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: 祖国を捨てなければならない状況下にあっても不平不満の尽きない共和国市民はよそに、共和国市民の避難は順調に進む。しかしその途中で現れたレギオンは、機動打撃群よりも共和国避難民に襲い掛かり始める。機甲兵器としては弱体化してまで対人戦闘に特化したそのレギオンたちは、大攻勢の際に「羊飼い」となって共和国に復讐することを選んだエイティシックスたちの群れだった。
: 再び共和国85行政区内に侵入したレギオンの群れに避難民たちは恐慌状態に陥り、成す術なく虐殺されていく。この事態に際し、救援派遣軍司令官のリヒャルト・アルトナー少将は共和国市民の避難支援の打ち切りと、連邦軍残存部隊の撤退開始を決定する。しかし撤退の途中、砲撃で破断されたレールを前に避難民を乗せた最後の列車が立ち往生していた。そして、戦場に取り残された共和国市民を追撃するレギオンの存在をシンの異能が感知する。リヒャルトは、未来の連邦の外交的地位のため、連邦に共和国市民を見捨てたという汚名を着せぬため、本部連隊を直卒し、追撃してくるレギオンに対して決死の遅滞戦闘を展開する。リヒャルトたちの犠牲のもと、連邦軍部隊と最後の避難民は無事に連邦にたどり着いたのだった。
 
; ホーリィ・ブルー・ブレット(Ep.12)
: レギオンの第二次大攻勢によって他の戦線と同じく大きな後退を余儀なくされた連邦軍北部第2戦線は、今まで防衛の要としていた大河を失陥し、開闊地での戦闘を強いられていた。兵力不足という問題も抱える北部第2方面軍はそこで、部隊で治水ダムを破壊し人口の河川を形成することで天然の要害とする作戦を立案し、機動打撃群もその作戦に参加する。
: 一方、北部第2方面軍に所属する中隊長であるノエレ・ロヒは、自身の領民が次々と命を落としていく現状に心を痛めていた。そこでノエレは、自身の故郷にある原発から核燃料を盗み出して核爆弾を製造することを企み、部下とともに「ヘイル・メアリィ連隊」を名乗って原隊を脱走する。しかし原子力について何の知識も持たないノエレたちでは核爆弾の製造は出来ず、粗末な[[汚い爆弾|ダーティー・ボム]]を作るにとどまる。純粋な機械であるレギオンにはダーティー・ボムは何ら被害を及ぼさず、しかし何の防護もなしに放射性物質に触れたノエレの部下は次々と急性放射線障害によって倒れていく。そのうえ、放射性物質とともに脱走したノエレらの対応のため、治水ダムの破壊作戦も延期を余儀なくされる。
: 放射線障害によって次々と人員を失ったノエレらは連邦軍の追撃部隊によって殲滅され、ようやく治水ダムの破壊作戦が実行に移される。レギオンは光学迷彩を纏った戦車型で攻勢を仕掛けるが、連邦軍は今までの戦闘経験から光学迷彩への対策を多々編み出していた。第4機甲グループによって凍結され秘匿されていたレギオンの主力部隊も殲滅される中、シンらもダムの堤体上に陣取る「重機工兵型」を破壊し、治水ダムの破壊作戦は成功する。
 
