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{{Infobox Film
{{Otheruses||地域の地理や歴史、行政など|つくば市}}
| 作品名 = ブロークン・ハート・ギャラリー
<!-- 「つくば市」と重複しないように配慮して編集してください。 -->
| 原題 = The Broken Hearts Gallery
'''筑波研究学園都市'''(つくばけんきゅうがくえんとし Tsukuba Science City)は約300に及ぶ研究機関・企業と約1万3000人の研究者([[博士]]号取得者は約5600人)を擁する世界有数の[[都市#学術都市・研究都市|学術・研究都市]]であり、[[田園都市]]である。[[1960年代]]以降に開発された。地理的な範囲は行政的に[[茨城県]][[つくば市]]と同じと定義され、「研究学園地区(約2,700ha)」と「周辺開発地区」で構成される。
| 画像 =
| 画像サイズ =
| 画像解説 =
| 監督 = [[ナタリー・クリンスキー]]
| 脚本 = ナタリー・クリンスキー
| 原案 =
| 原作 =
| 製作 = [[デヴィッド・グロス]]
| 製作総指揮 = ナタリー・クリンスキー<br>[[ジェフ・アークス]]<br>[[セレーナ・ゴメス]]<br>[[マシュー・ハート]]<br>[[ジョシュ・フィリップス (映画プロデューサー)|ジョシュ・フィリップス]]<br>[[ミシェル・クヌードセン]]<br>[[ローリー・メイ]]<br>[[メイソン・ノヴィック]]<br>[[アンドリュー・M・ロビンソン]]<br>[[ノア・シーガル]]<br>[[ジェシー・シャピーラ]]<br>[[マンディ・ティーフィ]]<br>[[シャンテル・タブリジ]]
| ナレーター =
| 出演者 = [[ジェラルディン・ヴィスワナサン]]<br>[[デイカー・モンゴメリー]]<br>[[ウトカルシュ・アンブドゥカル]]<br>[[モリー・ゴードン]]
| 音楽 = [[ジュヌヴィエーヴ・ヴィンセント]]
| 主題歌 =
| 撮影 = [[アラー・キヴィロ]]
| 編集 = [[ショーン・ペーパー]]
| 製作会社 = [[ノー・トレース・キャンピング]]<br>[[キックト・トゥ・ザ・カーブ・プロダクションズ]]
| 配給 = {{Flagicon|USA}}[[トライスター ピクチャーズ]]<br>{{Flagicon|CAN}}[[エレベーション・ピクチャーズ]]
| 公開 = {{Flagicon|USA}}{{Flagicon|CAN}}[[2020年]]9月11日<br>{{Flagicon|JPN}}劇場未公開
| 上映時間 = 108分
| 製作国 = {{USA}}<br />{{CAN}}
| 言語 = [[英語]]
| 製作費 =
| 興行収入 = {{Flagicon|World}}$4,779,960<ref>{{Cite web|url=https://www.the-numbers.com/movie/Broken-Hearts-Gallery-The#tab=summary|title=The Broken Hearts Gallery (2020)|work=The Numbers|accessdate=2021-02-20}}</ref>
| 配給収入 =
| 前作 =
| 次作 =
}}
『'''ブロークン・ハート・ギャラリー'''』(原題:''The Broken Hearts Gallery'')は[[2020年]]に公開された[[アメリカ合衆国]]・[[カナダ]]合作の[[ロマンティック・コメディ映画]]である。監督は[[ナタリー・クリンスキー]]、主演は[[ジェラルディン・ヴィスワナサン]]が務めた。本作はクリンスキーの映画監督デビュー作である。
 
日本では劇場公開されなかったが、2021年4月28日にデジタル配信がされる予定である<ref name="sonypictures0219">{{Cite web|和書|publisher=[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)|ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]]|url=https://www.sonypictures.jp/he/11210302|title=ブロークン・ハート・ギャラリー|accessdate=2021-02-19}}</ref>。
== 沿革 ==
[[画像:Mt.Tsukuba.jpg|thumb|筑波山麓]]
[[画像:kasumigaura_map.png|thumb|霞ヶ浦と各水域]]
[[画像:Expo85 sumitomo1.jpg|thumb|国際科学技術博覧会]]
[[1950年代]]、[[東京]]は急激な人口増加によって過密状態となっていた。このため[[政府]]は、[[1956年]]に[[首都圏整備委員会]](以下、委員会)を設置し[[首都機能]]の一部を移転することに関する検討を始めた。委員会は、都内のすべての大学を移転し70万人都市を建設する試案や都内のすべての官庁を移転し18万人都市を建設する試案などを立案していった。
 
