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{{Pathnav|[[機動戦士ガンダムSEED]]|機動戦士ガンダムSEEDの登場人物}}
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}}
{{内容過剰|date=2012年11月|プロジェクト:アニメ/過剰な内容の整理}}
<!-- ノートで“中立的な観点”の明示が出来ない人は不用意にテンプレートを貼り付けないで下さい。 -->
{{Infobox character
| name=アスラン・ザラ
| series=[[機動戦士ガンダムSEED]]シリーズ
| first=[[機動戦士ガンダムSEED]]
| creator=[[福田己津央]](『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』監督)<br/>[[両澤千晶]](『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』シリーズ構成)
| designer=[[平井久司]]
| voice=[[石田彰]]
| species=[[コーディネイターとナチュラル|コーディネーター(第二世代)]]
| gender=男
| family=父:[[機動戦士ガンダムSEEDの登場人物#パトリック・ザラ|パトリック・ザラ]]<br>母:[[機動戦士ガンダムSEEDの登場人物#レノア・ザラ|レノア・ザラ]]
| significantother=[[カガリ・ユラ・アスハ]]<ref group="注">DESTINYにてカガリは婚約者ユウナからの政略結婚を受けかけるが、ユウナがオーブを危険にさらし敵対したことで婚約破棄状態となった。
また、福田監督はリマスター第39話のコメンタリー、及び自身のTwitterにて「アスランとカガリは破局してるわけじゃない」と発言している。 </ref>
}}
'''アスラン・ザラ''' (''Athrun Zala'')は、[[テレビアニメ]]『[[機動戦士ガンダムSEED]]』以降の「ガンダムSEEDシリーズ」に登場する架空の人物。初出作品の『SEED』の準主人公。またはシリーズの主要人物の一人。
担当[[声優]]は[[石田彰]]。
== プロフィール ==
* 趣味:電子工作<ref name="名前なし">下村敬治「ATHRUN FAQ」『機動戦士ガンダムSEED写真集 JUSTICE-アスラン-』25頁</ref>。([[キラ・ヤマト]]には[[機動戦士ガンダムSEEDの登場人物#トリィ|トリィ]]、[[ラクス・クライン]]には[[機動戦士ガンダムSEEDの登場人物#ハロ|ハロ]]をそれぞれプレゼントしている(本編に描写がある)、他にもクライン邸を訪問した際に故障していた犬型ロボットの[[機動戦士ガンダムSEEDの登場人物#オカピ|オカピ]]を修理している)
* 好きな食べ物:[[ロールキャベツ]]<ref name="名前なし"/>、[[モモ|桃]]
== 人物 ==
コーディネーターの中でも際立って能力が高く、何事もそつなくこなす。頭脳明晰、冷静沈着で論理的な性格だが、まれに感情的になる。
[[幼馴染]]の[[キラ・ヤマト]]とは月の[[コズミック・イラの施設#コペルニクス|コペルニクス]]幼年学校の頃からの[[親友]]であり、家族ぐるみの深い交流があった。
[[機動戦士ガンダムSEEDの登場人物#シーゲル・クライン|シーゲル・クライン]]の愛娘ラクスは[[婚約者]]だったが、後に[[コズミック・イラ#フリーダム強奪事件|フリーダム強奪事件]]を機に実質的に婚約破棄となり、SEED後半ではカガリと恋仲になる。DESTINYでは複数の女性から好意を持たれるも、当人は鈍感な様子だった。
[[地球連合 (ガンダムシリーズ)|地球連合]]と[[プラント (ガンダムシリーズ)|プラント]]間に開戦の気運が高まると、父パトリックの命令でプラントへ移住。[[農学者]]である母レノアを血のバレンタイン事件で失い、それをきっかけに軍人として平和のために戦うことを決意した。ただし、父の主戦論を心から支持できないなど複雑な思いも馳せており<ref>『ガンダムSEED』第7話</ref>軍人としても複雑な思いに駆られることも少なくなかった。
