'''桃太郎'''(ももたろう)
[[File:Pacific Ring of Fire.svg|thumb|300px|環太平洋火山赤い帯)、青線は[[海溝]]。]]
* [[桃太郎]] - 日本のおとぎ話。およびその[[主人公]]。
[[File:EQs 1900-2013 worldseis.png|thumb|300px|'''M7以上の地震 (1900-2013)'''<br>[[File:Pictogram Ski Slope red.svg|15px]]: 地震 深度 0-69km), [[File:RouteIndustriekultur Siedlung Symbol.svg|16px]]: 活火山。]]
* [[桃太郎 (童謡)]]
[[File:NOAA tectonic plate all.jpg|thumb|300px|テクトニック・プレートの各地点のアフリカ・プレートに対する動き(mm/年)<ref name=NOAA>{{Cite web|url=https://www.weather.gov/jetstream/plates_max |title=World's Major Tectonic Plates |publisher=[[アメリカ海洋大気庁]] (NOAA) |accessdate=2019-09-13 }}</ref>]]
* [[桃太郎 (落語)]]
* [[桃太郎 (トマト)]] - [[タキイ種苗]]が販売する[[トマト]]の品種の一つ。
'''西太平洋火山帯'''(にしたいへいようかざんたい、{{lang-en-short|Circum-Pacific belt、Ring of Fire}})または'''環太平洋造山帯'''(かんたいへいようぞうざんたい)は、[[太平洋]]の周囲を取り巻く[[火山帯]]のことで、[[日本列島]]も含め[[火山]][[列島]]や火山群の総称である。環太平洋火山帯には世界の活火山の約6割があり、大・小[[スンダ列島]]([[インドネシア]])と[[西インド諸島]]([[カリブ諸島]])を含めた広義の環太平洋火山帯では世界の8割近くの火山を擁している<ref>{{Cite web|和書|url=https://kotobank.jp/word/%E7%92%B0%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E7%81%AB%E5%B1%B1%E5%B8%AF-49184#E3.83.96.E3.83.AA.E3.82.BF.E3.83.8B.E3.82.AB.E5.9B.BD.E9.9A.9B.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E4.BA.8B.E5.85.B8.20.E5.B0.8F.E9.A0.85.E7.9B.AE.E4.BA.8B.E5.85.B8 |title=環太平洋火山帯 |website=[[kotobank]] - [[ブリタニカ国際大百科事典]]・[[日本大百科全書]](ニッポニカ) |accessdate=2019-09-13 }}</ref>。
* [[桃太郎 (アダルトビデオ)]] - 日本のビデオ製作会社。
* [[桃太郎 (ミュージシャン)]] - [[横浜銀蝿]]の弟分[[紅麗威甦]]のメンバー。
環太平洋火山帯は、[[アルプス・ヒマラヤ造山帯]]とともに世界の2大[[造山帯]]とも言われる。アルプス・ヒマラヤ造山帯は、環太平洋火山帯ほどではないが[[地震]]の多い地域である。しかし火山は少なく[[褶曲]]が多くの共通点が異なっている。
* [[絶対可憐チルドレンの登場人物#構成員|桃太郎 (絶対可憐チルドレン)]] - [[漫画]]・[[テレビアニメ|アニメ]]『[[絶対可憐チルドレン]]』に登場する[[モモンガ]]。
* [[ハドソン]]の[[コンピュータゲーム]]シリーズ『桃太郎シリーズ』の主人公。<br />以下は桃太郎シリーズの一覧
和名で環太平洋、英語でRing of Fire(直訳: 火の環)と呼ばれているが、火山帯は閉じた輪では無く、周囲が約4万キロメートルの[[蹄鉄]]状である。