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{{Pathnav|機動戦士ガンダムF91|サナリィ|frame=1}}
'''フォーミュラ計画'''(フォーミュラけいかく、または'''フォーミュラプロジェクト'''、英語名は'''Formula Project''')は、[[アニメーション映画]]『[[機動戦士ガンダムF91]]』のバックボーンを描くため設定上存在するされた架空の計画。S.N.R.I.([[サナリィ]])が発動した小型[[モビルスーツ]] (MS) (MS)開発計画で、主役機である'''[[ガンダムF91]]'''などが開発されている。
 
[[メカニックデザイン]]は[[大河原邦男]]、他。
{{ネタバレ}}
 
== 設定概要 ==
[[宇宙世紀]]0102年、[[サナリィ]]は[[地球連邦_(ガンダムシリーズ)|地球連邦政府]]に対し、MS小型化の指針を提示{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=53}}。これを受けて[[地球連邦軍]]は[[アナハイム・エレクトロニクス]](AE)社に小型MSの開発を要請し、初の小型MSとして「[[ヘビーガン]]」を完成させる。しかしその性能に不満を持ったサナリィは、連邦議会の承認を経て「フォーミュラ計画」とする小型MS開発計画を進め{{Sfn|モビルスーツハンドブック|1992|p=15}}、宇宙世紀0111年9月に[[ガンダムF90 (架空の兵器)|F90]]を完成させる。翌0112年(0111年10月とする資料もある){{Sfn|モビルスーツハンドブック|1992|p=15}}に開催された連邦軍の次期主力機コンペにおいて、F90<!-- 注:この時点ではガンダムの名を冠していない -->はAE社が開発した試作機[[機動戦士ガンダムF90#MSA-0120|MSA-0120]]に圧勝し、MS開発の主導権をサナリィへと移した{{Sfn|ガンダム辞典v1.5|2009|p=121}}。この背後には、AE社のMS開発独占を危惧した議会・参謀本部の「工廠派」とよばれる勢力の支持があったといわれる{{Sfn|ガンダムエース2022-12|2022|p=322-323|loc=「月刊モビルマシーン Vol.3」}}。開発にはサナリィ幹部の[[機動戦士ガンダムの登場人物 地球連邦軍#ジョブ・ジョン|ジョブ・ジョン]]が携わっている{{Sfn|1/100 ガンダムF-90 増装ウェポン|1990}}。
[[一年戦争]]時に誕生したMSは、陸・海・宇宙といったあらゆる環境下で、従来の[[兵器]]システムを駆逐するという予想以上の成功を収めた。しかし、あまりの成功が「[[歩兵]]の延長線上にある汎用機動兵器」という当初の概念を「万能決戦兵器」へと変質させていったのである。MSというシステムそのものは、[[グリプス戦役]]の時点で既に完成といえる域に達してしまっており、それ以降は幾多の「改良」を経て洗練されはしたものの、その本質が「進化」したわけではない。
 
フォーミュラ計画によって開発された機体群は、それ以前のMSとは異なる規格となり、本格的な第2期MSと呼べるものである{{Sfn|MS大図鑑8 SPECIALガンダム大鑑|1993|p=40}}。出力の効率はそのままに機体の小型化に成功しており、軍事費の削減にも寄与した{{Sfn|MS大図鑑8 SPECIALガンダム大鑑|1993|p=40}}。
「MSの万能化」を目指した改良は、ジェネレーターの高出力化に始まり、推進系の強化・推進剤積載量の増量・大火力火器の装備・重装甲化と多岐にわたり、これらにより多くの高性能MSが誕生した。しかし、これらは相互に関連することで、MSを雪ダルマ式に大きく、重く、複雑にしていった。([[ガンダム (架空の兵器)|ガンダム]]の全高は18mほどであるが、その十数年後に登場した[[Sガンダム]]や[[νガンダム]]は、機体全高が25mにも達する大型機となっている)
 
MSの巨大化・複雑化は、機体の整備性の低下だけにとどまらず、カタパルト等の運用設備の大型化、ひいては搭載艦艇の大型化、さらにその艦艇を建造・整備するためのドックヤードの大型化など膨大な設備投資を強いることになった。戦後の復興期における[[地球連邦軍]]の財政を硬直化させる遠因にもなっていたのである。
 
連邦軍の諮問研究機関である[[サナリィ]]は、財政負担軽減に苦慮する連邦政府に対し、MS小型化の指針を提示。連邦軍は更に従来の性能を落とすことなく、調達が容易な小型モビルスーツの開発を各方面に要請した。当初、対外的には[[アナハイム・エレクトロニクス社]]への開発依頼という形式を取り、フォーミュラ計画は同社の開発意欲を刺激する為の「机上の競合プラン」とされていた。しかし現実にはサナリィによるMS開発が進められており、この極秘計画が外部に漏れてしまった為、急遽アナハイムの次期主力量産型MSの試作機と同計画で開発された試作機の[[コンペ]]が行われる事となった。
 
フォーミュラ計画は、当時存在していた大型で重装備化されたMSと同程度の推力・火力を維持したまま、機体の大きさを15m程度まで小型軽量化するというもので、これによって開発された[[ガンダムF90 (架空の兵器)|F90]]<!-- 注:この時点ではガンダムの名を冠していない -->はアナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作機「[[シルエットフォーミュラプロジェクト#MSA-0120|MSA-0120]]」を押しのけて、次期主力機のテストベッドとして採用された。
; 型式番号
: フォーミュラ計画、少なくとも以下の分類でMSの設計開発が行われていたとされる<ref>[[バンダイ]]発行の雑誌「[[模型情報]]」別冊『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造形資料集』による</ref>。このうちF6シリーズ及びF8シリーズに属するMSは発表されておらず、詳細は不明である。また一説には、F9シリーズの先にF0シリーズるものが存在するともわれている
:* [[#F5シリーズ|F5シリーズ]] - AFV型MS{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}}
* F0シリーズ - (存在不明)
:* [[#F6シリーズ|F6シリーズ]] - 局地戦用格闘型MS(コードナンバーのみで廃止、とされている){{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}}
* F1シリーズ - (型式不明)
:* [[#F7シリーズ|F7シリーズ]] - 支援用MS{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}}
* F2シリーズ - (型式不明)
:* F3[[#F8シリーズ|F8シリーズ]] - (汎用量産式不明)MS{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}}
:* [[#F9シリーズ|F9シリーズ]] - 主力MS{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}}
* F4シリーズ - (型式不明)
:
* F5シリーズ - [[装甲戦闘車両]] (AFV型支援機、ミドルMSの発展型)
開発番号はF9シリーズの場合、1番目に開発された機体がF90、2番目に開発された機体がF91と指定され、末尾が9まで到達した時は新たなコードが割りあてられることになっている(コード名称は不明。F01から始まるという説もある{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}})。また「F90全試験計画案」には、F90のミッションパックZ(Zero)をF0-1号機とする記述もある{{Sfn|HJメカニクス2|2018|p=7}}。
* F6シリーズ - 長距離支援機(F9やF7シリーズの高性能化が認められたため、コードナンバーは用意されたが機体は製造されていない。)
* F7シリーズ - 中距離支援機
* F8シリーズ - 汎用量産機(連邦軍制式量産機の開発を目的に計画されたとされる。未だに連邦軍が情報開示していない機体群である。)
* F9シリーズ - 高性能試作機
 
F8シリーズは、ヘビーガンの後継などを目的とした汎用量産型MSとされている{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}}{{Sfn|週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 第24号|2019|p=32}}。漫画『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]』に登場するF89は「F90を開発する前段階で建造された実験機に付けられた社内コードネーム」という出自が別途設定されたため、フォーミュラ計画におけるF8シリーズには含まれない。
:F8シリーズとF9シリーズが前後しているものの
*F5シリーズがRX-75[[ガンタンク]]
*F6シリーズがRX-76 (RB-79) [[ボール (ガンダムシリーズ)|ボール]]
*F7シリーズがRX-77[[ガンキャノン]]
*F8シリーズがRX-79 (RGM-79) [[ジム (ガンダムシリーズ)|ジム]]
*F9シリーズがRX-78[[ガンダム (架空の兵器)|ガンダム]]
:と、[[V作戦]]で開発されたRXシリーズを意識した分類になっている。(F90シリーズという呼称はガンダムF90のシリーズの事を指し、ガンダムF91やF97やF99を含んだ呼称ではない)
:開発番号は例えばF9シリーズの場合、1番目に開発された機体がF90、2番目に開発された機体がF91と指定され、10番目に開発された機体はF99となる。しかし、11番目以降につけられるコードは不明である。
 
== D5シリーズ ==
F5シリーズの基になったと言われている。
=== ロト ===
{{機動兵器
|名称=ロト<br>LOTO
|型式番号=D-50C
|所属=[[地球連邦軍]]
|建造=[[サナリィ]]
|生産形態=量産機
|全高=12.2m
|重量=16.84t
|出力=980kw
|推力=32,400kg
|センサー=8,800m
|武装=ビームバーナー<br/>長射程砲<br/>四連ガトリング砲、他
}}
小説およびOVA『[[機動戦士ガンダムUC]]』に登場する地球連邦軍の兵員輸送用[[可変モビルスーツ|可変MS]]。
 