==概略==
[[1961年]]9月、「都内の市街地になくても、機能上さしつかえない官庁(付属機関や国立学校を含む)の集団移転について、すみやかに検討する」とした[[閣議]]決定がなされ具体的な検討が始まった。委員会は[[1963年]]に移転の候補地として[[富士山|富士山麓]]、[[赤城山|赤城山麓]]、[[那須高原]]、[[筑波山|筑波山麓]]の実地調査をし同年9月に筑波山麓(注:現在のつくば市と[[牛久市]])に4,000haの研究学園都市を建設することが閣議了解された。筑波山麓の利点として東京から距離が離れすぎていないこと、[[霞ヶ浦]]から十分な水が採取できること([[水質汚濁]]は[[1960年代]]以降)、地盤が安定した平坦地であること<!--「沿革」と乖離する内容なのでコメントアウト
[[ニューヨーク]]。20代の女性、ルーシーは彼氏に振られたショックから立ち直れずにいたが、不意に「別れた恋人にまつわる思い出の品をもらい受け、それを展示するギャラリーを作ってはどうか」と思いついた。画廊で働く中で得た経験を活かし、ルーシーはそのアイデアを実現させた。ルーシーのギャラリーは口コミで有名になっていき、多くの人々に次の一歩を踏み出すきっかけを与えた。その活動に従事する中で、ルーシー自身の傷も癒えていき、新しい恋へと導かれるのだった。
(筑波台地:[[標高]]25[[メートル|m]]前後の[[洪積台地]]。西の[[小貝川]]低地と東の[[桜川 (河川)|桜川]]低地との間にある)
-->などが挙げられる。翌月、委員会は基本計画として[[NVT案|NVT(Nouvelle Ville de Tsukuba:筑波ニュータウン)案]]を提案するが激しい地元住民の反対にあった。その後、田畑・人家をできるだけ避け赤松林を中心に造成するため南北に細長くし、計画面積を2,700haに縮小した案を提案、試行錯誤しながら建設の計画を進めた。
 
==キャスト==
一方[[1967年]]9月、6省庁36機関(その後43機関に増加)を移転することを閣議了解、[[1968年]]10月に旧[[科学技術庁]][[防災科学技術研究所|防災科学技術センター]]が着工した。しかし多くの機関が工事に着工しなかったため[[1970年]]5月に[[筑波研究学園都市建設法]]が施行され、その後着実に都市建設と機関の移転が進み[[1980年]]に機関の移転が終了した。並行して都市機能の整備が進められた。[[1985年]]には筑波の国内外における知名度の向上と民間企業の誘致のために[[国際科学技術博覧会]](通称「科学万博」)が開催され、この前後数年の間に中心部の商業施設や交通機関が特に大きく拡充された。その後も住環境の都市化が進み、約300に及ぶ研究機関・企業と約1万3000人の研究者を擁するに至る。
※括弧内は日本語吹替声優<ref name="sonypictures0219" />。
 
*ルーシー・ガリヴァー:[[ジェラルディン・ヴィスワナサン]]([[高垣彩陽]])
なお、計画面積の縮小に伴い最も影響を受けたことの一つが共同利用施設の計画縮小である。そのため、省庁の枠を超えた研究機関同士の交流や産官学の連携は不十分なものになったが近年連携の強化が模索されている。
*ニック:[[デイカー・モンゴメリー]]([[小野大輔]])
*マックス・ヴォーラ:[[ウトカルシュ・アンブドゥカル]]([[佐藤友啓]])
*アマンダ:[[モリー・ゴードン]]([[朝井彩加]])
*ナディーン:[[フィリッパ・スー]]([[杉山里穂]])
*エヴァ・ウルフ:[[バーナデット・ピータース]]
*マルコス:[[アルトゥーロ・カストロ]]
*クロエ:[[スキ・ウォーターハウス]]([[桃江トウコ]])
*ハーヴァード:Ego Nwodim
*テイラー:[[テイラー・マリー・ヒル]]
*本人:[[ロイ・チョイ]]
*ランディ:[[ミーガン・ファーガソン]]
*アメリア・ブラック博士:[[タティアナ・ジョーンズ]]
*ジェフ:[[ネイサン・デイルズ]]
 