地球上で発生する地震の約90%、[[活火山]]の75%が環太平洋火山帯で発生、点在しており<ref>{{Cite web|url=https://www.nationalgeographic.com/science/earth/ring-of-fire/ |title=Facts About the Ring of Fire |publisher=[[ナショナルジオグラフィック (雑誌)|ナショナルジオグラフィック]] |accessdate=2019-09-13 }}</ref>、452の火山が[[南アメリカ大陸|南米大陸]]の南端から[[中央アメリカ|中米]]・[[北アメリカ|北米]]を経て[[ベーリング海峡]]、日本列島、[[フィリピン|フィリピン諸島]]、[[大スンダ列島]]、[[ニューギニア島]]から[[メラネシア]]、[[ニュージーランド]]へと連なっている<ref name=Geoabout>{{cite web|url=http://geography.about.com/cs/earthquakes/a/ringoffire.htm |title=Ring of Fire – Pacific Ring of Fire |publisher=Geography.about.com |date=2010-06-14 |accessdate=2010-11-01}}</ref>。ニュージーランドから南米大陸の南端[[ティエラ・デル・フエゴ]]にかけては火山の帯が途切れている。
** [[桃太郎伝説シリーズ]]
** [[桃太郎電鉄シリーズ]]
環太平洋火山帯の成因は[[プレート・テクトニクス]]理論における[[プレート|テクトニック・プレート]]<ref>以下、「プレート」と略す。</ref>([[岩盤]])間の相互作用によるものである<ref name=natgeo>{{Cite web|url=https://www.nationalgeographic.org/encyclopedia/ring-fire/ |title=Ring of Fire |publisher=ナショナルジオグラフィック |accessdate=2019-09-13 }}</ref>。プレート同士が衝突している場所では、海洋プレートの沈み込み現象が起き、海溝を形作っている。火山および地震活動の主な原因がこの沈み込みであり、地球上の海溝の大半が太平洋を取り囲むように続いているだよーん!!!!!!
** [[桃太郎活劇]]
** [[桃太郎電劇]]
== プレートの相対的運動 ==
** [[桃太郎電劇2]]
[[ファイル:Plates tect2 ja.svg|thumb|left|各地のプレート]]
** [[桃太郎道中記]]
[[画像:Tectonic plate boundaries.png|thumb|left|'''プレートの境界'''<ref>Illustration by Jose F. Vigil. USGS</ref>上段左から<br>横ずれ断層、発散型、収束型]]
* 漫画・アニメ『[[魁!!男塾]]』の主人公、[[男塾 (架空の学校)#剣桃太郎(つるぎ ももたろう)|剣桃太郎]]のこと。
{{Main|プレート・テクトニクス}}
* [[JR貨物EF210形電気機関車|ECO-POWER 桃太郎]] - [[日本貨物鉄道|JR貨物]]の[[電気機関車]]、[[JR貨物EF210形電気機関車|EF210形]]の愛称。[[岡山機関区]]に所属することにちなんで命名。
太平洋は地球最大のプレートである[[太平洋プレート]]と[[ファンデフカプレート|ファン・デ・フカ・プレート]]、[[ココスプレート|ココス・プレート]]、[[ナスカプレート|ナスカ・プレート]]、[[フィリピン海プレート]]などの海洋プレート上に位置している。これらの海洋プレート間の境界では、裂けるように離れていく[[発散型境界]]や接近し衝突している[[収束型境界]]、横ずれの境界である横ずれ断層([[トランスフォーム断層]])などを形成している。
* [[もも太郎]] - [[新潟県]]を中心に[[セイヒョー]]と第一食品が販売している[[アイスキャンディー]]の商品名。
* [[松下桃太郎]] - [[カヌー]]選手。[[2012年ロンドンオリンピックの日本選手団|2012年ロンドンオリンピック日本代表]]
また、これらの海洋プレートを取り巻くように各大陸プレートが位置しており、それらの境界では衝突(収束型境界)、横ずれ(トランスフォーム断層)の相互作用をしている<ref name=NOAA />。
* [[斎藤桃太郎]] - [[明治]]期~[[大正]]期の[[宮内省]]官僚
* [[柳田桃太郎]] - [[参議院議員]]・[[門司市|門司市市長]](第15代・第16代)
海洋プレート同士が離れていっている発散型境界では、[[マントル]]が減圧溶融し[[マグマ]]となり噴出し、新しい海底([[地殻]])を誕生させている<ref name=Hokudai>{{Cite web|和書|url=https://www.sci.hokudai.ac.jp/grp/tt-lab/torutake-web/Kisochigaku.pdf |title=地球惑星科学 I |publisher=[[北海道大学]] [[理学部]] |author=竹下徹 |format=PDF |accessdate=2019-09-13 }}</ref>。
