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{{ホール概要
[[画像:山形テルサ.jpg|thumb|300px|山形テルサ(2006年8月撮影)]]
|名称 = 山形テルサ
'''山形勤労者総合福祉センター 山形テルサ'''(やまがたきんろうしゃそうごうふくしセンター やまがたテルサ、''Yamagata Terrsa'')は、[[山形県]][[山形市]]にある複合施設で、[[コンサートホール]]「山形テルサホール」、多目的小ホール「アプローズ」のほか、リハーサル室、研修室、会議室、交流室、[[レストラン]]、[[スポーツクラブ|フィットネスクラブ]]、[[ハローワーク]]、[[独立行政法人]][[雇用・能力開発機構]]事務所を擁する。[[JR]][[山形駅]]西口に、[[2001年]][[4月1日]]に開館した。[[山形市]]が管理と運営を行っている。
| 外国語名称 = YAMAGATA TERRSA
|画像 = 画像:Yamagata Terrsa.jpg
|画像説明=山形テルサ
|地図 = {{Location map|Japan Yamagata city#Japan Yamagata|float=center}}
|通称 =
|正式名称=山形テルサ<ref>[https://en3-jg.d1-law.com/yamagata/d1w_reiki/H415901010029/H415901010029.html 山形テルサ条例]</ref>
|旧名称=山形勤労者総合福祉センター
|完成年= 2001
|完成月= 3
|完成日= 22
|開館年= 2001
|開館月= 4
|開館日= 1
|開館公演 = アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)、[[黒岩英臣]]指揮 [[山形交響楽団]]による演奏会([[2001年]][[5月22日]])
|収容人数 = 約1,500
|客席 = テルサホール 806名<br />アプローズ 400名
|延床面積 = 約14,600
|設備 = [[コンサートホール]]、多目的小ホール、リハーサル室、会議室、[[レストラン]]、[[スポーツクラブ|フィットネスクラブ]]、[[ハローワーク]] 等
|用途 = コンサート、各種音楽大会、各種式典、録音、中継、会議等
| 運営 = 一般財団法人山形市都市振興公社
| 郵便番号 = 990-0828
|所在地 = [[山形県]][[山形市]]双葉町1-2-3
|アクセス = [[東日本旅客鉄道|JR]][[山形駅]]西口より徒歩約5分
| 最寄駅 = [[東日本旅客鉄道|JR]][[山形新幹線]]・[[奥羽本線]]「[[山形駅]]」下車徒歩10分
| 最寄バス停 =
| 最寄IC = [[東北自動車道]]「[[山形中央IC]]」下車
|サイト = [http://www.yamagataterrsa.or.jp/ 山形テルサ]
| 緯度度 = 38 | 緯度分 = 14 | 緯度秒 = 50 | N(北緯)及びS(南緯) = N
| 経度度 = 140 |経度分 = 19 | 経度秒 = 28.2 | E(東経)及びW(西経) = E
| 地図国コード = JP
| 外部リンク = [http://www.yamagataterrsa.or.jp/ 山形テルサ]
| 特記事項 =設計監理 現代建築研究所・[[伊藤喜三郎建築研究所]]・本間利雄設計事務所共同企業体<br />建築施工 [[大林組]]・[[淺沼組]]・千歳建設共同企業体<br />劇場計画 シアターワークショップ<br />音響設計・監理・測定 [[永田音響設計]]
}}
[[画像:山形テルサホール.jpg|thumb|250px|right|テルサホール]]
'''山形テルサ'''(やまがたテルサ、[[英語|英称]]:''Yamagata Terrsa'')は、[[山形県]][[山形市]]にある山形市立の[[コンサートホール]]。
 