サナリィによって開発され製造された宇宙世紀0096年の時点で地球連邦宇宙軍の特殊部隊「ECOAS」(エコーズ)が使用している可変MS。最新の超小型熱核反応炉の恩恵によって全高12.2mとこの時代のMSにしては2回りほど小さく、MS形態とタンク形態に変形可能。[[ロンド・ベル]]所属の[[ネェル・アーガマ]]に持ち込まれている。
 
主に兵員輸送に用いられるが、各種センサー類、通信機能が充実しており、指揮通信車としての機能も有する。乗員数は操縦室に3名(車長、操縦士、通信士)、兵員輸送室に兵員8名とMSを運用するだけなら通常のMSよりも多くの人員を要する。本機のデータは後の小型MS開発に活かされた。数字の一番左に付く型式番号「50」または「5」は後に戦車型に変形する機体を表す番号としてフォーミュラ計画に編入されている。
; 劇中での活躍
: 特殊部隊「ECOAS」に2機が配備され、その内の1番機がインダストリアル7市街戦において、ダグザ・マックール中佐指揮の下、[[クィン・マンサ#クシャトリヤ|クシャトリヤ]]に「対[[サイコミュ]]兵器戦術」を使用。これは追尾してきた[[オールレンジ攻撃#ファンネル|ファンネル]]をネット弾で絡めとり、地表に墜落させて無力化するというもの。地道だが確実なこの方法によって計2機のファンネルを沈黙させたが、3機目のファンネルが放った[[ミノフスキー物理学#メガ粒子砲|メガ粒子砲]]の直撃を受けて大破、炎上した。
 
<br style="clear:both;"/>
 
== F5シリーズ ==
F5シリーズではAFV型MSの研究が行われていた。
* F50
* F50D/RX-107
** F50D (RX-107, RXR-44) ガンタンクR-44 パワードウェポンタイプ
** RXR-44 ガンタンク-44 (RF50D/RX-107のレプリカ)
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=== F50 ===
'''F50'''(エフごじゅう:''フォーミュラフィフティ''、'''FORMULA 50''': ''FORMULA FIFTY'')は、『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造形資料集』にて設定上存在する、地球連邦軍の試作型MS。(型式番号:F50)
 
いわゆるモビルスーツの小型化を目指したものではなく、ミドルMSを強化して戦闘用にするという案である。ジェネレータに核融合炉を採用したAFV型MSとしてさまざまなタイプが検討されていたという。いわゆるRX-75ガンタンクの再来であった。
 
中でもF50D案は可変MSとして一定の評価を得たが、やはりパワー不足は否めず、不採用となった。
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=== F50D ===
「F5シリーズ」の存在は書籍『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造型資料集』で言及されている{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}}。ジェネレータに核融合炉を採用したAFV型モビルスーツとされ、[[ガンタンク]]と関連付けられて紹介されている。
{{機動兵器
|名称=F50D
|型式番号=F50D (F-50D)、RX-107
|所属=地球連邦軍
|建造=サナリィ
|生産形態=試作機
|武装=200mmキャノン×2<br />4連ミサイルポッド2基<br />フィンガーランチャー
}}
地球連邦軍の試作型可変MS。F50Dは連邦軍のMS小型化計画の一環としてフォーミュラ計画初期に試作された。2足歩行のMS形態と戦車形態への変形が可能。
 
本種別の目的として戦闘支援兵器である[[Gファイター#Gブル|Gブル]]と[[可変モビルスーツ]]の発想をまとめ、長距離支援用の機体を従来の半分の機体サイズに収めようと試みられたものとされる{{Sfn|ガンダム辞典v1.5|2009|p=297}}。ガンタンクR-44は「F50D」の改装機だったとの推測も存在する{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}}。
もともとフォーミュラ計画ではAFV型MS・[[#F50|F50]]の一案である「'''F50D'''」 (F-50D) として開発され、可変MSとして一定の評価を得たため、地球連邦軍において「'''RX-107'''」の型式番号が与えられた。しかし、サイズの小型化を優先するあまり、MSとしての性能は決して高くなく、最終的に多くの量産は見送られた。原型機と目されるD-50Cから約10年後にロールアウトした機体だが、基本的な構造に大差はなく、各部をブラッシュアップした構成となっている。
 
「[[機動戦士ガンダムUC|ガンダムUC]]」に登場する[[機動戦士ガンダムUCの登場兵器#ロト|D-50C ロト]]はサナリィで開発された機体であり、後続のF50の系列に連なるMSと目されている。また、同機の開発を契機としてサナリィはMS小型化の研究を開始している{{Sfn|メカニカルアーカイブス|2010|pp=28-31}}。
RXR-44と同一機体に見えるがRXR-44はF50-D/RX-107のレプリカ機体である。
{{clear}}
 
=== ガンタンクR-44 ===
兵装は200mmキャノン2門に4連ミサイルポッド2基、フィンガーランチャー。
 
強化案としてパワードウェポンタイプ (Powered Weapon Type) があるが、実際に建造されたかどうかは不明である。
<br style="clear:both;"/>
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==== ガンタンクR-44 ====
アニメーション映画『[[機動戦士ガンダムF91]]』に登場する地球連邦軍の試作型可変MSの[[レプリカ]]。
{{機動兵器
|名称=ガンタンクR-44<br />GUNTANK R-44
|型式番号=RXR-44, F50D (F-50D), RX-107
|所属=[[地球連邦軍]]
|建造=[[サナリィ]]
|生産形態=試作機
|頭頂高=10.3m
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|推力=14,000kg
|武装=200mmキャノン×2<br />4連ミサイルポッド2基<br />フィンガーランチャー
|その他=アポジモーター×28<ref name="bc_plastic_1-20">{{Cite book |和書 |title=B-CLUB the PLASTIC |volume=1(機動戦士ガンダム作例集) |publisher=バンダイ出版 |date=1992-07-01 |page=20 |isbn=978-4891892326}}</ref>
|搭乗者=[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#ロイ・ユング|ロイ・ユング]]<br />[[シーブック・アノー]]
}}
劇場アニメ『[[機動戦士ガンダムF91]]』に登場する可変MS。
F50D試作機はフロンティア4の戦争博物館館長であった[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#ロイ・ユング|ロイ・ユング]]准将(当時)に引き取られることとなり、「RXR-44」の型式番号とガンタンクR-44の名称が与えられた。R-44の由来には諸説あるが、ロイ・ユングが44歳の時に本機を入手したことにちなむというのが通説である。その後も作動可能なよう整備されていたが、博物館入りした時点で旧式だった代物であり、最新型のクロスボーン軍のモビルスーツに太刀打ちできるものではなかった(この開戦当時では10年以上前に製造・投入されたものだと言われていた)。
 
[[サイド_(ガンダムシリーズ)#サイド5(ルウム)→新サイド4(フロンティア)|フロンティアIV]]の戦争博物館館長であった[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#ロイ・ユング|ロイ・ユング]]が、私的に所有していた可変MS。頭長高約10mと、小型化が主流であった当時においてもひと際小型なサイズが特徴となっている。「R-44」は、ロイが44歳の時に本機を入手したことにちなむとされている{{Sfn|1/100 ガンタンクR-44|1991}}。
一部の資料で本機はF50Dのレプリカであると解説しているが、ガンダム世界で用いられるレプリカという言葉は、必ずしも「模造品」という意味ではなく、「修復品」というニュアンス{{要出典}}をも含む為、注意が必要である。
 
人型の2本脚の背面側にキャタピラを備えており、2足歩行するMS形態と、両脚を前に伸ばして座った姿勢でキャタピラを用いて走行する[[戦車]]形態(タンクフォーム)を使い分ける、簡素な変形機能を有している。タンクフォーム時は車高が抑えられることから被弾率が低下し、射撃安定性は向上するが、機動性は著しく落ちるとされている{{Sfn|1/100 ガンタンクR-44|1991}}。可変機構を採用した理由としては[[一年戦争]]時の支援兵器であった[[Gファイター#Gブル|Gブル]]のコンセプトと可変MSの発想をまとめたためとされる{{Sfn|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991|p=36}}。
変形方法は両脚を伸ばして合わせた状態で座っている[[戦車]]形態から、脚部のキャタピラを使い立ち上がりMS形態に変形という、かなり簡素なものである。
 
頭部は、主にMS形態で使用されるゴーグルカメラ部とタンク形態で使用される額のセンサーの2種類から構成されている。また、試作機ゆえにセンサーなどは[[ジェガン]]タイプの内装部品を{{Sfn|1/100 ガンタンクR-44|1991}}、スラスターなどは[[ギラ・ドーガ]]の部品を流用している{{Sfn|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991|p=36}}{{Sfn|ガンダム辞典v1.5|2009|p=297}}。
 
