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Leonidjp (会話 | 投稿記録)
噺家に求められる体力: 独自研究以外のなにものでもない。
 
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{{出典の明記|date=2022-02-06}}
「'''反対俥'''」(はんたいぐるま)は[[古典落語]]の演目の一つ。[[上方落語|上方]]では「'''いらち俥'''」という演目名で演じられ[[桂文屋]]の作とされる。主な演者に[[橘家圓蔵 (8代目)|8代目橘家圓蔵人力車]]の登場する[[桂雀三郎明治]]など・[[大正]]時代舞台となっている
 
== 主な演者 ==
 
=== 物故者 ===
* [[橘家圓蔵 (8代目)|八代目橘家圓蔵]]
* [[翁家さん馬#10代目|十代目翁家さん馬]]
 
=== 現役 ===
* [[桂雀三郎]]
* [[春風亭柳枝 (9代目)|九代目春風亭柳枝]]
* [[笑福亭べ瓶]]
 
== あらすじ ==
男が終電の時間ま夜分、所用[[上野駅]]発の終列車行きたい乗ろうう男が駅までの人力車を探していると、ちょうどいいところに一人の車屋<ref>{{efn|人力車を引いて客を目的地まで連れて行く仕事稼業。正確には「人力車夫」あるが口語的には「車屋(くるまや)」でも通った。人力車は車輪があるゆえに一人で牽き手が務まり現代自前言うなくころのタクシーのこも元締めなる者から車さす。</ref>を探してい借りができれば比較的簡単に始められちょうど日銭も入る稼業であったため、健脚者ばかりでなく、健康状態の良くないところに一者や老でも屋が見つか夫にな者があった。}}が通ったのを拾う。しかしこの車屋、人力車は酷くオンボロで先頭、梶棒に提げた長い提灯{{efn|人力車夜間走行は、提灯を点けることが定められていた。}}は近くの稲荷神社から盗んだものであ(車屋本人は「借てきた」という)、おまけに車屋自身もついさっきまで心臓病で入院しており、医者の制止も聞かずに治療費のために働いているといういつんでもおかしく半生。提灯を引きずらないようなやつであっ梶棒を持ち上げて客を反り返らせため、目的地で行けないまのろのろ動くばかりいつ上野駅に着くのかと聞くと「始発の汽車に間に合うかどうか」。あきれて降りるがだけをムダに取られてしまう。
 
タチの悪い半病人から解放されたはいいが、列車の時間が迫っていためより速い車屋を探す必要が出てきたところへ中、今度は捻り鉢巻を締めた見るからに速そうな車屋が捕まっ現れため、今度は男はこの車屋の世話になるさっそく捕まえて乗り込む。しかしこの車屋、曲がったことが嫌いだからとどんな障害物があっても直進するため犬の轢き逃げまでやらかす。男はぶつからないように'''車から何度もジャンプする羽目になる'''。そんなこんなで着いたはいいが、目的地はとっくに通り過ぎいつの間にか[[仙台]]まで来てしまっていた。男が目的地は上野駅だと伝えるとこれまでにないよう無茶苦茶な速さで戻ってはくれたが当然の汽車はもう出てしまってい。男が文句を言うと車屋「'''大丈夫です、始発には間に合いますから'''」と言うのであった
 
== 余談 ==
== 噺家に求められる体力 ==
2人目の車屋が目的地を通りすぎて辿り着く場所は噺家によって様々で、上述の仙台以外に長崎、鹿児島のような九州まで行くパターンもある。なお、[[柳田理科雄]]の計算によると、「1晩(5時間)の間に、仙台と長崎までを往復して上野まで帰ってくる」ことを実現するために車屋が出すべき速度は'''時速670km'''とされている<ref>[https://twitter.com/KUSOLAB/status/241413823775510528 空想科学研究所の2012年8月31日 14:55の該当ツイート]</ref>。
{{独自研究|date=2016年9月21日 (水) 08:09 (UTC)|section=1}}
この噺は、2人目の車屋のくだりで何度もジャンプをしなければならないため、体力の衰えた噺家には出来ず、演者が若い時にしか出来ない噺である。しかし、この噺には前座レベルでは表現するのが難しい描写があるため、演じることができる噺家もかなり限られているのも現実である。
 
== ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
 
{{DEFAULTSORT:はんたいくるま}}
[[Category:古典落語の演目]]
[[Category:乗り物を題材とした作品]]