヘビーミドル級]]||-205185 lbs: -9383.09 kg||{{Flagicon|BRAUAE}} [[アレカムザクスペレイラチマエフ]]||30
|-
|[[ミドウェター級]]||-185170 lbs: -8377.91 kg||{{Flagicon|ZAFAUS}} [[ドリカスジャック・デマダ]]||10
|-
|[[ウェルターライト級]]||-170155 lbs: -7770.13 kg||{{Flagicon|USAGEO}} [[ベラルイリアムハマッドトプリア]]||0
|-
|[[ライトフェザー級]]||-155145 lbs: -7065.38 kg||{{Flagicon|RUSAUS}} [[イスラムアレクサンダーヴォルチェスキー]]||30
|-
|[[フェザーバンタム級]]||-145135 lbs: -6561.82 kg||{{Flagicon|GEO}} {{Flagicon|SPA}} [[メラブ・ドバア・トプシビ]]||12
|-
|[[バンタムフライ級]]||-135125 lbs: -6156.27 kg||{{Flagicon|GEOBRA}} [[メラブ・アレッシャンバリシビ・パントージャ]]||14
|-
|[[フライ級]]||-125 lbs: -56.7 kg||{{Flagicon|BRA}} [[アレッシャンドリ・パントージャ]]||3
|}
 
290 ⟶ 286行目:
|[[フェザー級]]||-145 lbs: -65.8 kg||空位||
|-
|[[バンタム級]]||-135 lbs: -61.2 kg||{{Flagicon|USA}} [[ジュリアナケイラペーニャハリソン]]||0
|-
|[[フライ級]]||-125 lbs: -56.7 kg||{{Flagicon|KGZ}} [[ヴァレンティーナ・シェフチェンコ]]||01
|-
|[[ストロー級]]||-115 lbs: -52.2 kg||{{Flagicon|CHN}} [[ジャン・ウェイリー]]||23
|}
 
ネバダ州アスレチック・コミッションおよびボクシング・コミッション協会が制定する階級区分に従い、男子8階級、女子4階級で行われている。そのため、通常はこれらの階級に沿った試合が組まれるが、体重超過の場合等で契約体重試合([[キャッチウェイト]])として、上記以外の契約体重を設定して試合を行うこともある。
 
== ドーピング検査 ==
[[2015年]]4月、[[アメリカ合衆国内国歳入庁]]や[[アメリカ食品医薬品局|食品医薬品局]]の[[特別捜査官]]としてチームを指揮し、[[バルコ・スキャンダル]]や[[ランス・アームストロング]]の[[ドーピング]]捜査をした実績のある[[ジェフ・ノヴィツキー]]がUFCへ入社した。
 
2015年6月3日、これまでUFCのドーピング検査は各州のアスレチック・コミッションにより実施されてきていたが、UFCは、米国アンチドーピング機関(USADA)と提携し、同年7月1日からドーピング検査の全権限がUSADAに委託されることが発表された。これにより、各州アスレチック・コミッションによる検査と並行して、UFC契約全選手に試合の有無にかかわらず、365日年間を通して[[世界アンチ・ドーピング機構]](WADA)ルールに準拠したオリンピックと同等の競技会外(抜き打ち検査)および競技会内検査が実施されるようになり、ドーピングの検査体制が大きく強化された<ref name="#1"/>。
 
[[2017年]]4月1日、新規契約選手や復帰及び再契約選手に義務付けられているUFCでの試合前に事前にUSADAの検査対象者リストに入る期間など、ドーピング防止ポリシーが以下のようにいくつか変更された<ref>[https://www.foxsports.com/stories/ufc/ufc-and-usada-make-significant-changes-to-anti-doping-policy UFC AND USADA MAKE SIGNIFICANT CHANGES TO ANTI-DOPING POLICY]FOX SPORTS 2017年2月17日</ref><ref>[https://ufc.usada.org/nate-diaz-accepts-public-warning/ UFC Athlete, Diaz, Accepts Public Warning for Anti-Doping Policy Violation]USADA 2016年10月6日</ref>(1)

