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{{別人|x1=銀行家の|橋本徹|橋本徹 (財務官僚)}}
{{TVWATCH}}
{{政治家
| 人名 = 橋下 徹
| 各国語表記 = はしもと とおる
| 画像 =Toru Hashimoto Ishin IMG 5731 20130713 (cropped).JPG
| 画像サイズ = 220px
| 画像説明 = 街頭演説をする橋下徹<br />([[2013年]] 撮影)
| 国略称 = {{JPN}}
| 生年月日 = {{生年月日と年齢|1969|6|29}}<ref name="asahi" />
| 出生地 = {{JPN1947}} [[東京都]][[渋谷区]]<ref name="hashimoto-law-office">{{Cite web|和書|url= https://hashimoto-law-office.jp/lawyer/#a01|title= 弁護士紹介 橋下徹|publisher= [[弁護士法人]]橋下綜合[[法律事務所]]|accessdate=2016-03-19}}</ref>
| 出身地 = {{JPN1947}} [[大阪府]][[大阪市]][[東淀川区]]
| 没年月日 =
| 死没地 =
| 出身校 = [[早稲田大学政治経済学部]][[経済学|経済学科]]卒業<ref name="asahi">{{Cite web|和書|date= 2012-01-05|url= http://www.asahi.com/topics/%E6%A9%8B%E4%B8%8B%E5%BE%B9.php|title= 橋下徹|publisher= 朝日新聞社|accessdate=2016-03-19|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100620081157/http://www.asahi.com/topics/%E6%A9%8B%E4%B8%8B%E5%BE%B9.php|archivedate=2010-06-20}}</ref>
| 前職 = [[大阪府知事一覧|大阪府知事]]<br />[[大阪市長]]
| 現職 = [[弁護士]]
| 所属政党 = ([[無所属]]→)<br />([[大阪維新の会]]→)<br />([[日本維新の会 (2012-2014)|旧日本維新の会]]/大阪維新の会→)<br />([[維新の党]]/大阪維新の会→)<br />(大阪維新の会→)<br />([[おおさか維新の会]]/大阪維新の会→)<br />[[日本維新の会 (2016-)|日本維新の会]]/大阪維新の会
| 称号・勲章 = [[学士(経済学)|経済学士]]
| 配偶者 =
| サイン =
| ウェブサイト = https://toru-hashimoto.com/
| サイトタイトル = 橋下徹オフィシャルウェブサイト
| 職名 = {{Flagicon|大阪府}} 第52代 [[大阪府知事一覧|大阪府知事]]
| 当選回数 = 1回
| 就任日 = [[2008年]][[2月6日]]
| 退任日 = [[2011年]][[10月31日]]
| 国旗2 =
| 職名2 = [[ファイル:Flag of Osaka, Osaka.svg|25px|大阪市旗]] 第19代 [[大阪市長]]
| 当選回数2 = 2回<ref>[[2014年]][[3月23日]]の[[2014年大阪市長選挙|出直し選挙]]で再選したため、実質的な任期は1期</ref>
| 就任日2 = [[2011年]][[12月19日]]
| 退任日2 = [[2015年]][[12月18日]]
| 愛称 =
}}
'''橋下 徹'''(はしもととおる、[[1969年]]〈昭和44年〉[[6月29日]]<ref name="asahi" /> - )は、[[日本]]の[[弁護士]]([[大阪弁護士会]]所属・登録番号25196)、[[政治評論家]]、[[タレント]]。[[政治家]]。東京都渋谷区幡ヶ谷出身。[[大阪府]][[八尾市]]安中育ち大阪府[[豊中市]]在住。
 
[[大阪府知事一覧|大阪府知事]](公選第17代)、[[大阪市長]](第19代)、[[総務省]]顧問([[鳩山由紀夫内閣]])、[[大阪維新の会]][[党首|代表]](初代)、[[日本維新の会 (2012-2014)|(旧)日本維新の会]]代表、同共同代表、[[維新の党]]共同代表、[[日本維新の会 (2016-)|おおさか維新の会]]代表(初代)<ref>[https://web.archive.org/web/20151005235454/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201510/2015100200431&g=pol 2015/10/02 時事通信]</ref>、同法律政策顧問、[[ダボス会議]](世界経済フォーラム)2009年度ヤング・グローバル・リーダー<ref>{{Cite web|和書|title=橋下 徹 オフィシャルウェブサイト |url=https://hashimoto-toru.weblogs.jp/blog/2009/02/young-global-le.html |website=hashimoto-toru.weblogs.jp |access-date=2023-08-02}}</ref>などを歴任した。
{{雑多な内容の箇条書き|date=2008年2月}}
{{独自研究S}}
 
橋下綜合法律事務所・所長。
{{政治家
 
|各国語表記 = はしもと とおる
== 来歴 ==
|画像 = Toru Hashimoto, March 17, 2008 .JPG
=== 生い立ち ===
|画像説明 =
[[東京都]][[渋谷区]]出身<ref name="hashimoto-law-office" />。自宅は[[京王線]]沿線の[[幡ヶ谷]]にあり、六号坂通り商店街の近くの[[質店]]の3階を間借りしていた<ref name="sankei20150919">{{Cite news ja |url=https://www.sankei.com/west/news/150919/wst1509190004-n1.html |title=【橋下徹研究・再録 第1部】口達者のハシゲ(2)母子家庭の過去 ぽっかり空いた“父”の存在|date=2015-09-19|newspaper=[[産経新聞]]|accessdate=2020-12-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150921195254/https://www.sankei.com/west/news/150919/wst1509190004-n1.html|archivedate=2015-09-21}}</ref>。実父が急逝し<ref name="sankei20150919" />、母と妹と一緒に小学5年の時に[[大阪府]][[吹田市]]に引っ越し、1年後には[[大阪市]][[東淀川区]][[東中島 (大阪市)|東中島]]へ移り住む<ref name="sankeimsnwest1">{{Cite web|和書|date= 2015-09-19|url= http://www.sankei.com/west/news/150919/wst1509190002-n1.html|title= 【橋下徹研究・再録 第1部】口達者のハシゲ(1)転校生が選んだ道 「スネ夫」から「代弁者」に|publisher= 産経WEST|accessdate=2016-03-19|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150920222348/http://www.sankei.com/west/news/150919/wst1509190002-n1.html|archivedate=2015-09-20}}</ref>。いずれも、手狭な[[公営住宅|府営住宅]]から地元の[[公立学校]]に通う<ref name="sankeimsnwest1" />。[[大阪市立中島中学校]]入学。中1の頃、母が再婚<ref name="t_ishin111029">[http://twilog.org/t_ishin/date-111029 橋下徹twitter(2011年10月29日)]</ref>。同校卒業後[[大阪府立北野高等学校]]入学。高校では、名前の字から「ハシゲ」と呼ばれた<ref name="sankeimsnwest2" />。[[ラグビーユニオン|ラグビー]]高校日本代表候補に選ばれ東西対抗にも出場する。高校在学中に、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]の『[[全国高等学校クイズ選手権]]』に出場。地方予選で敗退したが、放送には映っていた<ref group="注釈">地方大会・事前番組・本放送に映ったことのある芸能人は橋下のほかに[[ザ・プラン9]]の[[浅越ゴエ]]、[[欅坂46]]の[[長濱ねる]]がいる。</ref>。学校での成績は芳しくなく、現役時代には[[早稲田大学]]を2学部受験するも不合格<ref>[[高寄昇三]] 『大阪都構想と橋下政治の検証: 府県集権主義への批判』 公人の友社 [[2010年]] ISBN 4875555687</ref>。1年間の浪人生活を経て、翌年[[早稲田大学政治経済学部]][[経済学部|経済学科]]に入学。大学時代に学生ビジネスで[[不渡り|不渡手形]]をつかまされ、[[訴訟]]を起こすといった経験をきっかけに、[[法曹|法律家]]を目指すようになった<ref name="mainichi20120415" />。[[木村草太]]との共著『憲法問答』によれば、司法試験対策として[[伊藤真 (弁護士)|伊藤真]]の授業を受けており、改憲派の橋下徹の憲法観の基礎は護憲派の伊藤真の授業にあるという。[[1994年]]同大学卒業後<ref name="asahi" />、司法試験に合格。
|画像サイズ =162px
 
|国略称 = {{JPN}}
=== 弁護士として ===
|生年月日 = {{生年月日と年齢|1969|6|29}}
司法修習を経て[[1997年]]に弁護士登録し弁護士になった橋下は、[[大阪市]][[北区 (大阪市)|北区]][[西天満]]の「樺島[[法律事務所]]」([[樺島正法]]弁護士)に入る。樺島事務所に入った後、「[[同和地区]]に住んでいたけど私は同和じゃなかった。だから、私は同和問題はやりません」と言い、[[部落解放同盟]]の[[朝田善之助]]派が起こした京都[[公営住宅|市営住宅]]の[[家賃]]値上げ反対訴訟に参加することを拒否した<ref>『g2(<small>ジーツー</small>)』(講談社、<small>2010.December、vol.6</small>)森功「同和と橋下徹」p.28</ref>。
|出生地 = [[東京都]][[渋谷区]][[幡ヶ谷]]
 
|没年月日 =
[[1998年]]、大阪市北区西天満に自前の「橋下綜合法律事務所」を設立して独立。[[和解|示談]]交渉による解決を看板にする。[[飛び込み営業]]なども行い顧客を集め<ref name="bunsyun20060615">『[[週刊文春]]』(2006年6月15日号)</ref>、弁護士としての主な担当業務は[[企業コンプライアンス]]、[[M&A]]、エンターテインメント法、スポーツビジネスなど。大正時代に築かれた日本最大級の[[遊廓]]と言われ、最後の[[花街|色街]]ともいわれる[[飛田遊廓|飛田新地]]の料飲組合の顧問などもしていた<ref name="komon20101106">井上理津子『さいごの色街 飛田』 229頁</ref>。かつ[[消費者金融]]([[貸金業#事業者金融|商工ローン]])大手[[アイフル]]の子会社[[シティズ]]の[[顧問弁護士]]を1999年から2004年まで務めていたとされる<ref>大阪の地方自治を考える会編,「仮面の騎士」橋下徹 独裁支配の野望と罠 ,講談社 (2011) ISBN 978-4062172592</ref>。
|死没地 =
 
|出身校 = [[早稲田大学]]
=== マスメディア出演 ===
|所属政党 = 無所属
大阪で弁護士活動の傍ら、朝日放送『[[ワイドABCDE〜す]]』に、[[デーブ・スペクター]]と共に出演するようになる。
|称号・勲章 =
 
|配偶者 =
[[2003年]][[4月]]から、[[久保田紀昭]]の後任として[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系全国ネットの『[[行列のできる法律相談所]]』にレギュラー出演するようになる。同年[[7月]]には『[[たかじんのそこまで言って委員会]]』([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]])でもレギュラーを務めた。
|サイン =
 
|ウェブサイト = http://www.hashimoto-toru.com/
しばしば[[タレント]]・[[文化人]]批判や[[下ネタ]]発言をする一方、[[ワイドショー]]などでは事故・事件・[[時事問題]]について自分の意見を強く述べていた。また、[[司法]]問題や法曹界全般、弁護士・[[裁判官]]の資質に至るまで幅広く批判していた。このため自身の発言で物議を醸すことも多かった<ref>http://news.biglobe.ne.jp/list/002/671/%E6%A9%8B%E4%B8%8B%E5%BE%B9.html</ref>。{{main|#発言・言動}}
|サイトタイトル = 弁護士・橋下徹オフィシャルウェブサイト
 
|国旗 = 日本
=== 政治家として ===
|職名 = 第52代大阪府知事
2007年[[12月12日]]、[[大阪府知事一覧|大阪府知事]]選挙に出馬することを表明。2008年[[1月27日]]投開票の[[2008年大阪府知事選挙|大阪府知事選挙]]で183万2857票を獲得し当選した<ref>{{Cite web|url=https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2008-01-28/JVC6LA0D9L3601|title=大阪府知事選、弁護士・タレントの橋下氏が当選-自公府連が推薦(2)|accessdate=2025-10-21|publisher=Bloomberg}}</ref><!-- <ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/senkan/date/h20tiji/tiji_Top_Main.htm 平成20年1月27日 大阪府知事選結果](大阪府選挙管理委員会)</ref> -->。同年[[2月6日]]に大阪府知事に就任した。
|当選回数 = 1回
 
|就任日 = [[2008年]][[2月6日]]
2009年に、[[世界経済フォーラム]](ダボス会議)のYoung Global Leadersの1人に選出された。同年10月には[[総務省]]顧問に就任<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY200910300122.html|title=橋下知事・河村市長ら総務省顧問に 「地域主権」担当|date=2019-10-30|publisher=朝日新聞|accessdate=2019-04-30}}</ref>。
|退任日 =
 
|退任理由 =
2010年4月、地域政党[[大阪維新の会]]を結党し代表に就任。2012年9月、国政政党[[日本維新の会 (2012-2014)|日本維新の会]]代表。同年11月、日本維新の会代表代行。2013年1月、日本維新の会共同代表に任命された。
 
2011年11月、自らが掲げる[[大阪都構想]]などの政策実現を目的として、任期を3ヶ月余り残して大阪府知事を辞職、任期満了に伴う[[2011年大阪市長選挙|大阪市長選挙]]に立候補。40年ぶりとなる[[2011年大阪府知事選挙|府知事選]]とのダブル選挙であることや、現職の[[平松邦夫]](12月19日任期満了)との一騎討ちなどが注目されたが、結果は750,813票と平松に20万票以上の差をつけて初当選。選挙戦の街頭演説の際は大阪府警の私服警官が多数、[[セキュリティポリス|SP]]として橋下の警護にあたっていた。同年12月19日、第19代(公選制では9代目)[[大阪市長]]に就任した。知事経験者が[[政令指定都市|政令市]]長に就任したのは史上初であった。
 
[[ファイル:Toru Hashimoto Ishin IMG 5731 20130713 (cropped).JPG|thumb|180px|街頭演説中([[2013年]]撮影)]]
2014年3月23日、出直し選挙を図り、2番手候補に30万票以上の差をつけて再選。9月21日、[[維新の党]]共同代表に就任したが、12月23日に辞任した。
 
2015年5月17日、大阪都構想の賛否を問う[[住民投票]]である[[大阪市における特別区の設置についての投票|大阪市特別区設置住民投票]]が行われ、結果は否決された。投開票後の初の定例会見において、次期大阪市長選は維新での候補擁立にこだわらないとする個人的な見解を示した<ref>[https://web.archive.org/web/20150529053023/http://www.sankei.com/west/news/150529/wst1505290033-n1.html 橋下氏「都構想反対派が市政を進めたらいい」 維新での擁立にこだわらず 次期大阪市長選で] 産経2015年5月29日</ref>。8月27日、維新の党を、役職辞任すると共に離党。同時に[[松井一郎]]も顧問を辞任・離党した。ただし、両者ともに大阪維新の会の代表・幹事長は続けた<ref>{{cite news
| url = https://www.sankei.com/article/20150827-7S3MNAUPTVMZFP43TBFXIVE2OA/ | title = 【橋下氏離党会見】(1)「僕と松井知事はダブル選に専念する」橋下氏が離党理由を説明(1/2ページ) | newspaper = 産経WEST | date = 2015-08-27 | accessdate = 2015-08-27 }}</ref>。同年10月2日、国政政党・[[おおさか維新の会]]を結党し、初代代表に就任<ref>{{Cite news ja |title=【維新分裂】「初代新党代表は橋下氏」松井氏明言 本人も「拒む理由ない」 |newspaper=産経WEST |date=2015-10-2 |url=https://www.sankei.com/west/news/151002/wst1510020070-n1.html |access-date=2023-6-17 |archive-url=https://web.archive.org/web/20160828074007/https://www.sankei.com/west/news/151002/wst1510020070-n1.html |archive-date=2016-8-28}}</ref>。同年12月12日、おおさか維新の会代表を退任し、法律政策顧問に就任<ref>[https://mainichi.jp/articles/20151213/k00/00m/010/042000c おおさか維新 新代表に松井氏 橋下氏は法律政策顧問へ]</ref>(同日に大阪維新の会代表も退任)。同月18日、大阪市長の任期を満了し、政界から引退した。
 
==== 選挙歴 ====
{{選挙歴
||当落1=当|選挙名1=[[2008年大阪府知事選挙|大阪府知事選]]|年齢1=38|執行日1=2008年1月27日|政党名1=無所属|得票数1=1,832,857|得票率1=54.02%|得票順1=1|候補者1=5
||当落2=当|選挙名2=[[2011年大阪市長選挙|大阪市長選]]|年齢2=42|執行日2=2011年11月27日|政党名2=[[大阪維新の会]]|得票数2=750,813|得票率2=58.96%|得票順2=1|候補者2=2
||当落3=当|選挙名3=[[2014年大阪市長選挙|大阪市長選]]|年齢3=44|執行日3=2014年3月23日|政党名3=大阪維新の会|得票数3=377,472|得票率3=87.51%|得票順3=1|候補者3=4
}}
'''橋下 徹'''(はしもと とおる、[[1969年]][[6月29日]] - )は、[[日本]]の[[政治家]]、[[弁護士]]、[[タレント]]。[[大阪府知事]](第52代)。橋下綜合法律事務所代表。
 
=== 略歴政界引退後 ===
{{節スタブ|date=2020年1月}}
[[東京都]][[渋谷区]][[幡ヶ谷]]生まれ。小学校5年生の時に[[大阪市]][[東淀川区]]東中島に転居。中学3年生の時に母親が[[再婚]] <ref name =tetukonoheya20061002>『徹子の部屋』2006年10月2日放送</ref>。[[大阪市立中島中学校]]を経て[[大阪府立北野高等学校]]卒業。高校時代の同級生には現[[自由民主党 (日本)|自民党]][[衆議院議員]]の[[川条志嘉]]がいる(中学時代は仲間と共に川条をいじめて川条が転校したというエピソードを『[[たかじんのそこまで言って委員会]]』で紹介したが、川条にはいじめられた記憶がなく、2007年12月、川条が橋下に電話で問いただしたところ、「作ってました。申し訳ございません。」と謝罪を受けた<ref>[[2008年]][[01月28日]] [[読売新聞]]</ref>。高校では偶然、再び一緒になった)。中学・高校時代は[[ラグビー・フットボール|ラグビー]]部に所属<ref>ラグビー部に入部したのは当時放送されていた人気[[テレビドラマ]]『[[スクール☆ウォーズ]]』に影響されたからである。もう一つの理由は[[転学|転校]]した中学校が[[不良行為少年|不良]]の多い学校であったため、どうしたら自分を守れるかと考えた末、校内で一番強いグループであったラグビー部の[[番長#番長(少年)|番長]]の下につけば安心と考えたからだという。</ref>。北野高校3年時には、第67回[[全国高等学校ラグビーフットボール大会]]大阪予選を勝ち抜き全国大会に出場。3回戦で[[京都市立伏見工業高等学校|伏見工]]と対戦し敗退(この試合は、近畿勢同士の対戦、かつ進学校VS名門校の対戦ということで話題を呼んだ。しかもこの試合が1988年(昭和63年)の元旦だったため、会場の[[近鉄花園ラグビー場]]が満員札止めになってしまい、同会場の客席改装に至ったとのことである)。後に高校日本代表候補に選ばれ東西対抗にも出場する。
2017年5月末で日本維新の会の法律政策顧問を退任<ref>維新の政策顧問退任の橋下氏、法律顧問は継続 「『政策に関与』の誤解あった」と松井代表 産経新聞 2017年5月30日</ref>、同年10月には法律顧問を辞任して<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20171026110442/https://www.jiji.com/sp/article?k=2017102600069&g=pol |title=橋下氏、維新法律顧問を辞任|date=2017-10-26 |publisher=AFP|accessdate=2017-10-26}}</ref>、[[大阪維新の会]]の法律顧問に就任<ref>[https://www.sankei.com/article/20171026-A34PHBBOEROWVLMV345BQT4L7I/ 橋下徹氏は「大阪維新」の法律顧問に 松井代表の現体制を維持] 産経WEST</ref>(2022年3月末に契約解消<ref>{{Cite web|和書|title=橋下徹氏、「大阪維新の会」法律顧問契約を解消 : 政治 : ニュース |url=https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220405-OYT1T50250/ |website=読売新聞オンライン |date=2022-04-05 |accessdate=2022-04-05 |language=ja}}</ref>)。2015年限りで政界引退後は再びタイタンに復帰し、タレント弁護士として活動再開している。
 
== 見解・主張 ==
高校での成績は進級が危ぶまれるほどだった。現役時代は早稲田大学の2学部を受験するも失敗。1年間の[[過年度生|浪人]]生活を経て、再び早稲田大学5学部を受験。5学部全てに合格した中で、政治経済学部経済学科に入学。大学時代には[[家庭教師]]の[[労働者派遣事業|派遣業]]を行っていた他、[[ジャンパー (衣服)# 各種のジャンパー|革ジャン]]の[[卸売業]]<ref>傷物の革ジャンを安く仕入れ、その傷を[[蝋]]を塗って隠し、高額で売っていたといい、橋下自身、「ちょっと[[詐欺]]みたいなものなんですけども」と『徹子の部屋』で語っている。</ref>に携わっていた。その仕事上の契約で200万円の[[不渡り]][[手形]]をつかまされ今までの貯金を失う。この時、[[手形法]]などを勉強し、訴訟を起こしたことがきっかけとなり、弁護士を志す<ref name =tetukonoheya20061002>『[[徹子の部屋]]』2006年10月2日放送</ref>。
=== 自民党・民主党・公明党 ===
2008年9月に発足した[[麻生内閣]]に対しては、「僕は全面的に支えたい」と述べ当初は支持する考えを表明した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.asahi.com/special/08002/OSK201002070013.html|title=橋下節、微妙な変化 民主党には基本「さん」付け|date=2010-02-07 |publisher=朝日新聞|accessdate=2018-08-14}}</ref>。
 
2009年8月11日、[[民主旋風]]の吹いた[[第45回衆議院議員総選挙]]に対して、「国の形が変わる可能性として[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]に軍配が上がった」と述べ首長連合として民主党を支持する考えを表明<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090811-OYT1T00878.htm|title=「首長連合」は民主支持…橋下府知事ら発表|date=2009-08-11|publisher=読売新聞|accessdate=2018-08-14|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180814140317/https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090811-OYT1T00878.htm|archivedate=2018-08-14|url-status=dead|url-status-date=2020-02}}</ref>、本人も民主党に投票した<ref name="megalodon1">{{Cite tweet|number=188087229510459392|user=hashimoto_lo|title=午前11時14分投稿のツイート|access-date=2023-06-16|date=2012-04-06|author=橋下徹}}</ref>。
早大卒業した[[1994年]]に[[旧司法試験|司法試験]]に合格<ref>この同じ年に異色の弁護士、[[大平光代]]も合格している</ref>。2年間の[[司法修習]]で[[法曹]]資格を得、1997年に大阪弁護士会に弁護士登録。法律事務所に1年間勤務。[[1998年]]、弁護士2年目という異例の早さで<ref name =bunsyun20060615>『[[週刊文春]]』(2006年6月15日号)</ref>[[大阪市]]内に「橋下綜合法律事務所」を設立する。[[示談]]交渉による解決を看板にする。弁護士としては珍しい飛び込み[[営業]]なども行い顧客を集め<ref name =haranbanjo20050130>『[[いつみても波瀾万丈]]』 2005年1月30日放送</ref><ref name =bunsyun20060615/>、年間400~500もの案件を手がける。開業から1年足らずで大手[[保険]]会社と顧問弁護士契約を結ぶ。弁護士としての主な担当業務は企業[[コンプライアンス]]、[[M&A]]、[[エンターテイメント]]法、スポーツビジネスなど。尚、2008年[[2月6日]]に大阪府知事に就任と同時に弁護士業を休業した為、法律事務所の運営は事務所を法人化した上で所属の別の弁護士が行う事になっている。
 
2012年4月([[野田内閣 (第1次改造)|野田内閣]]下)では[[大飯発電所]]の再稼働を巡り対立し、「民主党政権を倒すしかない。次の選挙で代わってもらう」と述べ、初めて倒閣について言及したが、その後橋下自身も再稼働容認に転じ<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0404E_U2A600C1EA1000/|title=大飯再稼働を一転容認 橋下氏の誤算(真相深層)|date=2012-06-06 |publisher=日本経済新聞|accessdate=2018-08-14}}</ref>、7月10日には[[大都市地域における特別区の設置に関する法律|大都市法]]などの協議が進んでいることから「野田首相はすごい。確実に決める政治をされている。民主党の支持率は急回復すると思う。」と述べ、一転して野田を評価した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1000P_Q2A710C1EB1000/|title=橋下市長「野田首相はすごい」 批判から一転 |date=2012-07-10 |publisher=日本経済新聞|accessdate=2018-08-14}}</ref>。
[[芸能事務所]][[タイタン (芸能プロダクション)|タイタン]]と業務提携し、自身のタレントとしてのマネージメントを委託している。また、同社の顧問弁護士を務めていた。
 
2013年11月には民主党元代表の[[前原誠司]]と野党再編も視野に連携する意向を示し、「前原さんと松野さん(維新国会議員団幹事長の[[松野頼久]])で民主党と維新の会をつないでもらいたい」と期待感を示した<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏、野党再編も視野に民主と連携の意向 前原氏と行革協議|newspaper=産経新聞|date=2013-11-15 |url=https://www.sankei.com/west/news/131115/wst1311150011-n1.html|accessdate=2020-01-22}}</ref>。維新の党時代の2014年11月には、「民主党の閣僚経験者を軸にした野党結集が必要だ」と述べる一方で、「国の仕組みを変える改革は官公労とは一緒にできない」と述べ、官公労も含めた民主党全体との連携には否定的な見解を示した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/politics/news/141104/plt1411040051-n1.html|title=橋下氏 いまの状態で政権交代したら「国家の崩壊」|date=2014-11-04 |publisher=産経新聞|accessdate=2018-08-14}}</ref>。同13日の幹部会において[[第47回衆議院議員総選挙]]での民主党との連携が協議されたが、橋下はこれに強く反対した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/politics/news/141113/plt1411130049-n1.html|title=維新、民主との全面協力見送り 橋下氏が反対|date=2014-11-13 |publisher=産経新聞|accessdate=2018-08-14}}</ref>。
[[2007年]][[12月12日]]、[[大阪府知事]]選挙に出馬することを表明。[[2008年]][[1月27日]]投開票の[[2008年大阪府知事選挙|大阪府知事選挙]]で183万2857票を獲得し当選。同年[[2月6日]]に大阪府知事に就任。現在は[[豊中市]]に在住。
{{main|#大阪府知事選出馬}}
 
第47回衆議院議員総選挙での維新の対抗馬擁立の動きについて、[[公明党]]の[[山口那津男]][[公明党代表|代表]]が「そうした挑発的な言動には乗らない。冷静に足元を固めて準備する」とコメントをした。それに対して、「さすが大人だな、というふうに思いますけどね。大人の党(=公明党)ですよ」と発言した<ref>[https://web.archive.org/web/20141128164441/http://logmi.jp/28807 橋下徹 大阪市長 記者会見] logmi2014年11月20日</ref>。
== 人物 ==
『[[行列のできる法律相談所]]』で[[島田紳助]]が[[韓国]]の[[俳優]][[ペ・ヨンジュン]]に似ていると指摘したことが広まり、「[[法曹]]界のヨン様」「弁護士界のヨン様」と呼ばれることもあるが、本人は「似てない」と否定している。しかし『[[謎を解け!まさかのミステリー]]』では[[マフラー (防寒具)|マフラー]]を巻いて[[物真似|モノマネ]]をしたこともある。また、『[[週刊文春]]』の調査で、女性30-50代が選ぶ「テレビ出演している[[イケメン]]文化人ランキング」で堂々の1位に輝き、日本テレビ『行列のできる法律相談所』では「[[茶髪]]の風雲児」と称されている。
 
2015年1月14日、関西テレビの番組で[[安倍晋三]][[内閣総理大臣|首相]]は、都構想に関して「二重行政をなくし住民自治を拡充していく意義はある。」と述べた。これに対して橋下徹は、「絶対に必要で、総理にしかできない。何かできることがあれば何でもする」と協力姿勢を鮮明にした<ref>[https://web.archive.org/web/20150115115412/http://www.sankei.com/west/news/150115/wst1501150052-n1.html 橋下氏「僕はうれしくてしょうがない」 安倍首相「都構想、意義ある」発言に感無量] 産経2015年1月15日</ref>。6月15日、安倍晋三首相との会談を受けて、労働者派遣法の早期採決に応じるなど更に自民党への接近を見せる。そして自身のツイッターで、民主党との連携に関して否定的な投稿を繰り返した<ref>[https://www.iza.ne.jp/article/20150615-2N2KPJZLYVLAJBKNOCXSJAXQE4/ 橋下氏、民主に三行半 ツイッターで「日本の国にとってよくない政党」] 産経新聞</ref>。
同じタイタン所属の[[山中秀樹]](元[[フジテレビジョン|フジテレビ]][[アナウンサー]])とは「山ちゃん」「ハッシー」という仲である(爆笑問題の[[田中裕二 (爆笑問題)|田中裕二]]から「気持ち悪い」と言われたことがある)。
 
==== 小沢一郎 ====
好きな音楽は[[ORANGE RANGE]]の「[[花 (ORANGE RANGE)|花]]」(小説『[[いま、会いにゆきます]]』に感動したといい、この曲がこの小説の世界観と大変マッチしていて、聞くと号泣してしまうほどだという。)<ref>[[讀賣テレビ放送]]『[[たかじんのそこまで言って委員会]]』より</ref>
民主党政権下では[[民主党幹事長]]の[[小沢一郎]]と会談した後、「陳情なんてできる雰囲気じゃなかった。すごいとしか言いようがない。とてつもない。日本を動かしている感じ」と述べた<ref>{{Cite news ja |title=橋下知事、小沢幹事長と会談 「すごいとしか…」|newspaper=朝日新聞|date=2009-12-17 |url=http://www.asahi.com/special/08002/OSK200912170104.html|accessdate=2020-05-20}}</ref>。その後小沢が[[消費税]]増税を巡り民主党内で対立すると、橋下は消費増税について「反対ではない」としつつも、「小沢先生に頑張ってもらいたい」と述べ、エールを送った<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏「小沢先生頑張って」 消費税の地方税化求める|newspaper=日本経済新聞|date=2012-04-05 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS05038_V00C12A4PE8000/|accessdate=2020-05-20}}</ref>。自身の著書で小沢について「かつて自民党の中枢で権力闘争に揉まれ続けてきた人であり、権力の本質について一番理解されている」と評しており<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏、小沢一郎代表と会食 前原誠司氏がつなぐ?|newspaper=朝日新聞|date=2018-11-08 |url=https://www.asahi.com/articles/ASLC755WHLC7UTFK00Q.html|accessdate=2020-05-20}}</ref>、2018年11月には前原を介する形で両者が会食し、野党再編のあり方をめぐり意見交換を行った<ref>{{Cite news ja |title=前原誠司氏、再始動へ着々 「橋下・小沢会談」を仲介|newspaper=産経新聞|date=2018-11-10 |url=https://www.sankei.com/article/20181110-GR4JODNEQ5PPNLYTTKAN57JR4Q/|accessdate=2020-05-20}}</ref>。
 
=== 消費税 ===
[[読売ジャイアンツ|巨人]]ファンである。(『[[たかじんのそこまで言って委員会]]』にて発言していた。)
2014年10月12日、[[消費税]]率の10%への引き上げについて、「今の段階では反対だ。止める法案を出す。(国会)議員の数はそのままで消費税だけ上がるなんて、こんなふざけた政治は許せない」と述べ、(消費税増税の)凍結法案を提出する考えを示したという。「ここまで(議員の[[歳費]]の削減など)をやって(消費税)増税をお願いするのが政治の筋道だ」と強調した<ref>{{Cite news ja |title=消費増税凍結法案を提出=橋下氏|newspaper=時事通信社|date=2014-10-12|url=http://www.jiji.com/jc/zc?k=201410%2F2014101200185| archiveurl =https://archive.today/t1Dps | archivedate =2014-10-12 |accessdate=2015-01-07}}</ref>。
 
同年11月20日、消費税の税率を10%にした場合、“低所得層に対して、[[現金]]を給付する。「[[給付付き税額控除]]」を導入すべきだ”との立場を明らかにした<ref>[http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411/2014112000633 軽減税率導入に反対=維新・橋下氏] 時事通信2014年11月20日 {{Wayback|url=http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411%2F2014112000633 |date=20150413125715 }}</ref>。
時間に対してとても厳しいらしく、『[[週刊女性]]』で[[小説家]][[岩井志麻子]]との対談の企画があったが、岩井が15分程遅刻したため、対談を拒否した。このため橋下の代わりに[[徳光正行]]が岩井と対談を行った<ref>[[2007年]][[12月13日]]放送分の『[[5時に夢中]]』での岩井の発言より。 </ref>。
 
=== 公会計制度 ===
小学校4年生まで東京で育ち、5年生から大阪に引っ越す。成長が早く、大阪に引っ越した時には体が大きく髭も濃く、小学校5年生の時のクリスマスプレゼントが電気カミソリだった。
[[公会計]]における複式簿記・発生主義の導入を推進した。2008年、従来の単式簿記・現金主義会計による公会計制度について、「民間の収入と公会計の収入が全然違うことに非常に戸惑いを感じる」と発言。その判り難さを指摘<ref>[http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWdispNitteiunit.exe?A=dispNitteiunit&RA=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&XM=000000000000000&L=1&S=15&Y=%95%BD%90%AC20%94%4e&B=-1&T=-1&T0=-1&O=-1&P1=&P2=&P3=&P=1&K=1423&N=18667&H=4709432&W1=&W2=&W3=&W4=#L00000060_00000192 大阪府議会 臨時会健康福祉常任委員会会議録 2008年7月18日。]{{リンク切れ|date=2020年2月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。これに代えて、複式簿記・発生主義の新公会計制度を「全国に波及させていきたい」と述べて<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20091225.html#sinkoukaiseido |title=大阪府 知事記者会見内容 2009年12月25日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100823155453/http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20091225.html#sinkoukaiseido |archivedate=2010-08-23 |url-status=dead|url-status-date=2020-02}}</ref>、国に対しては、[[2009年]]10月30日に行なわれた[[総務大臣]]との[[ビデオ会議|テレビ会議]]の中で、「公会計制度を、きちんと組織マネジメントができるような、[[企業会計]]原則に近い正確な情報を出す制度にしないといけない」と発言、[[原口一博]]総務大臣(当時)は「公会計制度の抜本改革については、バランスシート経営、それからキャッシュマネジメントという考え方を入れていかないといけない」と応じている<ref>[https://www.soumu.go.jp/main_content/000044033.pdf 総務省 地域主権改革に係る総務大臣と総務省顧問とのテレビ会議 議事要旨 2009年10月30日。]</ref>。また、[[全国知事会]]に対しては、同年11月12日に行なわれた全国知事会行政改革プロジェクトチーム会議において、「複式仕訳に基づく新会計制度の早期導入を、先進県の協力の下、全都道府県で検討」すべきと提案している<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nga.gr.jp/news/shiryou2beltushi.PDF |title=全国知事会 行政改革プロジェクトチーム会議『個別の行政改革テーマについて』2009年11月12日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130518003955/http://www.nga.gr.jp/news/shiryou2beltushi.PDF |archivedate=2013-05-18 |url-status=dead|url-status-date=2020-02}}</ref>。翌[[2010年]]11月11日には、大阪府と東京都との共催により都庁で行なわれた「公会計制度改革シンポジウム」で、全国の自治体関係者など約500名を前に講演。「現金主義の[[官庁会計]]では財務情報が見えず、単年度の資金繰りの帳尻合わせに終始してしまう」「民間企業では当たり前の複式簿記・発生主義による[[財務諸表]]を作成し、正確な財務情報を明らかにすることで、将来を見通した地域経営が可能となる」「財務マネジメントを実践し借金漬けの運営から脱却していくには、会計制度の改革が必要である」と語った<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.osaka.jp/tokyo/news/11gatunojouhou.html |title=大阪府東京事務所『2010年11月 ニュース&トピックス』。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130516012105/http://www.pref.osaka.jp/tokyo/news/11gatunojouhou.html |archivedate=2013-05-16 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
 
=== 公務員 ===
* 職員に調査を行い、「[[入れ墨]]のある者が、[[大阪市]]の職員になっている」ことが判明。[[市民]]から苦情が寄せられていることもあり、入れ墨職員に対し、[[懲戒処分]]を下した。しかし、[[大阪地方裁判所|大阪地裁]]は「懲戒処分の取り消しを求める判決」を下した。橋下は、この判決に対し、「司法判断はしっかり受け止めるが、市民から(入れ墨に対する)苦情が寄せられていたことも確か。[[最高裁判所 (日本)|最高裁]]まで判断を仰ぎたい」と語った<ref>{{Cite news ja |url=http://www.yomiuri.co.jp/national/20141218-OYT1T50075.html |accessdate=2015-01-08 |title=橋下・大阪市長が控訴の意向「市民から苦情」 |date=2014-12-18 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20141225203602/http://www.yomiuri.co.jp/national/20141218-OYT1T50075.html |archivedate=2014年12月25日 |newspaper= |publication-date= }}</ref>。その後の控訴審では大阪市の逆転勝訴となり、橋下が市長を退任した後となる2016年11月9日付で最高裁が同判決を支持し大阪市の勝訴が確定した<ref>{{Cite news ja |url=https://web.archive.org/web/20161112140713/http://www.sankei.com/west/news/161111/wst1611110066-n1.html|title=橋下氏主導の大阪市の入れ墨調査「適法」確定、拒否した職員敗訴|newspaper=[[産経新聞]]|date=2016-11-11|accessdate=2017-05-30}}</ref>。
* [[大阪維新の会]]タウンミーティング(2010年12月12日夜)で、「大阪市職員は政治活動をしている。政治活動に[[公務員]]が首をつっこんでくるのはおかしい。負けたときは一族郎党どうなるか。われわれが勝ったときには覚悟しとけよ」と発言<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101213/plc1012131052002-n1.htm 橋下知事「政治活動の大阪市職員は一族郎党、覚悟しろ」 維新へ“圧力”情報めぐり] MSN産経ニュース2010年12月13日 {{Wayback|url=http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101213/plc1012131052002-n1.htm |date=20160304215122 }}</ref>。
*2009年、[[神戸市]]の空港事業室長が、「他の[[地方公共団体|自治体]]が管理する空港を基地移転先に例示した(橋下)知事発言はもってのほか。厳重に抗議する」と1日と2日に渡って[[大阪府]]に電話をかけた。橋下は「市長からの抗議なら分かるが、公務員が[[政治家]]に厳重抗議するのはおかしい」とした上で「何とかしたいという思いで(関西)[[関西三空港の経緯と現状|3空港問題]]を考えている。『いちいち口を出すな』と言うなら3空港問題から神戸空港を除いて神戸市で全部責任を取ればいい」と述べた<ref>神戸市の抗議に激怒 普天間移設で 橋下大阪知事 『時事通信』 2009年12月4日。</ref><ref>橋下知事激怒「本当に神戸市はダメだ」市室長から抗議電話され 『産経新聞』 2009年12月4日。</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120401000382.html |title=米軍基地問題で橋下氏が批判「神戸市は勘違い甚だしい」 『共同通信』 2009年12月4日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130613112926/http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120401000382.html |archivedate=2013-06-13 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
 
=== 商工ローン国会議員弁護士経費 ===
[[日本の国会議員|国会議員]]の[[文書通信交通滞在費]]について、「繰り越しや残額は認められるべき。但し、いきなり政治資金団体に入れるのでは、お金の流れが見えなくなり、会計原則に則り資金の動きを公開すべき。こんな事で増税なんて[[国民]]は納得しない。」等と発言したという<ref>[https://web.archive.org/web/20150412055447/http://www.sankei.com/politics/news/140907/plt1409070024-n1.html 橋下氏、新党議員に文書通信費の使途公開要請へ] 産経2014年9月7日</ref>。
[[1999年]]から[[2004年]]まで[[消費者金融]]大手「[[アイフル]]」の子会社である[[商工ローン]]企業「[[シティズ]]」の顧問弁護士であった<ref name =ssintyou20080117>『[[週刊新潮]]』2008年1月17日号より。また、「シティズ」は[[グレーゾーン金利]](29%〜40%)問題で裁判を起こされている[http://www.shomin-law.com/shakkinSC20060113.html]</ref>。橋下はこの時代を含め、「(担当した裁判は)8年間負け知らずだった」と語っている<ref>『たかじんのそこまで言って委員会』2006年4月23日放送などでの発言。</ref>。
 
=== マスメディアへの進出大阪都構想 ===
{{Main|大阪都構想}}
[[大阪]]で弁護士活動をしている中、高校時代の先輩から[[ラジオ]]の代理出演を依頼され、出演。偶然その時の放送を聞いていた[[朝日放送]]の[[プロデューサー]]から出演依頼を受け、朝日放送『[[ワイドABCDE~す]]』に[[ジャーナリスト]]の[[大谷昭宏]]と共に出演するようになる。大谷とはその後も『[[スーパーモーニング]]』や『[[ムーブ!]]』でも共演している。同番組の火曜日に出演していた[[デーブ・スペクター]]が橋下の存在を知り、橋下が出演した放送のテープを[[東京]]に送ったことから在京[[キー局]]各社に名前が知られるようになった。
2010年1月12日、[[公明党]]の年賀会で「競争力のある大阪にするためには、一度大阪府を壊す必要があるし、大阪市も壊す必要がある。来たるべき統一地方選挙において、大阪の形を1回全部解体して、あるべき大阪をつくりあげる」と述べ、府と市の枠組みを取り除き、広域行政によって「ひとつの大阪」を目指す考えを示した。その上で、きめ細かな住民サービスを行うため[[東京都区部|東京23区]]のような特別区の導入も検討しているという。橋下は2011年春に行われる[[大阪府議会]]および23の市町の選挙([[第17回統一地方選挙]])に向けて大阪の形を変えていきたいと主張し、政治グループを立ち上げる決意を示し、[[2010年]][[4月19日]]、[[大阪都構想]]の実現を掲げる[[地域政党]][[大阪維新の会]]を結成、自らが代表に就任した。
 
=== 東日本大震災 ===
[[2003年]][[4月]]に全国ネットの『[[行列のできる法律相談所]]』([[日本テレビ]]系列)に[[久保田紀昭]]弁護士に代わりレギュラーとなる。同年[[7月]]には関西ローカルの『たかじんのそこまで言って委員会』([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]])でもレギュラーとなり、これらの番組におけるユニークな言動で全国的に知名度が上がって行った。また、同時期にデーブ・スペクターと共に [[東京放送|TBS]]『[[サンデージャポン]]』にもレギュラー出演していたが、同番組における問題発言の責任を取る形で自ら降板した(''詳細は[[#問題視された言動]]の節を参照'')。
* [[東日本大震災]]による震災[[産業廃棄物|瓦礫]]について日本各地で受け入れ拒否の動きが発生しているが、橋下は「安全性を確認した上で、原則受け入れる」「嫌だと言えば[[東北地方]]はどうなるのか」と発言している<ref>{{Cite news ja |title=震災がれき受け入れ、橋下氏「○」平松氏「×」|newspaper=読売新聞|date=2011-10-23|url=http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20111123-OYT1T00101.htm|accessdate=2011-11-27|publication-date=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140302011657/http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20111123-OYT1T00101.htm|archivedate=2014年3月2日}}</ref>。
 
=== 外国人参政権 ===
<!--また、[[2005年]]4月から[[2006年]]3月まで、『[[森田一義アワー 笑っていいとも!|笑っていいとも!]]』の月曜日にレギュラー出演した<ref>2005年[[10月24日]]の放送を過労で倒れたため休んでしまった。</ref>。
* [[2010年]]4月7日、テレビ番組『[[FNNスーパーニュースアンカー]]』で[[青山繁晴]]に[[外国人参政権]]のことを問われ、「国が決めるべきことだと思ってます」と述べつつ、「ただ、大阪の場合には、[[在日韓国・朝鮮人|在日韓国人、在日朝鮮人]]が多いという特殊事情もありますので、そこに対しては一定の考えは必要でしょう」「[[特別永住者]]だけです。特別永住者だけです。そこに対する配慮は必要だと、僕の今、大阪の長としてではですね。それ以外の外国人はそれは絶対反対ですよ、それは」と発言した<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹 「特別永住者の地方参政権は認めるべき」 |url=https://www.nicovideo.jp/watch/sm19244354 |accessdate=2012-10-31}}]</ref>。
* [[2012年]]9月19日、[[在日韓国・朝鮮人]]について「人数の多い大阪では[[公権力]]の行使に結びつかないような地域社会のルール作りについては参加してもらっていい」との見解を示したが、それ以外の[[永住権|永住者]]を含む外国人にまで対象を広げて公権力の行使に結び付く分野まで関与を認める一般的な外国人参政権には、反対の意向を表明した<ref>{{Cite news ja |和書 |title=橋下氏「社会ルール作りには参加も」 特別永住外国人参政権付与には反対 |newspaper=MSN産経ニュースwest |date=2012-9-19 |url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120919/waf12091919080030-n1.htm |access-date=2023-6-16 |archive-date=2012-10-11 |archive-url=https://web.archive.org/web/20121011074646/http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120919/waf12091919080030-n1.htm}}</ref>。また[[2014年]]3月8日の都構想タウンミーティングでも「僕の持論ですけど、大阪では特殊な事情があって特別在留資格を持っている外国人がいます。その人たちに対して全く政治の参加を認めないのかと言えば、これはやっぱり考える必要がある。大阪の特殊事情を国会議員はほとんど知らない」と特別永住者への配慮を繰り返し求めた<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹 外国人参政権 都構想 |url=https://www.youtube.com/watch?v=aFWsrplgfgA |accessdate=2014-03-08}}]</ref>。
* 一方で政治家の国籍については「国籍のあるなしで日本への忠誠心を確かめようなんていうのはナンセンスだ」と述べ、有権者である日本人が投票するのであれば「外国人が政治家になってもいいじゃないか」「今の日本の政治家のレベルを見ると外国人の力も借りないといけないかなと感じている」との持論を示した<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹“外国人政治家は「OK」か?” |newspaper=PRESIDENT Online|date=2017-07-26 |url=https://president.jp/articles/-/22684|accessdate=2020-04-05}}</ref>。
 
