「宇野線」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
→路線データ: 岡山総合指令所の組織再編に伴う修正 タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集 |
|||
(17人の利用者による、間の30版が非表示) | |||
34行目:
|電化方式 = [[直流電化|直流]]1,500 [[ボルト (単位)|V]] [[架空電車線方式]]
|最高速度 = 100 [[キロメートル毎時|km/h]]
|路線図 = File:Uno Line linemap.svg
}}
'''宇野線'''(うのせん)は、[[岡山県]][[岡山市]][[北区 (岡山市)|北区]]の[[岡山駅]]から岡山県[[玉野市]]の[[宇野駅]]に至る[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)の[[鉄道路線]]([[幹線]])である。'''宇野みなと線'''(うのみなとせん)という愛称が2016年3月26日から使用されている。
== 概要 ==
かつて[[四国]]と[[本州]]を行き来していた[[宇高連絡船]]との接続路線として賑わった。[[瀬戸大橋]]開通後も、岡山駅 - [[茶屋町駅]]間は瀬戸大橋を渡る[[本四備讃線]]のアプローチ線として引き続き本四連絡の使命を担っており、本四備讃線・[[予讃線]]を含めた岡山駅 - 高松駅間に「'''[[瀬戸大橋線]]'''」という愛称がつけられている。茶屋町駅 - 宇野駅間は玉野市との都市間輸送中心の路線となった。2016年3月26日からは岡山駅 - 宇野駅間に対しても「'''宇野みなと線'''」の愛称が使用されている<ref name="westjr20150917-7659">{{Cite press release |和書 |title=「吉備線」「宇野線」および「岡山駅出入口」の愛称名が決まりました |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2015-09-17 |url=
全区間をJR西日本[[西日本旅客鉄道岡山支社|岡山支社]]が管轄している。岡山支社管内では独自に[[日本の鉄道ラインカラー一覧|ラインカラー]]として青(本四備讃線と共通)が設定されていたが、2016年3月26日からは前記の愛称とともに新たなラインカラーと[[駅ナンバリング|路線記号]]が導入され、宇野線(宇野みなと線)としては'''水色'''({{color|#63d2d3|■}})''' L '''、瀬戸大橋線としては'''青色'''({{color|#0072bc|■}})''' M '''となっている<ref name="westjr20150917-7661">{{Cite press release |和書 |title=岡山・福山エリアの主な路線に「路線記号」「ラインカラー」を導入します |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2015-09-17 |url=
2019年3月16日の始発列車より茶屋町駅 - 宇野駅間でも「ICOCA」などの[[交通系ICカード全国相互利用サービス|全国相互利用対象]]の[[ICカード|IC]][[乗車カード]]が利用できるようになり<ref name="westjr20190130">{{Cite press release |和書 |title=2019年3月16日から宇野みなと線でICOCAがご利用可能に! |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2019-01-30 |url=
=== 路線データ ===
60 ⟶ 61行目:
** 茶屋町駅 - 宇野駅間:95 km/h
* [[運転指令所]]:中国総合送指令所岡山指令所
* [[ICカード|IC]][[乗車カード]]対応区間:
** [[ICOCA]]エリア:全線
=== 平均通過人員 ===
各年度の[[輸送密度|平均通過人員]](人/日)は以下のとおりである。
{| class="wikitable" border="1" style="font-size:80%; text-align:right;"
|+
!rowspan="2"|年度
!colspan="3"|平均通過人員(人/日)
!rowspan="2"|出典
|-
!全線
!岡山 - 茶屋町
!茶屋町 - 宇野
|-
!2013年度(平成25年度)
|'''19,879'''
|39,124
|3,859
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2014_08.pdf|title=データで見るJR西日本2014:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2013年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20141008133201/https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2014_08.pdf|archivedate=2014-10-08}}</ref>
|-
!2014年度(平成26年度)
|'''19,985'''
|39,466
|3,770
