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| タイトル = 86-エイティシックス-
| ジャンル = [[サイエンス・フィクション|SF]]{{Sfnp|このラノ2021|2020|p=145}}、[[ロボット]]<ref>太田祥暉『ライトノベル50年・読んでおきたい100冊』玄光社、2025年3月24日初版発行、199頁、{{ISBN2|978-4-7683-3001-2}}</ref>、[[軍事|ミリタリー]]{{Sfnp|このラノ2021|2020|p=145}}、[[戦闘|バトル]]<ref>{{Cite book
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| 開始日 = 2017年2月10日
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| 巻数 = 既刊
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| その他 = メカニックデザイン:I-IV
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| 作画 = [[吉原基貴]]
| 出版社 = [[スクウェア・エニックス]]
| 掲載誌 = [[ヤングガンガン]]<br />[[マンガUP!]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://dengekionline.com/articles/76301/|title=『86 エイティシックス』のコミカライズが連載開始!|website=電撃オンライン|publisher=[[KADOKAWA Game Linkage]]|date=2021-04-18|accessdate=2022-08-06}}</ref>(再掲載)
| レーベル = [[ヤングガンガンコミックス]]
| 開始号 = 2018年5号
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| 開始号 = 2021年6月号
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| 開始日 = 2021年4月27日<ref>{{Cite news|
| 終了日 = 2022年10月27日<ref>{{Cite web|和書|url=https://comic-alive.jp/magazine/alive-8142.html|title=コミックアライブ2022年12月号|website=月刊コミックアライブオフィシャルサイト|publisher=KADOKAWA|accessdate=2022-10-27}}</ref>
| 巻数 = 全3巻(3巻は電子のみ)
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| レーベル = MFコミックス アライブ+シリーズ
| 開始号 = 2023年5月号
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| 終了日 = 2025年2月27日<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/613363|title=詐欺師が少女と旅をする「マスカレード・コンフィデンス」マンガ版、アライブで始動|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2025-02-27|accessdate=2025-02-28}}</ref>
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『'''86-エイティシックス-'''』(EIGHTY SIX) は、[[安里アサト]]による[[日本]]の[[ライトノベル]]。[[イラストレーション|イラスト]]は[[しらび]]、メカニックデザインはI-IVが担当している。[[電撃文庫]] ([[KADOKAWA]]) より2017年2月から刊行されている。各巻冒頭部分が[[電撃文庫マガジン]]に連載されているほか、同誌および[[カクヨム]]にて外伝が連載された。
メディアミックス展開としては、本編のコミカライズの連載が『[[ヤングガンガン]]』2018年5号より開始された<ref>{{Cite
== あらすじ ==
; Ep.1
: 星歴2148年。
: そんな中、白系種でありながら軍内で差別政策撤廃の活動を行う士官'''ヴラディレーナ・ミリーゼ'''は「死神」と呼ばれるエイティシックス、'''シンエイ・ノウゼン'''率いる'''スピアヘッド戦隊'''の指揮管制を任されることととなる。彼らとの交流の中、レーナはシンが「死神」と呼ばれる所以を知る。シンは、レギオンがその中枢神経系の自壊を回避するべく取り込んだ死者の脳構造から発される絶叫を聞く能力を有していたのだ。当初はエイティシックスたちから一線を置かれていたレーナだったが、シンの異能を通してレギオンの叫喚を聞いた後も交流を辞めなかったことから、少しずつエイティシックスたちに認められていく。
: 過酷な戦いは続き、消耗しきったスピアヘッド戦隊はついに定数の半数を割り込むが、レーナが何度要請しようと補充は行われない。それに憤るレーナに、シンはある事実を伝える。激戦区を次々転戦させられ、それでも生き延びた歴戦のエイティシックスを処分するための「特別偵察」。最後まで生き残ったスピアヘッド戦隊のシンと'''ライデン・シュガ'''、'''セオト・リッカ'''、'''アンジュ・エマ'''、'''クレナ・ククミラ'''の5人は、絶死の戦場に旅立っていった。
; ラン・スルー・ザ・バトルフロント(Ep.2, Ep.3)
: 生存を想定されていないはずの特別偵察に旅立ったスピアヘッド戦隊の5人は、'''ギアーデ連邦'''に保護されて生き延びていた。養父となったギアーデ連邦暫定大統領エルンスト・ツィマーマンの意向もあり、5人は連邦の平和な社会を体験し、彼の家で暮らす幼い少女'''フレデリカ・ローゼンフォルト'''とも交流を深める。しかし自らの居場所は戦場以外にないという意識を固くした5人は、やがて全員が連邦軍への従軍を希望する。
: 特別士官学校を卒業した5人は、連邦が新開発したフェルドレス「'''レギンレイヴ'''」を運用する実験部隊ノルトリヒトに配属され、各地を転戦する。そんな中、かねてからシンが予見していたレギオンの大規模攻勢が始まる。シンの異能によりどの部隊よりも早く即応したノルトリヒト戦隊の活躍もあり、連邦軍は辛うじて攻勢を撃退することに成功するが、電磁加速砲型の砲撃によりノルトリヒト戦隊が駐屯していたFOB14は消滅する。
: 時を同じくして、共和国を守る大要塞壁群グラン・ミュールが電磁加速砲型の砲撃により崩壊し、無防備な85区内にレギオンが侵入し始める。シンとの交流の中で大攻勢の予兆を知らされ準備を続けていたレーナは、全てのエイティシックスに対して共和国85区内への結集を要請し、絶望的な防衛戦に身を投じていく。
: 連邦では、現時点で生存が確認された全ての国家の首都を射程に収めることが可能な電磁加速砲型の脅威に対し、ノルトリヒト戦隊が単独で敵中突破したうえでこれを撃破するという作戦が立案される。人類の総力を挙げた陽動作戦の中、[[地面効果翼機]]「ナハツェーラー」によって空挺輸送されたノルトリヒト戦隊は電磁加速砲型に接敵し、戦隊全機が行動不能になる苦闘の果てにこれを撃破することに成功する。そして、共和国からの客員士官として連邦軍に派遣されたレーナと元スピアヘッド戦隊の面々は、ついに対面を果たす。
; アンダー・プレッシャー(Ep.4)
: 連邦軍西部方面軍の麾下にノルトリヒト戦隊の面々と、'''シデン・イーダ'''ら共和国防衛戦を生き残ったエイティシックスらによる機動部隊「'''第86独立機動打撃群(ストライク・パッケージ)'''」が設立され、レーナはその作戦司令官に就任する。レーナとシンたちは交流を深めるが、その中で段々と86区の劣悪な環境で心が擦り切れてしまったエイティシックスたちとレーナとの隔絶が浮き彫りになっていく。
: 機動打撃群に与えられた初任務は、共和国の旧地下鉄ターミナルに巣食うレギオンの生産拠点、自動工場型と発電プラント型の撃破であった。作戦は当初順調に推移していたが、1個戦隊が正体不明の敵を前に成す術なく全滅し、前線で調査にあたっていたレーナの親友で技術士官の'''アンリエッタ・ペンローズ'''が拉致され、さらにエイティシックス以外誰もいないはずの戦場に共和国人が生き残っており、作戦は一時的に中止を余儀なくされる。
: それでも作戦は続行されるが、発電プラント型が撃破されると、戦場にいる全てのレギオンが一斉に知性型レギオン「羊飼い」と化す。損傷のない死者の脳構造を転用していた「羊飼い」は、生前の記憶を残しているがゆえに自己同一性の問題から量産が不可能だった。しかし、共和国人を大量に鹵獲したレギオンは、彼らの脳を用いた実験により「羊飼い」の量産方法を会得していたのだ。
: 全てのレギオンが知性化し更に戦闘が苛烈になる中、作戦目標を達成した機動打撃群は撤退を開始する。しかしその最中、シンは吶喊してきた近接猟兵型に吹き飛ばされて下層に落下する。そこで待ち受けていたのは、阻電撹乱型を身に纏い光学迷彩とし、シンでさえ対応できない超高機動とチェインブレードを武器とする新型レギオン「高機動型」であった。シンの乗機アンダテイカーは高機動型により破壊されるが、それを囮にしたシンはアサルトライフルで高機動型を撃破することに成功する。しかし、撃破された高機動型は中枢神経系を構成する流体マイクロマシンを吹き出して人の形を型取り、「さがしにきなさい」とメッセージを残して逃げ去ったのであった。
; 死よ、驕るなかれ(Ep.5)
: 高機動型にメッセージを残したレギオン開発者、ゼレーネ・ビルケンバウムの手がかりを得るべく、ギアーデ連邦と'''ロア=グレキア連合王国'''の協同により、手がかりになるであろうレギオン指揮官機「無慈悲な女王」の鹵獲作戦が立案される。機動打撃群は連邦側の実働部隊として連合王国に派遣され、レーナとシンたちは極寒の異国の地を踏む。そこで、レーナらは連合王国第5王子'''ヴィークトル・イグナローク'''と、死者の脳構造を制御系に用いたヒューマノイド「シリン」と対面する。
: 作戦が始動した直後、高機動型をはじめとするレギオン軽機甲部隊が電磁射出型によって空挺投入され、作戦司令部が置かれるレーヴィチ要塞基地はレーナらが立て籠もった地下の一部を除いて陥落する。
: シンたち作戦部隊は反転してレーヴィチ要塞基地の奪還を目指すが、天然の要塞を更に堅固にしたレーヴィチ要塞基地の攻略は困難を極め、籠城した司令部も、補給の乏しいシンたち攻略部隊も限界が近づいていた。そこで、ヴィーカはシリンと彼女らが駆るフェルドレス「アルカノスト」を突撃させ、その残骸をレーヴィチ要塞基地への到達を阻む空堀を越える足場とする。人間と酷似した見た目のシリンが、笑いながら次々と深い谷へ身を投じていくさまにエイティシックスたちは戦慄するが、それにより攻略部隊は要塞基地内への進出に成功し、巧みな連携と待ち伏せにより高機動型も撃破、要塞基地を奪還する。
; 明けねばこそ夜は永く(Ep.6)
