「エルヴァ (自動車)」の版間の差分

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{{Otheruses|レーシングチーム|マクラーレン・オートモーティブが2019年に発表したスーパーカー|マクラーレン・エルバ}}
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'''エルヴァ'''(''Elva'' )はイギリスに存在したレーシングチーム・自動車メーカーである。メーカー名はフランス語の「彼女は行く」(''Elle va'' )の意。
 
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最初にエルヴァの名称がついたのは[[1955年]]のエルヴァMk1からである。フォード10ポピュラー用のボアφ63.5mm×ストローク92.5mmで1,172cc直列4気筒エンジンを多鋼管フレームに搭載した。このエンジン自体は当時安価で入手しやすかったこともあって小規模のチューニングをしてレーシングカーに多用されたものだが、エルヴァはSVに飽き足らずマック・ウィッツとハリー・ウェスレイクの協力のもとOHVに改造した。ボディーは当時の大勢に沿って[[アルミニウム]]合金板を手で叩いて空力的にしたもの。2台を製作した後フロントサスペンションを改変したMk1Bを製作した。
 
[[ファイル:1957_Elva_MkII_sn_100-49_Bahamas.jpg|thumb|Rightright|250px|Mk2]]
== Mk2 ==
1956年、エルヴァは当時新奇な方式と見られていた[[ド・ディオンアクスル]]をリアに採用したMk2を製作し、アーチー・スコット=ブラウン等がかなりの成績を残した。
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== Mk4 ==
1958年発表。試作車は[[アルファロメオ・ジュリエッタ]]・スプリントヴェローチェ用1,290ccを搭載したが生産車では[[コヴェントリー・クライマックス]]製FPF1,475ccSOHCや[[ブリティッシュ・モーター・コーポレーション|BMC]]のBシリーズも選択できるようになっていた。FPFはボアφ72.25mm×ストローク66.75mm、圧縮比9.8、[[スキナーズ・ユニオン|SU]]製H4ツインキャブレターで85HP/6,800rpm、10.2kgm/4,400rpm、最高速度は195km/h。[[MG・MGA]]用4速マニュアルトランスミッション、ロッキード製インボード式ドラムブレーキ。全長3,500mm×500mm、全幅1,570mm×570mm、全高990mm、ホイールベース2,200mmトレッド前後とも1,220mm、最低地上高130mm、車重412kg。
 
ただしまだワンオフ的な生産状況であり、ガーリング製ディスクブレーキを装備した個体も多数ある等上記の仕様は標準的な一例に過ぎない。
 
[[ファイル:Elva Courier.JPG|thumb|Rightright|250px|クーリア]]
== クーリア ==
1958年1月発表のスポーツカー。{{main|エルヴァ・クーリア}}
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== ミッドシップFJ ==
フロントエンジンFJから大幅に小型化され、全長3,378mm×378mm、全幅1,372mm×372mm、全高737mmホイールベース2,210mm。最低地上高102mm。オリジナルマシンはBMC製Aシリーズボアφ64.4mm×ストローク76.2mm=992.8cc、[[スキナーズ・ユニオン|SU]]製H4φ38mmツインキャブレターで75-80hp/7,500rpmのエンジンを搭載した。トランスミッションは[[フォルクスワーゲン]]製のケースに自社製4速を組み込んだもの。ブレーキはロッキード製φ229mmドラム。
 
1960年のブリティッシュ・エンパイヤ・トロフィーに初投入され、3位入賞。
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Mk7のシャシに[[ポルシェ]]547/5型エンジンを搭載した。
 
[[ファイル:Elva BMW Mallory Park.JPG|thumb|Rightright|250px|BMWエンジンを搭載したMk8]]
== Mk8 ==
キース・マースデン設計。1964年のレーシングカーショーで発表された。
 
[[フォード・モーター|フォード]]製997cc、1,150cc、1,650cc、[[ロータス (自動車)・カーズ|ロータス]]・フォード1,558cc、[[BMW]]製1,991cc、[[ポルシェ]]製1,966cc、コヴェントリー・クライマックス1,098cc、1,220ccなど多彩なエンジンが用意された。
 
1966年に製造中止になった。
[[ファイル:Elva 160 (2009-08-07) ret.jpg|thumb|Rightright|250px|160]]
== 160 ==
Mk7をベースとし[[BMW]]製ボアφ89mm×ストローク80mm=1,991cc、185hp/7,200rpmエンジンをミッドシップで搭載したファストバックGT。社名は最高速度の160mph(約257km/h)に由来する。車重は554kgに過ぎない。ボディデザインはフランスのフィオーレ、製作はイタリアの[[カロッツェリア・フィッソーレ|フィッソーレ]]が担当したことから「英・独・仏・伊合作車」と宣伝されたが、イギリス政府の輸入税が高く支払えなかったことから5台しか生産できなかった。
 
リチャード・ロッツレイ(''Richard Wrottesley'' )とトニー・ランフランチ([[:en:Tony Lanfranchi|''Tony Lanfranchi'' ]])の運転で[[1965年の[[ル・マン24時間レース]]プロトタイプ2,000ccクラスに出場したが、スピンに悩まされた末3時間あまり、29周でクラッチトラブルによりリタイヤとなった。
 
== マクラーレン・エルヴァ ==
自製レーシングカーを企画していた[[ブルース・マクラーレン]]からトロージャン・ランブレッタ・グループが[[カナディアン-アメリカン・チャレンジカップ|Can-Am]]用グループ7レーサー製作委託を受けて製作した。当初[[オールズモビル (自動車)|オールズモビル]]製V型8気筒3.9L9リットルで315hpのエンジンが搭載されたが後に4.44L44リットルで355hp、5.5L5リットルで500hpと大排気量エンジンに置換されるとともにエルヴァの文字を落とし、単に「マクラーレン」と呼ばれるようになった。
 
== 外部リンク ==
[http://www.elva.com/index.php 公式ウェブサイト]
 
== 参考文献 ==
{{参照方法|date=2022年12月|section=1}}
* {{Cite book|和書|author=神田重巳 |year=1976 |title=世界の自動車- |volume=15 クーパー ローラ エルヴァ |publisher=[[二玄社]] |id={{JP番号|69026866}} |ref=harv}}
* {{Cite book|和書|title=ワールドカーガイド |date=1993-05 |volume=1 ポルシェ |publisher=[[ネコ・パブリッシングISBN4]] |series= |isbn=4-87366-090-4 |ref=harv}}
 
== 外部リンク ==
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* [https://www.elva.com/ The official ELVA Cars web site] {{En icon}}
 
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