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2015_08.pdf|title=データで見るJR西日本2015:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2014年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150928075929/https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2015_08.pdf|archivedate=2015-09-28}}</ref>
|-
!2015年度(平成27年度)
|'''20,882'''
|41,154
|4,008
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2016_08.pdf|title=データで見るJR西日本2016:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2015年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160928231217/http://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2016_08.pdf|archivedate=2016-09-28}}</ref>
|-
!2016年度(平成28年度)
|'''21,355'''
|42,043
|4,134
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2017_08.pdf|title=データで見るJR西日本2017:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2016年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240114061355/https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2017_08.pdf|archivedate=2024-01-14}}</ref>
|-
!2017年度(平成29年度)
|'''21,439'''
|42,374
|4,013
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2018_08.pdf|title=データで見るJR西日本2018:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2017年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180920122823/https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2018_08.pdf|archivedate=2018-09-20}}</ref>
|-
!2018年度(平成30年度)
|'''21,224'''
|41,958
|3,965
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2019_08.pdf|title=データで見るJR西日本2019:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2018年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20191004005328/https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2019_08.pdf|archivedate=2019-10-04}}</ref>
|-
!2019年度(令和元年度)
|'''21,093'''
|41,522
|4,089
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2020_08.pdf|title=データで見るJR西日本2020:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2019年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240222102729/https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2020_08.pdf|archivedate=2024-02-22}}</ref>
|-
!2020年度(令和{{0}}2年度)
|'''13,454'''
|25,804
|3,173
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2021_08.pdf|title=データで見るJR西日本2021:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2020年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240713022454/https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2021_08.pdf|archivedate=2024-07-13}}</ref>
