「森田三郎 (自然保護運動家)」の版間の差分

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{{Otheruses|'''自然保護運動家の森田三郎'''|その他の森田三郎|森田三郎 (曖昧さ回避)}}

'''森田 三郎'''（もりた さぶろう、[[1945年]]〈[[昭和]]20年〉[[7月7日]] - [[2021年]]〈[[令和]]3年〉[[11月56日]]）は、昭和後期から[[平成]]にかけての自然保護運動家<ref name=":1">{{Kotobank|1=森田三郎|2=デジタル版 日本人名大辞典+Plus|3=森田三郎(3)}}</ref>。[[千葉県]]出身。[[谷津干潟]]の保護運動に尽力した。

== 生涯 ==

[[船橋市]]の海岸近くで育ち、幼い頃から干潟で泥だらけになるほど遊んだという<ref name=":2">{{Cite news|url= https://www.asahi.com/articles/ASPDR76RBPDQUDCB009.html|title=国内有数の渡来地、谷津干潟の保存に尽力　環境活動家・森田三郎さん|accessdate=2025-3-25}}</ref>。昭和49年（[[1974年]]）には[[市川市]]でタクシー運転手や新聞配達をしていた<ref name=":1" /><ref name=":2" />。新聞配達の際に森田が久しぶりに見た干潟は、埋め立てが進んで住宅地などに囲まれおり、さらにその少ない面積の干潟にすら家庭ゴミ、流木が山積して異臭を放っていた<ref name=":2" />。森田は新聞配達が終わると、1人でゴミを拾い、冷蔵庫や自動車といった粗大ゴミにはロープをくくりつけて泥から引っ張り上げるなどした<ref name=":2" />。しかし、地域住民は異臭に悩んでいたため、埋め立てを望む者が多かった<ref name=":2" />。[[行政]]からはゴミの回収を拒否され、干潟から引き上げて土手に置いてあったゴミも住民には嫌がられ、森田が自ら置いた投書箱である「干潟通信箱」には批判的な意見ばかりが集まった<ref name=":2" />。

森田は「谷津干潟愛護研究会」を設立し、元々埋め立てに反対運動を起こしていた「千葉の干潟を守る会」や「野鳥の会」などと連携して活動を開始した<ref name=":2" />。昭和51年（[[1976年]]）、[[習志野市]]議会は干潟の保存を否決した<ref name=":2" />。それでも森田らは諦めずに、ゴミを市役所に持ち込んで回収を直談判し続け、干潟の重要性を訴える活動を続けた<ref name=":2" />。森田が1人でゴミ拾いを始めてから5年経った昭和54年（[[1979年]]）、初めて地元の主婦がゴミ拾いを手伝うようになった<ref name=":2" />。

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森田は周囲の後押しから政治の世界へと進み、昭和62年（[[1987年]]）に習志野市議選でトップ当選をした<ref name=":2" />。平成元年（[[1989年]]）、森田は[[吉川英治文化賞]]を受賞<ref name=":1" />。その後、市議3期、県議2期を平成19年（[[2007年]]）まで務めた<ref name=":2" />。その間の平成5年（[[1993年]]）、谷津干潟はシギ・チドリ類の国内有数の渡来地として[[ラムサール条約]]に登録された<ref name=":1" /><ref name=":2" />。

令和3年（2021年）11月56日、死去<ref name=":3">{{Cite newsweb|url= https://subumorita.jimdofree.com/|title=森田三郎 - 　谷津干潟への想い|accessdate=2025-3-25}}</ref>。

== エピソード ==