機体の位置づけとしては、宇宙世紀100年以降の次期主力MS開発プランとして挙がったものの1つとされている{{Sfn|1/100 ガンタンクR-44|1991}}。MSの小型化を模索している時期に、ミドルMSを改造して核融合炉を搭載することで小型化を達成しようと宇宙世紀0107年頃に開発された{{Sfn|ガンダム辞典v1.5|2009|p=297}}。
 
結局、小型MSが動くという以上の大きな成果は得られず、正式採用には至らなかった。この結果を受けサナリィの小型MS開発方針は従来型MSを縮小する方向で確定したといわれる。実験後に放棄されていたものをロイ将軍が引き取り、個人的に復元し有事に備えて改修を施していたとされている{{Sfn|1/100 ガンタンクR-44|1991}}。一方で、レストアの際は寄せ集めの部品を組み合わせてでっち上げたとしている資料も存在する{{Sfn|F91オフィシャルエディション|1991|p=4}}。
 
本機体の開発はフォーミュラ計画の一環でもあり、核融合炉を搭載したAFV型MSであるF50シリーズの1つともいわれる{{Sfn|ガンダム辞典v1.5|2009|p=297}}。また、ガンタンクの有用性を主張する高官が開発した核融合炉搭載型のAFV型MS「F50D」のうち、ロイ・ユングが私的に改装した機体がガンタンクR-44であると推定した資料もみられる{{Sfn|最新MS造形資料集|1992|p=82}}。
 
; コクピット
: 胸部前面ハッチから乗り込む上部コックピットには左右胸部と中央部に3名分の操縦席があるほか、股間部前面にも1名分のコックピットがあり{{Sfn|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991|p=77}}、設定上ではコックピットハッチ上部に多目的収納庫を備え、股間部背面にも乗員用ハッチが設けられている{{Sfn|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991|p=77}}。
; 武装・装備
: 200mmキャノン砲2門とマニピュレータ兼用のフィンガーランチャー、外装式の4連ミサイルポッドを備える。200mmキャノンについては徹甲弾を使用している。開発時にはビーム・キャノンの搭載も検討されたが、開発方針として機体の小型化が優先されてスペースが確保できなかったことから、実体式となった{{Sfn|1/100 ガンタンクR-44|1991}}。ただし、本機体はロイ自身によって徹甲弾の炸薬や砲身に手が加えられているとされる{{Sfn|1/100 ガンタンクR-44|1991}}。4連ミサイルポッドについては汎用性を持たせるためにマニピュレータを装備することとなった結果、外装式になったとされる{{Sfn|1/100 ガンタンクR-44|1991}}。
; 劇中での活躍
: フロンティアIVが[[ブッホ・コンツェルン#クロスボーン・バンガード|クロスボーン・バンガード]](CV)の襲撃を受けた際にロイが起動させ、襲撃から逃れてきた難民であるシーブックたちを巻き込んで戦闘に参加しようとした。しかし、モニターが下がらなかったりコックピットハッチが閉じなかったりとろくに整備されていない状態であり、初撃時に左200mmキャノンの砲身が[[腔発|発砲の圧力に耐えられず破裂]]したうえ、右キャノンも[[クロスボーン・バンガードの機動兵器#デナン・ゲー|デナン・ゲー]]の攻撃で爆砕して機体は中破し、ロイは死亡する。シーブックたちも、友人の1人であった[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#アーサー・ユング|アーサー]]を失うこととなった。小説版では、キャノンの誘爆によってアーサーと[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#ローバー|ローバー]]が戦死するが、ロイは死亡せず、[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#クリス|クリス]]とともに連邦軍士官に説得され、本機体を放棄して避難した。
: フロンティアIVがクロスボーン軍の襲撃を受けた際にロイ・ユングが起動させ、襲撃から逃れてきた難民であるシーブック達を巻き込んで戦闘に参加しようとした。
: その後はシーブックたちがフロンティアIVから脱出するために使用し、スペースポートへ移動中に子供を盾として利用しようとした連邦軍のGキャノンと対峙するが、これをかわしている。スペースポートではCVに拉致される[[セシリー・フェアチャイルド]]を奪還するためにシーブックが単独で搭乗したが、[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#シオ・フェアチャイルド|シオ・フェアチャイルド]]に銃撃された影響でまともに操練できず[[クロスボーン・バンガードの機動兵器#ベルガ・ダラス|ベルガ・ダラス]]のショットランサーを脚部に受け、機能停止した。黎明期の小型MSの性能ではCVの最新型MSに太刀打ちできなかった(シーブックは本機を「10年以上前に製造されたMS」と称している)。セシリーは放棄された本機体のコクピットの血痕を見て、シーブックは死んだものと誤解してしまう。
: しかし、実際に戦闘に参加する前に左200mmキャノンの砲身が経年劣化のためか、発砲の圧力に耐えられず破裂、その後右キャノンもクロスボーン軍の攻撃を受け爆砕。機体は中破し、ロイは死亡。シーブック達も友人の一人であったアーサーを失うこととなった。
: その後はシーブック達がフロンティアIVから脱出するために使われ、その過程でモビルスーツ形態への変形も行っている。更にクロスボーン軍に拉致されるセシリーを奪還するため、シーブックが単独で搭乗し運用したが、セシリーの奪還はかなわず、シーブックもシオ・フェアチャイルドの銃弾を受け負傷し、この機体を放棄して脱出。コクピットに残された血痕を見てセシリーは、シーブックは死んでしまったと誤解してしまう。
; デザイン
: [[メカニックデザイン]]は[[大河原邦男]]。変形ギミックは、かつて[[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]の特撮映画『[[ガンヘッド]]』の時に提案して没だったものを提案して採用された<ref name="GMG2018W3">{{Cite Book |和書 |title = グレートメカニックG |volume = 2018WINTER |publisher = [[双葉社]] |series = 双葉社MOOK |year = 2018 |month = 12 |pages = 38-42 |isbn = 978-4575465136}}</ref>。
: [[メカニックデザイン]]は[[大河原邦男]]。この機体に類似した変形システムを持つ火力支援用モビルスーツ[[ザウート]]が、後の『[[機動戦士ガンダムSEED]]』シリーズに登場する(デザインは同じく大河原が担当)。
: 大河原は雑誌記事において、後年の『[[機動戦士ガンダムSEED]]』シリーズに登場した[[ザフトの機動兵器#ザウート|ザウート]](ガズウート)に変形機構を流用したと語っている{{Sfn|ガンダムエース2005-4|2005|p=174-175}}。
{{clear}}
 
==== ガンタンクR-44 パワードウェポンタイプ ====
『[[ガンダムマガジン]]』No.5が初出。
 
ガンタンクR-44の試作時に提出された、ビーム砲を装備するもうひとつのプラン。マニピュレーターは廃され、右手にはフィンガー・ランチャーと外装式の2連ビーム・キャノン、左手には地上用戦闘車両としての火力強化を図るためのモーターガン・ユニット(8銃身20ミリガトリングガン、35ミリ機関砲、20ミリ機関砲2基からなる)を装備。右肩にのみ[[#Gキャノン|Gキャノン]]の4連マシン・キャノンを長銃身化し射程を延長したものを装備、これにともない頭部は対空精密照準システムに換装されている。左側頭部にはスモーク・ディスチャージャーを装備。カラーリングは通常型と同様のほか、オレンジに近いサンド・イエローとグレーを基調とした「野戦迷彩タイプ」も確認されている。最終的に、200ミリキャノン装備型が採用されている{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=12-17}}。
 
漫画『[[機動戦士ガンダムF90#ファステストフォーミュラ|機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ]] (F90FF)』では、0112年の北米キャッツキルの山岳演習場で1機が登場。[[機動戦士ガンダムUCの登場兵器#ロト|ロト]]4機とともに[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Sタイプ|ガンダムF90Sタイプ]]の射撃テストの[[アグレッサー]]となる予定のところを何者かに奪取され、実弾で攻撃を仕掛けるが、山頂に移動したSタイプから逆に砲撃を受けて全滅する。なお、このときの本機の右肩には4連マシン・キャノンではなく200ミリキャノンを装備しており、ロトよりひと回り大きく描かれている。モノクロでしか確認できないが、塗り分けは野戦迷彩タイプと同様。
 
== F6シリーズ ==
=== F60 ===
『ガンダムエース』で連載された「月刊モビルマシーン」(漫画『F90FF』の関連企画)の[[#Gキャノン|Gキャノン]]の記事内に登場。格闘型MSであるとされる以外は詳細不明{{Sfn|ガンダムエース2023-1|2023|p=224-225|loc=「月刊モビルマシーン Vol.4」}}。
 
