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'''GANTZの登場人物'''(ガンツのとうじょうじんぶつ)は、漫画『'''[[GANTZ]]'''』(集英社『ヤングジャンプ』連載)およびそれを原作とする[[小説]]版・[[テレビアニメ|アニメ]]版・[[映画]]版・[[舞台芸術|舞台]]版に登場する架空の人物について説明する。
 
[[声優]]はアニメ版GANTZのもの。アニメは「ねぎ星人編」から「あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編」、オリジナルの「玄野星人編」までの全26話で放送された。[[俳優]]は特記のない限り映画版GANTZのもの。[[VOMIC]]は集英社ヴォイスコミックステーション版のGANTZのもの。[[GANTZ:O]]はフル3DCGアニメーションGANTZ:Oのもの。
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: 身長は約160cm<ref>アニメ版では158cm、GANTZ:Oでは159cm。</ref>。黒髪のストレートヘアで色白、華奢な体格、切れ長で眉目<ref>原作(シーンによっては二重になるので奥二重ともいえる)、アニメ版、GANTZ:Oでは一重。実写版では奥二重である。</ref>は整っているが、どこか陰気さのある顔立ちをしている。初登場時は幼さの残る顔つきだったが、ねぎ星人編(17話)以降から端正に描かれるようになり、オニ星人編(219話)以降は美形キャラクターとして描かれるようになった<ref>アニメ版、実写版では最初から端正な顔立ちとして描写されている。</ref><ref>GANTZ:Oの映画化以降は、頻繁に公式から端正な顔と明言されるようになった。例えば映画GANTZ:Oのキャラクター紹介やカードゲームのキャラクター紹介で端正な顔と紹介されており、今では公式に美形のキャラクターとなっている。</ref>。
: 体育が苦手で運動神経は悪いが、クラスメイトたちを的確にヘッドショットするなど射撃能力は高い。また、頭脳はかなり優秀である<ref>『GANTZ/MANUAL』の能力パラメーターで「賢さ」が最大値になっている。また、公式の人物紹介で頻繁に明晰な頭脳、ずる賢い、頭がキレると紹介されている。作者曰く成績優秀で理系とのこと。数学が一番得意である。</ref>。
: 性格はきわめて屈折しており、初期の玄野や和泉以上に世の中を見下している。誰に対しても尊大な態度をとり、正義や善意を良しとせず、そういった人物を「偽善者」呼ばわりするため、共同戦線を張る仲間たちからの印象は悪い<ref>自身の足を引っ張る、邪魔をするなどの人間にはとくに容赦がなく、田中星人編では自分にXガンを誤射した中島を容赦なく殺している。</ref>。ただし同じく屈折していた玄野(初期)には「同じ目をしている」という理由で点数を譲ろうとしたり、似た気質を持つ和泉とは交友関係を結んでいた<ref>もっとも和泉が吸血鬼たちに襲撃された際には、桜井に連絡こそしたものの「点数にならない」などの理由から見殺しにしている。</ref>。基本的にクールだが、計算外の事態に陥るとパニックになったり、泣き叫ぶなどの精神的な脆さをもつ。また、極度の[[マザーコンプレックス|マザコン]]<ref>実写版『GANTZ』ではプロデューサーがインタビューでの監督との話し合いで『(原作)後半の色っぽい西を出してほしい。悪役に徹することを決定したから本郷君自身も、「過去の弱さなどの描写は出てこないので、その部分は全部排除して、西の残虐さ悪役に徹します」と言ってました』と発言しており、マザコンの部分は描写されなかった。</ref>で、追いつめられると「ママ」に助けを求める癖がある。異常性癖の持ち主でもあり、人の死や破壊に[[性的興奮]]を覚える<ref>3巻の猫殺しや26巻のクラスメイト虐殺・特殊部隊との戦闘時に勃起している。</ref>。日常生活においても快感を得るために猫をXガンで殺したり、その首をビン詰めにしたりするなど、[[ネクロフィリア]]や[[サディズム]]に相当する残虐性を見せる。このように性格面では徹底したヒールであるが、カタストロフィ編(341話)ではピンチに陥っていたタケシを身を挺して救ったり<ref>そのため、タケシからは「絶対いい人」と好意的に見られた。</ref>、クラスメイト虐殺の際には[[恋文|ラブレター]]を渡してきた女生徒だけは殺さないなど、ある程度の良心的な一面も持っている。
: ミッションにおいては武器やコントローラーを使いこなし、星人の撃破や仲間の援護よりも、まず自分が生き残ることを優先する。玄野たちがガンツの部屋に来る1年前からミッションに参加している古参メンバーであり、ガンツに関する知識は豊富。ミッションでの経験や戦闘を記録した「黒い球の部屋」という[[ウェブサイト]]を運営しており、劇中におけるガンツフリークの溜り場となっている他、和泉や菊地に大きな影響を与えている。
: 田中星人編で死亡するも、その半年後、オニ星人編で(玄野の頼みで)風により再生される。過去に和泉とミッションを共にしているが、和泉は記憶のリセットにより覚えていない。インターネットを通じて世界各国と常に情報交換を行っている。迫り来る[[カタストロフィ]]を知り得ており、ぬらりひょん編終了後にはその情報をメンバーに教え、あと1週間で異変が起きると告げる。西自身は核戦争が有力な説であると説いていた。
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; 風 大左衛門(かぜ だいざえもん)
: あだ名:「'''いなかっぺ大将'''」<ref name="nickname-I">かっぺ星人戦終了時。</ref>、「'''きんにくらいだー(仮)'''」<ref name="nickname-K">オニ星人戦以降。</ref>
: [[博多]]出身の[[格闘家]]で本作品の主要人物の一人である筋骨隆々の大男。中国武術の[[八極拳]]の使い手。幼少期から、老けた顔と年齢に合わない非常に筋骨隆々で[[筋肉質]]な体格でありのため、「オッサン」というあだ名で呼ばれていた。喧嘩で最強になるべく、日本一の人口を誇る東京へと上京し、自分と互角に渡り合える相手を探す。池袋の大多数のヤンキー、幾つかの高校の[[番長]]<ref>立花浩治、鬼塚千明、博多の番長に勝利している。立花は空手部主将(霞龍一)を秒殺するほどの実力を持ち、鬼塚は将来を嘱望されたヘビー級プロボクサーであるが、いずれもあっけなく倒してる。風曰く「まだ博多の方がマシな奴おった」とのこと。</ref>、さらにはメキシコ人のボクシングスーパーライト級世界チャンプをあっさりと倒すなど身体能力は人間離れしている。スーツを着た玄野と一時ながらも渡り合い、星人かと怪しまれたほどである。成人男性を片手で持ち上げる程の怪力も有し、「素手でガンツ最強王決定戦」では一位に選ばれている<ref name=":1">{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|pages=152}}</ref>。
: 死因は[[銃殺]]。新宿大虐殺にて和泉に挑むも[[射殺]]され、ガンツの部屋に転送される。口数は少ないが男気に溢れ、ミッションではチームプレイへ参加し、メンバーと一緒に訓練するなど協調性も見受けられる。また、タケシから「筋肉ライダー」という架空のヒーローとして慕われているが、はっきりと否定できずにいる。オニ星人編で累計115点を獲得した際にはタケシのために残留を選択、玄野の要望により西を再生する。その後、タケシの死の原因が虐待であることを知ったことから情が移り、彼を引き取る。野外で八極拳の鍛錬をしている最中、それを常に間近で見ていたタケシが、大阪での闘いで見よう見まねで自分の技を使ったところを見て、驚くと同時に感動し親心を抱くようになる。そして、強さの証を立てるための戦いをくだらないと考えるようになり、守りたい者のための戦いこそ、自分の生きる道であると自覚する。タケシと共に野宿を繰り返していたようだが、大阪編終了後は鈴木の家に招かれることとなる。
: ミッション開始時には武器を持っているが一切使用せず、ガンツスーツによる格闘のみで戦う。肉弾戦においては作中のガンツメンバー最強の男である。
: ラストミッションを戦い抜き、無事に生還。ガンツ空間から解放される。この際、かけがえのない仲間の死を悔み、これを再生するよう西に懇願するなど、情の厚い姿を見せている。
: カタストロフィ編では加藤らと行動を共にし、ガンツのシステムを生み出した異星人との邂逅。ガンツの真実を知る。
: なお、タケシと並んで東京チーム加入以降は一度も命を落とすことが無かった数少ない人物である。
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: 同じく掲示板を通して知り合った「トンコツ」という少女のアドバイスにより、超能力を使って多くの人々を助けるという生き方を決意する。死因は銃殺。新宿大虐殺で和泉を後一歩と追い詰めるが、彼の放った弾丸で命を落とし、部屋に転送される。ミッションでは坂田と共に超能力を駆使し活躍する。オニ星人編において火炎属性型の幹部に焼き殺されるが、同ミッションで100点を取った坂田により再生される。
