削除された内容 追加された内容
あらすじ: 各巻のあらすじを記す形に編集。なるべく要点だけをまとめましたが、些末すぎるようであれば削ってください
タグ: サイズの大幅な増減
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集
 
(3人の利用者による、間の5版が非表示)
20行目:
| 開始日 = 2017年2月10日
| 終了日 =
| 巻数 = 既刊1516巻(2025年19月現在)
| 話数 =
| その他 = メカニックデザイン:I-IV
215行目:
: 「仔鹿」の正体が市民に公表された矢先、一人の「仔鹿」が害意をもって群衆の中で自爆する事件が起こってしまい、共和国人への、そして避難民や少数民族に対する根拠のない悪意と差別が加速していく。そしてその結果厭戦感情の広まった前線の一部部隊が逃亡を始め、その綻びを突くようにしてレギオンが攻勢を開始する。逃亡が逃亡を呼び、火力支援を失った前線が崩壊し、それを援護すべき機甲部隊は道を埋め尽くす逃亡兵に阻まれて機動できない、という悪循環の中、連邦軍はどんどんと敗走を重ねていく。連邦軍が瓦解しかかっている現状を前に、全ての方面軍で予備陣地帯への後退が指示される。それは、連邦の生産力を支える生産属領を戦場に変え、継戦能力を自ら削ぐことを意味していた。
: 多大な犠牲を払いつつも、機動打撃群や温存されていた大貴族の私兵らの活躍もあり、戦線は一応の安定を見る。戦闘中行方不明となっていたダスティンとアンジュが再会を喜び合い、チトリと別れた後、レギオン支配域を一人で踏破したユートがリュストカマー基地に帰還する中、連邦軍はある非道な決定を下す。それは、不満が載積する前線の兵士を、それでも戦い続けさせるために、撤退を封じるための地雷原を設置するという、共和国86区のそれとまるきり同じやり方だった。
 
; ペイント・イット・ブラック(Ep.14)
: 新たな「86区」と化した戦場の中でも、機動打撃群を始めとするリュストカマー戦区の面々は、レーナの的確な指揮もあり何とか戦線を維持していた。そしてそれと同時に、「三姫宮殿(ドムス・レギナールム)」と呼ばれるようになったレーナ、アネット、グレーテら機動打撃群司令部は、先の撤退に際して汚名を着せぬために一斉に更迭された各方面軍の高級参謀が集まる「戦史編纂室」と連携し、戦線の崩壊で断念を余儀なくされた反攻作戦「大君主作戦」の準備に取り掛かっていた。
: 何度目かのレギオンの侵攻の迎撃に出たシンたち機動打撃群は、シンが連合王国で撃破した二足歩行形態の高機動型と会敵する。しかし連邦軍の防御陣地帯の中、対高機動型戦術を確立した機動打撃群の相手とはならず、高機動型はあっけなく撃破される。戦術的にも妙手とはいえない高機動型の投入に違和感を覚えるシンだったが、その瞬間、擱座した高機動型から大量の黒い阻電撹乱型が出現する。戦場中に展開したその黒い阻電撹乱型の放つ閃光は記憶から心的外傷を呼び起こす力を有しており、その過去故にトラウマの多いエイティシックスたちは狂乱に陥る。
: 「精神撹乱型(ヴァネシード)」と名付けられた黒い阻電撹乱型の殲滅に向けてレーナたちが動き出す中、精神撹乱型の攻撃により昏睡したままのシンは、その意識の中で、レギオン総指揮官機「ノゥ・フェイス」からの接触を受ける。先の不可解な高機動型の襲撃は、レギオンと化したあとの身体となる機体のデモンストレーションだったのだと明かし、死ぬことも、互いに殺し合うこともないレギオンになろう、とのノゥ・フェイスの降伏勧告を、シンは決然と拒絶する。交渉決裂とみたノゥ・フェイスによる精神攻撃を受けるシンだったが、咄嗟にパラレイドの神経活性率を最大まで引き上げたレーナの決死の叫びにより、シンはなんとか現実世界への帰還を果たす。そしてその後、シンは、今までずっと話してこなかった首の傷跡の秘密を、兄につけられた傷跡のことをレーナに明かすのだった。
 