=== 国民の定義について ===
その後、[[関西ローカル]]の番組を中心にレギュラー番組を持つようになる。現在、大阪を拠点とした弁護士活動、レギュラー番組の出演、また全国で講演会活動などを行っている。-->
*[[2010年]]2月26日、大阪府議会で、下記の様な考えを明らかにした<ref>[http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?A=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&L=1&DU=0&R=K_H21_02260002_TXT_L00000031_00000254 大阪府議会 定例会本会議会議録 2010年2月26日。] {{Wayback|url=http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?A=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&L=1&DU=0&R=K_H21_02260002_TXT_L00000031_00000254 |date=20190429185855 }}吉田利幸府議(自民党)の代表質問に対する答弁。</ref>。
しばしば[[下ネタ]]や、タレント・[[文化人]]を批判する発言(特に『行列のできる法律相談所』ではしばしば発言が問題になる)をする一方、[[ワイドショー]]などでは事故・事件・[[時事問題]]について強く言及する行動も見られる。また、[[司法]]問題や法曹界全般、弁護士・[[裁判官]]の資質に至るまで幅広く批判している。
大阪に事務所があり、出演前後に[[公判]]を入れることがあるため、出演は関西ローカルの番組が多い。
<!--高校在学中に、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]の『[[全国高等学校クイズ選手権]]』に出場。地方予選で敗退したが、放送には映っていた。地方大会・事前番組・本放送に映ったことのある芸能人は橋下と[[ザ・プラン9]]の[[浅越ゴエ]]のみである。なお[[2005年]]に橋下が『[[いつみても波瀾万丈]]』に出演した際に、司会の[[福留功男]]は当時のVTRを見て「こんな所にも出ていて私はビックリしました。」と驚いていた<ref name =haranbanjo20050130/>。
 
{{quotation|出生主義か、[[血統主義]]かをいろいろ考えるに当たっては、やはり[[天皇制]]が一番重要なポイントになってくると思います。日本国憲法の第一章のところ、一番最初のところに、国民の権利義務の前のところに天皇制というものをきちんと置いて、我々は天皇制をいただいているということは、やはりこれは血統主義なんだと、日本の国柄というものは血統主義なんだということを前提に我々の国家、日本というものは成り立っているんではないかというふうに考えます。
なお、知事選への出馬したことにより、現在出演しているテレビ・ラジオなどのレギュラー番組を全て降板することとなり、収録済みの『[[ムハハnoたかじん]]』は別番組に差し替えられることとなった<ref>{{cite web
| date = 2007-12-12
| title =大阪府知事選:橋下弁護士出馬表明…出演場面カットへ
| url =*
| publisher = [[毎日新聞]]
| accessdate = 12月12日
| accessyear = 2007年
}}</ref>。-->
 
(引用) 大阪府議会 定例会本会議会議録 2010年2月26日 P.20 12 - 15行目}}
===子沢山===
高校時代から憧れていた女性(高校時代は、別の男子生徒と交際。高校卒業後に帰阪した橋下徹が、彼氏と別れた事を伝え聞いて、ドライブデートに誘う)と[[同棲]]を経て[[結婚]]した。3男4女の父親であり、子だくさんとしても有名。本人と夫人曰く「ライバルは[[笑点]]の[[山田隆夫]]と[[堀ちえみ]]」(子沢山で知られる山田隆夫は4人、堀ちえみは5人で、合わせて9人である)。
 
{{quotation|外国人地方参政権の参政権だけのところに焦点が当たっていますけれども、日本人とは何ぞやというところで本当は議論しなければいけないというふうに思っています。アメリカだとか、いろんな他国の制度と比較されますけれども、例えば在日韓国人の問題が僕は大阪で一番ポイントになってくると思うんですが、在日韓国人の二世、三世は、生地主義を、出生主義をとれば、これは日本人になってしまうわけなんですね。国民になってしまう。血統主義でいけば、在日韓国人は帰化しない限りは外国人ですけれども(後略)
[[2006年]][[6月]]、[[父の日]]にちなんで毎年日本で最も素敵なお父さんを選ぶ[[ベスト・ファーザー イエローリボン賞]]を受賞。この日の前日には、第六子(三女)が誕生したばかりであった。
<!--[[2006年]]、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]『[[スタ☆メン]]』の番組内で[[阿川佐和子]]に対し、[[ギャグ]]とはいえ「今からでも阿川さんを[[妊娠]]させることができますよ」と発言し、周囲を唖然とさせた。
 
(引用) 大阪府議会 定例会本会議会議録 2010年2月26日 P.20 6 - 9行目}}
2007年の夏に、第7子が生まれることが『そこまで言って委員会』(2007年3月23日収録・3月25日放送分)収録中に司会の[[やしきたかじん]]から暴露され、それを聞いていた[[勝谷誠彦]]は収録翌日の3月24日の関西ローカルの生番組『[[あさパラ!]]』でその事実を明かした。『行列の出来る法律相談所』ではゲストが驚いたと同時に島田紳助からは「[[ワンボックスカー]]に乗れない家族なんて考えられない」と言われた。なお、橋下は同番組で島田紳助から「子供を作る過程が好きじゃないの」、「妻が[[妊娠]]している状態じゃないとまともに歩けない」と番組内で散々ネタにされている<ref>島田紳助からは『行列の出来る法律相談所』で「インチキ弁護士」「脱税弁護士」「弁護よりもテレビ出演」「外では散々浮気をしている」と同等にネタでイジられる。過去のネタは以下の通り。
*「どうして君は友だちがいないのか」の橋下の本に「どうして君は子供は産まないのか」と題名をシールで書き換えて島田紳助が番組に持ち込んだ。
*「奥さんとの子作りは時間を問わず」
*「奥さんは子供を産まないと(妊娠の状態でないと)まともに歩けない」
*「自宅には子供が7人いるが、外には子供が何十人もいる。」
[[丸山和也]]からは「8人を目指せ」などと言われた。</ref>-->
 
=== 選択的夫婦別姓問題 ===
=== 2ちゃんねるの殺害予告犯を刑事告訴 ===
* 選択的[[夫婦別姓]]法案について、「自身の家庭が母親の再婚のため親子で名前が異なっているが、まったく問題なく家庭が円満であり、別姓が家庭を崩壊に導くようなことはない」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?A=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&L=1&DU=0&R=K_H21_02260002_TXT_L00000037_00000273 |title=大阪府議会2010年2月定例会本会議 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20180622111440/http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?A=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&L=1&DU=0&R=K_H21_02260002_TXT_L00000037_00000273 |archivedate=2018-06-22 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref><ref name="hp20171211">[2017年12月11日 古市憲寿氏が結婚観を開陳「家帰った時に誰かいるって気持ち悪くないですか?」]、HUFFPOST、2017年12月11日。</ref>。「認めない政治家は大馬鹿野郎。その筆頭は[[自由民主党 (日本)|自民党]]の一部と[[日本維新の会 (2016-)|日本維新の会]]。選択的[[夫婦別姓]]を否定している政党は消滅した方が良い。」「選択制であり、家族が壊れるという考えの人は同姓にすればよく、誰にも迷惑かけない。」とも述べている<ref name="hp20171211" />。また、現在の戸籍制度は廃止あるいは、完全個人戸籍とするべき、とし、[[マイナンバー]]制度などを用いれば、しっかりした制度を構築することが可能、としている。あるいはその次善策として、現戸籍制度を維持しつつ、夫婦別姓(氏)にしたときだけ個人単独戸籍とすることを認めても何の問題もない、としている。選択的夫婦別姓への反対派の「結婚している夫婦は個別に戸籍を持つことは許されない」という要求は意味不明であり、反対派が「結婚した夫婦・その家族は仲良く1つの戸籍に入るべき。戸籍に一緒に入ることで家族の一体性が確保できる」と主張するのであれば、外国人にも適用するよう主張するべきで、反対派は論理が破綻している、としている<ref>[https://president.jp/articles/-/24476 橋下徹 夫婦別姓の実現にはこれしかない]、President Online、2018年2月21日。</ref>。
2007年10月7日、[[電子掲示板]][[ウェブサイト|サイト]]『[[2ちゃんねる]]』に「橋下弁護士の一家惨殺してやる」というタイトルの殺害予告[[スレッドフロート型掲示板|スレッド]]が投稿された。これに対し、橋下は法律の専門家として一般市民の言論に対してはできる限りアクションは起こしたくなかったが、内容や自分の立場や家族のことを考え、所属法律事務所,マネジメント会社、警察との協議により[[告訴・告発|刑事告訴]]を行ったことを自身の[[ブログ]]で明らかにした<ref>[http://hashimotol.exblog.jp/6630090 2ちゃんねらーの方,大変残念ですが](橋下徹のLawyer’s EYE)</ref>。
* 現戸籍制度については、相続関係を証明するツールとしては最悪の非効率なツールであり、その上、本籍地や出生地の記載は被差別地域を確認すること以外に使い道がなく、そのような記載を排した個人の単独戸籍とすべき、としている<ref>[https://president.jp/articles/-/24425 日本の戸籍は差別助長のツールだ]、PRESIDENT、2018年2月28日。</ref>。
 
=== 歴史認識 ===
==時事問題についての見解・発言==
* [[歴史認識]]に関して「[[中華人民共和国|中国]]や[[大韓民国|韓国]]に謝り続けたからいいじゃないか、お金を払ったからいいじゃないかというのは違う」と述べ、[[第二次世界大戦]]の総括が必要との認識を示した<ref>{{Cite web|和書|url=http://mainichi.jp/select/news/20120928k0000m010086000c.html |title=「戦争の総括必要」中韓に配慮 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121031063135/http://mainichi.jp/select/news/20120928k0000m010086000c.html |archivedate=2012-10-31 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
====教育について====
* 2014年2月25日、[[慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話|河野談話]]を「歴史事実を語るのに、政治的妥協をやってしまった最悪のペーパー」と評した<ref>{{Cite tweet|number=437985135481221120|user=hashimoto_lo|title=午前1時19分投稿のツイート|access-date=2023-6-17|date=2014-2-25|author=橋下徹}}</ref>。
*教育問題に関しては、暴力的で現代では虐待や傷害罪になる程厳しい[[しつけ]]や[[体罰]]を肯定する発言が多く見られる。[[テレビ朝日]]の特番『発足!芸能人PTA』では、『いじめ行為に加担していた自分の子供を(体罰として)50分近くも投げ続けた』ことを告白し、「口で言って解らない年齢の子供には、痛み(体罰)をもって反省させることが重要」と主張。体罰に否定的な教育[[評論家]]の[[尾木直樹]]と論争になった(番組で同席していた[[梅沢富美男]]も「自分の子供を投げ続けて反省させるなんて、尋常の考えでは出来ない。理屈じゃねえんだよ。」と橋下の主張に賛同を示した。)。また、「[[たかじんのそこまで言って委員会]]」、「[[ムハハnoたかじん]]」で、[[戸塚ヨットスクール]]の[[戸塚宏]]と議論をしたことがある。
* 戦後70年にあたる2015年に公表された、「子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」とした[[安倍内閣総理大臣談話|安倍総理談話]]について、「戦争責任は国家の指導者と国民を分ける二分論で整理すべき」と述べ、「政治家は反省を前面に出し、まだ謝罪をし続けなければいけない。中国や韓国には謝罪の意はきちっと表明しなければいけない」との持論を示した<ref>{{Cite news ja |title=【戦後70年首相談話】橋下氏、「謝罪の宿命負わせない」に同意 「指導者と国民は別。政治家は謝罪し続けなければ」とも… |newspaper=産経新聞|date=2015-08-24 |url=https://www.sankei.com/article/20150824-DGX5HQI3X5PQPKJ5RJW4X5EMPM/|accessdate=2020-05-10}}</ref>。
*「日本は他国に比べると、学力テストの結果が低いと言われているが、社会に出ると何の役にも立たない学校の勉強(英・数・国・理・社)は重要なものではなく、学校で詰め込むべきではない。また、これらの勉強は大人になってからでも、本人のやる気次第で十分習得出来る。現在の学校の勉強とは、受験のための手段に過ぎない。真に必要なのは『人の上に立つ学問』ではなく『人の役に立つ学問』である。学校で最低限教えるべきなのは読み書き、そろばんと、目上の人間に対する礼儀だけでいい。子供に無駄な知識を強制的に詰め込み、それで優劣をつけるような教育をすると、人格が歪んでしまう。それよりも子供のうちは、太陽の下で思いっきり遊ばせて、ご飯をいっぱい食べさせて、ぐっすり眠る習慣をとらせるべきであり、机の上での勉強だけでなく、ボランティア等に積極的に参加させ、社会体験を身につけさせるべきである。」と、現在の日本の[[詰め込み教育]]を批判している。(「[[たかじんのそこまで言って委員会]]」での発言。)
*「いじめられっ子に対して、『いじめられている現状から逃げるな!』と言う人がいるが、つらい思いをして学校に通い、いじめに耐えられず自殺をするくらいなら、僕は、転校するなり退学するなりして逃げてもいいと思う。逃げることは恥ずかしいことではない。何も学校だけが人生の全てではない。学校以外にも道はあるはずだ。」(2008年3月放送・[[朝日放送]]特番「いのちと向きあう春」での発言)
==== 司法について ====
*元[[ライブドア]]社長の[[堀江貴文]]が[[有価証券報告書]]の虚偽記載で実刑判決を受けたことについて、堀江は社長を辞任しており再犯の可能性もないのに、罪を認めないと[[執行猶予]]がつかないというのは、[[政治資金収支報告書]]の虚偽記載など他の犯罪に対する刑とのバランスがおかしく、(堀江に厳しい)世論になびいてるとしか思えないとして「司法に失望した」と述べた<ref>テレビ朝日系『[[スーパーモーニング]]』2007年3月16日放送[http://www.j-cast.com/2007/03/16006237.html ネットでは「日興の方が悪質」 ホリエモン実刑に批判 2007年3月16日]([http://www.j-cast.com/ Jcastニュース])</ref>。
*[[日本弁護士連合会]]が憲法・法律・死刑執行に関し度々意見表明をする事について、自らも弁護士でありながら[[SAPIO]]2007年6月27日号で『悪徳弁護士を一掃できない! 自浄能力なき「弁護士会」は解散すべし』と題し「問題は、この弁護士会が政治的な意見表明を行っていることである。(中略)こういう組織は政治的な意見表明をしてはいけないという当たり前の事を、理解していない弁護士が多いのだ。」と批判。
*「[[附属池田小事件]]」発生時、「[[被告人]]を速やかに[[死刑]]にすべき」という寄稿を[[週刊誌]]で発表した。その後、死刑判決を望んでいた被告人から弁護人を通じ、早期の死刑実現に対する援助を依頼する手紙が届く。橋下は、被告人が[[遺族]]に謝罪するという条件付で了承する旨、返答した。しかし、被告人からの返事の手紙には、人生に対する恨みや苦悩は書かれていたが、遺族への謝罪や反省のコメントは書かれていなかった。2004年、橋下は「[[たかじんのそこまで言って委員会]]」において、この手紙の内容を公開・朗読した。また、被告人に対して同情的発言をしていた[[真宗大谷派]]の[[僧|僧侶]]について、「こんな手紙を送る奴を援護する京都のクソ坊主に腹立つ」と発言した。
==== 政治について ====
*「[[たかじんのそこまで言って委員会]]」で、「日本の一番情けないところは、単独で[[戦争]]が出来ないことだ。」と発言。[[徴兵制度]]の復活を主張している<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/3433495/ タレントの橋下弁護士、府知事立候補でどうなるのか・・・]([http://www.livedoor.com/ Livedoor])</ref>。
*「歴史的経緯のある特別な永住外国人について、当然これは[[参政権]]を与えるべき。」、「その他の永住者については時期早尚」としており、[[在日韓国・朝鮮人]]・台湾人の[[外国人参政権]]を容認していると見られる<ref>。[http://www.tv.janjan.jp/movie/shiminkisha/0801098649/s0801098649_a_02.php 「2008年1月8日 マニフェスト公開討論会」(当該発言は後半のファイルの53分頃) 大阪市[[中央区 (大阪市)|中央区]]の府立女性総合センター(ドーンセンター)]([http://www.tv.janjan.jp/ TV JAN]) </ref>
*「競争の土俵に上がれる者は、徹底的に競争させるべき。」との立場で、[[ニート]]にも厳しい立場。「[[たかじんのそこまで言って委員会]]」において、[[ニート]]対策については「[[拘留]]の上、[[労役]]を課す」と述べた。その理由として「[[予算#国における予算|国家予算]]から単純計算すると、日本に生きるだけで一人あたま47万円の金がかかる。 税金を払わない奴は生きる資格がない」ためであるとしている。
*橋下は上記のように[[改憲]]・[[右派]]という部類の弁護士であるが、地方での講演依頼の中には「[[日本国憲法第9条|憲法9条]]改正反対」や「[[反核運動|核廃絶]]」などについての依頼もあって(これは弁護士は[[人権]]擁護や[[護憲]]・平和維持に熱心であるはずという、社会の[[先入観]]に基づく)、「私は改憲派だし、核保有を肯定します。」と断りを入れると先方がビックリしていると、常々[[関西ローカル#関西ローカルのテレビ番組|関西ローカル番組]]内で語っている。そのためか、政治的な内容の講演はなるべく関西を中心に『そこまで言って委員会』の[[ネットワーク (放送)|ネット]]エリア内<ref>[[宮城県]]以外の[[東北地方]]、[[関東地方]]、[[静岡県]]、[[福井県]]、[[沖縄県]]以外の道府県</ref>に限られ、それ以外の地域では政治的な内容以外の講演<ref>7人の子持ちということから子育て関連についてが特に多い。中にはかつて番組で競演した[[丸山和也]]弁護士(現・参院議員)とコンビで出演し、講演会のはずがトークショーと化したり、ビンゴ大会の司会なんていう場合もあった。</ref>なら引き受けている。
 
====その他= 教育 ===
* 厳しい[[しつけ]]や[[体罰]]に肯定的である。ただし、体罰と称し大ケガを負わせるような行為には極めて批判的な発言をすることもあるが、テレビ出演の際、自身の子供への「体罰」に関して述べるなどその真意は違うとも取れる。
*事件報道においては[[被害者]]・[[被疑者]]の氏名を[[匿名]]にすべきと主張している。被害者については[[マスメディア]]による[[メディアスクラム]]によって精神的にさらにダメージを受けるためで、被疑者については[[推定無罪]]や[[冤罪]]の可能性もあるからとしている。ただ、被疑者については裁判になり判決確定以降なら[[実名報道]]もかまわないとしている。この2点において、逆に原則実名報道を主張する[[辛坊治郎]][[ 讀賣テレビ放送|読売テレビ]][[解説委員]](レギュラー出演している「[[たかじんのそこまで言って委員会]]」の副委員長)とは幾度となくかなり激しい論戦を繰り広げている。
* [[2008年]]9月、[[国土交通大臣]]に就任直後の[[中山成彬]](第5・6代の[[文部科学大臣]])が、「([[日本教職員組合|日教組]]が強いから)学力が低い。」「日教組は日本のガン」「解体しなければいけない」などの批判を行ったが<ref>{{Cite news ja |url=http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/182404/ |title=【主張】中山国交相辞任 信頼失う言動くり返すな |newspaper=産経新聞 |accessdate=2008-11-02 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20081102023606/http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/182404/ |archivedate=2008-11-02}}</ref>、これについて橋下は「本質を突いている」「事実である」とし、日教組批判を行っている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2008092900168 |title=「民主政権なら日本は大阪化」=中山前国交相 9月29日10時19分時事通信配信 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140204000749/http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2008092900168 |archivedate=2014-02-04 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
*関西系の[[情報番組]]で、[[飛鳥会事件]]が取り上げられた際、「私はこの飛鳥地区で育ち、ど真ん中で[[差別]]も[[利権]]の構造も見てきた。親の世代はまだまだ差別に苦しんでいた。」と体験談を語った。
* [[2019年]][[元日]]に放送された[[ABEMA|AbemaTV]]『[[NewsBAR橋下|NewsBAR]]』では、[[元素記号]]や[[三角関数]]について「どこで使うの?使ったためしがない。勉強のできる人たちは"そういうのも教養だ"というが、今は[[インターネット]]で色々なことは調べられる」と日常生活に不要な学業は別離するべきとの指摘をしている。
*[[2007年]][[4月12日]]の[[朝日放送]]の情報番組『[[ムーブ!]]』で、[[尼崎小学生女児暴行事件]]について「女の子が服を脱がされたのか、自分から脱いだのかによって話が変わってくる」と述べた。被害女児の母が、[[加害者]]に[[引越し]]を求め、それが出来ない場合は女児側が引越す、その際の費用は出して欲しいと言ったことについて、「引越し費用の請求をするのは、明らかに行き過ぎた行為。」と批判をした。
* 1クラス35人の子どもが同じレベルではないので一律平等に一斉授業をする形態を「伸びる子どもを伸ばせない教育」と批判。年間で同一のカリキュラム・同一のスケジュールで動いていく「履修主義」から個人の理解力、個人の能力に合わせた個別のプログラムで授業をする「習得主義」に転換することを提言した<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏 「子供たちが同じレベルなわけない」“一律平等”の日本の教育に提言「個別プログラムで授業を」 |newspaper=スポーツニッポン |date=2021-12-27 |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/12/27/kiji/20211227s00041000367000c.html |access-date=2023-6-16}}</ref>。
*テレビで「船場吉兆のパート従業員が嘘を言っているかも知れない」という旨の発言をし、もしも従業員の言ってることが正しいのならばなぜ訴えないのか?という疑問も呈した。
*[[構造計算書偽造問題|耐震偽装問題]]に関し、[[マンション]]住人に[[自己破産]]を勧める発言をしたことで批判を受けた。その後、[[関西テレビ放送|関西テレビ]]制作の[[ワイドショー|ワイドショー番組]]である『[[ベリーベリーサタデー!]]』内において、「(自身の提案は)自己破産によって住人の負担を無くし、特例として再度[[融資|ローン]]を組ませるという案があってのものである。」と弁明した。
*「[[赤ちゃんポスト]]」について、「性的な乱れを助長するから」という理由で反対意見を述べた[[大谷昭宏]]に対し、「子供の命が最優先」として賛成を表明した([[2007年]][[2月23日]]放送の「[[スーパーモーニング]]」にて)。
*[[2004年]][[プロ野球再編問題 (2004年)|球界再編問題]]における[[日本プロ野球選手会|選手会]]の[[プロ野球ストライキ|ストライキ]]について、「[[野球選手]]がストライキをすると単なる労働者に成り下がってしまう。球団から一々指揮命令を受けないためにも労働者になるべきではない。個人の事業主として集団で契約更改を拒否すればいいだけである」と発言した。
*これまで[[ボクシング]]選手の[[亀田興毅]]を応援して来ており、亀田一家は親離れ、子離れできていないとした[[作家]]の[[吉永みち子]]に対し、「二十歳そこそこで、あれだけの会見ができる。立派に自立した人間でしょう」と反論した<ref>[[テレビ朝日]]系『[[スーパーモーニング]]』 2007年10月29日放送</ref>。また、亀田興毅の[[ファン・ランダエタ]]との対戦について「プロボクシングはショー」「(亀田の)ダウンはパフォーマンス」と発言<ref>[[テレビ朝日]]系『スーパーモーニング』 2006年8月4日放送</ref>。
 
=== TPP ===
==問題視された言動==
* TPP([[環太平洋パートナーシップ協定]])について、「基本的に賛成。世界情勢をみれば、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]と韓国がやっていて、日本だけが世界とのつながり遮断するわけにはいかないと思う」としている<ref>{{Cite news ja | title=【実録ダブル選】(19日)平松市長「地下鉄延伸に前向き」| newspaper=産経新聞| date=2011-10-20| url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111020/waf11102013080008-n1.htm| accessdate=2011-11-27| archiveurl=https://web.archive.org/web/20111021184655/http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111020/waf11102013080008-n1.htm| archivedate=2011年10月21日| publication-date=}}</ref>。またTPP反対派の論客である[[中野剛志]]について「なぜ僕がTPPにこだわるか、[[デフレーション|デフレ]]下でも競争にこだわるか、中野氏にぶつけてみたい。価値観、哲学が180度異なるであろう<ref>{{Cite tweet|number=171093141452111872|user=hashimoto_lo|title=午後1時45分投稿のツイート|access-date=2023-6-17|author=橋下徹|date=2012-2-19}}</ref>。」と述べている。
「[[たかじんのそこまで言って委員会]]」などで、日本の[[核兵器]]保有を肯定する発言を度々行っていた。その後、[[2007年]]12月12日の大阪府知事選出馬時の記者会見では、現実に日本が[[核武装論|核武装]]することはありえないと主張を翻している。同年12月25日には「バラエティー番組での発言で世間ウケしないといけなかった」と弁明した
*但し、国益に反する“TPPには反対”は、当然という意志を下記の様に表明した。
<ref name = dalysportsonline20061225>[http://www.daily.co.jp/gossip/2007/12/27/0000783406.shtml 橋下氏推薦NO!核武装論で支持者反発](Daly Sports Online 2006年12月25日閲覧)</ref>。米海軍艦艇への給油活動を行う[[テロ対策特別措置法]]にも肯定的である。
 
{{quotation|国益に反する場合はTPP参加反対。これはTPPについて後退でも何でもなく当然の確認。TPP交渉参加国も、国益に反してまでTPP参加を認める国などない<ref>{{Cite tweet|number=274420291055271937|user=hashimoto_lo|title=午後4時51分投稿のツイート|access-date=2023-6-17|date=2012-11-30|author=橋下徹}}</ref>。}}
[[2002年]]5月、[[東京放送|TBS]]系列の[[情報番組]]『[[サンデージャポン]]』で『[[能]]や[[狂言]]が好きな人は変質者』と述べ、関連する団体や人物から批判を受けた<ref name =sportnippon20031013>『[[スポーツニッポン]]』 [[2003年]]10月13日付</ref><ref name =janjan20071214>[http://www.news.janjan.jp/government/0712/0712147217/1.php 大阪府知事選候補予定者、橋下徹氏の足元揺らす「ODA発言」]([http://www.janjan.jp/ JanJan] 2007年12月14日)</ref>。
 
=== 国防 ===
『サンデージャポン』で日本人団体による[[中華人民共和国|中国]] [[広東省]][[珠海市]]での集団[[買春]]問題に関して、「日本人による買春は中国への[[政府開発援助|ODA]]みたいなもの」と発言し批判を受けた。『行列のできる法律相談所』で共演している[[北村晴男]]弁護士はこの発言を聞いた時、「こいつ、頭がおかしいのかと思った」という。翌週の生放送で発言の全面撤回と謝罪を行ったビデオを放送する予定だったが、橋下は突然マイクの前に立ち、涙を浮かべながら「(問題発言は2回目だったため)さらにこれ以上スタッフに迷惑をかけたくないから、番組から去らさせていただきます」と宣言し、スタジオを出て行ってしまうというスタッフも想定外の行動に出た。番組スタッフは『降板をこちらから強いたことはない』と困惑していたとされる<ref name =sportnippon20031013/><ref name =janjan20071214/>。その後、2006年中期から時々ゲスト出演しており、その時には[[司会]]の[[太田光]]が名付けた[[八代英輝]]とのコンビ名、「青空有罪・無罪」の有罪という扱いで出演する(無罪は八代)。先に『たかじんのそこまで言って委員会』で全く同様の発言をしたがこの時は問題に問われなかった。
* 政界進出前にはテレビで「[[日本の核武装論|核武装]]すべき」と発言。これについては、2007年12月12日の大阪府知事選出馬時の[[記者会見]]において、「現実に日本が核武装することはありえない」と述べ、同年12月25日には「バラエティー番組での発言で世間ウケしないといけなかった」と弁明した<ref name="dalysportsonline20061225">{{Cite news ja |title=橋下氏推薦NO!核武装論で支持者反発 |url=http://www.daily.co.jp/gossip/2007/12/27/0000783406.shtml |date=2007-12-27 |newspaper=デイリースポーツ online |publisher=デイリースポーツ |accessdate=2013-05-17 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080325134354/http://www.daily.co.jp/gossip/2007/12/27/0000783406.shtml |archivedate=2008年3月25日 |publication-date= }}</ref>。
 
==== 竹島問題 ====
橋下の「2500万円の税金申告漏れ」をスクープした[[産経新聞]]に対して、自身のブログで、「情報の受け手のことを考えて、情報を発信しやがれ、この[[オナニー]]新聞が!」と罵倒した<ref name =bunsyun20060615/>。
2012年9月、[[竹島問題]]をめぐって[[大韓民国|韓国]]が警備隊を常駐させているという積み重ねられた事実がある以上共同管理を目指すべきであるという主張をし<ref>{{Cite web|和書|url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120923/waf12092320390020-n1.htm |title=「竹島は日韓共同管理を」 橋下氏、政府の立場と異なる見解 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160305001522/http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120923/waf12092320390020-n1.htm |archivedate=2016-03-05 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>、賛否両論となった。これについては「領有権放棄ではない。(漁業海域などの)利用について共同でルールを定めるということだ」「『固有の領土』主張の放棄、後退ではない」といった事も述べている<ref>「波紋広がる橋下氏「竹島共同管理」発言 国会議員団との“内ゲバ”も」産経新聞 10月6日(土)19時4分配信</ref>。
 
==== 北朝鮮 ====
2006年3月12日放送の[[フジテレビジョン|フジテレビ]]の情報番組『[[スタ☆メン]]』において[[北斗の拳]]の話題の中で、足をひきずる人について『[[放送禁止用語#放送禁止用語として主に扱われる言葉|びっこ]]引いてる』という[[放送禁止用語]]を連発した。司会者に指摘されすぐさま謝罪したが、番組のエンディングで再度司会者がお詫びを行う事態となった。しかし、びっこ引いているという言葉自体は地域によっては「足を引きずる」という意味で使用されている。
橋下は[[ソウル特別市|ソウル]]滞在中の2017年4月28日、「ソウルでは普通の暮らしが営まれている。この普通の市民の人生を[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]のミサイルで犠牲にするくらいなら、北朝鮮に核保有をいったん認めてやってもいいじゃないか」とツイッターに投稿。これに対しネット上では一部の支持を除き、反対意見や疑問視する書き込みが多数を占めた。これに対し橋下は5月2日付のブログで「仮に北朝鮮が[[核兵器]]を保有した場合でも[[東アジア]]の勢力均衡が保たれればいい」「北朝鮮が核兵器を保有したことだけで、日本や韓国の市民生活が直ちに崩壊するわけではない」などとする持論を示した<ref>{{Cite news ja |title=「臆病者の日本が核兵器保有を…」橋下徹氏、北朝鮮核・ミサイル問題の超剛速球論理|newspaper=産経新聞|date=2017-06-10|url=https://www.sankei.com/article/20170610-6PSGYB4ZIBLAZA2ZT3WJIVY7KE/|accessdate=2022-03-05}}</ref>。
 
==== ロシアのウクライナ侵攻 ====
1991年4〜11月、1992年2~3月、1993年4月~1995年3月と弁護士登録した1997年4月以降の数カ月など、合計34か月間以上に渡って[[国民年金]]の保険料が未納であったことが発覚している<ref>『[[読売新聞]]』 2008年1月19日 </ref>。
2022年3月3日、橋下は[[めざまし8]]に出演した際、[[2022年ロシアのウクライナ侵攻|ロシアのウクライナ侵攻]]について、「[[ウラジーミル・プーチン|プーチン]][[ロシア連邦大統領|大統領]]は今70歳ですよ。あと30年も生きられませんよ」「[[ロシア]]が瓦解するまで、([[ウクライナ人]]は)ちょっと国外へ退避してもいいじゃないですか」などとする持論を語った。これに対し番組に出演していたウクライナ出身の[[アンドリー・グレンコ]]は「もしここでロシアに全土を占領されたら結局、犠牲者が増えるだけなんです」「20年後、ウクライナ人、残りますかっていう話です、ロシアの支配を受けて」と反論。これに橋下が「だからどんどん国外退避させたらいいんですよ。だって[[西側諸国]]は武器しか供与しないんですから」と発言し、アンドリーはこれに対し「仮に100万人が逃げたら4000万人が逃げられません」「330年間ずっとロシアの支配が続いたので、また同じことになるとそれこそ民族にとって悲惨なことになる。最大限の制裁、エネルギー制裁を含めて最大限の制裁を科してウクライナに対して最大限に武器を提供したら、かなり食い止められると私は思います」と訴える激論となった<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏 ウクライナ出身の政治学者と大激論「どんどん国外退避したらいい」に「1度支配されたら」|newspaper=スポニチ|date=2022-03-03|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/03/03/kiji/20220303s00041000281000c.html|accessdate=2022-03-05}}</ref><ref>{{Cite news ja |title=橋下徹さんがウクライナ出身学者と生放送で口論…”国外退去”発言が物議「じゃあ一体誰が国を護る」「よくこんな的外れなこと言えるな」|newspaper=東京中日スポーツ|date=2022-03-03|url=https://www.chunichi.co.jp/article/428056|accessdate=2022-03-05}}</ref>。
 
==== 米軍基地 ====
2007年に逮捕者を出している[[パチンコ]]関連企業[[梁山泊 (パチンコ)|梁山泊]]の関係者と交友があると報じられたが、橋下も報道陣の取材に対しこの事実を認めている。2007年3月に逮捕された梁山泊関係に連れられて「[[許永中]]の[[愛人]]である女性がママをしている」とされる[[大阪]]・[[北新地]]の高級[[クラブ]]を訪れたという<ref>橋下徹候補「年金未納と怪人脈」-大阪府知事選のウラ(『[[フライデー]]』2008年2月1日号)</ref>。
{{See also|普天間基地移設問題#関西国際空港移転案}}
 
===== 概略(1) =====
: [[国会 (日本)|国会]]で、[[2009年]][[11月2日]]、[[沖縄県]]選出の[[国民新党]]・[[下地幹郎]][[政策部会|政調会長]]は、[[普天間基地移設問題|普天間飛行場移設問題]]について、「普天間を[[嘉手納飛行場|嘉手納基地]]に統合した上で、嘉手納の一部訓練を本土の[[空港]]に移設すべき」との考えを示した。[[下地幹郎]]は「[[関西国際空港|関西空港]]の[[関西国際空港#B滑走路供用開始後|B滑走路]]が全く稼働率ゼロだから」「あそこを活用して外来機の訓練をやると嘉手納の[[騒音]]は半分になる」と提起した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001817320091102002.htm |title=第173回国会衆議院予算委員会会議録 2009年11月2日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130128194854/http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001817320091102002.htm |archivedate=2013-01-28 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref><ref>[https://www.j-cast.com/2009/11/20054479.html 普天間基地移設に「関空」活用?仰天プランが急浮上 『J-CASTニュース』 2009年11月20日。]</ref>。
:下地は「普天間基地の移設や本土で受け入れ可能な候補地については常に考えており、関空はいつも選択肢だった」と話し、関空移設案は数年来の腹案であったと明かした。その上で、「(関空は)地理的にも日本の中心にあるうえ、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]にも近い。米側にとって悪くない立地だ」との見解を語った<ref>[https://web.archive.org/web/20121012092008/http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12876420091210?sp=true 動き出すか普天間移設の関空利用、国民新政調会長が根回し 『ロイター通信』 2009年12月10日。]</ref>。
: 11月13日、橋下は、[[記者]]からコメントを求められた<ref name="kaiken20091202">[http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20091202.html 大阪府 知事記者会見内容 2009年12月2日 。]</ref>。
: 11月17日、下地は、「(橋下の)コメントを私は非常に重く受けとめている」と述べた。これに対して[[北澤俊美]][[防衛大臣]]は、「橋下知事の申されることは極めて勇気のあることで、国民のみんなが一度考え直さなきゃいかぬことだ」とした上で、関空移設案について「せっかくの御提言でありますので、私もしっかり胸に秘めて、今後の対応に参考にさせていただきたい」と答弁した<ref name="kokkai20091117" />。
: 11月30日、橋下は関西移設案について「あくまで個人的な見解」と断った上で、「国から正式な話があれば(議論を)受け入れる方向で考えたい」と発言<ref>{{Cite news ja |url=http://sankei.jp.msn.com/life/trend/091130/trd0911301352011-n1.htm |accessdate=2009-12-03 |title=橋下知事、関空を軍民共用化?「普天間の受け入れも検討…」 |newspaper=産経新聞 |date=2009-11-30 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20091203124607/http://sankei.jp.msn.com/life/trend/091130/trd0911301352011-n1.htm |archivedate=2009-12-03}}</ref>。
:12月2日、橋下は、下地と[[社会民主党 (日本 1996-)|社民党]]の[[阿部知子]][[政策部会|政審会長]]、[[沖縄県議会]]議員4名らと意見交換を行なった<ref name="kaiken20091202" />。
: [[2009年]][[12月1日]]、[[岡田克也]][[外務大臣 (日本)|外務大臣]]は関西移設議論について、「(橋下の)そういった気持ちは非常に歓迎すべきこと」と表明<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_0912.html#1-B 外務省 外務大臣会見記録(要旨) 2009年12月1日。]</ref>。3日には[[武正公一]][[外務副大臣]]が、「(関西移設の)一例を挙げると訓練移転」とした上で、「沖縄県外で色々な可能性を探ることは否定しない」と述べ、検討対象になりうると示唆した<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/fuku/f_0912.html#1-B 外務省 外務副大臣会見記録(要旨) 2009年12月3日。]</ref>。
:[[国土交通省]]成長戦略会議の[[中条潮]]委員([[慶應義塾大学]][[教授]])が、6日に「[[防衛省]]が関空を借りて米軍基地として使うことは、関西空港会社の負債軽減と空港維持の為の選択肢の一つ。検討課題にすべき」と発言<ref>[https://www.mlit.go.jp/common/000058118.pdf 国土交通省 第4回成長戦略会議 2009年12月7日]</ref>。また、[[アメリカ空軍|米空軍]]嘉手納基地の{{仮リンク|ケネス・ウィルズバック|en|Kenneth_S._Wilsbach}}[[司令官]]は9日、関西移設について「提案があれば、我々も実現に向けた計画立案を開始するかもしれない」と言及<ref>[http://www.usfl.com/Daily/News/09/12/1209_028.asp 関空移転を検討も ウィルズバック嘉手納基地司令官 『U.S.FrontLine』 2009年12月09日。]{{リンク切れ|date=October 2012}}{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
:[[日本共産党|共産党]]の府議は、「普天間基地は、県内・国内のたらい回しではなく、即時撤去が(沖縄)県民大多数の声」と問題視した<ref>[http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWdispNitteiunit.exe?A=dispNitteiunit&RA=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&XM=000000000000000&L=1&S=15&Y=%95%BD%90%AC21%94%4e&B=-1&T=-1&T0=-1&O=-1&P1=&P2=&P3=&P=1&K=1513&N=20296&H=4917647&W1=&W2=&W3=&W4=#L00000182_00000631 大阪府議会 定例会本会議会議録 2009年12月10日。]{{リンク切れ|date=2020年2月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>「普天間にいる[[海兵隊遠征隊|海兵遠征隊]]は、[[抑止力]]ではなく侵略力」<ref>[http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWdispNitteiunit.exe?A=dispNitteiunit&RA=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&XM=000000000000000&L=1&S=15&Y=%95%BD%90%AC22%94%4e&B=-1&T=-1&T0=-1&O=-1&P1=&P2=&P3=&P=1&K=1548&N=21383&H=5106431&W1=&W2=&W3=&W4=#L00000150_00000666 大阪府議会 定例会本会議会議録 2010年3月4日。]{{リンク切れ|date=2020年2月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。
:[[沖縄県議会]]において、[[仲井眞弘多]][[都道府県知事|沖縄県知事]]は「[[防衛]]・[[外交]]は国の仕事で全国知事会は余り近寄らない雰囲気があったが、橋下発言は全国の知事が防衛・外交についても関心を持っていく糸口になる」との見解を示した<ref>[http://www2.pref.okinawa.jp/oki/Gikairep1.nsf/f2d4b51dfefc430f492567220015ee7a/6f9cdabf00fc3c57492576c40020c8e2?OpenDocument 沖縄県議会 定例会本会議議事録 2009年12月3日。]</ref>。
 
===== TVで懲戒請求呼びかけ概略(2) =====
: [[ジョン・ルース]][[駐日アメリカ合衆国大使]]は12月2日、「[[在日米軍再編|ロードマップ]]が唯一実現可能な選択だ」と述べ、現行案以外の可能性を否定<ref>{{Cite web|和書|url=http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-153676-storytopic-3.html |title=普天間移設 駐日米大使「大統領は現行案最善」 早期決着へ楽観視 『琉球新報』 2009年12月3日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140411192423/http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-153676-storytopic-3.html |archivedate=2014-04-11 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
2007年5月27日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』において、「あの弁護団に対してもし許せないと思うんだったら、一斉に[[弁護士会]]に対して[[懲戒請求]]をかけてもらいたいんですよ」、「何万何十万という形で、あの21人の弁護士の懲戒請求をたててもらいたいんですよ」と[[山口県]]の[[光市母子殺害事件]]の弁護団に懲戒請求を行うよう[[視聴者]]に呼びかけた<ref>この番組は収録なので、橋下自身は「もしカットされたらもうしょうがないんですけど」と放送されない可能性もあることをわかった上で発言している。共演していた[[勝谷誠彦]]も橋下に同調し、「(懲戒請求を)出したったらええねん」と述べたが、[[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]はそれらをカットせずに放送した。</ref>。これにより[[テレビ]]を始め、2ちゃんねる等の掲示板のスレッドや一般のブログ記事・まとめサイト(atwiki)などで、「懲戒請求書の記載の仕方」を見た人達(約7558通)の懲戒請求書(2006年度における全弁護士会に来た懲戒請求総数の6倍以上)<ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/071127/trl0711271233005-n1.htm 東京弁護士会、光母子殺害の弁護士は懲戒せず]([http://sankei.jp.msn.com/top.htm 産経ニュース] 2007年11月27日 12*33)</ref>が弁護士会に殺到することになった。
:[[前原誠司]][[内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)|沖縄北方担当大臣]]は11日、関西移設案について「[[総理大臣官邸|首相官邸]]や[[国務大臣|閣僚]]から指示があれば検討するが、話は一切ない」として、検討の考えがないことを示唆<ref>[http://www.okinawatimes.co.jp/article/2009-12-11_580/ 関空検討指示「一切ない」 沖縄相 『沖縄タイムス』 2009年12月11日。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
 
: [[2010年]]5月27日、全国知事会において、[[鳩山由紀夫]][[内閣総理大臣]]は、沖縄米軍基地分散先への「立候補」を求めたが、各知事からは否定的な意見が相次いだ。唯一鳩山に理解を示した橋下は、「沖縄県などの犠牲の上に、大阪府民は安全をタダ乗りしている」とした上で、「ただ、自治体が動いても、米国からダメだと言われると動けない。2006年の米軍再編ロードマップを履行し、政府が第2段階の基地負担軽減という時に話を振ってもらえれば、できる限りのことはする」と述べた<ref>普天間移設:首相に知事冷ややか 負担分散理解は大阪のみ 『毎日新聞』 2010年5月27日。</ref><ref>[http://www.asahi.com/special/futenma/TKY201005270480.html 普天間問題全国知事会 首相と出席知事の主なやりとり 『朝日新聞』 2010年5月27日。]</ref>。
これに反発した[[光市母子殺害事件]]弁護団のうち4人が業務を妨害されたとして、2007年9月に橋下に損害賠償を求めて[[広島地方裁判所|広島地裁]]に提訴した。橋下は記者会見や裁判所への答弁書で 「発言に違法性はない」、「懲戒請求は市民の自発的意思」、「自身のテレビでの発言と一般市民の懲戒請求の間には因果関係はない」などと反論した。
 
: 7月14日、橋下は、沖縄米軍基地負担問題について「(5月の全国知事会議以降に)何か進展があるかといったらない、国からも何か方針が出たわけではない」と述べた上で、「むしろ国の方針、意気込みが後退したようにも感じる」との認識を示した<ref>[http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20100714.html 大阪府 知事記者会見内容 2010年7月14日。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
後に橋下自身は懲戒請求していなかったことが明らかになり、そのことを批判されたが、橋下はその理由について「時間と労力を費やすのを避けた」<ref>[http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/82735/ 母子殺害めぐる懲戒請求発言 橋下弁護士「違法性ないと確信」争う]2007年9月6日 11:49([http://www.iza.ne.jp/ イザ!])</ref>。「自分がべったり張り付いて懲戒請求はできなくはないが、私も家族がいるし、食わしていかねばならないので…」などと釈明した<ref>[http://www.j-cast.com/tv/2007/09/10011120.html 橋下弁護士と週刊朝日編集長が「懲戒請求」で激論] 2007年9月10日([http://www.j-cast.com/tv/ Jcastテレビウォッチ])</ref>
 