コーディネイターの中でも優秀な能力を持ち、士官アカデミーをトップの成績([[モビルスーツ|MS]]戦・[[ナイフ]]戦・情報処理1位、[[射撃]]・[[爆薬]]処理2位、総合成績1位)で卒業し、[[プラント (ガンダムシリーズ)#ザフト|ザフト]]軍のエリートパイロット(赤服)として[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]隊に所属する。特にナイフ戦においてはナイフの腕前で名が知られるアカデミーの[[機動戦士ガンダムSEEDの登場人物#フレッド|フレッド]]教官を倒すほどの能力を持つ<ref>山口恭史『機動戦士ガンダムSEED featuring SUIT CD』角川書店、2005年1月、68-69頁。(ISBN 978-4047136489)</ref>。射撃技術も群を抜いている<ref>『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第7話</ref>。戦略家としても優れており、ミネルバの艦長であるタリアに助言をしたことで危機を乗り切ったこともある<ref>『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第4話</ref>。パイロットとしてはキラと互角に戦えるSEEDを持つ者でもあり<ref name="名前なし"/>、SEED発動後の戦闘では無敗を誇る。劇場版では本来キラ専用に設計されたストライクフリーダム弍式をスーパードラグーンごと使いこなしシュラに善戦するなど、その技量は極めて高いのだが、元来の平和主義な優しさから時に軍人として徹しきれないところがある。それにより様々な政治的な思惑が入り混じる戦時下では迷いも多く生じ、いまいち本領を発揮出来ない場面が多々見られ結果的に勝率を下げている。しかし一たび迷いが吹っ切れると持ち前の実力を最大限に発揮し、総合的にその能力は本シリーズの中でも間違いなくトップレベルにある。特に迷いを持たずコンパス陣営の作戦行動を支える立場に徹している劇場版ではキラやラクスの窮地を度々救い、完璧とも言える強さを見せ続けた。敵味方なく強き者を認め、仮想敵国のデータを予め収集していたと思われるブラックナイツ団長の筆頭戦士であるシュラからも「やはり最強はアスラン・ザラか」と最初から最強格と目されており、「強さは力じゃない。生きる意志だ!」と精神面の成長と強さも見せつけ、最終的にそのシュラをも退けた。格闘戦においても精神的に疲弊していたとはいえ、正規の軍事訓練を受けていないキラを圧倒しており殴り合いでも一方的に抑え込んでいる。
やや額の広いデザインから、デフォルメアニメ『たねきゃら劇場』では、公式的に「'''デコピカ'''」キャラとして扱われている。作中でも'''デコピカ杯'''なるトロフィーを獲得して嬉嬉としている。
=== 幼年期 ===
CE55年にプラントで誕生。CE61年に父であるパトリック・ザラがプラント内で反コーディネイター組織のテロに遭ったことから、避難する形で月面都市コペルニクスへ身分を隠し留学。そこでキラ・ヤマトと出会った<ref name="CEN">「コズミック・イラ年表」『機動戦士ガンダムSEEDモデルVol.3 SEED MSV編』ホビージャパン、2004年5月31日初版発行、148-149頁。(ISBN 4-89425-336-4)</ref>。
幼年学校時代はヤマト家の近隣に住居していた事から、母レノアを含め家族ぐるみの付き合いを行っていた。また、レノアはプラント・ユニウス市で農業関係の仕事に従事していた事もあり、家を留守にする事が多かったためヤマト家に宿泊する事も多かった。幼年学校時代のキラは、ドラマCDにおいて幼年学校時代のアスランはルックスから女子に好意を寄せられる事も多かったが、実際に会話すると口煩い所もある。しかし親身な側面もある人間だと独白している。幼年学校時代には機械工学を専攻し、トリィを完成させている<ref>『機動戦士ガンダムSEED スーツCD 1 ストライク×キラ・ヤマト』ビクターエンタテイメント、2003年3月、収録ドラマCD。</ref>。CE68年にはパトリックによって呼び戻され、プラントに帰郷した<ref name="CEN"/>。プラントに来るようになってから14歳の時には政治家の両親によってラクス·クラインとは政略結婚を前提に婚約者関係で出会い、ハロを贈る<ref>『機動戦士ガンダムSEED スーツCD 3 ラクス・クライン×ハロ』ビクターエンタテイメント、2003年3月、収録ドラマCD。</ref>。
== 作中での活躍 ==
=== 機動戦士ガンダムSEED ===
