「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
→HD-2D版: ルックスの今後の記載に関して、編集者向けメモをコメントアウト内に |
→HD-2D版: HD-2Dの追加・変更点の加筆。 タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
||
(68人の利用者による、間の141版が非表示) | |||
35行目:
『'''ドラゴンクエストIII そして伝説へ…'''』(ドラゴンクエストスリー そしてでんせつへ)は、[[1988年]][[2月10日]]に[[エニックス]](現:[[スクウェア・エニックス]])より発売された[[ファミリーコンピュータ]]用[[コンピュータRPG|ロールプレイングゲーム]]。
== 概要 ==
[[ドラゴンクエストシリーズ]]の第3作目。[[堀井雄二]]の[[脚本]]・[[ゲームデザイン]]、[[鳥山明]]の[[キャラクターデザイン]]、[[すぎやまこういち]]のヒロイックな音楽などにより爆発的な人気を博し、発売日には量販店の前に数キロメートルの行列ができるなどの社会現象を巻き起こした。[[テレビ|TV]][[コマーシャルメッセージ|CM]]のキャッチコピーは「'''触れたら最後、日本全土がハルマゲドン'''」。
43 ⟶ 44行目:
発売後には、[[ゲームブック]]化や[[小説]]化、[[ラジオドラマ|ドラマCD]](CDシアター)化も行われた。
その後、[[リメイク]]として[[1996年]]に『[[スーパーファミコン]] ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、[[2000年]]に『ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』([[ゲームボーイカラー]]専用)が発売されているほか、[[2009年]]より携帯アプリ版も配信されている。[[2011年]][[9月15日]]発売の[[Wii]]用ゲームソフト『[[ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III]]』にFC版およびSFC版が第1作『[[ドラゴンクエスト]]』や『[[ドラゴンクエストII 悪霊の神々]]』と共に収録された。[[2017年]][[8月24日]]からは[[PlayStation 4]]、[[ニンテンドー3DS]]版<ref>{{Cite web|和書|url=
[[北アメリカ|北米]]では、『''Dragon Warrior III''』として[[Nintendo Entertainment System|NES]]版とGBC版が発売されている。
57 ⟶ 58行目:
=== プレイヤーキャラクター ===
本作では主人公を除きプレイヤーの扱うパーティーとなるキャラクターに固有設定を持った人物が存在せず、主人公以外のプレイヤーキャラクターはすべてキャラクターメイキングによって作成することになり、最大4人までのパーティーを作ることができる。パーティーキャラクターを使用せずに主人公だけで冒険に出発することが可能である<ref group="注">ただし、ゲームクリアのためにはストーリー進行上、必ず一度は商人をパーティーに入れなければならない。「[[#職業一覧]]」の商人を参照。</ref>。
このゲームに登場するプレイヤーの扱うパーティーキャラクターは必ず一つの「職業」(キャラクタークラス)を持っており、装備できる武器や防具、レベル上昇時のステータス成長の傾向などは就いている職業によって決定される。また、今作では、主人公とキャラクターメイキングで登録される各パーティーキャラクターのいずれにも性別が設定される。男女どちらの性別を選んでも能力やゲーム内容には影響しないが、移動画面でのグラフィックが男女で異なるほか、女性専用の武器・防具などが複数存在する。性別は、主人公であれば新しくゲームを始める際に、それ以外のキャラクターであれば登録する際に決定する。
69 ⟶ 72行目:
; ルイーダの店
: 登録されているキャラクターをパーティーに迎え入れたり、現在のパーティーメンバーを預けることができる。また、登録されているキャラクターの現在のステータスを見ることもできる。
: ゲーム開始時にはあらかじめ3人のキャラクター{{Efn2|戦士・僧侶・魔法使いの3名 : 一度ゲームクリアした冒険の書では主人公も他のキャラクターと同様にパーティーから外せるようになり、主人公のいないパーティーも可能となる。 ; 冒険者の登録所
: 名前、性別、職業を入力してキャラクターを登録し、ルイーダの店で仲間に入れられる状態にする。ステータスはキャラクターメイキングごとに変化し、登録確認時にステータスが表示される。なお本作では主人公を含めて「ろと」および「ロト」とついた名前をつけることはできない。また、すでにいるキャラクターと同じ名前をつけることもできない。
90 ⟶ 95行目:
; [[勇者]]
: 主人公専用の職業。勇者から他職業への転職はできず、主人公以外が勇者になることもできない。ステータスはちから・[[ヒットポイント|HP]]が高く、他の能力も平均的だが、[[マジックポイント|MP]]が低い。レベルアップ速度は最初は遅めだが、レベルが上がるにつれ速くなる。また、呪文は回復呪文から、勇者のみが使える攻撃呪文デイン系まで幅広く覚える。FC版では、ちから・たいりょくが戦士に比べ劣るが、SFC以降は高レベル帯に入ると戦士を上回るようになり、物理攻撃性能に重きを置いたバランス型となっている。
: 他の職業と同様に性別を選択可能であるが、FC版の勇者は男女でのグラフィックの違いがなく、男性的な外見のグラフィックとなっており、物語の展開でも男性のパターンで扱われる。ただし女性を選択した場合は他職業の女性と同様、女性専用の武器防具を装備できる。FC版のパッケージ・取扱説明書・公式ガイドブックで描かれている勇者のイラストも男性のみである。SFC版では女性のイラストも書き起こされているが、大きな違いは身長程度で、ドット絵も含めた違いでは顔つきや髪の質感と微細なものとなっている。
; [[戦士]]
: 剣や斧などの武器を使いこなす戦闘のプロ。ちから・HPが高く、多くの種類の武器・防具を装備することができる。勇者に次ぐ攻撃力の高い武器や、呪文やブレスなどの特殊攻撃に耐性のある防具なども多く装備できる。すばやさ・うんのよさが低いため敵に先制されやすい。本作ではすばやさの値と装備している防具の守備力でそのキャラクターの守備力が決定されるため、防具を装備していない場合の守備力は低い。
: 男女ともグラフィックやイラストは、斧や剣と盾を持ち、腕や脚など引き締まった肉体がある程度分かる程度の部位に赤色の鎧をまとった姿である。女戦士は、発売当時に流行していた[[ビキニアーマー]]をまとい露出度が高く<ref group="注">HD-2D版ではシャツと腰布のようなものを下に着けており、露出が少し抑えられている。</ref>、先端がカールした長い髪の若い姿である。男女とも、後の『[[ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君]]』、『ドラゴンクエストIX』の一般人キャラクターとして再登場する。
; [[格闘技|武闘家]]
: 戦士のような武器を使わず、体を使っての闘いを得意とする職業。レベルが上がるほど高確率で会心の一撃を繰り出すようになる。ただしレベルアップが遅く、賢者に次いで上がりにくい。ちから・すばやさが高いが、剣や斧など普通の武器を装備すると逆に攻撃力が低下する。基本能力は全体的に高いが有効な装備が極度に少ないため、装備が揃った戦士には能力が劣る。
: 男女とも龍の文字が刻印された拳法着を着用しており、男性はオールバックの弁髪、女性はツインテール風となっている。後に『ドラゴンクエストVIII』、『ドラゴンクエストIX』、『[[ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて]]』の一般人キャラクターとして再登場する。
; [[魔法使い]]
: 文字通り、多数の魔法を使いこなす職業。主に攻撃呪文(メラ系・ギラ系・イオ系・ヒャド系)や補助呪文を覚え、成長していくと「メラゾーマ」や「イオナズン」などの強力な攻撃呪文を習得する。MP・すばやさが高いが、その反面、ちから・HPなどは低く、装備できる武器・防具の攻撃力・守備力も低いため、武器を使った戦闘力は低い。どちらもとんがり帽子をかぶっており、男性は軟性の帽子をかぶった白髭の老人の姿。女性は
; [[聖職者|僧侶]]<!--リンク先は、曖昧さ回避ページ[[僧侶 (曖昧さ回避)]] での記述に基づく。-->
: [[神]]に仕える職業で、回復呪文のエキスパート。回復・解毒・蘇生の呪文や、バギ系・ザキ系の攻撃呪文を覚える。魔法使いと比べ多くの武器・防具を装備でき、ある程度打撃戦もこなすが、少し打たれ弱い。剣を装備する事(持つ事)を職業として禁じられており、作中でも、剣類の武器で装備できるものは数少ない<ref>{{Cite book|和書 |title=ファミコン通信 モーニングスターはなぜ僧侶の武器か? |date=1994年5月27日 |year=1994 |publisher=アスキー |page=95 |volume=No.284}}</ref>。また、後半になると攻撃力もあまり成長しなくなる。男僧侶は、後に『ドラゴンクエストVIII』の一般人キャラクターとして再登場する。男性は後ろで束ねた黒髪と口髭を蓄えた壮年の姿。女性は青く長い髪の若い姿で、服装に大きな違いはなくどちらもオレンジの全身服に十字架を模したマークを持つ青い前掛けと帽子をかぶっている。
; [[商人]]
: 武器で魔物と戦う能力を身につけた旅の商人
: 本作ではある町でパーティーメンバーの商人1人を離脱させそこに住ませるイベントがあるため、クリアするまでに必ず一度は商人を連れていかなければならない。堀井は、イベント後に離脱した商人がレベルアップしてパーティーに戻ってくるようにしたかったが、FC版では登録キャラクター数の都合で断念したと語っている<ref name="horii">{{Cite book|和書|date=1988-12-01|title=ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 知られざる伝説|page=92-93|publisher=エニックス|isbn=978-4900527003}}</ref>。
; [[遊民|遊び人]]
: 娯楽施設で働く職業。男性は[[道化師]]、女性は[[バニーガール]]の格好をしている。
110 ⟶ 115行目:
: 戦闘の役に立たない遊び人という職業を入れるか議論が行われた末に取り入れられた要素である<ref>「ドラゴンクエスト25周年記念 堀井雄二×中村光一 特別対談 後編」『[[ゲーマガ]]』2012年2月号、[[SBクリエイティブ]]、78頁。</ref>。
; [[賢者]]
: 厳しい修行を積んだ者だけがなれるとされている職業で、僧侶・魔法使い両方の呪文を習得する。ルイーダの酒場での新規登録はできず、転職によってのみこの職業になることができる。遊び人を除き、賢者への転職には「さとりのしょ」が必要。ステータスはバランスよく成長し、装備品は僧侶より豊富である。ただし攻撃力の高い武器が少ないため、打撃より呪文の方が強力。覚える呪文は僧侶・魔法使いの成長と同じレベルで取得するが、同じレベルになるための必要経験値は僧侶・魔法使いより多く成長が遅い。それでも僧侶・魔法使いを別々に経て全ての呪文を覚えるよりは賢者でまとめて覚える方が速い。男女どちらも青年で青髪、白の下地の服だが、男性は青い布で上半身をさらに覆い、女性はそれをマント状に着こなしている。
