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{{鉄道車両
| 車両名 = 東急5000系電車<br/>(共通事項)
| 背景 = #ee0011
| 文字色 = #ffffff
|画像=Tokyu-5000-3.jpg
| 画像 =東急5000系.jpg
|画像説明=田園都市線用の5000系<br />(2007年8月16日 [[市が尾駅]])
| 画像説明 = 田園都市線を走る5000系<br />(2018年8月17日 [[宮前平駅]] - [[宮崎台駅]]間)
|unit=self
| 運用者 = [[東急|東京急行電鉄]] → [[東急電鉄]]
|編成=
| 製造所 = [[東急車輛製造]]<br />[[総合車両製作所]]横浜事業所
|起動加速度=3.3 km/h/s
| 製造年 = [[2002年]] -
|営業最高速度=110 km/h
| 製造数 = 669両(内訳は本文参照)
|設計最高速度=120 km/h
| 総数 = 671両
|編成定員=
| 運用開始 = [[2002年]][[5月2日]]<ref name="RP720_118">{{Cite journal|和書|author=編集部|title=5月のメモ帳|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|date=2002-08-01|volume=52|issue=第8号(通巻720号)|page=118|publisher=[[電気車研究会]]|issn=0040-4047}}</ref>
|車両定員=本文参照
| 編成 =
|減速度(常用最大)=3.5 km/h/s
| 軌間 = 1,067 mm([[狭軌]])
|減速度(非常)=4.5 km/h/s
| 電気方式 = [[直流電化|直流]]1,500 [[ボルト (単位)|V]]<br />([[架空電車線方式]])
|全長=先頭車<br />・ 5000系:20,100 mm<br />・ 5050系・5080系:20,200 mm<br />中間車<br />20,000 mm
| 最高運転速度 = 110 km/h
|全幅=5000系・5080系:2,800 mm<br />5050系:2,820 mm
| 設計最高速度 = 120 km/h
|全高=4,050 mm
| 起動加速度 = 3.3&nbsp;km/h/s
|編成重量=
| 常用減速度 = 3.5&nbsp;km/h/s
|車両重量=・各系列とも第1編成落成時、カッコは編成での重量<br />5000系 25.0 - 33.5 t (294.0 t) <br />5050系 24.7 - 32.8 t (231.9 t) <br />5080系 26.3 - 32.9 t (178.0 t)
| 非常減速度 = 4.5&nbsp;km/h/s
|軌間=1,067 mm
| 編成定員 =
|電気方式=[[直流電化|直流]]1,500V([[架空電車線方式]])
| 車両定員 = 本文参照
|主電動機=[[かご形三相誘導電動機]] 190kW
| 自重 = 本文参照
|歯車比=87:14 (6.21)
| 編成重量 =
|駆動装置=[[カルダン駆動方式#カルダン駆動のバリエーション|TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式]]
| 全長 = 先頭車<br />5000系:20,100 mm<br />5050系・5080系:20,200 mm<br />中間車:20,000 mm
|台車=ボルスタレス方式[[空気バネ]]台車<br />TS-1019A・TS-1020A
| 全幅 = 5000系・5080系:2,800 mm<br />5050系:2,820 mm
|制御装置=[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]]-[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]
| 全高 = 4,050 mm<br>(空調上面・パンタ折畳み共)
|ブレーキ方式=常用ブレーキ([[回生ブレーキ]]併用[[電気指令式ブレーキ|電気指令式空気ブレーキ (HRDA-2) ]])<br />[[非常ブレーキ]](電気指令式)<br />[[純電気ブレーキ|全電気ブレーキ]]<!-- 保安ブレーキは設置義務のためついてて当然 -->
|保安装置 車体幅 = 本文参照
| 車体高 = 3,640 mm
|製造メーカー=[[東急車輛製造]]
| 床面高さ = 1,130 mm
|備考=
| 台車 = 軸梁式ボルスタレス台車<br />TS-1019A・TS-1020A
| 主電動機 = [[かご形三相誘導電動機]]<br />TKM-98/99/99A/16/16A
| 主電動機出力 = 190 [[ワット|kW]]
| 駆動方式 = [[TD平行カルダン駆動方式]]
| 歯車比 = 87:14 (6.21)
| 編成出力 =
| 制御方式 = [[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]<br>([[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]])
| 制御装置 =
| 制動装置 = [[回生ブレーキ|回生]]併用[[電気指令式ブレーキ|電気指令式]][[電磁直通ブレーキ]]<br>[[純電気ブレーキ|全電気/オール電気ブレーキ併用]]
| 保安装置 = 本文参照
| 備考 =
}}
'''東急5000系電車'''(とうきゅう5000けいでんしゃ)は、[[2002年]]([[平成]]14年)[[5月2日]]に営業運転を開始した<ref name="RailfanTKK-2002-10">[https://web.archive.org/web/20041207183048/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5000-10.shtml 5000系特集! vol.10。(レールファン東急トピックス)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>、[[東電鉄]]の[[通勤形車両 (鉄道)|通勤形電車]]。
 
本項では、[[東急田園都市線|田園都市線]]用(一部編成はの5000系のほか、[[東急東横線|東横線]]用)の5000系電車のほか、東横線用の'''5050系電車'''(5050けいでんしゃ)および[[東急目黒線|目黒線]]用の'''5080系電車'''(5080けいでんしゃ)についても記述する。
 
また本項において個別の[[編成 (鉄道)|編成]]を記す場合は、自社線内での上り方([[渋谷駅|渋谷]]・[[目黒駅|目黒]]方<ref group="注">直通運転先においては[[小川町駅 (埼玉県)|小川町]]・[[飯能駅|飯能]]・[[久喜駅|久喜]]・[[南栗橋駅|南栗橋]]・[[西高島平駅|西高島平]]・[[浦和美園駅|浦和美園]]方</ref>。以下、単に「上り方」と記す)先頭車の[[鉄道の車両番号|車両番号]]で代表し、Fを付与して編成呼称とする(例:5101F)。
==概要==
5000系は老朽化・陳腐化が進んだ[[東急8000系電車|8000系]]・[[東急8500系電車|8500系]]などの置き換えを目的に2002年に導入が開始された。1954年から1986年まで運用された[[東急5000系電車 (初代)|初代5000系]]と区別するため、「新5000系」と呼ばれることもある。<!--http://www.tamaplaza-terrace.com/column/index.shtml、田園都市線今昔物語パスネット、模型の形式名などで使われています。-->
 
== 概要 ==
「人と環境にやさしい車両」を[[概念|コンセプト]]として、バリアフリー化のため、ホームと床面の段差を減らし<ref name="rp53-10-145">{{Citation | last=神尾 | first=純一 | date=2003年10月10日 | year=2003 | title=東京急行電鉄5000系・5080系 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=53 | issue=10臨増 | pages=145-147}}</ref>、一部の吊り手を低くするなどした<ref>{{Citation | last=市川 | first=裕幸 | date=2002年6月1日 | year=2002 | title=新車ガイド 東京急行電鉄5000系 | periodical=鉄道ファン | volume=42 | issue=6 | pages=51-58}}</ref><ref>{{Citation | last=水田 | first=大地 | date=2002年7月1日 | year=2002 | title=東京急行電鉄5000系 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=52 | issue=7 | pages=116-121 | url=http://ci.nii.ac.jp/naid/40002501707#article}}</ref>。
東急の主力車両であった[[東急8000系電車|8000系]]および[[東急8500系電車|8500系]]は新造車が高額であったため、従来は製造後40年から50年程度の期間使用する予定であった。実際、製造から20年から30年を経過し老朽化および陳腐化が進み始めたため[[1992年]](平成4年)から改修工事を行っていた。ところが8500系2両で制御装置および主電動機の改修を試験的に実施してみると、残存寿命を勘案した場合には改修は合理性に欠けると判断され、結局この2両のみで改修が打ち切られた。その際に問題となった他の観点には、改修工事のみでは設計の進歩を反映した軽量化が困難なこともあった。
 
当時[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]では[[日本国有鉄道]](国鉄)から引き継ぎ老朽化の進んだ大量の車両を早急に取り替えるべく『重量半分・価格半分・寿命半分<ref group="注">鉄道車両の[[減価償却]]期間である13年を経過した時点において、その時代の新技術や旅客ニーズに合わせた大規模修繕を行うことを前提とするが、その時点で廃車にしても負担にならない価格。</ref>』を目標とした[[JR東日本209系電車|209系]]を[[東急グループ]]の[[東急車輛製造]]などと共同で開発し、[[1993年]]から投入しはじめていた。一方、東急でも[[東急目黒線|目黒線]]向けに[[1999年]]から投入した[[東急3000系電車 (2代)|3000系]]では、車体構造など一部に209系を参考にした設計が取り入れられた。
環境への配慮としては、主要機器を[[東急3000系電車 (2代)|3000系]]をベースに<ref>{{Citation | last1=金子 | first1=智治 | last2=焼田 | first2=健 | date=2004年7月10日 | year=2004 | title=東京急行電鉄 現有車両プロフィール 2004 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=54 | issue=7臨増 | pages=195-244 | url=http://ci.nii.ac.jp/naid/40006291833#article}}</ref>大容量化することにより台数を削減し、騒音低減が図られた。消費電力は8500系比で約4割削減された<ref name="rp54-10-162">{{Citation | last=望月 | first=利明 | date=2004年10月10日 | year=2004 | title=東京急行電鉄5050系 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=54 | issue=10臨増 | pages=162-163}}</ref>。
 
本系列ではこれをさらに推し進め、209系の改良版である[[JR東日本E231系電車|E231系]]との間で、主に構体設計の共通化が図られた。
車体は[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)[[JR東日本E231系電車|E231系電車]]と部材の共通化を行うことによって<ref>{{Citation | last=山口 | first=雄二 | date=2006年11月1日 | year=2006 | title=東急8000系ファミリーの記録3 | periodical=鉄道ファン | volume=46 | issue=11 | pages=110-120}}</ref>、以前に[[東急目黒線]]向けとして導入された3000系と比較して約3割のコストダウンが図られた<ref name="rp53-12-p41">{{Citation | last=今野 | first=雅夫 | date=2003年12月1日 | year=2003 | title=東京急行電鉄5000系の概要 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=53 | issue=12 | pages=41-47 | url=http://ci.nii.ac.jp/naid/40005988237#article}}</ref>。
 
本系列を開発するにあたっては「人と環境にやさしい車両」を[[概念|コンセプト]]として、[[バリアフリー]]化のため、ホームと床面の段差を減らし<ref name="rp53-10-145">{{Citation | last=神尾 | first=純一 | date=2003年10月10日 | year=2003 | title=東京急行電鉄5000系・5080系 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=53 | issue=10臨増 | pages=145&ndash;147}}</ref>、一部の吊り手を低くするなどした<ref>{{Citation | last=市川 | first=裕幸 | date=2002年6月1日 | year=2002 | title=新車ガイド 東京急行電鉄5000系 | periodical=鉄道ファン | volume=42 | issue=6 | pages=51-58}}</ref><ref>{{Citation | last=水田 | first=大地 | date=2002年7月1日 | year=2002 | title=東京急行電鉄5000系 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=52 | issue=7 | pages=116-121 | url=https://cir.nii.ac.jp/crid/1523669555021389824#article}}</ref>。環境への配慮としては、主要機器を[[東急3000系電車 (2代)|3000系]]をベースに<ref>{{Citation | last1=金子 | first1=智治 | last2=焼田 | first2=健 | date=2004年7月10日 | year=2004 | title=東京急行電鉄 現有車両プロフィール 2004 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=54 | issue=7臨増 | pages=195-244 | url=https://cir.nii.ac.jp/crid/1521980705065249152#article}}</ref>大容量化することにより台数を削減し、騒音低減が図られた。[[消費電力]]量は8500系と比較して約4割削減された<ref name="rp54-10-162">{{Citation | last=望月 | first=利明 | date=2004年10月10日 | year=2004 | title=東京急行電鉄5050系 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=54 | issue=10臨増 | pages=162-163}}</ref>。
東急の標準車両と位置付けられ、[[2002年]]5月の[[東急田園都市線|田園都市線]]への導入を皮切りに、[[2003年]]3月からは5080系と称して[[東急目黒線|目黒線]]へ<ref name="rp53-10-145" />、[[2004年]]4月からは5050系と称して[[東急東横線|東横線]]へ導入された<ref name="rp54-10-162" />。編成両数は、5000系は10両編成、5080系は6両編成、5050系は8両編成と<ref>{{Citation | author=交友社編集部 | date=2004年5月1日 | year=2004 | title=CAR INFO 東京急行電鉄5050系 | periodical=鉄道ファン | volume=44 | issue=5 | pages=84-87}}</ref>それぞれの路線に合わせた両数とされている。
 
[[2005年]]より、朝ラッシュ時の混雑を緩和するこE231系などを目的に田園都市線用の5000系へ6ドア体部材導入が開始された。6ドア車は、1両あたりのドアの数共通化これまでの片側4ドアから片側6ドアに増やす行うことにより乗降時間を短縮し、混雑時には座席を格納することのできるようにした車両であり、渋谷駅の階段に近い5号車と8号車の2両に組み込まれたって<ref>{{Citation | last=望月山口 | first=利明雄二 | date=200520061011101日 | year=20052006 | title=東行電鉄500080006ドア車ファミリーの記録3 | periodical=鉄道ピクトリアルファン | volume=5546 | issue=10臨増11 | pages=132110-133120}}</ref>、前述の3000系と比較して約3割のコストダウンが図られた<ref name="rp53-12-p41">{{Citation | last=望月今野 | first=利明雅夫 | date=20052003512月1日 | year=20052003 | title=新車ガイド 東京急行電鉄5000系6扉車の概要 | periodical=鉄道ファンピクトリアル | volume=4553 | issue=512 | pages=11241-11447 | url=https://cir.nii.ac.jp/crid/1520854805128817792#article}}</ref>。なお、本系列の導入コストは従来車を改修すると仮定した場合のコストと比較しなお高額であるものの、その差額は約20年で回収可能であるとされるが、理由として機器の集約や車体の軽量化が図られており、改修の場合よりも保守費および電力費が削減され、地下区間では列車風の削減も可能であることなどが挙げられている
 
本系列は東急電鉄における標準車両と位置づけられ、[[東急田園都市線|田園都市線]]への導入を皮切りに、[[2003年]]3月からは目黒線向けの5080系<ref name="rp53-10-145" />、[[2004年]]4月からは[[東急東横線|東横線]]向けの5050系が導入された<ref name="rp54-10-162" />。派生車種として[[東急多摩川線]]・[[東急池上線|池上線]]に[[東急7000系電車 (2代)|7000系]]、[[東急大井町線|大井町線]]に[[東急6000系電車 (2代)|6000系]]、東急が運行・整備を受託している[[横浜高速鉄道みなとみらい線]]に[[横浜高速鉄道Y500系電車|Y500系]]が導入されている。
6ドア車は[[2009年]]までの間に5000系17編成に組み込まれ、朝ラッシュ上りの急行・準急列車はすべて6ドア車が充当されるようになった。しかし、さらなる混雑緩和を目指して2009年中に5000系14編成に対して1編成あたりの6ドア車が2両から3両に増結された。
 
5000・5050系を導入に伴う旧型車両を置き換えの代替が進捗しことにより結果、保守費・電力費の削減と騒音低減の効果が得られた<ref>[http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/020510.html TOKYU NEWS 2002/05/10 2002年度の鉄軌道事業設備投資計画は総額364億円]</ref>。また、東横線では5050系の導入により[[2006年]][[9月25日]]のダイヤ改正以降、中・高速域の性能に劣る8000系と8590系を日中運用から全廃し、スピードアップを実現した<ref>{{Citation | last=片桐 | first=淳也 | date=2006年12月1日 | year=2006 | title=2006年9月 目黒線急行運転開始・東横線スピードアップ 東京急行電鉄ダイヤ改正 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=56 | issue=12 | pages=97-101 | url=httphttps://cicir.nii.ac.jp/naidcrid/400074569321520291855612661888#article}}</ref>。
 
== 車両概説 ==
この節では主に初期編成の製造時について解説し、後の設計変更・改造の詳細については後述する。
===全般・背景===
従来、新造車は高額であるため、製造から20年から30年経過し老朽化および陳腐化が進んでいた東急の主力車両である[[東急8000系電車|8000系]]および[[東急8500系電車|8500系]]に対しては[[1992年]]から改修工事を行っており、40年から50年程度使用する予定であった。しかし、制御装置および主電動機の更新は8500系2両で試験的に実施したものの、改造後のコスト面の問題からこの2両のみで終わり、改修工事では近年の設計の進歩を反映した軽量化は困難なことなどの問題点も残されていた。
 
=== 車体 ===
一方、JR東日本では[[日本国有鉄道]](国鉄)から引き継いで老朽化の進んだ大量の車両を早急に取り替えるべく、『重量半分・価格半分・寿命半分<ref>鉄道車両の[[減価償却]]期間である13年を経過した時点において、その時代の新技術や旅客ニーズに合わせた大規模修繕を行うことを前提とするが、その時点で廃車にしても負担にならない価格。</ref>』を目標とした[[JR東日本209系電車|209系]]を[[東急グループ]]の[[東急車輛製造]]などと共同で開発し、[[1993年]]から投入していた。また、東急でも[[東急目黒線|目黒線]]向けに[[1999年]]から投入した[[東急3000系電車 (2代)|3000系]]では、車体構造など一部に209系を参考にして設計された。
E231系を基本とした20{{nbsp}}[[メートル|m]]級車体4扉構造の軽量ステンレス車体で、地下鉄乗り入れのため裾絞りなしの狭幅車体としている。また、車両床面高さを3000系の1,150{{nbsp}}[[ミリメートル|mm]]よりも20{{nbsp}}mm低い1,130{{nbsp}}mmとして[[プラットホーム]]との段差を解消した。
 
前面形状は運転台部分を車体中心部分まで拡大し、[[貫通扉|非常扉]]を前面向かって左側へオフセットした、9000系以来の左右非対称構造とされている。[[繊維強化プラスチック|FRP]]成形品で覆う構造とし、内側には19{{nbsp}}mm厚の衝突柱および6{{nbsp}}mmまたは4.5{{nbsp}}mm厚の[[ステンレス鋼|ステンレス]]による骨組みが存在する。前面隅柱部には後退角が設けられ、また前後方向に緩やかな傾斜を設けた構造を採用したことにより、前面が切妻であった従来の車両と比較して地下駅進入時の列車風を低減した。非常扉は[[プラグドア]]式で、車内側に非常[[梯子|はしご]]を設置している。
本系列ではこれをさらに推し進め、209系の改良版であるE231系との共通化が、主に車体構造の点でさらに図られた。主要機器は3000系をベースにしているため、他社のE231系をベースに主要機器まで倣った[[相模鉄道]]の[[相鉄10000系電車|10000系]]や[[東京都交通局]]([[都営地下鉄]])[[都営地下鉄新宿線|新宿線]]用の[[東京都交通局10-300形電車|10-300形・10-300R形]]と比べて独自色が強くなっている。
 
車体断面は[[車両限界]]、工法と広幅の[[樋 (建築)|雨樋]]の関係から[[台枠]]部から上に行くに従ってわずかに内側へ傾斜している。床下機器は基本的に車体横梁に直接吊り下げ、機器のつり枠を廃止して軽量化を図っている。車体幅は5101Fが3000系までの従来車と同じ2,770{{nbsp}}mmであるのに対して、5102F以降および5080系は2,778{{nbsp}}mm、さらに5050系は東横線において縮小限界を採用し、建築限界と車両限界の間隔を190{{nbsp}}mmとすることによって車両限界幅を2,820{{nbsp}}mmに拡大した上で<ref group="注">ただし、この車両限界は左右動を抑えた車両にのみ適用可能とされている。</ref>2,798{{nbsp}}mmとわずかではあるが拡大しており、定員も増加している。
E231系との共通化に加え、大量投入による量産効果も得られたことで、3000系に比べて約3割のコストダウンを実現した。[[2003年]]9月に[[日本鉄道車両工業会]]から制定された[[通勤・近郊電車の標準仕様ガイドライン]]にも準拠している。
 
扉間隔は5101Fでは3,500{{nbsp}}mmとしたが、5102F以降は「通勤・近郊電車の標準仕様ガイドライン」に準拠した3,520{{nbsp}}mmに変更された<ref group="注">ただし、先頭車の運転台から1つ目の扉と2つ目の扉の間は3,500{{nbsp}}mmのままである。</ref>。いずれもE231系の3,640{{nbsp}}mmより短くとられている。
コストダウンを実現してもなお改修費用に比べて導入費用は多額ではあるが、機器の集約や車体の軽量化が図られた本系列の導入により保守費および電力費が削減可能なため、改修費用との差額は20年程度で回収できる予定である。
 
車外の[[鉄道の車両番号|車両番号]]・号車番号の表記は書体が変更され、また号車番号の表記は色が反転されている。方式も変更され、側面においては従来車ではステンレスのプレート<!--3000系の時点でエッチングではない。-->を用いてたところ、本系列ではステッカーを外板に直接貼付する形とされた。
本系列の投入により、8000系と8500系の大規模改修工事は中止となり、徐々に[[廃車 (鉄道)|廃車]]が進んだ。<!--本文に現在形を用いない-->
 
種別・行先表示器は、5000系初期車では種別部分に幕式、行先部分に3色LEDが用いられており、前面・側面ともに表示が分割されていた。5080系では側面が大型の3色LEDのみとなり、実質的にここで側面の種別・行先が一体化された<ref group="注">当時の目黒線は各停のみの運行で、種別ではなく直通先路線名を表示していた。</ref>。さらに5050系ではフルカラーLEDと白色LEDが採用、直後に5000系・5080系の増備車もこの仕様に揃えられた。さらに既存車でもフルカラーLED・白色LEDへの置換えが進んでいる。なお、側面のLEDは走行中の消灯機能を備えているが、幕式の箇所ではその機能がないため、幕式の車両と幕から交換された車両では走行中は種別部分のみ表示される状態となっている。表示については種別単体の箇所は下部に英字併記、行先単体の箇所と種別・行先一体の箇所では日英の交互表示とされている。
===車体===
E231系を基本とした20m4扉の軽量ステンレス車体であるが、車体幅については、地下鉄乗り入れのため裾絞りなしの2,770mm(5000系2次車以降および5080系は2,778mm、5050系は2,798mm)とした。<!--5050系の試運転や回送は日中に行われている-->また、車両床の高さを3000系の1,150mmよりも20mm低い1,130mmとして[[プラットホーム]]との段差を解消した。
 
[[車側灯]]は5000系・5050系と5080系で配置・形態が異なっている。5080系では表示器横に戸閉・非常通報が縦並びで配置されており、またLED式が採用されていたが、5000系・5050系ではそれぞれ離して配置され、また初期編成では当初[[白熱電球]]が用いられていた。LEDの経年に伴う輝度低下を避けるためであったが、LEDそのものの長寿命化が図られたことから、後に全車LEDへ変更された。また電球による戸閉車側灯はレンズを赤色としていたが、LEDのものでは透明となり、太陽光の散乱などによる誤認を防いでいる。
前面のデザインは、E231系とは異なり強化構造で19mm厚の衝突柱および6mmまたは4.5mm厚の[[ステンレス鋼|ステンレス]]で構成し、これを[[繊維強化プラスチック|FRP]]成形品で覆う構造である。この構造を採用したことにより、前面が切妻だった従来の車両(8000系)に比べて、地下駅進入時の列車風を低減した。
 
また、編成内の一部車両の床下には3000系に続いて折り畳み式の側面非常ハシゴを設置した。各系列の両先頭車および5000系・5050系の付随車2両<ref group="注">10両編成では3両のうち編成中央のサハが非搭載。</ref>の床下に配置され、いずれも編成外側を向いている。
車体強度の確保のため、台枠側梁の板厚を厚いものとしている。車体断面は[[車両限界]]、工法と広幅の[[樋 (建築)|雨樋]]の関係から[[台枠]]部から上に行くに従ってわずかに内側へ傾斜している。床下機器は基本的に車体横梁に直接吊り下げ、機器のつり枠を廃止して軽量化を図っている。一部車両の床下側面には非常用の[[梯子|折りたたみ式階段]]を設置した。
 
=== 車内 ===
田園都市線地下区間や東横線など縮小限界の区間で使用される関係で、先頭車の前面に[[プラグドア]]式[[貫通扉|非常扉]]を設置し、非常階段を設置している。客室内装は、E231系とは異なりペーパー[[ハニカム]]材に[[アルミニウム|アルミ]]板と高硬度アートテックや[[デコラ]]化粧板を貼り付けた[[複合材料]]を使用した新設計のものとなっている。
車内はE231系を基本としたオール[[鉄道車両の座席#ロングシート(縦座席)|ロングシート]]仕様であるが、客室内装はE231系とは異なり、ペーパー[[ハニカム]]材に[[アルミニウム|アルミ]]板と高硬度アートテックや[[デコラ]]化粧板を貼り付けた[[複合材料]]を使用したものを新たに設計した。
 
各系列で配色が大きく異なり、5000系では青系<ref>[https://web.archive.org/web/20041120144844/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5000-82.shtml 5000系特集! vol.8 その2](レールファン東急・インターネットアーカイブ)。</ref>、5050系ではパステル調、5080系では3000系から継承したローズ系とされた<ref>[https://web.archive.org/web/20041209080328/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5080/5080-6.shtml 5080系特集! その6。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>。
扉間隔は5101Fでは3,500mm(E231系は3,640mm)としたが、5102F以降は「[[通勤・近郊電車の標準仕様ガイドライン|民鉄標準車両]]」寸法の3,520mm(ただし、両先頭車の[[操縦席|運転席]]寄りとその隣の間は3,500mm)となった。車体幅は5101Fが3000系までの従来車と同じ2,770mmであるのに対して、5102F以降および5080系は2,778mm、さらに5050系については車両の左右動を抑えることで建築限界と車両限界の間隔を190mmとする(東横線は縮小限界を採用)ことで車両限界幅を2,820mmに拡大<ref>ただし、この車両限界は左右動を抑えた車両にのみ適用 することができる。</ref>した上で2,798mmとわずかではあるが拡大しており、定員も増加している。
 