[[地球連合 (ガンダムシリーズ)|地球連合軍]]が極秘裏に開発した新型MS[[
ラクスがキラに助けられる形で[[アークエンジェル (ガンダムシリーズ)|アークエンジェル]]に保護され、後に戦いで不利になったアークエンジェルから人質とされると、キラに対して怒りを顕わにする。キラがラクスの身柄をザフトに引き渡した際、ラクスを取り戻しに向かったアスランはキラにも共に来るよう説得するが、断られた。
宇宙に上がる直前にカガリの父ウズミの(オーブに侵攻してきた)ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルや、プラントのパトリック・ザラを非難する演説を聞く。その後はジャスティスで地球軍の新型3機と交戦しつつ、マスドライバーで宇宙に打ち上げられるクサナギの船体にキラのフリーダムとともに掴まり、オーブを脱出する。
宇宙に上がった後、父の真意を問い質すため小型シャトルで単身プラントに向かうが、全てのナチュラルの殲滅を唱える父の姿に愕然とする。父に反抗し反逆者として拘束されるが、マーチン・ダコスタを始めとするクライン派に救出され、ラクス達と共に最新鋭の高速戦艦「[[エターナル (ガンダムシリーズ)|エターナル]]」でプラントを脱出した<ref>『機動戦士ガンダムSEED』42話</ref>。ジェネシスについては詳細までは知らなかったが、ジャスティス受領の際に戦略兵器として極秘製造を開始していることだけは知らされていた。エターナル帰艦後、これまでアスランの心を何度も救ってくれていたカガリ<ref>両澤 千晶 脚本家インタビューより</ref>に対して自ら行動し、恋仲になる。
その後、
=== 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ===
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後は
プラント最高評議会議長[[ギルバート・デュランダル]]との会談にカガリのSPとして赴いた際、地球連合軍特殊部隊[[ファントムペイン (ガンダムシリーズ)|ファントムペイン]]による[[コズミック・イラ#アーモリー1事変|ザフト軍新型MS強奪事件]]に巻き込まれたアスランは、カガリを守るため[[ザクウォーリア]]に搭乗する<ref>『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第1話</ref>。そのまま彼女と共にザフト新造艦[[ミネルバ (ガンダムシリーズ)|ミネルバ]]に避難した<ref>『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第2話</ref>。旧ザラ派残党[[コズミック・イラの勢力#ザフト脱走兵|ザフト軍脱走兵]]テロリストによる[[コズミック・イラ#ブレイク・ザ・ワールド(ユニウスセブン落下テロ事件)|ユニウスセブン落下テロ事件]]を防ごうと奮戦するも失敗<ref>『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第6話</ref>。その未曽有の被害に[[ブルーコスモス]]の扇動も加わって、再び地球連合とプラント間で戦火の幕が開くことになった。
ミネルバでオーブに戻るが、その後すぐにカガリに指輪を渡し、状況を把握するために単身プラントに向かう<ref>『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第8話</ref>。デュランダルと会見して事態への冷静な対応をするよう訴えるが、逆に彼からFAITHとしてザフトに復隊するよう誘いを受ける。再会したイザークとディアッカの説得もあり、復隊を決意。[[セイバーガンダム]]を受領してミネルバに配属され、MSパイロットたち([[シン・アスカ]]、[[レイ・ザ・バレル]]、[[ルナマリア・ホーク]])の指揮を執ることになる。性格や考え方の違いからシンには反発されることが多いが、共に戦っていく中でその関係は次第に落ち着いていった。一方でルナマリア、[[機動戦士ガンダムSEED DESTINYの登場人物#メイリン・ホーク|メイリン・ホーク]]、[[機動戦士ガンダムSEED DESTINYの登場人物#ミーア・キャンベル|ミーア・キャンベル]]からは過剰とも言えるモーションやアプローチを受けるものの、3人の好意には全く気が付いていなかった。[[機動戦士ガンダムSEED DESTINYの登場人物#ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ・ヴェステンフルス]]がミネルバに配属された後はMSパイロットたちの指揮権を彼に委ねている。