: 最後には死ぬと分かっていながらも戦い抜くことこそを誇りとしていたエイティシックスたちは、先の作戦でのシリンたちの狂気的な姿と自分たちのあり方を重ねてしまい苦悩する。シンも自身のあり方について思い悩み続け、戦闘中にさえ一瞬気を取られた結果、重戦車型の攻撃を受け負傷してしまう。しかしそれでもシンは頑なに自身の悩みを打ち明けようとせず、自分では頼りにならないのかとレーナは思わず涙し、シンの病室から走り去った。
: シンとレーナがすれ違い続ける中、連合王国が対峙するレギオンの拠点である竜牙大山の攻略作戦が始動する。一方、高機動型はレギオンの指揮系統から外れ、単独でシンを狙っていた。当初はシンがいる可能性のある場所として発令所周辺を単独で襲撃したが、シンの不在に気づくとすぐに竜牙大山に向かう。スピアヘッド戦隊に遅いかかかった高機動型はシンを部隊から分断し、シンに一騎打ちを挑む。超高機動戦への適応の末に恐竜の、あるいは人間に似た形状になった高機動型との激戦の末、シンは高機動型を溶岩に突き落として撃破することに成功する。しかし戦闘の余波により、シンはレギンレイヴの冷却系が追いつかないほどの高温環境に閉じ込められ、死を覚悟する。そこに突如「無慈悲な女王」が現れ、それを追ってきたエイティシックスたちによりシンは救助された。
: 戦いの中でシンとレーナは、互いにあり方が隔絶していても、それを受け入れたうえで互いに歩み寄っていくことを決意し、作戦の後に再会した二人は、屈託なく笑い合うのだった。
; ミスト(Ep.7)
: 竜牙大山攻略作戦において鹵獲された「無慈悲な女王」の調査と尋問は第三国である'''ヴァルト盟約同盟'''で行われることとなり、連合王国と機動打撃群の面々は休暇を兼ねて盟約同盟を訪れる。エイティシックスたちは久しぶりの平穏に思い切り羽を伸ばす。その一方で彼らは、互いに好意を抱いているのが明らかにも関わらず一向に関係が進展しないシンとレーナにやきもきし、結託して二人の仲を後押ししようとする。
: 一方、シンはレギオンの声を聞くことのできる異能者として「無慈悲な女王」の尋問に協力していた。あらゆる尋問に対し沈黙を貫いていた「無慈悲な女王」だったが、シンが丸腰で彼女の前に身を晒すとついにその口を開く。シンとの問答の末「無慈悲な女王」が告げたのは、全レギオンの停止方法であった。しかしそれには、すでに滅亡したギアーデ帝室の遺伝子照合が必要であり、やっと見つけた勝利の鍵がすでに失われていたという事実に皆落胆する。しかし、機動打撃群のマスコットのフレデリカが実はギアーデ帝国最後の女帝であることを知るシンは、その事実が知れ渡ったときに彼女がどうなってしまうのかを案じて無言を貫いた。
: 盟約同盟での最後の夜、礼儀作法の講習を兼ねたパーティーが開催され、エイティシックスたちはめいめいに華麗に着飾る。シンはレーナをテラスに連れ出し、そこでついに自らの想いを告白する。しかし感極まったレーナはそれに返答する前にキスをしてしまい、一瞬の後に自身の行いに気づいたレーナは恥ずかしさのあまり、告白の返事もせずに逃げてしまうのだった。
; ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター(Ep.8)
: 新たに確認された電磁加速砲型撃破のため、機動打撃群は'''レグキード征海船団国群'''へと派遣され、エイティシックスたちは作戦開始までの間、初めて見る海で思い思いに遊び回る。しかし未だ自身のあり方について考えられずにいる者たちと、前に進むことを選択した者たちの間で、エイティシックスたちの中には小さな断絶が生まれつつあった。
: 1ヶ月の間待ち望んだ嵐が到来し、船団国群に残存する主力艦全てをかき集め結成された合同艦隊「オーファン・フリート」は出港する。海上要塞「魔天貝楼」に陣取った電磁加速砲型の元に辿り着くまでの7時間を旗艦「ステラマリス」以外の全艦が囮となることで凌ぎ、オーファン・フリートはたった4隻になりながらも魔天貝楼に到達した。
: ステラマリスに輸送された機動打撃群は摩天貝楼に上陸し、狭い足場と光学迷彩を使用するレギオンに苦戦しながらも電磁加速砲型を追い詰めていくが、突如現れた原生海獣の攻撃により電磁加速砲型は一瞬のうちに沈黙する。その直後、海中から800mmレールガンを2門搭載した超巨大な艦船型のレギオン「電磁砲艦型」が現れる。同時に現れた高機動型の奇襲を受けてシンは海中に落下し、レーナやスピアヘッド戦隊の面々は一様に激しく動揺する。その動揺を隠せずにいながらもセオは単身で電磁砲艦型に飛び移り、後を追ってきたライデン、アンジュやブリジンガメン戦隊とともに、電磁砲艦型艦上の砲塔群の排除を開始した。
: 電磁砲艦型に斬り込んだレギンレイヴはセオ以外全機が振り落とされながらも機動打撃群はその武装を破壊することに成功する。しかし、制御中枢が生き残った電磁砲艦型は海中に潜航して逃去してしまう。そして、その身を挺して電磁砲艦型の最後の砲撃を阻止したセオは、コクピットに飛び込んだ砲弾片によって左手を失ってしまっていた。
; ヴァルキリィ・ハズ・ランデッド(Ep.9)
: 電磁砲艦型との激闘は機動打撃群に大きな犠牲を与え、シンやシデンでさえも動揺を隠せない。しかし電磁砲艦型が生き残っている現在、連邦軍に彼らを慮る余裕はなく、電磁砲艦型の逃走先の可能性があるレギオンの拠点全てを同時急襲する作戦が立案される。その一環として、シンたち第1機甲グループは大陸の西の果てに位置する「狂国」、'''ノイリャナルセ聖教国'''に派遣される。
: 機動打撃群は、大貴族の私兵である義勇機甲連隊ミルメコレオと、聖教国軍第3機甲軍団シガ=トゥラと協同し、電磁砲艦型が融合したと思しき新型レギオン「攻性工廠型」の排除作戦を行う。機動打撃群の空挺部隊が攻性工廠型を機能停止に追い込み、後は連邦軍が開発した試作レールガン「トラオアシュヴァーン」の射撃により破壊するのみとなったとき、突如として聖教国軍が連邦軍に刃を向ける。レーナたち旅団本隊は聖教国軍に包囲されるが、未だ攻性工廠型が健在である段階で行われた聖教国にとってあまりに利益の少ない裏切りに、レーナは違和感を覚える。
: レーナの感じた違和感の通り、聖教国は連邦を裏切ったわけではなかった。第3機甲軍団長のヒェルナは、かつて「家族全員をレギオンに奪われた悲憤を胸に戦う聖女」に仕立て上げるため家族全員を見捨てられ、その死を無線越しに耳にさせられていた。それでも神に与えられた運命に縋って戦い続けてきたヒェルナだったが、戦士階級「神戟」の払底により、聖教国がこれまで教義のために行ってこなかった教徒からの徴兵を決定すると、教えのために自分からすべてを奪った聖教国が命惜しさのために教えを捨てたことに失望。聖教国の裏切りを演出して他国からの支援を断ち聖教国を滅ぼすため、ヒェルナは単独でこの凶行に及んだのだった。
: しかし、聖教国への警戒から存在が伝えられていなかった知覚同調により連邦軍は聖教国との接触に成功。機動打撃群も攻性工廠型の撃破に成功し、ヒェルナの企みは潰えた。
; フラグメンタル・ネオテニー(Ep.10)
: シンが如何にしてエイティシックスたちの「死神」となったのかを描く短編シリーズ「フラグメンタル・ネオテニー」をはじめとする短編10編を収録。
:; フラグメンタル・ネオテニー〈Pledge〉
:: 11歳のシンは、新兵として東部戦線第35戦区第1戦隊“ハルバード”に配属される。そこの戦隊長であるアリス・アライシュはシンたち戦隊員と、金属片で作った墓標を最後に生き残った者が連れていこうと約束し、首の傷痕にトラウマを抱えるシンにそれを隠すためのスカーフを贈る。
:; フラグメンタル・ネオテニー〈Misericorde〉
:: 第5戦区第1戦隊“スティレット”戦隊長のイスカは、戦隊員の中の1人をスケープゴートに仕立て上げることで戦隊の結束を図っていた。帝国貴種の血を引くシンは、格好の的となって多くの嫌がらせを受ける。しかしそのイスカもある戦いで瀕死の重傷を負い、やってきたシンに拳銃の使い方と心構えを教え、シンによって介錯される。
:; フラグメンタル・ネオテニー〈Varlet〉
:: 戦隊がシンを残し全滅した戦闘の後、シンは擱座したスカベンジャーを見つける。異常に柔軟かつ自由な行動をし、シンに懐いたようなその奇妙なスカベンジャーを、シンは「ファイド」と名付ける。
:; フラグメンタル・ネオテニー〈Brand〉
:: 戦隊が全滅した後、シンは兄ショーレイの乗機の残骸から、骸骨の騎士を描いた彼のパーソナルマークを持ち帰る。それを見た整備班長のセーヤは、いつも自分以外の戦友を喪っているシンに対する当てつけのように「葬儀屋」(アンダーテイカー)と呼ぶが、シンはそれを自身のパーソナルネームとする。
:; フラグメンタル・ネオテニー〈Undertaker〉
:: シンはいつしか、「東部戦線の首のない死神」と呼ばれるようになっていた。シンが率いるエイティシックスたちは皆、死んだあともシンに連れて行ってもらえるのだからと、死地に赴くことを恐れていなかった。
:; フラグメンタル・ネオテニー〈Culpa〉
:: 激昂した兄に絞殺されかけて以来、シンはずっと自分がどうしていればあの事件は起きなかったのかと考え続けていた。アリスがシンにスカーフを贈ったときにかけた言葉が、シンを救う。
:; トリアージタグ・ブラックのありふれた日常
:: レーナが指揮管制官となる前のスピアヘッド戦隊。戦隊員の死に沈鬱な空気の漂う中、クジョー・ニコはそれを払拭しようと「お月見」を提案するが、当日は生憎の嵐となる。
:; レテの畔
:: 特別偵察に出てから半月あまり。スピアヘッド戦隊は、渡河するレギオンと嵐を前に立ち往生を余儀なくされていた。嵐が過ぎ去った後、シンたちは風呂の準備のための材料を求めて旧帝国領の街を訪れる。
:; ファイド
:: レギオン戦争が勃発する前、ある人工知能が開発される。製作者の息子に「ファイド」と名付けられたその人工知能は、エイティシックスたちの強制収容の後、戦場に連れ去られた製作者一家を探すため、自身の全データを「スカベンジャー」に移行して戦場を探し回る。
:; 優しかった世界
:: 完全自律型戦闘機械「ケイナイン」の開発に成功し、有色種の強制収容も行われなかったサンマグノリア共和国。レーナとアネット、そしてシンは、戦時でありながらも平和を謳歌していた。
; ディエス・パシオニス(Ep.11)
: 聖教国での作戦で鹵獲されたレギオン指揮官機の制御中枢、そこから連邦が得た情報の中には、レギオンへの停止信号発信の拠点となる帝国の秘匿司令部の位置情報も含まれていた。そこを奪取するための反攻作戦が計画され、人類の反撃が始まろうとしていたその時、レギオンによる大攻勢が再び始まる。
: [[マスドライバー]]を使用して打ち上げられた弾道ミサイルによる攻撃と先の大攻勢を優に上回る規模での攻勢に、すべての国家の前線が大きく後退。船団国群は最終防衛線を失陥し、聖教国をはじめとするいくつかの国との通信も途絶する。そんな中、機動打撃群は共和国に取り残された連邦の救援派遣軍の撤退支援、そして共和国全市民の避難支援のため、再び共和国に派遣されることとなる。
: 祖国を捨てなければならない状況下にあっても不平不満の尽きない共和国市民はよそに、共和国市民の避難は順調に進む。しかしその途中で現れたレギオンは、機動打撃群よりも共和国避難民に襲い掛かり始める。機甲兵器としては弱体化してまで対人戦闘に特化したそのレギオンたちは、大攻勢の際に「羊飼い」となって共和国に復讐することを選んだエイティシックスたちの群れだった。