; ディア・ハンター(Ep.13)
: かつて共和国に改造され、人間爆弾「仔鹿(アクタイオン)」と化したエイティシックスが連邦の各地で市民を巻き込み爆死する事件が相次ぎ、真実を知らぬ市民の間には猜疑と憶測が広まっていく。レギオン側も狙って共和国人や少数民族への集中攻撃を強め、連邦の中では国民同士の軋轢が強まっていた。特に共和国人への反感は強く、レーナとアネットはその身柄を保護するために国軍本部に軟禁されてしまう。
: 一方、ユートは「仔鹿」の一人であるチトリと出会い、人間爆弾として活性化して死ぬ前に故郷へ戻ろうという彼女らの死出の旅に付き添うことを決心し、一人連邦軍から脱走する。
: 「仔鹿」の正体が市民に公表された矢先、一人の「仔鹿」が害意をもって群衆の中で自爆する事件が起こってしまい、共和国人への、そして避難民や少数民族に対する根拠のない悪意と差別が加速していく。そしてその結果厭戦感情の広まった前線の一部部隊が逃亡を始め、その綻びを突くようにしてレギオンが攻勢を開始する。逃亡が逃亡を呼び、火力支援を失った前線が崩壊し、それを援護すべき機甲部隊は道を埋め尽くす逃亡兵に阻まれて機動できない、という悪循環の中、連邦軍はどんどんと敗走を重ねていく。連邦軍が瓦解しかかっている現状を前に、全ての方面軍で予備陣地帯への後退が指示される。それは、連邦の生産力を支える生産属領を戦場に変え、継戦能力を自ら削ぐことを意味していた。
: 多大な犠牲を払いつつも、機動打撃群や温存されていた大貴族の私兵らの活躍もあり、戦線は一応の安定を見る。戦闘中行方不明となっていたダスティンとアンジュが再会を喜び合い、チトリと別れた後、レギオン支配域を一人で踏破したユートがリュストカマー基地に帰還する中、連邦軍はある非道な決定を下す。それは、不満が載積する前線の兵士を、それでも戦い続けさせるために、撤退を封じるための地雷原を設置するという、共和国86区のそれとまるきり同じやり方だった。
 