: ラストミッションを戦い抜き、命からがら生還。ガンツ空間から解放される。後に脳の[[コンピュータ断層撮影|CTスキャン]]を撮り、[[爆弾]]が取り除かれていることを確認する。
: カタストロフィ編では最愛のトンコツを殺害されてしまい、そのことから異星人への復讐に駆られ、超能力の効果が以前とは比較にならないほど向上したが、異星人であれば(躊躇いこそしたものの)女子供も殺害し、自分の前に幻影として現れた坂田とトンコツの静止にも耳を貸さず、情緒不安定の一途を辿っていく。そして最後には異星人の砲撃の餌食となり、下半身と両腕を吹き飛ばされる。その際最後の最後で自分の残虐さを悔いて砲撃に巻き込まれそうになった異星人の子供たちを超能力で守り、坂田とトンコツの幻影に出迎えられながら笑顔で息を引き取る。死亡回数は3回と、作中最多。
:* 元々は作者が別に考えていた超能力モノの話のキャラクターである<ref>{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|pages=139}}</ref>。
; 下平 玲花(しもひら れいか)
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: 声 - [[生天目仁美]](アニメ版)/[[藤田咲]](VOMIC版) 演 - [[夏菜]](映画版) / [[浅川梨奈]]([[SUPER☆GiRLS]])(舞台版)
: あだ名:「'''巨乳'''」
: 本作品の初期ヒロイン(初期)の一人。[[ショートヘア|ショートカット]]でスタイル抜群の美少女。心根の優しい性格だが、いささか自分本位かつ無神経な一面を持つ
: 死因は自殺。自宅の浴室で[[自殺未遂]]([[リストカット]])をし、ガンツの部屋に転送される。入浴時に全裸だったため、そのまま転送されて初登場で玄野らに裸体を見られている。転送直後は夢だと勘違いして全裸のまま横になったことで危うくヤクザに[[強姦]]されそうになり、加藤に救われる(このことがきっかけで加藤を意識するようになる)。
: そのルックスの良さから着替えを覗かれたり、強姦未遂に二度も遭ったりしている。学校では成績優秀で真面目であったが、母親(声 - [[よのひかり]])からの過剰な期待がストレスとなり、プレッシャーとなっていた。しおり(声 - [[三橋加奈子]])という妹がいる。
: 加藤の優しさと逞しさに惚れ込むが、ガンツによって複製されたため(ガンツによって自殺未遂にもかかわらず複製され、岸本が2人になるという現象が起きたため)自宅に帰れなくなり、玄野の家に居候する。だが、玄野は岸本に好意を無視し抱いいたが、岸本は玄野に興味がなく加藤の話ばかりしていたため、田中星人戦後ついキレた玄野と口論謝りがら彼の家を出ていく。その後ガンツ部屋で玄野と再会したやいなや、「本当は加藤くんの家に行きたかった」と精一杯取繕う言動が、玄野の破壊衝動に拍車かけることとなる(後に岸本自身も内省している)
: 仏像編で千手観音の酸から加藤を庇い、想いを伝えながら絶命する。カタストロフィ編では、ガンツを生み出した異星人によって再生させられるが、すぐ消滅させられる。
: なお、オリジナルの彼女は自殺未遂後、普通の生活を送っている。あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編後、玄野にナンパされ、ぬらりひょん編後には加藤と会っており、加藤にナンパされた際には満更でもない態度を見せている(承諾したのかどうかは不明)。カタストロフィが終わりかけるころには、玄野とイヴァ・グーンドの決闘をモニター越しに見ている。
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: 声 - [[永野広一]]/演 - [[小松利昌]]
: あだ名:「'''山田くん'''」(原作の死亡者リストでは「'''メガネ'''」と書かれている)
: 練馬東小学校一年[[諭]]をつとめる眼鏡をかけた若い男性。死因は事故死。仕事から[[スクーター]]で帰宅中に余所見からトラックに突っ込み死亡し、転送される。現実主義者で、ガンツのミッションをテレビの企画だと思い込んでいる。大きなねぎ星人に襲撃され、両腕を失う重傷を受けながらも、最後まで自分が置かれた現状に目を向けることができないまま失血死する。
: アニメ版では稲森の代わりに畑中を誤って殺してしまい、精神崩壊を起こしたまま殺害された。
; 稲森 貴史(いなもり たかし)
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: 声 - [[飯島肇]]/演 - [[小林一英]]
: あだ名:「'''ヤクザA'''」
: [[暴力団]]土居組の組員で、吉岡の部下。死因は銃殺。[[スナックバー (飲食店)|スナック]]で飲んでいたところを、対抗組織の襲撃を受け、全身を蜂の巣にされ死亡。粗暴かつ残忍な性格で、全裸で部屋に転送された岸本をいきなり[[強姦]]しようとしたり(加藤の妨害により未遂に終わる)、堅気の人間にも躊躇なく暴力をふるうなど任侠心は持ち合せない卑劣漢。子供ねぎ星人を殺害後、襲来した大きなねぎ星人に頭突きを喰らわせるも、スーツ未着の状態でダメージを与えられるはずもなく逆に捕まってしまい、最期は稲森(アニメ版では山田)が放ったXショットガンの盾にされ爆死。実写版でも大人ねぎ星人に片足を切られた後に同様の結末を迎えており、死体が両足だけ残るという原作以上にむごい最期を遂げている。
; 吉岡 清(よしおか きよし)
: 声 - [[諸角憲一]]
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: 声 - [[佐々木敏]]
: 元東京都知事の[[政治家]]。64歳。死因は病死。[[悪性腫瘍|末期ガン]]が発覚して政治家を引退。半年近くもの間、闘病生活を続けていたが病室で死亡し、部屋に転送される。30歳も年下の妻・幸恵と、小学生の息子・真也の3人家族。ミッションのエリア外に出てしまったため、脳内爆弾が作動し死亡。その後、玄野と岸本が彼の頭の無い死体を発見している。
: アニメ版では元大物政治家で、現役のころは国を動かすほどの絶大な権力を持っていたという設定<ref>{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|page=22}}</ref>。また、原作と異なり玄野と岸本は子ねぎ星人を殺害した場に居合わせていたため、2人に死体を発見されていない。
: 実写映画版には未登場。
 
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: 北条の[[ストーカー]]。死因は事故死。幾度とない自身のストーキングから逃れようとする北条のバイクの後部座席に勝手に跨るも、トラックの玉突き事故に遭い彼と共に部屋へ転送される。本編では名前非公開。
: 年齢不詳<ref>GANTZ/MANUAL(34頁)のアニメ版設定では高校生となっている。</ref>かつ謎が多く、無口な性格。前述の性格と前髪で顔が隠れていることから、[[ホラー映画]]の『[[リング (1998年の映画)|リング]]』に登場する人物を連想され、北条から「[[山村貞子|サダコ]]」とあだ名を付けられ不気味がられている。
: ミッションでは戦闘そっちのけで北条の後を付け続ける。ガンツのルールを明確に把握していたわけではないが、北条とのペアルックとの妄想からスーツは着用している<ref name=":2">{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|pages=123}}</ref>。また、アニメ版ではミッション開始前に部屋で犬と戯れている姿が見られた。髪で隠れてまったく素顔を明かさなかったが、仏像編にて美しい女性であることが明らかとなり、その美貌はゲイの北条の心を捉えるほどである。千手観音を守る四天王像を相手に、北条をサポートする役回りで共闘し奮戦するも、千手観音のあまりの強さにす術も無く、その酸により胴体を溶かされ致命傷を負い、北条との初めてのキスを交わし息を引き取る。北条のストーカーと言われるが、本人としては告白のチャンスをうかがっていただけである。ストーカー歴は2か月で、街角で見かけて一目惚れしたとのこと<ref name=":2" />。
: ゲーム版での名前は「'''仲山貞子'''」で、メインキャラクターに追加されている。あだ名は「'''ストーカー'''」。
: 実写映画版には未登場。
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: 声 - [[川中子雅人]]
: あだ名:「'''ゾクA'''」<ref name="nickname-B" />、「'''[[暴走族#呼び換え運動|チンソうダン]] その1'''」<ref name="nickname-F" />
: [[暴走族]]。死因は[[刺殺]]。他の暴走族に騙されて仲間と共に[[私刑|リンチ]]に遭い、部屋に転送される。本編では非公開。