: 再び共和国85行政区内に侵入したレギオンの群れに避難民たちは恐慌状態に陥り、成す術なく虐殺されていく。この事態に際し、救援派遣軍司令官のリヒャルト・アルトナー少将は共和国市民の避難支援の打ち切りと、連邦軍残存部隊の撤退開始を決定する。しかし撤退の途中、砲撃で破断されたレールを前に避難民を乗せた最後の列車が立ち往生していた。そして、戦場に取り残された共和国市民を追撃するレギオンの存在をシンの異能が感知する。リヒャルトは、未来の連邦の外交的地位のため、連邦に共和国市民を見捨てたという汚名を着せぬため、本部連隊を直卒し、追撃してくるレギオンに対して決死の遅滞戦闘を展開する。リヒャルトたちの犠牲のもと、連邦軍部隊と最後の避難民は無事に連邦にたどり着いたのだった。
; ホーリィ・ブルー・ブレット(Ep.12)
: レギオンの第二次大攻勢によって他の戦線と同じく大きな後退を余儀なくされた連邦軍北部第2戦線は、今まで防衛の要としていた大河を失陥し、開闊地での戦闘を強いられていた。兵力不足という問題も抱える北部第2方面軍はそこで、部隊で治水ダムを破壊し人口の河川を形成することで天然の要害とする作戦を立案し、機動打撃群もその作戦に参加する。
: 一方、北部第2方面軍に所属する中隊長であるノエレ・ロヒは、自身の領民が次々と命を落としていく現状に心を痛めていた。そこでノエレは、自身の故郷にある原発から核燃料を盗み出して核爆弾を製造することを企み、部下とともに「ヘイル・メアリィ連隊」を名乗って原隊を脱走する。しかし原子力について何の知識も持たないノエレたちでは核爆弾の製造は出来ず、粗末な[[汚い爆弾|ダーティー・ボム]]を作るにとどまる。純粋な機械であるレギオンにはダーティー・ボムは何ら被害を及ぼさず、しかし何の防護もなしに放射性物質に触れたノエレの部下は次々と急性放射線障害によって倒れていく。そのうえ、放射性物質とともに脱走したノエレらの対応のため、治水ダムの破壊作戦も延期を余儀なくされる。
: 放射線障害によって次々と人員を失ったノエレらは連邦軍の追撃部隊によって殲滅され、ようやく治水ダムの破壊作戦が実行に移される。レギオンは光学迷彩を纏った戦車型で攻勢を仕掛けるが、連邦軍は今までの戦闘経験から光学迷彩への対策を多々編み出していた。第4機甲グループによって凍結され秘匿されていたレギオンの主力部隊も殲滅される中、シンらもダムの堤体上に陣取る「重機工兵型」を破壊し、治水ダムの破壊作戦は成功する。
; ディア・ハンター(Ep.13)
: かつて共和国に改造され、人間爆弾「仔鹿(アクタイオン)」と化したエイティシックスが連邦の各地で市民を巻き込み爆死する事件が相次ぎ、真実を知らぬ市民の間には猜疑と憶測が広まっていく。レギオン側も狙って共和国人や少数民族への集中攻撃を強め、連邦の中では国民同士の軋轢が強まっていた。特に共和国人への反感は強く、レーナとアネットはその身柄を保護するために国軍本部に軟禁されてしまう。
: 一方、ユートは「仔鹿」の一人であるチトリと出会い、人間爆弾として活性化して死ぬ前に故郷へ戻ろうという彼女らの死出の旅に付き添うことを決心し、一人連邦軍から脱走する。
: 「仔鹿」の正体が市民に公表された矢先、一人の「仔鹿」が害意をもって群衆の中で自爆する事件が起こってしまい、共和国人への、そして避難民や少数民族に対する根拠のない悪意と差別が加速していく。そしてその結果厭戦感情の広まった前線の一部部隊が逃亡を始め、その綻びを突くようにしてレギオンが攻勢を開始する。逃亡が逃亡を呼び、火力支援を失った前線が崩壊し、それを援護すべき機甲部隊は道を埋め尽くす逃亡兵に阻まれて機動できない、という悪循環の中、連邦軍はどんどんと敗走を重ねていく。連邦軍が瓦解しかかっている現状を前に、全ての方面軍で予備陣地帯への後退が指示される。それは、連邦の生産力を支える生産属領を戦場に変え、継戦能力を自ら削ぐことを意味していた。
: 多大な犠牲を払いつつも、機動打撃群や温存されていた大貴族の私兵らの活躍もあり、戦線は一応の安定を見る。戦闘中行方不明となっていたダスティンとアンジュが再会を喜び合い、チトリと別れた後、レギオン支配域を一人で踏破したユートがリュストカマー基地に帰還する中、連邦軍はある非道な決定を下す。それは、不満が載積する前線の兵士を、それでも戦い続けさせるために、撤退を封じるための地雷原を設置するという、共和国86区のそれとまるきり同じやり方だった。
; ペイント・イット・ブラック(Ep.14)
: 新たな「86区」と化した戦場の中でも、機動打撃群を始めとするリュストカマー戦区の面々は、レーナの的確な指揮もあり何とか戦線を維持していた。そしてそれと同時に、「三姫宮殿(ドムス・レギナールム)」と呼ばれるようになったレーナ、アネット、グレーテら機動打撃群司令部は、先の撤退に際して汚名を着せぬために一斉に更迭された各方面軍の高級参謀が集まる「戦史編纂室」と連携し、戦線の崩壊で断念を余儀なくされた反攻作戦「大君主作戦」の準備に取り掛かっていた。
: 何度目かのレギオンの侵攻の迎撃に出たシンたち機動打撃群は、シンが連合王国で撃破した二足歩行形態の高機動型と会敵する。しかし連邦軍の防御陣地帯の中、対高機動型戦術を確立した機動打撃群の相手とはならず、高機動型はあっけなく撃破される。戦術的にも妙手とはいえない高機動型の投入に違和感を覚えるシンだったが、その瞬間、擱座した高機動型から大量の黒い阻電撹乱型が出現する。戦場中に展開したその黒い阻電撹乱型の放つ閃光は記憶から心的外傷を呼び起こす力を有しており、その過去故にトラウマの多いエイティシックスたちは狂乱に陥る。
: 「精神撹乱型(ヴァネシード)」と名付けられた黒い阻電撹乱型の殲滅に向けてレーナたちが動き出す中、精神撹乱型の攻撃により昏睡したままのシンは、その意識の中で、レギオン総指揮官機「ノゥ・フェイス」からの接触を受ける。先の不可解な高機動型の襲撃は、レギオンと化したあとの身体となる機体のデモンストレーションだったのだと明かし、死ぬことも、互いに殺し合うこともないレギオンになろう、とのノゥ・フェイスの降伏勧告を、シンは決然と拒絶する。交渉決裂とみたノゥ・フェイスによる精神攻撃を受けるシンだったが、咄嗟にパラレイドの神経活性率を最大まで引き上げたレーナの決死の叫びにより、シンはなんとか現実世界への帰還を果たす。そしてその後、シンは、今までずっと話してこなかった首の傷跡の秘密を、兄につけられた傷跡のことをレーナに明かすのだった。
== 登場人物 ==
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; シンエイ・ノウゼン
: 声 - [[千葉翔也]]<ref name="STAFF&CAST">{{Cite web|title=STAFF&CAST|url=https://anime-86.com/staffcast/|website=TVアニメ「86-エイティシックス-」公式サイト|accessdate=2021-09-04}}</ref>、[[泊明日菜]](幼少)
: 本作の主人公<ref name="animehack110813">{{Cite news |url=https://anime.eiga.com/news/110813/ |title=「86」シン役に千葉翔也、レーナ役に長谷川育美 アニメーション制作はA-1 Pictures |work=アニメハック |date=2020-03-24 |accessdate=2024-06-23}}</ref>。愛称は'''シン'''。パーソナルネームは'''アンダーテイカー'''、レギオン側識別名「バーレイグ」。サンマグノリア共和国時代は共和国軍東部戦線第
: 黒髪に赤い瞳を持つ寡黙な少年で、感情の波が少なく物事に動じないマイペースさを持つ。常に空色のスカーフを首元に巻いており、「本当は首を失っているのでは」という噂の原因になっている。出身は共和国首都リベルテ・エト・エガリテ<ref name="電撃文庫MAGAZINE_Vol.59">{{Cite book|author=安里アサト|title=電撃文庫MAGAZINE Vol.59:161ページ|date=2017-12-09|year=|accessdate=2018-07-04|publisher=株式会社KADOKAWA}}</ref>で、アネットとは隣に住む幼馴染だった。しかし、幼
: 共和国に渡った旧ギアーデ帝国代々の武門であるノウゼン家の両親を持ち、帝国貴族階級特有
: ギアーデ連邦への亡命を成し遂げた
: 足音を消して歩く癖は一族特有のもの。日常生活全般で雑なせいか料理が下手で、戦隊では料理当番から外されていた。常に響く亡霊の声から意識を逸らすため暇な時はよく読書をして
:
: 名字の「ノウゼン」は、作者によれば[[ノウゼンカズラ]](凌霄花)に由来する。また、同じ漢字で「凌霄君」と書くと[[鷹]]を意味するため、シンのもつ鷹のイメージにも引っ掛けている{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=55}}。モチーフは『[[カオス レギオン]]』のジーク{{Sfnp|このラノ2019|2018|pp=54-55}}。
: 『このライトノベルがすごい!』男性キャラクター部門では2019年版で5位{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=91}}、2020年版で9位{{Sfnp|このラノ2020|2019|p=88}}、2022年版で8位{{Sfnp|このラノ2022|2021|p=90}}、2023年版で7位{{Sfnp|このラノ2023|2022|p=96}}、2024年版では10位を獲得している{{Sfnp|このラノ2024|2023|p=95}}。
:; シンの異能
:: 母方の血筋である焔紅種に稀に見られる精神感応の異能者であり、僅かながら血族の心の声を聞く異能を持っていた。レイに首を絞められた際に意識が集合無意識の深層、死者の領域に接続されてしまい、以後心の声を聞く異能は死者の声を聞く力に変質してしまう。死者の声はシンの意識の中で常にざわめきのように響き、シンと知覚同調で同調した者にも共有される。特に後述の「黒羊」等の声はおぞましい絶叫として響き、レーナ以前のハンドラーは皆この声に耐えられずに退役している
:
; ヴラディレーナ・ミリーゼ
: 声 - [[長谷川育美]]{{R|STAFF&CAST}}
: 本作のヒロイン{{R|animehack110813}}。愛称は'''レーナ'''。共和国軍人で、弱冠16歳で[[少佐]]に上り詰めたエリート{{Sfn|小説第1巻|loc=巻頭}}。誕生日は7月12日。共和国第1区出身、元貴族階級の名家ミリーゼ家の令嬢で白系種
: 共和国解放後は
: 再会後、シンを異性として意識しているような描写が度々見受けられたが、一向に仲が進展せず原作7巻でようやく結ばれる。だがその後どう振る舞っていいか分からず逃げ回るなど、マイペースで滅多に物事に動じないシンをも振り回すほどの狼狽えぶりを見せた。
: 容姿が優れており、作中で白雪の美貌はガラス細工の繊細さ、繻子の髪と長い睫毛にけぶる同じ色の大きな瞳といった描写がされている。スタイルも良く、Twitterでの作者への質問の回答によると、作中比較ではシデン、クレナに続く三番目のバストサイズの持ち主。[[ガーターベルト]]を愛用している設定だが、理由は作者がガーターベルト好きのため{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=54}}。映画『[[ブラックホーク・ダウン]]』のガリソン将軍がモチーフの一部になっている{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=55}}。
