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=== 特急 ===
特急は、[[阪急電鉄]]などのように乗車券だけで乗車できる特急を運行する事業者と、[[西武近畿日本鉄道]](近鉄)などのように乗車券の他に特急券が必要な特急を運行する事業者がある。
 
[[京成電鉄]]では、[[京成AE形電車 (2代)|AE形電車]]など専用電車による「[[スカイライナー]]」系統には「ライナー券」と呼ばれる特急券が必要であるが、<!--乗り入れ他者を含めた-->一般電車による'''特急'''においては運賃のみで乗車できる。京成部内では前者を「特別急行(A)」(同社でのモーニングライナーおよびイブニングライナーを含む)、後者を「特別急行(B)」(同社での快速特急およびアクセス特急を含む)と呼称している。
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*[[近畿日本鉄道]]においても、特急券が必要な座席指定制の[[近鉄特急|特急]]とは別に、[[近鉄奈良線]]において通勤用の一般車両を使用した料金不要の「特急」が運転されていたが、[[1972年]]11月に料金不要の「特急」は「快速急行」に改称されている。また、南大阪線・吉野線の臨時列車のみに急行よりも上位の「快速」の種別があったが、こちらも相前後して「快速急行」に改称されたものの、快速時代に引き続き臨時運転のみとなっている。
==== 特急に類する列車種別 ====
「快速特急」のように、「特急」より停車駅の少ない列車種別や、「通勤特急」・「快速急行」のように、「特急」より停車駅が多く「急行」より停車駅が少ない列車種別を運行する事業者もある。詳細は各路線項目を参照されたい。また、「ライナー」およびそれに準ずる列車の詳細は[[#ライナー]]を参照のこと。
 
