「鈴木伸一」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
~2025-63656-5 (会話 | 投稿記録) |
||
(100人を超える利用者による、間の175版が非表示) | |||
1行目:
{{other people}}
{{別人|鈴木真一|鈴木鎮一}}
{{存命人物の出典明記|date=2011年12月}}
{{特殊文字}}
{{Infobox 漫画家
| 名前 = 鈴木 伸一
| ふりがな = すずき しんいち
| 画像 = Shinichi Suzuki monument.JPG
| 画像サイズ =
| 脚注 = 鈴木をモデルとした[[小池さん]]が描かれたラーメン屋台モニュメント<br>([[東京都]][[豊島区]]の[[南長崎]]公園)
| 本名 =
| 国籍 = <!-- [[日本]] 出生地から推定できない場合のみ指定 -->
| 生年 = {{生年月日と年齢|1933|12|4}}
| 生地 = [[日本]]・[[長崎県]][[長崎市]]
| 没年 =
| 没地 =
| 活動期間 =
| 職業 = [[漫画家]]、[[アニメーション]]作家、[[アニメ監督|監督]]
| ジャンル =
| 代表作 = 『ぼくらマンガ家トキワ荘物語』(監督)他
| 受賞 =
| 公式サイト =
}}
'''鈴木 伸一'''(すずき しんいち、[[1933年]]〈[[昭和]]8年〉[[12月4日]] - )は、日本の[[アニメーション]]作家・[[アニメ監督|監督]]、[[漫画家]]。[[日本アニメーション協会]]会員。アニメ製作グループ「[[G9+1]]」のメンバー。[[杉並アニメーションミュージアム]]名誉館長。
漫画家が集まっていた[[トキワ荘]]([[東京都]][[豊島区]])で暮らしていたことがあり、住人だった[[藤子不二雄]]の漫画に登場する、[[ラーメン]]好きのキャラクター「[[小池さん]](で定着している鈴木さん)」のモデルとなった<ref name=読売新聞20240720>鈴木伸一さん「トキワ荘」語る アニメ作家、ラーメン小池さんモデル『[[読売新聞]]』夕刊2024年7月20日5面■Culture</ref><ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201612/CK2016121302000175.html 「トキワ荘」のまち 記念碑でPR 小池さん(同上)など新たに2基]{{リンク切れ|date=2024年10月}}[[東京新聞]](2016年12月13日)</ref>。『[[オバケのQ太郎]]』のキャラクター「伸ちゃん(伸一)」についても「友人から名前を借りた」と藤子作品で紹介されている。なお「小池さん(同上)」同様、鈴木本人もラーメン好きであるが、「僕よりも藤本([[藤子・F・不二雄]])君の方がラーメン好きだった」と語っている。自画像にも小池さん(同上)と類似のデザインを用いているが、目つきが異なる。
== 人物 ==
[[長崎県]][[長崎市]]出身。実質的に日本の支配下にあった[[満州国]]に一家で渡り、[[第二次世界大戦]]における[[日本の降伏|日本の敗戦]]で日本へ[[引き揚げ]]た<ref name=読売新聞20240720/>。中学校時代より雑誌『[[漫画少年]]』に漫画を投稿をする。1949年(昭和24年)、[[下関市立長府中学校]]を卒業した<ref>[[日外アソシエーツ]]『現代日本人名録90』645ページ</ref>。[[1953年]](昭和28年)、漫画家の中村伊助を頼りに上京し、会社員として勤めた。トキワ荘に引っ越してからはデザイン会社に勤めながら細々と漫画を描くなどしていた。その時期の、[[森安なおや]]との奇妙な同居生活が有名である。[[1956年]](昭和31年)、漫画家の[[横山隆一]]率いる「[[おとぎプロ]]」にアニメーターとして入社{{efn|藤子不二雄Aの漫画作品『[[まんが道]]』での鈴木の入社試験は『カバの逆立ち』を描くことだった、というくだりがある。しかしこれは同作品での創作で、実際は「絵のバランスの勉強に『ウマの逆立ち』を描いてみるといい」と横山に言われたのが真相である<ref>稲垣高広[[ブログ]]:藤子不二雄ファンはここにいる[https://koikesan.hatenablog.com/entries/2008/08/31 koikesanがリアル小池さんに会った!(各務原イベントレポその1)]2008年8月31日</ref>}}。おとぎプロ勤務で引っ越した後も、トキワ荘の仲間とは[[草野球]]を楽しむなど交流は続いた<ref name=読売新聞20240720/>。
おとぎプロ退社後は、[[藤子不二雄]]
現在も数々のアニメ作品に精力的に関わり、近年では[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]・アジア文化センターの[[識字]]教育、[[環境問題]]アニメ「ミナの村シリーズ」の演出を手がけるなど、世界的にも著名なアニメーターである。また、[[東京アニメーター学院]]の特別講師も務めるなど、新人育成の場でも活躍している。
