「全国銀行データ通信システム」の版間の差分
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=== 口座名義に使用できる文字 ===
全銀協が定めた[[データ]]伝送[[フォーマット]](全銀協規定フォーマット)に従って振込情報等を取り扱うため、振込依頼人名と口座名義に使用できる文字は半角[[英数字]][[片仮名]]のみで、文字数は振込依頼人名が半角40文字、口座名義が半角30文字までという制限がある<ref>[https://www.zenginkyo.or.jp/abstract/efforts/smooth/index/kijun1.pdf 全国銀行協会 - 預金口座振替事務取扱基準]</ref><ref>[http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/webanser/pdf/1-06-13.pdf みずほ銀行 - ファイルフォーマット]</ref><ref>[https://contents.netbk.co.jp/pc/pdf/doc_sofuri_zenginformat.pdf 住信SBIネット銀行 - 全銀協規定形式]</ref><ref>[http://www.hyogokenshin.co.jp/internet_bk/pdf/format1.pdf 兵庫県信用組合 - 全銀協規定フォーマットについて]</ref><ref>[http://www.kitashin-bank.co.jp/pdf/f-manual/99-02-00_WEB-FB.pdf 北空知信用金庫 - 全銀フォーマット規格]</ref>。法人の場合は「カブシキガイシャ(株式会社)」や「エイギョウショ(営業所)」などで文字数を消費してしまうことから、株式会社を「カ」、営業所を「エイ」などと略せる他、「株式会社」の位置が前「カ)」、中間「(カ)」、後ろ「(カ」など括弧で指示できるようになっているなど、文字数を節約できる工夫が施されている<ref>{{Cite web |title=よくあるご質問 {{!}} 三菱UFJ信託銀行インターネットバンキング |url=https://www.direct.tr.mufg.jp/ib/dfw/cst/faq/MUSD1800180.html |website=www.direct.tr.mufg.jp |access-date=2023-12-24}}</ref>。
== 接続方式 ==
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また、基幹網としてIP-VPN網をバックアップ網としてISDN網を備え、それぞれを結んでいる<ref name="全銀システムパンフ"/>。
全銀センターと中継コンピュータとの間は、基幹網として国際標準の動向等を踏まえて閉域 IP-VPN 網を利用している<ref name="全銀システムパンフ"/>。
新ファイル転送ではエントリーVPN網を、情報系システムではIP-VPN網などから複数選択することができる<ref name="全銀システムパンフ"/>。さらに、東京センター・大阪センター間では常にデータを同期している<ref name="全銀システムパンフ"/>。
なお、全銀センターと中継コンピュータの間は暗号化され、通信が行われている<ref name="全銀システムパンフ"/>。
接続方法としては、銀行接続センターを設け、そこから全銀センターに直接接続する個別接続方式と、複数の金融機関が集まって共同センターを開設し、そこから全銀センターに接続する共同接続方式がある<ref name="全銀システムパンフ"/>。
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* 2011年11月14日 - 第6次全銀システムが稼働<ref name="全銀システムパンフ"/>
* 2019年11月4日 - 第7次全銀システムが稼働<ref>[https://www.zengin-net.jp/announcement/pdf/announcement_20190819.pdf 第7次全銀システムの稼動予定日および移行期間中におけるモアタイムシステムの計画停止について]</ref>
* 2028年5月(予定) - 第8次全銀システムが稼働<ref>[https://www.zengin-net.jp/announcement/pdf/announcement_241017-01.pdf 次期全銀システムの稼動予定時期について]</ref>
== 障害 ==
=== 2023年10月の障害 ===
[[File:Resona Bank Zengin System Trouble 2023-10-11.jpg|thumb|2023年10月の不具合の影響を受けた、[[りそな銀行]]の張り紙]]
[[2023年]][[10月10日]]8時30分~2023年[[10月12日]]8時30分、全銀ネットと各金融機関を結ぶシステムの障害に起因して、[[三菱UFJ銀行]]、[[りそな銀行]]、[[埼玉りそな銀行]]、[[関西みらい銀行]]、[[山口銀行]]、[[北九州銀行]]、[[三菱UFJ信託銀行]]、[[日本カストディ銀行]]、[[もみじ銀行]]、[[商工組合中央金庫]]の10行の銀行(当初の発表は11行)で、他行あての振り込みなど一部の取引ができなくなる障害が発生した<ref>{{cite
2023年12月1日の記者会見によると、OSのバージョンアップ(64ビット化を含む)の際に、金融機関テーブルを拡張したが、その後ろにインデックステーブルが続いているにもかかわらず、インデックステーブルが続いていることの認識漏れが発生していて、共有メモリよりも金融機関テーブルの方がサイズが小さいので、共有メモリの拡張が不要と誤って判断し、結果として共有メモリ不足によりインデックステーブルが破損してしまった。<ref>[https://www.zengin-net.jp/announcement/pdf/announcement_20231201.pdf 全国銀行データ通信システムの障害について - 一般社団法人 全国銀行資金決済ネットワーク]</ref><ref>{{Cite web |title=全銀ネット障害、原因は仕様の”見落とし“ 設計者がチェックしていれば防げた可能性も |trans-title= |author= |work=ITmedia NEWS |date= |access-date=1 December 2023 |url= https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2312/01/news179.html |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=全銀ネット障害、いまだ根本原因特定できず メモリ不足の指摘には「分からない」 |trans-title= |author= |work=ITmedia NEWS |date= |access-date=18 October 2023 |url= https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2310/18/news179.html |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=全銀システム障害の原因判明、メモリー不足でインデックステーブルが不正確な状態に |trans-title= |work=日経クロステック(xTECH) |date= |access-date=17 October 2023 |url= https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/16109/ |language=ja}}</ref>
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*[[統合ATMスイッチングサービス]](統合ATMシステム)
*[[電子データ交換]](EDI)
*[[ことら送金]]
== 外部リンク ==
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