== F7シリーズ ==
F7シリーズでは中距離支援機の研究が行われていた。
* F70 キャノンガンダム
* F71 Gキャノン
** F71 Gキャノンパワードウェポンタイプ(フル装備型)
** F71 Gキャノンビームキャノン&精密標準システム搭載タイプ
** F71 Gキャノン改良型200mmキャノン砲搭載タイプ
** F71 Gキャノン200mm長距離砲搭載タイプ
** F71 Gキャノンヴェスバータイプ
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=== キャノンガンダム ===
{{機動兵器
|名称=キャノンガンダム<br />CANNON GUNDAM
|型式番号=F70
|所属=地球連邦軍
|建造=サナリィ
|生産形態=試作機
|頭頂高=14.8m{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
|頭頂高=14.8m
|重量=8.2t{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
|重量=8.2t
|全備重量=22.5t{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
|出力=3,850kW{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
|出力=3,850kW
|推力=2,860kg×2、2,550kg×4、3,840kg×3{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}<br />総推力:27,440kg{{Sfn|ガンダム辞典v1.5|2009|p=300}}{{Efn2|総推力を113,300kgとする資料もある{{Sfn|ガンダムエース2022-12|2022|p=322-323|loc=「月刊モビルマシーン Vol.3」}}。}}
|推力=27,440kg<br />(2,860kg×2、2,550kg×4、3,840kg×3)
|推進機関その他=アポジモーター×48{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
|装甲=[[ガンダリウム合金]]セラミック複合材{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
|武装=バルカン砲×2<br />3連マシンキャノン×2<br />ダブルビームガン×2<br />バルカン砲×2<br />[[ビームサーベル]]×2<br />[[ビームライフル]]<br (ガンダム/>ズ)ルド{{Sfn|ビームライフル]]MS大全集2013|2012|p=87}}
|搭乗者=ジョブ・ジョン<br />[[機動戦士ガンダムF90#ハジメ・タスカー|ハジメ・タスカー]]
}}
バンダイ発行の雑誌[[B-CLUB (模型雑誌)|Bクラブ-CLUB]]の連載企画月刊MSジャーナル」が初出。その後、漫画『F90FF』に登場する、地球連邦軍の中距離支援用試作型MSである。プロトタイプGキャノン(プロトタイプジーキャノン、PROTOTYPE G-CANNON)とも呼ばれる
 
第1期F9試験運用計画において{{Sfn|ガンダムエース2022-12|2022|p=322-323|loc=「月刊モビルマシーン Vol.3」}}、[[ガンダムF90 (架空の兵器)|F90]]でテストされた[[ガンダムF90 (架空の兵器)#ミッションパック|ミッションパック]]のうち、評価が高かった[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Sタイプ|Sタイプ]]は支援型のF7型として分岐{{Sfn|F91オフィシャルエディション|1991|p=62}}(開発コードの "F7" は一年戦争時の[[ガンキャノン]]を継承する形で付与{{Sfn|1/100 Gキャノン|1990}})、その量産原型機が本機である{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}。単なるF90の量産型ではなく、耐弾性を強化したコックピット(上面装甲がスライドして乗降する{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}})、背部と脚部の複合スラスター・ベーン{{Sfn|ガンダムエース2022-12|2022|p=322-323|loc=「月刊モビルマシーン Vol.3」}}など、当時最終調整中であった[[#ガンダムF91|F91]]からのフィードバックがあり、スペック的にも部分的に原型機をしのぐ{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}。「ガンダム」の名を冠しているが、頭部アンテナは両側面から上方に伸びており、メインカメラはゴーグル状となっている。
サナリィが量産を前提として、[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Sタイプ|ガンダムF90サポートタイプ]]をベースに開発した機体である。F7x系列はサポートタイプの装備を固定化した簡易量産型にあたり、本機はその試作機である。
 
両肩の3連マシン・キャノンはビーム・キャノンや150ミリ高速砲に換装が可能なほか、非常時には強制排除できる{{Sfn|B-CLUB 70|1991|p=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}。また、主砲ユニットを取り外すことで格闘戦にも対応可能な設計となっている{{Sfn|ガンダムエース2022-12|2022|p=322-323|loc=「月刊モビルマシーン Vol.3」}}。ビーム・ライフルやビーム・サーベルは[[ヘビーガン]]のものを装備{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}。
中距離支援用であるが、汎用性も十分あり、その性格から攻撃用MSと呼ばれることもある。これを基にさらなる設計変更が加わりF71 Gキャノンが誕生した。
 
原型機同様、各種オプション武装用の[[ハードポイント]]も充実しており{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}、腕部・肩部・腰部側面・脚部に同規格のものを有し、腕部ハードポイントにはF90Sタイプの4連ビーム・キャノンを小型化した2連(ダブル)ビーム・ガンを標準装備する{{Sfn|ガンダムエース2022-12|2022|p=322-323|loc=「月刊モビルマシーン Vol.3」}}。
[[ビームサーベル]]および[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)|ビームライフル]]はヘビーガンと共用である。また、必要に応じて3連マシンキャノンをビームキャノンや150mm高速砲に換装可能であった。
 
AA級軍事機密として1年近く秘匿されるが、本機の量産型である[[#Gキャノン|Gキャノン]]の配備を機に「月刊MSジャーナル ダイジェスト版」第1号(宇宙世紀0122年9月1日発行)で公表される{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}。
完成したF70は高性能だったが、アナハイム・エレクトロニクスと関係のある一部の連邦軍幹部との間で意見衝突が起こった。そういった政治的問題を背景に、アナハイム・エレクトロニクス社が[[OEM]]生産を請け負う事となり、アナハイム・エレクトロニクス社の技術不足のために、さらなる設計変更がサナリィの手によって施されたのがF71(Gキャノン)である。完成したF71はサナリィの開発陣の意向に沿うものではなかったと伝えられている。
 
; 作中での活躍
基になったF70の機体そのものはサナリィに存在する。サナリィの秘匿主義により、F70の生産に必要となる各種技術(主に機体制御コンピューター技術等)がアナハイム側に十分に提供されなかった事がこういった反発的事態を生んでしまったと指摘する声もある。
: 『F90FF』では、宇宙世紀0112年にジョブ・ジョンが「提出された性能数値だけでは読み取れない違和感をぬぐい去りたいときは、実際に搭乗して動かしてみる」とみずから搭乗してテストをおこなっている。ビーム・ライフルはF90のものを携行する。0115年にはF90 2号機や[[#F89|F89]]とともに連邦軍第2特別実験戦団「ファステストフォーミュラ」に配備され、ハジメ・タスカー少尉が搭乗、ビーム・ライフルに加えシールドもF90のものを装備する。暗礁宙域でF90[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Oタイプ|Oタイプ]]と共にエグム残党掃討任務に就いた際、突如現れたMSA-0120にコックピットをビーム・サーベルで貫かれる。
 
一方で、アナハイム社はこのOEM生産を機会にノウハウを蓄積し、F70とは別に独自に性能向上を図った[[シルエットフォーミュラプロジェクト#ハーデガィン|ハーディガン]]を自社製品として発表している。専門メディアによってF70の存在が世間に公表されて以降、アナハイムは表向きにOEM生産以前に独力で開発した事を主張しているものの、その後にアナハイムがサナリィに行った違法な技術盗用の疑いをさらに深める事ともなった。
; デザイン
: メカニックデザインは大河原邦男<ref>「B-club」vol.70より</ref>。
{{clear}}
 
----
==== バリエーション(キャノンガンダム) ====
; {{Anchors|キャノンガンダム ビーム・キャノン搭載型}}ビーム・キャノン搭載型
: 「月刊モビルマシーン」に登場。キャノンガンダムが[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Bタイプ|F90Bタイプ]]のミッションパックを装備した仕様。0115年に作成された概念図のみ確認できる。重爆撃仕様だが、[[低強度紛争]]では不要とされ量産型のGキャノンでは採用されていない{{Sfn|ガンダムエース2022-12|2022|p=322-323|loc=「月刊モビルマシーン Vol.3」}}。
 
; レールキャノン搭載型
: 「月刊モビルマシーン」に登場。キャノンガンダムがF90Sタイプのミッションパックを装備した仕様。こちらも概念図のみ確認できる。Gキャノンには採用されていないが、コスモ・バビロニア建国戦争の激化にともなって再設計された機体が存在するという説もある{{Sfn|ガンダムエース2022-12|2022|p=322-323|loc=「月刊モビルマシーン Vol.3」}}。
 
