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{{Otheruses|2015年4月より「近畿日本鉄道株式会社」と称している会社法人および旧社から継承した近畿日本鉄道の各事業|1944年6月から2015年3月まで「近畿日本鉄道株式会社」と称していた会社法人|近鉄グループホールディングス}}
{{Pathnav|近鉄グループホールディングス|frame=1}}
{{出典の明記|date=2017年1月}}
{{基礎情報 会社
| 社名 = 近畿日本鉄道株式会社
| 英文社名 = Kintetsu
| ロゴ =
| ロゴサイズ = 250px
| 画像 = 近鉄本社ビル_2022.jpg
| 画像サイズ = 250px
| 画像説明 = 近鉄本社ビル
| 種類 = [[株式会社 (日本)|株式会社]]
| 機関設計 = [[監査役設置会社]]<ref>[https://www.kintetsu.jp/company/company.html 会社情報] - 近畿日本鉄道株式会社</ref>
| 市場情報 = <!-- 株式非公開会社において「非上場」などと書く必要はありません -->
| 略称 = 近鉄
| 国籍 = {{JPN}}
| 本社郵便番号 = 543-8585
| 本社所在地 = [[大阪府]][[大阪市]][[天王寺区]][[上本町]][[上六|六丁目]]1番55号(登記上)
| 本社緯度度 = 34
| 本社緯度分 = 39
| 本社緯度秒 = 56.1
| 本社N(北緯)及びS(南緯) = N
| 本社経度度 = 135
| 本社経度分 = 31
| 本社経度秒 = 15.3
| 本社E(東経)及びW(西経) = E
| 座標右上表示 = Yes
| 本社地図国コード = JP
| 設立 = [[2014年]]([[平成]]26年)[[4月30日]]<br />(近畿日本鉄道分割準備株式会社)
| 業種 = 陸運業
| 事業内容 = 鉄軌道事業、索道事業 他
| 代表者 = [[代表取締役]][[社長]] [[原恭]]
| 資本金 = 1億円(2024年3月期)<ref name="fy">{{Cite web|和書|date=2024-06-24 |url=https://www.kintetsu.jp/kouhou/ir/koukoku/pdf/20240624.pdf |title=近畿日本鉄道株式会社 第10期決算公告 |format=PDF |publisher=近畿日本鉄道株式会社 |accessdate=2024-07-14}}</ref>
| 売上高 =
* 1530億2700万円
* (鉄軌道事業営業収益)
* 29億1900万円
* (その他事業営業収益)
(2024年3月期)<ref name="fy" />
| 営業利益 =
* 284億2700万円
(全事業営業利益 2024年3月期)<ref name="fy" />
| 経常利益 =
* 239億7300万円
(2024年3月期)<ref name="fy" />
| 純利益 =
* 172億3200万円
(2024年3月期)<ref name="fy" />
| 純資産 =
* 1842億4600万円
(2024年3月31日現在)<ref name="fy" />
| 総資産 =
* 8523億0600万円
(2024年3月31日現在)<ref name="fy" />
| 従業員数 =
* 6,700人
(2024年3月31日現在)
| 決算期 = 毎年[[3月31日]]
| 関係する人物 = [[#関連する人物]]の節を参照
| 主要株主 = [[近鉄グループホールディングス]] 100%
| 主要子会社 =
* [[伊賀鉄道]] 75%<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/ir/syouken/data/106kiyukashoken.pdf |title=第106期有価証券報告書・内部統制報告書 |access-date=2022-11-30 |publisher=近鉄グループホールディングス |archive-url=https://web.archive.org/web/20171011073017/http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/ir/syouken/data/106kiyukashoken.pdf |archive-date=2017-10-11}}<!-- 第107期以降は連結対象から外されたため、有価証券報告書に記載なし--></ref>
* [[四日市あすなろう鉄道]] 75%<ref>[http://yar.co.jp/company/ 四日市あすなろう鉄道 会社概要] - 四日市あすなろう鉄道</ref>
* [[養老鉄道]] 95.2%<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/ir/syouken/data/107kiyukashoken.pdf |title=第107期有価証券報告書・内部統制報告書 |access-date=2022-11-30 |publisher=近鉄グループホールディングス}}<!-- 第108期以降は連結対象から外されたため、有価証券報告書に記載なし--></ref>
| 外部リンク = https://www.kintetsu.co.jp/ (ホームページ)<br>https://www.kintetsu.jp/ (企業・採用)
| 特記事項 = 2015年4月1日に「近鉄グループホールディングス株式会社」と「近畿日本鉄道分割準備株式会社」を軸とした分割再編を行った。
}}
[[File:Abeno Harukas Osaka Japan01-r.jpg|right|thumb|250px|近鉄のシンボル・[[あべのハルカス]]([[大阪阿部野橋駅]])]]
'''近畿日本鉄道株式会社'''(きんきにっぽんてつどう、{{Lang-en-short|Kintetsu Railway Co., Ltd.}})は、[[大阪府]]・[[京都府]]・[[奈良県]]・[[三重県]]・[[愛知県]]の2府3県<ref group="注釈" name="gifu" />で鉄道事業を行っている会社である。一般的には略して'''近鉄'''(きんてつ、{{Lang|en|'''Kintetsu'''}})と呼ばれている(「[[#社名|社名]]」の節も参照)。
日本の[[大手私鉄]]の一つで、[[JR|JRグループ]]を除く日本の[[鉄道事業者]](民営鉄道)の中では最長の501.1 km<ref name="kghd111yuho">{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/ir/syouken/data/111kiyukashoken.pdf |title=第111期有価証券報告書・内部統制報告書 |access-date=2022-11-30 |publisher=近鉄グループホールディングス}}</ref>の[[#路線網|路線網]]を持つ。[[近鉄グループホールディングス]]の子会社で、近鉄グループの中核企業。本社所在地は[[大阪府]][[大阪市]][[天王寺区]][[上本町]]6丁目(登記上。実際の本社ビルは隣の大阪市天王寺区[[石ヶ辻町]]に所在)。
<!-- 社名や略称のことは後の「社名」節で詳述。細かな営業地域・乗り入れ先・軌間などの特色は後の「路線網」節で解説。-->
== 歴史 ==
近畿日本鉄道の母体ともいえる'''[[大阪電気軌道]]'''(大軌)は、1910年(明治43年)9月16日に[[大阪市|大阪]]と[[奈良市|奈良]]を結ぶ路線を敷設すべく'''奈良軌道'''として設立され、同年10月に大阪電気軌道へ改称した。大軌以前の大阪 - 奈良間の鉄道路線は[[関西本線]]([[大和路線]])や[[片町線]](学研都市線)とも間にある[[生駒山地]]を迂回するルートを通っていたため、[[岩下清周]](大軌2代目社長)の発案で両都市を直線的に結ぶために[[生駒山]]を貫通するトンネルを建設することを計画する。そして大阪電気軌道や工事を請け負った[[大林組]]が倒産しかけるほどの難工事の末に[[生駒トンネル]]を完成させ、1914年(大正3年)に最初の路線である上本町駅(現在の[[大阪上本町駅]]) - 奈良駅(現在の[[近鉄奈良駅]])間を開業した(現在の[[近鉄奈良線|奈良線]])。
その後、1927年(昭和2年)には[[天理市|天理]]・[[橿原神宮]]方面への路線網を確立した。同年に[[伊勢神宮|伊勢]]を目指すため'''[[参宮急行電鉄]]'''(参急)を設立し、1931年(昭和6年)に[[宇治山田駅|宇治山田]]まで開通、大阪から[[伊勢神宮]]への日帰り参拝を可能とした(現在の[[近鉄大阪線|大阪線]]・[[近鉄山田線|山田線]])。さらに、[[伊勢電気鉄道]](伊勢電)の合併、[[関西急行電鉄]](関急電)の設立により、1938年(昭和13年)には[[名古屋市|名古屋]]へのルートを確立した(現在の[[近鉄名古屋線|名古屋線]])。
戦時中の[[陸上交通事業調整法]]により周辺の鉄道会社と次々に合併し、さらに、大阪電気軌道は参宮急行電鉄や関西急行電鉄などと統合して、1940年(昭和15年)に'''関西急行鉄道'''(関急)へ再編され、1府4県に総延長437kmの路線を有する一大私鉄となった。1943年(昭和18年)には現在の[[近鉄南大阪線]]などを経営していて、既に関急の資本下に置かれていた[[大阪鉄道 (2代目)|大阪鉄道]](大鉄)を合併し、この時点で現在の近畿日本鉄道の原型となる路線網が確立された。
1944年(昭和19年)には国からの強い要請を受け、長い歴史を有する[[南海電気鉄道|南海鉄道]](南海)と[[合併 (企業)#吸収合併・新設合併|新設合併]]する形で今に至る'''近畿日本鉄道'''(近鉄)が発足、資本金2億3147万円、総延長約630kmの路線を有する日本最大の民営鉄道会社となった。この時点では上本町・名古屋・天王寺・難波の4営業局体制であった。
だが、こうして国からの要請に応える形で発足した近畿日本鉄道である<ref>{{Cite web |url=https://www.kintetsu.jp/kouhou/History/story04.html |title=昭和19年〜25年 |access-date=2024-05-03 |publisher=近畿日本鉄道}}</ref>が、その天王寺営業局は元大阪鉄道の社員、難波営業局は元南海鉄道の社員をそのまま引き継いだような形となった<ref group="注釈">南海線の支線であった天王寺支線も含めて元南海鉄道の鉄道路線は難波営業局の管轄となったが、現在[[阪堺電気軌道]]の運営となっている元南海鉄道の軌道線([[阪堺電気軌道阪堺線|阪堺線]]・[[阪堺電気軌道上町線|上町線]])および廃止された[[南海平野線|平野線]]は天王寺営業局の管轄となった。</ref> ため、いかにも無理矢理まとめたという印象が当初から強く、特に南海は大軌・関急との資本上・沿革上の接点がほとんどなかったのを、強引に戦時体制の名でつないだようなものであり、戦後の労働運動の高まりとともに、難波営業局では分離運動が盛り上がった。一般の利用客の間でさえ、旧南海鉄道の路線については近畿日本鉄道に併合されていた時期でも従来通り「南海」「南海電車」と呼び続けていた。なお大鉄は、[[昭和]]初期には既に大軌の傘下となっていて、大軌の路線との[[直通運転]]も行っていた。
そのため、会社発足4年目の1947年(昭和22年)に難波・天王寺営業局管轄の旧・南海鉄道の路線を、旧・南海の系列会社で現在の[[南海高野線]][[高野下駅]] - [[極楽橋駅]]間と[[南海鋼索線|鋼索線]]極楽橋駅 - [[高野山駅]]間を運営していた[[高野山電気鉄道]]が改称した[[南海電気鉄道]]へ譲渡し、関西急行鉄道時代の路線網に復することになった。
その後、[[奈良電気鉄道]](奈良電)や[[信貴生駒電鉄]]、[[三重交通]]の鉄道線を承継した三重電気鉄道(三重電)などの合併により<ref group="注釈">それらの私鉄のうち、京阪との資本関係もあった奈良電以外は合併されるかなり前から既に近鉄の傘下に入っていた。</ref>、1965年(昭和40年)には現在の路線網がほぼ完成した。
[[第二次世界大戦]]の終戦3年目に当たる1947年(昭和22年)10月には、早くも上本町駅 - 近鉄名古屋駅間に有料[[特別急行列車|特急]]の運転を開始している。これは日本における有料特急列車の戦後初の復活であり、現在の[[近鉄特急]]の元となった。翌1948年(昭和23年)には特急の山田線直通運転を再開し、1958年(昭和33年)には[[2階建車両|2階建て車両]]を連結した[[近鉄10000系電車|10000系]]「[[ビスタカー]]」が登場した。
元伊勢電気鉄道・関西急行電鉄の路線により成立した名古屋線は[[軌間]]1,067mmの[[狭軌]]であり、近畿日本鉄道の主流となる元大阪電気軌道・参宮急行電鉄によって建設された大阪線・山田線などといった路線群は軌間1,435mmの[[標準軌]]であって線路幅が異なっていたため、名阪間の直通客は途中の[[伊勢中川駅]]で乗り換えを強いられていた。この問題については、第2次世界大戦後に名古屋線の改軌が計画され、橋梁架け替えに伴う線路移設などと併せて準備工事が徐々に進められていたが、1959年(昭和34年)9月の[[伊勢湾台風]]による被災を機に、当時の社長であった[[佐伯勇]]の判断で[[改軌]]工事が復旧工事と同時進行で当初の計画を前倒しして実施されることになった<ref group="注釈">それまでは周辺の[[日本国有鉄道|国鉄]]・[[名古屋鉄道]]・[[南海電気鉄道|南海電鉄]]との互換性を考慮して、大阪線側を1,067mmに改軌する案もあり、このため改軌に備えて1,067mm用の主電動機を搭載した1,435mm用電車も存在した。この名古屋線側の被災がきっかけとなって1,435mm案に決着した。</ref>。この復旧・改軌工事は、最も手間の掛かる枕木の交換作業などの準備が前もってかなりの規模で進められていて、かつ架け替え工事中であった[[揖斐川]]・[[長良川]]・[[木曽川]]の各新橋梁が台風で致命的な被害を受けずに済んだという幸運も手伝って、被災からわずか2か月後の同年11月27日に名古屋線および神戸線(現在の[[近鉄鈴鹿線|鈴鹿線]])の工事が完了し、さらに同年12月には新造の[[近鉄10100系電車|10100系ビスタカー2世]]による名阪間直通特急の運転が開始された。
1970年(昭和45年)に大阪の千里丘陵で[[日本万国博覧会]](大阪万博)が開催されることになり、万博来場者を[[奈良県|奈良]]や[[伊勢志摩]]など沿線観光地へ誘致する計画を立て、孤立路線だった[[近鉄志摩線|志摩線]]の改良と[[近鉄鳥羽線|鳥羽線]]建設による直通化に取り組み、同年3月に完成させた<ref group="注釈" name="kashikojimasen">鳥羽線や志摩線は一部で賢島線と呼ばれた。例えば、1971年(昭和46年)11月5日の [https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=106703854X00119711105 衆議院運輸委員会、交通安全対策特別委員会連合審査会] で 交通安全対策特別委員会の[[沖本泰幸]]が、「賢島線に乗って賢島まで行きました」と発言しているほか、沖本と運輸省鉄道監督局長の山口真弘が「賢島線を建設する」という意味の発言をしている。</ref>。さらに同月には、[[近鉄難波線|難波線]]も完成し、1947年(昭和22年)6月1日の南海分離以来となる悲願の[[難波]]乗り入れを自力で果たした。
特急列車網も整備され、1988年(昭和63年)には「[[近鉄21000系電車|アーバンライナー]]」、1990年(平成2年)には「[[近鉄26000系電車|さくらライナー]]」、1994年(平成6年)「[[近鉄23000系電車|伊勢志摩ライナー]]」、2013年(平成25年)「[[近鉄50000系電車|しまかぜ]]」、2020年には「[[近鉄80000系電車|ひのとり]]」などといった、特色・個性あふれる車両を登場させている(その他の車両の登場年は年表参照)。
2009年(平成21年)3月20日には大阪難波駅まで延伸開業した[[阪神なんば線]]との相互直通運転により、奈良方面から[[西宮市|西宮]]・[[神戸市|神戸]]方面への乗り入れを開始した(当該路線の記事および「[[#他社線との直通運転|他社線との直通運転]]」の節も参照)。
2010年(平成22年)9月16日に、創業100周年を迎えた。また、2014年(平成26年)4月30日に最初の営業区間である上本町 - 奈良間の開業から100周年を迎えた。
2015年(平成27年)4月1日に、これまでの(旧)近畿日本鉄道を'''[[近鉄グループホールディングス]]'''に社名変更した上で、[[会社分割]]により鉄軌道事業を近畿日本鉄道分割準備(2014年4月20日設立)に、不動産事業を[[近鉄不動産]]に、ホテル・旅館事業を[[近鉄ホテルシステムズ]]、流通事業を[[近鉄リテールサービス]]にそれぞれ継承させ、[[持株会社]]制に移行した<ref name="kintetsu20140513">{{PDFlink|[http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/140513kaisyabunkatsu.pdf 純粋持株会社制移行に伴う会社分割に関するお知らせ]}} - 近畿日本鉄道、2014年5月13日</ref><ref name="kintetsu-g-hd20140225">{{PDFlink|[http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/junsuimotikabuiko%201402211230.pdf 会社分割による純粋持株会社制への移行に関するお知らせ]}} - 近畿日本鉄道、2014年2月25日</ref>。鉄軌道事業を継承した近畿日本鉄道分割準備は(新)'''近畿日本鉄道'''に社名変更し<ref name="kintetsu20140513" />、近鉄グループホールディングス傘下の事業会社となった。
=== 年表 ===
本表では現在の近畿日本鉄道の母体会社である大阪電気軌道の創業より記述する。[[阪堺鉄道]]([[南海電気鉄道|南海鉄道]])・[[大阪鉄道 (2代目)|河陽鉄道(大阪鉄道)]]などの創業についてはそれぞれの記事を参照のこと。
また、特急列車の歴史は「[[近鉄特急史]]」を、[[第二次世界大戦]]後の[[ダイヤグラム|ダイヤ]]の変遷は「[[近畿日本鉄道のダイヤ変更]]」を、各路線の歴史は各路線ごとの項目を参照のこと。公式サイトの「[http://www.kintetsu.jp/kouhou/History/A10004.html 近鉄ストーリー]」も参照のこと。
<!-- 各路線の詳細な歴史・説明は各路線の記事に記述してください。路線関係はここでは原則全通と廃止のみ。内容によっては記述を要約・削除・移動します。 -->
==== 大阪電気軌道・関西急行鉄道 ====
* [[1910年]]([[明治]]43年)
** [[9月16日]]:'''奈良軌道'''として設立。
** [[10月15日]]:'''[[大阪電気軌道]]'''に社名変更。
* [[1913年]](大正2年)8月:放出発電所が完成し、大阪府の東部地域に電力供給を開始する。(詳細は[[関西私鉄の電力供給事業]]を参照)
* [[
* [[1916年]](大正5年):大阪電気軌道が東大阪土地建物を設立し、不動産事業を開始。
* [[
* [[1922年]](大正11年)[[1月25日]]:生駒鋼索鉄道を合併、生駒鋼索線となる。
* [[
* [[1926年]](大正15年)
** [[6月11日]]:菖蒲池駅前に[[近鉄あやめ池遊園地|あやめ池遊園地]]が開園。
** 9月16日:上本町ターミナルビル(初代)が開業。
* [[1927年]]([[昭和]]2年)
** [[7月1日]]:八木線(現在の大阪線布施駅 - 大和八木駅間<!--八木線は、今でいうとどの区間なのか、を示しています。なお、布施駅は1924年の足代駅-国分駅間開業時は足代駅でしたが、翌1925年に布施駅に改称していますので、全通時にはすでに現在の駅名になっています。-->)が全通。
** [[
* [[
** [[1月8日]]:大阪電気軌道が長谷鉄道を合併。[[大阪電気軌道長谷線|長谷線]]となる。
** [[11月15日]]:[[京阪電気鉄道]]と半分ずつ出資の合弁会社である[[奈良電気鉄道]]により、京都駅 - 西大寺駅間(現在の京都線京都駅 - 大和西大寺駅間)が全通。
* [[
** [[3月27日]]:大阪電気軌道が[[生駒山上遊園地]]を開園。
** [[3月31日]]:大阪電気軌道が伊賀電気鉄道を合併、伊賀線となる。
** [[5月25日]]:大阪電気軌道がバス営業開始(奈良春日奥山周遊線){{Refnest|group="注釈"|現在の[[近鉄バス]]につながる事業の発足。奈良春日奥山周遊線は1938年9月に[[奈良交通|奈良自動車]]に譲渡<ref>『80年のあゆみ』p.82 近畿日本鉄道 1990年発行</ref>。}}。
*
* [[1930年]](昭和5年)
** [[12月15日]]:大阪電気軌道の信貴線が開業。
** [[12月20日]]:参宮急行電鉄の桜井駅 - 山田駅(現在の伊勢市駅)間が全通し、上本町駅 - 山田駅間直通運転が開始。
* [[1931年]](昭和6年)[[3月17日]]:参宮急行電鉄の山田駅 - 宇治山田駅間が開業。
* [[
* [[1936年]](昭和11年)
** [[1月24日]]:関西急行電鉄を設立。
** [[9月15日]]:参宮急行電鉄が伊勢電気鉄道を合併、桑名駅 - 大神宮前駅間を伊勢線とする。
* [[1938年]](昭和13年)
** [[2月1日]]:大阪電気軌道の長谷線が廃止。
** [[6月20日]]:参宮急行電鉄が津線参急中川駅 - 江戸橋駅間を全通させ、伊勢線と接続。
** [[6月26日]]:関西急行電鉄が桑名駅 - 関急名古屋駅(現在の近鉄名古屋)間を開業。
* [[1940年]](昭和15年)
** 1月1日:参宮急行電鉄が関西急行電鉄を合併。
** 8月1日:参宮急行電鉄が養老鉄道を合併、養老線となる。
* [[
* [[1942年]](昭和17年)
** [[4月1日]]:電気供給事業を[[関西配電]]に譲渡。
** [[8月11日]]:元伊勢電気鉄道の路線の一部だった伊勢線の新松阪駅 - 大神宮前駅間が[[参宮線]]も含めた3路線競合区間ということもあり、[[不要不急線]]として廃止<!-- (残りの江戸橋 - 新松阪もこの時までに単線化) -->。
* [[1943年]](昭和18年)2月1日:大阪鉄道を合併。現在の南大阪線などの前身。この時、本社を上本町から旧大阪鉄道本社のあった阿部野橋に移転。
* [[
** 4月1日:[[近鉄御所線|南和電気鉄道]]・[[信貴山急行電鉄]]を合併。
==== 近畿日本鉄道 ====
===== 1944年 - 2014年 =====
* 1944年(昭和19年)[[6月1日]]:関西急行鉄道と南海鉄道が合併、(旧)'''近畿日本鉄道'''が設立。この時、4営業局体制(難波・天王寺・上本町・名古屋の各営業局)になる。難波営業局は旧南海鉄道本社に置かれる。
* [[
** 6月1日:旧・南海鉄道の路線(南海線・高野線など難波営業局管内全路線と天王寺営業局管内のうち阪堺線・上町線・平野線)を[[高野山電気鉄道]]から社名を改めた[[南海電気鉄道]]へ譲渡。上本町・天王寺・名古屋の3営業局制になる。
** [[10月8日]]:名阪特急が運転開始。
* [[1948年]](昭和23年)
** 3月31日:[[河内花園駅]]構内で追突事故([[近鉄奈良線列車暴走追突事故]])が発生。
** 7月1日:信貴線が東高安線に改称。
** [[
* [[1949年]](昭和24年)[[12月1日]]:[[プロ野球]]球団近鉄パールス(のちの[[大阪近鉄バファローズ]]、現在はオリックス球団と統合して[[オリックス・バファローズ]])が発足。
* [[
* [[1954年]](昭和29年)[[10月1日]]:[[旅行業]]および[[フォワーダー]]事業を近畿日本航空観光(のちの初代・[[近畿日本ツーリスト]]〈現在の[[KNT-CTホールディングス]]〉および[[近鉄エクスプレス]])に譲渡。
* [[1956年]](昭和31年)
** 9月28日:名古屋線川原町駅 - 諏訪駅 - [[四日市駅]] - 海山道駅間が新線に切り換えられ、国鉄四日市駅を経由しなくなる。同駅北に存在した半径100mの急曲線([[善光寺カーブ]])も解消され、同線の速度向上と車両大型化に貢献した。
** [[12月8日]]:大阪線上本町 - 布施間の複々線化が完成。
* [[1957年]](昭和32年)
** 3月21日:東高安線が信貴線に改称。
** [[10月18日]]:日本初の高加減速車両「[[ラビットカー]]([[近鉄6800系電車|6800系]])」が登場。
* [[1958年]](昭和33年)
** [[7月11日]]:伊勢特急に2階建て車両付きの特急「[[ビスタカー]]([[近鉄10000系電車|ビスタカーI世]])」が登場。
** [[10月13日]]:名古屋線の軌間拡幅(標準軌化)計画を決定
* [[1959年]](昭和34年)
** [[3月6日]]:[[毎日放送]](現在の[[MBSメディアホールディングス]])で自社提供番組「[[真珠の小箱]]」の放送開始(2004年3月27日、2,314回で終了)。
** [[9月26日]]:[[伊勢湾台風]]により被災し、不通区間が多数発生する。
** [[11月19日]]:名古屋線と神戸線(現在の鈴鹿線)の復旧および標準軌化工事開始。
** [[11月27日]]:名古屋線全線と神戸線の復旧・標準軌化完了。神戸線以外の名古屋線の支線は狭軌で復旧。
** [[11月30日]]:伊勢中川駅構内に大阪線と名古屋線との交差渡り線を取り付け、同時に名古屋線と山田線との線路を接続し、3路線直通化工事完了。
** [[
* [[1960年]](昭和35年)
** [[3月26日]]:[[コンピュータ|電子計算機]]による特急座席予約業務が開始。
** 9月15日:日本初の2階建てバス「ビスタコーチ」の営業を開始。
** 12月1日:[[大和文華館]]が開館。
* [[1961年]](昭和36年)
** [[1月22日]]:伊勢線の残りの区間である江戸橋駅 - 新松阪駅間廃止。
** [[3月29日]]:[[中川短絡線]]が開通。同線経由で上本町駅 - 名古屋駅間にノンストップ特急(甲特急)運転開始(乙特急の短絡線使用開始は1963年3月21日より)。
* [[
* [[1963年]](昭和38年)
** 4月8日:神戸線が平田町駅まで延長され鈴鹿線に改称。
** 10月1日:奈良電気鉄道を合併。京都線となる。
* [[1964年]](昭和39年)
** [[4月28日]]:[[信貴生駒スカイライン]]が全通。
** [[7月23日]]:[[生駒トンネル|新生駒トンネル]]が開通。
** 10月1日:信貴生駒電鉄を合併、生駒線・東信貴鋼索線・田原本線となる。伊賀線伊賀神戸駅 - 西名張駅間が廃止。
* [[1965年]](昭和40年)
** 4月1日:三重電気鉄道を合併、志摩線・北勢線・湯の山線・内部線・八王子線となる。現在の路線網がほぼ完成する。
** 7月1日:[[近鉄バス鳥飼営業所|茨木バス]]の事業を譲り受ける。
* [[1966年]](昭和41年)
** 4月 - [[京都市]]に[[近鉄百貨店京都店|本店]]を置く百貨店「[[丸物]]」(社長:[[中林仁良]])を傘下に収める<ref>[https://www.kintetsu.jp/kouhou/History/story06.html 高度経済成長期の輸送力増強] 近鉄資料館(近畿日本鉄道) 2022年4月24日閲覧</ref><ref group="注釈">1977年に[[丸物#京都近鉄百貨店|京都近鉄百貨店]]に改称し、2001年に近鉄百貨店と合併した。京都近鉄百貨店時代に出店した[[近鉄百貨店草津店]]のみ現存する。詳細は[[丸物#概要]]、[[丸物#京都近鉄百貨店]]を参考のこと。</ref>。
* [[1967年]](昭和42年)
** 3月26日:葛城索道線(葛城山ロープウェイ)が営業開始。
** [[12月4日]]:奈良線で近鉄初の[[自動列車停止装置|ATS]]が使用開始。
* [[1968年]](昭和43年)
** 4月1日:不動産事業を[[近鉄不動産]]に分社化。
** 12月20日:丹波橋駅での京阪電気鉄道との相互直通運転が廃止。これに伴い近畿日本丹波橋駅を同駅から分離の上で本格開業。
* [[1969年]](昭和44年)
** 9月21日:京都線・奈良線・橿原線・天理線・生駒線・田原本線の架線電圧が600Vから1,500Vに昇圧。
** [[11月23日]]:上本町ターミナルビル新館第一期が完成(現在のビルの南半分。北半分は1973年6月15日に完成)。
** [[12月5日]]:上本町付近の石ヶ辻町に地上8階建ての現本社ビルが完成([[村野藤吾]]設計)。これにより本社が阿部野橋から再度上本町に戻る。
**[[12月9日]]:奈良線近畿日本奈良駅が地下化され、同駅付近の[[併用軌道]]が解消<ref>近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、pp.302-304</ref>。
* [[1970年]](昭和45年)
** [[3月1日]]:鳥羽線が全通。志摩線の改軌が完成。上本町駅地下ホームの使用開始。また「近畿日本」を冠していた駅名を「近鉄」に改める(近畿日本名古屋駅から近鉄名古屋駅へなど)。
** [[3月9日]]:特急座席予約システムが更新され、即時発券開始。世界初の(指定券)特急券自動発売機が実用化。
** [[3月11日]]:旧近畿日本奈良駅跡地に奈良近鉄ビルが完成<ref>近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、p.304</ref>。
** 3月15日:難波線が開業し、奈良線列車が直通運転開始。
** 3月21日:近鉄難波駅(現在の大阪難波駅) - 近鉄名古屋駅間及び賢島駅間直通の特急の運転が開始。
* [[1971年]](昭和46年)[[10月25日]]:大阪線榊原温泉口駅 - 東青山駅間で列車衝突事故([[近鉄大阪線列車衝突事故]])が発生。
* [[1972年]](昭和47年)
** 6月1日:百貨店事業を[[近鉄百貨店]]に分社化。
** 8月2日:[[日本の鉄道に関する事件#近鉄奈良線爆破事件|近鉄奈良線爆破事件]]が発生。21人が重軽傷<ref>「電車内に「かん」爆弾 近鉄線爆発」『朝日新聞』昭和47年(1972年)8月3日、13版、1面</ref>。
* [[1975年]](昭和50年)[[11月22日]]:[[新青山トンネル]]が開通し、大阪線の全線複線化が完成。
* [[1978年]](昭和53年)[[12月30日]]:[[近鉄30000系電車|30000系]]「ビスタカー3世」(現在のビスタEX)が営業運転開始。
* [[1983年]](昭和58年)[[9月1日]]:東信貴鋼索線が廃止。
* [[1984年]](昭和59年)[[9月3日]]:[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ]]制御車の1250系(現在の[[近鉄1420系電車|1420系]])が落成。
* [[1985年]](昭和60年)[[10月3日]]:上本町ターミナル整備が完成、[[近鉄劇場]]と都ホテル大阪が開業。[[キャプテンシステム|テレメイト]]の運用が開始。
* [[1986年]](昭和61年)
** 3月1日:VVVFインバータ搭載量産車の[[近鉄3200系電車|3200系]]が営業運転開始。
** 10月1日:東大阪線(現在のけいはんな線長田駅 - 生駒駅間)が開業。[[プリペイドカード]]「[[パールカード]]」「[[パールカード11]]」発売開始。
* [[1987年]](昭和62年)
** 2月1日:特急座席予約システムを新システム「ASKAシステム」に更新<ref>{{Cite journal|和書|date=1987-04 |journal=[[鉄道ジャーナル]] |volume=21 |issue=5|page=105 |publisher=鉄道ジャーナル社 }}</ref>。特急券の前売発売を最大3週間前から最大1か月前に変更。
* [[1988年]](昭和63年)
** 3月18日:名阪特急に[[近鉄21000系電車|21000系]]「アーバンライナー」(現在のアーバンライナーplus)」が登場し、120km/h運転を開始。
** [[8月28日]]:[[京都市営地下鉄烏丸線]]と相互直通運転開始。
** [[11月11日]]:[[阿部野橋ターミナルビル]]の増築が完成、[[高速バス]]発着場(あべの橋バスステーション)も開設。
* [[1989年]]([[平成]]元年)
** 10月3日:団体列車用車両[[近鉄18200系電車|18200系]]「(旧)あおぞらII」が登場。
** [[5月29日]]:名古屋営業局を名古屋市(名古屋近鉄ビル)から四日市市(近鉄四日市駅近接地)に移転。
* [[1990年]](平成2年)
** 3月15日:吉野特急に[[近鉄26000系電車|26000系]]「さくらライナー」が登場<ref>{{Cite book|和書|title=私鉄車両編成表 90年版|chapter=私鉄年表|date=1990-10-01|page=165|publisher=ジェー・アール・アール|isbn=4-88283-211-9}}</ref>。前後して駅係員・乗務員の制服を灰色地のものに変更。
** 11月23日:団体列車用車両[[近鉄20000系電車|20000系]]「楽」が登場。
* [[1992年]](平成4年)
** [[3月19日]]:特急用電車[[近鉄22000系電車|22000系]]「ACE」が登場。
** 12月1日:全駅の構内で朝夕の禁煙タイムを実施<ref>{{Cite news |title=禁煙タイム全駅に拡大 近鉄 |newspaper=[[交通新聞]]|publisher=交通新聞社 |date=1992-11-28 |page=2 }}</ref>。
* [[1994年]](平成6年)
** 3月15日:伊勢特急に[[近鉄23000系電車|23000系]]「伊勢志摩ライナー」が登場し130km/h運転を開始。
** 3月22日:奈良市に[[松伯美術館]]開館。
** [[4月22日]]:[[志摩スペイン村|志摩スペイン村(パルケエスパーニャ)]]が開業。
* [[1996年]](平成8年)
** [[1月30日]]:公式[[ウェブサイト]]「K's PLAZA」開設。
** [[2月]]:[[近鉄2610系電車|2610系]]改造車にてデュアルシート車([[L/Cカー]])の試験を開始。
* [[1997年]](平成9年):世界初のデュアルシート車(L/Cカー)の量産車、[[近鉄5800系電車|5800系]]登場。
* [[1998年]](平成10年)7月1日:新造車両への[[転落防止幌]]の取り付けを開始<ref>{{Cite news |title=連結部に転落防止用外ほろ 近鉄、通勤用車両に取り付け |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通新聞社 |date=1998-07-06 |page=3 }}</ref>。
* [[1999年]](平成11年)10月1日:自動車局(バス部門)を[[近鉄バス|近鉄バス・近鉄観光バス]]に分社化<ref>{{Cite book|和書|title=私鉄車両編成表 '00年版|chapter=私鉄年表|date=2000-09-01|page=190 |publisher=ジェー・アール・アール|isbn=4-88283-221-6}}</ref>(2006年9月1日に近鉄観光バスは近鉄バスに統合)。
* [[2000年]](平成12年)3月15日:京都線・橿原線・天理線・奈良線で新型通勤車両「[[シリーズ21]]」が営業運転開始。以後大阪線・南大阪線にも登場。
* [[2001年]](平成13年)
** 2月1日:関西共通乗車カードシステム「[[スルッとKANSAI]]」に参加、青山町駅以西で[[ストアードフェアシステム]]開始。
** [[10月14日]]:青山町駅以西で「[[Jスルーカード]]」が利用可能になる。
* [[2002年]](平成14年)
** [[3月20日]]:特急での[[車内販売]]が休止される。
** 4月1日:近鉄不動産を合併、宅地開発を直営化。[[マンション]]建設販売は近鉄不動産販売に承継、同日付けで同社は近鉄不動産に社名変更。
** 6月:新「近鉄グループ経営改善計画」を策定<ref name="ロゴタイプ制定">近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、pp.516-519</ref>。
* [[2003年]](平成15年)
** 3月6日:名阪特急に[[近鉄21020系電車|21020系電車]]「アーバンライナーnext」登場(ただし2002年[[12月23日]]より[[団体専用列車|団体列車]]で暫定営業)。
** 4月1日:北勢線を[[三岐鉄道]]へ譲渡。
** [[6月27日]]:「近鉄グループ経営改善計画」に基づく役員制度改革を実施<ref name="ロゴタイプ制定"/>。
** [[6月28日]]:「近鉄グループ経営改善計画」に基づく機構改革を実施<ref name="ロゴタイプ制定"/>。上本町・天王寺の両営業局を統合して大阪輸送統括部に、名古屋営業局は名古屋輸送統括部に名称変更し、旧南海鉄道の路線の分離以来56年間続いた3営業局体制から2輸送統括部体制に変更。また、駅業務・営業部門を[[近鉄ステーションサービス]]に分社(同日に近鉄サービスネットより社名変更。また駅係員のみ制服も一新した)。同時に英文・和文のロゴタイプを制定<ref name="ロゴタイプ制定"/>。英文社名を「{{en|Kinki Nippon Railway Co., Ltd.}}」から「{{en|Kintetsu Corporation}}」に変更<ref group="注釈" name="Kinki">「近畿(Kinki)」が英語の「{{en|Kinky}}(変態)」に語感が似ていることが英文社名の変更の理由とされている。後に同じ理由で[[近畿大学]]の英文名称が「{{en|Kinki University}}」から「{{en|Kindai University}}」に変更された。</ref>。
* [[2004年]](平成16年)
** 6月6日:[[近鉄あやめ池遊園地]]が閉園。
** [[11月30日]]:大阪近鉄バファローズの経営権をオリックス野球クラブ株式会社に売却。球団合併によりオリックス・バファローズとなる。その後も当球団の20%の株式を出資。
* [[2005年]](平成17年)12月1日:団体列車用車両「[[近鉄12200系電車#15200系|新あおぞらII]]」が運転開始。公式サイトを鉄道情報と企業情報に分離(2012年3月、両者を再度統合し「近畿日本鉄道ホームページ」としてリニューアルするが、企業情報ドメインは継続して一部コンテンツで使用)。
* [[2006年]](平成18年)
** 3月1日:近鉄ステーションサービスを合併し、駅業務を再び直営化。
** 3月27日:けいはんな線生駒駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間が開業。東大阪線がけいはんな線に改称(既存路線名の改称は1964年の信貴鋼索線の西信貴鋼索線への改称以来42年ぶり)。同時にけいはんな線に駅番号導入(番号は[[Osaka Metro中央線|地下鉄中央線]]と通しで付与)。
** [[11月3日]]:伊勢志摩方面への土曜・休日の伊勢志摩ライナーに限り、車内販売の営業が再開。
* [[2007年]](平成19年)