[[鉄道車両の座席|座席]]は3000系と共通の1人の掛け幅を450{{nbsp}}mmとした片持ち式[[バケットシート]]である。2003年度以降に導入した車両はE231系<ref group="注">2004年度以降に新製した近郊タイプ。</ref>とほぼ共通の座面にSばねのクッションが入ったものとし、座り心地を改善した。7人掛け座席部ではスタンションポールを2本設置する。
[[エア・コンディショナー|空調装置]]は、通勤用車両としては最大能力である61.05kW (52,500kcal/h) の[[集中式冷房装置|集中式]]を搭載する。この装置は3013Fで試験した装置を基にさらに改良したもので、ヒートポンプによる冷凍サイクルと電熱ヒーターにより[[暖房]]や除湿運転も可能なものである。[[鉄道の車両番号|車両番号]]末尾が奇数の編成は[[三菱電機]]製、偶数編成は[[日立製作所]]製である(5000系では後述の6ドア車組み込みで混合している編成もある)。ただし、[[2007年|2007年度]]製造の5112Fと5166Fは偶数編成であるのにも関わらず三菱製である。補助送風機(ラインデリア)は車内全長にわたって10台設置されている。
 
[[網棚|荷棚]]はE231系のパイプ構成と異なり、従来の東急の各系列と同様に金網で構成されている。設置高さは3000系よりも20{{nbsp}}mm低い1,730{{nbsp}}mmとして、荷物の上げ下ろしを容易にしている。
車外の車両番号表記・号車札はステンレスの[[エッチング]]板をやめ、[[シール]]式に変更した。5000系と5050系の[[車側表示灯]]は、当初視認性向上のため[[白熱電球|電球]]を2基とし、6次車以降と5080系では寿命のことも考慮してLED式に変更されている。5次車以前の編成についても2007年7月から同年9月にかけてLED化を行った。
{{-}}
 
[[つり革]]のうち低いものは3000系に引き続き高さ1,630{{nbsp}}mmを基本とし、本数を増やしている。このうち座席前の一部は[[ユニバーサルデザイン]]の一環として設置位置を100{{nbsp}}mm低くした1,530{{nbsp}}mmとした。照明はカバーのない[[蛍光灯]]である。
===車内===
車内はE231系を基本としたオールロングシートであるが、吊り手の高さや配色などが異なり、配色は5000系では青系、5050系ではパステル調、5080系では3000系から継承したローズ系とした。
 
側窓はE231系とほぼ共通の熱線吸収・[[紫外線|UV]]カットガラスを使用し、[[カーテン]]設置を省略した。ドア間は下降窓と固定窓のユニット式、車端部は固定式の単窓である。コストダウン・騒音低減のために妻面窓は廃止した。
新製直後の5101Fは、客用ドア車内側上部に[[液晶ディスプレイ]]([[VIS (鉄道システム)|TIP]]による)を1基設置しており、走行中は[[風景]]画を、駅に接近すると到着駅と乗り換え案内を表示していた。その後登場した5102F以降と5050系および5080系5183F以降では本系列と同時期に[[山手線]]に投入したE231系500番台と同様に2基設置となり、左側は「[[TOQビジョン]]」として通常はおもに[[コマーシャルメッセージ|CM]]を放映するほか、異常時には路線図で支障区間の表示も行い、右側は通常は次停車駅、乗り換え案内、ドア開閉方向、[[鉄道駅|駅]][[プラットホーム|ホーム]]設備案内などを表示するほか、異常時には文章で情報を表示する。5101Fについてもその後の[[東京地下鉄半蔵門線|半蔵門線]]延伸と直通運転区間拡大時期の[[2003年]]2月から3月にかけて他の編成に合わせてTIPのモニタを2基設置した。
 
側引戸(側面客用扉)は1 - 5次車ではE231系と同一の接着式単板窓扉を採用し、車内側はステンレス無塗装仕上げである。6次車以降では扉窓が複層化され、車内側は化粧板仕上げに変更された。両者は外観上窓周りの形状が異なる。戸閉装置は3000系と同じベルト駆動による空気式であり、戸閉弱め機構を搭載する。[[ドアチャイム]]は、[[東急世田谷線|世田谷線]]用の[[東急300系電車|300系]]で採用したものと類似した、開閉時に単音が2回鳴動するタイプである。
[[ドアチャイム]]は、3000系と同一音である5080系の5181F・5182Fを除き[[東急世田谷線|世田谷線]]用の[[東急300系電車|300系]]で採用したものの音程を若干変更したタイプで、「パーン、ポーン」と鳴動する。5000系・5050系では初期の編成は音量が大きめであったが、のちの編成では3000系とほぼ同じ音量となっている。
 
妻引戸(連結面貫通扉)は上り方先頭車を除く各車の上り方に設置されており、5次車から自動で閉まる形に変更、6次車からは両面化粧板仕上げとなった。
側窓はE231系とほぼ共通の熱線吸収・[[紫外線|UV]]カットガラスを使用し、[[カーテン]]設置を省略した。車端部は固定式の単窓・ドア間は下降窓と固定窓のユニット式である。コストダウン・騒音低減のために妻面窓は廃止した。
 
案内表示器には東急初の[[液晶ディスプレイ]](LCD)が採用、各側引戸の鴨居部に設置され、[[VIS (鉄道システム)#TIP|TIP (Train Information system for Passenger)]] によって制御される。5101Fでは当初ディスプレイを1基のみ設置しており、走行中は[[風景]]画を、駅に接近すると到着駅と乗り換え案内を表示していた。2次車以降では2基のディスプレイが横並びで設置されており、右側画面にて案内表示(次停車駅の乗換案内・扉開閉方向・[[プラットホーム|ホーム]]設備など)を行い、左側画面は「[[TOQビジョン]]」として[[コマーシャルメッセージ|CM]]を放映する。なお、輸送障害等の異常時には、左側に路線図で支障区間の表示を、右側に文字情報をそれぞれ表示する。5080系の初期車は当初LED式を搭載、TIPは3次車以降で採用されている。なお、LCDは当初15インチであったが増備途上で17インチに変更、既存車も17インチへの置換えが進んでいる。
側引戸および連結面[[貫通扉]]はE231系と同一のもので、室内側は5次車まではステンレス無塗装であるが、6次車では化粧板を貼り付けしている。窓の支持方式は側扉が接着式なのに対し、貫通路扉は通常の金属支持である。ドアエンジンは3000系と同じベルト駆動による空気式であり、戸閉弱め機構を搭載する。
 
[[優先席]]は各車の車端部に設けられており、田園都市線は上り方(上り方先頭車は下り方)、東横線・目黒線は下り方(下り方先頭車は上り方)の配置となる。座席のモケットは一般席と同一だが、2005年よりつり革をオレンジ色にするとともに、付近の壁にオレンジ色の帯を配している。また5次車以降では優先席として製造された箇所の手すりの形状や配置が変更されている<ref group="注">手すりについては既存車への改造は行われず、また転属等で優先席配置が変わった場合も、製造時の状態が維持されている。</ref>。
3000系に引き続き、一部(握り棒と握り棒の中間の位置)の[[つり革]]は[[ユニバーサルデザイン]]の一環で小柄な[[女性]]や[[子供]]、[[高齢者]]がつかまりやすいように従来より設置位置を100mm低くし、本数も増やしている。現在は[[優先席]]部のつり革はオレンジ色のものへ交換され、この付近の壁にはオレンジ色のシールが貼られている。照明はカバーのない[[蛍光灯]]である。'''なお、その後の仕様変更については「[[#設計変更一覧|設計変更一覧]]」で述べる'''。<!-- ここで仕様変更を書いていたら後述の項目が不要となる。 -->
 
[[車椅子スペース]]は編成中2箇所に設置、系列ごとに設置位置が異なるがいずれも車端部の向かって右側に配置されている。なお、2015年度以降の増備車では各号車に車椅子スペースが設置された。壁面に暖房器と[[車内非常通報装置|非常通報装置]]、また2本の手すりを備えており、[[車椅子マーク]](後に[[ベビーカーマーク]]も追加)が掲出される。
[[網棚|荷棚]]は3000系よりも20mm低い1,730mmとして、荷物の上げ下ろしを容易にしている。E231系のパイプ構成と異なり、従来の東急の各系列と同様に金網で構成されている。
 
また[[車椅子スペース#フリースペース|フリースペース]]が5000系において導入された。車椅子スペースのない中間車において設置され、位置は上り方車端部の右側となっている。車椅子スペース同様に座席・荷棚のない場所であるが設備が簡素で、壁面には窓上の手すりのみの設置とした。ラッシュ時の混雑緩和のほか、[[乳母車|ベビーカー]]や大きな荷物を持った人への配慮としており<ref name=":3" />、車椅子マークの掲出はなく、ベビーカーマークのみの掲出となっている。
[[鉄道車両の座席|腰掛け]]は3000系と共通の1人の掛け幅を450mmとした片持ち式[[バケットシート]]であるが、2003年度以降に導入した車両はE231系<ref>2004年度以降に新製したJR東日本E231系近郊タイプ。</ref>とほぼ共通の座面にSバネのクッションが入ったものとし、座り心地を改善した。7人掛け座席部ではスタンションポールを2本設置する。各系列とも編成中の2か所に[[車椅子スペース]]を設け、この場所には壁面埋込暖房器と[[車内非常通報装置|非常通報装置]]がある。
 
[[エア・コンディショナー|空調装置]]は、通勤用車両としては最大[[冷凍能力|能力]]である61.05{{nbsp}}[[キロワット|kW]] (52,500{{nbsp}}[[冷凍能力|kcal/h]]) の[[集中式冷房装置|集中式]]空調装置を搭載する。この装置は3000系3013Fで試験した装置を基にさらに改良したもので、ヒートポンプによる冷凍サイクルと電熱ヒーターにより[[暖房]]や除湿運転も可能なものである。本系列では[[三菱電機]]製(CU708系)と[[日立製作所]]製(HRB504系)のものが存在し、基本的に車番末尾が奇数の編成は三菱製、偶数編成は日立製とされていたが、増備途上で変更され、また組替えによる例外も存在する<ref group="注">編成内に2社の空調装置が混在している場合もあり、一部ではメーカーを跨いだ載せ替えも行われている。</ref>。補助送風機は車内天井部のレール方向に1両当たり10台設置されている。
;定員一覧表
;車内の様子
<gallery widths="200" heights="150" style="font-size:90%;">
ファイル:Tokyu-5000-interior.jpg|5000系車内<br />(2次車5102F)
ファイル:Tokyu-5050-interior.jpg|5050系車内<br />(4次車5155F)
ファイル:Inside-Tokyu5181.jpg|5080系車内<br />(1次車5181F)
ファイル:Tokyu 4212(5266) kurumaisu.jpg|車椅子スペース<br />(6次車4112F)
ファイル:Tokyu5000-LCD.jpg|15インチ2画面の車内表示器
</gallery>{{-}}
;定員一覧表<!-- 5177F・5178Fは標準定員わからないのでは? -->
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
! rowspan="2" |
!rowspan="2" style="border-bottom:solid 4px #666; background-color:#ccc;"|&nbsp;
!先頭車
!rowspan="2" style="border-bottom:solid 4px #f69;"|先頭車
! colspan="3" |中間車
|-
|-style="border-bottom:solid 4px #fcc;"
|通常
|標準
|通常
|座席収納時
|車椅子スペース・<br />フリースペース<br />設置車(1箇所)
|-
! 5000系1次車
129 ⟶ 147行目:
| &nbsp;
|-
!5050系<br /><small>(sustinaも同一)</small>
!5050系
| 142人<br />(座席48人)
| 153人<br />(座席54人)
137 ⟶ 155行目:
{{-}}
 
=== 乗務員室 ===
;車内の様子
[[操縦席|乗務員室内]]ならびに運転台パネルは3000系に準じており、いずれも濃い灰色の配色としている<ref>[https://web.archive.org/web/20041207185207/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5000-6.shtml 5000系特集! vol.6 その1](レールファン東急・インターネットアーカイブ)。</ref>。奥行きは5000系では1,505{{nbsp}}mmであるが、5050系・5080系では1,605{{nbsp}}mmと100{{nbsp}}mm拡大されている。
<gallery style="font-size:90%;">
ファイル:Tokyu-5000-interior.jpg|5000系車内<br />(2次車5302号)
ファイル:Tokyu-5050-interior.jpg|5050系車内<br />(4次車5755号)
ファイル:Inside-Tokyu5181.jpg|5080系車内<br />(1次車5181F)
</gallery>
 
;車内案内表示器
<gallery style="font-size:90%;">
ファイル:Tokyu5000-LCD.jpg|5000系の<br />LCD式案内表示器
ファイル:Inside-Tokyu5181-LED.jpg|5181Fの<br />LEDによる案内表示器
ファイル:Inside-Tokyu5185-LCD.jpg|後期車となる5185Fの<br />LCD式案内表示器
ファイル:Tokyu5000-LCD10.jpg|5000系の<br />案内表示画面例
ファイル:Tokyu5080-LCD10.jpg|5080系の<br />案内表示画面例。<br />都営三田線内での表示
ファイル:Tokyu5080-LCD11.jpg|5080系の<br />案内表示画面例。<br />駅の階段位置なども表示される
ファイル:Tokyu5000-LCD3.jpg|運行支障時に配信される運行情報画面の例
</gallery>
{{-}}
 
[[マスター・コントローラー]]は[[デッドマン装置|デッドマン]]付のT字形ワンハンドル式で<ref>[https://web.archive.org/web/20041208035838/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5000-62.shtml 5000系特集! vol.6 その1](レールファン東急・インターネットアーカイブ)。</ref>、指定の速度域では「P3」もしくは「P4」位置から「P2」(力行2ノッチ)位置にハンドルを戻すことで[[定速運転|定速制御]]が可能である。その際は運転台[[鉄道車両のモニタ装置|モニタ]]に「定速」と表示される。[[速度計]]はアナログ(白地)式で、120{{nbsp}}[[キロメートル毎時|km/h]]フルスケール表示仕様である。ブレーキは手動運転時は7段、ATO・TASC制御時に限り3000系と同じく15段制御<ref group="注">ATO・TASC運転時も運転台に段数が表示される。</ref>としている。
===乗務員室===
[[操縦席|乗務員室内]]、運転台は3000系に準じており、いずれも濃い灰色の配色としている。奥行きは5000系では1,505mmだが、5050系・5080系では100mm広い1,605mmとされている。
 
[[車掌スイッチ]]は5000系5114Fまでは機械式であったが、5115F以降と5050系は当初から間接制御式(リレー式)、5080系では電気式で横に押すボタン(開扉は2ボタン・閉扉は1ボタン)である。5101F - 5114Fも後に間接制御式に改修された。
[[マスター・コントローラー]]は[[デッドマン装置|デッドマン]]付のT字形ワンハンドル式で、指定の速度域では「P3」もしくは「P4」位置から「P2」(力行2ノッチ)位置にハンドルを戻すことで[[定速運転|定速制御]]が可能である。その際は運転台[[鉄道車両のモニタ装置|モニタ]]に「定速」と表示される。[[速度計]]はアナログ(白地)の120km/h表示である。
 
運転室と客室の仕切りには前面窓と同じ配置で左から大窓・乗務員室仕切扉窓・小窓がある。このうち左側2枚の窓には[[遮光幕]]<ref group="注">大窓は下降式の遮光板、仕切扉窓はロールカーテン式。</ref>が設置されており、また乗務員室仕切扉窓は開閉可能な落とし窓となっている。なお、5080系では乗り入れ協定によって左側2枚の窓には遮光ガラスを使用しているほか、乗務員室仕切扉が[[オートロック#鉄道車両の電磁鎖錠システム|電磁鎖錠]]<!-- リンクページに記載済み -->対応となり、仕切扉の開く向きが5000系・5050系では客室から見て左開きであるのに対し、5080系では右開きとされている点が異なる。
[[車掌スイッチ]]は5000系5114Fまででは機械式(現在は間接制御式に改修)だが、5115F以降と5050系は当初から間接制御式(リレー式)、5080系では電気式で横に押すボタン(開扉は2ボタン・閉扉は1ボタン)である。
 
[[車内放送|車内放送装置]]に目黒線と同様の音声の自動放送を採用した。
運転室と客室の仕切りには前面窓と同じ配置で左から大窓・乗務員室仕切扉窓(開閉可能な落とし窓)・小窓がある。このうち左側2枚の窓には[[遮光幕]]<ref>大窓は下降式の遮光板、仕切扉窓はロールカーテン式。</ref>が設置されている。なお、5080系では乗り入れ協定から左側2枚の窓には遮光ガラスを使用しているほか、乗務員室仕切扉が[[オートロック#鉄道車両の電磁鎖錠システム|電磁鎖錠]]<!-- リンクページに記載済み -->対応となり、仕切扉の開く向きが5000系・5050系と異なる<ref>5000系・5050系は客室から見て左側に開くのに対し、5080系では右に開く。</ref>。
 
<gallery widths="200" heights="150" style="font-size:90%;">
ファイル:Tokyu5000-Wall.jpg|5000系の<br />乗務員室背面仕切壁<br />仕切扉は左に開く
ファイル:Tokyu5080-Wall.jpg|5080系の<br />乗務員室背面仕切壁<br />仕切扉は右に開く
ファイル:Tokyu5000-cab.JPG|東横線用5000系の運転台<br/>(副都心線対応化改造前)
</gallery>
 
=== 走行機器 ===
[[車内放送|車内放送装置]]に目黒線と同様の音声の自動放送を採用した。[[東急9000系電車|9000系]]や[[東急2000系電車|2000系]]より音質が向上し、[[英語]]放送も採用された<ref>その後、他形式も音声を変更した。</ref>。ただし、5000系東横線所属車と5050系に関してはその後英語放送のみ使用を停止し、日本語のみ使用されている。これは他の東横線所属車も同様である。
主回路は[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]]による[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]である。二社の装置を採用しており、いずれも[[全電気ブレーキ]]に類する機構を搭載する<ref group="注">基本的な原理は同じだが、メーカーにより名称が異なる。</ref>。両者とも1C4M2群の装置と1C4M1群の装置があり、それぞれ製造時期により複数の形式が存在する。
 
5000系・5050系では日立製作所製の装置を採用し、素子の定格は3,300{{nbsp}}[[ボルト (単位)|V]] - 600{{nbsp}}[[アンペア|A]]である。M1車は1C4M2群制御のVFI-HR2820B/D/Lを、M車は同1群制御のVFI-HR1420H/M/Wを搭載する。このうち2011年度以降採用のVFI-HR2820L・VFI-HR1420Wは外観にも変化がみられる。
===走行機器===
[[ファイル:Truck TS-1019A.jpg|thumb|right|250px|TS-1019A形動力台車<br />(6次車5366号)]]
 
制御装置は、[[日立製作所]]製(50005080・5050系)もしくは[[東芝]]製(5080系)(いずの装置が採用さも1C4M制御/2レベル)である主回路に[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]](東芝製5080系に実際にはIGBTより高耐圧・低損失化を図ったIEGT素子を使用<ref group="注">注入促進型ゲートトランジスタ:Injection Enhanced Gate Transistor </ref>とも呼ばれ、定格3,300V300{{nbsp}}V - 1,200A)を使用した[[可変電圧可変周波数200{{nbsp}}Aである。M1車は1C4M2群制御|VVVFインバータのSVF065-A0/A1を、M車は同1群制御]]で、[[回生ブレーキ]]に加えて東急では初採用となる0kmのSVF065-B0/hまでの[[純電気ブレーキ|全電気ブレーキ]]B1を搭載する。
 
<gallery widths="220" heights="100" style="font-size:85%;">
5000系・5050系の走行音は、{{要出典範囲|同じ日立製作所製VVVFインバータを搭載した[[JR東日本E231系電車#近郊タイプ|E231系近郊タイプ]]の走行音といくつか共通点がある|date=2010年3月}}。
ファイル:Tokyu5000VVVF.jpg|日立製のVVVF主制御器(1C4M2群)
 
ファイル:Tokyu 4303 VVVF.jpg|日立製のVVVF主制御器(1C4M2群)<br />日立製の装置では、2011年度分以降で網目などの形状が変更された
低速から中速域に加速する際に「[[電動機]]および[[インバータ]]装置から発する[[磁励音]]がいったん下がる」特徴がある。ただし、E231系が高いド→ミに下がるのに対し、こちらはファ#→レと、変化は小さくなっている。また、減速時は逆に上がる。
ファイル:Tokyu New 6000 series EMU 013.JPG|東芝製のVVVFインバータ装置(1C4M2群)<br />※画像は同一形式を使用する6000系
 
ファイル:Tokyu 4603 VVVF.jpg|日立製のVVVF主制御器(1C4M1群)<br />日立製・東芝製ともに1C4M2群の装置から右端をカットしたような外観となる
加速中、非同期音終了時に「ヒュルルルル」と音が急激に上がる。逆に減速時は「ヒュウウーン」と下がる。この音はE231系のほか、同じ日立製制御器を搭載する[[京王9000系電車|京王9000系]]や[[東武50000系電車|東武50000系列]]などでも聞かれる。
ファイル:Tokyu5000-SIV.jpg|東芝製のインバータ装置(SIV)
 
<gallery style="font-size:90%;">
ファイル:Tokyu5000VVVF.jpg|田園都市線5000系の<br />VVVF主制御器<br />(1C4M2群制御用のVFI-HR2820B形)
ファイル:Tokyu5050VVVF.jpg|東横線5050系の<br />VVVF主制御器<br />(VFI-HR2820B形)
ファイル:Tokyu5000-SIV.jpg|5000系の東芝製静止形インバータ装置<br />(INV146-B形)
ファイル:Tokyu5000-ATC.jpg|5000系クハ5100形の<br />ATC-P装置/東武ATS装置
</gallery>
 
[[かご形三相誘導電動機|主電動機]]は、3000系と共通の[[東洋電機製造]]製のTKM-98もしくは日立製作所製のTKM-99<ref>相互に互換性があり、検査の際に相互に入れ替わる場合もある。</ref>で出力は190kW。[[起動加速度]]は3.3km3{{nbsp}}[[キロメートル毎時毎秒|km/h/s(s]](空車時約65km65{{nbsp}}[[キロメートル毎時|km/h]]まで一定)、減速度は3.5km5{{nbsp}}km/h/s(常用最大)・4.5km5{{nbsp}}km/h/s([[非常ブレーキ|非常制動]])(初速120km120{{nbsp}}km/h)h時の最大減速度)
 
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Truck TS-1019A.jpg|説明1=TS-1019A 電動台車(デハ5366)<br>画像は軸ばね帽が鋳造品の前期タイプ|画像2=tokyu_Tc5878_TS-1020A.jpg|説明2=TS-1020A 付随台車(クハ5878)<br>画像は排障器と軌条塗油器を装備<ref group="注">クハ5878では軌条塗油器は営業運転開始前に取り外された</ref>}}
5080系は[[ワンマン運転]]対応となっており、[[定位置停止装置|TASC]](定位置停止支援システム)と[[自動列車運転装置|ATO]](自動列車運転装置)を搭載した<ref>実際の東急目黒線内ではATO装置の駅停車制御機能(TASC機能)のみを使用している。</ref>。ブレーキは、ATOおよびTASC制御時は3000系と同じく15段制御<ref>手動制御時は7段。TASC制御中のブレーキ段数は運転台モニタに表示(ATO時も運転台左のブレーキ段数表示器が表示される)。</ref>としているほか、停止精度向上のため台車中継弁と0km/hまでの電気停止ブレーキを採用した。なお、台車中継弁は5050系においても採用をしている。
[[鉄道車両の台車|台車]]は軸箱支持装置が軸梁式のボルスタレス台車であり、3000系とほぼ同一品である。形式は電動台車がTS-1019A、付随台車がTS-1020Aである。基礎ブレーキは[[踏面ブレーキ|ユニットブレーキ]]を使用している。[[かご形三相誘導電動機|主電動機]]は3000系と同一の190{{nbsp}}[[キロワット|kW]]かご形三相誘導電動機([[東洋電機製造|東洋]]製TKM-98・日立製TKM-99)を採用、増備途上でTKM-99Aに変更された<ref group="注">3形式はいずれも互換性があり、検査等の際には入れ替わることも多い。</ref>。5177F・5178Fでは全密閉式のTKM-16・TKM-16Aが採用されている。
 
補助電源装置はIGBT素子を用いた[[静止形インバータ]] (SIV) で、250{{nbsp}}[[キロボルトアンペア|kVA]]と大容量化を図り、10両編成でも台数を2台に抑えた。なお6両編成の5080系では、[[ソフトウェア]]制御によって210{{nbsp}}kVAに出力を抑制している<ref name="rp53-12-p41" />。形式は製造時期により3種類存在し、INV146-D0/D1/D2となっている。5000系・5050系はM2車、5080系ではM2車とT車に搭載する。
[[鉄道車両の台車|台車]]は、3000系と同一であるボルスタレス構造の軸はり式台車とした。[[動力車|電動車]]はTS-1019A、[[制御車]]と[[付随車]]はTS-1020Aである。[[京王1000系電車|京王1000系]]や[[京王9000系電車|京王9000系]]とほぼ同様の台車で一定の共通化を図った。基礎ブレーキは[[踏面ブレーキ|ユニットブレーキ]]を使用している。
 
[[圧縮機|空気圧縮機]] (CP) はナブコ→[[ナブテスコ]]製で低騒音かつ磨耗部分のないスクリュー式の装置を搭載(AR1444-RWS20A、5次車以降はAR1444-RWS20C)としさらに箱に収めることで騒音を低減させている。補助電源装置6次車からIGBT素子を三菱電機製のスクロール式(MBU1600YG-1)も採され[[静止形インバータ]] (SIV) 。5000系・5050系はT1・T2・T3車に30005080の210kVAから250kVAではM2車大容量化を図りT車に搭載し編成での搭載数は10両編成で3数を2台に抑えた。、8・6両編成では、[[ソフトウェア]]によって210kVAに出力を抑えてい2台とな<ref name="rp53-12-p41" />
 
搭載機器は[[鉄道車両のモニタ装置TIMS|車両情報装置 (TIS) ]]によって集中管理・制御されており、故障時における[[乗務員]]への迅速な対応や、検修時における作業性の向上などを図り、メンテナンスフリー化を図れるものとした。また、制御伝送を行うことで車内配線の削減や軽量化などに貢献している。
 