* 松原桃太郎 - かつてのアイドルグループ・[[CHA-CHA]]のメンバー。
* [[剣翔桃太郎]] - 現役[[大相撲]][[力士]]。本名は安彦 剣太郎(あびこ けんたろう)。
また主に海洋プレートが大陸プレートに衝突している収束型境界では、重い海洋プレートが[[沈み込み帯|沈み込む]]ことにより衝突相手の地殻が巻き込まれ[[海溝]]が形成されている。さらに大陸プレート側では[[地層]]の[[褶曲]]や[[火山活動]]などの[[造山運動]]が起き、地震の多発地帯となっている<ref name=natgeo/>。
* [[湘南乃海桃太郎]] - 現役[[大相撲]]力士。本名は谷松 将人(たにまつ しょうと)。
* [[玄海桃太郎]] - 元[[大相撲]]力士。一時期は「桃太郎研二」を名乗っていた。本名は田中 研二(たなか けんじ)。
=== 各プレートの相関 ===
* [[昔々亭桃太郎]] - [[昭和]]前期の[[落語家]]。本人は「二十四代目」を称する。本名は山下 喜久雄(やました きくお)。
[[File:Tectonic plates boundaries physical World map Wt 180degE centered-en.svg|thumb|300px|'''プレート境界と地殻運動'''(黒矢印<ref>アフリカに対する移動距離(mm/年)</ref>)<br>{{Legend-line|#bf79cf solid 3px|[[収束型境界]] / Convergent boundary}}
* [[昔昔亭桃太郎]] - [[昭和]]後期以降の現役[[落語家]]。本人は「三代目」を称し、1987年まで「昔々亭桃太郎」を称していた。本名は柳澤 尚心(やなぎさわ たかみ)。
{{legend-line|#ff0000 solid 3px|[[発散型境界]] / Divergent boundary}}
* 中瀬桃太郎 - YouTuber[[桃太郎オフィス]]の本名。
{{Legend-line|#1fe521 solid 3px|[[横ずれ断層]] / Transform fault}}
{{Legend-line|#646464 solid 3px|無分類の境界 / boundaries not specified}}
{{Legend-line|#2b75b4 solid 3px|[[沈み込み帯]] / Subduction zone}}
{{Legend|#a0a0a0|[[造山帯]] / Orogeny}}
{{Legend|#ff4800|[[ホットスポット]] / Hotspot}}
]]
以下に太平洋を囲む大陸プレートを、アメリカ大陸側(東側)とユーラシア大陸側(西側)別に各プレートを北から南へ記述する。大陸プレート名に続く丸括弧()内には: 対峙する海洋プレート名と境界タイプ、および海溝名である。境界タイプの背景色は、右図「プレート境界と地殻運動」の境界線の配色と同じ。<small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small>、<small>{{font color|white|#ff0000|発散型}}</small>、<small>{{font color||#1fe521|横ずれ}}</small>。
; 北米大陸(東側)
* [[北アメリカプレート|北アメリカ・プレート]]、(太平洋プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - アリューシャン海溝、ファン・デ・フカ・プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small>、ココス・プレート: <small>{{font color||#1fe521|横ずれ}}</small>)
* [[カリブプレート|カリブ・プレート]]、(ココス・プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - 中央アメリカ海溝)
* [[パナマプレート|パナマ・プレート]]、(ココス・プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - 中央アメリカ海溝)
; 南米大陸
* [[北アンデスプレート]]、(ナスカ・プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - コロンビア海溝・エクアドル海溝)
* [[アルティプラーノプレート|アルティプラーノ・プレート]]、(ナスカ・プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - ペルー海溝)