: 『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2019年版で2位{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=90}}、2020年版・2023年版で共に10位を獲得している{{Sfnp|このラノ2020|2019|p=88}}{{Sfnp|このラノ2023|2022|p=91}}。
: KADOKAWAが2018年4月から5月にかけて実施した投票企画「KADOKAWAライトノベル ヒロイン総選挙」では1位を獲得している<ref>{{Cite news |和書 |url=https://mantan-web.jp/article/20180608dog00m200027000c.html |title=KADOKAWAライトノベル ヒロイン総選挙:「86」のヴラディレーナ・ミリーゼが首位 |work=まんたんウェブ |date=2018-06-08 |accessdate=2025-07-13}}</ref>。
=== エイティシックス ===
==== サンマグノリア共和国軍 ====
本項に記載される旧サンマグノリア共和国軍人は特に記載が無い限り死亡が確認されている。本項に記載されていないエイティシックスについては[[86-エイティシックス-#ギアーデ連邦軍第86独立機動打撃群|第86独立機動打撃群]]を参照のこと。
==== 東部戦線第1戦区第1防衛戦隊“スピアヘッド” ====
; マシュー・ナナキ
: 第2小隊隊員。シンにすら寡黙と言われる極端に無口な機銃手。この部隊で最初に死亡した人物。パーソナルネームは'''ワルプルギス'''。
180 ⟶ 258行目:
; クジョー・ニコ
: 声 - [[村田太志]]{{R|STAFF&CAST}}
: シンの3歳年上<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160182925435887616?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。第4小隊隊員。ミナの死亡によって落ち込んだ部隊を盛り上げるために「お月見」を提案したが、それが嵐で中止となった日の出撃で自走地雷によって爆死。3人目の死者である。この時の逸話を描いた外伝「トリアージ・ブラックタグのありふれた日常」は彼の視点から語られる
; カイエ・タニヤ
: 声 - [[白石晴香]]{{R|STAFF&CAST}}
: 少年のような口調で話す気さくな少女。第4小隊隊長。4月7日生まれ<ref>{{Cite book|author=安里アサト|title=電撃文庫MAGAZINE Vol.61:80ページ|date=2018-04-10|year=|accessdate=2018-07-04|publisher=株式会社KADOKAWA}}</ref>、階級は少尉。小説1巻時点で18歳{{R|Twitter1060178552576851969}}。戦車型によって機体を蹴り潰され死亡。スピアヘッド戦隊としては4人目の戦死者だが、レーナが着任してからは初の戦死者となっている。死体は砲撃で機体ごと破壊されるも、蹴り潰された際に切断された頭部が機外へ飛び出しており
; トーマ・ソービ
: 声 - [[福原かつみ]]
: 第1小隊隊員{{R|anime-86_character}}。パーソナルネームは'''ヘリアントゥス'''
; クロト・ヒニエ
: 声 - [[篠原孝太朗]]
198 ⟶ 276行目:
; ルイ・キノ
: 声 - [[植木慎英]]{{R|STAFF&CAST}}
: 第1小隊隊員<ref name="anime-86_character">{{Cite web|url=https://anime-86.com/character/|title=CHARACTER|accessdate=2021-03-06|ウェブサイト=TVアニメ「86-エイティシックス-」公式サイト}}</ref>。パーソナルネームは'''ファーヴニル'''
; ミクリ・カイロゥ
: 声 - [[貫井柚佳]]{{R|STAFF&CAST}}
214 ⟶ 292行目:
: 声 - [[石谷春貴]]{{R|STAFF&CAST}}
: 第5小隊隊長<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1158734717966942208?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。金髪碧眼で長身の青年。青系種の貴種である青玉種の血筋。階級は少尉。小説1巻時点で17歳{{R|Twitter1060178552576851969}}。後にレーナが飼うことになる隊舎猫を拾った人物である。パーソナルネームは'''ブラックドッグ'''。
: アンジュとはお互いに好意を持っていた節がある。森林での戦いで行動不能になったレッカを助けるべく向かっていたものの途中、自走地雷型の襲撃によりジャガーノートが大破し自身は死にきれなかったため、シンに介錯された。
; ハリズ・センヤ
: 第3小隊隊員。パーソナルネームは'''キャタナイン'''。
227 ⟶ 304行目:
: 第6小隊隊員。パーソナルネームは'''アルゴス'''。
==== 北部戦線第
; 戦隊長
: 声 - [[村上裕哉]]
: 2巻ラストで登場。大規模侵攻により右半身が潰れた状態で自機から脱出、迫り来るレギオンを目の前に[[プラスチック爆薬]]を炸裂させ、橋を落として進路を塞ぐと同時に自らも爆死した。パーソナルネームは'''ブラックバード'''。
以下、第10巻に掲載の短編シリーズ「フラグメンタル・ネオテニー」の登場人物である。
==== 東部戦線第35戦区第1防衛戦隊“ハルバード” ====
; アリス・アライシュ
: 戦隊長を務める黒髪の少女。階級は大尉。新兵として配属された幼いシンを気にかける。
==== 東部戦線第
; イスカ
: 当部隊の戦隊長である。
==== 戦隊名不明 ====
; エイジュ・ヌナト
: シンが従軍してから1年経った頃に所属していた戦隊の戦隊長で、金髪朱瞳の朱緋種の青年。階級は大尉。シンのパーソナルネームとして
; セーヤ
:
==== 東部戦線第
; サイキ・タテハ
: バイオネット戦隊第一小隊副長。突貫戦法をとる戦隊長のシンを補佐する。彼も、そして彼らもまたシンを「我らが死神」と仰ぎ、最終的にはシンを除く全員が死亡した。
: サイキが登場した番外編"Undertaker"は原作第1巻の開幕に繋がる構成になっている。
==== ギアーデ連邦軍第86独立機動打撃群
===== 第1機甲グループ =====
====== 本部付戦隊“スピアヘッド” ======
; ライデン・シュガ
: 声 - [[山下誠一郎]]{{R|STAFF&CAST}}
:
: ギアーデ連邦
; クレナ・ククミラ
: 声 - [[鈴代紗弓]]{{R|STAFF&CAST}}
: 元第6小隊隊長。飛び出しざまに戦車砲の基部への狙撃を成功させるほど射撃の腕に長けている
: シンに恋心を抱いているが、シンから
: ギアーデ連邦
; アンジュ・エマ
: 声 - [[早見沙織]]{{R|STAFF&CAST}}
: 元第5小隊隊員。淑やかだが戦闘では過激な一面も見せる
: ギアーデ連邦
; セオト・リッカ
: 声 - [[藤原夏海]]{{R|STAFF&CAST}}
:元第3小隊隊長。クールで、少々口が悪い皮肉屋。愛称は'''セオ'''
: 彼のパーソナルマークは、スピアヘッドの前に所属していた戦隊の戦隊長であった雪花種の男性が用いていたものがモデルになっている。
: ギアーデ連邦
: 摩天貝楼拠点攻略作戦時に左前腕を切断する重症を負
; ダスティン・イェーガー
: グラン・ミュールの陥落後に機動打撃群に加わった、白銀種の元共和国民。レーナと同い年<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160564518105149441?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。大攻勢が始まるまでは学生だったが、多くの
; グレン・アキノ
: アンダーテイカー機付の整備クルー。階級は[[軍曹]]。赤毛碧眼の青年で、弱いながらも父方の焔紅種の血を引くために人の感情を「見る」ことが出来る<ref>{{Cite web|和書|url=https://kakuyomu.jp/works/1177354054885551439/episodes/1177354054885656683#end|title=― フラグメンタル・ネオテニー Pledge〈2〉|accessdate=2019-09-16|publisher=カクヨム}}</ref>。元はシンが初めて戦場に出た際の所属部隊の整備班長で、6巻において本編初登場となる。
295 ⟶ 358行目:
: グレンと同じく、アンダーテイカー機付の整備クルー。階級は[[伍長]]。シンの10歳年上。「わたくし」が一人称の女性で、青玉種純血の金髪と空色の瞳を持つ。彼女も以前はシンと同部隊の整備クルーで、部隊移動時にファイドがシンに付いていく手助けをした。グレンと同様に本編は6巻が初登場である。
====== 本部直衛戦隊“ブリジンガメン” ======
元「女王の家臣団{{Efn2|シンたちが特別偵察に向かった後に構成された隊}}」。
; シデン・イーダ
: 声 - [[泊明日菜]]{{R|STAFF&CAST}}
: シンたちが
; シャナ
: ブリジンガメン戦隊副長。シデンの1歳年下で砂漠褐種<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160565504802578434?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。パーソナルネームは'''メリュジーヌ'''。
:摩天貝楼拠点攻略作戦で貝楼の崩壊に巻き込まれて死亡したが、海に沈んだ死体の頭部を鹵獲され
====== 第3戦隊“ノルトリヒト” ======
; ベルント・ベルノルト
: 声 - [[山本格]]{{R|allcinema377672}}
: 連邦軍でのシンたちの部下で、旧戦闘属領民(ヴァルグス){{Efn2|帝国に帰順しない民のことで、免税特権と食料配給を対価に戦争の度に駆り出される。}}
====== 第4戦隊“サンダーボルト” ======
; ユート・クロウ
:
: 摩天貝楼拠点攻略作戦で電磁砲艦型の砲身に吹き飛ばされ、多数の骨折や外傷性の気胸などの重症を負ったものの奇跡的な生還を果たした。「仔鹿(アクタイオン)」のチトリらと出会い、彼女らの死出の旅に付き添うことになる。彼女らの死を見届けた後、再びレギオン支配域を一人で踏破し、リュストカマー基地に帰還した。
====== 第5部隊“リュカオン” ======
; レキ・ミチヒ