いずれの系列も保安装置であるとして、各系列ともに[[自動列車制御装置|ATC装置]]<!-- ATC-Pに新旧CS-ATCを内包? -->を搭載するほか、5000系では東武ATSを、5050系では東急ATSを、5080系ではATO装置と東急ATSをそれぞれ搭載する<ref group="注">このうちATO装置のみは送受信部ともに上り方先頭車で完結する。</ref>。3000系に続き片置き化、一体化がされており、本体(5080装置<ref group="注">機器箱の表記は、5000系は「ATC-P装置」「東武ATS装置」、5050系は「ATC-P装置」、5080系は「ATC/ATO装置」</ref>は上り方先頭車のみ搭載設置、下り方先頭車に増幅器(ATC増幅器)搭載設置して両先頭車間をTISで伝送するシステムを採用し、機器の集約化・軽量化を図っているた<ref>『車両技術』224号(2002年9月号) 東京急行電鉄5000系電車 pp.48 - 63</ref>
 
さらに5050系・5080このほか、5000系はATC列車情報装置<ref group="注">TIS等付加機能を使用しており、列車情報装置としてため設備は車上子のみである。</ref>(半蔵門線用)を下り方先頭車搭載、5050系・5080系は[[トランスポンダ|情報伝送装置]]を搭載(ATCの付加機能やATO送受信部と、両て使用)を上り方先頭車に[[車掌スイッチ#方向切換器と戸閉制御切換装置|戸閉制御切換装置]](ホームドア連動等に使用)両先頭車にそれぞれ搭載する<ref group="注">東横線用の5000系も5050系に準じるが、副都心線対応改造時までは東武ATSを撤去せず、また戸閉制御切換装置を設置していない。</ref>
 
なお、各種保安装置については改造や増備車での変更が生じている。これについては後節を参照のこと。{{-}}
===派生車両===
5000系の導入と並行して、[[東急多摩川線]]・[[東急池上線|池上線]]・[[東急大井町線|大井町線]]および、東急へ運行・整備を委託している[[横浜高速鉄道みなとみらい21線|横浜高速鉄道みなとみらい線]]へ、5000系をベースとした車両が導入されている。
*[[横浜高速鉄道Y500系電車|横浜高速鉄道Y500系]](2004年登場、横浜高速鉄道みなとみらい線用)
*[[東急7000系電車 (2代)|東急7000系]](2007年登場、東急多摩川線・池上線用)
*[[東急6000系電車 (2代)|東急6000系]](2008年登場、東急大井町線の急行用)
 
== 系列別概説 ==
{{色}}
=== 5000系 ===
以下は2010年7月1日時点の状況である<ref name="DJ201010">[[交通新聞社]]『鉄道ダイヤ情報』2010年10月号「私鉄DATA FILE」</ref>。
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Tokyu 5000 Series 5101F 20210811.jpg|説明1=田園都市線用の5000系(5101F)<br>(2021年8月11日 [[溝ノ口駅]])|画像2=Toukyu 5050kei.jpg|説明2=東横線用に転用された5000系<br>(5118F・2011年12月 [[妙蓮寺駅]])}}<!-- 字数が多いと特にスマホでの視認性を損なうのでご理解願います… -->
===5000系===
{|
====概要====
|-
*運用線区・所属:[[東急田園都市線|田園都市線]]([[長津田検車区]]所属)、[[東急東横線|東横線]]・[[横浜高速鉄道みなとみらい21線|みなとみらい線]]([[元住吉検車区]]所属)
| style="min-width:4em; vertical-align:top;" |運用線区
*営業運転開始日:[[2002年]](平成14年)[[5月2日]]
|&nbsp;
*在籍数:218両<ref name = "DJ201010">[[交通新聞社]]『鉄道ダイヤ情報』2010年10月号「私鉄DATA FILE」</ref>(10両編成18本、8両編成4本、余剰車・緊急予備車6両)
|[[東急田園都市線|田園都市線]]([[長津田検車区]])、[[東急東横線|東横線]]([[元住吉検車区]])<br>以下、※印の箇所は田園都市線運用車のデータ(東横線運用車は5050系に準じる)
** 5118F・5119F・5121F・5122Fは8両編成で、東横線で運用されている<ref>[http://railf.jp/news/2009/04/21/160200.html 東急5000系5122編成が東横線で営業運転を開始(railf.jp)]<!--検証可能性を満たします--></ref><ref>[http://railf.jp/news/2009/06/01/171200.html 東急5000系5118編成が東横線で運用開始(同上)]</ref><ref name="DJ201010"/>。
|-
*保安装置:CS-ATC、東武形[[自動列車停止装置|ATS]](TSP)
*|営業最高速度:110km/h運転開始
|
*ラインカラー:{{Color|#018D54|■}}(エメラルドグリーン)(東横線用の5118F・5119F・5121F・5122Fは{{Color|#FFB6C1|■}}〈桜色〉)
|[[2002年]](平成14年)[[5月2日]](田園都市線)
<!-- 旧5900番台の車両は入籍していない=正式な車両として竣工していないのでコメントアウト *余剰の9両は[[集電装置|パンタグラフ]]の撤去と電装品の解除を行い<ref>旧番号が「5900」台の車両が該当する。</ref>、改番の上で東横線5050系編成の4・5号車に組込んでいるが、内装は田園都市線仕様のままなので区別することは容易である。-->
|-
*種別表示器
| style="vertical-align:top;" |編成
:*5101F - 5106F・東横線用一部の付随車:幕式
|
:*5107F - 5122F:[[フルカラー]][[発光ダイオード|LED]]式
|田園都市線運用車:10両編成(5M5T)<br>東横線運用車:8両編成(4M4T)
*行先表示器
|-
:*5101F - 5106F・東横線用一部のサハ:3色LED式
|製造数
:*5107F - 5122F:白色LED式
|
:ただし、6ドア車は種別・行先表示器なし。
|266両
 
|-
*案内表示:15インチLCD (TIP) を各ドア上に2台搭載。客室内から見て左側はおもにCMを放映する「TOQビジョン」、右側は次停車駅・乗り換え案内・ドア開閉方向などを表示。
| style="vertical-align:top;" |在籍数
*3・9号車に[[車椅子スペース]]、2・4 - 8号車にフリースペース<ref>車椅子スペース同様に座席のない場所。違いは窓下の手すり、埋込ヒーター、非常通報器の有無だけである。朝ラッシュ時には混雑緩和として、日中は[[乳母車|ベビーカー]]や大きな荷物を持った人への配慮とされている。</ref>を設置。
|
*[[東京地下鉄]](東京メトロ)[[東京地下鉄半蔵門線|半蔵門線]]、[[東武鉄道]][[東武伊勢崎線|伊勢崎線]]・[[東武日光線|日光線]][[地下鉄対応車両|乗り入れ対応]]
|212両(10両編成18本・8両編成4本)'''<ref name=":9" />'''
*乗り入れ先の東京メトロ半蔵門線および東武線でも自動放送を行っている。これは東京メトロ[[営団08系電車|08系]]と共通仕様となっている<ref>英語放送については東急線内では登場時から、半蔵門線内では東京メトロ発足後の2004年9月ごろから、東武線内では2009年7月の東急大井町線溝の口延伸時からそれぞれ使用している</ref>。
|-
*製造当初より東武形ATSや東武線用の種別・行先表示を備えており、東武線への直通運転の用意はなされていた。<!--が、5117Fのみ、投入当初は一時的に(K)であった。-典拠となる文献に言及なし-->
|転出
 
|
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%;"
|入籍済6両、未入籍3両(5050系へ)
|+編成図
|-
|廃車
|
|45両(6扉車)
|-
|制御装置
|
|日立製作所製
|-
| style="vertical-align:top;" |保安装置'''※'''
|
|[[自動列車制御装置#新しいATC|ATC-P]]、[[自動列車制御装置#新CS-ATC|新CS-ATC]]、[[自動列車停止装置#東武鉄道TSP式|東武形ATS(TSP)]]
|-
| style="vertical-align:top;" |列車無線'''※'''
|
|アナログ空間波無線+誘導無線<br>→アナログ空間波無線+デジタル空間波無線
|-
|営業最高速度
|
|110{{nbsp}}km/h
|-
| style="vertical-align:top;" |ラインカラー'''※'''
|
|ライトグリーン({{Color|#018D54|■}})
|-
| style="vertical-align:top;" |種別・行先表示器
|
|FC-LED+白色LED
* 1・2次車は側面表示器分割型(当初は幕+3色LED)
* 4次車以降は側面表示器一体型
|-
|運番表示
|
|5101F - 5105Fのみ、行先と同時に白色化
|-
|案内表示
|colspan="2" style="background-color:#ccc;"|&nbsp;
|
|colspan="10" style="background-color:#9f9;"|{{TrainDirection|<small>南栗橋・久喜・押上</small>・渋谷|中央林間}}
|LCD(TIP装置)
|-
| style="vertical-align:top;" |車椅子スペース'''※'''
!colspan="2"|号車
|
|1||2||3||4||5||6||7||8||9||10
|3・9号車の上り方に設置
|-style="font-weight:bold;"
*6扉車置換え用中間車は各号車に設置
!colspan="2"|形式
|5100||5200||5300||5400||5500||5600||5700||5800||5900||5000
|-
|フリースペース
!rowspan="2"|車種構成
|
!5101F
|車椅子スペースのない中間車の上り方に設置
|Tc2||M3||T3||M2||M1||T2||T1||M2||M1||Tc1
|-
| style="vertical-align:top;" |直通運転'''※'''
!5102F以降
|
|Tc2||M2||M1||T3N<br />6ドア||T2N<br />6ドア||M2||M1||T1N<br />6ドア||M3||Tc1
|当初より対応:[[横浜高速鉄道みなとみらい線|東京地下鉄]][[横浜高速鉄道みなとみらい線|(東京メトロ)]][[東京メトロ半蔵門線|半蔵門線]]、[[東武鉄道]][[東武伊勢崎線|伊勢崎線]]・[[東武日光線|日光線]]
|}
* 本系列は2007年度以降の約3年間で田園都市線に250両を導入する予定であったが<ref>[https://web.archive.org/web/20080228204324/http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/070115.htm 田園都市線に5000系250両投入] [http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/070115.htm オリジナル]の2008年2月28日時点のアーカイブ 2017年6月1日閲覧</ref>、<!-- {{要出典範囲|[[世界金融危機 (2007年-)|世界金融危機]]の影響や東横線の[[東京メトロ副都心線|副都心線]]直通に対応して東横線の車両代替を優先したことから|date=2011年5月}}、 -->車両計画の変更により2006年度以前に就役した車両を含めても田園都市線向け導入分は180両に留まった。その後、残存する8500系の代替は2020系導入(2018年以降) による置き換えへと計画が変更された<ref>{{PDFlink|[http://www.tokyu.co.jp/file/170317.pdf 2018年春、田園都市線に新型車両「2020系」を導入します]}} - 東京急行電鉄ニュースリリース 2017年3月17日</ref>。
{{Vertical_images_list|寄せ=左|幅=300px|画像1=Tokyu5811.jpg|説明1=6扉車両の外観(サハ5811)|画像2=Tokyu5605.jpg|説明2=標準の4扉車両の外観(デハ5605)}}
==== 6扉車について ====
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=200px|画像1=Inside-Tokyu5000-6door1.jpg|説明1=6扉車の車内。<br>中央に立つのはスタンションポール|画像2=Inside-Tokyu5000-6door2.jpg|説明2=収納式の座席|画像3=Inside-Tokyu5000-6door3.jpg|説明3=6扉車の優先席}}
田園都市線では[[2005年]](平成17年)[[2月14日]]より、乗降時間の短縮と混雑緩和を図るため6扉・座席格納車両を導入し、混雑の激しい朝[[ラッシュ時]]の急行に投入した。6扉車の連結位置は、渋谷駅の階段やエスカレーター位置の関係で特に混雑が激しい5・8号車の2両である。
 
6扉車の組み込みは5104Fを皮切りに、2008(平成20)年度までに17本に実施されており、朝ラッシュ時の急行・準急15本に投入された。ダイヤ面でも2007年(平成19年)4月5日からは朝ラッシュ時の急行の一部を準急に変更し、急行への乗客集中を緩和するなどの対策を行なった。
====6ドア車について====
{{Double image stack|none|Tokyu5811.jpg|Tokyu5605.jpg|300|6ドア車両の外観(サハ5811号)|標準の4ドア車両の外観(デハ5605号)}}
田園都市線では、乗降時間の短縮と混雑感緩和を図るため、[[2005年]][[2月14日]]より5104Fを皮切りに、6ドア・座席格納車両を導入し、混雑の激しい朝ラッシュ時の急行に投入した。6ドア車の連結位置は渋谷駅で階段やエスカレーターが設置されているとくに混雑する5・8号車の2両である。
 
2008[[2009]]までに、5000系編(平のうち17本21年度)6ドア車を組み込みなると朝ラッシュ時の急行・準急15本に6ドア車を投入した。ダイヤ面でも2007年4月5日から朝ラッシュ時の急行を準急号車一部変更も連結し、急行への乗客集中を緩和1編成あたり3両に増やこととどの対策をり、4月以降順次組み込みがなっわれた。その後、2009年6月のダイヤ改正で6扉車連結列車は急行・準急14本とされた。2009なり、同年10月23日時点では、そのうち12本が6ドア車3両連結編成で運行されている<ref>『[http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/mid/oshirase/090911rokutobira.html 田園都市線の「6ドア・座席格納車両」運転時刻のご案内]』(東急公式サイト)</ref>。
 
2009年4月から当初の予定で、6ドア・座席格納車両を4号車にも連結し、1編成あたり3両に増やした編成を順次導入した。2009年4月に1編成導入し、同年12月までにすべての6ドア車連結編成を1編成あたり3両に完了する予定であったが、2009年12月25日時点では5105F - 5117F・5120Fの14本が6ドア車3両連結、5121Fが6ドア車2両連結となっている<ref name="RP201003">「東京急行電鉄 最近の車両動向」『鉄道ピクトリアル』2010年3月号(通巻831号) 78pp.78</ref>。また、5102F - 5104Fの3本は他の編成へ6扉を供出し4ドア車に組成変更統一された<ref name="RP201003"/>。2010年6月には15本が6ドア車3両連結とされたが、5121Fは2010年6月20日に東横線に転出した。<ref name = "DJ201010"/>。
*6ドア車導入に伴い、一部車両を改番するとともに編成の組み替えを実施し、編成から外れた車両が新製した編成に組み込まれた。そのため、種別/行先表示が幕式/3色LED式の車両とフルカラーLED式/白色LED式の車両がそれぞれ混在する編成が存在していたが、6扉車を3両連結した結果、混在編成は東横線転出車のみである。
*座席は[[鉄道車両の座席#収容式座席|折り畳み式]]になっているため、中央林間駅から[[半蔵門駅]]までは座席を格納して運行し、同駅を発車した時点でロックが解除され、座席を引き出して使用できるようになっている<ref>これは平日の朝ラッシュ時の運行時のみで、日中および土休日では始発駅から座席が引き出された状態で運行する。</ref>。6ドア車導入編成には6ドア車組み込みの旨を認識する[[シール|ステッカー]] (''6DOORS'') を先頭車の前面と当該6扉車の車体ドア上部に貼付している。このステッカーは、JR東日本からの使用承諾を得て[[国鉄205系電車|205系]]などの6扉車に貼付されているステッカーと同一デザインとしている。
*この車両の車内は標準の4ドア車両と大きく異なる。ドア間の側窓は細長く、開閉可能な窓であり、荷棚は座席収納時にも乗客が頭をぶつけないように約1.9mと高めの位置にある。<!--荷棚は最初の車両は小さい-->また、座席数の減少によるヒーター数減少により、[[床暖房]]システムを採用している。本車両ではつり革の設置数が増設され、座席前の通路中央には緩衝用にゴムの巻かれたスタンションポールが5本ある。
 
その後、2010年6月に5104Fへ再度6扉車が組み込まれた。5121Fから抜かれた2両と新製車1両の3両が用いられ、これにより6扉車組み込み編成は全て3両組込に統一された。なお5121Fは8両編成として東横線に転出している<ref name="DJ201010">[[交通新聞社]]『鉄道ダイヤ情報』2010年10月号「私鉄DATA FILE」</ref>。
<gallery style="font-size:90%;">
ファイル:inside-Tokyu5000-6door1.jpg|6ドア車両の車内。<br />中央に立つのはスタンションポール(握り棒)
ファイル:inside-Tokyu5000-6door2.jpg|収納式の座席
ファイル:inside-Tokyu5000-6door3.jpg|渋谷方は、車端部から<br />最前部の座席までが<br />優先席エリア
</gallery>
*JR東日本の6ドア車に[[優先席]]は設定されていないが、本系列の6ドア車については車端部からドアを跨いだ最初の座席を優先席としている。
 
しかしながら、東急では2020年までに各駅へ[[ホームドア#可動式ホーム柵|可動式ホーム柵]]を設置することとなり<ref>[http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=2190 「2020年を目標に東横線・田園都市線・大井町線の全64駅にホームドアを設置します」] - 東京急行電鉄、2015年1月9日</ref>、扉の位置が合わない田園都市線の6扉車は廃止を余儀なくされた。
====編成表====
'''落成当初の編成形態'''
*この形態で落成したのは5101 - 5106Fのみである。5102 - 5106Fは次に述べる編成替えにより、2010年7月1日現在は5101Fのみこの形態。
 
[[2016年]]1月から6扉車45両の置き換えが順次行われた。6扉車を[[廃車 (鉄道)|除籍]]したうえで、代替となる4扉車を同番号で新造し差し替える形態がとられている<ref>『鉄道ジャーナル』2017年3月号「東急 電鉄最近の車両のうごき」。</ref>。
 
2017年5月に全編成が4扉編成となり、6扉車は全車廃車が完了した。
 
また6扉車の組み込みに際しては、組成変更や大規模な組替えが行われている。「編成から外れた4扉車を新製した編成に組み込む」というようなことが多数行われ、3両化の際には1両単位で東横線に転出する車両も発生した。これに伴い、編成内で内装や表示器などの仕様が混在している例が数多く存在する。
 
;6扉車の仕様
6扉車の車内は標準の4扉車両と大きく異なる。客用扉間の側窓は縦長の開閉可能窓であり、[[網棚|荷棚]]は座席収納時にも立ち客が頭をぶつけないよう約1.9 mと高めの位置にある。また、座席数の減少に伴う座席下ヒーター数減少を補うため[[床暖房]]システムを採用している。その他[[つり革]]が増設され、座席前の[[通路]]中央には緩衝用ゴムパッドの巻かれた[[スタンションポール]](握り棒)が5本設置されている。
 
JR東日本の6扉車には[[優先席]]が設定されていなかったが、本系列では車端部からドアを跨いだ最初の座席までが優先席エリアとなっていた。
 
座席は[[鉄道車両の座席#収容式座席|折り畳み式]]で、平日の朝ラッシュ時には中央林間駅から[[半蔵門駅]]までは座席を折り畳み状態でロックして運行していた。半蔵門駅を発車するとロックが解除される。
 
また6扉車組み込みの旨を示すステッカー (''6DOORS'') が用意されており、組み込み編成の先頭車の前面と当該6扉車の客用扉上部に貼付している。このステッカーは、JR東日本からの使用承諾を得て[[国鉄205系電車|205系]]などの6扉車に貼付されているステッカーと同一デザインのものを採用した。
 
==== 編成表 ====
'''凡例・備考'''
* <{{00}}>:集電装置(シングルアームパンタグラフ)
* VVVF2:主制御器(VVVFインバータ/1C4M2群)
* VVVF1:同上(1C4M1群)
* SIV:補助電源装置(静止形インバータ)
* CP:空気圧縮機
* BT:蓄電池
* IR:誘導無線装置(デジタル空間波無線への移行により撤去済)
* 号車番号網掛け({{Color|#fcf|■}}):Qシート車
* 自重は最初の編成が落成した時点のものである。
'''落成当初'''
* 5101F - 5106Fがこの形態で落成し、5101Fのみが現在もこの形態を維持している。
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
!rowspan="2"|形式
|colspan="10" style="background-color:#9f9;"|{{TrainDirection|<small>南栗橋・久喜・押上</small>・(田園都市線)渋谷|中央林間}}
|-
!号車
|&nbsp;<br />'''クハ5100形'''<br /> (Tc2)
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10
|<<br />'''デハ5200形'''<br /> (M)
|&nbsp;<br />'''サハ5300形'''<br /> (T3)
|&nbsp;<br />'''デハ5400形'''<br /> (M2)
|< ><br />'''デハ5500形'''<br /> (M1)
|&nbsp;<br />'''サハ5600形'''<br /> (T2)
|&nbsp;<br />'''サハ5700形'''<br /> (T1)
|&nbsp;<br />'''デハ5800形'''<br /> (M2)
|< ><br />'''デハ5900形'''<br /> (M1)
|&nbsp;<br />'''クハ5000形'''<br /> (Tc2)
|-
!形式
!機器配置
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5100形'''}}<br /> (Tc2)
| &nbsp; || VVVF || CP || SIV, BT || VVVF || CP || CP, BT || SIV, BT || VVVF || &nbsp;
|{{left|<}}<br />{{Nowrap|'''デハ5200形'''}}<br /> (M)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5300形'''}}<br /> (T3)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5400形'''}}<br /> (M2)
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5500形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5600形'''}}<br /> (T2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5700形'''}}<br /> (T1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5800形'''}}<br /> (M2)
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5900形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5000形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
!車両重量
| 25.9t&nbsp; || 30.9tVVVF1 || 24.4tIR, CP || 32.0tSIV, BT || 32.9tVVVF2 || 24.4tCP || 25.0tCP, BT || 32.0tSIV, BT || 32.9tVVVF2 || 26.0t&nbsp;
|-
!自重([[トン|t]])
| 25.9 t || 30.9 t || 24.4 t || 32.0 t || 32.9 t || 24.4 t || 25.0 t || 32.0 t || 32.9 t || 26.0 t
|-style="border-top:solid 2px #666;"
! rowspan="2" |車両番号<br />(落成時点)
|5101<br />:<br />5106
|5201<br />:<br />5206
|5301<br />:<br />5306
|5401<br />:<br />5406
|5501<br />:<br />5506
|5601<br />:<br />5606
|5701<br />:<br />5706
|5801<br />:<br />5806
|5901<br />:<br />5906
|5001<br />:<br />5006
|-
|(5102)<br />:<br />(5106)
|(5202)<br />:<br />(5206)
|(5302)<br />:<br />(5306)
|(5402)<br />:<br />(5406)
|(5502)<br />:<br />(5506)
|(5602)<br />:<br />(5606)
|(5702)<br />:<br />(5706)
|(5802)<br />:<br />(5806)
|(5902)<br />:<br />(5906)
|(5002)<br />:<br />(5006)
|}
'''6扉車組み込み後'''
 
* 6扉車の組込みに伴い、対象の号車をサハとするため編成構成が変更されている。5102F - 5106Fは6扉車の組込みと同時に組替えを行い、5107F以降は当初よりこの構成を前提に製造された。なおこれらの編成は、6扉車組込みにより捻出されるサハを取り入れるため、5117F・5120F・5121Fを除いて4号車欠車での製造となっている<ref group="注">このため5000系の4扉サハは(6扉車の代替用を除いて)ほぼ全て2次車となっている。</ref>。
*凡例 <:パンタグラフ、VVVF:VVVFインバータ装置、SIV:補助電源装置(静止形インバータ)、CP:空気圧縮機、BT:蓄電池
* 組替えに際しては、デハは2号車が9号車へ、4・5号車が6・7号車へ、8・9号車が2・3号車へと変更された。サハは編成により異なるが、仕様の上では旧3号車と新4号車がほぼ同一。
*なお、凡例は各系列共通である。各系列の車両重量は最初の編成が落成した時点のものである。
* 6扉車について
 
** 6扉車は車種記号の末尾に'''N'''が付与される(T3N・T2N・T1N)。
'''6ドア車組み込み後の編成形態'''
** 当初は5・8号車の2両のみであったが、後に4号車も6扉車とされた。これに際して大幅な編成組替えが行われている(詳細は年表を参照)。
*5107F以降で田園都市線用として製造された車両はこの編成形態である。5102F - 5106Fにおいては、6ドア車組み込み後はこの編成形態となる。
** 最終的に5102F - 5103Fは組替えにより4扉車で統一され、5104F - 5117F・5120Fは6扉車3両組込みとなり<ref name="5104F" group="注">このうち5104Fは組替えによる4扉車統一を経ている。</ref>、その他の編成や一部車両は東横線へ転用された。
*6ドア車組み込み後、全4ドア車編成に戻された5102F・5104Fもこの編成形態である。
** 6扉車は後に全て新造の4扉車に置換えられた(以後も編成形態は同一)。
*6ドア車の組み込み位置は当初サハ5500形・サハ5800形であったが、のちにサハ5400形についても6ドア車が組まれる。
*6ドア車の車種表記はTの後に'''N'''を追加している('''T3N'''・'''T2N'''・'''T1N''')。
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
!rowspan="2"|形式
| colspan="10" style="background-color:#9f9;" |{{TrainDirection|<small>南栗橋・久喜・押上</small>・(田園都市線)渋谷|中央林間}}
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
|-
!号車
|&nbsp;<br />'''クハ5100形'''<br /> (Tc2)
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10
|&nbsp;<br />'''デハ5200形'''<br /> (M2)
! rowspan="3" style="min-width:11em;" |備考
|< ><br />'''デハ5300形'''<br /> (M1)
|6ドア車<br />'''サハ5400形'''<br /> (T3N)
|6ドア車<br />'''サハ5500形'''<br /> (T2N)
|&nbsp;<br />'''デハ5600形'''<br /> (M2)
|< ><br />'''デハ5700形'''<br /> (M1)
|6ドア車<br />'''サハ5800形'''<br /> (T1N)
|<<br />'''デハ5900形'''<br /> (M)
|&nbsp;<br />'''クハ5000形'''<br /> (Tc2)
|-
!形式
!機器配置
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5100形'''}}<br /> (Tc2)
| &nbsp; || SIV,BT || VVVF || CP || CP || SIV,BT || VVVF || CP,BT || VVVF || &nbsp;
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5200形'''}}<br /> (M2)
|-style="border-top:solid 2px #666;"
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5300形'''}}<br /> (M1')
!車両番号<br />
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5400形'''}}<br /> (T3)
|5102<br />:<br />5117<br />5120
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5500形'''}}<br /> (T2)
|5202<br />:<br />5217<br />5220
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5600形'''}}<br /> (M2)
|5302<br />:<br />5317<br />5320
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5700形'''}}<br /> (M1)
|5402<br />:<br />5417<br />5420
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5800形'''}}<br /> (T1)
|5502<br />:<br />5517<br />5520
|5602{{left|<}}<br />{{Nowrap|'''デハ5900形'''}}<br />5617<br />5620(M)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5000形'''}}<br /> (Tc1)
|5702<br />:<br />5717<br />5720
|-
|5802<br />:<br />5817<br />5820
!搭載機器
|5902<br />:<br />5917<br />5920
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF2 || IR, CP || CP || SIV, BT || VVVF2 || CP, BT || VVVF1 || &nbsp;
|5002<br />:<br />5017<br />5020
|-
! rowspan="2" |自重([[トン|t]])
|25.9 t
|32.4 t
|32.9 t
|24.6 t
|'''26.9 t'''
|32.0 t
|32.4 t
|'''27.4 t'''
|30.5 t
|26.0 t
| style="text-align:left;" |5・8号車が6扉車の数値<!-- 鉄道ファン529号より -->
|-
|&nbsp;
|&nbsp;
|&nbsp;
|25.2 t
|24.7 t
|&nbsp;
|&nbsp;
|25.0 t
|&nbsp;
|&nbsp;
| style="text-align:left;" |新造4扉車の数値<!-- 総車技報より -->
|- style="border-top:solid 2px #666;"
! rowspan="3" |車両番号
|5102<br />5103
|5202<br />5203
|5302<br />5303
|5402<br />5403
|5502<br />5503
|5602<br />5603
|5702<br />5703
|5802<br />5803
|5902<br />5903
|5002<br />5003
| style="text-align:left;" |6扉車3両化未実施<br>(組替えにより4扉化)
|-
|5104<br />:<br />5117<br />5120
|5204<br />:<br />5217<br />5220
|5304<br />:<br />5317<br />5320
|5404<br />:<br />5417<br />5420
|5504<br />:<br />5517<br />5520
|5604<br />:<br />5617<br />5620
|5704<br />:<br />5717<br />5720
|5804<br />:<br />5817<br />5820
|5904<br />:<br />5917<br />5920
|5004<br />:<br />5017<br />5020
| style="text-align:left;" |6扉車3両化実施<ref name="5104F" group="注" /><br>後に4扉車を新造し、{{Nowrap|6扉車を置換え}}
|-
|(5121)
|(5221)
|(5321)
|(5421)
|(5521)
|(5621)
|(5721)
|(5821)
|(5921)
|(5021)
| style="text-align:left;" |6扉車3両化未実施{{Nowrap|(東横線に転用)}}
|}
 