* [[南アメリカプレート|南アメリカ・プレート]]、(ナスカ・プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - チリ海溝)
[[南極プレート]]、(ナスカ・プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small>、太平洋プレート: <small>{{font color||#1fe521|横ずれ}}</small>)
; 東アジア(西側)
* [[オホーツクプレート|オホーツク・プレート]]<ref>北アメリカ・プレートへ続くマイクロプレートである。</ref>、(太平洋プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - 日本海溝)
* [[アムールプレート|アムール・プレート]]<ref name=ユーラシア/>、(フィリピン海プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - 海溝、オホーツク・プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - 海溝)
* [[揚子江プレート]]・[[沖縄プレート]]<ref name=ユーラシア/>、(フィリピン海プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - 海溝)
; 東南アジア
* [[スンダプレート|スンダ・プレート]]<ref name=ユーラシア>ユーラシア・プレートへ続く[[プレート#小規模なプレート|マイクロプレート]]である。</ref>、(フィリピン海プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - フィリピン海溝、オーストラリア・プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - スンダ海溝(ジャワ海溝))
* フィリピン海プレート<ref>海洋プレートである。</ref>、(太平洋プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - マリアナ海溝)
* スンダプレート(フィリピン海プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - Seram海溝)
; オセアニア
ニューギニア、ティモール、スラウェシ島にかけては多くの細かいプレートが複雑に嵌合している。
* オーストラリア・プレート、(太平洋プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - ニューギニア海溝・ニューブリテン=ブーゲンビル海溝<ref>{{Cite web|和書|url=https://kotobank.jp/word/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%B3%3D%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%AB%E6%B5%B7%E6%BA%9D-110584 |title=ニューブリテン=ブーゲンビル海溝 |website=kotobank - ブリタニカ国際大百科事典 |accessdate=2019-09-13 }}</ref>、
* オーストラリア・プレート、(太平洋プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - ソロモン海溝、ソロモン
* ニューヘブリデスプレート - ニューヘブリデス海溝、フィージー、バヌアツ
* トンガプレート - トンガ海溝 トンガからサモアにかけて、南のケルマデック海溝と合わせトンガ・ケルマデック海溝とも呼ばれる。
* [[ケルマデック・プレート]]、(太平洋プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - ケルマデック海溝、オーストラリア・プレート: <small>{{font color|white|#ff0000|発散型}}</small>)
* [[オーストラリアプレート|オーストラリア・プレート]]、(太平洋プレート: <small>{{font color|white|#bf79cf|収束型}}</small> - {{仮リンク|プイセギュール海溝 |en|Puysegur_Trench}})<ref>{{Cite journal |和書 |author=杉山明 |year=2006 |title=太平洋地質・地球物理アトラスを読む(2) : 収録されている図とデータ(続) |journal=地球科学 |volume=60 |issue=5 |pages=441-447 |publisher=[[地学団体研究会]] |doi=10.15080/agcjchikyukagaku.60.5_441 |issn=0366-6611 |url=https://doi.org/10.15080/agcjchikyukagaku.60.5_441 |accessdate=2019-09-13 }}</ref>