: リュカオン戦隊長。階級は少尉。登場時点で17歳<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/bunko_dengeki/status/1063426151383613440?s=19|title=電撃文庫Twitter企画:86の質問 38/86|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。東方黒種で黒髪黒目、象牙色の肌を持つ。語尾が「なのです」で終わる特徴的な口調で話す。パーソナルネームは'''ファリアン'''。
====== 第6
; タイガ・アスハ
:
====== 第7
; リト・オリヤ
:
===== 第2機甲グループ =====
; ツイリ・シオン
: 元南部戦線第1戦区第1戦隊”レザーエッジ”戦隊長。グラン・ミュール崩壊後もレーナの指揮下に入らずに独自の防衛拠点を築いたエイティシックスらの隊長格でもある。長身と屈強な体つきゆえに揉め事になりがちだったため、それを避ける目的で女性のような言葉遣いをする。パーソナルネームは'''バルトアンデルス'''。
===== 第3機甲グループ =====
; カナン・ニュード
: 元西部戦線第1戦区第1戦隊”ロングボウ”副長。鳶色の髪と銀縁の眼鏡が特徴。
==== 第4機甲グループ ====
; スイウ・トーカンヤ
: 第1戦隊”スレッジハマー”戦隊長
=== サンマグノリア共和国 ===
349 ⟶ 406行目:
: 声 - [[杉山里穂]]{{R|STAFF&CAST}}
:白系種の元共和国民。レーナの親友で、パラレイドの研究主任を務める技術大尉。16歳。誕生日は11月12日。愛称は'''アネット'''。レギオン側識別名「ミネルヴァ」。シンとは家が隣同士の幼なじみであった{{Efn2|シンは幼なじみであったことをあまり覚えていないが、シン曰く、幼少期は活発を通り越してちょっと怪獣みたいな子だったとのこと。}}。幼いころのシンからは「リッタ」と呼ばれていた。シンを救えなかったことに対して負い目を感じており、第86独立機動打撃群に志願したことにもそれが関係している。共和国解放後はギアーデ連邦へ赴き、第86独立機動打撃群では知覚同調班の主任を努め、階級は[[少佐]]になっている。
: お菓子作りが好きだが、幼いころは味見した父親が気絶する代物をシンに食べさせようとしたこともある
; ヨーゼフ・フォン・ペンローズ
: アネットの父
; ジェローム・カールシュタール
: 声 - [[三上哲]]{{R|STAFF&CAST}}
:レーナの父の友人。階級は[[准将]]。50代の白銀種<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1158735940963033088?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。
: レギオンの大攻勢に
; レフ・アルドレヒト
: 声 - [[楠大典]]{{R|STAFF&CAST}}
: スピアヘッド戦隊の整備班長。階級は中尉。白髪混じりの黒髪にサングラスをかけている。髪を染めているが実は白系種であり、サングラスは白瞳を隠すためのもの。陽金種の妻とその娘の市民権を取り戻すために兵役に志願したが、負傷して前線を離れている間に妻と娘は戦死してしまった。大攻勢の際にプロセッサー達を逃がすため仲間の整備クルー達と共にレギオンを足止めし戦死した<ref>{{Cite book|author=安里アサト|title=電撃文庫MAGAZINE Vol.63:115ページ|date=2018-08-09|year=|accessdate=2018-08-11|publisher=株式会社KADOKAWA}}</ref>。
: 基地陥落時に自決しようとするも家族を殺した共和国への憎悪を抑え切れず、レギオンの首狩りを受け入れ「羊飼い」となっており、第二次大攻勢で共和国への復讐を望む元エイティシックスの「羊飼い」達と共に85行政区へ侵攻する。
; ヴァーツラフ・ミリーゼ
: 声 - [[てらそままさき]]
: レーナの父。階級は
; マルガレータ・ミリーゼ
: レーナの母。白銀種。共和国市民の例にたがわずエイティシックスを忌避している。
; ショーレイ・ノウゼン
: 声 - [[古川慎]]
: シンの兄。愛称は'''レイ'''。容姿はシンとは正反対で赤毛と黒目、眼鏡を掛けた温厚な青年。年の離れた弟のシンを溺愛していたが、母の戦死に激情を抑えきれず、やり場のない怒りをシンにぶつけてしまう。撃墜された偵察機から生き残ったレーナを助けたことがある。1巻の5年前(2143年)の冬に東部戦線で戦死しているが、その脳は
; イヴォーヌ・プリムヴェール
: 共和国暫定政府内の補佐官<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160566660828282884?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>で、聖マグノリア純血純白憂国騎士団の首領である白系種の女性。ギアーデ連邦によりエイティシックスが保護された後も有色種への差別姿勢を貫き、共和国内で地位を確立する。
; チトリ
: ユートが出会った「仔鹿(アクタイオン)」の一人。連邦に保護されていたが、人間爆弾として活性化して死ぬ前にもう一度故郷である共和国の街に戻ることを望み、同じ「仔鹿」たちとユートとともに、死出の旅に出る。
=== ギアーデ連邦 ===
; エルンスト・ツィマーマン
: 声 - [[内田夕夜]]{{R|STAFF&CAST}}
: ギアーデ連邦の暫定大統領。連邦軍最高司令官を兼ねる。階級は[[元帥]]。小説3巻時点で50代<ref name="Twitter1060175696104833024">{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/bunko_dengeki/status/1060175696104833024?s=19|title=電撃文庫Twitter企画:86の質問 32/86|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。10年前の市民革命の英雄であり、市民の支持を一身に集めている。大量生産品のスーツを常に身に着けて
:
; フレデリカ・ローゼンフォルト / アウグスタ・フレデリカ・アデルアドラー
: 声 - [[久野美咲]]{{R|STAFF&CAST}}
: シンたちがギアーデ連邦で出会った少女{{Sfn|小説第2巻|loc=巻頭}}。小説2巻時点で9歳 <ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1157693213232128000?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>(直後に10歳)。シンたちと同じく、エルンストによって養育されている。ギアーデ帝国最後の[[女帝]]だが、{{Sfn|小説第2巻|p=158}}その事実はエルンストと元スピアヘッド戦隊の5人、そして一部の連邦軍高官しか知らない。
: 帝室の血を継ぐものとして、見知った者の現在と過去を覗き見る異能を代々受け継いでいる。幼い容姿に見合わず古風な喋り方をするませた少女だが、シンからは妹扱いされている。
: 旧ノルトリヒト戦隊、後の第86独立機動打撃群のマスコット{{Efn2|連邦が帝政のころに始まった風習で、今なお軍の一部に残る。幼い少女を部隊に加えて共に生活させ、庇護欲を以て兵士の逃亡を防ぐ目的の言わば人質である。}}でもあり、異能を用いて管制補佐を務める。
; グレーテ・ヴェンツェル
: 声 - [[植田佳奈]]{{R|allcinema377672}}
: レギンレイヴの開発者であり、レギンレイヴの試験運用を行う1028試験部隊とその隷下にある
; ヴィレム・エーレンフリート
: 声 - [[興津和幸]]{{R|allcinema377672}}
: ギアーデ連邦軍西方方面軍[[参謀長]]。階級は[[准将]]。夜黒種の純血。小説3巻時点で27歳{{R|Twitter1060175696104833024}}。口の悪いリアリストで、使えるモノならどんなものであろうと使うというのがモットー。
; リヒャルト・アルトナー
: 声 - [[山本兼平]]{{R|allcinema377672}}
: ギアーデ連邦西方方面軍第177機甲師団師団長。階級は[[少将]]。グレーテとヴィレムの陸軍大学同期で先輩にあたる。
; テレザ
: 声 - [[芳野由奈]]{{R|allcinema377672}}
: 金髪碧眼で細身のメイド。エルンストに仕えて
; イザベラ・ペルシュマン
: レーナの副官である20代半ばの女性。階級は少尉。赤髪と緑の目を持つ。学生時代のあだ名は[[小公女|ミンチン女史]]{{R|電撃文庫MAGAZINE_2019-05}}。
; ユージン・ランツ
: 声 - [[田丸篤志]]
: 童顔に眼鏡をかけた穏やかな少年。没落貴族の出で白銀種の純血である。妹の学費を稼ぐため軍に志願する。
: ザンクト・イェデルの図書館で居合わせたシンと知り合い、
: 戦闘に参加した際レギオンの攻撃で下半身を失う瀕死の重傷を負い、シンに介錯された。仲の良かった彼の死は、多くの仲間たちと同様にシンの心に傷として残っている。
: 妹のニーナを溺愛しており、シンからは[[シスターコンプレックス|シスコン]]扱いされるほど。
395 ⟶ 462行目:
: 声 - [[朝日奈丸佳]]
: ユージンの10歳の妹。マルセルの告げ口からユージンを介錯したシンに糾弾の手紙を送り付けた。だが、モルフォ撃破作戦成功後にはユージンの墓参りを終え帰っていくシンの遠い後ろ姿に感謝を伝え、ユージンの死をある程度は受け入れられている様子が見られた。アニメ版では、シンが墓前に残した笑う兄と二人で一緒に撮った写真を見た後、去っていくシンに感謝を伝えるシーンとなっている。
; セイエイ・ノウゼン
: 現在のノウゼン家当主。シンとレイの祖父にあたる。かつてシンたち家族に骸骨の騎士の絵本を送ったことがある。連邦で再会したのちは残された家族として少しづつシンと交流を始めている。
408 ⟶ 470行目:
; エルウィン・マルセル
: 声 - [[高梨謙吾]]
: シンやユージンの同期でヴァナルガンドのオペレーター。階級は少尉。シンがユージンを介錯したことに憤慨し、ニーナにユージンの死の様子を伝える。大攻勢の際に右足を複雑骨折したことで後遺症が残り、以後はヴァナディースにて第86独立機動打撃群作戦本部で管制官を務める。ロア
; ギルヴィース・ギュンター
: 義勇機甲連隊ミルメコレオの連隊長。焔紅種の貴族が行っている異能研究の一環で生まれた混血児。人と砲火を交えることを躊躇うエイティシックスたちに代わり、裏切った聖教国軍と対峙する。
; スヴェンヤ・ブラントローテ
: 義勇機甲連隊ミルメコレオのマスコット。焔紅種と陽金種の混血で、部分的ながら陽金種の異能を行使することができる。ブラントローテ大公からは手ひどい扱いを受けており、それ故他者から叱責されることを極度に恐れている。
=== ギアーデ帝国 ===
; キリヤ・ノウゼン
: 声 - [[上村祐翔]]<ref name="allcinema377672">{{Cite web|和書|url=https://www.allcinema.net/cinema/377672 |title=86―エイティシックス― (第2クール) |website=allcinema |accessdate=2023-06-01}}</ref>