'''東横線用'''
* 5118F・5119F・5121F・5122Fの4編成は、他の5000系と概ね同様に製造されたが、編成組替えを経て東横線で運用されている<ref group="注">5121F・5122Fは6扉の5・8号車と単独Mの9号車を他編成に供出、代わりに新5号車を他編成から転用している。5118F・5119Fはこれに加えて欠車であった4号車も他編成からの転用。</ref>。このうち田園都市線での運用実績を持つのは5121Fのみ(2010年6月20日に東横線へ転配<ref name="DJ201010" />)。
*東横線用として運用されている5118・5119・5121・5122Fは同線用の5050系に合わせた編成形態となっている。
*5118F・5119Fの4・5号車は2次車。
*5121Fは2010年6月20日に田園都市線から東横線に転配された<ref name = "DJ201010"/>。
* 誘導無線は転用時に撤去、副都心線対応時に同路線用を設置。
*'''太字'''は種別表示器が幕式の車両。
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
!rowspan="2"|形式
|colspan="8" style="background-color:#fcf;"|{{TrainDirection|<small>志木・和光市・飯能</small>・(東横線)渋谷|<small>武蔵丘(信)・(副都心線)渋谷</small>・(東急)横浜・<small>元町・中華街</small>}}
|-
!号車
|&nbsp;<br />'''クハ5100形'''<br /> (Tc2)
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8
|&nbsp;<br />'''デハ5200形'''<br /> (M2)
|< ><br />'''デハ5300形'''<br /> (M1)
|&nbsp;<br />'''サハ5400形'''<br /> (T2)
|&nbsp;<br />'''サハ5500形'''<br /> (T1)
|&nbsp;<br />'''デハ5600形'''<br /> (M2)
|< ><br />'''デハ5700形'''<br /> (M1)
|&nbsp;<br />'''クハ5800形'''<br /> (Tc1)
|-
!形式
!機器配置
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5100形'''}}<br /> (Tc2)
| &nbsp; || SIV,BT || VVVF || CP || CP || SIV,BT || VVVF || &nbsp;
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5200形'''}}<br /> (M2)
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5300形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5400形'''}}<br /> (T2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5500形'''}}<br /> (T1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5600形'''}}<br /> (M2)
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5700形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5800形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF2 || IR※, CP || CP || SIV, BT || VVVF2 || &nbsp;
|-style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号
380 ⟶ 503行目:
|5218<br />5219<br />5221<br />5222
|5318<br />5319<br />5321<br />5322
|'''5418'''<br />'''5419'''<br />5421<br />5422<!--改番まで書く必要はない。 -->
|'''5518'''<br />'''5519'''<br />5521<br />5522
|5618<br />5619<br />5621<br />5622
|5718<br />5719<br />5721<br />5722
387 ⟶ 510行目:
|}
 
=== 5050系 ===
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Tokyu 5050 series 5170F (33666556868).jpg|説明1=東横線用の5050系(5170F)<br>(2018年12月 [[多摩川駅]])}}
{{未検証|section=1|date=2010年7月}}
{|
[[ファイル:Tokyu-5050-2.jpg|thumb|right|240px|東横線用の5050系<br />(2005年7月2日 [[自由が丘駅|自由が丘]] - [[田園調布駅|田園調布]])]]
|-
*運用線区・所属:東横線・横浜高速みなとみらい線(元住吉検車区所属)
| style="min-width:4em;" |運用線区
*営業運転開始日:[[2004年]](平成16年)[[4月1日]]
|&nbsp;
*在籍数:8両編成20本+緊急予備車3両(163両)<!--5169F以降の記載は出典明記のこと。東急では基本的に営業開始日に車籍を入れています--><ref name = "DJ201010"/>
|東横線・[[東急新横浜線]](元住吉検車区)
*保安装置:CS-ATC(踏切制御、駅誤通過防止、臨時速度制限機能付)
|-
*営業最高速度:110km/h
|営業運転開始
*ラインカラー:{{Color|#FFB6C1|■}}(桜色)
|
*種別表示器:フルカラーLED式(鉄道車両としては世界初(参考文献の「車両総説」参照))
|[[2004年]](平成16年)[[4月1日]]<ref name="RailfanTKK-2004-3">[https://web.archive.org/web/20050307062105/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5050/5050-vol3.shtml 5050系特集!! vol.3。(レールファン東急トピックス)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>
*行先表示器:白色LED式(旅客営業車両としては日本初)
|-
**種別・行先表示は日本語と大文字表記の英語を交互に表示。
|編成
*案内表示:15インチLCD (TIP) を各ドア上に2台搭載。 
|
**左側はおもにCMを放映する[[TOQビジョン]]、右側は次駅・乗り換え案内・ドア開閉方向などを表示。
|8両編成(4M4T)・10両編成(5M5T)
*2・7号車に車椅子スペースを設置。
|-
* 4・5号車に連結されている付随車(サハ)の一部は、田園都市線用5000系編成への6ドア車連結により余剰となった車両を改番して組み込んだものである。<ref name = "DJ201010"/>。
|製造数
*「クハ5150」は2代目5000系と初代5000系の両方に存在する唯一の形式である。
|
<!-- *2010年製造分(5169F - )より、副都心線直通用の機器を搭載している。-->
|325両
|-
| style="vertical-align:top;" |在籍数
|
|318両(8両編成21本・10両編成15本)'''<ref name=":9" />'''
*5000系からの転用車9両を含む<ref group="注">うち3両は5050系として入籍。</ref>。
|-
|廃車
|
|16両(8両編成2本)
|-
|制御装置
|
|日立製作所製
|-
|保安装置
|
|ATC-P、新CS-ATC、[[自動列車制御装置#T-DATC|T-DATC]]、[[自動列車運転装置|ATO]]、[[自動列車停止装置#AF軌道回路方式(連続照査型)|西武形ATS]]、東武形ATS(TSP)
|-
| style="vertical-align:top;" |列車無線
|
|アナログ空間波無線+誘導無線(副都心線対応時に追加)<br>→アナログ空間波無線+デジタル空間波無線(一部編成は兼用型)
|-
|営業最高速度
|
|110{{nbsp}}km/h
|-
|ラインカラー
|
|桜色({{Color|#FFB6C1|■}})
|-
| style="vertical-align:top;" |種別・行先表示器
|
|3次車以降:FC-LED+白色LED(側面一体型)<br>2次車:FC-LED+3色LED(側面分割型)
*2次車は全て5000系からの転用車で、当初は幕+3色LED
|-
|案内表示
|
|LCD(TIP装置)
|-
| style="vertical-align:top;" |車椅子スペース
|
|2・7号車(10両編成は2・9号車)の編成中央寄りに設置
*2016年度製造分からは各号車に設置
|-
|フリースペース
|
|5000系からの転用車のみ、各号車の上り方に設置
|-
| style="vertical-align:top;" |直通運転
|
|当初より対応:[[横浜高速鉄道みなとみらい線]]<br>増備車および改造対応:[[東京メトロ副都心線]]・[[東京メトロ有楽町線|有楽町線]]<ref name=":0" group="注" />・[[東武東上本線]]・[[西武池袋線]]・[[相鉄新横浜線]]・[[相鉄本線]]・[[相鉄いずみ野線]]<ref group="注">相鉄線への直通運転は4000番台のみ。</ref>
|}
* 「クハ5150形」は2代目5000系と初代5000系の両方に存在する唯一の形式である。
* [[日本の鉄道事故 (2000年以降)#%E6%9D%B1%E6%80%A5%E6%9D%B1%E6%A8%AA%E7%B7%9A%E5%85%83%E4%BD%8F%E5%90%89%E9%A7%85%E8%BF%BD%E7%AA%81%E4%BA%8B%E6%95%85|元住吉駅での追突事故]]により5155Fが事故廃車、また廃車となった横浜高速鉄道Y516Fへの補填として5156Fが譲渡されている。
* 5177F・5178Fのみ列車無線にNEC製のアナログ・デジタル兼用タイプを使用しており<ref group="注">5177Fはアナログ空間波+誘導無線から改造、5178Fは新製時より。</ref>、他の編成(特にデジタル対応車)とはアンテナの配置や送受話器の形状が異なる。
 
==== 5050系4000番台 ====
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Tkk5050 4000.jpg|説明1=5050系4000番台(4109F)<br>(2021年6月20日)}}
東横線用5050系の10両編成のグループで、8両編成と区別をするために新たに'''4000番台'''に区分された<ref name="Magazine2011-7">交友社『鉄道ファン』2011年7月号CAR INFO「東急5050系4000番台」記事ならびにネコ・パブリッシング『レイルマガジン』2011年7月号HOT NEWS「東京急行電鉄5050系4000番代」記事参照。</ref>。落成当初より[[東京メトロ副都心線]]・[[東京メトロ有楽町線|有楽町線]]<ref group="注" name=":0">直通運転開始以後は、有楽町線[[小竹向原駅]] - [[新木場駅]]間での定期運用はないが、ダイヤ乱れ時に乗り入れることがある。また、直通開始前に東武・西武に貸し出された際には定期運用で乗り入れを行っていた。</ref>・[[東武東上本線]]・[[西武池袋線]]への直通運転に対応しており、2023年からは[[相模鉄道]]への直通運転にも対応する。東急電鉄では本グループを「5050系(4000番台)車両」と称しているが<ref name="2011keikaku">{{PDFlink|[http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/pdf/2011513-1.pdf 2011年度の鉄軌道事業設備投資計画は総額367億円 耐震補強などの安全対策と、東横線・副都心線の相互直通運転に向けた工事を進めます]}} - 東京急行電鉄ニュースリリース 2011年5月13日</ref>、本番台区分公表前には本グループを「4000系」と称した事例も見られた(『鉄道ダイヤ情報』(交通新聞社)2011年4月号の「甲種鉄道車両輸送計画表」など)。
 
2013年3月16日の副都心線直通運転開始以前は東横線に10両編成の運用がなく、他社への貸出を除いては8両編成に短縮して営業運転を行っていた。なお、予備車の関係でそれ以降も8両編成で運転した事例が複数存在する。
* 2011年4月に4101Fが落成し、田園都市線で[[試運転]]を実施した<ref>[https://railf.jp/news/2011/04/26/195900.html 東急5050系4101編成が田園都市線内で試運転] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2011年4月26日</ref>。同年8月には4102Fが東武東上線で試運転を実施<ref>[https://railf.jp/news/2011/09/06/155900.html 東急5050系4000番台が小手指へ] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2011年9月5日(2011年9月9日閲覧)</ref>、続けて9月にも同編成が西武池袋線で試運転を実施した<ref>[https://railf.jp/news/2011/09/13/092800.html 東急5050系4000番台が西武池袋線で試運転] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2011年9月13日</ref>。また、2012年5月には4103F・4104Fが[[東京メトロ有楽町線]]で試運転を実施している<ref>[https://railf.jp/news/2012/05/11/000000.html 東急5050系4000番台2本が有楽町線で試運転] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2012年5月11日</ref><ref>[https://railf.jp/news/2012/05/17/105800.html 東急5050系4000番台4104編成が有楽町線・副都心線内で試運転を実施] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2012年5月17日</ref>。
** この時点では東横線と副都心線の線路は接続されていないため、車両の回送は東横線 - [[東急目黒線|目黒線]] - [[東京メトロ南北線|南北線]] - [[市ケ谷駅]] - 有楽町線 - 副都心線・西武線・東上線のルートで行われた<ref>[http://www.tetsushako.or.jp/page_file/20130723114820_7TfbxmXiKG.pdf 東急東横線・東京メトロ副都心線相互直通運転に向けた車両改修ならびに各種確認試験について]東京急行電鉄株式会社 鉄道事業本部運転車両部車両課 前野良輔の『鉄道車両工業』467号への寄稿</ref>。
* 営業運転は2011年9月、8両編成化された4101Fにより開始された<ref name="RF2012-08付録" /><ref>[https://railf.jp/news/2011/09/10/133000.html 東急5050系4000番台が営業運転を開始] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2011年9月10日</ref>。同年11月には4102F<ref name="RF2012-08付録" /><ref name="RM120628">[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2012/06/50504103f_1.html 東急5050系4103F試運転] - 『鉄道ホビダス』 RMニュース 2012年6月28日</ref>、翌2012年6月には4103Fが8両化とともに営業運転を開始した<ref name="RF2013-08付録" /><ref name="RM120628" />。なおいずれも2013年3月の直通運転開始までに10両編成に戻されている<ref name="RF2013-08付録" />。
* その後、2012年9月10日より副都心線・西武線で4104Fが、有楽町線・東武東上線で4105Fがそれぞれ先行営業運転を開始した<ref name="RM120910">[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2012/09/5050_2.html 東急5050系が西武鉄道池袋線で営業運転開始] - 『鉄道ホビダス』 RMニュース 2012年9月10日</ref><ref>[https://railf.jp/news/2012/09/11/085800.html 東急5050系4000番台が東武東上線・地下鉄有楽町線で営業運転開始] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2012年9月11日</ref><ref name=":5">『鉄道ピクトリアル』2015年12月臨時増刊号(通巻912号)「東京急行電鉄 現有車両プロフィール2015」年度別車両動向(pp.237&ndash;249)</ref>。
* また2013年5月には、4102Fが通常は入線しない[[西武秩父線]]の[[西武秩父駅]]まで試運転を行った<ref>[https://railf.jp/news/2013/05/02/180000.html 東急5050系4102編成が西武秩父線で試運転] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2013年5月2日</ref>。
* [[2023年]][[3月18日]]ダイヤ改正からは同時に開業した[[東急新横浜線]]及び相模鉄道との直通運転にも使用されている。
 
====Shibuya Hikarie号 ====
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=220px|画像1=Tokyu-Series5050-4010-Hikarie Toyoko-line.jpg|説明1=4110F「Shibuya Hikarie号」<br>(2022年10月26日 [[多摩川駅]])|画像2=Tokyu 4110 Shibuya Hikarie interior 20130502.JPG|説明2=「クリア」の車内(クハ4110)|画像3=Tokyu 5050-4000 4410 inside.jpg|説明3=「アクティブ」の車内(サハ4410)|画像4=Tokyu 5050-4000 4510 inside.jpg|説明4=「シック」の車内(サハ4510)}}
4000番台の10編成目にあたる4110Fは、[[渋谷ヒカリエ]]開業1周年記念特別列車「Shibuya Hikarie号」とし、1周年にあたる2013年4月26日から営業運転を開始した<ref>[https://railf.jp/news/2013/04/27/181500.html 「Shibuya Hikarie号」がデビュー] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2013年4月27日(2013年5月1日閲覧)</ref>。
 
通常車両とは大きく異なり異彩を放っている。なお車体の基本構造は他の編成と同じだが、車体幅のみ5000系・5080系と同一としており、田園都市線をはじめとした東急各路線への乗り入れを可能とした。
 
外装は「渋谷ヒカリエ」をイメージしたゴールドをメインカラーとし「渋谷ヒカリエ」などの渋谷を代表するビルの外観をデザインしたラッピングを施した<ref>[https://web.archive.org/web/20130314075108/http://www.shibuya-tsunagaru.com/news.html ニュース&イベント] - (ウェブアーカイブ 渋谷つながるプロジェクト 2013年3月14日の版)</ref><ref>{{PDFLink|[http://www.j-trec.co.jp/company/070/02/jtr02_94-97.pdf 製品紹介 東急電鉄 5050系4000番台 Shibuya Hikarie号]}} - 総合車両製作所公式リリース</ref>。
 
内装は「クリア」「シック」「アクティブ」というキーワードを用いて3種類のデザインを採用して渋谷らしさを表現している。
* 1・3・8・10号車の「クリア」は「渋谷ヒカリエ」をはじめとするオフィス街の持つ透明感をイメージしており、背ずりは灰色、吊手は紺と白を交互に配置している。
* 2・4・6・9号車の「アクティブ」は色とりどりでにぎやかな空間を表現しており、萌黄色・茶・黒・グレー・緑・紺・白・赤と8色の吊手を配置し、また側天上部に色とりどりの板を取り付けている。背ずりは茶色系。
* 5・7号車の「シック」は宇宙や未来を連想させるデザインとし、壁面や天井は黒色系となっている。背ずりは青色、吊手は紺一色とした。
* 共通のデザインとして、床面はキラキラと光る粒子を練りこんだ白黒の切り替えパターンとし、座席のモケットはランダムストライプと矩形模様が散りばめられており、いずれも多様性を表現している。座面は青色。
* また、乗客を楽しませる要素として、編成に1箇所の手すりだけにキラリと光るハートマークを刻印し「見付けると幸せになれるかもしれない」というメッセージをこめて乗客に対するエンタテインメント性を持たせている。
形状上の特徴としては吊手・座席・袖仕切りの変更があげられる。座席にはハイバックシートを採用し、座面も10{{nbsp}}mm厚く変更。袖仕切りは透明感のある大型のものとし、広告を挿し込める構造としている。吊手は丸形とした。
 
窓キセと背ずりの段差を小さくするため、当該部分には塞ぎ板が設けられている。同部分の車外側はブラックアウトとし「TOKYU LINE」の文字を掲出した。ハイバックシートにおけるこの形態は後の増備車でも採用されたが「TOKYU LINE」の表記と車端部にも文字が入っているのは本編成のみ。
 
'''4110F 編成図'''
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:70%;"
! style="width:6em" |号車
! style="width:6em" |1号車
! style="width:6em" |2号車
! style="width:6em" |3号車
! style="width:6em" |4号車
! style="width:6em" |5号車
! style="width:6em" |6号車
! style="width:6em" |7号車
! style="width:6em" |8号車
! style="width:6em" |9号車
! style="width:6em" |10号車
|-
!内装<br>デザイン
| style="background-color:aliceblue" |クリア
| style="background-color:sandybrown" |アクティブ
| style="background-color:aliceblue" |クリア
| style="background-color:sandybrown" |アクティブ
| style="background-color:lightslategray" |シック
| style="background-color:sandybrown" |アクティブ
| style="background-color:lightslategray" |シック
| style="background-color:aliceblue" |クリア
| style="background-color:sandybrown" |アクティブ
| style="background-color:aliceblue" |クリア
|}
 
==== Qシート車両 ====
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Tokyu Series5050 4412-4512 Q-SEAT.jpg|説明1=4112編成中のサハ4412・デハ4512号<br>(2023年4月 [[田園調布駅]] - [[多摩川駅]]間)}}
大井町線にて実施中の「[[Qシート|Q SEAT]]」サービスを東横線にも拡大する形で<ref>[https://web.archive.org/web/20220815162526/https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_644.html 東横線におけるロング・クロス転換車両の導入について] - インターネットアーカイブ 2022年8月15日の版(東急電鉄株式会社 お知らせ 2022年7月29日掲載)</ref>、本系列に「Q SEAT」サービス車両が設けられることとなった。東横線では10両編成の4・5号車が対象とされ、既存の5050系8両編成に新造のQシート車両を組込む方式が採られた。10両編成の4000番台として運用するが、既存の4000番台とは編成構成が異なっている。
 
Qシート車両のカラーリングには濃い赤を採用した。概ね[[東急6000系電車 (2代)#Qシート車の組み込み|6000系の車両]]に準じた仕様であるが、本系列では側扉周りや窓枠、雨樋がステンレス地色のままとされ<ref name="tetsupic2022-102">『鉄道ピクトリアル』2022年10月号(通巻1003号) 「東急電鉄5050系東横線用Qシート車」 p.108</ref>、腰部の横長ロゴも省略された。車内では貫通路のスモークも省略されている。車椅子スペース床面の車椅子・ベビーカーマークは当初より備えている。
 
2022年10月24日より1編成目である4112F(元5166F)が一般車両としての営業運転を開始しており、2編成目以降は2023年2月以降に運転を開始<ref>[https://www.tokyu.co.jp/image/information/pdf/221021_toyokoline_SEAT.pdf ≪再掲≫東横線におけるロング・クロス転換車両の導入について ~一般車両としての運転開始日について~] (PDF) 東急電鉄株式会社 お知らせ 2022年10月21日掲載</ref>。2023年8月10日より「Q SEAT」サービスが開始され<ref>[https://www.tokyu.co.jp/company/news/list/Pid=post_509.html 2023年8月10日(木)より、東横線で有料座席指定サービス「Q SEAT」を開始します] - (東急電鉄株式会社 ニュースリリース 2023年7月26日掲載)</ref>、4112F - 4115Fの4編成で運用されている。
 
2024年5月7日以降は運用形態が変更され、車両の編成はそのままに「Q SEAT」サービス車両を5号車のみに限定した<ref name="tokyu20240424">{{PDFlink|[https://www.tokyu.co.jp/image/information/pdf/240507_q-seat2_d_0.pdf 東横線 有料座席指定サービス「Q SEAT」 サービス内容の一部変更]}} - 東急電鉄お知らせリリース 2024年4月24日</ref>。4号車は「Q SEAT」仕様のまま、ロングシートの一般車両として運用される。なおこれに伴い優先席部と貫通路の注意表記が変更(移設)されたほか、4号車はコンセントが使用不可となり、広告も一般車と同じ内容に変更されている<ref group="注">Qシート車両は同サービスの広告で統一されている。</ref>。
 