== 地区 製作==
[[2019年]]5月8日、ジェラルディン・ヴィスワナサン、デイカー・モンゴメリー、ウトカルシュ・アンブドゥカルが本作に出演するとの報道があった<ref>{{Cite web|url=https://www.hollywoodreporter.com/news/geraldine-viswanathan-dacre-montgomery-cast-broken-heart-gallery-1208801|title=Geraldine Viswanathan, Dacre Montgomery and Utkarsh Ambudkar Cast in 'Broken Heart Gallery'|date=2019-05-08|work=Hollywood Reporter|accessdate=2020-09-09}}</ref>。7月1日、本作の[[主要撮影]]がカナダの[[トロント]]で始まった<ref>{{Cite web|url=https://productionlist.com/production/the-broken-heart-gallery/|title=The Broken Hearts Gallery|work=Production List|accessdate=2020-09-09}}</ref>。9月6日、モリー・ゴードン、スキ・ウォーターハウス、フィリッパ・スー、アルトゥーロ・カストロ、バーナデット・ピータースがキャスト入りした<ref>{{Cite web|url=https://www.hollywoodreporter.com/news/bernadette-peters-suki-waterhouse-join-broken-heart-gallery-1237466|title=Bernadette Peters, Suki Waterhouse Join 'The Broken Heart Gallery' Rom-Com|date=2019-09-06|work=Hollywood Reporter|accessdate=2020-09-09}}</ref>。
=== 研究学園地区 ===
研究教育施設地区、住宅地区(主に新住民用)、都心地区の合わせて約2,700haからなる。主幹線道路である[[学園東大通り|東大通り]]([[荒川沖駅]]付近から[[筑波山]]の方角に南北に伸びる道路)やそれと並行する[[学園西大通り|西大通り]]、[[牛久学園通り|牛久学園線]]がありそれらを東西につなぐ平塚線、[[学園北大通り|北大通り]]、[[学園中央通り|中央通り]]、[[土浦学園線]]、[[学園南大通り|南大通り]]、[[国道354号|土浦野田線]]と呼ばれる幹線道路がある。また、赤塚公園から[[つくばセンター]]を経て[[筑波大学]][[筑波大学筑波キャンパス|筑波キャンパス]]に南北につながる[[自転車歩行者専用道路]]「つくば公園通り」約5kmがある。
 
==マーケティング・興行収入==
研究教育施設地区は、大学や公的研究機関からなる。これらは[[日本の行政機関|省庁]]別ではなく分野ごとに分散し北部に文教系、北西部に建設系、南部に理工系、南西部に農林・生物系の機関を配置している。
2020年6月9日、ソニー・ピクチャーズが本作の全米配給権を獲得し、本作を同年7月10日に全米公開すると発表した<ref>{{Cite web|url=https://www.thewrap.com/sony-nabs-rom-com-the-broken-hearts-gallery-from-ep-selena-gomez-for-july-10-release/|title=Selena Gomez’s ‘The Broken Hearts Gallery’ to Hit Theaters Early July as First Post-Shutdown Studio Release|date=2020-06-09|work=The Wrap|accessdate=2020-09-10}}</ref>。22日には本作のオフィシャル・トレイラーが公開された<ref>{{Cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=7aokhRzwlJI|title=THE BROKEN HEARTS GALLERY - Official Trailer (HD) - In Theaters September 11|date=2020-06-22|work=YouTube|accessdate=2020-09-10}}</ref>。しかし、その後も[[アメリカ合衆国における2019年コロナウイルス感染症の流行状況|新型コロナウイルスの流行が収束しなかった]]ため、本作の全米公開日は2020年7月17日→8月7日→9月11日と延期されていった<ref>{{Cite web|url=https://deadline.com/2020/08/selena-gomez-movie-broken-hearts-gallery-july-release-tenet-1202954752/|title=‘The Broken Hearts Gallery’ Now Set For Early Fall Release – Update|date=2020-08-24|work=Deadline.com|accessdate=2020-09-10}}</ref>。9月3日、本作は[[ソニー・ピクチャーズ・スタジオ]]でプレミア上映された。その際、新型コロナウイルス感染防止のため、ドライブイン形式で上映が行われた<ref>{{Cite web|url=https://www.hollywoodreporter.com/news/broken-hearts-gallery-premieres-at-sony-drive-in|title='Broken Hearts Gallery' Premieres at Sony Drive-In|date=2020-09-04|work=Hollywood Reporter|accessdate=2020-09-10}}</ref>。11日、本作は全米2209館で封切られ、公開初週末に112万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった<ref>{{Cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/weekend/2020W37|title=Domestic 2020 Weekend 37/September 11-13, 2020|work=Box Office Mojo|accessdate=2021-02-20}}</ref>。
 