: フレデリカの近衛騎士だった青年。愛称は'''キリ'''。シンの6歳年上<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160185233309757441?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。シンの遠縁にあたる{{Efn2|シンの両親はギアーデ帝国出身。}}。
: 革命勃発後の6年にも及ぶ内戦で正気を失っていき、フレデリカ処刑の発表を聞き連邦を憎悪したまま「羊飼い」として電磁加速砲型に取り込まれてしまう。近親者としてシンに同族嫌悪に近い執着を抱く。レギオンとしてのコールサインは'''ペイル・ライダー'''。
: 電磁加速砲型撃破作戦にて、シン達スピアヘッド戦隊との死闘を繰り広げた末に機能停止に追い込まれ、シンを巻き添えに自爆する。
; ゼレーネ・ビルケンバウム
: 旧ギアーデ帝国帝立軍事研究所に努め、自律兵器の研究に携わっていた天才科学者。階級は少佐。公開ネット上にアップロードされていたマリアーナ・モデルをほぼ独力で改良し、レギオンの制御系を作り上げた。
: レギオン指揮官機「ミストレス」となっており、初期の命令から逸脱しようとしているレギオンを止めるべく、シンたちにメッセージを送る。人類からは「無慈悲な女王」と呼ばれる。
=== ロア=グレキア連合王国 ===
; ヴィークトル・イディナローク
: ロア=グレキア連合王国第5王子。愛称は'''ヴィーカ'''。レギオン側識別名「フヴェズルング」。18歳という若さで南方方面軍総司令官を務める。階級は[[中佐]]。イディナローク王家に代々伝わる「紫晶」の異能を継ぎ、驚異的な頭脳と引き換えに倫理観の欠如という弊害を負っている。
: ; ザファル・イディナローク
: 声 - [[水中雅章]]
: ロア=グレキア連合王国第1王子、連合王国軍総司令官。階級は[[大将]]。10歳離れたヴィーカを気にかけている。幼少期のヴィーカが子猫の眼球をくり抜いた事件をきっかけに彼がそれ以上人の道を踏み外さぬように矯正を図り、価値観の違いを理解した上で家族として受け入れている。隻眼の猫は現在も居室で飼われている<ref>{{Cite book|author=安里 アサト|title=電撃文庫MAGAZINE 2018年11月号:68ページ|date=2018-10-10|publisher=株式会社KADOKAWA}}</ref>。ヴィーカが第86機動打撃群に合流した際はレーナに「ヴィーカに許可してはいけないことリスト」を渡した。
; レルヒェ
:
; スヴェトラーナ・イディナローク
: ロア=グレキア国王の7つ上の姉でヴィーカの伯母に当たる。国王をファーストネームで呼ぶことのできる唯一の人物。
: ヴィーカと同じイディナロークの異能者で先代の「紫晶」だが現在はその力はヴィーカに移っている。ヴィーカが人工知能の専門であるのに対して誘導システムを得意とし、「無慈悲な女王」捕獲作戦ではヴィーカの要請を受けて自走自爆兵器「スロゥネ」を彼女の〝武器庫〟から提供した。
; ザイシャ
: ヴィーカの副官。ザイシャとは「仔ウサギちゃん」というニュアンスの、ヴィーカの付けた愛称。本名は第13巻時点でも不明だが、連合王国人以外には発音のしづらい長い名前だと述べられている。フレデリカより少し高い程度の華奢な体躯の気弱そうな少女だが、ヴィーカに代わり連合王国軍を率いることもあり、能力については申し分ない様子。聖教国では情報戦用に改造したアルカノストを駆って機動打撃群に帯同しており、その際のパーソナルネームは'''クローリク'''。
=== ヴァルト盟約同盟 ===
427 ⟶ 506行目:
: 盟約同盟北方防衛軍総司令官を務める老齢の女性。青玉種。階級は[[中将]]。オリヴィアの祖母である。
; オリヴィア・アイギス
:
=== レグキード征海船団国群 ===
; イシュマエル・アハヴ
: 征海船団国群合同海軍、征海艦隊
; エステル
:
===ノイリャナルセ聖教国===
; ヒェメルナーデ・レェゼ
: 聖教国軍第3機甲軍団
: その過去故に愛国心を失い、それでもノイリャ聖教と神戟としての責務に縋りレギオンと戦い続けていたが、神戟が消滅寸前まで追い詰められた事を理由に聖教へ反する教徒からの徴兵を決定した聖教国へ失望。攻勢工廠型討伐の救援に来た連邦軍を攻撃し、支援任務を中断させる事で聖教圏を滅ぼそうと目論んだ。
443 ⟶ 522行目:
; 黒猫
: 元はダイヤが拾ってきてスピアヘッド戦隊隊舎で飼われていた猫。シンたちが特別偵察に向かった後にレーナが引き取った。シンたちは正式な名前を付けておらず、皆思い思いの名前で呼んでいた。レーナが付けた名前は[[テルモピュライの戦い|テルモピュライ]]で、愛称は「ティピー」。飼い主のレーナには懐いているが、シンの方により懐いており、二人が一緒に居る場合はレーナが置き去りになる。
== 用語 ==
528 ⟶ 602行目:
: 流血と戦いを禁ずる国教ノイリャ聖教を守りながら自国民で軍を組織する為、聖教国は軍人を教徒でも国民でもない「神から与えられし生きた剣戟」と解釈する事で軍創設を正当化。創設後の自国を「民の手を戦と流血に穢さぬ、清浄なる神の国」と喧伝した事で、非ノイリャ聖教圏から「狂国」と呼ばれる事となった。
: 職業を家と結び付ける国家制度や、軍役以外は教徒と平等な待遇に加え高等教育の拡充等の優遇、何より庇護される教徒からの感謝と敬意により問題無く維持されて来たが、10年以上に渡る対レギオン戦争で徴兵可能人口が払底。児童層の実戦投入に至り聖教国は教徒からの徴兵開始を決定し、第三軍団蜂起の引き金となった。
; 仔鹿(アクタイオン)
: 共和国軍研究所が幼いエイティシックスや白銀種以外の白系種国民の戦力化を大義名分とし、実態はレギオン停止後の残存エイティシックス処分用に開発した、生体自爆兵器へと改造された少女たちの呼称。
: 被験者は人造細胞「愛しい人(ディア)」を移植されており、これが起動するとRNAを用い周囲の人体細胞を脂肪からニトログリセリンを合成する生体プラントへ改造、人体を爆弾へと変貌させる。被験者が全員女性なのは戦力として劣る事に加え原料となる余剰脂肪を多く持ち、妊娠した胎児を除外できる免疫機能が人造細胞移植に都合が良かったからであった。
: 人造細胞には移植から一定期間経過すると自爆する設定が施されており、研究施設でそれを盗み聞いていた「仔鹿」達は他者を巻き込むのを恐れ、同時に故郷での死を願い保護先から脱走。最終的に自殺や自暴自棄から自爆テロに走った一部を除き全員が爆死して果てたが、一連の騒動は連邦市民が他者を排斥する大義名分となり、帝政時代から根深く残る民族・身分・出身地間の対立を表面化させる一因となってしまった。
== 機体 ==
548 ⟶ 626行目:
:製造元はフェルスインゼル陸軍工廠、連邦軍の主力第3世代フェルドレス。主兵装は120ミリ滑腔砲、副兵装は12.7ミリ重機関銃2丁、操縦士と砲手兼車長が乗る複座式。前面装甲は600ミリ圧延鋼板相当と堅固で、戦闘重量50トンながら八脚による巡航速度は時速100キロ近い。有人ゆえの機動力の限界を除けば戦車型に匹敵する性能を誇り、人類側の機甲兵器では最高峰の機種と評価されている。ただし、レギンレイヴを開発したグレーテ中佐からは機動力に劣りレギオンの土俵で戦えないと低い評価を受けている。斥候型や近接猟兵型であれば充分に圧倒可能で、スペックで劣る戦車型に対しては統制をとった連携と[[人海戦術]]で戦線を維持している。近代化改修を適宜行っているらしく、シンたちの入隊前は第三期改修型が最新モデルだった。全長6.5メートル、全高2.9メートル。
:
:製造元はリンシァ社(フェルスインゼル陸軍工廠より引き継ぎ)。ノウゼン家直属の“狂骨師団”に配属される強襲型フェルドレス。ヴァナルガンドと共通する火力に加えて近接専用に前脚部“ブレード”パイルバンカーを備え、8枚の稼働式展開装甲による防御力も高い。過剰なまでの攻防力を詰め込んだ結果肥大化した機体を高出力パワーパックで強引に機動させる「全部乗せ」の結果、戦車型をも凌駕する暴力的な性能と引き換えに操縦性、整備性、燃費、稼働時間共に最悪というピーキーな機体。本機の過剰性能を削る形で開発されたのがヴァナルガンドである。
:特徴的な点として心理専用大出力スピーカーを装備している。世代的には旧式だが近代化改修を受けた本機の高性能は現在も圧倒的で、機動防御の切り札として集中運用されている。全長11.9m。全高3.1m
614 ⟶ 692行目:
: あらゆる電磁波と可視光を吸収し屈折し撹乱するレギオン。蝶の姿と大きさをしており、先発部隊として戦域に展開し敵のレーダーを欺瞞したり、ジェット機の[[エアインテーク]]に飛び込んでエンジンを無効化したりする。この機体の存在によって無線通信やレーダーは軒並み使用できず、レギオン支配地域の偵察も事実上不可能。共和国は知覚同調でこれに対処しているほか、連邦軍は高射砲で逐次焼き払い限定的ながら通信とデータリンクを機能させている。
: ロア=グレキア編では高密度かつ広域に展開し、太陽光を遮って寒冷化を起こすという戦略的な運用も行った。全長約10センチ、重量約2グラム。
; 精神撹乱型(ヴァネシード)
: 黒い阻電撹乱型のような見た目をしたレギオン。特殊な電磁波を放ち、対象の精神に干渉して強制的に心的外傷を呼び起こす。フラッシュバックを引き起こすにはそれなりの数が必要なうえ近距離での照射が必要だが、遠距離かつ少数による巧撃でも不安感や恐怖心を呼び起こすことは可能。休眠時は「投射外装塔(カブラリス)」に格納されており、主に他の戦闘兵種に搭載されるか、電磁投射型による投擲によって展開される。
; 対空自走砲型(シュタッヘルシュバイン)
: 戦争開始直後に全戦闘区域にばら撒かれ、制空権を完全に支配した。阻電撹乱型と合わせて人類側の航空戦力を完全に封殺している。
656 ⟶ 736行目:
;高機動型・量産型
:量産化にあたって大型化し、阻電撹乱型による光学迷彩や流体装甲は引き継ぎつつ、自由度の低いチェインブレードは2基のアーム付き高周波ブレードに置き換えられている。この武装の変化を含め、主目的は優秀な指揮官や兵士の脳を狙う「首狩り」と想定されたが、既に対処法が確立された特化機を量産するという非合理的な行動は人類側に疑念を生じさせる事となる。
; 高機動型・羽付き(オルニス)
: レギオン側呼称は「熾天使(セラフ)」。流体金属の翼を三対備えた超高機動戦仕様の高機動型。翼を構成する流体金属を射出することによる遠隔攻撃手段も備えている。エイティシックスたちがレギオンに降伏した際に、彼らの新たな体となるべく製造されたモデル。
; 電磁射出型(ツェンタウアー)
: 軽量級のレギオンを電磁カタパルトで打ち出すための支援用レギオン。数機で90メートルにもなるレールを背負い、戦場の遥か後方から空挺部隊を射出する。
664 ⟶ 746行目:
: 打ち上げには極西地域に建造された電磁推進式のマスドライバーが用いられ、弾道ミサイルの使用を禁止する禁止プロトコルを回避すると同時に支配地域外からの観測に探知されない打ち上げを可能としている。電磁加速砲はマスドライバー開発の副産物であり、摩天貝楼要塞はマスドライバー施設の建造試験が真の目的であった。