[[ボスポラス海峡]]にてザフトが地球連合とオーブの同盟軍と交戦した際、アークエンジェルからキラのフリーダムとカガリのストライクルージュが介入し、両陣営やアスラン自身も混乱する。元より交戦の場であったためキラ達の介入が原因とは言えないが、この際にハイネが犠牲となったことや状況を混乱させられたことでアスランは憤り、ミリアリアを通して個人的にキラとカガリに接触する。二人には「介入はやめてオーブへ戻れ」と忠告するが、逆にキラからはコーディネーターの特殊部隊によるラクス暗殺未遂の一件を聞いて愕然とする。対してキラとカガリは、アスランがザフトに復隊したこと、敵陣営である以上は自身をオーブごと撃つことも止むを得ないと考えていることにショックを受ける。当時は恋人であるカガリがユウナの戦略結婚を受けようとしていた背景があったことや、信じていたはずの議長に対し疑心が湧いたことなど複雑な感情が渦巻き、冷静な話し合いを続けることすらできずに決別してしまう。
ロドニアの研究所の戦闘では、シンとともに[[生体CPU#ステラ・ルーシェ|ステラ・ルーシェ]]の[[ガイアガンダム]]と交戦し、ステラを捕虜にした。この戦闘ではステラはアウルとの会話でロドニアのラボの件でアウルのブロックワードの暴走に端を発してステラが無断出撃し交戦状態となった。アスランは隊長として(ロドニアのラボの証拠隠滅作戦の可能性ありで)ガイアが要塞攻撃なら特殊な装備をしているかもしれないと判断し、シンに爆発させずに撃破しろと命令してシンと共にガイアを爆破させずに捕縛に成功している。
その後、[[コズミック・イラの施設#ジブラルタル基地|ジブラルタル基地]]において
この際、重傷を負っていたアスランは発声すら困難な状態であったが、カガリやキラを守りたかったと二人に伝える。カガリやキラはアスランが意識を取り戻したことを心の底から安堵し喜んでおり、またアスランが議長に騙されてキラと敵対してオーブに犠牲を出してカガリを傷つけたことを責めなかった。気持ちの根本がたがったわけではないことを確認できた三人は和解する。
[[コズミック・イラ#オペレーション・フューリー|オペレーション・フューリー]]を発動したザフト軍によってオーブが襲撃を受けた際には、アークエンジェルに[[CIC]]として乗艦したが、ラクスから[[ジャスティスガンダム#インフィニットジャスティスガンダム|インフィニットジャスティスガンダム]]を受け取り出撃する。戦場でシンのデスティニーと再戦し、彼を具体的に説得しようとするがレイの妨害により失敗。怒りと動揺に満ちていくシンに猛攻を仕掛けられるも、インフィニットジャスティスはデスティニーやレジェンドに抵抗できる性能を持つ機体であったことと、アスラン自身が精神的な迷いを吹っ切り始めていたことにより、シンとレイを撃退する。しかしまだ傷が癒えていない状態だったため、アスランはコクピットの中で傷が開き気絶して機体は落下してしまい、キラの[[フリーダムガンダム#ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダムガンダム]]に回収される。
ザフト軍によるオーブ侵攻を食い止めた後、アークエンジェルは後ろ盾が無く攻撃されやすい所属不明艦からオーブ軍に正式に編成され、アスランもインフィニットジャスティスのパイロットとしてオーブ軍に編入された。
宇宙に上がる前、自分が渡した指輪をカガリが外していたことに気づくも「焦らなくていい、夢は同じだ」と微笑んで受け入れ、地球に残るために見送るカガリをオーブ軍の前で強く抱きしめた。その後の二人の関係は、本編中では明確にされていない<ref group="注">福田監督はリマスター第39話のコメンタリーで、「破局してるわけじゃない」「カガリが(アスランが焦りというネガティブな思いから渡した)指輪を外したことで、この二人はまた未来が見えてきた」と発言している。</ref>。
月面都市のコペルニクスにて、ミーアから助けを求めるメッセージを受け取る。アスランはメッセージに対応することに反対したが、キラとラクスに押され、護衛としてラクスに同行し、ミーアと再会する。ラクスがミーアの説得に成功するものの、ミーアはラクスを刺客の銃弾から守って命を散らしてしまい、ラクスと共に涙を流す。