==== ステータス ====
本作においては、従来からの「ちから」「すばやさ」に加え、「たいりょく」「かしこさ」「うんのよさ」のステータスが新たに加えられている。各ステータスの最大値は255である。
HD-2D版では新たに「みのまもり」が追加され、各ステータスも最大値は999に引き上げられた。
;ちから
:武器を何も装備していないときの攻撃力。
;みのまもり(HD-2D版)
:防具を何も装備していないときの物理防御力。
;たいりょく
:最大HPに影響する。FC版では「レベルアップの際に上昇した
;すばやさ
:この値が高いほど先に行動できる確率が高くなり、この値の半分が防具を何も装備していないときの守備力となる。なお、すばやさが上がるアイテムを装備したことによる上昇分も守備力に反映される。
148 ⟶ 156行目:
; 不死鳥ラーミア
: シリーズ初登場の空を飛ぶ乗り物。背中に乗ることにより、あらゆる地形の上を飛行可能であり、飛行中はエンカウントが発生しない。陸上の通行可能な地形であればどこでも離着陸可能である<ref group="注">ランシールの神殿から1人でしか入ることのできない「地球のへそ」の周辺は除く。</ref>。
なお、前作に登場した'''旅の扉'''は本作にも登場する。
=== 戦闘 ===
177 ⟶ 187行目:
: 前2作にも登場した、戦闘中に道具として「つかう」ことで呪文と同様の効果を発動する武器・防具は、本作では一部を除いて装備できる職業のキャラクターが使った場合のみ効果を発動する。これは、本作のみの仕様である。
; モンスター格闘場
: モンスター同士の試合でどのモンスターが勝つかを予想する[[ギャンブル]]施設。勝つと思われるモンスターにゴールドを賭け
; トラップモンスター
: 宝箱に化けたモンスター[[ミミック (架空の生物)|「ひとくいばこ」「ミミック」]]が初登場。宝箱を開けた途端に戦闘となる。単独で登場するが、逃げることはできず、周辺のモンスターより強力である。外見ではまったく見分けがつかないが、宝箱の上で「インパス」の呪文を使い、宝箱が何の色に光るかを判別することにより戦闘を回避することができる。また、ピラミッドではミイラおとこが出現する宝箱が存在するが、これを倒すと中身のアイテムを獲得できる(これも「インパス」で判別できる)。なお、これらの宝箱モンスターが多く仕掛けられたダンジョンが存在する。
190 ⟶ 200行目:
* 独自のタイトル画面が用意され、タイトル画面のBGMは「ロトのテーマ」ではなく北米版オリジナルの曲になっている。
* 冒険の書選択画面では、『ドラゴンクエストIV』と同じ間奏曲が使用されている。
* 日本版には無かった、火山でのオルテガと魔物の戦いを描いたプロローグが追加された。元々日本版向けに作られたもののROM容量の制約からカットされ一旦お蔵入りとなったが、北米版で容量が増えたため復活した経緯がある<ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/
* 日本版での教会の[[十字架]]が[[五芒星]]のマークに、[[棺|棺桶]]が[[幽霊]]のグラフィックに変更されている。
* モンスターの持つ経験値とゴールドが 25%(端数切り捨て)増えたため、レベルアップをはじめとした進行が日本版よりも早い。
197 ⟶ 207行目:
* エンディングの曲が2ループする。音色や音の長さも若干修正が入っている。
==
<!--攻略情報は書かないこと-->
勇名を馳せたアリアハンの「勇者オルテガ」は、初子を授かった直後より世界の支配を企む「魔王バラモス」を倒すべく旅立ち、そしてそのまま消息を絶った。伝聞によれば、「旅の途中で魔物に襲われ、戦闘の最中に火山に落ちて命を落とした」とされた。
206 ⟶ 215行目:
こうして世界中を旅するうちに主人公たちは、世界に散らばっていた「6つのオーブ」を手に入れる。これらのオーブは「不死鳥ラーミア」を復活させるためのもので、この不死鳥がバラモスのもとに到達する鍵になるのだった。復活した不死鳥ラーミアに乗って空を飛ぶことで、宿敵バラモスの居城へと乗り込んだ主人公は、ついにバラモスを退治する。
だが、真の黒幕である
== 設定 ==
=== 第1作・第2作との関連 ===
第1作『[[ドラゴンクエスト]]』、第2作『[[ドラゴンクエストII 悪霊の神々]]』と本作は、共通して「アレフガルド」という大陸が登場するなど、密接なストーリーの関連があり、この3作は「[[ロトシリーズ]]」(「ロト三部作」とも)と呼ばれる。その中でも本作は第1作よりもさらに昔の時代の物語となっており、本作の数百年後の物語が第1作、さらにその100年後が『II』となる。
225 ⟶ 235行目:
前述のとおり、上の世界は現実の[[地球]]の地形が元になっており、地名を似せたり、実際の地理・歴史への[[オマージュ]]が取り入れられた。
関連書籍における堀井の発言によれば<ref name="mastersclub">『ドラゴンクエストIII マスターズ・クラブ』([[宝島社|JICC出版局]] 刊)
<!--
またこれ以外では、ムオルは中国とロシアの国境を流れる[[アムール川]](Amur)の[[アナグラム]]に、エジンベアはイギリスに実在する都市[[エディンバラ|エジンバラ]]に、サマンオサは南米の[[アマゾン川]](Rio Amazonas)のアナグラムに酷似しており、ルザミは「見ざる」の逆読みとなっている。ギアガの大穴と似た名称に[[ギアナ高地]]の大穴があるが、ギアナ高地はアフリカではなく、南米大陸である。[[大航海時代シリーズ]]において、海賊の家にあたる位置に海賊の本拠地のひとつとしてサンアントニオが存在するが、サンアントニオは本来、[[アメリカ合衆国]][[テキサス州]]の地名である。
232 ⟶ 242行目:
===== 上の世界の主要国家 =====
;アリアハン
:
<!-- :オーストラリア大陸に相当するランシールの東に位置するため、空想上の[[ムー大陸]]が該当地形になる。 -->
;ロマリア
:世界北西部の大陸にある小さな王国。城と城下町は<!-- 地球の[[イタリア半島]]に相当する -->半島部にある。国王はもっぱらお調子者で、金の冠をカンダタたちに盗まれた。北には、熊を素手で倒した(実際は鉄の爪という武器を用いていた)という武闘家の伝説が残る「カザーブ」の村がある。その北側には<!-- 地球の[[スカンディナヴィア半島]]に相当する半島 -->があり、半島の付け根には[[エルフ]]の呪いによりほとんどの村人が眠らされた「ノアニール」の村、さらにその西にはエルフの隠れ里と
:カザーブの南西<!-- (地球の[[フランス]]に相当) -->にはカンダタ一味のアジトとして使われている「シャンパーニの塔」がある。
;イシス
242 ⟶ 252行目:
:<!-- 地球のイベリア半島に相当する -->半島の南端の海沿いにある王国。高い[[造船]]技術を誇り、[[貿易]]で栄える<!-- 現代のポルトガルを意識した -->港町である。国王は滅多に手に入らないような珍し物好きで、黒[[コショウ|胡椒]]を渇望しているが、ポルトガでは黒胡椒は非常に高価で、胡椒一粒は黄金一粒の価値があるという<ref>FC版公式ガイドブック p.143</ref>。通常プレイの場合、ポルトガにて船を入手するまでルートが[[東方見聞録]]のルートと大凡一致する。
;エジンベア
:由緒正しき島国の城。国民の自尊心が高く、外国からの訪問者は田舎者呼ばわりされ、城門で門番に阻まれる
;[[ジパング]]
:4つの島から成る、黄金の国とも呼ばれる国。他との接触がほとんどない農耕民族の国で、住人は木と紙で作られた住居に住む<ref>FC版公式ガイドブック p.151</ref>。物語中で明言される別名は「日いずる国」。<!-- 中央部の[[本州]]に相当する -->やや大きな島に村と洞窟があり、村には国を統治する[[卑弥呼|ヒミコ]]が大きな屋敷を構えている。店や宿屋などの施設は無い。海外から[[宣教師]]([[神父]])が「神の教え」を布教するために滞在している。宣教師いわく、素晴らしい国。洞窟には[[ヤマタノオロチ|やまたのおろち]]が住んでおり、若い娘をいけにえに差し出さなければならないことから、自分の娘を地下の壺に隠す者や、生まれてきた娘を息子として育てている者がいる。しかし、ヒミコの正体は
;サマンオサ
:岩山と浅瀬に囲まれた場所にある王国。船では上陸できず、旅の扉を使わなければ行くことはできない<ref group="注">一度行けばルーラやキメラの翼で行くことは可能。</ref>。英雄サイモンを輩出したが、サイモンが失踪した前後に国王は豹変し(
===== 上の世界の町・村・地域 =====
;レーベ
:アリアハンの北西にある村で、まほうのたまを持つ老人が暮らしている。
;カザーブ
:ロマリアの北にある山に囲まれた村。素手で熊を倒した武闘家の伝説があり、その武闘家の墓がある。
;ノアニール
:カザーブの北西にある村で、村の人々が眠っている。何年も眠っているせいか、村に雑草が生い茂っている。
;アッサラーム
:普通の町ならば武器や道具などを売る店は、それぞれ一店づつしか存在しないものの、非常に商業が栄えているこの町には何店もの店が存在する。通常の何倍もの価格でアイテムを売りつける店も存在する。付近には東への抜け道が隠された洞窟があるが、洞窟に住む[[ホビット]]([[ドワーフ]])のノルドはただでは抜け道を教えない。夜のみ営業する店や劇場があり、シリーズ恒例の「ぱふぱふ」も登場する。
;バハラタ
:[[コショウ|黒胡椒]](くろこしょう)の産地で、聖なる川が流れる町。しかし胡椒屋は孫娘のタニアが盗賊に捕まり近くの洞窟に囚われたため、仕事が手に付かずに開店休業状態である。
259 ⟶ 275行目:
:最果ての村。かつて主人公の父オルテガが滞在したこともあり、オルテガはこの村ではポカパマズと呼ばれていた。
;テドン
:魔王バラモスの居城に最も近い位置にあった村だが、既に滅ぼされており、建物はいたるところが壊れ、地面には毒の沼地が多く存在する。夜になると村人たちの往時の姿が見られ、店を利用することもできる。
:滅ぼされた村であるが、昼夜とも村内にモンスターが出現することはなく、他の村と同様のBGMが流れる。
;ランシール
:アリアハン
;スー
:<!-- [[ミシシッピー川]]に相当する -->いくつも枝分かれしている川の奥にある[[原住民]]の住む小さな村。[[ミスター・エド|しゃべる馬のエド]]がいる。話し方が他の町や村の人とは少し異なる。東には開拓地があり、主人公の仲間の商人によって新たに「○○○○バーク」(○○○○は商人の名前)という町が作られることとなる。南西には「アープの塔」があり、オーブを見つけるためのアイテムが隠されている。
;ルザミ
:世界地図上で南東に位置しており、「忘れられた島」と呼ばれている。何年も旅人が訪れておらず、店はあるものの、買い物はできず寂れた村となっている。[[地動説]]を唱え自説を撤回しなかったためにこの島に流された[[ガリレオ・ガリレイ|学者]]や、ネクロゴンドの洞窟に行くときの予言をする老人がいる。SFC版ではゲームクリア後のイベントで、賢者の石が入手できる。
272 ⟶ 288行目:
:南に浮かぶ氷に閉ざされた島。中心にあるほこらでは2人の女性が不死鳥ラーミアの卵を守っており、その周辺にはオーブをささげる祭壇がある。
;ネクロゴンド