==評価==
住宅地区は初期に計画的に建設された[[官舎|公務員住宅]]、[[公団住宅]]、[[公営住宅]]と、民間分譲地がある。特に前者は、[[ショッピングセンター]]や学校などと一体にしたものを分散して配置している。
本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトの[[Rotten Tomatoes]]には108件のレビューがあり、批評家支持率は79%、平均点は10点満点で6.6点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ブロークン・ハート・ギャラリー』は目新しさに欠けるロマコメである。しかし、ジェラルディン・ヴィスワナサンの愛すべき名演のお陰で、魅力たっぷりの作品には仕上がっている。」となっている<ref>{{Cite web|url=https://www.rottentomatoes.com/m/the_broken_hearts_gallery|title=The Broken Hearts Gallery|work=Rotten Tomatoes|accessdate=2021-02-20}}</ref>。また、[[Metacritic]]には21件のレビューがあり、加重平均値は57/100となっている<ref>{{Cite web|url=https://www.metacritic.com/movie/the-broken-hearts-gallery|title=The Broken Hearts Gallery (2020)|work=Metacritic|accessdate=2021-02-20}}</ref>。なお、本作の[[CinemaScore]]はBとなっている<ref>{{Cite web|url=https://deadline.com/2020/09/tenet-second-weekend-box-office-broken-hearts-gallery-after-we-collided-1234575952/|title=‘Tenet’ Rises To $200M+ Worldwide With Domestic Near $30M In Marketplace Still Slowed By Pandemic|date=2020-09-13|work=Deadline.com|accessdate=2021-02-20}}</ref>。
 
==出典==
都心地区(センター地区)は、[[首都圏新都市鉄道]][[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|つくばエクスプレス線]][[つくば駅]]周辺にある。総延長約42kmの[[ペデストリアンデッキ]]が整備されるなど[[歩車分離]]を目指し、[[都市景観100選]]を受賞している。[[市役所]]以外の公的機関、[[西武百貨店]]、[[ジャスコ]]、[[つくばクレオスクエア]]などの商業施設、[[つくば国際会議場]]、[[ノバホール]]、つくばカピオ<!--カピオは演劇場にあらず-->などの公共施設が集積している。しかし広く分散する都市設計のため車社会となっており、大型商業施設に関しては安価で広い敷地が取れる研究学園地区外のほうが利点は大きい。また地中には総延長約7.4kmの[[共同溝]]が埋め込まれ、上水道管、地域冷暖房配管、廃棄物運搬用真空集塵管、電力線、電話線、ケーブルテレビ([[研究学園都市コミュニティケーブルサービス|ACCS]])線などが収容されこれらの工事の際に道路を掘り返す必要がないように配慮してある。
{{Reflist}}
 
==外部リンク==
=== 周辺開発地区 ===
* {{Official website|https://www.brokenheartsgallery.movie/}} {{en icon}}
民間や公益の研究工場施設地区や当初の計画にはなかった新設の住宅・商業地区が存在する。研究工場施設地区も8箇所に分散し多くの民間企業の研究施設や[[ハイテク]]部品の工場がある。公的研究機関と地理的に近いため、基礎研究を行う研究施設が多いのが特徴である。[[地価]]が安いことや将来的な拡充も考えて研究施設や工場は広めの土地を取得して設置されており、分布は疎になっている。基本的に洪積台地上にあるが台地と台地の間の[[沖積平野]](主に[[水田]]として利用)にも、幹線道路沿いに住宅地や店舗が生まれている。
* {{IMDb title|2140571|The Broken Hearts Gallery}}
 
{{DEFAULTSORT:ふろおくんはあつきやらりい}}
=== 都市ゲート ===
[[Category:2020年の映画]]
[[ファイル:City Gate in Namiki-2chome.jpg|thumb|[[学園東大通り]]にて(2010年3月14日)]]
[[Category:アメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画]]
 
[[Category:カナダのロマンティック・コメディ映画]]
[[風水]]に基づくといわれ、研究学園都市の入口には6本の柱からなる[[四神]]に見立てた配色の門が6箇所存在する。北には[[玄武]]門([[国道408号]] - [[学園東大通り|東大通り]])、東には[[青竜|青龍]]門(県道24号 - [[土浦学園線]])、西には[[白虎]]門(県道123号 - エキスポ大通り)、南には[[朱雀]]門([[国道408号]] - 牛久学園通り)を設置しその他、田園都市(県道55号 - 東大通り)と研究(県道244号 - [[学園西大通り|西大通り]])を表すゲートをそれぞれ設置している。
[[Category:ニューヨーク市を舞台とした映画作品]]
 