** 4月1日:ICカード「[[PiTaPa]]」サービス開始。同時に近鉄線で「[[ICOCA]]」も利用可能になる。乗務員用の制服を変更<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.jp/news/files/seifuku20070320.pdf 乗務員の制服を一新します]}} - 近畿日本鉄道、2007年3月20日。</ref>。
** 10月1日:伊賀線および養老線をそれぞれ[[伊賀鉄道]]、[[養老鉄道]](いずれも近鉄〈当時〉の子会社で、[[鉄道事業者#第二種鉄道事業|第二種鉄道事業者]])に運営を移管。線路や車両などは近鉄が[[鉄道事業者#第三種鉄道事業|第三種鉄道事業者]]として保有。
* [[2008年]](平成20年)
** 3月17日:[[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]を用いた日本国内2例目となる「[[運転士支援システム]]」をワンマン列車など一部の列車を除く全列車に導入。[[ファイル:Kintetsu_Unkou_Annai_Panasonic_Tablet.jpg|サムネイル|搭載されているパナソニック製タブレット(運転支援システム)]]
** [[6月14日]]:車上速度パターン照査式ATS (ATS-SP) を難波線全線と大阪線・京都線・南大阪線・名古屋線の一部区間で使用開始。
** 9月15日:Jスルーカード・パールカードの発売が終了。
* [[2009年]](平成21年)
** 3月1日:Jスルーカード・パールカードの自動改札機・自動精算機での利用が終了(自動券売機での切符への引き換えは、当面の間継続)。
** 3月20日:[[阪神なんば線]]と相互直通運転開始。近鉄難波駅が大阪難波駅、上本町駅が大阪上本町駅、富洲原駅が川越富洲原駅に改称。
* [[2010年]](平成22年)
** 2月12日:当時の近鉄[[子会社]]2社(近鉄ビルサービス・メディアート)の[[粉飾決算]]問題の影響で、2009年10-12月期の決算報告書の[[2月15日]]までの提出が不可能となり、近鉄の[[株式]]が[[上場廃止#監理銘柄|監理銘柄]]に<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/20100212kaiji.pdf 平成22年3月期第3四半期連結決算に係る損失処理等の再検討、平成22年3月期第3四半期の四半期報告書の提出遅延および監理銘柄(確認中)指定の見込みに関するお知らせ]}} - 近畿日本鉄道 2010年2月12日</ref>(決算報告書の再提出により、同年3月13日付で解除)。
** 8月26日:大阪上本町駅南側(近鉄劇場跡地)に、再開発ビル「[[上本町YUFURA]]」が開業。
** 9月1日:[[近鉄観光]]が運営していた高速道路サービスエリアと旅館事業を同社の会社分割により継承(旅館については子会社の近鉄旅館システムズに運営委託)。
* [[2012年]](平成24年)
** 3月20日:ダイヤ変更で名阪甲特急の全列車が津駅に停車するようになり、ノンストップ運行ではなくなる(これにともない中川短絡線の走行中の乗務員交代が廃止)。
** 12月1日:自社でのICOCA・ICOCA定期券(JR西日本・京阪・阪神各社との連絡定期券も)および「KIPS ICOCAカード」(近鉄グループの「KIPSポイントカード」(現金払い専用)との一体型)の発売を開始<ref name="icoca" /><ref name="kips-icoca" />。
* [[2013年]](平成25年)
** 3月21日:伊勢志摩方面の観光特急用電車[[近鉄50000系電車|50000系]]「しまかぜ」が登場。
** 3月23日:[[交通系ICカード全国相互利用サービス|IC乗車カード全国相互利用]]開始により[[TOICA]]・[[manaca]]・[[Suica]]・[[PASMO]]・[[Kitaca]]・[[SUGOCA]]・[[nimoca]]・[[はやかけん]]が鉄軌道路線で利用可能になる<ref name="icsougoriyou20121218">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/icsougoriyou20121218.pdf 交通系ICカードの全国相互利用サービスがいよいよ始まります!]}} - 近畿日本鉄道、2012年12月18日。</ref>。
** 6月13日:大阪阿部野橋駅の「[[あべのハルカス]]」のうち、低層階の百貨店部分(あべのハルカス近鉄本店)が先行開業<ref>{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20131029191357/http://www.d-kintetsu.co.jp/corporate/pdf_file/20130509094733.pdf 6月13日(木)、あべのハルカス近鉄本店タワー館オープン!]}}([[インターネットアーカイブ]]) - 近鉄百貨店、2013年5月1日。</ref>。
* [[2014年]](平成26年)
** 3月7日:展望台やホテル・美術館を含む、「あべのハルカス」が全面開業<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20131022grandopen.pdf 大阪の新しいランドマーク「あべのハルカス」平成26年3月7日(金)全館グランドオープン!!]}} - 近畿日本鉄道、2013年10月22日</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/140221%20grandopenevent2.pdf あべのハルカスが、3月7日(金)にグランドオープン!]}} - 近畿日本鉄道、2014年2月21日</ref>。
** 4月1日:消費税増税に伴う運賃改定<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kaitei.pdf 鉄軌道運賃の認可および運賃・料金の改定について]}} - 近畿日本鉄道、2014年3月4日</ref>。
** 4月29日:奈良線で、開業100周年を記念して開業当時の車両の塗装を再現した列車「ヒストリートレイン」を運行<ref>{{Cite web|和書
|url = http://www.asahi.com/articles/ASG4Y4D52G4YPTIL00G.html
|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140805101553/http://www.asahi.com/articles/ASG4Y4D52G4YPTIL00G.html
| title = 近鉄奈良線が100周年 開業時イメージした車両を運行
| website = [[朝日新聞デジタル]]
| date = 2014-04-30
| accessdate = 2014-11-17
| archivedate = 2014-08-05
|url-status=dead|url-status-date=2017-01-25}}</ref><ref>[https://news.mynavi.jp/article/20140318-a347/ 近鉄奈良線「ヒストリートレイン」、100年前の列車・デボ1形の塗装を再現!] マイナビニュース、2014年3月18日。</ref>。
** 4月30日:持株会社制移行時に近畿日本鉄道の鉄軌道事業を継承する事業会社として'''近畿日本鉄道分割準備'''を設立<ref name="kintetsu20140513" />。
===== 2015年 - =====
* [[2015年]](平成27年)
** 4月1日:(旧)近畿日本鉄道を'''[[近鉄グループホールディングス]]'''に社名変更した上で、鉄軌道事業を近畿日本鉄道分割準備に、不動産事業を[[近鉄不動産]]に、ホテル・旅館事業を[[近鉄ホテルシステムズ]]、流通事業を[[近鉄リテールサービス]]にそれぞれ[[会社分割|吸収分割]]し、[[持株会社]]制に移行<ref name="kintetsu20140513" /><ref name="kintetsu-g-hd20140225" />。近畿日本鉄道分割準備を(新)'''近畿日本鉄道'''に社名変更<ref name="kintetsu20140513" />。英文社名を「{{en|Kintetsu Railway Co., Ltd.}}」に変更。大阪輸送統括部・名古屋輸送統括部に代わって、大阪統括部・名古屋統括部を設置<ref>{{Cite press release|和書|title=当社の代表取締役の異動、役員の役職および担当業務の変更等ならびに子会社の役員の異動に関するお知らせ |publisher=近畿日本鉄道 |date=2014-12-25 |url=http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/141225daihyoutorisimariyakuidou.pdf#page=10 |format=PDF |accessdate=2017-10-05 }} </ref>。また、同日[[四日市あすなろう鉄道内部線|内部]]・[[四日市あすなろう鉄道八王子線|八王子線]]を[[四日市あすなろう鉄道]](近鉄と四日市市が出資)に運営を移管<ref name="kintetsu20140327" /><ref name="press141226">[http://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1001000001796/index.html 鉄道事業再構築実施計画の認定申請を行いました] - 四日市市、2014年12月26日</ref>。
** 8月20日以降:既に導入済のけいはんな線を除く全路線に[[駅ナンバリング]]を導入<ref name="kintetsu20150819">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/hpyouu.pdf 駅ナンバリングを全線で実施します]}} - 近畿日本鉄道、2015年8月19日</ref>。これにあわせ駅名標の英文表記も全大文字から他社と同様に頭文字のみ大文字に変更。
* [[2016年]](平成28年)[[9月10日]]:吉野特急に[[近鉄6000系電車|16200系]]による観光特急「青の交響曲」が登場<ref>[https://railf.jp/news/2016/09/11/201000.html 近鉄 16200系「青の交響曲(シンフォニー)」の営業運転開始] - 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』 [[交友社]] railf.jp鉄道ニュース 2016年9月11日</ref>。
* [[2017年]](平成29年)
** 3月31日:「スルッとKANSAI」カードの発売終了<ref name="kintetsu20160701">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/hpkinnsuruowari.pdf スルッとKANSAIカードの発売終了および自動改札機での利用終了について]}} - 近畿日本鉄道、2016年7月1日</ref>。
** 4月1日:伊賀線の鉄道施設を[[伊賀市]]に譲渡、近鉄に代わって伊賀市が伊賀線の第三種鉄道事業者となる<ref name="kintetsu20150327" />。
** 7月6日:近鉄グループホールディングスが[[台湾鉄路管理局]]と友好協定締結<ref>[https://web.archive.org/web/20170706130713/http://japan.cna.com.tw/news/atra/201707060011.aspx 台湾鉄道、近鉄と友好協定締結 相互誘客狙う] - [[フォーカス台湾]]、2017年7月6日</ref><ref>{{Zh-tw icon}}[https://udn.com/news/story/7266/2567994 台鐵、近鐵締結姊妹 台日旅客受惠] - [[聯合報]]、2017年7月6日</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/20170706-15HD20170706135314993167904.pdf 台湾鉄路管理局と友好協定を締結 〜日台間の相互誘客等に取り組んでまいります〜 台北駅で本日調印式を実施しました。]}} - 近鉄グループホールディングス、2017年7月6日</ref>。
* [[2018年]](平成30年)
** 1月1日:養老線の第三種鉄道事業を廃止し、代わって[[一般社団法人]][[養老線管理機構]]が同線の第三種鉄道事業者となる<ref name="kghd20171220">{{Cite web |url=http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/20171220-yt20171219182415136754712.pdf |title=養老線の事業形態変更記念事業の実施について |access-date=2018-01-01 |date=2017-12-20 |publisher=近鉄グループホールディングス株式会社 |format=PDF |website=養老鉄道株式会社 |language=ja |archive-url=https://web.archive.org/web/20171222051322/http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/20171220-yt20171219182415136754712.pdf |archive-date=2017-12-22 |url-status=live |url-status-date=2025-05-10}}</ref>。
** 1月31日:「スルッとKANSAI」カードの自動改札機での利用終了<ref name="kintetsu20160701" />。
** 5月15日:京都 - 吉野間直通を視野に[[軌間可変電車|フリーゲージトレイン]]の開発を進めると発表<ref>{{Cite press release|和書|title=フリーゲージトレイン開発推進に向けて |publisher=近畿日本鉄道 |date=2018-05-15 |url=http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/freegauge.pdf |format=PDF|accessdate=2018-05-15}}</ref>。
* [[2019年]]([[令和]]元年)
** [[7月21日]]:全駅の構内において、喫煙ルームを除いて終日全面禁煙になる<ref name="kintetsu20190721">{{PDFlink|[https://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/tetsudo_info/news_info/20190701ekikitsuencornerhaishi.pdf 駅喫煙コーナーの廃止について]}} - 近畿日本鉄道、2019年7月21日</ref>。
** 10月1日:消費税増税に伴う運賃改定<ref name="kintetsu20190905">{{PDFlink|[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/unkaininka2.pdf 鉄軌道運賃の認可および運賃・料金の改定について]}} - 近畿日本鉄道、2019年9月5日</ref>。
* [[2020年]](令和2年)3月14日:名阪特急に[[近鉄80000系電車|80000系]]「ひのとり」が登場<ref name="kintetsu20190830">{{PDFlink|[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/sinmeihan.pdf 新型名阪特急「ひのとり」 2020年3月14日(土)デビュー!]}} - 近畿日本鉄道、2019年8月30日</ref>。
* [[2021年]](令和3年)7月1日:グループの[[福山通運]]と協業し、名阪特急アーバンライナーの車内に荷物を積載して輸送する貨客混載事業を開始<ref>{{Cite press release|和書|title=名阪特急「アーバンライナー」を使用した貨客混載事業の実施決定!〜当日配達サービスを大阪市内⇔名古屋市内間で開始します〜|publisher=近畿日本鉄道|date=2021-06-28|url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kakyakukonsaininnka.pdf|format=PDF|accessdate=2021-10-09}}</ref><ref>{{Cite press release|和書|title=名阪特急「アーバンライナー」を使用した貨客混載事業の実施について|publisher=近畿日本鉄道|date=2021-03-29|url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kakyakukonnsaiul.pdf|format=PDF|accessdate=2021-03-30}}</ref>。
* [[2022年]](令和4年)
** 3月31日:駅員配置駅で長年販売されていた硬券入場券の販売を終了<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/kanko/kanko_info/news_info/nyjo_holder.pdf |title=鉄道グッズ「硬券入場券ホルダー」継続発売のお知らせ |accessdate=2022-04-01 |publisher=近畿日本鉄道 |date=2022-03-01 |format=PDF |quote=2022年3月31日(木)をもちまして、各駅備え付けの硬券入場券が発売終了いたしますが、}}</ref>。
** 4月1日:[[神戸市営地下鉄]]の[[神戸市営地下鉄西神・山手線|西神・山手線]]及び[[神戸市営地下鉄海岸線|海岸線]]の駅業務を受託する<ref>[https://www.city.kobe.lg.jp/a24278/kurashi/access/kotsukyoku/subway/news/2021/20211222_press.html 神戸市営地下鉄駅業務委託に伴う受託予定事業者の決定] - 神戸市交通局、2021年12月22日</ref>。
** 4月29日:大阪 - 奈良 - 京都間に[[近鉄12000系電車|12200系]]改造の観光特急19200系「あをによし」が登場<ref>{{Cite news|title=2022年4月29日に大阪〜奈良〜京都を結ぶ観光特急「あをによし」がデビュー!|url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/awoniyosi.pdf|format=PDF|language=日本語|date=2021-10-08|publisher=近畿日本鉄道}}</ref><ref name="railf_news_20211008">{{Cite web|和書|title=近鉄,大阪〜奈良〜京都を結ぶ観光特急「あをによし」を2022年4月29日から運転|鉄道ニュース|date=2021-10-08|url=https://railf.jp/news/2021/10/08/160000.html|website=鉄道ファン・railf.jp|accessdate=2021-10-12|language=ja}}</ref>。
* [[2023年]](令和5年)
** 1月31日:ICカード「KIPS ICOCA」の新規発行をこの日をこの日限りで終了<ref name="kips2023">{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/group/Kips/topics/ |title=KIPSトピックス |access-date=2023-03-30 |website=KIPS}}</ref>。発行済みのカードは引き続き利用可能。
** 1月31日:近鉄バスとの連絡定期券の発売をこの日限りで終了<ref>{{Cite press release|title=近鉄駅での近鉄電車・近鉄バス連絡定期券および 近鉄バス単独定期券の委託発売終了について|publisher=近鉄バス|date=2022-10-14|url=https://www.kintetsu-bus.co.jp/upload/pdf/upPdf/20221012181456_teikiitakusyuryo.pdf|format=PDF|access-date=2023-03-30}}</ref>
** 4月1日:運賃改定<ref name="kintetsu20220902" />。
*[[2024年]](令和6年)
**[[2月29日]]:[[回数乗車券]](通学用割引、身体障がい者用・知的障がい者用回数乗車券を除く)の発売を終了<ref>{{Cite press release|title=― ICOCA を使って、お得にお出かけ! -近鉄 ICOCA ポイント還元サービスを開始します|publisher=近畿日本鉄道|date=2023-11-06|url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20231106.pdf|format=PDF|和書|accessdate=2023-11-06|archiveurl=|archivedate=}}</ref>。
**[[10月7日]]:京都線・橿原線・天理線・奈良線で新型通勤車両[[近鉄8A系電車|8A系]]が営業運転開始<ref>{{Cite press release|title=2024年10月 奈良線・京都線で新型一般車両がデビューします!|publisher=近畿日本鉄道|date=2024-05-10|url=https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/3ffcffeeedf5418db31ce7f192df2976/20240510.pdf|format=PDF|access-date=2024-10-20|archive-url=https://web.archive.org/web/20240922225420/https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/3ffcffeeedf5418db31ce7f192df2976/20240510.pdf|archive-date=2024-9-22}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/ecf8269cf71342a7a89027cc85773e20/20240906.pdf |title=10月7日(月)に奈良線・京都線ほかで新型一般車両がデビューします! ~デビューを記念して有料撮影会、有料試乗会を開催します~ |access-date=2024/10/20 |publisher=近畿日本鉄道 |archive-date=2024-9-6 |archive-url=https://web.archive.org/web/20240922225414/https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/ecf8269cf71342a7a89027cc85773e20/20240906.pdf}}</ref>。
== 社名 ==
[[File:Hikone kintetsu fumikiri.jpg|150px|right|thumb|近江鉄道の「近鉄」]]
営業している路線のほとんどが[[近畿地方]]にあり、近畿日本鉄道を社名としているが、近畿地方ではない三重県・愛知県にまで(2017年までは岐阜県にも<ref group="注釈" name="gifu" />)及ぶ[[#路線網|路線網]]を有している。
近畿日本鉄道が発足した当時の社長[[種田虎雄]]は、「ゆくゆくは、民営の日本鉄道をつくりたいと思っていた。そのためには、[[小田急電鉄|小田急]]と静岡電鉄<ref group="注釈">静岡電気鉄道のこと。現在の[[静岡鉄道]]</ref>とを結び、この両線を延長して[[名古屋鉄道]]に連絡し、さらに、これと近畿日本鉄道を結ぶという構想を持っていた。」<ref>近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、p.204</ref>という、近畿地方の範囲を超えた日本の私鉄経営に関する雄大な構想を持っていた。
近畿日本鉄道が発足した直後の略称は「近鉄」と呼ばず<ref group="注釈">特に旧南海鉄道の路線や関連企業が分離される前の1947年5月以前は「近鉄」の略称が用いられることはなかった。</ref>「日本鉄道」<ref name="100nenayumi-p202" group="注釈">近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』p.202 によると、会社の略称は当初「日本鉄道」とされていたが、1950年9月12日に「近鉄」に変更とある。</ref>、「近畿日本」や「近日」と称し、社名を冠した駅名も1944年6月の発足後1970年2月までは「近鉄○○」でなく「近畿日本○○」となっていた<ref group="注釈">1970年3月以降に開設された近鉄難波駅(現在の大阪難波駅)、[[日本橋駅 (大阪府)|近鉄日本橋駅]]、[[近鉄宮津駅]]を除く。[[近鉄丹波橋駅]]も1968年12月から1970年2月までの短期間ながら「近畿日本丹波橋駅」と名乗っていた。</ref>。これは、元々[[滋賀県]]の[[近江鉄道]]が「近鉄」(おうてつ・きんてつ)の略称を使用していたため、誤解を防ぐ観点から使用しにくかったからではないかといわれている。しかし「近鉄」の愛称も早くから使われ、1948年には「近畿日本鉄道百貨店」を「[[近鉄百貨店]]」と改称し、1949年に発足した近畿日本鉄道出資のプロ野球球団は「[[大阪近鉄バファローズ|近鉄パールス]]」を名乗った。1950年には近畿日本鉄道自身の略称も「近鉄」とした<ref name="100nenayumi-p202" group="注釈" />。なお、傍系の旅行会社[[近畿日本ツーリスト]]には、近畿日本航空観光と日本ツーリストの合併によるため「近畿日本」の名が残っている。また、近鉄レンタリースは2017年12月20日まで「近畿ニッポンレンタカー」という商号であった<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/20171221-10KRL20171220102715137332573.pdf 近鉄レンタリースとオリックス自動車のレンタカー事業提携について]|近鉄グループホールディングス 2017年12月21日}}</ref>が、この場合は近畿日本鉄道の「近畿」と[[ニッポンレンタカー]]の「ニッポン」である<ref group="注釈">商号変更と同時にニッポンレンタカーとの提携を解消し、[[オリックスレンタカー]]との提携に切り替えている。</ref>。一方、[[近畿車輛]]や[[奈良日産自動車|奈良近畿日産自動車]](奈良県下の[[日産店|日産ブルーバード販売会社]]。現・奈良日産自動車)、南海軍を前身とするプロ野球球団グレートリング(略称:近畿。現:[[福岡ソフトバンクホークス]])<ref group="注釈">元来は南海鉄道をオーナーとする「南海軍」で、1944年の関急との戦時統合による近鉄発足時に一旦「近畿日本軍」と改名したが、1946年のプロ野球再開時に再改名したものだった。旧南海鉄道の分離を前とした1947年5月3日に「近畿日本ホークス」に、分離した6月1日に「南海ホークス」に改称した。</ref>は「近畿日本」とはしなかった事例である。
在阪私鉄では「○○電車」の呼び名が浸透しており、近鉄でも大阪周辺では「近鉄電車」と呼称することもある。他社線からの乗換案内では、JR西日本では「近鉄電車」、JR東海では「近鉄線」と呼称される([[京都駅]]では、JR西日本が管轄する在来線側では「近鉄電車」、JR東海が管轄する新幹線側では「近鉄線」両方の表示が見られる)。
近鉄本社や近鉄百貨店などに書かれていた「近鉄」の文字は、1967年3月まで「鉄」を「金」編に「失」でなく「矢」にした物(「鉃」、元は「[[矢#鏃(矢尻=やじり)|鏃]]」を意味する字)にしていた。「金を失う」が「金が矢のように集まる」になるという縁起担ぎが理由であったが、後にその看板を見た[[小学校|小学生]]が「鉄」の字を間違って覚えてしまうと沿線住民などから指摘され、正式な表記に直している。なお、現在の[[四国旅客鉄道]](JR四国)を除いたJR各社も同じような理由により、[[ロゴタイプ|ロゴ]]では「鉄」の字を「鉃」にしている。
英文社名は以前は {{en|'''Kinki Nippon Railway Co., Ltd.'''}} であったが、2003年6月28日から {{en|'''Kintetsu Corporation'''}} に変更した<ref group="注釈" name="Kinki" />。同時期に和文・英文の会社名ロゴのデザインも変更された<ref name="ロゴタイプ制定"/>。2015年4月1日の近鉄グループホールディングス発足を機に再度英文社名が変更され、{{en|'''Kintetsu Railway Co., Ltd.'''}} となった。この表記は、乗務員の制帽及び駅員の制帽及び職帽の帽章にも用いられている。駅員は一時期「近鉄ステーションサービス」に分社化していたときは「{{en|Kintetsu Station Service}}」の表記だった。
なお、社名の「近畿日本鉄道」は、近鉄グループホールディングスによって[[登録商標]]として登録されている<!-- おり、同業他社などが近鉄および近鉄グループホールディングスの許可なく、この名称を使用することはできない -->(登録番号第3095851号。1995年11月30日登録)<ref>[https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ 特許情報プラットフォーム]で「近畿日本鉄道」と入力した際に出てくる検索結果。なお、同ページの仕様上、個別のページ向けにURLが設定されていない。</ref>。
== 社章・シンボルマーク・ロゴタイプ ==
大阪電気軌道時代には大阪を象徴する[[澪標]]と奈良の「奈」を組み合わせた[[社章]]を使用していたが、名古屋などへの延伸や会社の合併で路線網が拡大した関西急行鉄道時代には新体制への節目として関西の「関」を図案化した社章に変更した。現社章への変更も南海鉄道との合併で近畿日本鉄道が発足した際に検討され、社内外から提案された200もの候補から選定されたものである<ref name=symbol>{{Cite web|和書|date=2016-05|url=https://www.jametro.or.jp/upload/subway/NVlTfLGKvNBF.pdf|author=西井佑輔|title=近畿日本鉄道の社章およびシンボルマークについて|work=SUBWAY 日本地下鉄協会報 第209号|format=PDF|publisher=[[日本地下鉄協会]]|accessdate=2018-09-29|pages=57-58}}</ref>。全体の図形が[[コロナ]]を発する日輪と転動驀進する車輪をかたどり、内側の図形が社名の頭文字「近」と「人」の文字を図案化して「人の和」を表現している<ref>[http://www.kintetsu.jp/company/logomark.html 社章について] - 近畿日本鉄道、2014年2月26日閲覧。</ref>。[[近鉄タクシー]]、[[養老鉄道]]、[[伊賀鉄道]]など、一部のグループ会社ではこの社章をベースに変更を加えた社章を使用している<ref name=symbol/>。
この社章は鉄軌道事業を継承した(新)近畿日本鉄道に引き継がれ、持株会社となった近鉄グループホールディングスには新たなシンボルマークが制定されている。傾きの異なる2つの図形によって会社の理念である「静と動」を具現化し、またその形状から近鉄の「K」をも表現している<ref name=symbol/>。
ロゴタイプ(和文・英文)は近鉄グループ経営改善計画の一環で2003年(平成15年)に制定された「近畿日本鉄道株式会社」「KINTETSU CORPORATION」の二種類<ref name="ロゴタイプ制定"/>がベースとなっている。
<gallery>
Daiki logomark.svg|大阪電気軌道時代の社章
Kankyu logomark.svg|関西急行鉄道時代の社章
KintetsuLogo.svg|現在の社章
Yoro Railway Logo.svg|グループ会社である養老鉄道の社章
Kintetsu GH Logo.svg|近鉄GHDのシンボルマーク
Kintetsu Logo 2.svg|ロゴタイプ(部分)
</gallery>
== 路線網 ==
<!-- 他社との連携企画などは、後の方の「関連する企業」「他社との関係」節に記述してください。-->
[[File:Wide Area Map of Kintetsu.png|thumb|right|320px|広域路線図(2007年10月現在)]]
[[File:Change of the operating kilometers of Kintetsu, Tōbu and Meitetsu.svg|thumb|right|320px|近畿日本鉄道(黄)の営業キロ推移]]
[[大阪府]]東南部から[[三重県]]中部に至る[[紀伊半島]]の付け根を横断して、[[大阪市]]・[[京都市]]・[[名古屋市]]といった[[政令指定都市]]を始め、[[近畿地方]]の大阪府東南部・[[奈良県]]・[[京都府]]南部、[[東海地方|東海]]・[[中部地方]]の[[愛知県]]西部・三重県の各都市、それら地域沿線の[[伊勢神宮]]を始めとする神社仏閣など、京都、奈良、[[吉野]]、[[飛鳥]]や[[伊勢志摩]]といった観光地を結ぶ路線網を持つ<ref group="注釈" name="gifu">2017年までは第三種鉄道事業として[[岐阜県]]にも保有路線があった。</ref>。[[近畿地方|関西(近畿圏)]]以外の大手私鉄が発達している他の大都市圏(この場合、[[中京圏]])にまで路線網がまたがる大手私鉄は近鉄が唯一である。それらを結ぶ多数の[[近鉄特急|特急列車]]が行き交い、私鉄最大の特急ネットワークを形成している(「[[#列車|列車]]」の節および「[[近鉄特急]]」の項を参照)。
総営業キロ程は、[[JR]]を除く日本の鉄道事業者([[私鉄|民営鉄道]])中最長の501.1km<ref>国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成28年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、pp.151,189,226 から伊賀線と養老線除外</ref><ref name="kghd111yuho" />で、続く463.3kmの[[東武鉄道]](東武)<ref>国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成28年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.99</ref>、444.2kmの[[名古屋鉄道]](名鉄)<ref>国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成28年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、pp.131,221</ref>とともに400km以上の路線網を擁する日本の大手私鉄の一つとなっている(各キロ程は2017年4月1日現在<!--日付はいずれかの社のキロ程が改定された際に変更のこと-->){{Refnest|group="注釈"|JRを含む最長の総営業キロ程を持つ日本の鉄道事業者は、7526.8kmの[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)であり、近鉄の総営業キロ程は[[四国旅客鉄道]](JR四国)855.2kmに次ぐものである。なお、1944年の近畿日本鉄道発足時は639.3km(関西急行鉄道476.3km+南海鉄道163.0km)の路線を擁し、当時のすべての民営鉄道中1位であったものの、1947年の南海分離時に東武・名鉄に次ぐ3位となった。その後、再び1位となるのは1965年の三重電気鉄道合併時である。ちなみに東武と名鉄の順位は、東武が[[東武伊香保軌道線|伊香保軌道線]]の廃止を進めていた1953年度に名鉄と順位が入れ替わり、名鉄が岐阜600V線区を廃止した2005年度に再び東武が上位となっている<ref>近鉄の営業キロ推移 - 近畿日本鉄道(編)『近畿日本鉄道100年のあゆみ』、近畿日本鉄道、2010年、pp.201, 673-674<br />
東武の営業キロ推移 - 東武鉄道社史編纂室(編)『東武鉄道百年史 資料編』、東武鉄道、1998年、pp.114-119 および 東武鉄道年史編纂事務局(編)『東武鉄道六十五年史』、東武鉄道、1964年、pp.796-799<br />
名鉄の営業キロ推移 - 名古屋鉄道広報宣伝部(編纂)『名古屋鉄道百年史』、名古屋鉄道、1994年、pp.840-841</ref>。}}。
近鉄の保有路線は、[[線路 (鉄道)|線路]]の幅([[軌間]])別では[[標準軌]](1,435mm軌間{{Refnest|group="注釈"|近鉄では過去には「広軌」と称し、名古屋線軌間拡幅工事においても「広軌化」とする史料もあったが<ref>「80年のあゆみ」p.130 近畿日本鉄道 1990年発行</ref>、その後は公式サイト掲載の「路線の履歴書」<ref>[https://www.kintetsu.jp/kouhou/Rireki/A40001.html 路線の履歴書 奈良線] - 近畿日本鉄道 2020年8月23日閲覧。</ref>や社史<ref>「近畿日本鉄道100年のあゆみ」p.250など 近畿日本鉄道 2010年発行</ref>でも標準軌という表記が一般的になっている。}})、[[狭軌]](1,067mm軌間)の2つに分けられる。かつては[[狭軌|特殊狭軌]](762mm軌間)も有していた。
近鉄の直系母体である[[大阪電気軌道|大軌]]は、[[路面電車]]と同じ[[軌道 (鉄道)|軌道線]]扱いで開業したため、同様の形で先行して開業していた[[阪神電気鉄道]]・[[箕面有馬電気軌道]]
[[鉄道の電化|電化方式]]は基本的に
なお、田原本線や生駒鋼索線のように他の近鉄各線とは徒歩連絡となる路線はあるが、他の近鉄線と互いに乗り継ぐ際、徒歩連絡ではなく他社の鉄道線やバス路線を介さなければならないほどの孤立路線<ref group="注釈">西武鉄道の[[西武池袋線|池袋線]]系統・[[西武新宿線|新宿線]]系統と[[西武多摩川線|多摩川線]]<!-- 東上線は支線を構えるほどの規模のため孤立路線の例としては不適切 -->、名古屋鉄道の[[名鉄名古屋本線|本線]]系統と[[名鉄瀬戸線|瀬戸線]]、[[西日本鉄道]]の[[西鉄天神大牟田線|天神大牟田線]]系統と[[西鉄貝塚線|貝塚線]]<br>などのような路線<!-- あくまで近鉄ではどうなのかという解説なので2、3例で結構。--></ref>は、[[近鉄葛城索道線|葛城索道線]]を除き存在しない。ただし過去には、鳥羽線開業以前の志摩線が他の近鉄の路線群と離れ、国鉄[[参宮線]]を介さなければ乗り継ぐことができない孤立路線となっていた。