== 登場人物 ==
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; シンエイ・ノウゼン
: 声 - [[千葉翔也]]<ref name="STAFF&CAST">{{Cite web|title=STAFF&CAST|url=https://anime-86.com/staffcast/|website=TVアニメ「86-エイティシックス-」公式サイト|accessdate=2021-09-04}}</ref>、[[泊明日菜]](幼少)
: 本作の主人公<ref name="animehack110813">{{Cite news |url=https://anime.eiga.com/news/110813/ |title=「86」シン役に千葉翔也、レーナ役に長谷川育美 アニメーション制作はA-1 Pictures |work=アニメハック |date=2020-03-24 |accessdate=2024-06-23}}</ref>。愛称は'''シン'''。パーソナルネームは'''アンダーテイカー'''、レギオン側識別名「バーレイグ」。サンマグノリア共和国時代は共和国軍東部戦線第1戦区第1防衛戦隊「スピアヘッド」の隊長を務め{{Sfn|小説第1巻|loc=巻頭}}、階級は大尉。小説1巻時点で16歳<ref name="Twitter1060178552576851969">{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/bunko_dengeki/status/1060178552576851969?s=19|title=電撃文庫Twitter企画:86の質問 36/86|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。誕生日は5月19日。
: 黒髪に赤い瞳を持つ寡黙な少年で、感情の波が少なく物事に動じないマイペースさを持つ。常に空色のスカーフを首元に巻いており、「本当は首を失っているのでは」という噂の原因になっている。出身は共和国首都リベルテ・エト・エガリテ<ref name="電撃文庫MAGAZINE_Vol.59">{{Cite book|author=安里アサト|title=電撃文庫MAGAZINE Vol.59:161ページ|date=2017-12-09|year=|accessdate=2018-07-04|publisher=株式会社KADOKAWA}}</ref>で、アネットとは隣に住む幼馴染だった。しかし、幼い頃に強制収容所に送られ、そこで過酷な生活を送るうちに共和国在住時のことはほとんど忘れてしまっている。
: 共和国に渡った旧ギアーデ帝国代々の武門であるノウゼン家の両親を持ち、帝国貴族階級特有となる黒系種(アクィラ)と赤系種(ルベラ)貴種である夜黒種(オニクス)と焔紅種(パイロープ)の混血。両親と兄に可愛がられたため幼少期は優しく甘えたがりな性格だった。レギオンの侵攻と共にエイティシックスとして強制収容所に送られ、両親が戦死した後は収容所内の教会で白系種の神父に育てられ、シンの未来を憂う彼より戦い方や生き残術を学ぶ。母が死亡した時に些細な行き違いから兄のレイに首を絞められ、首に消えない傷跡を負う。のちにレイも戦死するとそれを機にシンも兵役に就き、以来4年以上戦場を生き延びて多くの仲間の死を見送ってきた。所属する部隊が次々に全滅する中を生き残ったため後述の異能と合わせて「死神」の異名を持つ。とあるきっかけから戦死者の機体の金属片に名前を刻む習慣を始め、仲間たちからは「我らが死神」と慕われるようになる。シンのジャガーノートには五七六名もの戦死者の機体の金属片が積まれていた。
: ギアーデ連邦への亡命を成し遂げた2巻以降では、特別士官学校を経て当初レギンレイヴの運用試験を行うノルトリヒト戦隊に所属し、第86独立機動打撃群の設立後は戦隊総隊長兼本部付戦隊スピアヘッドの戦隊長を務める。階級は[[少尉]]→[[中尉]]→[[大尉]]。
: 足音を消して歩く癖は一族特有のもの。日常生活全般で雑なせいか料理が下手で、戦隊では料理当番から外されていた。常に響く亡霊の声から意識を逸らすため暇な時はよく読書をしており、小説から哲学書まであらゆる書籍を読み漁る濫読家。
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; ヴラディレーナ・ミリーゼ
: 声 - [[長谷川育美]]{{R|STAFF&CAST}}
: 本作のヒロイン{{R|animehack110813}}。愛称は'''レーナ'''。共和国軍人で、弱冠16歳で[[少佐]]に上り詰めたエリート{{Sfn|小説第1巻|loc=巻頭}}。誕生日は7月12日。共和国第1区出身、元貴族階級の名家ミリーゼ家の令嬢で白系種(アルバ)の貴種である白銀種(セレナ)の純血。純血であるため白銀種が持つ「カリスマの発揮」の異能を所持する可能性があるが、他の貴種の登人物達と違い今の所明確にそうあると分かる描写は無い。遭難しだ、情報の分析や洞察力非常に長けており、限られた情報からでもレギオンの進軍経路を寸分の狂いもなく予測するなどといった驚異的な能力<ref>驚異的な頭脳を発揮する「紫晶」の異能を持つロア=グレキア連合王国第5王子ヴィクトール・ナローシッをして化け物と言わしめた。</ref>を見せているため、これが異能由来によるものである可能性はある。共和国の差別政策に反対していた父の影響を受け、戦場で遭難した時に86の青年ショーレイに助けられた経験もあって彼らり、エイティシックスへの迫害に心を痛めている。シン達スピアヘッド戦隊との一時の別れとなった特別偵察任務の後は、命令違反の罪{{Efn2|86の任務に対して許可されてない共和国軍迎撃砲を使った支援行為}}で大尉に降格処分させられるが、後任となるエイティシックス達と協同して大攻勢への準備を続けていた。この時期の苛烈な指揮ぶりから「鮮血女王」(ブラッディレジーナ)の異名を取る。
: 共和国解放後はギアーデ連邦主導の合同作戦に共和国軍の客員士官として志願連邦軍に派遣されることとなり、[[大佐]]に昇進し第86独立機動打撃群の作戦指揮官を務める。
: 再会後、シンを異性として意識しているような描写が度々見受けられたが、一向に仲が進展せず原作7巻でようやく結ばれる。だがその後どう振る舞っていいか分からず逃げ回るなど、マイペースで滅多に物事に動じないシンをも振り回すほどの狼狽えぶりを見せた。
: 容姿が優れており、作中で白雪の美貌はガラス細工の繊細さ、繻子の髪と長い睫毛にけぶる同じ色の大きな瞳といった描写がされている。スタイルも良く、Twitterでの作者への質問の回答によると、作中比較ではシデン、クレナに続く三番目のバストサイズの持ち主。[[ガーターベルト]]を愛用している設定だが、理由は作者がガーターベルト好きのため{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=54}}。映画『[[ブラックホーク・ダウン]]』のガリソン将軍がモチーフの一部になっている{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=55}}。
: 『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2019年版で2位{{Sfnp|このラノ2019|2018|p=90}}、2020年版・2023年版で共に10位を獲得している{{Sfnp|このラノ2020|2019|p=88}}{{Sfnp|このラノ2023|2022|p=91}}。
; フレデリカ・ローゼンフォルト(本名:アウグスタ・フレデリカ・アデルアドラー)
: 声 - [[久野美咲]]{{R|STAFF&CAST}}
: シンたちがギアーデ連邦で出会った少女{{Sfn|小説第2巻|loc=巻頭}}。小説2巻時点で9歳 <ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1157693213232128000?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>(直後に10歳)。ギアーデ帝国最後の[[女帝]]で{{Sfn|小説第2巻|p=158}}、シン達と同様に連邦の暫定大統領エルンストが保護者となっている。
: シンと同じく夜黒種と焔紅種の混血であり、帝室の血を継ぐものとして見知った者の現在と過去を覗き見る異能を代々受け継いでいる。幼い容姿に見合わず古風な喋り方をするませた少女だが、シンからは妹扱いされている。
: 旧ノルトリヒト戦隊、後の第86独立機動打撃群のマスコット{{Efn2|連邦が帝政のころに始まった風習で、今なお軍の一部に残る。幼い少女を部隊に加えて共に生活させ、庇護欲を以て兵士の逃亡を防ぐ目的の言わば人質である。}}でもあり、異能を用いて管制補佐を務める。
 