: 残忍かつ横暴な性格で、成り上がるためなら手段を選ばず、暴力団とも交際するなど、他の暴走族からも強い恨みを抱かれていた。つるんでいる暴走族仲間たちも揃いも揃って似た物同士の無法者ばかりであるが、仲間内ではリーダー格として慕われ、「テッちゃん」の愛称で親しまれている。妻・遥香と息子・永吉(彼が尊敬する[[矢沢永吉]]から命名した<ref>{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|pages=125}}</ref>)の三人家族であり、[[結婚]]も[[出産]]も早かった。他の暴走族三人とは異なり、玄野がスーツにこだわる様子を見てその重要性を見抜くなど、生来の勘の良さを持つ。その反面、ガンツのルールを全く把握できないままミッションから帰還したため、ミッション終了後にXガンを持ち出す。自身から金を取り立てようとした暴力団員で高校先輩でもある岩城(声 - [[白熊寛嗣]])を手に掛けたことで調子に乗り、罠にはめた暴走族に対する復讐に使おうとした所で脳内爆弾が作動し、目・鼻・耳から血を流して絶命する。アニメ版では母乳の出ない妻のために牛乳を買いに行く途中で暴走族と会っており、死因も「教えろ、ガンツ!」という心の叫びが口に出てしまったことが要因とされ、原作とは違って流血の際も即死せず(この時、死の間際に妻と電話しているが、母乳が出たことを聞き「俺はもう用済みかよ」と逆にショックを受ける)、直後に頭が砕け散った。
: アニメ版では、「人のことを考えているからこそリーダーが務まるのだろう」という監督の意向<ref>{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|pages=89}}</ref>により、短気ながらも他人への度量が深く、自らの将来に悩む、やや善良かつ良心的な性格となっている。また、家庭や仕事場などのプライベートについても細かく描かれている。息子を持ち命の尊さに目覚めたとのことで、作中では杉原亮太に対する不平を述べる仲間に対し、「ガキってのはうるさくて当たり前なんだよ」と諭したこともあった。そのため、岸本を強姦しようとした暴走族の仲間を咎めたり、散々自分たちをコケにした挙句に仲間の一人を殺害した西であっても、彼が鈴木星人に襲われた際は仲間を殺害したことを謝罪する条件を出した上で救おうとしている。一方で仲間たち、沼田考え方対立もおき違いからトラブルを起こしており、この事が欣二対立原作起きる前信介)段階から、不協和音が生じ始めていた描写がある)、それが引き金死の遠因となって欣二の死を招いてしまっている。また原作同様に岩城をXガンで殺したり、自分の境遇から逃げるように暴走族に復讐しようとして自滅したりと、その倫理観の水準は著しく低かった。
: 実写映画版には未登場。
; 杉本 カヨ(すぎもと カヨ)
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: あだ名:「'''おばあちゃん(ババア)'''」
: 亮太の祖母。死因は事故死。夕方、亮太を両親の元へ車で送る際にトラックの[[玉突き事故]]に遭い、転送される。加藤の説得によりスーツを着用するも、自分に置かれた現状をほとんど理解できない上戦闘力も皆無であり、亮太を守ることで精一杯である。亮太と共に民家のガレージに隠れるものの、田中星人の襲撃を受ける。亮太をかばうために田中星人に立ち向かうもまるで歯が立たず、スーツと三半規管を破壊され致命傷を負う。満身創痍の身になりながらも亮太を庇い続け(アニメ版では振り絞るような声で気遣う言葉も投げ掛けている)、最期は亮太を抱きしめながら息を引き取る。
: アニメ版では姓が「'''杉原カヨ'''」という名前になっている。
: 実写映画版ではスーツ未着用のままミッションのエリアに転送され、亮太共々田中星人に殺害される。
; 杉本 亮太(すぎもと りょうた)
: 声 - [[小林由美子]]/演 - [[春名柊夜]]
: あだ名:「'''ガキ'''」
: 杉本カヨの孫。死因は事故死。小学校の終業式の帰りにカヨの家に通信簿を見せに行き、その帰りに事故に遭った。子供ということもあってか性格は自己中心的でわがまま。カヨ同様に自分に置かれた現状に理解できず、終始わがままを言っては彼女を困らせている。カヨと共に民家のガレージに隠れていたものの尿意を催し、用を足していたところを田中星人の襲撃を受ける。そして最期はカヨに抱きしめられながら死亡する。アニメ版ではカヨと共に欣二・春哉についていく形でミッションを放棄しかけるが、目の前で欣二の頭が吹き飛んだのを目の当たりにし、引き返した。
: アニメ版ではカヨと同様に「'''杉原亮太'''」という名前になっている。
: 実写映画版ではスーツ未着用のままミッションのエリアに転送され、カヨを探し回っている間に田中星人とぶつかってラジカセを故障させてしまい、怒った田中星人にカヨ共々殺害される。
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: 声 - [[園崎未恵]]
: あだ名:「'''美形'''」<ref name=":0">{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|page=126}}</ref>
: 母性本能の強い巨乳の美女。死因は事故・[[転落死]]。峠道でバイクを運転中、スピードの出し過ぎでカーブを曲がりきれず、ガードレールを突き破って転落して死亡し、転送される。本編では非公開。
: 玄野に興味を持ち、いきなりの[[セックス]]要求に戸惑いつつも玄野の[[初体験 (性行為)|初体験]]の相手となる。[[キックボクシング]]のジムに通っており試合経験もあるなど戦闘能力は高く、自分の置かれた状況をある程度把握し、リーダー格であった加藤の指示を仰ぎ、チームワークを張るなど、優れた適応力・状況判断力を持つ。玄野を誰よりも意識し、自分を認めさせるため単身千手観音に挑む。優れた体術を駆使して剣を持っていた左手首を折り、水瓶を蹴り上げて[[酸]]を浴びせ狂時機を破壊に追いやって、一時は勝利を確信するが、不意に放たれた灯篭レーザーで体を貫かれて絶命する。公式ファンブックでは能力が高いにもかかわらず死んでしまった要因として「彼女にはかっただけ」と評が挙げられ、パラメータでも運の低さが強調されている<ref name=":0"/>。
: 後のミッションにおいて玄野は岸本と共に彼女の再生も考えるが、結局は西が再生される。カタストロフィ編では、ガンツを生み出した異星人によって再生させられるが、すぐ消滅させられる。
: 年齢不詳だが、公式ファンブックでは「車の免許を持っているところから察すると20代前半ぐらいか?」と推測されている<ref>{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|page=55}}</ref>。
: アニメ版では、髪型が[[三つ編み]]から[[シニヨン]]に変更されている。
: 原作では家族構成などの描写はないが、アニメ版ではかなり年の離れた映画マニアの兄がいる事が明かされている。
: ゲーム版ではメインキャラクターに追加されている。あだ名は「'''[[たらこ#たらこから名づけられたもの|たらこくちびる]]'''」。
: 実写映画版には未登場。
:* 作者の奥曰くによれば、映画『[[トゥームレイダー]]』のヒロインを演じる[[アンジェリーナ・ジョリー]]に影響を受けた結果、生まれたキャラクターである<ref>{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|pages=127}}</ref>。
; 東郷 十三(とうごう じゅうぞう)
: 声 - [[白熊寛嗣]]
: [[自衛隊員]]。死因は事故死。都内における重要な任務を終えた後、車での帰宅途中に酔っ払いの車に突っ込まれ、転送される。本編では非公開。
: 一貫して寡黙な性格であり、必要最低限の会話しかしない。スーツに関心を示さず、武器だけを手に取るなど、自分の置かれた状況を理解していたわけではないが、ミッションエリアに転送された際は即座に状況を把握し、戦闘にも積極的に参加する。
: 狙撃の名手であり[[銃器]]の扱いに非常に優れ、Xショットガンの射程距離を測る余裕を見せた上で情報提供も行う。そして、スーツ未着用であるにもかかわらず、多数の星人を次々と撃破し仲間のピンチをも救うなど、ミッションそのものに多大な貢献を果たす。千手観音との戦闘では、始めは他の星人と同様にXショットガンで遠距離から狙撃するが、狂時機によって悉く再生されてしまい、さらには狙撃場所を見破られ灯篭レーザーによる反撃を受けるも何とか攻撃を躱し切る。その後は肉弾戦による奇襲戦法で挑み、あと一歩のところで灯篭レーザーによって返り討ちに遭い絶命する。
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; 近藤 裕太(こんどう ゆうた)
: 声 - 飯島肇
: [[ディスコ|クラブ]]の[[DJ]]。死因は事故死。クラブでDJを行った後に昼まで飲み、バイクでの帰宅中に誤って歩道に突っ込み、転送された。本編では非公開。
: 渋谷では「DJコンタ」として、名の知れた存在である様子<ref name=":5">{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|page=129}}</ref>。当初は状況が掴めずにいるが、加藤の強引な説得でスーツとXガンを持ち込む。スーツ未着用で毘沙門天を撃破するが満身創痍となり、スーツの必要性を実感してこれを着用。千手観音に挑むも、苫篠ともども灯篭レーザーによって瞬殺されてしまう。