: 当時衛星軌道上は旧帝国崩壊時の焦土作戦で生じたケスラーシンドロームにより壊滅状態となっており、レギオンとの戦争が優先され復旧が後回しにされていた事もあり<オペレーション・ディエス・イレ>前日まで発覚が遅れ、共和国を除いた生存国の主要防衛線へ致命的な打撃を与える事に成功した。
; 重機工兵型(アラネア)
: 30m超の巨大クレーンや解体用油圧ペンチを搭載した工兵型のレギオン。戦闘兵種ではないため火砲や装甲は有さないが、クレーンを用いて自走地雷を投射することで機動打撃群を迎撃する。
; 《無慈悲な女王》
: ロア = グレキア連合王国の南方戦線で確認されている指揮官型の識別名。レギオン側の正式名称は《ミストレス》。
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== 評価 ==
本作は、2016年に行われた第23回[[電撃小説大賞]]の大賞作品である{{Sfnp|このラノ2018|2017|p=16}}。「次のヒット作はこれだ! 新作ラノベ総選挙2017」([[ブックウォーカー]])では3位を獲得している<ref>{{Cite news |和書 |url=https://www.webdoku.jp/shinbunka/2017/09/01/210103.html |title=ブックウォーカー、第1回「ラノベ総選挙」作品を発表 |work=WEB本の雑誌 |date=2017-09-01 |accessdate=2024-12-31}}</ref>。『[[このライトノベルがすごい!|このライトノベルがすごい!]]』では、2018年版で新作部門1位・文庫部門2位を獲得{{Sfnp|このラノ2018|2017|pp=34,56}}、2019年版でも文庫部門5位に入っている{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=34}}。
== 既刊一覧 ==
=== 小説 ===
* [[安里アサト]](著) / [[しらび]](イラスト) / I-IV(メカニックデザイン)、[[KADOKAWA]]〈[[電撃文庫]]〉、既刊
*# 『86-エイティシックス-』2017年2月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86―エイティシックス―|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.2 -ラン・スルー・ザ・バトルフロント-<上>』2017年7月7日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86−エイティシックス−Ep.2 −ラン・スルー・ザ・バトルフロント−<上>|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.3 -ラン・スルー・ザ・バトルフロント-<下>』2017年12月9日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86―エイティシックス―Ep.3 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈下〉|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.4 -アンダー・プレッシャー-』2018年5月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.4 -アンダー・プレッシャー-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.5 -死よ、驕るなかれ-』2018年10月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.5 -死よ、驕るなかれ-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.6 -明けねばこそ夜は永く-』2019年4月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.6 -明けねばこそ夜は永く-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.7 -ミスト-』2019年9月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.7 -ミスト-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.8 -ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター-』2020年5月9日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.8 -ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.9 -ヴァルキリィ・ハズ・ランデッド-』2021年2月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.9 -ヴァルキリィ・ハズ・ランデッド-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.10 -フラグメンタル・ネオテニー-』2021年6月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.10 -フラグメンタル・ネオテニー-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.11 -ディエス・パシオニス-』2022年2月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.11 -ディエス・パシオニス-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.12 -ホーリィ・ブルー・ブレット-』2023年2月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.12 -ホーリィ・ブルー・ブレット-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Alter.1-死神ときどき青春-』2023年4月7日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Alter.1-死神ときどき青春-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Ep.13 -ディア・ハンター-』2024年1月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.13 -ディア・ハンター-|url=https://
*# 『86-エイティシックス-Alter.2-魔法少女レジーナ☆レーナ〜戦え! 銀河航行戦艦サンマグノリア〜-』2025年1月10日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Alter.2-魔法少女レジーナ☆レーナ〜戦え! 銀河航行戦艦サンマグノリア〜-|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322403000365/|publisher=KADOKAWA|accessdate=2025-01-10}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-915789-5}}
*# 『86-エイティシックス-Ep.14 -ペイント・イット・ブラック-』2024年9月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.14 -ペイント・イット・ブラック-|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322409000711/|publisher=KADOKAWA|accessdate=2025-09-10}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-916184-7}}
==== 外国語版 ====
798 ⟶ 883行目:
*# 2021年6月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://magazine.jp.square-enix.com/top/comics/detail/9784757573079/|title=86-エイティシックス- 3|publisher= [[スクウェア・エニックス]]|accessdate= 2021-06-10}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-7575-7307-9}}
* 安里アサト(原作) / しらび(キャラクター原案) / 染宮すずめ(作画) / I-IV(メカニックデザイン) 『86-エイティシックス- オペレーション・ハイスクール』 KADOKAWA〈MFコミックス アライブシリーズ〉、全2巻
*# 2021年1月21日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://
*# 2021年9月22日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://
* 安里アサト(原作) / しらび(キャラクター原案) / 山﨑博也(作画) / I-IV(メカニックデザイン) 『86-エイティシックス- -ラン・スルー・ザ・バトルフロント-』スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックス UP!〉、全1巻(未完{{R|漫画山}})
*# 2021年6月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://magazine.jp.square-enix.com/top/comics/detail/9784757573086/|title=86-エイティシックス- -ラン・スルー・ザ・バトルフロント- 1|publisher= [[スクウェア・エニックス]]|accessdate= 2021-06-10}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-7575-7308-6}}
* 安里アサト(原作) / しらび(キャラクター原案) / シンジョウタクヤ(作画) / I-IV(メカニックデザイン) 『86-エイティシックス- フラグメンタルネオテニー』 KADOKAWA〈MFコミックス アライブシリーズ〉、全3巻
*# 2021年9月22日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://
*# 2022年6月22日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://