=== エイティシックス ===
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; クジョー・ニコ
: 声 - [[村田太志]]{{R|STAFF&CAST}}
: シンの3歳年上<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160182925435887616?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。第4小隊隊員。ミナの死亡によって落ち込んだ部隊を盛り上げるために「お月見」を提案したが、それが嵐で中止となった日の出撃で自走地雷によって爆死。3人目の死者である。この時の逸話を描いた外伝「トリアージ・ブラックタグのありふれた日常」は彼の視点から語られる<ref>{{Cite web|和書|url=https://kakuyomu.jp/works/1177354054885551439/episodes/1177354054885591089|title=トリアージ・ブラックタグのありふれた日常(後)|accessdate=2019-09-16|publisher=カクヨム}}</ref>。パーソナルネームは'''シリウス'''
; カイエ・タニヤ
: 声 - [[白石晴香]]{{R|STAFF&CAST}}
: 少年のような口調で話す気さくな少女。第4小隊隊長。4月7日生まれ<ref>{{Cite book|author=安里アサト|title=電撃文庫MAGAZINE Vol.61:80ページ|date=2018-04-10|year=|accessdate=2018-07-04|publisher=株式会社KADOKAWA}}</ref>、階級は少尉。小説1巻時点で18歳{{R|Twitter1060178552576851969}}。戦車型によって機体を蹴り潰され死亡。スピアヘッド戦隊としては4人目の戦死者だが、レーナが着任してからは初の戦死者となっている。死体は砲撃で機体ごと破壊されるも、蹴り潰された際に切断された頭部が機外へ飛び出しており黒羊の素材として持ち去られた。その後も幾度と無く「黒羊」としてシンたちの前に現れ、星暦2150年4月の共和国北域奪還作戦では近接猟兵型として対峙し図らずもシンの助けとなった。パーソナルネームは'''キルシュブリューテ'''。
; トーマ・ソービ
: 声 - [[福原かつみ]]
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==== 戦隊名不明 ====
; エイジュ・ヌナト
: シンが従軍してから1年経った頃に所属していた戦隊の戦隊長で金髪朱瞳の朱緋種の青年。階級は大尉。シンのパーソナルネームとして'''バーレイグ'''を提案し、その後死亡している。死体の行方は定かではない。本編中ではロア=グレキア連合王国での作戦中に後方指揮を行う「羊飼い」として登場する。
; セーヤ
: エイジュと同じ戦隊整備班長。銀に近い金髪と紫の目を持つ。シンを除き、同級生だったエイジュ含め所属部隊が突然全滅したために当てつけで「アンダーテイカー(葬儀屋)」というパーソナルネームを提案したが、シンはそれを「相応しい」と受け入れ今に至る。また、本編には登場していないものの機動打撃群で整備クルーを務めている<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160912187990265856?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。
 