== 海洋底の拡大 ==
[[ファイル:Earth_seafloor_crust_age_1996_-_2.png|thumb|300px|海洋底の形成年代<br>赤(970万年前以降)の部分が海嶺でマグマが固まり地殻が形成されている所である。紺(1.8億年前から1.543億年前)の部分で他のプレートと衝突し地下へ沈み込んでいる<ref>{{Cite web|url=https://www.ngdc.noaa.gov/mgg/image/crustageposter.gif |title=Age of the Ocean Floor |publisher=アメリカ海洋大気庁 (NOAA) |accessdate=2019-09-13 }}</ref>]]
{{Main|海底地形}}
海底地殻は海嶺で生まれ、年間数㎝から10㎝移動し海溝へ沈み込んでいる。この海洋プレートの動きそのものが火山帯の形成原因である。プレートの動きの原動力として、海嶺における押し出し(プッシュ)と海溝における引き込み(プル)によるという仮説が立てられている<ref name=Hokudai/>。
海嶺は地球全体では延長約5万キロ(地球の周囲は約4万キロ)の大山脈で、地球における火山活動の約8割は海嶺が占めている。活動も幅があり、北極海嶺やインド洋南西海嶺では年間1cm(百万年Maで10km)、大西洋中央海嶺も小さく年間2cm、東太平洋海嶺では5-6cm<ref name=Hokudai/>からガラパゴズ海嶺では最大年間16cmの新しい地殻の形成(=海底の動き)がある<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.edu.kobe-u.ac.jp/fsci-volcano/morb.pdf |title=海嶺の火山活動 |publisher=[[神戸大学]] 理学部 [[地球科学|地球惑星科学]]科 |format=PDF |accessdate=2019-09-13 }}</ref>。「海洋底の形成年代」の図では太平洋は移動の速さから海嶺の両サイドが広く赤くなっているが、他の海嶺では赤の帯は広くない。
; 東太平洋海嶺(海膨)
太平洋プレートと、(南から)[[南極プレート]]、ナスカ・プレート、ココス・プレート、[[北アメリカプレート|北アメリカ・プレート]]の4プレートとの境界。
[[カリフォルニア湾]]から[[チリ]]沖の[[イースター島]]付近に繋がっている太平洋の[[中央海嶺]]である。ここで生まれた海洋底は1億年以上かけて西進し日本海溝やマリアナ海溝に沈み込んでいる。現在の最も古い海底は、まだ現在の大陸配置になる遥か前の[[ジュラ紀]]・[[白亜紀]]ごろに生まれた海底で、[[マリアナ海溝]]の東側の地殻である。
; 太平洋南極海嶺
太平洋プレートと南極プレートの境界であるが、この二つのプレートはほぼ同じ方向に動いている。しかしながら太平洋プレートは南極プレートの約4倍の速さで動いているため発散境界となり海嶺を形成している。
東太平洋海嶺の続きで南緯55°以南を東西に走る太平洋の「中央海嶺」である<ref name=NOAA />。
; マリアナ海溝
それぞれ同じ方向(東に向き)に動いている太平洋プレートとフィリピン・プレートの境界であるが、太平洋プレートが約2倍の速さで動いており世界最深のマリアナ海溝が形成されている<ref name=NOAA />。
== 火山および地震活動 ==
[[File:Subduction-ja.svg|thumb|沈み込み帯における地殻活動]]
{{Main|火山|地震}}
これらの境界の内で二つのプレートが衝突している収束型境界における沈み込み帯では、火山や地震などの地殻運動が活発である。一方で大西洋には太平洋のような大規模な沈み込み帯は存在せず<ref>[[カリブ海]]に小規模の[[プエルトリコ海溝]]や[[ケイマン海溝]]などがある。</ref>、太平洋周辺のような火山帯・造山帯は形成されていない。重い海洋プレート上の海底[[堆積物]]は地中奥深く沈み込んでいる。この水分を含んだ岩石は融解温度が低い為、マントルの一部が融けてマグマとなり上昇し火山活動へとつながり<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/2-4.html |title=火山噴火の仕組み |publisher=[[気象庁]] |accessdate=2019-09-13 }}</ref>、火山列島や火山群を形成している。また海底堆積物の一部は剥ぎ取られ陸側へ重なり合っている。この部分が付加体であり、日本列島の多くがこの付加体と考えられている<ref>{{Harvnb|小川勇二郎|久田健一郎|2005|loc=「はじめに」より}}</ref>。
