ページ「C-1 (輸送機)」と「ハッピー・バースデー (the pillowsの曲)」の間の差分

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{{Infobox Single <!-- プロジェクト:楽曲 をご覧ください -->
{{Otheruses|[[日本]]の[[航空自衛隊]]が使用するC-1|[[アメリカ合衆国海軍]]の[[輸送機]]について|C-1 トレーダー (航空機)}}
| Name = ハッピー・バースデー
<!-- infobox以外を編集する際はboxの下までスクロールしてください。 -->
| Artist = [[the pillows]]
{{Infobox 航空機
| Album = [[ムーンダスト (the pillowsのアルバム)|ムーンダスト]]
| 名称=川崎 C-1
| A-side = ハッピー・バースデー
| 画像=Image:C-1Transport aircraft02.jpg
| B-side = 都会のアリス<br/>クオーター 莫逆の友
| キャプション=C-1輸送機。小牧基地にて。
| Released = [[2013年]][[9月16日]]
| 用途=[[輸送機]]
| Format = [[シングル|マキシシングル]]
| 分類=
| Recorded = 2013年<br/>{{JPN}}
| 設計者=
| Genre = ロック
| 製造者=[[川崎重工業]]
| Length = 12分32秒
| 運用者=[[日本]]([[航空自衛隊]])
| Label = [[avex trax]]
| 初飛行年月日=[[1970年]][[11月12日]] (XC-1)
| Producer =
| 生産数=31機(試作機を含む)
| Writer = [[山中さわお]]
| 生産開始年月日=
| Reviews =
| 運用開始年月日=[[1973年]]
| Chart position = *週間18位 ([[オリコンチャート|オリコン]])
| 退役年月日=
| Certification =
| 運用状況=現役
| Last single = [[エネルギヤ (曲)]]<br/>([[2012年]])
| ユニットコスト=推定45億円
| This single = '''ハッピー・バースデー'''<br/>(2013年)
| Next single = '''[[About A Rock'n'Roll Band]]'''<br/>([[2014年]])
| Misc =
}}
「'''ハッピー・バースデー'''」は、[[the pillows]]の35枚目の[[シングル]]。バンド結成記念日である[[2013年]][[9月16日]]に[[avex trax]]から発売された。
'''C-1'''は、[[日本]]の[[航空自衛隊]]が保有する中型戦術[[輸送機]]。[[防衛省技術研究本部|防衛庁技術研究本部]]および[[日本航空機製造]]が開発、[[川崎重工業]]が量産した。初飛行は[[1970年]]([[昭和]]45)[[11月12日]]。
 
== 導入経緯概要 ==
約1年間の活動休止期間を経て、前作「[[エネルギヤ (曲)|エネルギヤ]]」から1年9か月ぶりに発売されたシングル。<br/>
[[画像:C-1Transport aircraft01.jpg|thumb|250px|C-1輸送機 機首拡大(岩国基地)]]
2013年9月16日をもってバンド結成25周年期間に突入する結成25周年記念シングルとして発売された。<br/>
[[画像:C1 KAB026.jpg|thumb|250px|後部カーゴドアを開いたC-1]]
[[アメリカ軍|米軍]]から供与された自衛隊の[[C-46 (航空機)|カーチスC-46]]輸送機は、[[第二次世界大戦]]前の機体のため、老朽化が著しかった。このため代替となる次期輸送機('''C-X''')の導入が急務となった。輸入か国産か検討した結果、[[アメリカ空軍|米空軍]]の[[C-130 (輸送機)|C-130輸送機]]を退けて国産とすることになり、戦後初の国産輸送機[[YS-11]]を製作した[[日本航空機製造]]に発注することにした。なお、航空自衛隊ではC-46の用途廃止からC-X導入までのつなぎとして、[[1965年]]([[昭和]]40)からYS-11も13機導入した(YS-11を推進した[[通商産業省|通産省]]の強い要求で購入に至ったという裏話がある)。
 