=== Gキャノン ===
アニメーション映画『機動戦士ガンダムF91』に登場する、地球連邦軍の中距離支援用量産型MSである。
{{機動兵器
|名称=Gキャノン<br />G-CANNON
|型式番号=F71 (F-71)
|所属=地球連邦軍
||建造=[[アナハイム・エレクトロニクス]]<br />またはサナリィ
|生産形態=量産機
|頭頂高=14.3m
180 ⟶ 133行目:
|全備重量=23.1t
|出力=3,350kW
|推力=89,260kg(27,840kg×2<br/>16,790kg×2)<br/>(総推力)89,260kg
|推進機関その他=アポジモーター×50
|装甲=ガンダリウム合金セラミック複合材
|武装=バルカン砲×2<br />4連マシンキャノン×2<br />ダブルビームガン×2<br />ビームサーベル×2<br />ビームライフル
|搭乗者=地球連邦軍一般兵士
}}
『F91』に登場。
ガンダムF90サポートタイプの量産モデルである。サナリィとしては[[#キャノンガンダム|キャノンガンダム]]をそのままの仕様で量産化したい意向だったが、本来は研究機関であったサナリィは、その当時まだアナハイムに比べ大量生産能力に乏しく、さらに量産コスト自体の削減化と長年のMS開発実績を持つ企業を無視できないという連邦軍の政治判断から、製造はアナハイム・エレクトロニクスに委託するという体制が採られた。本機の設計はアナハイム・エレクトロニクスの技術不足のためにサナリィが再設計をし、アナハイムでも生産できるようにした。そのため本機の特許ライセンスはサナリィのままとし、アナハイム技術陣の手により複数の機構は既に生産ラインが確立していた[[ヘビーガン]]のものを取り入れたものにリファインされ、既存の生産ラインを大幅に流用したのが本機である。これによりスペックのみではF70に劣る結果となったが、一部の連邦軍の一定の思惑は達成された事となる。ただし、この大幅な設計変更はサナリィのF70開発陣の意向には聊か反するものであり、初めてロールアウトしたF71を見た際、彼らは不快な表情を顕にしたと伝えられている。実際のところOEM製造とは言いながらも、機体制御コンピューター等の技術提供をサナリィ側が拒否するなど、過度の秘匿主義がアナハイム側の反発を呼んだとも噂されており、両者の関係は良好とはいえるものではなかったと言われている。
 
かつての[[ガンキャノン]]を想起させる大型のマシン・キャノンを両肩に装備した、ガンダムF90サポートタイプの量産モデルに相当する機体である{{Sfn|F91オフィシャルエディション|1991|p=62,74}}。宇宙世紀0110年代初頭のコンペによりサナリィが連邦軍の次期主力MS調達先に内定した際、同社はF70 [[#キャノンガンダム|キャノンガンダム]]をそのままの仕様で量産化する予定だった。しかし当時同社は量産能力・製造コスト低減要求において連邦軍の需要を満たせず{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}、さらに長年のMS供給実績を持つAE社を無視することができないという連邦側の政治的思惑により{{Sfn|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991|p=38}}、生産はAE社に委託するという体制が採られた。AE社は委託生産にあたり量産性を向上させるためF70を再設計し{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}、すでに量産体制を確立していた[[ヘビーガン]]と機構を共通化した{{Sfn|B-CLUB 70|1991|p=47}}{{Sfn|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991|p=38}}。
またサナリィの工場生産機であるF71も多数存在する。サナリィ製のF71とアナハイム製のF71の性能の違いは今のところ不明であるが、機体制御コンピューター等の技術の差から運動性が違うとされる。機体制御コンピューターの違いからサナリィ製の純正ミッションパック(VSBR等)もサナリィ製F71しか装備できないとされている。
 
このような経緯で生まれたF71 Gキャノンは、宇宙世紀0115年にロールアウトした{{Sfn|モビルスーツハンドブック|1992|p=12}}{{efn2|一方、MSA-0120とF90のコンペティション以降、A・Eに対して連邦軍から提示された数年後以降の開発計画として、F90の兵装バリエーションであるF90S簡易生産バージョンのGキャノンの[[ライセンス生産]]、および自社開発のヘビーガンの暫定量産にとどまり、次期主力MSの開発計画は、事実上棚上げされたとした資料もみられる{{Sfn|1/100 ガンダムRXF91改|1992}}。}}。
設計に当たっては汎用機体であるが支援MSとして徹底的な最適化が成され、結果として機体の軽量化・効率化に成功。モビルスーツとしての総合性能では、白兵戦用量産MSであるヘビーガンを上回っている。ただしこの頃の連邦軍の仮想敵があくまで暴動レベルの反政府活動者であった為、暴徒鎮圧の対人戦闘に主眼が置かれており、多数のMSと対峙する集団戦ではいささかの見劣りは否めない。しかし、Gキャノンにはミッションパックという拡張性があるため、集団戦用のミッションパックを装備することで戦力を補え、ビームサーベルを使用しての格闘戦もこなせる。
 
しかし、この一部の連邦軍サイドからの要求に応えたAE社による大幅な設計変更はサナリィのF70開発陣にとっては不本意なものであり{{Sfn|B-CLUB 70|1991|p=47}}、彼らはロールアウトしたF71に対し不快な表情をあらわにしたと伝えられている{{Sfn|B-CLUB 70|1991|p=47}}。実際のところAE社に製造を委託しているとは言いながらも、機体制御コンピューター等の技術提供をサナリィ側が拒否するなど、過度の秘匿主義がAE社側の反発を呼んだとも噂されており、両者の関係は良好と言えるものではなかったという{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}。
数値上はサナリィ製・ブッホ製MSに匹敵するジェネレーター出力・スラスター推力だが、使用されているジェネレーター・スラスターは旧来のアナハイム製であり、新型の小型核反応炉は搭載されていない。効率化により、ヘビーガンよりも更に大型のジェネレーターを搭載できる容積を確保した為で、この点はサナリィによる技術力の高さや基礎設計の確かさが覗える。
 
F71は設計にあたり汎用機体であったF90Sから支援攻撃MSとして徹底的に最適化され、機体の軽量化・効率化に成功{{Sfn|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991|p=72}}。使用しているジェネレーターやスラスターはAE社の既製品{{Sfn|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991|p=38}}だが、サポートに必要ない機能をそぎ落としたことで、同時期の主力機であるヘビーガンよりも全長を頭一つ分弱コンパクトにまとめつつ、より大型のジェネレーターを搭載できる容積を確保した。マッチングの問題からF70ほどの性能は発揮できなかったものの、推力重量比を含めた性能はそれまでのMSとは一線を画し{{Sfn|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991|p=38}}、数値上はサナリィ純正機や[[ブッホ・コンツェルン|ブッホ]]製MSに匹敵する性能を得ており連邦軍の要求する水準は十分満たした。また、先に実戦配備された[[ヘビーガン]]の機構を部分的に使用したことで作動機構のトラブルも減少、パーツも流用できるため現場のメカマン達からも好評で{{Sfn|B-CLUB 70|1991|p=47}}生産性だけでなく整備性にも優れた機体となっている。その一方で、F91からフィードバックされていた胸部構造はオミットされる{{Sfn|B-CLUB 70|1991|p=47}}など、キャノンガンダムの持つ様々な革新的機構は失われた{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}{{Sfn|ガンダム辞典v1.5|2009|p=300}}。ただし本機には肩部装備や肩アーマーのユニット換装機構、腕部および脚部にハードポイントが備えられており{{Sfn|パーフェクト・ファイル21|2012|pp=21-8}}、拡張性には優れている。ハードポイントにはガンダムF90の[[ガンダムF90 (架空の兵器)#ミッションパック|ミッションパック]]のうち腕部、脚部の一部が装備可能であるとされる{{Sfn|パーフェクト・ファイル21|2012|pp=21-7、8}}。
なお、アナハイム・エレクトロニクス社は独自の発展型として、[[シルエットフォーミュラプロジェクト#Gキャノンマグナ|Gキャノンマグナ]]を開発している。
==== Gキャノン(4連マシンキャノンパック非装備型) ====
F71 Gキャノンはもともと支援もできる汎用機体として造られている。そして支援機能は4連マシンキャノンのミッションパックを装備することで支援機体の性能を担う。しかし、4連マシンキャノンパックの装備を外す事で元から性能が高かった汎用機体としての性能でF71 Gキャノンを取り扱うことができる。映画『機動戦士ガンダムF91』の劇中でも4連マシンキャノンパック非装備型のGキャノンがヘビーガンのビームライフルと盾を持って3機編隊で飛行しているシーンが描かれている。
 
しかし当時の連邦軍の仮想敵はあくまで暴動レベルの反政府勢力であった為、基本兵装が暴徒鎮圧の対人戦闘に重点が置かれており、またコロニー内での戦闘に考慮してあえて大口径の火器は標準装備されておらず、本格的な対MS戦闘ではいささかの見劣りは否めない{{Sfn|1/100 Gキャノン|1990}}。また中距離支援用MSであるもののビーム・サーベルを標準装備しており、格闘性能も高い事から初めからマシン・キャノンをオミットして配備される場合もある{{Sfn|1/100 Gキャノン|1990}}。頭部はF70(一説にはF90{{Sfn|1/100 Gキャノン|1990}})と同タイプのものが装備される予定だったが、ヘビーガンと共通化されたことで往年のRX-77に似たゴーグルタイプのセンサーになったといわれる{{Sfn|B-CLUB 70|1991|p=47}}。コックピットの仕様はヘビーガンと同一となっている{{Sfn|F91オフィシャルエディション|1991|p=74}}。
==== ミッションパック ====
 