関西・中部エリアの大手私鉄では唯一、[[JR|JRグループ]]旅客2社([[西日本旅客鉄道|JR西日本]]・[[東海旅客鉄道|JR東海]])の在来線管内を直接結んでいる<ref group="注釈">2社以上のJR在来線管内を結んでいる大手私鉄は近鉄以外では[[小田急電鉄]]がある([[東日本旅客鉄道|JR東日本]]・JR東海と接続し、両社の管内に直通運転を実施している)。なお、[[中小私鉄]]では[[近江鉄道]](JR西日本・JR東海<!-- 東海道本線米原以東 -->の在来線と接続)、[[第三セクター鉄道]]では[[えちごトキめき鉄道]](JR西日本・JR東日本の在来線と接続)のほか、互いに孤立する路線同士がJR2社の在来線と接続するものを含めると[[伊豆箱根鉄道]]の例がある。</ref>。それと関連して、近鉄名古屋駅と京都駅はともに[[東海道新幹線]]の乗換駅であり、前者は[[中央新幹線|リニア中央新幹線]]、後者は[[北陸新幹線]]<ref name="chunichi20160311">{{Cite news2|url=http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20160311/CK2016031102000019.html|title=3ルートを調査対象に 北陸新幹線、与党検討委|newspaper=CHUNICHI Web|publisher=中日新聞社|date=2016-03-11|accessdate=2016-03-11|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160311012017/http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20160311/CK2016031102000019.html |archivedate=2016-03-11}}</ref> の乗換駅になる予定である。なお、近畿地方の大手私鉄で新幹線駅と接続する私鉄は近鉄のみとなっている<ref group="注釈">関西では準大手含むと[[山陽電気鉄道]]も該当する。近鉄以外の大手私鉄では、名古屋鉄道・小田急電鉄・[[京浜急行電鉄]]・[[京成電鉄]]・東武鉄道・[[東急電鉄]]・[[相模鉄道]]・[[東京地下鉄|東京メトロ]]が新幹線駅に接続している。阪急電鉄も2031年に新大阪連絡線が開業すると新大阪駅で新幹線に接続する予定である。</ref>。
京都・大阪・名古屋の3都市に自社路線を持ち、これら3都市の地下鉄事業者([[京都市営地下鉄]]・[[Osaka Metro]]・[[名古屋市営地下鉄]])との乗換駅がある。関西の大手私鉄で、名古屋市の地下鉄事業者との乗換駅があるのは近鉄だけである。<!-- 地下鉄乗り入れについては後の「他社線との直通運転」の節で言及しています。-->
阪急電鉄を除く大阪市内に路線を保有する全ての鉄道事業者との乗換駅(直通運転を含む)がある<ref group="注釈">このうち京阪電気鉄道との乗換駅は京都市([[丹波橋駅]])に、JR東海との乗換駅は京都市([[京都駅]])や愛知県([[名古屋駅]])、三重県([[桑名駅]]、[[鳥羽駅]]など)にあり、いずれも大阪市にはない。阪急線との乗換駅は、近鉄の直通先を含めれば京都市内([[四条駅]]・[[烏丸駅]])と[[兵庫県]][[西宮市]]([[今津駅 (兵庫県)|今津駅]])、[[神戸市]]内([[神戸三宮駅 (阪神)|阪神神戸三宮駅]]・[[神戸三宮駅 (阪急)|阪急神戸三宮駅]])にある。阪急線には大阪市内で[[日本橋駅 (大阪府)|日本橋駅]]にてOsaka Metro堺筋線に乗り換えれば直通で行ける。</ref>。
なお、事業規模が大きいため組織上、大阪線の[[新青山トンネル]]西坑口を境に、大阪側を「大阪統括部」、名古屋側を「名古屋統括部」として管理している。過去には「営業局」<ref group="注釈">大阪線・奈良線・京都線系統を上本町営業局、南大阪線系を天王寺営業局、新青山トンネル以東の伊勢志摩・名古屋方面は名古屋営業局としていた。なお、旧・南海鉄道の路線のうち、[[南海大阪軌道線|大阪軌道線]]以外は難波営業局が別に設けられていたが、大阪軌道線は天王寺営業局の管内だった。</ref>「輸送統括部」と称していた。
旅客案内上では路線名ではなく方面名で案内されることが多い。
=== 現有路線 ===
<!-- 起点駅と終点駅のみ記述 -->
路線名の前のアルファベットは[[駅ナンバリング]]の路線記号<ref name="kintetsu20150819" />。
==== 標準軌 (1,435mm) ====
; 奈良・京都線系(大阪府・奈良県・京都府)
:* {{近鉄駅番号|A}} [[近鉄難波線|難波線]]:[[大阪上本町駅]] - [[大阪難波駅]]間<ref group="注釈">列車の下り方向は大阪難波駅から大阪上本町駅に向かってであるが、正式な起点は大阪上本町駅、終点は大阪難波駅である。起点からの距離を示す[[距離標|キロポスト]]は下り線の進行方向左側に設置されている。</ref>
:* {{近鉄駅番号|A}} [[近鉄奈良線|奈良線]]:[[布施駅]] - [[近鉄奈良駅]]間
:** {{近鉄駅番号|G}} [[近鉄生駒線|生駒線]]:[[王寺駅]] - [[生駒駅]]間<ref group="注釈">列車の下り方向は生駒駅から王寺駅に向かってであるが、正式な起点は王寺駅、終点は生駒駅である。</ref>
:* {{近鉄駅番号|C}} [[近鉄けいはんな線|けいはんな線]]:[[長田駅 (大阪府)|長田駅]] - [[学研奈良登美ヶ丘駅]]間(このうち生駒駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間は[[奈良生駒高速鉄道]]が第三種鉄道事業者として施設を保有)
:*
:**
:** {{近鉄駅番号|I}} [[近鉄田原本線|田原本線]]:[[王寺駅|新王寺駅]] - [[田原本駅|西田原本駅]]間<ref group="注釈">列車の下り方向は西田原本駅から新王寺駅に向かってであるが、正式な起点は新王寺駅、終点は西田原本駅である。キロポストは西田原本駅からの距離の表示となっている。</ref><!-- 新王寺駅・西田原本駅はそれぞれ王寺駅・田原本駅の項目で集約して記述しているので王寺駅および田原本駅へ誘導-->
; 大阪・名古屋線系(大阪府・奈良県・三重県・愛知県)
:** {{近鉄駅番号|J}} [[近鉄信貴線|信貴線]]:[[河内山本駅]] - [[信貴山口駅]]間
:* {{近鉄駅番号|E}} [[近鉄名古屋線|名古屋線]]:伊勢中川駅 - [[近鉄名古屋駅]]間<ref group="注釈">列車の下り方向は近鉄名古屋駅から伊勢中川駅に向かってであるが、正式な起点は伊勢中川駅、終点は近鉄名古屋駅である。</ref>
:**{{近鉄駅番号|K}} [[近鉄
:** 正式な呼び方ではないが鳥羽線・志摩線はまとめて「賢島線」と呼ばれることがある<ref group="注釈" name="kashikojimasen" />。<!-- [[Wikipedia:削除依頼/近鉄賢島線]]で[[近鉄賢島線]]がこの記事に転送されることになったことによる記述。-->さらに山田線を含めた3線の総称として、「伊勢志摩線」と呼ばれる場合もある<ref>[http://smocca.jp/archive/line_stations/mie/4542 不動産業「賃貸スモッカ」公式ホームページ]</ref>。
<gallery>
ファイル:Kintetsu8600Series02.jpg|奈良・京都線の車両
ファイル:Kintetsu2430Series20060611.jpg|大阪・名古屋線の車両
ファイル:Kintetsu7020Series01.jpg|けいはんな線の車両
</gallery>
==== 狭軌 (1,067mm) ====
; 南大阪線系(大阪府・奈良県)
:*{{近鉄駅番号|F}} [[近鉄南大阪線|南大阪線]]:[[大阪阿部野橋駅]] - 橿原神宮前駅間
:**{{近鉄駅番号|N}} [[近鉄
:**
:**
<gallery>
ファイル:Kintetsu6200Series01.jpg|南大阪線の車両
</gallery>
==== ケーブルカー ====
; 奈良県
:*{{近鉄駅番号|Y}} [[近鉄
; 大阪府
:*{{近鉄駅番号|Z}} [[近鉄西信貴鋼索線|西信貴鋼索線]](西信貴ケーブル):[[信貴山口駅]] - [[高安山駅]]間
==== ロープウェイ ====
ただし、近畿日本鉄道では「鉄軌道事業」ではなく、「付帯事業」のうちの「その他の事業」に分類している。奈良県に所在。
* [[近鉄葛城索道線|葛城索道線]](葛城山ロープウェイ):葛城登山口駅 - 葛城山上駅間
[[File:Kintetsu Corporation Linemap.svg|thumb|none|700px|路線図(クリックで拡大)]]
=== 廃線・譲渡・運営移管路線 ===
近畿日本鉄道における廃止路線は、
* [[大阪電気軌道長谷線|長谷線]]:[[桜井駅 (奈良県)|桜井駅]] - 初瀬駅間(大阪電気軌道時代の1938年2月1日廃止)
* [[信貴山急行電鉄|山上線]]:[[高安山駅]] - 信貴山門駅間(信貴山急行電鉄時代の1944年1月7日休止、近鉄発足後の1957年3月21日廃止)
* <!-- [[近鉄田原本線|田原本線]]:西田原本駅 - 桜井駅間(1944年1月10日休止、1958年12月27日廃止)
休廃線はいずれも前身となる[[大和鉄道]]時代のものなので、とりあえずコメントアウト-->
* [[近鉄天理線|法隆寺線]]:[[近畿日本法隆寺駅]] - 平端駅間(1945年2月11日休止、1952年4月1日廃止)
*
* [[伊勢電気鉄道|伊勢線]]:[[江戸橋駅]]-[[大神宮前駅]]間(関西急行鉄道時代の1942年8月11日に新松阪 - 大神宮前間廃止、近鉄発足後の1961年1月22日に残区間廃止)
* [[
* [[近鉄
* [[
* [[近鉄東信貴鋼索線|東信貴鋼索線]]:[[信貴山下駅]] - [[信貴山駅]]間(1983年9月1日廃止)
* [[
* [[伊賀鉄道伊賀線|伊賀線]]:[[伊賀上野駅]] - 伊賀神戸駅間(2007年10月1日に第一種鉄道事業廃止。第二種鉄道事業者の[[伊賀鉄道]]へ運営移管。施設は2017年4月から[[伊賀市]]が第三種鉄道事業者として保有<ref name="kintetsu20150327">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/igasenikou.pdf 伊賀線の公有民営方式への移行について]}} - 近畿日本鉄道、2015年3月27日</ref>)
* [[養老鉄道養老線|養老線]]:[[桑名駅]] - [[揖斐駅]]間(2007年10月1日に第一種鉄道事業廃止。第二種鉄道事業者の[[養老鉄道]]へ運営移管。施設は2018年1月から[[養老線管理機構]]が第三種鉄道事業者として保有<ref name="kghd20171220" />)
* 内部・八王子線:(2015年4月1日に第一種鉄道事業廃止。第二種鉄道事業者の[[四日市あすなろう鉄道]]へ運営移管<ref name="kintetsu20140327">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/140327-2utsubehachioji.pdf 内部・八王子線の新会社「四日市あすなろう鉄道株式会社」の設立について]}} - 近畿日本鉄道・四日市市、2014年3月27日、同日閲覧。</ref>。施設は[[四日市市]]が第三種鉄道事業者として保有)
** [[
** [[四日市あすなろう鉄道八王子線|八王子線]]:[[日永駅]] - [[西日野駅]]間
<gallery>
Hokusei K73 at Kitaooyashiro.JPG|北勢線の車両
Kintetsu860Series02.jpg|伊賀線の車両
Yoro Line 620.jpg|養老線の車両
260series.jpg|内部・八王子線の車両
</gallery>
==== 南海電気鉄道への譲渡路線 ====
[[File:Nankai Electric Railway Linemap.svg|thumb|right|300px|南海電気鉄道の路線の大半は、一時期近畿日本鉄道の路線の一部であった。]]
近畿日本鉄道発足時に旧南海鉄道から継承した路線。ただし松江線は近畿日本鉄道発足後に開業した。いずれも、旧関西急行鉄道と旧南海鉄道の路線を分離するため、[[高野山電気鉄道]]を改めた[[南海電気鉄道]]へ1947年6月1日に譲渡された。詳しくは「[[南海電気鉄道#路線]]」を参照。
* 難波営業局管轄路線 - 天王寺支線は南海本線の支線であったため天王寺営業局管轄ではなく難波営業局の管轄となった。
** [[南海
*** [[南海
*** [[南海
*** [[南海
*** [[南海
*** [[南海加太線|加太線]]:和歌山市駅 - [[加太駅 (和歌山県)|加太駅]]間(1955年2月15日に和歌山市駅 - 東松江駅を[[南海北島支線|北島支線]]として分離、同区間は1966年12月1日廃止)
*** 国社連絡線:和歌山市駅 - 国社分界点間([[国鉄分割民営化]]後にJR西日本に貸与)
** [[
*** [[南海
*
** [[阪堺電気軌道阪堺線|阪堺線]]:[[恵美須町駅]] - [[浜寺駅前停留場]]間(1980年12月1日に[[阪堺電気軌道]]が継承)
*** [[南海大浜支線|大浜支線]]:[[宿院停留場]] - 大浜北町駅 - 大浜海岸駅間(1945年2月11日に大浜北町駅 - 大浜海岸駅間休止、1949年3月3日に残区間休止、1980年11月28日全線廃止)
** [[阪堺電気軌道上町線|上町線]]:[[天王寺駅|天王寺駅前駅]] - [[住吉大社駅|住吉公園駅]]間(1980年12月1日に阪堺電気軌道が継承)
** [[南海平野線|平野線]]:[[今池停留場]] - [[平野停留場]]間(1980年11月28日廃止)
=== 路線切替区間 ===
単なる高架化などは除く。日付は竣工日。
<!-- 乗降人員および移動等円滑化取組報告書の掲載順 -->
* [[近鉄大阪線|大阪線]]
*
** [[桜井駅 (奈良県)|桜井駅]]構内(曲線緩和、1995年)
*
* [[近鉄奈良線|奈良線]]
** [[石切駅]] - [[生駒駅]]間(規格大型化のための[[生駒トンネル|新生駒トンネル]]開削・鷲尾トンネルオープンカット、1964年7月23日)
** 生駒駅 - [[富雄駅]]間(規格大型化のための新向谷トンネル開削・山田トンネルオープンカット、1964年10月1日。なお、当時は[[東生駒駅]]は未開設)
** [[新大宮駅]] - [[近鉄奈良駅]]間([[併用軌道]]解消のための地下線化、1969年12月8日。なお、線路移設時に油阪駅を廃止し新大宮駅を設置)
* [[近鉄京都線|京都線]]
** [[近鉄丹波橋駅]]周辺([[京阪本線|京阪神急行京阪線→京阪本線]][[丹波橋駅]]への乗り入れおよび廃止、1945年12月21日と1968年12月19日)
* [[近鉄橿原線|橿原線]]
*
*
* [[近鉄天理線|天理線]]
** [[平端駅]]周辺(橿原線とホーム分離、1973年9月20日)
*
* [[近鉄生駒線|生駒線]]
** [[萩の台駅]] ‐ [[元山上口駅]](線形改良と萩の台-東山間の複線化のため東山駅移設・線路短縮、1993年1月29日。但し複線化は同年3月17日)
* [[近鉄名古屋線|名古屋線]]
** [[近鉄弥富駅]] - [[桑名駅]]間([[木曽三川]]橋脚の付け替えと複線化、1959年9月19日 - 26日)
** [[海山道駅]] - [[川原町駅]]間([[四日市市]]内線形改良、1956年9月23日。なお、当時は新正駅は未開設)
** [[白塚駅]] - [[江戸橋駅]]間(線形改良、1955年7月15日)
* [[近鉄湯の山線|湯の山線]]
** [[桜駅 (三重県)|桜駅]]周辺(線形改良と駅移設、1964年3月1日<ref>{{Cite journal |和書|title=湯ノ山線改軌|date=1964-05|publisher=電気車研究会|journal=鉄道ピクトリアル|number=157|page=86}}</ref>)
* [[近鉄志摩線|志摩線]]
** [[鳥羽駅]] - [[中之郷駅]]間(線形改良と複線化、1970年3月1日)
** [[志摩磯部駅]] - [[志摩横山駅]]間(線形改良と複線化、1993年6月1日)
** [[白木駅]] - [[五知駅]]間(線形改良と複線化、1993年9月11日)
* [[養老鉄道養老線|養老線]]
** [[烏江駅]] - [[大外羽駅]]間(橋脚架け替えと高架化、1997年10月4日)
=== 未成線 ===
<!--とりあえず記述があるものだけ-->
* [[
** 近鉄の直系母体である[[大阪電気軌道]](大軌)が、競合線([[東大阪電気鉄道]]など)への免許交付に対抗する目的で着工したもの。[[京阪梅田線]]も参照のこと。
* [[
** 養老線の前身である養老電気鉄道が計画し、近鉄発足後は[[東海道新幹線]][[岐阜羽島駅]]への延伸も計画した。
<!--南海分離後も有効だった免許-->
* 大神宮前(仮) - [[大神宮前駅|大神宮前]](0.7km・[[1927年]][[12月27日]]参宮急行電鉄により免許取得、[[1948年]][[9月3日]]失効)<ref name="moriguchi-p181">森口誠之『鉄道未成線を歩く 〈私鉄編〉』 JTB、2001年、p.181</ref>
* [[鈴鹿市駅|伊勢神戸]] - 鈴鹿川(5.2km・[[1950年]][[11月30日]]失効)<ref name="moriguchi-p181" />
* [[橿原神宮西口駅|奈良久米寺]] - [[桜井駅 (奈良県)|桜井町]](6.9km・[[1923年]][[5月22日]]南大阪電気鉄道により免許取得、[[1958年]][[5月6日]]失効)<ref name="moriguchi-p180">森口誠之『鉄道未成線を歩く 〈私鉄編〉』 JTB、2001年、p.180</ref>
* [[五條市|五条町]] - [[橋本市|学文路村]](13.3km・[[1929年]][[6月29日]]南和電気鉄道により免許取得、1958年5月6日失効)<ref name="moriguchi-p180" />
* [[河内長野駅|長野町]] - [[観心寺|川上村]](3.3km・1927年[[10月18日]]大阪鉄道により免許取得、[[1959年]][[6月5日]]失効)<ref name="moriguchi-p180" />
* [[墨俣町]] - [[今尾町|今尾]](14.2km・1927年10月18日参宮急行電鉄により免許取得、1959年6月5日失効)<ref name="moriguchi-p183">森口誠之『鉄道未成線を歩く 〈私鉄編〉』 JTB、2001年、p.183</ref>
* [[榛原駅|榛原]] - 宇陀松山(7.1km・1926年2月18日大和鉄道により免許取得、1958年2月に大宇陀鉄道に譲渡、1959年11月10日失効<ref name="moriguchi-p178">森口誠之『鉄道未成線を歩く 〈私鉄編〉』 JTB、2001年、p.178</ref>)
* [[川合高岡駅|川合高岡]] - [[久居駅|久居]](4.7km・[[伊勢中川駅|中川短絡線]]の開業で不要となり、[[1963年]][[1月11日]]失効)<ref name="moriguchi-p181" />
* [[京都駅|京都駅前]] - [[東寺駅|東寺]](0.9km・1927年9月28日奈良電気鉄道により免許取得、1963年[[10月10日]]失効)<ref name="moriguchi-p180" />
* [[小倉駅 (京都府)|小倉村]] - [[玉造駅|中道町]](33.7km・1929年6月26日奈良電気鉄道により免許取得、1965 - 69年頃失効)<ref name="moriguchi-p180" />
* 三塚 - [[西大垣駅|西大垣]](3.9km・1927年10月18日参宮急行電鉄により免許取得、以後不明)<ref name="moriguchi-p181" />
* [[岐阜市|岐阜]] - 岐阜起点13.7km(13.7km・1927年10月18日・1929年4月11日参宮急行電鉄により免許取得、うち起点8.0 - 13.7kmについては[[1985年]][[4月15日]]失効)<ref name="moriguchi-p181" />
* [[堺市|堺]] - [[古市駅 (大阪府)|古市]](12.8km・[[1920年]][[3月20日]]南大阪電気鉄道により免許取得、[[1991年]][[2月15日]]失効)<ref name="moriguchi-p180" />
* [[近鉄御所駅|御所町]] - 五条(14.2km・[[1928年]][[10月26日]]南和電気鉄道により免許取得、1991年2月15日失効)<ref name="moriguchi-p180" />
=== 他社線との
==== 現在実施中 ====
<!-- 詳細は関係路線・車両・駅の記事に記述してください。-->
* [[阪神電気鉄道]]:[[阪神本線|本線]]・[[阪神なんば線]]が[[近鉄奈良線|奈良線]]([[近鉄難波線|難波線]]・[[近鉄大阪線|大阪線]]・奈良線)と、[[神戸三宮駅 (阪神)|神戸三宮駅]]・[[尼崎駅 (阪神)|尼崎駅]]<!-- 普通・準急が折り返すため--> - 大阪難波駅 - 近鉄奈良駅間で相互直通運転。
** 神戸三宮駅・尼崎駅との間は[[2009年]][[3月20日]]より開始された。これによって、近鉄の車両が初めて[[兵庫県]]を走行することになった。
** このほか、平日の神戸三宮8:53発大和西大寺行き快速急行、土休日の天理15:10発大和西大寺行き急行は、いずれも大和西大寺駅で種別変更してそのまま[[天理線]][[天理駅]]との間を直通運転している(大和西大寺駅 - 天理駅間は急行として運転。天理発は後方に近鉄奈良発を併結)<ref name="tenrikyo-20210703">{{Cite web|和書|url=https://www.tenrikyo.or.jp/yoboku/wp-content/uploads/2021-------------------------HP------.pdf |title=神戸三宮 - 近鉄天理間の直通列車運転について|format=PDF |publisher=天理教輸送部 |date=2021-07-17 |accessdate=2021-07-18 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210718011607/https://www.tenrikyo.or.jp/yoboku/wp-content/uploads/2021-------------------------HP------.pdf |archivedate=2021-07-18 }}</ref>。
** [[2013年]][[2月24日]]には阪神の車両により山陽姫路駅から近鉄奈良駅までの直通の貸切列車の運転が行われた<ref name="kintetsu20121221">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/121221himejinarachokutuu.pdf -山陽・阪神・近鉄合同企画-「姫路〜奈良 直通列車で行く山陽・阪神・近鉄 私鉄3社車庫巡り」]}} - 近畿日本鉄道、2012年12月21日</ref> ほか、さらに2014年7月13日には近鉄奈良駅から山陽姫路駅までの直通貸切列車も運行された<ref name="kintetsu20140522">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/oudantua.pdf 近鉄・阪神・山陽合同企画「奈良〜姫路 直通列車で行く!近鉄・阪神・山陽 横断ツアー」]}} - 近畿日本鉄道、2014年5月22日</ref>。2019年の阪神なんば線開業10周年の節目にも阪神・近鉄の2社および山陽・阪神・近鉄の3社直通の貸切列車を運行した<ref>{{PDFlink|[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/10tunagatte.pdf 〜阪神なんば線開業及び阪神・近鉄つながって10周年〜10周年記念旅行商品第五弾・第六弾を発売します。「車庫」にまつわる“鉄分濃い商品”で鉄道の魅力を味わっていただきます。]}} - 近畿日本鉄道、2019年4月15日</ref>。また、山陽電気鉄道へは後述のように近鉄特急が乗り入れる構想がある。
** 2014年3月22日からは特急車両による団体向け臨時列車の運行が阪神三宮駅(現・神戸三宮駅) - 賢島駅間で開始された<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/hannsinnace.pdf 阪神三宮から近鉄沿線の観光地へ 近鉄特急車両(22600系)による団体向け臨時列車を3月22 日から運行開始します]}} - 近畿日本鉄道、2014年1月23日。</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.kintetsu.co.jp/soukatsu/hanshin_kintetsu/index.html |title=阪神・近鉄相互直通運転5周年記念 近鉄特急車両が阪神線内を走ります! |publisher=近畿日本鉄道 |accessdate=2017-10-05 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140129011852/http://www.kintetsu.co.jp/soukatsu/hanshin_kintetsu/index.html |archivedate=2014-01-29}}</ref><ref>[http://www.asahi.com/articles/ASG3N36MFG3NPTIL008.html 三宮―賢島間に初の直通列車 阪神と近鉄、観光シフト]{{リンク切れ|date=January 2017}} - 朝日新聞、2014年3月22日。</ref>。同年5月17日には初めて[[近鉄名古屋線]][[近鉄名古屋駅]] → 阪神本線[[甲子園駅]]間でも運転が行われている<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kousien.pdf 〜近鉄特急車両で名古屋から甲子園へ!〜近鉄名古屋駅から阪神甲子園駅まで乗換えなしで行く「阪神タイガース応援観戦ツアー」および「神戸フリープラン」を発売!]}} - 近畿日本鉄道、2014年4月18日</ref>。
* [[大阪市高速電気軌道]] (Osaka Metro):[[Osaka Metro中央線|中央線]]が[[近鉄けいはんな線]]と、[[夢洲駅]] - 長田駅 - 生駒駅<!-- 約半数が折り返すため-->・学研奈良登美ヶ丘駅間で相互直通運転。
** このうち、生駒駅までは[[1986年]][[10月1日]]より、学研奈良登美ヶ丘駅までは[[2006年]][[3月27日]]の同駅までの延伸開業に伴いそれぞれ開始。
* [[京都市営地下鉄]]([[京都市交通局]]):[[京都市営地下鉄烏丸線|烏丸線]]が[[近鉄京都線]]・奈良線と、[[国際会館駅]] - [[竹田駅 (京都府)|竹田駅]] - [[新田辺駅]]<!-- 普通が折り返すため-->・近鉄奈良駅間で相互直通運転。
** このうち、新田辺駅までは[[1988年]][[8月28日]]より、近鉄奈良駅までは[[2000年]][[3月15日]]よりそれぞれ開始。
複数の都市の地下鉄事業者(大阪市・京都市)と直通運転を行っている大手私鉄は近鉄が唯一である。また、複数の地下鉄事業者の路線に直通運転を行っているのは近畿地方では近鉄のみである<ref group="注釈">近鉄は京都線が京都市営烏丸線に、けいはんな線がOsaka Metro中央線と異なる路線が異なる都市の路線と別々に乗り入れているのに対して、[[関東地方]]では[[東急目黒線]]が単独で、いずれも東京都内に路線を持つ東京メトロ・都営地下鉄のそれぞれ[[東京メトロ南北線|南北線]]と[[都営地下鉄三田線|三田線]]の双方に相互直通運転を行っている。</ref>。
<gallery>
ファイル:Hanshin 1205F at Tarumi Station.JPG|近鉄との相互直通運転に使用される[[阪神1000系電車|阪神1000系]]
ファイル:Hanshin-Series9000.jpg|近鉄との相互直通運転に使用される[[阪神9000系電車|阪神9000系]]
ファイル:Kintetsu-Series1374.jpg|阪神[[香櫨園駅]]付近を走行する[[近鉄1220系電車|近鉄1252系]]
ファイル:KT.RAPID-EXPRESS.jpg|阪神[[鳴尾駅]]付近を走行する[[近鉄9020系電車|近鉄9020系]]
ファイル:近鉄9722系.jpg|阪神[[西宮駅 (阪神)|西宮駅]]に停車中の[[近鉄9020系電車|近鉄9820系]]
ファイル:Kintetsu22600 hanshin testrun.jpg|阪神大石駅付近を走行する[[近鉄22600系電車|近鉄特急22600系Ace(エース)]]
ファイル:Osaka Metro 400 Series 409-05.jpg|Osaka Metro中央線・[[Osaka Metro400系電車|400系]]
ファイル:Osaka-Metro-Series32-55 (2022-11-26).jpg|Osaka Metro中央線・[[大阪市交通局30000系電車|30000A系]]
ファイル:Kyoto City 10 series EMU late type 002.JPG|京都市営地下鉄烏丸線・[[京都市交通局10系電車|10系]]
ファイル:Kyoto subway 2832 Takeda 20220621.jpg|京都市営地下鉄烏丸線・[[京都市交通局20系電車|20系]]
</gallery>
==== 将来実施予定
<!-- 詳細は関係路線・車両・駅の記事に記述してください。-->
* [[山陽電気鉄道]]:[[阪神神戸高速線]]・[[山陽電気鉄道本線]]を介して[[山陽姫路駅]]へ乗り入れる構想があり、2008年に2010年春を目標に近鉄特急や修学旅行列車を中心に山陽姫路 - 近鉄奈良・伊勢志摩方面を結ぶ計画が報じられた<ref>[https://web.archive.org/web/20080714070458/http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0001216392.shtml 姫路と奈良・伊勢結ぶ 近鉄、山陽に乗り入れ計画] - [[神戸新聞]] 2008年7月9日、インターネットアーカイブ(2008年7月14日アーカイブ分)</ref>。「[[近鉄特急#阪神・山陽電気鉄道への乗り入れ]]」も参照のこと。なお、2013年2月24日に阪神の車両を利用して山陽姫路駅から近鉄奈良駅までの直通の貸切列車の運転が行われた<ref name="kintetsu20121221" />。さらに2014年7月13日には近鉄奈良駅から山陽姫路駅までの直通貸切列車も運行した<ref name="kintetsu20140522" />。
* [[名古屋市交通局]]:1992年の[[運輸政策審議会]][[名古屋圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について|答申第12号]]においては、同答申で構想されている[[名古屋市営地下鉄]][[名古屋圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について#市交金山線の新設|金山線]]と、[[近鉄名古屋線]]から、[[戸田駅 (愛知県)|戸田駅]]付近において[[直通運転|相互乗り入れ]]を検討すべきものとされている。
<gallery>
Sanyo-5000 Kintetsu-9020 Hanshin-8000 hanshin-amagasaki.JPG|阪神尼崎駅で離合する[[山陽電気鉄道5000系電車|山陽5000系]]・[[近鉄9020系電車|近鉄9020系]]・[[阪神8000系電車|阪神8000系]]
</gallery>
==== 過去の事例 ====
* [[名古屋鉄道]]
** 近鉄名古屋駅と[[名鉄名古屋駅]]は
* 京阪神急行電鉄(現:[[阪急電鉄]])・[[京阪電気鉄道]]
** 京都線は戦前、京阪と近鉄の前身である大軌が共同出資した[[奈良電気鉄道]]の運営であった。戦前は大軌との間でしか直通運転が実施されていなかったが
* [[大阪港トランスポートシステム]]
** [[1997年]][[12月18日]]に[[大阪港駅]]
* [[阪神電気鉄道]]:[[阪神神戸高速線|神戸高速線]]から[[近鉄奈良線|奈良線]]([[阪神本線|本線]]・[[阪神なんば線]]・[[近鉄難波線|難波線]]・[[近鉄大阪線|大阪線]]経由)に、[[新開地駅]] - 大阪難波駅 - 近鉄奈良駅間で直通運転。
** 阪神の車両で、[[2012年]]3月20日より神戸高速線新開地発近鉄奈良行き快速急行の運転を土曜・休日の朝のみ行っていた<ref>{{PDFlink|[http://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/ir/data/SR201201206N1.pdf 3月20日(火・祝)全線のダイヤ改正を実施!]}} - 阪神電気鉄道、2012年1月20日。</ref>、2022年12月17日のダイヤ改正で神戸三宮発となり、神戸高速線からの定期列車の直通運転は廃止された<ref>{{Cite web|和書|url=https://rail.hanshin.co.jp/search/shinkaichi_u2.pdf |title=大阪梅田・大阪難波・奈良方面 土休日 新開地駅標準発車時刻表 |access-date=2023-10-19 |publisher=阪神電気鉄道 |archive-url=https://web.archive.org/web/20221207153653/https://rail.hanshin.co.jp/search/shinkaichi_u2.pdf |archive-date=2022-12-07 |url-status=unfit}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://rail.hanshin.co.jp/search/shinkaichi_u2.pdf |title=大阪梅田・大阪難波・奈良方面 土休日 新開地駅標準発車時刻表 |access-date=2023-10-19 |publisher=阪神電気鉄道}}</ref>。
* このほか、近鉄に合併した会社のうち、奈良電気鉄道(現在の京都線、1963年9月30日まで)と三重電気鉄道(現在の[[近鉄湯の山線|湯の山線]]のみ、[[改軌]]後、1964年3月23日のダイヤ変更から<ref>{{Cite journal |和書|title=3月のメモ帳|date=1964-05|publisher=電気車研究会|journal=鉄道ピクトリアル|number=157|page=78}}</ref> 1965年3月31日まで)は、合併前から直通運転が行われていた<ref group="注釈">有料特急については、いずれの路線も近鉄合併後に運転が開始された。当初、湯の山線は名古屋発着の準急列車が直通していた。</ref>。
<gallery>
Kobe-kosoku-platform.jpg|土休日の朝に近鉄奈良行快速急行の発着があった神戸高速線の[[新開地駅]]
</gallery>
=== 運行管理システム ===
[[列車運行管理システム]]として、[[近鉄難波線|難波線]]・[[近鉄奈良線|奈良線]]・[[近鉄京都線|京都線]]・[[近鉄橿原線|橿原線]]・[[近鉄大阪線|大阪線]]([[大阪上本町駅|大阪上本町]] - [[西青山駅|西青山]]間)・[[近鉄天理線|天理線]]・[[近鉄信貴線|信貴線]]・[[近鉄生駒線|生駒線]]・[[近鉄田原本線|田原本線]]・[[近鉄南大阪線|南大阪線]]・[[近鉄道明寺線|道明寺線]]・[[近鉄長野線|長野線]]・[[近鉄御所線|御所線]]と[[阪神電気鉄道]]の[[阪神なんば線]]([[桜川駅 (大阪府)|桜川]] - [[大阪難波駅|大阪難波]]間)には[[KOSMOS (近畿日本鉄道)|KOSMOS]]を、[[近鉄名古屋線|名古屋線]]・[[近鉄大阪線|大阪線]](一部除く)・[[近鉄山田線|山田線]]・[[近鉄鳥羽線|鳥羽線]]・[[近鉄志摩線|志摩線]]・[[近鉄湯の山線|湯の山線]]・[[近鉄鈴鹿線|鈴鹿線]]と[[養老鉄道]]の[[養老鉄道養老線|養老線]]([[桑名駅|桑名]] - [[播磨駅|播磨]]・[[下深谷駅|下深谷]]間)には[[KRONOS]]を供用している。このほか、[[近鉄けいはんな線|けいはんな線]]にも列車運行管理システムが導入されている(名称不明)<ref>{{Cite book|和書|title=鉄道ピクトリアル 12月号臨時増刊「近畿日本鉄道」|date=2018-12-10|year=2018|publisher=電気車研究会|pages=48-54,96,97頁}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.jp/news/files/100330KRONOS.pdf|format=PDF|title=名古屋と伊勢志摩地区の輸送ネットワークを総括する 名古屋列車運行管理システム「KRONOS」が運用開始します 〜平成22年4月1日〜|accessdate=2019-11-13|publisher=近畿日本鉄道|date=2010-03-30}}</ref>。
== 乗降人員上位20駅 ==
*数値は[[2024年]]([[令和]]6年)度の乗降人員。2024年度は「交通調査結果のお知らせ」<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/2504_ekibetsujyokou.pdf|title=交通調査結果のお知らせ|accessdate=2025-09-18|date=2025-04-10|format=PDF|publisher=近畿日本鉄道|archive-url=https://web.archive.org/web/20250530103326/https://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/2504_ekibetsujyokou.pdf|archive-date=2025-05-30|url-status=live|url-status-date=2025-09-18}}</ref>、[[2012年]]度は[[2015年]]時点における公式サイトの「駅別乗降人員」<ref name="Kintetsu2012">{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/koutsu.html|title=駅別乗降人員|accessdate=2025-02-08|publisher=近畿日本鉄道|archive-url=https://web.archive.org/web/20150715153918/https://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/koutsu.html|archive-date=2015-07-15|url-status=unfit|url-status-date=2025-02-08}}</ref>に掲載された統計資料による。
*{{↑}} {{↓}} {{→}} は2012年度と比較して増 ({{↑}}) 減 ({{↓}}) 増減なし ({{→}}) を表す。
*増減率は小数第2位を四捨五入した値である。
{| class="wikitable" style="font-size:85%"
|-
!順位!!駅名!!人数!!2012年度比<br />(%)!!2012年度<br />順位!!2012年度<br />人数!!style="width:22%"|路線!!所在地!!style="width:15%"|備考
|-
!{{→}} 1