===== 概略(3) =====
この懲戒請求呼びかけについて、[[ジャーナリスト]]の[[江川紹子]]からは「請求の内容によっては、懲戒請求をされた弁護士の側から訴えられる可能性もあるという負担やリスクを説明せず、ただ”誰でも簡単に”できると、気楽なノリでしゃべっている。」、「自分自身が懲戒請求をしてないのは無責任である。」、「本来は世間に対して刑事弁護人の役割を説明し、冷静な対応を求めるべき立場なのに、既にヒートアップしている「世間」を煽っている感じさえする」などと批判されている<ref>[http://www.egawashoko.com/c006/000235.html 刑事弁護を考える~光市母子殺害事件をめぐって] 2007年9月9日([http://www.egawashoko.com/ 江川紹子ジャーナル])</ref>。
: [[2010年]][[4月25日]]、前原誠司[[国土交通大臣]]は、「神戸は切り離し、関空と大阪(国際空港)の一体運用を考えている」と明言<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/3kukou/0002917324.shtml |title=「3空港一元管理せず」国交相、大阪廃港に言及 『神戸新聞』 2010年4月25日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121001222510/http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/3kukou/0002917324.shtml |archivedate=2012-10-01 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
:11月22日、国交省は関空と大阪空港の統合・民間売却案を提示<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/3kukou/0003628733.shtml |title=関西空港救済、大阪と運営統合提案 国交省が意見交換 『神戸新聞』 2010年11月22日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121001222850/http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/3kukou/0003628733.shtml |archivedate=2012-10-01 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。橋下は24日、「今までのやり方でやって立ち行かないなら、新しい方法で踏み出すほかない」として、統合・民間売却案に支持を表明した<ref>[http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20101124.html 大阪府 知事記者会見内容 2010年11月24日 。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
:11月29日、[[2010年沖縄県知事選挙|沖縄県知事選]]で再選を果たした仲井眞は、「県外移設」を選挙[[マニフェスト|公約]]としていた普天間飛行場の移設先について、「本土の方が(沖縄より)空間が広いのでむしろ可能性がある。橋下知事が『関空はどうか』と言っているので一度見てきたい」と述べ、関空視察の意向を表明<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.yomiuri.co.jp/feature/20091215-481540/news/20101130-OYT1T00033.htm |title=沖縄知事「辺野古移設は無理」関空視察に意欲 『読売新聞』 2010年11月30日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121205125800/http://www.yomiuri.co.jp/feature/20091215-481540/news/20101130-OYT1T00033.htm |archivedate=2012-12-05 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
:11月30日、橋下は「政治状況は日々刻々と変わっている。残念ながら、関空は大阪空港との統合で、運営権を民間に売却する話がスタートしている。関空が基地負担軽減の受け皿になることは今の方向ではない」と発言。「経営統合が決まる前に政府から軍用の話を持ちかけられていれば検討もありえたが、今はありえない」とした上で、「(仲井眞には)できたら神戸空港を見ていただきたい。将来性が見えない海上空港は神戸だ。(視察する場合)僕もついていく」と述べた<ref>橋下知事 普天間受け入れ撤回 「関空から神戸視察を」 『産経新聞』 2010年11月30日。</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101130-OYT1T00512.htm |title=橋下知事「神戸空港を見て」…普天間問題 『読売新聞』 2010年11月30日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130615085414/http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101130-OYT1T00512.htm |archivedate=2013-06-15 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。橋下は翌日、前日の発言が「受け入れ撤回」と報じられたことについて、「撤回したつもりはない、関西で受け入れを考えなくてはいけないことは一貫して言っている」とした上で、「候補地は国が決めて、決められた場所について住民を説得するのが知事の仕事」「国が決めたことなら協議の場は拒否しない。それはずっと一貫している」と説明。さらに、「今は国の方針で伊丹と関空の経営統合」が進んでいるとして、「関空に軍用機を飛ばすというだけでは大阪府(民)に説得のしようがない。そうするのだったらこうするという全体のプランを(国が)出してくれたら、そこから話をする」と語った<ref>[http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20101201.html 大阪府 知事記者会見内容 2010年12月1日 。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
 
===== 概略(4) =====
同年8月6日、橋下は弁護団が開いた緊急報告集会に出席していたが、その場では「安田弁護士が最高裁の弁論を欠席したこと、これは究極の弁護方針として、弁護戦術として、これはもうもっともだと思う」などと発言していたが、翌8月7日の自身のブログにおいては、自分たちだけが正義の実現者だと思い上っているとして、「この集会は[[カルト]]集団の[[自慰]](オナニー)集会だね。」と酷評した。また、「[[チンカス]]弁護士」、「[[おたく|オタク]]法律家」、「法律オタクのお坊ちゃん弁護士」<ref name =lawyerseye20070807 >[http://hashimotol.exblog.jp/6239898/ 光市母子殺害事件弁護団緊急報告集会出席報告(1)](橋下徹のLawyer’s EYE))</ref>などと口を極めて非難した。
: [[2012年]][[2月23日]]、橋下は自らが代表を務める[[大阪維新の会]]の公約にあたる「[[日本維新の会 (2012-2014)#「維新八策」|維新八策]]」に、普天間飛行場の県外移設を含む方針を固め、「普天間基地問題で維新が何らかの見解を出すのであれば、(沖縄に)ご挨拶には伺う。沖縄県の担当者に会ってもらえればありがたい」と話した。また、仲井眞との面会については「会っていただければありがたいが、いちローカル政治集団が伺うのは失礼ではないか」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120223/stt12022314150003-n1.htm |title=橋下氏、沖縄訪問を示唆 維新八策で「普天間問題」明記なら 『産経新聞』 2012年2月23日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130515043505/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120223/stt12022314150003-n1.htm |archivedate=2013-05-15 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20120223-OYT1T00672.htm |title=橋下市長「沖縄へあいさつに…」県外移設公約に 『読売新聞』 2012年2月23日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121205062038/http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20120223-OYT1T00672.htm |archivedate=2012-12-05 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。これに対して28日、仲井眞知事は県議会において、「(橋下が)沖縄にお見えになるか、ないしはどこかでお目にかかれれば(話を)伺ってみたい」と答弁した<ref>[http://www2.pref.okinawa.jp/oki/Gikairep1.nsf/f2d4b51dfefc430f492567220015ee7a/656fd70d9b8d36f449257a1b0008d26b?OpenDocument 沖縄県議会 定例会本会議議事録 2012年2月28日。]</ref>。3月10日、大阪維新の会は[[維新政治塾]]のレジュメの中で、外交・防衛政策の課題として「日本全体で沖縄負担の軽減を図る更なるロードマップの作成に着手」することを明記。「2006年(米軍再編)ロードマップ・普天間問題」を議論の課題に挙げた<ref>[http://oneosaka.jp/news/120309%E7%B6%AD%E6%96%B0%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%A1%BE%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A1VER%EF%BC%92.pdf 大阪維新の会 維新政治塾・レジュメ VER1.01 2012年3月10日。]</ref>。
 
===== 米軍基地の関西国際空港受け入れ論について =====
また、[[横浜弁護士会]]が懲戒請求者に対して[[住民票]]の提出を要求したことに対して、自身のブログで、「横浜弁護士会のインチキ野郎」「偽善に満ちた行為」 <ref name =lawyerseye20071104>[http://hashimotol.exblog.jp/6704313/ 馬鹿な横浜弁護士会に代わってお詫びします] (橋下徹のLawyer’s EYE))</ref>と罵倒する書き込みを行っている。
* 「関空という案を本気で国が論じられるのであれば、地元[[都道府県知事|知事]]としてその論議の中にしっかりと入っていきたい」「沖縄県以外の[[日本国籍|日本国民]]はちょっと無責任であり、沖縄にすべてを負担させ過ぎという気はある」と述べた<ref name="kokkai20091117">{{Cite web|和書|url=http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001517320091117002.htm |title=第173回国会衆議院安全保障委員会会議録 2009年11月17日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130128184224/http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001517320091117002.htm |archivedate=2013-01-28 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref><ref name="jcast20091207">[https://www.j-cast.com/2009/12/07055624.html 大手マスコミ黙殺した橋下発言「普天間関西へ」浮上の舞台裏 『J-CASTニュース』 2009年12月7日。]</ref>。
*12月2日、「[[安全保障|安保]]政策に関して(府知事が)積極的に発言するのは行き過ぎ」と前置きした上で、関西移設案について「今の時点で受け入れますとか言えない立場。[[日本の地方議会|議会]]と議論もしていない」と述べた。一方で、議論の前提として「関西に国際[[ハブ空港]]機能も持たせてもらう政府の案」を挙げ、「きれいごとだけでは済まない。大阪の都市機能を上げていくのが僕の責務」とも語り、「関空・[[神戸空港]](への訓練移設)に限らず、沖縄の負担軽減案として、大阪が何か負担しなきゃいけないのであれば、その案を持って府民・議会を説得したい」との考えを示した。また、沖縄の負担軽減の考えを持ったきっかけとして、「知事になる5年前くらいに講演会で沖縄に行った際、(戦史)資料館や普天間・嘉手納などを見て回り思いを強くした」と説明した<ref name="kaiken20091202" />{{リンク切れ|date=2016年3月}}。
*[[2009年]][[12月17日]]、[[全国知事会]]戦略会議において、橋下は、「政府から要請があれば知事会が基地問題のテーブルに着くべき」と提起。「地方はこれまで国に金くれ、権限寄こせばかり言ってきた。国と地方の対等を言うならば、国が困っていることも受け止める場を作る必要がある」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091217-OYT1T01256.htm |title=橋下知事「沖縄軽減策、知事会でも議論を」 『読売新聞』 2009年12月17日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20091219164705/http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091217-OYT1T01256.htm |archivedate=2009-12-19 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref><ref>[http://www.okinawatimes.co.jp/article/2009-12-18_420/ 橋下氏、基地協議を提起 全国知事会 沖縄の負担減 継続審議に 『沖縄タイムス』 2009年12月17日。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
 
===== 関西国際空港以外の米軍受け入れ論 =====
懲戒請求自体は弁護団を懲戒するだけの事由及び信憑性が無かったとして各弁護士会で次々と却下されており、懲戒処分された弁護士は1人もいなかった。これに対し2007年12月9日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』において、「7000通も(懲戒)請求が出てるのに何にも意味が無いんだ」と懲戒請求制度及び弁護士会の態度に不満を洩らしている。
: [[2009年]][[12月1日]]、橋下は、「関空に限らず、沖縄の基地負担軽減に資する空港は神戸空港」と述べ、関空・神戸ともに関西移設議論の対象であるとの見方を示した<ref>神戸市が橋下知事に抗議、普天間移設問題巡る発言で 『読売新聞』 2009年12月4日。</ref>。これに対し[[神戸市]]の[[矢田立郎]][[市町村長|市長]]は、「神戸空港は市民の利便に資するように造られており、(軍用機)移設は議論の余地もない」と反論。[[井戸敏三]][[兵庫県知事]]は、「[[兵庫県]]は基地関連施設が随分立地しており、これ以上協力できることがあるか。ただちに具体案を出すのは難しい」、「自分の思いつきで沖縄県を混乱させていいのか。日米関係をどうするか非常に深刻な議論がなされているところで問題提起としてはあまりにも無責任」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-153682-storytopic-3.html |title=「具体案は難しい」橋下発言に兵庫知事ら否定的 『琉球新報』 2009年12月3日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140411194556/http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-153682-storytopic-3.html |archivedate=2014-04-11 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
同年12月17日、今度は反対に、市民約350人が「刑事弁護の正当性をおとしめたことは、弁護士の品位を失うべき非行だ」として、大阪弁護士会に橋下に対する懲戒処分を請求した<ref>市民ら350人、橋下弁護士の懲戒請求へ 光市事件(asahi.com 2007年12月16日08時01分閲覧)</ref>。
: 2013年6月、橋下は[[V-22 (航空機)|オスプレイ]]の[[八尾空港]]への受け入れ案を提唱。これを受け[[菅義偉]]内閣官房長官が「沖縄の基地負担の軽減に向けて真剣に検討してほしいと防衛省に話した」と応じた一方、[[田中誠太]]八尾市長は「市民生活に大きな影響をもたらす事案で、八尾市との調整や市民への事前説明がないのは遺憾だ」と反発し、反対する意向を示した。[[小野寺五典]]防衛相は「地元にも様々な声がある。見守っていきたい」と述べ、地元や米側と具体的な調整に入るかに関しては「そこまで姿勢が定まっているわけではない」と述べるにとどめた。政府内では「米側が望むかどうかもわからない」(防衛省幹部)との見方もあり、自民党の[[石破茂]]幹事長は「軍事的合理性を伴わなければ進展しない」と疑問を呈した<ref>{{Cite news ja |title=オスプレイ構想に反対 大阪・八尾市長が表明|newspaper=日本経済新聞|date=2013-06-03|url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0301R_T00C13A6CC1000/|accessdate=2023-04-19}}</ref><ref>{{Cite news ja |title=オスプレイ八尾受け入れ実現、ハードル高く|newspaper=日本経済新聞|date=2013-06-07|url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS06021_W3A600C1PP8000/|accessdate=2023-04-19}}</ref>。
 
=== 事件・司法 ===
なお、広島弁護士会に請求申し立てされた7弁護士への懲戒は2008年3月18日、「弁護士らの活動は職責を果たすもので、適正な刑事弁護」として為されない事が正式に議決された。
* 元[[ライブドア]]社長の[[堀江貴文]]が[[有価証券報告書]]の虚偽記載で[[実刑]][[判決 (日本法)|判決]]を受けたことについて、「堀江は社長を辞任しており再犯の可能性もないのに、罪を認めないと[[執行猶予]]がつかないというのは、[[政治資金収支報告書]]の虚偽記載など他の犯罪に対する刑とのバランスがおかしく、(堀江に厳しい)世論になびいているとしか思えない」として「司法に失望した」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.j-cast.com/2007/03/16006237.html|title=ネットでは「日興の方が悪質」 ホリエモン実刑に批判|date=2007-03-16|publisher=J-CASTニュース |accessdate=2008-11-12 }}</ref>。
* [[日本弁護士連合会]]が[[日本国憲法|憲法]]・法律・[[日本における死刑|死刑]]執行に関し度々意見表明をする事について、「問題は、この弁護士会が政治的な意見表明を行っていることである。(中略)こういう組織は政治的な意見表明をしてはいけないという当たり前の事を理解していない弁護士が多いのだ」と批判した<ref>『悪徳弁護士を一掃できない! 自浄能力なき「弁護士会」は解散すべし』([[SAPIO]] 2007年6月27日号)</ref>。
 
=== 新型コロナウイルス(COVID-19) ===
=== 所得申告漏れ事件 ===
[[2020年]]([[令和]]2年)に流行した[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]を巡っては、2月29日に出演した[[胸いっぱいサミット!]]にて、「PCRも重症化するような人を見つける為に必要で、一般の人がPCRをどんどんやる必要はないんですよ」「はっきり言って10歳から40歳くらいの元気な人は、普通の[[風邪]]のような感じで家で寝とけって政府がバシっと言えばいいんですよ。全員PCRなんかやらなくていいんですよ。やれやれやれやれって不必要なこと煽るからおかしくなる。いらないんです。だって、やったってどうするんですか?」との持論を示した<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏「10~40歳の元気な人は家で寝とけ」“全員PCR検査”は不要|newspaper=サンスポ|date=2020-02-29 |url=https://www.sanspo.com/article/20200229-QS2HUM2XXVJJRKXLEG3OYK3RPU/|accessdate=2020-04-05}}</ref>。また、3月5日に生放送された[[直撃!シンソウ坂上]]では「元気な人たちが感染して抗体を持てば、集団免疫を持って落ち着く」「重症化する人は守らなきゃいけないけど、元気な人は皆感染してもいいんじゃないの?」と述べた<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏、新型コロナ「元気な人はみんな感染してもいい」持論に賛否 不安を煽るメディアにクギ?|newspaper=リアルライブ|date=2020-03-06 |url=https://npn.co.jp/article/detail/200001931|accessdate=2020-04-05}}</ref>。
[[2006年]][[5月23日]]、[[大阪国税局]]から本業である弁護士業務の[[経費]]計上等にかかわる約2500万円の申告漏れを指摘され、[[修正申告]]に応じたと『[[産経新聞]]』<ref>税法…詳しくなかった? 橋下弁護士申告漏れ(『産経新聞』2006年5月23日付朝刊)</ref>に報道された。<ref>以降、出演番組(特に『たかじんのそこまで言って委員会』)で「[[脱税]]弁護士」「脱税の出来る法律相談所」「昔はトライ、今は税金ノックオン」等と揶揄されることがある。また、事件についての報道がされなくなった後も、[[島田紳助]]などはこの件についてしばしば「税金を理解していない弁護士」などとネタにされている。</ref>これについて、橋下は自身のブログで、税務調査によって、過去3年間の実際に支出した経費の一部を税務上の経費からはずした結果、(名目上は)過去3年分の所得が(2500万円)増えたことになるが、実際には支出しているから、手元に残っていない。しかも、飲食ではなく、法律業務に使ったのであって、それを意図的な所得隠しや架空経費の計上で税金をごまかす「申告漏れ」と同一視したと反論した。「申告漏れ」という報道が、一般には[[脱税]]と受け取られやすいのに、情報の受け手のことを考えない(自己満足的な)情報を発信したという意味で『産経新聞』を「このオナニー新聞が!」と罵倒し、産経の記者の実名を挙げ批判した。また、記者が情報を得たと思われる税務当局の人物を特定したと書き、その税務署員と産経の記者が国家公務員法に違反すると断じた<ref>産経新聞・××××(← ブログでは実名であった)氏・お漏らし公務員チェックメイト! (橋下徹のつぶやきダイアリー 2006年5月26日閲覧)</ref><ref> オナニーメディアに物申す! (橋下徹のつぶやきダイアリー 2006年5月24日閲覧)</ref>。しかし、その記事の中では自身は産経新聞を熟読しており、雑誌の『[[正論 (雑誌)|正論]]も定期購読しており、「だいたい産経新聞に賛成だから、購読を続ける」としている。ブログでは、産経新聞に対して「法的手続きも検討している」と述べていたが、現在まで法的手続は取っていない。橋下の抗議により産経新聞は同年7月8日付け朝刊で、経費請求した名目や内容をそれぞれ「タレント活動に必要などとして」、「飲食代などの」としていた箇所を省くとした訂正記事を掲載した。
また、この件を報じた『[[週刊文春]]』(2006年6月15日号)が[[マスメディア]]では公開していなかった橋下の家族の[[プライバシー]]を明かしたことについて、取材した記者の実名を挙げ、この問題は脱税事件などの違法性を帯びた社会的な事件ではないのに家族のプライバシーを侵害したとして、『[[週刊文春]]』を「三流以下の死に体[[週刊誌]]」、「魂の欠けた[[報道|ジャーナリズム]]」と厳しく非難した<ref>三流以下の週刊文春へ(橋下徹のつぶやきダイアリー 2006年 7月 6日閲覧)</ref>。
 
橋下は3月下旬に自身が37度3分の発熱で静養していることを明らかにし、26日に「相談センターに連絡し、紹介された指定病院で診察をうけてみます」「相談センターへの連絡はPCR検査を受けるためではありません。近くのかかりつけ医院に出向くと院内感染するおそれがあるからです」とツイートした<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏、発熱で療養中「体温は若干高め」「病院に駆けつけるのは危険」|newspaper=産経スポーツ|date=2020-03-26 |url=https://www.sanspo.com/article/20200326-2OTDYUJLN5PC5FMJWOEUNCZDUU/|accessdate=2020-04-28}}</ref>。この投稿に対し、「従来、家で寝とけと主張していたのに病院に行くのか」など否定的な声がネットで上がったことから、同日「5日以上感冒症状が続けば医師に診てもらうのは当然」「朝日新聞の医療面に説得的に書いてある」「ネットのバカたちにもう一言。文中の指定病院とは感染症指定病院とちゃうわ!喉を診てもらうにも念のため感染症対策ができている病院に行かないと院内感染が生じるやろ!」「俺の文意が分からんお前らが感染拡大させるんや!ボケッ!しっかり俺のツイート読め!ボケッ!」とツイートした<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏、激怒で喉の痛み引く?「病院駆けつけるの危険」ツイート誤解され「ボケ!」連発|newspaper=デイリー|date=2020-03-26 |url=https://www.daily.co.jp/gossip/2020/03/26/0013223935.shtml|accessdate=2020-04-28}}</ref>。
== 大阪府知事選出馬 ==
 
=== 出馬表明 ===
しかし、4月11日に胸いっぱいサミット!に出演した際には同月5日に喉の痛みが再発したとしてPCR検査を受けていたことを明かした<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏、PCR検査を受けていた…結果は「陰性だった」|newspaper=産経スポーツ|date=2020-04-11 |url=https://www.sanspo.com/article/20200411-PGDBS6PIGNJYVEKNBPVJPCCV5U/|accessdate=2020-04-28}}</ref>。4月18日に[[新・情報7DAYS ニュースキャスター]]に出演した際は、司会の[[安住紳一郎]]が橋下に「PCR検査をなかなか受けられないって言われてましたけど、橋下さん受ける経緯はどうだったんですか?やっぱり元大阪府知事だから優先してみたいなことあったんですか?」と質問。橋下は「それね、安住さん生放送でやめてください。みんなが思っていることなんですから」と前置きしたうえで「これ厳しい手順を踏みました。医師の判断と僕の症状を見て、保健所の判断で最後は受けたんです」と説明した<ref>{{Cite news ja |title=TBS安住アナ、PCR検査で陰性判定の橋下徹氏に質問…「なかなか受けられない…やっぱり元大阪府知事だから優先してみたいなことあったんですか?」|newspaper=スポーツ報知|date=2020-04-19 |url=https://hochi.news/articles/20200419-OHT1T50031.html|accessdate=2020-04-28}}</ref>。橋下の一連の言動はネット上などで批判を受け、4月25日の胸いっぱいサミット!に出演した際に橋下は「ネットでね、いま僕『'''平熱パニックおじさん'''』とか言われてるんですよ」と自虐的に語った<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏は「平熱パニック荒稼ぎおじさん」!?ハイヒール・リンゴのイジりに苦笑|newspaper=サンスポ|date=2020-04-26|url=https://www.sanspo.com/article/20200426-3SAAULMQQNO33FCHUH2SM3OKOU/|accessdate=2022-03-05}}</ref>。
 
=== 日本学術会議 ===
2020年10月に[[日本学術会議会員の任命問題]]が話題になった際、「両国(アメリカ、イギリス)の学者団体には税金は投入されていないようだ。」と自身のSNSで発信。実際には、アメリカの科学者団体「[[全米科学アカデミー]]」では、予算の多くに連邦政府との契約という形で[[公的資金]]が投じられている。イギリスの[[英国王立協会]]も多くが公的資金である。このことに対して東京新聞が根拠などを問い合わせたが、橋下の事務所は「現在は一私人としての立場なので、無償でのインタビューには応じていない」と回答した。 <ref>{{Cite web|和書|title=「デマです」と橋下徹氏のツイートに批判 学術会議問題で誤情報が拡散|url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/62112|website=東京新聞|accessdate=2021-09-18|language=}}</ref>
 
=== その他 ===
* みなし弁済などのグレーゾーン金利について、「法律にのっとって貸しているのだから、どこが問題なのか」「こちらが悪いというのなら法律を変えるしかないでしょう」と語っている<ref>[http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/110928/waf11092815160035-n2.htm 第3部 茶髪弁護士の誕生(4)「法がすべて」権威に対抗] {{Wayback|url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/110928/waf11092815160035-n2.htm |date=20150427134005 }} 産経新聞 2008年10月29日</ref>。
* [[小泉純一郎]]の引退表明時に、「小泉元首相らしいというか、感動です。小泉元首相がやったことと比べれば、僕のやったことなんて鼻くそみたい」と発言した<ref>{{Cite news ja |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080926/lcl0809262305004-n1.htm |accessdate=2008-10-07 |title=【橋下日記】(26日)「小泉元首相と比べれば僕なんて…」 |publisher=MSN産経ニュース |date=2008-09-26 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20081007201628/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080926/lcl0809262305004-n1.htm |archivedate=2008-10-07}}</ref>。
* [[外国人]]からの[[政治献金]]について、[[政治資金規正法]]の抜け道である外国人に販売可能な政治資金パーティー券の飲食代との差額を利用して、外国人だと意識した上で政治献金を募っていることを公言している<ref>[https://x.com/t_ishin/status/45050286473089024 2011年3月8日のツイート]</ref>。
* 平成維新の会元代表の[[大前研一]]を「典型的な口だけ男です」等と評した<ref>[https://www.sankei.com/article/20151128-TAKZZGEARBKC3NCVHQW27MI4ZM/ 産経新聞電子版 2015年11月28日]</ref>。
* [[NHK受信料を支払わない国民を守る党|NHKから国民を守る党]]が参院選で議席を獲得した後、「一部は[[限定受信システム|スクランブル放送]]に、一部は[[公共放送]]として無料にという改革をすべき」「民間企業の株主のような立場で経営陣を変えられるような権利を与えるような、そういう改革を実現してくれるならN国に大賛成だ」と発言した<ref>[https://times.abema.tv/articles/-/7013398 abemaTIMES 2018/08/06]</ref>。
 
== 大阪府知事として ==
=== 初選挙 ===
{{See also|2008年大阪府知事選挙}}
[[ファイル:Toru_Hashimoto,_March_17,_2008.JPG|thumb|大阪府知事就任初期の橋下]]
[[2007年]]12月に[[2008年大阪府知事選挙]]への立候補が報道されたが<ref name="asahi20071205">『[[朝日新聞]]』2007年12月5日付朝刊</ref><ref name="mainiti20071205">『[[毎日新聞]]』2007年12月5日付朝刊</ref>、当初は「2万%あり得ない」と否定した。後の出馬会見で、実際には自民党の[[古賀誠]]・選挙対策委員長、[[堺屋太一]]らと東京で会い、立候補を了承していたこと、報道された場合は会談自体なかったことにすることで合意していたことを明らかにした。2007年12月11日、再び大阪府知事選挙への立候補の意思があると報じられ、[[マスメディア]]の報道が出馬と否定に割れたが、本人は12月11日午後に再度否定した。翌12日、大阪府庁で行われた記者会見において正式に出馬表明<ref>{{cite news ja | date = 2007-12-12| title =大阪府知事選:弁護士の橋下氏が出馬表明「大阪を元気に」| publisher = [[毎日新聞]]}}{{accessdate|2007-12-12}}</ref>。
 
また、以前から自民党大阪府議会議員から打診があり、12月3日に立候補の正式要請を受けたこと、[[島田紳助]]や[[やしきたかじん]]、[[辛坊治郎]]からの後押しが出馬を決意するきっかけとなったとしたが、たかじんはその後「(知事選出馬への)GOサインを出したかどうかは、微妙だと思う」と語った<ref>{{Cite web|和書
2007年12月に[[2008年大阪府知事選挙]]への立候補が報道されたが<ref name =asahi20071205>『[[朝日新聞]]』2007年12月5日付朝刊</ref><ref name =mainiti20071205>『[[毎日新聞]]』2007年12月5日付朝刊</ref>、当初は「2万%でも。何パーセントでもあり得ない」として不出馬を表明したが、実際は自民党の[[古賀誠]]・選挙対策委員長と[[堺屋太一]]と東京で会い、立候補を了承していたこと、報道された場合は会談がなかったことにすることで合意していたことを後の出馬会見で明らかにした。2007年12月11日に再び、大阪府知事選挙への立候補の意思があると報じられ、[[マスメディア]]の報道が出馬と否定に割れたが、本人は12月11日午後に再度否定した
[[12月12日]]の大阪府庁で行われた記者会見において、正式に出馬表明
<ref>{{cite web
| date = 2007-12-12
| url = https://web.archive.org/web/20071214153708/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/071212/lcl0712121217005-n1.htm
| url =*
| title =大阪府知事選:弁護士 「二転三転は手続き上こと」 橋下氏が弁護士出馬表明「大阪を元気に」会見詳報(4)
| publisher = [[毎日産経新聞]]
| accessdate = 2007-12-12
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20071214153708/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/071212/lcl0712121217005-n1.htm
| accessyear = 2007年
| archivedate = 2007-12-14
| url-status=dead|url-status-date=2020-02
}}</ref>。
 
なお、知事選への出馬により、出演しているテレビ・ラジオのレギュラー番組を全て降板することとなり、収録済みの『[[ムハハnoたかじん]]』は別番組に差し替えられることとなった<ref>{{cite news ja | date = 2007-12-12| title =大阪府知事選:橋下弁護士出馬表明…出演場面カットへ| publisher = [[毎日新聞]]}}{{accessdate|2007-12-12}}</ref>。
普段のラフなスタイルと打って変わって、髪は黒く、眼鏡も掛けず、[[背広|スーツ]]に[[ネクタイ]]姿で現れた。
二転三転した理由については、仕事の調整の手続き上であるとしている。番組で共演する[[評論家]]で友人の[[宮崎哲弥]]は「橋下がウソを付いた理由」もウソであるとし、『「番組調整が理由ではないと思います。自公推薦だけでなく、[[財界]]の支援取り付けの確認ができるまで待っていたため」であると述べている<ref>[http://www.j-cast.com/tv/2007/12/13014488.html 「ウソついた理由」もウソ 橋下出馬で宮崎哲弥指摘]([http://www.j-cast.com/tv/ Jcast テレビウォッチ])</ref>。
 
=== 支持勢力 ===
また、以前から自民党大阪府議会議員から打診があり、12月3日に立候補の正式要請を受けたこと、[[島田紳助]]や[[やしきたかじん]]、[[辛坊治郎]]からの後押しが出馬を決意するきっかけとなったとしたが、たかじんはその後「(知事選出馬への)GOサインを出したかどうかは、微妙だと思う」と語った
{{出典の明記|date=2014年4月}}
<ref>{{cite web
[[2008年]][[1月7日]]、[[自由民主党 (日本)|自民党]]、[[公明党]]共に党本部としての推薦・支持を見送ることを表明し、自民党は「府連推薦」{{refnest|group="注釈"|2021年に本人はTwitterで自民党大阪府連から選挙前に金銭を要求され、1000万円を[[寄付]]したとしている<ref>{{Cite tweet|author=橋下徹|user= hashimoto_lo |number= 1465543546929582084 |title=2021年11月30日午後1:49(JST)のツイート |date=2021-11-30 |accessdate=2021-12-05}}</ref>。}}、公明党は「府本部支持」とし、共に府連レベルでの支援を決定した。公明党大阪府議団は、「[[日本の核武装論|核武装論]]など、今までの発言に支持者から反発があった」と過去の言動から「推薦」を見送り「支持」に留め、公明党本部もこれを尊重することを表明した。公明党は同年1月16日新春年賀会に橋下を招き、支持母体である[[創価学会]]を初めとする支持者らに橋下への支援を要望した。
| date = 2007-12-12
 
| url =http://sankei.jp.msn.com/politics/local/071212/lcl0712121217005-n1.htm
=== 選挙戦 ===
| title =「二転三転は手続き上のこと」 橋下弁護士出馬会見詳報(4)
推薦・支持している自民党と公明党は表立った支援をせず、選挙対策本部は所属事務所[[タイタン (芸能プロダクション)|タイタン]]と高校時代のラグビー部OBを中心とし、政党色を薄めた選挙戦を展開。自民・公明の大阪選出国会議員、地方議員がいっさい応援演説をせず、著名人の応援は選挙戦終盤に来た[[参議院|参議院議員]]・[[丸山和也]]と宮崎県知事・[[東国原英夫]]程度であった。7人の子持ちであることを前面に押し出し、「子供が笑う」をキャッチフレーズに「4つのトライ」と17点の重点事業をマニフェストとして掲げた。
 
最終的には対立候補に80万票以上の大差を付けて当選。当選当時の都道府県知事の中で最も若い知事となった。いわゆる「[[タレント政治家|タレント知事]]」の誕生は大阪府では[[横山ノック]](2期を務め、途中で辞職)以来13年ぶり。弁護士出身の現職知事は[[愛知県]]知事[[神田真秋]]に次いで2人目である。公選の大阪府知事としては初の東京都出身である。38歳の公選知事は歴代3番目の若さである<ref group="注釈">最も若い公選知事は北海道の[[田中敏文]]の35歳。2番目は山口県の[[田中龍夫]]の36歳。</ref>。
 
当選直後から各種メディアに出演。1月29日には[[内閣総理大臣]]・[[福田康夫]]を表敬訪問。また、知事就任前に大阪府庁に登庁し事実上大阪府知事としての職務を始める。自民党大阪府議団の一室を借り、事実上の仮知事室として府職員と就任後の2008年当初予算の作成、政策協議を行う。
 
==== 府議会、組合との対決 ====
2008年4月11日、総額1100億円の予算削減を行う財政再建プロジェクトチーム案を発表。この案を元に議論を進めるとし、「[[賽は投げられた]]」と述べた。この案は、職員人件費の大幅削減、警察官の定数削減、私学助成金のカットや助成団体への補助金見直しを含む大胆な案で、賛否入り乱れた大きな反響があった。
 
[[大阪府庁|府庁]]改革については、告示前に「府庁解体」を行うとして「[[ちゃぶ台返し|ちゃぶ台をひっくり返す]]」「汗をかかない方は去って下さってかまいません」と発言するなど府庁職員に対して厳しい姿勢で臨んでいたが、その後、府庁職員の前で話す際には「皆さん(府庁職員)の盾、サンドバッグになります。一緒にスクラムを組んでください。」とも発言している<ref>『[[スポーツ報知]]』 2008年1月11日</ref>。
 
=== 首長連合 ===
[[民主旋風]]が吹いた[[2009年]]の総選挙などでは、「増税をせずに、行政改革をする」と言った[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]に一票とツイート<ref name="megalodon1" />。[[横浜市]]の[[中田宏]]元[[市町村長|市長]]や[[松山市]]の[[中村時広]]前市長(現:[[愛媛県]]知事)らとともに「首長連合」を結成。「首長連合」が、2009年の衆院選で民主党への支持を表明したため、自民公明両党から「裏切りだ」と批判が上がった<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090812-OYT1T00097.htm 自公府議ら「裏切りだ」…首長連合・民主支持で] {{Wayback|url=http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090812-OYT1T00097.htm |date=20181126191059 }} 読売新聞 2009.8.12</ref>。
 
「3月の府議会で、自民党大阪府連が、WTCへの府庁移転を否決するという判断をされ、すべて一心同体ではないと示されたのは自民、公明の方が先」と反論した<ref>{{Cite news ja |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090905/stt0909052315013-n1.htm |accessdate=2009-09-08 |title=「信用できない」と中山太郎氏 橋下知事は「是々非々」と応酬 |newspaper=産経新聞 |date=2009-09-05 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090908111215/http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090905/stt0909052315013-n1.htm |archivedate=2009-09-08}}</ref>。
 
=== 財政政策 ===
;財政非常事態宣言
[[2008年]][[2月6日]]に[[都道府県知事|大阪府知事]]として[[大阪府庁舎|大阪府庁]]に初登庁。就任の[[記者会見]]で財政非常事態宣言を出し、2008年度当初予算では前年度比で1000億円削減することを明言。現行4176万円の知事[[退職金]]を半減させるとした。[[6月5日]]には府の財政再建に道筋をつける為の「財政再建プログラム案」を提示。「収入の範囲内で予算を組む」という選挙公約に則り、事務事業・出資法人・公の施設について多岐にわたる見直しを行なった。人件費や私学助成金など固定費を375億円削減し、全体で1100億円の歳出削減を図る骨子は変わらなかった。6月20日には、職員[[労働組合]]との徹夜の団体交渉に挑んだが、組合員から時節罵声が飛ぶなど荒れた雰囲気の中、両者の主張は平行線をたどり結局決裂したまま予算提出となった。7月1日、臨時[[大阪府議会]]では、府側が提出した2008年度本予算が審議され、知事[[与党]]からも厳しい批判がなされたことから予算の見直しを表明した。しかし、府議会各会派の足並みの乱れもあり、私学助成金や人件費のカットについて18億円の小幅修正を行った案が、[[日本共産党|共産]]を除いた主要3会派(土壇場で賛成に回った[[野党]][[民主党 (日本 1998-2016)|民主]]を含む)で可決された<ref>2008年7月26日読売新聞大阪版36面</ref>。その結果、3年間で計2441億円(一般施策経費919億円、建設事業費239億円、人件費1283億円)の歳出を削減したほか、613億円の歳入を確保した。
;財政再建プログラム案
[[2008年]]から[[2010年]]にかけての「財政再建プログラム案」の主な取り組みは以下のとおりである<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/2199/00065704/kouteihyou%20zenbun%2020110307.pdf 大阪府『財政再建プログラム案 改革工程表(平成20年度から平成22年度までの取組み実績)』平成23年2月公表。]</ref>。
* [[箱物行政|ハコモノ]]集客施設を中心に公の28施設を廃止、見直し
* 大阪府指定出資法人44法人に対する廃止・見直しを行い、28法人に削減
* 知事[[給与|給料]]月額30%カット・ボーナス30%カット・退職手当50%減額、一般職員給料月額カット(16% - 3.5%)、ボーナスのカット(10% - 4%)、退職手当の減額(10% - 5%)、住居・通勤・管理職[[手当 (給与)|手当]]のカット、[[旅費]]制度の見直し、職員互助会等補助金の廃止<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/2199/00003892/h21_zinkenhi.pdf 大阪府『財政再建プログラム案における各項目の進捗状況表』。]</ref>。一般職員退職手当の減額は都道府県で初めて
* [[非常勤]]職員の雇用単価の見直し。休職制度の見直し。警察専門[[嘱託]]員の人員削減と[[報酬]]月額カット
* [[義務教育]]等教員特別手当の見直し。教育関係非常勤職員費の見直し(単価カットと新規任用停止)。時間講師・府立学校教務事務補助員雇用費の縮減
* [[私学助成]]と[[大阪府立大学|府立大学]]運営費交付金の見直し
* 府営住宅の管理費縮減、修繕・建て替え整備費用削減
* 市町村施設整備資金貸付金制度の再構築
* 文化関連事業の見直し(センチュリー交響楽団への補助金削減、文化情報センター・現代美術センターの廃止、[[大阪府立上方演芸資料館|ワッハ上方]]の運営費縮減、芸術文化振興補助金の重点化、[[大阪文化賞]]の再構築、大阪21世紀計画事業推進費の廃止)
* その他各種事業(大阪府人権協会補助金、人権相談推進事業費補助金、[[男女共同参画]]関連事業、観光振興事業、子育て支援関連事業、[[救命救急センター]]運営関係事業、高齢者の生きがい・地域生活支援事業、地域見守り・[[コーディネーター]]関係事業、障がい者就労支援関係事業、病院事業費負担金・病院事業貸付金、地域就労支援事業、小規模事業経営支援事業費補助金、企業立地促進補助金)の見直し
* [[歳入]]の確保(府有財産の売却、市町村施設整備貸付金の繰上償還、基金の活用、出資法人からの歳入確保、自動販売機設置業者の公募、[[退職手当債]]の発行、行政財産使用料・普通財産貸付料減免の見直し、[[義務教育費国庫負担]]金の受入増)
 
=== 複式簿記 ===
府の事業を251に分類。事業ごとに[[人件費]]も含めた収支を計上。借金も、府の収入に組み込まれるこれまでの[[単式簿記]]・[[現金主義]]から、複式簿記・発生主義へと転換。[[固定資産]]についても、サービス能力の低下に応じて[[帳簿]]価格を減額する[[減損会計]]を導入し、府債の残高や利払いの状況も実態に即して解り易く表記するように改めるとした。新制度について、大阪府は[[2011年]]度にシステムの試験運用と職員研修を行なった上で、[[2012年]]度からの本格導入を予定<ref name="sankei20100817">大阪府が平成24年度から新公会計制度導入へ 『産経新聞』 2010年8月17日</ref>。
 
;経緯
自治体会計において[[出納整理期間]]などの問題点が指摘されていた為、、新しい会計制度の導入を検討<ref>自治体会計「基準に問題」 会計士協会が総務省に提言 『日本経済新聞・関西版』2008年10月15日</ref>。橋下は「財務[[経営管理論|マネジメント]]に生かせる会計制度にすべきだ」と発言<ref name="sankei20100817" />。2009年6月1日、「大阪府新公会計制度プロジェクトチーム」を府庁内に発足させ<ref>都市経営のカギ 新公会計制度 24年度導入へPT発足 大阪府 『産経新聞・関西版』2009年6月2日。</ref>、大阪府と東京都の間で関係職員の相互派遣を開始<ref>[http://www.pref.osaka.jp/kaikei/fukyupr/index.html 大阪府『地方自治体との協働による新公会計制度の確立について』。]</ref>。[[東京都]]の[[石原慎太郎]][[東京都知事|知事]]は、「大阪の橋下知事から([[東京都]]と同じ会計制度を)導入したいと言われた」と明かし、「[[先進国]]で[[複式簿記]]・[[発生主義]]をやってない国は日本だけ」「会計制度そのものを変えないと国民の不安・不満は解消できない」と主張。会計制度改革について「特に大阪が熱心」と述べ、都の関係者を大阪府に派遣してサポートする意向を示した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2009/090417.htm |title=東京都 石原知事記者会見 2009年4月17日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120306145212/http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2009/090417.htm |archivedate=2012-03-06 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。一方の橋下も同月28日の会見で、府の会計制度改革について「共同で、連携で東京都とやっていく」と明言<ref>[http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20090428.html 大阪府 知事記者会見内容 2009年4月28日。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
 
12月25日、新公会計制度導入に向けた中間報告を取りまとめ<ref>[http://www.pref.osaka.jp/attach/9894/00000000/2-1chukan(honbun).pdf 大阪府『大阪府の新公会計制度 中間報告』。]</ref>、翌[[2010年]]8月16日には「大阪府の新公会計制度案」を公表した<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/11215/00000000/4-1honbun.pdf 大阪府『大阪府の新公会計制度(案)』。]</ref>。[[東京都]]が[[2006年]]から採用している新公会計制度を参考に新システムを構築することを目指すことを決定した<ref name="sankei20100817" />。
 
=== 治安対策 ===
「安全な地域づくり」を選挙戦で[[マニフェスト|公約]]していた橋下は、[[2008年]](平成20年)[[9月26日]]の[[大阪府議会|府議会]]本会議において、「大阪の犯罪情勢は依然として厳しい」との認識を述べた上で、「街頭[[犯罪]]ワーストワンを返上する」と明言<ref>[https://web.archive.org/web/20140227221423/http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWdispNitteiunit.exe?A=dispNitteiunit&RA=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&XM=000000000000000&L=1&S=15&Y=%95%BD%90%AC20%94%4e&B=-1&T=-1&T0=-1&O=-1&P1=&P2=&P3=&P=1&K=1430&N=18697&H=4712827&W1=&W2=&W3=&W4= 大阪府議会 定例会本会議会議録][[2008年]](平成20年)9月26日。</ref>。翌年の[[2009年]]4月、[[日本の警察|警察]]・知事部局・[[教育委員会]]などが連携して行なう総合的な[[治安]]対策の司令塔として、府庁内に「青少年・地域安全室」を新設した<ref name=" 大阪府『府政3年間の取組み 平成23年2月』。">{{Cite web|和書|url=http://www.pref.osaka.jp/attach/12234/00000000/3years.pdf |title=大阪府『府政3年間の取組み 平成23年2月』。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20111021205236/http://www.pref.osaka.jp/attach/12234/00000000/3years.pdf |archivedate=2011-10-21 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。翌年の[[2010年]]に大阪府は、11年間続いていた街頭犯罪件数全国ワーストワンと、35年間続いていた[[ひったくり]]件数全国ワーストワンを返上<ref>[http://www.pref.osaka.jp/chiantaisaku/higaibousi/index.html 大阪府『街頭犯罪の被害防止に向けた取組み』。]</ref>。大阪府の犯罪[[認知件数]]は、知事就任前である[[2007年]]の216,303件から、[[2010年]]には164,096件へと24%減少し、同時期に全国の犯罪認知件数が17%減少したことを上回った<ref>[https://www.npa.go.jp/archive/toukei/keiki/h19/PDF/H19_02.pdf 警察庁『平成19年の犯罪 刑法犯 総括』。]</ref><ref>[https://www.npa.go.jp/archive/toukei/keiki/h22/pdf/H22_02.pdf 警察庁『平成22年の犯罪 刑法犯 総括』。]</ref>。
 
知事任期中に実施された主な治安対策は以下の通りである<ref name="大阪府『府政3年間の取組み 平成23年2月』。" />。
* [[防犯カメラ]]1700台(府内104駅の周辺に1250台・街頭犯罪多発地域に450台)の設置(府の全額補助)
* [[発光ダイオード|LED]][[防犯灯]]を街頭犯罪多発地域に1940台設置(府の50%補助)
* [[大阪府警察|大阪府警]][[交野警察署]]の新設、第2[[科学捜査研究所]]・証拠品管理センターの設置<ref name=" 平成23年度当初予算案">[https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/5163/00059949/1-2.pdf 大阪府『平成23年度当初予算案について(その2)』。]</ref>
* [[パトロールカー|パトカー]]や捜査用車両への車載カメラシステムの導入
* [[DNA型鑑定]]器材、捜査用撮影資器材など第一線警察活動の資器材強化
* 悪質重要事件捜査支援システムの整備
* 小学校の空き教室を利用して地域の防犯活動拠点とする「[[地域安全センター]]」を府内126校区に設置<ref>[http://www.pref.osaka.jp/chiantaisaku/bora/tiikianzensenta.html 大阪府『地域安全センターについて』。]</ref>
* 府内各土木事務所に[[日本の警察官|警察官]]を配置し、地域住民による自主防犯活動を支援
* 地域住民では実施困難な深夜の青色防犯パトロールを府内24市で[[委託]]事業により実施
* 巡回指導や声かけ活動などを実施する「少年補導センター」を府内17市町で設置推進<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/koseishonen/syounenhodoucenter/index.html 大阪府『少年補導センターの設置促進』。]</ref>
 
[[2010年]]9月の府議会において、[[暴力団]]の「下請けを含めた公共工事からの排除」という独自の規定が盛り込まれた<ref>{{Cite web|和書|url=http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111001/crm11100121350004-n1.htm |title=暴力団排除条例、全都道府県で「大きな推進力に」『産経新聞』2011年10月1日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130515052136/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111001/crm11100121350004-n1.htm |archivedate=2013-05-15 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref> 大阪府[[暴力団排除条例]]が可決・成立、2011年4月1日から施行された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.osaka.jp/chiantaisaku/bouhaijyourei/index.html |title=大阪府『大阪府暴力団排除条例の概要』。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130401151034/http://www.pref.osaka.jp/chiantaisaku/bouhaijyourei/index.html |archivedate=2013-04-01 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
 
=== 情報公開 ===
[[2008年]][[2月6日]]の知事就任会見で、「情報公開の徹底」を選挙公約に掲げたことを踏まえた「情報公開室」の設置を表明。「どんな情報を出すのか」という記者の問いに、「基本的には、あらゆる情報」と答えた<ref>[http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20080206.html 大阪府 知事記者会見内容 2008年2月6日。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
 
知事任期中に実施した「オープン府庁(究極の情報公開)」と呼ばれる取り組みは以下のとおりである。
 
{{Quotation|* 「予算編成過程の公表」…全国で初めて、各会計(一般会計、特別会計、企業会計)ごとに、予算編成過程における各段階(財政課長要求・査定、総務部長要求・査定、知事要求・査定)の内容を府のウェブサイトで公開<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/yosan/ 大阪府『予算編成過程公表サイト』。]</ref>
* 「公金支出情報の公表」…全国で初めて、約3000ある府の全事業について、公金を支出した翌日に府のウェブサイトで担当課名、支払日時、事業内容を公開<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/kokin/ 大阪府『公金支出情報の公表』。]</ref>
* 「施策プロセスの見える化」…府のウェブサイトに「府民チェックボード」と「オープン府庁ポータルサイト」を設置。所属ごとに業務・施策の「概要」や「発端」情報、上司との打ち合わせや会議などの進捗状況を時系列で掲載<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/process/ 大阪府『施策プロセスの見える化(府民チェックボード)』。]</ref>
* 「府民の声の見える化」…府の全部署に寄せられる府民の声を、各部署で「府民の声システム」へ登録。府民課が内容に応じて赤フラグ(申出者へ連絡するもの)・青フラグ(業務・施策反映を検討するもの)・フラグなし(トレンド分析に活用するもの)の仕分けを実施。各部署で検討を行い進捗状況をウェブで公表<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/fumin/fusei_iken/index.html 大阪府『府民の声の見える化』。 ]</ref>}}
 