デュランダルによる[[デスティニープラン]]発動宣言の後、インフィニットジャスティスに搭乗し、[[地球連合軍の艦船およびその他の兵器#レクイエム|レクイエム]]の中継ステーションワンをキラと共に破壊。続く[[コズミック・イラ#メサイア攻防戦|メサイア攻防戦]]ではルナマリアの[[インパルスガンダム]]を退け、シンのデスティニーにも勝利し大破に追い込む。さらにミネルバも撃破・航行不能にし、ムウ・ラ・フラガが乗る[[コズミック・イラの機動兵器#アカツキ|アカツキ]]と共にレクイエム破壊に成功した(『FINAL PLUS』ではその後、キラを追ってザフト軍要塞「[[コズミック・イラの施設#メサイア|メサイア]]」に突入するシーンが追加されている)。
『DESTINY』終了後は、オーブ軍准将に昇格している(スペシャルエディション4『自由の代償』のエンディングにて、エピローグとして、シンやイザークら、お馴染みのザフトメンバーの中に、オーブ軍服姿のアスランが確認できる)<ref group="注">階級に関しては、福田監督はこれは作画ミスであり、実際の階級は一佐のままであるとtwitterで発言している。</ref>。
『DESTINY』終了後の物語として発表されたHDリマスター BOX2の特典CD「OMAKE quarters」Vol.2『選んじゃった未来』では、アスランの階級はオーブ軍中佐となっている<ref>BOX2ブックレットに、オーブ軍所属であること、階級が中佐であることが記述されている。</ref>。「OMAKE quarters」 Vol.3 『オーブの夜にサイドM』では、シンとアスランの関係を和解させる為にムウの計らいで店に出席する。シンはメサイア攻防戦で自分を止めてくれたアスランに感謝を感じながらも、「双方の性格のせいで仲が悪いわけではないが仲よくなることはできない」 という関係と言われる。上司のキラのことを「優しくて器量の大きい人」と思うシンに「基本、何も考えない、MS戦闘しか役に立たない」と言い、彼と摩擦を起こす。最後には「キラはそう見えても普段は適当だが頑固な部分は徹底的に頑固な、容赦ない」彼なりの忠告をするが、キラにセイバーを墜とされた件などで挑発するシンに葛藤を生じさせながら別れる<ref>HDリマスター BOX3 特典CD「OMAKE quarters」Vol.3 『オーブの夜に サイドM』 両澤千晶</ref>。
=== 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ===
作中での所属・階級はオーブ軍一佐。メイリンと組んで「[[コズミック・イラの勢力#ターミナル|ターミナル]]」に出向しており、[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#世界平和監視機構コンパス|世界平和監視機構「コンパス」]]に所属するキラやラクスたちの裏で、[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#ファウンデーション王国|ファウンデーション王国]][[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#ファウンデーション王国所属|女王アウラ・マハ・ハイバルと親衛隊「ブラックナイトスコード」(ブラックナイツ)]]の実態調査を進める。[[コズミック・イラの勢力#ファウンデーション|ファウンデーション]]本土上の戦いでは、女王親衛隊「[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#ブラックナイトスコード|ブラックナイトスコード(ブラックナイツ)]]」に追い詰められたキラを乗機の[[ジャスティスガンダム#ズゴック|ズゴック]]を駆って救助し、同じく救助されたシンやアークエンジェルクルーらにアウラ達の正体や目的を伝える。ファウンデーションに誘惑されるラクスとのすれ違いや[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#オルフェ・ラム・タオ|オルフェ]]から投げかけられた言葉を受けた無力感にさいなまれ、ラクスを含め全てを諦めようとしていたキラに対し、殴り合い(とは言っても軍事出身であるアスランは正規の軍事訓練を受けていないキラの鉄拳を一度も受けることなく、一方的にキラを殴り返していた)を交えた叱咤激励で「ラクスに会いたい」という彼の本音を引き出し、生き残った「コンパス」母艦「[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#ミレニアム|ミレニアム]]」に同乗し、ラクス奪還作戦とファウンデーションとの決戦に挑む。