: 実写映画版には未登場。
; 苫篠 次郎(とましの じろう)
: 声 - [[中國卓郎]]
: 中学生。死因は事故死。学校をサボり、渋谷で遊んでいたところをバイクに突っ込まれて死亡し、転送される。本編では非公開。
: いつも[[渋谷]]の街で遊んでいるようで、近藤とは互いに面識がある。DJに憧れ、なれた時は「トマオ」と名乗ろうと考える<ref name=":5"/>。ミッションでも近藤とともに行動する。途中からスーツを着用し、二人で千手観音を倒そうと目論むが、近藤ともども灯篭レーザーによって瞬殺されてしまう。
: 実写映画版には未登場。
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; 岡崎 明俊(おかざき あきとし)
: 声 - [[遠藤純一]]/演 - [[古澤裕介]]
: [[銃|ガン]]マニア<ref>GANTZ/MANUAL(56頁)のアニメ版紹介文では「[[ミリタリー]]オタク?」となっている。</ref>のサラリーマン。休日に友人と河原で[[サバイバルゲーム]]に興じていた最中、川に転落して溺死し、転送される。本編では非公開。
: 肥満体型の[[おかっぱ頭]]で、[[迷彩服]]を着ている。銃器や[[サバイバルナイフ]]といった武器類に精通していることから、Xショットガン2挺を携えて積極的に戦闘に参加し、星人に果敢に挑む玄野を尊敬の眼差しで見ている。風神を嬲り殺しにしたことで自信がつき大仏に挑むも(アニメ版では精神錯乱を起こして大仏に近寄ったため)あっさり捕まってしまい、そのまます術もなく頭から食い殺される。
: 実写映画版でも、原作とは風貌が異なるものの登場している。Xショットガン1挺だけを持って参戦しており、向かって左側のおこりんぼう星人に先制攻撃をかけて一発で粉砕するが、もう1体に踏み潰されて死亡。
; 徳川 夢想(とくがわ むそう)
: 声 - [[楠見尚己]]/演 - [[土平ドンペイ]]
: あだ名:「'''ボウズ'''」<ref name="nickname-B" />
: [[仏僧]]。宗派は不明<ref>[[浄土教]]系の教義や[[南無阿弥陀仏]]を最も多く唱えるが、[[法華経]]系の[[南無妙法蓮華経]]も唱えるため。</ref>。死因は事故死。愛車の[[フェラーリ]]に乗り帰宅途中、[[飲酒運転]]が祟って事故を起こし、転送される。本編では非公開。
: テレビのバラエティ番組などに一時よく出演していたという経歴を持つ著名人<ref name=":5"/>。ガンツの部屋において、他の初参加メンバーに対し、[[宗教者]]としての観点から[[説法]]を行い、彼らの状況判断を狂わせる。説法を行うなど坊主らしい姿を見せる一方、本性は強欲そのもので、金や名誉や女を手に入れることを人生の目標としている<ref name=":5"/>。一人ガンツ部屋に取り残された際は神に救いを求めた。経を唱えておこりんぼう星人を静まらせようとするが、通用するわけもなくそのまま掌に押し潰されて死亡。
: 実写映画版では博物館の展示室に逃げ込むが、千手観音に斬殺される。
; 池 俊一(いけ しゅんいち)
: 声 - 白熊寛嗣
: 会社員。会社に向かう途中でスポーツカーに轢かれて死亡し、転送される。生前は会社で同僚や上司の不平ばかり言っていたが、徳川の説法を信じていたため、そんな自分が地獄に堕ちないかを心配している<ref name=":5" />。ミッションを放棄してエリア外に出たため爆死する。
: 実写映画版には未登場。
 
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: 演 - [[久保田悠来]](舞台版)
: あだ名:「'''和泉くん'''」
: 玄野の学校に転入してきた高校生。[[ヒトの髪の色|黒髪]]の[[ロングヘア]]が特徴。身長187cm、容姿端麗、学年トップの成績、[[黒人]]並の運動神経を持つ。そのため、転入先の生徒たちからは欠点らしい欠点がないと評されている。ただし、本人曰く(転校前は)男子校で、兄弟も男ばかりであるため、女性が苦手。
: かつてはガンツ部屋の住人(リーダー)で、100点を獲得して開放された過去を持つ。だが、その万能さゆえに何事も上手くいき過ぎてしまい、興奮を感じることもできない退屈な日常を嫌悪するようになる。そんな時、いつしか西の運営するサイト「黒い球の部屋」に魅了されるようになる。そして、サイトに掲載されていた「くろのけい」という名前から辿り、玄野と同じ学校に転入。不良に袋叩きにされながらも平然としている玄野を見て、「くろのけい」と同一人物であると確信する。その後、学校に襲撃をしてきたチビ星人に自ら挑み、得体の知れない敵への恐怖よりも生死を賭けた戦いのスリルに歓喜。この経験から「黒い球の部屋」に一層執着するようになる。
: その後、自室から小さな黒い玉が現れ、「できるだけ多くの人を連れて来るように」とミッションの参加条件を提示され、人殺しに躊躇しながらも遂には決意。黒人に扮して新宿大虐殺を敢行し、387人を殺傷する<ref>この時に用いられた大量の銃の入手経路は不明。GANTZ/MANUAL(132頁)では「国内の高校生が簡単に入手できるものではない」「米軍勤務の知人か、銃の密輸ができる金と権力でもあるのだろうか」とコメントされている。</ref>。学校で人気者を演じていたのは疑われないための保険であった<ref>{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|page=131}}</ref>。その後、都庁第一展望室にて小島を人質に取り、玄野を呼び出して銃による[[一騎討ち]]を行い、玄野に命中させるもXガンのロックオン機能により被弾・死亡し、再びガンツの部屋の住人となる。
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; 坂田 研三(さかた けんぞう)
: あだ名:「'''アホの、、、'''」
: 桜井に超能力を伝授した男(超能力については[[GANTZ#超能力]]を参照)。常に[[サングラス]]をかけており、右目の下に泣きボクロがある。インターネットの掲示板で自殺予告した桜井を救うべく接触し、彼に「力」を与える。彼もまた、ある男から超能力を伝授された身である。桜井同様いじめられた経験があり、超能力を用いていじめた相手を殺した過去を持つ。性格は感化されやすく、桜井の正義感に心を動かされる局面もある。だが、人を自殺に追い込むような人間をクズと見なし「殺されて当然」と考え、新宿大虐殺の犯人の正体である和泉(坂田のみ超能力によるスキャンで見破っている)への襲撃の知らせが来ても、桜井に他のメンバーへ連絡を回すこともさせずに「死んで当然」だと見殺しにするなど、倫理面においてやや狭量シビアな面もある。(法に則れば死刑は確定の悪人であり、自分を殺した相手ともなれば流石に仕方のない所はあるが)桜井からは「師匠」と呼ばれているが、[[坂田利夫|アホの坂田]]を連想させるためか、最初は嫌がっている。
: 死因は銃殺。新宿大虐殺で和泉と対決し、超能力を駆使するも死亡、転送される。かっぺ星人編ではスーツなしにもかかわらず、超能力を使い、多くの仲間を助けている。
: 桜井を再生させ共に生き残ろうと考える一方、メンバー間の「死んだら何度でも生き返らせようという姿勢」には否定的な見解を示し、自分の身体の限界も含め「(自分が死亡しても)生き返らせようなんて思うな」と桜井に言い残す。
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: 玄野を追い詰めるも、Xガンのチャージショットでスーツを壊され退散。オニ星人編において、富岡らと共にオニ星人の幹部に戦闘を挑むも、火炎属性型の幹部に瞬殺されてしまう。
; 芳賀 綾太郎(はが りょうたろう)
: 富岡の仲間の1人で、丸刈りに恰幅の良い体型をしたベレー帽を被った青年。彼とは高校時代から仲が良く、いつもつるんでいた腐れ縁だった。自分では親友だと思っているが、実際には運転手をさせられるなど便利に使われている。
: 玄野を追い詰めるも、Xガンのチャージショットでスーツを壊されたうえで両脚を破壊される。部屋に戻っていないことから、そのまま[[失血死]]したと思われる。
; 岩本 薫(いわもと かおる)
: 富岡の仲間の1人。1年ほど前、渋谷で富岡に出会い意気投合して、仲間に加わった。彼等とつるんではいるが完全に信用はしていないらしい
: ミッション初参加後、他メンバーたちが生還できたことを喜んでいる中唯一仲間の上田が死亡したことを玄野たちへ怒りを交えながら問い詰めていた。
: 小島多恵編では、富岡達と共に和泉側につく。多恵を発見して殺そうとするが、ステルス機能ですぐそばに潜んでいた玄野に殴り飛ばされ、意識を失ったまま死亡。
; 上田 義治(うえだ よしはる)
: 富岡の仲間の1人。中学時代からの友人である岩本の誘いでグループに加わった。
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: あだ名:「'''ド変態'''」<ref name="nickname-L" /><ref name="nickname-M" />