表題曲「ハッピー・バースデー」は、“自殺未遂を繰り返す人の心情ってどういうものなんだろう?”という発想が出発点になっており、“死んでもいいと思っても結局死ななかった”という事実に対するある種イヤミの言葉・強烈な皮肉が「ハッピー・バースデー」であるとしている<ref name="cast">笹川清彦「[http://pillows.jp/s/special/special-20130916/ the pillows「ハッピー・バースデー」Special Interview]」 、[[the pillows]]公式HP & [[Interview File Cast]] vol. 48、2013年9月7日。</ref>。<br/>
日本航空機製造はYS-11に続く機体として、C-Xを民間機に転用することも考えており、基本設計は[[1966年]](昭和41)より行われ、[[1967年]](昭和42)9月に終了、10月より細部設計に移り、試作も日航製が行うことが決まった。だが、日航製の中枢である[[三菱重工業]]の機体部門は、C-Xと同時に国産製作が決定した超音速練習機T-X(後の[[T-2 (練習機)|T-2高等練習機]])を受注していたので、三菱をT-Xに集中させると同時に、日航製を構成する各社への見返りとして、[[川崎重工業]]を中心として、[[富士重工業]]、[[新明和工業]]、[[日本飛行機]]、[[昭和飛行機]]の5社が分担生産することが決定、川崎で総組み立てが行われた。エンジンは[[プラット・アンド・ホイットニー]]製JT8D-9ターボファンエンジンを三菱のエンジン部門が[[ライセンス生産]]することとなった。
また山中は、これまで曲のタイトルにはオリジナリティのある言葉を使うことが多かったが、この曲にはあえて「バイバイ」や「ありがとう」のような日常の言葉を付けたかったとインタビューで答えている<ref name="emtg">EMTG「[https://music.fanplus.co.jp/special/2013090263909a5e2 アニバーサリーシングルは闇から光を求めるthe pillowsらしいバースデー・ソング]」、[[EMTG]]、2013年9月13日。</ref>。<br/>
 
カップリング曲「クオーター 莫逆(ばくげき)の友」は、25周年(1世紀の4分の1)というキーワードを元に詞が書かれた。
試作1号機(XC-1)の製造は[[1969年]](昭和44)夏より始まり、川崎の岐阜工場で最終組み立てが行われ、[[1970年]](昭和45)8月にロールアウト、[[11月12日]]に初飛行した。
加えて、これまでのピロウズはロゴの剣マークやマスコットキャラクター・バスター君のカラーリングなどで「3」で数えることが多かったが、サポートベーシストの[[鈴木淳 (ベーシスト)|鈴木淳]]や、活動休止期間中に発表した山中のソロアルバム『[[山中さわお|破壊的イノベーション]]』のアルバムツアーに参加したコアなファンも含めて「4」「4分の1」とカウントしたいという意味も込められている<ref name="cast" />。<br/>
 
初回限定版の特典DVDとして「ハッピー・バースデー」「都会のアリス」のMVが収録されているが、後に「クオーター 莫逆の友」のMVも制作され、2014年発売のMV集『REVIVAL OF MOTION PICTURES』に3曲とも収録された。<br/>
しかし、日航製は設立立法によって民間機のみを製造するとなっていたため、しばらくしてこれを指摘されると、折りしも[[国会]]では[[YS-11]]の[[赤字]]問題が追及されていたところで、野党議員によってC-Xも議題に上り、違法であるとの追及が巻き起こった。時は[[日米安全保障条約|70年安保]]直前で、[[ベトナム戦争]]反対運動から続く左翼運動が最高の盛り上がりを見せていた頃であったこともあり、政府と防衛庁は問題打破のため、C-X開発・製造を他の企業に担当させなければならなくなった。このときにC-Xの民間機転用計画は実質放棄された。日航製が主契約企業とされた試作機2機を除き、量産は川崎を主契約企業とすることとなった。[[1972年]](昭和47)年3月に先行量産契約(通算3・4号機)が防衛庁と川崎との間で締結した。
 
== 収録曲 ==
試作1号機は[[1971年]](昭和46)[[2月14日]]に'''XC-1'''として航空自衛隊へ引き渡され、2号機と共に[[岐阜基地]]の実験航空隊(当時)で各種試験が行われた。[[1973年]](昭和48)[[6月30日]]に防衛庁長官の部隊使用承認を受けて'''C-1'''となった。[[12月13日]]に量産1号機(通算3号機)が[[入間基地]]の第402飛行隊で運用試験に入り、[[1975年]](昭和50)[[4月1日]]に基地間の定期運航を開始、[[1976年]](昭和51)[[1月1日]]に正式運用を開始した。
(作詞・作曲:[[山中さわお]])
# ハッピー・バースデー (4:36)
# 都会のアリス (3:26)
# クオーター 莫逆の友 (4:30)
 
== 運用DVD ==
# ハッピー・バースデー (MV)
第4次防衛力整備計画(4次防)によって50機の整備が決定していたが、[[日本]]の[[#問題点|特殊な事情(後述)]]によって製造は通産31機(試作2機、量産29機)で打ち切られ、[[1980年]](昭和55)3月に最終契約、[[1981年]](昭和56)10月に最終号機が納入され、C-1の生産は終了した。C-1は[[小牧基地]]の第401飛行隊([[1978年]](昭和53)まで[[美保飛行場|美保基地]])と[[入間基地]]の第402飛行隊および美保基地の第403飛行隊に配備されたが、401飛行隊は[[1989年]](平成元年)までに逐次C-130Hへ変更、機体は402・403両飛行隊へ振り分けられた。
# 都会のアリス (MV)
 