[[コズミック・イラの施設#アルテミス|アルテミス基地]]に幽閉されたラクスの奪還作戦では、キラの[[フリーダムガンダム#ストライクフリーダムガンダム弐式|ストライクフリーダム弐式]]に代理搭乗し、自分でラクス救出に向かったキラの代わりに敵を陽動する役を担う。
ラクス救出後は、再度自身のズゴックに搭乗。[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#ブラックナイツ|ブラックナイツ]]団長[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#シュラ・サーペンタイン|シュラ・サーペンタイン]]が駆る[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#ブラックナイトスコード シヴァ|ブラックナイトスコード シヴァ]]の攻撃からキラのフリーダム弐式をかばって被弾。破損したズゴック内部に隠された[[ジャスティスガンダム#インフィニットジャスティスガンダム弐式|インフィニットジャスティス弐式]]の姿を現し、シュラとの一騎打ちを展開する。
他者の思考が読める新種族「[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#アコード|アコード]]」の能力を駆使するシュラへの対策として、「裸体のカガリがキスを迫ってくる妄想をする」「地球にいるカガリが搭乗する[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM#キャバリアーアイフリッド|キャバリアーアイフリッド]]装備の[[ストライクガンダム#ストライクルージュ|ストライクルージュ]]を介してジャスティス弐式を遠隔操縦する」という二段構えの策で対処する。その後、自力操縦に切り替えて再び斬り合いに持ち込むが、それでもジャスティス弐式の右腕を斬り落として食い下がるシュラに対し、[[SEED (ガンダムシリーズ)|SEED]]を発動すると共に、ジャスティス弐式の頭頂部に追加装備された隠しビームサーベルの一撃で、とどめを刺す。
戦闘終結後は地球に降下し、カガリと合流してオーブへと帰還する。
== 他作品での出演 ==
; [[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]
: 中断メッセージでは「歌は良い」という趣旨のセリフがあり、
; [[スーパーロボット大戦Z]]
: 原作ではセイバーを破壊されたことで一線から退いていたのに対し、こちらはセイバーがキラのフリーダムに撃破されても一度修復され、ザフトを脱走してシンのデスティニーに撃墜されるまでセイバーで戦うことが出来る。シンとのやり取りはフラグ次第で大きく変わる。また、作中では自身のポジションと似ている[[シャア・アズナブル]](クワトロ・バジーナ)から、人の上に立ち部隊を率いる隊長としての心得を教わっていく。
; [[第2次スーパーロボット大戦Z]]
: ZEUTHのメンバーと共に時空転移に巻き込まれる。あるイベントで[[ランカ・リー]]のエスコート役を[[マクロスFの登場人物|オズマ・リー]]から拒否された時は、自分が女たらしと見做されていた事にショックを受けていた。
; [[第3次スーパーロボット大戦Z]]
: 時獄篇ではルナマリアと共にプラントの補佐に当たっているため、自軍入りしない。
; [[スーパーロボット大戦K]]
: シナリオ序盤
; [[スーパーロボット大戦L]]
: 序盤から参戦しており原作より堂々とした態度で自分の正体を明かす。キラ達がミネルバに対して協力的なこともあって、オーブではザフトのフェイスとしてラクスからジャスティスを受領してシンに後を任せてキラ達と独自の行動を取るなどしている。本作では最初からSEED覚醒が可能。ただしセイバーは物語の裏でミネルバの盾となって破壊されてしまったため、ゲーム本編では使用できない(初期機体はブレイズザクウォーリア)。また、原作ではギクシャクしていたシンとの仲も良好でキラ達と同行を決めた際にも「ミネルバにはお前がいるじゃないか。」と原作と異なりシンに強い信頼を持っている様子を見せ、シンもその期待に答える反応を見せている。また、前線指揮を行う関係かあまり表立たない[[ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU|レベッカ・カトリーヌ]]の事を知っているという意外な面も見せた。