: 筋肉質で、ルーズミディアムのヘアースタイルに短い顎鬚を生やしている色男。通称「クワバラ」。[[性依存症|セックス依存症]]であり、ミッション中であってもそこに「女」がいれば、星人であろうと見境なくレイプする(ぬらりひょん編では、ろくろ首、二口女、女体変化したぬらりひょんをレイプする)ことから、山咲杏から「超ド級変態」と評される。3回100点クリアの実力者。
: ミッションにおいてガンツスーツを半分脱いだ状態や全裸の状態で、星人の攻撃をいともたやすく回避し、かなりの余裕を見せた上で圧倒するなど、人並外れた身体能力と戦闘センスを持つ。また、島木が戦死した後に、分裂・増殖したぬらりひょんに一度は取り込まれるも、女体化したぬらりひょんに欲情、レイプし精神的大ダメージを与える。しかし、ぬらりひょんに密着していたために両手足を押し潰されて喪失してしまい、そのまま瀕死に陥って墜落したところを加藤に助けられる。その後は杏と東京メンバーの共闘によってぬらりひょんが撃破され、無事生還することとなる(その時スーツを着てなかったので、転送後も全裸のまま)。
: 吉本興業に[[桑原和男|同姓同名のタレント]]がいる。
: 『GANTZ/OSAKA』では小さな子供たち(小学生か中学生かは不明)に慕われている英語塾講師という意外な素顔が描かれている。ぬらりひょん撃破後、4回目の100点クリアを達成。大阪の主力メンバーが全滅したため潮時と感じ、ガンツからの解放を選択。そのまま姿を消している。
; 岡 八郎(おか はちろう)
: 声 - [[ケンドーコバヤシ]](GANTZ:O)
: 大阪ガンツメンバー最強の実力者。パーマのかかった黒髪に浅黒い肌。長身で精悍な顔立ちをしている。7回100点クリアしており、過去に100点の星人を1人で倒したこともある。自称「[[卓球|ピンポン]]と[[空手]]([[通信教育]])の経験者」。巨大ロボットと飛行ユニットとZガンを所有し、自身はハードスーツに身を包んで戦う。その実力は、室谷強豪の桑原始めとたチームの精鋭たちから「(自分たちが倒せなくとも)どうせ岡がやってくれる」と評され言わしめるほど。最強クラスの実力を持ちながらも、終盤までステルスで戦況をうかがうなど慎重な面を持つ。また、ぬらりひょんとの戦いの最中にその弱点を見抜くなど、洞察力にも優れる。牛鬼を倒した後、ぬらりひょんと死闘を繰り広げるが「倒すにはリスクが大きい」と戦線離脱し、姿を消す。その後、最終変身を遂げたぬらりひょんに追跡され、あっけなく殺されてしまった<ref>劇中では道頓堀各所でぬらりひょんによる破壊シーンが描かれるのみで、岡がどのように死亡したかは描かれていない。</ref>。その衝撃的な最期は、ぬらりひょんとの戦いを控えた加藤を戦慄させた。
: 吉本興業出身の[[岡八郎|同姓同名のタレント]]がいる。また、戦闘中の決め台詞も彼の持ちネタと共通する。ビジュアルモデルは俳優の[[松田優作]]である<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/ARIAIRURI/status/647779604548050944|title=奥によるツイート|accessdate=2020年12月09日|publisher=}}</ref>。
: 『GANTZ/OSAKA』では[[銀行員]]を務めている様子が描かれており、眼鏡に[[七三分け]]とミッション時とは大分印象が異なる<ref>なお、岡のモデルとなった優作の主演映画『[[蘇る金狼]]』において、主人公が昼の顔として岡同様に眼鏡に七三分けをしている</ref>
; 室谷 信雄(むろや のぶお)
: 声 - [[レイザーラモンRG]](GANTZ:O)
: 大阪ガンツメンバーのリーダー格。通称「ノブやん」。坊主頭で長身。我が強い上に無茶苦茶なことをしでかす性格と評されるが、4回100点クリアするほどの猛者である。凶暴化した天狗と死闘繰り広げ追い詰めるが捕まってしまい、島木と桑原に必死に助けを求めるも拒否・軽蔑されて見捨てられ、そのまま全身の骨を砕かれ瀕死状態に陥る(ただし島木と桑原も室谷が本当に死ぬとは思っていなかったようで、声をかけても返事をしなかった時には動揺していた)。
: 吉本興業出身の[[室谷信雄|同姓同名のタレント]]がいる。
: 『GANTZ/OSAKA』では牛丼屋の吉宗家の店員として、島木と共に働いている様子が描かれている。ミッション終了後に転送されておらず、死亡が判明する。
; 島木(しまき)
: 声 - [[レイザーラモンHG]](GANTZ:O)
: 黒い肌に筋骨隆々長身体格、スキンヘッドといった厳つい風貌。通称「ジョージ」。山咲には「いちびって(調子に乗って)アホはやらん方」と評され、大阪ガンツメンバーの中では冷静沈着な性格をしており、3回100点クリアの実力者である。室谷が瀕死に天狗と相討ちとなった後、犬神と戦闘になり、一時桑原も参戦していたが最終的に単独で犬神と死闘を繰り広げこれを撃破。その直後に桑原と共闘してぬらりひょんと交戦。ソードでの攻撃を軽く躱され、背後から不意をついて絞め殺そうとするが、巨大な女体と化して分裂と増殖を繰り返すぬらりひょんの内部に取り込まれてしまい、脱出しようとあがくも全身を押し潰されて死亡する
: 吉本興業出身の[[島木譲二]]というタレントがいる。
: 『GANTZ/OSAKA』では牛丼屋の吉宗家の店員として、室谷と共に働いている様子が描かれている。
; 花紀 京(はなき きょう)
: ガンツバイクを操る美青年。長髪で中性的な顔立ちをしている。通称「キョウ」。[[ヤク中]]で、頭がおかしくなっていると評されているが、2回100点クリアした実力を持つ。戦闘時は星人を蹴散らしながらバイクで進んだり、四肢を破壊して命乞いさせた上で殺すなど、かなり陰惨残虐な戦い方をする。しかし一方で、ピンチに陥っているメンバー(ぬらりひょん戦では眼鏡の高校生)を助けるといった協力的な面も見せる。その後は彼と協力して100点の星人を探し回り、Xガンにノートパソコンを繋いで星人のスキャンなどを行っている({{要出典範囲|原作者のTwitterによると、このデバイスは花紀が自作した物とのこと|date=2014年6月}})。ぬらりひょんを倒そうと狙撃するが、薬物切れのためか指が震えて撃ち損じてしまい、光線で頭部と肩を破壊され死亡。
: 吉本興業出身の[[花紀京|同姓同名のタレント]]がいる。
: 『GANTZ/OSAKA』では、私服で街を徘徊している姿が描かれている。他のメンバーたちと違い、勤労・通学している姿が描かれていない。
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; 山田 スミ子(やまだ スミこ)
: あだ名:「'''スミちゃん'''」<ref name="nickname-L" /><ref name="nickname-M" />
: 室谷、島木の彼女。共に100点クリア経験者である。ある程度の点数は稼いでいるものの、戦闘の際は積極的に戦お参加しようとせず、仲間や自分たちの彼氏の戦闘の様子を傍観している。室谷たちがやられる様をた時も取り乱し絶望していたが、終始傍観に徹してい
: ミッション終了後、2人して100点クリアを達成。主力メンバーの全滅により留まる意味を失い、2人とも解放を選択する。
: いずれも吉本興業出身の[[中山美保|同姓同名の]][[山田スミ子|タレント]]がいる。
; 少女ちえ
: 本名不明。ラストミッションで大阪チームに追加され、生還する。
 
== カタストロフィ編 ==
カタストロフィ発生後、東京チームのメンバーは玉男と連携し、黒玉を通じて全国各地のチームと通信を行う。東京に降り立った宇宙船に大勢の人々が囚われているという事実を伝え、救出を行うために共に戦ってくれることを望み呼びかける。それに応じた8人の男女が部屋へ転送され、新たなメンバーとして参戦する。新生東京チームはガンツの転送機能で宇宙船内部へと侵入し、設備の破壊と人命救助を開始する。
 
; もう1人の玄野計(複製)
: レイカがガンツに頼んで再生させた2人目の玄野。自身が本物の玄野計のクローンだと自覚しており、レイカに呆れつつも、ガンツに複製された岸本恵のように行き場の無い者だと自覚しレイカと同棲、状況に適応していく。ガンツを生み出した異星人との邂逅まで東京チームを率いた。
: レイカの「闘って一人でも多く人の命を助けてから死にたい」という発言に対し、「闘って人も救って俺たちも生き残るんだ」と返答したが、レイカの死後は暗い表情を見せていた。その後、ガンツのシステムを生み出した異星人と邂逅し、ガンツの真実を知る。彼らの手で再生させられたレイカたちをすぐ消滅させられ、激昂してガンツソードで真理の部屋の異星人に切りかかるも、一瞬で消滅させられた。
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: 神奈川チームから参戦した新メンバー。長い黒髪が特徴的な美青年。宇宙船に囚われた人々を皆で救おうというレイカの声に応え、神奈川からただ一人参戦した。加藤に対し、レイカと付き合っていないかどうか問いただすなど、レイカに好意を抱いている。参戦した理由も人助けよりレイカが目当て。集まった新メンバーの中で唯一Zガンを所持している。後にガンツのシステムを生み出した異星人と邂逅、ガンツの真実を知る。
; 前嶋 龍二(まえしま りゅうじ)