アニメーターとして頭角を現してからは漫画作品の発表は殆ど行なってないが、多忙となった藤子不二雄の代わりに『[[ドラえもん]]』などを代筆した経験がある<ref>{{Cite web|和書|title=のび太の恐竜、また会える 2020年8月公開|url=https://www.asahi.com/articles/DA3S14577033.html|website=[[朝日新聞デジタル]]|date=2020-08-06|accessdate=2020-08-31|language=ja}}</ref>。
[[NHK教育テレビジョン|NHK教育]]「[[プチプチ・アニメ]]」シリーズの『[[チックンタック]]』では、初めて[[ストップモーション・アニメーション]]に挑戦。手馴れたセルアニメと違い、出来上がりに予測が付かないストップモーションアニメには新鮮味があるといい、アニメーションに対する意欲の健在振りを見せている。
[[2007年]]([[平成]]19年)9月10日の[[テレビ朝日]]の番組『大胆MAP』、[[2009年]](平成21年)7月1日の『[[シルシルミシル]]』でも紹介された。
なお、同業で[[マジックバス]]所属の鈴木伸一は、同姓同名の別人である。
== 主な作品 ==
出典<ref>『アニメーション狂専誌 FILM 1/24』第31号「特集/鈴木伸一の世界」1980年、アニドウ(東京アニメーション同好会)</ref>
=== おとぎプロ時代 ===
* ふくすけ(1957年、動画)
* [[ひょうたんすずめ]](1959年、動画)
* プラス50000年(1961年、構成・演出)
* [[おとぎマンガカレンダー|インスタント・ヒストリー]](1961年、演出・作画)
* [[おとぎマンガカレンダー]](1961年)
* [[おとぎの世界旅行]](1962年、監督助手・動画・背景)
* 宇宙少年トンダー(1963年、演出・作画):原作は[[横山隆一]]
=== スタジオ・ゼロ以降 ===
<!-- 以降、同姓同名の別人の方の作品が混ざってるかも知れません…手塚プロ作品にはマジックバスが係わってるので。 -->
<!-- ↑海外の情報サイトでは本人として載っていますが、確証したわけでないのでとりあえずそのままにしておきます。「森の伝説」映画「火の鳥」に関しては自著「アニメが世界をつなぐ」に記述がありましたので、間違いはないと思います。 -->
* [[鉄腕アトム (アニメ第1作)|鉄腕アトム]] 第34話「ミドロが沼の巻」(作画監督、演出)
* [[宇宙パトロールホッパ]](作画)
* [[レインボー戦隊ロビン]]([[作画監督]])
* [[海賊王子]](作画監督)
* [[おそ松くん]][旧](作画監督、演出)
* [[パーマン]][旧](監督、作画監督)
* [[怪物くん (モノクロアニメ)|怪物くん[旧]]](作画監督、演出)
* [[ウメ星デンカ]](演出)
* [[佐武と市捕物控]](演出)
* [[オバケのQ太郎 (アニメ)|新オバケのQ太郎]](演出)
* おたのしみアニメ劇場(監督、演出。バラエティ番組『[[祭りだ!ワッショイ!]]』内で放送)
* となりのたまげ太くん(作画監督、演出)
* [[星の子チョビン]](監修)
* [[ぼくらマンガ家 トキワ荘物語]](監督)
* [[忍者ハットリくん#アニメ版|忍者ハットリくん]](監修)
* [[パーマン]][新](監修)
* [[エスパー魔美]](監修)
* [[オバケのQ太郎 (アニメ)|オバケのQ太郎]][新](監修)
* 森の伝説 PART-1(原画)
* [[笑ゥせぇるすまん]](監修)
* [[パラソルヘンべえ]](作画監督)
* [[おじゃる丸]]([[オープニングアニメ]]作画)
* [[チックンタック]]
* ガラリンとゴロリン
* [[レイン坊のアニメ箱]]
* ミナの村シリーズ(演出)
* 冬の日
===劇場作品===
* [[火の鳥 (漫画)|火の鳥]]-黎明編(動画演出)
* [[火の鳥2772 愛のコスモゾーン]](原画<ref>{{Cite web|和書| url = https://tezukaosamu.net/jp/anime/13.html| title = 火の鳥2772 愛のコスモゾーン| publisher = 手塚治虫公式サイト| accessdate = 2016-05-19}}</ref>)
* 忍者ハットリくん ニンニン忍法絵日記(監修)
* 忍者ハットリくん ニンニンふるさと大作戦(監修)
* パーマン バードマンがやってきた!(監督、作画監督)
* [[忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ]](監修、作画監督)
* [[忍者ハットリくん+パーマン 忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵]](監修)
=== 自主制作 ===
* 点
* ひょうたん
* バブル
* ぎゃぐめんそう
=== パイロットフィルム ===
* ギックとシャック(1963年、演出・作画):[[キャラクターデザイン]]は[[石森章太郎]]