|[[大阪阿部野橋駅]]||style="text-align:right;" style="white-space:nowrap" |140,418||style="text-align:right;"|{{↓}} 11.7||style="text-align:right;"|1||style="text-align:right;"|159,075||{{近鉄駅番号|F}}[[近鉄南大阪線|南大阪線]]||[[大阪府]][[大阪市]][[阿倍野区]]||
|-
!{{→}} 2
|[[鶴橋駅]]||style="text-align:right;"|138,633||style="text-align:right;"|{{↓}} 11.4||style="text-align:right;"|2||style="text-align:right;"|156,516||{{近鉄駅番号|A}}[[近鉄奈良線|奈良線]]・{{近鉄駅番号|D}}[[近鉄大阪線|大阪線]]||大阪府大阪市[[生野区]]||
|-
!{{→}} 3
|[[大阪難波駅]]||style="text-align:right;"|118,374||style="text-align:right;"|{{↓}} 11.6||style="text-align:right;"|3||style="text-align:right;"|133,858||{{近鉄駅番号|A}}[[近鉄難波線|難波線]]||大阪府大阪市[[中央区 (大阪市)|中央区]]||
|-
!{{→}} 4
|[[近鉄名古屋駅]]||style="text-align:right;"|92,547||style="text-align:right;"|{{↓}} 9.9||style="text-align:right;"|4||style="text-align:right;"|102,687||{{近鉄駅番号|E}}[[近鉄名古屋線|名古屋線]]||[[愛知県]][[名古屋市]][[中村区]]||
|-
!{{→}} 5
|[[京都駅]]||style="text-align:right;"|74,924||style="text-align:right;"|{{↓}} 7.2||style="text-align:right;"|5||style="text-align:right;"|80,732||{{近鉄駅番号|B}}[[近鉄京都線|京都線]]||[[京都府]][[京都市]][[下京区]]||
|-
!{{→}} 6
|[[大阪上本町駅]]||style="text-align:right;"|65,681||style="text-align:right;"|{{↓}} 13.8||style="text-align:right;"|6||style="text-align:right;"|76,230||{{近鉄駅番号|A}}難波線・{{近鉄駅番号|A}}奈良線・{{近鉄駅番号|D}}大阪線||大阪府大阪市[[天王寺区]]||
|-
!{{↑}} 7
|[[近鉄奈良駅]]||style="text-align:right;"|56,935||style="text-align:right;"|{{↑}} 11.3||style="text-align:right;"|8||style="text-align:right;"|51,147||{{近鉄駅番号|A}}奈良線||[[奈良県]][[奈良市]]||
|-
!{{↑}} 8
|[[日本橋駅 (大阪府)|近鉄日本橋駅]]||style="text-align:right;"|45,920||style="text-align:right;"|{{→}} 0.0||style="text-align:right;"|13||style="text-align:right;"|45,920||{{近鉄駅番号|A}}難波線||大阪府大阪市中央区||
|-
!{{↓}} 9
|[[学園前駅 (奈良県)|学園前駅]]<br />([[学校法人帝塚山学園|帝塚山学園]]前)||style="text-align:right;"|43,752||style="text-align:right;"|{{↓}} 22.2||style="text-align:right;"|7||style="text-align:right;"|56,257||{{近鉄駅番号|A}}奈良線||奈良県奈良市||
|-
!{{↑}} 10
|[[大和西大寺駅]]||style="text-align:right;"|43,655||style="text-align:right;"|{{↓}} 5.8||style="text-align:right;"|12||style="text-align:right;"|46,345||{{近鉄駅番号|A}}奈良線・{{近鉄駅番号|B}}京都線・{{近鉄駅番号|B}}[[近鉄橿原線|橿原線]]||奈良県奈良市||
|-
!{{↓}} 11
|[[生駒駅]]||style="text-align:right;"|42,694||style="text-align:right;"|{{↓}} 10.5||style="text-align:right;"|9||style="text-align:right;"|47,700||{{近鉄駅番号|A}}奈良線・{{近鉄駅番号|G}}[[近鉄生駒線|生駒線]]・{{近鉄駅番号|C}}[[近鉄けいはんな線|けいはんな線]]・{{近鉄駅番号|Y}}[[近鉄生駒鋼索線|生駒鋼索線]]||奈良県[[生駒市]]||
|-
!{{↓}} 12
|[[近鉄丹波橋駅]]||style="text-align:right;"|42,074||style="text-align:right;"|{{↓}} 9.6||style="text-align:right;"|11||style="text-align:right;"|46,534||{{近鉄駅番号|B}}京都線||京都府京都市[[伏見区]]||
|-
!{{↓}} 13
|[[近鉄四日市駅]]||style="text-align:right;"|40,599||style="text-align:right;"|{{↓}} 13.8||style="text-align:right;"|10||style="text-align:right;"|47,102||{{近鉄駅番号|E}}名古屋線・{{近鉄駅番号|K}}[[近鉄湯の山線|湯の山線]]||[[三重県]][[四日市市]]||
|-
!{{→}} 14
|[[布施駅]]||style="text-align:right;"|35,636||style="text-align:right;"|{{↓}} 6.4||style="text-align:right;"|14||style="text-align:right;"|38,072||{{近鉄駅番号|A}}奈良線・{{近鉄駅番号|D}}大阪線||大阪府[[東大阪市]]||
|-
!{{↑}} 15
|[[近鉄八尾駅]]||style="text-align:right;"|34,711||style="text-align:right;"|{{↑}} 1.0||style="text-align:right;"|18||style="text-align:right;"|34,353||{{近鉄駅番号|D}}大阪線||大阪府[[八尾市]]||
|-
!{{↑}} 16
|[[大和八木駅]]||style="text-align:right;"|34,158||style="text-align:right;"|{{↓}} 1.1||style="text-align:right;"|17||style="text-align:right;"|34,537||{{近鉄駅番号|B}}橿原線・{{近鉄駅番号|D}}大阪線||奈良県[[橿原市]]||
|-
!{{↓}} 17
|[[藤井寺駅]]||style="text-align:right;"|33,670||style="text-align:right;"|{{↓}} 8.8||style="text-align:right;"|15||style="text-align:right;"|36,917||{{近鉄駅番号|F}}南大阪線|| style="white-space:nowrap" |大阪府[[藤井寺市]]||
|-
!{{↓}} 18
|[[高の原駅]]||style="text-align:right;"|30,366||style="text-align:right;"|{{↓}} 14.8||style="text-align:right;"|16||style="text-align:right;"|35,637||{{近鉄駅番号|B}}京都線||奈良県奈良市||
|-
!{{→}} 19
|[[長瀬駅]]<br />([[近畿大学]]前)||style="text-align:right;"|27,692||style="text-align:right;"|{{↓}} 9.1||style="text-align:right;"|18||style="text-align:right;"|30,476||{{近鉄駅番号|D}}大阪線||大阪府東大阪市||
|-
!{{→}} 20
|[[河内松原駅]]||style="text-align:right;"|26,454||style="text-align:right; white-space:nowrap" |{{↓}} 9.4||style="text-align:right;"|20||style="text-align:right;"|29,186||{{近鉄駅番号|F}}南大阪線||大阪府[[松原市]]||
|}
== 列車 ==
=== 列車種別 ===
近鉄の路線には各駅に停車する[[普通列車|普通]]のほかに、速達を目的とした[[列車種別]]が設定されている。
==== 特急 ====
{{Main|近鉄特急|近鉄特急史}}
[[特別急行列車|特急]]は近鉄の列車種別のうちで最上位の列車である。近鉄の看板列車であり、特に「近鉄特急」と呼称される。
多数の特急列車が大阪・名古屋・京都などの各都市や伊勢志摩、吉野などの観光地を結んでおり、その本数・運行頻度は日本の私鉄で最大である。「私鉄王国」と呼ばれる関西の中でも、[[奈良県]]では近鉄の路線網の方がJRより発達しており<!-- 三重県は東紀州に紀勢本線があっても近鉄の路線はありません -->、存在感と利便性で勝る。
近鉄の特急は走行路線・停車駅区別のための[[列車愛称]]を持たない。例えば、2012年3月19日まで運転されていた近鉄名古屋駅 - 大阪難波駅間のうち近鉄名古屋駅 - [[鶴橋駅]]間を途中[[直行便|ノンストップ]]で運行する特急は「名阪ノンストップ特急」と系統の通称で呼ばれていた。
対して、特急に使用される車両は「[[近鉄80000系電車|ひのとり]]」「[[近鉄21000系電車|アーバンライナー]]」「[[ビスタカー]]」「[[近鉄23000系電車|伊勢志摩ライナー]]」「[[近鉄50000系電車|しまかぜ]]」「[[近鉄26000系電車|さくらライナー]]」などの愛称を持つ。
特急は全車[[座席指定席]]であり、利用するには[[運賃]]とは別に特急料金が必要である。近鉄の特急料金には指定席の料金が含まれる。特急料金は[[特別急行券]]の購入によって支払う。なお、近鉄特急の中でも、「しまかぜ」には通常の特別急行券のほかにしまかぜ車両券が、「ひのとり」にはひのとり特別車両券が必要となる。また、「[[青の交響曲]]」(青のシンフォニー)や「[[近鉄12200系電車#観光特急「あをによし」|あをによし]]」も特別車両券が必要となる。ビスタEXやしまかぜなどに連結されている個室には通常の特別急行券のほかに個室券が必要となる。すなわち、しまかぜの個室に乗車する際は、乗車区間の普通運賃に加え、特別急行券、しまかぜ車両券、個室券が必要となる。
種別カラーは快速急行と同じ赤だが、駅のLCD・LEDタイプの発車標では特急の種別表示に白い縁取りをすることで快速急行と区別している。
駅到着時の[[車内放送|車内自動放送]]で流すチャイムは「汎用チャイム」と「駅別チャイム」の2種類に大別される。「駅別チャイム」は主な駅に設定されている。「[[近鉄特急#車内チャイム]]」を参照。
<gallery>
Kintetsu 80000 Series between Kasumigaura and Kintetsu-Tomida.jpg|近鉄特急 [[近鉄80000系電車|ひのとり]]<br />{{Small|(2021年「[[ブルーリボン賞 (鉄道)|ブルーリボン賞]]」受賞)}}
Kintetsu21020Series03.jpg|近鉄特急 [[近鉄21020系電車|アーバンライナーnext]]<br />{{Small|(2003年「ブルーリボン賞」受賞)}}
KINTETSU50000 F7.JPG|近鉄特急 [[近鉄50000系電車|しまかぜ]]<br />{{Small|(2014年「ブルーリボン賞」受賞)}}
KINTETSU30000 20130429.JPG|近鉄特急 [[近鉄30000系電車|ビスタEX]]<br />{{Small|(1979年「ブルーリボン賞」受賞)}}
Kintetsu 22600 series at Ujiyamada station 20090414 1349.jpg|近鉄特急 [[近鉄22600系電車|22600系Ace(エース)]]<br/>{{Small|(2010年「[[ローレル賞]]」受賞)}}
</gallery>
==== 特急以外の速達列車 ====
<!-- ここでは乗り入れする路線(阪神・京都市営地下鉄)の路線は記載しない。 -->
''詳しくは、各種別および各路線の記事を参照のこと。''
近鉄は、特急料金の必要な列車のほかに、運賃のみで利用可能な
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
|-
!種別\線区
!style="width:1.5em; background:#d21644; color:#fff;"|難波線
!style="width:1.5em; background:#d21644; color:#fff;"|奈良線
!style="width:1.5em; background:#fab202; color:#fff;"|京都線
!style="width:1.5em; background:#fab202; color:#fff;"|橿原線
!style="width:1.5em; background:#fab202; color:#fff;"|天理線
!style="width:1.5em; background:#4694d1; color:#fff;"|大阪線
!style="width:1.5em; background:#153f97; color:#fff;"|名古屋線
!style="width:1.5em; background:#153f97; color:#fff;"|鈴鹿線
!style="width:1.5em; background:#00b3c1; color:#fff;"|山田線
!style="width:1.5em; background:#00b3c1; color:#fff;"|鳥羽線
!style="width:1.5em; background:#028e46; color:#fff;"|南大阪線
!style="width:1.5em; background:#028e46; color:#fff;"|吉野線
!style="width:1.5em; background:#028e46; color:#fff;"|長野線
!style="width:1.5em; background:#028e46; color:#fff;"|御所線
|-
|style="width:1.5em; background:#f96;"|[[快速急行]] </span><br />(RAPID EXPRESS) ||□ ||○ ||—||—||—||○ ||—||—||○ ||□ ||※ ||※ ||—||—
|-
|style="width:1.5em; background:#fc9;"|[[急行列車|急行]]<br />(EXPRESS) ||□ ||○ ||○ ||○ ||○ ||○ ||○ ||○ ||○ ||□ ||○ ||□ ||□ ||※
|-
|style="width:1.5em; background:#feb;"|[[列車種別#区間種別|区間急行]]<br />(SUBURBAN EXPRESS) ||—||—||—||—||—||—||—||—||—||—||○ ||—||—||—
|-
|style="width:1.5em; background:#cf9;"|[[準急列車|準急]]<br />(SEMI-EXPRESS) ||□ ||○ ||△ ||—||—||△ ||△ ||— ||—||—||○ ||□ ||□ ||□
|-
|style="width:1.5em; background:#cfc;"|[[列車種別#区間種別|区間準急]]<br />(SUBURBAN SEMI-EXPRESS) ||□ ||○ ||—||—||—||△ ||—||—||—||—||—||—||—||—
|}
* '''凡例''' ○:全区間で運転あり △:一部区間で運転 □:全区間で運転するが、線内は各駅に停車 ※:臨時列車で運転 —:運転なし
* 奈良線系統の大阪上本町駅 - 布施駅間は正確には大阪線だが、上表では奈良線とする。
なお、公式には案内していないものの、終着駅にて種別変更した上で行先を変える列車も多数設定されている(以下の「鮮魚運搬専用車両」など)<ref name="tenrikyo-20210703" />。
上記列車種別のほかに、一般客は利用ができない[[魚介類]][[行商人]]のための[[団体専用列車]]として「[[鮮魚列車]]」が宇治山田駅 - 大阪上本町駅(復路は松阪駅まで)間に設定されていたが、2020年3月13日で運転を終了した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56773320T10C20A3AC8Z00/ 近鉄「鮮魚列車」半世紀の歴史に幕] - 日本経済新聞、2020年3月13日</ref>。同年3月16日以降は通常の快速急行に鮮魚運搬専用車両として[[ラッピング車両]]「[[鮮魚列車#伊勢志摩お魚図鑑|伊勢志摩お魚図鑑]]」を連結して運行している<ref>{{Cite press release|和書|title=伊勢志摩の魚介類がテーマのラッピング車両「伊勢志摩お魚図鑑」を導入 鮮魚運搬などに活用します |publisher=近畿日本鉄道 |date=2020-02-18 |url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/sengyo.pdf |format=PDF |accessdate=2020-02-19}}</ref>。
京都線では1998年3月17日に快速急行の運転が開始された(それまでは臨時列車としての設定はあった)が、利用者数が乏しく急行と誤乗するケースが多かったため、2003年3月6日のダイヤ変更で廃止された。<!--近鉄では「ダイヤ改正」ではなく「ダイヤ変更」といいます。-->
2012年3月19日までは大阪線・山田線の大阪上本町駅 - 松阪駅間で「区間快速急行」(SUBURBAN RAPID EXPRESS) という種別が運転されていた。
また、1980年代の一時期に、「[[高速 (列車)|高速]]」という種別が上本町駅 - 鳥羽駅間に存在していた。「伊勢志摩号」という愛称名が付いている臨時列車で、長距離用通勤車([[近鉄2600系電車|2600系]]など)か団体専用車[[近鉄20100系電車|20100系]]を使って運行されていた。乙特急よりも停車駅が少ない(ただし甲特急よりは多い)にもかかわらず、特急料金は不要であった。しかし、停車駅が少ないため近距離・中距離客が利用できず、長距離客は特急料金を払ってでも乗り心地の良い特急を利用するため、利用者数が伸びず数年で廃止された。
これらのほか、全線区で各駅に停車する「[[普通列車|普通]]」 (LOCAL) も運転されている。表記上は全線で共通するが、[[青山町駅]]以西では「各駅停車」と呼ばれる。
==== 列車種別の表示 ====
列車種別は先頭車両前面の[[通過標識灯]]や[[方向幕|種別表示器(方向幕)]]で識別できる。
通過標識灯の点灯パターンは以下の通りである。阪神直通列車の場合は阪神[[桜川駅 (大阪府)|桜川駅]]を境に切り替わる。
* 正面から見て両側が点灯 - 快速急行以上の速達列車(団体・[[回送]]・試運転列車・[[特殊列車|配給列車]]も含む)
* 正面から見て右側が点灯 - 急行・区間急行
* 正面から見て左側が点灯 - 準急・区間準急(いずれも近鉄線内のみ)
* 無点灯 - 普通
急行の点灯パターンは[[京阪電気鉄道]]・[[阪急電鉄]]と同じである。
<gallery caption="通過標識灯と種別表示器の表示例
Kintetsu1233Series01.jpg|快速急行
Kintetsu1430Series01.jpg|急行(区間急行も同一)
Kintetsu1020Series01.jpg|区間準急(準急も同一)
Kintetsu1620Series02.jpg|普通
</gallery>
<gallery caption="過去の列車の表示例" perrow="4">
Kintetsu1420Series01.jpg|区間快速急行
</gallery>
==== 行先標 ====
[[File:近鉄6800系初期車.jpg|thumb|南大阪線6800系「急行 吉野」駅名単一表示]]
[[File:近鉄6800系後期車.jpg|thumb|南大阪線6800系「普通 あべの-藤井寺」駅名両方向表示]]
電車の行先表示に[[方向幕]]が普及した[[高度経済成長]]以後も、関西の大手私鉄では[[行先標]]を好んで使用し、駅の売店でもミニサボが発売されている程であった。
現在の近鉄が発足するまでは合併前の雑多な形式が混在し、規格統一のため運転台機器が1970年代半ばに統一されたが、行先標についても同時期にデザインが統一されている(行先標統一は1981年の阪急が有名だが、近鉄はそれより前である)。これら行先標や車側の種別表示灯(けいはんな線を除く)は、[[1990年代]]までに種別表示器に置き換えられた。
歴代の全デザインを解説する事は困難なため、ここでは主要幹線を中心とした、上記統一後のみ説明する。
* 関西私鉄では列車の種類によって、長方形と丸型を使い分けていたが、統一後の旅客列車はすべて長方形となり、丸板は回送やイベント列車のみとなった。
; 特急車用
: 裏から蛍光灯で点灯可能なアンドン式については統一前と同じで、不透明な行先標を表示する特急車は、正面左(つまり運転席と逆側。近鉄の通勤車など関西私鉄は、左右いずれかに掲示する場合はほとんどが右である)に横長長方形の行先標を付けていた。
; 通勤車用
: 使用する色は特定一色と白のツートンカラーで、赤と青など二色の混用はない。
: 寸法は優等も普通も同じ。特殊狭軌線など車両寸法が小さな路線では、幹線系より小さなサイズも使われた。
: 種別毎のデザインの基本は以下の通り。
:* 快速急行=赤色で種別表示は下部。
:* 区間快速急行=赤色で種別表示は上部に「区間快速」。
:* 急行、区間急行=赤色で種別表示は上部。
:* 準急=急行と同じデザインで基本は緑だが、赤色も存在した。種別表示は上部。優等で赤以外を使うのは準急だけである。
:* 普通=紺色。
* 駅名の周囲に飾りをデザインする場合、優等で多かったのは真円。普通では様々なデザインが存在した。
* 左右に二つの駅名を並べる場合、優等の大半および普通の一部では、駅名の間に菱形"◆"が入る。
=== ダイヤ ===
{{Main|1987年までの近畿日本鉄道ダイヤ変更|1988年からの近畿日本鉄道ダイヤ変更}}
[[JR]]を除く中京・関西の私鉄としては、ダイヤ変更([[ダイヤ改正]])の頻度が比較的多く、おおむね毎年3月に規模の大小関係なしにダイヤ変更が実施される(時刻表も同時期に刊行される)。1993年には、京都線[[近鉄宮津駅]]の開業・志摩線複線化工事の進捗・同年10月の[[神宮式年遷宮|伊勢神宮式年遷宮]]における輸送対応に伴って9月にもダイヤ変更が実施された。なお、近鉄では長年「ダイヤ改正」ではなく「ダイヤ変更」という言い方を使用していたが、2007年以降2009年まで毎年3月に実施したものには「ダイヤ改正」という言葉を用いている(同年7月に伊賀線が再度ダイヤを変えた時のみ従来どおり「ダイヤ変更」を用いた)。<!--「近鉄時刻表」2008年号、2009年号に「ダイヤ改正」と表記されてます 2010年は再び「ダイヤ変更」の表記-->
阪神なんば線の開業にともない行われた2009年3月のダイヤ改正では、近鉄奈良線以外の近鉄線内では小規模な改正に留まったものの、実際は阪神なんば線の直通運転が開始された関係上、阪神電気鉄道・山陽電気鉄道・[[阪急電鉄]]([[阪急神戸本線|神戸線]]・[[阪急今津線|今津線]]系統のみ)・[[神戸電鉄]]でも同時にダイヤ改正を行うなど、かなり大規模なものになっている。
2012年3月のダイヤ変更では、ゼロベース=白紙から需要に合わせたダイヤに見直し、運転本数の大幅な削減を主な柱とした合理化によって50億円程度のコストダウンを行った。2010年10月16日には、急行の停車駅を増やすなどして準急を廃止<ref>[http://mainichi.jp/kansai/news/20101016ddn001020008000c.html 近鉄:乗客3割落ち込み見直し 車両1割削減、準急は廃止--12年春]{{リンク切れ|date=2011年2月}} - 毎日新聞 2010年10月16日</ref>、準急を中心に運転本数を減らす<ref name="sankei_20101016">{{Cite web|和書
| url = https://web.archive.org/web/20110313025258/http://sankei.jp.msn.com/region/news/110121/osk11012117480113-n1.htm
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20110313025258/http://sankei.jp.msn.com/region/news/110121/osk11012117480113-n1.htm
| title = 近鉄 平成24年春までに車両数1割削減へ
| website = [[MSN産経ニュース]]
| date = 2010-10-16
| accessdate = 2011-02-07
| archivedate = 2011-03-13
| url-status=dead|url-status-date=2015-03
}}</ref> などという報道があったが、この時点では近鉄からは新しいダイヤについての正式な発表はなく、準急の廃止・削減については決定事項ではないことが発表されていた<ref>{{Cite web|和書
| url = http://www.kintetsu.jp/news/wfiles/20101018ichibuhodo.pdf
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20110316124753/http://www.kintetsu.jp/news/wfiles/20101018ichibuhodo.pdf
| format = PDF
| title = 当社ダイヤに関する一部報道について
| publisher = 近畿日本鉄道
| date = 2010-10-18
| accessdate = 2010-10-18
| archivedate = 2011-03-16
| url-status=dead|url-status-date=2015-03
}}</ref>。特急列車関係では時間帯や季節に応じて料金を割り引くサービスを導入する予定としている<ref name="sankei_20101016" />。ダイヤについては2012年1月にこの白紙変更の正式な内容が発表され、大阪線における快速急行と区間快速急行の種別統合や特急の名阪間ノンストップ運転の中止(名阪甲特急全列車が[[津駅]]に停車)、その他の路線でも昼間時間帯の一般列車を中心に大幅な減便を行った。
2014年は3月にダイヤ変更が実施されず<ref>{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20140322091233/http://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/tetsudo_info/news_info/daiyahenkou.pdf ダイヤ変更についてのお知らせ]}} - 近畿日本鉄道プレスリリース 2014年3月、インターネットアーカイブ(2014年3月22日アーカイブ分)</ref>、同年9月21日に奈良線の八戸ノ里駅 - 瓢簞山駅間の上り線の高架化が完成したのに合わせて、例年より半年遅れでダイヤ変更が実施された<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/daiyahenkou2.pdf 平成26年のダイヤ変更について]}} - 近畿日本鉄道プレスリリース 2014年7月23日</ref>。2016年以降は1年半 - 2年間隔でのダイヤ変更が行われている。
大晦日から正月にかけては、毎年[[終夜運転]](越年ダイヤ)が実施されている<ref group="注釈">2020年の大晦日から2021年元旦の終夜運転は[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス感染症]]の流行の影響で行われなかった。</ref>。特に近鉄大阪線や名古屋線に関しては宇治山田駅(一部[[五十鈴川駅]]・鳥羽駅・賢島駅)発着の特急が大幅に増発されるが、[[1990年代]]後半以降は以前と比較して縮小傾向になっている。また、南大阪線に関しても大阪阿部野橋駅 - 橿原神宮前駅間の特急が大幅に増発される。これらを総じて「越年特急」とPRしていることが多い<ref>{{Cite web|和書|title=越年臨時特急の取扱いについてのご案内|特急券のインターネット予約・発売|近畿日本鉄道|url=https://www.ticket.kintetsu.co.jp/web/help/etsunen.html|website=www.ticket.kintetsu.co.jp|accessdate=2019-11-19}}</ref>。特急の本数が通常時より多くなり、通常ダイヤでは停車しない[[桜井駅 (奈良県)|桜井駅]]にも停車する。この越年特急のPRとして、過去には近鉄にまつわる著名人を[[コマーシャルメッセージ|CM]]で出演させた時期もあった。[[1999年]](平成11年)の初詣PRでは、[[大阪近鉄バファローズ|近鉄バファローズ]]投手(当時<!--球団名も当時-->)の[[大塚晶則]]が「背番号11」にちなんで登場した。
=== ワンマン運転 ===
近鉄は[[近畿地方|近畿]]・[[東海地方]]に広大な路線を保有しているが、その中には不採算路線も保有している。このため、大手私鉄の中では比較的早くから[[ワンマン運転]]を行って経費削減を図ってきた。1990年代頃から長期不況による乗客の減少が目立ち、支線のほとんどがワンマン化されたほか、南大阪線や名古屋線・山田線のような幹線でも、普通列車に関しては輸送量が少なく2両編成の列車も多いため、ワンマン運転が行われつつある(ただし、一部の列車においては現在も[[車掌]]が乗務するツーマン運転が行われている)。このような現象は近鉄に限らず、近年の[[大手私鉄]]や[[名古屋臨海高速鉄道]]・[[神戸電鉄]]・[[能勢電鉄]]といった大都市近郊の私鉄にも共通して見られるものである。さらに採算性の厳しい路線([[伊賀鉄道伊賀線|伊賀線]]や[[養老鉄道養老線|養老線]]、[[四日市あすなろう鉄道内部線|内部]]・[[四日市あすなろう鉄道八王子線|八王子線]])においては、[[上下分離方式]](経営は近鉄グループホールディングス傘下の[[伊賀鉄道]]・[[養老鉄道]]・[[四日市あすなろう鉄道]]が行い、施設はそれぞれ[[伊賀市]]、[[養老線管理機構]]、[[四日市市]]が保有)の形式を採っている。
ワンマン運転を行う路線のうち、名古屋線 - 山田線 - 鳥羽線 - 志摩線の系統のみは、無人駅において[[ドアカット]](1両目後乗り・前降り)を実施した上で、運転士が運賃精算を行う(駅員配置駅のみすべてのドアが開く)方式が長らく採用されていた。しかし、志摩線へのICカードの導入にあわせてドアカットは廃止され、無人駅でもすべてのドアが開くようになった。それ以外の路線では当初からワンマン運転開始後も無人駅においてすべてのドアを開けており、運転士は運賃精算などに一切関わらず、完全に利用者の良心に任せる姿勢([[信用乗車方式]])であるが、時々[[不正乗車]]対策として無人駅のホーム上に臨時で係員を配備し、有人駅同様の集札・発券対応を行うこともある。
=== 旅客案内 ===
{{出典の明記|date=2018年3月16日 (金) 05:53 (UTC)|section=1}}
2009年3月20日の阪神なんば線開通により、正式駅名が「大阪難波」「大阪上本町」に変更されるまで、名古屋輸送統括部(大阪線の西青山駅以東)では難波行きと上本町行きの場合は、「大阪難波行き」などと「大阪」を強調する意味で用いられていた(大阪輸送統括部の管轄路線では「大阪」の冠名を用いることはほとんどなかった)。大阪阿部野橋行きは正式駅名が「大阪阿部野橋」のため、すべての場合において「大阪阿部野橋行き」と案内される。
大手私鉄だけではなく在阪私鉄では珍しく、車掌は終着駅に着く際は「終点」や「終着」ではなく「この電車はこの駅までです」とアナウンスする。これは終端駅到着時にも使われていたが、名古屋輸送統括部管内や南大阪線系統(旧・天王寺営業局管内)では、終端駅到着時に限りこのフレーズが省かれることや稀に奈良線系統で「終点」とアナウンスすることもあった。2010年代以降は、大阪阿部野橋駅や京都駅などの終端駅に到着する前に「大阪阿部野橋、阿部野橋、終点です」もしくは「まもなく、京都、京都、終点です」とアナウンスする(車掌による放送および、日本語による車内自動放送)。英語による車内自動放送でも、"This is the final stop for this train."とアナウンスするほか、終端駅に着く前に"This is the final stop, Osaka-Abenobashi: station number F1."もしくは"Arriving at the final stop, Kyoto: station number B1."とアナウンスする。
日本語による列車の案内放送は、「奈良行き快速急行」のように、基本的に「行先・種別」の順であるが、阪神直通列車は大阪難波駅到着直前に「この電車は阪神直通○○行き○○(種別)です」や「この電車は阪神直通の○○行き○○(種別)です」とアナウンスする(稀に「この電車は阪神○○行き○○(種別)です」や「この電車は○○行き○○(種別)です」とアナウンスすることもある)。また、「普通」は大阪輸送統括部管内のみ「各駅停車」と案内される。名古屋輸送統括部管内では「普通電車」と案内されるが、車掌によっては「各駅停車」の表現も使われている。阪神直通列車の自動放送では「この電車は阪神直通○○行き○○(種別)です」で統一、英語でも"This is the (train type) bound for Hanshin (destination) direct."とアナウンスされる。
列車の運転取りやめは「運休」ではなく、「運転取り消し」と案内している。運転取りやめをあらわす[[電報略号 (鉄道)|略号]]は一般的に「ウヤ」が使用されるが、近鉄では宇治山田駅と紛らわしいため「トケ」を用いている。
[[東花園駅|東花園]]・[[大和西大寺駅|大和西大寺]]など途中駅から運転する列車に関しては、大抵の鉄道会社では「当駅始発」としているが、近鉄の駅掲出時刻表には「当駅仕立」として表記している(大阪輸送統括部管内のみ。名古屋輸送統括部では2010年3月改正より表記されず。同管内では駅掲出の時刻表には網掛けで○番線より発車という表記となる。)。
==== 車内自動放送 ====
2016年3月から車掌の[[タブレット (コンピュータ)|タブレット]]端末([[パナソニック]]製TOUGHPAD FZ-B2<ref>[https://biz.panasonic.com/jp-ja/case-studies/kintetsu 近畿日本鉄道株式会社様 - 事例 - Panasonic] - パナソニック、2021年9月12日閲覧</ref>)の操作による[[車内放送|車内自動放送]]を[[近鉄奈良線|奈良線]]・[[近鉄京都線|京都線]]系統や全線の特急列車に本格的に導入した(ただし特急には既に車内放送が自動化されていたが、この時に4か国語の自動放送を開始)<ref name="kintetsu20150819" />。2017年春からは[[近鉄名古屋線|名古屋線]]・[[近鉄大阪線|大阪線]]・[[近鉄南大阪線|南大阪線]]系統においても車内自動放送システムを展開する<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20161007-16KcMod2.pdf 第15回日本鉄道賞 日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞「安心インバウンド対応」特別賞 受賞決定!]}} - 近畿日本鉄道、2016年10月7日</ref>。なお、自動放送の声優は、日本語が[[有田洋之]]、英語が[[ダヴィーナ・ロビンソン]]である。
==== 旧国名・会社略称を冠した駅名の扱い ====
国鉄との[[連絡運輸]]や近傍の他事業者の駅との区別のために、[[大和国|大和]]、[[河内国|河内]]、[[伊勢国|伊勢]]、[[志摩国|志摩]]、[[伊賀国|伊賀]]などの[[旧国名]]や会社略称である「近鉄」([[#社名|前述]]の通り1970年以前は「近畿日本」)を冠称とした駅名が複数存在するが、[[伊賀神戸駅]]や[[伊勢若松駅]]などごく一部の例外を除いて長らく[[路線図]]や[[行先標|方向板]]・[[方向幕]]・[[車内放送|案内放送]]では一切省略されてきた(ただし、南大阪線・吉野線などの旧・天王寺営業局管内の駅の旧国名については、路線図では記載されていた。[[河内松原駅]]・[[大和上市駅]]など)<ref name="Teramoto">{{Cite book|和書|title=こんなに面白い!近鉄電車100年|date=2019-10-15|publisher=交通新聞社|pages=168 - 174|author=寺本光照|isbn=978-4-330-01219-3}}</ref>。これについて、路線図は[[2004年]]3月以降、旧国名や会社名を含む正式な駅名に変更され、続いて案内放送などは同年6月1日以降、河内長野駅・伊賀神戸駅・伊賀上野駅を除き以下のように変更された。
* 案内放送 … 旧国名のみ冠して放送する。行き先案内も同様。ただし、日本語による放送で2度繰り返す場合は、2度目の旧国名は省略できる。会社名は省略して放送する<ref>{{Cite book|和書|title=すごいぞ!私鉄王国・関西|date=2016-05-03|publisher=株式会社140B|author=黒田一樹|pages=181|isbn=978-4-903993-25-6}}</ref><ref name="Teramoto" />。英語による放送でも旧国名のみ冠して放送し、会社名は省略する。
** 車内放送の例「この電車は、奈良行き快速急行です」"This is the rapid express bound for Nara."「次は、大和西大寺、西大寺です」"The next stop is Yamato-Saidaiji: station number A26, B26."「まもなく、丹波橋、丹波橋です」"Arriving at Tambabashi: station number B7."