== 概要 ==
山形駅に近いため、[[列車]]の[[騒音]]・[[振動]]に対しては非常に厳密な対策がなされ、山形テルサ施設内での騒音や振動は全くない状態となっている。
山形市内にはコンサートが開催できる主な会場として、山形駅から1.5km圏内に[[山形県県民会館]](2019年11月30日閉館)、[[山形市民会館]]があるが、いずれも[[多目的ホール]]であり、音響的にもあまり優れたホールとは言えないため、[[コンサートホール]]が熱望されていた。その結果、音響を重視した本格的なコンサートホールとして山形テルサが計画された。
 
当初計画では、「山形ニュータウン[[蔵王みはらしの丘]]」における中核施設として建設が予定されていた。しかし、山形市とともに整備を進める[[雇用促進事業団]]が国の[[特殊法人]]合理化策の一環で[[2001年]](平成13年)9月末で廃止されることが決定したため、急きょ建設地が[[東日本旅客鉄道|JR]][[山形駅]]西口の再開発区域(山形駅西[[土地区画整理事業]]Bブロック)に変更され<ref>「再開発の事例2 山形駅周辺地区 先導的施設 西口新都心ビルを建設中」『住まいとまち』1999年3月号</ref><ref>「佐藤幸次郎・山形市長ら出席し起工式」『毎日新聞』山形版 1999年5月25日</ref>、[[2001年]](平成13年)4月1日に開館した。
山形テルサホールは、[[山形交響楽団]]が本拠地としている。
 
運営に関しては雇用促進事業団が県に、県が市に、市が山形市開発公社に委託する方式が執られていたが<ref>「勤労者福祉センター管理運営引き受け 山形市開発公社」『毎日新聞』山形版 1999年11月2日</ref>、[[2004年]](平成16年)4月1日、市に施設が[[譲渡]]されたことに伴い、直接管理運営となり、14年4月1日からは[[指定管理者]]制度を導入している。
==施設==
[[画像:山形テルサホール.jpg|thumb|200px|山形テルサホール]]
*コンサートホール「山形テルサホール」
:定員806名(車椅子スペース5席有)。[[コンサートホール#形状による分類|シューボックス型]]を基本とし、[[舞台]]はオープンステージである。座席は2階席まであり、2階席ではサイドバルコニーの[[特別席|ロイヤルボックス]]席を備える。音楽コンサートのみならず、講演会や式典などにも利用されている。1階席前面3列は取り外すことが可能で、[[オーケストラピット]]を構成することができる。
*多目的小ホール「アプローズ」
:定員400名。座席の有無やステージ形式、場の分割など空間を自由にカスタマイズすることが可能なため、音楽コンサート、講演会、学会、ダンスパーティーなど幅広い用途で使用されている。
*リハーサル室
:本番前のリハーサルのほか、ミニコンサート、展示会、講演会の会場として、また軽運動の場としても使用されている。
*交流室・研修室・会議室
:ダンス、[[エアロビクス]]、音楽練習、会議、パーティー、展示会、講演会などで利用されている。
*レストランテルサ
*テルサフィットネスクラブ
*ハローワークやまがたAL(エール)
*山形高齢雇用就業支援コーナー
*独立行政法人雇用・能力開発機構旧山形センター事務所
 
テルサホールは、[[山形交響楽団]]が本拠地とし、プロアーティストによる演奏会が数多く行われている。また、学校や団体、企業等の各種演奏会・講演会・式典・会議、各種コンテスト、コンサートの[[録音]]・中継など、年間にわたって多くの人々に幅広く利用されている。
==計画・設計・建築施工==
*<tt>計        画</tt> - 雇用促進事業団(現 独立行政法人雇用・能力開発機構)と山形市共同
*<tt>設  計  監  理</tt> - 現代・伊藤・本間設計監理共同企業体
*<tt>建  築  施  工</tt> - 大林・淺沼・千歳建設共同企業体
*<tt>劇  場  計  画</tt> - シアターワークショップ
*<tt>音響設計・監理・測定</tt> - (株)永田音響設計
 