:※印の種別は[[ホームライナー]]・通勤ライナーに準ずる扱い
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:特急と急行の中間種別。名古屋鉄道が有料特急との区別のために料金を取らない特急を改称したもので、この施策により中京圏に「高速」の種別名が定着したことを受けて近畿日本鉄道も臨時列車「伊勢志摩号」の列車種別をそれまでの[[直通急行]]から高速に改めた。名鉄の高速は特急政策の再変更によって[[1990年]]改正で特急に戻り、近鉄の高速も快速急行に改めた後の[[1990年代]]前半に臨時列車の設定自体が消滅した。
;[[直行 (列車)|直行]]
:近畿日本鉄道の[[近鉄生駒鋼索線|生駒ケーブル山上線]]で使用されている臨時種別。途中駅には停車しないノンストップ形式での運行で通常は夜間(行楽期は昼間も)に設定されている。過去には近名古屋線、南海電気鉄道、京阪電気鉄道、[[能勢電鉄]]、[[西日本鉄道]]でも使用されていたほか、国鉄でも阪和線で使用されたことがある。その位置づけは区間内ノンストップを意味する近鉄生駒ケーブル山上線、能勢、西鉄と急行等の上位種別よりも停車駅が多い近畿名古屋線、南海、京阪、阪和線に二分される。
;半急行
:急行の下位種別。名古屋鉄道が東部線(旧[[愛知電気鉄道]]線)において[[1939年]]頃と[[1944年]]から[[1947年]]頃の期間に設定していた<ref>{{Cite book|和書|author=今尾恵介、原武史(監修)|year =2010|title = 日本鉄道旅行歴史地図帳 7号 東海―全線全駅全優等列車|publisher =新潮社|isbn = 978-4107900418|page=48}}</ref><ref>{{Cite web|和書 |date=2015-06-20 |url=http://nagoyarail-acv.or.jp/nra/NRAnews20.pdf |author=白井昭 |title=特集 白井昭の一口メモ |work=NRA NEWS No.20 |format=PDF |publisher=名古屋レールアーカイブス |accessdate=2018-10-18 |page=11 |language=ja |archive-url=https://web.archive.org/web/20181018201552/http://nagoyarail-acv.or.jp/nra/NRAnews20.pdf |archive-date=2018-10-18 |url-status=dead |url-status-date=2025-04-01}}</ref>。同時期の西部線(旧名岐鉄道線)では準急を使用しており、西部線昇圧による東西直通運転開始後は全線で準急を使用することにしたため、半急行は消滅した<ref>{{Cite book|和書|author=今尾恵介、原武史(監修)|year =2010|title = 日本鉄道旅行歴史地図帳 7号 東海―全線全駅全優等列車|publisher =新潮社|isbn = 978-4107900418|page=50}}</ref>。
;[[西鉄天神大牟田線#准急(じゅんきゅう)|准急]]
:急行の下位種別。西日本鉄道が用いた列車種別で、同社では「準」ではなく「准」の文字を使用した。
;直通
:急行の下位種別。[[宇治川電気]](後の山陽電気鉄道)が[[1928年]]、小田急電鉄が[[1929年]]に使用を開始したが、ともに[[1940年代]]までに廃止され、復活後は別種別に移行した([[山陽電気鉄道本線#直通]]および[[小田急電鉄のダイヤ改正#準急・直通]]を参照)。このほか、京浜急行電鉄が[[1949年]]夏に品川 - 逗子海岸(現在の[[逗子・葉山駅]])間に設定した臨時列車に「直通」が使用されたことがある<ref>{{Cite book|和書|author=今尾恵介、原武史(監修)|year =2010|title = 日本鉄道旅行歴史地図帳 5号 首都圏私鉄―全線全駅全優等列車|publisher =新潮社|isbn = 978-4107900395|page=33}}</ref> ほか、阪和電気鉄道では阪和天王寺 - 阪和東和歌山間の全区間を走破する普通列車を「直通」と呼んでいた<ref>{{Cite book|和書|author=竹田辰男|year =1989|title = 阪和電気鉄道史|publisher =鉄道資料保存会|isbn = 978-4885400612|page=38}}</ref>。
;[[阪和電気鉄道#超特急以外の列車|直急]]
:準急とほぼ同位に当たる種別。阪和電気鉄道が設定した種別で、準急が天王寺寄りを速達運転するのに対し、直急は和歌山寄りを速達運転とし、反対側は各駅に停車していた。[[1936年]]4月改正でそれまで阪和天王寺 - 阪和岸和田間を運行していた普通を以南急行運転として延長した際に新設されたが、翌[[1937年]]6月の改正で元の運行区間に戻され廃止された<ref>{{Cite book|和書|author=竹田辰男|year =1989|title = 阪和電気鉄道史|publisher =鉄道資料保存会|isbn = 978-4885400612|pages=179-188}}</ref>。
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例えば「区間急行」は、起点駅付近は急行と同じ駅に停車し、郊外は各駅に停車する事が多い。
 
いずれも、「区間」がつかない列車より相対的に停車駅が多くなるのが一般的だが、[[阪神本線]]の「区間特急」は2009年3月20日改正時まで例外として、「特急」よりも停車駅が少ない列車となっていた。これは当該列車の設定当初、途中駅([[芦屋駅 (阪神)|芦屋駅]])始発で大阪市内への通勤利用者に対して速達サービスを提供する戦略商品として設定されていたためである。名称については、一部区間のみ運転する特急列車ということで名付けられた。その後の一時期、[[神戸三宮駅 (阪神)|三宮駅]]発に変更されたが、元町駅より先、[[阪神神戸高速線|神戸高速線]]・[[山陽電気鉄道本線]]まで運行区間が延びる特急列車に対し、区間運転の列車であるということから名称は継続されている。
 
さらに[[京阪本線#区間急行|京阪本線の「区間急行」]]は準急よりも停車駅が多い設定となっている(東武の快速>急行の関係と同様)。名称の根拠は、一部区間のみ運転の短距離急行列車という意であり、急行に準ずる列車である準急より下位に置かれている。本来の準急の英語名"Semi-express"は区間急行に割り当てられ、準急には本来区間急行で使われる"Sub-express"の英語名が割り当てられている。
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「通勤」が付かない列車より停車駅が多いか少ないかは、会社・路線によって異なる。また、会社によっては「通勤」という称を冠しない場合もある。
 