** 駅構内放送の例「1番のりばに、奈良行き快速急行が8両編成でまいります」"A rapid express bound for Nara is arriving at Track 1."「宮津行き急行が発車します」<ref name="Teramoto" />
* 方向幕 … 旧国名のみ小さく表記したものに順次置き換わっているが、旧来の省略したままのものも多く見られる。会社名は省略する。英語表記でも旧国名をそのまま表記。
** 例「普通|<small>大和</small>西大寺」「LOCAL|YAMATO-SAIDAIJI」「急行|名古屋」「EXP.|NAGOYA」
* 発車標 … 方向幕と同様。
** 例「普通|<small>大和</small>西大寺」「Local|Yamato-Saidaiji」「快速急行|奈良」「Rapid Exp.|Nara」
* 駅名標・運賃表 … 旧国名・会社名とも小さく表記する。
** 例「<small>大和</small>西大寺」「<small>大阪</small>難波」「<small>近鉄</small>奈良」
大阪阿部野橋駅・大阪難波駅・大阪上本町駅の「大阪」についても、旧国名と同様の扱いとなっている<ref group="注釈">乗り入れ先である阪神の神戸三宮駅については、「神戸」を小さく表記せず同じ文字サイズで「神戸三宮」と表記する。</ref>。
* 例「普通|<small>大阪</small>阿部野橋」「LOCAL|ŌSAKA ABENOBASHI」「急行|<small>大阪</small>難波」「EXP.|ŌSAKA NAMBA」
冊子型の『近鉄時刻表』の行先表示欄の駅名は、2008年号まで旧国名・会社名とも省略された従来の表記が残っていたが、2009年号は会社名のみ略した表記に変わっている。
* 追記:「河内○○駅」の表記について
** 駅名標、駅舎看板、方向幕の一部には3通りの「河内○○」の表記が存在するので、その区別を例を挙げて説明する。
*# 「河内」の文字が大文字:(例)「河内長野駅」…「[[河内長野市]]」が存在する(現在でもシリーズ21以前の車両の方向幕で「長野」のままになっている編成が存在する。同駅の到着時の駅自動放送では「河内長野。長野でございます」と案内されていた)。
*# 「河内」の文字が小文字で縦書き:(例)「河内松原駅」「[[河内天美駅]]」(ともに現在は駅名標を除く)
*# 「河内」の文字が小文字で横書き:(例)「[[河内国分駅]]」「[[河内永和駅]]」など…「河内松原市」「河内天美市」「河内国分市」というのは存在しない。ただし「[[松原市]]」は存在する(方向幕に関しては「河内松原行」が存在しないため、この表示方法は存在しない)。
** 2 のパターンについては旧・天王寺営業局管内特有の表記であったが、同営業局が上本町営業局と統合され大阪輸送統括部となったこともあり、徐々に 3 のパターンへの移行が進められている。
** 車内放送に関しては、上記 1 に限り「次は、河内長野、河内長野です」、到着前は「ご乗車ありがとうございました。河内長野、河内長野、終点です」となるが、2と3に関しては「次は、河内○○、○○です」となる。
なお、駅構内のファミリーマートの店舗名では旧国名や「大阪」が省略されたものが見られる。また、乗車券や特急券の券面には旧国名・「近鉄」・「大阪」は通常の大きさで印字される(例外として、手書きの補充券に駅名をスタンプで記した場合はこれらの表記が小さくなる)。
== 車両 ==
{{See|近畿日本鉄道の車両形式}}
== 車両基地 ==
=== 検車区・車庫 ===
出典<ref name=":1">{{Cite book|和書|title=鉄道ピクトリアル2018年12月号臨時増刊「近畿日本鉄道」|date=2018-12-10|year=2018|publisher=電気車研究会|pages=64-74}}</ref>
{{Col|
* [[東花園検車区]]
** 東花園車庫(奈良線・大阪線)
** 東生駒車庫(けいはんな線)
** 登美ヶ丘車庫(けいはんな線)
* [[西大寺検車区]](奈良線・橿原線・京都線)
** 西大寺車庫
** 新田辺車庫
** 宮津車庫
* [[高安検車区]](大阪線)
** 高安車庫
** 五位堂車庫
** 名張車庫(旧・名張検車区)
** 青山町車庫(旧・名張検車区青山町車庫)
|
* [[富吉検車区]](名古屋線)
** 富吉車庫
** 米野車庫(旧・米野検車区)
* [[明星検車区]](大阪線・名古屋線・山田線・鳥羽線・志摩線)
** 明星車庫
** 白塚車庫(旧・[[白塚検車区]])
* [[古市検車区]](南大阪線・吉野線)
** 古市車庫
** 天美車庫(旧・天美検車区)
** 六田車庫
|}}
=== 検修車庫・検修センター ===
出典<ref name=":1" />
* [[五位堂検修車庫]]
* [[塩浜検修車庫]](旧・塩浜工場)
* [[高安検修センター]](旧・高安工場)
=== 廃止された車庫・工場 ===
* 小阪車庫(奈良線、1914年 - 1950年、八戸ノ里車庫に移転。跡地は小阪近鉄ビルに)
* 八戸ノ里車庫(奈良線、1950年 - 1967年、東花園車庫に移転。跡地はマンションに)
* 中之郷車庫(志摩線、? - 1969年、狭軌時代)
* 賢島車庫(志摩線、1970年 - 1993年)
* 西名張車庫(伊賀線、1926年 - 1964年、上野市車庫に移転)
* 布施工場(奈良線、1946年 - 1952年、玉川車庫に移転)
* 玉川工場(奈良線、1952年 - 1982年、五位堂検修車庫に統合、跡地は[[近鉄ハーツ]]となった後、2011年から[[ニトリモール東大阪]]に)
* 南生駒車庫(生駒線、? - ?)
* 天美工場(南大阪線、1929年 - 1950年、古市工場に移転)
* 古市工場(南大阪線、1950年 - 1982年、五位堂検修車庫に統合)
* 西桑名車庫(北勢線、? - 1977年、北大社車庫に移転)
* 北大社車庫(北勢線、1977年 - 2003年、三岐鉄道に移管)
* 内部車庫(内部線、? - 2015年、四日市あすなろう鉄道に移管)
*上野市車庫(伊賀線、? - 2017年、伊賀鉄道に移管)
*大垣車庫(養老線、? - 2018年、養老鉄道に移管)
<!-- 他に現・湯の山線の松本車庫があるが、近鉄合併前の改軌時(1964年)に廃止されているので割愛 -->
昭和40年代半ばまで、車両に所属検車区を表す銘板が取り付けられており、所属区の頭文字が刻印されていた。東花園検車区と富吉検車区は所属区の銘板取り付け中止後に開設されたため、略号は制定されていない。
* 新:新田辺車庫(現在車両配置はない)
* 八:八戸ノ里車庫
* 西:西大寺車庫
* 高:高安車庫
* 明:明星車庫
* 白:白塚車庫(現在車両配置はない)
* 古:古市車庫
* 天:天美車庫(現在車両配置はない)
== 乗務員区所 ==
近鉄では運転士と車掌は同じ職場に所属する<ref name=":0">{{Cite book|和書|title=鉄道ピクトリアル2018年12月号臨時増刊「近畿日本鉄道」|date=2018-12-10|year=2018|publisher=電気車研究会|pages=44-47}}</ref>。
=== 大阪統括部 ===
; 奈良線系
:* 東花園列車区
; けいはんな線
:* 東生駒列車区
; 京都線・橿原線系
:* 西大寺列車区
:* 新田辺列車区
; 大阪線系
:* 高安列車区
:* 名張列車区
; 南大阪線・吉野線系
:* 古市列車区
:* 六田列車区
=== 名古屋統括部 ===
; 名古屋線・山田線系
:* 富吉列車区
:* 塩浜列車区
:* 白塚列車区
; 鳥羽線・志摩線系
:* 五十鈴川列車区
== 駅管区・駅長所在駅 ==
近鉄では駅業務を近鉄ステーションサービスに委託していた時代、業務円滑化・採算性向上のため全線を8管区に分割し管区支配人制を導入した。その後、同社が近鉄に合併されてからも管区支配人制度は続けられており、現在では各輸送統括部担当課と駅長との間に位置するポストとされている。また、管区支配人は駅長と兼務しているため、管区支配人を兼務している駅には副駅長が配置されている。近鉄では駅長室の入口には、駅長・副駅長・首席助役と当務の助役の職名と氏名の書かれた表札がそれぞれ掲げられている。2010年9月時点での管轄及び駅長所在駅<ref>近畿日本鉄道総合企画部編『2010 HAND BOOK』(2010年9月)</ref> は以下の通り。
{{Col|
* 大阪北管区(支配人は[[大阪上本町駅]]長が兼務)
** [[大阪難波駅]] - [[石切駅]]間
** [[布施駅]] - [[大阪教育大前駅]]間
** [[河内山本駅]] - [[高安山駅]]間
*** 駅長所在駅:大阪難波・大阪上本町・[[鶴橋駅|鶴橋]]・布施・[[八戸ノ里駅|八戸ノ里]]・[[瓢簞山駅_(大阪府)|瓢簞山]]・[[近鉄八尾駅|近鉄八尾]]・[[河内国分駅|河内国分]]
* 大阪南管区(支配人は[[大阪阿部野橋駅]]長が兼務)
** 大阪阿部野橋駅 - [[浮孔駅]]間
** [[柏原駅 (大阪府)|柏原駅]] - [[道明寺駅]]間
** [[古市駅 (大阪府)|古市駅]] - [[河内長野駅]]間
** [[尺土駅]] - [[近鉄御所駅]]間
*** 駅長所在駅:大阪阿部野橋・[[矢田駅 (大阪府)|矢田]]・[[藤井寺駅|藤井寺]]・古市・[[高田市駅|高田市]]・[[富田林駅|富田林]]
* 京都管区(支配人は[[京都駅]]長が兼務)
** 京都駅 - [[山田川駅]]間
*** 駅長所在駅:京都・[[大久保駅 (京都府)|大久保]]・[[新田辺駅|新田辺]]
* 奈良北管区(支配人は[[大和西大寺駅]]長が兼務)
** [[生駒駅]] - [[近鉄奈良駅]]間
** [[高の原駅]]- [[笠縫駅]]間
** [[平端駅]] - [[天理駅]]間
** 生駒駅 - [[王寺駅]]間
** [[田原本駅|西田原本駅]] - [[王寺駅|新王寺駅]]間
** [[長田駅 (大阪府)|長田駅]] - [[学研奈良登美ヶ丘駅]]間
** [[鳥居前駅]] - [[生駒山上駅]]間
*** 駅長所在駅:生駒・大和西大寺・近鉄奈良・天理・王寺
|
* 奈良南管区(支配人は[[橿原神宮前駅]]長が兼務)
** [[関屋駅 (奈良県)|関屋駅]] - [[西青山駅]]間
** [[新ノ口駅]] - 橿原神宮前駅間
** [[坊城駅]] - [[吉野駅 (奈良県)|吉野駅]]間
*** 駅長所在駅:[[大和高田駅|大和高田]]・[[大和八木駅|大和八木]]・[[榛原駅|榛原]]・[[名張駅|名張]]・橿原神宮前・[[下市口駅|下市口]]
*** 分離独立前の伊賀線(現在の伊賀鉄道)も管内であった。
* 名古屋管区(支配人は[[近鉄名古屋駅]]長が兼務)
** 近鉄名古屋駅 - [[阿倉川駅]]間
*** 駅長所在駅:近鉄名古屋・[[桑名駅|桑名]]
* 三重北管区(支配人は[[近鉄四日市駅]]長が兼務)
** [[川原町駅]] - [[桃園駅]]間
** 近鉄四日市駅 - [[湯の山温泉駅]]間
** [[伊勢若松駅]] - [[平田町駅]]間
*** 駅長所在駅:近鉄四日市・[[白子駅|白子]]・[[津駅|津]]
* 三重南管区(支配人は[[宇治山田駅]]長が兼務)
** [[伊勢中川駅]] - [[賢島駅]]間
** [[東青山駅]] - 伊勢中川駅間
*** 駅長所在駅:伊勢中川・宇治山田・[[鳥羽駅|鳥羽]]
|}}
2022年時点では、大阪統括部の192駅を20駅管区で、名古屋統括部の94駅を8駅管区で管理している。<!-- <ref>{{Cite book|和書|title=鉄道ピクトリアル2018年12月号臨時増刊「近畿日本鉄道」|date=2018-12-10|year=2018|publisher=電気車研究会|pages=44}}</ref>。!--詳細については出典中に記述なし-->
== 運賃 ==
大人普通旅客運賃(小児半額・端数は10円
{|
|+基本普通運賃
|-
|-
|1 - 3||180
|56 - 60||1,070
|141 - 150||2,310
|-
|
|61 - 65||1,140
|151 - 160||2,430
|-
|
|66 - 70||1,210
|161 - 170||2,560
|-
|
|71 - 75||1,290
|171 - 180||2,710
|-
|
|76 - 80||1,370
|181 - 190||2,860
|-
|
|81 - 85||1,450
|191 - 200||3,000
|-
|
|86 - 90||1,530
|201 - 210||3,130
|-
|
|91 - 95||1,600
|211 - 220||3,280
|-
|
|96 - 100||1,670
|221 - 230||3,410
|-
|
|101 - 110||1,740
|231 - 240||3,560
|-
|
|111 - 120||1,880
|241 - 250||3,690
|-
|
|121 - 130||2,040
| ||
|-
|51 - 55||1,000
|131 - 140||2,170
| ||
|}
吉野線
{|
|+普通運賃加算額
|-
|-
|
|-
|
|-
|
|}
伊勢市
{|
|+鳥羽線加算額
|-
|-
|
|-
|
|-
|
|}
けいはんな線内または同線と他の路線を
{|
|+けいはんな線加算額
|-
|-
|
|-
|
|-
|
|-
|
|-
|
|-
|19||130
|}
{| class="wikitable" rules="all" style="text-align:center;"
|-
!colspan="2"|線区!!普通運賃(円)
|-
|rowspan="2"|生駒鋼索線
|style="text-align:left;"|宝山寺線または山上線のみ
|290
|-
|style="text-align:left;"|宝山寺線・山上線をまたがる場合
|500<br/><ref>[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/unntinnkaitei.pdf 生駒鋼索線一部区間の普通旅客運賃の改定(届出)について] - 近畿日本鉄道、2021年1月29日。</ref>
|-
|colspan="2"|西信貴鋼索線
|560
|}
沿線の少子高齢化で利用者が減少する中でも、消費税率引き上げに伴う運賃改定を除き1995年9月以来運賃を据え置いてきたが、[[新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)|新型コロナウイルス感染症流行]]の影響による利用者の減少、設備投資の強化、老朽化した一般車両の更新([[シリーズ21]]以来となる新型一般車両の投入<ref>{{Cite press release|和書|title=2024年秋 新型一般車両を導入します|publisher=近畿日本鉄道|date=2022-05-17|url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/sinngatasyaryou.pdf|format=PDF|access-date=2022-05-19}}</ref>)などを理由に<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/220415knr.pdf |title=鉄軌道旅客運賃の改定を申請しました |publisher=近畿日本鉄道|date=2022-04-15|access-date=2022-04-15}}</ref>、2023年4月1日に運賃を改定した。運賃改定申請に対し、沿線自治体である[[奈良県]]の[[荒井正吾]]知事(当時)が2022年7月の公聴会の場で運賃値上げについて意見を述べ<ref>{{Cite news|title=近鉄運賃値上げに奈良県知事が異議 公聴会で異例の意見陳述へ|newspaper=産経ニュース|date=2022-06-14|url=https://www.sankei.com/article/20220614-JB4UBNSAMFOGTGGGWGBI3U6VOA/|access-date=2022-06-29|publisher=産経新聞社}}</ref><ref>{{Cite press release|和書|title=近畿日本鉄道株式会社による鉄軌道旅客運賃の改定申請に関し、公聴会に向け公述書を提出しました|publisher=奈良県|date=2022-05-12|url=https://www.pref.nara.jp/secure/266664/houdosiryo.pdf|format=PDF|access-date=2022-06-29}}</ref>、2022年9月2日に「令和10年3月31日までの期限を設け、運賃改定後の令和5年度から3年間(令和7年度まで)の総収入と総括原価の実績を確認する」という条件を付して<ref>“[https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001510096.pdf 近畿日本鉄道株式会社の鉄軌道事業の旅客運賃の上限変更認可について]”. 国土交通省鉄道局鉄道事業課. (2022年9月2日)</ref>、運賃改定が国土交通大臣に認可された<ref name="kintetsu20220902">{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/HP_unchinninka.pdf |title=鉄軌道旅客運賃の改定申請が認可されました |date=2022-09-02 |access-date=2023-03-31 |publisher=近畿日本鉄道}}</ref>。
=== 運賃計算の特例 ===
運賃は、乗車経路通りキロ程を計算し算出するのが原則であるが、近鉄には以下のような特例が存在する。
; 徒歩連絡制度
: 定期券・回数券・普通乗車券で、[[田原本駅]]と[[田原本駅|西田原本駅]]間、[[王寺駅]]と[[王寺駅|新王寺駅]]間を徒歩連絡で乗車する場合は、キロ程を通算して運賃を算出する。
:* 例:大和八木駅 - 箸尾駅間を「大和八木駅 - 田原本駅(徒歩連絡)西田原本駅 - 箸尾駅」と乗車する場合
:*
; 大阪環状線経由の定期券(通称「鶴・天経由」)
: 定期券で、[[鶴橋駅]]と[[大阪阿部野橋駅]]([[天王寺駅]])間をJR[[大阪環状線]]を経由して近鉄線を利用する場合、近鉄線のキロ程を通算することができる。定期運賃は、先のキロ程を通算して算出した近鉄運賃にJR運賃を合算した額となる。
:* 例:河内小阪駅 - 河内天美駅間を「河内小阪駅 - 鶴橋駅(JR大阪環状線)天王寺駅(徒歩連絡)大阪阿部野橋駅 - 河内天美駅」と乗車する場合
; 定期券における[[鶴橋駅]]または[[大阪上本町駅]]折り返し特例
: 定期券で、奈良線[[河内永和駅]]以東と大阪線[[俊徳道駅]]以東の各駅を[[布施駅]]を通過する列車を利用し、鶴橋駅または大阪上本町駅で折り返す場合、発駅 - 鶴橋駅もしくは大阪上本町駅 - 着駅のキロ程を通算することができる。
:* 例:奈良線生駒駅 - 大阪線弥刀駅間を「生駒駅 - (快速急行) - 鶴橋駅 - (普通) - 弥刀駅」と乗車する場合、本来であれば「生駒駅 - 鶴橋駅(布施駅)」と「布施駅(鶴橋駅) - 弥刀駅」の2枚の定期券が必要であるが、上記特例により生駒駅 - 鶴橋駅・鶴橋駅 - 弥刀間のキロ程を通算して算出した運賃で定期券を購入できる。この場合、定期券の発着駅名は「生駒 - 弥刀」で経由地に「鶴橋」と記載される。また、布施駅 - 鶴橋駅間での途中下車(この場合は今里駅)もできる。
; 環状経路乗車制度
: 回数券・普通乗車券で、布施駅 - (奈良線) - 大和西大寺駅 - (橿原線) - 大和八木駅 - (大阪線) - 布施駅間の環状経路の一部を通る場合は、遠回りの経路でも乗車でき、指定がなければ最短経路で運賃が計算される。
:* 例:桜井駅 - 石切駅間を乗車する場合、大和西大寺駅を経由しても布施駅を経由しても最短経路の大和西大寺駅経由で計算した運賃で乗車できる。ただし、田原本線・生駒線を経由する「桜井駅 - 大和八木駅 - 田原本駅(徒歩)西田原本駅 - 新王寺駅(徒歩)王寺駅 - 生駒駅 - 石切駅」という経路の乗車は選択できない。
; 布施駅通過列車に対する特例
: 回数券・普通乗車券・団体乗車券で、奈良線河内永和駅以東と大阪線俊徳道駅以東の各駅を布施駅を通過する列車で利用する場合、鶴橋駅で折り返すことができる。
:* 例:奈良線生駒駅 - 大阪線弥刀駅間を「生駒駅 - (快速急行) - 鶴橋駅 - (普通) - 弥刀駅」と乗車する場合、上記特例により生駒駅 - 布施駅 - 弥刀駅の運賃で乗車できる。
: なお、この特例は布施駅および[[今里駅 (近鉄)|今里駅]]を発駅もしくは着駅とする場合にも適用される。
:* 例:布施駅 - 名古屋線近鉄名古屋駅間を「布施駅 - (準急) - 鶴橋駅 - (特急) - 近鉄名古屋駅」と乗車する場合、上記特例により布施駅 - 近鉄名古屋駅の運賃で乗車できる。
; 観光特急「あをによし」に対する特例
: 近鉄奈良駅を経由して大阪 - 京都間を直通する観光特急「あをによし」で、奈良線学園前駅以西の各駅から京都線大和西大寺駅以北の各駅を利用する場合、近鉄奈良駅を経由しない運賃(大和西大寺駅 - 近鉄奈良駅間を含めないで計算した運賃)で乗車することができる<ref>{{PDFlink|[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/awoniyoshiryoukin.pdf 大阪〜奈良〜京都を結ぶ観光特急「あをによし」のご利用料金が決定!]}} - 近畿日本鉄道プレスリリース 2021年11月30日</ref>。
:* 例:観光特急「あをによし」で難波線大阪難波駅 - (近鉄奈良駅経由) - 京都線京都駅間を乗車する場合、上記特例により大阪難波駅 - (大和西大寺駅経由) - 京都駅の運賃で乗車できる。
=== 途中下車制度 ===
現在の近鉄には定期券と生駒鋼索線([[宝山寺駅]]でのみ可能)のみ[[途中下車]]制度が存在する
=== 阪神電気鉄道との連絡運輸(大阪難波接続) ===
[[阪神電気鉄道]]との連絡運輸(大阪難波接続)は、次の区間で行っている<ref>[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20120709hanshinkintetsuICteiki.pdf 「近鉄・阪神連絡IC定期券」の発売について] - 近畿日本鉄道</ref>。
;近鉄側
:* 難波線(大阪上本町 - 大阪難波)
:* 大阪線(大阪上本町 - 桜井)
:* 奈良線(布施 - 近鉄奈良)
:* けいはんな線(生駒 - 学研奈良登美ヶ丘)
:* 京都線(大和西大寺 - 高の原)
:* 橿原線(全線)
:* 天理線(全線)
:* 生駒線(生駒 - 東山)<!-- 生駒線のみ東山駅までだが、阪神側からの乗車時に限って対象区間外である同駅以南(元山上口 - 王寺の各駅間)の切符も対象区間内各駅への運賃と同額なら購入可。 -->
:* 信貴線(全線)
:
;阪神側
:* なんば線(大阪難波 - 尼崎)
:* 本線(福島 - 元町)
:* 武庫川線(全線)
範囲外を利用する場合は降車駅または生駒駅中間改札での精算となる。ただし、必要な残額がある各種[[乗車カード|交通系ICカード]]を利用する場合は、[[山陽電気鉄道]](大阪難波・西代経由)、[[阪急電鉄]](大阪難波・高速神戸経由)、[[能勢電鉄]](大阪難波・高速神戸・川西能勢口経由)、[[神戸電鉄]](大阪難波・新開地経由)、[[神戸市交通局]](大阪難波・新開地・谷上経由)、[[大阪市高速電気軌道]](大阪難波・高速神戸・天神橋筋六丁目経由)、[[北大阪急行電鉄]](大阪難波・高速神戸・天神橋筋六丁目・江坂経由)の各駅を含め、そのまま改札を通過できる。
=== 京都市交通局との連絡運輸(竹田接続) ===
[[京都市交通局]]との連絡運輸(竹田接続)は、次の区間で行っている<ref>京都市高速鉄道連絡運輸規程</ref>。
;近鉄側
:* 京都線(竹田 - 大和西大寺)
:* 奈良線(生駒 - 近鉄奈良)
:* 橿原線(全線)
:* 天理線(全線)
:
;京都市交通局側
:* 全駅
範囲外を利用する場合は降車駅または生駒駅中間改札での精算となる。ただし、必要な残額がある各種[[乗車カード|交通系ICカード]]を利用する場合は、京阪電気鉄道[[京阪京津線|京津線]]・[[京阪石山坂本線|石山坂本線]](竹田・御陵経由)の各駅を含め、そのまま改札を通過できる。
=== 大阪市高速電気軌道との連絡運輸(長田接続) ===
[[大阪市高速電気軌道]]との連絡運輸(長田接続)は、次の区間で行っている<ref>[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/daisikourenraku.pdf ICカードによる連絡定期券の発売開始について] - 近畿日本鉄道、2018年1月26日</ref>。連絡定期券はICカード「ICOCA」のみでの発売である。
;近鉄側
:* けいはんな線(全線)
:* 奈良線(生駒 - 近鉄奈良)
:* 京都線(大和西大寺 - 新田辺)
:* 橿原線(大和西大寺 - 平端)
:* 天理線(全線)
:* 生駒線(全線)
:
;大阪市高速電気軌道側
:* 全駅
範囲外を利用する場合は降車駅または生駒駅中間改札での精算となる。ただし、必要な残額がある各種[[乗車カード|交通系ICカード]]を利用する場合は、[[阪急電鉄]](天神橋筋六丁目経由)、[[北大阪急行電鉄]](江坂経由)、[[阪神電気鉄道]](天神橋筋六丁目・高速神戸または新開地経由)、[[山陽電気鉄道]](天神橋筋六丁目・高速神戸または新開地・西代経由)、[[能勢電鉄]](天神橋筋六丁目・川西能勢口経由)、[[神戸電鉄]](天神橋筋六丁目・新開地・湊川経由)、[[神戸市交通局]](天神橋筋六丁目・新開地・谷上経由)の各駅を含め、そのまま改札を通過できる。なお、大阪線伊賀上津駅以東の各駅からけいはんな線を経由して、大阪市高速電気軌道の各駅までの利用では交通系ICカードでの乗車はできない<ref>[http://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/ic/kukan/faq.html#04 けいはんな線を利用していますが、近鉄の「区間指定割引」と大阪市交通局の「マイスタイル」を組み合わせて登録・利用できますか?] - 近畿日本鉄道</ref>。
=== 改札外の連絡運輸 ===
以下の駅で行っている<ref>[https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/teiki/teiki_tsukin.html 通勤定期券のご案内] - 近畿日本鉄道</ref>。
* 西日本旅客鉄道(JR西日本) - 鶴橋、大阪阿部野橋=[[天王寺駅|天王寺]]、[[柏原駅 (大阪府)|柏原]]、[[王寺駅|王寺]]、新王寺=王寺、[[桜井駅 (奈良県)|桜井]]、[[京都駅|京都]]、[[吉野口駅|吉野口]]
** 近鉄 - 鶴橋 - 天王寺/大阪阿部野橋 - 近鉄
** 近鉄 - 鶴橋 - [[京橋駅 (大阪府)|京橋]] - 京阪
* 南海電気鉄道 - 難波、河内長野(難波はIC定期券のみ<ref name="kintetsu20201109">[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/iceriakakudaiv2.pdf IC連絡定期券ご利用エリアの拡大について ] - 近畿日本鉄道、2020年11月9日</ref>)
* 東海旅客鉄道(JR東海) - 近鉄名古屋=[[名古屋駅|名古屋]]、[[桑名駅|桑名]]
* 名古屋鉄道 - 近鉄名古屋=[[名鉄名古屋駅|名鉄名古屋]]
* 大阪市高速電気軌道 - 大阪難波=[[難波駅 (Osaka Metro)|難波]]、近鉄日本橋=[[日本橋駅 (大阪府)|日本橋]]、大阪上本町=[[谷町九丁目駅|谷町九丁目]]、大阪阿部野橋=天王寺
このうち、大阪市高速電気軌道との連絡運輸は2020年12月8日発売分からICカード「ICOCA」による連絡定期券のみとなる<ref name="kintetsu20201109" />。
==== 障害者割引 ====
[[身体障害者]]・[[知的障害者]]・[[精神障害者]]に対し以下の割引がある。
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|+
!対象
!種別
!区分
! colspan="2" |条件
!距離
!普通券
!回数券
!定期券
|-
| rowspan="13" |[[身体障害者手帳]]<br />[[療育手帳]]<br />[[精神障害者保健福祉手帳]]<br />所持者
| rowspan="7" |第一種
| rowspan="3" |大人
| colspan="2" |単独
|101km以上
| rowspan="5" |5割引
| colspan="2" | -
|- align="center"
| rowspan="2" |介護付
|本人
| rowspan="2" |無制限
| colspan="2" rowspan="2" |5割引
|-
|介護者
|-
| rowspan="4" |小児
| colspan="2" |単独
|101km以上
| colspan="2" | -
|- align="center"
| rowspan="3" |介護付
|小学生
| rowspan="3" |無制限
|5割引
|無割引
|- align="center"
|乳幼児
| colspan="3" |無料
|- align="center
|介護者
| colspan="3" |5割引
|- align="center"
| rowspan="6" |第二種
|大人
| colspan="2" rowspan="3" |単独
| rowspan="3" |101km以上
| rowspan="3" | 5割引
| colspan="2" rowspan="3" | -
|-
|小児
|-
| rowspan="4" |小児
|-
| rowspan="3" |介護付
|小学生
| rowspan="3" |無制限
| colspan="2" rowspan="3" | -
|無割引
|-
|乳幼児
|無料
|-
|介護者
|5割引
|}
=== 乗車カード・主な企画乗車券 ===
以下の各項目を参照。
* [[KIPS PiTaPaカード]] - 近鉄が発行する[[PiTaPa]]カード
* 名阪ビジネス回数きっぷ - 大阪難波・近鉄日本橋・大阪上本町・鶴橋⇔近鉄名古屋間のみ有効の回数乗車券。2019年9月30日まで発売予定<ref>{{Cite web|和書|format=PDF|url=https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/bizinesukaisuu20181204143715439018442.pdf#search=%27%E5%90%8D%E9%98%AA%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E5%9B%9E%E6%95%B0%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%B7%27 |title=大阪〜名古屋間の特急がさらにお得になります! 〜名阪間限定のお得な回数きっぷの発売と「名阪チケレス割」のリニューアルについて〜 |date=2018-12-05 |accessdate=2019-04-11 |publisher=近畿日本鉄道}}</ref>だったが、2019年10月1日以降も2024年3月31日まで発売されている<ref>[https://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/meihan_biz/ 名阪ビジネス回数きっぷ] - 近畿日本鉄道、2023年3月30日閲覧</ref>。
** 販売を終了した[[名阪まる得きっぷ]](特急回数券)の後継にあたる。但し特急料金は含まれていないため、特急列車を利用する際は別途特急券を購入する必要がある。
* [[伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート まわりゃんせ]]
* [[周遊パスポート あそばんせ]]
* [[関西1デイパス]]
** 2012年7月発売の「夏の関西1デイパス」より、JR西日本との共同企画商品として、JR西日本の[[アーバンネットワーク]]エリアの[[一日乗車券]]に、近畿日本鉄道および[[京阪電気鉄道]]・[[南海電気鉄道]]のいずれか一社の一日乗車券への引換クーポンが付属したものが発売されている。なお京阪と南海の両社向けとしては、2009年より「関西1デイ納涼パス/夏の関西1デイパス」・「秋の関西1デイパス」・「冬の関西1デイパス」・「春の関西1デイパス」がそれぞれ発売されている。
* [[一日乗車券#中部・近畿地方|近鉄週末フリーパス]](全線フリーきっぷ)
** [[土曜日|土曜]]・[[日曜日]]を含む3日間有効。乗車開始日の前日までに購入する必要がある。通年で発売。2017年までは毎年2月から12月までの発売だった。
** 2020年11月6日乗車開始分から2021年2月27日乗車開始分、2021年10月8日乗車開始分から2022年3月26日乗車分までは発売を停止し、その間の期間は月曜から金曜日にも利用できる「近鉄全線3日間フリーきっぷ」を発売する<ref>{{Cite press release|和書|title=〜3,000円で乗り放題!観光施設の割引特典も〜「近鉄全線3日間フリーきっぷ」を発売 |publisher=近畿日本鉄道 |date=2020-10-15 |url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/3furiikittpu.pdf |format=PDF |accessdate=2020-11-21}}</ref><ref>{{Cite press release|和書|title=〜近鉄電車が乗り放題のとてもお得なきっぷ〜「近鉄全線3日間フリーきっぷ」と「近鉄1dayおでかけきっぷ」を発売します! |publisher=近畿日本鉄道 |date=2021-10-01 |url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/noridoudaitisan.pdf |format=PDF |accessdate=2021-10-03}}</ref>。
このほかに[[天理教]]信者の参拝向けに販売する普通割引切符<!-- 団体参拝乗車券(団参券) -->があるが、天理教教会および天理教本部限定販売である。
また、[[乗車カード]]として[[PiTaPa]]が使える路線(鋼索線を除く全線)でJR西日本のICカード「[[ICOCA]]」およびこれらと相互利用可能なICカード([[TOICA]]・[[manaca]]・[[Suica]]・[[PASMO]]・[[Kitaca]]・[[SUGOCA]]・[[nimoca]]・[[はやかけん]]<ref name="icsougoriyou20121218" />)が利用可能である。かつては志摩線に一部利用できない駅があったが2015年8月1日に志摩線全駅と西信貴鋼索線でこれらのICカードが利用可能となった<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/ICpuresu.pdf 新たに志摩線10駅および西信貴ケーブル高安山駅でICカードサービスを導入!]}} - 近畿日本鉄道、2015年6月3日</ref>。
