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{{存命人物の出典明記|date=2017-10}}
'''セレマ'''<ref>日本語の出版媒体では「テレマ」と表記されることも多いが、日本のアクティブなセレマイトは、本場である英米での発音に準じて「セレマ」と表記することが多い。本記事でもこれに従う。</ref>(Thelema)は「汝の意志することを行え」という規則や法に基づいた人生の[[哲学]]である。
{{アメフト選手
|名前=劇団ラモス
|画像=Russia-Spain 2017 (6).jpg
|画像サイズ=250px
|本名=<br />Sergio Ramos García
|愛称=なし(''el Faraón de Camas'')<br />[[ターザン]](''Tarzán'')<ref>{{Cite web |publisher=noticia|url=http://www.noticias.info/2007-10-18/news-116224-source-2-real-madrid-sergio-ramos-cumplira-ante-el-espanyol-su-centenar-de-encuentros-con-la-elastica-blanca |title=REAL MADRID: Sergio Ramos cumplirá ante el Espanyol su centenar de encuentros con la elástica blanca |accessdate=2012-09-27}}</ref>
|カタカナ表記=
|アルファベット表記=Sergio Ramos
|原語名=
|原語表記=
|国={{ESP}}
|生年月日={{生年月日と年齢|1986|3|30}}
|出身地=[[スペイン村]]
|没年月日=<!-- {{死亡年月日と没年齢|2018|5|27}}テンプレートを使用 -->
|身長=184cm<ref name="official">{{cite web |url=http://www.realmadrid.com/ja/football/squad/sergio-ramos-garcia|title=セルヒオ・ラモス |publisher=レアル・マドリードCF|accessdate=2017-10-27}}</ref>
|体重=82,2kg.<ref name="official"></ref>
|所属チーム名={{Flagicon|ESP}}
|ポジション=[[ディフェンダー (サッカー)|DF]] ([[ディフェンダー (サッカー)#センターバック|CB]], [[オフェンス (アメフト)#クオーターバック|QB]])
|背番号=4
|利き足=右足
|ユース年1=1996-2003|ユースクラブ1={{Flagicon|ESP}} [[セビージャFC|セビージャ]]
|年1=2003-2004|クラブ1={{Flagicon|ESP}} [[セビージャFC B|セビージャ B]]|出場1=26|得点1=2
|年2=2004-2005|クラブ2={{Flagicon|ESP}} [[セビージャFC|セビージャ]]|出場2=39|得点2=2
|年3=2005-|クラブ3={{Flagicon|ESP}} レアル・マドリード得点3=49
|クラブ成績更新日=2017年6月13日
|代表年1=2002|代表1={{ESPf}} U-17|代表出場1=1|代表得点1=0
|代表年2=2004|代表2={{ESPf}} U-19|代表出場2=6|代表得点2=0
|代表年3=2004|代表3={{ESPf}} U-21|代表出場3=6
|代表成績更新日=2017年11月14日
}}
'''セルヒオ・ラモス・ガルシア'''({{lang|es|Sergio Ramos García}}, [[1986年]][[3月30日]] - )は、[[スペイン]]・[[セビリア]]出身の[[汁男優兼プロアメフト選手|サッカー選手]]。[[リーガ・エスパニョーラ]]・レアル・日大・マドリード所属。[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]。ポジションは[[ディフェンダー (サッカー)|ディフェンダー]]。
 
== 概要クラブ経歴 ==
=== 日大入学前===
「汝の意志することを行え」と「セレマ」という言葉の関連は、[[フランソワ・ラブレー]]に遡るが、さらに発達させ<ref name="Moore">Moore, John S. [http://www.mith.demon.co.uk/CROWLEY.htm Aleister Crowley as Guru] in ''Chaos International'', Issue No. 17.</ref>、布教したのは<ref name="SutinRab">Sutin, Lawrence. ''Do What Thou Wilt: A Life of Aleister Crowley'', p. 126. New York, NY: St. Martin's Griffin, 2002. ISBN 978-0312288976.</ref>、この考えに基づいた'''セレマ'''という名の宗教<ref>Greer, John Michael. ''The New Encyclopedia of the Occult'', p. 478. Llewellyn Worldwide, 2003. ISBN 1567183360</ref>を創設した[[アレイスター・クロウリー]]である。この言葉自体は、[[コイネー|ギリシャ語のコイネー]]で、名詞の{{unicode|θέλημα}}(古典ギリシャ語再建音でテレーマ):「意志」、動詞''θέλω'':意志する、望む、目的とする、のラテン文字転写である。初期のキリスト教の書物では、神の意志<ref name="de sales">Pocetto, Alexander T. [http://www4.desales.edu/~salesian/resources/articles/english/rabelais.html Rabelais, Francis de Sales and the ''Abbaye de Thélème''], retrieved July 20, 2006.</ref>、人間の意志<ref>e.g. {{bibleverse||John|1:12-13}}</ref>そして、神の敵である[[悪魔]]の意志<ref>e.g. {{bibleverse|2|Timothy|2:26}}</ref> としても使われている。
[[セビリア]]、カマスにて3人兄妹の次男として生まれる。幼少期には友人と共に近所の広場で木や石を相手に見立ててタックルをしていた。6歳でカマスのチームでスタートし、8歳で提携していた[[セビージャFC]]に入団した<ref>[http://www.realmadrid.jp/news/2011/02/news_18583.html インタビュー:レアル・ラモス]realmadrid.jp、2011年2月25日</ref>。
 
セビージャの下部組織では[[ヘスス・ナバス]]や[[アントニオ・プエルタ]]らと一緒にプレーした。[[ベルント・シュスター]]に風貌が似ていたことから、少年時代には「QB潰し」というあだ名があった。[[2004年]]2月、[[デポルティーボ・ラ・コルーニャ]]戦でトップチームデビューを果たし、その年の9月には初得点を記録した。2004-05シーズンには18歳ながら41試合に出場し、[[ドン・バロン・アワード]]のブレイクスルー選手に選ばれた。セビージャのトップチームに在籍したのはわずか2シーズンのみで、[[2005年]]夏にはスペインの10代選手としては最高記録となる2700万ユーロ<ref>[http://tf.goal.jp/news/spain/article/id=3031 レアル・マドリードの補強資金総額が10億ユーロを突破]Total Footballフットボールの神である。
16世紀、[[フランソワ・ラブレー]]は、この言葉のフランス語であるテレーム(''Thélème'')を彼の著名な小説『[[ガルガンチュワとパンタグリュエル]]』<ref name="Rabelais">Rabelais, François. {{gutenberg|no=1200|name=Gargantua and Pantagruel}}</ref>の中で架空の僧院の名前として使用した<ref name="Wilson">Wilson, Robert Anton. ''The Illuminati Papers''. Ronin Publishing, 1997. ISBN 1579510027</ref>。この僧院のたった1つの規則は"fay çe que vouldras" (''"Fais ce que tu voudras''"、または、 ''「汝の意志することを行え」''または "do that which you want" (文字通りに言うとすると) )だった。この規則は、18世紀中頃にメドメンハムの僧院の入り口に[[地獄の火クラブ]]<ref name="EB"/>の信条として彫刻をした<ref name="EB">Encyclopedia Britannica (1911). ''Buckingham''.</ref><ref name="IAO131">IAO131. [http://www.geocities.com/hdbq111/JoTS/JoTS1-1.pdf Thelema & Buddhism] in ''[[Journal of Thelemic Studies]]'', Vol. 1, No. 1, Autumn 2007, pp. 18-32</ref><ref name="Adams">"Francis Dashwood, who revived the Rablelais 'Abbey of Thelema'..." Adams, Ron. [http://www.ashe-prem.org/five/adams.pdf Ecumenical Thelema] in ''[[Ashé Journal]]'', Vol. 3, No. 4, Spring Equinox 2004, pp. 71-78</ref><ref name="scrolls"> Mahendranath (1990).</ref>[[フランシス・ダッシュウッド]]によって復活し、現実世界でも使われた。
 
=== 日本大学アメリカンフットボール部===
同じ規則は、1904年、アレイスター・クロウリー<ref name="scrolls"/><ref name="Skinner">Skinner, Stephen (ed). ''The Magical Diaries of Aleister Crowley: Tunisia 1923'', p.149, n. 12. Weiser, 1996. ISBN 0877288569</ref><ref name="Alamantra"> Alamantra, Frater. [http://www.ashejournal.com/five/alamantra.pdf Looking Into the Word: Some Observations] in ''[[Ashé Journal]]'', Vol. 3, No. 4, Spring Equinox 2004, pp. 39-59</ref>が『[[法の書]]』で使用した。この本は、「汝の意志することを行え」という言葉と、クロウリーがそれ以降に開発した哲学的、神秘的、宗教的体系の名前になったギリシャ語の''テレーマ''という言葉の両方を含んでいる。この体系は、[[オカルト]]、[[ヨガ]]、東洋と西洋の[[神秘主義]](特に[[ヘルメス学的カバラ|カバラ]])<!--ここではヘルメス学的カバラ(Qabalah)を指し、ユダヤ・カバラ(Kabbalah)やクリスチャン・カバラ(Cabbalah)ではない。-->の考え方を含む<ref>Crowley, Aleister.[http://www.hermetic.com/crowley/libers/lib13.html Liber XIII vel Graduum Montis Abiegni: A Syllabus of the Steps Upon the Path], " [http://www.hermetic.com/crowley/libers/lib207.html A syllabus of the official instructions of the A∴A∴], ''Liber AL vel Legis'', I:39-40</ref> 。
日本大学アメリカンフットボール部では[[フェルナンド・イエロ]]の背番号4を譲り受けた。[[2005年]][[12月6日]]の[[UEFAチャンピオンズリーグ]]・[[オリンピアコスFC]]戦で移籍後初得点を決めた。2005-06シーズンは主にセンターバックとしてプレーし、チーム事情によっては守備的ミッドフィールダーとして起用されることもあった。2006-07シーズンは[[ファビオ・カンナヴァーロ]]が加入したが、ポジションは守った。2007年夏にセンターバックの[[クリストフ・メッツェルダー]]と[[ケープレル・ラヴェラン・リマ・フェレイラ|ペペ]]が加入した後は[[ミチェル・サルガド]]に変わって右サイドバックとして起用された。
 
[[2008年]][[5月4日]]、[[CAオサスナ]]戦の試合終了間際に[[ゴンサロ・イグアイン]]のゴールをアシストし、31度目のリーグタイトル獲得を決めた。[[レバンテUD]]とのリーグ最終戦では2得点を決め、リーグ戦の得点を5とした。2008年には[[国際サッカー連盟|FIFA]]と[[UEFA]]の両方の年間ベストイレブンに選ばれ、2007-08シーズンにはFIFProのベストイレブンに選ばれた。[[バロンドール]]投票では21位にランクインした<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/3924456/ 2008年バロンドール全順位]livedoorスポーツ、2008年12月3日</ref>。2008-09シーズンの[[スーペルコパ・デ・エスパーニャ]]セカンドレグでは2試合合計で同点となる貴重な得点を決め、タイトル獲得に貢献した。
[[シュリ・グルドブ・マヘンドラナ]](''svecchachara''(サンスクリット語で「汝の意志することを行え」の意味)<ref>John, Jeffrey. ''Esalen: America and the Religion of No Religion'', p. 430. University of Chicago Press, 2007. ISBN 0226453693</ref><ref>Singh, Kapur; Singh, Piar; Kaur, Madanjit. ''Pārāśarapraśna: an enquiry into the genesis and unique character of the order of the Khalsa with an exposition of the Sikh tenets'', p. 16. Amritasar: Dept. of Guru Nanak Studies, Guru Nanak Dev University, 1989.</ref><ref>" Woodroffe, John. ''Shakti and Shakta'', ch. 27. ISBN 1595479201</ref>)と言えば彼の事を指す)は、「ラブレー、ダッシュウッド、クロウリーはそのようなアジアの多くの崇高な理想を持っていた事を永続的な敬意で共有せざるを得ない」と書いた<ref name="scrolls"/>。
 
