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[[Image:The Goose That Laid the Golden Eggs - Project Gutenberg etext 19994.jpg|thumb|Milo Winterの挿絵(1919年)]]
'''ガチョウと黄金の卵'''('''がちょうとおうごんのたまご'''、英:The goose and the golden egg)は、[[寓話]]。[[イソップ物語]]のひとつ。
[[File:La Fontaine, La poule aux oeufs d'or.jpg|thumb|ラ・フォンテーヌ寓話と挿絵(1909年)]]
'''ガチョウと黄金の卵''''''がちょうガチョウとおうごんのたまご'''英:{{Lang-en-short|The goose and the golden egg)egg}})は、[[イソップ寓話]]のひとつ。[[ペリー・ンデプ物語クス]]のひとつ87番
 
== あらすじ ==
ある日農夫は飼っている[[ガチョウ]]が[[金|黄金]]の[[卵]]を産んでいるのを見つけて驚く。それからもガチョウは1日に1個ずつ黄金の卵を産み、卵を売った農夫は金持ちになった。しかし農夫は1日1個しか卵を産まないガチョウに物足りなさを感じ、きっとガチョウの腹の中には金塊が詰まっているに違いないと考えるようになる。そして欲を出した農夫はガチョウの腹を切り裂いた。ところが腹の中に金塊などなく、その上ガチョウまで死なせてしまった。
ある農夫が飼っている[[ガチョウ]]が毎日一日一個の黄金の卵を産み、農夫は金持ちになる。
しかし、一日一個の卵が待ち切れず、腹の中の卵を全部一気に手に入れようとガチョウの腹を開けてみる。ところが腹の中は空っぽで、そのうえガチョウまで死んでしまう。
 
== 教訓 ==
欲張り過ぎて一度に大きな効果利益を得ようとすると、その効果利益を生み出す資源まで失ってしまうことがある。効果利益を生み出す資源をも考慮に入れる事により、長期的に大きな効果利益を得ることができる。
 
==関連事項 備考 ==
この話には様々な異本がある。同じギリシア語散文からの翻訳でも[[山本光雄]]訳の題は「金の卵を産む鶏」だが<ref>{{cite book|和書|translator=[[山本光雄]]|title=イソップ寓話集|year=1995|origyear=1974|publisher=[[岩波文庫]]|chapter=287 金の卵を産む鶏|isbn=400321031X}}</ref>、[[中務哲郎]]訳では「金の卵を生む鵞鳥」であり、内容も[[ヘルメス]]神への信仰のご利益として金の卵を生むガチョウを授かることになっている<ref>{{cite book|和書|translator=[[中務哲郎]]|title=イソップ寓話集|year=1999|publisher=[[岩波文庫]]|chapter=87 金の卵を生む鵞鳥|pages=83-84|isbn=400321031X}}</ref>。[[バブリオス]]による韻文寓話集の123話<ref>{{cite book|和書|author=パエドルス|author2=バブリオス|translator=岩谷智・西村賀子|chapter=金の卵を産むニワトリ|title=イソップ風寓話集|series=叢書アレクサンドリア図書館|publisher=[[国文社]]|year=1998|isbn=4772004041|pages=279-280}}</ref>でも卵を生むのが鶏になっている。日本の『伊曽保物語』でも「庭鳥金の卵を産む事」になっている(ただしシュタインヘーヴェル版ではガチョウ)。英語訳ではトマス・ジェームズ訳(1848)・[[ジョセフ・ジェイコブス|ジョーゼフ・ジェイコブズ]]訳(1894)・ヴァーノン・ジョーンズ訳(1912)でガチョウであるのに対して、ファイラー・タウンゼンド訳(1867)では雌鶏とする。
*「アシモフのミステリ世界」(著:[[アイザック・アシモフ]]、1968、Asimov's Mysteries、ハヤカワ文庫SF、ISDN4-15-010792-0)に傑作短編「金の卵を産むがちょう」(Pâté de Foie Gras)が収載されている。
 
17世紀の[[ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ|ラ・フォンテーヌ]]の寓話詩では第5巻の第13話「金の卵を産む雌鶏」{{enlink|La Poule aux œufs d'or (La Fontaine)||fr}}として収録しているが、「poule」に雌鶏の意味と賭博の賭け金の意味を掛けている。
== その他のイソップ物語 ==
*[[アリとキリギリス]](アリとセミ)
*[[ウサギとカメ]]
*[[北風と太陽]]
*[[金の斧]]
*[[嘘をつく子供]]
*[[狐と鶴のご馳走]]
*[[ネズミの相談]]
*[[3本の棒]]
*[[ずるい狐]]
 
== 脚注 ==
[[Category:ギリシア文学|かちようとおうこんのたまこ]]
{{reflist}}
[[Category:イソップ寓話|かちようとおうこんのたまこ]]
 
== 関連作品 ==
[[en:The_Goose_That_Laid_the_Golden_Eggs]]
*[[アイザック・アシモフ]]のSF短編に、黄金の卵を産むガチョウに関する科学的な可能性について考察した『金の卵を産むがちょう』({{En|“Pâté de Foie Gras.”}} 初出『[[アスタウンディング]]』1956年9月号、『[[アシモフのミステリ世界]]』 {{En|''Asimov's Mysteries''}}、原著1968年、所収。日本語訳は[[ハヤカワ文庫]]SF、1988年、ISBN 4-15-010792-0)がある。
*[[あひる大旋風]](The Million Dollar Duck、$1,000,000 Duck)は1971年のアメリカ合衆国の映画。
 
== 関連項目 ==
{{Wikisourcelang|ja|イソップ童話集/金のたまご}}
*[[アイソーポス]](イソップ)
 
{{イソップ寓話}}
[[Category{{DEFAULTSORT:ギリシア文学|かちようとおうこんのたまこ]]}}
[[Category:イソップ寓話|かちようとおうこんのたまこ]]
[[Category:ガチョウを題材とした作品]]