2008年[[4月23日]]の会見で、「知事職という独裁者的な職を民主的にコントロールしてもらうために、情報公開が必要不可欠」との認識を示し、「透明度日本一の府政を目指す」と語った<ref>[http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20080423.html 大阪府 知事記者会見内容 2008年4月23日。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。[[2011年]][[9月1日]]、[[全国市民オンブズマン連絡会議]]が発表した「2010年度全国情報公開度ランキング」において大阪府は満点となる70点を獲得<ref>[http://www.ombudsman.jp/rank/2010rank-3.pdf 全国市民オンブズマン連絡会議『2010年度全国情報公開度調査 自治体情報公開度採点結果』。]</ref>、[[2007年]]のランキングでは都道府県で28位だった順位も1位タイへと上昇した<ref>[http://www.jkcc.gr.jp/rank/12/12_03.html 全国市民オンブズマン連絡会議『第12回情報公開度ランキング 都道府県 総合ランキング』。]</ref>。
 
=== 同和政策 ===
*[[2008年]]3月の府議会で、橋下は「私はいわゆる[[同和地区]]で育ったが、[[部落問題|同和問題]]は全く解決されていない。ただ、[[差別]]意識があるからといって、特別な優遇措置を与えていいのかは別問題。一から総点検していただく」、「この問題に真っ正面から取り組まないと人権問題、同和問題は解決しない。逃げてはいけない」と述べた<ref>{{Cite news ja |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080729/lcl0807292225001-n3.htm |accessdate=2008-09-23 |title=橋下徹研究】(4)「同和問題 解決していない」 (3/3ページ) |newspaper=MSN産経ニュース |date=2008-7-29 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080923174026/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080729/lcl0807292225001-n3.htm |archivedate=2008-09-23}}</ref>。
 
=== 直轄負担金カット ===
国の直轄事業の地元負担分請求について「内訳を開示しない、ぼったくりバーみたいな請求書」と批判し、7億円の直轄負担金カットを表明した<ref>{{Cite journal |1=和書 |title=橋下府知事、分権委員会で大いに吠える 明細なき直轄負担金を痛烈に批判、委員と問題意識を共有 |journal=日経BP |date=2009-03-31 |url=http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090331/142592/ |accessdate=2020年2月11日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170713092301/http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090331/142592/ |archivedate=2017年7月13日 |deadurl=yes }}</ref>。
 
=== 公約撤回 ===
公約「原則として府債を発行しない方針」を当選後の[[2008年]]2月に撤回。[[2008年]]の暫定予算案において、「発行しないと府民生活に影響が出る」との説明のもと、建設事業費として160億円の府債を発行する方針を発表。「ギリギリまで発行を抑えたが、後半にどんとついてくる」と発言しており、府債発行を増額させる可能性を示唆<ref>2008年2月11日 読売新聞</ref>。
 
学力別クラス編成導入について、選挙中に「塾でもやっていることが、なぜ公立の学校でもできないのか」として導入を呼びかけていたが、[[文部科学省]]の[[銭谷真美]]事務次官などの反発もあり、[[2008年]][[2月13日]]にこれを撤回。「基本となるクラスまで学力によって分けるのは反対」「苦手な子に手厚く教えることの大切さを改めて感じた」と感想を述べ、「習熟度別の指導は、(学力別ではない)基本の学級があったうえでのもの」と強調した。との見解を述べた。次年度以降も当面続けることを明らかにした<ref>2月13日11時35分 産経新聞</ref>。
 
選挙公約「駅前・駅中保育所を100カ所設置」を、[[2008年]]10月1日の府議会本会議にて「子育て支援は市町村が主体となって取り組むべき」として正式撤回した<ref name="橋下知事:「保育所公約」を撤回 「子育て支援は市町村で」 /大阪">[http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20081002ddlk27010487000c.html 橋下知事:「保育所公約」を撤回 「子育て支援は市町村で」 /大阪] {{Wayback|url=http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20081002ddlk27010487000c.html |date=20081006071907 }}毎日新聞 2008年10月2日</ref><ref name="橋下知事、従わないなら全部解体 大阪の教員に">[http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008100201000282.html 橋下知事、従わないなら全部解体 大阪の教員に] 共同通信 2008年10月2日</ref>。
 
=== 訪台 ===
大阪府史で唯一台湾を訪問。
 
== 大阪市長として ==
[[ファイル:橋下徹の応援演説.jpg|サムネイル|[[第23回参議院議員通常選挙]]で、応援演説を行う橋下([[京都市]][[四条通]])]]
* [[2014年]]2月7日、[[大阪都構想]]実現のため、出直し市長選挙実施にむけて大阪市長の辞職願を同市会議長に提出した<ref>{{Cite news ja |url=http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20140207-OYT1T00562.htm |accessdate=2014-02-13 |title=橋下市長、辞職願を提出…市議会野党は不同意か |newspaper=[[読売新聞]] |date=2014-02-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140326174203/http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20140207-OYT1T00562.htm |archivedate=2014年3月26日 }}</ref>。
{{節スタブ}}
* 教育バウチャー制度への意欲を示しており、2013年12月より大阪市全域で導入された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.asahi.com/articles/OSK201311300011.html |title=塾代1万円クーポン、大阪市全域に 利用者広がるか 『朝日新聞』 2013年11月30日 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150513061347/http://www.asahi.com/articles/OSK201311300011.html |archivedate=2015-05-13 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
* 市長就任後の政策として、現在[[大阪市交通局]]が運営している[[大阪市営地下鉄|市営地下鉄・ニュートラム]]と[[大阪市営バス|市営バス]]の民営化計画を打ち出している。
 
=== 経費削減 ===
*2014年10月21日、市長の[[退職金]]を廃止することを表明した。約4000万円の[[大阪市]]の[[特別職]]の[[報酬]]などを廃止する。[[政令指定都市]]では初めてのこと。「実行することが自分の責任。退職手当は全国で廃止すべきだ」と意欲を示した<ref>{{Cite news ja |url=http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014102101001425.html |accessdate=2015-01-08 |title=大阪市長の退職金廃止へ 政令市では初、次期任期から |agency=[[共同通信]] |date=2014-10-21 |newspaper= |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150106014914/http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014102101001425.html |archivedate=2015年1月6日 }}</ref>。
* [[大阪府立大学]]について、「存在意義が十分理解されていない」として、廃止や[[大阪市立大学]]との統合を含めて検討する方針を示した。しかし、市議会は、現在兼任している大阪市立大学の理事長と学長を分離する条例案を、2013年11月、否決した<ref>{{Cite news ja |author=堀川晶伸|title=【西論】橋下維新の停滞…「民」「公」の意義を問い直すとき 大阪ダブル選2年|newspaper=産経新聞|url=https://www.sankei.com/west/news/131222/wst1312220066-n1.html|date=2013-12-22|accessdate=2014-02-23}}</ref>。
 
=== 職員 ===
{{See also|大阪市の不祥事}}
[[大阪市役所]]でおこなわれている[[ヤミ専従]]への対策として、怠慢役人のリストラ基準を設けた(職員基本条例案)。府庁職員や市職労関係者は反発。「親兄弟や親戚に“独裁者の橋下市長になればお父ちゃんが失業する”」と触れ回っていると組織的選挙活動を誘発したという。但し、公務員の組織的選挙活動は、本来は許されない行為である<ref>[https://web.archive.org/web/20111107141248/http://www.news-postseven.com/archives/20111107_69093.html 橋下知事の「大阪都構想」高給取りの役人にとって面白くない] [[NEWSポストセブン]] 2011年11月18日</ref>。
 
=== 大阪市職員の生活保護 ===
2013年3月16日、「大阪市の職員164人の親族が、[[生活保護]]を受給していた」ことが判明した。これは、大阪府「[[東大阪市]]の職員30人の親族の生活保護受給」が発覚した後、大阪市で調査した結果、明らかになった<ref>日本経済新聞 2013年3月15日 [https://megalodon.jp/2013-0316-1139-29/www.nikkei.com/article/DGXNASHC1502C_V10C13A3AC8000/ 扶養義務者に公務員529人 大阪市の生活保護受給者] {{Wayback|url=https://megalodon.jp/2013-0316-1139-29/www.nikkei.com/article/DGXNASHC1502C_V10C13A3AC8000/ |date=20141027053252 }}</ref>。
 
橋下はこれを受けて、大阪市職員に対し「職員には自分の家庭もあるだろうが、節約して親族をサポートしてもらう」と述べ、「生活保護を受給している親族に仕送り」する様に促した<ref>朝日新聞 2013年12月12日 [https://megalodon.jp/2013-1212-2322-31/www.asahi.com/articles/OSK201312120077.html 生活保護の親族に「仕送りを」 大阪市、職員に金額示す]</ref>。
 
=== 大阪都構想 ===
*2014年7月9日、大阪市を廃止し、五つの特別区の骨格を決めた。議員定数に変化は無いが、区議の報酬は大阪市議より3割減らす方針。区の名称や区役所の位置も確定した。大阪都へ移行する時期を2017年4月とすることも正式に決定した。但し、「中央区役所」は原案の浪速区役所から西成区役所に変更した。橋下は「(西成区の)あいりん地区を官庁街にするのは大賛成だ」と述べた<ref>[https://web.archive.org/web/20140710162825/http://www.asahi.com/articles/ASG7954R7G79PTIL024.html 区議報酬3割減へ 大阪都構想法定協、特別区骨格固まる] 朝日新聞2014年7月10日</ref>。
:五つの特別区のうち、大阪湾に面する西側の名称を「湾岸区」とする方針。原案では「西区」だったが、修正。区役所は、アジア太平洋トレードセンター(ATC)に置くことを検討している。「湾岸区」は、現在の西淀川、此花、港、大正各区と住之江区の一部が該当する。この地区には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がある。此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」はIRの誘致候補地となる<ref>[https://web.archive.org/web/20140706124005/http://www.asahi.com/articles/ASG754HGXG75PTIL00H.html 大阪市西部は「湾岸区」案 維新、都構想で方針] 朝日新聞2014年7月6日</ref>。
:「湾岸区」は、交通インフラが乏しい。それを改善するため、水上バスを大阪湾内で運航する方針を立てた。また、「湾岸区」は、津波を想定した災害対策。「東区」は、ハイレベルな教育。それぞれに重点を置く政策を、実行することを明らかにした<ref>[https://web.archive.org/web/20150412062513/http://www.sankei.com/region/news/140802/rgn1408020002-n1.html 大阪維新が特別区街づくりプラン中間案] 産経2014年8月2日</ref>。
 
[[中野区]]の田中大輔区長は、大阪維新の会主催の説明会において、「東京都では都が担う児童相談所の設置権限や小中学校教職員の人事権を(5つの)特別区が持つこと」と評価し、橋下と握手を交わした。[[中央大学]][[教授]]の[[佐々木信夫 (行政学者)|佐々木信夫]]は「都区制度は先進諸国で非常に一般的な制度。」と主張した<ref>[https://web.archive.org/web/20150511181411/http://www.sankei.com/west/news/150507/wst1505070038-n1.html 東京区長や研究者らも“参戦” 激しさ増す情報発信合戦] 産経新聞2015年5月7日</ref>。
 
*[[2015年]][[5月17日]]、大阪都構想の是非を問う[[住民投票]]が行われた結果、否決され、廃案となった<ref>{{Cite news ja |title=大阪都構想否決、橋下氏「都構想は間違っていた」 政界引退の意向 |newspaper=産経新聞 |date=2015-05-17 |url=https://www.sankei.com/photo/story/news/150517/sty1505170018-n1.html}}</ref>。
 
=== 議員経費ネット公開 ===
大阪府議会に、府政野党案を軸にした条例案を「大阪維新の会」、公明、自民、民主系の4会派が共同提出<ref>[http://www.sankei.com/west/news/150304/wst1503040027-n1.html 政務活動費「領収書」もネット公開決定 大阪府議会、全国2例目] 産経新聞2015年3月4日</ref>、大阪市議会では公明、自民、民主系、共産の4会派が共同提案、共に全会一致で可決。
政務活動費の領収書などを市議会のホームページで公開することになった。政務活動費の使途の透明化が狙いで、議会全体で領収書までネット公開するのは政令市では初であり、これまでは共産党が独自に市議団のホームページで公開するのみだった<ref>[https://archive.is/N6Fzb 領収書をネットで公開=政務活動費、政令市初-大阪市議会] 時事通信2015年3月13日</ref><ref>[http://www.at-s.com/news/article/politics/national/37335.html 政活費の領収書をネット公開へ 大阪市議会、政令市で初] {{Wayback|url=http://www.at-s.com/news/article/politics/national/37335.html |date=20160813094253 }}静岡新聞2015年3月12日</ref>。
 
=== 医療 ===
難病患者の高校生が、難病患者の学習環境改善に取り組んでいた。病床でも「勉強を続けたい」と熱望。橋下はこれに応じ、非常勤講師らを病院に派遣し1回2時間で週3回程度の学習環境を整備する方向で調整した。この新制度は、特別支援学校への転籍すること無く、元の高校に在籍したまま病院で授業を受けられるのが特徴<ref>産経新聞2012年2月15日 「病院で授業を」 闘病高校生のメール、橋下市長の心動かした</ref>。
 
「難病13疾患を患った患者」の医療費を助成する制度を、開始した。橋下は「市長選挙中に(難病患者の)お母さんに直接訴えられたのがきっかけ。新しい制度を作ったので、ぜひ申請してほしい」と話した。難病13疾患は、国の助成の対象となっていない<ref>{{Cite news ja |url=http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/121020/20121020033.html |accessdate=2012-10-22 |title=大阪市、医療費を助成 子どもの難病13疾患 |newspaper=大阪日日新聞 |date=2012-10-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121022002306/http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/121020/20121020033.html |archivedate=2012-10-22}}</ref>。
 
オーストラリアと連携し、医療機器のさらなる性能向上の為に、医療研究を深めることを合意。[[大阪市立大学]]と[[メルボルン大学]]が医学生の交流を促進する合意書に調印した<ref>{{Cite news ja |url=http://www.sankei.com/west/news/150205/wst1502050052-n1.html |accessdate=2015-05-14 |title=橋下市長「てっさは大丈夫?」 メルボルン市長とふぐ談義 医療研究分野で連携を |newspaper=産経WEST |date=2015-02-05 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150514123546/http://www.sankei.com/west/news/150205/wst1502050052-n1.html |archivedate=2015-05-14}}</ref>。
 
=== 保育事業 ===
「保育行政について皆さんの力を借り、日本で一番の素晴らしい保育サービスが提供できる大阪市を目指したい」と認可保育所などを運営する会社の代表者に、呼び掛け、意見交換を行った<ref>{{Cite news ja |url=http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/140904/20140904028.html |accessdate=2014-09-07 |title=保育行政考える 橋下市長と運営会社が意見交換 |newspaper=産経新聞 |date=2014-09-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140907155531/http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/140904/20140904028.html |archivedate=2014-09-07}}</ref>。
 
「正規と非正規で給料に差をつけるのはおかしい。職務の内容で差をつけるのが本来のあるべき姿だ」とし、「任期つき保育士などの給与」を「引き上げる仕組み」の導入する為、市議会へ法案を提出する考えを示した。大阪市立の保育所は、正職員の保育士は勤続年数などに応じて昇給するが、任期つきの保育士は、基本給のまま、勤務している。今後、正規職員の昇給の幅に合わせ、処遇の改善を検討する。任期付ケースワーカーの昇給も対象としている<ref>{{Cite news ja |url=http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20141014/5313961.html |accessdate=2014-10-14 |title=給与引き上げ仕組み導入めざす |newspaper=NHKニュース |date=2014-10-14|archiveurl=https://archive.is/I2Ow2#selection-1351.0-1351.14 |archivedate=2014-10-14}}</ref><ref>{{Cite news ja |url=http://www.sankei.com/west/news/141014/wst1410140027-n1.html |accessdate=2014-10-14 |title=任期付き保育士らの昇給を 橋下市長「正規と非正規で差をつけるのはおかしい」 来年2月議会に条例改正案提出へ |newspaper=産経新聞 |date=2014-10-14|archiveurl=https://archive.is/I2Ow2#selection-1351.0-1351.14 |archivedate=2014-10-14}}</ref>。
 
;ICT戦略
知事選公約「駅前・駅中保育所を100カ所設置」を撤回したが<ref name="橋下知事:「保育所公約」を撤回 「子育て支援は市町村で」 /大阪"/><ref name="橋下知事、従わないなら全部解体 大阪の教員に"/>、保育所の空き情報を[[スマートフォン]]で把握できる様にした。「子供を持つ親が、自分の住まいのまわりの保育所を、地図上でクリックすれば、その保育所の空き情報がわかる」という仕組み。待機児童解消に向けての取り組みを、ICT戦略の中で具体化した<ref>logmi 2015年7月9日 保育所の空き状況をスマホで公開–橋下徹大阪市長が待機児童解消に向けた施策に</ref>。
 
=== 教育 ===
;校務支援システム
:校務支援システムを導入。教員の作業効率化を図り、子どもたちと向き合う時間をつくる。橋下は「産業はICTが入ることで劇的に変わってきた。教育の現場でもやらないといけない。先生もこれでかなり事務が効率化される」と語った<ref>大阪日日新聞2012年11月6日 [https://web.archive.org/web/20121106000747/http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/121102/20121102024.html 校務支援システム試験導入 来年3月から大阪市]</ref>。
;他人を思いやる教育
[[大阪市教育委員会]]と協議し、「授業中に、極めて激しい暴力などの問題行動を繰り返す生徒を、特別教室で指導する」方針を示した。特別教室には、心理学など専門的知識がある教職員らを配置し、社会や学校でのルールの大切さを教え、子どもに他者を思いやる態度を育てる<ref>朝日新聞 2014年6月14日 [https://web.archive.org/web/20140614191154/http://www.asahi.com/articles/ASG686JYMG68PTIL003.html?iref=comtop_6_01 問題児童らを隔離、「特別教室」で指導へ 大阪市教委案]</ref>。
;公募校長
:市立の小中学校の校長公募制度([[民間人校長]])を市長選の公約に掲げ、2013年4月より市教委が導入した<ref>[[読売新聞]] 2013年9月20日</ref>。歴代のトップが日教組の支持を得て当選して来たが、橋下徹は日教組の応援無しで当選している為、大胆な改革が可能なのだという<ref name="san015011">{{Cite interview|subject=中山成彬|date=2008-10-1|title=「徹底してやるしかないんじゃないの」妻の言葉に押され 中山前国交相インタビュー(下)|url=http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/081001/stt0810011052002-n1.htm|work=MSN産経ニュース|access-date=2023-6-16|language=ja|page=1|archiveurl=https://web.archive.org/web/20081003092807/http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/081001/stt0810011052002-n1.htm|archivedate=2008-10-3}}</ref>。その結果、公募で採用された[[生野区]]の中学校長が教頭と口論の末に[[土下座]]をさせるトラブルが発覚<ref>[http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140319/waf14031923380036-n1.htm 大阪市の公募校長を更迭へ 教頭が口論の末に土下座 「業務を停滞させた」と市教委] MSN産経west 2014年3月19日 {{Wayback|url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140319/waf14031923380036-n1.htm |date=20140320024220 }}</ref>。[[港区 (大阪市)|港区]]の小学校長が児童の保護者らへのセクハラをしたとし、更迭。[[西淀川区]]の小学校長が厳重注意を受けたりするなど採用者11人のうち6人が不祥事やトラブルを起こした。[[住之江区]]の小学校長が「スキルを生かせないなどとして就任からわずか約3か月で自主退職した<ref name="san0024">[http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130920/waf13092022490024-n1.htm 大阪市公募校長制度見直し急務 セクハラやパワハラ…「11分の6」の衝撃] MSN産経west2013年9月20日 {{Wayback|url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130920/waf13092022490024-n1.htm |date=20160304115107 }}</ref>。人材コンサルタントの[[常見陽平]]は「トラブルの原因を早く総括した上で、『効果』を強調するなら具体に示したほうがいい」と提言している<ref name="san0024"/>。
 
* 公募校長が、市教委に助言を求めたことで、「教務主任や生徒指導主事等への推薦者を、教員同士の投票で選ぶ」という規定の存在が、あらためて注目された。この規定は、30年以上前から存在していたが、人事権は校長にあるため、問題視されていなかった。しかし、今後問題が生じるおそれもあるとして見直されることとなった<ref name="sankei20140412">{{Cite news ja |和書 |title=校長“責任放棄”30年 校内人事、教員互選を黙認 全校調査へ |newspaper=産経新聞 |date=2014-4-12 |url=http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/140412/evt14041216350010-n1.html |access-date=2023-6-17 |archive-url=https://web.archive.org/web/20140626111656/http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/140412/evt14041216350010-n1.html |archive-date=2014-6-26}}</ref>。
** 教育評論家の[[小林正 (政治家)|小林正]]は「人事権の掌握は組織の管理運営の最大の武器。教員による偏向教育などの問題が起きても、校長には止められなくなってしまう」と、警鐘を鳴らした。[[公立学校]]には、[[学校教育法]]37条に「校長は校務をつかさどり、所属職員を監督する」という法律がある。文科省も「校内人事は校長の権限で行われなければならない」としている<ref name="sankei20140412" />。
** 市教委は、「規定は不適切。無視して校長が人事を決めればいい」、「教員の理解を得ながら進めた方がいい」とした為、公募校長は、選挙は行わず、全教員から意向を聞き、最終的に人事を決めた。法に無い規定には手をつけなかったが、教員や保護者が「独断的な学校運営」と苦情を出した為、市教委事務局は、一時、校長の更迭を検討する事態となった<ref name="sankei20140412" />。
** 橋下は定例会見で、「何の責任もない教員が選挙で人事を決めるのは民主的でもなんでもなく、秩序を乱す。感覚が狂っている」と発言した。その結果、教育委員は「規定について全校の状況を調べる必要がある」とし、全市立学校約460校の調査に乗り出すことを決めた。市教委幹部は「複数の校長から選挙の存在を聞いた」と話している<ref name="sankei20140412" />。
*大阪市内の公立学校を調査した結果、101の学校が「学校教育法37条に反する決まり事」を設けていたことが判明した。大阪府内では、60%の府立学校が「学校教育法37条に反する決まり事」を設定していた事が明らかになった。2014年7月29日、「学校教育法37条に反する決まり事」を禁止する為、市立学校管理規則を改正した<ref>[https://archive.today/1z2U8 大阪市教委 校内人事を巡る選挙を禁止] NHKニュース2014年7月29日</ref>。
 
=== 治安対策 ===
[[大阪府警察]]を支援する形で、大阪市の[[治安]]を改善することを決めた。民間[[警備員]]に夜間パトロールをさせ、街頭[[犯罪]]を防ぐ<ref>[https://web.archive.org/web/20141001043824/http://www.sankei.com/west/news/140801/wst1408010016-n1.html 街頭犯罪2万6000件危ない→安全な大阪市へ 120人態勢民間パトがスタートはたして…] 産経2014年8月1日</ref>。
 
=== 給食 ===
「大阪市の中学生が全国平均(6.2%)の約2倍である11.5%も[[朝食]]を食べていない」ことが明らかになると、「朝ご飯を食べていない子供が多すぎる。昼ご飯では必ず、栄養を取らせないといけない」と発言をし、大阪市の全ての公立中学校に給食を導入した。2014年11月には、メニューの改善を行い、「子供が笑う大阪」という公約の実現に向けて取り組んだ。橋下は、給食の施策にあたって、味よりも「子供の健康や体作りに役立つメニュー」を重視し、「栄養のバランスやカロリー」にこだわった。体力も学力も、健全な食があって初めて生まれる<ref>{{Cite news ja |title=【西論】橋下市長の信念、中学給食 迎合は食育にあらず、育むのは舌より心と体 |newspaper=産経新聞 |date=2014-11-07 |url=https://www.sankei.com/article/20141107-6ELCXC7ZAVKE3LKC6UQEU7NT2I/}}</ref>。
 
=== 大阪市議会の対応 ===
これらを受けて、[[大阪市会|大阪市議会]]は、2014年度一般会計当初予算案から公募校長制などの経費を計7500万円を削除する修正案を可決した<ref>[http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20140315-OYO1T00120.htm 公募校長経費など削除…大阪市予算案修正し可決] 読売新聞 2014年3月15日 {{Wayback|url=http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20140315-OYO1T00120.htm |date=20140325190215 }}</ref>。
 
=== その他 ===
2012年、[[文楽]]などの財政補助を削減した際、[[赤川次郎]]から批判を受けた<ref>[https://n-morimoto.up.seesaa.net/image/67366ca3.jpg 「橋下氏、価値観押し付けるな」] [[朝日新聞]]2012年4月12日付け東京版「声」欄</ref>。文楽の入場者数が歴代3位を記録した際に、橋下は「文楽サイドの努力のたまもの」と評価。「(ファンらの)支援したいという意思を反映させる制度を作りたい」とし、ふるさと納税を活用した新しい制度の導入を表明した。市幹部は「市長は特定の文化・芸術に対して保護の目的で漫然と補助金を出し続けてきた文化行政のあり方を問題視していたが、当初から文楽自体は評価していた」と解説した<ref>[https://web.archive.org/web/20150510174742/http://www.sankei.com/west/news/150205/wst1502050020-n1.html 橋下市長、文楽協会を後押し 大阪街おこし「ファンの意思反映する制度作る」] 産経新聞2015年2月5日</ref>。
 
== 取り組み ==
=== 情報発信 ===
[[大阪市長]]になってからは[[Twitter|ツイッター]]で、積極的な情報発信をしている。2011年2月1日に開始してから、2011年2月20日までにフォロワー数が8万人を超えた<ref>{{Cite news ja |title=【橋下府政ウオッチ】「つぶやきだからほっといて」知事ツイッター登録者8万人 |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110220/lcl11022012000001-n1.htm |date=2011-02-20 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産業経済新聞社 |accessdate=2013-04-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110223105053/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110220/lcl11022012000001-n1.htm |archivedate=2011年2月23日 |publication-date= }}</ref>。2013年4月時点では、フォロワー数が約100万人と全国の政治家の中で最も多い<ref>{{Cite news ja |title=「橋下つぶやき」100万人フォロー…評価様々 |url=http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130401-OYO1T00230.htm |date=2013-04-01 |newspaper=YOMIURI ONLINE |publisher=読売新聞社 |accessdate=2013-04-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130404015827/http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130401-OYO1T00230.htm |archivedate=2013年4月4日 }}</ref>。<br />
2017年6月、ツイッターのユーザー名(@ID)を従来の@t_ishinから@hashimoto_loに変更した。日本維新の会の政策顧問を2017年5月末で退任したのに伴い、政治的中立を徹底する狙いと見られている<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏、ツイッター名から「ishin」削除 |url=http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170608-OYT1T50008.html |date=2017-06-08 |newspaper=YOMIURI ONLINE |publisher=読売新聞社 |accessdate=2017-06-09 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170608044747/http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170608-OYT1T50008.html |archivedate=2017年6月8日 }}</ref>。
 
=== 大阪府の財政問題 ===
* [[1997年]]、府の[[事業税|法人2税]]収入の大幅減少を受け、大阪府基金条例・第3条の改正を府議会が可決<ref group="注釈">1997年2月定例府議会、第35号議案「大阪府基金条例一部改正の件」。</ref> これにより特定目的基金から[[一般会計]]への借入が可能になった<ref name="asahi20091024">{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref><ref>「7基金から借入金、赤字6681億円補う 大阪」『朝日新聞・大阪版』 2009年10月22日。</ref><ref name="zyourei2011">[http://www.pref.osaka.jp/houbun/reiki/reiki_honbun/k2010360001.html 大阪府基金条例。]</ref>。
* 条例改正後は、赤字圧縮のための「やむを得ない措置」として、減債基金から一般会計への借入を行なっていたことが[[太田房江]]元府知事時代から公表されていたが<ref>大阪府が「赤字隠し」3年間で2600億円 『朝日新聞・大阪版』2007年12月30日。</ref>、橋下は知事就任後にこの借入をやめると宣言。橋下の指示で作られた府財政担当者の研究会は[[2008年]]12月、借入は基金の設置目的に沿わないとして「今後一切おこなわないこと」と指摘していた<ref name="asahi20091024" />。
* 翌年に[[2009年]]2月の府議会において、大阪府基金条例・第3条が再び改正され<ref group="注釈">2009年2月定例府議会、第82号議案「大阪府基金条例一部改正の件」。</ref>、特定目的基金から一般会計への借入は原則としてできなくなった<ref name="zyourei2011" />。
* 同年10月、これまで判明していた減債基金からの借入のほかに、新たに6基金から1479億円の借入が明らかになり、府財政課は、減債基金と同様に「実質的には赤字」と説明した<ref name="asahi20091024" />。
* 同月初め、橋下が、府環境農林水産部所管で緑化推進が目的の「みどりの基金」([[2008年]]度で名目上の残高87億円)を使って大規模な緑の拠点づくりの計画を作るよう指示。しかし、みどりの基金は一般会計に83億円を貸し付けており、実際の残額は4億円。一般会計を所管する財政担当から「財政難のため、返済が困難」と報告があり、問題が発覚したという<ref name="asahi20091022">「負債隠し」橋下知事激怒 一般会計、6基金から借入で 『朝日新聞・大阪版』 2009年10月22日。</ref>。
* 同月28日付の府の作成した資料<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/263/00035803/kikin.pdf 大阪府庁財政研究会 『特定目的基金からの繰入運用の現状について』2009年10月28日。]</ref> によると、以前から公表されていた[[2002年]]から[[2008年]]にかけての減債基金から一般会計への借入5202億円とは別に、[[1998年]]から[[2001年]]にかけて6基金から1533億円の借入があり、うち1479億円が未返済。橋下の知事就任以降の借入はなく、過去の借入は一般財源で積み立てた範囲内で行っており、府民等からの[[寄付]]分を含んでいないとされている。
* この事態を受け、府の財政課長は「条例上は問題なかったが、名目と実質の違いを明らかにすべきだった。今後わかりやすい説明に努める」とコメント<ref name="asahi20091024" />。橋下は借入金について、「いつ返すのか決まっていない。これは借り入れじゃなくて使い込み」「基金から借り入れて、何とか数字を合わせている。真実の数字に基づいた会計制度にしないといけない」と指摘<ref name="asahi20091029" />。返済計画がなく[[不良債権]]化していると指摘し、会計システム改革に着手する考えを明らかにした<ref name="asahi20091022" />。
* [[2010年]]2月3日の会見で橋下は、特定目的基金を減資し、今後は[[一般会計]]から特定目的基金への拠出をやめ、積み立ては財政調整基金に一本化、寄付の受け皿としての基金は残すという方針を明らかにした<ref>特定基金に新ルール 橋下知事が「負債隠し」批判 『朝日新聞・大阪版』2010年2月4日。</ref>。同月の府議会において、大阪府基金条例の改正が可決され<ref group="注釈">2010年2月定例府議会、第73号議案「大阪府基金条例一部改正の件」。</ref>、特定目的7基金の6588億円が一括減資処分された<ref name="zyourei2011" />。
 
==== 赤字隠し(1) ====
* [[1998年]]から[[1999年]]にかけて、府は財政赤字額を縮小するために、5つの公社に対してそれまで行なっていた長期貸付金を繰上償還させ、翌年度以降は貸付金を年度末に一旦全額返済させて歳入とし、さらに新年度に改めて貸し付ける「短期貸付金」方式に切り替えた<ref name="47news20100208">{{Cite web|和書|url=http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020801000837.html |title=大阪府ずさん財政運営、次々露見 対応追われる橋下氏 『共同通信』2010年2月8日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130512035450/http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020801000837.html |archivedate=2013-05-12 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref><ref name="zaisei200812">[http://www.pref.osaka.jp/attach/5406/00019316/hokoku.pdf 大阪府庁財政研究会報告書。]</ref>。
* [[2006年]][[2月21日]]、[[2005年]]の包括外部監査結果報告書が提出され、こうした短期貸付金が「実態に反した不透明な処理」との指摘を受けた<ref name="zaisei200812" />。
* 同年10月20日の府議会住宅水道常任委員会において、当時の[[太田房江]][[都道府県知事|知事]]は、短期貸付金が「府民から見て不透明な部分はある」とした上で、長期貸付に切り替えるべきとの指摘に対して「中長期的な課題として受けとめる」と答弁した<ref>[http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWdispNitteiunit.exe?A=dispNitteiunit&RA=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&XM=000000000000000&L=1&S=15&Y=%95%BD%90%AC18%94%4e&B=-1&T=-1&T0=-1&O=-1&P1=&P2=&P3=&P=1&K=1288&N=15438&H=4313045&W1=&W2=&W3=&W4=#L00000006_00000033 大阪府議会 定例会住宅水道常任委員会会議録 2006年10月20日。]{{リンク切れ|date=2020年2月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。
* [[2008年]]12月、橋下の指示で作られた府財政担当者の研究会は、こうした短期貸付金の解消について「多額の財政負担が生じる対応は中長期的な課題」としながら、「当面は(貸付額を)必要最小限に抑えるべき」との結論を出した<ref name="zaisei200812" />。
* [[2009年]][[3月2日]]、[[地方公共団体|自治体]]の短期貸付金の会計処理に絡む「赤字隠し」を巡り、同様の処理が[[北海道]]、[[埼玉県]]、[[福井県]]、[[三重県]]、[[滋賀県]]、[[京都府]]、[[兵庫県]]、[[岡山県]]、[[長崎県]]、[[札幌市]]、[[川崎市]]、[[新潟市]]、[[浜松市]]、[[名古屋市]]、[[京都市役所|京都市]]の9道府県と6[[政令指定都市|政令市]]で行なわれていたとの[[報道]]がなされた<ref>自治体 相次ぐ不適正会計 『日本経済新聞』2009年3月2日 朝刊25面。]</ref>。
*[[2009年]][[7月30日]]、2008年度の大阪府の[[普通会計]]の実質収支が11年ぶりに119億円の[[黒字]]になった事が明らかとなった<ref>{{cite news ja
|url = http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090730/lcl0907301945003-n1.htm
|title = 大阪府、11年ぶり黒字転換 実質収支は119億円
|publisher = MSN産経ニュース
|date = 2009-07-30
|accessdate = 2009-11-16
|archiveurl = https://web.archive.org/web/20090802145118/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090730/lcl0907301945003-n1.htm
|archivedate = 2009-08-02
|newspaper =
|publication-date =
}}</ref>。
 
==== 赤字隠し(2) ====
[[2010年]][[2月8日]]、大阪府が財政赤字を隠していたことが再度、発覚。5つの公社への貸付金を年度末の3月31日にいったん全額返済させて[[歳入]]とし、新年度の4月1日に改めて貸し付けていたことが、府の包括[[外部監査制度|外部監査]]で「不当な操作」と指摘された。この一時返済がなければ853億円の赤字であった<ref>貸付金一時返済で黒字に 大阪府、包括外部監査「不当な操作」 『産経新聞』2010年2月8日。]</ref>。
幾つかの自治体が基金からの借入金があったことが10月28日判明。赤字回避宣言は撤回した<ref name="asahi20091029">{{Cite news ja |url=http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000910290002 |accessdate=2009-11-03 |title=橋下知事、「赤字回避宣言」を撤回 |newspaper=朝日新聞 |date=2009-10-29 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20091103022620/http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000910290002 |archivedate=2009-11-03}}</ref>。主な要因としては、人件費抑制などが挙げられる<ref>[http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009073000129 大阪府、11年ぶり黒字転換 08年度決算、百億プラス] 京都新聞 2009.7.30{{リンク切れ|date=2014年4月}}{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
 
2010年3月19日、橋下は、府議会住宅水道常任委員会で短期貸付金について「公の組織が資金繰りに困って、民間ではやらないような手法をとっている」「でたらめな財政手法」と述べた上で、長期貸付への切り替えを「中長期なんてのんきなことは言ってられない、できるなら本当はすぐにでもやるべき」としながらも、一般財源の手当が必要なことから「申し訳ないが、府民の皆さん、府を転覆させないためにちょっと延ばさせてください」と答弁した<ref>[http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWdispNitteiunit.exe?A=dispNitteiunit&RA=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&XM=000000000000000&L=1&S=15&Y=%95%BD%90%AC20%94%4e&B=-1&T=-1&T0=-1&O=-1&P1=&P2=&P3=&P=1&K=1407&N=18626&H=4706015&W1=&W2=&W3=&W4=#L00000079_00000215 大阪府議会 定例会住宅水道常任委員会会議録 2009年3月19日。]{{リンク切れ|date=2020年2月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。
2010年11月13日<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/zaisei/yosan/h22schedule.html 大阪府 平成22年度当初予算編成関係日程。]</ref>、大阪府住宅供給公社<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/yosan/cover/index.php?year=2010&acc=1&form=01&proc=6&ykst=2&bizcd=19962262&seq=1 平成22年度当初予算 住宅供給公社融資費 『大阪府予算編成過程公表サイト』。]</ref>・大阪府土地開発公社<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/yosan/cover/index.php?year=2010&acc=1&form=01&proc=6&ykst=2&bizcd=20100387&seq=1 平成22年度当初予算 大阪府土地開発公社代替地取得等資金借入に対する利子補給金 『大阪府予算編成過程公表サイト』。]</ref>・大阪府育英会<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/yosan/cover/index.php?year=2010&acc=1&form=01&proc=6&ykst=2&bizcd=19962876&seq=1 平成22年度当初予算 大阪府育英会助成費 『大阪府予算編成過程公表サイト』。]</ref> の3公社について、府の短期貸付金から[[金融機関]]の長期貸付金への切り替えを行なう旨の予算要求書が作成された。
* [[2010年]]2月8日、短期貸付金を「不当な操作」と指摘する[[2009年]]度包括外部監査報告書が提出された<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/kansa/gaibu/21gaibu-houkokusho.html 大阪府 平成21年度包括外部監査報告書。]</ref>。
 
翌9日、当時の[[原口一博]][[総務大臣]]は会見で、大阪府の短期貸付金を巡る[[報道]]について「違法とまでは言えない」としながらも、「本来は長期貸付け又は[[補助金]]という形で対応すべき。早急に見直すように助言をしている」と述べた。また、「これは大阪府だけ(の問題)ではない。[[公会計]]制度をそもそも見直そうと考えている」とし、住民から見た自治体財政の「[[透明性]]が確保されているのか、あるいは財政の持続可能性をどこまで判断されるのか。判断ができないようなやり方はまずい」とコメントした<ref>[https://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/25000.html 総務省 原口総務大臣閣議後記者会見の概要 2010年2月9日。]</ref>。
* その後の対応として府は、[[2010年]]より前出の3公社への短期貸付金を金融機関の長期貸付金への切り替え、他の2公社については2015年までに廃止とする措置を講じた<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/4098/00042525/221203kokuji16.DOC 包括外部監査結果に基づき講じた措置について 『大阪府監査委員告示』第16号。]</ref>。
 
大阪府の不適切な会計処理に関して、橋下は[[2010年]]2月16日の会見で、「[[公会計]]システムがでたらめである」とし、「明治以来続いてきた[[現金主義]]」や「[[出納整理期間]]とかわけのわからない期間」などを問題点として挙げ、抜本的な改善を総務大臣に訴えていくと語った<ref>[http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20100216.html 大阪府 平成22年(2010年) 2月16日 知事記者会見内容。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。同年3月3日、[[内閣府]]の第2回[[地域主権戦略会議]]に出席した橋下は、地方自治制度改革に関する提案書を提出<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.cao.go.jp/chiiki-shuken/kaigi/kaigikaisai/kaigidai02/kaigi02gijishidai.html |title=第2回地域主権戦略会議 議事次第・配付資料 2010年3月3日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130613203502/http://www.cao.go.jp/chiiki-shuken/kaigi/kaigikaisai/kaigidai02/kaigi02gijishidai.html |archivedate=2013-06-13 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。その中で、「[[複式簿記]]・[[発生主義]]会計の導入」「[[出納整理期間]]の廃止」を提案している<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.cao.go.jp/chiiki-shuken/doc/2shiryou11.pdf |title=「地域主権時代の“新しい国のかたち”」 大阪府知事 橋下徹 2010年3月3日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130121114925/http://www.cao.go.jp/chiiki-shuken/doc/2shiryou11.pdf |archivedate=2013-01-21 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
 
:大阪府は、[[2010年]](平成22年度)の決算において「特定目的基金からの借入」と「公社への短期貸付金」を見直した上で<ref>[http://www.pref.osaka.jp/zaisei/yosan/22yosan-tosyo-an.html 大阪府 平成22年度当初予算「財政運営の一層の適正化に向けた取組み」。]</ref>、[[普通会計]]の実質収支で274億円の黒字見込み<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.sankei-kansai.com/2011/08/06/20110806-056242.php |title=府債残高6兆円突破 大阪府22年度決算見込み 『産経新聞 関西版』2011年8月6日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130513061036/http://www.sankei-kansai.com/2011/08/06/20110806-056242.php |archivedate=2013-05-13 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。{{main|#政策 複式簿記}}
 
=== 治安対策 ===
[[2009年]]12月17日に橋下自ら[[警察庁]]に赴き[[安藤隆春]][[警察庁長官]](当時)に警察官定員増を要望<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20091216.html |title=大阪府 知事記者会見内容 &#91;&#91;2009年&#93;&#93;(平成21年)&#91;&#91;12月16日&#93;&#93;。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130507064117/http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20091216.html |archivedate=2013-05-07 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。[[2010年]](平成22年度)の当初予算で102人、[[2011年]]には86人と、[[警視庁]]に次ぐ規模の増員を計上した<ref name=" 平成23年度当初予算案" /><ref>[http://www.pref.osaka.jp/koho/yosan/mamoru.html 大阪府『平成22年度当初予算について』。]</ref>。
 
[[2008年]](3月24日、橋下は府議会の警察[[常任委員会]]に出席。大阪府の知事が警察常任委員会に出席するのは30年ぶりであった<ref>{{Cite web|和書|url=http://janjan.voicejapan.org/government/0803/0803243490/1.php |title=30年ぶり出席の大阪府議会警察委で橋下知事が暴力団排除表明 『JanJan』2008年3月25日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120119180641/http://janjan.voicejapan.org/government/0803/0803243490/1.php |archivedate=2012-01-19 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。委員会で橋下は、[[暴力団]]について「暴力を背景とする脅しを武器に、国民や企業、近年では行政機関等から不当な利益を得ている集団であり、暴力団こそまさに府民の敵、社会の敵である」と述べた上で、「公共調達における暴力団の関与については、府民の貴重な[[税金]]が暴力団の資金源となる可能性もあり、非常に憂慮すべきこと」、[[公共事業]]の[[請負#下請負契約|下請け]]業者からの暴力団排除を「府警本部とも協議しながら進めていく」と語った<ref>[http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWdispNitteiunit.exe?A=dispNitteiunit&RA=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&XM=000000000000000&L=1&S=15&Y=%95%BD%90%AC19%94%4e&B=-1&T=-1&T0=-1&O=-1&P1=&P2=&P3=&P=1&K=1338&N=17053&H=4504844&W1=&W2=&W3=&W4=#4504853_0 大阪府議会 定例会警察常任委員会会議録 2008年3月24日。]{{リンク切れ|date=2020年2月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。
 
[[2010年]][[8月12日]]の[[記者会見]]で暴力団の資金源とも指摘される[[貧困ビジネス]]を規制する条例を検討していると表明した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011080401000899.html |title=「公金不正受給の5割は暴力団絡み 大阪府警、資金源の可能性」『共同通信』2011年8月4日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130512040909/http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011080401000899.html |archivedate=2013-05-12 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。橋下は府の担当部局から、貧困ビジネスは「民間対民間の取引なので(規制は)できない」と言われたため、「自分で(条例案の)[[草案|ドラフト]]を書いた」と明かし、「福祉担当者や[[弁護士]]がこの条例を元に、悪い業者と戦うことができる」と説明した<ref>[http://www.pref.osaka.jp/koho/kaiken/20100812.html 大阪府 知事記者会見内容 2010年8月12日』。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。その後、10月27日の府議会において、貧困ビジネスを規制する全国で初めての条例「[[大阪府被保護者等に対する住居・生活サービス等提供事業の規制に関する条例]]」が可決・成立<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102701001061.html |title=「貧困ビジネス」を規制 大阪、全国初の条例成立『共同通信』2010年10月28日。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130512034031/http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102701001061.html |archivedate=2013-05-12 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>、[[2011年]][[2月1日]]から施行された。
 
=== 青少年問題協議会 ===
2010年11月、大阪府青少年問題協議会は、一部のジュニアアイドル誌に18歳未満の子どもが水着や下着姿などで扇情的なポーズをとる写真が[[児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律|児童ポルノ禁止法]]の規制の対象外となっていることを問題視し、被写体の子供の視点に立った「子どもの性的虐待の記録」を定義する答申が府議会に提出された。府知事である橋下は、同協議会に対して諮問を行った<ref>「[http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6478/00060744/toushinsho.pdf 青少年を取り巻く有害環境の整備について 答申]」大阪府青少年問題協議会、2010年11月26日。</ref><ref>{{Cite news ja |title=児童ポルノは性的虐待 規制強化を答申 |newspaper=[[大阪日日新聞]] |date=2010-11-27 |url=http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/101127/20101127036.html |accessdate=2014-02-23 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101128160425/http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/101127/20101127036.html |archivedate=2010年11月28日 |publication-date= }}</ref>。2011年に改正された青少年健全育成条例では、児童ポルノ禁止法では対象外である「水着、下着等を着用した状態で陰部又はでん部を強調した姿態をとらせる行為」の記録を含めた「子どもの性的虐待の記録」を、事業者及び保護が製造、販売をしないことと、何人も所持をしないことを罰則規定のない努力義務とし、大阪府はそのために必要な調査、指導及び助言をすることと規定した。
 