# 引退及び活動休止選手がUFC復帰、または自身の意思によりUFCを離脱した選手が再契約をしてUFC復帰する際に、UFCで試合を行う前に事前に検査対象者リストに入る期間が、これまでは4か月間だったが6か月間に変更された。(2)
# 新規契約選手、または過去にUFCから契約解除され再契約した選手が、UFCで試合を行う前に事前に検査対象者リストに入る期間が、これまでは4か月間だったが1か月間に変更された。(3)
# 怪我などで欠場した選手の代わりに代役としてUFCと緊急契約した選手は通常義務付けられる1か月間の検査対象者リスト入りを免除され直ぐに試合を行うことが出来る。ただし引退及び活動休止選手、自身の意思によりUFCを離脱した選手は緊急契約でも免除されない。(4)
# ドーピング検査における「競技会内」の定義が、これまでは前日計量の6時間前から試合終了6時間後までだったが、試合前日の正午から試合後にドーピング検査を受けるまで、もしくは試合後のドーピング検査対象者にならなかった選手は試合後のドクターチェックを受けてから1時間後までと変更された<ref>[https://www.foxsports.com/stories/ufc/ufc-and-usada-make-significant-changes-to-anti-doping-policy UFC AND USADA MAKE SIGNIFICANT CHANGES TO ANTI-DOPING POLICY]FOX SPORTS 2017年2月17日</ref><ref>[https://ufc.usada.org/nate-diaz-accepts-public-warning/ UFC Athlete, Diaz, Accepts Public Warning for Anti-Doping Policy Violation]USADA 2016年10月6日</ref>
 
[[2018年]]7月、これまでは選手から禁止薬物の陽性反応が検出された時点で直ぐに“潜在的ドーピング違反”として公表されていたが、選手への風評被害が相次いだことで、直ぐには公表せずに、汚染サプリメントなどの調査を完了し、なおかつ処分の裁定が確定してから公表されるようドーピング防止ポリシーが改訂された<ref>[https://www.mmafighting.com/2018/9/29/17918010/ufc-changes-policy-on-when-it-announces-failed-drug-tests UFC changes policy on when it announces failed drug tests]MMA Fighting 2018年9月29日</ref><ref>[https://www.lowkickmma.com/ufc-makes-major-changes-to-usada-drug-testing-policy/ UFC Makes Major Changes To USADA Drug-Testing Policy]LowKickMMA 2018年9月29日</ref><ref>[https://www.mmanytt.com/ufc/ufc-and-usada-make-major-change-to-anti-doping-policy-going-forward/ The UFC and USADA have announced a dramatic change in how they will announce potential doping violations for athletes going forward.]MMANytt 2018年9月29日</ref>。
 
[[2019年]]8月31日、UFCとUSADAは、ドーピング検査技術の進歩により、運動パフォーマンスの向上に繋がらないほどの極微量の禁止物質でさえ検出できるようになったことで、これまでは検出されなかった極微量の禁止物質で汚染されたサプリメントが原因となる陽性反応検出のケースが増えたため、特定の禁止物質に[[しきい値]]を設定して、極微量の検出では処分の対象にならないようドーピング防止ポリシーの改訂を行った<ref>[https://jp.ufc.com/news/31915 UFC 244、ネイト・ディアス、UFCアンチ・ドーピング・ポリシーに関するUFC声明]UFC 2019年10月28日</ref><ref>[https://sports.yahoo.com/improved-testing-forces-ufc-to-update-its-antidoping-policy-173702332.html Improved testing forces UFC to update its anti-doping policy]Yahoo!Sports 2019年11月26日</ref><ref>[https://www.espn.com/mma/story/_/id/28161474/ufc-revises-drug-policy-combat-contaminated-supplements UFC revises drug policy to combat contaminated supplements]ESPN 2019年11月26日</ref>(2023年11月に[[ネバダ州アスレチック・コミッション]]も同様のしきい値を制定した)。
 