:魔王バラモスの居城のある山地。山頂にある「バラモス城」は岩山と水路に囲まれており、訪れる手段はラーミアのみ。山頂付近にはほこらもあるが、ふもとからほこらに行くには、無限ループなどのトラップもあり上の世界では最も大規模なダンジョンである「ネクロゴンドの洞窟」を通らなければならない。バラモス城の東に開いている「ギアガの大穴」は、下の世界のアレフガルドにつながっているが、バラモスを倒すまでは封印されている。オルテガが戦いの末に火口に落ちた火山も存在する。
===== 上の世界のその他建造物・場所 =====
;草原ほこら
:レーベの南にあり、地下水道、ポルトガの灯台へとつながっている。
;ちいさなほこら
:いざないの洞窟のそばにあり、老人がここに住んでいる。
;いざないのほこら
:いざないの洞窟を抜けたところにあり、ここを北に進むとロマリアにつく。
;ロマリア街道
:ロマリアの北にある街道で、ロマリアから他の町に行くためには必ずここを通らなければいけない。
;ロマリアの関所
:ポルトガに行くための関所である。
;砂漠のほこら
:イシスの南西にあるほこらで、ここに老人が住んでいる。
;ポルトガの灯台
:ポルトガの南にある灯台で、多くの人がここにいる。
;旅人のほこら
:テドンの北西にある教会で、教会の他にも道具屋がある。
;旅の扉のほこら
:スーの北にあり、ロマリアの関所、オリビアの岬、旅人の教会へと通じている。
;海賊の家
:[[海賊]]団のアジト。お頭は女性である。昼間は海賊たちが出かけているためほとんど人がいない。
;ドワーフのほこら
:竜の女王の城の東にあり、かつて人間と旅をしていたドワーフが猫とともに暮らしているほこら
;オリビアの岬
:バハラタのはるか北にある岬。オリビアが航海中に嵐によって死んだ恋人エリックを想い、海に飛び込み自殺した場所。オリビアは死に切れず、岬を通過する船を悲しい歌によって押し戻す。あるアイテムを使うと進める。近くにはサイモンが終焉を遂げた「ほこらの牢獄」がある。
;幽霊船
:ロマリア付近の海<!-- (地球の[[地中海]]相当) -->をさまよう、罪人の魂を奴隷として使役する幽霊船。エリックが無実の罪を着せられ乗船させられており、二度と逢えぬ恋人オリビアへの想いを「あいのおもいで」に秘める。
298 ⟶ 334行目:
:アレフガルド東部の半島にある湖に囲まれた町。本作では第1作にあるラダトーム・マイラとを結ぶトンネルは工事中の未開通の状態で登場するため、マイラからは行き来できないが、メルキド北部の砂漠の山岳地帯と陸続きになっている。第1作の鍵屋に相当する家には老人が住んでおり、魔法の鍵を見たがっている。西方にある岬は、ゾーマの城がある島に最も近接している。呪われた武器を購入できる唯一の町である。
;ドムドーラ
:岩山の洞窟から南の砂漠の中に作られた町。この町に貴重な金属([[オリハルコン]])があるという噂がある。第1作では魔物に襲われ廃墟となっているが、本作では普通に人が暮らす町となっている。井戸の水がかれ始めており、町の行く末を心配している男がいる。ジパングからの刀鍛冶がいるという噂もある。
;メルキド
:ドムドーラ南東の高原にある町。第1作のような城壁はまだなく、土嚢で囲まれている。町の人の一部はゾーマに対する恐れから、希望を失って何もせず過ごしている。第1作で登場する「[[ゴーレム]]」を研究している学者がいる。
;魔王の爪痕
:大魔王ゾーマが現れたとされるラダトーム北の洞窟。第1作の「ロトの洞窟」にあたる。最下層にはすべてのものを拒む地割れがある。洞窟内では戦闘中・移動中および敵・味方の別を問わず、唱えた呪文はすべてかき消され無効となる。最下層には「勇者の盾」がある。ゾーマ討伐後に重要となる場所。
;ルビスの塔
:マイラ北西の島(第1作の「雨のほこら」のある場所)にある塔。この塔には、大魔王ゾーマの呪いによって石像にされた精霊ルビスの姿がある。
316 ⟶ 352行目:
; 盗賊の鍵、魔法の鍵、最後の鍵
: 扉を開けるための鍵。後で手に入るものほど多くの扉を開けることができ、最後の鍵はすべての扉を開けられる(上位の鍵は上位互換性がある)。ある呪文がこれと互換性がある。この3つの鍵は後のドラゴンクエストシリーズ作品にも登場している。なお第1作において店で売られている鍵は、本作の魔法の鍵を参考に作られたものとされている。
; 6つのオーブ
: 上の世界に散らばる宝玉。レッド・ブルー・グリーン・イエロー・パープル・シルバーの6つがあり、すべて揃えてレイアムランドの祭壇に捧げると、不死鳥ラーミアが卵から蘇る。これらのオーブのある場所で「山彦の笛」を吹くと山彦が返ってくる。物語中盤はこのオーブを集めることが中心となる。
; 光の玉
: 勇者が竜の女王から授かる宝玉。大魔王の邪悪な闇の衣を破る力がある。第1作にもこの「光の玉」は登場し、ボスである竜王を倒してアレフガルドに平和が戻ることになる。第1作の一部に記されている中には「かつて悪しき大魔王を打ち倒した伝説の勇者は、光の玉を使って魔物の軍勢を封じ込めた。」との事<ref>{{Cite book|和書 |title=ドラゴンクエスト25thアニーバーサリー 冒険の歴史書 |date=2011年11月10日 |year=2011 |publisher=[[スクウェア・エニックス]] |pages=22,23,}}</ref>。
; 王者の剣、光の鎧、勇者の盾
: ラダトームの宝であった3つの武具だが、大魔王によって奪われてしまった。勇者のみが装備できる。王者の剣は[[オリハルコン]]という金属でできており、大魔王ゾーマの力をもってしても砕くのに3年の年月を要した。第1作・第2作のロトの剣・鎧・盾に相当する。なお、「ロトの兜」に相当する防具は
; オルテガの兜
: SFC版より追加。ムオルの街で十数年前に一時逗留していたオルテガが残した兜。残した時は使い込まれていたためボロボロだったが彼に助けられた街の住人達によって修復され、戻ってきた時のために手入れを欠かさなかった。HD-2D版の追加イベントでブルーメタルを素材に錬成することで「光の兜」として生まれ変わり、「ロトの兜」となったことが明かされた。
; 妖精の笛
: 精霊ルビスを復活させる力を持った笛。第1作にも登場したが、用途や使う場所が全く違う(第1作ではゴーレムを眠らせるもの)。
; 聖なる守り
: 勇者が精霊ルビス救出時に授かる装飾品。第1作・第2作の「ロトのしるし」に相当する。
334 ⟶ 372行目:
=== モンスター ===
{{Main|ドラゴンクエストシリーズのモンスター一覧}}
== 登場人物 ==
この節では、ゲーム本編内で語られる設定を中心に記述する。ルイーダの酒場で仲間になるキャラクターについては別記参照。
担当[[声優]]は、特筆ない限りは『[[ドラゴンクエストライバルズ エース]]』への客演時、HD-2D版共通での配役。それ以外のものは別途表記する。
=== 主要人物 ===
; 主人公
: [[声優|声]] -
: [[俳優|演]] - [[松浦司]](『[[ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー|ライブスペクタクルツアー]]』)
: 本作の主人公。アリアハンに住む勇者オルテガの子供。本作ではゲームスタート時に性別(HD-2D版ではルックスと表記)を選択できる。16歳の誕生日に父・オルテガの後を継いで勇者として魔王バラモス討伐の旅に出る
: ゾーマを倒した後は武器と防具を残して姿を消す(主人公か仲間が消えたような描写になっている)が、もとの世界に戻れなくなっている。子孫を残しているため、仮に結婚相手がいた場合は、アレフガルドの住民の中から可能性のありそうな人物がピックアップされている<ref>{{Cite book|和書 |title=ふぁみ中 青春ファミコン劇場 激闘編 |publisher=綜合図書 |page=25 |isbn=9784862980779}}</ref>。
: ゲーム開始時にプレイヤーが名前を自由につけることができる。男性主人公の名前は小説版およびCDシアター版では「アレル」、SFC版・GBC版のオープニングや公式ガイドブックおよび『スマブラSP』などでは「アルス」となっている。女性主人公の名前は公式ガイドブックでは「アイリン」、HD-2D版のスクリーンショットでは「アイリーン」となっている。
; オルテガ
: 声 - [[東地宏樹]] / [[戸谷公次]](CDシアター版
: 演 - [[柳瀬大輔]](『ライブスペクタクルツアー』)
: 主人公の父親。「アリアハンの勇者オルテガ」として勇名は各地に知れ渡っており、主人公の誕生直後にバラモス討伐の旅に出た。
: 旅の途中でノアニールの村<ref group="注">エルフの女王によって村全体が眠りにつかされる前日まで滞在しており、魔法の鍵を求めてアッサラーム方面に旅立ったことが村人の証言で明らかになる。</ref>やムオルの町などにいたことがあり、ムオルの町では「ポカパマズ」という名で呼ばれていた。後に訪れた主人公もオルテガと間違えられてそう呼ばれる(性別が違う女勇者でも間違えられる)。また「ホビットのほこら」<ref group="注">HD-2D版ではホビットのくだりは全てドワーフに変更された</ref>で、彼の仲間だったホビットとも出会うため、道中では一人旅でなかったこともわかる。
: 戦いのさなか、ネクロゴンドの火山に落ちて死んだと伝えられていた。しかし、実は火口からアレフガルドに通じていた穴に落ちており、瀕死の大火傷を負いながらもラダトーム城にたどり着き一命を取り留める
: FC版ではあらくれの姿となっており、キングヒドラとの戦闘ではカンダタの色違いで表されるが、SFC版より専用のグラフィックが用意された。『ライブスペクタクルツアー』の中では、[[鍔]]の形がロトのエンブレムになった剣を手にする姿が含まれている<ref name=":1">{{Cite book|和書 |title=ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー |date=2016年7月22日 |year=2016 |publisher=[[東北新社]]}}</ref>。
: HD-2D版の追加イベントより、ムオルに残されていたオルテガの兜がロトの兜の原型であることが明かされた。
=== 上の世界と下の世界の人たち ===
; 主人公の母
: 声 - [[佐藤利奈]]<ref>{{Twitter status2|rinasatoh|1864257011749372149|4=rinasatohの2024年12月4日のポスト|5=2024年12月4日}}</ref> / [[江森浩子]](CDシアター版)
: 主人公の母親でオルテガの妻。夫の訃報を知って以降は主人公を勇敢な勇者に育て上げた。
: バラモスを倒すまでは話しかけると家に泊めてもらえる。
; 主人公の祖父
: オルテガの父親であり、息子が亡くなったことにショックを受けていたという。主人公や主人公の母と同居し、孫である主人公を可愛がっている。
: 公式的には名前は設定されていないが、小説版では「ガゼル」という名前が付けられている。
; アリアハン王
: 声 - [[中博史]]
: オルテガと主人公を支えて来た老王。
; ルイーダ
: 声 - [[甲斐田裕子]]
: 酒場の一階にいる女主人<ref>{{Cite book|和書 |title=[[ファミリーコンピュータMagazine]] |date=1988年2月19日 |year=1988 |publisher=[[徳間書店インターメディア]] |page=41 |issue=通巻51号}}</ref>。当初は名前のない受付の女性で、固有のグラフィックもなかったが、『[[ドラゴンクエストIX 星空の守り人|ドラゴンクエストIX]]』にてオリジナルのデザイン、『[[ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり]]』にてキャラクターボイスが与えられた以降、本作のHD-2D版を含めそちらで統一された。