またプレートの沈み込みにより年間数㎝から10㎝の歪がプレート間に蓄積されており、ほぼ定期的に大地震が発生し地殻の歪を解消している。
右上図「M7以上の地震 (1900-2013)」において、ほぼ太平洋を囲む形でM7以上の地震(赤丸)や火山(黄色三角)が分布しているが、北アメリカ大陸のカナダからメキシコの北部にかけては、火山はあまり無く地震も比較的少ない。太平洋プレートと南極プレートの境界でも同様に火山・地震とも少ない。これはこれらの境界が衝突ではなく横ずれの動きであるトランスフォーム断層であるためである<ref name=NOAA />。
{{-}}
== 範囲 ==
環太平洋火山帯の範囲はニュージーランド列島の南から時計回りにニューギニア、インドネシア、フィリピン、日本列島からカムチャッカ半島アリューシャン列島へと至り、北米、中米、南米の太平洋岸を連なっている。西太平洋では[[弧状列島]]、東太平洋では、大陸に付随する[[山脈]]を形成している。ニュージーランドの南から南米の南端にかけては顕著な火山の連続は無くなっている。
{|
|- valign="top"
|
; 西太平洋
; [[カムチャツカ半島]]
; [[千島列島]]
; [[日本列島]]{{Anchors|日本火山帯}}
: [[伊豆諸島]] - [[小笠原諸島]] - [[マリアナ諸島]]
: [[南西諸島]]
; [[台湾]]
; [[フィリピン諸島]]
; [[大スンダ列島]]
: [[スマトラ島]] - [[ジャワ島]] - [[ボルネオ島]] - [[スラウェシ島]] - [[小スンダ列島]] - [[モルッカ諸島]]
; [[ニューギニア島]]
; [[メラネシア]]
: [[ビスマルク諸島]] - [[ソロモン諸島]] - [[ニューヘブリディーズ諸島]] - [[フィジー諸島]]
; [[ポリネシア]]
: [[サモア諸島]] - [[トンガ諸島]] - [[ニュージーランド]]列島
;
|
; 東太平洋
; [[アリューシャン列島]]
; [[アラスカ半島]] - [[アラスカ山脈]]
; [[ロッキー山脈]] - [[シエラネバダ山脈 (アメリカ合衆国)|シエラネバダ山脈]]
; [[カナダ]]
: [[ユーコン準州]] - [[ブリティッシュコロンビア州]]
; [[アメリカ合衆国西海岸]]
: [[ワシントン州]] - [[オレゴン州]] - [[カリフォルニア州]]
; [[メキシコ]] - [[バハカリフォルニア]]
; [[中央アメリカ]]
: [[ガテマラ]] - [[エルサルバドル]] - [[ホンデュラス]] - [[ニカラグア]] - [[コスタリカ]] - [[パナマ]]
; [[アンデス山脈]]
; [[南アメリカ]]
: [[コロンビア]] - [[エクアドル]] - [[ペルー]] - [[チリ]]
; [[南極半島]]
: [[南極横断山脈]](参考地形<ref>活火山もゼロでは無いが、火山帯の連なりは途切れてはいる。山脈としては連続している。</ref>)
;
|}
== 各地の火山 ==
{{see also|火山の一覧|:en:Lists_of_volcanoes}}
環太平洋火山帯と名付けられた所以である太平洋を取り囲む如くに火山が連なっているが、火山の分布は一定では無く、かなりの疎密がある。前述のようにニュージーランド列島の南から南アメリカ大陸の南端ホーン岬にかけての南極プレートと太平洋プレートの境界である南極海および南極大陸ではいくつか活火山はあるが火山帯と呼ぶほどの並びは途絶えている。これはこの二つのプレートの相関が衝突(収束境界)ではなく横ずれ断層となっている為である。また北米の米国カリフォルニア州北部からメキシコ中部の[[ナヤリット州|ナヤリッ州]]にかけても火山が少ないが、これも南極・太平洋プレート境界同様に北米プレートと対峙する海洋プレートが横ずれ断層となっている為である。
; 環太平洋火山帯の東側の火山
* {{仮リンク|アリューシャン列島の火山|en|List_of_volcanoes_in_the_United_States#Alaska}}
* 北米大陸太平洋岸 特に米国北部
{{仮リンク|カナダの火山|en|List_of_volcanoes_in_Canada}}, {{仮リンク|米国の火山|en|List_of_volcanoes_in_the_United_States}}