== 参考文献・出典 ==
試作1号機は飛行試験機'''C-1FTB'''に、量産機のうち1機(21号機)は電子戦訓練支援機'''EC-1'''に改造され、C-1FTBは[[岐阜基地]]の飛行開発実験団、EC-1は入間基地の総隊司令部飛行隊に、当初より配備されている。量産4機が事故で失われ、[[2007年]]([[平成]]19)現在の配備数は試作2号機を含めて25機である。
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
{{the pillows}}
本来業務として、空自基地間を結ぶ定期・不定期の貨物輸送と、空挺降下などの戦術訓練を行っている。人員輸送は主任務ではないが、空自高級幹部や基地間相互の隊員移動に用いられることもある。また、[[2002年]](平成14)7月から2007年10月末まで、[[テロ特措法]]に基づく[[アメリカ軍|米軍]]への輸送支援のため、402・403飛行隊のC-1が日本国内の米軍[[横田基地]]・[[岩国飛行場|岩国基地]]・[[嘉手納基地]]間で運用された。
 
{{Normdaten}}
=== 事故概略 ===
{{DEFAULTSORT:はつひいはあすてえ}}
* [[1983年]](昭和58)[[4月19日]]、58-1009と68-1015の2機が濃霧による視界不良の為、[[三重県]][[鳥羽市]]沖の菅島に続けて墜落。合計14名死亡。
[[Category:楽曲 は|つひいはあすてえ]]
* [[1986年]](昭和61)[[2月]]、58-1010が[[入間基地]]内で事故を起こし廃棄。
[[Category:The pillowsの楽曲]]
* [[2000年]](平成12)[[6月23日]]、88-1027が[[隠岐]]近海で失速特性の飛行試験中に失速し墜落。乗員5名死亡。
[[Category:2013年のシングル]]
 
[[Category:avex traxのシングル]]
== 機体 ==
[[Category:誕生日を題材とした楽曲]]
[[Image:JGSDF paratrooper & C-1.JPG|250px|thumb|空挺隊員を降下させるC-1]]
[[画像:C1_Banked.jpg|thumb|250px|90度バンクで急旋回するC-1]]
[[画像:Kawasaki C-1 Transport Cargolum01.jpg|250px|thumb|貨物扉を開いた機体後部]]
機体は、軍用輸送機としては標準的な形態であり、高翼配置にT字尾翼、胴体のバルジ(膨らみ)に主脚を収容している。主翼の後退角は20度、アスペクト比は7.8である。[[YS-11]]と違い、噴射式の[[ジェットエンジン#ターボファンエンジン|ターボファンエンジン]]([[ボーイング727]]や[[DC-9]]と同じエンジン)を採用し、これを主翼の[[パイロン]]に2基搭載している。この強力なエンジンによって、C-1は600メートルの滑走路で離着陸が可能であり、高空での高速性能にも優れている。また中型機であるにも関わらず、空中で機体を90度近く傾けての急旋回が可能([[航空ショー|航空祭]]での飛行展示で見ることができる)な高機動能力を持つ。反面、騒音が大きく、基地近隣の住民から苦情が寄せられたり、騒音被害を利用した飛行反対運動が起こったりもした。
 
ペイロードは、通常人員なら60名、完全武装の空挺隊員ならば45名(1個小隊)、床に金属ロッドを立てて担架を取り付けると36名の患者を輸送できる。車両ならば、ジープクラスの小型車3台を搭載可能である。後部の貨物ドアの一部分は傾斜ランプを兼ね、飛行中にも開くことが可能である。ここから空挺降下や、パレットに搭載した貨物([[榴弾砲]]や[[ジープ]]を含む)の空中投下を短時間・効率的に行うことができる。
 
塗装は、初期は全身銀色であったが、後に試作2号機を含めた量産機は、迷彩色(緑と茶の濃淡)に塗り替えられ、[[岐阜基地]]の飛行開発実験団(ADTW)に配備された試作1号機'''C-1FTB'''のみ現在も全身銀色である。[[1983年]](昭和58)よりC-1FTB以外の機体は、胴体上部に夜間・悪天候時の編隊飛行や物資投下精度を向上させるSKE装置を設置している。C-1量産機のうち1機は後に電子戦訓練機'''EC-1'''に改造され、入間基地の総隊司令部飛行隊に配備されている。また、STOL実験機「[[飛鳥 (航空機)|飛鳥]]」はC-1の機体をベースに開発された。
 