=== 教育 ===
* 知事就任後、[[2008年]][[9月5日]]の記者会見で、全国学力テストの成績が2年連続で低迷したことを受け、「府の現状について『教育非常事態宣言』を発する」と述べ<ref>大阪府「[http://www.pref.osaka.lg.jp/koho/kaiken/20080905.html 知事記者会見内容]」2008年9月5日{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
* 自身の母校を含む大阪府立の高校10校を「進学指導特色校」に指定し([[2011年]]度から)、これまで府立高校から約1000人だった難関国立大と難関私立大への合格者数について、6割増を目指すことを発表。また体育科を設置する高校と[[大阪府教育センター|教育センター]]付属研究学校も同時に設置し、「学力に加え多様な進路希望に対応する」という主張に沿った内容に改編<ref>{{Cite news ja |url=http://sankei.jp.msn.com/life/education/090619/edc0906191234002-n1.htm |accessdate=2009-06-22 |title=府立10校を進学指導特色校に 大阪・橋下徹知事のエリート校構想 |newspaper=産経ニュース |date=2009-06-19 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090622074032/http://sankei.jp.msn.com/life/education/090619/edc0906191234002-n1.htm |archivedate=2009-06-22}}</ref>。
* 府立高校の入学者選抜([[入学試験|入試]])制度について、学業成績以外にスポーツなどでの評価を重視する、多様な入試制度プランを提唱した<ref>{{Cite news ja |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20071230-OHT1T00073.htm |title=橋下氏公約「ドケチになる」…知事選マニフェスト発表 |newspaper=スポーツ報知 |publisher=報知新聞社 |date=2007-12-30 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080119033308/http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20071230-OHT1T00073.htm |archivedate=2008年1月19日 |accessdate=2020年2月11日 }}</ref>。
 
=== 都市政策 ===
==== 伊丹廃港論 ====
橋下は大阪府知事として[[株主]]である[[関西国際空港]]の活性化の要望をするために出向いた際、[[関西三空港]]のあり方について記者団に対し「[[大阪国際空港|伊丹空港(大阪国際空港)]]の廃止も含めて検討し、きちんと方向を出さないといけない」と述べた。一時は撤回したが、2009年に再び大阪国際空港の廃港を主張し、同空港の活性化を求める兵庫県の[[井戸敏三]]知事らと対立した<ref>[http://sankei.jp.msn.com/life/trend/091104/trd0911042315013-n1.htm 伊丹廃港か、それとも…橋下、井戸の両知事がバトル]{{リンク切れ|date=October 2012}} 産経新聞 2009.11.4{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。橋下が2009年11月に発表した構想では、2025年に関空へのリニアの整備に着手し、2035年にリニアが開通し、伊丹廃港。伊丹空港の跡地には「英語特区」など外国語教育を進める「国際居住ゾーン」、国際会議や医療施設、物流施設を集めた「商業・流通ゾーン」、研究機関を集めた「研究開発ゾーン」のほか、広大なセントラルパークなども造るとしていた<ref>{{Cite news ja |title=橋下知事が新構想 伊丹廃港、跡地は日本の新都心に|newspaper=朝日新聞|date=2009-11-04|url=http://www.asahi.com/special/08002/OSK200911030092.html|accessdate=2023-04-19}}</ref>。しかし、[[2013年伊丹・宝塚市長選挙]]で維新候補が惨敗すると伊丹廃港論は下火となり、[[関空リニア構想]]についてもその後の進展はなかった。{{seealso|大阪国際空港#橋下大阪府知事・大阪市長に関する動き}}
 
==== 統合型リゾート構想 ====
[[2009年]][[9月15日]]、[[夢洲]]・[[咲洲]]地区まちづくり推進協議会において橋下は、大阪市内ベイエリア[[都市再開発|再開発]]の一環として、「[[カジノ]]が1つのキーワード。結論は出なくても、始めからできないというのではなく、是非検討して欲しい」と提言<ref>[http://www.city.osaka.lg.jp/keikakuchosei/cmsfiles/contents/0000055/55632/gijiroku.pdf 第1回 夢洲・咲洲地区まちづくり推進協議会 議事録(概要) 2009年9月15日。]{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。10月29日、[[関西]]の活性化には都市ごとの役割分担が必要との考えを示した上で、[[京都]]と[[奈良]]を「世界に誇れる観光の街」、[[神戸]]を「日本を代表するファッションの街」と評価。大阪について、「こんな猥雑な街、いやらしい街はない。ここにカジノを持ってきてどんどんバクチ打ちを集めたらいい。[[風俗街]]や[[ラブホテル|ホテル街]]、全部引き受ける」「大阪は[[エンターテインメント]]の街でいいじゃないですか。都市で役割分担して、上がってきた税収を分ければいい」との考えを語った<ref>[「カジノも風俗街も大阪が引き受ける」 橋下知事 『読売新聞』 2009年10月29日。]</ref>。
 
翌[[2010年]][[1月22日]]から[[シンガポール]]を訪問してカジノを視察<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.osaka.jp/koho/ugoki/201001.html |title=大阪府 知事の動き 2010年1月。 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120723185935/http://www.pref.osaka.jp/koho/ugoki/201001.html |archivedate=2012-07-23 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>、「こういう施設が大阪に欲しい」と話し、「民間に(カジノ)候補地を提示して、選んでもらうのが行政の役割」と述べた<ref>[橋下大阪府知事、カジノ実現に強い意欲 『東京新聞』 2010年1月23日。]</ref>。
 
2010年7月、[[大阪府庁|府庁]]に「大阪エンターテイメント都市構想推進検討会」を設置。「カジノを含めた[[統合型リゾート]](Integrated Resort=IR)」を府内に立地する為の検討を開始した<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/toshimiryoku/entertainment/index.html 大阪府 カジノを含めた統合型リゾート(IR)の立地 2009年9月15日。]</ref>。7月9日の検討会初会合では、「[[公営ギャンブル]]OKの日本において、なぜカジノだけダメなのか」とした上で、「金がないと言えば、国はすぐ増税と言う。増税をやるならカジノだと思う。カジノには[[富の再分配|所得再配分]]機能もある。カジノの[[収益]]は[[福祉]]・[[医療]]・[[教育]]の財源に充てればいい」と述べた。また、[[外国人]][[観光|観光客]]を呼び込む為にもカジノは必要と語り、「立地は[[大阪湾]]ベイエリアがいい」との見解を示した<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/10583/00000000/gijiroku.pdf 大阪府 第1回大阪エンターテイメント都市構想推進検討会 議事録 2010年7月9日。]</ref>。
 
2010年10月28日には、カジノや[[パチンコ]]の換金の合法化をめざす[[国際観光産業振興議員連盟]](カジノ議連)の議員らを招いた[[ギャンブリング&ゲーミング学会]]の大会に出席し、「[[賭博|ギャンブル]]を遠ざける故、坊ちゃんの国になった。小さい頃からギャンブルをしっかり積み重ね、全国民を勝負師にするためにも、カジノ法案を通してください」と議員らにカジノ合法化を求めた<ref>[http://www.asahi.com/special/08002/OSK201010280155.html 橋下知事「小さい頃からギャンブルを。国民を勝負師に」 朝日新聞 2010年10月28日。]</ref>。
 
[[2011年]][[8月18日]]、検討会は基本[[概念|コンセプト]]素案をまとめ、「カジノ、ホテル、[[コンベンション・センター]]、[[ショッピングセンター|ショッピングモール]]、[[複合商業施設|アミューズメント施設]]、レストラン等を備えた統合型リゾート施設を、民間事業者の建設・運営主体によって構築する」との目標を提示した<ref>[https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/10583/00000000/siryo2.pdf 大阪における統合型リゾート(IR)立地に向けて 基本コンセプト素案 2011年8月18日。]</ref>。
 
==== 道頓堀プール計画 ====
2012年1月には府市の特別顧問を務める[[堺屋太一]]が[[道頓堀川]]に全長約1キロのプールを設置する構想を発表し、橋下市長、松井一郎知事も同構想の実現に意欲を示した。しかし、プールが実現すれば観光船が運航できなくなることや、[[天神祭]]の一つである[[船渡御]]が行えなくなることから関係者からは異論が噴出した<ref>{{cite news ja |title=天神祭の「船渡御」がなくなる? 道頓堀プール計画に関係者から異論噴出 |newspaper=産経新聞|date=2012-08-20|url=https://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120820/wlf12082013390010-n1.htm|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120820150847/https://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120820/wlf12082013390010-n1.htm|archivedate=2012-08-20}}</ref>。2014年10月には地元商店街でつくる準備会社が、規模を縮小し、全長80メートルで翌年8月に一ヶ月限定でオープンすると決めた<ref>{{Cite news ja |title=道頓堀プール 15年夏に開業 1カ月限定、当初計画の10分の1|newspaper=日本経済新聞|date=2014-10-07|url=https://www.nikkei.com/article/DGXLASHC04H0A_W4A001C1AC8000/|accessdate=2023-04-19}}</ref>。当初は「年間100万人の来場で約33億円の収入を見込む」などとしていたが、2015年1月に準備会社は約30億円の資金集めが難航し、長期間にわたって営業するために必要な運営会社の主体企業も見つからなかったとして計画中止を発表した<ref>{{cite news ja |title=道頓堀プール計画、中止に 資金繰りや調整難航|newspaper=朝日新聞|date=2015-01-30|url=https://www.asahi.com/articles/ASH1y6GNLH1YPTIL027.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150129225601/https://www.asahi.com/articles/ASH1y6GNLH1YPTIL027.html|archivedate=2015-01-29}}</ref>。
 
=== 同和関連 ===
==== 答弁 ====
[[2008年]](2月の大阪府議会で、[[堀田文一]]府議([[日本共産党]])から「私は、[[部落解放同盟]]は、暴力と利権をほしいままにし、部落差別解消にブレーキをかけた、そういう害のある団体だと感じております。(略)行政がそのような特定民間運動団体(部落解放同盟)を応援していいのか」との質問を受けた。
*これに橋下は「同和問題に対する取り組みについてでありますが、本府においては、平成十三年の府同対審答申に基づき、特別措置としての同和対策事業はすべて終了し、十四年度からは一般施策により同和問題の解決に向けて取り組んでおります。」「部落解放同盟が利権や暴力だということを言い切られることでありましたら、これは私の今までの法律家としての感覚からすれば、全く証拠も根拠も何もないことでありまして、それは私も確かにそういうつながりがあるところも知っております、そういう事件があったことも知っています。ただし、そういうことがなく、本当に同和問題の解決に取り組んできたということも知っております。一面的な側面をとらえることなく、きちんと、解放同盟の活動を真摯に見ていただきたく思います」と返答<ref name="hotta">{{Cite web|和書|url=http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?A=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&L=1&DU=0&R=K_H19_03100005_TXT_L00000124_00000564 |title=大阪府議会会議録 定例会本会議 平成20年2月 定例会本会議 03月10日-05号 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190429040534/http://kaigiroku.gikai-web.jp/kaigiroku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?A=frameNittei&USR=osaosaf&PWD=&L=1&DU=0&R=K_H19_03100005_TXT_L00000124_00000564 |archivedate=2019-04-29 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
 
堀田は、大阪府における同和奨学金の受給者の全員が返還免除を受けていることを「同和」の特別扱いとして、府議会で問題にした<ref name="hotta" />。
*これに対して、橋下は「免除規定の第三号の追加規定にありましては、議会の皆様方の議決を得たところでありまして、議会の皆様方のその議決の意思を尊重した上で行政は執行しております。また、その申請をした人間ほぼ全員がこの規定に当たるという判断で特別扱いをしているというふうにおっしゃいますが、この三号の規定に当たる以上は免除しなければならないというのが行政の立場です」、「この規定ができた経緯といいますか、社会の実態といいますか、歴史的経緯を御存じない、そのような御指摘」「まだ同和問題で苦しまれているそのような家庭で育って、大学や高校に行くのに経済的な理由で進学が困難であるというような子どもを救うことが先決であって、テレビ難民は二の次だと思います。」と反論している<ref name="hotta" />。
 
==== 反応 ====
[[ジャーナリスト]]の[[一ノ宮美成]]によれば、「橋下は、『議会の議決に行政は拘束される。主張を通すなら多数派を取って私にぶつけて下さい』とも発言し、議事録から削除された、<ref>[[一ノ宮美成]]+グループ・K21「橋下「大阪維新」の嘘」p.172</ref>[[黒田まさ子]]府議(日本共産党)が2000年ならびに2005年の府調査のデータを挙げて「結婚差別も克服、解消されていっている」「同和行政は逆差別になっている」と発言したところ、橋下は「今の質問は残念でなりません。そのような数字や机上の論に縛られることなく、現場の実態を見極めて、政治をやっていきたい」「同和問題が解決されたということは、全くの事実誤認、認識不足だ」と応じた。これに対して部落解放同盟大阪府連委員長の[[北口末広]]は「平松市長も、橋下徹知事も、部落差別が存在していることを明確に認め、差別をなくすことが行政の責務と明言している。その信念をもって進めていただきたい」(2008年4月、部落解放同盟大阪府連定期大会での発言)と橋下を讃えている<ref>一ノ宮美成+グループ・K21「橋下「大阪維新」の嘘」p.172</ref>、橋下はまた、[[飛鳥会事件]]の小西邦彦やその弟子の丸尾勇([[恐喝罪|恐喝]]・[[強要罪|職務強要]]で[[逮捕]]され有罪判決を受けた部落解放同盟安中支部の元相談役)の名を挙げ、『解同にしても、飛鳥の小西さんや、八尾のMさん、ああいう人が行政に働きかけたから声が届いたというプラス面もあるが、一回ああなると払拭するのは大変』」とも発言している」という<ref>一ノ宮美成+グループ・K21「橋下「大阪維新」の嘘」p.178-179</ref>。
*日本共産党と協力関係にある同和団体の[[全国地域人権運動総連合|民主主義と人権を守る府民連合]](民権連)は「橋下知事の方にこそ、『事実誤認・認識不足』があると言わざるをえません」と批判した<ref>[http://www.eonet.ne.jp/~sumiyoi/min47.htm 民主と人権 第47号]</ref>。
 
[[2008年]](平成20年)[[8月7日]]、部落解放同盟大阪府連の北口末広らとの政策懇談会を[[大阪府庁舎|大阪府庁]]内の会議室で開き、[[部落問題]]解決に向けた施策のあり方などについて意見交換した。橋下は「同和問題の解決へ、(残り任期)3年半、真正面から取り組みたい」と挨拶し、「いわゆる同和地区で育ってきた。[[都道府県]]の[[都道府県知事|知事]]のなかで同和問題について一番知り尽くしていると自負している。みなさんの協力をいただきながら、できる限り解決していきたい」と述べ、[[戸籍]]謄抄本などの不正取得防止へ本人通知の制度を考えたいとの意向も示した。「部落差別の根本は「血」への差別だが、それはなくなってきている」と述べ、「経済的困窮者が集まってきているところという外形的な差別に切り替わってきていると思う」と持論を展開した<ref>{{Cite news ja |url=http://www.bll.gr.jp/news2008/news20080915-3.html |title=「同和問題解決したい」と橋下知事が政策懇談会で |newspaper=解放新聞 |date=2008-09-15 |id=2008.09.15-2387 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090531083729/http://www.bll.gr.jp/news2008/news20080915-3.html |archivedate=2009年5月31日 |accessdate=2020年2月11日 }}</ref>。
 
==== 背景 ====
部落解放同盟大阪府連合会の機関紙「解放新聞大阪版」は、橋下徹が[[平松邦夫]]・前[[大阪市長]]、[[倉田薫]]・池田市長と同様に、[[部落解放同盟]]大阪府連合会が設立した組織「同和問題解決(部落解放)・人権政策確立要求大阪実行委員会」の役員(副委員長)に就任している、と報じている<ref>解放新聞大阪版 2009年11月16日 第1801号</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://kie.nu/BWS |title=解放新聞大阪版(部落解放同盟大阪府連合会の機関紙) |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130927011645/http://kie.nu/BWS |archivedate=2013-09-27 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
 
== 人物 ==
; 家族
: 妻と7人の子供がいる<ref name="m.news-postseven20111205">[http://m.news-postseven.com/archives/20111205_73571.html 橋下徹氏大学時代に現妻と風呂トイレ無し6畳アパート同棲] {{Wayback|url=http://m.news-postseven.com/archives/20111205_73571.html |date=20140411194934 }}、女性セブン2011年12月15日号</ref>(男の子3人、女の子4人<ref name="sankei20150919" />)。三男の環(たまき)は[[2020年]]([[令和]]2年)4月、橋下の母校の府立北野高校に入学し、同じく[[ラグビーユニオン|ラグビー]]部に入部している<ref>{{Cite news ja |url=https://www.nikkansports.com/sports/news/202009300000655.html |title=橋下氏息子も入部 文武両道北野ラグビー部/連載下|date=2020-10-01|newspaper=[[日刊スポーツ]]|accessdate=2020-12-25}}</ref>。
 
=== 学生時代 ===
; 小学校時代
: 小6で身長170センチメートル、体重65キログラムの体格だった橋下はかなり目立つ存在だった<ref name="sankeimsnwest2">[https://web.archive.org/web/20150920205207/http://www.sankei.com/west/news/150919/wst1509190002-n2.html 【橋下徹研究・再録 第1部】口達者のハシゲ(1)転校生が選んだ道 「スネ夫」から「代弁者」に]([[産経WEST]]、2015.9.19 05:00更新、p2)</ref>。小学校では転校初日からいきなり同級生に殴られた<ref name="sankeimsnwest2" />。小中学校時代は、体の大きさから「おっさん」と呼ばれた<ref name="sankeimsnwest2" />。
: 学生時代について橋下本人は[[Twitter]](2011年10月29日)で「僕は学生時代真面目な学生でなかったことは認める。」「先生の中にも僕のことを嫌っていた人はいっぱいいただろう。」とコメントしている<ref name="t_ishin111029" />。
; 中学校時代
: 中学2年生でラグビー部のキャプテンとなった橋下について当時の[[顧問#部活動・サークル活動・クラブ活動などにおける顧問|顧問]]は、「彼は1日の練習プランではなく、継続的なプランを立てた。なぜその練習が必要なのかを理屈で部員に説明していた。急速にチームが出来上がっていった」と話す。また、3年生時の[[学級担任|担任教諭]]は、「クラスがもめた時、互いの主張を取り入れて解決するのは必ず橋下だった。[[論理学|論理]]立ててものを述べる交渉術は当時から卓越しており、教師から見てもこちらが見透かされているような怖さがあった」と語る<ref>「橋下徹研究」 産経新聞大阪社会部編著 産経新聞出版 P17</ref>。[[ラグビーユニオン|ラグビー]]を始めた理由は「一番ワルそうな部に入ったほうが安全だと思ったから」という<ref name="sankeimsnwest2" />。
: 高校[[入学試験|受験]]シーズンを迎えた頃、橋下は放課後の教室で仲間達と勉強会を開いたが、実際には橋下がみんなに教える場になっていた。「勉強教えて」と言われれば、嫌な顔一つせずに応じていたという。仲間達と[[針路|進路]]の話題になると橋下は、「俺は将来、政治家になりたい」と語り、当時の仲間の一人は「僕らはどの高校に行くとか、目の前のことしか考えていなかったけど、あいつはいつも遠い先を見据えていた」と回想する<ref>「徹底検証 橋下主義(ハシモトイズム)」 読売新聞大阪本社社会部編著 梧桐書院 P228-229</ref>。
; 高校時代
: 高校時代の同級生には元[[自由民主党 (日本)|自民党]][[衆議院議員]]の[[川条志嘉]]、日本維新の会前衆議院議員の[[木下智彦]]、[[日本放送協会|NHK]][[アナウンサー]]の[[藤井彩子]]などがいる。高校時代に所属していたラグビー部の顧問は橋下について、「能力の高さは際立っていたが、まじめに練習する姿勢は感じられず遅刻も多かった。小さい頃からコツコツ努力するのが嫌いだったんでしょう」と語り、怠慢によりレギュラーを外されると、橋下は別人のように猛練習を開始したといい、「彼は追い込まれなければやらないタイプでは。逆に言えば本番では予想外の力を出せる人間でもあった」と話す<ref>「橋下徹研究」 産経新聞大阪社会部編著 産経新聞出版 P26</ref>。
: 3年生時、全国大会に出場したラグビー部で橋下は、通常8人で組む[[スクラム (ラグビー)|スクラム]]を7人に減らし、余った1人が素早くボールを外に蹴り出すという[[戦術]]を考案。また、ガムシャラに走るだけの練習をやめ、試合をイメージしながら走る[[合理性|合理的]]な[[トレーニング]]を導入。後に橋下は当時を振り返り、「当たり前だと思ってることに疑問を持ったり、伝統を変えようとしたり、何で?と思った時に立ち止まって考えることで、パワーが生まれる」と語っている<ref>「徹底検証 橋下主義(ハシモトイズム)」 読売新聞大阪本社社会部編著 梧桐書院 P231-232</ref>。
; 大学時代
: [[兵庫県]][[明石市]]の[[泉房穂]][[市町村長|市長]](第49期司法修習生=1995年研修所入所=橋下と同じラグビー同好会に所属)は同じ自治体トップとして橋下をよく知る人物の一人であり、ラグビーの練習後に聞かされた話を今も覚えている<ref name="mainichi20120415">[http://mainichi.jp/graph/2012/04/15/20120415mog00m010002000c/001.html ストーリー:橋下氏、野心の源流 破れた革ジャン5万円−−司法修習同期の証言] {{Wayback|url=http://mainichi.jp/graph/2012/04/15/20120415mog00m010002000c/001.html |date=20160527073929 }}毎日jp</ref>。
: 「橋下は破れた[[ジャンパー (衣服)|革ジャン]]をタダ同然で仕入れて1着3万円とか5万円で売って大学を卒業したと言っていた<ref name="mainichi20120415" />。『破れたやつを売ったらまずいやろ』と言うと『どこが悪いんですか。気付かずに買うのはお人よしや』と」<ref name="mainichi20120415" />。妻は高校の同級生<ref name="m.news-postseven20111205" />。橋下は進学のために上京するのだが、妻も彼と離れたくないと神戸の大学に籍を残しながら上京、同棲生活をスタートさせた<ref name="m.news-postseven20111205" />。妻の両親は同棲には反対だったが、彼女は「[[勘当]]されても構わない」と[[駆け落ち]]同然で橋下と一緒に暮らし、支えていくことを選んだ<ref name="m.news-postseven20111205" />。橋下によれば「僕は育児に家事何もしないですよ。子供は単に[[玩具]]感覚の可愛さです。完全に[[金正日|キム・ジョンイル]]体制。将軍様ですもん。僕は子供をつくるまでが好きなのかもなあ(笑)」という<ref name="Shinchou、2012927p45">『週刊新潮』(2012年9月27日菊咲月増大号)45頁</ref>。
; 新米弁護士時代
: ボス弁の[[樺島正法]]は新米弁護士時代の橋下を「純粋な弁護活動よりカネに執着が強い印象だった」「弁護士会から紹介された依頼人から高い着手金を取り、副会長に電話で注意された際『何がいけないんですか』と食って掛かっていたのが印象的だった」と語っている<ref>[https://www.jcp.or.jp/akahata/web_daily/html/5bu-ishin/07-ishin5.html 第5部 国政への野望(7)] [[しんぶん赤旗]]連載『橋下「維新」逆流の正体』</ref>。橋下本人は[[twitter]](2011年10月29日)で「僕が最初に勤めた法律事務所のボス弁は僕のことを大嫌いである。弁護士の多くは僕のことを嫌いだし。人が人を評価するには色々ある。そういう人は事実を離れて話すだろう。公人という立場である以上、そこは気にしない。」とコメントしている。
 
=== 選挙について ===
政治家を志望する若者の質問に答え、現行の選挙制度の問題点を具体的に教えた上で、「頑張って下さい!」と励ました<ref>PRESIDENT Online2016年7月18日 [https://president.jp/articles/-/18522 橋下徹さんに質問です! なぜ選挙には必要以上にお金がかかるんですか?]</ref>。
=== やしきたかじんとの関係 ===
司会者・歌手の[[やしきたかじん]]について、政治家・橋下徹の生みの親であると述べている。大阪府知事選に出馬するかどうか悩んでいたとき、やしきから「仮に2期やっても46歳。38歳でやれるんだったらやった方がいい」と出馬を促されたと主張している<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.asahi.com/articles/ASG183DZFG18PTIL008.html |title=橋下市長、たかじんさん悲報に涙 「優しい、強い人」 |accessdate=2014-01-08 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140108043430/http://www.asahi.com/articles/ASG183DZFG18PTIL008.html |archivedate=2014-01-08 }}</ref><ref>【たかじんさん死去】橋下市長、政界進出の恩人との別れに涙</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/01/08/kiji/K20140108007344480.html |title=橋下市長 涙で“恩人”たかじんさんしのぶ「大阪への気持ち強い人 残念」 |accessdate=2014-01-08 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140108053042/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/01/08/kiji/K20140108007344480.html |archivedate=2014-01-08 }}</ref>。やしきの死去に際しては、「非常に残念。すごく優しい人で、強かった」、「いろいろあり過ぎて……」と語った<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏の目には涙、辛坊さんは言葉詰まらす |url=http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140108-OYT1T00550.htm |date=2009-06-26 |newspaper=読売新聞 |publisher=読売新聞社 |accessdate=2014-01-08 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140108144548/http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140108-OYT1T00550.htm |archivedate=2014年1月8日 |publication-date= }}</ref>。
 
たかじんサイドは、「番組に関してはオレに任せてと言っただけ。」と応援に関しては否定している<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_12/g2007122201_all.html |title=たかじん「番組は任せと言っただけ」橋下応援否定 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160921220216/http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_12/g2007122201_all.html |archivedate=2016-09-21 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
 
; 救われたこと
: 大阪市長選において、[[平松邦夫]]に勝利した後、殺害予告の脅迫状が複数、届いていた。しかも、本人だけでなく家族を殺すという内容のものまであった。“同和報道”が出たとき、橋下自身も知らなかった事がいっぱいあって、非常にショックを受けたという。しかし、橋下は、中学生の長男と長女には、きちんと報道について説明をした。すると子供たちは、「いろいろ書かれることは仕方ないんちゃう?」といって、逆に橋下を励ました。これに、橋下も「救われた」ともらしたという<ref>{{Cite news ja |url= https://web.archive.org/web/20111203050630/http://www.news-postseven.com/archives/20111202_73356.html|title=出自報道の橋下徹氏 子供から「仕方ない」といわれ救われる |newspaper=NEWSポストセブン |date=2011-12-02}}</ref>。また、取材記者の氏名や会社の[[電話番号]]まで自らのツイッターで公表し、「親父がやくざ、けっこう毛だらけだ」と逆手にとった<ref name="autogenerated1" />。
: 公務でプロ野球の始球式を行った際などに子供を連れて行き、一緒に試合観戦をしたり、サインボールをもらったりすることがあった<ref>{{Cite news ja |url=http://route5.org/?q=http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100825-OYT1T01077.htm |title=橋下知事、我が子と遠藤選手を知事室で会わせる |newspaper=読売新聞 |publisher=読売新聞社 |date=2010-08-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100828045118/http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100825-OYT1T01077.htm |archivedate=2010-08-28}}{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。これに対し、龍谷大学の[[富野暉一郎]]・教授は「公私混同の家族サービスと見られても仕方ない。目くじらを立てるほどの問題ではないかもしれないが」と指摘した{{refnest|group="注釈"|元神奈川県逗子市長の富野暉一郎・龍谷大学教授「外国の賓客に妻同伴で対応するのはもてなしとしいう側面があるが、公務中に子供を著名人と会わせるのは、公私混同の家族サービスと見られても仕方ない。目くじらを立てるほどの問題ではないかもしれないが、公職にある者としての配慮に欠けた面があったと言わざるを得ない」<ref>読売新聞2010年8月26日「橋下知事 公私混同」</ref>。}}。
 
=== 系譜 ===
; 家系
: 橋下の母によれば、「橋下一族は先祖代々[[同和地区]]に住んでいたわけではなく、徹の[[祖父母|祖父]]の代にたまたま転入したに過ぎない」という<ref name="g2201012p35-36">『[[g2 (雑誌)|g2]](<small>ジーツー</small>)』2010年12月号 vol.6、森功「同和と橋下徹」35-36頁</ref>。橋下の母によれば、「橋下家は[[部落問題|同和部落]]出身ではない」ということになる<ref name="g2201012p36">『[[g2 (雑誌)|g2]](<small>ジーツー</small>)』2010年12月号 vol.6、森功「同和と橋下徹」36頁</ref>。
: 実父の出身地の寒村の橋下姓の[[老人|老婆]]は「昔は“橋下(ハシシタ)”という家が六十軒ぐらいあった。大概の者は名前を“橋本”に変えて出て行ったと聞いている。ここらの人はみな[[教育]]熱心で、一生懸命勉強して就職差別やいろんな[[差別]]と闘ってきた。」<ref>『[[週刊文春]]』(2011年11月3日号)27-28頁</ref> と述べている。
; 橋下姓
: 橋下の[[母]]は次のように語っている。「あの子が生まれた時点で、向こう(橋下家の人々)との因縁を断ち切るつもりで、ハシシタ姓をハシモトと変えたんです。向こうの親たち(橋下徹の祖父母)は、反対しました。けど、橋の下を歩むようなイメージの[[苗字]]はどうか。この子は、橋のたもとを注意深く生きていくように、と願って変えました。だから、ちっちゃいときから、あの子はハシモト。その意味は当人もよく知らないはずです。」<ref name="g2201012p32">『[[g2 (雑誌)|g2]](<small>ジーツー</small>)』2010年12月号 vol.6、森功「同和と橋下徹」32頁</ref>。
; 実父・叔父
: 橋下が実父について述べた[[インタビュー]]によると、「父親の思い出はひとつだけ。2、3歳のとき、食事中に箸を投げたら、[[背負い投げ]]されて[[暴行|ぼこぼこ]]にされたんです」という<ref name="MSN産経ニュース">{{Cite news ja |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080727/lcl0807272243001-n1.htm |accessdate=2008-08-05 |title=【橋下徹研究】(2)ぽっかり空いた“父”の存在 |publisher=MSN産経ニュース |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080805115918/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080727/lcl0807272243001-n1.htm |archivedate=2008-08-05}}</ref>。
: 橋下の母によれば「父親はあの子が小さいときに離れ、以来私も近寄らせませんでした。あの人と私たちは東京と大阪で離れていましたので、仕事も何をしていたのかよく知りません」という<ref name="g2201012p34">『[[g2 (雑誌)|g2]](<small>ジーツー</small>)』2010年12月号 vol.6、森功「同和と橋下徹」34頁</ref>。
: 実父は橋下の幼時期に家庭から離れ、[[八尾市]]の同和改良住宅に住み、橋下が小学校2年生の時に死去。[[自殺]]だったという。地元八尾の府議によれば「父親は、八尾の改良住宅に住んではったそうです。同和対策事業の一環として建設された住宅で、そこで亡くなったらしい。普通の死に方ではなく、[[ガス爆発]]だったと伝えられます<ref name="t_ishin111029" />。物心ついたころには実父は家にいなかったのでほとんど記憶はない<ref name="t_ishin111029" />。単なる事故か、あるいは仕事に行き詰って[[自殺]]したのではないか、などとも囁(ささや)かれていました」という<ref>([[g2 (雑誌)|g2]]第6号、2010年12月「同和と橋下徹」35ページ)</ref>。実父は現在、[[同和地区]]住民のために建設された八尾市の市営墓地に眠っている<ref name="g2201012p32" />。
: 橋下の実父と、その弟の両方を知っているという地元住民によると、「弟は○○(地区)で水道工事会社をやっていたが、今は[[倒産]]してない。この水道工事会社は、実は兄、つまり橋下知事の実父が段取りして設立した会社や。暴れん坊で、ある組織<ref group="注釈">「この組織に属していたある人物の“名前”を言えば、地元の年配者なら誰もが思い当たる。この“ある人物”は、組織に属しながら、[[部落解放同盟]]○○支部書記長や同大阪府連執行委員を務め、何度も[[逮捕]]されている」(『平成日本タブー大全2008』104頁)</ref> の[[三羽烏]]といわれたほどの男や。立場上、名前を出せなかったので弟に会社をやらせていたんや」という<ref name="『平成日本タブー大全2008』104頁">別冊宝島Real076『平成日本タブー大全2008』104頁</ref>。
: また橋下の[[叔父]](実父の弟)の水道工事会社は地元[[八尾市]]の指名業者でもあったが、[[部落解放同盟]]大阪府連が資金源獲得のために設立した直轄の建設業者組織「大阪府同和建設協会」の会員でもあった<ref name="『平成日本タブー大全2008』104頁" />。[[倒産]]時多額の[[借金]]を抱えていたため、「貸した金を踏み倒された。なのに謝るどころか、平気な顔をして外国車を乗り回している。なにが『ハシモト』や100人が100人『ハシシタ』と読むわ!」と、今なお怒りが収まらない住民もいる<ref name="『平成日本タブー大全2008』104頁" />。
: 橋下は父親が元暴力団だったという報道について「ほぼ事実」と認めた<ref>{{Cite news ja |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111029-OHT1T00024.htm|title=橋下知事「ほぼ事実」…父親が元暴力団報道|newspaper=スポーツ報知|date=2011-10-29|accessdate=2011-10-29|publication-date=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20111030125722/http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111029-OHT1T00024.htm|archivedate=2011年10月30日}}</ref>。
: 橋下の母は「暴力団だったなんて知りませんでした。私たちといっしょに暮らしているときは、そうではありませんでしたから。」と述べている<ref name="autogenerated1">『[[g2 (雑誌)|g2]]』2012 January vol9森功「橋下徹の選挙」309ページ</ref>。
: [[部落解放同盟]]大阪府連合会・赤井隆史書記長によれば「両週刊誌の記事は、橋下氏の父親が暴力団員であったことと、出自であり暮らしていた地区の問題を同列に扱っています。暴力団とその地区がイコールで結びつけられているのです。[[同和地区]]に対しての偏見のなかに、“[[暴力]]的である”“ガラが悪い”といったイメージがある。両週刊誌の記事はこうした[[差別]]、偏見を助長してしまいます」という<ref>『NEWSポストセブン、2011,11,18</ref>。
: 月刊『WILL』(2012年1月号)に、橋下と同じ父親がやくざで被差別部落出身者であることを公言している作家の[[宮崎学]]が、「橋下徹前大阪府知事の出自を暴く異常」と題して、一文を寄せた<ref name="kanrishoku">[http://kanrishoku.jp/facebook/column/038.html 橋下徹バッシング報道から再び部落差別を考える(7)]、小林健治 {{Wayback|url=http://kanrishoku.jp/facebook/column/038.html |date=20140714154632 }}</ref>。宮崎によれば「たしかに、不祥事があれば叩けばよい<ref name="kanrishoku" />。しかし、出自と不祥事は全く別の問題である<ref name="kanrishoku" />。それは、出自に関する問題は、相手に抗弁権が一切ないからである<ref name="kanrishoku" />。僕は解放同盟に対して、運動の原点を厳しく批判してきたが、解放同盟から文句を言われたことはほとんどない<ref name="kanrishoku" />。それは、相手に抗弁権のないことでは決して批判しなかったからでもある<ref name="kanrishoku" />。人間が生きていくうえで自分の力ではどうしようもない運命、出自まで叩く材料にするというのは、足をすくう非常にいやらしい批判であり、ジャーナリズムとして完全に間違っている<ref name="kanrishoku" />」と述べた。
 
=== 略系図 ===
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== 評価 ==
* [[大阪維新の会]]では、橋下が「スターで発信力の橋下」、[[松井一郎]]が「武闘派で度胸の松井」「政局の松井」、[[浅田均]]が「頭脳の浅田」「政策の浅田」とそれぞれ評されていた(2012年時点)<ref name="ZAKZAKA.20120829">[https://web.archive.org/web/20120902230201/http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120829/plt1208290736002-n1.htm 【橋下維新の参謀】“橋下新党の頭脳”浅田均氏は元NHK] [[産経新聞社|ZAKZAK]] 2012年8月29日配信、2013年2月13日閲覧</ref>。
*2008年、文科大臣だった[[中山成彬]]は、日教組批判を展開する橋下に対して「命がけで戦っている」と評価した<ref name="san015011"/>。しかしながら中山成彬が日本維新の会の国会議員だった2013年当時、慰安婦問題で揺れている橋下に対して「橋下徹を代表と思っていない」と桜チャンネルで名指しで批判。これに対して橋下徹も「代表と思っていないのであれば、維新から出ていってもらう」と応酬した。
*2014年の大阪市長出直し選挙の際、[[天王寺区]]長は、「“忠臣は二君に仕えず”という言葉もあるが、自分が区長でいられるなら、市長が誰でもいいと考えることはできなかった。橋下市長の市政改革方針に共鳴したからこそ、私は公募区長となった。」「こんな上司に巡り合えて幸運だった。」と語った<ref>[http://president.jp/articles/-/15191 橋下行政手腕「こんな上司に巡り合えて幸運だった」] PRESIDENT 2015年5月18日</ref>。
*2014年、[[石原慎太郎]]は、橋下に対して「個性的だし、演説もうまい。若い頃の[[アドルフ・ヒトラー|ヒトラー]]にそっくりだ」と評価<ref>{{Cite news ja |title=石原慎太郎氏 エゴにあふれる橋下徹氏を評価も危うさも指摘 |newspaper=週刊ポスト |date=2015-1-19 |issue=2015年1月30日号 |url=https://www.news-postseven.com/archives/20150119_298347.html?DETAIL |access-date=2023-6-17}}</ref>。
*維新支持層の約9割が、橋下の新党結成表明について、「評価する」と回答した<ref>[https://www.sankei.com/article/20150914-AELK2FL7PZI4JAUWCLT5646C3M/ 2015.9.14 産経新聞]</ref>。
===批判===
学者などで「'''ハシズム'''(橋下主義)」との呼称が使われている。[[山口二郎]]が主催したシンポジウムや著書で用いられている。シンポジウムでは、[[平松邦夫]]や[[香山リカ (精神科医)|香山リカ]]、[[薬師院仁志]]が橋下を批判した<ref>{{Cite news ja |url=http://www.asahi.com/politics/update/0917/OSK201109170144.html |accessdate=2011-09-17 |title=反「ハシズム」集会に香山リカ氏ら 平松市長も出席 |newspaper=朝日新聞 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110917163524/http://www.asahi.com/politics/update/0917/OSK201109170144.html |archivedate=2011-09-17}}</ref>。[[高橋哲哉]]は「知事を[[天皇]]にした[[天皇制]]ともいえる府政を作ろうとしている」と批判している<ref>[http://www.labornetjp.org/news/2011/1316851243200vein2 大阪・橋下“ハシズム”府政の「日の丸・君が代」強制条例にNO! 大阪で全国集会に800名] レイバーネット</ref>。平松邦夫は「絶句した」と批判した<ref>{{Cite news ja |title= 橋下知事の「独裁必要」発言に「絶句した」 大阪市長が批判 |url= http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110630/lcl11063020020006-n1.htm |newspaper= [[産経新聞]] |___location= [[東京都]] |date= 2011-06-30 |accessdate= 2011-07-04 |language= [[日本語]] |archiveurl= https://web.archive.org/web/20110702021145/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110630/lcl11063020020006-n1.htm |archivedate= 2011年7月2日 |publication-date= }}</ref><ref>{{cite news ja |title=平松大阪市長、橋下府知事発言を激しく批判|authorlink=|url=http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110630-OYT1T00889.htm|newspaper=読売新聞|date=2011-06-30|accessdate=2011-07-04|language=[[日本語]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110702041726/http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110630-OYT1T00889.htm|archivedate=2011年7月2日|publication-date=}}</ref>。橋下は「これらのハシズムとか言っている大学教授や有識者の話を聴いても、『なるほど』という意見は何一つない」と答えている<ref name="mainiti20111013">『[[毎日新聞]]』2011年10月13日掲載</ref>。
 
[[日本共産党]]は[[しんぶん赤旗]]で「橋下イズム」という言葉を使用し、批判を繰り返している<ref>{{Cite news ja |url=https://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-08/2012080804_05_0.html|title=大阪市 公募区長の実態  「神話学習」 「つらいお願い」 「カジノ誘致」  橋下イズム賛同者ズラリ|newspaper=しんぶん赤旗|date=2012-08-08|accessdate=2023-07-06}}</ref>。上述の「ハシズム」同様、[[ファシズム]]に掛けたものと見られる。
 
共同通信社は橋下が選挙で圧勝したことに関して、「問題は、彼に75万もの票を入れた有権者の方にある」との報道をしている<ref>[http://www.47news.jp/47topics/himekuri/2011/12/post_20111220134351.html ▽英雄の条件] 共同通信 2011年12月20日</ref>。
 
[[内田樹]]は「教育は生身の人間が相手の仕事です。子供たちは、さまざまな思想信条、信教、イデオロギーをもった周囲の大人たちの影響を受けています。」などと述べた<ref>[http://blog.tatsuru.com/2011/11/24_2042.php 平松さんの支援集会で話したこと(内田樹の研究室)]</ref>。[[隂山英男]]は、教員管理を強めれば教育が良くなるという発想は間違いだと批判した<ref>{{Cite news ja |url=http://www.asahi.com/national/update/0916/OSK201109160034.html |accessdate=2012-07-19 |title=維新の教育条例案「可決なら辞める」 百ます陰山委員 |newspaper=朝日新聞 |archiveurl=https://archive.is/Mdk9 |archivedate=2012-07-19}}</ref>。
 
月刊誌『[[新潮45]]』(2011年11月号)では作家・精神科医である[[野田正彰]]が「これ以上私たちは、自己顕示欲型精神病質者の空虚な言動に振り回されてはならない。[[演技性人格障害]]と言ってもいい」と批判している。この記事に関して橋下は名誉を傷つけられたとして著者と新潮社に1100万円の賠償を求めた訴訟を起こすが、2016年4月の大阪高裁は「『うそを平気で言う。バレても恥じない』などの逸話は当時の橋下を知る教員への取材や資料に基づいて書かれ、新潮社側には内容を真実と信じる相当の理由があり、公益目的もあった」として、橋下の訴えを退け逆転敗訴とした<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASJ4P4VWRJ4PPTIL015.html 橋下氏、新潮社に逆転敗訴 大阪高裁] 朝日新聞2016年4月22日</ref>。2017年2月、最高裁は橋下の上告を棄却し、敗訴が確定<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASK225SXNK22UTIL03B.html 橋下氏の敗訴が確定 「新潮45」めぐる損害賠償訴訟] 朝日新聞 2017年2月2日</ref>。
 
[[帝塚山学院大学]]教授の[[薬師院仁志]]は、橋下の政治手法について、具体的な政策を掲げての「[[マニフェスト]]」よりも「キーワード」や「[[スローガン]]」の利用が多くみられる、としている。薬師院は、[[ヒトラー]]の著書『[[我が闘争]]』の一節にある「宣伝におよそ学術的教授の多様性を与えようとすることは、誤りである……効果的な宣伝は、重点をうんと制限して、そしてこれをスローガンのように利用すべきだ」を引用して、橋下を批判している<ref>『橋下主義(ハシズム)を許すな』(2011年 ビジネス社/内田樹,山口二郎,香山リカ,薬師院 仁志)P96 ISBN 9784828416519</ref>。
 
{{Quotation|
何か本当にこれを実現するんだという信念があればいいんですけど、その場その場でウケそうなことを言うだけ、そしてそれが実際ウケてしまうんです。橋下知事は、「テレビは即興の瞬間芸」だと言っているんですね。いかに受けるかだけを考えている。だから、聞いている人は、その場その場では上手く話芸に巻き込まれるのですが、長い目で見ると、どこに連れて行かれるのか分からない。短絡的なスローガンを即興で掲げ、いかにも聴衆が聞きたいようなキーワードを繰り出し、それが積み重なって長い目で見たらどこに行くのか分からない。
|薬師院仁志 〜 橋下の政治手法について}}
 
[[読売新聞]]の[[渡邉恒雄]]会長は、橋下徹の「選挙では国民に大きな方向性を示して訴える、政治はある種の白紙委任」と朝日新聞のインタビューに答えたことに関して「ヒトラーを想起」すると発言した<ref>{{Cite web|和書|title=読売渡辺会長が橋下市長発言に懸念 「『白紙委任』はヒトラーを想起」 |url=https://www.j-cast.com/2012/03/12125177.html?p=all |website=JCASTニュース |accessdate=2012-3-12}}</ref>。
 
[[自由民主党 (日本)|自民党]]の[[中山泰秀]]は橋下徹について、「安物のヒトラーに乗っ取られている場合じゃない。新しいリーダーをつくりましょう」と批判した<ref>{{Cite web|和書|title=「安物のヒトラー」「暗黒軍団」大阪W選 悪口大会でスタート |url=https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/137316 |website=東京スポーツ |accessdate=2015-11-6}}</ref>。
 
自民党の[[西田昌司]]は、「ここ最近、橋下徹がヒトラーに見えてきました。私は眼科検診を受けるべきでしょうか?」との質問に対して、「ヒットラー戦略そのものをやっておられる。正しく見えている」と発言<ref>{{Cite web|和書|title=「ここ最近、橋下徹がヒトラーに見えてきました。眼科に行くべきでしょうか?」週刊西田一問一答おまけ |url=https://www.youtube.com/watch?v=CO35ANSVvn4 |website=YouTube |accessdate=2015-11-23}}</ref>。
 
[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]の首相経験者で[[立憲民主党 (日本 2020)|立憲民主党]]顧問の[[菅直人]]は自身の[[ツイッター]]において日本維新の会について、橋下徹らの弁舌が「極めて歯切れが良く、直接話を聞くと非常に魅力的な弁舌の巧みさ」があるとし、その政治スタンスや政治的主張は別とした上で、「ドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」とのツイートを行ったところ<ref>{{Cite tweet|number=1484356560432238593|user=NaotoKan|title=午前11時45分投稿のツイート|access-date=2022-1-26|date=2022-1-21|author=菅直人}}</ref><ref>{{Cite news ja |title=日本維新の会は「ヒトラーを思い起こす」菅元首相がツイート 藤田幹事長、立憲民主党に抗議文 |newspaper=日テレNEWS |date=2022-1-26 |url=https://news.ntv.co.jp/category/politics/0a020e0c31c745afa504cb370ed58278 |access-date=2023-6-16}}</ref>、これに対し維新の会が抗議。党内外を巻き込む騒動にまで発展した。
 