; バコタ
: 盗賊の鍵を作った人物。捕らえられておりアリアハン城の地下牢に閉じ込められている。
: 『知られざる伝説』では元はカンダタの家来で、カンダタがロマリアに移ることになった際についていかなかった。別れぎわに鍵を一つ貰い、それが後々に"盗賊の鍵"と呼ばれるようになった<ref name=":2">{{Cite book|和書|title=ドラゴンクエスト3 そして伝説へ 知られざる伝説|date=1988-12-01|year=1988|publisher=エニックス|pages=24-27}}</ref>。 ; ナジミの塔の老人
: ナジミの塔の最上階に住む老人。アリアハンで有名だった盗賊バコタを捕え、盗賊の鍵を没収して王国に引き渡したこともある。
: [[夢|予知夢]]を視る能力があるらしく、主人公が自分のもとに来ることを予見していた。
; モンスターじいさん(HD-2D版)
: 声 - [[小林康介]]
: ロマリアから南にある「いざないのほこら」で主人公たちと出会い、魔性が消えた魔物の保護を依頼する。
: 保護した魔物はモンスター・バトルロードに参加でき、一定数保護した場合、主人公たちにお礼を渡す。
; ロマリア王
: 遊び好きの王。金の冠をカンダタに盗まれたため、取り戻してほしいと主人公に頼む。無事に金の冠を取り戻した後は主人公を真の勇者と評し、自分に代わって国を治めてみないかと持ち掛ける。
; [[カンダタ]]
: 声 -
: 複数の子分(カンダタこぶん)を従えた大盗賊。ロマリア王から金の冠を奪い、その後、バハラタのタニアとグプタをアジトの牢獄に閉じ込める。シャンパーニの塔、バハラタ東の人さらいのアジトでの計2回にわたる勇者たちとの戦いを経て改心し姿を消すが、後にラダトームで投獄されていた(SFC版以降の描写では、[[詐欺罪]]であるらしい)ところで勇者たちと再会することになる。シャンパーニの塔と人さらいのアジトとでは配色が異なる(後者では雑魚モンスター「デスストーカー」と同じ配色である)。
: 『ドラゴンクエストV』や『[[ドラゴンクエストX]]』、『[[ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン|少年ヤンガスと不思議のダンジョン]]』にも同名のキャラクターが登場する。
: 『[[ドラゴンクエスト モンスターバトルロード]]IIレジェンド』に合体モンスターとして登場した。
: 一部の関連書籍では『ドラゴンクエストII』のデルコンダルの建国者とされる<ref group="注">「ゲームブックドラゴンクエストIII」下巻でのエンディングシーンなどから。</ref>。
; エルフの女王
: 声 - [[野首南帆子]]
: エルフの隠れ里の長。人間を嫌っている。娘のアンの死の真相を知りノアニールの村を呪いから解放するが、人間を許す気にはなれないでいる。
; アン
: ノアニール西の森に住む[[エルフ]]の里長の娘。数年前、ノアニールの村の青年と恋仲にあったが、母である里長に反対されたことを苦にして、里の宝である「夢見るルビー」を持ち出し、南の[[湖沼|地底湖]]で青年と[[心中]]した。
: 事情を知らない里のエルフたちは、彼女が宝ごとかどわかされたと思い込み、村に呪いをかけたが、主人公が宝と彼女の遺書を持ち帰ったことから事情を知り、村を数年の呪いから解放することにした。
; ノルド
: 声 - [[相馬康一]]
: アッサラーム・バハラタ間の[[トンネル]]の見張りをしている[[ホビット]](HD-2D版では[[ドワーフ]])の中年。ポルトガ王とは友人同士らしい。
; イシス女王
: 砂漠の国イシスを治める女王。「魔王バラモスですら跪く」と言われるほどの美貌の持ち主だが、本人は歳とともにいずれ衰えるものだと自覚している。彼女の寝室に「いのりのゆびわ」がある。
: 冒険の書の記録を行う人物の中で唯一の女性で、次のレベルまでの経験値を伝えるときと冒険の書に記録するときの台詞は独自のものとなっている。
; ポルトガ王
: 港町ポルトガを治める王。東の国にあるという[[黒胡椒]]を欲しがっており、
: 堀井によると、船をくれるときのセリフは[[マルコ・ポーロ]]の『[[東方見聞録]]』を意識しているという<ref name="horii"/>。
; カルロスとサブリナ
: ポルトガに住む、バラモスに呪いをかけられたカップル。カルロスは夜は人間の姿だが昼には馬になり、サブリナは昼は人間の姿だが夜には猫になってしまう
: バラモスを倒した後に2人のもとを訪れると、呪いが解かれて昼夜ともに人間の姿となっており、「ゆうわくのけん」をくれる。 ; タニアの祖父
: バハラタで黒胡椒を売っている商人。孫のタニアをさらわれて商売に手がつかなくなっている<ref name=":3" />。
; グプタ
: バハラタに住む勇敢な青年。カンダタ一味に攫われた黒胡椒屋の孫娘で婚約者のタニアを助け出すべく、単身、洞窟へ向ったが、捕まってしまう<ref name=":3">{{Cite book|和書 |title=ドラゴンクエスト25thアニーバーサリー 冒険の歴史書 |date=2011年11月10日 |year=2011 |publisher=[[スクウェア・エニックス]] |pages=96,101,}}</ref>。
; ヒミコ
: 声 - [[恒松あゆみ]] / [[中友子]](CDシアター版)
: ジパングを治める女王。勇者たちがジパングに到着した時には既にやまたのおろちに食い殺されており、やまたのおろちがヒミコに成りすました状態である。SFC版GBC版およびHD-2D版では後述の通り幽閉されていたのが判明する。
; やよい
: 声 - [[真中桂子]]
: ジパングに住む娘の1人。やまたのおろちの生贄に選ばれていたが姿を消す。実はある家の地下蔵の壺の中に隠れており、やまたのおろちを倒した後は壺の外に出る。『ドラゴンクエストX』にも人間ではないが同名の人物が登場する。
; ポポタ
: 声 - [[天海由梨奈]]
: ムオルの村で「いたずら好き」で通っている人物。10年前に行き倒れたオルテガに懐いていたらしく、彼から「みずでっぽう」(リメイク版では「オルテガのかぶと」)を託されていた。SFC版までは少年の姿のままだったが、HD-2D版では成長した姿で登場している。
; エジンベア王
: 自称「心の広い王様」。主人公たちを田舎者扱いしつつも気遣ってくれている。堀井によると「けっこう口先だけのやつ」<ref name="horii"/>。マーゴッドという娘がいる。
; 海賊のおかしら
: 屈強な海賊たちを従える高飛車な女性。気に入った相手には情報を与える気前の良さを持っている<ref name=":3" />。HD-2D版でバラモス討伐後に海賊の家を訪れるとイベントが発生し、回答次第で勇者の性格を変更できる。
; オリビア
: 声 - [[孫悦]]
: 富豪の娘だったが、恋人のエリックの非業の死を苦にバハラタ北の岬で投身自殺を図った。しかし、死後も亡者として海峡に留まり、海峡を通る船に呪いをかける。呪いが発動している最中にエリックとの思い出の品を使うとこの呪いは解ける。
; エリック
: 声 - [[松岡洋平]]
: オリビアと恋仲だった青年。冤罪により[[奴隷船]]に繋がれた上、その船が魔の海で嵐に巻き込まれ溺死した。死後、その船は幽霊船となり、彼の魂も船に取り込まれてしまうが、そうなってもなお、恋人の幸せを願い続けている。
; サイモン
: 声 - [[藤沼建人]] / [[田中一成]](CDシアター版)
: 「サマンオサの勇者サイモン」としてオルテガと並び称されていた勇者。ガイアの剣の元の所有者だった。サマンオサ王に成りすましたボストロールの策略によりほこらの牢獄に幽閉され、そのまま朽ち果てた。死後も魂は炎の姿で牢獄にとどまり、主人公をガイアの剣のある部屋へ導く。
: 『知られざる伝説』ではバラモスを倒すべくオルテガと合流する予定だったが、上述の通り幽閉されたことから叶わなかった。彼は幽閉のことを知らず、合流を諦めて一人でネクロゴンドに向かったという。
; ブレナン
: サマンオサの民の1人。城下町では評判の良い人物だったが「王の悪口を言った」として、妻と幼い息子を残し刑場の露と消えた。
: なお小説版では、この妻子がサイモンの家族とされている(原作では、サイモンの息子は成人している)。
; レイアムランドの巫女
: 声 - [[鈴木みのり (声優)|鈴木みのり]]、[[東山奈央]]
: レイアムランドに住む、不死鳥ラーミアを見守る双子の姉妹。主人公たちに6つのオーブを捧げるよう指示し、それを全て果たした際、ラーミア復活のお告げを語る。
; 竜の女王
: 声 - [[潘恵子]] / [[寺瀬今日子|寺瀬めぐみ]](CDシアター版)
: 演 - [[高橋洋子 (歌手)|高橋洋子]](『ライブスペクタクルツアー』)
: 天界に最も近いとされる地の居城に住む竜神。不治の病に冒され余命幾ばくもないが、命をかけて卵を産み落とそうとしている。主人公たちに「光の玉」を託すと同時に、卵を残して息を引き取る。この卵から生まれた竜が、後に[[ドラゴンクエスト|第1作]]の勇者ロトの血を引く青年の宿敵、竜王となる<ref name=":1" /><ref>{{Cite book|和書 |title=ドラゴンクエスト25thアニーバーサリー 冒険の歴史書 |date=2011年11月10日 |year=2011 |publisher=[[スクウェア・エニックス]] |page=28}}</ref>。
; 神官長
: 声 - [[鈴村健一]]
: HD-2D版からの登場人物。竜の女王に仕える神官たちの長。しかし、その竜の女王が命尽きてしまったことが、彼の心に影を落とした模様。エンディングにて本名が明かされる。
; ガライ
: 声 - [[永井一郎]](CDシアター版)
: アレフガルドの吟遊詩人。楽器「銀の竪琴」の持ち主である。第1作のガライの町に当たる位置に家があるが、本人は放浪しており不在で両親がいる。両親はガライが放浪してばかりで家に帰らないことに困り果てている。
; すべてをつかさどる者(リメイク版)
: 勇者の性格判定などで登場する謎の声。正体はルビスの使いの妖精で、封印されたルビスに変わって勇者を導いていた。一人称は「私」。
: HD-2D版では次の目的を示す役割もあるので出番が増えた。
; ルビス
: 声 - [[安野希世乃]] / 潘恵子(CDシアター版)
: アレフガルドの大地を創った精霊。ゾーマに敗れ、ルビスの塔の最上階で封印され石像にされている。妖精の笛で封印を解くと「聖なるまもり」を与えられる。
: グラフィックは他の妖精と同じだったが『[[ドラゴンクエストウォーク]]』より天使に近い形でデザインし直されたため、HD-2D版でもそれが踏襲されている。
=== 魔王とその配下 ===
417 ⟶ 501行目:
; やまたのおろち
: おろちの洞窟(ジパングの洞窟)に潜む竜の魔物。『[[
: ヒミコを殺した後に彼女に成りすまし、若い女性をいけにえに差し出すよう強要してジパングの住民を苦しめている。
: 炎を吐いたり複数回の攻撃を仕掛ける。[[日本神話]]と同様に倒した際には「[[天叢雲剣|くさなぎのけん]]」を確定で入手する。
: 雑魚モンスター「あやしいかげ」の正体として出現することもある。
: 『ドラゴンクエストX』では試練の門のボスとして登場する。
429 ⟶ 513行目:
: その後は『ドラゴンクエストVI』『モンスターズ』シリーズなどにも登場する。『VIII』以降のナンバリングタイトルには全て登場しており、作品によっては主人公の仲間に加わったり、物語に関わっていたりと出番が多い。
; バラモス
: 声 - [[土師孝也]] / [[佐藤正治 (声優)|佐藤正治]](CDシアター版