|-
!2021年度(令和{{0}}3年度)
|'''14,427'''
|27,887
|3,223
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2022_08.pdf|title=データで見るJR西日本2022:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2021年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240713022508/https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2022_08.pdf|archivedate=2024-07-13}}</ref>
|-
!2022年度(令和{{0}}4年度)
|'''17,717'''
|34,591
|3,672
|<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2023_08.pdf|title=データで見るJR西日本2023:区間平均通過人員および旅客運輸収入(2022年度)|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2024-07-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240713022525/https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2023_08.pdf|archivedate=2024-07-13}}</ref>
|-
!2023年度(令和{{0}}5年度)
|'''19,467'''
|38,269
|3,816
|<ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240802_00_press_yusomitudo2023.pdf|title=2023年度区間別平均通過人員(輸送密度)について|format=PDF|publisher=西日本旅客鉄道|date=2024-08-02|accessdate=2024-08-02|archiveurl=https://web.archive.org/web/20240802115447/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240802_00_press_yusomitudo2023.pdf|archivedate=2024-08-02}}</ref>
|}
== 沿線概況 ==
94 ⟶ 171行目:
{{BS|STRo||福田避溢橋||}}
{{BS|WBRÜCKE1||松川橋梁||}}
{{BS|STRo||外野橋梁||}}
{{BS|STRo||大福橋梁||}}
{{BS|STRo||第一境川橋梁||}}
{{BS|STRo||兒島橋梁||}}
{{BS|BHF|8.3|JR-L04 [[妹尾駅]]||}}
{{BS|
{{BS|
{{BS|WBRÜCKE1||第
{{BS|WBRÜCKE1||第
{{BS|WBRÜCKE1||第四妹尾橋梁|妹尾川|}}
{{BS|BHF|10.2|JR-L05 [[備中箕島駅]]||}}
{{BS|WBRÜCKE1||第六妹尾橋梁|妹尾川|}}
{{BS|WBRÜCKE1||第二境川橋梁|境川|}}
{{BS|WBRÜCKE1||箕島橋梁||}}
{{BS|BHF|11.9|JR-L06 [[早島駅]]||}}
{{BS|WBRÜCKE1||新田橋梁||}}
{{BS|BHF|13.2|JR-L07 [[久々原駅]]||}}
{{BS|WBRÜCKE1||第
{{BS3|exKBHFa|O1=HUBaq|BHF|O2=HUBeq|GRZq|14.9|JR-L08 [[茶屋町駅]]||}}
{{BS3|exSTR3|STR||||''[[下津井電鉄線|下津井電鉄]]''|}}
{{BS|hKRZWae||倉敷川橋梁|[[倉敷川]]|}}
{{BS3||KRWgl|KRW+r||||}}
{{BS3||WBRÜCKE1|WBRÜCKE1||第一藤戸橋梁||}}
{{BS3||WBRÜCKE1|WBRÜCKE1||第二藤戸橋梁||}}
{{BS3||WBRÜCKE1|WBRÜCKE1||第三松沖橋梁||}}
{{BS3||WBRÜCKE1|WBRÜCKE1||第四松沖橋梁||}}
{{BS3||WBRÜCKE1|WBRÜCKE1||第五松沖橋梁||}}
{{BS3||KRZu|STRr|||[[本四備讃線]]({{rint|ja|wom}} [[瀬戸大橋線]])|}}
{{BS|WBRÜCKE1||第一入海橋梁||}}
{{BS|WBRÜCKE1||第三入海橋梁||}}
{{BS|hKRZWae||植松川橋梁|郷内川|}}
{{BS|STRo||狐崎避溢橋||}}
120 ⟶ 210行目:
{{BS|BHF|24.1|JR-L12 [[常山駅]]||}}
{{BS|hKRZWae||加茂川橋梁|宇藤木川|}}
{{BS|STRo||用吉橋梁||}}
{{BS|hKRZWae||秀天川橋梁|鴨川|}}