さらに、自社でのICOCA・ICOCA定期券(JR西日本・京阪・阪神・南海・大阪地下鉄・京都地下鉄各社局との連絡定期券も)が発売されている(一部の路線・区間を除く)<ref name="icoca">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.jp/news/files/110506icoca.pdf 近鉄におけるICOCAおよびICOCA定期券の発売について]}} - 近畿日本鉄道、2011年5月6日。</ref><ref name="jr-keihan-kintetsu-icoca">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/JR&KEIHAN&KINTETSUICOCA%20ICOCArenrakuteiki.pdf 近鉄・京阪ICOCA連絡定期券および 近鉄・JR西日本・京阪ICOCA連絡定期券の発売開始日について 〜本年12月1日に決定〜]}} - 近畿日本鉄道、2012年10月11日。</ref>。2013年3月23日からは近鉄とJR東海のIC連絡定期券も発売が開始されており<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/irkintetsurenrakuteiki1218.pdf JR東海・近鉄IC連絡定期券の発売を開始します]}} - 近畿日本鉄道、2012年12月18日。</ref>、2014年3月14日には[[南海電気鉄道]]との[[河内長野駅|河内長野]]連絡ICOCA連絡定期券も発売を開始した(南海ではPiTaPa連絡定期券として発売)<ref name="nankai-kintetsu-icoca">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/rennrakuteiki2.pdf 「南海・近鉄連絡IC定期券」の発売開始日について]}} - 近畿日本鉄道、2014年2月12日</ref>。また、2014年9月21日には名古屋鉄道とのIC連絡定期券も発行を開始し<ref name="kintetsu20140522_2">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/140522_002_ICrentei.pdf 「名鉄・近鉄連絡IC定期乗車券」の発売について]}} - 近畿日本鉄道、2014年5月22日</ref><ref name="kintetsu20140821">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kinntetumeiteisei.pdf 「名鉄・近鉄IC連絡定期乗車券」の発売開始日について]}} - 近畿日本鉄道、2014年8月21日</ref>、2017年には[[京都市交通局]]との[[竹田駅 (京都府)|竹田]]連絡ICOCA連絡定期券も発売を開始した<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/hpikocakyousikou.pdf 京都市交通局との「IC連絡定期券」の発売について]}} - 近畿日本鉄道、2017年2月3日</ref>。
2024年10月29日からはほぼ全駅で[[クレジットカード]]や[[デビットカード]]などによる[[非接触型決済|タッチ決済]]も利用可能となっている(生駒鋼索線の各駅は利用不可<!-- 柏原駅はサービス開始時点では利用不可だったが、2025年3月4日より対応 -->)<ref>{{Cite press release|title=クレジットカード等によるタッチ決済乗車サービスを 2024年10月29日(火)から開始します|publisher=近畿日本鉄道|date=2024-10-09|url=https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/7ebd8aa4998f45a6a6de78056ff6bf54/20241009_1.pdf|format=PDF|language=ja|access-date=2025-04-27}}</ref>。タッチ決済で乗車する場合は大人普通運賃が適用される。
==== 販売を終了したもの ====
* [[パールカード]] - 2008年9月15日の終電をもって発売終了。その後[[自動精算機]]での利用は2009年3月1日に終了した。[[自動券売機]]では引き続き利用できたが、2020年5月31日をもって利用終了。
* [[Jスルーカード]] - 2008年9月15日の終電をもって発売終了。その後[[自動改札機]]や自動精算機での利用は2009年3月1日をもって終了した。なお自動券売機での利用も2023年1月31日をもって終了した。
* KIPS ICOCAカード - 近鉄が2012年12月1日より発行開始した[[ICOCA]]カード<ref name="kips-icoca">{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/KIPSICOCA%20KIPSpointhakkou121011.pdf 12月1日(土)「KIPS ICOCAカード」発行開始]}} - 近畿日本鉄道、2012年10月11日。</ref>。近鉄グループの「KIPSポイントカード」(現金払い専用)との一体型である。2023年1月31日をもって新規発行を終了した<ref name="kips2023" />。
* [[パールカード11]](回数券カード)- 2024年2月29日の終電をもって発売終了。
** 利用可能時間帯・利用可能日に制限がある代わりに割引率が大きくなるオフピークチケット・サンキューチケットもあった(「パールカード11」の項を参照)。
* [[3・3・SUNフリーきっぷ]] - 名鉄・南海との共同企画。2006年8月発売終了。
** [[ワイド3・3・SUNフリーきっぷ]] - グループ各社でも使える。2006年3月発売終了。
* [[スルッとKANSAI|スルッとKANSAIカード]] - [[青山町駅]]より西(吉野線・道明寺線・田原本線など一部路線を除く)で使用可能な乗車カード。2017年3月31日をもって発売終了、2018年1月31日をもって自動改札機での利用を終了した。自動券売機と自動精算機での利用も2023年1月31日をもって終了した。
* [[名阪まる得きっぷ]](特急回数券) - 2017年12月30日をもって発売終了。
* 新春全線フリーパス(全線フリーきっぷ)- 毎年12月30日から1月31日までの連続3日間有効。乗車開始日の前日までに購入する必要がある。2017年の年末年始を最後に発売されていない。
* [[京めぐり]] - 2024年3月31日をもって発売終了。
なお、スルッとKANSAIカードとJスルーカードでカードに印字される符号は「KT」であった。
駅の[[入場券]]の発売額は以下の通り(2023年4月1日現在<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/kaitei/img/after20230401.pdf|title=4月1日以降の主な各種手数料等|publisher=近畿日本鉄道|accessdate=2023-03-31}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/kippu/nyuujouken/nyuujouken.html|title=きっぷのご案内 > 入場券・手回り品など|publisher=近畿日本鉄道|accessdate=2020-12-15}}</ref>。小児半額・端数は10円単位で切り上げ)。ただし、JR西日本やJR東海との[[共同使用駅]](改札内で行き来が可能な駅)である津駅・松阪駅・伊勢市駅・吉野口駅・柏原駅については、発売額が他の近鉄の駅と異なる(小児半額、端数は10円単位で切り捨て)。
なお、JRとの改札分離に伴い、2020年3月18日に鳥羽駅<ref>{{PDFlink|[https://www.kintetsu.co.jp/all_info/news_info/jikoku_200309.pdf 近鉄時刻表の訂正について]}} - 近畿日本鉄道、2020年3月9日</ref>、同8月30日に桑名駅の入場券料金を変更<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/kanko/kanko_info/news_info/kuwana_info.pdf|title=桑名駅新駅舎開業記念 入場券セット・グッズ発売|format=PDF|accessdate=2020-12-15}}</ref>した。
{| class="wikitable" rules="all" style="text-align:center; margin-left:3em;"
|-
!駅名
!入場券の料金
|-
|下記以外の各駅||180
|-
|[[津駅]]・[[松阪駅]]・[[伊勢市駅]]・[[吉野口駅]]||150
|-
|[[柏原駅 (大阪府)|柏原駅]]||140
|}
== 駅設備 ==
=== 自動改札機 ===
[[自動改札機]]の導入開始はきわめて早く、現在主流の磁気乗車券方式のものは1969年に試験導入が始まっており、これが本格実用化のきっかけとなった。その後1971年4月より、[[大阪阿部野橋駅]]など19の駅で[[サイバネ規格]]対応の自動改札機の本格導入が開始された<ref name="ieee_milestone">[http://www.omron.co.jp/press/2007/11/c1127.html 鉄道向け自動改札システムが権威ある『IEEE マイルストーン』に認定] - [[オムロン]] 2007年11月27日</ref>。また、それ以前にも光学読み取り式自動改札の試験が大阪阿部野橋駅で行われている<ref group="注釈">近鉄以外では[[東京急行電鉄]][[東急東横線|東横線]]の[[元住吉駅]]や京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)[[阪急千里線|千里線]]の[[北千里駅]]でも行われた。</ref>。
しかしながら、近鉄には奈良や三重を中心にローカル駅や[[無人駅]]が多いという実情から、40年以上経った2022年現在でも全線全駅での自動改札の導入は行われていない。また[[スルッとKANSAI]]の導入も遅れ、結局は青山町駅以西の一部支線を除いたエリアでの導入となっていた。一方で、他の関西私鉄では導入されなかった[[Jスルーカード|Jスルー]]には近鉄グループの[[近鉄バス]]とともに対応していた。さらに、東海エリアの駅に関しては2000年代前半まで主要駅を除いて自動改札が存在していなかったが、2007年4月の[[ICカード]]「[[PiTaPa]]」導入を機にこれらの駅の大半でも自動改札の導入が実施され、これらの駅では2枚対応改札(赤い改札)が導入された。またICカードに限れば、2018年3月現在、生駒鋼索線と葛城索道線を除く全線全駅で利用可能である。
改札機のメーカーは、難波線(大阪上本町駅を除く)・大阪線・南大阪線系・橿原線(新ノ口駅 - 橿原神宮前駅の各駅)が[[オムロン]](オムロンソーシアルソリューションズ)、奈良線(今里駅・布施駅を除く)・京都線・橿原線(新ノ口駅 - 橿原神宮前駅の各駅を除く)が[[東芝]]([[東芝インフラシステムズ]])、名古屋線系が[[日本信号]]製と分けられている。なお、鶴橋駅のみ西改札と臨時改札がオムロン、東改札が東芝となっている。
2007年11月28日に近畿日本鉄道は、鉄道向け自動改札システムの開発・実用化に関して、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会である[[IEEE]](アメリカ電気電子学会)より、「[[IEEEマイルストーン]]」に認定され、同システムを共同で研究・開発してきた、[[大阪大学]]・オムロン・阪急電鉄と共に受賞したと発表した<ref name="ieee_milestone" />。前述した自動改札機の試験導入が行われた大阪阿部野橋駅には、受賞記念の銘板が設置されている。
=== ICカードの対応 ===
ICカードを用いた乗降(改札通過処理)については前述の通りだが、精算や[[チャージ機|チャージ]]についてはすべての駅では対応しておらず、都市近郊の駅でも一部の駅でこれらの処理ができず、閑散区間に至っては主要駅でしか扱っていない。そのため、十分な残額が無いままで無人駅などへ乗車した場合、その駅での降車ができないケースがある。
精算機については[[PiTaPa]]導入開始以降、都心部や近郊区間の駅を中心にICカード対応のタイプへの置き換えが進んでおり、この機械ではICカードの精算やチャージが可能となっている。チャージに関してはこのほかにも、改札内のICカードチャージ機、改札外のICカード対応切符券売機で対応している。また2016年からは、関西私鉄(かつPiTaPa導入社局)で初めて券売機でICカードの残額を利用してきっぷを購入することができるようになった<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/2016011914knr.pdf 駅でのクレジットカード・ICカードご利用範囲の拡大および銀聯カードの取り扱い開始について 〜キャッシュレスでお買い求めいただける範囲が広がります〜]}} - 近畿日本鉄道、2016年01月19日</ref>。
物販支払いにおけるICカードの対応については、コンビニ型店舗「K PLAT」で「PiTaPa」([[iD (クレジット決済サービス)|iD]]も利用可能)が、「[[ファミリーマート]]」(「[[am/pm]]」から転換)では、「ICOCA」や「TOICA」「manaca」など同カードと相互利用可能なICカードや、「[[楽天Edy]]」などが使用可能となっている。一方で、小型店舗、[[キオスク]]型店舗が中心の「Pocket Plat」については、「PiTaPa」に対応していた古市駅の店舗を除いてICカードに対応していなかったが、2013年度中に、旧「K PLAT」の店舗を含め、ファミリーマートへの転換(愛称:「近鉄エキファミ」)が進められ、転換が完了した店舗からファミリーマートが導入している各電子マネーおよびPiTaPaが随時使用可能になった。その他の業種の店舗でも駅ナカを中心に導入が進められており、[[自動販売機]]でも対応している物がある。
=== 発車標・駅の案内表示 ===
ホームに設置されている[[発車標]](列車発着案内表示器)のタイプに関しては、[[1980年]]頃までは行灯式や字幕式、それ以降[[2000年]]頃まで設置されたものは[[反転フラップ式案内表示機|反転フラップ式]](ソラリー式)が主流であった。しかし一部の主要駅では[[発光ダイオード]] (LED) や[[液晶ディスプレイ]] (LCD) タイプのものに交換され、さらに奈良線系統においては2009年3月の阪神なんば線開通に伴い、表示する情報量が格段に増えることなどからLCDタイプのものへの交換が一部の駅を除いて行われた。このLCDタイプは奈良線以外では[[大阪阿部野橋駅]]や[[桃山御陵前駅]]を皮切りに主要駅を中心に順次設置されている。なお都心部やその近郊区間での下位種別しか停車しない駅などではほとんどが列車の通過到着を知らせるだけのLED一段タイプのものであるほか、閑散区間の駅や支線の駅に至っては全く設置されていない場合がほとんどである。このほか、生駒ケーブルなどでは昔ながらの行灯式が現在でも使用されている。なお、字幕式の発車標は[[河内長野駅]]での2020年1月30日の使用終了をもって全て姿を消した<ref>[https://www.sankei.com/article/20200130-HCQ7YEC42NLPHADHK7ZALOWGAY/ さらば「字幕回転式」行き先表示器 くるくる回って40年余] - 産経ニュース、2020年1月30日</ref>。
また、近鉄特有のものとして、主にターミナル駅のホーム階段付近やコンコース、改札などに設置されている各方面別の発車案内を表示する[[ブラウン管]]式や液晶式の表示装置があった。早い所では[[1970年代]]から設置されていたもので、長らくブラウン管式が使用されていたが、2000年代に入ってから大半が液晶式に交換され、ブラウン管式表示装置は[[橿原神宮前駅]]での2016年の使用終了をもって全て姿を消した。液晶式表示装置も最新タイプのLCD式に交換が進み、旧タイプの方面別発車案内は大和西大寺駅での2025年の使用終了をもって全て姿を消した。また、この液晶式表示装置はダイヤの乱れなどが発生した時に、運行情報を表示する機能も導入されている。このほか、一部の主要駅では列車運行情報専用(平常運転時は旅客案内用)の液晶ディスプレイが設置されている<ref>[http://www.kintetsu.jp/news/files/display20090220.pdf 運行状況等をお伝えする液晶ディスプレイを主要駅に設置します] - 近鉄日本鉄道 2009年2月20日</ref>。
発車標は、全列車を表示するもののほかに、大阪難波駅や近鉄名古屋駅などでは特急のみ表示するものも設置されている。また、特急停車駅ではホームに乗車位置の案内表示器が設置されており、発車標と同様にソラリー、LED、LCDが混在する<ref group="注釈">特急号車案内表示器ではなく特急号車案内表示板を設置している駅も存在する。</ref>。さらに、各方式で号車番号のみ表示するもの、発車時刻の「分」と号車番号を表示するもの、発車時刻・行先・号車番号を表示するものがある。なお、発車標での特急の表示は2013年のダイヤ変更まで一部の駅を除いて使用車種にかかわらず「特急」のみであったが、このダイヤ変更以降は全ての駅でしまかぜ・アーバンライナー・伊勢志摩ライナー・さくらライナーに限り使用車種の名称が併記されるようになった(後に登場した青の交響曲・ひのとり・あをによしも同様)。
発車標をはじめ、[[方向幕]]・[[駅名標]]などにおける、固有名詞の[[ローマ字]]表記については、近年[[大手私鉄]]各社で小文字を利用した表記方法(例:「Ōsaka」「Kyōto」「Nagoya」など)<!-- 説明としては2、3例で充分です。-->が広がる中、[[南海電気鉄道]]と同様に、すべて大文字表記(例:「ŌSAKA-NAMBA」「KINTETSU-NARA」など)の、[[鉄道掲示規程]]に準じた表記方法となっていた<ref group="注釈">ただし、アーバンライナーplus・アーバンライナーnextの車内液晶モニター、および阪神車・けいはんな線使用車両のLED式[[車内案内表示装置]]に限り、小文字交じりの表記が用いられる場合がある。</ref> が、これは2015年8月より実施の[[駅ナンバリング]]導入に際し小文字混じりの表記に一斉に切り換えられた<ref group="注釈">ソラリーでは2015年8月以降に追加されたコマでもローマ字表記は原則として大文字表記になっている。(2025年1月11日のけいはんな線のダイヤ改正で追加された「[[夢洲駅|夢洲]]」のみ小文字混じりの「Yumeshima」表記)</ref>。なお、2000年代以降に設置された案内サインの多くには、[[日本語]]・[[英語]]のほかに[[簡体字]]および[[ハングル]]での案内が印字されており、また2009年以降近鉄奈良線を皮切りに更新された案内板・駅名標から[[ユニバーサルデザイン]]の[[ピクトグラム]]や、[[イワタ]]と[[パナソニック|パナソニック(松下電器産業)]]が共同開発<ref>[http://www.print-better.ne.jp/story_memo_view.asp?StoryID=12008 イワタ/『イワタユニバーサルデザインフォント』開発] - イワタ、2014年1月5日閲覧</ref> したユニバーサルデザイン対応フォント「[[イワタUDゴシック]]」が採用されている<ref group="注釈">株式会社イワタの [http://www.iwatafont.co.jp/ud/jirei_14.html 導入事例紹介ページ]。他に[[遠州鉄道]]などが案内板に同フォントを積極的に導入しているほか、[[阪急電鉄]]や[[阪神電気鉄道]]でも駅掲出時刻表などにこのフォントを用いている。</ref>。2015年8月から2016年4月にかけて駅ナンバリングの導入、及び主要駅の案内サインや行先表示装置、駅・車内放送における多言語対応の充実に伴い、再度駅の案内板のリニューアルが行われ、シンプルでかつ文字サイズが幾分大きめになったデザインに変更されている。また、LCDタイプの発車標では、英語表記を小さいフォントで日本語の下に配置していたもの(鶴橋駅の画像を参照)から、主要駅29駅<ref group="注釈">大阪難波駅、近鉄日本橋駅、大阪上本町駅、鶴橋駅、生駒駅、大和西大寺駅、近鉄奈良駅、京都駅、近鉄丹波橋駅、西ノ京駅、大和八木駅、橿原神宮前駅、大阪阿部野橋駅、名張駅、伊賀神戸駅、近鉄名古屋駅、桑名駅、近鉄四日市駅、白子駅、津駅、久居駅、伊勢中川駅、松阪駅、伊勢市駅、宇治山田駅、五十鈴川駅、鳥羽駅、鵜方駅、賢島駅</ref>においては『日本語』と『英語(頭文字のみ大文字、以下小文字。駅ナンバリング込み)』とを交互表示させるものになった。ただし、主要駅以外では従来の表示形式のままである。
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Takadashi destinatiosnwhoer.jpg|反転式表示式(高田市駅)
LCD at Tsuruhashi station.JPG|液晶ディスプレイ式(鶴橋駅、駅ナンバリング導入前、大阪難波駅の駅名改称前時点での表示)
Kintetsu led-type destinationshower.jpg|LED式(古市駅、同駅では現在LCD式を使用)
Kintetsu dep-guide Yamato-Yagi.jpg|ブラウン管式(大和八木駅、同駅では現在薄型LCD式を使用)
Kintetsu Kawachinagano Station 01.jpg|字幕式(河内長野駅、同駅では現在LCD式を使用)
Yunoyamaonsen-kaisatsu.jpg|行灯式(湯の山温泉駅、現在は撤去済)
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方面を示す看板は、基本的に前述の「[[#旧国名・会社略称を冠した駅名の扱い|旧国名・会社略称を冠した駅名の扱い]]」に記した案内放送、方向幕、発車標の通り、旧国名を冠した駅名は旧国名を冠し、「近鉄」を冠した駅名は「近鉄」を省略して表記を行い、途中で乗り換えることで行くことができる駅も表記している(日本語・英語ともに)。2015年ごろからは路線記号とラインカラーを組み合わせたものとなっている(公式英語サイト内の"Boarding a Train: Confirming the train type and platform"に記載)<ref>{{Cite web|url=https://www.kintetsu.co.jp/foreign/english/about/howto/howto.html#cnt2|title=Bording a Train|How to get on a train|accessdate=2020-03-25|publisher=近畿日本鉄道|language=en}}</ref>。広大な鉄道網を有するだけあり、駅によっては地区名もしくは都市名で示す場合もある。大阪地区においては山田線・鳥羽線・志摩線の各駅を示す意味で「伊勢志摩方面」の地区表記を用い、名古屋地区や伊勢志摩地区においては大阪上本町駅・大阪難波駅・阪神電鉄の神戸三宮駅を示す意味で「大阪・神戸方面」の都市表記を用いる<ref>{{Cite book|和書|title=すごいぞ!私鉄王国・関西|date=2016-05-03|publisher=株式会社140B|author=黒田一樹|pages=181-182|isbn=978-4-903993-25-6}}</ref>。
=== バリアフリー対応 ===
[[バリアフリー]]対応のため、特急停車駅など主要駅、都心部や近郊区間の駅では[[エレベーター]]や[[エスカレータ]]、[[斜路|スロープ]]、障害者対応[[便所|トイレ]]などの設置が逐次進められている。しかし、前述の通り所有駅数が多いという実情から、閑散駅ではなかなか対応が進まないのが現状である。近年では中之郷駅のように、一旦エスカレータが設置されたものの、その後の乗降客減少と駅無人化によって利用停止、解体された事例も発生している。
=== トイレの設置 ===
[[便所|トイレ]]は大半の駅で設置されている。[[水洗式便所|水洗式]]や障害者対応トイレの整備が進められている一方で、利用者が比較的多いにもかかわらず[[汲み取り式便所|汲み取り式]]のままの駅も多数残存する。また、[[三重県]]を中心に閑散区間の駅で駅員配置駅だったものが無人駅化される際に、清掃・維持費用の観点からトイレそのものを撤去したケースも複数存在する。しかし、これらに該当する駅が多かった北勢線・養老線・伊賀線が経営分離されたことで、近鉄としての水洗化率・トイレ設置率は大幅に向上している。また、主要駅を中心に[[温水洗浄便座]]の設置など改良も行われている。
なお、[[2023年]]度から[[2025年]]度にかけて約100駅のトイレを改修するとともに、トイレを設置している全駅において洋式便器を1つ以上設置し、全ての洋式便器に温水洗浄便座を設置する方針を明らかにしている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/toirekaisyuu.pdf |title= 〜駅施設の満足度向上を目指します〜快適にご利用いただくためにトイレの改修工事を行います|format=PDF|publisher=近畿日本鉄道|date=2023-03-27|accessdate=2023-04-01}}</ref>。
[[トイレットペーパー]]は、ほぼ全駅のトイレに設置されている。このうち、関西エリアでトイレットペーパーの設置が進んだのは2008年冬頃からであり、それ以前は関西エリアでは紙の備え付けはされず、別途入口付近の[[自動販売機|自販機]]で購入する方式を採っていた。東海エリアでは以前からローカル駅においてもロール式が備え付けられていた。
=== 特急券・定期券の販売 ===
ほとんどの特急停車駅においては[[特別急行券|特急券]]は有人窓口、自動券売機など、何らかの形で常時発売されている。これらの駅では[[定期乗車券|定期券]]も発売されている場合が多いが、観光地の駅や山間部の駅などでは必ずしもその限りではない。また、本線格の路線においては速達種別の停車駅や特に利用客の多い駅、学生利用の多い駅などに有人の定期券・特急券発売窓口を設置している。2010年のダイヤ変更で特急停車駅となった[[西ノ京駅]]は唯一の例外で、同駅ではこれまで有人の切符販売窓口が未設置だったこと、特急停車にあたって「定期券・特急券自動発売機」(後述)の設置もされなかったこと、加えて特急が停車するのが観光需要のある日中のみであることから、発売時間も同駅に特急が停車する時間帯のみに設定していた。同駅は2021年9月に駅員の常駐が取りやめになったことに伴い「特急券自動発売機」が設置されている。また、定期券についてはローカル駅などで事前予約による販売のみを行う駅も存在する。
最近では「定期券・特急券自動発売機」の設置が進められている。この機械の導入により、これまでの有人窓口と比べて販売時間が大幅に拡大した(基本的に早朝から深夜まで購入可能)ものの、新規の通学定期券やバス連絡定期券、各種割引きっぷが買えなくなるデメリットも発生している。特急停車駅ではない駅の中にはこの機械の設置に替えて有人窓口の営業時間を大幅縮小、または廃止、臨時営業とする駅も出てきている(機械の代替設置を行わず、特急券・定期券類が完全に買えなくなった駅も存在する)。また、2008年10月には自動発売機の整備と有人窓口の廃止縮小を軸とした販売窓口の一斉整理が全線で行われ、それ以降も自動発売機の設置と有人窓口の営業時間縮小、廃止が少しずつ進められている。2021年に入って、[[日本における2019年コロナウイルス感染症の流行状況|新型コロナウイルス感染症の流行]]による急激な利用客減少に対応した合理化により、特急停車駅においても常時無人化される事例が出てきている。
=== 構内店舗・売店 ===
大半の特急停車駅やある程度の乗降客がある駅にはコンコース・ホーム上などに駅売店「Pocket Plat」を、[[ターミナル駅]]などには[[コンビニエンスストア|コンビニ]]タイプの売店「[[K PLAT]]」が営業している。かつては「365」というブランドで展開しており、現在でも一部の駅の自動販売機コーナーなどにその名残りがある。また、最近ではターミナル駅での[[エキナカ]]事業の拡充に取り組んでおり、[[大和西大寺駅]]や[[京都駅]]、[[大阪難波駅]]などでは「Time's Place」という様々な業種の店舗が立ち並ぶようになっている。しかし、その一方では乗降客の減少した駅での店舗廃止も進めている。売店の営業は近鉄が直営として、近鉄グループの近鉄リテールサービス(現・[[近鉄リテーリング]])に運営委託という形を取っているが、以前(「365」時代)は[[近鉄観光]]による運営であった。
2013年3月には近畿日本鉄道と[[ファミリーマート]]の業務提携と、「K PLAT」、「PocketPlat」の2013年度中のファミリーマートへの順次転換が発表された(愛称:「近鉄エキファミ」)。転換後は近畿日本鉄道がファミリーマートの[[フランチャイズ|フランチャイジー]]になる<ref>[https://www.family.co.jp/company/news_releases/2013/20130301_01.html 近鉄の駅ナカ売店等(69店舗)をファミリーマートに転換] - ファミリーマート、2013年3月1日付けトピックス、2013年3月8日閲覧。</ref>。ファミリーマートへの転換が完了した店舗では、買物での支払いにICOCAやTOICA・manaca・PiTaPaなどの各種交通系ICカードや、iD・楽天Edyなどが使用可能になった(「[[#ICカードの対応|ICカードの対応]]」節も参照)。特に駅ホームのキオスク型店舗でICカードが使用可能になるのは近鉄としては初めてのケースとなる。
なお、かつてあったコンビニエンスストアの[[am/pm]](現在はファミリーマートに統合・移管済)は、関西圏では近鉄がフランチャイジーを行っていた。
=== テレビモニター ===
奈良県内では[[近鉄グループ]]の[[ケーブルテレビ]]局、「[[近鉄ケーブルネットワーク]] (KCN)」がケーブルテレビ・[[インターネット]]事業を行っており、それの宣伝を兼ねる目的で、奈良県内の主要駅やスタジオにもっとも近い[[東生駒駅]]には主に[[日本における衛星放送|BS放送やCS放送]]([[スカパー!プレミアムサービス|スカパー!]])の[[専門チャンネル]]が映る多数のテレビを壁状に配置し、様々なチャンネルを同時に視聴できるようにしたテレビモニターが設置されている。基本的に音は出ないが、高の原駅や大和西大寺駅などに設置されているものは中央に大型の[[ハイビジョン]]テレビが据えられ(主に[[NHK奈良放送局]][[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]が放映されている)、これのみスピーカーから音声が発信されている。特徴的な設置物であるがゆえに待ち合わせに利用されるケースも見受けられる。<!-- このほか、三重県内でも[[津駅]]と[[久居駅]]に[[ZTV]]、[[宇治山田駅]]に[[アイティービー|iTV]]のテレビモニターが設置されている。2025年時点で現存せず -->
=== 時刻表 ===
駅掲出の時刻表及び駅配布のポケット時刻表は長らく、けいはんな線を除いて独特の形式を採用しており、主な行先ごとに枠を作って大分類し、さらにそれを種別ごとに分類して時刻の「分」を縦書きで記入したものであった(駅によっては行先と種別の順序が逆になることがある)。[[1990年代]]までは1日に1本しかないような列車に対しても枠が分けられるなどかなり厳格な運用がされていたが、のち類似の種別や行き先は一纏めにされ、その上で色分けしたり略号を付けたりして区別されることが多くなり、他の鉄道の形式にも幾分近くなった。なお、他社でも[[1990年]]頃までは[[南海電気鉄道]]でも、2003年までは[[京阪電気鉄道]]でも、この体裁が採用されていた。
2022年4月23日の南大阪線系統を対象としたダイヤ変更から、駅掲出時刻表の体裁が一新<ref group="注釈">橿原神宮前駅については接続する橿原線の時刻表も同様式に一新された。</ref>され、他社と同様に列車発車順の横書き形式に変更された。それ以外の奈良線・大阪線・名古屋線などの標準軌路線においてはその時点では変更されなかったが、同年12月17日のダイヤ変更からは標準軌路線の全駅でも、列車発車順の横書き形式に変更され、これにより近鉄独特の主要行先・列車種別ごとの形式はほぼ廃止された<ref group="注釈">生駒鋼索線はこのダイヤ変更の対象外のため旧形式を継続使用している。</ref>。なお、駅掲出の時刻表は、全駅とも公式ウェブサイトで閲覧できる。
また、駅配布のポケット時刻表は、大阪地区と名古屋地区で体裁が異なっていた。さらに大阪地区においても布施駅や京都線は休日ダイヤが表面になっていた(それ以外の路線は平日ダイヤが表面)。2020年3月以降の大阪地区では一部の駅<ref group="注釈">[[日本橋駅 (大阪府)|近鉄日本橋駅]]・[[高田市駅]]・[[吉野駅 (奈良県)|吉野駅]]など。</ref>でポケット時刻表独自の体裁から駅掲出時刻表をそのまま印刷したものに変更された。なお、[[スマートフォン]]の普及により「近鉄アプリ」や公式ウェブサイトで時刻表を検索できることや、[[コロナ禍]]による経費節減などの理由により2021年7月2日をもってポケット時刻表は配布終了になった(ただし、駅によっては独自に時刻表を紙に印刷して配布している場合もある)。
時刻表では、「当駅から乗客扱いを始める列車」については「当駅始発列車」ではなく「当駅仕立列車」という独特の用語で表現されていた。なお、2022年12月17日ダイヤ変更からは「当駅始発列車」に表記を改めている。
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Kintetsu pocket jikokuhyo.jpg|駅で配布していた名古屋地区版のポケット時刻表(霞ヶ浦・阿倉川駅)
近鉄時刻表大阪地区版(大和西大寺駅).jpg|駅で配布していた大阪地区版のポケット時刻表(大和西大寺駅)
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== 他社との関係 ==
以下では近鉄と同業他社との関係(グループを含む)を記す。なお、この他にも[[大分県]]への近鉄グループ進出を巡り、福岡県を拠点とする[[西日本鉄道]](西鉄)とも対立していた時期もあった。
=== 奈良県・三重県・愛知県海部地区における近鉄 ===
近鉄が多く路線を保有する[[奈良県]]および[[三重県]]([[東紀州]]を除く)ならびに[[愛知県]]の[[近鉄名古屋線]]沿線地域([[海部郡 (愛知県)|海部]]地区)においては、近鉄は[[JR]]よりはるかに運転速度・規格・本数などで勝っている面が多い。また、[[四日市駅]]と[[近鉄四日市駅]]、[[奈良駅]]と[[近鉄奈良駅]]など、同県のある地区にJRと近鉄の2社の代表駅がそれぞれ別の場所に設けられている場合、それぞれの沿線人口の違いもあり、JRの駅前は閑散としているのに対して、近鉄の駅前は[[繁華街]]に近いというのが一般的である<ref group="注釈">他には愛知県の[[弥富駅]]と[[近鉄弥富駅]]、大阪府の[[八尾駅]]と[[近鉄八尾駅]]といった事例がある。</ref>。そのほか、官庁の出先機関や市役所、企業の支店・営業所なども近鉄の駅を利用する方が便利というケースが多い。[[日本国有鉄道]](国鉄)時代から国有鉄道の存在が低く、近鉄の存在感が沿線住民には高かったからである。
これは、これらの地域の国鉄線を建設したのが元々[[関西鉄道]]・[[参宮鉄道]]などといった私鉄であり、[[鉄道国有法]]に基いてそれを国有化した後は一地方路線扱いとしてほとんど投資がなされなかったため、国鉄時代には近鉄と並行する[[関西本線]]・[[奈良線]]・[[参宮線]]などは都市近郊路線にもかかわらず、[[非電化]]・[[単線]]の時代が長く続いているといった状況となったからである<ref group="注釈">関西本線の奈良県内区間は比較的早い時期に複線化されたが(戦時中の一時期に単線に戻されたが、後年再複線化されている)、三重県内区間の複線化は昭和50年代半ばに着手されたものの、全面複線化には至らず複線区間と単線区間が混在している。また、奈良県・三重県・愛知県共に県内の国鉄線の電化は遅く、愛知県内では1953年(昭和28年)に東海道本線浜松駅 - 名古屋駅間が電化、奈良県内では1973年(昭和48年)に関西本線湊町駅(現在のJR難波駅) - 奈良駅間が電化、三重県内では1982年(昭和57年)に関西本線名古屋駅 - 亀山駅間が電化されるまで国鉄線の電化区間が存在しなかった。なお、1980年(昭和55年)に和歌山線王寺駅 - 五条駅間と桜井線が、1984年(昭和59年)に関西本線奈良駅 - 木津駅間と和歌山線五条駅以西が電化されて奈良県内の国鉄線は全線電化され、2015年(平成27年)に武豊線が電化されて愛知県内のJR線は全線電化されたが、三重県内では[[関西線 (名古屋地区)]]亀山駅以東や[[草津線]]柘植駅付近以外は電化されず現在に至る。</ref>。これに対して、近鉄の元となる[[大阪電気軌道|大阪電気軌道・参宮急行電鉄]]は、始めから高規格の高速運転を行う路線として主要路線を建設し、さらに買収路線([[伊勢電気鉄道]]を買収した[[近鉄名古屋線|名古屋線]]、[[奈良電気鉄道]]を買収した[[近鉄京都線|京都線]]など)を含めて何度も複線化・線形改良などを行い、速達列車を多く設定したため、輸送において国鉄よりはるかに優位に立つことができた。
[[国鉄分割民営化]]後は、JR西日本が[[大和路線]]・奈良線・[[おおさか東線]]・[[和歌山線]]・[[桜井線|桜井線(万葉まほろば線)]]といった「[[アーバンネットワーク]]」の一部路線で、近鉄との対抗を見据え、都心直通の[[大和路快速]]・[[みやこ路快速]]・直通快速などの速達列車を設定し<ref group="注釈">ただし、大和路快速に相当する運転系統は国鉄時代から既に運行されている。</ref>、また奈良線で複線化を断続的に実施するなどの投資を行った結果、以前ほどの差はなくなりつつある。東海地方でも、JR東海が[[名古屋駅]] - [[鳥羽駅]]間に[[快速列車|快速]]「[[みえ (列車)|みえ]]」を走らせたり、特定運賃や企画乗車券を採用したりするなど、国鉄時代に比べて大きく改善されているが、それでも、列車本数や運賃面等で近鉄が有利である。