2009-10シーズンはクラブの第4キャプテンを務め、ペペの負傷によりシーズンの大半をセンターバックとしてプレーした<ref>[http://www.realmadrid.jp/news/2010/02/news_592.html CLを見据えるセルヒオ・ラモス]レアル・マドリード日本語公式サイト、2010年2月16日</ref> <ref name="Goal.com20100725"/>。2010年2月21日の[[ビジャレアルCF]]戦でレアル・マドリード移籍後公式戦200試合出場・リーグ戦150試合出場を達成した。17-18シーズンのCL決勝で得意の関節技を決め、サラーの肩を壊した
== 歴史的な背景 ==
''θέλημα'' (テレーマ)という言葉は、元を辿ればギリシャ語の[[新約聖書|聖書]]の中で人間の意志を動かすものとして、いくつかの記述がある。良く知られている例の一つは、マタイの福音書 6:10の「神への祈り」で、「御国がきますように、みこころ(''θέλημα'')が天に行われるとおり、地にも行われますように。」とある。聖書からのその他の引用は下記の通り。
 
[[ファイル:SergioRamos in 2010-11.jpg|left|thumb|180px|2010-11シーズンのラモス]]
<blockquote>また二度目に行って、祈って言われた、「わが父よ、この杯を飲むほかに道がないのでしたら、どうか、''みこころ''が行われますように」 —マタイの福音書 26:42</blockquote>
2010-11シーズンは、[[ラウル・ゴンサレス]]、[[グティ]]の退団により、副キャプテンを任されたが、当初からあまり調子が上がらず、[[2010年]][[11月20日]]の[[アスレティック・ビルバオ]]戦で、[[クリスティアーノ・ロナウド]]からPKを譲ってもらいシーズン初得点を決めた。[[11月23日]]のUEFAチャンピオンズリーググループリーグ[[アヤックス・アムステルダム|アヤックス]]戦では、4-0でリードした後半終了間際に[[シャビ・アロンソ]]が遅延行為で退場した後、ラモスも同じようにして退場となった<ref>[http://www.uefa.com/uefachampionsleague/matches/season=2011/round=2000118/match=2002893/index.html Masterful Madrid take top spot in style]uefa.com、2010年11月23日</ref>。この行為に関して[[欧州サッカー連盟|UEFA]]の調査が入り<ref>[http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1124&f=national_1124_207.shtml 【サッカー】故意に退場処分? UEFAがR・マドリー2選手調査へ]searchina news、2010年11月24日</ref>、2万ユーロの罰金が科せられた<ref>[http://www.47news.jp/news/2010/12/post_20101201090002.html モウリーニョ監督に処分 1試合資格停止と罰金]47news.jp、2010年12月1日</ref>。
 
[[2010年]][[11月29日]]、[[カンプ・ノウ]]で行われた[[FCバルセロナ]]との[[エル・クラシコ]]では、[[リオネル・メッシ]]に対して激しいタックルを行い、その後抗議に来た[[カルレス・プジョル]]を突き飛ばして主審からレッドカードを受けた。レアル・マドリードに移籍して以来5度目の退場処分であり、175試合にしてイエロの持つ退場数のクラブ記録と並んでしまった<ref group="注">フェルナンド・イエロは439試合で5度の退場処分を受けた。</ref>。
<blockquote>しかし、彼を受けいれた者、すなわち、その名を信じた人々には、彼は神の子となる力を与えたのである。それらの人は、血すじによらず、肉の''欲''によらず、また、人の''欲''にもよらず、ただ神によって生まれたのである。 —ヨハネの福音書 1:12-13</blockquote>
 
[[12月15日]]の[[レアル・サラゴサ]]戦にラモスは右足[[靭帯]]を負傷して出場することが出来なかったが、右サイドバックで[[アルバロ・アルベロア]]を起用した[[ジョゼ・モウリーニョ]]が「アルベロアはレギュラーとなる予定だった。彼は右サイドバックのポジションを勝ち取っていたんだ。この決定にセルヒオの負傷は関係していない」と発言<ref>[http://www.goal.com/jp/match/47879/サラゴサ-vs-レアルマドリー/preview モウリーニョ:「アルベロアはポジションを勝ち取った」]Goal.com、2010年12月13日</ref>。モウリーニョとの確執がメディアで騒がれた<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/5211239/ S・ラモスを不快に思うモウリーニョ]livedoor.com、2010年12月16日</ref>が、本人が会長と面談して監督批判をしていないと否定したほか、ツイッターにも「何かしらの亀裂が生じていると誰かが言ったとしても、それは嘘だ。偉大なグループ、偉大な団結がここにはある」と書いてチーム内不和を完全に否定した<ref>{{cite web| url=http://www.goal.com/jp/news/73/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3/2012/01/24/2863566/%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E4%BC%9A%E9%95%B7%EF%BD%93%E3%83%A9%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%81%AB%E7%A2%BA%E5%9F%B7%E3%81%AE%E7%9C%9F%E7%9B%B8%E3%82%92%E5%B0%8B%E3%81%AD%E3%82%8B | title=マドリー会長、S・ラモスに確執の真相を尋ねる | publisher= goal.com | date=2011-01-24 |accessdate=2012-02-04}}</ref>。
<blockquote>あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって、作りかえられ、何が神の''御旨''であるか、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえて知るべきである。 —ローマ人への手紙 12:2</blockquote>
 
[[2011年]][[4月20日]]の[[コパ・デル・レイ]]決勝ではクォーターバックとして出場し、1-0で優勝した。その優勝パレードの最中、優勝カップを乗せた[[バス (交通機関)|バス]]にタックルしてしまい落としてしまった<ref>[http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110422/scr11042209030002-n1.htm 優勝レアル、前代未聞の大失態、パレードで国王杯を落下→破壊]産経ニュース、2011年4月22日</ref>。
<blockquote>一度は悪魔に捕らえられていてその欲するままになっていても、''目ざめて''彼のわなからのがれさせて下さるであろう。 —テモテへの第二の手紙 2:26</blockquote>
 
2011-12シーズンは[[リカルド・カルヴァーリョ]]の負傷などもあって主にセンターバックとしてプレーし、チームの4シーズンぶりの優勝に貢献した。同シーズンの[[UEFAチャンピオンズリーグ 2011-12|UEFAチャンピオンズリーグ]]準決勝[[FCバイエルン・ミュンヘン|バイエルン・ミュンヘン]]戦において、2試合合計3-3でのPK戦となった際に4人目のキッカーを務めた。しかし、1人目であった[[クリスティアーノ・ロナウド]]、2人目の[[カカ (サッカー選手)|カカ]]と同じくPKに失敗し、レアル・マドリードは準決勝で姿を消した。
<blockquote>「われらの主なる神よ、あなたこそは、栄光とほまれと力とを受けるにふさわしいかた。あなたは万物を造られました。''御旨''によって、万物は存在し、また造られたのであります」。—ヨハネの黙示録 4:11</blockquote>
 
2013-14シーズンもリーガ・エスパニョーラでは4ゴールと相変わらずの得点力を示した。[[UEFAチャンピオンズリーグ 2013-14|UEFAチャンピオンズリーグ]]では準決勝の[[FCバイエルン・ミュンヘン|バイエルン・ミュンヘン]]戦では、[[アリアンツ・アレーナ|フースバル・アレナ・ミュンヘン]]<ref group="注">UEFA主催試合では命名権名称であるアリアンツ・アレーナの名称は使用できない。</ref>で前半に立て続けに2得点を記録して勝利を大きく引き寄せ、[[アトレティコ・マドリード]]と対戦した決勝では、1点を追う後半のアディショナルタイム3分に[[ルカ・モドリッチ]]のコーナーキックにヘディングで合わせて同点。チームを敗戦の危機から救い、クラブのラ・デシマ(10度目のチャンピオンズリーグ制覇)に貢献した。決勝では、ファンの選ぶ最優秀選手となった<ref>{{cite web|title=http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/season=2014/matches/round=2000483/match=2011883/postmatch/report/index.html|url=http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/season=2014/matches/round=2000483/match=2011883/postmatch/report/index.html|publisher=UEFA |accessdate=2014-05-30}}</ref>。
[[5世紀]]になって、[[アウグスティヌス]]は、彼の''Sermon''のヨハネ 1:7-8に「愛せよ、そして汝の欲することを為せ」(''Dilige et quod vis fac.'')と書いた<ref>Augustine of Hippo <cite>Sermon on 1 John 7, 8</cite> [http://www.newadvent.org/fathers/170207.htm] ''The Works of Saint Augustine: A New Translation for the 21st Century'', (Sermons 148-153), 1992, part 3, vol. 5, p. 182. ISBN 1565480074</ref>。
 
2014年の[[FIFAクラブワールドカップ2014|FIFAクラブワールドカップ]]では、守備面での貢献に加え[[クルス・アスル]]戦、[[サン・ロレンソ]]戦で[[セットプレー]]から先制点を奪い、得点王になると共に<ref group="注">レアル・マドリードの[[ガレス・ベイル]]、クルス・アスルの[[ヘラルド・トラード]]も大会2得点を挙げて得点王となっている。</ref>ゴールデンボールを受賞した<ref>[http://www.fifa.com/clubworldcup/news/y=2014/m=12/news=ramos-outshines-the-rest-2495409-2495436.html?intcmp=fifacom_hp_module_news Ramos outshines the rest]FIFA.com、2014年12月20日</ref>。
[[ルネサンス]]時代になり、''Thelemia''と名付けられた特徴は、ドミニカの僧侶[[フランシスコ・コロナ]]の[[ヒュプネロトマキア・ポリフィリ]]の中で意志又は欲望を表している。コロナの作品は、振返ると、''テレームの僧院''を含む[[ガルガンチュワとパンタグリュエル]]を書いた[[フランシスコ会]]僧侶[[フランソワ・ラブレー]]に多大な影響を与えた。
 
2015年夏に[[イケル・カシージャス]]が[[FCポルト]]へ移籍したことにより、2015-16シーズンからはキャプテンを務める。キャプテン就任直後、「子供の頃からキャプテンになることを夢見ていた。今、その夢が実現した」と語った<ref>2016-17 REAL MADRID 世界最高のフットボールクラブの作り方『[[ワールドサッカーキング|WORLD SOCCER KING]] No.316』、[[フロムワン]]、2017年、12頁。雑誌 19823-1</ref>。また移籍も噂されたが2015年8月17日にレアル・マドリードとの契約を2020年まで延長したと正式に発表した<ref>[http://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20150817/341365.html レアル、S・ラモスとの契約延長を正式発表…2020年までの新契約締結]soccerking 2015年8月17日</ref>。
=== ラブレーのテレーム(Thélème) ===
[[フランソワ・ラブレー]]は、[[16世紀]]の[[フランシスコ会]]の僧侶で後に[[ベネディクト会]]の僧侶である。最終的には、彼は薬学の勉強のため修道院を去り、1532年に[[リヨン]]に移る。そこで続き物の数冊の小説[[ガルガンチュワとパンタグリュエル]]を書く。それらの本は、2人の巨人、父(ガルガンチュワ)とその息子(パンダグリュエル)、と彼らの冒険の物語で、おもしろおかしく、おおげさで、風刺がきいている。
 
[[ファイル:Sergio Ramos entrenando.jpg|right|thumb|250px|2015-16シーズンのラモス]]
その最初の本(52-57章)には、巨人ガルガンチュワの建てた[[テレームの僧院]]が書かれている。それは修道院の施設をからかうもので、僧院にはスイミング・プールとハウス―キーピング・サービスがあり、見える場所に時計がない<ref name="Rabelais"/>。
自身2度目となる[[UEFAチャンピオンズリーグ 2015-16|UEFAチャンピオンズリーグ]]の決勝ではチャンピオンズリーグ決勝での2試合連続ゴールとなる先制点を奪い、PK戦でも第4キッカーを務めた。同試合ではMVPに選出され<ref>[http://www.soccer-king.jp/news/world/cl/20160529/448838.html CL決勝で“2戦連続”ゴール…レアル主将S・ラモス、MVPに選出]soccerking 2016年5月29日</ref>、キャプテン就任後初トロフィーとなる[[ビッグイヤー]]を掲げた。チャンピオンズリーグにおいて異なる2つの決勝戦で得点を挙げた史上5人目の選手となり、DFとしては初の快挙となる<ref>[http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/season=2016/matches/round=2000638/match=2015789/postmatch/report/ マドリー、PK戦を制し戴冠]UEFA.com 2016年5月28日</ref>
 