{{BS|STRo||槌ヶ原橋梁||}}
{{BS|STRo||松原橋梁||}}
{{BS|BHF|26.6|JR-L13 [[八浜駅]]||}}
{{
{{BS3|exKRW+l|eKRWgr|||''旧線 ''|-1960|}}
{{BS3|exTUNNEL2|tSTRa|||''児島トンネル''|657m|}}
{{BS3|exSTR|tSTRe|||新児島トンネル||}}
{{BS3|exKRWl|eKRWg+r|||||}}
{{BS|BHF|30.3|JR-L14 [[備前田井駅]]||}}
{{BS|hKRZWae||清水川橋梁|清水川|}}
{{BS|
{{BS|STRo||前田橋梁||}}
{{BS|hKRZWae||汐入川橋梁|汐入川|}}
{{BS3|exSTR+r|STR||||''[[玉野市営電気鉄道]]''|}}
{{BS3|exKBHFe|O1=HUBaq|KBHFxe|O2=HUBeq||32.8|JR-L15 [[宇野駅]]||}}
{{BS|exTRAJEKT|||''[[宇高連絡船|宇高航路]]''|}}
}}
岡山駅を出ると跨線橋をくぐってすぐに山陽本線を越えるため、[[単線]]の[[盛土|築堤]]を登り始める。岡山駅の西側にある[[留置線|電留線]]を左手に眺めながら左へカーブする。山陽本線を越えて[[山陽新幹線]]をくぐると、[[高架橋|高架線]]になり南下を始める。市街地を走行するためホテルや雑居ビル、マンションなど高層の建物が目立つ。[[岡山県道21号岡山児島線]]と交差する病院付近から複線になるが、ここから再び単線になる場所までが[[大元駅]]の構内となる。大元駅のホームを通過し、右にカーブして右手に[[
茶屋町駅を出ると、線路は本四備讃線の西側に移り、しばらく本四備讃線と並走する。なお、この区間では線路の西側に、本四備讃線が開業する前に使われていた[[煉瓦]]で積み上げた旧線の高架橋の遺構がいくつか見られる。[[倉敷川]]を渡ると下り勾配となり地上へと降り、本四備讃線の高架橋の下をくぐり抜けて東進している。その後、川を渡って[[彦崎駅]]となり、その先は山沿いを走行するようになる。倉敷川とわずかに併走して、南東に進路を変えて進むと[[備前片岡駅]]である。岡山市[[南区 (岡山市)|南区]]の中心部になるが、左手には田畑が目立つ。そのまま直進して、[[迫川駅]]・[[常山駅]]、[[国道30号]]をくぐり鴨川を渡ってしばらく進むと[[八浜駅]]と続く。左手に小学校が見えると、右にカーブして南下しトンネルで峠越えをする。緩やかに左へカーブすると[[備前田井駅]]で、周辺は住宅地も目立つようになる。左手から徐々に[[岡山県道22号倉敷玉野線]]と併走し始め、右手にある[[留置線]]を過ぎると、[[岡山県道466号田井新港線]]の第一跨線橋をくぐり、終点の宇野駅に到着する。かつて宇野駅は宇高連絡船との接続駅として、数多くの[[優等列車]]や[[貨物列車]]が発着しており、各駅にある行き違い設備の[[有効長|線路有効長]]が長くとられていた。また、宇野駅は留置線や引き込み線などがいくつもある広大な駅であったが、駅周辺の[[都市再開発|再開発]]により、その名残がほとんどなくなっている。
148 ⟶ 243行目:
* [[特別急行列車|特急]]「[[しおかぜ (列車)|しおかぜ]]」:岡山駅 - [[伊予西条駅]]・[[松山駅 (愛媛県)|松山駅]]間(2016年3月25日までは[[宇和島駅]]発着の列車も運転されていた)
* 特急「[[南風 (列車)|南風]]」:岡山駅 - [[高知駅]]間(2019年3月15日までは[[宿毛駅]]発着の列車も運転されていた。ならびに、2020年3月13日までは[[中村駅]]発着の列車も運転されていた)
* [[寝台列車|寝台]]特急「[[サンライズ瀬戸]]」:[[東京駅]] - [[高松駅 (香川県)|高松駅]]間
* [[快速列車|快速]]「[[マリンライナー]]」:岡山駅 - 高松駅間
これらの本四連絡列車以外にも岡山駅 - 茶屋町駅間に快速列車が、岡山駅 - [[備前西市駅]]・[[児島駅]]間に普通列車がそれぞれ運転されている。日中の岡山駅 - 備前西市駅・茶屋町駅間の区間列車は2020年3月14日のダイヤ改正で新設され、多くのマリンライナーが通過する[[大元駅]]・備前西市駅・[[妹尾駅]]で列車本数が増加している。以前は児島駅より先の四国方面へ直通する普通列車が設定されていたが、2019年3月16日のダイヤ改正以降全て児島駅折り返しとなり現存しない。
特急は、岡山駅 - [[徳島駅]]間の特急「[[うずしお (列車)|うずしお]]」が岡山駅 - [[宇多津駅]]間は「南風」と併結して走っていたが<ref group="注">ダイヤ乱れ時などには単独で運転することもあった。</ref>、2025年3月15日のダイヤ改正で岡山駅 - 高松駅間の運行が廃止された<ref name="jr-shikoku20241213">{{Cite web |url=https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/assets/2025/03/07/2024%2012%2013%2003.pdf |title=2025年3月ダイヤ改正について |access-date=2025年3月17日 |date=2024-12-13 |publisher=四国旅客鉄道 |language=ja}}</ref>。