==== 編成表 ====
凡例などについては[[東急5000系電車 (2代)#編成表|5000系の節]]を参照。
 
'''8両編成'''
'''編成表'''<!--パンタグラフがないなら記載する必要はない。-->
* 以下の編成は欠番。
*'''太字'''は田園都市線5000系編成に組成されていた3色LED式行先表示器装備車。
** 5155F:元住吉駅での追突事故により廃車
*5169F以降の編成は入籍、転入した順とする。余剰車・緊急予備車は一番下に記載。
** 5156F:元住吉駅での追突事故により横浜高速鉄道へ譲渡([[横浜高速鉄道Y500系電車|Y500系]]Y517Fへ)
<!--*(<)は元田園都市線'''5900'''のパンタグラフ撤去車両で痕跡の残っている車両-->
** 5166F - 5169F・5173F:10両化のため4000番台へ改番
*(田)は元田園都市線用5000系を5050系に転用した車両。
* 5170F・5171Fの4・5号車、5172Fの現4号車(旧5号車)(計5両)は5000系からの転用車で、またこれらは2次車にあたる。
*5170Fは2010年7月1日時点では入籍していないため 「( )」 表記とし両数にカウントしない<ref>「[http://railf.jp/news/2010/07/02/092600.html 東急5050系5170編成が元住吉へ]」交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース、2010年7月2日</ref>。
* 5176Fの5号車(サハ5576)は東急電鉄と総合車両製作所が共同で開発した次世代ステンレス車両「[[sustina]]」(サスティナ)の日本国内向け第1号車として製造された<ref name="sustina">{{Cite press release|和書|title=〜東急電鉄と総合車両製作所が共同開発〜次世代ステンレス車両「susutina(サスティナ)」シリーズを導入します 5月に東横線でデビュー|publisher=東京急行電鉄株式会社、株式会社総合車両製作所|date=2013-04-10|url=http://www.j-trec.co.jp/news/news_13/130410.pdf|format=PDF}}</ref>。
* 誘導無線は副都心線対応時に設置された。
* 5169F・5172F・5173F・5174Fは導入当初、4号車(サハ5450形、計4両)に5000系のデハ5900形として製造された車両を使用していた<ref group="注">サハ5472は5000系として入籍した後に転用、他3両は5050系として入籍している。</ref>。
** このときCPを4号車には搭載せず、5号車に2台搭載していた。
** これらの編成は後に組替えが行われ<ref group="注">5号車を追加で新造、旧5号車を新4号車としている。</ref>、4号車は4000番台に転用された。
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
!rowspan="2"|形式
| colspan="8" style="background-color:#fcf;" |{{TrainDirection|<small>志木・和光市・飯能</small>・(東横線)渋谷|<small>武蔵丘(信)・(副都心線)渋谷</small>・(東急)横浜・<small>元町・中華街</small>}}
|-
!号車
|&nbsp;<br />'''クハ5150形'''<br /> (Tc2)
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8
|&nbsp;<br />'''デハ5250形'''<br /> (M2)
|< ><br />'''デハ5350形'''<br /> (M1)
|<br />'''サハ5450形'''<br /> (T2)
|&nbsp;<br />'''サハ5550形'''<br /> (T1)
|&nbsp;<br />'''デハ5650形'''<br /> (M2)
|< ><br />'''デハ5750形'''<br /> (M1)
|&nbsp;<br />'''クハ5850形'''<br /> (Tc1)
|-
!形式
!機器配置
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5150形'''}}<br /> (Tc2)
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF || CP || CP || SIV, BT || VVVF || &nbsp;
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5250形'''}}<br /> (M2')
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5350形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5450形'''}}<br /> (T2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5550形'''}}<br /> (T1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5650形'''}}<br /> (M2)
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5750形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5850形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
!車両重量
| 26.3t&nbsp; || 32.1tSIV, BT || 32.8tVVVF2 || 24.7tIR※, CP※ || 24.7tCP※ || 32.1tSIV, BT || 32.8tVVVF2 || 26.4t&nbsp;
|-
|-style="border-top:solid 2px #666;"
!自重([[トン|t]])
!車両番号
| 26.3 t || 32.1 t || 32.8 t || 24.7 t|| 24.7 t|| 32.1 t || 32.8 t || 26.4 t
|5151<br />:<br />5168<br />5169<br />5173<br />(5170)<br />----<br /><!-- 5169F以降は出典明記のない限り記載禁止です。 -->
|- style="border-top:solid 2px #666;"
|5251<br />:<br />5268<br />5269<br />5273<br />(5270)<br />----<br />
!車両番号<br>※
|5351<br />:<br />5368<br />5369<br />5373<br />(5370)<br />----<br />
|5151<br />:<br />5178
|5451<br />:<br />5468<br /><!--(<)-->5469<!--(田)--><br /><!--(<)-->5473<!--(田)--><br />'''5470'''(田)<br /><!--(<)-->5472<span style="font-size:80%;">←5921(田)</span>
|5251<br />:<br />5278
|5551<br />:<br />5568<br />5569<br />5573<br />'''5570'''(田)<br />----<br />
|56515351<br />:<br />5668<br />5669<br />5673<br />(5670)<br />----<br />5378
|57515451<br />:<br />5768<br />5769<br />5773<br />(5770)<br />----<br />5478
|5551<br />:<br />5578
|5851<br />:<br />5868<br />5869<br />5873<br />(5870)<br />----<br /><!-- 5169F以降は出典明記のない限り記載禁止です。 -->
|5651<br />:<br />5678
|5751<br />:<br />5778
|5851<br />:<br />5878
|}
'''10両編成(4000番台)'''
* 8両化時には6・7号車が抜き取られる。
* 4101F - 4104Fの6号車(デハ5350形、計4両)は5000系のデハ5900形として製造された車両を使用している<ref group="注">前述の5169F・5173F・5174F・5172Fの4号車(サハ)を転用したもの。</ref>。
* 4111Fのみ元8両編成(5173F)。6・7号車を新造し、旧6 - 8号車が8 - 10号車となった。
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
| colspan="10" style="background-color:#fcf;" |{{TrainDirection|<small>小川町・和光市・飯能</small>・(東横線)渋谷・<small>(相鉄)横浜</small>|<small>武蔵丘(信)・新木場・(副都心線)渋谷</small>・(東急)横浜・<small>元町・中華街</small>・新横浜・{{smaller|{{smaller|西谷・海老名・湘南台}} }} }}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5150形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5250形'''}}<br /> (M2')
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5350形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5450形'''}}<br /> (T3)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5550形'''}}<br /> (T2)
|{{left|<}}<br />{{Nowrap|'''デハ5350形'''}}<br /> (M)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5550形'''}}<br /> (T1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5650形'''}}<br /> (M2)
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5750形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5850形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF2 || IR, CP || CP || VVVF1 || CP, BT || SIV, BT || VVVF2 || &nbsp;
|-
!自重([[トン|t]])
| 27.8 t || 32.7 t || 33.6 t || 26.3 t|| 26.1 t|| 33.5 t || 26.5 t || 32.7 t || 33.5 t || 27.6 t
|- style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号'''<ref name=":9" />'''
|4101<br />:<br />4111
|4201<br />:<br />4211
|4301<br />:<br />4311
|4401<br />:<br />4411
|4501<br />:<br />4511
|4601<br />:<br />4611
|4701<br />:<br />4711
|4801<br />:<br />4811
|4901<br />:<br />4911
|4001<br />:<br />4011
|}
'''10両編成・Qシート組み込み車(4000番台)'''
* いずれの編成も元8両編成(5166F - 5169F)<ref group="注">順序はそのまま、5166F→4112F、5167F→4113F、5168F→4114F、5169F→4115F。</ref>。新造したQシート車2両を4・5号車とし、旧4 - 8号車を6 - 10号車とした。
* 6号車はサハ5450形であるが、サハ4615のみサハ5550形となる'''<ref name=":9">『鉄道ファン』2024年8月号(通巻760号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>'''。
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
| colspan="10" style="background-color:#fcf;" |{{TrainDirection|<small>小川町・和光市・飯能</small>・(東横線)渋谷・<small>(相鉄)横浜</small>|<small>武蔵丘(信)・新木場・(副都心線)渋谷</small>・(東急)横浜・<small>元町・中華街</small>・新横浜・{{smaller|{{smaller|西谷・海老名・湘南台}} }} }}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3
| style="background-color:#fcf;" | 4
| style="background-color:#fcf;" | 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5150形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5250形'''}}<br /> (M2')
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5350形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5450形'''}}<br /> (T1)
|{{left|<}}<br />{{Nowrap|'''デハ5550形'''}}<br /> (M)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5450形'''}}※<br /> (T2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5550形'''}}<br /> (T3)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5650形'''}}<br /> (M2)
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5750形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5850形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF2 || CP, BT || VVVF1 || CP || CP || SIV, BT || VVVF2 || &nbsp;
|- style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号'''<ref name=":9" />'''
|4112<br />:<br />4115
|4212<br />:<br />4215
|4312<br />:<br />4315
|4412<br />:<br />4415
|4512<br />:<br />4515
|4612<br />:<br />4615
|4712<br />:<br />4715
|4812<br />:<br />4815
|4912<br />:<br />4915
|4012<br />:<br />4015
|}
 
=== 5080系 ===
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=220px|画像1=Tokyu-Series5080-Meguro-Line.jpg|説明1=目黒線用の5080系<br>(5190F・2019年8月 [[多摩川駅]])}}
{|
| style="min-width:4em;" |運用線区
|&nbsp;
|[[東急目黒線|目黒線]]・東急新横浜線(元住吉検車区)
|-
|営業運転開始
|
|[[2003年]](平成15年)[[3月13日]]
|-
|編成
|
|6両編成(3M3T)<br>→8両編成(4M4T)
|-
|製造数
|
|78両
|-
| style="vertical-align:top;" |在籍数
|
|80両(8両編成10本)'''<ref name=":9" />'''
* 6000系からの転用車2両を含む。
|-
|制御装置
|
|東芝製
|-
|保安装置
|
|ATS-P・ATC-P・新CS-ATC・ATO
|-
| style="vertical-align:top;" |列車無線
|
|アナログ空間波無線(集約式)<br>→アナログ空間波無線(集約式)+デジタル空間波無線
|-
|営業最高速度
|
|110{{nbsp}}km/h
|-
|ラインカラー
|
|紺({{Color|#000080|■}})
|-
| style="vertical-align:top;" |種別・行先表示器
|
|FC-LED+白色LED(側面一体型)
 
* 1・2次車は当初、幕+3色LED(側面一体型)<ref group="注">幕は前面のみ。</ref>
|-
|運番表示
|
|1・2次車のみ、行先と同時に白色化
|-
| style="vertical-align:top;" |案内表示
|
|LCD(TIP装置)
* 1・2次車は当初LED式<ref group="注">3000系と異なり各ドア上に設置。</ref>、ドアチャイムは3000系仕様であった<ref>『鉄道ピクトリアル』2015年12月臨時増刊号(通巻912号)「東急車両─音と色─」(pp.220&ndash;225)</ref>
|-
| style="vertical-align:top;" |車椅子スペース
|
|6両編成:2・5号車の編成中央寄りに設置<br />8両化後:2・7号車の編成中央寄りと、4・5号車の上り方に設置
|-
|フリースペース
|
|なし
|-
| style="vertical-align:top;" |直通運転
|
|当初より対応:[[横浜高速鉄道みなとみらい線|東京メトロ南北線・]][[埼玉高速鉄道線]]・[[都営地下鉄三田線|都営三田線]]<br>改造対応:[[相鉄新横浜線]]・[[相鉄本線]]・[[相鉄いずみ野線]]・[[相鉄厚木線]](回送のみ)
|}
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=220px|画像1=Inside-Tokyu5181-LED.jpg|説明1=1・2次車に存在したLED式の車内表示器}}
* 6両編成で運用されていたが、2022年に全10編成の8両編成化が行われた。
* 当初、目黒線では各駅停車のみ運転されていたため、種別を表示する部分には乗り入れ先の路線名を表示していた<ref group="注">目黒線上りのみ、「[[都営地下鉄三田線|三田線]]」もしくは「[[東京メトロ南北線|南北線]][[埼玉高速鉄道線|埼玉線]]」/「南北線」を表示(目黒到着後および下りは無表示(黒幕))。</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20041208053410/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5080/5080-3.shtml 5080系特集! その3。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20041208165627/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5080/5080-4.shtml 5080系特集! その4。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>。なお[[2006年]][[9月25日]]のダイヤ改正より急行運転が開始され、以降は列車種別を表示している。
* 「[[各駅停車|各停]]」表示は当初、緑色の背景が用いられており、5183Fと5184F以降で色合いが異なっていた。なお2018年より青色へ変更されている。なお、白金高輪始発の三田線内発着・南北線埼玉線内発着の場合は種別表示を行わない。
* 室内側面側の化粧板(柄)や座席(濃いピンク系統)や座席袖仕切り(薄いピンク色)は暖色系であるのに対し、妻面化粧板(柄)や案内表示器などは薄い青系統の色である。床は青色である。
* 本系列では3000系に引き続き、列車無線装置が下り方先頭車に集約されている。本体装置と2本の逆L型アンテナが下り方先頭車に設置されており、上り方先頭車には操作部のみが設置される。
* [[2023年]][[3月18日]]ダイヤ改正からは同時に開業した東急新横浜線及び相模鉄道との直通運転にも使用されている。
 
===5080系= 編成表 ====
凡例等については[[東急5000系電車 (2代)#編成表|5000系の節]]を参照のこと
[[ファイル:Tokyu-5080-2.jpg|thumb|right|240px|目黒線用の5080系<br />(2005年9月3日 [[多摩川駅]])]]
*運用線区・所属:[[東急目黒線|目黒線]](元住吉検車区所属)
*営業運転開始日:[[2003年]](平成15年)[[3月13日]]
*在籍数:6両編成10本(60両)(増結2両対応)
*保安装置:CS-ATC(踏切制御、臨時速度制限機能付)・[[自動列車運転装置|ATO]]・[[定位置停止装置|TASC]]
*営業最高速度:110km/h
*ラインカラー:{{Color|#000080|■}}(紺)
*種別・行先表示器
:*5181F・5182F:
:**前面…種別:幕式、行先:3色LED式
:**側面…3色LED式(種別と行先は一体)
:*5183F - 5190F:種別:フルカラーLED式、行先:白色LED式
:*前面の種別表示は、[[2006年]][[9月24日]]までは目黒線上りのみ乗り入れ先の路線名(「[[都営地下鉄三田線|三田線]]」もしくは「[[東京地下鉄南北線|南北線]][[埼玉高速鉄道線|埼玉線]]」/「南北線」)を目黒到着時まで表示し、下りは無表示としていたが、翌[[9月25日|25日]]の[[急行列車|急行]]運転開始以降は目黒線内での乗り入れ先の路線名の表記をやめ、代わりに[[列車種別]]を表示している。「[[各駅停車|各停]]」表示は緑色の背景に白文字となっている。ただし、フルカラーLED搭載編成が「各停」の表示を行う場合、5183Fは背景色が{{Color|#B2D235|■}}黄緑色なのに対し、5184F以降は背景色が{{Color|#00B379|■}}エメラルドグリーンである。なお、白金高輪始発の三田線内発着・南北線埼玉線内発着の場合は種別表示を行わない。
:*前面と側面の行先は、ともに一定間隔で[[日本語]]表記と交互に[[ローマ字]]表記を表示する。
*案内表示
:*各ドア上に2段LED式の案内表示器を1台搭載(5181F・5182F)
:*15インチLCD (TIP) を各ドア上に2台(左側は広告表示)搭載(5183F - 5190F)
*2・5号車に車椅子スペースを設置
*ドアチャイムは、5181F・5182Fは3000系、5183F - 5190Fは5000系・5050系とそれぞれ同様のものである。
*[[東京地下鉄南北線|東京メトロ南北線]]・[[埼玉高速鉄道線]]・[[都営地下鉄三田線|都営三田線]]乗り入れ対応
*室内側面側の化粧板(柄)や座席(濃いピンク系統)や座席袖仕切り(薄いピンク色)は暖色系であるのに対し、妻面化粧板(柄)や案内表示器などは薄い青系統の色である。床は青色である。
*補助電源装置は5000系・5050系と同一品であるが、出力を210kVAに制限している。
*制御装置は5000系・5050系では[[日立製作所]]製であるのに対して、5080系では[[東芝]]製である。
 
;'''6両編成'''
* 全編成の8両化に伴いこの形態は消滅した。<!-- 8両編成の表が不完全(自重や車種)なため一時的に残す -->
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
!rowspan="2"|形式
| colspan="6" style="background-color:#9cf;" |{{TrainDirection|<small>浦和美園・赤羽岩淵西高島平</small>・目黒|日吉}}
|-
!号車
|&nbsp;<br />'''クハ5180形'''<br /> (Tc2)
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6
|<<br />'''デハ5280形'''<br /> (M)
|&nbsp;<br />'''サハ5380形'''<br /> (T)
|&nbsp;<br />'''デハ5480形'''<br /> (M2)
|< ><br />'''デハ5580形'''<br /> (M1)
|&nbsp;<br />'''クハ5680形'''<br /> (Tc1)
|-
!形式
!機器配置
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5180形'''}}<br /> (Tc2)
| &nbsp; || VVVF || SIV,CP,BT || SIV,CP,BT || VVVF || &nbsp;
|{{left|<}}<br />{{Nowrap|'''デハ5280形'''}}<br /> (M)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5380形'''}}<br /> (T)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5480形'''}}<br /> (M2)
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5580形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5680形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
!車両重量
| 26.3t&nbsp; || 30.9tVVVF1 || 28.2tSIV, CP, BT || 33.3tSIV, CP, BT || 32.9tVVVF2 || 26.4t&nbsp;
|-
|-style="border-top:solid 2px #666;"
!自重([[トン|t]])
| 26.3 t || 30.9 t || 28.2 t || 33.3 t || 32.9 t || 26.4 t
|- style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号
|(5181)<br />:<br />(5190)
|(5281)<br />:<br />(5290)
|(5381)<br />:<br />(5390)
|(5481)<br />:<br />(5490)
|(5581)<br />:<br />(5590)
|(5681)<br />:<br />(5690)
|}
'''8両編成'''
*2022年に全編成の8両化が行われた。4・5号車を新造(一部は転用)し、旧4 - 6号車は6 - 8号車として形式・車両番号が変更(ともに+200)されている。
*5189F・5190Fの4号車は、6000系からの転用車である。
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
| colspan="8" style="background-color:#9cf;" |{{TrainDirection|<small>浦和美園・赤羽岩淵・西高島平</small>・目黒<small>・(相鉄)横浜</small>|日吉・新横浜・<small>西谷・海老名・湘南台・厚木(操)</small>}}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5180形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|<}}<br />{{Nowrap|'''デハ5280形'''}}<br /> (M)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5380形'''}}<br /> (T)
|{{left|<}}<br />{{Nowrap|'''デハ5480形'''}}<br /> (M)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5580形'''}}<br /> (T)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5680形'''}}<br /> (M2)
|{{left|<}}{{right|>}}<br />{{Nowrap|'''デハ5780形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5880形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || VVVF1 || SIV, CP, BT
|VVVF1
|&nbsp;|| SIV, CP, BT || VVVF2 || &nbsp;
|- style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号
|5181<br />:<br />5190
494 ⟶ 930行目:
|5581<br />:<br />5590
|5681<br />:<br />5690
|5781<br />:<br />5790
|5881<br />:<br />5890
|}
 
== 年表 ==
仕様変更については[[#設計変更一覧]]も参照。
===2001年度===
田園都市線の東武線直通運転開始にともない車両の改修が必要なことから、一部車両は新型車両に置き換えることとなった。そのため5000系が登場し、10両編成1本が量産先行車的な意味合いで田園都市線に導入された。
 
=== 2002年度 ===
田園都市線入籍車:5101F - 5106F<ref name="RF2003-09付録">『鉄道ファン』2003年9月号(通巻509号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref><ref name="tetsupic2015-12">入籍・改番については『鉄道ピクトリアル』2015年12月臨時増刊号(通巻912号)p.267「5000系・5050系 改番車両一覧」(東京急行電鉄 現有車両プロフィール)、巻末「東京急行電鉄現有車輛社歴表」も参照</ref>
2003年3月19日の東武線直通運転開始までに、5000系10両編成5本が田園都市線に導入された。これにより、田園都市線の既存車両の一部が廃車または他線区へ転属となった。具体的には、8500系初期車2本が廃車(8500系初)になったほか、8500系後期車4本が大井町線へ、8590系2本が東横線へ転属し、大井町線・東横線の8000系を置き換えた。
 
目黒線入籍車:5181F<ref name="RF2003-09付録" />
また、目黒線仕様の5080系が登場し、2003年3月19日ダイヤ改正による朝ラッシュ時の増発に合わせて、6両編成1本が導入された。
 
* 田園都市線において、5000系10両編成1本が量産先行車的な意味合いで導入された。
===2003年度===
東横線仕様の5050系が登場し8両編成3本が導入された。導入の目的には東横線の競争力アップという目的も含まれている。5050系の導入により8000系2本が廃車になった。
 
* 田園都市線ではその後、2003年3月19日の東武線直通運転開始までに5000系5本が導入された。
なお、5050系登場の2か月前から、5000系をベースに設計された[[横浜高速鉄道みなとみらい21線|みなとみらい線]][[横浜高速鉄道Y500系電車|Y500系電車]]が東横線へ乗り入れている。
** なお5000系は全車4扉(旧組成)での製造はこれが最後となる。またこれにより、8500系初期車2本が初の廃車となったほか、後期車4本が大井町線へ、8590系2本が東横線へ転属し、大井町線・東横線の8000系を置き換えた。
* 目黒線においては、2003年3月19日ダイヤ改正による朝ラッシュ時の増発に合わせて、5080系1本が導入された。東急他3者が制定した「相互直通運転における目黒線・南北線・三田線・埼玉高速鉄道線との直通車両申し合わせ事項」を満たした車両となっている。
 
=== 2004年度 ===
また、3000系の[[鉄道車両の検査|検査入場]]にともなう予備車確保を目的として、目黒線に5080系6両編成1本が導入された。
東横線入籍車:5151F - 5156F<ref name="RF2005-09付録">『鉄道ファン』2005年9月号(通巻533号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
田園都市線入籍車:サハ5504・5804号車(6扉車)<ref name="RF2005-09付録" />
2003年度は5050系が登場した一方、田園都市線用の5000系の導入は行なわれなかった。
 
目黒線入籍車:5182F<ref name="RF2005-09付録" />
===2004年度===
田園都市線の朝ラッシュ時の混雑を緩和するため6扉車が導入されることになり、5000系の既存編成の1本 (5104F) に新造した6扉車2両が組み込まれた。また、新たに6扉車2両を組み込んだ5000系1本が導入された。この編成には5104Fで余剰となった通常の4扉車1両が転用されている。
 
* 田園都市線5000系に6扉車が導入、1編成において既存車への組み込み(改番・編成替えを伴う)が行われる。5104Fに新造した6扉車2両が組み込まれ、サハ5304・サハ5604が余剰となった<ref name=":2">改番・組み換えについては『鉄道ピクトリアル』2015年12月臨時増刊号(通巻912号)「東京急行電鉄 現有車両プロフィール2015」(pp.266&ndash;283)も参照</ref><ref name="ikaros2020">イカロス・ムック「東急電鉄 1989&ndash;2019」(2020年8月)5000系列組み換え表 pp.157&ndash;162</ref><ref group="注">後述する他の編成では6・7号車が外されているが、この編成は3号車が事故により被災した都合でこのような形となった。</ref>。
5104Fで余剰となったもう1両の4扉車は2006年度に導入された5000系に転用された。以降、2008年度までに導入された5000系の新造編成には、既存の編成に対する6扉車組み込みで余剰になった4扉車が1両ずつ組み込まれている。
* 東横線には5050系6本が導入された。導入の目的には東横線の競争力アップという目的も含まれている。これにより、8000系7本が廃車になったほか、8590系1本が大井町線に転属し同線の8000系1本が廃車になった。
** なお、5050系登場の2か月前から、5000系をベースに設計された[[横浜高速鉄道みなとみらい線|みなとみらい線]][[横浜高速鉄道Y500系電車|Y500系電車]]が東横線へ乗り入れている。
* 目黒線には、3000系の[[日本の鉄道車両検査|検査入場]]に伴う予備車確保を目的として、5080系6両編成1本が導入された。
 
* 2005年3月より、優先席付近の吊手をオレンジ色のものへ交換し、周辺の壁面にオレンジ色のシートを貼り付けた(携帯電話マナー周知のため)<ref name=":5" />。以後の新造車にも適用される。
東横線には5050系8両編成5本が導入された。これにより、8000系5本が廃車になったほか、8590系1本が大井町線に転属し同線の8000系1本が廃車になった。
 
===2006 2005年度 ===
東横線入籍車:5157F - 5158F<ref name="RF2006-10付録">『鉄道ファン』2006年10月号(通巻546号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
田園都市線に5000系3本が導入された。2004年度の6扉車組み込みが効果をあげたため、2006年度も引き続き6扉車が組み込まれている。また、既存編成の1本に対しても6扉車の組み込みが行なわれた。
 
田園都市線入籍車:5107F(6扉車組込,4号車欠車の9両編成)<ref name="RF2006-10付録" />
東横線には5050系8両編成7本が導入された。これにより、5050系は15本になり東横線用車両(日比谷線直通用を除く)としては9000系を超え最大勢力になった。また、8000系2本が廃車、8590系が東横線から撤退し大井町線・田園都市線に転属した。8590系が撤退、8000系が3本までに淘汰されたため、2006年9月25日のダイヤ改正で日中のスピードアップが実現した。
 
* 田園都市線に6扉車を当初より組み込んだ5000系1本(5107F)が登場する。4号車欠車で製造されており、そこには前の組替えで余剰となったサハ5604が改番の上で組み込まれた<ref name="ikaros2020" />。この形態は5116Fまで続くこととなる<ref name="ikaros2020" />。
目黒線には、2006年9月25日のダイヤ改正(急行運転開始)にともなう増発用として、5080系6両編成2本が導入された。
* 東横線には5050系2本が導入されている。
 
===2007 2006年度 ===
東横線入籍車:5159F - 5165F<ref name="RF2007-09付録">『鉄道ファン』2007年9月号(通巻557号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
2007年度は田園都市線に5000系10両編成4本、東横線に5050系8両編成3本が導入された。これにより、田園都市線では一部の8500系が廃車となったほか、6扉車が組み込まれた5000系を導入することにより、朝ラッシュ時の混雑緩和が図られた。また、東横線では8000系3本が廃車となり、東横線の8000系は全廃となった。
 
田園都市線入籍車:5108F - 5110F(9両編成)、サハ5506・5806号車(6扉車)<ref name="RF2007-09付録" />
2007年度はこのほかに5000系をベースにした6000系が大井町線に、7000系が東急多摩川線・池上線に導入された。詳細は[[東急6000系電車 (2代)|6000系]]・[[東急7000系電車 (2代)|7000系]]を参照。
 
目黒線入籍車:5183F - 5184F<ref name="RF2007-09付録" />
===2008年度===
2008年度は田園都市線に5000系10両編成4本(編成中に6扉車2両組み込み)が導入された。このうち5115F・5116Fの2編成は既存の5102Fへの6扉車組み込みにより余剰となった4扉車が1両ずつ組み込まれている。一方、5117F・5120Fは5106F以来の完全な10両新製編成となった<ref>『[[鉄道ダイヤ情報]]』の私鉄DATA FILE参照。<!--時期は?--></ref>。これにより、2008年度においても8500系の廃車が発生した。
 
* 田園都市線において5106Fへの6扉車組み込みが行われ、また5000系3本(5108F - 5110F)が導入された。それぞれ4号車にサハ5304・サハ5706・サハ5606が改番の上で組み込まれている<ref name="ikaros2020" /><ref group="注">このうちサハ5304→サハ5408は事実上の代替新造となっている。</ref>。
目黒線には、2008年6月22日の[[武蔵小杉駅]] - [[日吉駅 (神奈川県)|日吉駅]]間延伸開業に伴う増発用として、5080系6両編成6本(36両)が増備された。
* 東横線には5050系7本が導入された。これにより5050系は15本となり、東横線用車両(日比谷線直通用を除く)としては9000系を超え最大勢力になった。また、8000系2本が廃車、8590系が東横線から撤退し大井町線・田園都市線に転属した。8590系が撤退、8000系が3本までに淘汰されたため、2006年9月25日のダイヤ改正で日中のスピードアップが実現した。
* 目黒線には、2006年9月25日のダイヤ改正(急行運転開始)に伴う増発用として5080系2本が導入された。
 
=== 2007年度 ===
田園都市線入籍車:5111F - 5114F(9両編成)、サハ5505・5805・5503・5803号車(6扉車)<ref name="RF2008-09付録">『鉄道ファン』2008年9月号(通巻569号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
東横線入籍車:5166F - 5168F<ref name="RF2008-09付録" />
 
* 田園都市線において5105F・5103Fへ6扉車の組み込みが行われ、また5000系4本(5111F - 5114F)が導入された。それぞれ4号車にサハ5705・サハ5605・サハ5703・サハ5603<!-- 順序は変えないようにお願いします。 -->が改番の上で組み込まれている<ref name="ikaros2020" />。これにより一部の8500系が廃車となった。
* 東横線に5050系8両編成3本が導入された。これにより、8000系のラスト3本が廃車となった。
 