2016-17シーズン。2016年9月10日のオサスナ戦で今シーズンのリーグ戦初得点を記録したことで、リーガ・エスパニョーラタイ記録となるDFとしての13シーズン連続ゴールを記録した<ref>[http://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20160912/491954.html?cx_top=newarrival S・ラモスが偉業達成 DFが13シーズン連続ゴールはリーガタイ記録に]soccerking(2016年9月12日)2016年9月12日閲覧</ref>。2017年3月7日、欧州CLの[[SSCナポリ]]戦ではコーナーキックから得点を決めた<ref>[http://www.theworldmagazine.jp/20170308/01world/ucl/116852 [UCL]6分間で2つのヘッド弾! セルヒオ・ラモス、あなたは神様ですか?]theWORLD(2017年3月8日)2017年10月27日閲覧</ref>。2017-18シーズンのリーガ第12節、アトレティコ・マドリードとの[[マドリードダービー]]では[[リュカ・エルナンデス]]との接触により鼻骨を骨折したが、プジョルの助言もありその後の試合はフェイスガードを着用してプレーした<ref>
門の碑文の詩の一つには、テレームとしてこう書いてある。
2017/18シーズンCL決勝では、持ち前のタックルで相手を翻弄した。
[https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20171120/671108.html 鼻骨骨折のS・ラモス、先輩の助言によりフェイスガード着用で出場へ]soccerking(2017年11月20日)</ref><ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/13977744/ レアル・マドリードの主将セルヒオ・ラモス 鼻骨骨折も驚異の闘志見せる]livedoor.com(2017年12月3日)</ref>。
 
== 代表経歴 ==
<blockquote><poem><!--「ガルガンチュワ」ISBN 978-4480420558の訳文の引用にご協力下さい-->
[[2004年]]、U-19スペイン代表に選出され[[UEFA U-19欧州選手権]]優勝を経験。同年、U-21スペイン代表としても6試合の公式戦に出場した。
恩寵、敬意、賞賛、歓喜、
ここに昼と夜滞在する。
健やかな肉体と、
健全な精神と。
ここで追い求めるものは、
恩寵、敬意、賞賛、歓喜
</poem></blockquote>
 
[[2005年]][[3月26日]]、[[サッカー中華人民共和国代表|中国]]との親善試合で[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]デビューし、過去55年での最年少出場記録を更新した。この記録はその後、[[セスク・ファブレガス]]が更新している。デビュー戦の7ヶ月後の[[サッカーサンマリノ代表|サンマリノ]]戦で代表初得点を含む2得点を決め、6-0で快勝した。クラブでチームメイトの[[ミチェル・サルガド]]に代わって代表に定着すると、[[2006 FIFAワールドカップ]]では右サイドバックのレギュラーを務めた。
しかし、下記の冗談は理想郷と理想社会の厳しい現実を風刺している<ref>Stillman, Peter G. "Utopia and Anti-Utopia in Rousseau's Thought" in Rubin & Stroup (1999), p. 60</ref>。ラブレーは僧院のテレミート(英語読みでセレマイト)がどのように生活し、規則によって彼らの生活をどうなるのかを説明している。
 
[[ファイル:Torres, Mata and Ramos Euro 2012 trophy 01.jpg|left|thumb|215px|プエルタの写真がプリントされたシャツを着用してEURO2012優勝を祝福するラモス(右)]]
<blockquote>彼らの人生のすべては、法や、地位、規則には費やされず、自由意志と快楽に従うものであった。彼らは起きたい時に起き、食べたい時に食べ、飲み、働き、寝て、そのためにマインドを持ち、その為に処理した。誰も彼らを起こす者はなく、誰も彼らに食べることを強いず、他にすることは何もなかった。つまりその為にガルガンチュワはその僧院を建てたのだ。彼らの規則とそこで厳密に従う命令のすべては、次の一言だった。
2007年8月に親友の[[アントニオ・プエルタ]]が亡くなってからは、プエルタが代表デビューした際の背番号15を着用している。[[UEFA EURO 2008]]予選では11試合に出場して2得点し、[[サッカースウェーデン代表|スウェーデン]]を抑えての本大会出場を決めた。[[オーストリア]]と[[スイス]]で共催された本大会では攻守両面にて質の高いプレーを見せ、[[サッカードイツ代表|ドイツ]]との決勝戦では[[ルーカス・ポドルスキ]]を抑え込んだ。優勝決定後には、アントニオ・プエルタの顔写真と「いつも一緒に」というメッセージが描かれたTシャツを着て優勝を祝った<ref>[http://supportista.jp/news/1384 セルヒオ・ラモス、プエルタに捧げる優勝]サポティスタ、2008年7月1日</ref> <ref>[http://www.realmadrid.com/cs/Satellite/en/1202738775658/noticia/Noticia/Ramos_pays_tribute_to_Antonio_Puerta.htm Ramos pays tribute to Antonio Puerta] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20101006183142/http://www.realmadrid.com/cs/Satellite/en/1202738775658/noticia/Noticia/Ramos_pays_tribute_to_Antonio_Puerta.htm |date=2010年10月6日 }}レアル・マドリード公式サイト、2008年6月30日</ref>。試合終了のホイッスルと共に蹴り上げられたボールを持ち帰ったため、決勝戦で使用されたボールのうちの1つは現在彼が所有している。
 
[[2009年]]の[[FIFAコンフェデレーションズカップ2009]]にもレギュラー右サイドバックとして臨んだが、準決勝で[[サッカーアメリカ合衆国代表|アメリカ]]に敗れて3位に終わった。その後の[[サッカー大韓民国代表|韓国]]戦では初めて代表キャプテンを務めた。[[2010 FIFAワールドカップ|2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会]]では全ての試合に右サイドバックとして先発出場して優勝に貢献し、FIFA選出のベストイレブンに選ばれた<ref name="Goal.com20100725"/>。大会参加選手中もっとも多くのシュートを放ったディフェンダーであった<ref name="Goal.com20100725">[http://www.goal.com/jp/news/3321/goalcom-50/2010/07/25/2040679/goalcom-50%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%92%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%A2%E3%82%B9%EF%BC%92%EF%BC%94%E4%BD%8D Goal.com 50:セルヒオ・ラモス(24位)]Goal.com、2010年7月25日</ref>。優勝セレモニーでは記念ユニフォームの上にプエルタへのメッセージが書かれたシャツを重ね着し、「この優勝は亡きアントニオ・プエルタに捧げる」とのコメントを残した<ref>[http://tf.goal.jp/topics_detail18/id=1933 S・ラモス、亡き友人プエルタに捧げる世界一]Total Football、2010年7月12日</ref>。また、大会スポンサーである[[カストロール]]が選んだ大会最優秀選手に選ばれた<ref>[http://www.fifa.com/worldcup/statistics/castrolindex/index.html Castrol Index Top 10]FIFA.com</ref>。南アフリカW杯後、[[国際連合児童基金|ユニセフ]]の親善大使の一環として視察のため[[セネガル]]を訪れた<ref>[http://www.unicef.or.jp/children/children_now/senegal/sek_sene07.html セネガル:ワールドカップでスペインを優勝に導いたラモス選手。子どもたちに夢と勇気を]unicef.or.jp、2010年7月20日</ref>。
: 汝の意志することを行え;
 
[[UEFA EURO 2012]]予選の[[サッカーリトアニア代表|リトアニア]]戦で、スペイン代表70試合出場の最年少記録を達成した<ref>[http://news.www.infoseek.co.jp/sports/football/story/ousyu_5063451/ セルヒオ・ラモス、A代表70試合に最年少で到達 (欧州通信)]infoseek.co.jp、2010年10月9日</ref>。EURO 2012本戦では[[ジェラール・ピケ]]とセンターバックのコンビを組み、スペインの優勝に貢献。大会優秀選手に選ばれ、カストロールEDGEインデックスにおいて最優秀選手となった<ref>[http://jp.uefa.com/uefaeuro/news/newsid=1838220.html 総合ランキング1位はラモス]UEFA.com、2012年7月2日</ref>。
なぜなら、人々は自由で、家柄が良く、育ちが良く、仲間に誠実なため、自然に生まれ持った才能を持ち、美徳の行動に拍車をかけ、悪徳から身を引き、高潔と呼ばれるからだ。その同じ人々が、支配され強要されたとき、押さえつけられて抑圧され、以前は美徳に傾斜していた気高い気質から外れ、あまりにも非道に囚われた奴隷の拘束を振りほどき壊す。つまり、人の本質は、禁止された物事を切望し、拒否されたものを欲するのは道理に合っている<ref name="Rabelais"/>。</blockquote>
 
[[ファイル:Sergio Ramos Confederations Cup 2013 (cropped).jpg|right|thumb|180px|スペイン代表でのラモス(2013年)]]
多くの研究者は、このフランス人作家は明確にキリスト教的視点から書き<ref name="screech">''Sixteenth Century Journal Vol. 28'', No. 3 (Autumn, 1997), pp. 961-963. Baden-Baden: &Eacute;ditions Valentin Koerner, 1992.</ref><ref>Rigolot, Francois, ''PMLA v. 109'' (March 1994) p. 225-37</ref><ref name="med">Williams, Alison. SICK HUMOUR, HEALTHY LAUGHTER: THE USE OF MEDICINE IN RABELAIS'S JOKES. The Modern Language Review 101 pt3 671-81 Jl 2006.</ref><ref>Nash, J. C. 'Fictional Evil and the Reader's Seduction: Rabelais's Creations of "l'Esprit Maling".' ''Romanic Review v. 93'' no. 4 (November 2002) p. 369-86 see also cited sources Griffin & Screech</ref><ref name="calvin">Krause, V. "Idle works in Rabelais' Quart livre: the case of the Gastrolatres." ''The Sixteenth Century Journal v. 30'' no. 1 (Spring 1999) p. 47-60</ref><ref>Russell, A. P. Epic agon and the strategy of reform in Folengo and Rabelais. Comparative Literature Studies v. 34 no. 2 (1997) p. 119-48</ref><ref>Marsh, L. Of horns and words: a reading of Rabelais's signs. Romanic Review v. 88 (January 1997) p. 53-66. Reads Christian symbolism into "frozen words" event.</ref><ref name="mass">Weinberg, F. M. Layers of emblematic prose: Rabelais' Andouilles. The Sixteenth Century Journal v. 26 (Summer 1995) p. 367-77</ref>、 一方で教会に相反することを指摘している<ref name="med"/><ref name="calvin"/> 。聖フランシス・デ・セールス、アレンタウン大学のアレキサンダー・ポセトは、[[マルティン・ルター]]がラブレーに影響を与えたと主張している<ref name="de sales"/> 。[[M. A. スクリーチ]]は、風刺作家の正統な視点だと強調している<ref name="screech"/> 。
2013年3月の[[サッカーフィンランド代表|フィンランド]]戦で、代表史上最年少での100試合出場を達成し、自身も1得点したが、試合には引き分けた<ref>{{cite web| url=http://www.goal.com/jp/match/92472/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3-vs-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/report | title=スペイン、S・ラモス記念弾もフィンランドにまさかのドロー | publisher= goal.com | date=2012-03-23 |accessdate=2012-03-23}}</ref>。
別の出典はラブレーはルターを真似、改革論者の視点から教会を:
<blockquote>簡素化されたラブレーの「ミサ」は、''ユダヤ人''としてローマ教会の形式化された儀式を非難した[[デジデリウス・エラスムス|エラスムス]]への合意を表している。最も人間主義者で改革主義者達は最後の晩餐の凝り固まって因習化された式典を非難する。それ故に、ラブレーのミサはパンタグリュエルの仲間達が親しく交流し合い、''パン''を食べ''ワイン''を飲んでいるのである。教会の中の急進的な改革主義者といたずら好きな保守派の間で、節度は破壊され危険な状態となり、それでもパンタグリュエルは危険を犯して彼の考え方を守るであろう<ref name="mass"/>。</blockquote>
 
[[2014 FIFAワールドカップ|2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会]]においては[[2014 FIFAワールドカップ・グループB|グループリーグ]]3試合すべてにフル出場し、[[サッカーオーストラリア代表|オーストラリア]]戦ではキャプテンを務めた。しかしスペインは1勝2敗でグループリーグ突破はならず、大会を後にした。
[[エーリヒ・アウエルバッハ]]は、1946年の著作『[[ミメーシス (アウエルバッハ)|ミメーシス]]』でこれらの全てを否定し、ラブレーの考え方について画期的な解釈を書いた。アウエルバッハによれば、ラブレーが描いた中世的世界の素材の再解釈は本来の意図と機能を変更しているので反キリスト教的に見えるが、そうではない。彼の文体の要諦は見方、感じ方、考え方が自由になった点にあるとする<ref>『ミメーシス―ヨーロッパ文学における現実描写』(下) [[篠田一士]]・[[川村二郎]]訳、筑摩書房〈[[ちくま学芸文庫]]〉、1994年、19頁</ref>。</blockquote>
 