瀬戸大橋線は風速が規制値を超えると瀬戸大橋を渡る区間である児島駅 - 坂出駅・宇多津駅間で運転を見合わせるため、[[振替輸送]]で[[宇高国道フェリー]]または[[四国フェリー]]と接続して本四連絡の使命を担うことがあり、その場合には通常運転がない岡山駅 - 宇野駅間で臨時快速「マリンライナー」が運転されていた<ref group="注">その場合、茶屋町駅 - 宇野駅間は無停車扱いとなっていた。</ref>。
しかし、[[2012年]](平成24年)以降は宇高国道フェリーの運休および四国フェリーの減便に伴い代替輸送契約が解除されたことに伴いフェリーによる振替輸送は実施されておらず<ref group="注">のちに四国フェリーも2019年に運休、宇野 - 高松間を直接結ぶ航路はなくなっている。</ref>、瀬戸大橋線の瀬戸大橋風規制による運転抑止の場合は、四国直通列車は特急が運休、快速「マリンライナー」や普通列車が児島駅折り返し運行となる。
2016年7月1日から、同年4月から運転されている213系7000番台「[[ラ・マル・ド・ボァ|La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)]]」による観光列車「ラ・マルせとうち」(後節参照)が岡山駅 - 高松駅間でも運転されていた<ref>{{Cite web|和書|author=草町義和 |date=2016-05-31 |url=https://response.jp/article/2016/05/31/276056.html |title=JR西日本、岡山の観光車両「ラ・マル」が四国乗り入れ |website=[[Response.]] |accessdate=2023-06-09}}</ref>。2017年には、岡山駅 - 琴平駅間に「ラ・マルことひら」が運転されており<ref>{{Cite web|和書|date=2017-04-03 |url=
==== 宇野みなと線の列車 ====
{{
線内運転列車(宇野みなと線の列車)としては、普通列車が朝晩を中心に岡山駅 - 宇野駅間で運転されているほか、日中は1 - 2時間に1本の割合で茶屋町駅 - 宇野駅間折り返しのワンマン列車が運転されている。
岡山駅 - 宇野駅間には、2016年4月9日から213系7000番台「[[ラ・マル・ド・ボァ|La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)]]」による観光列車「ラ・マルせとうち」が運転されている<ref>{{Cite web|和書|date=2016-04-10 |url=
<gallery>
177 ⟶ 273行目:
=== 現在の車両 ===
==== 特急列車 ====
特記のない
; 気動車
:* [[JR四国2700系気動車|2700系]]:2019年9月28日から特急「[[南風 (列車)|南風]]」
; 電車
:* [[JR四国8000系電車|8000系]]:特急「[[しおかぜ (列車)|しおかぜ]]」に使用されている。
197 ⟶ 293行目:
* [[JR四国5000系電車|5000系]]:岡山駅 - 高松駅間で快速「マリンライナー」として使用されている。
* [[JR西日本223系電車|223系5000番台]]:岡山駅 - 高松駅間で快速「マリンライナー」として使用されている。[[2007年]]6月下旬から[[2010年]]1月までは、2000番台も連結されていた。
* [[JR西日本227系電車|227系500番台]]:岡山駅 - 宇野駅・児島駅間の普通列車で使用されている。2023年7月22日より営業運転開始。
<gallery>
ファイル:JRW 113 series B-19 20210214.jpg|JR西日本の113系
207 ⟶ 303行目:
==== 貨物列車 ====
* [[JR貨物EF210形電気機関車|EF210形]]
<gallery>
ファイル:JRF EF210-306.jpg|EF210形
</gallery>
247 ⟶ 341行目:
ファイル:JNR 103 oka H18.JPG|103系
ファイル:JRS 113 1 (2009-11-15).jpg|JR四国の113系
File:Tc115-73 UnoLine Okayama 19830328.jpg|[[湘南色]]の115系(岡山駅 1983年)
</gallery>
== 複線化事業 ==
四国との列車が走る岡山駅 - 茶屋町駅間は、2001年までに大元駅と妹尾駅付近が複線化されただけであり、しかも交換可能な駅の配線は茶屋町駅をのぞいてどこも2線しかないため岡山駅 - 児島駅間で列車を追い抜くことは事実上困難である([[一線スルー]]配線になっている備前西市駅での追い抜きは可能であるが、[[臨時列車]]の運転時や列車の大幅な遅れが出た場合に限られている)。これらの理由によって運転本数増加や速度向上は大きく制限されている。それゆえ「マリンライナー」では[[香川県]]方面や四国各地への乗客と[[岡山都市圏]]の近距離の通勤通学客を一緒に乗せざるを得ず、実質4両(5両中1両が[[座席指定席]]のため除外、ラッシュ時には増結あり)という編成の短さもあって混雑が酷くなっている。そのため、JR西日本と香川県・[[愛媛県]]などが出資して[[第三セクター]]会社の[[瀬戸大橋高速鉄道保有]]が[[2003年]]に設立され、一部区間の複線化工事が行われた<ref>{{Cite book|和書|title=JR気動車客車編成表 '04年版|chapter=JR年表|date=2004-07-01|page=189|publisher=ジェー・アール・アール|isbn=4-88283-125-2}}</ref>。