: ネクロゴンドに居城を構え、世界を支配しようとする竜頭の魔王{{refnest|group="注"|鳥山明のイラストでは「ボスその1 年とった大トカゲ」と書かれている<ref name="boss">『鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ』集英社、28 - 29頁。</ref>。}}。ゲーム開始時のアリアハン王によれば「世界のほとんどの人々はバラモスの名前すら知らない」とされるが、サマンオサやイシス、ポルトガ、バハラタなど世界のさまざまな場所でその噂は広まっており、恐怖の対象となっている。勇者の父・オルテガを火山の火口に落とした、憎き仇でもある。上の世界に登場するモンスターとしては圧倒的な戦闘力を誇る敵として君臨するが、
; キングヒドラ
: ゾーマの手下の一体である魔物で、グラフィックデータは上述のやまたのおろちの色違い。
438 ⟶ 521行目:
: 『ドラゴンクエストX』では「魔法の迷宮」でキングヒドラコイン、伝説の三悪魔コインを投入するとボスとして登場する。
; バラモスブロス
: 声 - 土師孝也
: ゾーマの手下の魔物の一角で、バラモスの兄弟にあたる。ゾーマの居城の最深部で、二番手として勇者一行と戦う。
: HD-2D版ではゾーマの城で戦う前にルビスの塔でも戦うこととなる。
: 『[[ドラゴンクエスト モンスターバトルロード|バトルロードIIレジェンド]]』の「レジェンドクエスト」ではバラモスブロスが「魔王」の肩書きを与えられており、バラモスゾンビとドラゴンを従えて立ちはだかる。
: 『ドラゴンクエストX』では「魔法の迷宮」で伝説の三悪魔コイン<ref>[https://hiroba.dqx.jp/sc/topics/detail/3328bdf9a4b9504b9398284244fe97c2/ 魔法の迷宮ボスモンスター「伝説の三悪魔」登場! (2014/10/3)|目覚めし冒険者の広場]</ref>やバラモス強カードを投入すると登場。討伐モンスターリストによると、こちらが弟であるとされる。
; バラモスゾンビ
: ゾーマの手下の魔物の一角
: バラモスゾンビのグラフィックデータは、雑魚モンスターのスカルゴン、ドラゴンゾンビの色違いとなっている(バラモスは頭部の角が1本なのに対し、この種族は2本あり、バラモスには無い牙や羽根が生えている)。
: 魔法も使わず守備力・素早さも全くないが、非常に高い攻撃力を誇る。
450 ⟶ 535行目:
: 漫画『[[ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章]]』にも登場し、その時の姿は生前のバラモスの骨格を忠実に再現したデザインとなっている。
; ゾーマ
: 声 - [[大塚明夫]] / [[柴田秀勝]](CDシアター版
: 本作の最終ボス。下の世界アレフガルドから光を奪い、闇の世界に変えて支配していた大魔王。一つ目と角の付いた黒い兜を被り、法衣のような衣装を纏った青肌の人型の姿をした魔物。「全てを滅ぼす者」を自称し、人々の死や苦しみを無上の喜びとし糧とする。
: 魔王バラモスの主であり、彼を上の世界へ送り込んだ真の黒幕であるが、その存在は上の世界では知られておらず、主人公がバラモスを倒した後に初めて明らかになる。ギアガの大穴を通じてアレフガルドに渡った主人公らと、居城の最深部で対峙、上述の三体の部下との戦闘を経て最終決戦となる。
: 初期状態では闇の力のバリア「闇の衣」を身にまとっており、「光の玉」の力によりはぎ取ることができる。闇の衣をはぎ取らなくとも倒すことは可能。闇の衣をはぎ取ると、カラーパターンが変化(フルカラーから青基調)し弱体化するほか、薬草やHP回復系呪文によってダメージを受けるという特殊な性質を持つようになる。
: 戦闘では、吹雪や最強の氷呪文マヒャドなどの冷気系攻撃や、高い威力の通常攻撃を繰り出してくる。また、バラモスと違い状態異常攻撃は使わないが、全ての呪文効果を打ち消す特殊攻撃「凍てつく波動」を使う。この「凍てつく波動」を使ったのはシリーズでゾーマが初であり、本作以後のシリーズ作品でも最終ボスや裏ボスが使う定番の特殊攻撃となる。
: 最後は主人公たちに敗北し、自分を倒したことを褒め称えるが、同時にいつの日か新たな邪悪が再来することも予言し、彼らがその時までは生き永らえられないことを嘲笑しながら滅び去った。
: バラモスや他の魔王と同様、後に『モンスターズ』シリーズや『モンスターバトルロード』、『ドラゴンクエストIX』、『ドラゴンクエストX』<ref>[https://hiroba.dqx.jp/sc/topics/detail/757f843a169cc678064d9530d12a1881/ 【5周年記念】 大魔王ゾーマへの挑戦 (2018/2/2 更新)|目覚めし冒険者の広場]</ref><ref>[https://hiroba.dqx.jp/sc/topics/detail/dea9ddb25cbf2352cf4dec30222a02a5/ 【イベント】DQIII 30周年記念! ゾーマの城 最後の決戦 (2018/2/27 更新)|目覚めし冒険者の広場]</ref><ref>[https://hiroba.dqx.jp/sc/topics/detail/25ef0d887bc7a2b30089a025618e1c62/ ドラゴンクエスト誕生35周年記念 大魔王ゾーマへの挑戦 (2021/5/25 更新)|目覚めし冒険者の広場]</ref><ref>[https://hiroba.dqx.jp/sc/topics/detail/4fa91c19016cb1f807ea47b5a959d518/ 大魔王ゾーマへの挑戦・再演 (2023/5/10 更新)|目覚めし冒険者の広場]</ref><ref>[https://hiroba.dqx.jp/sc/topics/detail/9b8f0779badbad3b46d6718ee95a68ff/ 大魔王ゾーマへの挑戦・2025再演 (2025/5/20 更新)|目覚めし冒険者の広場]</ref>などで登場した。
: ゲーム上のグラフィックおよびイラスト、設定画では4本指だが、『IX』などで再登場の際は5本指となっている。
: 本作で手下を無能扱いしていた様子は無いが、『IX』のモンスター図鑑では「愚かな僕(しもべ)に嫌気がさして地上を捨てた」と書かれている。
: 『モンスターズ2』では三つ目で巨大な鎌を携えている「アスラゾーマ」、『バトルロードII』では外見はほぼ同じだが目が赤く輝き、能力が格段に向上している「真ゾーマ」というオリジナルの強化形態が登場した。
: 『モンスターズ2』などではゾーマを幼生化したようなモンスター、ゾーマズ・デビルが登場したが、公式な関連は不明。
: 上述の通り、本作のゾーマは
鳥山明のイラストでは「ボスその2」<ref name="boss"/>、「ボスその2(変身後)」<ref name="boss"/><ref>『鳥山明の世界 AKIRA TORIYAMA EXHIBITION』146頁。</ref>と書かれたモンスターが存在するが、ゲームに登場することはなかった。
=== リメイク版追加ボス ===
; ナイルのあくま&マミーズアイ
: HD-2D版のピラミッドで登場。仕掛けで塞がれた「魔法の鍵」のある玄室に、何故か主人公より先に入っていた。後に戦うことになるボストロールの配下だと名乗るが、ボストロール本人からは、特に言及は無い。
; よみのばんにん&ファントム
: HD-2D版のテドンの村で登場。ザキや眠り攻撃などの状態異常と仲間を呼ぶ物量作戦を得意としている。テドンの囚人が持つ「グリーンオーブ」を手に入れようとする者を排除すべく、見張っていた模様。テドンを「楽園」と表現している。
; ウォーロック&リリアック
: HD-2D版の地球のへそで登場。外見通り強力な呪文を使うが、バイキルトを併用した物理攻撃も行う。「ブルーオーブ」入手を阻止する刺客として送り込まれたらしい。
; レヴナント
: HD-2D版のネクロゴンド火山で登場。オレンジ色のボロボロの翼を持つ悪魔かガーゴイルの姿をした魔物で、魔王バラモスの部下。勇者オルテガと戦い火山に落とした、主人公にとって直接の仇敵。言動からプライド高い自信家であることが窺えるが、それに見合う実力の持ち主。また、このモンスターは天空シリーズに登場したヘルビーストの同種であり、ロトシリーズに登場するのは初になる。
; デーモンアミゴ
: HD-2D版のルビスの塔でバラモスブロスと共に登場。スクルトやマホトーンなどで、主にバラモスブロスの援護を行う。
; しんりゅう
: 声 - [[稲田徹]]
: SFC版以降のリメイク版で登場。規定ターン以内に撃破すれば、好きな願いを1つかなえてもらえる。何回でも挑戦出来る。
; グランドラゴーン
: GBC版及びHD-2D版に登場。HD-2D版では、10ターン以内に撃破してしまうと、再戦出来なくなる。
=== その他出演声優(HD-2D版) ===
: [[安部川賢治郎]]、[[石見舞菜香]]、[[越後屋コースケ]]、[[大桃陽介]]、[[西田望見]]、[[菱川花菜]]、[[広瀬裕也]]、[[前田雄]]、[[向山太規]]、[[矢野正明]]
== 移植版 ==
501 ⟶ 606行目:
| style="text-align:right" |3
! ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
| {{vgrelease new|JP|2009年11月19日}}<ref>{{Cite web|和書|author= |date=2009-11-19 |url=https://www.famitsu.com/k_tai/news/1229760_1350.html |title=不朽の名作RPG『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』がついに登場 |website=[[ファミ通|ファミ通.com]] |publisher=[[KADOKAWA]] |accessdate=2019-10-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20091122104441/https://www.famitsu.com/k_tai/news/1229760_1350.html|archivedate=2009-11-22}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=中野信二 |date=2009-11-19 |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/330114.html |title=スクエニ、iモード「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」。ロト3部作の完結編が遂にケータイに登場!! |website=[[Impress Watch|GAME Watch]] |publisher=[[インプレス]] |accessdate=2019-10-05}}</ref>
| [[FOMA]] 703i/903iシリーズ以降<br />([[iアプリ]])
| トーセ
557 ⟶ 662行目:
| ダウンロード
| -
| リメイク版。
|-
| style="text-align:right" |9
! HD-2D版 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
| {{vgrelease new|INT|2024年11月14日}}