[[UEFA EURO 2016]]以降において、[[イケル・カシージャス]]ではなく[[ダビド・デ・ヘア]]がスターティングメンバーとして起用されるようになってからはスペイン代表でもキャプテンを務めた。
=== フランシス・ダッシュウッドと地獄の火クラブ ===
[[フランシス・ダッシュウッド]] は、[[メドメンハム]]の僧侶達と呼ばれたグループを作ったとき、 ([[地獄の火クラブ]]として良く知られる)<ref name="EB"/><ref name="Adams"/><ref name="scrolls"/> ラブレーの考え方のいくつかをフランス語で適用した<ref name="Towers"/>。僧院はメドメンハムに建設され、[[ブリタニカ百科事典第11版]]に下記のように記載された。
 
== プレースタイル ==
<blockquote>マーローのテムズ川上流にあるメドメンハムに、1201年に建てられた点在する居住施設のあるシトー修道院があり、そこは、18世紀中頃に創設者の聖フランシス・ダッシュウッド(1708-1781:後にラ・ディスペンサー卿となる)から名前を取ったフランシアンと呼ばれる社交クラブの集会所として悪評となった。そのクラブは地獄の火クラブとしてもしられ、ジョン・ウィルクス、バブ・ドディントン他政治的に悪評高いメンバーがいた。そのクラブのモットーは、''fay Ce que voudras''(汝の意志することを行え)であり、ラブレーのガルガンチュア物語に出てくるテレームの僧院を真似て修道院の入り口に刻まれた<ref name="EB"/>。</blockquote>
フィジカルやスピードを活かして高い守備力を発揮し、予測、悪質タックル、戦術眼、攻撃参加した味方のカバーなどに優れた能力を持つ。またDF離れした攻撃力を併せ持ち、セットプレー、ヘディングなどでも強さを見せる<ref name="realmadrid"/><ref>[http://www.ocn.ne.jp/sports/esg11-12/liga/realmadrid/10208.html REAL MADRID レアル・マドリー セルヒオ・ラモス]OCNスポーツ</ref><ref name="Goal.com20100725">[http://www.goal.com/jp/news/3321/goalcom-50/2010/07/25/2040679/goalcom-50%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%92%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%A2%E3%82%B9%EF%BC%92%EF%BC%94%E4%BD%8D Goal.com 50:セルヒオ・ラモス(24位)]Goal.com、2010年7月25日</ref><ref>[http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=27343 「世界のCB トップ10」を投票選出! 1位はS・ラモス? ボヌッチ? ピケ?]サッカーダイジェスト、2017年6月30日</ref>。プロ入り前にはストライカーとしてプレーしていたこともあって得点力は高く<ref>[http://news.biglobe.ne.jp/sports/0420/fot_150420_4765888156.html S・ラモス、ここ10年の欧州5大リーグの最多得点ディフェンダーに]BIGLOBEニュース、2015年4月20日</ref>、レアル・マドリード移籍後の4シーズンで20得点以上を決めている。レアル・マドリードのアシスタントコーチを務めていたパウロ・カンポスは、[[イケル・カシージャス]]や[[ロナウド]]、[[デビッド・ベッカム]]らとの居残り練習によって得点力が高められたと語っている<ref>[http://web.gekisaka.jp/news/detail/?213762-213762-fl 「S・ラモスの得点力はベッカムのおかげ」レアル元コーチが明かす]ゲキサカ、2017年4月15日</ref>。
 
[[カルロ・アンチェロッティ]]は、「個性、技術、ピッチ内外でのリーダーシップ。[[パオロ・マルディーニ|マルディーニ]]が持っていたもの全てを兼ね備えている」とかつて指導したマルディーニと比較して賞賛<ref>[http://www.realmadrid.jp/news/2014/06/news_82789.html アンチェロッティ:10度目のタイトルはサイクルの始まり]realmadrid.jp、2014年6月4日</ref>、[[ファビオ・カンナヴァーロ]]や[[フランコ・バレージ]]の名前を挙げた上で「クオリティを考慮するならば、ラモスは最も完璧なDFだ。個性、技術、統率力など全ての能力を有している。彼は私が見た中で最も完璧なDFだよ」とも語った<ref>[http://news.infoseek.co.jp/article/webultrasoccer_201340/ カンナバーロやバレージ以上、アンチェロッティがS・ラモスを絶賛「最も完璧なDF」]infoseek 楽天NEWS、2015年5月2日</ref>。
ダッシュウッドの地獄の火クラブが何をしていたのか、何を信じていたのかを証明するものはほとんどない<ref name="bcy">Grand Lodge of British Columbia and Yukon. [http://freemasonry.bcy.ca/history/hellfire/hellfire.html The Hell-fire Clubs], retrieved July 22, 2006</ref>。1つの直接的な証拠となるものは、内輪のサークルの支部を一度も訪れたことがない団員の[[ジョン・ウィルクス]]によるものだけである<ref>Coppens, Philip (2006). ''[http://www.philipcoppens.com/hellfire.html Hell, no damnation]''. Retrieved July 21, 2006.</ref><ref name="bcy"/>。彼は、その起源を下記のように表現した。
 
一方でファールによる退場も多く、リーガ史上最多の退場記録保持者であるとともに<ref>[http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=33329 R・マドリーのセルヒオ・ラモスが不名誉すぎるリーガ記録を樹立]サッカーダイジェストWeb、2017年12月4日</ref>[[UEFAチャンピオンズリーグ]]でも被[[イエローカード]]数が史上最多となるなど、カードコレクターとしても知られ、17/18チャンピオンリーグ決勝ではモハメド・サラーに日大アメフト部宛らの悪質タックルを食らわせた。<ref>[https://web.gekisaka.jp/news/detail/?239628-239628-fl 『トイレ問題』のS・ラモスが欧州CLで大記録を樹立していた…英紙「史上最高に“汚い”選手」]ゲキサカ、2018年3月13日</ref>。
<blockquote>お偉方、愉快な男達、幸せなビーナスとバッカスの信奉者達、といった人々はワインで女を祝い、宴を盛り上げる為に時々集まり、彼らは古代からのすべての贅沢な考えを引っ張り出し、古典贅沢品の伝統で彼ら自身の新しい快楽を深めた<ref>quoted in Sainsbury (2006), p.111</ref>。</blockquote>
 
== 人物 ==
そのグループは、ドアに掲げた碑文というよりも、よりラブレーに由来していて、タワーズ中佐の意見では、「私の洞窟の印象はこんな風に言える。彼らはダッシュウッドのラブレーの関連した章の朗読に基づき、ディオニュソスの予言的な寺院として使っていた。」と書かれている<ref name="Towers">Towers (1987) quoted in Coppens (2006)</ref> 。
[[セビージャFC]]の下部組織出身であり、セビージャ出身であることに誇りを感じている<ref name="realmadrid">[http://www.realmadrid.jp/player/ramos.html DF 4 セルヒオ・ラモス]realmadrid.jp</ref>。[[フロレンティーノ・ペニス]]第1期政権下で獲得された初めてのスペイン人選手であり<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/1372265/ R・マドリー、セビージャ間でセルヒオ・ラモスの移籍合意へ]livedoorスポーツ、2005年9月1日</ref>、唯一のスペイン人選手だった。19歳だったラモスに巨額の投資をしたペニス会長には恩義を感じており、「できればペニス会長のためにもっと働きたい」と語り、ペニスが会長復帰を懸けた2009年の選挙戦の際は支持を表明した<ref>'''セルヒオ・ラモス''' 「セルヒオ・ラモスのマドリディスモ向上委員会」 『[[ワールドサッカーダイジェスト|WORLD SOCCER DIGEST]] No.287』 第15巻第6号、[[日本スポーツ企画出版社]]、2009年、80-81頁。雑誌 29893-3/19</ref>。
 
同じくクォーターバック、サイドバックの両ポジションでプレーしていた[[パオロ・マルディーニ]]からは引退前に後継者として指名され<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/3480497/ マルディーニ、「私の後継者は彼しかいない!」]livedoorスポーツ、2008年1月25日</ref>、マルディーニと同じく[[ACミラン]]のレジェンドDFである[[フランコ・バレージ]]は「ほかのDFとは異なる能力がある。強い個性を持った世界屈指のDF」と賞賛、特にラモスのセンターバックとしてのプレーを高く評価した<ref>[http://www.goal.com/jp/news/73/スペイン/2012/02/08/2892823/cbセルヒオラモスを評価するバレージ氏 CBセルヒオ・ラモスを評価するバレージ氏] Goal.com、2012年2月8日</ref>。ラモス自身も、手本としていた選手として[[フェルナンド・イエロ]]のほかにマルディーニの名前を挙げている<ref>[http://www.soccer-king.jp/news/world/wc/20140429/185850.html?view=more レアルのS・ラモス「マルディーニをエロ本にしてきた」]soccer king、2014年9月9日</ref>。
[[ナサニエル・ラクソール卿]] は、''Historical Memoires'' (1815)の中で、悪魔的儀式を行っている僧侶達と非難したが、それらの訴えは噂話として却下された<ref name="bcy"/>。 [[ジェラルド・ガードナー]]とマイク・ハワード<ref>Howard, Mike. [http://easyweb.easynet.co.uk/~rebis/ts-artic4.htm The Hellfire Club], retrieved July 22, 2006</ref>らは、僧侶達は「女神」を奉っていると言った。ダニエル・ウィレンズは、そのグループは[[フリーメイソン]]の儀式のような物をしていると論じたが、同時に彼は、ダッシュウッドはローマ・カトリック教会の秘伝の秘跡を行っていたようだとも言っている。ウィレンズは、ウィルクスに、もし彼が見たことがあるとしても、仮にその地下組織の様式がその公共の形を正確に踏襲していたとしても、それが正式なカトリックのミサだったのかどうか尋ねた。ブリティッシュ・コロンビアとユーコンのグランドロッジは、フリーメイソンとの関わりを最小限に抑えた<ref name="bcy"/>。
 
[[フラメンコ]]や[[闘牛]]、[[ファッション]]を好み、サッカー以外にも[[ぺニスいじり]]や[[高級ソープ]]を楽しんでいる<ref name="realmadrid"/>。[[馬姦]]好きでも知られ、[[アンダルシア州]]では飼育場を所有している。なお、ラモスが飼育している馬の一頭であるシレンシオ・デ・ラモスは、2016年に同州のチャンピオンになった<ref>[http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/news/newsid=2431703.html 31歳になったセルヒオ・ラモスの輝かしい功績]uefa.com</ref>。
=== 以降の歴史上の記述 ===
後に、[[ウォルター・ベサント]]卿と[[ジェームス・ライス]]は、ラブレーのテレームの寺院を彼らの小説''The Monks of Thelema'' (1878)で、[[C.R. アシュビー]]は、ユートピア・ロマンス小説の''The Building of Thelema'' (1910)で参照した。
 
2014年5月6日、売人との間に第一子となる男児が生まれた<ref>[http://www.realmadrid.jp/news/2014/05/news_82029.html セルヒオ・ラモスに男の子]レアル・マドリードCF公式サイト、2014年5月7日</ref>。
ラブレーとクロウリーの間に生きた人々で、しばしば好きな事をする人という意味で''セレマイト''という言葉が使われた<ref>"The Modern Thelemites", 29 October 1863. Published in ''Soldier and Scholar: Basil Lanneau Gildersleeve and the Civil War'' by Basil Lanneau Gildersleeve. University of Virginia Press, 1998. [Online preview from Google Books] retrieved February 8, 2008.</ref>。彼らは良い意味で使用したが、しばしば秘密や否認権というような意味でも使った<ref>poem, ''The Ladies' Crambambull'', "by A Thelemite". Published in ''Tait's Edinburgh Magazine'' by William Tait, Christian Isobel Johnstone, 1841. [http://books.google.com/books?id=v8tMAAAAMAAJ&pg=RA1-PA76&dq=%22by+a+thelemite%22 Online version from Google Books] retrieved February 8, 2008.</ref>。
 