[[Category:トライスター・ピクチャーズの作品]]
=== 学園 ===
研究学園地区は「学園」と呼ばれることがある。これは、研究施設だけでなく東京に立地する多くの大学も移転する予定であったことや、周辺開発地区に相当するものは当初計画に存在しなかったことなどに由来する。ただし「学園」の範囲は都心地区及びその周辺であると認識している者から研究施設等が立地している地域全てであると認識している者までおり、必ずしもその範囲は明確なものではない。
 
== 暮らし ==
=== 住民 ===
筑波研究学園都市の建設に伴って研究者やその家族が移り住んできたが移転初期の頃は未舗装の道路も多く、商業施設もまばらであるなど移住前との生活環境の変化に惑う人たちも多かった。また地元の人たちは学園都市建設に反対した人も多く、ことばや生活習慣の違う学園地区住民になにかと反発があった。このため新来者は「新住民」、在来住民は「旧住民」と呼ばれ互いに疎遠であった。やがて公務員住宅が集中的に建設された地域などで、地元の農作物を扱う朝市や各種催し物も開催されるようになり少しずつ交流が始まった。[[1981年]]から開催されている「[[まつりつくば]]」は、今ではつくば市最大の祭りとなっている。
 
女性に対する男性の比率は全国平均に比べ高い。とはいえ、[[#田園都市|田園都市]]で後述するように研究機関の職員は男性の単身赴任が多かった筑波研究学園都市建設当初に比べると家族で定住することが増えるにしたがって男女比の均等化は進んでいる(国勢調査によると[[1980年]]は108.3%、[[2005年]]は105.8%)。
<!--1990年代ごろには新住民が多数になって珍しい存在でなくなり、また新旧住民の間の結婚なども進んで現在では新住民・旧住民ということは表面には上らなくなっている。しかし、新旧住民の融和のために努力した初期の住民たちの努力に現在の住民たちは感謝の気持ちを忘れてはならない。(←融和が進んだ今でも区別するひともいますよ。もっともそうだという根拠もそうでないという根拠もない以上、書くべきじゃないと思います。ついでに言うと、「忘れてはならない」というのは主観的表現なので、ウィキペディアにはなじまないですよ。)-->
 
=== 外国人研究者 ===
[[2002年]]度に筑波研究学園都市にある試験研究機関等で、2週間以上滞在した外国人研究者(筑波研究学園都市研究機関等連絡協議会「[http://tscl.mexttci.go.jp/statistics/2003/ 平成14年度筑波研究学園都市の外国人研究者等調査結果]」から引用)
 
; 研究者数:3781人   
* 研究 1749人
* 研修 691人
* 教育 185人
* 留学 1155人
* 不明 1人
; 出身国数:131ヶ国
* [[中華人民共和国|中国]] 1105人
* [[大韓民国|韓国]] 571人
* [[インド]] 163人
* [[アメリカ合衆国|アメリカ]] 154人
* [[タイ王国|タイ]] 139人
 
=== 田園都市 ===
高度に整備されたセンター地区や大学・研究機関など知的な環境と、筑波山を含む昔からある豊かな自然や田園が調和・共生する。これは日本国内では他にあまり見られない地域形態となっている。海外経験のある研究者など一部の層では計画的な街並みや広大な施設などの環境に違和感を覚えていない人もいるようであるが一般に他の都市から来た研究者などはこの環境に少なからず戸惑うことが多く、特に学生は人工的な[[エンターテイメント|娯楽]]が都心に比べ少ないことに不満を抱く人もいる。そのため、[[単身赴任]]や電車通勤する人も少なくない。しかしつくばエクスプレス開通前後のセンター地区での分譲マンション建設ラッシュ時の購入者層などに見られるように、公務員住宅や民間賃貸住宅に住む人がマンションや一軒家などを購入して市内に永住することも多いなど住環境は相当良好といえる。
 
== 科学技術関係機関 ==
[[画像:University of Tsukuba 1.jpg|thumb|筑波大学]]
[[画像:TIST2ndBuilding.jpg|thumb|筑波研究学園専門学校]]
[[画像:Tsukuba Center for Institutes.jpg|thumb|研究交流センター]]
[[画像:sengenNIMS.jpg|thumb|物質・材料研究機構]]
[[画像:Tsukuba Space Center-01.jpg|thumb|宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター]]
[[画像:National Center for Teachers' Development, Japan.jpg|thumb|教員研修センター]]
[[画像:KEK Tsukuba 2000.jpg|thumb|高エネルギー加速器研究機構]]
[[画像:AIST-tsukuba-center.jpg|thumb|産業技術総合研究所]]
[[画像:Building Research Institute, Japan.jpg|thumb|建築研究所]]
 