| [[Nintendo Switch 2]]<br />Nintendo Switch<br />[[PlayStation 5]]<br />[[Xbox Series X/S]]<br />[[Microsoft Windows|Microsoft Store on Windows]]<br />[[Steam]]
| [[アートディンク]]
| スクウェア・エニックス
| ダウンロード
| -
| リメイク版。
|-
|}
=== スーパーファミコン版 ===
601 ⟶ 717行目:
ゲーム中の全5か所に、「旅人のすごろく場」という[[ミニゲーム]]が登場した。挑戦には「すごろくけん」が必要である。無視してもゲームの進行には全く影響がないが、ここでしか手に入らないアイテムもある。すごろくけんは一部の例外を除き非売品で、町などで拾ったり魔物との戦闘で獲得しなければならない。1回につき1枚消費する。無限にすごろくができるアイテムも存在し、持っている場合はそちらが優先される。
先頭のキャラクターが[[すごろく]]の駒となり、一定回数以内の[[サイコロ]]でゴールを目指す。ゴールすれば宝箱からアイテムが入手できるほか、コースの途中やよろず屋でもアイテムを入手できる。ただしコース上では戦闘が発生したり、落とし穴などの罠が仕掛けられていたりすることもある。落とし穴でコースアウトしたり、HPや所持金が0になったりした場合は、サイコロの残回数があってもその場で終了となる<ref>SFC版公式ガイドブック p.223-225</ref>。特に所持金0の状態ですごろくを始めようとしたら始まった瞬間に終了となりすごろくけんも戻ってこない。戦闘で得た経験値は、戦闘に参加した(つまり、すごろくの駒となっていた)キャラクターのみが獲得する。これは通常の冒険でパーティーを組んでいない状態と同じで、最大で4人パーティ時の約4倍獲得できる。詳しくは上記「経験値」参照。また、参加者のステータスや性格が変化するイベントが発生することもある。リタイアはいつでも可能。
==== シナリオ・マップの追加 ====
* オルテガの冒険と戦いを描いたプロローグが[[オープニングデモ|デモ画面]]で流れるようになった。NES版に存在した戦闘シーンに加え、主人公の誕生や冒険途中のシーンが追加された。またゲーム中でもオルテガに関連するイベントが追加された。
629 ⟶ 744行目:
: 道具屋でのアイテム購入時の数量指定のシステムが導入され、最大9個まで一度に購入することができるようになった<ref>SFC版公式ガイドブック p.9</ref>。これはSFC版の本作が初の導入となり、以降の作品(新作・リメイク版)にも受け継がれた。なお、キャラクターが一度に持てるアイテム数が1人あたりFC版の8個から12個に増加した。
; 仲間登録・編成時のセーブ
: FC版では、仲間の登録時およびルイーダの店でのパーティ編成時にセーブをする必要があったが、本作では不要となった。代わりに、ルイーダの店にいるシスターに話しかけることでセーブができるようになった。FC版で登録・編成時にセーブした場合は、最後にセーブした場所からの再開であったが、SFC版でここでセーブした場合はアリアハン城の王の間からの再開となる。
; アイテムの販売有無、販売アイテム変更
: ショップでの販売アイテムも多数変更された。たとえば、FC版ではカサーブの村で「はがねの剣」を購入できたが、SFC版、GBC版では販売されていない。ノアニールで販売されたが、1300Gに変更となった。
671 ⟶ 786行目:
=== ゲームボーイカラー版 ===
[[ゲームボーイカラー]]専用ソフトとして2000年に移植された。CMには[[福井裕佳梨]]が女子高生役として出演している{{要出典|date=2023年12月}}。SFC版のゲームシステムやストーリーを継承しているが、通信機能を生かした後述の「モンスターメダル」などのオリジナル要素が追加されている<ref name="natsukashiGB">M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (
戦闘画面では背景は表示されないが、呪文などの演出効果やモンスターのアニメーションをSFC版から受け継いだ。いつでもゲーム途中の状態をセーブして中断することができる「[[ドラゴンクエストI・II#中断の書|中断の書]]」機能が追加された<ref name="natsukashiGB"/>。『I・II』にあったボタン全押しリセットは、『III』では不可能になった。
683 ⟶ 798行目:
このモンスターメダルに関連し、第2の隠しダンジョン「氷の洞窟」が追加された。このダンジョンでは、一定のモンスターメダルを集めないと先に進めないようになっている。このダンジョン用の新たなモンスターとして隠しボス「グランドラゴーン」{{Efn2|グラフィックはやまたのおろち、キングヒドラの色違いである。}}が追加された。グランドラゴーンを25ターン以内に倒すと、道具使用でギガデインの効果を持つ「ルビスの剣」がもらえる。さらに2回以上25ターン以内に倒すと「グランドラゴーン」のモンスターメダルがもらえる。
金メダルを全種類165種類コンプリートすると「グランドラゴーン」がそのコレクターぶりに驚嘆するとともに「残念だがもはや何の褒美も用意できぬ」と敗北宣言してからそのまま安堵して寝入ってしまい、そのデータでは二度「グランドラゴーン」と再戦できなくなる(その時点で「ルビスのけん」を獲得していない場合、獲得するまで再戦可能)。
==== その他の変更点 ====
* 「はやぶさのけん」を装備した状態で「ドラゴラム」を唱えると1ターンに2回炎を吐く。
* BGM「戦いのとき」にイントロを追加(交響組曲に元々あったパート)。逆にBGM「ダンジョン」のイントロを削除。
* サマンオサ城下町ではボス「ボストロール」を倒すまでパーティーが全滅したときと同じBGMが流れる。
* エンディングでは「そして伝説へ」の後に「おおぞらをとぶ」が流れる。
* ボス「バラモス」の呪文を封じた後のローテーション(行動パターン)が変更、自動回復削除、HP増加。
* ボス「ゾーマ」に「ベホマ」を唱えた際に与えるダメージを増加。
726 ⟶ 845行目:
=== HD-2D版 ===
2021年5月27日配信の「ドラゴンクエスト」35周年記念特番で、家庭用ゲーム機向けに制作開始したことを発表<ref name="famitsu202105">{{Cite web|和書|title=『ドラクエ12 選ばれし運命の炎』『ドラクエ3』HD-2Dリメイクなど新作6タイトルが発表!【DQ35周年生放送まとめ】|url=https://www.famitsu.com/news/202105/27221758.html|website=ファミ通.com|date=2021-05-27|accessdate=2022-02-22}}</ref>。
2024年6月18日23時から配信された
3Dフィールドや高解像度に書き起こされたキャラクターグラフィック、戦闘シーンでプレイヤーキャラクターも描写するなどSFC版以来のリメイクとなっており、ストーリーとシステムともに多くの変更点が存在する。プレイヤーキャラクターの外観
発売一週目の売上は[[Nintendo Switch]]版が64万1195本[[PlayStation 5]]が18万575本となった。<ref>{{Cite web |url=https://www.famitsu.com/article/202411/24942 |title=【ソフト&ハード週間販売数】『ドラクエ3リメイク』が82万本を売り上げ、堂々の首位に! 新作では『ベイブレードエックス XONE』もトップ10入り【11/11~11/17】 |access-date=2024-11-24}}</ref>
<!-- 性別のルックス表記変更に関しては、性別専用装備に依存しないことが判明した場合はバランス調整、インタビューで何かしら言及があった場合に、多様性の他、ロールプレイの自由度、物語上性別が影響しない面が含まれていた場合は記載してください。 -->
新職業として「まもの使い」が追加された<ref>{{Cite web|url=https://www.famitsu.com/article/202408/15728|title=HD-2D版『ドラクエ3』新職業として“まもの使い”が追加。モンスターが活躍できる新要素も【Nintendo Direct+Indie World】|website=ファミ通.com|publisher=KADOKAWA Game Linkage|date=2024-08-27|accessdate=2024-08-29}}</ref>。
; 魔物使い
: フィールドの各地にはぐれモンスターをなだめる能力を持ち、モンスターの特技やはぐれモンスターの有無を調査する「'''やせいのかん'''」を覚える他、保護したはぐれモンスターの数に応じて「'''まものよび'''」などを覚える。レベルアップは遅く、全体的な能力値は戦士とやや劣る。装備できる種類のほとんどは戦士や盗賊と共通していて、ルビスの剣以外の剣類は装備できない。終盤以降は保護したモンスターの数が多い分、「まものよび」の威力が徐々に上がっていく。
; キャラクターの設定変更
:; オルテガ
:: 同行していた従者がドワーフ族に変えられた。
:; ルビス
:: 『DQW』のビジュアル変更に合わせた形で修正。
:; 神官長
:: 本作で追加された竜の女王に仕える神官。
==== その他の変更点 ====
* 『III』作品の以前の作品は各国の王・王女・大臣に話しかけると次のレベルアップまでの経験値とセーブする役を担ってたが、『IV』以降の従来通りに教会のコマンドからセーブを行う「おいのりをする」が追加されたことで変更となった。
* 上記のセーブする役の変更に伴い、SFC版の上記の通りアリアハンのルイーダの酒場内にいたシスターは酒場の外として配置され変更になり、施設の教会と同様の役割になった。
* 戦闘難易度の追加(従来のものは「バッチリ冒険」)。低難易度の「楽ちんプレイ」では戦闘で死亡しない、敵の回復の停止など短期戦で済むようになる。最高難易度の「いばらの道」は味方に不利な、敵に有利な補正が入るほか、取得ゴールドおよび経験値も減少する。
* つよさから次のレベルまでの必要経験値が確認できるようになった。また、3DS版『Ⅷ』と異なり教会のお告げを聞くからでも確認できる。
* とくぎが追加。習得したとくぎは転職しても使用できる。
* 戦闘の最初のコマンドの「たたかう」「さくせん」「にげる」の3つから選べるよう変更、「逃げる」の簡易ボタンとバトルスピードの調整の追加、各キャラクターの戦闘コマンドは上記のとくぎを含めた『VI』基準となって変更となった。
* 特技や呪文の追加に合わせて、SFC版から長らく変動しなかったモンスターのステータスが全体的にインフレ。更には複数回(1~2回、または最大3回)行動をするモンスターも既存モンスターから大幅に増加し、'''ラリホーやメダパニ、マホトーン、ザキ系など状態異常や即死行動を優先'''して行うようになったため、戦闘難易度は大幅に上がっている。その代わりとしてボスに対してもラリホー等が通るようになった。なお、ゾーマやしんりゅうにも通用する。
* レーティングの都合でFC版からあったモンスター格闘場がモンスターバトルロードに変更。また、SFC版とGBC版にあったすごろく場も制作期間の都合により実装されなかった。
* ルイーダの酒場に登録したパーティーの一人を別データの酒場に救援として登録できる。登録すると登録した時点のレベルのままと装備品のみ持って行けるコピーキャラクターとなる。ただし、そのキャラクターに戦闘終了後の経験値は得られない。
* 新たな時間帯として'''夕方'''が追加された。