: 広島チームから参戦した新メンバー。体格は小柄だが、白髪で強面な風貌をしている。武器をたずしている描写はあるが、戦闘では主に素手で戦い、アッパーやストレートなどの強烈なパンチ攻撃が武器。皆で一人でも多くの人間を救おうという玄野の呼びかけに共感し参戦した。口数は少なく寡黙だが、人を助けることに意欲的な態度を見せている。後にガンツのシステムを生み出した異星人と邂逅、ガンツの真実を知る。
; メアリー・マクレーン
: 玄野の呼びかけに応え参戦したメンバーの一人。出身地は不明。金髪で端正な顔立ちをした美女。名前・容姿共に外国人のようではあるが、本人はそれを否定し英語も喋れないとしている。素手での戦闘力が非常に高く、膝蹴りや回し蹴りなどの蹴り技が得意。本人曰く格闘一筋。風にキスをするなどの親近感や恋心などの好意がある。後にガンツのシステムを生み出した異星人と邂逅、ガンツの真実を知る。
; 関根 誠人(せきね まこと)
: 京都チームから参戦にした新メンバー。眼鏡をかけ知的な顔立ちをしている。流暢な英語を駆使し、[[アメリカ]]・ニューヨークチームとの通信を行う。仲間たちと共に人命救助を行っている最中、二人の子供が運んできた怪物が突如破裂、その中から現れた光源体に触れてしまい、腕に腫瘍が発生。吉川に腕を斬るよう頼み腕を喪失するも、腫瘍が全身に転移してしまい怪物化、そして彼の意思とは無関係に仲間を次々と攻撃する。最期は玄野によってZガンで倒され、「ありがとう」と呟き、仲間たちにとどめを刺され死亡した。
; 吉川 海司(よしかわ かいじ)
: 群馬チームから参戦した新メンバーで、年齢は25歳。短髪で精悍な顔立ちをしている。玄野たちの呼びかけに応え、死を覚悟で参戦する。武器戦闘スタイルはガンツソードの二刀流であり、華麗な剣捌きを武器に敵へ特攻を仕掛ける。東京のガンツメンバーの面構えを気に入り、彼らと命をかけて戦う意思を見せるが、ガンツの機能の大半が使用不能になっていることを知っており、それを知らない東京メンバーに呆れていた。後にガンツのシステムを生み出した異星人と邂逅、ガンツの真実を知る。
; 矢沢 年男(やざわ としお)
: 北海道チームから参戦した新メンバーで、招集されたメンバーのうちで唯一の中年男性。風を自分と同年代だと勘違いし、「オッサンどうしヨロシク」と彼との共闘を誓った。後にガンツのシステムを生み出した異星人と邂逅、ガンツの真実を知る。
 
== 財閥チーム(ガンツ制御者) ==
ガンツを支配する最高組織。彼らこそガンツの構造と機能を完全に把握し自在に制御・操作する。ガンツが死者たちに強制してきた星人との理不尽な戦闘の[[黒幕]]である。マイエルバッハが異星人から得たガンツやガンツウェポンのテクノロジーを買い込み管理しており、かなり以前より来るべき巨人族との戦争のための準備を整えていた。日本の制御者は[[財閥]]チームの8人で、全員が男性<ref>ガンツロボット隊が空間圧縮装置へ特攻を開始した映像を鑑賞していたオフィスビルの一室において、指揮官と談話をしていた老人3人の老人が描写されているが、彼らもまた制御者なのか、[[スポンサー]]なのか、[[政府]]の要人なのかは不明。</ref>。彼らはガンツを自在に操作・設定するだけでなく<ref>東京チームのガンツを始め、少なくとも日本のガンツは財閥チームに設定を変更されたことにより、死者の再生や、転送による怪我を[[治癒]]する機能を停止されてしまった。このためガンツメンバーは、真に死を覚悟して戦いに挑まなければならなくなった。</ref>、ガンツメンバーの行動全てを掌握し、生殺与奪の権利さえ有している。ガンツによって再生された玄野たちとは違い、彼らに死亡歴は無い。彼らの目的は襲来してきた巨人族を絶滅させ、その功績と名誉によって異星人の計り知れない高度なテクノロジーおよび莫大な富を独占し、地球の支配者となることであり、各国の制御者はこの目的成就を競い合っている<ref>作中に登場する制御者は日本の財閥チームと、物語の終盤で巨人族の宇宙船において唯一稼働していたガンツを囲っていた外国人の4人が確認出来る(この中の1人が[[ノートパソコン]]でガンツを操作し、杏やガンツメンバーたちを順番に地球へ転送させていた)。</ref><ref>各国における制御者の構成は不明だが、莫大な資金と強大な権限を要する計画だけに巨大資本の後盾が必要となるため、必然的に[[先進国]]の財閥や政府の権力者たちで組織されているものと考えられる。</ref>。
 
; 財閥チーム指揮官
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== 吸血鬼(バンパイア) ==
元々は人間であるが、[[ウイルス]]に似た働きを持った[[ナノマシーン]]が体内に侵入することによって、細胞が入れ替わり[[吸血鬼]]に変わるとされている(全ての細胞が入れ替わるには数週間かかる)。ナノマシーンの起源は数百年前から出現し始めたらしいということのみで詳細は不明。常に黒い服を着用している。縮んだ退した[[瞳孔]]と発達した[[犬歯]]が特徴で、人間と同じ通常の食事でも身体の維持は可能だが、恒常的に血液を摂取しないと慢性的な[[頭痛]]と背中に[[蝙蝠]]の翼のような形をした状の[[湿疹]]が起こ発現する。ガンツスーツ装着時の人間に比肩し得る高い身体能力、体組織の一部を変質させ銃器や刀剣を生成して分離する能力を持つ。生成された武器は個人差があるものの、耐久力の面ではガンツソードやガンツスーツには劣っている<ref>作中の描写では生成した刀はガンツスーツの耐久力で防がれてしまう。そのため吸血鬼たちはまず対象を捕まえてスーツのポイント部分を破壊しようとする。</ref>。[[十字架]]や[[大蒜]]などに代表される吸血鬼の弱点を持たないが、[[太陽光]]もしくはそれに近似する光線は致命傷となる。皮膚を強化する高価な薬を服用せずにそれらの光浴び照射されると、一瞬での組織が乾燥し粉砕されてしまう。人間社会への順応が深く高度に組織化されており、吸血鬼して覚醒した間もない者に対する講習セミナーや光学周波数可変レンズ([[コンタクトレンズ|コンタクト]]あるいは[[サングラス]])の開発など、星人を排除するガンツチームと敵対する活動を展開し、スーツの破壊方法も熟知している。ミッション外でもしばしばガンツメンバーを襲撃するが、多数の吸血鬼が和泉と玄野によって殺害され、戦闘要員の大半を失うこととなった
 
組織内で高い地位に就いていると思われる4人は、並の吸血鬼より戦闘能力が高く、戦闘の直前でも[[格闘技]]について議論を交わすほどの余裕を持つ。対かっぺ星人ミッション終了直後、ガンツメンバーを急襲する。
508 ⟶ 510行目:
: あだ名:「'''[[ホスト (接客業)|ホスト]]ざむらい'''」
: 吸血鬼のリーダー格。和泉に劣らぬ長身に金髪(小説版では青白い髪)というホスト風の美男子。吸血鬼の組織でもトップクラスの実力者である四人組の1人で、驚異的な反射神経と体術を誇る。和泉やぬらりひょんなど、作中でも戦闘力が高い部類に入るキャラクターと交戦することが多いが、作中で戦闘相手の攻撃を受けたのは大阪編で小面に人差し指を斬られた時のみである。冷徹非情でやや寡黙。極度の[[ヘビースモーカー]]であり、戦闘中でも[[煙草]]を口から放さない。仲間との格闘技談義では、[[截拳道|ジークンドー]]や[[ナジーム・ハメド]]などマイナーな類いを最強として推す。過去のミッションにおいて和泉と接触し剣を交えたこともあるが、和泉がガンツ部屋に転送されたために決着がつくことはなかった(小説版の追加エピソードであるジーンズ星人戦に記載)。
: ミッション外で和泉と玄野を殺害し、鈴木が転送される際その身体に接触し、共にガンツの部屋に転送され、ぬらりひょん編よりミッションに参加することになる。本来は吸血鬼としてガンツメンバーを根絶やしにするという目的があり、立場の違いからミッションそのものには基本的に非協力的。しかしミッション参加の時点で、頭部にメンバーと同様に爆弾を埋め込まれている他、ガンツメンバーを識別する信号を出しているため、自衛のために止むを得ず戦闘に参加。般若・小面との戦闘で女吸血鬼とともに負傷し、ミッション終了時の回復を目的として自発的に戦うことを決意する。最終決戦の際にぬらりひょんを背後から強襲し、至近距離での死闘を繰り広げ、討伐に大きく貢献した。ラストミッションでは拾ったZガンで応戦し、無事に生還。ガンツ空間から解放された。その際、女吸血鬼が玄野たちを全滅させる計画を遂行するか問うたが、機を逸したことから興味をなくし、姿を消した。カタストロフィが終わりかけるころには、玄野とイヴァ・グーンドの決闘をモニター越しに見ていた観戦する
: 本編では姓名ともに非公開であり、「氷川」という名前も『GANTZ/MANUAL』の初版で唐突に出てきた上に第2版以降は削除されていたため、正式な名前は不明のまま。本項では便宜上、彼の名前は「氷川」で統一する。
: ゲーム版では[[二丁拳銃]]で戦う。
525 ⟶ 527行目:
; 黒髪の女
: あだ名:「'''きるびる'''」
: 長い黒髪の女吸血鬼。初登場時は人間の女性であり、吸血鬼の[[クラブ]]にて捕獲され本来食用とされるはずであったが、その後なぜか吸血鬼して再登場、氷川と行動を共にする。星人の共通言語は解さない。玄野を襲撃後レイカに接触、ともにガンツの部屋へ転送されガンツメンバーとしてミッションに参加することになる。吸血鬼に化して間もって数日経ったばかりだが、早くも掌から刀を生成できようになっ能力を獲得している。ただし戦闘能力は氷川に比べると数段劣り、ぬらりひょん編では小面に不意というのもあって)小面にを受け左腕を切られてしまう。ラストミッション終了後にガンツ空間から解放された後は、氷川とともに姿を消した。カタストロフィが終わりかけるころには、玄野とイヴァ・グーンドの決闘をモニター越しに見ていた観戦する