==== 東部戦線第27戦区第1戦隊“バイオネット” ====
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: サイキが登場した番外編"Undertaker"は原作第1巻の開幕に繋がる構成になっている。
 
==== ギアーデ連邦軍第86独立機動打撃群(ストライク・パッケージ) ====
===== 第1機甲グループ =====
 
====== 本部付戦隊“スピアヘッド” ======
; ライデン・シュガ
: 声 - [[山下誠一郎]]{{R|STAFF&CAST}}
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: グレンと同じく、アンダーテイカー機付の整備クルー。階級は[[伍長]]。シンの10歳年上。「わたくし」が一人称の女性で、青玉種純血の金髪と空色の瞳を持つ。彼女も以前はシンと同部隊の整備クルーで、部隊移動時にファイドがシンに付いていく手助けをした。グレンと同様に本編は6巻が初登場である。
 
====== 本部直衛戦隊“ブリジンガメン” ======
元「女王の家臣団{{Efn2|シンたちが特別偵察に向かった後に構成された隊}}」。
 
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:摩天貝楼拠点攻略作戦で貝楼の崩壊に巻き込まれて死亡したが、海に沈んだ死体の頭部を鹵獲され「羊飼い」となった。
 
====== 第3戦隊“ノルトリヒト” ======
; ベルント・ベルノルト
: 声 - [[山本格]]{{R|allcinema377672}}
: 連邦軍でのシンたちの部下で、旧戦闘属領民(ヴァルグス){{Efn2|帝国に帰順しない民のことで、免税特権と食料配給を対価に戦争の度に駆り出される。}} 。40代<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160185859963965442?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>の熟練の[[傭兵]]。元旧ノルトリヒト戦隊の隊員。階級は[[軍曹]]→[[曹長]]。
 
====== 第4戦隊“サンダーボルト” ======
; ユート・クロウ
: 戦隊長。赤系種の無口で無感情な少年。
: 摩天貝楼拠点攻略作戦で電磁砲艦型の砲身に吹き飛ばされ、多数の骨折や外傷性の気胸などの重症を負ったものの奇跡的な生還を果たした。
 
====== 第5部隊“リュカオン” ======
; レキ・ミチヒ
: リュカオン戦隊長。階級は少尉。登場時点で17歳<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/bunko_dengeki/status/1063426151383613440?s=19|title=電撃文庫Twitter企画:86の質問 38/86|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。東方黒種で黒髪黒目、象牙色の肌を持つ。語尾が「なのです」で終わる特徴的な口調で話す。パーソナルネームは'''ファリアン'''。
 
====== 第6戦隊“ファランクス” ======
; タイガ・アスハ
: 戦隊長。階級は少尉。共和国北域奪還作戦中はアネットの護衛を務めており、突如現れた高機動型によって全滅させられた。
 