* メキシコ南部から中米
{{仮リンク|メキシコの火山|en|List_of_volcanoes_in_Mexico}},
{{仮リンク|グアテマラの火山|en|List_of_volcanoes_in_Guatemala}},
{{仮リンク|エルサルバドルの火山|en|List_of_volcanoes_in_El_Salvador}},
{{仮リンク|ホンデュラスの火山|en|List_of_volcanoes_in_Honduras}},
{{仮リンク|ニカラグアの火山|en|List_of_volcanoes_in_Nicaragua}},
{{仮リンク|コスタリカの火山|en|List_of_volcanoes_in_Costa_Rica}},
{{仮リンク|パナマの火山|en|List_of_volcanoes_in_Panama}}
; 南米アンデス山脈の三つの火山帯 [[火山の一覧#南アメリカ]]
* 北部: コロンビア南部からエクアドル
{{仮リンク|コロンビアの火山|en|List_of_volcanoes_in_Colombia}},
{{仮リンク|エクアドルの火山|en|List_of_volcanoes_in_Ecuador}}
* 中部: ペルー南部からチリ北部
{{仮リンク|ペルーの火山|en|List_of_volcanoes_in_Peru}},
{{仮リンク|ボリビアの火山|en|List_of_volcanoes_in_Bolivia}},
{{仮リンク|チリの火山|en|List_of_volcanoes_in_Chile}},
* 南部: チリ中部、アルゼンチン西部
{{仮リンク|アルゼンチンの火山|en|List_of_volcanoes_in_Argentina}}
; 環太平洋火山帯の西側の火山
* {{仮リンク|カムチャッカ半島の火山|en|List_of_volcanoes_in_Russia#Kamchatka}}
* 千島列島 [[火山の一覧_(日本)#北方領土]], [[:en:List_of_volcanoes_in_Russia#Kuril Islands]]
* 日本列島 [[火山の一覧_(日本)]], [[:en:List_of_volcanoes_in_Japan]]
* {{仮リンク|小笠原諸島の火山|en|List_of_volcanoes_in_Japan#Ogasawara Archipelago}} - マリアナ諸島 [[火山の一覧#マリアナ諸島]], [[:en:List_of_volcanoes_in_the_United_States#Northern_Mariana_Islands]]
* 南西諸島 [[:en:List_of_volcanoes_in_Japan#Nansei Islands]]
* フィリピン諸島 [[火山の一覧#フィリピン]], [[:en:List_of_active_volcanoes_in_the_Philippines]]
* スンダ列島(インドネシア) [[火山の一覧#インドネシア]], [[:en:List_of_volcanoes_in_Indonesia]]
* ニューギニア島 [[火山の一覧#パプア・ニューギニア]], [[:en:List_of_volcanoes_in_Papua_New_Guinea]]
* メラネシア [[火山の一覧#南太平洋]],
* ポリネシア
* ニュージーランド列島 [[火山の一覧#ニュージーランド]], [[:en:List_of_volcanoes_in_New_Zealand]]
* [[南極大陸の火山]]
== 各地の地震活動 ==
[[File:EQs 8 plus since 1900.png|thumb|300px|1900年以降のM8以上の地震]]
環太平洋火山帯は地震の多発地帯であり、地球上で発生する地震の約90%が環太平洋火山帯で発生しているとも言われている<ref name=Geoabout/>。特に大きな被害を発生しうるM8以上の巨大地震も大半が環太平洋火山帯で発生している。1900年以降2017年10月8日までにM8以上の地震が93回発生したが、そのうち82回は環太平洋火山帯で発生した。
{{see|Category:大陸別の地震}}
{{-}}
; 東アジア - 東南アジア - オセアニア
* {{仮リンク|ロシアの地震 |en|List_of_earthquakes_in_Russia}}
* [[地震の年表_(日本)]]
* [[大韓民国の地震の一覧]]
* [[台湾の地震一覧]]
* [[:Category:フィリピンの地震]]
* [[:Category:インドネシアの地震]]
* {{仮リンク|ニューギニア島の地震 |en|List_of_earthquakes_in_Papua_New_Guinea}}