[[2021年]]1月14日、UFCとUSADAは、[[マリファナ]]の主な有効成分である[[テトラヒドロカンナビノール]](THC)の陽性反応が検出されたとしても、処分の対象にならないようドーピング防止ポリシーの改訂を行った。(もう一つの、マリファナの主な有効成分である[[カンナビジオール]](CBD)は[[世界アンチ・ドーピング機構]](WADA)が2018年に禁止薬物の対象から外している)。これまではマリファナ(THC)は競技会内検査でのみ検査対象であり(競技会外検査では検査対象外)、陽性の基準となるしきい値が定められていた。また全ての植物性カンナビノイドも禁止物質リストから削除された<ref>[https://jp.ufc.com/news/40808 UFCが大麻に関するアンチドーピング政策の改訂を発表] UFC 2021年1月15日</ref>。ただし、各州アスレチック・コミッションではまだマリファナ(THC)の陽性反応が検出されると処分の対象となるため、各州アスレチック・コミッションでルールが改訂されるまでは事実上マリファナはまだ禁止薬物として扱われる<ref>[https://www.mmafighting.com/2021/5/4/22419876/florida-boxing-commission-removes-marijuana-from-banned-substance-list Florida boxing commission removes marijuana from banned substance list] MMA Fighting 2021年5月4日</ref><ref>[https://www.espn.com/mma/story/_/id/31777158/the-nevada-state-athletic-commission-votes-not-discipline-boxers-mma-fighters-marijuana-use Nevada State Athletic Commission votes not to discipline boxers, MMA fighters for marijuana use] ESPN 2021年7月8日</ref>。アメリカの各州でマリファナ合法化が進んだことや、スポーツ界で[[依存症]]や[[離脱|離脱症状]]が問題となっている、[[オピオイド]]([[鎮痛剤]])や[[アルプラゾラム]]([[抗不安薬]])、[[ゾルピデム]]([[睡眠薬|睡眠導入剤]])などの代用としてマリファナを使用する選手が一定数UFCにもいたことがこの改訂に繋がった<ref>[https://www.mmafighting.com/2021/1/14/22230502/ufc-usada-significant-rule-change-marijuana-thc-use-under-updated-anti-doping-program-rules UFC, USADA make significant rule change regarding marijuana use for athletes under anti-doping program]MMA Fighting 2021年1月14日</ref><ref>[https://mmajunkie.usatoday.com/2021/01/ufc-usada-declare-marijuana-no-longer-violates-anti-doping-policy UFC anti-doping policy changes stance on marijuana; positive test no longer violation]MMA Junkie 2021年1月14日</ref>。
 
=== USADA検査実績 ===
337 ⟶ 336行目:
 