また、本年度はこのほかに5000系をベースにした6000系が大井町線に、7000系が東急多摩川線・池上線に導入された<ref name="RF2008-09付録" />。''詳細は[[東急6000系電車 (2代)]]・[[東急7000系電車 (2代)]]を参照。''
 
=== 2008年度 ===
田園都市線入籍車:5115F - 5116F(9両編成)・5117F・5120F(10両編成)、サハ5502・5802号車(6扉車)<ref name="RF2009-09付録">『鉄道ファン』2009年9月号(通巻581号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
目黒線入籍車:5185F - 5190F<ref name="RF2009-09付録" />
 
* 田園都市線において5102Fへ6扉車の組み込みが行われ、また5000系4本(5115F - 5117F・5120F)が導入された。このうち5115F・5116Fはそれぞれ4号車にサハ5302・5602が改番の上で組み込まれている<ref name="ikaros2020" /><ref group="注">5102Fは組成変更にあたり5104Fと同様の形態となっている。</ref>。
** これにより5000系は5101Fを除く全17編成が6扉車2両組込となった。置き換えにより8500系の廃車が発生している。
** 新造編成は仕様変更の都合で2008年6月20日までは東武線非乗入指定となり、5月から運用入りした5115Fは前面にⓀ(サークルK)の表示を掲出していた'''<ref name=":5" />'''。
* 目黒線には、2008年6月22日の[[武蔵小杉駅]] - [[日吉駅 (神奈川県)|日吉駅]]間延伸開業に伴う増発用として5080系6両編成6本が導入、編成単位の増備は終了した。
* また、5121F・5122F・5118Fと6扉車2両(車体表記は5501・5801)が製造・搬入され、一部は試運転まで実施したものの入籍はしていない'''<ref name=":5" />'''。
 
===2009年度===
東横線入籍車:5122F(5号車欠車の7両編成)、5118F・5119F(4・5号車欠車の6両編成)<ref name="RF2010-09付録">『鉄道ファン』2010年9月号(通巻593号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
2009年度は田園都市線に5000系10両編成1本が導入されたほか、田園都市線用5000系の6扉車を1編成中2両から3両に増結するため、5000系の6扉車が8両導入された。また、従来5050系が導入されてきた東横線に初めて5000系が8両編成3本導入された<ref name="rm27-5">{{Citation | author=柴田東吾 | date=2010年4月 | year=2010 | title=東急最新情報便 | periodical=レイルマガジン | volume=27 | issue=5}}</ref>。
 
田園都市線入籍車:5121F(6扉車2両組込の10両編成)、サハ5417・5407 - 5410・5405・5406・5420号車(6扉車8両)<ref name="RF2010-09付録" />
 
東横線転入車:サハ5522・5418・5518・5419・5519<ref name="RF2010-09付録" />
 
この年度から、6扉車を1編成中2両から3両へ増やす計画へ変更された。編成構成は変えず、サハである4号車に組み込むものとされている。なお、これにより必要となる6扉車は新造ではなく既存車(未入籍車を含む)の組替えにより捻出する形が採られた。
6扉車の増結は、これまで6扉車が組み込まれた5号車と8号車に次いで混雑の激しい4号車の混雑緩和のために行なわれ、従来6扉車が2両組み込まれていた17本のうち14本に6扉車が増結された一方で、5102Fから5104Fの3本は全車両4扉車に戻された<ref name="rm27-5" />。なお、1本 (5121F) の6扉車は2両のままで、増結は行われていない。
 
また新造車については、5121Fを除いては全てが本来と別の用途で入籍する形となっている。実際に車両に表記されていた番号は5122F(6扉車2両組込の10両編成)、5118F・5119F(6扉車2両組込,4号車欠車の9両編成)、5101F向けの6扉車2両であった<ref name=":2" /><ref name="ikaros2020" />。なお、このうち単独デハ(9号車)の3両は編成から外されたままとなり、翌年度まで入籍していない。
具体的には2008年度末の時点では田園都市線用の5000系は18本あり、そのうち全車両4扉車の編成が1本、6扉車が2両組み込まれた編成が17本であった。これが、6扉車の増結が終わった2009年12月の時点では、全車両4扉車の編成が4本、6扉車が3両組み込まれた編成が14本、6扉車が2両組み込まれた編成が1本となった<ref name="rm27-5" />。
 
* 田園都市線に5000系1本(5121F)が導入された。6扉車は2両のままである。
東横線へ導入された8両編成3本(5118F・5119F・5122F)には、前述の6扉車増結にともなう組み替えで余剰となった4扉車8両の内、5両が中間に組み込まれた<ref name="rm27-5" />。
* 田園都市線5000系において既存14編成に6扉車の3両化と、既存3編成に4扉統一化が行われた。
** 6編成(5107F - 5110F・5117F・5120F)は、後述する東横線の編成とサハを入れ替えるような形で組替えを行った。それぞれサハ5522・5518・5818・5519・5819・5822<!-- 順序は変えないようにお願いします。 -->として製造された6扉車が4号車に組み込まれている<ref group="注">便宜上この順番で記したが、実際には5117Fへの5522組み込みが一番最初に行われている(他は順番通り)。</ref><ref name="ikaros2020" />。これにより6両の4扉車が捻出され、いずれも後に東横線の5000系へ組み込まれている。
** その他の編成(5102F - 5104F、5105F・5106F・5111F - 5116F)では、玉突き的な組替えが行われた。車両番号の重複を避けるため一時的に仮の車番へ改番した車両も多数存在する。
*** まず5101F向けのサハ5501・5801(6扉車)がそれぞれ5105F・5106Fに組み込まれ、余剰となったサハ5405・5406(4扉車)をそれぞれ5102Fの4・5号車として改番の上で組み込んだ<ref group="注">このとき5102Fのみ特殊な編成替えをしており、旧4号車が8号車となっている。</ref><ref name="ikaros2020" />。これによりサハ5502・5802(6扉車)が捻出される。
*** 続けて元5102Fの6扉車が5111F・5112Fに組み込まれ、余剰となったサハ5411・5412(4扉車)をそれぞれ5103Fの8・5号車として改番の上で組み込み<ref name="ikaros2020" />。サハ5803・5503(6扉車)が捻出される。
*** 5103F→5113F・5114F→5104F→5115F・5116Fといった形で同様の改番・組替えを行い、最終的にサハ5415・5416(4扉車)が捻出される<ref name="ikaros2020" />。
** 12月までに6扉車なしが4本(5101F - 5104F)、6扉車3両組込が14本(5105F - 5117F・5120F)、6扉車2両組込が1本(5121F)の体制となり、また合計で8両の4扉車が捻出された。
* 東横線には田園都市線向けに製造されていた5000系(8両編成3本)を改造の上、初めて導入した。いずれも新造車の編成中に既存車を改番の上で組み込んでおり、5122Fの5号車、5118Fの4・5号車、5119Fの4・5号車にそれぞれ元サハ5417、サハ5408・5407、サハ5409・5410<!-- 順序は変えないようにお願いします。 -->が用いられている。
** 転属にあたり優先席配置が変更されているが、手すりの配置<ref group="注">後述するが、5次車以降は車端部の座席間の手すりが優先席部にのみ設置されており、また5・6次車は座席端の手すり形状が優先席部と一般席部とで異なっている。</ref>は変更されなかった。
* 余剰車は一部改番を受けており、年度末時点では緊急予備車両扱いが3両(サハ5415→5470・5416→5570・5420→5541)<ref name="RF2010-09付録" />、未入籍が3両(デハ5918・5919・5922)となった。
{{-}}
 
557 ⟶ 1,035行目:
|-
!rowspan="3"|田園都市線用<br />10両編成
|style="border-right:solid 3px #6f9;"|全車4扉車
|1本 (5101F)
|4本 (5101F - 5104F)
|3本 (5101F・5102F・5103F)
572 ⟶ 1,050行目:
|15本 (5104F - 5117F・5120F)
|-
!colspan="2" style="border-right:solid 3px #f9c;"|東横線用8両編成(全車4扉車)
|&nbsp;
|3本 (5118F・5119F・5122F)
|4本(5121Fが追加転入)
|}
 
=== 2010年度 ===
東横線入籍車:5169F・5173F・5174F(5000系デハ向けのサハ1両組込の8両編成)、5170F - 5172F(4・5号車欠車の6両編成)<ref name="RF2011-09付録">『鉄道ファン』2011年9月号(通巻605号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
{{Notice|ウィキペディアでは、[[Wikipedia:信頼できる情報源|信頼性の高い情報源]]がある情報のみ掲載する方針を採っています。個人のウェブサイト、ブログ、掲示板を基にした情報を投稿することはご遠慮ください(詳細:[[Wikipedia:検証可能性]])。||attention}}
[http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/100514-2.html 東急電鉄2010年度の鉄軌道事業設備投資計画]によると、2010年度は、東横線・池上線・東急多摩川線などで計43両を、5000系と7000系に更新する予定である。
 
田園都市線入籍車:サハ5404号車<ref name="RF2011-09付録" />
==設計変更一覧==
 
東横線転入車:5121F(8両編成)、サハ5470・5570・5471・5571・5472・5572号車(元5000系6両,5472は元デハ)
===2次車===
 
* 田園都市線では1編成が東横線へ転出、また6扉車なしの1編成に6扉車組込(3両)を行った。これにより6扉車2両組込の編成は消滅した。
** 5121Fからサハ5521・5821(6扉車)、デハ5921(単独デハ)を抜取りの上で、余剰となっていたサハ5420を改番の上で組み込んで8両化し、東横線へ転出した<ref name="ikaros2020" />。
** 5104Fに新造のサハ5404と転用のサハ5521・5821(いずれも6扉車)をそれぞれ4・5・8号車として組み込んだ<ref name="ikaros2020" />。同編成は2度目の6扉車組み込みであり、3両を同時に組み込んだことと共に唯一の事例となっている。
** これによりデハ5921、サハ5404・5504・5804(4扉車)の4両が余剰となる。
* 東横線に5000系1本が改造の上で転入、5050系6本(5169F - 5174F)が導入された。これらは全編成において田園都市線における組替えで余剰となった車両を組み込んでいる。
** 5169F・5173F・5174Fの3本は4号車に、デハ5918・5919・5922として作られた車両をそれぞれサハとして組み込んでいる<ref name="ikaros2020" />。組み込まれた3両は未入籍であったために他の7両と同時に入籍しており、書類上の改番は実施していない<ref name="RF2011-09付録" />。またこれらの車両にはCPが搭載できないことから、5号車にCPが2台搭載されていた<ref name="RF2011-09付録" />。
** 5170F・5171Fの2本は4・5号車にそれぞれサハ5416・5415、サハ5504・5804<!-- 順序は変えないようにお願いします。 -->を改番の上で組み込んでいる<ref name="ikaros2020" />。
** 5172Fは4号車にデハ5921をサハとして、また5号車にサハ5404をそれぞれ改番の上で組み込んでいる。こちらも5号車にCPが2台搭載<ref name="RF2011-09付録" />、既存車への増設であるため1両に2形式のCPが混在していた。
*** また5172Fは10月に組成された後、車上蓄電装置の試験を実施した。営業入りは1月となっている'''<ref name=":5" />'''。
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=220px|画像1=Tokyu5050-cab.JPG|説明1=副都心線直通に対応した運転台<br>(画像は改造対応のクハ5152)|画像2=Tokyu5000-ITV.JPG|説明2=運転台上部のCCTVモニタ装置と<br>CCTVミリ波受信装置}}
* 東横線では[[東京メトロ副都心線]]等への直通運転(2013年3月16日 - )の準備も進められた。本年度から増備車は直通対応仕様で製造され、既存車への改造も開始されている。主な変更内容を以下に示す。
** 保安装置をATC-P/S装置(ATC-P・西武ATS・東武ATS・情報伝送装置を一体化<ref name=":6">『鉄道ピクトリアル』2015年12月臨時増刊号(通巻912号)「車両総説」3. 近年実施した車両改造工事 pp.55&ndash;56</ref>)とし、同仕様の装置を両先頭車に搭載<ref name=":6" />。また西武用の列車情報装置を搭載<ref name=":6" />。
** ATO対応として、上り方先頭車にATO装置を搭載<ref name=":6" />、情報伝送装置・戸閉制御切換装置の仕様を変更<ref name=":6" />。
** 列車無線装置を各社対応仕様に変更<ref name=":6" />(送受話器の形状は同一)。また4号車に誘導無線が取り付けられた。
** 運転台をワンマン・ATO対応仕様とし、レイアウトを大きく変更。またモニタを二画面化し、各種表示灯類を画面への表示とした<ref name=":6" />。
** 運転台上部にCCTV(ITV)モニタ装置を設置、これに伴い前面窓上部に遮光フィルムを貼り付け<ref name="RM2011-4 TKK" />。
** 乗務員室仕切りの大窓と扉窓を5080系と同じ遮光ガラスに変更。
** 改造は5154F・5156F・5157F・5155F・5158F・5163Fの順で6本に実施され<ref name="RF2011-09付録" />、5158Fは東急テクノシステム、その他は東急車輛にて施工している<ref name="RF2011-09付録" />。
=== 2011年度 ===
東横線入籍車:4101F - 4104F(6号車欠車の9両編成)、4105F・4106F(10両編成)、5175F、サハ5572・5569・5573・5574号車<ref name="RF2012-08付録">『鉄道ファン』2012年8月号(通巻616号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
* 東横線に5050系の10両(4000番台)が登場し6本が導入、また8両1本が導入された。これにあたり組替えが行われている。
** 5169F・5172F - 5174Fの4本は4号車(単独デハ向け車両)を抜き取り、5号車を改番の上で新4号車とし、新造のサハを5号車として組み込んだ<ref name="ikaros2020" />。これによりCPは正規の4・5号車に各1台搭載となっている。
** 組替えにより単独デハ向けとして製造された4両が余剰となり、これを4000番台の6号車として改番の上で組み込んだ<ref name="ikaros2020" />。4101Fから順に、元サハ5469・5473・5474・5472が用いられている<ref name="ikaros2020" />。
* 5050系の副都心線直通対応改造を継続。5161F・5160F・5162F・5159F・5164F・5151Fの順で6本に実施されており、5160F・5162F・5164Fは東急テクノシステム、その他は東急車輛で施工<ref name="RF2012-08付録" />。
 
=== 2012年度 ===
東横線入籍車:4107F - 4109F<ref name="RF2013-08付録">『鉄道ファン』2013年8月号(通巻628号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
* 東横線用に5050系10両3本が導入された。これにより、東急の総車両数の約半数が環境配慮型車両となった。
* 東横線車両の副都心線直通対応改造を継続。5165F・5166F・5152F・5121F・5122F・5167F・5118F・5119F・5168F・5153Fの順で5000系を含む10本に実施されており、5165F - 5168Fは東急テクノシステム、その他は総合車両製作所にて施工<ref name="RF2013-08付録" />。本年度で非対応車全22編成への施工が完了した。
* 2013年3月16日より、東横線と副都心線等への直通運転が開始された。これに先立ち以下のことが行われた。
** 2012年9月7日に5155Fが東京メトロでの先行営業運転を開始<ref name=":5" />。5154F・5156F・5175F・5159Fでも実施されている。
** 1月より、5000系・5050系の8両編成車両<ref group="注">4000番台の暫定8両編成は直通開始前に10両化されるためこの時は実施していない。なお直通開始後に8両化された際には貼付が行われている。</ref>には前面に「8CARS」ステッカーを貼付<ref name=":5" />。
** このほか4000番台にも動きがあった([[#5050系4000番台]]参照)
 
=== 2013年度 ===
東横線入籍車:4110F「Shibuya Hikarie号」・5176F(サハ5576はsustina)<ref name="RF2014-08付録">『鉄道ファン』2014年8月号(通巻640号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
* 東横線用に5050系が10両と8両の各1本導入。どちらも特殊仕様となっている。
* 本年度の増備車より前照灯・室内灯にLEDが採用され、既存車においても年度末より交換が開始された<ref name=":5" />。
* 12月使用開始の中目黒駅を皮切りに、東横線にホームドアを整備。情報伝送装置(トランスポンダ)を使用する都合で停止位置に±450{{nbsp}}mmの制度が要求されるため、同線でATO装置によるTASCを導入<ref name=":6" />。
* 2月15日に[[日本の鉄道事故 (2000年以降)#%E6%9D%B1%E6%80%A5%E6%9D%B1%E6%A8%AA%E7%B7%9A%E5%85%83%E4%BD%8F%E5%90%89%E9%A7%85%E8%BF%BD%E7%AA%81%E4%BA%8B%E6%95%85|東急東横線元住吉駅追突事故]]が発生。被災した5155Fが運用を離脱、そのまま2017年度に廃車となる。以下、改造等において「全編成」と記した場合、本編成は含まない。
 
=== 2014年度 ===
* 車体側面端部への黄色テープ(以下、車端黄色テープ)貼付を実施<ref name=":5" />。5181F・5182F・5190Fを除く全編成に実施された<ref name=":5" />。後の増備車にも適用される。
* 5000系・5080系は全編成において前照灯・室内灯ともLED化が完了した<ref name=":5" />。<!-- 5050系の完了時期が不明 -->
* 3月の5101Fより、5000系のTIP装置更新(LCDの17インチ化)が開始された<ref name=":5" />。
 
=== 2015年度 ===
田園都市線入籍車:サハ5400形・5500形・5800形各4両(4扉車)<ref name="RF2016-08付録">『鉄道ファン』2016年8月号(通巻664号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
* 田園都市線において2016年1月から5000系6扉車の4扉車への置き換えが開始。新造車の組込みと同時に既存車はTIP装置更新が実施されている。5117F・5120F・5116F・5115Fの順に実施された。
* 5050系においても既存編成のTIP装置更新を開始。
* 本年度の増備車より[[車椅子スペース]]が全車に拡充した。
* 東武東上線にT-DATCが導入、東横線車両には対応改造が施工された。
** 車上子の取付、情報伝送装置の改修、ATCの照査部・受信部等のソフト・ハード改修を実施<ref name=":6" />。
** なお一部編成は対応が間に合わず、6月上旬に未対応だった5000系全編成と5151F - 5154Fの8本は前面にⓀ(サークルK)の表示を掲出していた'''<ref name=":5" />'''。順次対応が行われ、翌月までに消滅している。
* 3月より車椅子スペース・フリースペースへのベビーカーマーク掲出を開始。
 
=== 2016年度 ===
東横線入籍車:5177F<ref name="RF2017-08付録">『鉄道ファン』2017年8月号(通巻676号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
田園都市線入籍車:サハ5400形・5500形・5800形各9両<ref name="RF2017-08付録" />
 
* 東横線に5050系8両1本が導入された。
* 田園都市線において5000系6扉車の4扉車への置き換えを継続。5112F・5113F・5104F・5111F・5109F・5107F・5114F・5106F・5110Fの順に実施された。
* 2月より幕式表示器(1 - 2次車の種別部)のフルカラーLED化が開始。3月には5050系への転入車と5080系にも実施され、5050系・5080系から幕式の表示器が消滅した。
* 5次車までのドア窓(室内側からの接着により固定されていた)において、接着部への補強(抑え金具の取付)が開始。5162Fを皮切りに実施された。
 
=== 2017年度 ===
田園都市線入籍車:サハ5400形・5500形・5800形各2両<ref name="RF2018-08付録">『鉄道ファン』2018年8月号(通巻688号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
* 田園都市線において5000系6扉車の4扉車への置き換えを継続。5108F・5105Fの順に実施し、5月に全45両の置き換えが完了<ref>{{PDFlink|[http://www.tokyu.co.jp/file/170512.pdf 2017年度の鉄軌道事業設備投資計画 田園都市線ホームドア整備本格着手など総額502億円]}} - 東京急行電鉄ニュースリリース 2017年5月12日</ref>、同時に田園都市線5000系のTIP装置更新も完了した。
 
* 東横線において、5050系8両1編成が他社へ譲渡される<ref name="RF2018-08付録" />。
** 2014年2月15日に発生した[[日本の鉄道事故 (2000年以降)#東急東横線元住吉駅追突事故|東急東横線元住吉駅追突事故]]の事後処理として、被災したY516Fと交換する形で5156Fが2017年5月31日付で譲渡された<ref name="私鉄編成2018_p196">ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2018』交通新聞社、2018年、196頁。</ref>。同編成は同日付で[[横浜高速鉄道Y500系電車#Y517Fの誕生|Y517F]]として横浜高速鉄道に入籍<ref name="私鉄編成2018_p198">ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2018』交通新聞社、2018年、198頁。</ref>、2018年3月に外観がY500系と揃えられた<ref>[https://railf.jp/news/2018/03/30/170000.html 横浜高速鉄道Y500系Y517編成が営業運転を開始] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2018年3月30日</ref>(その後や詳細は[[横浜高速鉄道Y500系電車#Y517Fの誕生]]を参照)。Y516Fは2017年6月21日付で廃車、また同じく被災した5155Fも同年7月28日付で廃車となっている<ref name="私鉄編成2018_p196" />。
* 4月に5102Fの種別表示器がフルカラーLED化、5000系からも幕式の表示器が消滅。
* 車端黄色テープの裾部がカットされ、短くなった。
 
=== 2018年度 ===
 
* 5184FにTIP装置更新を実施。
* 10月末、5118Fが西武池袋線保谷駅付近での踏切事故で被災。損傷の激しかったサハ5518は3月に陸送にて総合車両製作所へ入場した<ref name=":7">『鉄道ジャーナル』2020年5月号(通巻643号)電鉄車両動向2020(2)東急電鉄 pp.54&ndash;63</ref>。
 
===2019年度===
東横線入籍車:5178F、デハ4611・サハ4711号車<ref name="RF2020-08付録">『鉄道ファン』2020年8月号(通巻724号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
* 東横線に5050系8両1本が導入、増結用中間車2両も入籍した。またサハ5518の修理も完了し、甲種輸送はこれら11両で行われた<ref name=":7" /><ref name=":0">[https://railf.jp/news/2019/09/01/195500.html 東急5050系11両が甲種輸送される|鉄道ファン(鉄道ニュース)] ※このサイトではデハ4611・サハ4711を増結用と書いているが、組込先の編成は不明である。</ref>。なお増結用中間車においては社紋がない状態で製造された。
* 3月より5050系のデジタル無線対応改造を開始。5165Fを皮切りに実施された。既存の装置に加えて独立したデジタル専用品を追設し、誘導無線を撤去した(後の5177Fは既存装置の改修で対応)。これらの内容は5000系・5080系も同一。
* 3月にドア窓の補強が完了。
 
=== 2020年度 ===
 
* 東横線において8両1編成の10両化が行われた<ref name="RF2021-08付録">『鉄道ファン』2021年8月号(通巻724号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>。5173Fを4111Fに改番し、前年度に入籍していた2両を組み込んでおり、7月から営業運転を開始した。既存車の8両は側面の赤帯が太いが、新造中間車は赤帯が細く、編成内で太さが混在する初の事例となった。組み込みに際して、5173Fは5175Fと主制御器のトレードを実施したほか、新造中間車には「TOKYU RAILWAYS」表記の社紋が貼付、既存車の社紋もそれに揃えられた。
* 車内照明一体型の防犯カメラを本格導入<ref>[https://www.tokyu.co.jp/company/news/pdf/20200727-1.pdf 鉄道業界初!ソフトバンクの4Gデータ通信に対応した LED蛍光灯一体型の防犯カメラを東急電鉄所属の全車両へ導入完了! ] - 東京急行電鉄ニュースリリース 2020年7月27日</ref>。既存の車内照明が寒色系の色味なのに対し、防犯カメラ一体型の物は暖色系の色味になっている。
* 2月より5000系のデジタル無線対応を開始。5102Fを皮切りに実施。
* 2月に5101Fの運行番号・行先表示器が白色LEDに交換された<ref group="注">当初は1号車のみの交換であったが、直後に残る9両も交換。</ref>。
 
=== 2021年度 ===
目黒線入籍車:デハ5487・サハ5587号車<ref name="RF2022-08付録">『鉄道ファン』2022年8月号(通巻736号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
目黒線転入車:デハ仮5489・仮5490号車(元6000系,2017年度製造)
 
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=220px|画像1=Tokyu Series5080-5187 Cab.jpg|説明1=相鉄直通に対応した5080系の運転台<br>(クハ5187)}}
* 5080系への相鉄直通対応改造を開始。5184Fを除き、同工事と同時にTIP装置更新も実施している。8月の5182Fを皮切りに実施、総合車両製作所での施工を基本に5183F・5184F・5188Fは東急テクノシステムで施工された。
* 5181F・5182Fの運行番号・行先表示器を白色LEDに交換。相鉄直通対応改造(それぞれ9月・8月)とあわせて実施された。
* 5050系への相鉄直通対応改造を開始。4000番台および後に4000番台となる編成が対象となっており、8月の4101Fを皮切りに翌年度にかけて15編成に実施。長津田検車区を基本に4103F・4105F・4108F・4110F・4111Fは元住吉検車区、5166F→4112Fは総合車両製作所で施工された。
* 目黒線において6両編成の8両化が開始された。2月に5187Fへ実施。新造の中間車2両を新4・5号車として組み込んでおり、旧4 - 6号車は改番を受ける形となっている<ref name="RF2022-08付録" />。なお営業運転は翌年度に持ち越された。
** 新造車は転落防止幌・車端黄色テープが省略されており、既存車においても組込みに際して取り外しが行われている。
** 新造車の社紋は「TOKYU RAILWAYS」表記であるが、既存車は「TOKYU CORPORATION」のままとされた。
** 後の営業運転開始時には、これに先立って先頭車前面に青色の「8CARS」ステッカーが貼付された。
** 増結用の中間車はいずれも「仮5481」のような車号で竣工し、実際に8両化を行うときに既存3両の改番と同日に「仮」を外した番号で入籍するという形がとられた<ref>『鉄道ピクトリアル』2023年10月号(通巻1016号)「2022年度 民営鉄道車両動向」東急電鉄 pp.155 - 158</ref>。
* 6000系からの編入車が登場する。Qシート組み込みで余剰となっていたデハ6301→6991・デハ6302→6399がそれぞれデハ仮5489・デハ仮5490として5080系に編入した<ref name="RF2022-08付録" />。
** 総合車両製作所横浜事業所にて改造を実施しており、2021年10月に出場。当初は社紋の位置と車両番号の表記が未変更であり、転落防止幌も残されていた。これらは後の組込みに際して変更・取外しが行われたが、その後も社紋の社名表記は「TOKYU CORPORATION」のままとなっている。
* 3月に田園都市線5000系のデジタル無線対応が完了。
 