* {{仮リンク|サモア諸島の地震 |en|List_of_earthquakes_in_Samoa}}
* {{仮リンク| ソロモン諸島の地震|en|Category:Earthquakes_in_the_Solomon_Islands}}
* {{仮リンク|トンガ諸島の地震 |en|List_of_earthquakes_in_Tonga}}
* {{仮リンク|フィジー諸島の地震 |en|List_of_earthquakes_in_Fiji}}
* [[:Category:ニュージーランドの地震]]
;
; 北米 アラスカ - カナダ - 米国 - メキシコ - 中米
* {{仮リンク|アメリカ合衆国の地震|en|List_of_earthquakes_in_the_United_States}}
* {{仮リンク|カナダの地震 |en|List_of_earthquakes_in_Canada}}
* [[:Category:メキシコの地震]]
* [[:Category:グアテマラの地震]] - {{仮リンク|エルサルバドルの地震|en|Category:Earthquakes_in_El_Salvador}} - {{仮リンク|ホンデュラスの地震|en|Category:Earthquakes_in_Honduras}} - [[:Category:ニカラグアの地震]] - {{仮リンク|コスタリカの地震|en|List_of_earthquakes_in_Costa_Rica}} - {{仮リンク|パナマの地震|en|List_of_earthquakes_in_Panama}}
; 南米
* [[:Category:コロンビアの地震]] - [[:Category:エクアドルの地震]] - [[ペルー地震]] - {{仮リンク|ボリビアの地震|en|Category:Earthquakes_in_Bolivia}} - [[チリ地震]] - {{仮リンク|アルゼンチンの地震|en|List_of_earthquakes_in_Argentina}}
; [[南極大陸の地震]]
==脚注==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書
|author = 小川勇二郎
|author2 = 久田健一郎
|editor = 日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会
|title = 付加体地質学
|year = 2005
|publisher = [[共立出版]]
|series = フィールドジオロジー
|isbn = 4-320-04685-4
|ref = harv
}}
== 関連項目 ==
派生語は[[桃太郎#派生用語]]も参照。
* [[火山学]]
* 桃太郎シリーズ - 上記おとぎ話をモデルにした[[ハドソン]]のゲームシリーズ。
* [[火山]] - [[火山帯]]
** [[桃太郎伝説]]([[桃太郎伝説シリーズ]]) - [[コンピュータRPG]]。
* [[造山運動]] - [[古期造山帯]] - [[新期造山帯]]
*** [[桃太郎伝説 (アニメ)]] - 上記ゲームを原作にしたテレビアニメ。
** [[桃太郎電鉄]]([[桃太郎電鉄シリーズ]]) - コンピュータ[[ボードゲーム]]。
<!-- == 外部リンク == -->
** [[桃太郎活劇]] - [[PCエンジン]]用[[アクションゲーム]]。
** [[桃太郎電劇]] - [[ゲームボーイ]]用にアクションゲーム。
*** [[桃太郎電劇2]]
** [[桃太郎道中記]] - 桃太郎電鉄シリーズと同一内容の[[セガサターン]]用ゲームソフト。
* [[桃太郎侍]] - [[山手樹一郎]]の時代小説。またそれを原作にした時代劇映画やテレビドラマ。
* [[岡山空港|岡山桃太郎空港]] - [[岡山空港]]の愛称。
* [[おかやま桃太郎まつり]] - [[岡山市]]で行われる祭り。
* [[桃太郎スタジアム]] - [[岡山県総合グラウンド陸上競技場]]の愛称。
* [[桃太郎アリーナ]] - [[岡山県総合グラウンド体育館]]の愛称。
* モモタロー。 - [[ものまねタレント]]・[[女性声優]]。本名・[[桜井ちひろ]]。
{{Aimai}}
{{プレートテクトニクス}}
{{デフォルトソート:ももたろう}}
{{DEFAULTSORT:かんたいへいようかさんたい}}
[[Category:火山帯同名の作品]]
[[Category:プレートテクトニクス日本語の男性名]]
[[Category:地域別の地形]]
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