{{see also|菅直人#日本維新の会との問題}}
 
===水道橋博士の批判===
[[タレント]]の[[水道橋博士]]は、[[芸能界]]の中で、特に橋下に批判的な人物の一人である。
 
水道橋の著書によれば、橋下はテレビ番組の生放送中に、[[阿川佐和子]]にセクハラ発言を行ったとされる。
 
{{Quotation|
阿川さん、僕は一回で妊娠させる自信ありますよ!
|橋下徹 ー フジテレビ『スタ☆メン』にて}}
 
この発言は、2006年5月7日に放映された[[フジテレビ]]情報番組『[[スタ☆メン]]』の生放送「少子化大国ニッポン!」で阿川が、「うーん、やっぱり産んでおけばよかったなあ…。私の世代はデキちゃった婚はなかったからなぁ…。」と発言した直後に、橋下が返した一言とされる。この発言には司会を務めていた[[爆笑問題]]も「ハシモト!今のは完全なセクハラだぞ!」「弁護士なら酒場でも言うことじゃない!」と窘めたとされる<ref>水道橋博士『藝人春秋2 上 ハカセより愛をこめて』(2017年 文藝春秋) P16-20 ISBN 4163907106</ref>。
 
===西部邁の評価===
 
[[保守]][[思想家]]の[[西部邁]]は、橋下の分析を通じて、[[ポピュリズム]]を批判した。
 
西部は橋下を、本人の発言である「政治家と弁護士は嘘をついてなんぼのもん」を引用して、「ヒットラーもそうであったように、マスの代表者となりうる逸材である」と評している。西部は[[小泉純一郎]]を「[[デマゴーグ]]」とした上で、橋下の維新八策を小泉改革と酷似しているとして、「小泉と同じく、橋下も無知」であると批判した<ref>{{Cite news ja | url =https://www.dailyshincho.jp/article/2018/01270720 |accessdate=2025-09-11 |title=【追悼】西部邁氏 舌鋒鋭く“ポピュリズム批判”を行った名コラムを再掲載 |publisher=デイリー新潮|date=2018-01-28}}</ref>。
 
===一ノ宮美成の批判===
 
[[ジャーナリスト]]の[[一ノ宮美成]]は、橋下のメディアコントロールの手法を解説した。
 
一ノ宮は、[[原発]]再稼働に対する橋下の二転三転する発言を「どうしてこんなデマゴーグが平然とまかり通っているのか?」とした上で、在阪のあるテレビ局の幹部の証言を紹介している。在阪テレビ局幹部の証言によれば、実績を検証した[[調査報道]]が必要としつつも、橋下から発信される情報があまりに多く、また発言内容が二転三転するために、その検証が困難で、橋下の発言を垂れ流すことになってしまうという<ref>一ノ宮美成『橋下徹のカネと黒い人脈』(2012年 宝島社) P3-4 ISBN 978-4-7966-9597-8</ref>。
 
また橋下は、[[ソーシャルメディア]]を駆使して巧妙な「[[世論操作]]」を行っているとも指摘した。
 
記者が橋下の気に入らない記事を書いたり、質問をすれば、その記者を徹底的に「罵倒」し、その様子を[[動画]]として公開して、さらし者にする。としている。この手法の一例として、橋下が、[[毎日放送]]の女性記者に対して26分もの「糾弾」を行った例<ref>{{Cite web|和書| url = https://www.youtube.com/watch?v=hyzvpCwvFk4 | title = 【大阪】橋下市長「勉強してから来い!」無知で無礼なMBS女記者の醜態! | publisher = YouTube | date = 2012-5-9 | accessdate = 2022-02-15}}</ref>を挙げた。この記者は、教職員の[[国旗国歌条例|君が代起立斉唱条例問題]]について質問したが、橋下は「それは[[教育委員会]]が命令したことだから、私は関係ない」「勉強不足だ」「とんちんかんな質問するな」と発言して、「毎日放送には社歌があるのか?社歌のない会社の記者にそんなことを質問する資格などない」などと逆に批判した。また橋下の説明責任については、「そもそもこの条例の立案者は橋下氏で、条例を議会に提出し、成立させたのも橋下氏が代表を務める『大阪維新の会』です。職務命令を出したのも、橋下氏が任命した教育長です。当然、橋下氏は質問に答える責任がある」と付け加えている。<ref>一ノ宮美成『橋下徹のカネと黒い人脈』(2012年 宝島社) P4-5 ISBN 978-4-7966-9597-8</ref>。
 
{{Quotation|
毎日大量のニュースを流し、それこそ記者が思考停止の状態に陥るような仕組みをつくったうえ、批判者はさらし者にして世論を扇動する……いわば意図的な情報操作をやっているのです
|在阪のあるテレビ局の幹部の証言}}
 
===適菜収の批判===
 
作家の[[適菜収]]は橋下に対して、長らく批判を続けている。
 
「大阪都構想」を巡っては、戦後最大の詐欺であると主張した上で、橋下を「[[詐欺師]]」であると断言した。また、橋下が事実を大阪市民に伝えないために、メディアや学者、ジャーナリストに圧力をかけ続けているとも、批判した<ref>適菜収「潜入ルポ これぞ戦後最大の詐欺である」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P102 ISBN 4794968213</ref>。
 
適菜は、[[大阪維新の会]]が作成した「都構想」の宣伝パネルを「詐欺パネル」とみなした。これに関して、橋下の著書の「ウソをつかない奴は人間じゃねぇよ」<ref>橋下徹『まっとう勝負!』(2006年 小学館) P181 ISBN 4093797439</ref>との記述と、ヒトラーの発言とされる「大衆は小さな嘘よりも大きな嘘の犠牲になりやすい。とりわけそれが何度も繰り返されたならば」を比較して、「住民投票まで徹底的に嘘をつきとおす方針を固めたのだろう」と批判した<ref>適菜収「潜入ルポ これぞ戦後最大の詐欺である」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P83-84 ISBN 4794968213</ref>。
 
一方で橋下は、適菜に対して、「この手の類の世界一のバカは、二言目には衆愚政治と言いますよ。顔を見て下さい。世界一バカな顔をしていますよ 」<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/667129983987380224|title=橋下徹|accessdate=2022年2月9日|publisher=Twitter}}</ref>「自分が当事者になって選挙での勝負もせずに、外野から喚いているだけ。どんな教育を受けて育ったんだろう?」<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/667131040071217152|title=橋下徹|accessdate=2022年2月9日|publisher=Twitter}}</ref>「自分達が一番賢いと信じている世界一のバカという典型的な寓話ですね。バカは無視しておきましょう」<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/667129435993145344|title=橋下徹|accessdate=2022年2月9日|publisher=Twitter}}</ref>などと評している。
 
===藤井聡との対立===
 
[[京都大学]]の[[藤井聡]]教授と長年に渡って、対立している。
 
[[2015年]]1月27日、藤井がネットメディア・新日本経済新聞にて、「大阪都構想」を批判する記事『大阪都構想:知っていてほしい7つの事実』を発表したことについて、橋下は、自身のTwitter上で藤井に対して、「バカな学者の典型」<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/560021115213320192|title=橋下徹|accessdate=2022年2月8日|publisher=Twitter}}</ref>「お勉強はできるのかもしれないが相当地頭が悪そうだ」<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/564056860005650433|title=橋下徹|accessdate=2022年2月8日|publisher=Twitter}}</ref>「とんでもない嘘八百」<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/560938549260722177|title=橋下徹|accessdate=2022年2月8日|publisher=Twitter}}</ref>「事実誤認の虚偽事実を内閣参与の肩書を持ちながら公言」<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/561765404700209152|title=橋下徹|accessdate=2022年2月8日|publisher=Twitter}}</ref>と批判を加え、大阪市役所の定例記者会見でも、藤井を批判した<ref>{{Cite news ja | url =https://www.shikoku-np.co.jp/national/political/20150207000440 |accessdate=2023-04-07 |title=藤井教授が橋下氏要求を拒否/大阪都構想めぐる公開討論 |publisher=四国新聞社|date=2015-02-07 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20230407100727/https://www.shikoku-np.co.jp/national/political/20150207000440 |archive-date=2023-04-07}}</ref><ref>藤井聡「ブラックデモクラシーの構造 ー橋下維新のテロルを読み解く」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P32-33 ISBN 4794968213</ref>。
 
藤井の主張によれば、一連の橋下の「[[誹謗中傷]]」によって、大学に電話やはがき、手紙が殺到し、通常の業務ができない状況に追い込まれたという<ref>藤井聡「ブラックデモクラシーの構造 ー橋下維新のテロルを読み解く」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P34-35 ISBN 4794968213</ref>。
 
一方で橋下は、藤井が自民党の西田昌司との対談中に行った「ヘドロチック」との発言<ref>{{Cite news ja | archive-url =https://web.archive.org/web/20190515035423/https://www.sankei.com/west/news/150207/wst1502070012-n1.html |archive-date=2019-05-15 |url=https://www.sankei.com/west/news/150207/wst1502070012-n1.html |accessdate=2019-05-15 |title=京大「論客」と新たな遺恨 「ヘドロチック」発言に激怒…「この、こちんぴらただす」「学者の中で一番せこい典型例」 |publisher=産経新聞|date=2015-02-07}}</ref>を、橋下に対する「批判や論評を超えた[[侮辱]]発言」<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/564094087817465856|title=橋下徹|accessdate=2022年2月8日|publisher=Twitter}}</ref>として問題視し、「僕はバカにされた場合にやり返すだけ」<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/564073874803798018|title=橋下徹|accessdate=2022年2月8日|publisher=Twitter}}</ref>としている。
 
橋下が代表を務める[[大阪維新の会]]は[[松井一郎]]幹事長名義で、藤井に対して「公開討論」を求める文章を送付。また、藤井が勤務する京都大学の[[山極壽一]]総長宛に抗議文を送付、「適切な判断の下にしかるべき対応をしない場合には、国会の場で本件問題を確認させて頂く」と対応を迫った<ref>藤井聡「ブラックデモクラシーの構造 ー橋下維新のテロルを読み解く」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P36-39 ISBN 4794968213</ref>。
 
これに関して、橋下は「僕は言論弾圧の意図など全くない。単に社会人としてのマナーを問うている。そして大学教授と言えども組織の一員。バカな従業員がいれば上司に監督を求めるのは当たり前。藤井氏は自分は京都大学の一教授だと言う認識がないようだ。バカな組織の一員がいればそれを正すのが組織のトップの責任」としている<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/564060460912111617|title=橋下徹|accessdate=2022年2月8日|publisher=Twitter}}</ref>。
 
3月10日には、橋下が最高顧問を務める「[[維新の党]]」の[[足立康史]]が、[[衆議院]][[予算委員会]]で「京都大学の藤井についての使用者責任」を糾弾する国会質問を行った<ref>{{Cite news ja | url =https://kokkai.ndl.go.jp/txt/118905270X00120150310/96 |accessdate=2025-09-11 |title=第189回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号 平成27年3月10日 |publisher=国会議事録 |date=2015-03-10}}</ref>。
 
藤井は、これらの「維新」関係者の動きを、自身の失職を狙った[[言論統制|言論封殺]]行為であるとしている<ref>藤井聡「ブラックデモクラシーの構造 ー橋下維新のテロルを読み解く」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P40-41 ISBN 4794968213</ref>。
 
「維新の党」は、[[松野頼久]]幹事長名義で大阪の全テレビ局に対して、藤井のテレビ出演自粛を求める文章を送付した。この文章では「大阪維新の会反対、大阪都構想に反対の象徴として位置付けられている藤井氏の存在が広く周知されること自体が、大阪維新の会、大阪都構想について反対している政党および団体を利することになる」として、藤井が各メディアに出演することは、[[放送法]]四条における放送の中立・公平性に反すると主張した。また衆議院予算委員会でも、足立が藤井のテレビ出演について、放送法違反であるか否かの質問を行った<ref>{{Cite news ja | url =https://kokkai.ndl.go.jp/txt/118905272X00120150310/236 |accessdate=2025-09-11 |title=第189回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号 平成27年3月10日 |publisher=国会議事録 |date=2015-03-10}}</ref><ref>藤井聡「ブラックデモクラシーの構造 ー橋下維新のテロルを読み解く」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P42-43 ISBN 4794968213</ref>。
 
一連の橋下と「維新の党」関係者の行動に対して、藤井は「[[ナチス・ドイツ]]の国民啓蒙・宣伝大臣[[ゲッベルス]]が全体主義国家が持つべきものとして述べた「すべての力を反対意見の抑圧に用いることは極めて重要だ。真実は嘘の不倶戴天の敵であり、したがって、真実は国家の最大の的なのだ」という態度そのものだ」と批判した<ref>藤井聡「ブラックデモクラシーの構造 ー橋下維新のテロルを読み解く」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P47 ISBN 4794968213</ref>。
 
また藤井によれば、橋下は、都構想への賛成を呼びかける[[テレビコマーシャル]]や[[チラシ]]などの「[[プロパガンダ]]」を、公的資金を投入して展開しつつ、「住民投票の有権者の公正判断において、何よりも大切な「事実情報」が、有権者に届かないようにする圧力を様々な詭弁と公権力の双方を駆使しつつ、かけ続ける言論封殺を行い、それを通して実際にテレビや新聞、そして、あらかたの言論人やジャーナリストを黙らせることに成功した」としている<ref>藤井聡「ブラックデモクラシーの構造 ー橋下維新のテロルを読み解く」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P50-54 ISBN 4794968213</ref>。
 
藤井は、これらの橋下の政治手法を「ブラック・デモクラシー」と称して批判している<ref>藤井聡「ブラックデモクラシーの構造 ー橋下維新のテロルを読み解く」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P60-61 ISBN 4794968213</ref>。
 
[[2015年]]10月、橋下が代表を務める大阪維新の会は、朝日放送の『[[おはようコールABC]]』について、放送法4条に違反するとして、[[放送倫理・番組向上機構]](BPO)に審査を申し立てた。「大阪都構想」に否定的な見解を持つ藤井の出演が、政治的公平に反すると主張。朝日放送は藤井の出演を見合わせることを発表した<ref>{{Cite web|和書| url = https://www.j-cast.com/2015/10/19248279.html | title = 藤井教授が「諸般の事情」で番組一時「休養」 朝日放送のBPO審査問題とは関係ないのか | publisher = J-CASTニュース | date = 2015-10-19 | accessdate = 2022-02-15}}</ref>。
 
===中野剛志の批判===
 
[[経済産業省|経産]][[官僚]]の[[中野剛志]]は、ヒトラーになぞらえて、橋下を痛烈に批判している。
 
中野は、橋下の「今の日本の政治に一番必要なものは独裁」<ref>
{{Cite web|和書
| url = https://www.sankei.com/article/20150519-VBP4CZDOA5P5JAWSSVFDN4C3TM/
| title = 「独裁者の橋下です」 論説副委員長・別府育郎
| publisher = [[産経新聞]]
| date = 2015-5-19
| accessdate = 12月12日
| accessdate = 2022-02-09
| accessyear = 2007年
}}</ref>「本物の[[独裁者]]は、自ら「独裁」とは口にしない」などの発言を、「[[民主政治]]に対する初歩的な無知」であるとして、「有権者の大多数が「独裁」を望むならば、「独裁」を公約した政治家が選挙を通じて権力の座に着き、本物の独裁者になる」として、民主政治が[[独裁政治]]に転落する危険性を指摘した<ref>中野剛志「どうすれば民主政治から自由を守れるのか」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P97-98 ISBN 4794968213</ref>。
}}</ref>。ただし、『[[たかじんのそこまで言って委員会]]』収録後に楽屋で出馬を説得した事実を選挙戦終了後に認めている。
 
中野は、橋下ら維新関係者が、大阪都構想に反対する藤井聡を、記者会見やツイッターで批判したり、藤井を出演させたテレビ局に抗議文章を送付したりしたことを、「いやがらせ」や「[[迫害]]」であるとして、批判した<ref>中野剛志「どうすれば民主政治から自由を守れるのか」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P102 ISBN 4794968213</ref>。
=== 支持勢力 ===
[[公明党]]大阪府議団は、「[[核武装論]]など、今までの発言に支持者から反発があった」と過去の言動から「推薦」を見送り「支持」に留め、公明党本部もこれを尊重することを表明した。2008年1月7日、[[自由民主党 (日本)|自民党]]、公明党共に党本部としての推薦・支持を見送ることを表明し、自民党は「府連推薦」、公明党は「府本部支持」とし、共に府連レベルでの支援を決定した。公明党は同年1月16日新春年賀会に橋下を招き、支持母体である[[創価学会]]を初めとする支持者らに橋下への支援を訴えた。
 
「民主政治においては、空気を支配することで言論を弾圧することができる」として、橋下らの「嫌がらせ」が批判的な意見を[[萎縮]]させる効果があると指摘しつつ、[[マスメディア]]や[[ジャーナリスト]]、[[知識人]]あるいは国政においても、さして問題視されずに放置されていたと指摘した<ref>中野剛志「どうすれば民主政治から自由を守れるのか」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P103 ISBN 4794968213</ref>。
また、[[右派]]政党である[[維新政党・新風|新風]]が「[[部落問題|同和]]対策予算はゼロにします」という橋下の姿勢を評価し、[[勝手連]]として支援することを表明した<ref>[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51764780.html 橋下弁護士を応援しよう ] 2007年12月30日([http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/ せと弘幸Blog『日本よ何処へ』])</ref>他、2008年1月7日には[[人材派遣]]会社株式会社「[[パソナ]]」グループ代表[[南部靖之]]や元[[経済企画庁長官]][[堺屋太一]]や[[井手正敬]]「[[西日本旅客鉄道|JR西日本]]」元相談役らが橋下徹の政策に賛意を示し、[[勝手連]]を立ち上げた。
 
さらに中野は、[[小林秀雄 (批評家)|小林秀雄]]の[[随筆]]『ヒットラーと悪魔』を引用しながら、橋下とヒトラーの政治手法の類似性を指摘した<ref>中野剛志「どうすれば民主政治から自由を守れるのか」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P116-118 ISBN 4794968213</ref>。
=== 政策 ===
記者会見では、認証[[保育所|保育施設]]の増設、公立中学での米食[[給食]]の実施、大阪市中心部を[[石畳]]と[[ガス灯]]で整備する、[[歩行者天国]]を設置するなどを主張。しかしながら、それらの政策は[[大阪市]]など大阪府以外の自治体が実施権限を持つ政策であるため、自民党府議団と会談した際に、[[公約]]となる政策を再度ちゃんと考えてくるよう資料を渡され出直しを命じられた。
 
中野は、小林秀雄がヒトラーを分析した一文を、橋下の言説と比較した。
[[大阪府立大学]]を名指しし、「府立大の必要性を吟味したい」と“[[国公立大学]]不要論”を展開しており、「大学経営って、160億円も使ってやることか。私は大学は[[私立大学|私立]]がやるものと思っている」との見解を示し、廃止または民営化を示唆している。また、府立高校の[[入学試験|入試]]制度について、学業成績以外にスポーツなどでの評価を重視する、多様な入試制度プランを提唱している。また、私学助成を削減するとも発言した。
 
{{Quotation|
[[府庁]]改革については告示前に「府庁解体」を行うとして「ちゃぶ台をひっくり返す」「汗をかかない方は去って下さってかまいません」と発言するなど府庁職員に対して敵対姿勢を見せていたが、その後一転して府庁職員の前で話す際には「皆さん(府庁職員)の盾、サンドバッグになります。一緒にスクラムを組んでください。 」と対応を180度変えた<ref>『[[スポーツ報知]]』 2008年1月11日 </ref>。
彼は、死んでも嘘ばかりついてやると固く決意し、これを実行した男だ。つまり、通常の政治家には、思いも及ばぬ完全な意味で、プロパガンダを遂行した男だ
|小林秀雄「ヒットラーと悪魔」<ref>小林秀雄「ヒットラーと悪魔」『考えるヒント』(2004年 文藝春秋) ISBN 4167107120</ref>}}
 
{{Quotation|
[[高齢者]]や[[社会的弱者]]への対策に関しては「高齢者らの予算が減るかもしれないが、仕方ない」と発言していたが、[[公明党]]・[[創価学会]]からの批判が噴出し、後に公約を修正した。
政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ。(中略)自分の権力欲、名誉欲を達成する手段として、嫌々国民のため、お国のために奉仕しなければならないわけよ。(中略)別に政治家を志す動機づけが権力欲、名誉欲でもいいじゃないか!(中略)ウソをつけない奴は政治家と弁護士にはなれないよ!ウソつきは政治家と弁護士の始まりなのっ!
|橋下徹『まっとう勝負!』<ref>橋下徹『まっとう勝負!』(2006年 小学館)P180-185 ISBN 4093797439</ref>}}
 
中野は、橋下の政治観を「正しいか間違っているかではなく、勝ちか負けかでしか見ていない」として、ヒトラーの政治理解そのものであると断言した<ref>中野剛志「どうすれば民主政治から自由を守れるのか」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P118 ISBN 4794968213</ref>。
府の運営する公園や博物館を見直す模様。
 
また、橋下をヒトラーになぞらえるのは、過剰反応とする意見に対して、「しかし、あのヒットラーも、最初は侮られていたのである。」として、当初橋下を[[大阪府知事]]に推薦した自民党と[[公明党]]の政治家が、「テレビタレントとみなして、高を括っていた」「自分たちが利用しようとした」橋下氏に裏切られ、追い詰められた。とみなした<ref>中野剛志「どうすれば民主政治から自由を守れるのか」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P119-120 ISBN 4794968213</ref>。
=== 選挙戦 ===
推薦・支持している自民党と公明党は表立った支援をせず、選挙対策本部は所属事務所タイタンと高校時代のラグビー部OBを中心とし、政党色を薄めた選挙戦を展開。自民、公明の大阪選出国会議員、地方議員がいっさい応援演説をせず、著名人の応援は選挙戦終盤に[[参議院議員]][[丸山和也]]と宮崎県知事[[東国原英夫]]程度であった。7人の子持ちであることを前面に押し出し、「子供が笑う」をキャッチフレーズに「4つのトライ」と17点の重点事業をマニフェストとして掲げた。
 
中野は、橋下が[[大衆]]世論の支持を得るために、わざと攻撃的な言動を繰り返したと考えた。橋下が、[[大阪市役所]]や自民党、マスコミあるいは藤井といった敵を繰り返し批判することで、大衆が「敵に対して、一歩も譲らぬ不屈の精神」を読み取り、橋下の支持に至ったとした<ref>中野剛志「どうすれば民主政治から自由を守れるのか」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P120-123 ISBN 4794968213</ref>。
選挙戦中盤の1月20日には、橋下のテレビなどでの言動を問題視した300万枚もの選挙法定ビラ(対立候補の[[熊谷貞俊‎]]事務所と同所在地にある団体が作成)が新聞折込広告として府内に配布された。
 
中野は、橋下の政治手法は「独裁そのものなのである」とした上で、その手法は、[[ナチス・ドイツ]]もやっていた古典的な意思決定方法に過ぎないと、批判した<ref>中野剛志「どうすれば民主政治から自由を守れるのか」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P124 ISBN 4794968213</ref>。
最終的には対立候補に80万票以上の大差を付けて当選。当選当時の都道府県知事の中で最も若い知事となった。いわゆる「[[タレント政治家|タレント知事]]」の誕生は大阪府では[[横山ノック]](2期を務め、途中で辞職)以来13年ぶり。弁護士出身の現職知事は[[愛知県]]知事[[神田真秋]]に次いで2人目である。公選の大阪府知事としては初の東京都出身である。38歳の公選知事は歴代3番目の若さである<ref>1番目に若い公選知事は北海道の[[田中敏文]]の35歳。2番目に若い公選知事は山口県の[[田中龍夫]]の36歳</ref>。
 
また、橋下の[[議論]]に対する認識も批判した。橋下の著書を根拠に、「議論を「勝ち負け」を争うだけの「ケンカ」としか考えてない」とした上で、小林秀雄によるヒトラーの著書『[[我が闘争]]』の分析を引用して、これが橋下の発言であっても、おかしくないと考えた<ref>中野剛志「どうすれば民主政治から自由を守れるのか」『ブラックデモクラシー』(2015年 晶文社) P132-135 ISBN 4794968213</ref>。
当選直後から各種メディアに出演。1月29日には[[内閣総理大臣]][[福田康夫]]を表敬訪問。また、知事就任前に大阪府庁に登庁し事実上大阪府知事としての職務を始める。自民党大阪府議団の一室を借り、事実上の仮知事室として府職員と就任後の2008年当初予算の作成、政策協議を行う。
 
{{Quotation|
== 大阪府知事として ==
論戦に勝つには、一方的な主張の正しさばかりを論じ通すことだ。これは鉄則である。押し捲られた連中は、必ず自分たちの論理は薄弱ではなかったか、と思いたがるものだ。討論に、唯一の理性などという無用なものを持ち出してみよう。討論には果てしがない事が直ぐにわかるだろう。だから、人々は、合議し、投票し、多数決という人間の意思を欠いた反故を得ているのだ
{{現在進行|section=1}}
|小林秀雄「ヒットラーと悪魔」}}
===財政非常事態宣言===
[[2008年]][[2月6日]]に大阪府知事として[[大阪府庁]]に初登庁。就任の記者会見で財政非常事態宣言を出し、選挙戦で公約に掲げていた府債の発行を原則認めない方針を示した。同時に2008年度当初予算では前年度比で1000億円削減することを明言した。更に「あらゆる情報を公開する」と情報公開室の新設を表明。現行4176万円の知事退職金を半減させるとした。
現在判明している緊縮財政案としては
*府公務員の人件費一律1割削減
*文化施設([[ワッハ上方]]、[[ドーンセンター]])、文化団体([[大阪センチュリー交響楽団]])への援助の縮小・廃止
*文化イベント([[御堂筋パレード]]など)への援助の縮小・廃止
*各種団体([[ヒューライツ大阪]]、[[ピース大阪]]などの人権団体)への援助の縮小・廃止
 
{{Quotation|
===方針撤回===
私は、交渉の過程で”うそ”も含めた言い訳が必要になる場合もあると考えている。
選挙戦で公約していた原則として府債を発行しない方針を当選後の2008年2月に撤回し、2008年度の暫定予算案において、発行しないと府民生活に影響がでるとの説明のもと、建設事業費として160億円の府債を発行する方針へと転換した。さらに、「ギリギリまで発行を抑えたが、後半にどんとついてくる」と発言しており、府債発行を増額させる可能性を示唆している。<ref>2008年02月11日 読売新聞</ref>
自身のミスから、窮地に陥ってしまった状況では特にそうだ。正直に自分の過ちを認めたところで、何のプラスにもならない。
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』<ref>『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(2005年 日本文芸社/橋下徹)P74 ISBN 4537253290</ref>}}
 
{{Quotation|
2008年2月10日、人件費の削減は予算案に計上しないことを明らかにした。<ref>2月10日22時39分配信 産経新聞</ref>
運悪く相手方に気づかれてしまったら、仕方がない。こんなときに私がよく使うテクニックがある。相手方に無益で感情的な論争をわざとふっかけるのだ。
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』}}
 
{{Quotation|
学力別クラス編成導入について、選挙中に「塾でもやっていることが、なぜ公立の学校でもできないのか」として熱心に導入を呼びかけていたが、[[文部科学省]]の[[銭谷真美]]事務次官などの反発もあり、2008年2月13日にこれを撤回。「基本となるクラスまで学力によって分けるのは反対」と正反対の見解を述べた。また、約600億円(生徒児童一人あたり約37万円)に上る私立学校助成金の削減を検討していたが、これも撤回。来年度以降も当面、続けることを明らかにした。<ref>2月13日11時35分産経新聞</ref>
いよいよ攻め込まれて、自分の主張というようなときには法外な要求をして、場を混乱させる。
===ガソリン税継続法案を支持===
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』}}
「地方行政の長としては財源が減らないようにしてもらうのが、ありがたい」として、[[ガソリン税]]により地方の道路建設が可能になるとして賛意を示した。<ref>2008年1月29日 読売新聞</ref>
 
{{Quotation|
===35人学級見直し検討===
さんざん話し合いを荒らしまくっておいて、最後の決めゼリフに持っていく。
前知事が府内の全公立小学校に導入した「35人学級」について、「負担に見合う効果があるか疑問」として見直しを検討する意向を示した。また、「画一的に少人数にすればいいというものでもない。基礎ができている子の場合は、200人くらいでも授業は成立する」との見解を示している。
「こんな無益な議論はもうやめましょうよ。こんなことやってても先に進みませんから」
自分が悪いのに、こう言って終わらせてしまうのだ。
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』}}
 
一方で橋下は、中野に対して「[[小林よしのり]]と中野剛志の共通点は、自分の論こそ絶対に正しく、その他の論は全て愚。自分と反対する人間は全てバカ。自分こそが今の日本を引っ張っているという勘違い。それと非常識。まあ僕の嫌いな自称[[インテリ]]層の典型だ。僕は学者が嫌いなんじゃない。学者さんの多くに知恵を頂いている。
===NHKのスタジオでの収録には出ない発言===
」と評している<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/hashimoto_lo/status/196205142209593344|title=橋下徹|accessdate=2022年2月9日|publisher=Twitter}}</ref>。
就任3日目に[[日本放送協会|NHK]]で[[生放送]](関西ローカル)されたテレビ番組『[[かんさい特集]] 「新知事・市長に問う 大阪の、これから」』に出演した際の状況から、同局に対する今後のスタジオ出演には出ない旨の発言をした。
 
=== 百田尚樹・北村晴男との対立 ===
2008年2月9日、同番組に出演した橋下は、元鳥取県知事[[片山善博]]、大阪市長[[平松邦夫]]らが出演していた討論の途中でスタジオ入りした。事前に遅れることをNHK側も承知していたことであったが、登場した橋下に司会のNHKアナウンサー[[藤井彩子]]は「ちょっと遅刻ですけども、およそ30分で遅刻して到着されました」と紹介した。橋下はこれらの言動に対して憤慨し、同日行われた[[記者会見]]で、NHKは出演は公務だとしたこと、女性司会者の言動、出演の際の挨拶などを挙げ、今後、NHKのスタジオ出演はしないと発言した(それ以外の取材は受けるという)。これに対してNHK大阪放送局広報部は、「発言は場を和ませようとしたもの、挨拶はしている」とコメント。
作家の[[百田尚樹]]とは以前は良好な関係にあり、テレビなどでも共演していたが、後に価値観の相違から袂を分かち、Twitterなどでも罵り合いに近いやり取りを行うようになった。2022年12月には百田が橋下の膨大な言動およびそれから感じた違和感を取り上げた『橋下徹の研究』([[飛鳥新社]])を上梓している<ref>[https://www.bookbang.jp/article/746812 「橋下さん訴えないでください!」百田尚樹が橋下徹に感じた「違和感」の真実に迫った一冊が初登場1位[ノンフィクションベストセラー]]bockbang 2023年4月25日閲覧。</ref>。またかつて『行列のできる法律相談所』で共演していた[[北村晴男]]も、橋下が番組で「ウクライナは戦うより妥協すべき」と発言し、日本在住のウクライナ人ジャーナリストと[[ナザレンコ・アンドリー]]と口論に発展したこと、大阪市南港の「咲洲メガソーラー発電所」と「上海電力」に関する疑惑などに対する同様の違和感を橋下の前で指摘している<ref>[https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/179048?page=1 橋下徹氏VS北村晴男氏がヒートアップ「人を指さすな!」「あ、ケンカしたいのね」]東スポWEB 2022年5月7日配信 2023年4月25日閲覧。</ref><ref>[https://times.abema.tv/articles/-/10026299 “上海電力”報道で北村弁護士「中国が喜ぶようなことばかり」橋下徹氏「“闇”というなら裏付けを」]ABEMATIMES 2022年6月12日配信 2023年4月25日閲覧。</ref>。
ちなみに藤井アナウンサーは高校時代橋下の同級生である。
 
== 発言・言動 ==
===府議会、組合との対決===
{{Wikiquote|橋下徹}}政界進出前、示談交渉による解決を看板にしていた時代には、[[権謀術数]]を駆使した交渉術を売りにしていた。橋下は交渉術の核心として、以下の発言を残している。{{Quotation|
4月11日、総額1100億円の予算削減を行う財政再建プロジェクトチーム案を発表。この案を元に議論を進めるとし、「賽は投げられた」述べた。この案は、職員人件費の大幅削減、警察官の定数削減、私学助成金のカットや助成団体への補助金見直しを含む大胆な案で、賛否入り乱れた大きな反響があった。4月17日には、市町村への補助金カット反対を訴える市町村長との交流会で、感極まって涙を見せる一幕を見せた。
黒を白と言わせるような、さまざまな[[修辞学|レトリック]]も使っていく。まさに、[[詭弁]]を弄してでも相手を説得していくのである。場合によっては、”言い訳”や”うそ”もありだ。
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』<ref>『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(2005年 日本文芸社/橋下徹) P2 ISBN 4537253290</ref>}}
 
{{Quotation|
6月5日には、試案を若干見直した「大阪維新プログラム」と称した案を発表。人件費や私学助成金など固定費を375億円削減し、全体で1100億円の歳出削減を図る骨子は変わらなかった。6月20日には、職員労働組合との徹夜の団体交渉に挑んだが、組合員から時節罵声が飛ぶなど荒れた雰囲気の中、両者の主張は平行線をたどり結局決裂したまま予算提出となった。
交渉において相手を思い通りに動かし、説得していくには、はっきり言って三通りの方法しかない。”合法的に脅す””利益を与える””ひたすらお願いする”の三つだ
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』}}
 
{{Quotation|
7月1日からの臨時大阪府議会では、府側が提出した2008年度本予算が審議され、知事与党からも厳しい批判がなされたことから、予算の見直しを表明した。しかし、府議会各会派の足並みの乱れもあって結局私学助成金や人件費のカットについて18億円の小幅修正を行った案が、土壇場で賛成に回った野党民主を含む共産を除いた主要3会派で可決された。<ref>2008年7月26日読売新聞大阪版36面</ref>
直接的なメリットはなくても、デメリットを回避できることで相手方にはプラスになる。そんなレトリックを駆使した、”仮装の利益””架空の利益”を与えるわけである
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』<ref>『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(2005年 日本文芸社/橋下徹) P6 ISBN 4537253290</ref>}}
 
橋下は、交渉では「脅し」が重要であることを繰り返し強調している。具体的な説明として、自身の体験談を交えつつ、詳しい解説もしている。
===公用車でのジム通い===
7月16日、公用車を用いてジムに通っていたことが発覚する。この問題に対し「警備上の都合があって公用車を利用した」と釈明した。
 
{{Quotation|
===肖像権問題===
交渉では、”脅し”という要素も、非常に重要なものだ。これは何も、襟首をつかんで、「殺すぞ」とすごんだり、自宅に脅迫めいた嫌がらせをする類のものではない。あくまで合法的に、相手のいちばん嫌がることにつけ込む行為のことだ
府知事選出場前に、雑誌「[[フライデー]]」に無断撮影されたことで[[光文社]]を[[肖像権]]侵害で訴えたが敗訴、控訴しない旨を明らかにし、判決が確定した。また、7月25日、橋下の肖像画を無断使用したお菓子を[[池田市]]の第3セクターが販売しようとしたのに対し、「法的措置も辞さない」とした。しかし翌日になって「盛り上がるなら使ってもらってもよいが、品質保証はできない」と述べ、肖像画使用を黙認した。
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』}}
 
{{Quotation|
===伊丹空港廃止検討===
ビジネスの場面でも、”脅し”、つまり相手の弱みにつけ込む行為は非常に効果的だ。たとえば取引先とのトラブルを抱えている場合、その取引先が何をいちばん嫌がるかを見極めることだ。取引の解消を嫌がるなら、それを武器にすればよいし、親会社をおそれているなら、そこへのアプローチを匂わせてもいい
[[関西国際空港]]活性化の要望をするために出向いた際、記者団に[[関西三空港の経緯と現状|関西3空港]]についてのあり方について「[[大阪国際空港|伊丹空港]]の廃止も含めて検討し、きちんと方向を出さないといけない」と述べた。
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』<ref>『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(2005年 日本文芸社/橋下徹) P24 ISBN 4537253290</ref>}}
 
また橋下は、「タフな交渉現場においては、ずるいやり方も必要に」としている。
 
{{Quotation|
交渉において非常に重要なのが、こちらが一度はオーケーした内容を、ノーへとひっくり返していく過程ではないだろうか。まさに詭弁を弄してでも黒いものを白いと言わせる技術である
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』}}
 
{{Quotation|
具体的には自分の言ったことに前提条件を無理やり付けるのである。「AをオーケーしたのはBという条件が必要だったんですよ」とあとから付け足す。そのうえで、「確かにオーケーはしましたけど、Bという条件が整っていないから、約束は果たせませんね」という話に持っていく
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』<ref>『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(2005年 日本文芸社/橋下徹) P32 ISBN 4537253290</ref>}}
 
同時に交渉の現場では、たとえ話で論理をすり替えて、相手に自分の主張が間違っているかのような錯覚に陥らせることが大事、としている。
 
{{Quotation|
絶対に自分の意見を通したいときに、ありえない比喩を使うことがある
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』}}
 
{{Quotation|
こういう状況ならあなたの主張が通ります、という仮定の状況をつくっていく。それも、できるだけ現実離れした方がいい。いまの状況では主張を通すことは無理だ、と思わせるためである
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』<ref>『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(2005年 日本文芸社/橋下徹) P40 ISBN 4537253290</ref>}}
 
また、橋下は自身の体験談として、ある貸金業者に務める男性を相手にした交渉のエピソードを語っている。
 
{{Quotation|
こうなれば常道として、相手方の弱みにつけ込むしかない。彼の勤務先に内容証明を送付したのだ。普通なら”やばい”と判断するかもしれないギリギリの手段である
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』}}
 
{{Quotation|
効果はてきめんで、彼はその会社をクビになった。さらに「今後再就職する会社にも同じものを送るからな」と追い打ちをかけてみた
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』<ref>『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(2005年 日本文芸社/橋下徹) P44 ISBN 4537253290</ref>}}
 
また、自分側に非がある場合でも、交渉を有利に進めるために謝罪を避けるべき、としている。
 
{{Quotation|
正直な謝罪よりも「知らない」「聞いていない」のほうが方便となる
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』}}
 
{{Quotation|
謝って済まないことであれば、ひたすら言い訳をして逃げを打つことが得策だ
|橋下徹『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』<ref>『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(2005年 日本文芸社/橋下徹) P78 ISBN 4537253290</ref>}}
 
[[伝統芸能]]や[[クラシック音楽]]などの、いわゆる[[ハイカルチャー]]に否定的な見解を示す一方、[[お笑い]]、[[ギャンブル]]や[[ストリップティーズ|ストリップ]]などの[[大衆文化]]を肯定的に評価する発言が多い。
 
{{Quotation|
能や狂言が好きな人は変質者
 
|橋下徹 ー 02年TBS「サンデージャポン」にて<ref name="#1">『週刊新潮』(2012年9月27日号)P43</ref>}}
 
{{Quotation|
こういうロジックも成り立つんです。なぜストリップに助成金はダメなのか。自称インテリや役所は文楽やクラシックだけを最上のものとする。これは価値観の違いだけ。ストリップも芸術ですよ
 
|橋下徹 ー Twitterにて<ref>{{Cite tweet|number=234480181337804800|user=hashimoto_lo|title=午前11時43分投稿のツイート|access-date=2023-6-17|date=2012-8-12|author=橋下徹}}</ref>}}
{{Quotation|
行政に携わったり、財界の人だったり、そういう層は、ちょっとインテリぶってオーケストラだとか美術だとかなんとか言うが、お笑いの方が根づいているというのが素朴な感覚
 
|橋下徹 ー 交響楽団への補助金廃止を巡る議論にて<ref>{{Cite news ja | url =http://www.asahi.com/special/08002/OSK200805300034.html |accessdate=2025-09-11 |title=橋下知事「インテリぶったクラシックよりお笑いが定着」 |publisher=朝日新聞 |date=2008-05-30 }}</ref>}}
{{Quotation|
ギャンブルを遠ざける故、坊ちゃんの国になった。小さい頃からギャンブルをしっかり積み重ね、全国民を勝負師にするためにも、カジノ法案を通してください
 
|橋下徹 ー ギャンブリング・ゲーミング学会にて<ref>{{Cite news ja | url =http://www.asahi.com/special/08002/OSK201010280155.html |accessdate=2025-09-11 |title=橋下知事「小さい頃からギャンブルを。国民を勝負師に」 |publisher=朝日新聞 |date=2010-10-28 }}</ref>}}
 
[[公務員]]に対しては、その職業のあり方に異論を示すことが多い。
 
{{Quotation|公務員に個人の自由はない。従わない教員は大阪府にはいらない
 
|橋下徹 ー 君が代起立斉唱条例を巡って<ref>{{Cite news ja | archive-url =https://web.archive.org/web/20110521000757/http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110517-OYT1T00478.htm |archive-date=2011-05-21 |url=http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110517-OYT1T00478.htm |accessdate=2011-05-21 |title=橋下知事「国歌斉唱で起立しない教員は免職」 |publisher=読売新聞 |date=2011-05-17 }}</ref>}}
 
{{Quotation|大阪市役所は金をむさぼり食うシロアリ。放っておいたらシロアリに全部食われちゃう。
 
|橋下徹 ー 2010年、大阪市議補選の応援演説にて<ref name="#1"/>}}
 
{{Quotation|公務員はね、一度読売グループにいったらいいんですよ。渡辺恒雄さんのもとに行って、あーだーこーだ言ったら解任になるんだと。そういう厳しい民間企業にいっぺん勤めないと
 
|橋下徹 ー 2011年11月、個人演説会にて<ref name="#1"/>}}
 
{{Quotation|選挙に関与した市職員は本当なら身分を失うところだ。普通は選挙に負けたら全員クビ。仕事があるだけありがたいと思わないといけない
 
|橋下徹 ー 2012年1月 年頭会見にて<ref name="#1"/>}}
 
{{Quotation|何もしなくても年齢だけで階級が上がっていく、絶対に倒産がない、そういう一部の公務員だけが競争を真っ向から否定するんですよ。こんな無責任なことを子供達にやって、競争の荒波に放り投げて、あとは知らん顔。それが教育の現場、一部の教員の無責任な態度なんですよ。競争は否定したらいけない。社会に出たら全部、競争なんだから
 
|橋下徹 ー 2008年11月 府民討論会にて<ref>『週刊新潮』(2012年9月27日号)P44</ref>}}
 
[[子育て]]については厳しいやり方で、時には[[体罰]]が必要な旨を発言している。
 
{{Quotation|
僕は子供が悪いことをしたらブッ飛ばします。人に挨拶しなかったり、妻や僕の母への口の利き方が悪いと、僕が介入して蹴りも入れる。この間、長男が妻に口答えしてたんでケツをバットで叩いた
 
|橋下徹 ー 女性自身06年10月17日号にて<ref>『女性自身』(2006年10月17日号)</ref>}}
 
{{Quotation|口で言って聞かないと手を出さないとしょうがない
 
|橋下徹 ー 2008年10月 府民討論会にて<ref>{{Cite news ja | url =http://www.asahi.com/special/08002/OSK200810260045.html |accessdate=2025-09-11 |title=橋下知事「手を出さないとしょうがない」 体罰容認発言 |publisher=朝日新聞 |date=2008-10-26 }}</ref>}}
 
{{Quotation|なにか注意したりすると、保護者がワーワーいってくる。ちょっとごっつんとやったりすると、やれ体罰だと叫んでくる。こんなことで、赤の他人である先生が教育なんかできない。
 
|橋下徹 - 2008年10月 府民討論会にて<ref>{{Cite news ja | url =https://www.j-cast.com/tv/2008/10/27029259.html |archive-url=https://web.archive.org/web/20220419103725/https://www.j-cast.com/tv/2008/10/27029259.html |archive-date=2022-04-19 |accessdate=2022-04-19 |title=橋下知事VS日教組教師 討論会場の反応は… |publisher=JCASTニュース |date=2008-10-27 }}</ref>}}
 
現在は体罰に否定的な発言が多いが、当時行っていた体罰について内容を具体的に語ることが多い。2021年9月25日放送の『[[今田耕司のネタバレMTG]]』([[読売テレビ]])では橋下家で飼っている犬を叱らなかったことで、三女に、「パパ、テンちゃん(犬)に私にやったようにやらなきゃ!」「ふすまに叩きつけたやん」と逆に叱られたエピソードを話していた<ref>{{Cite news ja | archive-url =https://web.archive.org/web/20220421104705/https://taishu.jp/articles/-/98919?page=2 |archive-date=2022-04-21 |url=https://taishu.jp/articles/-/98919?page=2 |page=2 |accessdate=2022-04-21 |title=橋下徹「いまのヤツはホンマに放送せんといて」かまいたち番組で要求した「危険発言」と「虐待リストに当てはまる」トンデモ子育て実態 |publisher=日刊大衆 |date=2021-12-01 }}</ref>。
 
{{Quotation|
厚生労働省が虐待8項目出してるんですけど、僕、全部当てはまる。今やったら通報もの。尻叩くとか尻蹴るとか、やってたもんね
 
|橋下徹 〜 MBSテレビ『[[かまいたちの知らんけど]]』にて<ref>{{Cite news ja | archive-url =https://web.archive.org/web/20220421105739/https://taishu.jp/articles/-/98919?page=1 |archive-date=2022-04-21 |url=https://taishu.jp/articles/-/98919?page=1 |page=1 |accessdate=2022-04-21 |title=橋下徹「いまのヤツはホンマに放送せんといて」かまいたち番組で要求した「危険発言」と「虐待リストに当てはまる」トンデモ子育て実態 |publisher=日刊大衆 |date=2021-12-01 }}</ref>}}
 