=== 大学など ===
<!-- 本都市内に本部を設置している場合、キャンパス名などは省略 -->
; [[国立大学法人]]
* [[筑波大学]](旧[[図書館情報大学]]を含む)
* [[筑波技術大学]]
* [[総合研究大学院大学]] 高エネルギー加速器科学研究科
; [[学校法人]]
* [[筑波研究学園]] [[筑波研究学園専門学校]] - 但し、本都市外に立地している。
* 東京家政学院 [[筑波学院大学]]
; [[独立行政法人]]
* (独)[[農業・食品産業技術総合研究機構]][[農業者大学校]]
 
=== 国など ===
<!-- 本都市内に本部を設置している場合、研究所名などは省略 -->
; [[内閣府]]
* ([[独立行政法人|独]])[[国立公文書館]] つくば分館
; [[文部科学省]]
* [[研究交流センター]]
* (独)[[物質・材料研究機構]]
* (独)[[防災科学技術研究所]]
* (独)[[宇宙航空研究開発機構]] [[筑波宇宙センター]]
* (独)[[理化学研究所]] 筑波研究所
* (独)[[科学技術振興機構]] 情報資料館筑波資料センター
* (独)[[国立科学博物館]] 筑波研究資料センター、[[筑波実験植物園]]
* (独)[[教員研修センター]]
* [[大学共同利用機関法人]] [[高エネルギー加速器研究機構]]
; [[厚生労働省]]
* (独)[[医薬基盤研究所]] 霊長類医科学研究センター、薬用植物資源研究センター筑波研究部
; [[農林水産省]]
* [[農林水産技術会議]] 事務局筑波事務所
* (独)[[農業・食品産業技術総合研究機構]]
* (独)[[農業生物資源研究所]]
* (独)[[農業環境技術研究所]]
* (独)[[国際農林水産業研究センター]]
* (独)[[森林総合研究所]]
* (独)[[種苗管理センター]]
; [[経済産業省]]
* (独)[[産業技術総合研究所]]
; [[総務省]]
* (独)[[情報通信研究機構]] つくばリサーチセンター
; [[国土交通省]]
* [[国土技術政策総合研究所]]
* [[国土地理院]]
* [[気象研究所]]
* [[高層気象台]]
* [[気象測器検定試験センター]]
* (独)[[土木研究所]]
* (独)[[建築研究所]]
; [[環境省]]
* (独)[[国立環境研究所]]
; [[外務省]]
* (独)[[国際協力機構]] 筑波国際センター
 
=== [[公益法人]] ===
<!-- 本都市内に本部を設置している場合、研究所名などは省略 -->
; [[社団法人]]
* [[科学技術国際交流センター]] 筑波事務所
* [[農林水産先端技術産業振興センター]] 農林水産先端技術研究所
* [[予防衛生協会]]
* [[日本測量協会]] つくば事務所
; [[財団法人]]
* [[建設技術研究所]] 筑波試験所
* [[建築保全センター]] 筑波事務所
* [[国際科学振興財団]]
* [[シップ・アンド・オーシャン財団]] 筑波研究所
* [[つくば科学万博記念財団]]
* [[土木研究センター]] 技術研究所
* [[日本自動車研究所]]
* [[日本地図センター]] つくば事務所
* [[日本農業研究所]] 実験農場
* [[ベターリビング]] 筑波建築試験センター
 