* たのしい医学(1964年、演出・作画)
* [[オバケのQ太郎 (アニメ)|オバケのQ太郎]](1964年、演出・作画)
* フジテレビ子供向番組・題未定(1966年、原画)
* [[怪物くん]](1967年、演出)
* [[佐武と市捕物控]](1968年、演出)
* まるまるボンちゃん(1973年、演出・作画):鈴木が[[Gakken|学研]]の『[[科学と学習|科学]]』に連載していた学習漫画のアニメ化
=== オープニングアニメ ===
* アラカザンの魔法(1963年)
* [[忍者ハットリくん#+忍者怪獣ジッポウ|忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ]](1967年)
* [[てなもんや一本槍]](1968年)
* [[スター千一夜]](1976年)
* [[ズバリ!当てましょう]](1977年)
* [[みごろ!たべごろ!笑いごろ!]](1978年)
=== その他 ===
* [[みんなのうた]] 黄色い自転車(1985年02月-03月、アニメ){{Cite web|和書|url=https://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN198502_03/|title=NHK みんなのうた|accessdate=2016年05月17日}}
* みんなのうた Let's be friends~友達になろうよ~(1997年08月-09月、アニメ){{Cite web|和書|url=https://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN199708_03/|title=NHK みんなのうた|accessdate=2016年05月17日}}
* 驚きももの木20世紀 トキワ荘の時代〜マンガが青春だったころ〜(監督)
* フィルムは生きている [[手塚治虫]]フィルモグラフィー 1962-1989(タイトル字幕デザイン)
* [[ライオン (企業)|ライオン]]『ピコレット』テレビ[[コマーシャルメッセージ|CM]]
* コロコロ文庫 [[大長編ドラえもん]](表紙イラスト)
* [[出没!アド街ック天国]](2009年、トキワ荘周辺の通称地名である[[椎名町駅|椎名町]]編で「小池さん」のモデルとして本人がビデオ出演)
* [[PlayStation 3|PS3]]・[[PlayStation Portable|PSP]] [[トロ・ステーション]]第1055回(2009年9月28日配信・杉並アニメーションミュージアム紹介において本人出演、トロの部屋に飾れる[[サイン (有名人の署名)|直筆サイン]][[色紙]]を執筆)
=== 著書 ===
*
* アニメの世界(おかだえみこ、[[宮崎駿]]、[[高畑勲]]との共著、1988年3月、[[新潮社]])ISBN 4106019566
* トキワ荘青春物語(共作、1995年12月、蝸牛社)ISBN 4876612668
* ひとりから始めるアニメの作り方(文:おかだえみこ、2004年8月、[[洋泉社]])ISBN 4896918444
* アニメが世界をつなぐ(2008年3月、岩波書店)ISBN 978-4005005918
* アニメーションをはじめよう(2008年4月、ビー・エヌ・エヌ新社)ISBN 978-4861005787
* アニメと漫画と楽しい仲間(2023年5月25日、玄光社)ISBN 978-4768317723
==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
==
* [[日本の漫画]]
* [[シンエイ動画]]
== 外部リンク ==
* [http://www.sam.or.jp/ 杉並アニメーションミュージアム]
* [https://www.mag2.com/p/news/583417 アニメーション作家・鈴木伸一さんが明かす、トキワ荘と手塚治虫とスタジオ・ゼロ(MAG2NEWS, 2023年9月4日)] # インタビュー記事
* [https://tokiwasomm.jp/exhibition/2024/03/post-54.php 特別企画展「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!!~トキワ荘からアニメの世界へ~」、於豊島区立トキワ荘マンガミュージアム、2024年4月6日~2024年7月15日]
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:すすき しんいち}}
[[Category:日本のアニメーション監督]]
[[Category:日本の男性アニメーター]]
[[Category:日本の漫画家]]
[[Category:トキワ荘]]
[[Category:みんなのうたの映像制作者]]
[[Category:文星芸術大学の教員]]
[[Category:長崎県出身の人物]]
[[Category:1933年生]]
[[Category:存命人物]]
|