「通勤」の英語表記は、'''Commuter'''(案内板など表示場所の制約がある場合、Comm.と略されることがある) を用いることが多い。
 
なお、「通勤」種別とは逆に行楽用の列車としては「[[ホリデー快速]]」などがある。
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:[[京阪本線]]においては[[2017年]][[8月21日]]より、「ライナー」が運転開始。
:平日朝ラッシュ時に[[枚方市駅|枚方市]]発[[淀屋橋駅|淀屋橋]]ゆき1本、[[樟葉駅|樟葉]]発淀屋橋ゆき2本、[[三条駅 (京都府)|三条]]発淀屋橋ゆき1本、[[出町柳駅|出町柳]]発淀屋橋ゆき1本の計5本が運行されている。
:[[2008年]][[10月19日]]のダイヤ改正で、それまで平日朝ラッシュ時に[[守口市駅|守口市]]を通過していた下り(淀屋橋ゆき)「準急」を「通勤準急」として設定し、同改正で新設された「快速急行」の停車駅から守口市を除いた「通勤快急」(平日朝ラッシュ時の下りのみ運行)も新設された。また、「通勤特急」に類似する列車として「K特急」が、2003年~2008 - 2008年までの平日朝夕のみ運行されていた。停車駅は「特急」の停車駅に比べ2駅(枚方市・樟葉)少ないが、朝ラッシュ時の淀屋橋行きは枚方市にも停車していた。なお、K特急は先述のダイヤ改正で「快速特急」に改称された<ref>{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20120314015413/http://www.keihan.co.jp/corporate/release/orig_pdf/data_h20/2008-08-25.pdf 中之島線開業にあわせ10月19日(日)初発から、京阪線で新ダイヤを実施します]}} 京阪電気鉄道 2008年8月25日</ref>。なお、「通勤急行」は2020年現在、設定されていないが、種別幕は存在。
;阪急電鉄各線における通勤種別
:阪急電鉄では路線によって役割が異なる。[[阪急京都本線|京都本線]]における「通勤特急」は「特急」が停車する[[淡路駅]]を通過し、「特急」が通過する[[西院駅]]・[[大宮駅 (京都府)|大宮駅]]に停車する千鳥式停車になっている。一方の[[阪急神戸本線|神戸本線]]における「通勤特急」は「特急」の停車駅に[[塚口駅 (阪急)|塚口駅]]を加えたものとなっている。
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:東武伊勢崎線の準急においては[[2003年]]まで北千住 - 太田間を速達運転する準急Aと北千住 - 東武動物公園間のみを速達運転する準急Bと区別していた<ref>東武鉄道『東武時刻表』<!--1988年10月号-->列車種別と停車駅案内図のページを参照。</ref>。ただし種別表示や時刻表本文では単に準急と案内していた<ref>東武鉄道『東武時刻表』 <!--1988年10月号 -->伊勢崎線のページを参照。</ref>。詳細は[[東武伊勢崎線#準急A・B]]を参照。
:[[北陸鉄道石川線]]においても停車駅の違いにより、この種別が使われたことがある<ref>{{Cite journal|和書|author = 西脇恵|title = 北陸鉄道|date = 1986-03 |publisher = 電気車研究会 |journal = 鉄道ピクトリアル |volume = 461|page=136}}</ref>。
;{{要出典範囲|直通特急A・直通特急B|date=2020年4月}}
:{{要出典範囲|阪神本線、神戸高速線、山陽電気鉄道の三社([[大阪梅田駅 (阪神)|大阪梅田駅]]〜[[山陽姫路駅]])91.8kmを結ぶ上位種別電車。朝下りは甲子園を通過したり、朝夕ラッシュは白浜の宮駅と荒井駅に停車したりと、停車駅が複雑な特急列車である。AとBの違いは阪神神戸三宮駅 - 板宿駅間(9駅)の各駅に止まるかどうかの違いであり、双方の停車駅の差は3駅(西元町駅、大開駅、西代駅)である。これには理由があり、阪神電鉄は直通特急及び特急を10分間隔で運行しているのに対し、山陽電鉄では15分間隔で運行しているので、この差を埋めるためである。また2016年のダイヤ改定までは神戸三宮駅 - 山陽須磨駅間の実に13駅間を各駅に停車していた。|date=2020年4月}}
 