* 著書の中で「ルールをかいくぐるアイディアを絞り出すことこそ、いまの日本にとって一番必要なんじゃないか!」<ref>「まっとう勝負」 P208</ref>「明確なルールのみが行動の基準であって、明確なルールによる規制がない限りは何をやっても構わない」<ref>「まっとう勝負」P210</ref>「ルールの隙を突いた者が賞賛されるような日本にならないと、これからの国際社会は乗り切れない」などと述べている<ref>「まっとう勝負」P211</ref>。
* 「競争の土俵に上がれる者」に対しては徹底的に競争を促している。障害者に限定すれば、企業への雇用促進を奨励している。生活保護に関しては、予算カットの方向が目標である。「[[障害者]]雇用日本一を目指したい」と述べて、障害者の法定雇用率1.8%に満たない企業に対して雇い入れ計画の提出を義務づける障害者雇用促進条例を全国で初めて制定<ref>[http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/20091107-OYO8T00366.htm 障害者雇用条例化…「未達成企業と取引しない」] {{Wayback|url=http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/20091107-OYO8T00366.htm |date=20091113140524 }} [[読売新聞]]2009年11月17日</ref> したり、障害者支援学校の増設やスクールバスの拡充をするなど、障害者支援政策に積極的に取り組んでいる<ref>[https://web.archive.org/web/20100316225839/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100313/lcl1003131201000-n1.htm 【橋下府政ウオッチ】ここまでしてくれるとは…競争主義者の意外な一面][[産経新聞]]2010年3月13日</ref>。
*演説した後、「どなたか子供とか孫とか誰か(堺市議選に)出すという方はいらっしゃいませんか」「ご負担をかけないように全面的に維新がサポートしますので」を発言した。すると、演説を聞いていた大阪市[[北区 (大阪市)|北区]]の介護福祉士が挙手。橋下は満面の笑みで、「あ、お兄さん本当(に立候補してくれるのか)?」と応じた<ref>橋下氏「堺市議選に出てもらえる人はいませんか」 候補者不足で街頭リクルート 演説聞いて男性が名乗り!? [[産経新聞]]2015年2月7日</ref>。
*2013年1月、大阪市立桜宮高校で体罰により生徒が自殺した事件において、教員の総入れ替えなどについて言及。遺族宅を弔問した後、「スポーツ指導での体罰は一切認めない」と批判。[[兵庫教育大学]]前学長の[[梶田叡一]]は、「解体的な出直しが必要な問題で、橋下市長の発想は間違っていない」と発言した<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130120-OYT8T00384.htm 桜宮高問題巡る橋下市長の発言が過熱] 読売新聞 2013年1月20日 {{Wayback|url=http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130120-OYT8T00384.htm |date=20130415215908 }}</ref>。体育系2科の入試中止要請、「(市教委が2科の募集中止を拒否した場合、対抗措置として)予算執行権をきちんと行使する」、「春に顧問が残っているようなら、体育教師分の人件費を出さない」、教員総入れ替えの要請、体育科廃止や廃校の検討、「(反対なら)選挙で僕を落とす手段が与えられている」など続々と意見表明した<ref>[http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130118-OYO1T00303.htm 高2自殺 「募集中止」広がる困惑] 読売新聞 2013年1月18日 {{Wayback|url=http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130118-OYO1T00303.htm |date=20130121023936 }}</ref><ref>[http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00239052.html 大阪・桜宮高校、体育科の入試中止 橋下市長「素晴らしい決定」] fnn 2013年1月21日 {{Wayback|url=http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00239052.html |date=20130123074455 }}</ref>。同11月、「桜宮高校は確実に再生している」と評価。生徒に「仲間の自殺は一生背負うべき十字架。天国に行った仲間のためにも誇れるような学校にしてほしい」と述べた<ref>[http://www.sankei.com/west/news/131110/wst1311100016-n1.html 橋下市長「仲間の自殺は一生背負うべき十字架」…“開かれた”桜宮高、地域も参加「運動会」] 産経新聞 2013年11月10日</ref>。
* [[2008年]](平成20年)[[10月19日]]に、[[伊丹駐屯地]]で開かれた「中部方面隊創隊48周年記念行事」の祝辞の中で、「人の悪口ばっかり言っているような[[朝日新聞]]のような大人が増えると日本はダメになります」と発言した。後に、10月3日の朝日新聞における山口県光市の母子殺害事件を巡る橋下のタレント弁護士時代のテレビ発言を批判した社説に対する反論だと主張した<ref>[http://www.asahi.com/special/08002/OSK200810190104.html 「朝日は人の悪口ばかり」橋下知事、本紙社説を批判] 朝日新聞2008年10月19日</ref>。その翌日の同年10月20日には「朝日新聞がなくなった方が世のためになる。全く愚かな言論機関。すぐさま廃業した方がいい。権力の悪口を言っていればいいと思っているのではないか」と非難した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT5C2002H%2020102008&g=K1&d=20081020 |title=「朝日新聞無くなった方が世のため」橋下大阪府知事が批判 |date=2008-10-20 |publisher=日経ネット |accessdate=2008-11-12 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090204183717/http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT5C2002H%2020102008&g=K1&d=20081020 |archivedate=2009-02-04 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。これらの言動について[[産経新聞]]は「えーと、悪口ばかり言っている大人は・・・・・・なんでしたっけ。」<ref>{{Cite news ja |url=http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081024/acd0810240818002-n1.htm |title=【戯言戯画】橋下徹知事 人の悪口ばかり言っているのは |author=篠原知存 |date=2008-10-24 |publisher=MSN産経ニュース |accessdate=2008-11-12 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20081027235123/http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081024/acd0810240818002-n1.htm |archivedate=2008年10月27日 |newspaper= |publication-date= }}</ref> と論評した。
 
=== テレビで懲戒請求呼びかけ ===
{{seealso|光市母子殺害事件弁護団懲戒請求事件}}
{{最高裁判例
|事件名=損害賠償請求事件
|事件番号=平成21(受)1905
|裁判年月日=2011年(平成23年)7月15日
|判例集=民集 第65巻5号2362頁
|裁判要旨=弁護士であるテレビ番組の出演者において特定の刑事事件の弁護団の弁護活動が懲戒事由に当たるとして上記弁護団を構成する弁護士らについて懲戒請求をするよう呼び掛けた行為が、不法行為法上違法とはいえないとされた事例
|法廷名=第二小法廷
|裁判長=[[竹内行夫]]
|陪席裁判官=[[古田佑紀]]、[[須藤正彦]]、[[千葉勝美]]
|多数意見=全員一致
|意見=竹内行夫、須藤正彦、千葉勝美
|反対意見=なし
|参照法条=民法709条、弁護士法58条1項
|url=https://www.courts.go.jp/hanrei/81507/detail2/index.html
}}
[[2007年]](平成19年)5月27日放送の[[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]『たかじんのそこまで言って委員会』において、「あの弁護団に対してもし許せないと思うなら、一斉に[[懲戒請求]]をかけてもらいたい」、「何万何十万っていう形であの21人の弁護士の懲戒請求を立ててもらいたいんですよ」<ref name="hanrei" /> と[[山口県]]の[[光市母子殺害事件]]の弁護団に懲戒請求を行うよう[[視聴者]]に呼びかけた<ref name="47news20091127">{{Cite news ja | url = http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112701000302.html | title = 橋下知事と読売テレビ提訴 名誉棄損で光市事件弁護団 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2009-11-27 | accessdate = 2014-02-06 | newspaper = | publication-date = | archiveurl = https://web.archive.org/web/20140222173145/http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112701000302.html | archivedate = 2014年2月22日 }}</ref>。これにより[[テレビ]]やインターネットなどで、「懲戒請求書の記載の仕方」を見た人たちの懲戒請求書約7,558通(前年の2006年度中に全弁護士会に来た懲戒請求総数の6倍以上)が殺到することになった<ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/071127/trl0711271233005-n1.htm 東京弁護士会、光母子殺害の弁護士は懲戒せず] {{Wayback|url=http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/071127/trl0711271233005-n1.htm |date=20071230161855 }}([http://sankei.jp.msn.com/top.htm 産経ニュース] {{Wayback|url=http://sankei.jp.msn.com/top.htm |date=20091227190729 }} 2007年11月27日 12*33)</ref>。
 
これに反発した弁護団のうち4人が業務を妨害されたとして、2007年9月、橋下に1人当たり300万円の損害賠償を求めて[[広島地方裁判所|広島地裁]]に提訴した。橋下は「発言に違法性はない」、「懲戒請求は市民の自発的意思」、「自身のテレビでの発言と一般市民の懲戒請求の間には因果関係はない」などと反論した。
 
後に橋下自身は懲戒請求していなかったことが明らかになり、そのことを批判されたが、その理由について「時間と労力を費やすのを避けた」<ref>[http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/82735/ 母子殺害めぐる懲戒請求発言 橋下弁護士「違法性ないと確信」争う] {{Wayback|url=http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/82735/ |date=20130512084039 }}2007年9月6日 11:49([http://www.iza.ne.jp/ イザ!]) {{Wayback|url=http://www.iza.ne.jp/ |date=20080831103953 }}</ref>、「自分がべったり張り付いて懲戒請求はできなくはないが、私も家族がいるし、食わしていかねばならないので…」などと釈明した<ref>[http://www.j-cast.com/tv/2007/09/10011120.html 橋下弁護士と週刊朝日編集長が「懲戒請求」で激論] 2007年9月10日([http://www.j-cast.com/tv/ Jcastテレビウォッチ])</ref>。
 
この懲戒請求呼びかけについて、[[ジャーナリスト]]の[[江川紹子]]は「請求の内容によっては、懲戒請求をされた弁護士の側から訴えられる可能性もあるという負担やリスクを説明せず、ただ『誰でも簡単にできる』と気楽なノリでしゃべっている」、「「世間」を煽っている感じさえする」などと批判<ref>[http://www.egawashoko.com/c006/000235.html 刑事弁護を考える〜光市母子殺害事件をめぐって] 2007年9月9日([http://www.egawashoko.com/ 江川紹子ジャーナル])</ref>。
 
同年8月6日、橋下は弁護団が開いた緊急報告集会に出席していたが、その場では「[[安田好弘|安田]]弁護士が最高裁の弁論を欠席したこと、これは究極の弁護方針として、弁護戦術として、これはもうもっともだと思う」などと発言していたが、翌8月7日の自身のブログにおいては、自分たちだけが正義の実現者だと思い上っているとして、「この集会は[[カルト]]集団の[[自慰]](オナニー)集会だね。」と酷評した。また、「[[恥垢|チンカス]]弁護士」「[[おたく|オタク]]法律家」「法律オタクのお坊ちゃん弁護士」などと述べた<ref name="lawyerseye20070807">[http://hashimotol.exblog.jp/6239898/ 光市母子殺害事件弁護団緊急報告集会出席報告(1)] {{Wayback|url=http://hashimotol.exblog.jp/6239898/ |date=20081012123252 }}(橋下徹のLawyer’s EYE)</ref>。
 
また、横浜弁護士会が懲戒請求者に対して[[住民票]]の提出を要求したことに対して、自身のブログで「横浜弁護士会のトンチキ野郎」「偽善に満ちた行為」と激しく非難<ref name="lawyerseye20071104">[http://hashimotol.exblog.jp/6704313/ 馬鹿な横浜弁護士会に代わってお詫びします] {{Wayback|url=http://hashimotol.exblog.jp/6704313/ |date=20081011011643 }} (橋下徹のLawyer’s EYE)</ref>。
 
懲戒請求自体は「正当な弁護活動の範囲」などとして各弁護士会で次々と却下されており、懲戒処分された弁護士は1人もいなかった<ref name="47news20091119">{{Cite news ja | url = http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111901000281.html | title = 橋下知事に再び損害賠償提訴へ テレビ発言で光事件弁護団 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2009-11-19 | accessdate = 2014-02-06 | newspaper = | publication-date = | archiveurl = https://web.archive.org/web/20091122134903/http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111901000281.html | archivedate = 2009年11月22日 }}</ref>。
 
同年12月17日、今度は反対に、市民約350人が「刑事弁護の正当性をおとしめたことは、弁護士の品位を失うべき非行だ」として、[[大阪弁護士会]]に橋下に対する懲戒処分を請求した<ref>市民ら350人、橋下弁護士の懲戒請求へ 光市事件(asahi.com 2007年12月16日08時01分閲覧)</ref>。橋下弁護士が懲戒請求をよびかけた弁護団の中に兄弁護士にあたる先輩がいた事から、橋下弁護士の最初の勤め先の親弁護士であった樺島弁護士も、この橋下弁護士に対する懲戒請求に名前を連ねている<ref>「徹底検証 橋下主義」P256</ref>。その後2009年4月14日、弁護士会綱紀委員会は懲戒相当である旨議決<ref>「大阪弁護士会:橋下知事は懲戒相当 母子殺害の発言で議決」毎日.jp 2009年4月14日</ref>。2010年9月17日、業務停止2ヶ月の処分が下った<ref group="注釈">もっとも橋下自身は、実質的な弁護士活動は2010年現在行なっていない。</ref>。また21日、処分内容が一部マスコミに漏れた点を問題視し、大阪弁護士会会長に対しても懲戒処分申し立てをした<ref>「橋下氏が懲戒請求へ 大阪弁護士会会長を」共同通信2010年9月21日</ref>。「弁護士会の[[品位 (人品)|品位]]の基準と僕の基準は違う」とまで発言している<ref>橋下知事「弁護士会の品位の基準、僕とは違う」 アサヒコム2010年9月17日</ref>。
 
広島弁護士会に請求申し立てされた7弁護士への懲戒請求は却下されたが、これを受け、弁護団の4人が橋下を相手に損害賠償請求を行った。一審の広島地裁は2008年10月2日名誉棄損を認め計800万円の賠償を命じた<ref>{{Cite news ja |title=橋下知事に800万賠償命令 光事件弁護団への懲戒請求 |author= |newspaper=共同通信 |date=2008-10-02 |url=http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008100201000111.html |accessdate=2012-02-23 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130512035751/http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008100201000111.html |archivedate=2013年5月12日 }}</ref>。二審の広島高裁は2009年7月2日、賠償責任は認めたが賠償額を360万円に減額する判決を下した<ref>{{Cite news ja |title=橋下知事に二審も賠償命令 光事件で懲戒呼び掛け |agency=共同通信 |date=2009-07-02 |url=http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070201000403.html |accessdate=2012-02-23 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110720030458/http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070201000403.html |archivedate=2011年7月20日 }}</ref>。終審の最高裁は2011年7月15日、二審を破棄し、賠償請求を棄却した<ref name="hanrei">{{Cite 判例検索システム
| 事件名 = 損害賠償請求事件
| 裁判所 = 最高裁判所
| 法廷 = 第二小法廷
| 裁判形式 = 判決
| 裁判年 = 2011
| 裁判月 = 7
| 裁判日 = 15
| 事件番号 = 平成21(受)1905
| 全文URI = https://web.archive.org/web/20110723025415/http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20110715165447.pdf
| 検索結果詳細画面URI = https://www.courts.go.jp/hanrei/81507/detail2/index.html
| 閲覧日時 = 2011-7-15
}}</ref><ref>{{cite news ja |title=懲戒呼び掛け、橋下氏が逆転勝訴 最高裁、賠償認めず|newspaper=共同通信|date=2011-07-15|url=http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011071501000576.html|accessdate=2012-02-23|publication-date=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110819084932/http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011071501000576.html|archivedate=2011年8月19日}}</ref>。これにより橋下の逆転勝訴が確定した。
 
また、2009年11月27日に弁護団21人のうち19人が、橋下と読売テレビに対して合計1億2,400万円の損害賠償を求めて訴訟をおこした<ref name="47news20091127" /><ref name="47news20091119" /> が、広島地裁は2013年4月30日、請求を棄却した<ref>{{Cite news ja | url = http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013043001001788.html | title = 光母子殺害弁護団の賠償請求棄却 橋下市長のテレビ発言 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2013-04-30 | accessdate = 2014-02-06 | newspaper = | publication-date = | archiveurl = https://archive.is/20140207010327/http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013043001001788.html | archivedate = 2014年2月7日 }}</ref>。2014年2月28日に広島高裁は地裁判決を支持し、弁護士側の控訴を棄却した<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140228-OYT1T00643.htm?from=main9 橋下氏懲戒呼びかけ、母子殺害弁護団の控訴棄却] 読売新聞 2014年2月28日閲覧{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>。
 
[[2015年]][[3月26日]]、最高裁は弁護団の上告を退け、弁護団側の敗訴が確定した<ref name="asahi2015030">{{cite news ja |title = 弁護団側の敗訴確定 橋下氏の「懲戒請求」発言訴訟 |url = http://www.asahi.com/articles/ASH3Z5Q89H3ZUTIL03W.html|publisher = [[朝日新聞]]|date = 2015-03-30| accessdate = 2015-04-02}}</ref>。
 
=== 竹山修身との論戦 ===
2015年9月28日の[[大阪戦略調整会議]](大阪会議)の第3回会合後、竹山修身と「場外論戦」を繰り広げた。竹山は大阪府、大阪市、堺市の東京事務所を統合することを提案したが、橋下は「(大阪会議で協議しなくても)堺市が(大阪府市で統合済みの東京事務所に)入ってくればいいだけの話」と主張。竹山は「政局に利用された感じで、不満が残る会議でした」と不機嫌な表情で語ったのに対し、橋下は「政局の利用なんて全くない。竹山氏は古くさい議会のやり方、役人のやり方に慣れ親しんでいる」と反発。報道陣そっちのけの応酬が続き、取材に参加していたフリーアナウンサーに声をかけられ幕切れとなった<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏VS竹山氏 大阪会議終了後も場外〝論戦〟 報道陣そっちのけ |newspaper=産経WEST |date=2015-9-28 |url=https://www.sankei.com/article/20150928-C7MQ7BV3JBMZ7HSVFSPWL6QBRQ/ |access-date=2023-6-17}}</ref>。
 
=== 所得申告漏れ ===
[[2006年]](平成18年)[[5月23日]]、本業である弁護士業務の[[経費]]計上等にかかわる約2500万円の申告漏れを[[大阪国税局]]から指摘され、修正申告に応じたと[[産経新聞]]<ref>税法…詳しくなかった? 橋下弁護士申告漏れ(『産経新聞』2006年5月23日付朝刊)</ref> に報道された。
=== 「今の日本の政治で一番重要なのは独裁」 ===
[[2011年]](平成23年)[[6月29日]]、パーティーで大阪府知事・大阪市長のダブル選挙に関して、「大阪は日本の副首都を目指す。そのために今、絶対にやらなければいけないのは、“大阪都”をつくることだ」「今の日本の政治で一番重要なのは[[独裁]]。独裁と言われるぐらいの力だ」と述べ、大阪都構想に反対する大阪市を抵抗勢力だとして「権力を全部引きはがして新しい権力機構をつくる。これが都構想の意義だ」と締めくくった<ref>{{Cite news ja |title= 橋下知事、市の「権限、力、お金をむしり取る」 |author= |authorlink= |url= http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110630-OYT1T00014.htm |agency= [[読売新聞|YOMIURI ONLINE]] |newspaper= |publisher= [[読売新聞社]] |___location= [[東京都]] |date= 2011-06-30 |accessdate= 2011-07-04 |language= [[日本語]] |archiveurl= https://web.archive.org/web/20110702213054/http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110630-OYT1T00014.htm |archivedate= 2011年7月2日 |publication-date= }}</ref><ref>{{Cite news ja |title= 「ダブル選、トリプルスコアで」 橋下・大阪府知事が気勢|author= |authorlink= |url=http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20110630-OYO1T00187.htm|agency= [[読売新聞|YOMIURI ONLINE]]|newspaper= |publisher= [[読売新聞社]]|___location= [[東京都]]|date= 2011-06-30|page= |pages= |accessdate= 2011-07-04|language=[[日本語]]}}{{リンク切れ|date=October 2012}}</ref>。
 
橋下は自分自身は独裁者とは成り得ないと考えており、「今の統治機構において(中略)いわゆる独裁は無理」「選挙が公正に行われる限り、権力の独裁はあり得ない」「メディアの厳しいチェックも受けて、独裁なんてやりようがないですよ」と自身のツイッター上で発言している<ref>{{Cite news ja |title=“橋下市長vs読売・渡辺会長”どっちが独裁者? |url=http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120319/plt1203191118000-n1.htm |newspaper=夕刊フジ |date=2012-03-19 |accessdate=2012-04-27 |language=[[日本語]] |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120321182233/http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120319/plt1203191118000-n1.htm |archivedate=2012年3月21日 |publication-date= }}</ref>。独裁ではないかという指摘に対して「こんなキュートな独裁者いますか?」と言い返すことがある<ref>[https://web.archive.org/web/20140411193504/http://datazoo.jp/tv/ビートたけしのTVタックル/549374 ビートたけしのTVタックル|2012/03/05(月)放送 | TVでた蔵]{{リンク切れ|date=2020年2月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。
 
=== 鳥取県議 ===
[[2011年]](平成23年)[[5月24日]]に、「[[鳥取県]]は60万人くらいの[[人口]]で、議員が40数人いるんですかね。鳥取県議なんて6人でいいんですよ」と発言<ref>[http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052401000471.html 橋下氏「鳥取県議は6人でいい」 議員定数で発言][[共同通信]] {{Wayback|url=http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052401000471.html |date=20110804222738 }}</ref>。[[鳥取県知事]]・[[平井伸治]]は、「大阪の人が鳥取県の自治について議論するのは差し出がましい。大きなお世話だ」と不快感を示した。平井は「簡単に人口で割りきる議論は、デリケートな[[地方自治]]にはなじまない。そんな暇があるなら大阪府の自治についてしっかり議論してほしい」と批判した<ref>[http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052401000713.html 橋下発言「大きなお世話だ」 鳥取知事反発][[共同通信]] {{Wayback|url=http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052401000713.html |date=20110804041041 }}</ref>。
*橋下は、[[関西広域連合]]の会合で、「国全体の国会議員の数や地方議員の数が多すぎるというのは僕の持論。都市部と地方部の議員の数のあるべき姿についてこれから勉強させてもらいたい」と自身の発言について謝罪。平井は「都市と地方の違いに考慮してもらえれば」などと述べた<ref>[http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/politics/453446.html 「僕の暴走」橋下知事が謝罪 鳥取県議数めぐる発言 : 全国のニュース : 政治] {{Wayback|url=http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/politics/453446.html|date=20160527041220}} [[福井新聞]]2011年5月26日</ref>。
 
=== 慰安婦問題について ===
[[日本の慰安婦|慰安婦]]問題については、「慰安婦が軍に暴行、脅迫を受けて連れてこられた証拠はない」として、[[日本軍]]による慰安婦の[[強制連行]]を否定する主張をしている<ref name="47news20120925">{{Cite news ja | url = http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012092501000403.html | title = 橋下市長、元慰安婦と面会の意向 「直接聞く」 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2012-09-25 | archiveurl = https://web.archive.org/web/20141026072906/http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012092501000403.html | archivedate = 2014-10-26 | accessdate = 2016-08-01 }}</ref>。
 
==== 主張 ====
{{seealso|#米軍問題}}
[[2013年]]5月15日に「(慰安婦を)容認はしていない。」とした上で「日韓基本条約に基づき、法的に解決済みと言っていることの方が元慰安婦を傷つけている」と[[安倍晋三]]首相の国会答弁を批判するとともに「欧米諸国が自由恋愛の名の下に、現地の女性を使っていたのも事実だ。日本だけを不当に侮辱している」「今、慰安婦制度が必要とは言っていない。メディアの報じ方で世界が誤解する」と述べた<ref>{{Cite news ja | url = http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013051501001369.html | title = 橋下氏 慰安婦容認してない 首相答弁を批判 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2013-05-15 | archiveurl = https://web.archive.org/web/20130716041753/http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013051501001369.html | archivedate = 2013-07-16 | accessdate = 2016-08-01 }}</ref><ref name="sankei">産経新聞2013年5月16日付</ref>。
 
5月17日には、「僕は慰安婦を容認したことは一度もない。メディアは一だけ聞いて、そこだけとる。(誤解されたのであれば)日本人の読解力不足だ」と語り、拒否する意向を示した<ref>『[[毎日新聞]]』(2013年05月17日)「[https://web.archive.org/web/20130520174710/http://mainichi.jp/select/news/20130518k0000m010093000c.html 橋下氏、「大誤報やられた」とメディア批判]」</ref>。「歴史をひもといたら、いろんな戦争で、勝った側が負けた側を[[強姦|レイプ]]するだのなんだのっていうのは、山ほどある。そういうのを抑えていくためには、一定の慰安婦みたいな制度が必要だったのも厳然たる事実だ」「(慰安婦制度は)[[朝鮮戦争]]の時もあった。」「日本国が、韓国とかいろんなところの宣伝の効果があって、レイプ国家だと見られてしまっている。ここが一番問題。証拠が出てくれば認めなきゃいけないが、今のところ2007年の([[第1次安倍内閣]]の)[[閣議]]決定ではそういう証拠がないとなっている。」などと発言<ref>[ 慰安婦問題、風俗業をめぐる橋下氏の発言要旨] 朝日新聞 2013年5月13日</ref> した。
 
「慰安婦に対する法的責任がある」、「元慰安婦に対する配慮を」とした報道に対しては、「僕本人に何の確認も取っていないもの」、「誤報じゃないと言っているが、表明なんて思っていない。これは意図的なものと感じざるを得ない。ちょっと一線を越えていると思う。」、「応援してくれる人を引き離す様な話」と主張した<ref>東スポ2013年5月30日 [https://megalodon.jp/2013-0531-1611-30/www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/148257/ 橋下氏不満爆発の“誤報記事”]</ref>。
 
==== 慰安婦との面会について ====
[[2012年]](平成24年)[[9月24日]]、韓国から訪日した[[吉元玉]]ら元慰安婦が橋下に面会するため大阪市役所を訪れた<ref name="47news20120925" /> が、橋下が登庁しない日だったため実現しなかった<ref name="jcast20120925">{{Cite news ja | url = https://www.j-cast.com/2012/09/25147624.html | title = 橋下大阪市長ウォッチ 元慰安婦に面会の意向「心情、苦労は承知している」 | work = J-CASTニュース | publisher = [[ジェイ・キャスト]] | date = 2012-09-25 | accessdate = 2014-10-26 }}</ref>。橋下は翌25日、慰安婦と面会する意向を示す<ref name="47news20120925" /><ref name="jcast20120925" /> 一方、24日に面会しなかったことを朝日新聞記者からツイッターで批判されたことに対しては、「今までの朝日記者で一番質が悪い」「記者ってそんなに偉いんですか。偉そう過ぎ」とツイートし返し、騒動になった<ref>[https://www.j-cast.com/2012/09/25147657.html?p=all 「ふざけんな。出て来い!」朝日女性記者に猛反撃] [[ジェイ・キャスト]] 2012年9月25日</ref>。
 
2013年5月13日、橋下は再訪日する元慰安婦に対して「オープンの場ならばお会いして、どういう経緯で慰安婦になったのか聞いてみたい」「僕に会うというのは政治的な主張をしたいということでしょうから、オープンにしないと市長としてお会いする意味はあまりない」と述べ真相に興味を示した<ref>[http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000005206.html 「命かけて戦う時に慰安婦制度は必要」橋下代表] テレビ朝日 2013年5月13日 {{Wayback|url=http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000005206.html |date=20130516014017 }}</ref><ref>[http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20130513-1126750.html 橋下氏従軍慰安婦めぐり論戦の必要性主張][[日刊スポーツ]] 2013年5月13日 {{Wayback|url=http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20130513-1126750.html |date=20141020204147 }}</ref><ref>[http://www.youtube.com/watch?v=-m6NbFuZPO8#t=00m45s 橋下市長 記者会見 2013-5-13] osaka jp 2013年5月13日</ref>。
 
5月24日、元慰安婦側との面談が2度目の中止となった。「会うのが嫌になった」とこの時も元慰安婦側がキャンセルした形となった<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130524-OYT1T00301.htm 元慰安婦、橋下氏と面談中止…「嫌になった」][[読売新聞]]2013年5月24日 {{Wayback|url=http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130524-OYT1T00301.htm |date=20130608054728 }}</ref>。元慰安婦側は「(橋下は)自らを救うため、ひざまずくパフォーマンスまでしようとした」「責任を取って政界から引退することを望む」などの主張をしているという<ref>{{Cite news ja |title=「パフォーマンスに付き合えぬ」=元慰安婦、橋下氏を批判 |newspaper=Yahoo!ニュース |date=2013-5-24 |agency=時事通信 |archive-url=https://megalodon.jp/2013-0530-0031-08/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130524-00000033-jij-kr |archive-date=2013-5-30 |url=http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130524-00000033-jij-kr |access-date=2023-6-17}}</ref>。
 
この際、橋下は要望があれば面会に応じるとし「(24日は)[[休日]]でお会いできなかった。慰安婦の方の意見にもしっかり耳を傾けないといけない」「証拠がなかったら事実を認めることはできない」と述べていたが、元慰安婦の側は「謝罪したいというならともかく、話を聞こうというだけなら面会する必要はない」<ref>{{Cite web|和書|url=http://mainichi.jp/select/news/20120925k0000e010180000c.html |title=橋下市長:元慰安婦と「お会いしたい」 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121028121305/http://mainichi.jp/select/news/20120925k0000e010180000c.html |archivedate=2012-10-28 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref> と話した。
 
==== 橋下の発言への反応 ====
;著名人
* [[東浩紀]]は「橋下徹は、そりゃいろいろおかしいところもあるけれど、でも実行力や洞察力のある重要な政治家だと思うけどな。こういうふうに潰していいんですかね」「(自身は橋下徹支持派ではないが)橋下徹憎しでヒステリーみたいに罵詈雑言飛ばしているひとが多いので、ごく常識的な懐疑を述べているだけ」とツイッター上で発言して過度の橋下バッシングに疑問を唱えた。また、[[堀江貴文]]もこの意見に同意する趣旨のツイートをしている<ref>[https://www.j-cast.com/2013/05/17175344.html?p=all 橋下市長を擁護はできないが… 「バッシングは疑問」「彼を潰していいのか」の声も] J-CASTニュース((2013年5月17日)</ref>。
* [[吉永みち子]]は、「慰安婦制度を容認する前提には、人間性を否定する戦争の肯定がある」と指摘。[[和田春樹]]は「問題について既に判決は出ており、裁判は終わっている」と批判。[[小沢遼子]]は「従軍慰安婦は世界的な問題として捉えられており、品位を持って語ってほしい」と注文した<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013051400358 「権力者の発想」「公職去るべきだ」=橋下氏慰安婦発言に批判] 時事通信 2013年5月14日 {{Wayback|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013051400358 |date=20160304142037 }}</ref>。
* 慰安婦問題研究で知られる[[吉見義明]]は2013年6月4日、2013年5月の発言は自身の研究を否定するものであるとして謝罪と撤回を求め、回答期限を7月5日とする公開質問状<ref>[http://www.ajwrc.org/doc/yoshimi-situmonjoh.pdf 橋下徹市長への公開質問状 中央大学 吉見義明] アジア女性資料センター</ref> を送ったが、期限を2週間以上過ぎた21日現在も回答は受け取っていない。このような態度は無責任で到底容認出来ないとして再度公開質問状を送る予定という<ref>[http://www.news-pj.net/request/pdf/2013/0717-yoshimi.pdf 吉見義明氏の公開質問状に対する橋下徹氏の無回答に関する声明]</ref>。
* [[浅草キッド (お笑いコンビ)|浅草キッド]]の[[水道橋博士]]は、2013年6月15日放送(関西地区)の[[たかじんNOマネー]]において、橋下は自身の発言に対して支持が7割(番組視聴者のみを対象としたアンケート)を越えたことに関して「やはり有権者の方は冷静だなと。小銭稼ぎのコメンテーターとは違う」とコメントしたことに激怒し、「橋下さん、冒頭で小銭稼ぎのコメンテーターと言われたんで、ぼく今日で番組降ろさせていただきます」と唐突に番組降板を表明してスタジオを退場した<ref>[https://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2013/06/15/0006079050.shtml 水道橋博士 生放送中に番組降板] デイリースポーツ 2013年6月15日</ref><ref>[https://www.daily.co.jp/gossip/2013/06/16/0006080572.shtml 水道橋博士、橋下氏にブチ切れ番組降板] [[デイリースポーツ]] 2013年6月15日</ref>。
 
;政治家
* [[石原慎太郎]]は「軍と売春はつきものだ。それが歴史の原理だ。間違ったことは言っていない」と述べ、橋下を擁護した<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051400418 石原氏「軍と売春付き物」][[時事通信]](2013年5月14日) {{Wayback|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051400418 |date=20160304212607 }}</ref>。
与野党双方から批判の声が上がった<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051300912 維新・橋下氏が慰安婦是認発言=与野党から批判] 時事通信 {{Wayback|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051300912 |date=20160304204216 }}</ref>。
* [[野田聖子]]は「論外だ。男性の矜持はどこに行ったのか」と橋下の発言を批判した<ref>{{Cite news ja |title=【橋下氏の慰安婦容認】与党からも批判続出 野田聖子氏「論外!」|newspaper=産経新聞|url=https://www.sankei.com/politics/news/130514/plt1305140015-n1.html|date=2013-05-14|accessdate=2019-02-27}}</ref>。
* [[稲田朋美]]も「慰安婦制度は女性の[[人権]]に対する大変な侵害だ」と批判した<ref>『産経新聞』(2013年5月14日)「[http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130514/waf13051409440008-n1.htm 「慰安婦制度は大変な女性人権侵害」稲田行革相が批判と不快感]」 {{Wayback|url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130514/waf13051409440008-n1.htm |date=20160305025135 }}</ref>。また、「慰安婦制度自体が悲しいことだが、戦時中は合法であったのもまた事実だ」と語り、同時に「今であろうと戦時中であろうと女性に対する重大な人権侵害であることに変わりはない」とも述べた<ref>『日本経済新聞』(2013年5月24日)[http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS24012_U3A520C1EB1000/ 稲田行革相、慰安婦「戦時中は合法」]</ref>。
* [[片山さつき]]は「橋下市長、あなたの仕事は不十分な知識で機微にわたる困難な問題に口を突っ込み混乱を巻き起こすことではなく、自ら言い出した大阪の改革をやり遂げることじゃないの? おねーさんは怒っています! 早く謝罪し、今後この問題については、事前に奥様に聞いてからご発言なさいませ!」と怒りを露わにし、早急な謝罪を求めている<ref>[https://www.j-cast.com/2013/05/17175289.html 橋下・慰安婦発言に「おねーさんは怒っています!」 片山さつき氏にネットユーザーは……] [[J-CASTニュース]]((2013年5月17日)</ref>。
 
;日本国内のメディア
* マスコミ各社は、この発言を受けて、各都道府県の定例知事会見などで、各都道府県の知事に対して、慰安婦問題に関する見解を示すように求めている。
* [[日本放送協会|NHK]]は「従軍慰安婦問題は、日本の帝国主義が膨張するなかで広がった戦時の性的な暴力行為」だとする韓国側の反応を伝えた<ref>{{Cite news ja |title=「暴言だ」橋下氏発言に韓国で反発 |url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130514/k10014566751000.html |date=2013-05-14 |newspaper=NHKニュース |publisher=日本放送協会 |accessdate=2013-05-14 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130514111313/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130514/k10014566751000.html |archivedate=2013年5月14日 |publication-date= }}</ref>。また中国も同様に「慰安婦の強制は日本軍国主義が第2次大戦で犯した重大な罪である」と論評した<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051400676 橋下氏発言「驚きと憤慨」=「人類の良識」に挑戦-中国] 時事通信 2013年5月14日 {{Wayback|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051400676 |date=20160304210510 }}</ref>。
[[毎日新聞]]は、橋下と記者団との一問一答を掲載した<ref name="橋下氏慰安婦発言:記者団との一問一答(要旨)">[http://mainichi.jp/select/news/20130514k0000m040097000c.html 橋下氏慰安婦発言:記者団との一問一答(要旨)] 毎日新聞 2013年5月14日 {{Wayback|url=http://mainichi.jp/select/news/20130514k0000m040097000c.html |date=20130806213343 }}</ref>。{{要出典範囲|date=2016年8月1日 (月) 14:44 (UTC)|橋下は、「かなりフェアに発言要旨を出している」と述べている}}。
 
;アメリカ合衆国
* [[5月16日]]、[[朝日新聞]]の[[大島隆]]記者は、[[アメリカ合衆国国務省]]のジェン・サキ報道官の記者会見において、橋下の発言を紹介した後、[[アメリカ合衆国]]は慰安婦を「性奴隷」として定義しないのかと質問した。サキ報道官は「慰安婦の定義について、あなたは特定の事象を具体化しようとしている。米国は慰安婦は慰安婦であると過去から述べている(Again, I don’t know that I’m going to define it. You kind of laid out the specific details there, and we have described this issue in the past as comfort women)」と回答し<ref>[http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2013/05/209511.htm 米国国務省記者会見 2013年5月16日]</ref>、翌5月17日には「言語道断で不快だ」と橋下の発言を非難した<ref>{{Cite news ja | url = http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013051701001106.html | title = 橋下氏発言は「言語道断で不快」 米報道官が初批判 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2013-05-17 | archiveurl = https://web.archive.org/web/20130520164229/http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013051701001106.html | archivedate = 2013-05-20 | accessdate = 2016-08-01 }}</ref>。
* [[ワシントン・ポスト]]は、[[AP通信]]による「戦時中の'''性奴隷<ref>{{Cite web|和書|url=http://hazama.iza.ne.jp/blog/entry/1894213/ |title=共同通信のダブルスタンダード【sex slaveと慰安婦】 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130920000239/http://hazama.iza.ne.jp/blog/entry/1894213/ |archivedate=2013-09-20 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>'''は必要だったと大阪市長」(Osaka mayor says wartime '''sex slaves''' were needed to ‘maintain discipline’ in Japanese military)と見出しを付けた記事を掲載した<ref>『[[ワシントン・ポスト]]』(2013年5月14日)「[http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/osaka-mayor-says-wartime-sex-slaves-were-needed-to-maintain-discipline-in-japanese-military/2013/05/13/4151bac4-bc43-11e2-b537-ab47f0325f7c_story.html Osaka mayor says wartime sex slaves were needed to ‘maintain discipline’ in Japanese military]」 {{Wayback|url=http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/osaka-mayor-says-wartime-sex-slaves-were-needed-to-maintain-discipline-in-japanese-military/2013/05/13/4151bac4-bc43-11e2-b537-ab47f0325f7c_story.html |date=20130515053812 }}</ref><ref>『[[産経新聞]]』(2013年5月14日)「[http://sankei.jp.msn.com/world/news/130514/amr13051414010010-n1.htm 【橋下氏の慰安婦容認】米有力紙も報道]」 {{Wayback|url=http://sankei.jp.msn.com/world/news/130514/amr13051414010010-n1.htm |date=20140731183546 }}</ref>。
 
;韓国
[[外交部 (大韓民国)|韓国外交省]]は「反人道的な犯罪を擁護している」と強く反発した<ref>[http://www.asahi.com/international/update/0513/TKY201305130401.html 橋下市長の慰安婦発言「歴史認識の欠如」 韓国外交省] 朝日新聞 2013年5月13日 {{Wayback|url=http://www.asahi.com/international/update/0513/TKY201305130401.html |date=20140411194038 }}</ref>。
* 金武貴(ムーギー・キム)は、「(橋下の)地方分権、道州制、議員の大幅削減、企業・団体献金の禁止、原発廃止といった大改革」に国民が熱狂したにもかかわらず、石原氏というポイズンピルを受け入れて日本の恥のような位置づけになってしまったことは残念だと主張している<ref>[https://toyokeizai.net/articles/-/14200 消えゆく維新に延髄切り] 週刊東洋経済 2013年6月5日</ref>。
* 元慰安婦の金福童は14歳(1940年)の時に「軍服を作るために日本へ行く」と言われて日本軍に連行され、前線地で8年間、22歳になるまで慰安婦として従軍させられたとの主張をした上で「ここに本人がいるのに、どうして証拠がないと言うのか。私がここに生きている。それ以上の証拠がいったいどこにあるのか」と橋下を非難した。彼女の証言に基づくと、[[日本の降伏]]後に3年程度慰安婦を強いられたということになる<ref>[http://snn.getnews.jp/archives/88200 慰安婦とされる女性、既報の証言と自身の年齢のつじつまが合わず][[ガジェット通信]]((2013年5月27日) {{Wayback|url=http://snn.getnews.jp/archives/88200 |date=20141026074312 }}</ref>。また、終戦間際に戦地の病院で看護に従事(2005年1月11日の[[朝鮮日報]]の記事によると1945年8月31日に軍属に採用<ref>[http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2005/01/11/20050111000084.html 元日本軍慰安婦・金福童さんの実名記録が発見] 朝鮮日報 2005年1月11日{{リンク切れ|date=2016年3月}}</ref>)したとの体験談を語っている<ref>[https://megalodon.jp/2013-0519-1555-01/article.okinawatimes.co.jp/article/2013-05-19_49398 「謝罪すべきだ」元慰安婦、橋下氏を批判] 沖縄タイムス 2013年5月19日</ref>。その約2ヶ月後、金福童は米国のグレンデール市の従軍慰安婦像除幕式にも足を運び、式典参加者に対して「日韓の未来はあなた方が協力して日本に圧力をかけ、公式謝罪を勝ち取れるかどうかに懸かっている」<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013073100200 ロス近郊に従軍慰安婦像=「日本に圧力を」-韓国系市民ら] 時事通信 2013年7月31日 {{Wayback|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013073100200 |date=20160304202643 }}</ref> と訴えた。
 
;市民団体
{{seealso|日本維新の会 (2012-2014)#慰安婦問題}}
* [[アジア女性資料センター]]、[[婦人民主クラブ]]、[[女たちの戦争と平和資料館]]、[[小田原紀雄|靖国・天皇制問題情報センター]]などが、参議院議員会館で抗議集会を開催した<ref>[http://wam-peace.org/20130515/ 女性の人権を尊重する政治を!―橋下発言に抗議する緊急院内集会] {{Wayback|url=http://wam-peace.org/20130515/ |date=20160902233537 }} [[女たちの戦争と平和資料館]]</ref>。「日本軍慰安婦問題関西ネットワーク」も5月17日、大阪市役所前で緊急抗議集会を開催<ref>[http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ianfu_kansai_net/view/20130517 橋下市長抗議 人間の鎖大成功!] 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークブログ {{Wayback|url=http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ianfu_kansai_net/view/20130517 |date=20140411192147 }}</ref>。
* 「日本主婦連合会」<ref group="注釈">大阪府に本部を置く団体。東京に本部を置き「しゅふれん」「主婦連」の略称で知られる[[主婦連合会]]は全く無関係。</ref>・「なでしこ維新の会」<ref group="注釈">“東日本大震災からの日本国再興の為には新しい「日本女子力」が必須になる”とし、“「[[やまとなでしこ]]」(古き良き日本女性)の結集を図ると共に女性の政治意識高揚、女性議員の支援育成”を目的に東瀬が主導して設立した政策提言団体</ref> 会長の[[東瀬幸枝]]は、「戦時体験ある女性として、全面的に橋下徹氏の発言を支持する」と表明した。東瀬は「戦後進駐軍が今里新地に徘徊していた頃、私たち大阪の主婦は命がけで働いていた。しかし怠惰な各国人女性達は米兵と夜な夜な遊び狂い、せしめた物品を高額な金額で売りさばき遊興していた。」と述べ、「一部の異常な女性団体の発言やデモは不勉強極りない失礼な行動です。どうぞ、国民の皆様は、戦争体験者の実体験からくる真実を知って下さい」と訴えた。さらに、橋下の一連の発言は「国民を守る為の発言、戦争を防ぐ為の発言、不運に巻き込まれた女性の名誉の為の発言、現在も必要な軍隊の維持方法の為の現実的な提案発言、女性達が今後に不幸に巻き込まれる事の無いように〜との思いやり発言」であると主張した<ref>{{Cite web|和書|url=http://nadeshikoishin.sub.jp/top/bn2013_05.html |title=なでしこ維新の会 ハートのある政治家を応援する |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140411193719/http://nadeshikoishin.sub.jp/top/bn2013_05.html |archivedate=2014-04-11 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
 
=== 米軍問題 ===
米軍の軍属が犯罪を犯し、有罪判決を受けた。それに対して、日本の[[人権派]]が「米軍は出ていけ!」と主張する展開をみせた。これに対して、橋下は「1人のアメリカ人(軍属)が罪を犯したからといって、まじめなアメリカ兵までが非難されるのは違う。」と批判。「米軍を批判するなら、それは米兵・軍属のコントロールの仕方だ」と主張した<ref>PRESIDENT Online2016年6月13日 橋下徹「[https://president.jp/articles/-/18203 なぜ自称人権派は人権侵害をやりまくるのか?]」</ref>。
[[2013年]]5月13日の大阪市役所で記者団に向けた夕方の会見にて、[[日本維新の会 (2012-2014)|日本維新の会]]と政策協定を結んだ[[政党そうぞう]]関係者らとともに飛行場を視察した際に橋下が「沖縄で米兵の性犯罪が多発している」と指摘した上で「若い兵士の(性的)欲求にどのように対応しているのか。合法的な風俗での対応は考えていないのか」と司令官に尋ねた後に「もっと風俗業を活用してほしい」と進言したことを明らかにした<ref>{{Cite news ja |title=【慰安婦問題】橋下発言、維新に動揺 やりとりの状況判明|newspaper=産経新聞|url=https://www.sankei.com/article/20130515-FGEDB4D3JNOWBK36LJY3MDNSXQ/|date=2013-05-15|accessdate=2019-02-27}}</ref>。
 
「戦時中の慰安婦制度、必要なのは誰だって分かる」と発言したことが問題視される中で、同日夕方の会見で「慰安婦制度じゃなくても風俗業は必要だと思う。米軍の司令官には法律の範囲内で認められている中で、性的なエネルギーを合法的に解消できる場所は日本にあるわけだから、もっと真正面からそういう所(風俗業)を活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをきちんとコントロールできない。建前論じゃなくて、もっと活用してほしい」と米軍海兵隊司令官に進言したことを明らかにした<ref>[http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/654027/ 沖縄米軍にもっと風俗活用を、橋下氏が司令官に発言] 産経新聞 2013年5月13日 {{Wayback|url=http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/654027/ |date=20130915015634 }}</ref>。
 
上述の橋下の進言に対応した米海兵隊司令官は「凍り付いたように苦笑いして『米軍では禁止している』」と述べ、その話題をすぐに打ち切った<ref name="橋下氏慰安婦発言:記者団との一問一答(要旨)"/>。
 
橋下は「日本国において法律で認められた風俗業を否定することは自由意思でその業を選んだ女性に対する差別だ<ref>[http://www.asahi.com/politics/update/0514/OSK201305140009.html 橋下氏 風俗女性への差別だ ツイッターで反論] 朝日新聞 2013年5月14日 {{Wayback|url=http://www.asahi.com/politics/update/0514/OSK201305140009.html |date=20140411201622 }}</ref>」、「日本をはじめ完全なる職業選択の自由がある国で、法律上認められた風俗業を否定するのか」、「だいたい、アメリカはずるい。アメリカは一貫して、公娼制度を否定する。現在もそうだ」、「建前は禁止でも、軍人の性的欲求が0になるわけがない」などと反論した<ref>[http://www.j-cast.com/2013/05/14174959.html?p=2 橋下市長もう止まらない、慰安婦問題発言 「アメリカはずるい」「建前は止めた方が良い」]</ref>。
 