=== 2022年度 ===
東横線入籍車:サハ4412・4415・デハ4512・4515号<ref name=":8">『鉄道ファン』2023年8月号(通巻748号)付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>
 
目黒線入籍車:デハ5480形7両・サハ5580形9両(5181F - 5186F・5188F向けと、サハ5589・5590号)
* 目黒線5080系の8両化が本格化。5187Fは5月に営業運転を開始、10月の5183Fをもって全10編成の8両化が完了した。
* 東横線5050系へのQシート車両組込み(10両化)を開始。8月に5166F→4112F、2月に5169F→4115Fに実施<ref name=":8" />。5166F→4112Fについては(相鉄直通対応改造と同時に)新造車の製造元である総合車両製作所で10両化実施された点が特筆される(他の編成は長津田検車区で実施)。また、Qシート車両については全8両が無装飾の状態で輸送されている。
* 7月に5080系の相鉄直通対応、またTIP更新が完了。
* 8月に東横線車両のデジタル無線対応、ならびに相鉄直通対応(対象編成のみ)が完了。
* 12月から1月にかけて、5102F - 5105Fの運行番号・行先表示器と5106Fの行先表示器が白色LEDに交換され、前面の行先表示器から3色LEDが消滅。
 
=== 2023年度 ===
東横線入籍車:サハ4413・4414・デハ4513・4514号<ref name=":9" />
 
* 東横線5050系へのQシート車両組込みが完了。4月に5167F→4113F、5月に5168F→4114Fに実施されている<ref name=":9" />。
 
=== 今後の予定 ===
2024年5月13日に発表された東急電鉄の設備投資計画で導入から20年を超える車両を中心にリニューアルを行う方針が示され<ref>[https://www.tokyu.co.jp/company/news/list/Pid%3Dpost_53816.html 2024年度の設備投資計画 新・中期事業戦略に基づき、「移動」の価値を追求する企業へ進化すべく約468億円の設備投資を実施] - 東急電鉄ニュースリリース 2024年5月13日</ref>、東急は直後の取材に対し3000系や5000系・5050系がこれにあたると回答した<ref>[https://www.tetsudo.com/column/878/ 東急、「導入から20年超え」車両のリニューアル実施へ 対象車両や内容は? 広報に聞く] - 鉄道コム 2024年5月14日</ref>。これについて2025年5月8日の発表ならびに報道において、以下の通り詳細が示されている<ref name="TKpress250508">{{Cite press release|title=目黒線、東横線、田園都市線で運行している車両をリニューアルします! ~導入から約20年が経過した車両をリフレッシュ~|publisher=東急電鉄|date=2025-05-08|url=https://www.tokyu.co.jp/company/news/pdf/20250508_renewal_d.pdf|format=PDF|和書|accessdate=2025-05-11}}</ref><ref>[https://trafficnews.jp/post/545892 東急線の主力車両が全面リニューアルへ! 内外装を一新して大幅イメチェン 導入から約20年が経過] - 乗りものニュース 2025年5月8日</ref><ref>[https://www.tetsudo.com/news/3515/ 東急の「導入20年超え」車両が「最新型」風にリニューアル 3000系や5000系など、2025年度から順次更新] - 鉄道コム 2025年5月8日</ref>。
 
'''内容'''
 
* エクステリアデザインを一新。2020系と同様にコンセプトカラーである「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化する色)を基調とする。
* インテリアデザインを一新し、フリースペースを増設。2020系に準じたデザインを採用している車両は対象外(車外リニューアルのみ実施)。
* ドアの交換や走行機器の変更は行わない。
 
'''対象車両'''
 
* 田園都市線5000系(10両18編成):長津田検車区にて実施、2026年春頃より営業運転開始。
* 東横線5000系・5050系(8両23編成):元住吉検車区にて実施、2025年冬頃より営業運転開始。
 
'''対象外車両'''
 
* 東横線5050系4000番台(10両15編成):導入時期が比較的新しいため。
* 東横線5050系の一部(8両2編成):2016年度以降の製造であり、内装も2020系に準じているため。
* 目黒線5080系(8両10編成):同路線においては3000系を優先するため。
 
== 設計変更一覧 ==
一部で車両番号の変更が実施されているが、各グループの車両番号は入籍時のものを記載する。
 
微細な変更は[[#年表]]も参照。
 
=== 2次車 ===
: 5000系:5102F - 5106F<ref name="sus_ayumi">各次車分類区分についてはJTBパブリッシング「東急ステンレスカーのあゆみ」を参照</ref>
: 5050系:なし
: 5080系:5181F
 
全車2002年度入籍
[[ファイル:Tokyu5000roof.jpg|thumb|240px|right|5101Fの屋根上<br />手前がフラット屋根の7号車、<br />奥がビード屋根の8号車(鷺沼駅)]]
* 目黒線仕様(5080系)の設定
5102F - 5106Fの6ドア車以外の車両とサハ5418・5518・5419・5519・5470・5570の各号、5181F:2002年度
* 車体幅の拡大
*目黒線仕様(5080系)の設定
* 側引戸の間隔を変更<ref>[https://web.archive.org/web/20041121013111/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-4.shtml 5000系2次車特集! その4。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>、また床部に傾斜を設けた<ref>[https://web.archive.org/web/20041120144735/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-3.shtml 5000系2次車特集! その3。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>。
*車体幅の拡大、ドア間隔の変更、出入口下部への[[スロープ]]の設置、ジャンクションボックス<!--JBはジャンクションボックスの略、ジャンパ線は外観上同一だが-->形状の変更
* 前面非常扉の窓を拡大、それに伴い[[ワイパー]]形状を変更<ref name="RailfanTokyu-1">[https://web.archive.org/web/20041119223410/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-1.shtml 5000系2次車特集!。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>。また前面右下のエアホースを省略(必要時に装着)<ref>[https://web.archive.org/web/20041120080845/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-2.shtml 5000系2次車特集! その2。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>
*正面の非常扉の窓を拡大、[[ワイパー]]形状を変更、側面の[[列車種別|種別]]表示器の大きさを拡大、車外の幕板部のラインカラーを車側灯部で切らずに1本で通し、車端部のラインをやや延長
* 側面の[[列車種別|種別]]表示器の形状を変更<ref>[https://web.archive.org/web/20041122201012/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-8.shtml 5000系2次車特集! その8。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>。また側面帯は車端部をやや延長<ref>[https://web.archive.org/web/20041122093913/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-7.shtml 5000系2次車特集! その7。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>し、側灯部分の処理も変更<ref>[https://web.archive.org/web/20041123061615/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-9.shtml 5000系2次車特集! その9。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>
*屋根の水はけの比較試験のため5101Fでビード屋根を基本として4・5・7・9号車ではフラット屋根を採用したが、2次車からビード屋根を採用した<!-- 5101Fは現在も同様の形態です-->
* 屋根の構造を変更
*フリースペースの設置、ドア上部LCDモニタの増設(1台→2台)、車内[[消火器]]格納方法の変更(室内側が出っ張る)、車内[[広告]]枠[[レール]]の変更(視認性向上)、[[自動列車制御装置|ATC]]/[[自動列車停止装置|ATS]]非常運転スイッチの変更
** 5101Fではビードが1本少なく、そのうち4・5・7・9号車では凹部が埋められていた。
*運転台へのDoPa[[アンテナ]]の取り付け、日立製VVVFインバータ装置の[[筐体]]変更
* 車内案内表示器のLCDを増設(1台→2台)<ref>[https://web.archive.org/web/20041121225405/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-6.shtml 5000系2次車特集! その6。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>、車内[[広告]]枠[[レール]]の変更(視認性向上)
**5101Fについても非常扉の交換やフリースペースの設置、モニタの2画面化などの改造を実施した
* 妻面の[[消火器]]取付方法・位置を変更(車内側に飛び出し、外板はフラットになる。また車体中心寄りの低い位置となった。)
*5000系の補助電源装置 (SIV) を5080系と同じ出力210/250kVA兼用のものに変更
* 5000系において、車椅子スペースのない中間車にフリースペースを設置<ref name=":3">[https://web.archive.org/web/20041121113633/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-5.shtml 5000系2次車特集! その5。(レールファン東急)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>
* 運転台へのDoPa[[アンテナ]]の取り付け、[[自動列車制御装置|ATC]]/[[自動列車停止装置|ATS]]非常運転スイッチの変更
* 側面端部のドアコック表記<!--端部→目黒線におけるドア下のものは3000系の時点でステッカーのため-->・エンド表記を金属板からステッカーへ変更し、書体も車両番号と統一。
5101Fもその後の[[東京メトロ半蔵門線|半蔵門線]]延伸と直通運転区間拡大時期の2003年2月から3月にかけて、非常扉の交換やフリースペースの設置、モニタの2画面化などの改造を実施した。
 
=== 3次車 ===
5000系:なし
5151F - 5153F・5182F:2003年度
*東横線仕様(5050系)の設定
*座席下の暖房器を斜め吊りに変更(暖房効率向上)、車内消火器格納方法の変更(5101F同様に室内側をフラット化)
*前面のFRP成形品部を金色から銀色に変更
*前面車両番号表記に路線ラインカラーの■を追加(2次車までの車両も貼り付けを実施)
 
5050系:5151F - 5153F
===4次車===
5504号・5804号・5107Fの9両・5154F - 5158F:2004・2005年度
*下り方先頭車の[[排障器]](スカート)の変更、奇数編成の三菱製冷房装置を小型化した新型に変更、5000系の車外行先表示器を5050系と同じフルカラーLED式に変更
*5000系の車内床を5050系と同デザインに変更、5000系の側窓内側キセ(窓枠)を5050系と同じつやありに変更、5000系の座席を5050系と同じ形状に変更、5050系妻鴨居部分のカラー変更、正面非常用[[貫通扉]]への遮光[[カーテン]]の取り付け、運転台座席の変更、ラインデリア整風板を[[ポリカーボネート]]からアルミに変更(火災対策対応)、吊り手のうち短いものの[[ネジ]]止め方法の変更<!--両ねじ化、{{要出典}}現車観察より-->
*5000系1・2次車は6ドア車両の組み込みに伴う車両位置の変更で車内の改造が施工されている。車椅子スペースのある5900形は5300形への変更で問題はないが、車椅子スペースを持つ5300形は5400形への改造でフリースペース化、フリースペースを持つ5200形は5900形への改造で車椅子スペース化が実施されている。
*この編成替えでサハ5300形に設置していた半蔵門線用の[[誘導無線]][[列車無線アンテナ|アンテナ]]をサハ5400形への設置に変更した。このアンテナは2010年7月現在、5101Fは5300形、それ以外は5400形に設置されている。
 
5080系:5182F
===5次車===
5506号・5806号・5108F - 5110Fの各9両・5159F - 5165F・5183F・5184F:2006年度<ref>踏切事故後に修繕を行った5408号車(のちに東横線に転出、5118Fへの組み込みに伴い5418号車に改番)もほぼこの仕様。</ref>
*冷房装置横の歩み板の形状変更<!--{{要出典}}現車観察より-->
*車内貫通扉を自動で閉まる傾斜式に変更(火災対策対応)、ラインデリア整風板の変更(2度目)、吊り輪の変更、吊り手のうち短いもののネジ止め方法の変更(2度目)<!--ビス間隔および座金の変更-->、[[優先席]]へのつかみ棒<ref>[[鉄道総合技術研究所]]と東急車輛の共同研究によるユニバーサルデザイン。[http://www.tokyu-car.co.jp/advance/0607/ad01.pdf 東急車輛製造社内報:東急車輛ニュースADVANCE NO.239 2006年7月号 p10]</ref>の設置と握り棒をカーブを帯びたものに変更、5080系へのTIPモニター搭載、5080系のドアチャイム変更(5000系・5050系と同一となる)、荷棚端部の握り棒処理変更、消火器変更<!--{{要出典}}現車観察より-->
*6ドア車両においては荷棚の幅をドアの手前まで拡大し、物を載せやすくした。
*5183F以降は同系列で初めて[[転落防止幌]]を装着。<!--目黒線には[[ホームドア]]があり不要だが、[[みなとみらい号]]での使用を考慮したものと思われる。-->
*5106Fは6ドア車に仕様を合わせていずれも傾斜レール機構付の貫通扉に変更。なお、5次車に組み込まれた5409・5410号も同様の改造が実施されている。
 
全車2004年度入籍
===6次車===
* 東横線仕様(5050系)の設定
5503号・5505号・5803号・5805号・5111F - 5114Fの各9両・5166F - 5168F:2007年度
* 前面の塗装を金色から銀色に変更
*客用側引戸の窓押さえ形状を変更およびガラスの[[単板ガラス|単板式]]から[[複層ガラス|複層]]化、窓周りの凹面がなくなる。ただしE233系とは違って角張ったガラスではなく[[JR東日本E721系電車|E721系]]タイプ。また5167F - にはドア番号が表記された[[点字]]ステッカーが貼られている(Y500系のものとは異なる。またのちに既存編成にも貼り付け)。
* 前面にラインカラーの表示を追加
*客用側引戸内側に化粧板を貼り付け、戸当たり部分にはJR[[JR東日本E233系電車|E233系]]と同様に黄色のマーキング、クツ摺り部に黄色のマーキングを貼り付け、連結面貫通扉も同様に化粧板貼り付けに変更。
* 日立製の冷房装置の妻面リブを省略
*車側灯を電球2個からLEDに変更(Y500系を含む5次車以前の車両も交換)。
* 座席下の暖房器を斜め吊りに変更(暖房効率向上)
*{{要出典範囲|5111F - および5166F - の主制御器の[[ソフトウェア]]が変更され、[[磁励音]]が若干変わる。|date=2010年5月}}
* 消火器取付方法の変更(室内側をフラット化。車外に飛び出しており、これに伴い銘板取付位置が変更された。)
*編成替えを実施した5105F・5103Fにおいても化粧板付で自動閉機構付の貫通扉に交換(ただし、クハ5000形だけは扉の交換はせず)、側引戸の戸当たり部とクツズリ部に黄色のマーキング追加を実施。なお、6次車に組み込まれた5411 - 5414号も同様の改造が実施されている。
前面へのラインカラー追加と冷房装置の変更は既存車(既存品)にも行われた。
 
5080系の表示器は幕+3色LEDのままである。
===7次車===
5115F・5116F・5117F・5120F・5185F - 5190F:2008年度
 
=== 4次車 ===
※は、5185F - 5187Fを除く
5000系:5107F(4号車欠車の9両編成)、サハ5504・5804号(6扉車)
 
5050系:5154F - 5158F
*ドア開閉表示灯の設置
*編成替えを実施した5102Fにおいても前述した5105F・5103Fの改造に加え、ドア開閉表示灯の設置が実施されている。<br />なお、7次車に組み込まれた5415・5416号も同様の改造が施工されている。
*[[排障器]](スカート)を強化型に変更 ※
*電動空気圧縮機を、スクリュー式からスクロール式に変更 ※
*座席横の仕切り板形状を、6000系と同等品の物に変更 ※<!-- ただし、座席の掛け幅は変更されていません。 -->
*一般席部の座席周りの手すりを、優先席部同様にカーブを帯びた形状に変更。 ※
*座席前の低い方のつり革高さを、従来の100mm低下から50mm低下に変更(床面上1,530mmから1,580mmに変更) ※
*非常用梯子を小型化 ※
*5000系の[[車掌スイッチ]]をリレー式に変更(その後、全編成リレー式に改修)
*TIPカバーの形状変更(表面の段差をなくす) ※
<!--*5115Fのみ、投入当初、一時的に(K)マークを付けていた。-->
 
5080系:なし
<gallery style="font-size:90%;">
 
ファイル:inside-Tokyu5000N5216.jpg|5000系7次車(5216号)の車内。<br />袖仕切の変更やつり革高さの変更が見られる
2004・2005年度入籍
ファイル:Inside-Tokyu5185.jpg|7次車、5185Fの車内
* 下り方先頭車の[[排障器]](スカート)の変更
ファイル:Tokyu5185-Courtesy seat.jpg|5185Fの優先席部
* 三菱製の冷房装置を小型化した新型に変更
* 5000系に6扉車を設定(編成中2両)、それに伴い編成構成を変更。
* 5000系において、5050系の仕様を取り入れ
** 種別・行先表示器のフルカラーLED+白色LED化、床面の色調変更、座席形状の変更、車内の窓キセ(窓枠)の仕上げ変更(艶消し→光沢)など
* 5050系において妻鴨居部分のカラー変更
* 前面非常扉への遮光[[カーテン]]の取り付け、運転台座席の変更
* ラインデリア整風板の材質・形状を変更(火災対策のため[[ポリカーボネート]]からアルミへ)<!--吊り手のうち短いもののネジ止め方法の変更 両ねじ化、{{要出典}}現車観察より-->
5000系2次車にも前述の通り6扉車組み込み・編成構成の変更が行われている。この際、車椅子スペースが3・9号車に設置されていることから、3号車から4号車への改造に際しては車椅子スペースのフリースペース化、2号車から9号車への変更に際してはフリースペースの車椅子スペース化が行われた。
 
=== 5次車 ===
{{multiple image|width=220|image1=Tokyu 4212(5266) interior.jpg|caption1=優先席とその周辺(写真は6次車)<br>手前の一般座席と奥の優先席で手すりの形状が異なる。}}
{{multiple image|image1=Tokyu_5050_RWS20C.jpg|caption1=5次車より採用のRWS20C<br>本体は右側(左は起動装置)|width=220}}
 
5000系:5108F - 5110F(9両編成)、サハ5506・5806号(6扉車)
 
5050系:5159F - 5165F
 
5080系:5183F・5184F
 
全車2006年度入籍
* 5080系に5000系・5050系の仕様を取り入れ
** 種別・行先表示器のフルカラーLED+白色LED化、車内案内表示器にLCD(TIP装置)を採用、ドアチャイム変更、[[転落防止幌]]設置
* [[優先席]]部において、握り棒(スタンションポール)にUD手すり(ユニバーサルデザイン手すり)<ref group="注">[[鉄道総合技術研究所]]と東急車輛の共同研究によるユニバーサルデザイン。{{PDFlink|[http://www.tokyu-car.co.jp/advance/0607/ad01.pdf 東急車輛製造社内報:東急車輛ニュースADVANCE NO.239 2006年7月号 p.10]}}</ref>を採用。座席端のものを既存品から変更するとともに、座席間にも追加。
* 妻引戸を自動で閉まる傾斜式に変更(火災対策)<!-- 既存車は全て交換? -->
* 6扉車において荷棚を拡大
* 吊手の変更<!-- 吊り輪の変更、吊り手のうち短いもののネジ止め方法の変更(2度目)ビス間隔および座金の変更 -->、ラインデリア整風板の形状変更(2度目)、荷棚端部の握り棒処理を変更<!--消火器変更{{要出典}}現車観察より-->
* 側面の赤帯の幅を細く変更(5000系を除く。また編成内での混在が発生しない車両に限る<ref group="注">5169F - 5174F・4101F - 4104Fが太帯となっている。</ref>)
* 屋根のランボード拡幅部分(冷房装置脇)の延長
* 空気圧縮機をRWS20Aから小型で除湿装置を内蔵するRWS20Cへ変更
5次車の6扉車が組み込まれた5000系5106F(10号車を除く)、また同編成から5次車の編成へ組み込まれたサハ5706→5409・5606→5410は、妻引戸が5次車の仕様に揃えられた。<!-- サハ5304→5408は? -->
 
=== 6次車 ===
{{multiple image|width=220|image1=Inside-Tokyu5185.jpg|caption1=6次車である5185Fの車内}}
{{multiple image|image1=Tokyu_4403_MBU1600YG.jpg|caption1=6次車より採用のMBU1600YG-1<br>(画像は2011年度製造の4103F)|width=220}}
 
5000系:5111F - 5114F(9両編成)、サハ5503・5803・5505・5805号(6扉車)
 
5050系:5166F - 5168F
 
5080系:5185F - 5187F
 
2007・2008年度入籍
* 側引戸窓の複層化
* 側引戸(内側のみ)・妻引戸に化粧板を取付。また戸当たり部・クツ摺り部に黄色のマーキングを実施。
** 5167F以降では客用扉内部に号車番号が表記された[[点字]]ステッカーが貼付された<ref group="注">Y500系のものとは異なる。後に既存編成にも貼付された。</ref>。
* 5000系・5050系において車側灯を電球からLEDに変更(5080系は当初よりLED)
* 空気圧縮機をスクリュー式のRWS20Cからスクロール式のMBU1600YGへ変更(編成内での混在が発生しない車両<ref group="注">5000系では10両で製造された4編成(5117F・5120F - 5122F)とサハ5404の計13両、また6扉車置換え用車両のうち番号順で5112F以降の分(21両)が該当する。5050系・5080系は全車が該当。</ref>に限る)
* 5112F・5166Fは偶数編成でありながら三菱製の冷房装置を搭載する。
6次車の6扉車が組み込まれた5105F・5103F(ともに10号車を除く)、また同編成から6次車の編成へ組み込まれた新サハ5411 - 5414は、妻引戸が6次車の仕様に揃えられ、また側引戸周りのマーキング追加も実施。
 
5次車以前の編成は、2007年7月から同年9月にかけて車側灯のLED化を実施した。
 
=== 7次車 ===
5000系:5115F・5116F(9両編成)、5117F・5120F(10両編成)、サハ5502・5802号(6扉車)
 
5050系:なし
 
5080系:5188F - 5190F
 
全車2008年度入籍
{{multiple image|image1=Inside-Tokyu5000N5216.jpg|caption1=7次車である5116Fの車内<br>袖仕切や握り棒などの変更がわかる|width=220}}
* [[排障器]](スカート)を強化型に変更、前面非常はしごの形状を変更
* 冷房装置を三菱製に統一
* 鴨居カバーの形状変更(上部の段差をなくす)
* 車内等に6000系・7000系の仕様を取り入れ。
** 一般席部の握り棒(座席端・座席間)もUD手すりに変更<ref group="注">優先席でない車端部(3人掛)の座席間への追加は実施せず</ref>
** 袖仕切りの形状を変更<!-- ただし、座席の掛け幅は変更されていません。 -->
** ドア開閉表示灯の設置(側引戸鴨居部)
** 座席前の低い方のつり革高さを、床面上1,530{{nbsp}}mmから1,580{{nbsp}}mmに変更
** パンタグラフ上昇検知装置の設置
* 5000系の[[車掌スイッチ]]をリレー式に変更
* 空気圧縮機脇のMRS・空制試験弁箱を小型化
7次車の6扉車を組み込んだ5102F、また同編成から7次車の編成に組み込まれた新サハ5415・5416は、前述した5105F・5103Fの改造に加え、ドア開閉表示灯の設置が実施されている。<!-- 5104F・5107Fがどうなったのか不明確 -->
 
6次車以前の5000系車両も車掌スイッチのリレー式への交換を実施した。またドア開閉表示灯の設置は既存の各系列においてTIP装置の更新と共に進められている。
 
=== 8次車 (2009年度製造分){{Anchors|8次車}} ===
5000系:5118F・5119F(4・5号車欠車の6両編成※)、5121F(10両編成)、5122F(5号車欠車の7両編成※)、サハ5405 - 5410・5417・5420号(6扉車8両※)<!-- 5522→5417
5518→5407
5818→5408
5519→5409
5819→5410
5501→5405
5801→5406
5822→5420 -->
 
5050系・5080系:なし<!-- 実際はJTB本出版時点で未入籍のサハ5469・5473・5474も8次車に該当? -->
* 5118F・5119F(9両編成)、5121F・5122F(10両編成)、サハ5501・5801号(6扉車)として製造されていたが、多くが異なる番号で入籍、また製造されたうちの3両は入籍が翌年度に持ち越された。
* 本グループの途中から、側面の吹寄せ板がBG仕上げに変更された。上記の中では5122F(7両)と同編成向けに製造されていたサハ5417・5420が該当<ref group="注">5118F・5119F、5101F向けであったサハ5405・5406はいずれも5122Fより後に出場しているが、該当しない。</ref>。
 
=== 2010年度製造分 ===
{{multiple image|image1=Tokyu 5050-4000 4908 wheelchair space 20130725.JPG|caption1=手すりが変更された車椅子スペース<br>(画像は2012年度製造の4108F)|width=220}}
 
5000系:サハ5404号(6扉車)
 
5050系:5169F・5173F・5174F(8両編成※)、5170F - 5172F(4・5号車欠車の6両編成)<ref name="RM2011-4 TKK"> ネコ・パブリッシング「レイルマガジン」2011年4月号記事「東京急行電鉄2010年車輛のうごき」(資料協力:東京急行電鉄)参照。</ref>
 
5080系:なし<!-- 2010年度製造分が9次車という出典ができないので次車区分は記載できません。 -->
* 車椅子スペースの手すりを変更(6000系・7000系と同等)
** 窓下の手すりを1段から2段とし、1段目にはクッションを巻いている。また窓上の手すりを省略した。
* 5050系において、副都心線等への直通運転への対応を実施。直通各社の保安装置・無線装置や副都心線でのワンマン運転機器が装備された。
* 5169F・5173F・5174Fは5050系として8両同時に入籍しているが、これらの4号車は5000系(デハ5900形)8次車として製造されたものであり、仕様が異なる。
** 8次車の中で仕様が分かれていた吹寄せ板の仕上げについては、サハ5474のみBG仕上げである。
 
既存の5050系、5000系(東横線運用車)についても2010年度から2012年度にかけて副都心線直通への対応改造が実施されている。
 
=== 2011年度製造分 ===
{{multiple image|image1=Tokyu 5000 security camera.jpg|caption1=17インチの車内表示器<br>(画像は5000系改造車)|width=220}}
 
5050系:4101F - 4104F(6号車欠車の9両編成)、4105F・4106F(10両編成)、5175F、サハ5572・5569・5573・5574号
 
5000系・5080系:なし
*5050系に10両編成を設定。
*TIP装置をデジタル化<ref group="注">本グループでは編成単位での新造車のみ</ref>。あわせて車内表示器(LCD)の画面サイズを15インチから17インチへ拡大<ref name="Magazine2011-7" />。
*荷棚の仕様変更<ref name="Magazine2011-7" />(金網から穴の開いた板状のものへ)
*日立製VVVFインバータ装置を変更。外観上は網目部分の形状の変更が目立つ。スペクトラム拡散により磁励音が静粛化された<ref>「東京急行電鉄5050系『Shibuya Hikarie号』」『鉄道ピクトリアル』2014年2月号(通巻886号)</ref>。
**形式は2群用がVFI-HR2820L、1群用がVFI-HR1420Wとなる。
4101F - 4104Fに組み込まれた中間車4両(新デハ4601 - 4604)については、組み込みに際してTIP装置の更新(LCDの17インチ化)を行っている。
 