== ライナー ==
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列車名として「○○ライナー」と称する列車のうちには、速達サービスに対する料金を徴収する特急列車や、料金不要の快速列車なども存在するが、本節では先に挙げた定義によるものとする。
 
その後、[[1984年]][[6月1日]]に[[日本国有鉄道]]が増収策の一環および回送列車の有効活用として、夕刻の特別急行回送列車に乗車整理券を発行し、[[東北本線]][[上野駅]] - [[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]間で[[ライナー列車|ホームライナー]]の名称で客扱いを行った。この列車は快速列車の延長とされ、東京・札幌など他の都市圏でも波及し、継承会社であるJR各社やそれから分離した[[第三セクター鉄道]]でも運行されるようになった。
{{See|[[ホームライナー]]}}
 
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===各社ごとの列車種別のイメージカラー===
==== JR各社 ====
;'''JRグループ'''…全国的には以下のパターンを採用
:特急/急行/快速:赤、各停/普通:黒
:東京・大阪・名古屋・福岡などの大都市では以下の様な配色を採用しているケースがある。
;'''JR東日本'''
:[[東海道線 (JR東日本)|東海道線]]・[[伊東線]]・[[宇都宮線]]([[東北本線]])・[[高崎線]]・[[上野東京ライン]]・[[湘南新宿ライン]]
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:急行:赤、通勤急行:橙、普通:青 
;'''名古屋鉄道'''
:[[名鉄特急|ミュースカイ/快速特急/特急]]:赤、快速急行(初代、廃止):橙、快速急行(2代目)/急行/高速(廃止)/ライナー(廃止):青、準急:緑、普通:黒
;'''近畿日本鉄道'''
:特急/快速急行/区間快速急行(廃止):赤、急行/区間急行:橙(区間急行種別幕:赤)、準急/区間準急:緑(区間準急時刻表表示:黄緑(緑下線))、普通:青
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:特快速:ピンク、急行:赤、準急:緑、普通:黒
;'''西日本鉄道'''
:[[西鉄特急|特急]]:赤、直行(廃止):橙、急行:緑、普通:黒
 