== UFCの施設 ==
* '''UFC headquarters(UFCヘッドクォーターズ''':ネバダ州ラスベガスにあるUFCの本社、2017年に新設された。
* '''[[UFC APEX|UFC APEX(UFCエーペックス)]]''':UFC本社に隣接する立地に建てられている、3000万ドル(約43億円)をかけて建設された多目的施設。総床面積は1万2千平方メートルで、最大2000人収容のイベント会場や、ストリーミングに対応した放送オペレーション設備を備え、映像プロダクションスタジオやトレーニング施設も併設する。UFCの大会をはじめとしたスポーツイベントだけでなく、コンサートや[[eスポーツ|eSPORTS]]にも使用でき、テレビ番組などの撮影スタジオにもなる<ref>[https://www.ufc.com/news/ufc-apex-officially-opens-las-vegas UFC APEX OFFICIALLY OPENS IN LAS VEGAS]UFC公式サイト 2019年6月18日</ref><ref>[https://mmajunkie.com/2019/06/ufc-president-dana-white-coo-lawrence-epstein-new-ufc-apex-facility UFC president Dana White, COO Lawrence Epstein detail new UFC Apex facility]MMA Junkie 2019年6月17日</ref>。
* '''[[UFCパフォーマンス・インスティテュート|UFC Performance Institute(UFCパフォーマンス・インスティテュート)]]''':UFC本社に併設する、総合格闘技のトレーニングおよび研究・育成施設。総床面積は2800平方メートルで、1200万ドル(約18億円)かけて新設された。トレーニングの他に、怪我の回復や、栄養管理および適切な減量方法などを教えると共に、怪我の早期回復や怪我の発生率を減らすための研究などが行われている<ref>[https://www.mmaweekly.com/ufc-performance-institute-hopes-to-minimize-injuries-advance-training-techniques UFC PERFORMANCE INSTITUTE HOPES TO MINIMIZE INJURIES, ADVANCE TRAINING TECHNIQUES]MMA Weekly 2017年1月26日</ref><ref>[https://mmajunkie.com/2019/06/ufc-performance-institute-supports-one-third-roster-las-vegas-training-mma UFC Performance Institute supports one-third of roster, executive says]MMA Junkie 2019年6月17日</ref>。
* '''UFC Performance Institute Shanghai(UFCパフォーマンス・インスティテュート・上海''':2019年に[[中華人民共和国|中国]]の[[上海]]に1300万ドル(約19億円)かけて新設された総床面積8700平方メートルのパフォーマンス・インスティテュート<ref>[https://www.mmafighting.com/2018/11/19/18103972/ufc-building-13-million-performance-institute-in-shanghai UFC building $13 million Performance Institute in Shanghai]MMA Fighting 2018年11月19日</ref>。
* '''UFC Performance Institute Mexico City(UFCパフォーマンス・インスティテュート・メキシコシティ''':2024年に[[メキシコ]]の[[メキシコシティ]]に新設された総床面積4700平方メートルのパフォーマンス・インスティテュート<ref>[https://www.keviniole.com/2024/02/22/ufc-opens-a-performance-institute-in-mexico-city-to-dana-whites-delight UFC CEO Dana White thrilled by prospects in Mexico after opening the new UFC Performance Institute in Mexico City]KevinIole.com 2024年2月23日</ref>。
* '''UFC GYM(UFCジム''':UFCが世界30か国以上、800店舗以上でフランチャイズ展開する一般向けフィットネストレーニングジム。日本では、2020年4月に[[東京都]]の[[世田谷区]][[用賀]]に日本1号店、2021年に[[杉並区]][[荻窪 (杉並区)|荻窪]]に日本2号店、2023年11月に[[岐阜県]][[可児市]]に日本3号店をオープンしている。格闘技クラスだけでなく、DUT(HIITトレーニング)やウェイトトレーニングなどのフィットネスクラス、ヨガやストレッチ、ダンスといったスタジオクラスまで多種多様なクラスがあることが特徴。さらに、英語も学べるジムという特徴もあり、3-9歳の子供向けには英語とフィットネスが同時に学べるジュニアプログラムも提供している<ref>[https://ufcgym.co.jp/ UFC Gym Japanの公式サイト]</ref><ref>[https://finance.yahoo.com/news/ufc-gym-ufc-fit-celebrates-121000693.html UFC GYM® and UFC FIT® Celebrates Continued Expansion as the Brand Brings Purpose to Fitness, Offering a Unique Value Proposition That Goes Beyond Traditional Gym Memberships]Yahoo Finance 2023年5月24日</ref>。
 
== ファイトボーナス ==
UFCでは大会ごとに最も印象的な試合を行った2選手(該当試合の勝者と敗者)に授与される'''ファイト・オブ・ザ・ナイト'''、最も印象的なパフォーマンスを見せた2選手に授与される'''パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト'''の各賞が設けられており、UFCの選考により各賞の受賞者として選ばれた4選手には、ファイトマネーとは別に5万ドルのファイトボーナスが贈られる。ただし、[[体重超過]]した選手は選考の対象外となる。また、試合内容によっては各賞の該当選手が無い場合や、1選手がファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを同時に受賞することもある。
 
{| class="wikitable"
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|最多フィニッシュ勝利||[[チャールズ・オリベイラ]]||20回
|-
|最多KO勝利||[[デリック・ルイス]]<br />[[マット・ブラウン]]||1316
|-
|最多一本勝利||[[チャールズ・オリベイラ]]||16回
474 ⟶ 473行目:
== 重要人物 ==
* [[ダナ・ホワイト]]([[最高経営責任者]](CEO)、[[社長]])
* [[ハンター・キャンベル]](最高業務責任者(CBO))
* [[ジョー・ローガン]]([[スポーツ解説者|解説者]])
* [[ブルース・バッファー]](オクタゴンアナウンサー)
* [[ショーン・シェルビー]](マッチメイカー)
* [[ミック・メイナード]](マッチメイカー)
* [[ジョン・アニク]](実況)
* [[ロレンゾ・フェティータ]](元オーナー)
* [[ジョー・シルバ]](元マッチメイカー)
 