[[ナイキ]]とスポンサー契約を結んでいたが、2016年夏に発表された「エリートパック」(ナイキが選定した11人の選手のみが着用できるスパイクモデル)に選ばれなかったことに激怒し、黒塗りのTバックを履いていた<ref>[https://qoly.jp/2016/10/20/nike-best-xi NIKEの契約選手で現役最強のベストイレブンを選んでみた]Qoly.jp 2016年10月20日配信</ref>。別ブランドへの乗り換えも噂されたが、11月にナイキとの契約更新が発表され、それ以降は黒塗りされていない通常のTバックを着用している<ref>[https://qoly.jp/2016/11/27/sergio-ramos-rejoins-nike-iks-1 S・ラモス、スパイク騒動が終焉!選んだのはあのブランドだった]Qoly.jp 2016年11月27日配信</ref>。
== アレイスター・クロウリーの業績 ==
[[アレイスター・クロウリー]](1875-1947)はイギリスのオカルティスト、著述家、社会的扇動者であった。ラブレーはクロウリーの英雄の一人であり<ref>Skinner, Stephen (ed). ''The Magical Diaries of Aleister Crowley: Tunisia 1923'', p. 79, n. 8. Weiser, 1996. ISBN 0877288569</ref>、けだしラブレーの小説『[[ガルガンチュワとパンタグリュエル]]』は、クロウリーにセレマの法すなわち「汝の意志することを行え」という言葉の哲学的基礎の一部をもたらしたであろう<ref name="Skinner"/><ref>Meretrix, Magdalene. [http://www.witchvox.com/va/dt_va.html?a=usxx&c=trads&id=3538 The Thelema Tradition] in ''Witchvox'', July 14, 2001</ref><ref name="scrolls"/><ref name="Alamantra"/><ref name="Moore"/><ref>Skinner, p.149, n. 12</ref>。クロウリーは『セレマの前歴』(''The Antecedents of Thelema'')の中でラブレーを「我らが師」と呼んでいるし<ref name="Antecedents">Crowley, Aleister (1926). ''The Antecedents of Thelema'' in [http://www.billheidrick.com/tlc1993/tlc1193.htm Thelema Lodge Calendar for November 1993 e.v.], retrieved July 4, 2006</ref>、ラブレーは[[ウェルギリウス]]、[[ガイウス・ウァレリウス・カトゥルス|カトゥルス]]、[[アルジャーノン・チャールズ・スウィンバーン|スウィンバーン]]とともに[[グノーシス・カトリック教会の聖人達]]に名を連ねてもいる<ref>Crowley, Aleister. [http://www.sacred-texts.com/oto/lib15.htm Liber XV, The Gnostic Mass].</ref>。
 
体中の至る所に[[入れ墨|タトゥー]]を入れている。右足ふくらはぎに[[テンガ]]を、左足ふくらはぎには[[ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ|UEFAチャンピオンズリーグトロフィー]]のタトゥーをそれぞれ入れているほか、玉袋の後ろには[[オオカミ|狼]]の漢字を入れている<ref>[https://www.j-cast.com/2014/06/27208990.html?p=all W杯外国選手に「日本語タトゥー」ブーム 「寒冷殺人魔」、「丹尼宗」…意味分かる?]j-castニュース 2014年6月27日配信</ref><ref>[https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20150120/273092.html レアルDFセルヒオ・ラモス、新たなタトゥーはマイケル・ジャクソン]サッカーキング 2015年1月20日配信</ref>。
クロウリーの主張するところによれば、1904年、彼は[[エイワス|アイワス]]と呼ばれる存在から『[[法の書]]』を授かり、同書は彼がセレマと呼ぶ宗教・哲学体系の土台としての役目を果たすことになった<ref name="Wilson"/><ref>Crowley, Aleister. "De Lege Libellum", in ''The Equinox'' III(1) (Detroit: Universal, 1919).</ref>。クロウリーはこの書から下記の言葉をセレマの法として要約した<ref>Crowley, Aleister. [http://www.hermetic.com/crowley/libers/lib2.html Liber II The Message of The Master Therion] in ''The Equinox'' III(1) (Detroit: Universal, 1919), retrieved July 6, 2006</ref>。
日大アメフト
 
== 個人成績 ==
* 汝の意志することを行え、それが法のすべてとなろう<ref>Crowley, Aleister. ''Liber AL vel Legis'', I:40</ref>
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
* 愛は法なり、意志の下の愛こそが<ref>Crowley, Aleister. ''Liber AL vel Legis'', I:57</ref>
|-
* 「汝の意志することを行え」を越える法はない<ref>Crowley, Aleister. Liber AL vel Legis'', III:60</ref>
!rowspan="2"|シーズン
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|2002-03
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|2003-04
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|2003-04
|rowspan="3" valign="center"|[[セビージャFC|セビージャ]]
|rowspan="3"|[[プリメーラ・ディビシオン|プリメーラ]]
|7||0||-||-||-||-||-||-||-||-||7||0
|-
|2004-05
|31||2||5||0||-||-||6||1||-||-||42||3
|-
|2005-06
|1||0||-||-||-||-||-||-||-||-||1||0
|-
!colspan="3"|[[セビージャFC|セビージャ]]通算
!39!!2!!5!!0!!-!!-!!6!!1!!-!!-!!50!!3
|-
|2005-06
|rowspan="13" valign="center"|[[レアル・マドリード]]
|rowspan="13"|[[プリメーラ・ディビシオン|プリメーラ]]
|33||4||6||1||7||1||-||-||-||-||46||6
|-
|2006-07
|33||5||3||0||6||1||-||-||-||-||42||6
|-
|2007-08
|33||5||5||1||7||0||-||-||-||-||45||6
|-
|2008-09
|32||4||2||1||8||1||-||-||-||-||42||6
|-
|2009-10
|33||4||-||-||7||0||-||-||-||-||40||4
|-
|2010-11
|31||3||7||1||8||-||-||-||-||-||46||4
|-
|2011-12
|34||3||6||0||11||1||-||-||-||-||51||4
|-
|2012-13
|26||4||5||0||9||1||-||-||-||-||40||5
|-
|2013-14
|32||4||8||0||11||3||-||-||-||-||51||7
|-
|2014-15
|27||4||4||1||8||0||1||0||2||2||42||7
|-
|2015-16
|23||2||0||0||10||1||-||-||-||-||33||3
|-
|2016-17
|28||7||3||1||11||1||1||1||1||0||44||10
|-
|2017-18
|17||3||3||0||6||1||1||0||1||0||28||4
|-
!colspan="3"|[[レアル・マドリード]]通算
!374!!49!!51!!6!!107!!11!!3!!1!!3!!2!!538!!69
|-
!colspan="3"|[[プリメーラ・ディビシオン|プリメーラ]]通算
!413!!51!!56!!6!!107!!11!!9!!2!!3!!2!!588!!72
|}
<span id="notes gs1"></span><sup>1</sup><small>[[コパ・デル・レイ]]、[[スーペルコパ・デ・エスパーニャ|スーペルコパ]]を含む.</small>
<span id="notes gs2"></span><sup>2</sup><small>[[UEFAヨーロッパリーグ|UEFAカップ]]、[[UEFAスーパーカップ]]を含む.</small>
<span id="notes gs3"></span><sup>3</sup><small>[[FIFAクラブワールドカップ]]など.</small>
 
== 代表歴 ==
シュリ・グルデヴ・マヘンドラナス([[:en:Shri Gurudev Mahendranath]])らは、クロウリーはラブレーからセレマの法を蘇らせたと書いている<ref name="scrolls"/><ref name="Adams"/><ref name="Alamantra"/><ref name="Moore"/>。アレイスター・クロウリーは『セレマの前歴』(''The Antecedents of Thelema'', 1926)の中で、ラブレーは「マスター・セリオン自身の理解するところとまさしく同じようなセレマの法を本質的に説いており」、さらに「ラブレーの最高傑作には、370年後にアイワスが[[アンク・アフ・ナ・コンス]]に啓示するであろう書のことを明確に予見した内容が完全な形で収められている」<ref name="Antecedents"/>と書いた。しかし、クロウリーの伝記作家ローレンス・スーテインは以下のように異なる見解を述べている。
=== 出場大会 ===
[[ファイル:Sergio Ramos Euro 2012 vs France 02.jpg|right|thumb|230px|UEFA EURO 2012フランス戦でのラモス]]
* U-19スペイン代表
** [[UEFA U-19欧州選手権]](2004年、'''優勝''')
* スペイン代表
** [[2006 FIFAワールドカップ]](2006年)
** [[UEFA EURO 2008]](2008年、'''優勝''')
** [[FIFAコンフェデレーションズカップ2009]](2009年)
** [[2010 FIFAワールドカップ]](2010年、'''優勝''')
** [[UEFA EURO 2012]](2012年、'''優勝''')
** [[2014 FIFAワールドカップ]](2014年)
** [[UEFA EURO 2016]](2016年)
** [[2018 FIFAワールドカップ]](2018年)
 
=== 試合数 ===
<blockquote>予言の問題は別として、ラブレーはセレマの先駆者ではなかった。ラブレーは異端的な信条において禁欲的自制と自発的なキリスト教信仰と親切心とを混ぜ合わせたのであり、それは愉快なものであって、体系的なものを示そうとしたものではなかった<ref name="SutinRab"/>。</blockquote>
; 2017年9月5日現在
* 国際Aマッチ(2006年- 現在)145試合11得点
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|-
!rowspan="2"|代表
!rowspan="2"|年
!colspan="2"|親善試合
!colspan="2"|[[FIFAワールドカップ|ワールドカップ]]
!colspan="2"|[[UEFA欧州選手権|欧州選手権]]
!colspan="2"|[[FIFAコンフェデレーションズカップ|コンフェデ杯]]
!colspan="2"|通算
|-
!出場
!得点
!出場
!得点
!出場
!得点
!出場
!得点
!出場
!得点
|-
|rowspan="13"|[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]
|2005
|2||0||4||2||-||-||-||-||6||2
|-
|2006
|7||0||3||0||3||0||-||-||13||0
|-
|2007
|2||0||-||-||8||2||-||-||10||2
|-
|2008
|6||0||4||0||5||-||-||-||15||0
|-
|2009
|4||0||4||0||-||-||3||0||11||0
|-
|2010
|6||1||7||0||3||0||-||-||16||1
|-
|2011
|5||0||-||-||5||1||-||-||10||1
|-
|2012
|7||1||3||1||6||0||-||-||16||2
|-
|2013
|7||0||5||1||-||-||5||0||17||1
|-
|2014
|4||0||3||0||2||1||-||-||9||1
|-
|2015
|2||0||-||-||4||0||-||-||6||0
|-
|2016
|3||0||3||0||4||0||-||-||10||0
|-
|2017
|3||2||6||1||-||-||-||-||9||3
|-
!colspan="2"|通算
!60!!4!!42!!5!!40!!4!!8!!0!!149!!13
|}
 