そのため、奈良・三重両県および愛知県海部地区において[[近鉄グループ]]は、[[鉄道]]や[[バス (交通機関)|バス]]([[奈良交通]]・[[三重交通]])などの交通事業、不動産やホテル・百貨店などの付帯事業において強い影響力を持ち、両県では「近鉄王国」と称されているほど、県民にとって近鉄グループは生活に欠かせないものとなっている。一例として、古くから皇室関係の奈良や伊勢志摩方面への移動には京都駅や[[近鉄名古屋駅]]から近鉄を利用することが多く、このことから[[お召し列車]]の運行実績も他私鉄に比べて多い<ref group="注釈">ただし、戦前の1932年(昭和7年、当時は大阪電気軌道)を最後に、戦後しばらく近鉄にはお召し列車は運行されておらず、再開されたのは1971年(昭和46年)のことである。『鉄道ピクトリアル』電気車研究会編、1981年12月臨時増刊号(近畿日本鉄道特集)、p16</ref>。また、毎年[[1月4日]]の[[内閣総理大臣]]の[[伊勢神宮]]参拝に関しても慣例的に[[近鉄特急]]が利用される。
また、両県においては交通事業のほかに、[[近鉄百貨店]]に代表される流通事業、[[近鉄ケーブルネットワーク|KCN]](近鉄ケーブルネットワーク)や[[奈良テレビ放送]]に代表される通信・サービス事業、[[近鉄不動産]]に代表される不動産・開発事業、[[都ホテルズ&リゾーツ]]([[奈良ホテル]](2019年3月31日に都ホテルズ&リゾーツを脱退、翌4月1日より[[JRホテルグループ]]・[[JR西日本ホテルズ]]に単独加盟)・[[志摩観光ホテル]]など)に代表される観光・レジャー事業など、近鉄グループ各社の影響を大きく受けている。
なお、岐阜県[[中濃|中]][[西濃]]地区でも[[近鉄グループ]]は、[[養老鉄道]]や[[名阪近鉄バス]]などの交通事業、不動産やホテル([[都ホテル 岐阜長良川]])などの付帯事業において強い影響力を持っている。ただし、JR線との競合はない。
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050127 221 kashiwara.jpg|大阪と奈良の間では、JR西日本の大和路快速などが走る大和路線と競合関係にある。
MIE - KINTETSU.JPG|名古屋と三重県下の間では、JR東海の快速「みえ」などの関西本線・紀勢本線・参宮線の列車と競合関係にある。
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=== 京阪電気鉄道との関係 ===
[[近鉄京都線]]は[[奈良電気鉄道]](以下 奈良電)を合併したことから始まるが、奈良電は[[京阪電気鉄道]](以下 京阪)と当時の大阪電気軌道の両者がほぼ同額を出資する形で設立された。[[1953年]]9月に近畿地方を襲った[[昭和28年台風第13号|台風13号]]による被害で、奈良電は経営悪化に陥っていた。その際、京阪と合併するという案が出されている。しかし、これを京阪側は淀屋橋延長線([[淀屋橋駅]] - [[天満橋駅]])の建設工事による巨額投資を行ったため不可能だとして拒否していた。その時期を見込んで京阪寄りだった奈良電の経営権を取得し、京都への進出を図った近鉄だったが、京阪側はこの事態に反発した。しかし、近鉄は株式の取得を進め、関西電力会長だった[[太田垣士郎]]の斡旋を経て、[[1963年]][[10月1日]]に奈良電は近鉄に合併された。当時の近鉄社長である佐伯勇は、京阪の社長だった[[村岡四郎]]が英断を下して「持株も譲っていい、そのかわり奈良電を一流にたて直しなはれ」という言葉をかけられたと述べている<ref>神崎宣武『経営の風土学 佐伯勇の生涯』[[河出書房新社]]、1992年、P206 {{ISBN2|4-309-00783-X}}</ref>。なお、[[大久保駅 (京都府)|大久保駅]]など新田辺駅以北の近鉄京都線沿線<ref group="注釈">[[向島ニュータウン|ニュータウン]]内を近鉄バスが主体的に運行している[[向島駅]]周辺を除く。</ref>のバス路線が[[京阪ホールディングス#京阪グループ|京阪系列]]の[[京阪バス]]・[[京都京阪バス]]等により運行されているのは、近鉄への株式譲渡の際、京都 - 奈良間のバス事業免許は京阪側に引き渡すという条件によるものである。
=== 国鉄・JR東海・JR西日本との関係 ===
国鉄への対抗意識から、関西私鉄の多くが国鉄の駅との連絡に消極的であったのに対し、近鉄は大軌子会社の参急発足の頃から、積極的な連絡を図ろうとした。その名残で特に三重県には、[[津駅]]・[[松阪駅]]・[[伊勢市駅]]といった、JRと近鉄が同じ構内を共同で管理する駅が存在する。
さらに名古屋線などの前身である伊勢鉄道(後の[[伊勢電気鉄道]])、南大阪線などの前身である[[大阪鉄道 (2代目)|大阪鉄道]]、吉野線の前身である[[吉野鉄道]]などといった会社も、元々は「国鉄と貨物の連携輸送を行うこと」を目的に設立されたことから<ref group="注釈">これらの路線は国鉄との貨車の直通を考慮して狭軌(1067mm軌間)で建設された。但し、旧伊勢電気鉄道の路線である名古屋線は戦後、国鉄との貨車直通よりも特急列車の名阪間直通を重視したため、標準軌(1435mm軌間)に改められた。</ref>、それらの会社が建設した路線にも[[桑名駅]]や[[柏原駅 (大阪府)|柏原駅]]・[[吉野口駅]]など、JRの駅へ乗り入れている駅がいくつか存在している。
他にも[[鶴橋駅]]や[[近鉄名古屋駅]]のように、JR線との乗り換え改札口を設けている駅もある。一方で近年は、[[桜井駅 (奈良県)|桜井駅]]や[[京都駅]]のように、JRと改札が分離された事例もある。近鉄四日市駅は、かつて国鉄四日市駅に近接していたが、名古屋線の付け替え(いわゆる「[[善光寺カーブ]]」の解消)により、独自の駅に分離した。
加えて、[[スルッとKANSAI]]の導入には最初は消極的であったり、JR西日本の「[[Jスルーカード]]」が、近鉄の鉄道路線(青山町駅以西の「スルッとKANSAI」対応線区に準ずるが、けいはんな線を除き、道明寺線が含まれる)や近鉄バス([[北摂]]地区を除く)でも利用可能だった(2009年3月1日で自動改札機・自動精算機での利用を停止。以後は自動券売機での乗車券への引き換えのみ可能)という関係もある。
近鉄特急も近鉄京都駅、近鉄名古屋駅では遠方からの利用客を考慮して東海道新幹線の接続を意識したダイヤを設定している。
2009年11月から近鉄グループと[[東急グループ]]の[[東急不動産]](2011年4月26日に[[あべのキューズタウン]]を開業)の共同企画として行われている[[天王寺]]・阿倍野地区のイメージ向上を目指す「Welcoming(ウェルカミング)アベノ・天王寺キャンペーン」に、翌年2010年5月より[[天王寺ミオ]]など[[JR西日本グループ]]も参加している<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.jp/news/files/welcomingjrwest20100517.pdf アベノ・天王寺エリアのイメージ向上を目指したPR活動「Welcoming(ウェルカミング)アベノ・天王寺キャンペーン」にJR 西日本が加入。近鉄・東急不・JR西の東西3 社タッグが実現]}} - 近畿日本鉄道、2010年5月17日</ref>。
2012年5月10日には、近鉄グループの鉄道車両メーカーである[[近畿車輛]]にJR西日本が資本参加し、人事交流や車両の共同開発などを目的とした、業務・技術提携が締結された<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/20120510_ninikaiji.pdf 近畿車輛株式会社株式の一部譲渡について]}} - 近畿日本鉄道、2012年5月10日</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.kinkisharyo.co.jp/pdf/info/120510-2.pdf 西日本旅客鉄道株式会社との業務提携に関するお知らせ]}} - 近畿車輛、2012年5月10日</ref>。
2012年夏には、JR西日本で発売された「[[関西おでかけパス|夏の関西1デイパス]]」では鶴橋駅または京都駅から[[生駒駅]]までの往復乗車券と[[近鉄生駒鋼索線|生駒鋼索線]](生駒ケーブル)の乗車券が引き替えできるオプションが用意された。これ以降も季節ごとに、近鉄のオプション乗車券引き替えが選択可能な「関西1デイパス」が順次発売されている。
さらに、近鉄・JR西日本と[[近畿日本ツーリスト]]の3社共同企画として、「近鉄電車&[[山陽新幹線]]で行く! 九州、伊勢志摩」の旅行商品の販売キャンペーンも行われている<ref>[http://www.kotsu.co.jp/index.php?cID=3084 JR西日本 近鉄、近ツー 九州や伊勢志摩へ誘客 連携し旅商品企画]{{リンク切れ|date=January 2017}} - 交通新聞、2012年7月23日</ref>。
近鉄でのIC定期は、[[京阪電気鉄道]]同様に[[PiTaPa]]ではなく、JR西日本の[[ICOCA]]で発行されることになった。2012年12月1日に発売を開始し、JR西日本・京阪・阪神各社との連絡定期券も同時に発売開始した<ref name="icoca" /><ref name="jr-keihan-kintetsu-icoca" />(阪神ではPiTaPa連絡定期券として発売)。さらに2013年3月23日からは、JR東海とのICOCA連絡定期券も発売開始し(JR東海ではTOICA連絡定期券として発売)、2014年3月14日には[[南海電気鉄道]]とのICOCA連絡定期券も発売を開始している(南海ではPiTaPa連絡定期券として発売)<ref name="nankai-kintetsu-icoca" /> ほか、9月21日には名古屋鉄道とのICOCA連絡定期券も発売を開始した<ref name="kintetsu20140522_2" />。
後にJR東海が展開する「[[うましうるわし奈良]]」キャンペーンにも協力しており、近鉄の駅構内や車内において、同キャンペーンの広告を2社共同で出稿しているものもある。
2013年10月には、近鉄・JR西日本と南海の3社共同企画として、「高野(紀北)・熊野&伊勢志摩 ぐるり旅」キャンペーンが、各社の沿線情報タブロイド紙(「近鉄ニュース」「西Navi」「[[NATTS]]」)に掲載された<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/ensenjohoshi.pdf 近鉄・南海・JR西日本の沿線情報誌でコラボ企画を展開!3社による情報誌コラボは初の試み!]}} - 近畿日本鉄道、2013年9月24日</ref>。
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Yoshinoguchi-sta.jpg|共同使用駅の例(吉野口駅)
Iseshi station JR side 2012 summer.jpg|共同使用駅の例(伊勢市駅)
KIPS ICOCA.png|近鉄がJR西日本と共同発行しているKIPS ICOCAカード。近鉄とJR西日本の関係性を示す物の一つである
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=== 名古屋鉄道との関係 ===
他社線との直通運転の[[#過去の事例|過去の事例]]で前述したように、[[名古屋鉄道]](名鉄)との間では、かつて名古屋線が狭軌であった時代に、新名古屋駅と近畿日本名古屋駅(いずれも当時の駅名)とを結ぶ地下連絡線を通り、名鉄 - 近鉄間両社直通の臨時観光列車の相互乗り入れをしていたこともあった。その後、相互乗り入れは中止したが、現在も近鉄名古屋駅の地下コンコース内には、[[名鉄名古屋駅]]への連絡改札口が設けられている。
しかしその一方、名鉄との間では、一時期激しく対立したこともあった。戦前では伊勢電を巡る争いが最も大きなものであったが、戦後の[[高度経済成長]]期には[[石川県]]における[[北陸鉄道]]支援を名鉄が行った際に、近鉄では北陸鉄道に対抗するバス路線の敷設を目論んで北陸日本交通との名義で会社を設立しようとしたり(これは後に同社を合併して近鉄の子会社化した[[北日本観光自動車]]のバス路線網拡大へ方針転換するが、当時の[[運輸省]]の方針で却下された)、近鉄が大垣から岐阜・羽島への新線敷設を計画した(「[[養老鉄道養老線]]」を参照)のに対抗して、名鉄が岐阜から養老・羽島に至る[[モノレール]]建設を発表(後に[[名鉄羽島線|羽島線]]の建設へ変更)したという事例がある。
また、[[伊勢湾]]に[[フェリー]]航路を新設するに当たっては、営業免許を巡って両社共激しく競合したが(当時の新聞紙上では「伊勢湾海戦」と報道された)、これも当時の運輸省の仲裁により、[[伊勢湾フェリー]]が両社折半で設立されることになった(現在は両社の手を離れて第三セクターとして運営)。
さらには、[[1964年]]に開通した[[名神高速道路]]を走る[[高速バス]]路線である[[名神ハイウェイバス]]において、[[国鉄バス]](現在は[[JRバス]]として[[ジェイアール東海バス]]・[[西日本ジェイアールバス]]が共同運行)以外に多数の民間会社による運行計画が乱立したため、運輸省の調整により、近鉄を中心とした[[日本高速自動車]](現在の[[名阪近鉄バス]]、当時は阪神・[[南海電気鉄道|南海]]も出資)と、名鉄を中心とした[[日本急行バス]](当時は[[京阪電気鉄道|京阪]]・阪急・[[近江鉄道]]なども出資、その後[[名古屋観光日急]]から[[名鉄観光バス]]を経て、現在は[[名鉄バス]]へ移管)の2社が設立される事態となった。
これらの対立・競合状態が解消して、協力関係に入ったのは[[安定成長期]]の中頃に入った1980年代のことだった。近鉄の駅構内や車内広告、および「近鉄時刻表」などにおいて、主に[[博物館明治村]]・[[リトルワールド]]や、[[中部国際空港]]行き空港特急「[[ミュースカイ]]」など名鉄グループの広告が、また名鉄の駅構内や車内広告、および「名鉄時刻表」などにおいては、主に[[志摩スペイン村]]など[[伊勢志摩]]地区の観光広告や、近鉄名阪特急「アーバンライナー」など、近鉄グループの広告が相互に掲載されるようになるなど、名鉄と完全に相互協力関係にある。
その後1997年から2006年までの間、[[南海電気鉄道]]と共に3社の鉄道路線・およびグループ各社の交通機関も利用可能であった、乗り放題切符「[[3・3・SUNフリーきっぷ]]」も発売されていた。2013年3月23日には「[[交通系ICカード全国相互利用サービス]]」開始により、近鉄で発行しているICカード乗車券「[[PiTaPa]]」「[[ICOCA]]」を名鉄線で、名鉄で発行しているICカード乗車券「[[manaca]]」を近鉄線で、それぞれ利用することが可能となった。また、2014年9月21日には両社のIC連絡定期券も発行を開始した<ref name="kintetsu20140522_2" /><ref name="kintetsu20140821" />。
2012年6月には[[中央新幹線|リニア中央新幹線]]開業に向けての名古屋駅周辺の再整備により、近鉄名古屋駅と名鉄名古屋駅の統合化を検討していることが明らかになった<ref>{{Cite news |title=名鉄と近鉄が駅の一体化を検討 名古屋駅の再開発で |newspaper=SankeiBiz(サンケイビズ) |date=2012-06-01 |url=http://www.sankeibiz.jp/business/news/120601/bsd1206011045003-n1.htm |publisher=産経新聞社 |accessdate=2018-02-22 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120812012645/http://www.sankeibiz.jp/business/news/120601/bsd1206011045003-n1.htm |archivedate=2012-08-12}}</ref>。2020年11月、[[日本における2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響|コロナ禍]]による影響に伴い、2022年に予定していた着工の延期が名鉄によって示されていたが<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66051940Q0A111C2L91000/|title=名鉄、名駅周辺の再開発延期 21年3月期初の営業赤字|newspaper=日経電子版|publisher=日本経済新聞社|date=2020-11-10|accessdate=2020-12-15}}</ref>、2026年度に着工することが2025年3月に発表された<ref>{{Cite press release|title=名古屋駅地区再開発計画概要について|publisher=名古屋鉄道|date=2025-03-24|url=https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2024/__icsFiles/afieldfile/2025/03/24/25-03-24meieki.pdf|format=PDF|language=ja|access-date=2025-04-27}}</ref>。
2025年4月には前述の通り発売終了になった「3・3・SUNフリーきっぷ」が[[QRコード]]を活用したデジタル版の「3・3・SUNデジタルフリーきっぷ」として19年ぶりに発売された<ref>{{Cite web |url=https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/a6c6907004b14c4c804b24dea2f36b4f/20250331rw.pdf |format=PDF |title=― 近鉄・南海・名鉄が連続 3 日間乗り放題 ―「3・3・SUN フリーきっぷ」がデジタルきっぷになって19年ぶりに再登場~ 連続 2 日間利用の商品も発売 ~ |date=2025-03-31 |access-date=2025-03-31 |publisher=近畿日本鉄道 }}</ref>。
== スポーツ ==
=== プロ野球球団 ===
近鉄のプロ野球事業は、公式には1949年結成の「近鉄パールス(後の[[大阪近鉄バファローズ]])」からとされているが、既述の通り1944年の発足から1947年までは旧・南海鉄道を合併していたため、南海軍(1938年発足
戦後、近畿日本軍は社章「[[#社章・シンボルマーク|大いなる和]]」にちなみ「グレートリング」と改称。1947年6月のシーズン途中、近鉄から南海電気鉄道の分離発足([[#歴史|歴史]]の節参照)に伴い、同球団は近鉄から南海の傘下に移り、同社の社章「羽車」にちなみ、「南海ホークス」と改称した<ref group="注釈" name="kn-hawks">『近畿日本鉄道100年のあゆみ』(2010年12月、近畿日本鉄道発行)p.216によれば球団名は1947年6月の南海電鉄への分離に先駆けて同年5月3日に「近畿グレートリング」から「近畿日本ホークス」に改称している。</ref><ref group="注釈">そのホークスは1989年には<!--当時はイオングループではありません。-->大手スーパー[[ダイエー]]に、2005年には大手IT企業[[ソフトバンク]]にそれぞれ球団の経営権が移っている。</ref>。
1949年、グレートリングを所有したこととプロ野球人気がきっかけとなり、近鉄は再び球団経営を検討し、今度は自力で新たにパールスを発足させた。その球団経営も当時の[[山口昌紀]]社長の手により「球団は回収の見込みがない経営資源」と見なされ、2004年の[[オリックス・バファローズ|オリックス・ブルーウェーブ]](大手リース会社[[オリックス (企業)|オリックス]]傘下)との統合により55年の歴史に幕を下ろし、統合球団「オリックス・バファローズ」への出資・スポンサー協力も2007年シーズンをもって終了、名実ともにプロ野球事業から撤退した(「[[プロ野球再編問題 (2004年)]]」も参照)。
なお、かつて近鉄が運営していた球団である近畿グレートリング(近畿日本ホークス<ref group="注釈" name="kn-hawks" />)と近鉄バファローズは、球団経営母体がそれぞれ[[ソフトバンクグループ]]とオリックスとなった現在でも、[[パシフィック・リーグ]]のオリックス主管の公式戦のイベント試合「[[OSAKAクラシック]]」として、[[大阪ドーム|京セラドーム大阪]]において年間1カード3試合程度、近鉄、南海時代の復刻ユニフォーム着用試合を行っている。
===
1929年に設立された大軌[[ラグビーフットボール|ラグビー]]部を源流とする社会人ラグビーチーム「[[花園近鉄ライナーズ]]」は、昭和40年代に[[日本ラグビーフットボール選手権大会|日本選手権]]で3度優勝するなど古豪として知られる。
かつてはラグビーの聖地とも称される近鉄花園ラグビー場を所有しており、プロ野球事業からの撤退後はラグビー部の運営に力を入れるようになった。花園ラグビー場は[[ラグビーワールドカップ2019|2019年ラグビーワールドカップ]]開催に備えて、[[2015年]]に施設を[[東大阪市]]に譲渡<ref group="注釈">なお第3グラウンドについては、周辺整備により[[陸上競技場]]を併設した[[花園中央公園]]多目的球技場としてすでに市営化されている</ref> して「[[東大阪市花園ラグビー場]]」として運営されているが、引き続き近鉄はライナーズの本拠地としての使用、並びに東大阪市のラグビーの普及・啓蒙のための支援活動を実施している。これについては「[[東大阪市花園ラグビー場#市営化を巡って]]」の項を参照。
== その他の事業 ==
=== SAレストラン事業 ===
バス事業、旅行業など多くは子会社化していたが、2015年4月の会社再編まで直営していたものとして、[[高速道路]]の[[サービスエリア]]におけるレストラン事業があった。下記の各サービスエリア(6箇所7店舗、移管時点)で運営していたが、会社再編後は近鉄リテールサービス([[近鉄リテーリング]]に社名変更)に移管された<ref name="kintetsu20140513" />。後に浜名湖・尼御前・刈谷を除いて撤退している<ref>{{Cite web|和書|url=https://kintetsu-rs.com/news/8017/ | title=大津サービスエリア下り線 運営終了のお知らせ | publisher=近鉄リテーリング | date=2021-03-25|accessdate=2024-12-19}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://kintetsu-rs.com/news/8019/ | title=香芝サービスエリア下り線 運営終了のお知らせ | publisher=近鉄リテーリング | date=2021-03-25|accessdate=2024-12-19}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://kintetsu-rs.com/news/8018/ | title=香芝サービスエリア上り線 運営終了のお知らせ | publisher=近鉄リテーリング | date=2021-03-25|accessdate=2024-12-19}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://kintetsu-rs.com/news/6203/ | title=岸和田サービスエリア下り線 運営終了のお知らせ | publisher=近鉄リテーリング | date=2021-03-25|accessdate=2024-12-19}}</ref>。
* [[浜名湖サービスエリア]]上下共通([[東名高速道路]])
* [[大津サービスエリア]]下り([[名神高速道路]]、近鉄名神ハイウェイサービスから移管)
* [[尼御前サービスエリア]]上り([[北陸自動車道]]、[[金沢都ホテル]]から移管)
* [[刈谷パーキングエリア]]下り([[伊勢湾岸自動車道]])
* [[香芝サービスエリア]]上り・下り([[西名阪自動車道]]、下り線は[[近鉄観光]]から継承)
* [[岸和田サービスエリア]]下り([[阪和自動車道]]、近鉄観光から継承)
===
; 近鉄ふぁーむ花吉野
: 2012年7月より、近畿日本鉄道・[[丸紅]]・[[近畿大学]]の3者連携([[産学連携]])により、吉野線[[福神駅]]前の遊休地に開設された[[農業]]施設。施設内の[[植物工場]]では、[[レタス]]などの[[葉物類]]や[[ハツカダイコン|ラディッシュ]]などのミニ[[根菜]]類が、農業用ハウスでは[[トマト]]が生産されており、「花吉野からやさい。」シリーズとして、近鉄グループの[[近商ストア]]での販売や、ホテル・レストラン向け食材として供給されている。
==
第111期有価証券報告書によると、近畿日本鉄道労働組合が組織されており、[[日本私鉄労働組合総連合会]]に加盟している<ref name="kghd111yuho" />。
===
[[小田急電鉄]]・[[京浜急行電鉄]]・[[西武鉄道]]などと同様に、原則[[労働組合]]は列車運行の[[ストライキ]]を行わない方針を採っている(集改札ストライキはあり)。[[1980年代]]後半当時の[[テレビニュース]]やストライキ情報では、ストライキを予定していた近鉄が集改札スト(鉄道の営業は行うが駅での改札や乗車券類の発売などの業務を一切行わない戦術。なお、ストライキ中の乗車券は車掌が車内で発売する体制を採っていた)に変更すると「戦術ダウン」と報道されることもあった。また、名阪ノンストップ特急の利用者が低迷した時代は、それに関してのみ例外として運休とされていたことがあった<ref group="注釈">一例として、1975年5月に実施された交通ゼネストの際の新聞記事に「近鉄は主要駅での出改札ストのほか名古屋-大阪間のノンストップ特急が運休」(朝日新聞1975年5月9日1頁)と記載されている。</ref>。
ただし、戦後に組合が発足した当初は争議に積極的で、他社が収束した後も独自にストを行ったこともあった。特に1958年の春闘では激しく対立し、全面ストを含む41日に及ぶ争議となったが、並行する他社の路線がほとんどないなどの理由で、利用者からは強い反発を受け「沿線住民を無視できない」という理由でストを中止した。翌1959年、組合は対話を尊重する方針を打ち出し、秋の伊勢湾台風被害から労使一体で再建に取り組む過程でこの路線がさらに固まった。その後十年間にこの方針が組合の基調となり今日に至っている<ref>朝日新聞大阪本社社会部編『関西の私鉄』(清文堂、1981年)P97</ref>。
== 関連する人物 ==
[[ファイル:Otsuki Ryuji.png|サムネイル|3代目社長・大槻龍治]]
=== 歴代社長 ===
カッコ内は就任期間。代数は大阪電気軌道設立から数える<ref name="kintetsu100nenP620">『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年12月、近畿日本鉄道、pp.620-629.(同年時点の社長・会長まで)</ref>。
* 初代:[[広岡恵三|廣岡惠三]](1910年9月15日 - 1912年12月15日) - 他に[[大同生命保険]]社長などを務めた
* 2代:[[岩下清周]](1913年1月8日 - 1914年11月2日)- 近鉄の前身となる大阪電気軌道創業に尽力
* 3代:[[大槻龍治]](1915年8月16日 - 1927年3月10日) - [[大阪税関]]長などを務めた元官僚。大軌の経営を建て直した
* 4代:[[金森又一郎]](1927年3月31日 - 1937年2月9日)
* 5代:[[種田虎雄]](1937年2月10日 - 1947年4月25日) - 大軌・参急合併、近畿日本鉄道設立
* 6代:[[村上義一]](1947年4月25日 - 1951年12月24日) - [[参議院議員]]と兼任
* 7代:[[佐伯勇]](1951年12月24日 - 1973年5月25日) - 近鉄中興の祖、のち会長・名誉会長
* 8代:[[今里英三]](1973年5月25日 - 1977年6月22日)
* 9代:[[富和宗一]](1977年6月22日 - 1981年6月22日)
* 10代:[[上山善紀]](1981年6月22日 - 1987年6月26日)
* 11代:[[金森茂一郎]](1987年6月26日 - 1994年6月29日) - 金森又一郎の孫
* 12代:[[田代和]](1994年6月29日 - 1999年6月29日)
* 13代:[[辻井昭雄]](1999年6月29日 - 2003年6月27日)
* 14代:[[山口昌紀]](2003年6月27日 - 2007年6月28日)
* 15代:[[小林哲也 (近畿日本鉄道)|小林哲也]](2007年6月28日 - 2015年4月1日)
<!-- * 16代:吉田昌功(2015年4月1日 - )以後は近鉄グループホールディングス社長 -->
事業会社発足後
* 初代:[[和田林道宜]](2015年1月15日 - 2019年6月13日)<ref name="kghd20141225">{{PDFlink|[http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/141225daihyoutorisimariyakuidou.pdf 当社の代表取締役の異動、役員の役職および担当業務の変更等ならびに子会社の役員の異動に関するお知らせ]}} - 近畿日本鉄道、2014年12月25日</ref> - 近畿日本鉄道分割準備(就任時)→(新)近畿日本鉄道社長
* 2代:[[都司尚]](2019年6月13日 -2023年6月27日 )<ref name="kghd20190514">{{PDFlink|[https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/common-hd/data/pdf/kintetsuyakuinn20190514151015578142082.pdf 近畿日本鉄道株式会社の代表取締役その他役員の異動に関するお知らせ]}} - 近鉄グループホールディングス、2019年5月14日</ref>
* 3代: 原恭(2023年6月27日- )<ref name="kintetsu20230602">{{PDFlink|[https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/.pdf 役員の異動に関するお知らせ]}} - 近畿日本鉄道、2023年6月2日</ref>
=== 歴代会長 ===
カッコ内は就任期間。代数は公式には存在しないので就任順に掲載<ref name="kintetsu100nenP620" />。
* [[寺田甚吉]](1944年6月1日 - 1946年12月12日) - 旧南海鉄道社長
* [[金森乾次]](1951年12月24日 - 1954年12月8日) - 金森又一郎の二男・金森茂一郎の父
* [[三好万次|三好萬次]](1954年12月20日 - 1969年6月6日)
* 佐伯 勇(1973年5月25日 - 1987年6月26日) - のち[[名誉会長]](-1989年10月5日)<ref group="注釈">日本の鉄道事業者で「名誉会長」の役職があったのは近鉄とJR東海のみであった。1989年の佐伯の死去後、JR東海で[[葛西敬之]]が2018年から2022年に死去するまで名誉会長に就いていた。</ref>
* 上山善紀(1987年6月26日 - 1994年6月29日)
* 金森茂一郎(1994年6月29日 - 1999年6月29日)
* 田代 和(1999年6月29日 - 2003年6月27日)
* 辻井昭雄(2003年6月27日 - 2007年6月28日)
* 山口昌紀(2007年6月28日 - 2015年4月1日)
<!-- * 小林哲也(2015年4月1日 - )以後は近鉄グループホールディングス会長 -->
事業会社発足後
* 小林哲也(2015年1月15日 -2019年6月13日)<ref name="kghd20141225" /> - 近畿日本鉄道分割準備(就任時)→(新)近畿日本鉄道会長。2015年4月1日から近鉄グループホールディングス会長兼任(現在は専任)
* 和田林道宜(2019年6月13日 - 2023年6月27日)<ref name="kghd20190514" />
=== その他の役員 ===
* [[井内彦四郎]](参急専務)
* [[影山光一]](元・専務、[[ラビットカー]]や[[ビスタカー]]の開発者)
* [[岡本直之]](元・副社長、三重県商工会議所連合会会長)
* [[田中健之助]](元・専務、[[近畿日本ツーリスト]]元社長、[[三重交通]]元社長、[[防長交通]]元社長)
* [[大槻丈夫]](元・副社長、[[近畿日本ツーリスト]]元社長)
=== 主な社外役員 ===
<!-- 項目のある人物のみとする -->
* [[片岡直輝]](元・大軌相談役、[[大阪瓦斯]]社長)
* [[五島慶太]](元・参急取締役、大軌・関急監査役、[[東京急行電鉄]]社長)
* [[根津嘉一郎 (2代目)|2代目 根津嘉一郎]](元社外取締役、[[東武鉄道]]社長)<!-- 社史『近畿日本鉄道100年のあゆみ』では初代の写真が掲載されていたが後に正誤表で2代目に訂正されている -->
* [[伊藤祐茲|16代目 伊藤次郎左衞門]](元監査役・社外取締役、[[松坂屋]]会長)
* [[弘世現]](元・監査役・取締役、[[日本生命保険]]会長)
* [[大西正文]](元・取締役、大阪瓦斯社長)
* [[大隅健一郎]](元・監査役、法学者)
* [[太田利三郎]](元[[日本鉄道建設公団]]総裁)
=== 百貨店部出身者 ===
以下の人物は元・百貨店部(現・[[近鉄百貨店]])出身者である。
<!-- 1972年以前に近鉄百貨店に関与していた人物のみ -->
* [[橋本達吉]](元・[[近鉄百貨店京都店|丸物本店]]長、[[丸物#京都近鉄百貨店|京都近鉄百貨店]]社長)
* [[髙田多喜男]](元・[[あべのハルカス近鉄本店|近鉄百貨店阿倍野店]]長、京都近鉄百貨店社長)
* [[田中太郎 (実業家)|田中太郎]](元・近鉄百貨店社長、京都近鉄百貨店取締役)
* [[野田順弘]] - [[オービック]]代表取締役・中央競馬馬主
=== その他の主な出身者 ===
* [[阿修羅・原]](近鉄では本名の原進として活動) - [[プロレスラー]]、近鉄ラグビー部OB、元・近鉄駅係員・乗務員など
* [[一岡浩司]] - 地方競馬予想家・評論家、元・近鉄駅係員・乗務員
== 関連する企業 ==
[[近鉄百貨店]]や[[近畿日本ツーリスト]]、[[近鉄エクスプレス]]、[[都ホテルズ&リゾーツ|近鉄・都ホテルズ]]など近鉄グループ企業各社については、「[[近鉄グループホールディングス]]」を参照のこと。
放送局は「[[#関連するメディア|関連するメディア]]」の節を参照のこと。
=== 鉄道事業者 ===
* [[西日本旅客鉄道]](JR西日本) - [[#国鉄・JR東海・JR西日本との関係|先述]]したとおり、ICOCAの発行や共同での観光プロモーションなどで関係が深い。
* [[南海電気鉄道]] - 戦時中統合していた旧・南海鉄道の路線を継承した会社。2011年からは共同観光誘致キャンペーン「Nan×Kinめぐるーと」を展開している。
* [[阪神電気鉄道]] - 2009年3月20日より阪神なんば線経由で相互直通運転を開始した。
* [[大阪市高速電気軌道]](元[[大阪市営地下鉄]])・[[京都市交通局]] - 相互直通運転を実施。
* [[神戸市交通局]] - 2022年4月1日より[[神戸市営地下鉄]]の駅業務を受託
* [[京阪電気鉄道]] - かつて京都線と相互直通運転を行っていた。
* [[名古屋鉄道]] - かつて名古屋線と相互直通運転を行っていたほか、共同で「3・3・SUNフリーきっぷ」を発行していた。「[[#名古屋鉄道との関係|名古屋鉄道との関係]]」節も参照。
* [[大阪港トランスポートシステム]] - かつて直営路線および自社車両を保有し、大阪市営地下鉄中央線を経由して東大阪線(現・けいはんな線)と相互直通運転を行っていた。「[[#過去の事例|他社線との直通運転]]」節を参照。