== メディア ==
=== ゲーム ===
*Ultimate Fighting Championship ([[ドリームキャスト|Dreamcast]]・[[PlayStation]])
*UFC: Tapout ([[Xbox]])
*UFC: Throwdown ([[ニンテンドー ゲームキューブ|GameCube]]・[[PlayStation 2]])
*UFC: Tapout 2 (Xbox)
*UFC: Sudden Impact (PlayStation 2)
*UFC 2009 Undisputed ([[PlayStation 3]]・[[Xbox 360]])
*UFC Undisputed 2010 ([[PlayStation Portable]]・PlayStation 3・Xbox 360・[[IPod touch|iPod Touch]]・[[iPad]]・[[iPhone]])
*UFC Personal Trainer (PlayStation 3・Xbox 360・[[Wii]])
*UFC Undisputed 3 (PlayStation 3・Xbox 360)
*EA Sports UFC ([[PlayStation 4]]・[[Xbox One]])
*EA Sports UFC 2 (PlayStation 4・Xbox One)
*EA Sports UFC 3 (PlayStation 4・Xbox One)
*EA Sports UFC 4 (PlayStation 4・Xbox One)
*EA Sports UFC 5 ([[PlayStation 5]]・[[Xbox Series X/S]])
 
== 日本におけるUFC ==
UFC第1回大会に日本の格闘技団体[[パンクラス]]に定期参戦出場していた[[ケン・シャムロック]]が参戦出場したことにより、格闘技雑誌、プロレス雑誌はいち早くUFCの出現を伝えた。しかしほぼルール無しというUFCの衝撃は格闘技ファンの範囲にとどまらず、一般のテレビ番組でも大きく取り上げる事となり、日本の格闘技界にも多大な影響を与えた。打撃系格闘技の[[K-1]]が、1994年に総合格闘技の試合を組み込んだ<ref>西田健『K-1&格闘技の“真実”』本の森出版センター、1997年、p.162.</ref>のをはじめとして、UFC以前から存在した総合格闘技団体の[[修斗]]<ref>修斗は1995年からそれまで禁止されていたグラウンドでの顔面パンチを解禁し、八角形のリングを導入した(『格闘技・超勝負列伝 伝説のベスト・バウト150選』メディアワークス、2000年、p.43)。</ref>、<!--グラウンドの顔面パンチが禁止のリングスを総合格闘技の標準的なルールに改定したは違和感がある[[リングス]]<ref>顔面への攻撃はパンチ禁止で素手の掌底とキックのみ、ロープエスケープ制とポイント制というUWFを踏襲したルールを1999年から通称KoKルールというグラウンドでの顔面殴打がない以外はほぼUFCに準拠したルールに変更された(『格闘技スーパースター列伝』ベースボール・マガジン社、2004年、p.47.)</ref>、-->パンクラス<ref>パンクラスもUWFルールを踏襲して素手で戦い、掌底とロープエスケープとポイント制とダウンカウントだったのが、2000年からオープンフィンガーグローブを着用して標準的な総合格闘技ルールになった([httphttps://www.boutreview.com/report/pancrase/99/0918/6.html BoutReview: 99.9.18 パンクラス 東京ベイNKホール --- 6.船木誠勝vsトニー・ペテーラ] BoutReview)</ref>はルールをUFCが採用する統一ルール(ユニファイド・ルール)に改正し、[[PRIDE (格闘技イベント)|PRIDE]]をはじめとする総合格闘技の新規プロモーションが勃興した。
 
=== 日本大会 ===
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ホイス・グレイシーが活躍した初期大会は、[[日本放送協会|NHK]][[衛星放送]]<ref>西田健『K-1&格闘技の“真実”』本の森出版センター、1997年、p.151.</ref>、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]「[[世界まる見え!テレビ特捜部]]」、[[テレビ朝日]]「[[リングの魂]]」などの番組内で紹介された。
 
UFC-J事務局が運営した日本大会は、日本テレビや[[テレビ東京]]が深夜に放送した<ref>『格闘技通信』1998年1月26日増刊号、ベースボール・マガジン社、po.4,18,34。</ref><ref>井田英登「[httphttps://www.boutreview.com/news/total/9910b.html#27ufc 「UFC-J に高阪剛登場!日本での初アルティメット戦へ」] BoutReview 1999年10月27日</ref>。
 