当初、岡山駅 - 茶屋町駅間の全区間を複線化する計画であったが、事業費が100億円以上もかかることから予算化・事業着手が見送られてきた。また、複線化に関しては香川県と岡山県で温度差があった<ref>{{Cite news |和書 |title=利便性高まるJR瀬戸大橋線 |newspaper=[[四国新聞]] |date=2003-10-05 |author=福岡茂樹 |author2=谷本昌憲 |url=http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/228/ |archiveurl=https://web.archive.org/web/20031122123551/http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/228/ |archivedate=2003-11-22 |accessdate=2023-06-09}}</ref>。物理的にも備前西市駅 - 笹ヶ瀬川橋梁間、妹尾駅 - 備中箕島駅間には線路の両脇に建物が迫っている部分があり、備中箕島駅の岡山寄りには、複線化構想が持ち上がる以前に完成したため複線化を考慮した構造となっていない岡山県道21号岡山児島線の跨線橋があるため、全区間の複線化は現状では不可能となっている。しかし、駅の行き違い設備の整備が進み、早島駅付近を複線化するだけでも全線複線化とほぼ同じ効果が見込め、事業費が{{要検証|30億円までに削減されたためようやく事業が動き出した。国が8億円、JR西日本が11億円を負担し、残りの21億円を|date=2023年2月|title=国8億円、JR西11億円、その他21億円なら計40億円では?}}香川県 (39%)・岡山県 (28%)・愛媛県 (22%)・[[高知県]] (7%)・[[徳島県]] (4%) でそれぞれ負担した。
259 ⟶ 354行目:
== 歴史 ==
{{
[[鉄道院]]が[[山陽鉄道]]から引き継いだ岡山 - 高松航路に代わり宇高航路を開設した日と同日に開業した。
282 ⟶ 377行目:
** 6月:宇野線開業五十周年記念式典が宇野駅で行われ、岡山駅 - 宇野駅間に記念列車を運行。
** [[9月30日]]:岡山駅 - 宇野駅間でディーゼル車の「[[さよなら運転]]」が行われる。
** [[10月1日]]:岡山駅 - 宇野駅間が電化され、電車運転開始<ref>{{Cite news|和書|title=四支社で新ダイヤ発表|newspaper=[[交通新聞]]|publisher=交通協力会|date=1960-09-14|page=2}}</ref>。備前田井駅 - 八浜駅間経路変更。
* [[1961年]](昭和36年)[[9月1日]]:[[閉塞 (鉄道)#自動閉塞式|単線自動閉塞化]]。
* [[1970年]](昭和45年)
301 ⟶ 396行目:
* [[1994年]](平成6年)[[12月3日]]:宇野駅の移転により改キロ (-0.1 km)。
* [[1997年]](平成9年)11月:大元駅付近の高架化工事が着工<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.renritsukyo.jp/fumikiri/overpass/s30_result/end/awd_oky01.html |title=JR宇野線大元駅付近連続立体交差事業 |website=踏切すいすい大作戦 |accessdate=2023-06-09}}</ref>。
* [[2001年]](平成13年)
** 10月1日:茶屋町駅 - 宇野駅間でワンマン運転を開始<ref>{{Cite journal|和書|author =井上武 |date =2001-12-01 |title =JR宇野線でワンマン運転を開始 |journal =RAILFAN |volume = |issue =590 |page =26 |publisher =[[鉄道友の会]] }}</ref>。
** [[12月16日]]:大元駅付近が高架化、行き違い施設が約1.9 kmになり、所要時間が短縮される<ref>{{Cite book|和書|title=JR気動車客車編成表 '02年版|chapter=JR年表|date=2002-07-01|page=189|publisher=ジェー・アール・アール|isbn=4-88283-123-6}}</ref>。
* [[2002年]](平成14年)4月1日:茶屋町駅 - 宇野駅間の日本貨物鉄道の第二種鉄道事業が廃止<ref>{{Cite book|和書|title=JR気動車客車編成表 '02年版|chapter=JR年表|date=2002-07-01|page=192|publisher=ジェー・アール・アール|isbn=4-88283-123-6}}</ref>。
* [[2004年]](平成16年)[[8月30日]] - [[9月30日]]:台風16号の高潮の被害で、宇野駅の冠水により留置されていた電車が被害を受けて車両のやり繰りができなくなったため、[[岡山電車区]]に滞泊していた[[JR西日本223系電車|223系2000番台]](6両編成)が急遽代走として運用に就く(詳細は「[[宇野駅#2004年8月台風での冠水]]」を参照)。