== 登場人物 ==
371 ⟶ 376行目:
; ユート・クロウ
: 戦隊長。赤系種の無口で無感情な少年。
: 摩天貝楼拠点攻略作戦で電磁砲艦型の砲身に吹き飛ばされ、多数の骨折や外傷性の気胸などの重症を負ったものの奇跡的な生還を果たした。「仔鹿(アクタイオン)」のチトリらと出会い、彼女らの死出の旅に付き添うことになる。彼女らの死を見届けた後、再びレギオン支配域を一人で踏破し、リュストカマー基地に帰還した。
 
====== 第5部隊“リュカオン” ======
422 ⟶ 427行目:
; イヴォーヌ・プリムヴェール
: 共和国暫定政府内の補佐官<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160566660828282884?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>で、聖マグノリア純血純白憂国騎士団の首領である白系種の女性。ギアーデ連邦によりエイティシックスが保護された後も有色種への差別姿勢を貫き、共和国内で地位を確立する。
; チトリ
 
: ユートが出会った「仔鹿(アクタイオン)」の一人。連邦に保護されていたが、人間爆弾として活性化して死ぬ前にもう一度故郷である共和国の街に戻ることを望み、同じ「仔鹿」たちとユートとともに、死出の旅に出る。
=== ギアーデ連邦 ===
; エルンスト・ツィマーマン
686 ⟶ 692行目:
: あらゆる電磁波と可視光を吸収し屈折し撹乱するレギオン。蝶の姿と大きさをしており、先発部隊として戦域に展開し敵のレーダーを欺瞞したり、ジェット機の[[エアインテーク]]に飛び込んでエンジンを無効化したりする。この機体の存在によって無線通信やレーダーは軒並み使用できず、レギオン支配地域の偵察も事実上不可能。共和国は知覚同調でこれに対処しているほか、連邦軍は高射砲で逐次焼き払い限定的ながら通信とデータリンクを機能させている。
: ロア=グレキア編では高密度かつ広域に展開し、太陽光を遮って寒冷化を起こすという戦略的な運用も行った。全長約10センチ、重量約2グラム。
; 精神撹乱型(ヴァネシード)
: 黒い阻電撹乱型のような見た目をしたレギオン。特殊な電磁波を放ち、対象の精神に干渉して強制的に心的外傷を呼び起こす。フラッシュバックを引き起こすにはそれなりの数が必要なうえ近距離での照射が必要だが、遠距離かつ少数による巧撃でも不安感や恐怖心を呼び起こすことは可能。休眠時は「投射外装塔(カブラリス)」に格納されており、主に他の戦闘兵種に搭載されるか、電磁投射型による投擲によって展開される。
; 対空自走砲型(シュタッヘルシュバイン)
: 戦争開始直後に全戦闘区域にばら撒かれ、制空権を完全に支配した。阻電撹乱型と合わせて人類側の航空戦力を完全に封殺している。
728 ⟶ 736行目:
;高機動型・量産型
:量産化にあたって大型化し、阻電撹乱型による光学迷彩や流体装甲は引き継ぎつつ、自由度の低いチェインブレードは2基のアーム付き高周波ブレードに置き換えられている。この武装の変化を含め、主目的は優秀な指揮官や兵士の脳を狙う「首狩り」と想定されたが、既に対処法が確立された特化機を量産するという非合理的な行動は人類側に疑念を生じさせる事となる。
; 高機動型・羽付き(オルニス)
: レギオン側呼称は「熾天使(セラフ)」。流体金属の翼を三対備えた超高機動戦仕様の高機動型。翼を構成する流体金属を射出することによる遠隔攻撃手段も備えている。エイティシックスたちがレギオンに降伏した際に、彼らの新たな体となるべく製造されたモデル。
; 電磁射出型(ツェンタウアー)
: 軽量級のレギオンを電磁カタパルトで打ち出すための支援用レギオン。数機で90メートルにもなるレールを背負い、戦場の遥か後方から空挺部隊を射出する。
736 ⟶ 746行目:
: 打ち上げには極西地域に建造された電磁推進式のマスドライバーが用いられ、弾道ミサイルの使用を禁止する禁止プロトコルを回避すると同時に支配地域外からの観測に探知されない打ち上げを可能としている。電磁加速砲はマスドライバー開発の副産物であり、摩天貝楼要塞はマスドライバー施設の建造試験が真の目的であった。
: 当時衛星軌道上は旧帝国崩壊時の焦土作戦で生じたケスラーシンドロームにより壊滅状態となっており、レギオンとの戦争が優先され復旧が後回しにされていた事もあり<オペレーション・ディエス・イレ>前日まで発覚が遅れ、共和国を除いた生存国の主要防衛線へ致命的な打撃を与える事に成功した。
; 重機工兵型(アラネア)
 