* 「しあわせのくつ」の効果が町や城などの「モンスターの出現しないエリア」でも反映されるようになった。
* LVが上がるとHP、MPが完全回復するようになった。
* モンスター「ホロゴースト」の名前が「シルエト」に、「ゴールドマン」が「おうごんまじん」にそれぞれ改名された。
* ルイーダの酒場2階の登録所に、勇者と賢者以外の職業となるキャラメイクに見た目と髪色、ボイスを自由に付けられる。再度変更はダーマ神殿の東側にいるホイミスライムのホミちょに話しかけると100Gで見た目と髪色とボイスの変更ができる。勇者の場合はセーブデータにロトが付いてからしんりゅうとの規定ターンに倒して「勇者もおしゃれがしたい」を選ぶと追加され、ホミちょに頼むと髪色だけ100Gで変更できる。
* フィールドの特定の場所に「ひみつの場所」が追加。アイテム入手と一部の場所に固定のはぐれモンスターを出会えるようになった。「ひみつの場所」の追加に伴い、SFC版の上記の「精霊の泉」となる場所は「ひみつの場所」の変更となって、イベントは発生しなくなった。
* ストーリーに関わるキーアイテム入手するイベントやネクロゴンド火山にHD-2D版オリジナルの中ボスモンスターが追加。また、ルビスの塔の最上階に石像を近づくと必ずバラモスブロスと戦闘になる。
* 王者の剣を作り出す素材アイテムのオリハルコンの他に、折れた剣とガイアハンマーが追加された。
* 沼地の洞窟にいるカンダタ子分を話しかけると「光の兜」を入手するイベントが追加。ストーリー序盤に入手した「魔法の玉」をもう1個入手できる他、地球のへその隠された地下4階にある「ブルーメタル」とムオルの村にある「オルテガの兜」を揃えてドワーフのほこらにいるドワーフを話しかけると、「オルテガの兜」から「光の兜」に変化する。また、「光の兜」を装備した状態でゾーマ城の地下4階でオルテガとの会話で特殊なイベントが追加された。
* SFC版のしんりゅうの3つの願い(ジパングの地下の第5のすごろく場を第5のバトルロードに変更)に加えて、上記の「勇者もおしゃれがしたい」と「ルビスの剣」、「すごくエッチな本(悟りの書の上位となるキーアイテム){{efn2|エッチな本を選択し入手すると次回の願いに追加。}}」、試練の神殿となる空欄部分が4つ追加され、エッチな本以外はそれぞれ1回だけ選べる。
==== 大型アップデートの追加と変更点 ====
2025年5月23日に配信された<ref>{{Cite web |url= https://www.famitsu.com/article/202505/42810|title= HD-2D版『ドラクエ3』アップデートが実施。船やラーミアに乗った際の移動速度の上昇、一部モンスターの1ターン内で特定の行動をとる回数制限など地味にうれしい内容に|website= ファミ通.com|publisher= KADOKAWA Game Linkage|date= 2025-05-23|accessdate=2025-06-14}}</ref>アップデートにより以下の調整がされた<ref name="HD2DDQ3UP">{{Cite web |url= https://www.dragonquest.jp/roto-trilogy/dq3/update/|title= UPDATE|ドラゴンクエストIII そして伝説へ…|website= HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』|publisher= スクウェア・エニックス|date= 2025-05-23|accessdate=2025-06-07}}</ref>。
* 船・ラーミアの移動速度アップ、船移動時の敵とのエンカウント後に速度が変わらないよう調整、ラーミア移動時に手動と自動切り替えなどを追加された。
* 「やまびこのぼうし」の装備者を僧侶も装備可能になった。
* 移動時の便利ボタンの呪文・特技の登録ができるようになった。R1ボタン+上下左右キー。
* 職業の一部の特技の微調整と強化された。
* 勇者・武道家の会心率を上げた。
* ボスモンスターの守備力ダウンと異常ステータス発生確率を調整した。
* 試練の神殿内で南西の試練の内容を一部変更、北東の試練の道中に消費アイテムと武器アイテムを追加された。
== 開発 ==
759 ⟶ 923行目:
また、すぎやまはオルテガの戦闘シーンはレクイエムにすべきだったと後悔・反省している<ref name="mastersclub001"/>。
{{
=== スタッフ ===
768 ⟶ 932行目:
* シナリオ・アシスタント:[[宮岡寛]]、柳沢健二
* チーフ・プログラマー:[[内藤寛|内藤寬]]
* プログラマー:[[山名学]]、成田東吾、岡野
* アシスタント・プログラマー:滝本真澄
* グラフィック・デザイナー:安野隆志
781 ⟶ 945行目:
* キャラクター&モンスター・デザイン:鳥山明
* ミュージック・コンポーズ:すぎやまこういち
* メイン・プログラム:
* CGデザイン:[[眞島真太郎]]、安野隆志
* プログラム:JINJI HORAGAI、KAYSUYA TESHIMA、川本昌之、渡邊靖
* シナリオ・アシスト:杉村幸子、石川文則
* サウンド・デザイン:[[多和田吏]]、[[崎元仁]]
* 開発アシスト:滋野暁崇、室木博、YUKO MIURA
* シナリオ・サポート:折尾一則、宮岡寛、柳沢健二、布田全代
810 ⟶ 974行目:
{{出典の明記|date=2018年7月|section=1}}
=== 社会現象 ===
日本での本作の発売日は平日(水曜日)であったにもかかわらず、発売日前日には販売店の前に徹夜の行列ができた<ref name="inside20240525">{{Cite web |author=leopyi |url=https://www.inside-games.jp/article/2024/05/25/155753.html |title=小学生から社会人まで『ドラクエ3』に熱狂!抱き合わせ販売やカツアゲさえも社会現象にもなった伝説の発売日を振り返る |publisher=[[インサイド (ニュースサイト)|INSIDE]] |date=2024-05-25 |access-date=2025-05-28}}</ref>。[[ビックカメラ]][[池袋駅|池袋東口]]店(現:ビックカメラアウトレット池袋東口店)では前日から並んだ行列が最終的に1万人を超える長大な規模になり、[[マスメディア|マスコミ]]のみならず、後に学習[[歴史漫画]]<ref>『[[学研ホールディングス|学研]]まんが日本の歴史17巻・昭和から平成へ』</ref>にも取り上げられた。徹夜したり、学校を無断欠席してまでソフトを買いに来る児童・生徒もおり<ref name="inside20240525"/>、その[[補導]]が多発したほか、品切れで買えなかった少年らによる[[窃盗]]や恐喝など
また、一部の[[小売|小売店]]が本作と人気のないソフトとの[[抱き合わせ商法|抱き合わせ販売]]を行ったことが問題化した<ref name="inside20240525"/>。さらに、[[光文社]]が[[写真週刊誌]]『[[FLASH (写真週刊誌)|FLASH]]』にエンディングの画面を掲載してエニックスから[[著作権]]侵害で訴えられる事件が発生し<ref group="注">前作『II』でも同様の事件が起きている。</ref>
=== 音楽 ===
826 ⟶ 990行目:
発売当時、ゲーム雑誌などにおいて、終盤の展開に関する情報はほとんど伏せられていた。これは後に発売された「公式ガイドブック」でも同様で、終盤に登場する要素は「回転する床」を除いてほとんどが非掲載となっており、勇者たちが倒すべき最後の敵も「バラモス」とされていて、リメイク版の公式ガイドでも同様に掲載されていない要素があった<ref group="注">リメイク版の公式ガイドブックでは、アレフガルドに関する情報は非掲載だが、FC版とは違いアイテム全種、ボス・中ボス以外のモンスターは全て掲載されている。</ref>。リメイク版発売時の雑誌記事・書籍などでは、終盤の画面写真やアイテム、モンスターも掲載された。
FC版「公式ガイドブック」にはバグである防御キャンセル技が掲載されている。後期ロット(敵が出てこなくなる技が追加されているなど)でも修正されず、そのまま残されていた。ヒャダインとマヒャドの習得レベルが逆になっている誤表記があり、重版でもそのままにされていた。堀井によると、書籍に記載の習得レベルが正しい順番なのだが、実際のソフト上では入力ミスで2つが入れ替わってしまったとのこと<ref>『ドラゴンクエスト3マスターズクラブ』(ファミコン必勝本)JICC出版局(1988/11)P90 </ref>。ほかには呪文習得レベルで表記内容は1遅い、たいりょく、かしこさ上昇の本当の意味を伏せた表記になっているなどがある。入手法未記載のほしふるうでわはI,IIにもあったトラップを考えて入手し、おうごんのつめはヒント無しで足元を調べまくる必要があった。
=== 評価 ===
835 ⟶ 999行目:
{{コンピュータゲームレビュー
|title =
|EGM = 7/10点 (GBC)<ref name="GameSpotReviews">{{cite web | author=Brad Shoemaker | date=2001-08-01 | title=Dragon Warrior III Review|url=
|Fam = 38/40点 (FC)<ref name="famitsu"/><br />(プラチナ殿堂)<br />36/40点 (SFC)<ref name="famitsu2"/><br />(プラチナ殿堂)<br />30/40点 (GBC)<ref name="famitsu3"/><br />(シルバー殿堂)
|GSpot = 7.6/10点 (GBC)<ref name="brad">{{cite web | author=Brad Shoemaker| date=2001-08-01 | title=Dragon Warrior III Review | url=
|IGN = 10/10点 (GBC)<ref name="IGNReview">{{cite web|url=
|GamePro = 4/5点 (GBC)
|NP = 4/5点 (GBC)<ref name="GameSpotReviews" />
|GR = 87% (GBC)<ref name="rankings">{{cite web|url=http://www.gamerankings.com/gbc/450388-dragon-warrior-iii/index.html|title=Dragon Warrior III Reviews|publisher=Game Rankings|accessdate=2008-04-14|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090630000137/https://www.gamerankings.com/gbc/450388-dragon-warrior-iii/index.html|archivedate=2009-06-30}}</ref>
|rev1 = [[ファミリーコンピュータMagazine]]
|rev1Score = 27.30/30点 (FC)<ref name="famimaga116"/><br />25.9/30点 (SFC)<ref name="daigirin269"/>
854 ⟶ 1,018行目:
|website= [[ファミ通|ファミ通.com]]