: モデルは[[俳優#性別での分類|女優]]の[[栗山千明]]<ref>栗山千明はガンツ[[オタク]]を公言しており、作者・奥浩哉との対談の際には黒いスーツ姿で登場し、実写で撮ることがあるなら是非出演したいと語っている。</ref><ref>フジテレビ系列『[[5LDK]]』2011年3月3日放送分より。{{出典無効|date=2022年6月}}</ref>。本編でも姓名ともに非公開。なお、作中に登場する吸血鬼の中では氷川と彼女だけがネクタイを着用している。
; 斎藤 一騎(さいとう かずき)
: 吸血鬼の実力者の一人。坊主頭で、上半身裸の上にスーツの上着を着ている。渋谷で和泉たちを襲撃した実行グループのリーダー格で、その実力から他の吸血鬼たちの信頼も厚い。和泉と日本刀での死闘を演じ、敗北して死亡した。
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== 巨人族 ==
カタストロフィ編で地球に侵略を開始してくる巨大な異星人。本来ガンツは、彼らと戦うべく製造されたものである。彼らは地球人と酷似した体形であり、四肢を持ち、二足歩行をする。だが眼球は地球人と同様に顔面の二つのほか左右こめかみに一つずつあり、合計四つある。指を手足それぞれ六本ずつ持つ。耳はこめかみにある眼球のさらに上の頭部にあり、馬のような形と位置である(初登場時はこめかみの眼球の横についており形も人間のものに似ていたが、話が進むにつれ上部へずれていった)。鼻腔が四つある。生殖器も地球人とは異なり(通常時は1本で人間の男性器に棘の生えたような形状、生殖時はそれが伸びた上で3本になる模様)、何より地球人とは比較にならないほどの巨大な体躯を持つ<ref>成人地球人の身長が、成人巨人のくるぶしの高さ程度である。</ref>。軍人であれば両手を組んでピストル状にかざすことにより電撃を発射することが出来る<ref>これは身体能力ではなく、手首に装備された兵器によるものである。その威力は凄まじく、いとも簡単にガンツスーツを着用者ごと粉砕するほど。ただし、命中精度は悪いらしく作中ではよく外れている。</ref>。地球人を超えるテクノロジーと戦力を持ち、アーマードスーツや戦闘ロボットなどを使用し、進撃してくる。巨大な宇宙船の中に『空間圧縮装置』によってさらに巨大なコロニーを形成し繁栄しており、文化や社会生活などは地球の先進国における人々のそれと非常に酷似している。彼らは地球人を『小動物』や『虫』程度にしか認識しておらず、宇宙船ごと地球に着陸させると問答無用で戦闘と殺戮を開始し、同時に捕獲した地球人を宇宙船に持ち去り屠殺したり<ref>屠畜物は胸部を縦に切り裂き、逆さ吊りにして血抜きを行う。これは我々人間が家畜に施すそれと同様、血液が体内に残っていると臭みが残り、味が落ちるためであると考えられる。</ref>、巨人の軍人の中には屠殺場での処理された人体だけでなく、捕獲された地球人を生きたまま背中を切り裂き、指で内臓を抉り出してからスープのような液体に漬けて生のまま食べる者さえいる。また彼らは娯楽のため、地球人を動物園のような施設に監禁して見せ物にしたり、狩場に放って銛を打ち込み、引きずった挙句に捕らえ、生きたまま首をもぎ取るという残虐行為を家族連れで楽しんだり<ref>巨人の中には捕獲された地球人に同情し、逃がしたりする者もいるが、それも地球人を対等な存在としてではなく、あくまで虫や動物を憐れむ程度の感情でしかない。</ref>、宇宙船内に連れ込まれた地球人たちが生物兵器と戦い、虐殺されていく光景に爆笑しながら鑑賞もする<ref>この現場はリアルタイムで放送され、ショーとして街のターフビジョンに映し出される。</ref>。彼らは地球に侵攻してくる以前に移住先に定めた惑星があり、侵略を試みるも撃退されてしまい、再び宇宙難民となっていた。最終的にはイヴァ・グーンドが玄野との決戦にて討ち倒され、生き残りの上級兵がスペースコロニーを自爆させたために巨人族は絶滅した。
 
; フラ・ララダ
543 ⟶ 545行目:
; イヴァ・グーンド
: 巨人族の上級兵士。戦闘機の操縦のみならず、格闘戦における驚異的な身体能力など突飛した戦闘能力を持ち、巨人族の中で知らない者はいないほどの国民的な英雄であり、[[軍神]]と呼ばれる長髪の美男子。下級兵にオートラという名の弟がいたが、地球への侵攻序盤に玄野との戦闘で死亡している<ref>玄野と戦った巨人族の尖兵は2人いるが、玄野に最初に倒された白色肌の男がオートラである。</ref>。
: 侵略の際には戦闘機を操縦し、迎撃に出撃してきた自衛隊の[[F-15|F-15戦闘機]]をまとめて捕縛していた。その際に弟が玄野と交戦して殺された事実を知り、彼を目の敵にする。その後、玄野たちが最初に巨人の母船に転送された際に玄野と接触し交戦。ガンツチームの攻撃を全く寄せ付けない動きと強さを見せたが、コピー玄野が参戦し2人並んだのを見て一瞬動きを止め、その間に転送が始まったため戦闘は中断された。
: 物語の終盤で敗残兵となり、半裸の状態で再び姿を見せる。巨人の母船内でGANTZ戦士側による敗者復活戦まがいの格闘ショーに参戦させられるが、アメリカのGANTZチームをいとも簡単に殲滅したのち、弟を殺した『クロノケイ』へ堂々と決闘を申し込む。玄野と激闘を繰り広げ、最期は玄野の捨て身の攻撃を頭部に受け、戦死する。
; 巨人の少女
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== 超高度文明異星種族 ==
巨人族の宇宙船内で転送された先の『真理の部屋』にて登場する。彼らは巨人族が地球の前に移民先に定めた星の住人で、巨人族の侵を受けるも、これを撃退した。その後、地球に向け巨人族に対抗するための軍事技術の情報を発信する。
 
真理の部屋には裸の巨大な彫像のようなものが二体背中合わせに立っており、その姿形は一見すると地球人類に似ているが、顔面と上半身の前部を深くえぐり取った中に老若男女様々な人種に犬や猫などの動物、禍々しい生物などの頭部があり、この異形の彫像を介して彼らとの接触が可能<ref>この彫像自体はただのスピーカーでしかなく、彼らの存在している宇宙、その真の姿や文明などの一切が不明である</ref>。会話中にそれら頭部が入れ代わり立ち代わり現れ、その中には歴史上の人物や著名人、真理の部屋に居合わせた者の知人の顔もあり{{efn|<ref>[[パグ]]、[[クリント・イーストウッド]]、[[宮崎駿]]、[[マハトマ・ガンディー]]、[[ダライ・ラマ14世]]、[[ベネディクト16世 (ローマ教皇)|ベネディクト16世]]、[[アルベルト・アインシュタイン]]、[[マリリン・モンロー]]、[[スタンリー・キューブリック]]、[[スティーヴン・ホーキング]]、[[ビル・ゲイツ]]、[[イチロー]]、[[アフガン・ハウンド]]などが確認出来る。}}</ref><ref>地球人類を『人間は地球上で特別な存在だと思い上がッている傲慢な生き物』と断罪し、菊池の通訳を務めたセバスチャンの顔を使い(セバスチャン本人が超高度文明異星種族の一人だったという見方も出来る)、神など存在しないと語った。</ref>、言語の壁なく会話が出来<ref>彼らの言葉はテレパシーのようなもので、聞く者に理解出来る言語に変換される。</ref>、全てを知り、全てに答える。巨人族をもはるかに超える科学力を持ち、地球人類に与えたガンツなどの軍事技術でさえ、彼らにとっては巨人族を撃退しうる最低限のものでしかない。人間や生物を自在に物質的復元・分解する技術も持つ<ref>それまでガンツの部屋で行ってきた転送や再生と同じ現象だが、死の瞬間の記憶があり、更に高度な技術と思われる。</ref>。
 
彼らには地球人特有の感情は無いらしく、そして巨人族以上に地球人類を昆虫やそれ以下しか認めておらず、地球人を『ただの物質』、その命は『チリやゴミ』、そしてその感情さえも『微弱電気の流れによる現象』『電化製品となんら変わらず、違いはより複雑かどうかだけ』とまで断言した。軍事技術の提供も地球人への同情や救済のためではなく、『地球そのものの、ある程度の秩序のため』であった<ref>人間(地球人)を救うためではなく、地球のあらゆる生物の生態系を守るためだったと考えられ、人間はその理由により助けられた生物の一つに過ぎない。だがこの選択もしょせんは彼らの気まぐれでしかなく、違う選択であっても問題はなかったらしい。</ref>。
 
はガンツメンバーたちに『魂』とその行き先についてを教えた後、この先、地球人に干渉することはないだろうと言い残し、真理の部屋と共に消え去っていった。
 
作者の奥浩哉は[[志磨遼平]]との対談で「神星人みたいな感じで僕は思ってて」と述べている。人々に答えを示す場面は奥の思想ではなく、「人が思う神(神星人)のようなものがいるんだったら、こういう回答を出すのではないか」というイメージから来ている<ref>映画「GANTZ:O」 奥浩哉 × 志磨遼平(ドレスコーズ) SPECIAL対談【SPACE SHOWER NEWS】(YouTube)</ref>。
 