*# 2022年12月22日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322210001259/|title=86-エイティシックス- フラグメンタルネオテニー 3|publisher= KADOKAWA|accessdate= 2022-12-22}}</ref>
* 安里アサト(原作) / しらび(キャラクター原案) / 染宮すずめ(作画) / I-IV(メカニックデザイン) 『86-エイティシックス- 魔法少女レジーナ☆レーナ 〜戦え!銀河航行戦艦サンマグノリア〜』 KADOKAWA〈MFコミックス アライブ+シリーズ〉、
*# 2024年3月28日発売<ref>{{Cite news|
*# 2025年3月28日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000371/|title=86-エイティシックス- 魔法少女レジーナ☆レーナ 〜戦え!銀河航行戦艦サンマグノリア〜 2|publisher=KADOKAWA|accessdate=2025-03-29}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-811447-9}}
<!-- プロジェクト:漫画#書誌情報より、「公式発売日以降の書誌のみ記述し、発売予定は記述しないでください。」 -->
== テレビアニメ ==
2020年3月に配信された「春のラノベ祭り!最新情報満載SP!『キミラノ』1周年大感謝祭」内で制作が発表され<ref>{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20200315dog00m200056000c.html|title=86-エイティシックス-:電撃文庫の人気ラノベがテレビアニメ化|work=MANTANWEB|date=2020-03-15|accessdate=2020-03-15}}</ref>、同じく2020年3月に[[AbemaTV]]にて配信された「アニプレックス48時間テレビ」内『ANIPLEX NEXT』にてメインキャストなどの情報が解禁された<ref>{{Cite
分割2クールで<ref>{{Cite web|和書|url=https://anime-86.com/news/?id=56956|title=第3弾PV公開!また2クール制作決定!|
=== スタッフ ===
822 ⟶ 908行目:
* シリーズ構成 - [[大野敏哉]]{{R|STAFF&CAST}}
* キャラクターデザイン - [[川上哲也]]{{R|STAFF&CAST}}
* サブキャラクターデザイン - 猪口美緒<ref name="allcinema371943">{{Cite web|和書|url=https://www.allcinema.net/cinema/371943
* 総作画監督 - 川上哲也{{R|allcinema371943}}、猪口美緒{{R|allcinema371943}}
* プロップデザイン - [[渡辺浩二]]{{R|allcinema371943}}、辻彩夏{{R|allcinema371943}}
839 ⟶ 925行目:
* 音楽制作 - [[アニプレックス]]{{R|allcinema371943}}
* チーフプロデューサー - 三宅将典{{R|allcinema371943}}、高林初{{R|allcinema371943}}、野瀬和也{{R|allcinema371943}}
* プロデューサー - [[中山信宏]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/column/383839|title=アニプレックス 中山信宏プロデューサー「今までのやり方を変えてでも前に進んで行かなきゃ」|アニメの現場から〜コロナ禍でアニメ作りはどう変わる?〜 第2回
* アニメーションプロデューサー - 藤井翔太{{R|allcinema371943}}
* アニメーション制作 - [[A-1 Pictures]]{{R|STAFF&CAST}}
845 ⟶ 931行目:
=== 主題歌 ===
; 「3分29秒」<ref name="official_op">{{Cite web|和書|url=https://anime-86.com/music/op/|title=MUSIC OPENING|
: [[ヒトリエ]]による第1クールオープニングテーマ。作詞・作曲はシノダ、編曲はヒトリエ。
; 「[[境界線 (amazarashiの曲)|境界線]]」{{R|official_op}}
: [[amazarashi]]による第2クールオープニングテーマ。作詞・作曲は秋田ひろむ。
; 「Avid」<ref name="official_ed">{{Cite web|和書|url=https://anime-86.com/music/ed/|title=MUSIC ENDING|
: [[澤野弘之|SawanoHiroyuki[nZk]]]:mizukiによる第1クールエンディングテーマ。作詞はcAnON.、作曲・編曲は[[澤野弘之]]。
; 「Hands Up to the Sky」{{R|official_ed}}
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=== 評価 ===
第6回[[
「[[ニュータイプアニメアワード|ニュータイプアニメアワード2021-2022]]」ではプロップ・メカデザイン賞で5位を獲得している<ref>{{Cite news
アメリカのアニメ評価サイト「Anime Trending」が主催した「第8回 Anime Trending Awards」での結果は以下の通り。
869 ⟶ 955行目:
|-
|ANIME OF THE YEAR
|86-エイティシックス-||2位|| rowspan="8" |<ref>{{Cite web
|-
|BOY OF THE YEAR
1,152 ⟶ 1,238行目:
| | | [[日本BS放送|BS11]] | [[全国放送|日本全域]] | [[日本における衛星放送#BSデジタル放送|BS放送]] / 『[[ANIME+]]』枠
| | 日曜 1:55 - 2:25(土曜深夜)(第1クール)<br/>日曜 2:25 - 2:55(土曜深夜)(第2クール) | [[中京テレビ放送|中京テレビ]] | [[広域放送|中京広域圏]] | 第1クールのみ『[[チュッキョアニメ]]』枠
| | 日曜 21:30 - 22:00 | [[アニメシアターX|AT-X]] | 日本全域 | [[日本における衛星放送#CSデジタル放送|CS放送]] / リピート放送あり<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.at-x.com/program/detail/13312|title=86-エイティシックス-|
| 2021年4月13日 - 6月22日(第1クール)<br/>2021年10月5日 - 12月28日(第2クール) | 火曜 2:29 - 2:59(月曜深夜) | [[讀賣テレビ放送|読売テレビ]] | 近畿広域圏 | 『[[MANPA]]』第2部
| refname=onair
| note = 放送前の3月28日には、TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11にて地上波特番が放送された<ref>{{Cite web|和書|url=https://anime-86.com/news/?id=56704|title=地上波特番放送決定!|
}}
{{放送期間|season=第22・23話
1,163 ⟶ 1,249行目:
| | | 群馬テレビ | 群馬県 |
| | | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠
| 2022年3月20日 - 3月27日 | 日曜 2:25 - 2:55(土曜深夜) | 中京テレビ | 中京広域圏 | <ref>{{Cite web|和書|url=https://bangumi.org/si/-1?si_type=3&event_id=15197&program_date=20220319&service_id=0x0C28
86ーエイティシックスー[終]#23
| 2022年5月17日 - 5月24日 | 火曜 1:59 - 2:29(月曜深夜) | 読売テレビ | 近畿広域圏 | 『MANPA』第1部<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.ytv.co.jp/86/
| 2022年3月以降 | 未定 | AT-X | 日本全域 | CS放送
| refname=onair2
1,180 ⟶ 1,266行目:
* [[ひかりTV]]
* [[Netflix]]
* [[
* [[バンダイチャンネル]]
* [[Hulu]]
1,200 ⟶ 1,286行目:
=== BD / DVD ===
{| class="wikitable" style="font-size:small;" border="1"
! rowspan="2"|巻 !! rowspan="2"|発売日<ref>{{Cite web|和書|url=https://anime-86.com/bddvd/|title=Blu-ray&DVD|
|-
! BD限定版 !! DVD限定版
1,222 ⟶ 1,308行目:
=== Webラジオ ===
シンエイ・ノウゼン役の[[千葉翔也]]とヴラディレーナ・ミリーゼ役の[[長谷川育美]]によるWebラジオ『'''第85.5区情報局'''』が、2021年3月22日よりアニプレックスの公式YouTubeチャンネルおよびニコニコチャンネルにて配信<ref>{{Cite web|和書|url=https://anime-86.com/news/?id=56706|title=公式WEBラジオ「第85.5区情報局」配信決定!|
=== 朗読劇 ===
電撃文庫30周年の記念企画のひとつとして朗読劇『'''READPIA READING STAGE『86―エイティシックス―』'''』が、2023年10月1日に[[ところざわサクラタウン]] ジャパンパビリオンホールAで、昼夜に全2公演行われた。<ref>{{Cite web|和書|url=https://readpia.jp/event/reading-stage-86/|title=『86-エイティシックス-』|イベント|READPIA|website=READPIA|accessdate=2023-09-17}}</ref>。
TVアニメで描かれたシンエイ・ノウゼンとヴラディレーナ・ミリーゼの物語を朗読劇化するもので、TVアニメのメインキャスト(千葉翔也(シンエイ・ノウゼン役)、長谷川育美(ヴラディレーナ・ミリーゼ役)、山下誠一郎(ライデン・シュガ役)、藤原夏海(セオト・リッカ役)、早見沙織(アンジュ・エマ役)、鈴代紗弓(クレナ・ククミラ役))が集結した<ref>{{Cite
=== プラモデル ===
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