TIP装置の更新は既存編成においても2015年<!-- ≠15年度 -->より開始され、LCDの17インチ化・ドア開閉表示灯の設置(未設置車のみ)がなされている。
 
=== 2012年度製造分 ===
5050系:4107F - 4109F
 
5000系・5080系:なし
 
これまで本系列、並びにその台車などの製造を担っていた東急車輛の鉄道車両事業が4月に総合車両製作所へ継承された。実質的には製造所名が変更された形となる。
* 各部の製造銘板を変更(東急車輛→総合車両製作所)。
* 台車の軸ばね箱の構造を変更。
 
=== 2013年度製造分 ===
5050系:4110F「Shibuya Hikarie号」・5176F(サハ5576はsustina)
 
5000系・5080系:なし
* 前照灯・車内照明にLEDを採用。
* 日立製の冷房装置の側面リブを省略。
* 本グループのみの変更点:日立製の冷房装置を搭載、裾部にも転落防止幌を設置
前照灯・室内灯はそれぞれHID・蛍光灯を用いている既存車も全て交換が行われた。また冷房装置の変更も一部既存品で行われている。
 
=== 2015年度製造分 ===
5000系:サハ5400形・5500形・5800形各4両(5115F - 5117F・5120F向け)
 
5050系・5080系:なし
{{multiple image|width=200|image1=Tokyu-5000 Inside high-backed-seat Version.jpg|image2=Tokyu-5000 high-backed-seat.jpg|caption1=6扉車置き換え用中間車の車内|caption2=ハイバックシート<br>戸袋付近はヘッドレストを装備}}
 
内装に大幅な変更が加えられ、各系列で異なっていたデザインも統一された。
*田園都市線車両は全車4扉へ変更。
*側面の表示器を全面フルカラーに変更。
*座席をハイバックシートに変更し、一部座席にはヘッドレストを装備<ref name="railf201609">鉄道ファン通算665号付録「新車カタログ2016」</ref>。モケットを緑系とした。
**4110Fに類似しており、窓下のブラックアウト部には扉間のみ、「TOKYU CORPORATION」の文字が入る。
*車椅子スペースの増設<ref name="railf201609" />(各車両に設置)
**位置は、先頭車が連結面寄り、2号車は両端<ref group="注">便宜上まとめて記したが、先頭車と2号車は2016年度製造分で初めて登場する。</ref>、その他は上り方の車端部(いずれも向かって右側)とされ、既存の車椅子スペース・フリースペースとの互換性が持たせてある。
*妻引戸の窓を大型化、化粧板を木目調とし<ref name="railf201609" />、また戸閉装置を変更。
*その他内装各部の変更
**床面デザインの変更(及び車椅子・ベビーカーマークの掲出)・袖仕切り大型化・荷棚の低位置化
*車外妻面のTIP関係の機器箱を廃止。
本年度から2017年度にかけて新造車の組み込みが行われた5104F - 5117F・5120Fは、組み込みと同時にTIP装置更新(LCDの17インチ化)を受けている。
 
=== 2016年度製造分 ===
5000系:サハ5400形・5500形・5800形各9両(5104F・5106F・5107F・5109F・5110F - 5114F向け)
 
5050系:5177F
 
5000系・5080系:なし
*主電動機を全密閉式(TKM-16)に変更(編成単位での新造車のみ)
*先頭車の排障器(スカート)をスノウプラウ付きのものへ変更<ref name=":7" />。
*列車無線の送受話器をデジタル対応型に変更。
*一部車両において、廃車となった6扉車からの部品流用を開始。一部に仕様の退化がみられる。
 
=== 2017年度製造分 ===
サハ5400形・5500形・5800形各2両(5105F・5108F向け)
*大きな変更はない。
=== 2019年度製造分 ===
5050系:5178F、デハ4611・サハ4711号
 
5000系・5080系:なし
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=200px|画像1=Tokyu-Series5878.jpg|説明1=2019年度製造の5178F<br>変更されたスカートが目立つ。}}
東京急行電鉄の鉄軌道事業が東急電鉄に吸収分割された。本グループの10両はいずれも分割前に到着・分割後に入籍となっており、銘板等への反映はされていないが、4111F向け増結車は側面窓下の社名表示が省略、側面の社紋は未貼付の状態で製造されている。
* 列車無線(空間波式)をアナログ/デジタル兼用タイプに変更し、誘導無線を廃止。
* 内装に2020系の意匠を取り入れ<ref name=":7" />。
** ヘッドレストが廃止されたほか<ref name=":7" />、床面デザイン、車椅子スペースの手すり形状などが変更された。
* 側引戸の化粧板を艶消しの滑りやすいものへ変更。
* 側面の赤帯を細いタイプに統一。
* 本グループのみの変更点:床面の車椅子・ベビーカーマークを省略
 
=== 2021年度製造分 ===
5080系:デハ5487・サハ5587号
 
5000系・5050系:なし
 
* 5080系を8両編成に変更。
* 座席のハイバック仕様を取止め<ref>『鉄道ピクトリアル』2022年10月号(通巻1003号) 「2021年度 民営鉄道車両動向」東急電鉄 pp.146&ndash;147</ref>。
* 妻面の車籍銘板、側面の社紋の社名表記を変更(「東京急行電鉄」→「東急電鉄」、「TOKYU CORPORATION」→「TOKYU RAILWAYS」)。
=== 2022年度製造分 ===
5050系:サハ4412・4415・デハ4512・4515号
 
5080系:デハ5480形7両・サハ5580形9両(5181F - 5186F・5188F向けと、サハ5589・5590号)
 
5000系:なし
*5050系4000番台にQシート車両を設定(編成構成変更)。
=== 2023年度製造分 ===
5050系:サハ4413・4414・デハ4513・4514号
 
* 大きな変更はない。
{{-}}
 
== sustina試験車 ==
2013年度製造分の中のうちサハ5576号は、東急電鉄と総合車両製作所(J-TREC)が共同開発した次世代ステンレス車両「[[sustina]]」を採用した第1号車両である<ref name="sustina" />。2013年5月中旬に東横線に導入された。
 
=== 車体 ===
従来の軽量ステンレス構造を基本にしながら、構体構造の見直しや妻面(妻構体)にビード付き外板の採用、室内艤装構造の見直しにより、自重を0.5{{nbsp}}[[トン|t]]軽量化(従来の26.0{{nbsp}}tから25.5{{nbsp}}tに)しており、[[アルミニウム合金]]車体並みの軽量化を達成している<ref name="Tech246">いずれも日本鉄道車両工業会「車両技術」246号「東京急行電鉄 5050系5576号車 次世代ステンレス車両sustina」13&ndash;22頁。</ref><ref name="JREA2013-11">いずれも日本鉄道技術協会「JREA」2013年11月号「次世代国内向けステンレス車両(東急電鉄5576号車)の概要」35&ndash;38頁記事。</ref>。
 
従来、ステンレス車両の組み立てには[[スポット溶接]]が使用されてきており、外板同士の接合には外板同士を重ねてスポット溶接を行うため、「せぎり」とよばれる継ぎ目が多数存在した。しかし、「sustina」では外板同士を[[レーザー溶接]]によって すべて連続溶接することで、継ぎ目のないフラットな外板となっている。
 
外板同士の継ぎ目個所には、雨水などが侵入するのを防ぐため、[[コーキング|シーリング]]処置を行っていたが、シーリング材は経年によって劣化するため、定期的に補修が必要であった。しかし、外板同士を連続溶接することで継ぎ目がないため、このような作業が不要となるため、メンテナンス性が大幅に向上している。また、車体の凹凸が少ないことから、外観見付けの向上も図られている。
 
レーザー溶接は側面外板全体(車体長19.5{{nbsp}}m)、側窓枠および側出入口フレーム、妻面外板(従来3枚の板から構成を1枚の板化)、妻面外板と幌枠(連結幌取り付け枠)の接合に使用されている。また、従来工法では雨樋を車両限界内に収めるため、側構体を車体中央に向けて1度傾斜させた台形断面構造となっていたが、「sustina」では側構体と屋根構体の接合方法の見直しにより、側構体を垂直に立ち上げることで室内スペースの拡大が図られている(車両定員1名増加)。
 
=== 内装 ===
客室内は構体の剛性向上と万が一の側面[[列車衝突事故|衝突事故]]発生時における乗客の安全性を確保するため「内装ロールバー構造」を採用した<ref name="Tech246" /><ref name="JREA2013-11" />。これは左右の側構体間を連結する補剛材に袖仕切板、スタンションポール(縦握り棒)荷棚受けなどに曲面を描いたポール(補強棒)で結んだもので、万が一の衝突事故時の安全性向上と内装デザインとの調和を図っている。
 
袖仕切板などの内装品の取り付けには、つり溝を利用したボルトナット固定方式やネジ座が動くフローティングボルト・ナット方式を採用し、作業性の向上を図るとともに車内での穴開け作業を不要とすることで、切り粉の発生をなくしている<ref name="Tech246" /><ref name="JREA2013-11" />。天井ダクトや天井部、妻面、配線類は現車組立てとせず、あらかじめ外部で製作を行った後、車体に取付ける形で組立てる[[モジュール]]化を採用しており、作業の効率化が図られている。
 
[[網棚|荷棚]]上の側面天井部は、開閉可能な構造としており、組み立て時における作業性の向上や将来の配線追加工事が行われる場合にも容易に対応できる構造となっている。内装デザイン向上のため、荷棚受け、つり手棒受けなどの内装品は[[ねじ|ビス]]の頭が乗客から極力見えない構造としている。荷棚高さは使いやすさの向上のため、床面高さ1,748{{nbsp}}mmから53{{nbsp}}mm低くした1,695{{nbsp}}mmに変更した。
 
客室照明には[[LED照明]]を採用しており、[[消費電力]]を従来に比べて約40{{nbsp}}[[パーセント|%]]削減している。以前は中間車1両につき灯具が24灯設置されていたが、22灯に減らされている。車内照度は従来と同等となっており、省エネルギー化が図られている。連結面貫通扉は従来、傾斜式戸閉装置を採用してきたが、乗客から操作が重いとの意見があったことから、ばねの巻き取り力で動作する水平式戸閉装置を採用している<ref name="Tech246" /><ref name="JREA2013-11" />。
 
<gallery widths="200" heights="150px" style="font-size:90%">
ファイル:Tokyu 5050 kei 5576 sustina vehicles toyoko line.JPG|「sustina」を採用したサハ5576号。<br />(2013年9月29日 [[自由が丘駅|自由が丘]])
ファイル:Tokyu 5050 kei 5576 sustina vehicles interior.JPG|サハ5576号の車内、左側の袖仕切り板から左右の荷物棚を経由して、右側の袖仕切り板に繋がっているのが内装ロールバーであり、左右の荷物棚付近で、その一部が車体側面に繋がっている。
ファイル:Tokyu 5050 kei 5576 sustina vehicles.JPG|サハ5576号の車内の妻面の上には、車両番号の表示の下にsustinaの表示がある。
</gallery>
 
== 別な運用・ラッピング==
'''過去の列車'''<!-- しばらく放置されててだいぶ抜けてます -->
[[ファイル:TKK5184F minatomirai-go.jpg|thumb|250px|「みなとみらい号」の運用に就く5080系<br />(2007年12月24日 [[新高島駅|新高島]])]]
* 田園都市線用の5101Fの運用開始から1か月間は「Series 5000 Debut!」とデザインされた[[方向幕#ヘッドマーク|ヘッドマーク]]を装着して運転し用され<ref name="RailfanTKK-2002-10" /><ref name="RailfanTKK-2002-92">[https://web.archive.org/web/20041208044206/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5000-92.shtml 5000系特集! vol.9 その2。(レールファン東急トピックス)](インターネットアーカイブ・2004年時点の版)</ref>
* 東横線においては5050系5151F・5152Fが運用開始から1か月間「5050系 デビュー」と表記された2編成で異なるデザインのヘッドマークを装着して運転し用され<ref name="RailfanTKK-2004-3" />
* 2007年[[7月12日]]から翌[[2008年]][[6月30日]]まで、5050系5159Fが「[[東急東横線|東横線]]開業80周年記念電車」として運転された。この編成には先頭車の前面にヘッドマークが装着され、ドアと窓の間には東横線各駅の周辺の風景イラストのステッカーが貼付された。なお、運転開始初日には渋谷から元住吉まで招待制の記念列車に充当された。
* さらに同年[[7月21日]]から[[8月31日]]まで「[[仮面ライダー電王]][[スタンプラリー]]」が開催されたこと併せ伴い、5050系5160Fが「仮面ライダー電王ラッピングトレイン」として運転された。
* 同年[[11月15日]]から[[12月20日]]まで5050系5165Fが[[アニメーション映画]]『[[えいがでとーじょー! たまごっち ドキドキ! うちゅーのまいごっち!?]]』の広告車両となった。その後も5050系は[[伊藤園]]、[[ヤクルト本社|ヤクルト]]など、車体広告が多く行われている
* 2007年[[7月15日]]運転分からの「[[みなとみらい号]]」([[埼玉高速鉄道]][[浦和美園駅]]発着列車)では、[[埼玉高速鉄道2000系電車|埼玉高速鉄道2000系]]に代わって5080系で運用されている。ただし、同日分の「みなとみらい号」は台風の接近により運転中止となったため、実際に運用されているのは同年[[10月27日]]分からである。前面のヘッドマークは車内側から掲出されていた。種別・行先表示器の表示は復路は「急行 浦和美園」となっていたが、往路は同年「急行 元町・中華街」ではなく「臨時」であった。
* 2015年7月末から1年間、5050系5170Fに「いい街いい電車プロジェクト」のラッピングを実施していた<ref>[https://web.archive.org/web/20161101175413/http://www.tokyu-ooh.jp/about/bodyad.php 実施中のラッピングバス・車体広告](ウェブアーカイブ・TOKYU OOH・2016年11月の版)</ref>。
* 2016年10月から1年間、5000系5104F・5050系4102Fに東急線アプリのラッピングを実施していた<ref>[https://web.archive.org/web/20170409215551/http://www.tokyu-ooh.jp/about/bodyad.php 実施中のラッピングバス・車体広告](ウェブアーカイブ・TOKYU OOH・2017年4月の版)</ref>。
* 2018年1月中旬から1年間、5000系5107F・5050系5169Fに「にじいろ東急スクエア号」として東急スクエアのラッピングとヘッドマークの掲出を行っていた<ref name=":4">[https://web.archive.org/web/20181207200530/http://www.tokyu-ooh.jp/about/bodyad.php 実施中のラッピングバス・車体広告](ウェブアーカイブ・TOKYU OOH・2018年12月の版)</ref>。
* 2018年8月末から2019年3月まで、5080系5188Fに「まちづくり100周年」のラッピングとヘッドマークの掲出を行っていた<ref name=":4" />。
* 2020年9月から2023年5月まで、5000系5121Fが「[[SDGs]]トレイン 美しい時代へ号」としてラッピング・ヘッドマークを掲出し運行<ref>[https://www.tokyu.co.jp/company/news/pdf/20200806_1.pdf 阪急×阪神×東急が協働 ラッピング列車「SDGs トレイン2020」を9 月8 日(火)より運行します!] (PDF) - 東急グループ・阪急阪神ホールディングスリリースニュース 2020年8月6日掲載</ref>。当初は1年間としていた運行期間は2度延長され<ref>[https://news.mynavi.jp/article/20210828-1957234/ 阪急・阪神・東急「SDGsトレイン」運行期間を延長 - 2022年9月まで] - マイナビニュース 2021年8月28日掲載</ref><ref>[https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_662.html 特別企画列車「SDGsトレイン 美しい時代へ号」の運行を、2023年3月まで延長します](PDF) - 東急グループリリースニュース 2022年8月31日掲載</ref>、2021年9月からは「SDGsトレイン 2021」として、2022年9月からは「SDGsトレイン 2022」として運行していた。
* 2022年4月末から2023年4月まで、5050系5151Fが「東急グループ100周年トレイン」としてラッピング・ヘッドマークを掲出し運行していた<ref>[https://www.tokyu.co.jp/company/news/pdf/20220329-1-1.pdf 特別企画列車「東急グループ100周年トレイン」を運行します。](PDF) - 東急グループリリースニュース 2022年3月29日掲載</ref>。
'''運行中の列車'''
* 2017年9月4日より、5000系5122Fに[[東急5000系電車 (初代)|旧5000系]]「青ガエル」の塗装を再現したラッピングを行っている<ref>[https://www.tokyu.co.jp/file/170817.pdf 東横線開通90周年記念イベントを実施](PDF) - 東京急行電鉄リリースニュース 2017年8月17日掲載</ref><ref>[https://news.mynavi.jp/article/20170904-a102/ 東急東横線に緑のラッピング電車「青ガエル」旧5000系の塗装を細部まで再現] - マイナビニュース 2017年9月4日掲載</ref>。東横線90周年を記念して実施されたもので、記念ロゴやヘッドマークが掲出されていた。当初は1年間としていた運行期間が2019年8月までに延長<ref>[https://web.archive.org/web/20180727130839/https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_85.html 東横線90周年記念ラッピング電車(青ガエル)の運行を延長します] - (ウェブアーカイブ 東急電鉄からのお知らせ 2018年7月25日掲載)</ref>、さらに2019年9月には二度目の延長が発表された<ref>[https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_198.html 東横線ラッピング電車(青ガエル)の運行継続のお知らせ] - 東急電鉄からのお知らせ 2019年9月1日掲載</ref>。以後は90周年関連のロゴを取り外し、単純に「青ガエル」として運行されている。
* 2018年9月より、東横線において5000系・5050系8両3編成の1号車に[[キユーピー]]のラッピングが行われている<ref>[http://www.tokyu-ooh.jp/about/bodyad.php 実施中のラッピングバス・車体広告] - TOKYU OOH</ref>。車両は複数回にわたり入れ替わっており、2024年現在は5159F - 5161Fがラッピング実施中。
* 2023年4月より、5050系5175Fが「SDGsトレイン 美しい時代へ号」としてラッピング・ヘッドマークを掲出し運行している。5121Fと比較し、ラッピングデザインがモザイク模様からグラデーション模様へと変更されている。
* 2024年5月より、5050系4105Fに[[東海道新幹線]][[新幹線N700系電車|N700系]]デザインのラッピングを施して運行している<ref>[https://www.tokyu.co.jp/image/information/pdf/lapping_train_3_d.pdf 新幹線デザインのラッピングトレイン「第2弾」を2024年5月14日(火)から運行します~東横線5050系4000番台に特別装飾のニューカラーが誕生します~] - 東急グループリリースニュース 2024年5月8日</ref>。[[東海旅客鉄道|JR東海]]が協力。先に目黒線[[東急2020系電車#3020系|3020系3123F]]にも同様のラッピングが施されていたが、同車では[[ホームドア]]の関係で側面上半分のみであったラッピングが今回は車両全体となり、またプロモーションステッカーもなくなったことで純粋な新幹線デザインとなっている。
<gallery widths="200" heights="150" style="font-size:90%;">
ファイル:TKK5184F minatomirai-go.jpg|「みなとみらい号」の運用に就く5080系<br />(2007年12月24日 [[新高島駅]])
ファイル:Tokyu5000series 5122f.jpg|東横線90周年記念「青ガエル」5122F<br />(2019年8月 多摩川駅)
ファイル:Tokyu-Series5050-5875 SDGs.jpg|「SDGsトレイン 美しい時代へ号」5175F<br />(2024年12月 多摩川駅)
ファイル:Tokyu-Series5050-4005 Shinkansen.jpg|東海道・山陽新幹線デザインラッピング 4105F<br />(2024年10月13日 緑園都市駅)
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== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
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{{Reflist|3|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist|3}}
 
== 参考文献 ==
;全般
*鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2004年7月臨時増刊号(通巻749号)特集・東京急行電鉄 「車両総説」(神尾純一)
*交友社『鉄道ファン』2006年11月号(通巻547号) 「東急8000系ファミリーの記録3」(山口雄二)
 
;5050系・5080系
*[[交友社]]『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』2002年6月号(通巻494号) 「新車ガイド 東京急行電鉄5000系」(市川裕幸)
*[[鉄道図書刊行会]]『[[鉄道ピクトリアル]]』2002年7月号(通巻719号) 「東京急行電鉄5000系」(水田大地)
*日本鉄道車輌工業会『車両技術』2002年9月号(通巻224号) 「東京急行電鉄 5000系電車」(神尾純一 )
*交友社『鉄道ファン』2003年3月号(通巻503号) 「CAR INFO 東急電鉄 目黒線用5080系」(交友社編集部)
*鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2003年10月臨時増刊号(通巻738号)特集・鉄道車両年鑑2003年版 「東京急行電鉄5000系・5080系」(神尾純一)
*鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2003年12月号(通巻740号) 「東京急行電鉄5000系の概要」(今野雅夫 )
 
;5050系
*交友社『鉄道ファン』2004年5月号(通巻517号) 「CAR INFO 東京急行電鉄5050系」(交友社編集部)
*鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2004年10月臨時増刊号(通巻753号)特集・鉄道車両年鑑2004年版 「東京急行電鉄5050系」(望月利明)
*エリエイ『とれいん』2025年1月号(通巻601号)「MODELERS FILE 東急電鉄 5050系電車」
;5050系4000番台
*交友社「鉄道ファン」2011年7月号「CAR INFO 東急5050系4000番台」(資料提供・取材協力:東京急行電鉄)
*鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2011年7月号「東京急行電鉄5050系4000番代」
*ネコ・パブリッシング「レイルマガジン」2011年7月号「HOT NEWS 東京急行電鉄5050系4000番代」(取材協力:東京急行電鉄)
 
;5000系6扉車
*交友社『鉄道ファン』2005年5月号(通巻529号) 「新車ガイド 東京急行電鉄5000系6扉車」(望月利明)
*鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2005年10月臨時増刊号(通巻767号)特集・鉄道車両年鑑2005年版 「東京急行電鉄5000系6ドア車」(望月利明)
 
;sustina
==参考文献==
*日本鉄道車両工業会「車両技術」246号「東京急行電鉄 5050系5576号車 次世代ステンレス車両sustina」(真鍋宏嗣 東京急行電鉄(株)鉄道事業本部運転車両部車両課)
*交友社編集部 「CAR INFO 東急電鉄 目黒線用5080系」『鉄道ファン』2003年3月号(通巻503号)、交友社。
*[[日本鉄道技術協会]]「JREA」2013年11月号「次世代国内向けステンレス車両(東急電鉄5576号車)の概要」(浅賀哲也 株式会社総合車両製作所生産本部技術部主任技師)
*神尾純一 「東京急行電鉄 5000系電車」『車両技術』2002年9月号(通巻224号)、日本鉄道車輌工業会。
*交友社「鉄道ファン」2013年7月号(627号)新車ガイド「次世代ステンレス車両「sustina」」(真鍋宏嗣 東京急行電鉄(株)鉄道事業本部運転車両部車両課)
*神尾純一 「車両総説」『鉄道ピクトリアル』2004年7月臨時増刊号(通巻749号)特集・東京急行電鉄、鉄道図書刊行会。
 
== 関連項目 ==
* [[のるるん]] - 本系列をモチーフとした東京急行電鉄のマスコットキャラクター。
{{commonscat|Tōkyū 5000 series (II) EMU}}
* [[横浜高速鉄道Y500系電車]]:5000 - 本をベースに製造された[[列と共通設計の横浜高速鉄道みなとみらい21線|みなとみらい線]]用の車両。
*[[JR東日本E231系電車]]
*[[通勤・近郊電車の標準仕様ガイドライン]]
 
== 外部リンク ==
{{東京急行電鉄の車両}}
* {{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20210205130036/https://www.tokyu.co.jp/file/011225.pdf 新形式車両「5000系」導入(東京急行電鉄ニューリリース)]}}(インターネットアーカイブ・2021年時点の版)
* レールファン東急 トピックス
** [https://web.archive.org/web/20041207141921/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5000-1.shtml 5000系特集! vol.1](インターネットアーカイブ)
** [https://web.archive.org/web/20041207142837/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-1.shtml 5000系2次車特集!](インターネットアーカイブ)
** [https://web.archive.org/web/20041207161259/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5080/5080-1.shtml 5080系特集!](インターネットアーカイブ)
** [https://web.archive.org/web/20041206161152/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5050/5050-vol1-1.shtml 5050系特集!! vol.1 その1](インターネットアーカイブ)
* 編集長敬白:[https://web.archive.org/web/20200712035342/http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2013/04/15_10.html Shibuya Hikarie号まもなくデビュー。 - 鉄道ホビダス](インターネットアーカイブ)
* 編集長敬白:[https://web.archive.org/web/20200712035342/http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2013/04/24_4.html 「sustina」第1号車登場。 - 鉄道ホビダス](インターネットアーカイブ)
* 総合車両製作所『総合車両製作所技報』
** 第2号(2013年12月)特集寄稿{{PDFlink|[https://www.j-trec.co.jp/company/070/02/jtr02.pdf 「sustina第1号車両完成記念」]}}(pp.4&ndash;41)
** 第2号(2013年12月)製品紹介{{PDFlink|[https://www.j-trec.co.jp/company/070/02/jtr02_94-97.pdf 「東急電鉄 5050系4000番台 Shibuya Hikarie号」]}}(pp.94&ndash;97)
** 第6号(2017年12月)製品紹介{{PDFlink|[https://www.j-trec.co.jp/company/070/06/jtr06_106-109.pdf 「東急電鉄 5000系6扉車置換え4扉車」]}}(pp.106&ndash;109)
 
{{commonscat|Tōkyū 5000 series (II)}}
[[Category:東京急行電鉄の電車|5000けいてんしや2]]
 
{{DEFAULTSORT:とうきゆう5000けいてんしや_2}}
[[en:Tōkyū 5000 series]]
{{東急電鉄の車両}}
[[Category:東急電鉄の電車|5000_2]]
[[Category:2002年製の鉄道車両]]
[[Category:東急車輛製造製の電車]]
[[Category:総合車両製作所製の電車]]
[[Category:鉄道車両関連]]