==沿革= 譲渡 ===
山形テルサは、[[独立行政法人]][[雇用・能力開発機構]]が各地に建設してきた、一連の[[勤労者福祉施設]]の最後の施設である。国が[[雇用保険]]料(事業主負担分のみ。[[労働者]]が納めた保険料は使われていない)を使って全国各地に建設してきた数々の建築物が運営上の採算性の悪さから、地元自治体に対して安い価格で譲渡されていることが日本国内で全国的な問題となっており、山形テルサも雇用保険料約41億円(総工費は約71億円。残りの約30億円は山形市が出資)を投じて建設されたが、完成してまもなくして市に約8,800万円で譲渡されたことが、全国ニュースに取り上げられた。
[[画像:Yamagata Prefectural Civic Hall.jpg|thumb|170px|[[山形県県民会館]]]]
[[画像:Yamagata Civic Hall.JPG|thumb|170px|[[山形市民会館]]]]
[[Image:Kajō Central.jpg|thumb|170px|[[霞城セントラル]]]]
[[Image:Yamagata Station.jpg|thumb|170px|[[山形駅]]]]
[[山形市]]内にはコンサートが開催できる主な会場として、[[山形駅]]から1.5km圏内に[[山形県県民会館]]、[[山形市民会館]]があるが、いずれも[[多目的ホール]]であり音響的にもあまり優れたホールとは言えないため、[[コンサートホール]]が熱望されていた。その結果、音響を重視した本格的なコンサートホールとして山形テルサが計画されたのである。(山形テルサホールは全国の勤労者総合福祉施設(テルサ)の中で唯一、音響面を最重要視したホールとなった。)
 
== 施設 ==
[[山形県県民会館]]の老朽化のため、また、[[霞城セントラル]](官民複合型ビル)・山形テルサとの連携により、山形駅西地区の活性化を図るために、[[山形県]]が単独で2,000席程度の[[多目的ホール]]「新県民文化施設(仮称)」を山形駅西地区に建設する計画が[[1992年]]に立てられた。[[1995年]]に基本計画策定、[[2002年]]に基本設計の修正、[[2003年|2003]]~[[2004年|04年]]には財源調達方法等の検討、用地買収の完了など、新県民会館建設の動きはかなり具体化されていたが、県財政が逼迫したため、[[山形県]]は[[2005年|平成17年度]][[補正予算]]発表時に計画の凍結を表明、現山形県県民会館の継続運用を発表した。しかし、現在も山形テルサ付近には広大な空き地があり、景観的にも採算的にも合わないため、山形駅西地区の再開発が地元[[自治体]]の課題となっている。なお、[[山形市]]は[[2006年|平成18年度]]中に山形駅西地区の整備事業を完了させる予定であるが、県に対しての施設建設の請願は、今後も続けていく見通しである。新県民会館建設計画の凍結により、山形市内で音響的に優れたホールは今も、山形テルサホールのみという状況が続いている。県側は、県財政の状況が好転した場合、計画の再検討をするとしている。
* コンサートホール「テルサホール」
*: 定員806名(車椅子スペース5席有)。[[コンサートホール#形状による分類|シューボックス型]]を基本とし、[[舞台]]はオープンステージである。座席は2階席まであり、2階席ではサイドバルコニーの[[特別席|ロイヤルボックス]]席を備える。音楽コンサートのみならず、講演会や式典などにも利用されている。1階席前面3列は取り外すことが可能で、[[オーケストラピット]]を構成することができる。
* 多目的小ホール「アプローズ」
*: 定員400名。座席の有無やステージ形式、場の分割など空間を自由にカスタマイズすることが可能なため、音楽コンサート、講演会、学会、ダンスパーティーなど幅広い用途で使用されている。
* リハーサル室
*: 本番前のリハーサルのほか、ミニコンサート、展示会、講演会の会場として、また軽運動の場としても使用されている。
* 交流室・研修室・会議室
*: ダンス、[[エアロビクス]]、音楽練習、会議、パーティー、展示会、講演会などで利用されている。
* テルサレストラン シロー絵夢
* トータル・ジョブサポート山形(山形県・ハローワーク共同就職支援センター山形)
* [[ハローワーク]]プラザやまがた
* 山形県若者就職支援センター山形プラザ
* 山形県求職者総合支援センター
* 公益社団法人山形市シルバー人材センター
 