318 ⟶ 415行目:
** 3月14日:ダイヤ改正で岡山駅 - 備前西市駅間の普通列車と岡山駅 - 茶屋町駅間で大元駅・備前西市駅・妹尾駅のみ停車する快速列車を新設<ref>{{Cite press release |和書 |title=2020年春ダイヤ改正について |publisher=西日本旅客鉄道岡山支社 |date=2019-12-13 |url=https://www.westjr.co.jp/press/article/items/191213_01_okayama.pdf |format=PDf |accessdate=2023-06-09}}</ref>。
** 9月:[[駅ナンバリング|駅ナンバー]](駅番号)を岡山駅 - 宇野駅間の全駅に順次導入<ref name="number_okayama" />。
*[[2025年]](令和7年)3月15日:岡山駅 - 茶屋町駅間の普通列車でワンマン運転を開始<ref>{{Cite web |url=https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241213_00_press_2025harudaiyakaisei4_1.pdf |title=2025年3月15日(土) ダイヤ改正を実施します |access-date=2024年12月13日 |publisher=西日本旅客鉄道(JR西日本)}}</ref><ref group="注">茶屋町駅以南ではすでに実施済み。</ref>。
== 駅一覧 ==
324 ⟶ 422行目:
** 快速 … ●印の駅は全列車停車、◆印の駅は半数程度が停車、▲印の駅は早朝・ラッシュ時・深夜に一部停車、|印の駅は全列車通過
** 特急 … [[#運行形態]]に挙げられている各列車記事参照
* 線路 …
* 全駅[[岡山県]]内に所在
* [[駅ナンバリング|駅ナンバー]]は2020年9月より順次導入<ref name="number_okayama">[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200728_04_ekinumber.pdf 岡山・福山エリア 8路線82駅への「駅ナンバー」の導入について] - 西日本旅客鉄道、2020年7月28日</ref>。本稿では宇野みなと線として付与された駅ナンバーを表記している。瀬戸大橋線として付与された駅ナンバーについては[[瀬戸大橋線#駅一覧]]を参照のこと。
331 ⟶ 429行目:
|-
!rowspan="2" colspan="2" style="border-bottom:solid 3px #63d2d3;"|愛称
!rowspan="2" style="width:5.5em
!rowspan="2" style="width:6em
!colspan="2"|営業キロ
!rowspan="2" style="width:1em; background:#feb
!rowspan="2" style="width:1em; background:#feb; font-size:80%
!rowspan="2
!rowspan="2" style="width:1em
!rowspan="2" colspan="2" style="width:4em;"|所在地
|- style="border-bottom:solid 3px #63d2d3;" !style="width:2.5em;"|駅間
!style="width:2.5em
|-
|rowspan="8" style="text-align:center; width:1em; letter-spacing:0.5em;"|{{縦書き|瀬戸大橋線|height=10em}}
429 ⟶ 527行目:
|style="text-align:right;"|18.1
|
|rowspan="7" style="vertical-align:top;"|{{縦書き|本四備讃線直通|height=8em}}
|
|◇
438 ⟶ 536行目:
|style="text-align:right;"|2.8
|style="text-align:right;"|20.9
|
|
447 ⟶ 544行目:
|style="text-align:right;"|1.9
|style="text-align:right;"|22.8
|
|
456 ⟶ 552行目:
|style="text-align:right;"|1.3
|style="text-align:right;"|24.1
|
|
466 ⟶ 561行目:
|style="text-align:right;"|2.5
|style="text-align:right;"|26.6
|
|
475 ⟶ 569行目:
|style="text-align:right;"|3.7
|style="text-align:right;"|30.3
|
|
484 ⟶ 577行目:
|style="text-align:right;"|2.5
|style="text-align:right;"|32.8
|
|
490 ⟶ 582行目:
|}
{{Reflist|group="*"}}
=== 過去の接続路線 ===
507 ⟶ 595行目:
{{Notelist2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|3}}
== 関連項目 ==
|