2013年5月16日、[[アメリカ合衆国国務省]]の[[ジェン・サキ|ジェニファー・サキ]]報道官は記者会見で、橋下の発言に対して、「橋下市長のコメントは非常識で、そして攻撃的であった」「その時代、性の目的のために取り引きされたこれらの女性たちに起きたことは酷いことであり、はっきりした人権侵害である」「われわれは被害者に心からの同情を表すとともに、日本がこの問題や過去の問題について近隣諸国と協力し、前に進むべく関係を育むことを望んでいる」と発言した<ref>[http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2013/05/209511.htm#JAPAN ホワイトハウス 公式記者会見]</ref>。
この記者会見は日本のマスコミによって『サキ報道官は橋下の従軍慰安婦に関する発言に対して「言語道断であり、不快だ」として厳しく批判した。アメリカ政府が今回の問題で公式に立場を明らかにしたのはこれが初めてであるが、その表現は異例ともいえるほど厳しいものであった』と報じられたが<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2013051700068 橋下氏発言「言語道断で不快」=米政府が公然批判―歴史問題解決も促す] 時事通信(2013年5月17日) {{Wayback|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2013051700068 |date=20160304132050 }}</ref>、アメリカの司令官は「米軍では禁止されている」と言ったが、アメリカ軍は現在でも、「フリーの売春婦」を活用している。
 
2013年5月17日、橋下は「米国は日本占領期に日本人女性を活用した。(日本人を)特殊な人種と批判するが、それは違う」とツイッターで反論した<ref>[[産経新聞]]2013年5月17日付け</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1305/21/news010_3.html |title=ケンカ上手”橋下市長の「慰安婦制度は必要」発言はわざとなのか? |accessdate=2013-06-08 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130608083001/http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1305/21/news010_3.html |archivedate=2013-06-08 }}</ref>。
 
2013年5月27日、[[外国特派員協会]]において、「もし、日本だけが非難される理由が、戦時中、国家の意思として女性を拉致した、国家の意思として女性を売買したということにあるのであれば、それは事実と異なります」と主張した。「一部[[アメリカ軍|米軍]]兵士の犯罪被害に苦しむ沖縄の問題を解決したい」との強い思いがあったと説明。「米軍のみならず米国民を侮辱することにもつながる不適切な表現だった」、「撤回するとともにおわび申し上げる」と謝罪した<ref>[https://www.cnn.co.jp/world/35032606.html 橋下氏「米国民に謝罪する」慰安婦問題巡る発言も釈明] CNN</ref>。
 
[[2016年]][[5月21日]]、[[沖縄県]][[うるま市]]で発生した[[うるま市女性殺害事件|日本人女性殺害事件]]を受けて<ref name="huffingtonpost20160522" />、「米兵や米軍軍属の[[凶悪犯罪|凶悪犯]]の比率は、[[日本人]]の比率と大差はない。問題は米軍が米兵や軍属にどのような[[教育]]をしているかだ。これが大問題。<ref name="huffingtonpost20160522" />」「建前ばかりの綺麗ごと。そこで風俗の活用でも検討したらどうだ、と言ってやった。まあこれは言い過ぎたとして発言撤回したけど、やっぱり撤回しない方がよかったかも。きれいごとばかり言わず本気で解決策を考えろ!<ref name="huffingtonpost20160522" />」「[[朝日]]・[[毎日新聞|毎日]]、その一派は[[移民]]や[[難民]]に優しいきれいごとを言って、米軍軍属など外国人が犯罪を犯せば外国人は日本から出て行け!とのロジック。きれい事ばかり言う[[人権派]]の典型例。<ref name="huffingtonpost20160522" />」と改めて見解を表明する<ref name="huffingtonpost20160522">{{cite news
| url = https://www.huffingtonpost.jp/2016/05/22/hashimoto-complains-about-us_n_10091580.html
| title = 橋下徹氏「アメリカ兵の風俗活用発言、撤回しない方がよかったかも」沖縄・女性遺棄事件で持論
| author = [[中野渉]]
| newspaper = [[ハフィントン・ポスト]]
| date = 2016-05-22
| accessdate = 2016-10-15
}}</ref>。
 
=== サイモン・ウィーゼンタール・センターからの批判 ===
 
[[2013年]]8月に、[[麻生太郎]][[副総理]]が憲法改正を巡って、[[ナチス・ドイツ]]を引き合いに「手口に学んだらどうか」と発言して、批判を浴びたことについて、橋下は「ブラックジョークだったのではないか」と擁護した。ナチスを例えに使うこと自体が国際社会では問題になるとの質問には「政治家だとこういった批判は出るが、エンターテインメントの世界ならいくらでもある」と持論を述べた。<ref>{{cite news
| url = https://web.archive.org/web/20131203211715/http://www.sanspo.com/geino/news/20130801/pol13080112250003-n1.html
| title = 橋下氏が麻生氏を擁護「ブラックジョークだった」(アーカイブ)
| newspaper = [[サンケイスポーツ]]
| date = 2013-08-01
| accessdate = 2022-02-07
}}</ref>。
 
これに対して、[[ユダヤ人]]団体の[[サイモン・ウィーゼンタール・センター]](SWC)の幹部は「ブラックジョークとして扱ってはならない事柄がある」と批判した。
 
SWC幹部は共同通信の電話取材に対して、「私は30回以上、日本を訪問したが、原爆を投下された広島と長崎の人々の苦しみが冗談にされているのを聞いたことがない」と指摘した。<ref>{{cite news
| url = https://www.shikoku-np.co.jp/national/international/20130802000172
| title = ユダヤ団体、橋下大阪市長も批判/麻生氏発言で
| newspaper = [[四国新聞社]]
| date = 2013-08-02
| accessdate = 2022-02-07
}}</ref>。
 
== 訴訟 ==
;週刊誌FLASHを提訴
* 府知事選出馬前、雑誌「[[FLASH (写真週刊誌)|FLASH]]」に無断撮影されたことで[[光文社]]を[[肖像権]]侵害で訴えたが敗訴。[[控訴]]しない旨を明らかにし、判決が確定した<ref>[http://www.asahi.com/special/08002/OSK200807170022.html 「取材で精神的苦痛」橋下知事の訴え退ける 大阪地裁 『朝日新聞』 2008年7月17日]</ref>。また、7月25日、橋下の肖像画を無断使用したお菓子を[[池田市]]の第3セクターが販売しようとしたのに対し「法的措置も辞さない」とした。しかし翌日になって「盛り上がるなら使ってもらってもよいが、品質保証はできない」と述べ、肖像画使用を黙認。この騒動について、本人は池田市長との出来レースだったと述べている<ref>[http://www.asahi.com/special/08002/OSK200807250094.html 橋下知事、抗議の翌日一転「黙認」 似顔絵入り菓子で 『朝日新聞』 2008年7月25日]</ref>。
 
;週刊誌報道を巡る訴訟
{{See also|週刊朝日による橋下徹特集記事問題}}
 
;平松邦夫元大阪市長との訴訟
* 橋下は2014年7月から翌年3月にかけて、大阪維新の会のタウンミーティングで[[平松邦夫]]元[[大阪市長]]について、「僕と平松さんが戦った大阪市長選挙。町内会に現金100万円、領収書抜きで配られています」などと3回にわたり発言。維新側はその動画を投稿サイトなどで公開した。平松側は名誉を傷つけられたとして、橋下と[[地域政党]][[大阪維新の会]]に1千万円の慰謝料と動画の削除を求めて[[訴訟]]を起こした。2015年6月1日に[[大阪地裁]]は「平松氏が公職選挙法で禁止される買収行為を行ったような印象を抱かせる」とし維新側に動画を削除するよう命じる決定をした<ref>{{Cite news ja |title=橋下市長に動画削除を命令 平松前市長への名誉毀損認定 裁判長「橋下氏の情報発信力大きい」|newspaper=産経新聞|date=2015-06-02|url=https://www.sankei.com/article/20150602-POPOWLZOWBIA7LGMG4V3HU37QQ/|accessdate=2023-07-01}}</ref>。
 
* 一方、2016年3月15日、大阪地裁は橋下の発言について、平松の在任中に町内会への補助金が領収書の不要な交付金制度に変更されたことへの指摘であり違法性はないとし、「意見や論評の域を逸脱していない」として平松の慰謝料を求めた訴えを棄却した<ref>{{Cite web|和書|date= 2016-03-15|url= http://www.asahi.com/articles/ASJ3H4H83J3HPTIL012.html|title= 橋下氏発言巡る訴訟、平松元市長が敗訴 名誉毀損認めず|publisher= 朝日新聞デジタル|accessdate=2016-03-15}}</ref><ref>{{Cite news ja |title=「発言に名誉毀損なし」平松元大阪市長、橋下前市長に敗訴 大阪地裁、仮処分と異なる判断|newspaper=産経新聞|date=2016-03-15|url=https://www.sankei.com/article/20160315-5P4ZWHIIQ5P5PHBEXSX4KY5WSU/|accessdate=2023-07-01}}</ref>。2017年1月31日に大阪高裁も平松側の控訴を棄却<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏発言が名誉毀損と訴えた平松元市長、2審も敗訴「発言の内容自体は真実」 大阪高裁|newspaper=産経新聞|date=2017-01-31|url=https://www.sankei.com/article/20170131-FHHPCYBW4VNWVIQN7OYYVUDXNY/|accessdate=2023-07-01}}</ref>。同年9月26日、最高裁は平松の上告を退け、2審判決が確定した<ref>{{cite news ja |title=平松元市長が敗訴、橋下徹氏らに損害賠償求めた訴訟|newspaper=日刊スポーツ|date=2017-09-28|url=https://www.nikkansports.com/general/news/201709280000645.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170930182954/https://www.nikkansports.com/general/news/201709280000645.html|archivedate=2017-09-30}}</ref>。
 
; 中山泰秀衆議院議員との訴訟
* 2016年6月、橋下は自民党の[[中山泰秀]]衆議院議員の発言で名誉を傷つけられたとして、計一千万円の損害賠償を求め提訴した<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏が中山衆院議員を提訴 「前市長秘書覚醒剤で逮捕発言」法廷闘争に|newspaper=産経新聞|date=2016-06-18|url=https://www.sankei.com/article/20160618-QYAFN46SNBMLBLCQDAT4664WTI/|accessdate=2023-07-01}}</ref>。中山は同月12日の大阪市との国家予算要望説明会で「前の市長のときに秘書が覚醒剤で逮捕されたというのは本当なのですか」という趣旨の発言をしており、自民党関係者によれば秘書が逮捕されたという事実はなく、橋下の知事選出馬時の陣営スタッフが後に逮捕された件と混同していたとみられる<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏激怒!中山元外務副大臣を提訴へ 「完全な名誉毀損」ツイッターで激烈批判|newspaper=産経新聞|date=2016-06-14|url=https://www.sankei.com/article/20160614-AC3DEIHQAVLL3I2USALGADCEWU/2/|accessdate=2023-07-01}}</ref>。橋下は中山の発言を受け、「中山泰秀アホボンが、また大失態をやらかした」「日本一無能なピーマン政治家」などとtwitterに投稿していたため、同年12月には中山側も橋下の投稿で政治的信用が損なわれたとして一千万円の損害賠償などを求めて反訴<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏vs中山議員“舌戦”泥沼化 大阪地裁で協議|newspaper=日刊スポーツ|date=2017-02-08|url=https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1776237.html|accessdate=2023-07-01}}</ref>。2件の訴訟を巡って両者は対立姿勢を明確にしてきたが、2017年8月には和解に向けた協議に入り<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏vs中山議員「覚醒剤発言」問題、和解を視野|newspaper=日刊スポーツ|date=2017-08-08|url=https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1869021.html|accessdate=2023-07-01}}</ref>、同年10月4日付で和解した。橋下は自身の弁護士事務所を通じ「本件に関して、一切コメント等をする予定はありません」とした<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏VS中山氏 因縁法廷バトルが和解 橋下氏「コメントする予定はない」|newspaper=デイリースポーツ|date=2017-10-05|url=https://www.daily.co.jp/gossip/2017/10/05/0010617428.shtml|accessdate=2023-07-01}}</ref>。
 
;有田芳生参議院議員との訴訟
* 2017年7月、[[民進党]]参議院議員の[[有田芳生]]が橋下について「テレビ番組に1回だけ出演して降板させられた」などとtwitterに投稿<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏の訴え棄却 有田議員のツイッターめぐる訴訟|newspaper=朝日新聞|date=2018-08-08|url=https://www.asahi.com/articles/ASL8843HPL88PTIL026.html|accessdate=2022-06-19}}</ref>。橋下はこれに精神的苦痛を受けたとして有田に500万円の損害賠償を求めた訴訟を行ったが、大阪高裁は橋下がtwitterなどで繰り返していた有田に対する侮蔑的な投稿と比べて、有田の投稿は「適当と認められる限度内」と判断し請求を棄却。2019年9月19日に最高裁で橋下の敗訴が確定した<ref>{{Cite news ja |title=橋下元大阪市長の敗訴確定 ツイッター名誉毀損訴訟|newspaper=日本経済新聞|date=2019-09-27|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50278350X20C19A9000000/|accessdate=2022-06-19}}</ref>。
 
; SNSのリツイートを巡る訴訟
* 2017年12月、橋下はジャーナリストの[[岩上安身]]に対し、慰謝料など110万円の損害賠償を求め提訴した。岩上は同年10月、twitter上で知事時代の橋下氏が幹部職員を自殺に追い込んだなどとする第三者のツイートについて、自らのコメントをつけずにリツイートし、後に削除していた。2019年9月12日に大阪地裁は投稿内容が真実だとする証拠はなく、リツイート行為については「普通の読み方をすれば、元の投稿に賛同する表現行為に当たる」として岩上に対し33万円の支払いを命じた<ref>{{Cite news ja |title=「リツイートは賛同行為」橋下氏への名誉毀損、ジャーナリストに賠償命令 大阪地裁判決|newspaper=毎日新聞|date=2019-09-12|url=https://mainichi.jp/articles/20190912/k00/00m/040/120000c|accessdate=2023-07-01}}</ref>。2020年6月23日に大阪高裁も一審の判決を支持し、岩上側の控訴を棄却<ref>{{Cite news ja |title=橋下氏批判の「リツイート」は名誉毀損 二審も判決支持|newspaper=朝日新聞|date=2020-06-23|url=https://www.asahi.com/articles/ASN6R6G3FN6RPTIL01H.html|accessdate=2023-07-01}}</ref>。同年7月8日、岩上は上告を断念したと発表した<ref>{{Cite news ja |title=上告断念のお知らせ 2020.7.8|newspaper=IWJ|date=2020-07-08|url=https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477867|accessdate=2023-07-01}}</ref>。
 
; 大石晃子衆議院議員との訴訟
* 2022年1月24日、橋下は[[れいわ新選組]]の[[大石晃子]]衆院議員のインタビュー記事で名誉を傷つけられたとして、大石と記事を配信した「[[日刊現代]]」に対し、300万円の損害賠償を求め大阪地裁に提訴した。訴状によると前年12月17日に配信された日刊ゲンダイの記事では、元府職員でもある大石が、知事時代の橋下の報道対応について「気に入らない記者は袋叩きにする」「飴と鞭でマスコミをDV(ドメスティック・バイオレンス)して服従させていた」などと発言。橋下側は「弁護士、コメンテーターとしての社会的評価を強く低下させた」と主張した<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏、日刊ゲンダイのネット記事に「名誉傷つけられた」…損害賠償求め提訴|newspaper=読売新聞|date=2022-02-08|url=https://www.yomiuri.co.jp/national/20220208-OYT1T50127/|accessdate=2023-07-01}}</ref><ref>{{Cite news ja |title=「名誉傷つけられた」橋下徹氏がれいわ・大石議員を提訴|newspaper=産経新聞|date=2022-03-11|url=https://www.sankei.com/article/20220311-PRAPW32FJJOC3EPCXZOXTKPL64/|accessdate=2023-07-01}}</ref>。2024年1月31日、大阪地裁は「論評の域を出ない」として名誉毀損を認めず、橋下側の請求を棄却した。判決理由で小川嘉基裁判長は、意に沿わない記者を攻撃したり取材を拒否したりしたという指摘は「重要な部分が真実」と認定。「DVと評するのが適切といえるかはおくとしても、原告の人身攻撃に及ぶものではなく、違法性を欠く」とした<ref>{{Cite news ja |title=「記者を袋叩き」は重要部分が真実 橋下徹氏の請求棄却 大阪地裁|newspaper=産経新聞|date=2024-01-31|url=https://www.sankei.com/article/20240131-7HNAWQI2IZPUVAEDS63FF5T3RE/|accessdate=2024-01-31}}</ref>。判決後、橋下の事務所は取材に対し「コメントは出さない」と回答した<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏への名誉毀損認めず、大阪地裁 れいわ大石氏の記事巡り|newspaper=毎日新聞|date=2024-01-31|url=https://mainichi.jp/articles/20240130/k00/00m/040/311000c|accessdate=2024-01-31}}</ref>。9月26日、大阪高裁は1審判決を支持し、橋下の控訴を棄却した<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹氏が2審も敗訴…「気に入らない記者を袋だたきにする」などの記事巡る名誉毀損訴訟|newspaper=読売新聞|date=2024-09-26|url=https://www.yomiuri.co.jp/national/20240926-OYT1T50124/|accessdate=2024-09-27}}</ref>。
 
== エピソード ==
=== 芸能界関連 ===
[[マイケル・ジャクソン]]の死去の報について、「スリラーは何百回、何千回テープが擦り切れるまで聞いた。非常に残念」とコメントした<ref>{{Cite news ja |title=【橋下日記】(26日)「テープがすり切れるまでスリラー聴いた」 |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090626/lcl0906262300008-n1.htm |date=2009-06-26 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産業経済新聞社 |accessdate=2013-05-17 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090701171107/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090626/lcl0906262300008-n1.htm |archivedate=2009年7月1日 |publication-date= }}</ref>。
 
邦楽では[[サザンオールスターズ]]のファンであり、妻との共通の趣味でもある。大阪市長時代には夏休み期間中の[[2013年]][[8月20日]]にライブツアー「[[灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!]]」の神戸公演を鑑賞したことを共同通信に報じられ、橋下は後日その内容の一部について反論を行っている<ref>{{Cite news ja |title=橋下徹 サザンライブ「座ったまま」報道にマジ切れの理由 |newspaper=女性自身 |date=2013-8-29 |url=https://jisin.jp/domestic/1621298/ |access-date=2023-6-16}}</ref>。
 
同じタイタン所属の[[爆笑問題]]と代表取締役社長の[[太田光代]]は、橋下の活動支援のために[[ふるさと納税]]を利用して2008年と2009年に1000万円を[[大阪府]]へ提供している<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090514/lcl0905141936007-n1.htm 爆笑問題が大阪府に1000万円寄付 御堂筋イルミネーションで] {{Wayback|url=http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090514/lcl0905141936007-n1.htm |date=20090517062336 }} - [[産経新聞|MSN産経ニュース]] 2009.5.14</ref>。また、爆笑問題の[[太田光]]とメールで親交を持っているが、太田は思想や国家観の違いもあって公の場では橋下を揶揄する発言や異論などを述べている<ref>[https://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/05/28/0008070659.shtml 橋下氏 爆問・太田のイジリに反応] デイリースポーツ</ref>。
 
=== 在特会会長・桜井誠 ===
2014年10月20日、[[大阪市役所]]にて、[[在日特権を許さない市民の会]](在特会)会長[[桜井誠 (活動家)|桜井誠]]と面会し、会談を行ったが、開始直後から互いに相手を罵り合う状態の中で開始された<ref>{{Cite news ja | url = http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014102001001764.html | title = 互いに暴言、面談は10分足らず 橋下大阪市長と在特会 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2014-10-20 | accessdate = 2014-10-26 | newspaper = | publication-date = | archiveurl = https://archive.is/20141020111549/http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014102001001764.html | archivedate = 2014年10月20日 }}</ref><ref>[http://newsonjapan.com/html/newsdesk/article/109934.php Osaka mayor engages in shouting match with head of anti-Korean group -'''Kyodo''' -- Oct 21] {{Wayback|url=http://newsonjapan.com/html/newsdesk/article/109934.php |date=20141025150149 }}(written in English)</ref><ref>[http://www.bengo4.com/topics/2190/ 橋下大阪市長と在特会会長が「罵り合い」10分間の不毛なバトル(全文書き起こし)] - 弁護士ドットコムNEWS 2014年10月20日23時00分更新(2014年12月18日閲覧)</ref>。「(在特会側は)国政政党の代表に直接申し入れをし、僕が引き受けたことが重要。今後は僕の政治活動を攻撃すればいい」
在特会は、[[特別永住者]]制度を問題視。これに対し、「特別扱いすることはかえって差別を生む」と制度には問題があるとの認識を示し、他の外国人と同様に制度を一本化していく必要があるとの考えを示した<ref>{{Cite news ja |title=「今後は僕を攻撃すればいい」と橋下市長 ヘイトスピーチ問題で面談の在特会に |url=http://www.sankei.com/west/news/141021/wst1410210025-n1.html |date=2014-10-21 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産業経済新聞社 |accessdate=2013-05-17 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20141021094911/http://www.sankei.com/west/news/141021/wst1410210025-n1.htm |archivedate=2014年10月21日 |publication-date= }}</ref>。
=== 関西電力の社外取締役推薦を巡って ===
[[2020年]]4月、大阪維新の会の松井一郎が市長を務める大阪市は、[[関西電力]]が6月の[[株主総会]]で選任する社外取締役に橋下を推薦した。これに関西電力は、過去に日本維新の会などの代表を務め、現在も政治に関して意見を発信していることから、「公益性が高い当社の取締役に就任することは適切ではない」と指摘。政党色が強く、特定[[株主]]だけからの要請に応じることは難しいと判断し、大阪市が提案した人事案を拒否した。一部報道によれば、「人事・報酬等諮問委員会」(森本孝社長と社外取締役4人で構成)で、橋下の受け入れに反対する意見が大勢だったという。松井は橋下を推薦した理由について「関電の問題点を一番よく分かっている。コンプライアンスにも非常に厳しく、適任だ」と記者団に説明。提案が受け入れられない場合、[[株主代表訴訟]]を検討する考えにも言及していた<ref>{{Cite web|和書| url = https://www.asahi.com/articles/ASN4K6JTBN4KPTIL029.html | title = 橋下徹氏を関西電力社外取締役に推薦 筆頭株主の大阪市 | publisher = [[朝日新聞]] | date = 2020-4-17 | accessdate = 2022-03-14}}</ref><ref>{{Cite web|和書| url = https://www.sankei.com/article/20200428-RDD7I6LHQBJWJMVBJXP3LD5OZU/ | title = 関電、橋下氏の社外取締役案を拒否 松井市長「上っ面」 | publisher = [[産経新聞]] | date = 2020-4-28 | accessdate = 2022-03-14 }}</ref><ref>{{Cite web|和書| url = https://www.asahi.com/articles/ASN4N7TKJN4NPLFA00Z.html | title = 橋下氏の社外取締役、関電拒否へ 大阪市提案に反対多数 | publisher = [[朝日新聞]] | date = 2020-4-20 | accessdate = 2022-03-14 }}</ref>。
=== その他 ===
* [[2007年]](平成19年)[[10月7日]]に、[[電子掲示板]][[ウェブサイト|サイト]]『[[2ちゃんねる]]』に「橋下弁護士の一家惨殺してやる」というタイトルの殺害予告[[スレッドフロート型掲示板|スレッド]]が投稿された。これに対し、橋下は法律の専門家として一般市民の言論に対してはできる限りアクションは起こしたくなかったが、内容や自分の立場や家族のことを考え、所属法律事務所、マネジメント会社、警察との協議により[[告訴・告発|刑事告訴]]を行ったことを自身の[[ブログ]]で明らかにした<ref>{{Cite web|和書|url=http://hashimotol.exblog.jp/6630090 |accessdate=2007-10-19 |title=2ちゃんねらーの方、大変残念ですが |publisher=橋下徹のLawyer’s EYE |archiveurl=https://web.archive.org/web/20071019181005/http://hashimotol.exblog.jp/6630090/ |archivedate=2007-10-19 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
*補助金の削減に関し、[[桂文枝 (6代目)|六代 桂文枝]]「頑張れるだけ頑張るのが芸人の務めだが、守らなければ続かない芸もある」<ref>[http://www.jcp.or.jp/akahata/web_daily/html/5bu-ishin/06-ishin1.html 橋下「維新」逆流の正体/第1部 市民攻撃に立ち向かう(6)] [[しんぶん赤旗]]特集</ref>。季刊『上方芸能』は2012年6月号で「文楽を守れ!―132氏からの熱いメッセージ」と題した特集を組み、[[ドナルド・キーン]]や[[竹下景子]]がメッセージを寄せた<ref name="geino">[http://www.kamigatageinou.gr.jp/books/bk184.html 第184号 特集・文楽を守れ!―132氏からの熱いメッセージ] {{Wayback|url=http://www.kamigatageinou.gr.jp/books/bk184.html |date=20160307001136 }} 「上方芸能」</ref>。キーンは、文楽が「生を受け」た大阪での橋下の伝統軽視の姿勢を、「真にひどい話」と呆れ、日本における古典教育の希薄さを指摘しながら、「もし(文楽が)死に絶えるのなら、大阪の政治家の蛮行を世界は決して許さず、また忘れることもないでしょう」と批判した<ref name="geino" />。[[桂南光 (3代目)|桂南光]]は『咲くやこの花芸術祭2013』の記者会見で「よく知っている人だから嫌味を言わせてもらう」と前置きして「芸術をどう理解しているのか。日本維新の会も忙しいかもしれないが、政治より芸術の方が楽しい」とコメント<ref>[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/08/24/kiji/K20130824006476460.html 桂南光が橋下市長に嫌み「芸術をどう理解しているのか」] スポーツニッポン2013年8月24日</ref>。
*府の教育委員に[[隂山英男]]ら2人が就任したことについて「これで教員が従ってくれないなら、今ある体制を全部解体しないとおかしくなる」と述べた<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008100201000282.html |title=共同通信 2008年10月2日 |accessdate=2020-02-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100627182409/http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008100201000282.html |archivedate=2010-06-27 |url-status=dead|url-status-date=2020-02 }}</ref>。
 
== 不祥事・騒動 ==
* 2012年7月18日・19日発売の[[週刊文春]](7月26日号)が、『独占告白 橋下徹大阪市長はスチュワーデス姿の私を抱いた!』と題した橋下が[[2006年]]当時[[北新地]]の[[ホステス]]と不倫関係にあったとする記事を掲載。橋下は「妻は記事を見ています。正直大変な状況です」などと述べた上で「知事になる前までは、聖人君子のような生き方をしていたわけではない」「公人になる前でも、僕自身の人間性を判断する要素として報じられてしまうのは仕方がない」と弁明した<ref>{{Cite news ja | url =http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120719/lcl12071908280000-n1.htm |accessdate=2013-01-03 |title=橋下市長“コスプレ不倫”認める「娘に制服を着ろと言えなくなった |publisher=msn産経ニュース |date=2012-07-19 |archiveurl=https://archive.is/ryxkq |archivedate=2013-01-03}}</ref>。
* 府議会で人件費や私学助成の削減を盛り込んだ予算案の審議が行われていた2008年7月14日午後、橋下は公用車で府庁から大阪市北区のフィットネスクラブに行っていた<ref>{{Cite news ja |title=橋下知事、公用車でフィットネスクラブ|newspaper=朝日新聞|date=2008-07-16|url=http://www.asahi.com/special/08002/OSK200807150076.html|accessdate=2022-06-19}}</ref>。19日の府議会でこの点を問われた橋下は「午後は休ませてもらうということで外に出た。中抜けという感覚はない」とし、「セキュリティーの観点から、公務で自宅から外に出た以上、自宅に戻るまでは公用車を使わせて」と公用車の使用に理解を求めた<ref>{{Cite news ja |title=橋下知事、「公用車でジム」理解求める|newspaper=朝日新聞|date=2008-07-19|url=http://www.asahi.com/special/08002/OSK200807190098.html|accessdate=2022-06-19}}</ref>。
* 2012年1月、橋下は政治活動を補佐する大阪市長特別秘書の役職を新設する意向を示し、条例案は維新と公明党の賛成多数で可決され、当時私設秘書の[[奥下剛光]]が同職に採用された<ref>{{Cite news ja | url =https://www.asahi.com/politics/update/0103/OSK201201020097.html |title=橋下氏、市長特別秘書新設へ 公明賛成し条例成立見通し |date=2012-01-03 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120215141727/https://www.asahi.com/politics/update/0103/OSK201201020097.html |archivedate=2012-02-15}}</ref>。しかし、市民から税金の無駄遣いなどとして住民監査請求や給与の返還訴訟が起こされ<ref>{{Cite news ja |title=【社説】首長の特別秘書 必要性の議論を深めよ|newspaper=神奈川新聞|date=2014-09-19|url=https://www.kanaloco.jp/news/government/entry-51933.html|accessdate=2022-06-19}}</ref>、原告側は奥下が橋下の後援会長の息子で、任命自体が不適切だとも主張したが、2016年8月に大阪地裁は請求を棄却した<ref>{{Cite news ja |title=橋下市長時代の特別秘書給与返還訴訟で請求棄却…「南の島に行きたい病再発」「コムギラブ」と私的ツイートも「違法性なし」と大阪地裁|newspaper=産経新聞|date=2016-06-08|url=https://www.sankei.com/article/20160608-RXWQP54JNJLZNO7ZONWVX4662I/|accessdate=2022-06-19}}</ref>。
 
== 文献 ==
=== 著作 ===
*『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72』([[日本文芸社]] 2003月6日)  ISBN 978-4537251500
*『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(日本文芸社 2005月11月) ISBN 978-4537253290
*『橋下徹「まっとう勝負」』([[小学館]] 2006月11月8日) ISBN-13 978-4093797436
*『どうして君は友だちがいないのか (14歳の世渡り術)』([[河出書房新社]] 2007年7月) ISBN 978-4309616445
== 出演 ==
=== 政治家引退後の出演 ===
=== 府知事就任後(報道・ワイドショー番組を除く)出演のテレビ番組 ===
==== テレビ番組 ====
*[[ムハハnoたかじん]] ([[関西テレビ放送|関西テレビ]])
'''報道・情報・ワイドショージャンル'''
:立候補前まではローテーションで週2回間隔で出演。当選・就任後は2ヶ月に一度のペースで、[[平松邦夫]]大阪市長と共にゲスト出演し、トップ会談が行なわれる<ref>これがきっかけで公式の場でもトップ会談が組まれ、意見交換が行なわれている。またやしきたかじんの自宅においてもお付の役人(橋下知事付のSPを除く)やテレビカメラがいない中で突っ込んだやり取りを行なっている</ref>。
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:smaller"
!colspan=2|期間!!番組名!!役職!!備考
|-
!rowspan=4|2016年1月!!rowspan=2|現在
|[[情報ライブミヤネ屋]]([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]])||rowspan=4|不定期ゲスト出演||
|-
|[[朝生ワイド す・またん!]](読売テレビ)||金曜日を中心に随時出演
|-
!2021年2月
|[[ウェークアップ!ぷらす]](読売テレビ)||rowspan=8|
|-
!rowspan=3|現在
|[[Mr.サンデー]](フジテレビ・[[関西テレビ]])
|-
!2019年9月15日
|[[日曜報道 THE PRIME]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]])||月イチレギュラーゲスト→レギュラーコメンテーター
|-
!2020年6月
|[[ゴゴスマ -GO GO!Smile!-]]([[中部日本放送|CBCテレビ]])||不定期ゲスト出演
|-
!colspan=2|2020年8月17日
|Live News it!(フジテレビ)||ゲストコメンテーター
|-
!rowspan=2|2020年10月!!2021年3月
|[[グッとラック]](TBSテレビ)||月曜日コメンテーター
|-
!2022年3月
|[[バイキングMORE]](フジテレビ)||不定期ゲスト出演
|-
!2020年10月12日!!現在
|[[Live News イット!]](フジテレビ)||月イチ月曜日コメンテーター<ref group="注釈">2020年10月12日放送分のフジテレビ『[[Live News イット!]]』にて、[[加藤綾子]]が「これから橋下さんには月1回のペースで来て頂けると言う事で」と歓迎すると、橋下徹も「契約書に判子は押してないですよ~」と笑顔を見せていた。</ref>
|-
!2021年3月29日!!2023年3月27日
|rowspan=2|[[めざまし8]](フジテレビ)||総合解説でのレギュラー出演||2022年3月まで月・木曜日担当、同年4月から月曜日のみ担当、木曜日のみ番組開始当初はリモートで出演していたが番組途中まで出演<ref>{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20210317dog00m200076000c.html|title=尾上右近:「めざまし8」で初の情報番組レギュラー 古市憲寿&カズレーザーは続投|website=[[MANTANWEB]]|work=株式会社MANTAN|date=2021-03-18|accessdate=2021-03-18}}</ref>
|-
!2023年4月3日!!2025年3月24日
|月曜日コメンテーター||
|}
 
'''バラエティジャンル・その他'''
=== 府知事選立候補表明前まで出演していたテレビ番組 ===
* [[橋下×羽鳥の番組]](2016年4月11日 - 2017年9月25日、[[テレビ朝日]])- MC
*[[水野真紀の魔法のレストラン]]([[毎日放送]])- レギュラー
*[[みんなのJAPAN MOVE]](2019年10月14日 - 現在、[[サンテレビジョン|サンテレビ]]・[[Bs12|BS12]]) - MC
*[[六人の悩めるオッサン]] (関西テレビ)
* [[林先生の初耳学]](2019年10月19日、2020年6月21日。毎日放送・TBSテレビ)- ※「東大卒高学歴ニート」企画にてVTR出演。
*[[ド短期ツメコミ教育!豪腕!コーチング!!]]([[テレビ東京]][[TXN|系列]])- レギュラー
* [[探偵!ナイトスクープ]] (2025年7月4日 - 7月11日、[[朝日放送テレビ|ABC朝日放送]]) - 特命局長
*[[行列のできる法律相談所]]([[日本テレビ]][[日本テレビ系列|系列]])- 元レギュラー
 
*[[森田一義アワー 笑っていいとも!]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]])- 月曜日レギュラー
==== インターネット配信番組 ====
*[[スーパーモーニング]]([[テレビ朝日]]系列)- 月曜日レギュラー
*[[NewsBAR橋下]](2017年10月26日 - 現在、[[AbemaTV]])- MC
*[[情報満載 ひるまで!すっぴん!]] ([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]])- 火曜日レギュラー
*[[橋下徹のニッポン改造論]](2018年1月1日・3月30日、AbemaTV)- MC
*[[ムーブ!]](朝日放送)- 木曜日レギュラー
*[[NewsBAR橋下|橋下徹の即リプ!]] - MC
*[[2時ワクッ!]]火曜([[関西テレビ放送|関西テレビ]])- 隔週出演
 
*[[爆笑問題のバク天!]] ([[東京放送|TBS]][[TBS系列|系列]])- 隔週出演
==== ラジオ番組 ====
*[[たかじんのそこまで言って委員会]](読売テレビ)- 元・準レギュラー
* [[WELFARE group presents それU.K.!! ミライbridge]](2021年4月18日、25日。[[FM大阪]])<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/04/18/kiji/20210418s00041000626000c.html|title=スポニチアネックス「橋下氏、吉村知事に嫉妬「顔がシュッとして東京ウケする」…でも「実はしたたかで闘争本能強い」と暴露」|accessdate=2021-04-19}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/04/18/kiji/20210418s00041000627000c.html|title=スポニチアネックス「橋下氏が50歳過ぎて長いものにぐるぐる巻き!?政界復帰しない理由は「もめ事がイヤになってきた」」|accessdate=2021-04-19}}</ref>
*[[スタ☆メン]](フジテレビ)- 準レギュラー
 
*[[あさパラ!]](読売テレビ)- 準レギュラー
=== 府知事就任後(報道・ワイドショー番組を除く)出演 ===
*[[なるトモ!]]火曜日(読売テレビ)- 準レギュラー
==== テレビ番組 ====
*[[サンデージャポン]](TBS系列)- 不定期
* [[ムハハnoたかじん]] ([[関西テレビ放送|関西テレビ]])
*[[太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。]](日本テレビ) - 不定期
** 立候補前まではローテーションで月2回間隔で出演。当選・就任後は2ヶ月に一度のペースで、[[平松邦夫]]大阪市長(当時)と共にゲスト出演し、トップ会談が行なわれた<ref group="注釈">これがきっかけで公式の場でもトップ会談が組まれ、意見交換が行なわれていた。</ref>。
*[[ワイドABCDE~す]]([[朝日放送]])
 
*[[大笑点]](日本テレビ)- 2006年に『行列のできる法律相談所』の出演者として出演。
=== 府知事選立候補表明前までの出演 ===
*[[2006年こうなる宣言]](関西テレビ)
==== テレビ番組 ====
その他多数
'''情報・ワイドショージャンル'''
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:smaller"
!colspan=2|期間!!番組名!!役職!!備考
|-
!rowspan=2|2001年1月!!2004年3月
|[[ワイドABCDE〜す]]([[朝日放送テレビ|朝日放送]])||火曜日コメンテーター||rowspan=3|
|-
!rowspan=2|2007年12月
|[[あさパラ!]]([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]])||準レギュラー出演
|-
!2001年4月
|[[水野真紀の魔法のレストランR|水野真紀の魔法のレストラン]]([[MBSテレビ|毎日放送]])||rowspan=2|レギュラー出演
|-
!2001年10月!!2003年10月12日
|[[サンデージャポン]]([[TBSテレビ|TBS]])||レギュラー降板後も、不定期およびお笑いコンビで番組MCを務めている[[爆笑問題]]の代行司会として随時出演
|-
!2002年10月!!2007年12月
|[[スーパーモーニング]]([[テレビ朝日]])||月曜日コメンテーター||
|-
!2003年7月!!2007年12月9日
|たかじんのそこまで言って委員会(読売テレビ)||準レギュラー出演||番組自体は、2015年4月からタイトルを『[[そこまで言って委員会NP]]』に改題し放送を継続、政治家引退後も不定期で出演することがある
|-
!2003年9月2日!!2004年3月
|[[情報満載 ひるまで!すっぴん!]](読売テレビ)||火曜日レギュラー出演||rowspan=5|
|-
!2004年3月30日!!2005年12月20日
|[[2時ワクッ!]]([[関西テレビ放送|関西テレビ]])||隔週火曜日パネリスト出演
|-
!2004年5月11日!!rowspan=2|2007年12月
|[[なるトモ!]](読売テレビ)||火曜日準レギュラー出演
|-
!2004年10月
|[[ムーブ!]](朝日放送)||木曜日コメンテーター
|-
!2005年10月!!2007年3月
|[[スタ☆メン]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]]・関西テレビ)||準レギュラー出演
|}
 
'''バラエティジャンル・その他'''
* 六人の悩めるオッサン(関西テレビ)
* [[ド短期ツメコミ教育!豪腕!コーチング!!]]([[テレビ東京]])- レギュラー
* [[行列のできる法律相談所]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]])- 元レギュラー(降板後、2回出演し、1回目は本村弁護士の2回目は大渕弁護士の席に座った。)
* [[森田一義アワー 笑っていいとも!]](フジテレビ) - 月曜日レギュラー
* [[笑っていいとも!増刊号]]
* [[笑っていいとも!特大号]]
* [[爆笑問題のバク天!]](TBS)- 隔週出演
* [[太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。]](日本テレビ) - 不定期
* [[大笑点]](日本テレビ)- 2006年に『行列のできる法律相談所』の出演者として出演。
* [[爆笑! こうなる宣言|爆笑!2006年こうなる宣言]](関西テレビ)
* [[24時間テレビ 「愛は地球を救う」]](日本テレビ)
* [[めちゃ×2イケてるッ!|めちゃ<sup>2</sup>イケてるッ!]](フジテレビ)
 
==== 府知事選立候補表明前まで出演していたラジオ番組 ====
* [[ズバリ快答!テレフォン身の上相談]]([[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]]など)
その他多数
 
==== CM ====
=== 府知事選立候補表明前まで出演していたCM ===
* [[大塚製薬]] - [[オロナミンCドリンク|オロナミンC]]
 
== 著書 ==
===単著===
* 『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術 ―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72―』([[日本文芸社]] 2003年6月) ISBN 978-4537251500
* 『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』(上記のリメイク本)(日本文芸社 2005年11月) ISBN 978-4537253290
* 『まっとう勝負!』([[小学館]] 2006年11月8日) ISBN 978-4093797436
* 『どうして君は友だちがいないのか (14歳の世渡り術)』([[河出書房新社]] 2007年7月) ISBN 978-4309616445
* 『橋下徹の問題解決の授業 ―大炎上知事編―』([[プレジデント社]] 2017年11月) ISBN 978-4833451260 有料メルマガの内容のまとめ
* 『政権奪取論 ―強い野党の作り方―』([[朝日新書]] 2018年9月) ISBN 978-4022737878
* 『沖縄問題、解決策はこれだ! ―これで沖縄は再生する。―』([[朝日出版社]] 2019年1月) ISBN 978-4255010953
*『トランプに学ぶ現状打破の鉄則』(プレジデント社 2019年8月)ISBN 978-4833451482
*『異端のすすめ ―強みを武器にする生き方―』([[ソフトバンククリエイティブ]] 2020年2月)ISBN 978-4815604097
*「力」シリーズ([[PHP研究所]])
**実行力 ―結果を出す「仕組み」の作りかた―(2019年5月)ISBN 978-4569842974
**交渉力 ―結果が変わる伝え方・考え方―(2020年3月)ISBN 978-4569846620
**決断力 ―誰もが納得する結論の導き方―(2021年7月)ISBN 978-4569849775
 
===共著===
* ([[堺屋太一]])『体制維新 大阪都』([[文春新書]] 2011年1月) ISBN 978-4166608270
* ([[木村草太]])『憲法問答』([[徳間書店]] 2018年10月) ISBN 978-4198647063
*([[堀江貴文]])『生き方革命 ―未知なる新時代の攻略法―』(徳間書店 2021年3月)ISBN 978-4198652586
 
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|group="注釈"}}
<div style="height: 300px; overflow: auto; padding: 3px; border:1px solid #AAAAAA; reflist4" >
{{reflist|3}}
</div>
 
=== 関連項目出典 ===
{{Reflist|3}}
*[[大阪弁護士会]]
*[[タイタン (芸能プロダクション)|タイタン]]
*[[シティズ]]
*[[保守]]
*[[タカ派]]
 
== 外部リンク参考文献 ==
* 別冊宝島Real076『平成日本タブー大全2008』
* [http://hashimoto.lawyers-office.jp/ 弁護士法人 橋下綜合法律事務所]
* 『[[g2 (雑誌)|g2]](<small>ジーツー</small>)』講談社、2010年12月号 vol.6、森功「同和と橋下徹」
* [http://www.hashimoto-toru.com/ 橋下徹後援会]
* 『[[週刊新潮]]』(2011年11月3日号)
* [http://hashimotol.exblog.jp/ 橋下徹のLawyer's EYE]
* 『[[週刊文春]]』(2011年11月3日号)
* [http://www.senkyo.janjan.jp/election/2008/27/00007204.html 2008年1月大阪府知事選結果](『ザ・選挙』
* 『政治家・橋下徹に成果なし。』([[牧野出版]] 2015年)
* [http://www.senkyo.janjan.jp/diet/profile/0071/00071101.html 橋下徹政治家情報ページ](『ザ・選挙』)
 
== 関連項目・人物 ==
{{歴代知事_(日本)|[[画像:Shadow picture of Osaka prefecture.png|20px]]|大阪府知事|50・51|太田房江|52|2008|現在|53| - }}
{{Columns-list|colwidth=20em|
{{都道府県知事}}
* [[竹中平蔵]]
{{大阪府知事}}
* [[やしきたかじん]]
* [[宮崎哲弥]]
* [[石原慎太郎]]
* [[和田智成]]
* [[松井一郎]]
* [[大阪商工会議所]]
* [[大阪維新の会]]
* [[大阪市特別顧問]]
* [[新自由主義]]
* [[光市母子殺害事件弁護団懲戒請求事件]]
* [[週刊朝日による橋下徹特集記事問題]]
*[[スラップ訴訟]]
}}
 
== 外部リンク ==
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* {{twitter|hashimoto_lo}}
* [https://toru-hashimoto.com/ 橋下徹オフィシャルウェブサイト]
* [https://hashimoto-law-office.jp/lawyer/#a01 弁護士法人橋下綜合法律事務所弁護士紹介]
* {{TVer talent|t00ecfb}}
 
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{{DEFAULTSORT:はしもと とおる}}
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[[Category:都道府県知事・市町村長]]
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| title = [[ファイル:Flag of Osaka, Osaka.svg|25px|border]] [[大阪市長]]
| before = [[平松邦夫]]
| years = 公選第19代:2011年 - 2015年
| after = [[吉村洋文]]
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| title = {{Flagicon|大阪府}} [[大阪府知事一覧|大阪府知事]]
| before = [[太田房江]]
| years = 公選第17代:2008年 - 2011年
| after = [[松井一郎]]
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| title = [[日本維新の会 (2016-)|おおさか維新の会代表]]
| before = 結成
| years = 初代:2015年
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{{succession box
| title = [[維新の党|維新の党共同代表]]
| titlenote = [[江田憲司]]と共同
| before = 結成
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| title = [[日本維新の会 (2012-2014)|日本維新の会代表]]
| before = 結成<br />(共同代表制)
| years = 初代:2012年<br />第3代:2014年
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}}
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| title = [[日本維新の会 (2012-2014)|日本維新の会共同代表]]
| titlenote = [[石原慎太郎]]と共同
| before = [[石原慎太郎]]
| beforenote = (単独代表制)
| years = 初代:2013年 - 2014年
| after =(単独代表制)
}}
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| title = [[日本維新の会 (2012-2014)|日本維新の会代表代行]]
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| years = 初代:2012年 - 2013年
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| title = [[大阪維新の会|大阪維新の会代表]]
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{{大阪市長}}
{{大阪府知事|公選第17代:2008-2011}}
{{日本維新の会 (2016-)}}
{{維新の党}}
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[[Category:橋下徹|*]]
[[Category:日本の弁護士]]
[[Category:日本のタレント]]
[[Category:タイタン (芸能プロダクション)]]<!--メディア出演や維新への影響力など準公人ないしその種の人物にあたると思われる。-->
[[Category:東京都の政治家]]
[[Category:大阪府の政治家知事]]
[[Category:大阪市長]]
[[Category:大阪維新の会の人物]]
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[[Category:慰安婦問題に関連する日本の政治家]]
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