: 30m超の巨大クレーンや解体用油圧ペンチを搭載した工兵型のレギオン。戦闘兵種ではないため火砲や装甲は有さないが、クレーンを用いて自走地雷を投射することで機動打撃群を迎撃する。
; 《無慈悲な女王》
: ロア = グレキア連合王国の南方戦線で確認されている指揮官型の識別名。レギオン側の正式名称は《ミストレス》。
839 ⟶ 850行目:
 
== 評価 ==
本作は、2016年に行われた第23回[[電撃小説大賞]]の大賞作品である{{Sfnp|このラノ2018|2017|p=16}}。「次のヒット作はこれだ! 新作ラノベ総選挙2017」([[ブックウォーカー]])では3位を獲得している<ref>{{Cite news |和書 |url=https://www.webdoku.jp/shinbunka/2017/09/01/210103.html |title=ブックウォーカー、第1回「ラノベ総選挙」作品を発表 |work=WEB本の雑誌 |date=2017-09-01 |accessdate=2024-12-31}}</ref>。『[[このライトノベルがすごい!|このライトノベルがすごい!]]』では、2018年版で新作部門1位・文庫部門2位を獲得{{Sfnp|このラノ2018|2017|pp=34,56}}、2019年版でも文庫部門5位に入っている{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=34}}。2024202519月時点で全世界シリーズ累計部数は200386万部を突破している<ref>原作小説『86-エイティシックス-Ep.1314 -ディア・ハペイタート・イット・ブラック-』帯の表記より。</ref>。
 
== 既刊一覧 ==
=== 小説 ===
* [[安里アサト]](著) / [[しらび]](イラスト) / I-IV(メカニックデザイン)、[[KADOKAWA]]〈[[電撃文庫]]〉、既刊1516巻(2025年19月10日現在)
*# 『86-エイティシックス-』2017年2月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86―エイティシックス―|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321611000284/|publisher=KADOKAWA|accessdate=2018-05-04}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-892666-9}}
*# 『86-エイティシックス-Ep.2 -ラン・スルー・ザ・バトルフロント-<上>』2017年7月7日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86−エイティシックス−Ep.2 −ラン・スルー・ザ・バトルフロント−<上>|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321704000087/|publisher=KADOKAWA|accessdate=2018-05-04}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-893232-5}}
859 ⟶ 870行目:
*# 『86-エイティシックス-Ep.13 -ディア・ハンター-』2024年1月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.13 -ディア・ハンター-|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322302001112/|publisher=KADOKAWA|accessdate=2024-01-10}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-915071-1}}
*# 『86-エイティシックス-Alter.2-魔法少女レジーナ☆レーナ〜戦え! 銀河航行戦艦サンマグノリア〜-』2025年1月10日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Alter.2-魔法少女レジーナ☆レーナ〜戦え! 銀河航行戦艦サンマグノリア〜-|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322403000365/|publisher=KADOKAWA|accessdate=2025-01-10}}</ref>、{{ISBN2|978-4-04-915789-5}}
*# 『86-エイティシックス-Ep.14 -ペイント・イット・ブラック-』2024年9月10日初版発行(同日発売<ref>{{Cite web|和書|title=86-エイティシックス-Ep.14 -ペイント・イット・ブラック-|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/322409000711/|publisher=KADOKAWA|accessdate=2025-09-10}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-04-916184-7}}
 
==== 外国語版 ====