* [[東武鉄道]] - [[#関連する人物|先述]]した通り東武鉄道の2代目社長である[[根津嘉一郎 (2代目)]]は近畿日本鉄道の社外取締役を務めたことがある。東武鉄道が運営する高さ日本一の電波塔である「[[東京スカイツリー]]」と近鉄が運営する高さ日本一のビル「[[あべのハルカス]]」との間での相互PRを行っている<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/131204-2harukasusukaituri-korabo.pdf 「あべのハルカス」・「東京スカイツリー®」が初のコラボイベントを開催します!]}} - 近畿日本鉄道、2013年12月4日。</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20140327harukasskytree.pdf 高さ日本一のビル「あべのハルカス」と高さ世界一のタワー「東京スカイツリー®」があべのハルカス開業1ヵ月記念のコラボイベントを開催します!]}} - 近畿日本鉄道、2014年3月27日</ref> ほか、2024年から相互誘客の連携施策を行っている<ref>{{Cite press release|title=― 東武鉄道×近畿日本鉄道 東西エリアの相互誘客において連携 ― 第一弾「リアル桃鉄で沿線めぐり 東武 vs 近鉄 東西対決ですぞ~!」を共同開催します!|publisher=東武鉄道|date=2024-03-21|url=https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20240321113747iMqegMVU0d5sgbmhXpuLmg.pdf|format=PDF|language=ja|access-date=2024-05-09}}</ref><ref>[https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20240605104003lf5tlblxFtyyqEyfPi2IJA.pdf ― 東武鉄道×近畿日本鉄道 東西エリアの連携施策 第2弾 ― 東武×近鉄 コラボグッズ2種を発売します!] - 東武鉄道、2024年6月5日</ref><ref>[https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20240613145452K_S9Ur1bYftCPEu73sRnQw.pdf ― 東武鉄道×近畿日本鉄道 東西エリアの連携施策 第3弾 ― 両社の特急等で「スペーシア X」1 周年記念コラボビールを発売します!] - 東武鉄道、2024年6月13日</ref>。
* [[京成電鉄]] - 2015年12月に発行した広報誌「近鉄ニュース」の2016年1月号と「京成らいん」の2015年12月号・2016年1月号で「京成×近鉄 初詣スポット」と題して両社の初詣スポットの相互PRを行っている(京成側は成田山新勝寺、近鉄側は伊勢神宮)。2016年以降は年間数回京成の[[スカイライナー]]の旅客誘致ポスターを近鉄の主要駅や一部編成の車内の広告に掲出したり、その逆に近鉄も奈良大和路や伊勢志摩への旅客誘致広告を京成に掲出したりしている。
* [[西武鉄道]] - 2015年度より両社間の列車内中吊り広告や駅掲出ポスターにおいて互いの沿線を宣伝する広告を掲出している(西武側は秩父、近鉄側は奈良大和路と伊勢志摩)。
* [[三岐鉄道]] - 2003年に近鉄から[[三岐鉄道北勢線|北勢線]]を譲り受けた会社。
* [[養老鉄道]]・[[伊賀鉄道]] - 2007年10月1日に近鉄からそれぞれ[[養老鉄道養老線|養老線]]・[[伊賀鉄道伊賀線|伊賀線]]の運営を移管した会社。ただし近鉄は以後も2017年まで両線の施設等を保有していた。
* [[四日市あすなろう鉄道]] - 2015年に近鉄から[[四日市あすなろう鉄道内部線|内部線]]・[[四日市あすなろう鉄道八王子線|八王子線]]を譲り受けた会社。
=== 各種メーカー ===
* [[近畿車輛]] - 近鉄グループ。戦後一時期を除きすべての近鉄車両を納入。かつては、自動券売機・自動精算機・データ集計機も納入していた。なお、JR西日本との間でも業務・資本提携を行っている。
* [[三菱電機]] - 特急用や大阪・名古屋線系・京都線系を中心に標準軌線で使用する車両の制御装置や主電動機を納入。その関係から、かつては[[近鉄あやめ池遊園地]]の中に同社の家電製品の広告が掲示されたこともあった。また、関西支社は[[2014年]]まで[[近鉄堂島ビル]]に入居していた。後に近鉄以外の日本における電気車両にも採用された[[動力車#MM'ユニット方式|MM'ユニット方式]]や、[[送風機#横断流送風機(クロスフローファン)|ラインデリア]]は、三菱電機と近鉄との共同開発によるものである。
** [[三菱グループ]] - 近鉄では[[三菱UFJ銀行]]がメインバンクであることや(旧[[三菱銀行]]が近鉄のメインバンクであったため、それ以来の流れである)、前述の通り、三菱電機製の電装品が使われたり、近畿車輛と[[三菱重工業]]が技術提携しているなど、幅広く関係している。なお、近鉄グループの[[KIPS PiTaPaカード|KIPSクレジットカード]]の最初の提携先は、[[ディーシーカード|DCカード]](現・[[三菱UFJニコス]])であった。
* [[日立製作所]] - 車両の制御装置を納入。
* [[東芝]] - 特急券自動券売機や[[自動改札機]]、特急車の[[冷房装置]]、補助電源装置、阪神用[[列車選別装置|列車種類選別装置]]を納入。
* [[東洋電機製造]] - [[集電装置|パンタグラフ]]を納入。
* [[オムロン]] - 自動改札機や[[自動券売機|タッチパネル式券売機]]や精算機を納入。
* [[日本信号]] - 保安システムやICカード用入金機・自動改札機を納入。
* [[沖電気]] - 定期券・特急券窓口用端末機や定期券・特急券自動券売機を納入。
* [[BIPROGY]] - ASKAシステム(座席予約システム)用ホストコンピュータやサーバーを納入。
=== その他 ===
* [[オリックス (企業)|オリックス]] - 大阪近鉄バファローズの譲渡先。
* [[イビデン]] - 養老線の前身。
* [[日野自動車]] - 近鉄グループのバス事業において関係が深い。近鉄のトップ(元職含む)が監査役に入っている。
== 関連するメディア ==
=== 放送局 ===
* [[朝日放送グループホールディングス]] - [[テレビ朝日]]・[[オールニッポン・ニュースネットワーク|ANN]]の系列局。設立当初からの大株主でつながりが深く、[[大阪近鉄バファローズ|バファローズ]]戦のテレビ・ラジオ中継を多く放送した。かつては[[朝日新聞社|朝日新聞グループ]]・関係者に次ぐ株主であったが、現在は上位10位以内には入っておらず、近鉄グループの近鉄バスが第9位の株主となっている。
* [[MBSメディアホールディングス]] - [[TBSテレビ|TBS]]・[[ジャパン・ニュース・ネットワーク|JNN]]の系列局。「[[近鉄パールクイズ]]」(ラジオ)、「真珠の小箱」(テレビ)の提供を務めたことを機につながりが深くなり、後に上位第18位の株主となっている。
** [[CBCテレビ]] - 名古屋における毎日放送・JNNの系列局。「真珠の小箱」(テレビ)を放送した。
* [[テレビ大阪]] - [[テレビ東京]]・[[TXNネットワーク|TXN]]の系列局。近鉄が主要株主に名を連ねている。
* [[奈良テレビ放送]] - 奈良県における[[全国独立放送協議会|独立放送局]](テレビ東京系列の番組購入・同時ネットあり)。近鉄と近鉄グループの近畿日本ツーリスト・[[奈良交通]]が主要株主であり関係が深いが、近鉄グループには属さない。
* [[三重テレビ放送]] - 三重県における独立放送局。近鉄が協力している旅番組「[[ええじゃないか。]]」を制作。
* [[浜松ケーブルテレビ]] - [[静岡県]][[浜松市]]において、[[豊橋中継局]]を通じて、スポットCMのみ放送していた。
=== 提供番組 ===
近鉄はJRと並ぶ大規模な鉄道事業者ではあるが、テレビやラジオの番組[[スポンサー]]になった経験は少ない方である。近鉄が提供する番組は、かつて全国ネットでも放送された[[一社提供]]の[[紀行番組]]「[[真珠の小箱]]」が代表的で、この番組に関しては45年間の長きに亘り放送されたが、この番組も2004年に終了した(ただし2009年度に、[[サンテレビジョン|サンテレビ]]にて、近鉄提供で「真珠の小箱」が再放送された)。なお「真珠の小箱」やバファローズ関連の番組が放送されていた頃は、近鉄車内の吊り広告で「今月の近鉄提供番組案内」が紹介されていた。
ほかに[[全国独立放送協議会|独立テレビ局]]の[[奈良テレビ放送]]や[[三重テレビ放送]]が製作し、[[TXNネットワーク|TXN]]系列の[[テレビ大阪]]や[[テレビ愛知]]などで放送された、近鉄沿線の奈良大和路・伊勢志摩を取り上げた、単発の旅番組を提供したことがあった。
2011年10月現在、同社の提供番組は、テレビ大阪の水曜日22:54からの「天気予報」や、奈良テレビ放送で毎晩放送されている「天気予報」(平日と土日では放送時間が異なる)など、またラジオでは[[ラジオ大阪]]の金曜日15:00頃(2016年10月現在、木曜日13:05頃)からの「[[ほんまもん!原田年晴です]]」内の「ぐるり近鉄沿線情報」のコーナー枠のみであり、あとは[[スポットCM]]の放映が中心である。同様に近鉄グループの各企業も、テレビCMにはあまり積極的ではない。なお阪神なんば線の開業前後からは、サンテレビでもスポットCMが放映された。
以下に掲載するすべてのテレビ・ラジオ番組はすでに終了している番組である。
==== テレビ番組 ====
* [[真珠の小箱]] - [[毎日放送]] (MBS) 制作、[[テレビ朝日|NETテレビ]]系:ただし[[広域放送|中京広域圏]]は[[東海テレビ放送|東海テレビ]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]]系)で放送→[[ネットチェンジ|腸捻転解消]]後は[[CBCテレビ|CBC]]・[[TBSテレビ|TBS]]系一社提供の紀行・教養番組。2009年度に、サンテレビで日曜日朝6:00より再放送された分はスポンサーとなった。
* [[近鉄金曜劇場]] - [[朝日放送テレビ|ABC]]・CBC・TBS・[[RKB毎日放送|RKB]]・[[北海道放送|HBC]]制作、TBS系一社提供のドラマ番組。
==== ラジオ番組 ====
* [[近鉄パールクイズ]] - [[MBSラジオ|NJB新日本放送(現在の毎日放送)]]で放送された一社提供番組。
* [[ABCホームソング]] - [[朝日放送ラジオ|ABCラジオ]]で放送された番組で、番組の晩年期であった1967年1月から1972年9月の番組終了まで近鉄が一社提供を行っていて、番組名も「近鉄・ホームソング」であった。
* [[近鉄バファローズアワー]] - ABCラジオで放送されていた提供番組。関係の深い三菱グループの一部会社と[[日野自動車]]もスポンサーだった。
* [[近鉄バファローズナイター]]・走れ!!近鉄バファローズ - [[ラジオ大阪|ラジオ大阪 (OBC)]] で放送されていた提供番組。
* [[ほんまもん!原田年晴です]] - ラジオ大阪 (OBC) で放送していた番組。番組内で近鉄の提供コーナー枠「ぐるり近鉄沿線情報」がある。
=== 撮影協力・タイアップ作品 ===
近鉄に関係する事物が登場する作品(近鉄提供番組については前節参照)、近鉄が撮影協力やタイアップして宣伝に関わったテレビ番組、映画作品は以下のようなものがある。
==== テレビ番組 ====
<!-- 番組自体やそのネット局の解説はその番組やネットワークの記事を読めばわかるので、ここでは近鉄との関係を簡単に説明するにとどめてください。近鉄がスポンサーの番組は「提供番組」の節に記述を。ここではキー局のリモコンキーID順で掲載-->
; [[日本放送協会|NHK]](近畿ブロック→全国放送)
:* [[鉄オタ選手権]](近鉄編)2017年10月放送。
<!-- ; [[日本ニュースネットワーク|NNN]]系列([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]・[[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]・[[中京テレビ放送|中京テレビ]]他) -->
<!-- ; [[オールニッポン・ニュースネットワーク|JNN]]系列([[テレビ朝日]]・朝日放送・[[名古屋テレビ放送|名古屋テレビ(メ〜テレ)]]他) -->
; [[ジャパン・ニュース・ネットワーク|JNN]]系列([[TBSテレビ]]・[[毎日放送]]・[[CBCテレビ]]他)
:* [[さんま・玉緒のお年玉あんたの夢をかなえたろかスペシャル]] - [[2013年]][[1月13日]]に放送された特別番組で、番組内で近鉄の全面協力により「幼稚園児の近鉄電車の子供車掌が誕生する」という企画が行われた<ref>[https://www.tbs.co.jp/yume-sp/ さんま玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP] - TBSテレビ
* [http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/___location/about/ 近鉄グループロケーションサービス ロケ実績] - 近鉄グループホールディングス</ref>。
:
<!--; [[TXNネットワーク|TXN]]系列([[テレビ東京]]・[[テレビ大阪]]・[[テレビ愛知]]他)-->
; [[テレビ東京]]
:* [[旅スルおつかれ様〜ハーフタイムツアーズ〜]] - 近鉄子会社の[[クラブツーリズム]]と手を組み、[[鮮魚列車]]の貸切ツアー<ref>[https://www.halftime-tours.jp/tour/78640/ 近鉄『鮮魚列車』貸切の旅 - ハーフタイムツアーズ]</ref>や観光特急しまかぜ・青の交響曲に乗車するツアー<ref>[https://www.halftime-tours.jp/tour/29110/ 『観光特急「しまかぜ」と「青の交響曲(シンフォニー)」 乗車 憧れの志摩観光ホテル ザ クラシックと奈良ホテル 3日間』<ご夫婦限定> - ハーフタイムツアーズ]</ref>を実施。
; [[フジニュースネットワーク|FNN]]・[[フジネットワーク|FNS]]系列([[フジテレビジョン|フジテレビ]]・[[関西テレビ放送|関西テレビ]]・[[東海テレビ放送|東海テレビ]]他)
:* [[鹿男あをによし]] - [[万城目学]]原作。2008年1月 - 3月に「[[木曜劇場]]」の枠内で放送されていた[[テレビドラマ]]で、近鉄の電車・駅がロケに使用されており、同社が番組内で協力している。これが契機となり、[[2011年]]4月に近鉄によるロケ支援事業「近鉄ロケーションサービス」の誕生につながった<ref>[https://web.archive.org/web/20120610033509/http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120609/wec12060922050008-n1.htm 近鉄、ロケ誘致参入うれしい誤算 1年目で売り上げ2千万円也](インターネットアーカイブ) - 産経新聞 関西版、2012年6月9日。</ref>。
:* [[ほこ×たて]] - 2011年1月 - 2013年10月に毎週日曜夜7時から放送されていた[[バラエティ番組]]。2013年4月21日の放送分にて番組内で「近鉄[[鉄道ファン|マニア]]VS近鉄社員 知識対決」が行われた<ref>[http://www.fujitv.co.jp/hokotate/yokoku.html ほこ×たて]{{リンク切れ|date=2015年3月}} - フジテレビ(2013年4月18日閲覧)</ref>。<!-- 結果は近鉄社員がパーフェクト(全問正解・総合成績5対4)で優勝した。 --><!-- 結果については出典に記載がないためコメントアウト。 -->
:
; [[全国独立放送協議会|独立局]]([[奈良テレビ放送|奈良テレビ]]・[[三重テレビ放送|三重テレビ]]他)
:* [[ええじゃないか。]] - [[三重テレビ放送]]制作の旅番組。近鉄やJR東海、三重県などが協力している。
==== 映画 ====
* [[天河伝説殺人事件 (映画)|天河伝説殺人事件]] - [[1991年]]公開の映画作品。奈良県吉野地域を舞台とした映画作品であり、近鉄とグループ企業の[[近鉄百貨店]]・[[奈良交通]]が製作委員会の方に参画していた。
* [[劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者]] - [[2009年]]公開の[[NARUTO -ナルト-]]の[[アニメ映画]]作品。近鉄との間でタイアップをし、映画が公開された2009年の夏休み期間中に[[スタンプラリー]]やイベント列車の運転などを行った<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.jp/news/files/naruto20090703.pdf 近鉄電車と NARUTO-ナルト-がコラボ!! 「劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 火の意志を継ぐ者」忍の里スタンプラリーを開催!〜便利な1日フリーきっぷや、イベント列車も運転〜]}} - 近畿日本鉄道、2009年7月3日。</ref>。
* [[マンハント (2017年の映画)|マンハント]] - [[2017年]]公開の中国映画作品([[ジョン・ウー]]監督)。近鉄グループロケーションサービスが全面協力<ref>{{Cite web|和書|url= https://news.yahoo.co.jp/articles/35df2b4fb01dc1876a7ba7e76cdf80d9175a2138 |title= 映画「マンハント」大阪ロケ誘致のキーマンが語る撮影秘話<上> |work= [[THE PAGE]] |website= [[Yahoo!ニュース]] |date= 2018-02-21 |accessdate= 2022-08-07 }}</ref>し、近鉄グループの施設である[[あべのハルカス]]や旧[[生駒トンネル]]、[[大阪上本町駅]]などで撮影が行われた。特に大阪上本町駅では電車の逆走を行うなど難しい撮影にも対応した<ref>{{Cite web|和書|url= https://news.yahoo.co.jp/articles/35bd24791197c9a0696756bdfb923868279f00bc?page=2 |title= 「マンハント」大阪ロケ撮影秘話<中> 上本町駅で電車逆走・ハルカス空撮 |work= THE PAGE |page=2 |website= Yahoo!ニュース |date= 2018-02-22 |accessdate= 2022-08-07 }}</ref>。日本公開にあたっては近鉄グループの映画館「[[あべのアポロ|アポロシネマ8]]」でも主演の[[福山雅治]]らによる舞台挨拶が行われている<ref>{{Cite web|和書|url=http://apollo-cinema8.lekumo.biz/mimiyori/2018/02/post-77ea.html|title= 【急遽!!】『マンハント』公開記念舞台挨拶決定しました!!|publisher= あべのアポロシネマ |date= 2018-02-12 |accessdate= 2018-04-02 }}</ref>。
* [[おジャ魔女どれみ]] - 2020年公開の映画『魔女見習いを探して』に近鉄特急[[近鉄30000系電車|ビスタEX]]が登場することから、同年コラボレーション企画を実施<ref>{{Cite press release|和書|title=映画の中に近鉄特急が登場!!近鉄×おジャ魔女どれみ 初コラボレーション |publisher=近畿日本鉄道 |date=2020-03-05 |url=https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/ojyamajyo.pdf |format=PDF |accessdate=2020-03-06}}</ref>。
==== 漫画・アニメ ====
* [[魔法のステージファンシーララ]]
* [[わがまま☆フェアリー ミルモでポン!]]
* [[極上!!めちゃモテ委員長]]
* [[イナズマイレブンGO|イナズマイレブンGO クロノ・ストーン]]
* [[プリキュアシリーズ]]
** [[スマイルプリキュア!]]
** [[ドキドキ!プリキュア]]
* [[境界の彼方]] - 作中に沿線の風景や近鉄の車両が登場する。2015年には劇場版公開を記念したタイアップを行い、作品のモチーフとなった地域周辺の4駅で特製[[入場券]]や地域めぐり用にフリーきっぷを発売<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kanata.pdf 人気アニメ「境界の彼方」特製入場券、フリーきっぷを発売!]}} - 近畿日本鉄道、2015年2月16日</ref>。
* [[神のみぞ知るセカイ]] - 主要登場人物が近鉄の駅名に由来。2014年にはタイアップを行い、特製[[入場券]]やフリーきっぷが発売される<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kamisekai.pdf キャラクター名の由来は近鉄電車の駅名!? 人気漫画「神のみぞ知るセカイ」特製入場券、フリーきっぷを発売!]}} - 近畿日本鉄道、2014年9月9日。</ref>。
=== 楽曲 ===
* [[近鉄特急 (曲)|近鉄特急]] - 1961年に発表された近鉄特急のCM曲。
* 近鉄の歌 - 1946年、1948年<ref group="注釈">この1948年に制定した社歌は[[山田耕作]]が手掛け、楽譜と歌詞は[[PHP研究所]]刊の『近畿日本鉄道のひみつ』に掲載され、一般に公開されている。</ref>に制定されたものに次ぐ、1966年制定の3代目の[[社歌]]<ref>近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、p.220</ref>。作詞は[[永六輔]]、作曲は[[中村八大]]の「六・八コンビ」により作成された。この社歌は小原重徳と[[ブルーコーツ]]が演奏を担当し、[[ダークダックス]]が歌唱した。作成当時、一部の関係者のみに[[ソノシート]]が配られ、近鉄部内での行事などで曲を流したりしていたことがあったものの、長らくこの3代目の社歌の存在は事実上一般には公開していなかった状況であったが、2010年12月発行の[[社史]]『近畿日本鉄道100年のあゆみ』P.220で歌詞のみではあるが、この社歌が初めて一般に公開された。
* [[縁を結いて]] - [[KinKi Kids]]のメンバーで、2008年から「奈良市観光特別大使」を務めている[[堂本剛]]のシングル。2012年3月20日から1年間の予定で、近鉄奈良駅・橿原神宮前駅・京都駅・大阪上本町駅・大阪阿部野橋駅で近鉄特急の[[発車メロディ]]に使用されたが<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.jp/news/files/doumototuyoshi.pdf 堂本剛さんの楽曲「縁を結いて」が、近鉄特急の発車メロディになります]}} - 近畿日本鉄道、[[ジャニーズ・エンタテイメント]]、2012年3月9日。</ref>、好評だったため2017年3月まで延長した<ref>{{Cite web|和書
| url = http://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/tetsudo_info/news_info/hasshamelody.pdf
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20141222133158/http://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/tetsudo_info/news_info/hasshamelody.pdf
| format = PDF
| title = 近鉄特急の発車メロディ・堂本剛さんの楽曲「縁を結いて」を好評につき延長いたします {{~}}近鉄奈良駅、橿原神宮前駅、京都駅、大阪上本町駅、大阪阿部野橋駅の5駅で平成29年3月まで延長{{~}}
| publisher = 近畿日本鉄道
| date = 2014-09-28
| accessdate = 2015-03-01
| archivedate = 2014-12-22
| url-status=dead|url-status-date=2018-11-12 }}</ref>。
* 風の彼方 - [[Crystal Kay]]が歌った観光特急「[[近鉄50000系電車|しまかぜ]]」のPRソング<ref>{{Cite web|和書
| url = http://www.kintetsu.co.jp/senden/shimakaze/adgallery/
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20130221220736/http://www.kintetsu.co.jp/senden/shimakaze/adgallery/
| title = アドギャラリー
| work = 観光特急しまかぜのご案内
| publisher = 近畿日本鉄道
| accessdate = 2013-03-03
| archivedate = 2013-02-21
| url-status=dead|url-status-date=2015-03 }}</ref>。
=== 新聞・雑誌等 ===
* 日本全国向けに発刊される新聞・雑誌では伊勢志摩・奈良大和路に関する広告を出稿する。雑誌では[[週刊文春]]のほか、[[JTBパブリッシング|JTB]]時刻表、[[旅行読売出版社|旅行読売]]といった旅行関係の雑誌に広告が掲載される。以前はJTB時刻表や週刊文春では連載広告として定期的に広告を出していたが近年は不定期となっている。先述の「うまし・うるわし・奈良」のようにJR東海とのコラボレーション広告の事例もある。
== イメージキャラクター ==
* [[手塚理美|手塚さとみ]] - 夏の伊勢志摩キャンペーン
* [[川島なお美]] - 夏の伊勢志摩キャンペーン。名古屋線終点の愛知県名古屋市出身。
* [[荻野目洋子]] - 1986年初詣キャンペーン
* [[渡瀬マキ]] ([[LINDBERG]]) - 鳥羽線・志摩線沿線の三重県[[鳥羽市]]出身
* [[八木小緒里|八木さおり]] - 1987年初詣キャンペーン
* [[阿波野秀幸]](元・近鉄バファローズ選手) - 1988年初詣キャンペーン。「アーバンライナー」CMに出演。
* [[土家里織]] - 1988年初詣キャンペーン
* [[野茂英雄]](元・近鉄バファローズ選手) - 1991年初詣キャンペーン。
* [[中山忍]] - 1997年初詣キャンペーン
* [[大阪パフォーマンスドール]] - 1995年初詣キャンペーン、1995年夏の伊勢志摩キャンペーン
* [[篠原直美]] - 1998年夏の伊勢志摩キャンペーン
* [[中村泰士]] - 近鉄名阪特急「アーバンライナー」CMに出演。
* [[今いくよ・くるよ]] - 京都線起点の京都市出身
* [[水野美紀]] - 伊勢神宮初詣。名古屋線沿線の三重県四日市市出身。
* [[榊莫山]]([[書道家]]) - 近鉄提供テレビ番組「真珠の小箱」の題字や、団体専用電車[[近鉄20000系電車|20000系「楽」]]のロゴを作成。「アーバンライナー」CMに出演。
* [[仰木彬]](元・近鉄バファローズ監督) - 「アーバンライナー」CMに出演。
* [[大桃美代子]] - 「アーバンライナー」CMに出演。
* [[竹下景子]] - 2007年 - 2012年2月までの企業イメージキャラクター<ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.jp/news/files/takesita20070301.pdf 当社のイメージキャラクターに竹下景子さんを起用します]}} - 近畿日本鉄道、2007年3月1日。</ref>。「伊勢志摩キャンペーン・まわりゃんせ」・「アーバンライナー」CMに出演。
* [[檀れい]] - 2012年3月からのイメージキャラクター<!-- 終了時期が分かれば記載ください --><ref>{{PDFlink|[http://www.kintetsu.jp/news/files/240227danrei.pdf 近鉄の新しいイメージキャラクターに檀れいさんを起用]}} - 近畿日本鉄道、2012年2月27日。</ref><ref group="注釈">なお、近鉄自身は過去に[[OSK日本歌劇団]]を有していたが、この時は競合他社である[[阪急電鉄]]系の歌劇団である「[[宝塚歌劇団]]」の元[[月組 (宝塚歌劇)|月組]]・[[星組 (宝塚歌劇)|星組]]の生徒(トップスター)を起用したことになる。</ref>。
* [[山崎まさよし]] - 2019年2月からCM「語りたくなる、伊勢志摩。(2019春・伊勢神宮編)」に起用。山崎が今回のために書き下ろした「回想電車」がCMソングとして使われる<ref>{{Cite news|url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000041949.html|title=山崎まさよし、近鉄新TVCMで書き下ろし新曲「回想電車」を弾き語る!独占コメントも! 山崎「新曲を楽しんでいただきながら、ぜひ伊勢志摩に。」(近畿日本鉄道株式会社)|newspaper=PR TIMES|date=2019-02-19|accessdate=2019-02-21}}</ref>。
* [[岡崎紗絵]] - 2024年7月から「しまかぜ」のCMに出演。名古屋線終点の愛知県名古屋市出身。
* [[杏 (女優)]] - 2024年10月から「わたしは、奈良派。」のCMに出演(出稿は近鉄グループ名義)<ref>{{Cite press release|和書|url=https://files.microcms-assets.io/assets/b5bb8ced8fa1487390ad071605410061/af935adfb6ab4682ab6b3f073d01bbd6/20241001hd.pdf |title=CM キャラクターに就任した俳優 杏さんが 奈良の歴史ある街を散策し、魅力を堪能 近鉄グループの奈良観光キャンペーン「わたしは、奈良派。」初となるTVCMを10月7日より放映開始 杏さん流の歴史の味わい方や旅の魅力を語るインタビュー映像も必見 |format=PDF |publisher=近鉄グループホールディングス株式会社|date=2024-10-01|accessdate=2024-12-19}}</ref>。
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist|2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
:<small>{{Note|nakoongaku.pdf}} {{Cite web|和書
| url = http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/nakoongaku.pdf
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20150710122810/http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/nakoongaku.pdf
| format = PDF
| author = 秘書広報部
| title = 西野カナさんの楽曲「Call Me Up」が、近鉄特急の発車メロディになります {{~}} 近鉄名古屋駅で7月10日から1年間期間限定(予定)の発車メロディ {{~}}
| work = KINTETSU News Release
| publisher = 近畿日本鉄道
| date = 2015-07-09
| accessdate = 2015-07-09
| archivedate = 2015-07-10
}}</small>
== 参考文献 ==
<!--* {{Cite book | 和書 | author = 近畿日本鉄道(編) | title = 50年のあゆみ | publisher = 近畿日本鉄道 | date = 1960年9月}}--><!--未使用-->
<!--* {{Cite book | 和書 | author = 近畿日本鉄道(編) | title = 最近10年のあゆみ | series = 創業60周年記念 | publisher = 近畿日本鉄道 | date = 1970年}}--><!--未使用-->
<!--* {{Cite book | 和書 | author = 近畿日本鉄道(編) | title = 近畿日本鉄道最近20年のあゆみ | series = 創業70周年記念 | publisher = 近畿日本鉄道 | date = 1980年10月1日発行}}--><!--未使用-->
<!--* {{Cite book | 和書 | author = 近畿日本鉄道(編) | title = 最近10年のあゆみ | series = 近畿日本鉄道創業80周年記念 | publisher = 近畿日本鉄道}}--><!--未使用-->
* {{Cite book | 和書 | author = 近畿日本鉄道(編) | title = 80年のあゆみ | publisher = 近畿日本鉄道 | date = 1990年10月}}
<!--* {{Cite book | 和書 | author = 近畿日本鉄道(編) | title = 最近10年のあゆみ | series = 近畿日本鉄道創業90周年記念 | publisher = 近畿日本鉄道 | date = 2000年10月}}--><!--未使用-->
* {{Cite book | 和書 | author = 近畿日本鉄道(編) | title = 近畿日本鉄道100年のあゆみ | publisher = 近畿日本鉄道 | date = 2010年12月}}
== 関連項目 ==
<!-- テレビ番組・映画・漫画・アニメなど(およびそれとのタイアップ企画)は上の「近鉄に関連するメディア」節に記述を。提携関係にある企業は上の「近鉄に関連する企業」の節に記述を。-->
* [[大阪近鉄バファローズ]] - かつて保有していたプロ野球球団。球団の経営難により2004年にオリックス・ブルーウェーブとの合併により解散。
** [[オリックス・バファローズ]] - 近鉄バファローズの合併先。近鉄本社も20%を出資していたが2008年に撤退。
* [[藤井寺球場]] - かつて近鉄バファローズが本拠地としていた球場。2006年に解体された。
* [[大阪ドーム]] - 同じくかつて近鉄バファローズが2004年までに本拠地としていた球場。
* [[花園近鉄ライナーズ]] - [[ラグビーフットボール|ラグビー]]部
* [[東大阪市花園ラグビー場]](旧・近鉄花園ラグビー場) - 2015年3月末まで近鉄が第1・2グラウンドを所有。
* [[ミズノクラシック|LPGAジャパンクラシック]] - [[2006年]]より特別協賛。
* [[西野カナ]] - 楽曲の一部を[[発車メロディ]]に採用{{Ref|nakoongaku.pdf}}。沿線の[[三重県]][[松阪市]]出身。
* [[大和文華館]]
* [[松伯美術館]]
* [[大和鉄道]] - [[近鉄田原本線|田原本線]]の前身。
* [[大阪電気軌道四条畷線]] - 大軌時代の未成線。
* [[東大阪電気鉄道]] - 大軌時代の競合線計画。
* [[名古屋急行電鉄]] - 大軌・参急に影響を与えた名阪間新線計画。
* [[Train Drive ATS]] - 近鉄奈良線を再現した、[[iOS]]用の運転シミュレーションゲーム。
* [[関西私鉄]]
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Kintetsu Corporation}}
<!-- [[Wikipedia:ウィキペディアは何でないか]]の「ウィキペディアはミラーサイトでもリンク集でもありません」の1.単なる外部リンク集ではありません。も参照のこと。念のため。-->
* [https://www.kintetsu.co.jp/ 近畿日本鉄道 公式サイト]
*
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[[Category:天王寺・阿倍野の歴史]]<!--1943年-1969年の間の本社所在地。-->
[[Category:2014年設立の企業]]
[[Category:21世紀の日本の設立]]
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[[Category:有料道路事業者]]
[[Category:日本の登録商標]]
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