====== 第7隊“クレイモア” ======
; リト・オリヤ
: 戦隊長。瑪瑙色の髪と目を持つ<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160564734787117056?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。シンとライデンと同じ部隊だったことがあり、共和国北域奪還作戦前に2年越しの再会を果たす。思っていることを考えなしに口にする癖がある。
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; ジェローム・カールシュタール
: 声 - [[三上哲]]{{R|STAFF&CAST}}
:レーナの父の友人。階級は[[准将]]。50代の白銀種<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1158735940963033088?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。良識を持つ人物ではあるが、人種差別政策を行う故国に絶望と諦観を抱いており、現状を変えようとはしていない。理想を捨てないレーナに対しては度々厳しい言葉をかける
: レギオンの大攻勢に際しても理想を捨てず最後まで抗おうとするレーナに厳しい言葉を告げるが自身は時間稼ぎのために歩兵部隊を率いて迎撃へ向かい戦死した。その戦場にて、変わり果てたヴァーツラフとの再会を果たしていた。
; レフ・アルドレヒト
: 声 - [[楠大典]]{{R|STAFF&CAST}}
: 東部戦線第1戦区第1防衛戦隊「スピアヘッド戦隊の整備班長。階級は中尉。白髪混じりの黒髪にサングラスをかけている。髪を染めているが実は白系種であり、サングラスは白瞳を隠すためのもの。陽金種の妻とその娘の市民権を取り戻すために兵役に志願したが、負傷して前線を離れている間に妻と娘は戦死してしまった。大攻勢の際にプロセッサー達を逃がすため仲間の整備クルー達と共にレギオンを足止めし戦死した<ref>{{Cite book|author=安里アサト|title=電撃文庫MAGAZINE Vol.63:115ページ|date=2018-08-09|year=|accessdate=2018-08-11|publisher=株式会社KADOKAWA}}</ref>。
: 基地陥落時に自決しようとするも家族を殺した共和国への憎悪を抑え切れず、レギオンの首狩りを受け入れ「羊飼い」となっており、第二次大攻勢で共和国への復讐を望む元エイティシックスの「羊飼い」達と共に85行政区へ侵攻する。
; ヴァーツラフ・ミリーゼ
: 声 - [[てらそままさき]]
: レーナの父。階級は大佐。共和国正規軍の数少ない生き残りで、有色種の強制収容に強く反対していた一人である。強制収用の際も徴収兵の蛮行を制止し、幼いクレナとその姉を助けていた。当時10歳だったレーナに戦場を見せるために偵察機(アニメ版ではヘリコプター)を85行政区外へ飛ばした際、対空自走砲型によって撃墜され死亡した。その遺体はレギオンに回収されており、レギオンを束ねる上位指揮官機'''ノゥ・フェイス'''と化していた
; マルガレータ・ミリーゼ
: レーナの母。白銀種。共和国市民の例にたがわずエイティシックスを忌避している。戦死した夫と同じ目に合って欲しくないという親心から、レーナには度々軍を辞めるように求める。大攻勢の際、戦車型に潰されそうになった子供を庇って死亡した。
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: シンの兄。愛称は'''レイ'''。容姿はシンとは正反対で赤毛と黒目、眼鏡を掛けた温厚な青年。年の離れた弟のシンを溺愛していたが、母の戦死に激情を抑えきれず、やり場のない怒りをシンにぶつけてしまう。撃墜された偵察機から生き残ったレーナを助けたことがある。1巻の5年前(2143年)の冬に東部戦線で戦死しているが、その脳は「羊飼い」として重戦車型に組み込まれていた。パーソナルネームは'''デュラハン'''。使用していたパーソナルマークは首の無い骸骨の騎士。幼少期のシンのお気に入りだった絵本に登場する主人公がモデルになっており、剣をシャベルに変えてシンが引き継いだ。
; イヴォーヌ・プリムヴェール
: 共和国暫定政府内の補佐官<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160566660828282884?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>で、その内部組織の聖マグノリア純血純白憂国騎士団首領である白系種の女性。ギアーデ連邦によりエイティシックスが保護された後も有色種への差別姿勢を貫き、共和国内で地位を確立する。
 