== アクセス ==
山形テルサは、[[独立行政法人]][[雇用・能力開発機構]]が各地に建設してきた、一連の勤労者総合福祉施設(テルサ)の、最後の施設である。[[日本国|国]]が勤労者の[[雇用保険]]料を使って全国各地に建設してきた数々の建築物が運営上の採算性の悪さから、地元[[地方自治体|自治体]]に対して安い価格で譲渡されていることが日本国内で全国的な問題となっており、山形テルサも[[雇用保険]]料約41億円(総工費は約71億円。残りの約30億円は[[山形市]]が出資)を投じて建設されたが、完成してまもなくして[[山形市]]に約8,800万円で譲渡されたことが、全国ニュースに取り上げられた程であった。
* [[東日本旅客鉄道|JR]][[山形駅]]西口から徒歩約5分
* [[山形自動車道|山形道]] [[山形蔵王インターチェンジ|山形蔵王IC]]・[[東北中央自動車道|東北中央道]] [[山形中央インターチェンジ|山形中央IC]]から車で約15分
* [[山形空港]]から車で約40分。空港から山形駅までの連絡バス有
 
== 脚注 ==
また、山形テルサのメイン施設であるテルサホールのキャパシティーが806名と中規模であり、様々な大きな音楽大会や演奏会等の会場としては使用することができず、開催者側では集客規模の点から、約1,500人収容の[[山形県県民会館]]や約1,200人収容の[[山形市民会館]]に流れてしまう傾向もある。しかし、[[山形駅]]からの抜群のアクセスのよさや、[[山形県]][[村山地方|村山地区]]では唯一、最新且つ最高品質の[[音響学|音響]]設備・[[照明]]設備・完全[[バリアフリー]]を施した音響・[[福祉]]面重視の近代的ホールということが評価され、これまで山形にはあまり来ることのなかった国内外のトップアーティストによる公演が盛んになったということも事実である。
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<references/>
 
== 外部リンク ==
現在、山形テルサではプロアーティストによる演奏会が数多く行われており、また、学校や団体、企業等の各種演奏会・講演会・式典・会議、各種コンテスト、コンサートの[[録音]]・中継など、年間にわたって多くの人々に幅広く利用されている。更に[[山形県]]の[[確定申告]]会場としても指定されている。山形テルサ完成による、地元への強い文化的貢献と、将来への展望が大きく広がったことは大変有意義なことである。
* [https://yamagataterrsa.or.jp/ 山形テルサ]
 
{{DEFAULTSORT:やまかたてるさ}}
==所在地とアクセス==
[[Category:日本のコンサートホール]]
山形県山形市双葉町1-2-3
[[Category:山形県のホール]]
*[[JR]][[山形駅]]西口から徒歩約5分
[[Category:山形県のコンサート会場]]
*[[山形蔵王インターチェンジ|山形蔵王IC]]から車で約15分
[[Category:山形市の建築物]]
*[[山形空港]]から車で約40分。空港から山形駅までの連絡バス有
[[Category:2001年竣工の日本の建築物]]
[[Category:2001年開業の施設]]
 
[[Category:山形駅]]
==外部リンク==
*[http://www.yamagataterrsa.or.jp/ 山形テルサ公式ホームページ]
*[http://www.nagata.co.jp/news/news0105.htm/ 永田音響設計News 山形テルサ]
 
[[Category:ホール|やまかたてるさ]]
[[Category:山形県の建築物・観光名所|やまかたてるさ]]
[[Category:山形市|やまかたてるさ]]