なお、ADTWのC-1FTBは[[2004年]](平成16)から[[P-X (航空機)|P-X]]用に開発された新エンジンXF7-10を搭載しての実験飛行にも利用された。
 
=== 問題点 ===
C-1は内部燃料タンクのみの場合、その航続距離は岐阜を中心として北海道・九州までであり、当時の技術力でも、C-1の航続距離は他国の輸送機よりも極端に短く、[[沖縄県]]や訓練区域の[[硫黄島 (東京都)|硫黄島]]へ飛行する場合は増槽を必要とする。一般的に、計画当初の[[国会]]の討論で、「航続距離の長い輸送機の導入は覇権主義の再来ではないか」と野党から批判された事が影響したとされているが、[[ベトナム戦争|ベトナム反戦運動]]や[[安保闘争|70年安保闘争]]、[[沖縄返還|沖縄返還闘争]]によって革新勢力と鋭く対立した[[佐藤栄作]]内閣下において、以前から防衛庁内局により、社会党などの批判をかわすため、意図的にC-Xの航続距離を短縮するよう計画された(同時期に導入した[[F-4 (戦闘機)|F-4]]も、野党の批判をかわすために、いくつかの措置がとられている)。この結果、[[1972年]](昭和47)に沖縄が本土に復帰すると航続距離不足が問題となり、C-1の量産は29機で打ち切られた。[[沖縄諸島|沖縄]]や[[硫黄島]]へ飛行するC-1は、貨物室に増槽が取り付けられた特別仕様機となっているが、航空機は増槽を取り付けると貨物搭載量が減るため、輸送機にとって航続距離不足は致命的であった。
 
航空自衛隊では更なる長距離輸送のため、[[1984年]](昭和59)から[[1998年]](平成10)にかけて、かつてC-1導入のために退けたアメリカ・[[ロッキード]]の[[C-130 (輸送機)|C-130H]]輸送機を16機購入(完成品の輸入でライセンス生産ではない)した。とくに、[[1992年]]([[平成]]4)からは[[自衛隊海外派遣|自衛隊の海外派遣]]が開始されたが、C-1は上述の性能上使用できないので、C-130Hが運用されている。
 
本機に限った事ではないが軍用輸送機であるため乗員に対する騒音、振動などへの配慮は最低限のものであり、特に民間の便乗者(特に自ら望んで乗るものではなく業務として離島などに行く人)には評判が悪い。またトイレは簡易なものも含めて用意されていない。ただし貨物室は空調・与圧はされている。
=== 大型化計画 ===
C-1の能力不足は導入以前から指摘されており、自主防衛を掲げる[[中曽根康弘]]防衛庁長官の下で、ストレッチタイプとして大型輸送機も計画されており、この大型輸送機を改造母機とした[[早期警戒機]](AEW)や[[空中給油機]]も計画されていたが、中曽根長官と対立関係にあった防衛官僚[[海原治]]による露骨な妨害工作(海原はC-1開発そのものに反対していた一人でもある)や、当時AEWとして[[E-2 (航空機)|E-2]]を日本へ売り込んでいた[[グラマン]]による国産機潰し、また[[日本社会党|社会党]]ら左派の反発を恐れた防衛庁内局によって実施されずに終わった。
 
=== 後継機導入 ===
C-1も導入から30年を経過し老朽化が激しいこと、航続距離の異常な短さによって現状に見合った運用がしづらい事などから、[[2011年]](平成23)度より退役が始まる予定である。[[2000年]](平成12)に後継機の導入が決定し、[[2001年]](平成13)から国内開発が始まった。この[[C-X (輸送機)|C-X次期輸送機]]ではC-130Hを上回る航続距離を目指し、[[2008年]](平成20年)の初飛行を予定している。
 
== 派生型 ==
[[画像:Ec1.jpg|thumb|260px|right|EC-1]]
[[画像:NAL_Asuka.jpg|thumb|260px|right|飛鳥]]
; XC-1
: 試作機、飛行試験機。当初呼称はC-X。2機(18-1001/002)。#001号機はC-1FTBへ、#002号機は量産化改造。
 
; C-1
: 量産機。量産29機製造(#003~031)。最終製造の5機(#027~031)は沖縄への飛行のため1250ガロン(4730リットル)増槽を機内に設置した。#021号機はEC-1に改造。4機損失(#009・010・015・027)。
 