Gキャノンにはある程度ハードポイントが存在するため、ガンダムF90の[[ガンダムF90 (架空の兵器)#ミッションパック|ミッションパック]]のうちいくつかが使用可能である。また、4連マシンキャノンを別の火器に変更する案も存在した。バックパックを換装することも4連マシンキャノンを外して白兵戦用とすることも可能である。
==== 武装(Gキャノン) ====
; パワードウェポンタイプ (Powered Weapon Type)
; 4連マシン・キャノン
: 『F91-MSV』に登場。'''フル装備型''' ('''Full Equipment Type''') または'''長距離支援仕様'''ともいう。Gキャノンの迎撃仕様で、航空近接支援攻撃(クローズエアサポート、CAS)としての仕様目的もある。右4連マシンキャノンをツインビームキャノン(RX-77-4ガンキャノンIIでも試験されたことがあるという)に、左4連マシンキャノンを対空管制照準システムに変更し、右肩のハードポイントに対空管制照準システム、左肩に地対空ミサイルと照準センサー、右腕にガンユニット、左上に2連電磁レールガン、両足にそれぞれスラスターユニット(推力:16,290kg)を装備している。
: 暴徒鎮圧の対人戦闘の兵器。カートリッジ式で、中口径徹甲弾が装てんされる{{Sfn|1/100 Gキャノン|1990}}。銃身は4門だが排莢口は一つである{{Sfn|1/100 Gキャノン|1990}}。コロニー内戦闘用の非ビーム兵器として装備される。状況によりユニットごと排除可能で、最初から装備しない運用も選択できる{{Sfn|1/100 Gキャノン|1990}}。
; ビームキャノン&精密照準システム搭載タイプ
; ダブルビームガン
: 講談社発行の雑誌「ガンダムマガジン」に登場。Gキャノンの防空仕様。RX-77-4ガンキャノンIIのビームキャノンと精密照準システムを発展させたタイプである。右4連マシンキャノンをビームキャノンに、左4連マシンキャノンを精密照準システムに変更し、両足にそれぞれF90Sタイプのクルージングミサイルを装備している。これにより、ノーマルタイプよりもより遠くの敵を撃ち落せるようになった。ビームキャノンと精密照準システムは、パワードウェポンタイプのプロトタイプというべき装備である。
: 腕部に装着された小口径のビーム兵器。近接戦闘用の補助火器で、片腕に2門ずつ装備する{{Sfn|パーフェクト・ファイル21|2012|pp=21-8}}。本来支援用として設計されたF71だが、キャノン砲排除時に格闘戦を行う想定で採用された{{Sfn|1/100 Gキャノン|1990}}。腕部ハードポイントによって装着される{{Sfn|パーフェクト・ファイル21|2012|pp=21-8}}{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}}。
; 改良型200mmキャノン砲搭載タイプ
; 頭部バルカン砲
: 「ガンダムマガジン」に登場。Gキャノンの接近戦仕様。RX-77-3ガンキャノン重装型の240mmキャノン砲を発展させたタイプである。4連マシンキャノンを改良型200mmキャノン砲に変更し、両足にそれぞれF90Dタイプの5連ロケット弾パックを装備している。これにより、火力は劣るものの軽量化され、接近戦に向いた機体となった。
: 近接戦闘用に2門標準装備。
; 200mm長距離砲搭載タイプ
; ビーム・ライフル
: 「ガンダムマガジン」に登場。Gキャノンの長期戦仕様。[[ジム・キャノン]]の240mm長距離砲を発展させたタイプである。右4連マシンキャノンを200mm長距離砲に変更し、左4連マシンキャノンは外している。砲の口径が下がったことで弾薬が節約され、より長時間の戦闘が可能となった。各ハードポイントに予備の弾倉を装備することも検討されているという。
: ヘビーガンと共用のフルバレルタイプのビーム・ライフル。
; シールド
: ヘビーガン用のシールドと同一。腕部ダブルビームガンの上から装備可能{{Sfn|パーフェクト・ファイル21|2012|pp=21-8}}。ビーム・シールドと比べると防御力は低いが、本機においては貴重な防御兵装となっている{{Sfn|パーフェクト・ファイル21|2012|pp=21-8}}。
 
==== 劇中での活躍(Gキャノン) ====
フロンティアコロニー防衛隊および月の主力艦隊の艦載機として十数機が登場した。本編では設定やスペックほどの活躍を見せることはなく、ジェガンと同じくクロスボーン勢MSに一方的に撃破された。特に、防衛隊は周囲の警戒を怠り、両肩の4連マシン・キャノンを発射した際に落下した薬莢が避難中の民間人[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#コチュン・ハイン|コチュン・ハイン]]の母親を直撃、これを死亡させ、またコロニー自体も誤射で損傷させてしまう。その他にもガンタンクR-44に乗って避難中のシーブック達を逆に威嚇する等、防衛隊本来の役割を果たせなかった。
「月刊モビルマシーン」では、宇宙世紀0146年頃のサイド2コロニー「[[サイド (ガンダムシリーズ)#アメリア|アメリア]]」(後のザンスカール帝国)の国防軍に配備されており、サイド2連合を相手に赫々たる戦果を挙げているとされる{{Sfn|ガンダムエース2023-1|2023|p=224-225|loc=「月刊モビルマシーン Vol.4」}}。
 
==== バリエーション(Gキャノン) ====
; F71ネイキッド
: 名称は現場の兵士による呼称である{{Sfn|ガンダムエース2023-1|2023|p=224-225|loc=「月刊モビルマシーン Vol.4」}}。もともと支援用機体として造られたF71 Gキャノンだが、格闘性能の高さから最初からキャノン・パックを外して運用されることもあった{{Sfn|1/100 Gキャノン|1990}}。映画『機動戦士ガンダムF91』の劇中でもキャノン・パック非装備のGキャノンがヘビーガンのビーム・ライフルとシールドを携行しているシーンが描かれている。見た目がほぼヘビーガンと似ていることもあり、デナン・ゾンとの近接戦で応戦している機体や月の主力艦隊の艦載機もネイキッド装備なのだが、活躍や戦果の全てを「ヘビーガンの奮闘」で扱われてしまっている。
; パワードウェポンタイプ{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}}
: 「月刊MSジャーナル」および『F91-MSV』に登場。'''フル装備'''{{Sfn|ガンダムマガジン1|1990|p=145}}または'''長距離支援仕様'''ともいう。Gキャノンの迎撃仕様で、[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Lタイプ|F90L]]を参考に設計されたといわれる{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}。
: F計画の次点として検討されたのがハードポイントの有効活用であった{{Sfn|F91モビルスーツ・イン・アクション|1991|p=134}}。連邦軍幹部は、MSの機動性の高さだけでは敵MSとの決定的差が生まれないと考えていたため、ハードポイントを積極活用した重武装化の強化案を進めることで、戦力の向上を図った{{Sfn|F91モビルスーツ・イン・アクション|1991|p=134}}。開発はFシリーズで実績のあるサナリィが行い、約3か月で完成させている{{Sfn|F91モビルスーツ・イン・アクション|1991|p=134}}。
: 航空近接支援攻撃(クローズエアサポート、CAS)と対空攻撃能力の向上を目的としている{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}}。機体各部に火器、脚部に推進器が増設されているほか、右肩部には対空管制照準システム、左肩部には照準センサーを備える{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}}。
:; 武装・装備
::; ツイン・ビーム・キャノン{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}} / 超長距離用ビーム・シューター{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
::: 右肩部に装備。かつて[[ガンキャノン#ガンキャノンII|ガンキャノンII]]にも試験装備された{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}}。
::; 地対空ミサイル{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}} / 大型ミサイルランチャー{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
::: 左肩部に装備{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}}。
::; ガンユニット{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}} / 2連装グレネードランチャー{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
::: 右腕部に装備{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}}。
::; 2連電磁レールガン{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}} / 2連装88mmヘビィマシンガン(高速徹甲弾){{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
::: 左腕部に装備{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}}。
::; スラスターユニット{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}} / 追加増速用ブースターパック{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}
::: 両脚に装備。推力は16,290kg{{Sfn|B-CLUB 70|1991|pp=44-47|loc=「月刊MSジャーナル」}}{{Sfn|ガンダムマガジン5|1991|pp=14-15}}。
; ヴェスバータイプ(V.S.B.R. Type、新型火器試験仕様)
: 『F91-MSV』に登場。メカニックデザインは大河原。追加ジェネレーターと試作型の[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)#ヴェスバー|ヴェスバー]]を装備した試験運用型{{Sfn|B-CLUB 66|1991|pp=8-9}}{{efn2|胸部ユニットに大改造を施したほか、ジェネレーターを増設したバックパックを追加装備し[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)#ヴェスバー|ヴェスバー]]を使用可能としたタイプとした資料もみられる{{Sfn|MS大全集2015|2015|p=397}}。}}。このタイプに装備されたヴェスバーはプロトタイプであるために出力が低く、実戦運用に適さない。また、装備配置の重心が悪い事から、F91で装備されたヴェスバーの配置は変更されている{{Sfn|B-CLUB 66|1991|pp=8-9}}。
: 『F91-MSV』に登場。Gキャノンの新型火器試験仕様。4連マシンキャノンを[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)#ヴェスバー|ヴェスバー]]に変更している。V.S.B.R制御の電子機器や機体制御コンピューター等の技術の関係からサナリィ製造分のF71には取り付け可能なミッションパック。
; {{Anchors|バズ・ガレムソン専用Gキャノン}}バズ・ガレムソン専用機
: 漫画『F90FF』に登場。特殊部隊「ファステストフォーミュラ」に編入された[[機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91#バズ・ガレムソン|バズ・ガレムソン]]大尉が搭乗する。カラーリングは黒を基調に一部白とライト・グレーで塗り分けられている。
: 0116年初春のオールズモビルによるフロンティアI襲撃の際には、コロニー内での近接格闘戦を主眼としたセッティングがほどこされており、一説には[[#F60|F60]]の開発データ収集が目的ともいわれる{{Sfn|ガンダムエース2023-1|2023|p=224-225|loc=「月刊モビルマシーン Vol.4」}}。武装は両肩にビーム・キャノン、両前腕部には[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Fタイプ|F90Fタイプ]]のビーム・スパイクを装備する{{Sfn|ガンダムエース2023-1|2023|p=224-225|loc=「月刊モビルマシーン Vol.4」}}。両脚のハードポイントには長距離支援仕様と同型のスラスター・ユニットを装備。全備重量は21.4トン{{Sfn|ガンダムエース2023-1|2023|p=224-225|loc=「月刊モビルマシーン Vol.4」}}。
: その後のサイド1コロニー「[[サイド (ガンダムシリーズ)#バーラト|バーラト]]」で暴動を起こしたエゥーゴOBの鎮圧では、右肩に長距離支援仕様の対空管制照準システムを装備、[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Lタイプ|F90 Lタイプ]]のロング・ライフルを携行。左前腕部のビーム・スパイクは残されるが、右前腕部とバックパックはネイキッド仕様に戻されている。哨戒機の[[ネモ (ガンダムシリーズ)|ネモ]]と[[ジム・キャノン#ジム・キャノンII|ジム・キャノンII]]を狙撃し撃破している。
; Gキャノン・マグナ
: F71生産の経験からノウハウを蓄積し、サナリィから不正手段で取得した技術も加えて制作した発展型。
: {{see|シルエットフォーミュラプロジェクト#Gキャノン・マグナ}}
 