== その他 ==
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; 松浦 近子(まつうら ちかこ)
: 声 - [[斉藤貴美子]]
: 加藤の伯母で、亡くなった加藤の母の姉。短気で狭量かつヒステリックな性格をしており、身寄りのない加藤兄弟を引き取っていたものの彼らを厄介者扱いして嫌っている。そのため加藤兄弟からも快く思われていない。4人家族で夫・諭と二人の息子の幸彦・昌彦がいる。原作では虐待描写はなかったものの、公式ファンブックによればたちと一緒に隠れて歩をいじめていたとされる<ref>{{Cite book|和書|title=GANTZ/MANUAL|publisher=集英社|page=114}}</ref>。
: アニメ版では加藤の父の妹になっている(加藤の父親を「兄さん」と呼んでいる)。こちらでは歩の髪を掴んだり、散々殴りつけるなどの虐待描写があり、勝の怒りを買って体当たりを喰らい突き飛ばされ、逆ギレ気味に加藤兄弟を罵倒した。また、加藤が鬼塚千明(声 - [[川原慶久]])を痛めつける際に伯母の顔がフラッシュバックするなど、加藤の伯母に対する憎悪が描かれている。作中では加藤兄弟の両親である兄夫婦への恨み言を言っていたことから、加藤の両親とは何かしらの軋轢があった模様。
; 藤堂 多賀夫(とうどう たかお)
: ホームレスの男性。貿易会社の社長だったが2年前に会社が倒産し、現在に至る。
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: 原作では完全な脇役だったが、アニメ版では「あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編」に再登場。しかし梶浦と室戸のホームレス狩りに遭い、そのままバットで撲殺されるという末路を迎えた。
; トンコツ
: 桜井がインターネットの掲示板で出会った少女。「'''トンコツ'''」は[[ハンドルネーム]]であり、本名は不明<ref>桜井は彼女のことを一貫して「トンコツ」あるいは「トンコツさん」と呼んでおり、彼女も桜井のことを一貫して「チェリー」と呼んでいる。</ref>。トンコツとは呼ばれていないが、実写版の桜井にはヒトミ(演 - [[吉谷彩子]])と呼ばれる彼女がいる。趣味は[[ネットサーフィン|ネット]]。掲示板で自殺を仄めかしていた桜井に対して、掲示板利用者の中で唯一自殺をやめるように説得したり、殺人を犯してしまった桜井の心の支えとなる。桜井と共に通り魔を捕まえようとするなど、かなりの正義感と行動力の持ち主。オニ星人ミッションの前日に桜井に告白し、ミッション後から付き合い始める。カタストロフィが起きた後も桜井と行動を共にしていたが、桜井が転送され離れ離れになった際に、戦火に巻き込まれて命を落とした。死後、桜井の[[が見た覚]]のなかで「もういい」などと慰める言葉をかけている。
; 篠崎 涼子(しのざき りょうこ)
: 和泉と同日に転入してきた高校生。転校初日に玄野が見とれたほどの恵まれた容姿の持ち主で、和泉に告白して彼女となる。玄野と和泉の付き合いから、彼女同士ということもあって小島とは仲がよく、一緒にショッピングなどに出かけている。和泉と吸血鬼たちの戦闘に巻き込まれ、彼の最期を看取ることになる。それ以後の動向は不明。
; 菊地 誠一(きくち せいいち)
: 演 - [[加藤晴彦]]
: 2年前からガンツと星人の謎を追っている[[フリーランス#フリーランス業の例|フリー]][[著作家#狭義のライター|ライター]]。池袋の宇宙人騒動の際に現れた「黒い特殊部隊」の正体を追い求め、玄野の元を訪れた。情報源としては適切でなかった当時の玄野に失望しかけるが、記憶喪失になんらかの可能性を感じて、取材対象として接触を保つことになる。吸血鬼の情報を掴み尾行を試みた際に、逆に捕まってしまい窮地に立たされるが、事前に入手していた和泉の個人情報と引き換えに身の安全を保障され、逃れることができた。その結果として和泉は死亡するが、玄野に対して淡々と次の標的であると予告するなど、本人には悪びれる様子は窺えない。
: その後は、独自のルートでドイツ人の協力者セバスチャンの知己を得て、単身ドイツへ渡って調査取材を開始。以後、ガンツの謎に急速に迫ろうとしている。ガンツを製造させたとされる会社「マイエルバッハ」への接触に成功し、製造工場の取材を行った。ラストミッション終了後の時期にも、引き続き現地でガンツの情報収集に当たっていたが、その折にマイエルバッハの会長であるハインツ・ベルンシュタインの直接取材の許可を得て、訪れた彼の屋敷で「ガンツの真相」について告げられる。しかし、取材内容に納得できないまま現地に滞在して続けていた彼の元に、唐突にセバスチャンが現れ、そこで彼の異様さの片鱗を目にすることとなる。
: カタストロフィが終わりかけるころには巨人の母船にいて、「宇宙人たちを追い詰めた」ことや「玄野計は英雄だ」という真実を報じた。また、その後でガンツのシステムを生み出した異星人と邂逅。ガンツの真実とセバスチャンの正体を知る。
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: 菊地がドイツ取材の際に通訳を依頼したドイツ人で、ジャパニメーション(日本のアニメ作品)が好きな[[オタク]]。「黒い球の部屋」の掲示板を通じて菊池と接触した。
: 自らの取材内容に納得出来ない様子の菊地に対して、再び「ガンツの真相」を告げるが、なおも腑に落ちない彼の姿に苛立ちを覚え、その異様さの片鱗を露わにする。通訳をしていた時とは一変して流暢な日本語を操り、「神は人のようなものか…どのような形か」<ref>加藤から対話を求められた際の、ぬらりひょんの発言。</ref>「悪いことは重なる…確率論なんか無視して重なッていく」<ref>ラストミッション直前に自分の死を予感した稲葉の発言。</ref>など、作中の人物が発したのと同じ言葉(ただし大半は「〜か?」という疑問形に変わっている)を発しながら、様々な怪奇現象(一部に、坂田や桜井の超能力に類似したものがあった)を見せた後にどこかへ転送されていった。
: その正体は、ガンツのシステムを生み出した[[#超高度文明異星種族|超高度文明異星種族]]にも取れる描写があるが、感情がないとされるその種族と違い、ややコミカルな面を見せる彼本人だったのかは不明。真理の部屋で彼の顔が一瞬映し出されたが、浮かぶ顔はランダムでありその当人が通話しているとは限らない。部下のような存在である可能性もある
; 仲河 駿(なかがわ しゅん)
: 巨人の少女に連れ帰られた多恵がペットが飼育されていたケージ内で出会った少年。14歳の中学生。多恵の顔立ちと体つきから当初小学生かと勘違いしていた。ケージ内で会話を重ねるうちに多恵に恋心を抱き、彼氏の代わりになりたいと発言した。全裸で寝ている多恵を見て欲情しレイプしかける(巨人の少女が引き離したため未遂に終わった)も、後に生き延びた人間同士として和解している。だがその後、餌として与えられていた流動食が体質に合わなかったのか体調が悪化。多恵に「彼氏のところまで自分で行くんだ」と諭し、脱出を促した。その後は不明。
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; 神田 みか(かんだ みか)
: 声 - [[笹島かほる]]
: [[短大生]]。20歳。死因は刺殺。ストーカーの男に腹部を刺されて死亡した。アニメ版序盤で桜丘と会っている。
: 7人の中で唯一、最初から玄野を信じようとしていた。古田が室戸によって殺害された後、室戸に立ち向かうも銃弾をくらい死亡。玄野は彼女が死んでも最後まで背負っていた。
; 古田 義一(ふるた ぎいち)
: 声 - [[喜多川拓郎]]
: 本屋の主人。アニメ版で玄野が出入りしていた、駅前にある書店「古田書房」の店主。50歳。死因は事故死。万引きの常習犯を追っていた途中、轢き逃げにあって死亡。「未成年の犯罪者はやり直しが利く」「更生を促すのは大人の義務である」と考える博愛主義者で、やや甘い性格をしている。妻がいる。
: 最後まで室戸を説得しようと試みるが、その性格と行動が災いして自らの命を危険に晒すこととなり、斎藤も死なせてしまう。室戸により、みかと線が繋がっている手榴弾を口にくわえさせられ、少しでもみかが動けば爆発してしまう状態で執拗に痛めつけられる。拷問のような凄惨な状況の中で、最期はみかを庇う形で自分から線を抜き上半身が吹き飛んで爆死した。
; 斎藤 直純(さいとう なおずみ)
: 声 - [[中田雅之]]
: 自営業の中年男性。38歳。死因は自殺。大手銀行から[[脱サラ]]するがその後興した企業の失敗に伴い、借金取りに追われ地下鉄の線路に飛び込んで自殺。マイナス思考で否定的な考え方が付き纏っており、その言動が原因でミッション開始前に玄野の怒りを買った。
: 室戸の放ったバズーカの直撃(恐らく野崎を庇ったと思われる)で、首と胴体が分断して死亡。
; 野崎 大地(のざき だいち)
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== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 注記 ===
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