; C-1FTB
: 試作1号機(XC-1:#001)を[[1973年]](昭和48)の試験終了後にシステム・エンジン・装備品の飛行実験機としたもの。FTBはフライング・テスト・ベッドの略。外観はナチュラルメタルのままで、機首に装着された長い計測プローブが特徴。機内も実験飛行用に改修されている。当機を使用して、[[T-4 (練習機)|T-4中等練習機]]のF3、[[飛鳥 (航空機)|飛鳥]]のFJR710/600S、[[P-X (航空機)|P-X哨戒機]]のXF7-10と言った各[[ジェットエンジン|エンジン]]の空中試験が行われた(この時はテストエンジンを片翼に増設するので片翼だけがエンジン2基の3発機に見える)。また、エンジンの他にもミサイル部品や機体装備品などの試験に使用されている。飛行開発実験団([[岐阜基地]])に配備。1機のみ。スペック等は公開されていない。
 
; EC-1
: C-1量産機の78-1021号機にECM(妨害電波)装置を搭載して、空自の航空電子戦要員の育成に用いられる電子戦訓練機(ECM訓練)に改造した機体。機首と胴体後部に大型のアンテナフェアリング、胴体側面にも左右2つずつに小型アンテナフェアリングを設置し、周囲に対して妨害電波を発信する。胴体の前方下部に[[チャフ]]ポッドを設置することも可能である。[[1984年]](昭和59)改造。総隊司令部飛行隊([[入間基地]])に配備。1機のみ。スペック等は公開されていない。
 
; [[飛鳥 (航空機)|飛鳥]]
: C-1をベースにした短距離離着陸(STOL)実験機。C-1の改造ではなく飛鳥として新規に製造された。実験終了後「[[かかみがはら航空宇宙科学博物館]]」に展示。1機のみ。詳細は当該項目参照。
 
== スペック (C-1) ==
<!-- 出典はhttp://www.mod.go.jp/jasdf/equipment/04_c1.html ? -->
* 乗員:5名
* 全長:29.0 m
* 全幅:30.6 m
* 全高:9.99 m
* 翼面積:?
* 空虚重量:24,250 kg
* 全備重量:約39,000 kg
* 最大積載量:約8,000 kg
* 最大離陸重量:約45,000 kg
* 機関: P&W JT8D-9 軸流式ターボファンエンジン &times; 2
* 出力:6,580kg &times; 2
* 最大速度:約815 km/h(マッハ 0.76)
* 巡航速度:約650 km/h(マッハ 0.65)
* 航続距離
** 空荷時:1,300 km
** 積載重量6.5 t時:1,180 km
** 積載重量8 t時:810 km
* 実用上昇限度:11,600 m
* 最短離陸滑走距離:約460 m
* 最短着陸滑走距離:約600 m
* 武装:なし
 
== 配備基地 ==
* [[岐阜基地]]:飛行開発実験団
* [[小牧基地]]:第1輸送航空隊 - 第401飛行隊(1989年にC-130Hへ転換完了)
* [[入間基地]]:第2輸送航空隊 - 第402飛行隊
* [[美保飛行場|美保基地]]:第3輸送航空隊 - 第403飛行隊
 
== 登場作品 ==
小説
* [[ネオ・ゼロ]]([[鳴海章]])
* [[C-blossom]](作画:[[霜月かよ子]] 原作:[[福井晴敏]])
* [[紺碧の艦隊]](原作:[[荒巻義雄]])
:OVA版終盤で4発機として登場(1パイロンにエンジン2基)。
 
ゲーム
* [[エアロダンシング]]シリーズ(エアロダンシング i以降)
 
== 関連項目 ==
* [[日本製航空機の一覧]]
 
== 外部リンク ==
{{Commons|Kawasaki C-1}}
* [http://www.mod.go.jp/asdf/ 航空自衛隊] - [http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/04_c1.html C-1(紹介)] - [http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/gallery/wallpaper/04_c1.html C-1(写真)]
* [http://www.mod.go.jp/jasdf/refs/c1panph/index.htm 国産中型ジェット輸送機 C-1]
* [http://www.khi.co.jp/ 川崎重工業] - [http://www.khi.co.jp/aero/index.html 航空宇宙カンパニー]
* [http://rightwing.sakura.ne.jp/equipment/jasdf/airclaft/airtaclift/c-1/c-1.html 自衛隊装備品図鑑]
 
[[Category:航空自衛隊|輸C001]]
[[Category:軍用輸送機|C-1]]
[[Category:日本の航空機]]
 
[[de:Kawasaki C-1]]
[[el:Kawasaki C-1]]
[[en:Kawasaki C-1]]
[[it:Kawasaki C-1]]
[[th:คาวาซากิ ซี-1]]