|publisher= [[KADOKAWA|KADOKAWA CORPORATION]]
|accessdate= 2015-04-26
|archiveurl= https://web.archive.org/web/20130516191701/http://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_h_title&title_id=2528
|archivedate= 2013-05-16}}</ref>、レビュアーからは『[[ウルティマ|ウルティマV]]』と同様に本作に時間の概念が導入されたことに関して「日本のRPGがようやくアメリカのRPGに追いついたという感じだ」と指摘された他、謎解きの構成の無理のなさやシリーズを追うごとに内容が充実している事が肯定的に評価された<ref name="crossreview10">{{Cite journal |和書
|title = 6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻
|date = 2005-06-16
884 ⟶ 1,050行目:
;スーパーファミコン版
:* ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では9・8・10・9の合計36点(満40点)でプラチナ殿堂入りを獲得<ref name="famitsu2">{{Cite web|和書
|url= https://www.famitsu.com/
|title= ドラゴンクエストIII そして伝説へ… まとめ [スーパーファミコン]
|website= [[ファミ通|ファミ通.com]]
914 ⟶ 1,080行目:
! 25.9
|}
:
:ファミコン40周年「ファミコン国民投票」第40回「『ストーリーがよかった』といえば?」では本作が1位(得票率22.0%)を記録<ref>『[[ニンテンドードリーム|Nintendo DREAM]]』2024年10月号21ページ</ref>。
:
;ゲームボーイカラー版
922 ⟶ 1,090行目:
|website= [[ファミ通|ファミ通.com]]
|publisher= [[KADOKAWA|KADOKAWA CORPORATION]]
|accessdate= 2015-04-26
|archiveurl= https://web.archive.org/web/20150405171247/http://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_h_title&title_id=12578
|archivedate= 2015-04-05}}</ref>。
;HD-2D版
:*女戦士の外見が肌の露出度を抑えたものになった<ref group="注">HD-2D版以前のシリーズ出演時にも衣装の変更は何度か行われている。</ref>ことに対し、非難の声が相次いだ<ref>{{Cite web |author= マグミクス編集部|url= https://magmix.jp/post/254511|title= HD-2D版『ドラクエ3』女戦士の”ビキニアーマー”にファン憤慨「鳥山先生のデザインが…」|website= マグミクス|date=2024-09-04 |accessdate=2024-11-11}}</ref>。これに対し堀井雄二は鳥嶋和彦との対談で日本国外のレイティングに合わせなければならない実情を明かし、同時にそれに対し苦言を呈した<ref>{{Cite web |author=高木克聡 |url= https://www.sankei.com/article/20241001-TWPYUABFPBBYVOURBOVN7BPOJU/|title= ドラクエ3リメーク版の「性別撤廃」に〝生みの親〟堀井雄二氏が苦言「誰か文句言う?」|website= 産経ニュース|date= 2024-10-01|accessdate=2024-11-11}}</ref>。性別表記廃止は徹底したものではなく、各所で性別をうかがわせる描写があるため、SNSで困惑の声が上がった<ref>{{Cite web |author= 神山勝丸|url= https://0115765.com/archives/100794|title= リメイク版『ドラクエ3』しっかり“男女区別”していると判明!性別撤廃とはなんだった?と話題…次作への影響は
|website= オタク総研|date= 2024-11-21|accessdate=2024-11-21}}</ref><ref>{{Cite web |author= マグミクス編集部|url= https://magmix.jp/post/267758|title= HD-2D版『ドラクエ3』性別廃止の結果…「わけがわからないよ」な事態に|website= マグミクス|date= 2024-11-19|accessdate=2024-11-21}}</ref>。発売から半年後のアップデートにより、強すぎた魔物使いやモンスターの行動などが下方修正され、それ以外の職業の上方修正やラーミアの移動速度向上などがされた<ref name="HD2DDQ3UP" />が、これらの調整は「遅すぎた」と不評であった<ref>{{Cite web |author= 渡邉卓也|url= https://toyokeizai.net/articles/-/880503|title= バランス調整されたHD-2Dリメイク版『ドラクエ3』がリリース。アップデートが遅すぎて不評を買った理由とは|website= 東洋経済オンライン|date= 2025-05-30|accessdate=2025-06-07}}</ref>。
{{Clear}}
929 ⟶ 1,102行目:
=== 攻略本 ===
==== ファミリーコンピュータ版 ====
* [[ファミコン神拳]]奥義大全書 巻の五 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…([[集英社]]、
* ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 公式ガイドブック(エニックス、
* ドラゴンクエストIII ㋪(マルヒ)公式ガイド どらくえ3 謎の魔王をやっつけろ([[冬樹社]]、{{ISBN2|978-4809280016}}) - エニックスからネタバレとして訴えられたことがある。
==== スーパーファミコン版 ====
* [[Vジャンプ]]ブックスゲームシリーズ スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(集英社、
* スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 公式ガイドブック(エニックス、
==== ゲームボーイカラー版 ====
* Vジャンプブックスゲームシリーズ ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(集英社、
* ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 公式ガイドブック 上巻 世界編(エニックス、
* ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 公式ガイドブック 下巻 知識編(エニックス、
==== Wii版 ====
* ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III公式ガイドブック SE-MOOK(スクウェア・エニックス、
* ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III超みちくさ冒険ガイド(スクウェア・エニックス、
* ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエスト 25th アニバーサリー冒険の歴史書 SE-MOOK(スクウェア・エニックス、
* ドラゴンクエスト25周年記念BOOK Vジャンプブックス(集英社、
=== その他の書籍 ===
* ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 知られざる伝説(エニックス、
* ドラゴンクエストIII マスターズクラブ(JICC出版局、
* [[ゲームブックドラゴンクエスト#ゲームブック ドラゴンクエストIII|ゲームブック ドラゴンクエストIII]](エニックス・プロダクツ) - エニックスによるドラゴンクエストシリーズ初のゲームブック。全3巻。<!--その他の書誌情報はリンク先参照-->
* ドラゴンクエスト モンスター物語<ref group="注" name="DQ1DQ2DQ3">ドラゴンクエストI、II、IIIの3作品を取り扱っている。奥付にも、その3作品の表記がある。</ref>(エニックス、
* ドラゴンクエスト アイテム物語<ref group="注" name="DQ1DQ2DQ3" />(エニックス、
* [[小説ドラゴンクエスト#小説ドラゴンクエストIII|小説 ドラゴンクエストIII-そして伝説へ…-]](エニックス刊、作・[[高屋敷英夫]]。表紙および挿絵イラストは[[いのまたむつみ]])<!--その他の書誌情報はリンク先参照-->
*† [[CDシアター ドラゴンクエスト#CDシアター ドラゴンクエストIII|CDシアター ドラゴンクエストIII]] - ドラマCDだが書籍扱い。
977 ⟶ 1,149行目:
== 動画・生配信・画像投稿に関するガイドライン ==
2021年3月19日に改定された。機種ごとに[[著作権表示]]が異なる。
*ファミリーコンピュータ版<ref>{{cite news |date= |url=
*スーパーファミコン版<ref>{{cite news |date= |url=
*ゲームボーイ版<ref>{{cite news |date= |url=
*スマートフォン版<ref>{{cite news |date= |url=
*ニンテンドー3DS版、PlayStation版、Nintendo Switch版<ref>{{cite news |date= |url=
*HD-2D版<ref>{{cite news |url=https://www.dragonquest.jp/guideline/dq3/hd2d/|title= HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』動画・生配信・画像投稿に関するガイドライン |publisher=スクウェア・エニックス |date=2024-11-08|accessdate=2024-12-15}}</ref>
== 脚注 ==
999 ⟶ 1,172行目:
* [https://www.jp.square-enix.com/ スクウェア・エニックス]
** [https://www.jp.square-enix.com/game/detail/dq3/ ドラゴンクエストIII そして伝説へ…]
** [
** [https://www.jp.square-enix.com/dqsp/dq3/ ドラゴンクエストIII for スマートフォン 公式プロモーションサイト]
** [https://www.dragonquest.jp/roto-trilogy/dq3/ HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』]
|