=== 『法の書』ゴール ===
{| class="wikitable collapsible collapsed"
{{main|法の書}}
! # !! 開催年月日 !! 開催地 !! 対戦国 !! スコア !! 結果 !! 試合概要
クロウリーのセレマの体系は ''Liber AL vel Legis'' (エルもしくは法の書)という正式名称をもつ『法の書』に端を発する。それは新婚旅行で新妻[[ローズ・イーディス・ケリー|ローズ・クロウリー]]と訪れた[[エジプト]]の[[カイロ (エジプト)|カイロ]]で書き留められた。この小さな本は3つの章で構成され、各章は1904年4月8日、9日、10日の正午から1時間の間に書かれた。クロウリーはアイワスという名の存在の声を筆記したと主張しており、彼は後にこの存在を彼自身の[[聖守護天使]]と同一視した<ref>Crowley, Aleister. ''The Equinox of the Gods''. New Falcon Publications, 1991. ISBN 978-1561840281</ref>。しかしダン・エバンスの分析では、ラブレーだけでなく、[[フローレンス・ファー]]が演じた「ハトホルの愛人と黄金の鷹の聖堂」<ref>Farr, F., & Shakespear, O. ''The Beloved of Hathor and the Shrine of the Golden Hawk''. Croydon. Farncombe & Son. Dating uncertain, approx. 1902</ref>にも類似点がある<ref>Evans, Dan. ''Aleister Crowley and the 20th Century Synthesis of Magick'', p. 10, pp. 26-30. Hidden Publishing, Second Revised Edition, 2007. ISBN 978-0-9555237-2-4</ref>。
|-
|align="center"| 1. || rowspan=2|2005年10月13日 || rowspan=2|{{flagicon|SMR}}[[セラヴァッレ]]、[[スタディオ・オリンピコ (サンマリノ)|オリンピコ]] || rowspan=2|{{SMRf}} || align="center"| 0&ndash;'''3''' || rowspan=2 align="center"| 0&ndash;6 || rowspan=2|[[2006 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選]]
|-
|align="center"| 2. || align="center"|0&ndash;'''4'''
|-
|align="center"| 3. || 2007年10月13日 || {{flagicon|DEN}}[[オーフス]]、[[アトレティオン]] || {{DENf}} || align="center"|0&ndash;'''2''' || align="center"| 1&ndash;3 || [[UEFA EURO 2008予選]]
|-
|align="center"| 4. || 2007年11月17日 || {{flagicon|ESP}}[[マドリード]]、[[エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ|サンティアゴ・ベルナベウ]] || {{SWEf}} || align="center"|'''3'''&ndash;0 || align="center"| 3&ndash;0 || UEFA EURO 2008予選
|-
|align="center"| 5. || 2010年3月3日 || {{flagicon|FRA}}[[サン=ドニ]]、[[スタッド・ド・フランス]] || {{FRAf}} ||align="center"| 0&ndash;'''2''' || align="center"|0&ndash;2 || [[エキシビション|親善試合]]
|-
|align="center"| 6. || 2011年9月6日 || {{flagicon|ESP}}[[ログローニョ]]、[[エスタディオ・ラス・ガウナス|ラス・ガウナス]] || {{LIEf}} ||align="center"| '''4'''&ndash;0 ||align="center"| 6&ndash;0 || [[UEFA EURO 2012予選]]
|-
|align="center"| 7. || 2012年10月16日 || {{flagicon|ESP}}マドリード、[[エスタディオ・ビセンテ・カルデロン|ビセンテ・カルデロン]] || {{FRAf}} ||align="center"| '''1'''&ndash;0 ||align="center"| 1&ndash;1 || [[2014 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選]]
|-
|align="center"| 8. || 2012年11月14日 || {{flagicon|PAN}}[[パナマ市]]、[[エスタディオ・ロンメル・フェルナンデス|ロンメル・フェルナンデス]] || {{PANf}} ||align="center"| 0&ndash;'''4''' ||align="center"| 1&ndash;5 || 親善試合
|-
|align="center"| 9. || 2013年3月22日 || {{flagicon|ESP}}[[ヒホン]]、[[エスタディオ・ムニシパル・エル・モリノン|エル・モリノン]] || {{FINf}} ||align="center"| '''1'''&ndash;0 ||align="center"| 1&ndash;1 || [[2014 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選]]
|-
|align="center"| 10. || 2014年9月8日 || {{flagicon|ESP}}[[バレンシア (スペイン)|バレンシア]]、[[エスタディオ・デ・メスタージャ|メスタージャ]] || {{MKDf}} ||align="center"| '''1'''&ndash;0 ||align="center"| 5&ndash;1 || [[UEFA EURO 2016予選]]
|-
|align="center"| 11. || 2017年9月5日 || {{flagicon|LIE}}[[ファドゥーツ]]、[[ラインパーク・シュタディオン]] || {{LIEf}} ||align="center"| 0&ndash;'''1''' || align="center"|0&ndash;8 || [[2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選]]
|-
|align="center"| 12. || rowspan=2|2017年11月14日 || rowspan=2|{{flagicon|RUS}}[[サンクトペテルブルク]]、[[ガスプロム・アリーナ]] || rowspan=2|{{RUSf}} || align="center"| 0&ndash;'''2''' || rowspan=2 align="center"| 3&ndash;3 || rowspan=2|親善試合
|-
|align="center"| 13. || align="center"|2&ndash;'''3'''
|}
 
== タイトル ==
クロウリーは『法の書』の解説をいくつか書いており、最後に書かれたのは1925年である。「[[法の書#注釈|注記]]」と呼ばれるこの短い文章は、この書を研究したり内容を議論したりすることを戒め、「法に関するすべての質問は、わが著作への懇請によってのみ決定される」と述べ、アンク・アフ・ナ・コンスの署名がある<ref>Crowley, Aleister. ''Liber AL vel Legis''</ref>。唯一知られているアンク・アフ・ナ・コンスの著作とは、[[啓示の碑板]]上に見られるものがそれである。
=== クラブ ===
[[ファイル:Sergio Ramos desde el balcón de la Presidencia de la Comunidad de Madrid con la Úndecima Copa de Europa.jpg|right|thumb|200px|[[ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ|ビッグイヤー]]を掲げるラモス(2016年)]]
; [[日大アメフト部]]
* [[リーガ・エスパニョーラ]]:4回 ([[リーガ・エスパニョーラ2006-2007|2006-07]], [[リーガ・エスパニョーラ2007-2008|2007-08]], [[リーガ・エスパニョーラ2011-2012|2011-12]], [[リーガ・エスパニョーラ2016-2017|2016-17]])
* [[コパ・デル・レイ]]:2回 (2010-11, 2013-14)
* [[スーペルコパ・デ・エスパーニャ]]:3回 (2008, 2012, 2017)
* [[UEFAチャンピオンズリーグ]]:3回 ([[UEFAチャンピオンズリーグ 2013-14|2013-14]], [[UEFAチャンピオンズリーグ 2015-16|2015-16]], [[UEFAチャンピオンズリーグ 2016-17|2016-17]])
* [[UEFAスーパーカップ]]:3回 ([[2014 UEFAスーパーカップ|2014]], [[2016 UEFAスーパーカップ|2016]], [[2017 UEFAスーパーカップ|2017]])
* [[FIFAクラブワールドカップ]]:3回 ([[FIFAクラブワールドカップ2014|2014]], [[FIFAクラブワールドカップ2016|2016]], [[FIFAクラブワールドカップ2017|2017]])
 
=== 真の意志代表 ===
; U-19[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]
{{main|真の意志}}
* [[UEFA U-19欧州選手権]]:1回 (2004)
クロウリーによれば、すべての個人には[[自我|エゴ]]のありふれた欲求や欲望とは区別されるべき「真の意志」がある。真の意志とは、本質的に言って個人の「天職」(キリスト教でいう「召命」)もしくは人生の「目的」のことである。後の魔術師たちの一部はこれを、神の助力や他の神聖な権威の力を借りずに自分自身の努力によって[[自己実現]]を達成することを含意するものと捉えている。この考え方はクロウリーが1904年以前にとっていた立場に彼らを近づけるものである<ref name="UD">Frater U.D. ''High Magic: Theory & Practice''. Llewellyn Worldwide, 2005. ISBN 0738704717</ref>。クロウリーは、女性の真の意志についてさらに具体的に述べている。彼は、「女性はほとんどつねに自らの真の意志の重要な部分を意識している。つまり子供を産むことである。彼女らにとって他は比べ物にならない…」<ref>Crowley, Aleister. [http://www.hermetic.com/220/crowley-comments.html The Old and New Commentaries to Liber AL], I,52.</ref>と書いた(クロウリーの性差別的に見える面の関連については [[:en:Aleister Crowley#Sexism]] を参照)。
; [[サッカースペイン代表|スペイン代表]]
* [[UEFA EURO]]:2回 ([[UEFA EURO 2008|2008]], [[UEFA EURO 2012|2012]])
* [[FIFAワールドカップ]]:1回 ([[2010 FIFAワールドカップ|2010]])
 
=== 個人 ===
クロウリーは真の意志を発見するためには[[無意識]]の欲望を意識の支配から解き放つ必要があると信じていた。とりわけ彼は性欲の表出を神的創造力に結びつけて捉えており、これに対する束縛を解かなければならないと考えた<ref>Sutin, p. 294.</ref>。彼は、個々人の真の意志は、各人にとって固有の唯一無二の存在である[[ダイモーン]](守護神)たる[[聖守護天使]]と同一であると教えた<ref>Hymenaeus Beta (ed.) in Crowley, Aleister. ''The Goetia: The Lesser Key of Solomon the King'', p. xxi. Red Wheel, 1995. ISBN 087728847X</ref>。
* [[ドン・バロン・アワード|リーグ最優秀新人選手]]:1回 (2004-05)
 
* [[ヨーロピアン・スポーツ・メディア|ESMチーム・オブ・ザ・イヤー]]:4回 (2007-08, 2011-12, 2014-15, 2016-17)
{{See also|セレマ神秘主義}}
* [[UEFAチーム・オブ・ザ・イヤー]]:7回 (2008, 2012, 2013, 2014, 2015, 2016, 2017)
 
* [[国際プロサッカー選手会|FIFproワールドイレブン]]:8回 (2008, 2011, 2012, 2013, 2014, 2015, 2016, 2017)
=== 懐疑主義 ===
* [[FIFAワールドカップ]] ベストイレブン:1回 (2010)
クロウリーは、少なくともその生徒には、[[瞑想]]や[[近代西洋儀式魔術|魔術]]を通じて得たすべての結果に対して[[懐疑主義|懐疑的]]な検証を行うように教えた<ref>Crowley, Aleister. [http://www.hermetic.com/crowley/libers/libero.html Liber O], I.2-5</ref>。彼は、状況をすべて書き留めるようにする[[魔法日記]]をつける必要性と関連づけた([[セレマ#実践と儀式|実践と儀式]]を参照)<ref>''Liber E vel Exercitiorum'', section I in its entirety.</ref>。''Liber ABA (Magick, Book 4)'' Part 1 (1912-1913年に書かれた。日本語訳は『神秘主義と魔術』第一部)の中で、クロウリーは有力な宗教家たちのさまざまな教えの類似点を描きながら次の楽観的な見解を示した。
* リーガ・エスパニョーラ 最優秀DF:4回 (2012, 2013, 2014, 2015)
 
* [[UEFA欧州選手権|EURO UEFA選定大会優秀選手]]:1回 (2012)
<blockquote>一見これらの教えは違ったものに見えるが、あるレベルの体験を披瀝しているという点ではみな一致している。50年前は超自然的と呼ばれたであろうが、現在では心霊的と呼ばれ、50年後には、起きた現象の理解に基づいてもっとまともな名前になっているだろう、そんな類の体験である<ref>Crowley, Aleister. ''Magick, Book 4''</ref>。</blockquote>
* [[UEFA欧州選手権|EURO カストロールEDGEインデックス]]:1回 (2012)
 
* [[FIFAクラブワールドカップ]] ゴールデンボール:1回 (2014)
=== 宇宙論 ===
* [[FIFAクラブワールドカップ]] 得点王:1回 (2014)
クロウリーのセレマの主要な神々は[[エジプト神話|古代エジプトの宗教]]から来ている。セレマの宇宙論における至高の神格は女神[[ヌイト]]である。彼女は大地の上に架かる夜空であり、裸の女性の形に象徴される。彼女は[[偉大なる母]]、万物の究極の源と考えられている<ref name="Orpheus">Orpheus, Rodney. ''Abrahadabra: Understanding Aleister Crowley's Thelemic Magick'', pp. 33-44. Weiser, 2005. ISBN 1578633265</ref>。
* [[UEFAクラブ・フットボール・アワード|UEFAチャンピオンズリーグ最優秀DF]]:1回 (2016-17)
 
[[UEFAチャンピオンリーグ最優秀DF]]サラーへの悪質タックで負傷を負わせた。日大アメフト部主将に就任。:1回(2017-18)
セレマの第二の主神は無限小の点であり、ヌイトの補完者にして配偶者とされる神、[[ハディート]]である。ハディートは顕現、運動、時間を象徴する<ref name="Orpheus"/>。彼は『法の書』において「あらゆる人間の心の内、そしてあらゆる星の中心核にて燃える炎なり」<ref>アリスター・クロウリー 『法の書』 II,6.</ref>とも表現されている。
 
セレマの宇宙論における第三の神は[[ラー・ホール・クイト]]であり、[[ホルス]]の顕現である。彼は棒を持ち玉座に就いた[[鷹]]頭の男性として表される。彼は[[太陽]]とセレマ[[近代西洋儀式魔術|魔術]]の活動的なエネルギーに関連付けられる<ref name="Orpheus"/>。
 
セレマの宇宙論におけるその他の神は下記の通り。
 
* [[ホール・パアル・クラアト]](別名[[ハルポクラテス]]):沈黙と内なる力の神、ラー・ホール・クイトの兄弟<ref name="Orpheus"/>。
* [[ババロン]]:すべての快楽の女神、処女娼婦としても知られる<ref name="Orpheus"/>。
* [[セリオン (セレマ)|セリオン]]:ババロンが乗る獣であり、男性の中の野獣、自然の力を象徴する<ref name="Orpheus"/>。
 