=== 民間 ===
<!-- 本都市内に本社を設置している場合、研究所名などは省略 -->
; [[化学]]
* [[アクアス]] つくば総合研究所
* [[荒川化学工業]] 筑波研究所
* [[ウシオライティング]] つくばテクニカルセンター([[ウシオ電機]]の子会社)
* [[エス・ディー・エス バイオテック]] つくば研究所
* [[キヤノン化成]]([[キヤノン]]の子会社)
* [[クラレ]] つくば研究所
* [[住友化学]] 筑波研究所
* [[積水化学工業]] R&Dテクノロジーセンター
* [[東亞合成]] 先端科学研究所
* [[東洋インキ製造]] 光・電子材料研究所
* [[トクヤマ]] つくば研究所
* [[日本板硝子]] 筑波事業所
* [[日本触媒]] 研究所(筑波地区)
* [[日本電気|NEC]] 筑波研究所
* [[日本油脂]] 筑波研究所
* [[日立化成工業]] 先端材料開発研究所、新材料応用開発研究所
* [[保土谷化学工業]] 筑波研究所
* [[三菱化学]] イノベーションセンター 筑波センター
* [[JSR]] 筑波研究所
; [[製薬]]
* [[アステラス製薬]] 御幸が丘研究センター、東光台研究センター
* [[上野製薬]] つくば分析センター
* [[エーザイ]] 筑波研究所
* [[小野薬品工業]] 筑波研究所
* [[共立製薬]] 先端技術開発センター
* [[協和発酵キリン]] つくば開発センター、ヘルスケア商品開発センター、バイオプロセス開発センター
* [[興和]] 興和総合科学研究所
* [[武田薬品工業]] 筑波リサーチセンター
* [[日本新薬]] 東部創薬研究所
* [[大鵬薬品工業]] つくば研究所
* [[久光製薬]] 筑波研究所
; [[建設業|建設]]
* [[アイ・エヌ・エー筑波研究所]]([[アイ・エヌ・エー]]の子会社)
* [[青木あすなろ建設]] 研究所
* [[応用地質]] 技術本部
* [[奥村組]] 技術研究所
* [[熊谷組]] 技術研究所
* [[鴻池組]] 技術研究所
* [[ショーボンド建設]] 補修工学研究所
* [[新菱冷熱工業]] 中央研究所
* [[長大]] 総合研究所
* [[東京ニュークリア・サービス]] つくば開発センター
* [[戸田建設]] 技術研究所
* [[日特建設]] 技術本部筑波研究所
* [[日本工営]] 中央研究所
* [[間組]] 技術研究所
; [[情報技術]]
* [[インテル]]
* [[ソフトイーサ]]
* [[テキサス・インスツルメンツ]] 筑波テクノロジー・センター
* [[日本電信電話|NTT]] 筑波研究開発センタ
; [[食品]]
* [[昭和産業]] 総合研究所応用微生物研究室
* [[日清製粉]] つくば穀物科学研究所
* [[日本農業工業]] 研究開発センター
* [[日本ハム]] 中央研究所
* [[マルハニチロホールディングス]] 中央研究所
; その他
* [[共和技術]] つくば学園研究所
* [[江東微生物研究所]] 微研中央研究所つくば
* [[城南電子研究所]]
* [[住友林業]] 筑波研究所
* [[ツクバ技研]]
* [[東京理化器械]] プロテオミクス研究所
* [[日本紙パルプ研究所]]([[王子製紙]]、[[日本製紙]]の子会社)
* [[農業協同組合|全国農業協同組合連合会]] 飼料畜産中央研究所
* [[古河機械金属]] 素材総合研究所、半導体装置事業室
* [[ミツトヨ]] つくば研究所
* [[三菱製紙]] 総合研究所研究開発センター
* [[ヤマザキマザック]] 東京筑波テクノロジーセンタ
* [[ロレアル]] 筑波センター
* [[つくば研究コンソーシアム]]
** [[アルバック]] 筑波超材料研究所
** [[ジャパン・エア・ガシズ]] 筑波テクノロジーセンター
** [[スタンレー電気]] 筑波研究所
** [[浜松ホトニクス]] 筑波研究所
** [[ハリマ化成]] 筑波研究所
** [[安川電機]] 開発研究所
* [[つくば研究支援センター]]
 
== 過去に立地していた研究機関 ==
<!-- 名称変更などは除く -->
<!-- 本都市内に本部や本社を設置していた場合、研究所名などは省略 -->
* [[日本建設機械化協会]] 建設機械化研究所筑波支所
* [[神戸製鋼所]] 筑波研究所
* [[オムロン]] 筑波研究所
* [[三洋電機]] 研究開発本部筑波研究所
* [[アイ・シー・アイ・ジャパン]] 技術研究所
* [[ダイセル化学工業]] 筑波研究所
* [[トーキン]] 筑波研究所
* [[エア・ウォーター|ほくさん]] 中央研究所つくば分室
* [[東ソー]] 筑波研究所
* [[島津製作所]] ライフサイエンス研究所
* [[物産ナノテク研究所]]([[三井物産]]の子会社)
* [[ホソカワミクロン]] つくば粉体技術開発センター
* [[ノバルティスファーマ]] 筑波研究所
* [[万有製薬]] つくば研究所
 
== 架空の研究機関 ==
* [[新世紀エヴァンゲリオン]] 戦略自衛隊技術研究所技術研究本部
* [[FNS地球特捜隊ダイバスター]] ダイバスター秘密研究所
* [[ゴジラvsメカゴジラ]] [[東宝特撮映画の怪獣対策組織#Gフォース|G対策センター]]
 