以下は『ガンダムマガジン』第2号に掲載された、模型作例によるバリエーション。改造案は大河原による{{Sfn|ガンダムマガジン2|1991|pp=18-19}}。
{| class="wikitable" align="center" style="text-align:center;font-size:small;"
|+; Gビーム・キャノンのミッ&精密照準ョンパック対応ステム搭載タイプ
: 右肩にビーム・キャノン、左肩に精密照準システムを装備、いずれもガンキャノンIIのを小型化したものである。両脚のハードポイントにはF90Sタイプのクルージング・ミサイルを装備している。原型機よりも長距離の目標を撃破可能となっている{{Sfn|ガンダムマガジン2|1991|pp=18-19}}。
|-
; 改良型200ミリキャノン砲搭載タイプ
! &nbsp; !! 右肩部 !! 左肩部 !! 右腕部 !! 左腕部 !! 右背部<br />(バックパック) !! 左背部<br />(バックパック) !! 右脚部 !! 左脚部
: 両肩に[[ガンキャノン#ガンキャノン重装型|ガンキャノン重装型]]の240ミリキャノン砲を200ミリに小型化したものを装備する。両脚のハードポイントには[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Dタイプ|F90D]]タイプの5連ロケット弾パックを装備。火力は劣るものの軽量化され、接近戦向きの機体となっている{{Sfn|ガンダムマガジン2|1991|pp=18-19}}。
|-
; 200ミリ長距離砲搭載タイプ
| 本体(白兵戦タイプ) || - || - || - || - || - || - || - || -
: 右肩に[[ジム・キャノン]]の240ミリ長距離砲を200ミリに小型化したものを装備する。小口径になったことで装弾数が増加し、マガジン式であるため各ハードポイントに予備弾倉を装備することも検討されている{{Sfn|ガンダムマガジン2|1991|pp=18-19}}。
|-
| ノーマルタイプ || - || - || - || - || 4連マシンキャノン || 4連マシンキャノン || - || -
|-
| パワードウェポンタイプ || 対空管制照準システム || 地対空ミサイル&照準センサー || ガンユニット || 2連電磁レールガン || ツインビームキャノン || 対空管制照準システム || スラスターユニット || スラスターユニット
|-
| ビームキャノン&精密照準システム搭載タイプ || - || - || - || - || ビームキャノン || 精密照準システム || クルージングミサイル || クルージングミサイル
|-
| 改良型200mmキャノン砲搭載タイプ || - || - || - || - || 改良型200mmキャノン砲 || 改良型200mmキャノン砲 || 5連ロケット弾パック || 5連ロケット弾パック
|-
| 200mm長距離砲搭載タイプ || - || - || - || - || 200mm長距離砲 || - || - || -
|-
| ヴェスバータイプ || - || - || - || - || ヴェスバー || ヴェスバー || - || -
|}
; 劇中での活躍
: 連邦軍敗残兵として数機が登場。コロニー「フロンティアIV」内での戦闘の最中に、両肩のバルカン砲から大量に排出された薬莢が、避難中の民間人コチュン・ハインの母親の頭に当たって死亡させている。
; デザイン
: メカニックデザインはGキャノン、パワードウェポンタイプ、ヴェスバータイプ共に大河原邦男。またビームキャノン&精密標準システム搭載、改良型200mmキャノン砲搭載、200mm長距離砲搭載のプラモデル改造案も大河原邦男。パワードウェポンタイプは、「ガンダムマガジン」第1号での発表時はフル装備型という名称であったが、「ガンダムマガジン」第5号で『F91-MSV』のタイトルと共に発表されたときにはパワードウェポンタイプに変更されている。
{{clear}}
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== F9F8シリーズ ==
=== F80 ガンレイド ===
F9シリーズでは高性能試作機の研究が行われていた。'''上腕'''、'''太腿'''、'''脹脛'''(ふくらはぎ)や'''脛'''(すね)などが'''曲線ライン'''で構成された機体形状の特徴はおおむねF90、F90II、F90IIIY、F91やF97のクロスボーンガンダムに見られる。またF90やF91は青いカメラアイの特徴を持つ。
初出は、1992年に刊行された『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造形資料集』。当時は存在のみが言及されるだけでデザインは描かれておらず、漫画『F90FF』でも登場人物の台詞で言及されるだけだったが、『F90FF』の続編的位置づけである漫画『機動戦士ガンダムF90クラスター』で正式な設定が起こされ、[[柳瀬敬之]]による機体デザインも公開された{{Sfn|ガンダムエース2024-11|2024|pp=246-249|loc=「月刊モビルマシーン」Vol.24}}。また、2025年に通販サイトのプレミアムバンダイで本機の[[マスターグレード]] (MG) プラモデルの受注販売が決定し、「ガンレイド」という固有名も設定された{{Sfn|MGガンレイド|2025}}<ref name="F90_AtoZ">{{Cite web |和書 |url=https://bandai-hobby.net/site/f90project/mechanical/ |title=MECHANICAL {{!}} F90 A to Z PROJECT {{!}} バンダイ ホビーサイト |publisher=BANDAI SPIRITS |access-date=2025-03-14}}</ref> 。
*F90シリーズ
** F90 (F90I) [[ガンダムF90 (架空の兵器)#ガンダムF90|ガンダムF90]]
** OMS-90R [[ガンダムF90 (架空の兵器)#ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様|ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様]]
** F90II [[ガンダムF90 (架空の兵器)#ガンダムF90II|ガンダムF90II]]
** F90IIIY [[#クラスターガンダム|クラスターガンダム]]
***F90Y改クラスターガンダム改
*F91シリーズ
** ガンダムF91
*** F91 ガンダムF91パワードウェポンタイプ(重装型)
*** F91 ガンダムF91ツインヴェスバータイプ
**量産型ガンダムF91
***ハリソン・マディン専用量産型F91
* F92
*F97シリーズ
** F97-X1 (XM-X1) [[クロスボーン・ガンダム]]X1
** F97-X2 (XM-X2) クロスボーン・ガンダムX2
** F97-X3 (XM-X3) クロスボーン・ガンダムX3
** F97-E  (XM-10) [[クロスボーン・ガンダム#フリント|フリント]]
* F99 レコードブレイカー
* F99R Rガンダム
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=== ガンダムF90シリーズ ===
{{Main|ガンダムF90 (架空の兵器)}}
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=== ガンダムF91 ===
:ガンダムF91(エフきゅうじゅういち:フォーミュラナインティワン、'''FORMULA 91''': ''FORMULA NINETY ONE'')は、映画『機動戦士ガンダムF91』、ゲーム『[[機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122]]』に登場する地球連邦軍の試作MSである。
{{機動兵器
|名称=F80 ガンダムF91レイド<br>GUNDAM FORMULA/>F80 91GUNRAID{{R|F90_AtoZ}}
|型式番号=F91 (F-91)F80{{R|F90_AtoZ}}
|頭頂高=14.8m{{R|F90_AtoZ}}
|所属=地球連邦軍
|本体重量=8.2t{{R|F90_AtoZ}}
|建造=サナリィ
|全備重量=20.33t{{R|F90_AtoZ}}
|生産形態=試作機
|出力=3,850kW{{R|F90_AtoZ}}
|頭頂高=15.2m
|推力=57,000kg{{R|F90_AtoZ}}
|重量=7.8t
|装甲=ガンダリウム合金セラミック複合材{{Sfn|ガンダムエース2024-11|2024|pp=246-249|loc=「月刊モビルマシーン」Vol.24}}
|全備重量=19.9t
|武装=ビーム・ライフル<br />ショート・ビーム・ライフル<br />ショットガン<br />ビーム・サーベル<br />バルカン砲×2<br />シールド(ミサイル・ランチャー)<br />ハイパー・バズーカ<br />(オプション)<br />3連マシン・キャノン<br />150mm自動砲<br />ビーム・キャノン
|出力=4,250kW
|搭乗者=死神三銃士(木星師団仕様){{R|F90_AtoZ}}
|推力=15,530kg×4<br />4,380kg×6
|推力=88,400kg
|推進機関=アポジモーター×51 (8)
|装甲=ガンダリウム合金セラミック複合材
|武装=バルカン砲×2<br />メガマシンキャノン×2<br />[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)#ヴェスバー|ヴェスバー]]×2<br />ビームシールド×1 (1)<br />予備ビームシールド×1 (1)<br />ビームサーベル×2<br />ビームライフル<br />ビームランチャー
|搭乗者=[[機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122#登場人物|ベルフ・スクレット]]<br />[[シーブック・アノー]]<br />ハリソン・マディン<br />ジョン・スコット大佐
}}
:「フォーミュラ計画」において「現時点でのMSの限界性能の達成」を目指して作られた超高性能MSである。[[ガンダムF90 (架空の兵器)#クラスターガンダム|クラスターガンダム]]と並行する形で開発された。バイオコンピューター<ref>劇中でモニカ・アノーがバイオコンピューターについて少し語っている。</ref>や、かつてνガンダムや[[ユニコーンガンダム]]に採用されたサイコフレームの技術を応用したMCA構造を採用しており、サナリィ製MSの集大成となっている<ref>ニュータイプ100%コレクション機動戦士ガンダムF91より</ref>。その性能は、かつて[[ニュータイプ]]と呼ばれた者しか最大性能を発揮できないほどである。「ガンダムF91」の名前は、(頭部デザインが似ているという事で)名機 RX-78-2[[ガンダム (架空の兵器)|ガンダム]]にあやかって、[[クラップ#スペースアーク|スペースアーク]]艦長代理[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#レアリー・エドベリ|レアリー・エドベリ]]が命名したもの。正式な名称は型式番号そのままの呼び名「F91」である。
 