== 列車種別ではないもの ==
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*[[エル特急]] - 国鉄・JR在来線の特急列車の愛称であり、正式な列車種別ではない。ただし時刻表では区別のため、「L」を図案化した記号で表される。
*[[新特急]] - 国鉄・JR東日本が東北本線・高崎線系統において[[国鉄185系電車|185系電車]]を使用した特急列車の愛称の一部であり(「新特急○○」)、正式な列車種別ではない。
*JR西日本・アーバンネットワークにおける通勤特急<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jr-odekake.net/train/rakuraku_harima/|title=らくラクはりま 289系|accessdate=2020-09-03|publisher=JR西日本}}</ref> - 2019年3月16日ダイヤ改正で、「[[らくラクはりま]]」運行開始と共に設定されたJR西日本の通勤特急<ref>{{Cite press release |和書 |title=「らくラク」通勤で、毎日に充実したひとときを。JR神戸線に通勤特急がデビューします! |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2018-11-30 |url=httphttps://www.westjr.co.jp/press/article/2018/11/page_13475.html |accessdate=2020-09-03}}</ref> はPR・案内上の名称であり、あくまで普通や快速に対する特急である<ref>[https://news.mynavi.jp/article/20190617-rakurakuharima/ JR西日本“通勤特急”「らくラクはりま」料金設定にさまざまな工夫] - マイナビニュース (2019年06月17日)2020年9月3日閲覧</ref>。2024年3月時点では、[[JR京都線]]・[[琵琶湖線]]方面の「[[らくラクびわこ]]」(旧称びわこエクスプレス)と[[JR神戸線]]方面の「らくラクはりま」、[[大和路線]]の「[[まほろば (列車)#「まほろば」の再設定と「らくラクやまと(2024年〜)」の新設|らくラクやまと]]」が該当し、平日朝夕ラッシュ時に運行されている。
:{{See also|らくラクびわこ|らくラクはりま|らくラクやまと}}
*寝台特急・寝台急行 - 基本的に[[寝台車 (鉄道)|寝台車]]のみで組成された列車は市販の時刻表では星を図案化した記号で表しているが、あくまで特急列車・急行列車であり、正式な列車種別ではない。
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*:優等(快速)列車によっては停車駅<!--や料金制度-->の違いにより、便宜的にA・B・C…などとアルファベットを付与する場合がある。この種の事例としては以下のものが挙げられる。
**A快速・B快速・C快速など - [[東京メトロ東西線]]の快速列車においては[[帝都高速度交通営団|営団地下鉄]]時代、内部では停車駅の少ない順にA快速・B快速・C快速と便宜的にアルファベットを付与していた。なお、C快速は現在における通勤快速の前身であった。JR東日本仙山線においても一部の駅でA快速・B快速・C快速などと案内されているが<ref>北仙台駅及び愛子駅の駅時刻表より。</ref>、市販の時刻表では快速の種類を分けておらず<ref>JTBパブリッシング『JTB時刻表』仙山線のページを参照。</ref>、列車種別として使われた事実も乏しい。
*ノンストップ特急・甲特急・乙特急・観光特急 - 近鉄特急においては部内では運転上、名阪・阪伊・名伊の3系統について、速達タイプで停車駅の少ない特急を甲特急、主要駅停車タイプの特急を乙特急と呼称しているが、正式な種別ではない{{refnest|group="注釈"|列車運行図表([[ダイヤグラム]])では特急(甲)・特急(乙)と表現されている。甲乙が分かれていない系統は単に特急である<ref>近畿日本鉄道作成「名古屋線・山田線・鳥羽線・志摩線・湯の山線・鈴鹿線列車運行図表」(1996年3月15日変更)の停車駅欄。</ref>。<!--しまかぜ運行開始後の列車運行図表は持っていないので、表現がどのようになっているかは不明-->}}。また、甲特急と呼ばれる列車のうち、長距離無停車区間がある列車(2012年以降は阪伊のみ)は「ノンストップ特急」とも呼ばれているが、こちらは愛称であり、列車種別ではない。なお、主要駅停車タイプの特急は[[1960年]]の運行開始当初は準特急であり、こちらは正式な列車種別として使われたものであった<ref name="sharyohattatsu-ltdexp-29" group="注釈">{{Cite book|和書|title=車両発達史シリーズ2 近畿日本鉄道特急車|author=藤井信夫|date=1992-08-01|publisher=関西鉄道研究会|page=29}} - 1960年1月20日変更時の列車運行図表の停車駅欄に「準特急」と記載されている。</ref>。[[2013年]]以降、専用車両「しまかぜ」([[近鉄50000系電車|50000系]])・「青の交響曲(シンフォニー)」([[近鉄16200系電車|16200系]])・「あをによし」([[近鉄12200系電車#観光特急「あをによし」|19200系]])を使用した列車は「観光特急」と名付けられ、特に「しまかぜ」は甲特急と停車駅が一部異なるが、これも特急の一種である。詳細は[[近鉄特急]]を参照。
*色による区別 - 同一種別であるが、停車駅の違いにより、色で区別するケースもある。例として[[仙石東北ライン]]の快速列車や[[東急大井町線]]の各駅停車などが挙げられる。また相模鉄道では同一種別であるが、乗り入れ先路線の違いにより、種別の文字色を区別している。
*日本国有鉄道における特別準急 - 特別準急は小田急電鉄独自の種別であるが、国鉄準急のうち、[[国鉄157系電車|157系電車]]を使用した準急列車を表現する用法でも使われたことがある<ref>JTBパブリッシング [[寺本光照]]『キャンブックス 国鉄・JR 悲運の特急・急行列車50選』p.52</ref>。
*[[優等列車]] - 特急・急行列車といった速達列車のことを優等列車という表現が使われることがあるが、正式な列車種別ではない。京王電鉄<ref>[[交通新聞社]]『京王電鉄の世界』p.77</ref> や近畿日本鉄道のように料金不要の速達列車には優等列車という表現に否定的な見解を持つ事業者もある<ref>[{{Cite web |title=平成26年のダイヤ変更について |url=http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/daiyahenkou2.pdf 平成26年のダイヤ変更について]|website=近鉄ニュースリリース |access-date=2014-10-24 |date=2014-07-23 |publisher=近畿日本鉄道株式会社 |format=PDF |language=ja |archive-url=https://web.archive.org/web/20141006085519/http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/daiyahenkou2.pdf |archive-date=2014-10-06 |url-status=live |url-status-date=2025-04-01}}</ref>。
*各駅停車の通過 - 先述の東急大井町線[[二子玉川駅|二子玉川]] - [[溝の口駅|溝の口]]駅間やJR埼京線[[池袋駅|池袋]] - [[大崎駅|大崎]]駅間などでは案内上では各駅停車と案内されるが、事実上は同区間を併走する路線(例でいえば東急田園都市線、[[JR山手線]])の快速運転となる路線も存在する。
 