== つくばWAN ==
つくば[[Wide Area Network|WAN]]は研究機関の[[スーパーコンピュータ]]等を10G[[ビット毎秒|bps]]の超高速[[コンピュータネットワーク|ネットワーク]]で結びコンピュータの相互利用による計算機資源の遠隔利用や超高速ネットワークに関する共同研究を行うほか、大規模[[データベース]]の構築による知的資源の一体化などを目的としている。また筑波大学を経由して[[学術情報ネットワーク]](スーパーSINET)、情報通信研究機構つくばリサーチセンターを経由して[[研究開発テストベッドネットワーク]](JGNII)、農林水産技術会議事務局筑波事務所を経由して[[農林水産省研究ネットワーク]](MAFFIN)と接続している。
 
== 今後の発展 ==
[[画像:Epochal Tsukuba.jpg|thumb|つくば国際会議場]]
[[画像:Tsukuba-Express-TX-2000.jpg|thumb|つくばエクスプレス]]
[[画像:Tsukubus ctjunkan.jpg|thumb|センター地区を循環する[[つくバス]]]]
様々な理想を掲げ建設された本都市において建設から30年以上が経過した現在、多くの課題が残った。これらに対処すると共に新たな理想を掲げて今後の方向性を明確にするため、[[1998年]]4月に本都市の総合的な[[都市計画|計画書]]である「研究学園地区建設計画」と「周辺開発地区整備計画」が全面改訂された。要点は以下の通りである。
 
; 科学技術中枢拠点都市
: 多くの研究機関が集積する本都市において、その集積効果が十分に発揮されているとはいえない状況である。そのため「つくばWAN」に代表されるような公的研究機関同士や産官学の連携、「つくば研究支援センター」などが推進している最先端の研究成果を社会に還元するための[[ベンチャー|ベンチャー企業]]の創設・支援、「つくばサイエンスツアー」のような科学技術に対する理解を深める取り組みなどを行っている。また国際的な研究拠点として外国人宿舎の整備や[[インターナショナル・スクール|インターナショナルスクール]]の誘致による外国人研究者の受け入れ強化、[[つくば国際会議場]]などのような国際コンペション開催能力の強化も進めている。
; 広域自立都市圏中核都市
: [[2005年]]に開通した[[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|つくばエクスプレス]]により東京都心との交通アクセスが向上した事に関連し、都心地区(センター地区)周辺の道路や駐車場などの再整備を進めている。また[[首都圏中央連絡自動車道|圏央道]]の整備により[[成田国際空港|成田空港]]までの所要時間が約30分に短縮され、国際交流拠点としての利便性向上が図れる。
; エコ・ライフ・モデル都市
: 本都市の建設にあたって、豊かな自然環境の中に科学技術と生活が調和した田園都市を理想に掲げた。今後この理念をさらに推進し[[循環型社会]]の形成や緑豊かな住環境を育むと共に国際色に豊み、かつ地域の伝統文化を生かした都市づくりを進めている。
 
== 関連項目 ==
* [[筑波]]
* [[学術都市]]
* [[ハイテクパーク]]
* [[テクノポリス]]
* [[都市計画]]
* [[ニュータウン]]
* [[シリコンバレー]]
* [[関西文化学術研究都市]]
* [[播磨科学公園都市]]
* [[国土交通省]][[地方整備局|関東地方整備局]] 営繕部筑波分室
 
== 外部リンク ==
<!-- 内部リンクがある項目や私的サイトは除く -->
{{Wikisource|Category:筑波研究学園都市|筑波研究学園都市建設法など}}
* [http://www.mlit.go.jp/crd/daisei/tsukuba/index.html 筑波研究学園都市(国土交通省)] - 幅広く本都市の情報を網羅している公的サイト
* [http://www.tsukuba-network.jp/index.shtml 筑波研究学園都市交流協議会] - 産官学の研究交流・連携の情報
* [http://www.i-step.org/index.htm 茨城県科学技術振興財団] - つくば賞、つくばサイエンスツアーなどの情報
* [http://www.tsukubacity.or.jp/info/index.php つくば都市振興財団] - 文化・国際交流の情報
* [http://www.expocenter.or.jp/index.html つくばエキスポセンター] - [[プラネタリウム]]、[[H-IIロケット]]の実物大模型
 
{{DEFAULTSORT:つくはけんきゆうかくえんとし}}
[[Category:筑波研究学園都市|*]]
[[Category:つくば市]]
[[Category:茨城県の地理]]
[[Category:日本の計画都市|つくはけんきゆうかくえんとし]]