; [[スーパーロボット大戦UX]]
: 本編終了後の設定。再びアレックス・ディノとして行動していたため当初は裏方に徹していたが、1部終盤で主人公部隊を救うべく議会に乱入し自ら正体を明かして主人公部隊を貶めていた[[忍者戦士飛影|ハザード・パシャ]]を糾弾する。
; [[ガンダム無双|ガンダム無双2]]
: ストーリーミッションでは[[ティターンズ]](正確には[[パプテマス・シロッコ]]の部隊)と行動を共に
; [[機動戦士ガンダムSEEDシリーズ (書籍)|機動戦士ガンダムSEED SEED Club]]
: シンと共に数少ない常識人で、キラやラクスには振り回されがち。
;[[Another Century's Episode:R]]
: 『DESTINY』本編終了後の世界で、シンとキラと共にロゴス残党の処理に当たっていたところで怪現象に巻き込まれ、「惑星エリア」に転移させられる。DESTINY編ストーリーの第1話では、[[デストロイガンダム]]の倒し方をレクチャーしてくれる。転移直後にカミーユら[[エゥーゴ]]の面々と遭遇した際には、クワトロとの対話に臨み、互いの世界の違いについて情報交換を行う。
== 搭乗機 ==
;
* GAT-X303 [[イージスガンダム
* ZGMF-X09A [[ジャスティスガンダム
* ZGMF-X23S [[セイバーガンダム
* ZGMF-X19A [[ジャスティスガンダム#インフィニットジャスティスガンダム|インフィニットジャスティスガンダム]]
** ZGMF-MM07 [[ジャスティスガンダム#ズゴック|ズゴック]]
** ZGMF-X191M2 [[ジャスティスガンダム#インフィニットジャスティスガンダム弐式|インフィニットジャスティスガンダム弐式]]
; そのほかの搭乗機
* ZGMF-1017 [[ジン (ガンダムシリーズ)|ジン]]{{Refnest|group="注"|漫画『機動戦士ガンダムSEED featuring SUIT CD』(ISBN 978-4047136489)において、イージスの鹵獲・受領以前に搭乗する。}}
* MVF-M11C [[ムラサメ_(ガンダムシリーズ)#ムラサメ飛行能力試験型|ムラサメ飛行能力試験型]]{{Refnest|group="注"|スマートフォンアプリゲーム『[[SDガンダム GGENERATION ETERNAL]]』におけるストーリー『[[機動戦士ガンダムSEED#Recollection|機動戦士ガンダムSEED Recollection]]』において搭乗する。}}
* ZGMF-1000 [[ザクウォーリア]]
* AMA-953 [[ザフトの機動兵器#バビ|バビ]]{{Refnest|group="注"|[[機動戦士ガンダムSEEDシリーズ (書籍)#コミックボンボン版|コミックボンボン版]]のみ。}}
* ZGMF-2000 [[グフイグナイテッド]]
* ZGMF/A-262B [[フリーダムガンダム#ストライクフリーダムガンダム弐式|ストライクフリーダムガンダム弐式]]
== 評価 ==
『愛と戦いのロボット 完全保存版』で発表されたアンケート「みんなで選ぶロボットアニメーションベスト100」では、「一番カッコイイヒーローは?」で第19位にランクインした<ref>{{Cite book |和書 |title=愛と戦いのロボット 完全保存版 |publisher=[[ぴあ]] |year=2006 |page=94 |isbn=4-8356-1010-5}}</ref>。
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{notelist2}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
* [[ガンダムシリーズの登場人物一覧#『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ|ガンダムシリーズの登場人物一覧]]
{{コズミック・イラ|人物}}
{{DEFAULTSORT:さら あすらん
[[Category:コズミック・イラの人物]]
[[Category:架空のエースパイロット]]
[[fr:Asran Zala]]
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