== 日本国外の列車種別 ==
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=== 台湾 ===
台湾の[[台湾鉄路管理局]]では座席指定の優等列車である[[対号列車]]と全車自由席の普通列車である非対号列車に二分している。対号列車である[[自強号]]、[[莒光号|莒光號]]、[[復興号]]は列車愛称が列車種別としても使わ用いられている。また、非対号列車は速達タイプである区間快車と各駅に停車する[[区間車]]と[[普快車]]がある。運賃は種別ごとに異なるが、復興号区間車・区間快車は運賃制度上では同格種別であり、座席指定の有無による差異がある。一方、区間車と普快車は冷房の有無により運賃に格差をつけている。車両も種別ごとに専用の車両が使用される。
 
[[桃園捷運公司]]が運営する[[空港連絡鉄道]]の[[桃園機場捷運]]では台湾の[[捷運]]路線で初めて速達種別が登場した。「直達車(Express)」として台北 - [[桃園国際空港|桃園機場]]で運行されている。
 
=== 中国 ===
中国では[[高速鉄道]]路線(日本の[[新幹線]]に相当)においては最高速度の違いにより、[[高速動車組列車]][[城際動車組列車]][[動車組列車]]があり、CRH型やCR型電車を使用する。その他の線区(日本の[[在来線]]に相当)においては列車愛称はないが(一部を除いて、例えばZ12/13、Z14/11「英雄」)、大都市間列車である直達列車、長距離優等列車である特快列車・快速列車・普快列車、各駅停車する普客列車があり、冷房の有無により運賃に格差をつけている。
*中国国鉄の列車番号と種別の関係
**Gで始まる:300:最高速度300&nbsp;km/hより速い以上の高速列車
**Dで始まる:300:最高速度250&nbsp;km/hより遅い以下の高速列車、在来線電車列車
**Cで始まる:都市間高速列車、在来線都市間電車列車
**Zで始まる:直達特快
**Tで始まる:特快
**Kで始まる:快速