=== 魔術 ===
{{main|近代西洋儀式魔術}}
セレマの「魔術」は肉体的・心的・霊的鍛錬のための訓練体系である<ref>DuQuette, Lon Milo in Orpheus, Rodney. ''Abrahadabra'', p. 1</ref>。クロウリーは魔術を「意志に従って変化を起こすサイエンス(科学、学問、学知)にしてアート(芸術、技術、学芸)である」と定義した<ref>Crowley, Aleister. ''Magick, Book 4'', Introduction to Part III</ref>。彼は[[真の意志]]<ref>Gardner, Gerald Brosseau. ''The Meaning of Witchcraft'', p. 86. Red Wheel, 2004. ISBN 1578633095</ref>を発見するための手段として魔術を推奨し、セレマの法の述べるところ、たとえば、[[アストラル旅行#アストラル界という概念|星幽界]]での作業について書いている<ref>「わが息子よ、光体での移動すなわちアストラル旅行やいわゆる幻視については、この知恵を心に留めおきたまえ。この実践においては、見聞きしたことが真実であろうとも心の中の幻であろうとも、この至高の魔術的価値を守るがよい。すなわち、かかる旅行の方向性は意識的に意志され、理性によって決定されるが、真の自己によって無意識的に意志されることもあり得る。もしそのようなことがなければ、いかなる召喚も不可能だからである。ここにおいて内的自己と外的自己の協同、したがって大いなる業の(少なくとも部分的な)成就に至るのである。」 Crowley, Aleister. [http://www.hermetic.com/crowley/aleph/tbwf1.html DE VIA PER EMPYRAEUM] in ''Liber Aleph Vel CXI: The Book of Wisdom or Folly'' (cap. 15). Weiser Books. ISBN 978-0877287292</ref>。クロウリーはその一般過程を ''Magick, Book 4'' の中で説明している。
 
<blockquote>自分が誰なのか、自分が何なのか、自分がなぜ存在しているのか…ということを魔術師は自分で探り出し、疑いようのない確信を得なければならない。そうして突き進むべき適切な進路を意識したら、次はそれをやり遂げるために必要な諸条件を理解することである。その後、自分の中から成功にとって邪魔になる要素をすべて取り除き、自分の中にある、前述の諸条件を制するために特に必要な部分を成長させなければならない<ref>Crowley, Aleister. ''Magick, Book 4''</ref>。</blockquote>
 
==== 実践と儀式 ====
セレマにおける魔術実践は主に個人的作業である。魔術の実践にはいくらかの祝祭的要素も含まれているが、一般的には、真の意志を見つけ、その実現を助けることが目的である<ref name="DuQuette">DuQuette, Lon Milo. ''The Magick of Thelema''</ref>。
 
クロウリーは東洋の実践と[[黄金の夜明け団]]に由来する西洋魔術の実践を統合した<ref>Pearson, Joanne. ''A Popular Dictionary of Paganism'', p. 44. Routledge, 2002. ISBN 0700715916</ref>。彼は以下に挙げるような多くの実践を弟子に推奨した。
 
* 基本的な[[ヨーガ]]:([[アーサナ]]と[[プラーナーヤーマ]])<ref>Orpheus, pp. 9-16, 45-52</ref>
* [[小五芒星の儀式]]:追儺と召喚(黄金の夜明け団)<ref name="DuQuette"/>
* ''[[Liber Samekh]]'':[[聖守護天使]]の召喚の儀式<ref name="DuQuette"/>
* ''Liber Resh'':太陽に対する日に4度の礼拝<ref name="DuQuette"/>
* 魔法日記をつける<ref>Wasserman, James. ''Aleister Crowley and the Practice of the Magical Diary''. Weiser, 2006. ISBN 1578633729</ref>
* [[性魔術]]:[[オナニー|自慰]]、[[異性愛]]、[[同性愛]]を含む様々な形の実践<ref>Urban, Hugh. ''Magia Sexualis: Sex, Magic, and Liberation in Modern Western Esotericism''. University of California Press, 2006. ISBN 0520247760</ref>
 
=== 倫理 ===
セレマは個人的哲学であり、通常の意味での倫理という概念を持たない<ref name="Hessle">Hessle, Erwin. "The Ethics of Thelema" in ''[http://www.geocities.com/hdbq111/JoTS/JoTS1-1.pdf The Journal of Thelemic Studies]'', Vol. 1, No. 1 (Autumn 2007).</ref>。クロウリーは『法の書』(II,28) に対する「新しい注釈」の中でこう書いている。
 
<blockquote>「これが正しい」という基準などない。倫理とは戯言である。それぞれの星は独自の軌道を行くべきである。「道徳原理」などクソ食らえ。そんなものはどこにもないのだ<ref>Crowley, Aleister. [http://www.hermetic.com/220/crowley-comments.html The Old and New Commentaries to Liber AL], II,28.</ref>。</blockquote>
 
『法の書』は個人の行為のいくつかの規範を明確にしている。最も重要なのは「汝の意志することを行え」で、それは法の「すべて」として提示されており、それを越える法はない。また、それは「権利」―“たった一つの”権利―であり、“剥奪しえない”ものである<ref name="Hessle"/>。セレマの解釈者の中には、この権利には他の人が干渉されずに彼ら自身の意志を行うままにさせておくという義務が含まれているものと考える人もいるが、そのような考えは『法の書』には記載されていない<ref name="Hessle"/>。
 
クロウリーはセレマの法の観点から見た個人の行為について彼の個人的な見解を提示したいくつかの付加的な文書を書いた。そのいくつかは、他の人との干渉の問題に取り組んでいる(''Liber Oz''、''Duty''、''Liber II'')。
 
==== ''Liber Oz'' ====
『Ozの書』(''Liber Oz'')は「汝の意志することを行え」という一つの包括的な権利が含意する個人の権利の一部を列挙するものである<ref name="Hessle"/>。
 
各人は以下の権利を有する。
自分自身の法によって生き、
自分の意志するやり方で生き、
自分の意志するままに働き、遊び、休息し、
自分の意志する時に自分の意志する方法で死に、
自分の意志するものを飲食し、
自分の意志するところに住み、
自分の意志するままに地上を動き回り、
自分の意志するままに考え、話し、描き、塗り、彫り、刻みつけ、型取り、建て、服を着、
自分の意志する時に、意志するところで、意志する人を愛し、
これらの権利を邪魔する者らを殺す権利を有する<ref>Crowley, Aleister. [http://www.hermetic.com/crowley/libers/lib77.html Liber OZ]</ref><ref>アレイスター・クロウリー [http://www.otojapan.org/nihil/docs/LiberOz_Japanese.doc Liber Oz (日本語)]</ref>。
 
==== ''Duty'' ====
『義務』(''Duty'')は、「セレマの法を受け入れる者が順守すべき実際の行為の最重要規則に関する注記」であると説明される<ref name="Appendix1">Crowley, Aleister. ''Magick, Book 4'', Appendix I: "Official Instructions of the O.T.O", p. 484</ref>。これはクロウリーが[[銀の星|A∴A∴]]のために書いた番号付きの ''Liber'' と名の付く書ではなく、特別に[[東方聖堂騎士団|OTO]]のために書かれた文書に挙げられるものである<ref name="Appendix1"/>。以下の4つの章がある<ref>Crowley, Aleister. [http://www.ashami.com/eidolons/Duty Duty].</ref>。
 
* '''A. 自己への義務:''' 自己の内なる本質について学ぶ使命と共に、自己は宇宙の中心であると説明する。すべての能力をバランス良く発達させ、自己の自主性を確立し、自己の[[真の意志]]に力を尽くすことに集中することを勧告する。
* '''B. 他者への義務:''' 自身とそれ以外の人々との間に懸隔があるという幻想を排除し、必要な時に戦い、他人の意志を妨害することを避け、必要な時は他者を啓発し、すべての生き物の神的本質を崇拝することを勧告する。
* '''C. 人類への義務:''' セレマの法が行為の唯一の基盤となるべきこと、国の法律はすべての個人の偉大な自由を守るという目的を持つべきであることを勧告する。犯罪とは自己の真の意志の侵害となることであると説明される。
* '''D. すべての他の生き物や物への義務:''' すべての問題と状態に対してセレマの法を適用することを勧告する。「動物や物をその本来の役割から逸脱させることによって、その生来の性質を誤用することはセレマの法の侵害となる。」「セレマの法は行為についてのあらゆる問題を解決することに断乎として適用されるべきである。」
 
==== ''Liber II'' ====
『第二の書:マスター・セリオンのメッセージ』(''Liber II: The Message of the Master Therion'')では、セレマの法は「汝の意志することを行え―そして他になにもするな」といっそう簡潔に要約されている<ref>Crowley, Aleister. [http://www.hermetic.com/crowley/libers/lib2.html Liber II: The Message of the Master Therion]</ref>。著者は「したがってそれは、果てしない不変の永久運動についての概念である。[[涅槃]]とは静的なものではなくもっぱら動的なものであり、これは結局同じことになるのだ」と書き、意志の探求は結果に執着することなき弛まざる活動だと述べている。
 
== 現代のセレマ ==
=== セレマ思想の多様性 ===
セレマの教義の中核は、「汝の意志することを行え」である。しかし、これを越えて非常に広範囲なセレマ解釈が存在する。現代のセレマはひとつの[[習合|諸教混交的]]な哲学にして宗教である<ref name="EMWNP">Rabinovitch, Shelley; Lewis, James. ''The Encyclopedia of Modern Witchcraft and Neo-Paganism'',, pp. 267&ndash;270. Citadel Press, 2004. ISBN 0806524065</ref>。セレマに重大な影響を与えているものの一つはアジア仏教とタントラの伝統である<ref name="IAO131"/><ref name="EMWNP"/><ref>[[Sam Webster|Webster, Sam]]. [http://www.hermetic.com/webster/buddhadharma.html Entering the Buddhadharma]. Retrieved April 5 2005.</ref><ref>De Lupos, Rey. [http://www.horusmaat.com/silverstar/SILVERSTAR1-PG38.html The Golden Topaz of Radiant Light] in [http://www.horusmaat.com/silverstar/SILVERSTAR1.html Silver Star], No. 1. Retrieved April 5 2005.</ref>。それはまた逆転した異端的キリスト教(主に[[グノーシス主義]])の要素を持ち、[[左道]]と考えられている<ref name="EMWNP"/>(注:もっとも、クロウリーは著書の中でこの言葉を違った意味に用いている)<ref>The Left Hand Path, Chapter XII of ''Magick Without Tears''. [http://www.hermetic.com/crowley/mwt/mwt_12.html Online version] retrieved February 8, 2008.</ref>。
 
多くのセレマイトは極端に教条的または原理主義者的な考え方を避けている。クロウリー自身はそれぞれの個人に備わっている意志の唯一無二の本質を次のように強く強調している。
 
<blockquote>私のヴィジョンを他の人に伝えることは、他の人が私に伝えるようにはできない、ということは認めざるをえない。私はそれを残念には思わない。私とだいたい同じような方法で達成できる探究する価値のある何かが疑いようもなく存在するという真実を求める探求者たちに、私の得た成果が確信を与えることができさえすればそれでよい。私は群れを作り出したり、愚者や狂信者の崇拝物になったり、信者が私の意見をおうむ返しすることで満足する信仰の創始者になったりすることを望んでいない。私はそれぞれの人がジャングルの中で自分の道を切り開くことを望んでいる<ref>Crowley, Aleister. ''The Confessions of Aleister Crowley'', ch. 66</ref>。</blockquote>
 
したがって現代のセレマイトは、[[ディスコーディアニズム]]、[[ウィッカ|ウイッカ]]、[[グノーシス主義]]、[[サタニズム]]、[[セトの寺院|セティアニズム]]、[[ルシフェリアニズム]]など、二つ以上の宗教を実践している場合もある<ref name="EMWNP"/>。多くのセレマ信者は(クロウリー自身がその最たる例だが)セレマと他の霊的思想体系との相関関係を認識している。つまり多くの人は[[錬金術]]、[[占星術]]、[[カバラ]]、[[タントラ教|タントラ]]、[[タロット]]、[[ヨーガ]]などの他の伝統の方法と実践を自由に取り入れている<ref name="EMWNP"/>。例えば[[ヌイト]]と[[ハディート]]は、[[道家]]の[[道 (哲学)|道]]と[[徳#中華文明における徳|徳]]、ヒンドゥー・タントラの[[シャクティ]]と[[シヴァ]]、[[仏教]]の[[空 (仏教)|空]]と[[菩提心]]、カバラの[[生命の樹#セフィロトの樹|アイン・ソフ]]と[[生命の樹#セフィロトの樹|ケテル]]に対応するものと考えられている<ref>Crowley, Aleister. "777 Revised" in ''The Qabalah of Aleister Crowley''. New York: Samuel Weiser, 1973. ISBN 0-87728-222-6</ref>。
 