[[衛星放送|CS]]テレビの[[ディレクTV]]([[スカパー!プレミアムサービス|スカパー!]]に吸収)は1,500円の[[ペイ・パー・ビュー|PPV]]放送を行った。
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[[2001年]]にズッファ体制になって、[[UFC 31]]から[[UFC 34]]までを[[フジテレビジョン|フジテレビ]]「[[SRS (テレビ番組)|SRS]]」の番組内でダイジェスト放送した。
 
[[2002年]]3月の[[UFC 36]]からボクシングの[[帝拳プロモーション]]を仲介して、[[WOWOW]]での定期放送が始まる<ref>[httphttps://www.boutreview.com/news/data/grappling/1015597416.html [UFC] UFC36、WOWOWで14日放映。中井&高阪が解説]バウトレビュー 2016年11月23日</ref>。実況は[[高柳謙一]]、解説は[[高阪剛]]が主に担当。2007年4月の[[UFC 70]]で一旦放送を終了する<ref>聞き手・ジャン斉藤「[http://www.kamipro.com/column/?id=1216393799 緊急インタビュー!! WOWOWチーフプロデューサー大村氏が語るUFC放送再開決定の“真相”!!【前編】]」 kamipro公式サイト 2008年</ref><ref>UFCがブレイクしたことにより、UFCは従来は1か月か2か月に1回だった開催ペースが多い月には2回になった。年間の大会数が激増したため、従来の放映権料では契約できなくなった。また、WOWOWはUFCのほかに映画やスポーツを放送する総合チャンネルという性質上、UFCだけに資金を注入できなかったとの旨を大村和幸WOWOWチーフプロデューサーは説明している(『kamipro』No.116、エンターブレイン、2007年。大村インタビュー)</ref>。[[2008年]]10月の[[UFC 89]]から定期放送を再開し<ref>[http://www.boutreview.com/2/news/ufc/item_647.html WOWOWがハイビジョンで中継を再開。名勝負選も] BoutReview 2008年7月11日</ref>、[[2016年]]4月6日の放送で一旦終了<ref>[https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1604/07/news027.html WOWOWの放送が終了した「UFC」は、今後どう巻き返していくのか (1/4)]ITmediaビジネス Online 2016年4月7日</ref><ref>[http://www.wowow.co.jp/sports/ufc_/ UFC―究極格闘技―]</ref>。2018年9月の[[UFC 229]]からライブ配信、[[UFC 230]]から定期放送を再開した<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1141781.html WOWOWのUFC放送が復活。10月7日「UFC229」をライブ配信]AV Watch 2018年9月6日</ref>。2023年3月19日の[[UFC 286]]を以て放送終了<ref>[https://twitter.com/wowowkakutogi/status/1633754510353997824 WOWOW格闘技Twitter]より</ref>。
 
2002年5月の[[UFC 37]]から110度CSデジタル放送[[プラット・ワン]]の[[CS-WOWOW]]でペイ・パー・ビューによる生中継を実施。視聴料を2,000円とし、アメリカのディレクTVと同内容で英語実況のまま放送された<ref>「[httphttps://www.boutreview.com/news/data/grappling/1015597416.html UFC 36、WOWOWで14日放映。中井&高阪が解説]」BoutReview 2002年3月9日</ref>。
 
[[2005年]]2月からはテレビ東京が[[地上波]]での放送権を取得し1時間枠で放送したが、放送は1回のみで終了。解説は[[船木誠勝]]が務めた<ref>[https://www.tv-tokyo.co.jp/ufc/ 最強格闘技UFC 金網の中の決闘] テレビ東京公式サイト内</ref>。
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2011年2月より[[ひかりTV]]にて、テレビサービスおよび、ビデオサービスが開始された<ref>[http://miruhon.net/news/2011/01/ufctvufc.html UFC記者会見 ひかりTV、総合格闘技『UFC』の大会映像を見放題で提供開始!] 週刊ファイト!ミルホンネット</ref>。
 
2012年11月10日にマカオで開催された[[UFC on Fuel TV 6]]は[[BS朝日]]で放送された<ref>[https://web.archive.org/web/20180908130426/https://archives.bs-asahi.co.jp/ufc_macao/ 総合格闘技の総本山 UFC(Ultimate Fighting Championship)がマカオ(中国)に初上陸!]</ref>。
 