=== ギアーデ連邦 ===
; エルンスト・ツィマーマン
: 声 - [[内田夕夜]]{{R|STAFF&CAST}}
: ギアーデ連邦の暫定大統領。連邦軍最高司令官を兼ねる。階級は[[元帥]]。小説3巻時点で50代<ref name="Twitter1060175696104833024">{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/bunko_dengeki/status/1060175696104833024?s=19|title=電撃文庫Twitter企画:86の質問 32/86|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。10年前の市民革命の英雄であり、市民の支持を一身に集めている。大量生産品のスーツを常に身に着けている。
: ギアーデ連邦にたどり着いたシンたちの保護者となる。生まれなかった自分の子供をシン達に重ねている節があり、以前から保護していたフレデリカも含め子供らを守ろうとする気持ちは強い。普段は温和かつお茶目な中年紳士だが、その本質は「火龍」と表現される革命家でありかなりの理想主義者。高尚な理想の実現を本気で信じており、普遍的な正義や平等を実現できないなら人類は滅ぶべきだんでしまえばいいという、ある種狂気的な信念を抱ている。小説3巻時点で50代である<ref name="Twitter1060175696104833024">{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/bunko_dengeki/status/1060175696104833024?s=19|title=電撃文庫Twitter企画:86の質問 32/86|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>
; フレデリカ・ローゼンフォルト / アウグスタ・フレデリカ・アデルアドラー
: 声 - [[久野美咲]]{{R|STAFF&CAST}}
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: フレデリカの近衛騎士だった青年。愛称は'''キリ'''。シンの6歳年上<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/Asakura_Toru/status/1160185233309757441?s=19|title=作者によるツイート|accessdate=2019-09-16|publisher=Twitter}}</ref>。シンの遠縁にあたる{{Efn2|シンの両親はギアーデ帝国出身。}}。
: 革命勃発後の6年にも及ぶ内戦で正気を失っていき、フレデリカ処刑の発表を聞き連邦を憎悪したまま「羊飼い」として電磁加速砲型に取り込まれてしまう。近親者としてシンに同族嫌悪に近い執着を抱く。レギオンとしてのコールサインは'''ペイル・ライダー'''。
:  電磁加速砲型撃破作戦にてシン達スピアヘッド戦隊との死闘を繰り広げた末に機能停止に追い込まれ、シンを巻き添えに自爆する。
; ゼレーネ・ビルケンバウム
: 旧ギアーデ帝国帝立軍事研究所に努め、自律兵器の研究に携わっていた天才科学者。階級は少佐。公開ネット上にアップロードされていたマリアーナ・モデルをほぼ独力で改良し、レギオンの制御系を作り上げた。
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=== ロア=グレキア連合王国 ===
; ヴィークトル・イディナローク
: ロア=グレキア連合王国第5王子。愛称は'''ヴィーカ'''。レギオン側識別名「フヴェズルング」。18歳という若さで南方方面軍総司令官を務める。階級は[[中佐]]。イディナローク王家に代々伝わる「紫晶」の異能を継ぎ、驚異的な頭脳と引き換えに倫理観の欠如という弊害を負っている。母の死後、母の人格を再現する目的で彼女の脳から人工知能「マリアーナ・モデル」を作成する。
: レギオンとの開戦後は王族の倣いとして従軍するが、初陣で赴いた前哨基地で幼馴染のレルヒェリートが自らをかばって戦死してしまう。彼女との最後の約束を守るため、その脳から最初の「シリン」となるレルヒェを作成。以後は「シリン」の製造を行いその部隊を指揮している。戦場に出る際のパーソナルネームは'''ガデューカ'''。指揮官用に通信機能を強化したバルシュカ・マトゥシュカを駆り、「シリン」の指揮をしつつAI補助が前提のマルチロックオンシステムをマニュアルで操る精鋭オペレーターとして戦う。
; ザファル・イディナローク
: 声 - [[水中雅章]]
: ロア=グレキア連合王国第1王子、連合王国軍総司令官。階級は[[大将]]。10歳離れたヴィーカを気にかけている。幼少期のヴィーカが子猫の眼球をくり抜いた事件をきっかけに彼がそれ以上人の道を踏み外さぬように矯正を図り、価値観の違いを理解した上で家族として受け入れている。隻眼の猫は現在も居室で飼われている<ref>{{Cite book|author=安里 アサト|title=電撃文庫MAGAZINE 2018年11月号:68ページ|date=2018-10-10|publisher=株式会社KADOKAWA}}</ref>。ヴィーカが第86機動打撃群に合流した際はレーナに「ヴィーカに許可してはいけないことリスト」を渡した。
; レルヒェ
: 「シリン」一番機。パーソナルネームは'''チャイカ'''。時々空気の読めない発言をする7歳児。脳構造のオリジナルは戦死したヴィーカの幼馴染レルヒェリート、ヴィーカの思い入れから彼女のみデータのバックアップが存在しない。
; スヴェトラーナ・イディナローク
: ロア=グレキア国王の7つ上の姉でヴィーカの伯母に当たる。国王をファーストネームで呼ぶことのできる唯一の人物。