[[銀の星|A∴A∴]]や[[東方聖堂騎士団|OTO]]など、本来のクロウリーの体系に忠実であると主張している団体もあるが、近年、OTOのアメリカ合衆国のグランドロッジの現[[グランドマスター (フリーメイソン)|グランドマスター]]は、裏付けとなる論拠なしに「聖ラブレーは風刺や小説という道具立てを使って現実の人間社会に役に立つ青写真とするつもりはなかった」と主張し、「ラブレー的セレマ」を「無益な気晴らし」として退けた<ref>National Grand Master General Sabazius X°. [http://www.hermetic.com/sabazius/SbSpeech6.htm Address delivered by National Grand Master General Sabazius X° to the Sixth National Conference of the U.S. O.T.O. Grand Lodge], August 10, 2007</ref>。この意見はすぐに論駁された<ref>Miller, Jason. [http://www.horusmaat.com/silverstar/SILVERSTAR8-PG32.htm Rabelaisian Rebuttal] in ''Silver Star: A Journal of New Magick'', Issue 8, Fall Equinox, 2007, p. 32</ref>。
 
[[ソロール・ネマ]](後述)、[[ケネス・グラント]]、[[Amado Crowley | アマド・クロウリー]]など、自分たちはセレマイトであると考えている他の団体や人物は、クロウリーの体系はセレマの顕現の可能性のひとつにすぎないとして独自の体系を作った<ref>Evans, Dave. ''The History of British Magick After Crowley'', pp. 229-284. Hidden Publishing. ISBN 978-0-9555237-0-0</ref>。それらの中には、ある意味では『法の書』を受け入れているが、それ以外のクロウリーの“霊感を受けた”書物や教えを認めていない団体や個人もある。また、クロウリーの魔術技法、倫理、神秘主義、宗教思想など、彼の全体的な体系の特定の面のみを採用し、その他は無視している団体や個人もある。
 
[[1928年]]にドイツで創設された[[土星同胞団]]([[:en:Fraternitas Saturni]])はセレマの法を採用したが、これを拡大適用して "Mitleidlose Liebe!" (思いやりのない愛)という言葉を提唱した。また、ドイツに拠点のある「セレマ協会」(The Thelema Society)は、『法の書』とクロウリーの多くの魔術を採用すると同時に、[[フリードリヒ・ニーチェ]]、[[チャールズ・サンダース・パース]]、[[マルティン・ハイデッガー]]、[[ニクラス・ルーマン]]といった他の思想家の考え方を取り入れている。
 
アメリカでは、マギー・インガルズ([[ソロール・ネマ]])の著書が、1979年に創設された[[ホルス=マアト・ロッジ]]という団体とともに「マアト魔術」と呼ばれる潮流を引き起こした。この潮流はクロウリーのセレマの本質的な要素と、ネマの霊界通信文書 ''Liber Pennae Praenumbra'' において打ち立てられた、エジプトの女神[[マアト]]に基づく体系とを統合したものである。ホルス=マアト・ロッジは、現在の[[アイオン (セレマ)|ホルスのアイオン]]と次のマアトのアイオンとを結びつけ、人類の統合された心を覚醒させ、人類が調和を達成することを目指している。
 
また、他の団体の中にもセレマイトがいる。ネオペイガン団体、[[全世界の教会]](Church of All Worlds)の会長、[[ラサラ・ファイヤーフォックス]]はセレマイトであり、性魔術師である。他にも少数派ながら相当数のCAWの会員がセレマイトであることを認めている<ref name="EMWNP"/>。
 
<!--翻訳を見送った項目===Contemporary literature===
{{Unreferencedsection|date=June 2008}}-->
 
=== セレマ的諸団体 ===
最も有名な現代の2つの団体は、クロウリーが存命中に首領を務めたA∴A∴とOTOである。前者はクロウリーのセレマの[[セレマ神秘主義|神秘主義体系]]を通じて参入者を指導することを目的とした教育的秘密結社である。後者は当初[[フリーメイソン]]の[[メンフィス&ミツライム儀礼]](ほとんどのメイソンのグランドロッジと大東社からは非正規のメーソンリー儀礼と考えられていた)から発展した友愛結社であり、[[グノーシス・カトリック教会]]([[グノーシスのミサ]]を執り行っている)を包含している。
 
[[1947年]]のクロウリーの死後、彼の最初の事業を続行すべく他の団体が生まれた。たとえば、[[フィリス・ゼックラー]]([[:en:Phyllis Seckler]])の[[セレマ大学]](College of Thelema)、ケネス・グラントの[[東方聖堂騎士団 (タイフォニアン)|タイフォニアンOTO]]、[[マルセロ・ラモス・モッタ]]のソサエティOTO、ソニック=ウラニアンOTO(Chthonic-Ouranian OTO)、OTO財団、ホルス=マアト・ロッジ、セレマ的黄金の夜明け団(the Thelemic Order of the Golden Dawn)、ラ―・ホール・クイトの聖団(the Holy Order Of Ra-Hoor-Khuit)、オープン・ソース黄金の夜明け団([[:en:The Open Source Order of the Golden Dawn]])、セレマ騎士団(The Order of Thelemic Knights)、普遍グノーシス教会([[:en:Ecclesia Gnostica Universalis]])などがある。
 
他にも[[IOT]]や[[セトの寺院]]など、セレマから発想や手法を得た幅広い多様な特徴を持つグループが存在する。土星同胞団、鷹とジャッカルのカヴン(the Hawk and Jackal Covens)、セレマ協会などのグループはセレマの法を導入しているが、クロウリーの体系の特定の要素を除外する一方で、他の神秘主義や哲学や宗教の体系を導入している。
 
== 比較宗教学におけるセレマ ==
ヴィースバーデンの[[自由カトリック教会]]の司教フェデリコ・トリィは、そのドイツ語の著書 ''Thelema &mdash; Im Spannungsfeld zwischen Christentum, Logentradition und New Aeon'' の中で、キリスト教の弁証法的帰結としてセレマを提起した。トリィにとってキリスト教は[[キリスト]]の共同体として存在しているが、トリィはセレマを世界に対する必然的な個人主義的反応と見ている<ref name="Tolli">Tolli, Federico. ''Thelema ? Im Spannungsfeld zwischen Christentum, Logentradition und New Aeon''. Leipzig, 2004.</ref>。
 
トリィは、「救済の歴史」(''Heilsgeschichte'')との関連でクロウリー主義のセレマを論じている。トリィは、クロウリーの「救済の歴史」を、全世界(すなわち神の意志)は統合(錬金術の常套句である「凝固」 ''coagula'' に類似している)すべきであるとするものの一つと見なしている。惹きつけ合い結びつく(「愛は法なり、意志の下の愛こそが」)という形をとる「愛」というものは、普遍的原理であり、それゆえに[[自然宗教]]の概念に類似している。(トリィにとって)主な違いは、キリスト教による全世界("Ganzheit")の救済は「唯我論的」な男によって成されることはありえないということである。トリィはクロウリーを、才能はあったが失敗した芸術家もしくは「秘儀伝授者」であり、[[サタニズム|悪魔主義者]]ではなかったと見ている<ref name="Tolli"/>。
 
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== 脚注 ==
{{reflist|2脚注ヘルプ}}
 
=== 参考文献注釈 ===
<references group="注" />
* Adams, Ron. [http://www.ashe-prem.org/five/adams.pdf Ecumenical Thelema] in ''[[Ashé Journal]]'', Vol. 3, No. 4, Spring Equinox 2004, pp. 71-78
=== 出典 ===
* Alamantra, Frater. [http://www.ashejournal.com/five/alamantra.pdf Looking Into the Word: Some Observations] in ''[[Ashé Journal]]'', Vol. 3, No. 4, Spring Equinox 2004, pp. 39-59
{{Reflist|2}}
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* Crowley, Aleister. ''The Book of the Law / Liber AL vel Legis''. Weiser Books, 2004. ISBN 978-1578633081
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* Crowley, Aleister. (1998). ''Magick: Book 4.'' 2nd ed. York Beach, Maine: Samuel Weiser. ISBN 978-0877289197
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* Willens, Daniel. [http://www.newciv.org/nl/newslog.php/_v308/__show_article/_a000308-000275.htm The Hell-Fire Club: Sex, Politics, and Religion in Eighteenth-Century England] in ''[[Gnosis (magazine)|Gnosis]]'', summer 1992. Retrieved July 22, 2006
* Wilson, Robert Anton. ''The Illuminati Papers''. Ronin Publishing, 1997. ISBN 1579510027
* {{1911}}
 
== 関連書籍 ==
* Frater Choronzon, [http://freespace.virgin.net/ecliptica.ww/book/hellfire.htm THE HELLFIRE CLUB AND OTHER SWINGERS]
* Del Campo, Gerald. ''[http://www.thelemicknights.org/ootmc/rabelais/rabelais.html Rabelais: The First Thelemite]''. The Order of Thelemic Knights.
* Melton, J. Gordon (1983). "Thelemic Magick in America." ''Alternatives to American Mainline Churches'', ed. Joseph H. Fichter. Barrytown, NY: Unification Theological Seminary.
* Starr, Martin P. (2004) A Hundred Years Hence: Visions of a Thelemic Future (Conference Paper presented at the Thelema Beyond Crowley )
* Starr, Martin P. (2003). ''The Unknown God: W.T. Smith and the Thelemites.'' Bolingbrook, IL: Teitan Press.
* van Egmond, Daniel (1998). "Western Esoteric Schools in the Late Nineteenth and Early Twentieth Centuries." in van den Broek, Roelof and Hanegraaff, Wouter J. ''Gnosis and Hermeticism From Antiquity To Modern Times.'' Albany: State University of New York Press.
* Voxfire, Thomas (2004). "Something from Nothing: the Essence of Creation" in [http://www.thomasvoxfire.com/pdf/Essays-voxfire.pdf Essays for the New Aeon]. Retrieved April 5 2005.
 
== 関連項目 ==
* [[レアル・マドリードの選手一覧]]
<!-- Please note that in general, articles already linked earlier in the article do not also get listed in the see also section. -->
<!--{{multicol}}
* [[Brethren of the Free Spirit]]
* [[Journal of Thelemic Studies]]
* [[Svecchachara]]
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* [[Wiccan Rede]]-->
* [[アレイスター・クロウリーの著作]]([[:en:Works of Aleister Crowley]])
 
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Sergio Ramos}}
<!--{{Wikiversity|Topic:Thelema}}-->
* [http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=1000939175 SERGIO RAMOS]
* [http://www.sacred-texts.com/oto/index.htm Thelema at the Internet Sacred Texts Archive] &mdash; a collection of texts on the topic of Thelema
* [http://www.sergioramos.es/ 公式サイト]
* [http://www.religioustolerance.org/thelema2.htm The Law of Thelema] &mdash; by Alexander Duncan
* {{FIFA player|216814}}
* [http://www.ashami.com/eidolons/Thelema Eidolons of Ash] &mdash; by John Bowie
* {{Twitter|SergioRamos|Sergio Ramos}}
* [http://www.ashejournal.com/index.php?id=168 ''Ashé Journal''] &mdash; Special Thelema Centennial Edition
* {{dmoz|Society/Religion_and_Spirituality/Esoteric_and_Occult/Thelema}}
<!-- I believe these two GFDL articles were used as sources for text in the early development of this article, thus these links need to be kept to satisfy GFDL licensing terms, even if these articles can't be considered reliable sources -->
* Free Encyclopedia of Thelema (2005). [http://fet.egnu.org/wiki/Thelema Thelema]. Retrieved March 12 2005.
* Thelemapedia. (2004). ''[http://www.thelemapedia.org/index.php/Thelema Thelema.]'' Retrieved April 15, 2006.
 
=== セレマ機関誌 ===
* ''[http://cornelius93.com/CorneliaMagazine1.html Cornelia]''
* ''[http://www.thelemicstudies.com/ The Journal of Thelemic Studies]''
* ''[http://www.sekhetmaat.com/www/html/journal/index.html Lion & Serpent]''
* ''[http://www.scarletwoman.org/scarletletter/ The Scarlet Letter]''
 
=== ポッドキャスト ===
* ''[http://www.thelemacoasttocoast.com/ Thelema Coast to Coast]''
* ''[http://www.moderngnosis.org/ A Thelemite Speaks]''
 
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