2013年6月より[[ビーエスFOX|FOXスポーツ&エンターテイメント]](旧:FOX bs238)が[[UFC on Fuel TV 10]]からFight Nightシリーズの放送開始<ref>[https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000006648.html オクタゴンで繰り広げられる世界最高峰の総合格闘技 UFC on FOX SPORTS FUELとFX大会イベント 年間10大会以上 FOX bs238で生中継を中心に放送!]</ref>。解説は[[中井祐樹]]、実況は[[清野茂樹]]。WOWOW放送の一時終了に伴い、FOXスポーツ&エンターテイメントで2016年6月の[[UFC 199]]からナンバー大会シリーズ及びUFC on FOXシリーズの放送を開始した(Fight Nightシリーズの放送は終了)<ref>[https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000161.000003179.html 世界最高峰の総合格闘技:UFC ナンバーシリーズ FOXスポーツ&エンターテイメントにて日本独占放送決定!!]</ref>。2020年3月31日に同局の閉鎖により放送終了した。
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2016年8月より[[DAZN]]がアーカイブ配信で[[UFC 200]]から放送を開始。生中継を[[UFC 202]]から開始した。2018年3月の[[UFC 222]]でナンバー大会シリーズの放送を終了<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1115509.html DAZN、総合格闘技「UFC」のナンバーシリーズ配信を3月末で終了]AV Watch 2018年4月6日</ref>、UFC on FOXシリーズ、Fight Nightシリーズの放送は継続していたが2019年2月の[[UFC Fight Night: Błachowicz vs. Santos]]で放送終了した。
 
=== 日本人選手参戦出場 ===
UFCには、数多くの日本人選手が参戦しているが、多くの選手が苦戦を強いられており、日本人選手にとって厳しい状況が続いている。ズッファ体制移行以前に日本人選手で王座挑戦した選手は、[[桜井速人|桜井マッハ速人]]や[[宇野薫]]などがいる。ズッファ体制移行後に日本人選手で王座挑戦した選手は、[[岡見勇信]]、[[堀口恭司]]、[[朝倉海]]の3選手のみである。UFC日本人選手の記録としては、岡見勇信の最多出場21回、最多勝利14勝、最多フィニッシュ5回。[[平良達郎]]の最多連勝6連勝である。ズッファ体制移行前には[[桜庭和志]]、[[山本喧一]]がトーナメントを制している。
 
==== 現在出場している日本人選手 ====
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!選手名!!階級!!戦績!!最新の試合
|-
|[[堀口恭司]]
|[[平良達郎]]||[[フライ級]]||6勝1敗||2024年10月12日 [[UFC Fight Night: Royval vs. Taira]]
|[[フライ級]]
|7勝1敗
|
|-
|[[平良達郎]]||[[フライ級]]||67勝1敗||20242025108122日 [[UFC Fight Night: Royval vs. Taira|UFC Fight Night: Taira vs. park]]
|-
|[[朝倉海]]||フライ級||0勝12敗||20242025128717日 [[UFC 310319|'''UFC 310319: Pantojadu Plessis vs. AsakuraChimaev''']]
|-
|[[鶴屋怜]]||フライ級||1勝01敗||2024202563298日 [[UFC 303313|UFC 303313: Pereira vs. Procházka 2Ankalaev]]
|-
|[[風間敏臣]]||[[バンタム級]]||1勝1敗||2023年8月26日 [[UFC Fight Night: Holloway vs. The Korean Zombie]]
638 ⟶ 659行目:
 
== 外部リンク ==
* [https://www.ufc.com/ UFC公式サイトUltimate Fighting Championship](英語){{en icon}}
* [https://jp.ufc.com/ Ultimate Fighting Championship]{{ja icon}}
* [https://tkogrp.com/ TKO Group Holdings公式サイト](英語){{en icon}}
* {{Instagram|ufc|UFC}}
* {{Twitter|ufc|UFC}}
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* [https://www.tapology.com/fightcenter/promotions/1-ultimate-fighting-championship-ufc Tapology 大会データ]
* [https://www.sherdog.com/organizations/Ultimate-Fighting-Championship-UFC-2 SHERDOG 大会データ]
* [https://tkogrp.com/ TKO Group Holdings公式サイト](英語)
 
{{世界の総合格闘技団体}}