ヘビーガンの後継機を策定する「RGM-X計画」にもとづき、F9シリーズの量産原型機として試験生産された機体。設計はサナリィのナムスド研、生産はグリプス1工廠およびサイド3のツィマット社が担当した。当初は、F90からハードポイント・システムと疑似人格AIを排し、F70 キャノンガンダムと同様の高性能を追及した汎用機として開発されたが、F70の量産計画が頓挫したことを受けて、ヘビーガンやF71 Gキャノンとのパーツ共用で生産性と稼働率を高めるという妥協を強いられた{{Sfn|ガンダムエース2024-11|2024|pp=246-249|loc=「月刊モビルマシーン」Vol.24}}。
:小型・高出力なジェネレーターの採用により従来のMSよりも小型かつ高性能な機体であり、ビームシールドの搭載を可能としている。しかし、整備性の悪さはスペースアークのメカニックの悩みの種になるほどだったらしく、シーブックの母親モニカの助けがなければF91は満足な状態で動かすことすら難しかったようである。
 
ムーバブル・フレームはF70の設計を流用したマイクロ・ハニカム構造品を採用しつつも、外装はより安価な通常のガンダリウム・セラミック複合材に変更され、コンピューターとアビオニクスはF71と同等品となっている。ジェネレーターも、F71と同等の「AE/MG-3200J」を搭載する予定だったが、出力不足の指摘を受けて変更され、ブロック20以降の制式型では、F70の主機をツィマット社が改修した「Ti-103 “シリウス”」を搭載している。これらの変更は機体の重量増加を招き、近接格闘性能では極限まで軽量化されたF90に大きく劣っている。一方、F90からのフィードバックによるミッションパックの運用能力は維持されており、F90と同等のハードポイント数を生かした全領域作戦能力を獲得している。ただし、F90と同じ高コストなホロ・キューブ系大処理容量コンピューターではなく、換装ごとに書き換えを要する在来システムを使用しているため、換装直後に復帰する野戦換装は困難とされる。それでも、1回の書き換えにかかる時間は26分に抑えられており、実戦では実質的な「即時」レベルとなっている{{Sfn|ガンダムエース2024-11|2024|pp=246-249|loc=「月刊モビルマシーン」Vol.24}}。
:F91にはある程度ハードポイントが存在するため、ガンダムF90のミッションパックのうちいくつかが使用可能である。また、独自のバリエーションも存在する。
:特徴的な胸の放熱フィンの集合部分の内部には装甲があり実は胸部分も堅牢な作りである。また戦闘時の飛行姿勢ならば胸の上面装甲が正面にきて放熱フィンの集合部分は見えなくなるために放熱フィンの集合部分の被弾確立も実質的に低い。<ref>モデルグラフィックス</ref>
 
0116年初頭に、FF隊に編入されたバズ・ガレムソン大尉による慣熟訓練を兼ねた模擬戦闘が実施される予定であったが、ジョブ・ジョンいわく最終段階で教育型コンピューターにエラーが発見され(正確にはF90のAIはコピーできず、実働データを旧来型のコンピューターに落とし込む過程で未解決の不具合が生じている)、配備に至っていない。0118年に行われたRGM-X計画の選定では、コストと出力バランスから不合格となり、ライバル候補であった[[アナハイム・エレクトロニクス|AE]]フォン・ブラウン支社製のRGM-119X プロト・[[ジェムズガン]]に採用を奪われる。もっともこれは、RGM-X計画とフォーミュラ計画の先導者であり、連邦軍と[[マンハンター|マハ]]の抜本的な改革を求めていた[[機動戦士ガンダムF91の登場人物#ハウゼリー・ロナ|ハウゼリー・ロナ]]の暗殺が影響しているとされ、機体の高性能を支持する現場の評価もあって、[[地球連邦軍#エコーズ|エコーズ]]などの特殊部隊や海兵隊用の少数生産が決定し、年月が経過して以降もコロニー自治体やコロニー公社などに近代化改修仕様が納入されている。また0121年には、傭兵部隊「ダンシネイン」の一員として第1次オールズモビル戦役を戦った木星出身の小隊「死神三銃士」(デス・ガンズ)も、それぞれO、G、Qの各ミッションパック{{R|F90_AtoZ}}を装着した機体に搭乗する。これら死神仕様は、サナリィ木星支社が生産した技術試験用の機体をベースにしていると推測され、対ビーム・コーティング繊維製のステルスポンチョを標準装備している。しかし、クロスボーン・ガンダムのマントと比較して対ビーム性能は直撃1発程度と低く、機体のスラスターにも干渉しやすいという欠点を有している{{Sfn|ガンダムエース2024-11|2024|pp=246-249|loc=「月刊モビルマシーン」Vol.24}}。
; 劇中での活躍
: ゲーム『フォーミュラー戦記0122』では、運用試験の為搬入された連邦軍[[ラー・カイラム]]級機動戦艦エイブラムがオールズモビルとの戦闘に突入したため、ベルフ・スクレット少尉機として運用されている。この時点ではバイオコンピューターは搭載されておらず、通常の学習型コンピューターを搭載していたため100%の性能は引き出せない状態であったが、それでも多大な戦果を残している。オールズモビルとの戦闘が終結した後の宇宙世紀0122年12月にフロンティアIに搬入され、頭部コンピューターの換装が行われる。
: 映画『F91』においては、連邦軍本隊より取り残され、住民によるゲリラ活動の拠点となっていた練習艦スペース・アーク内で整備されていたが、正規の整備マニュアルが無く、代わりに残されていた開発者のモニカ・アノーの録画映像によるバイオコンピューター接続方法の口頭説明に理解不能の部分があり起動不能であった。その映像を見せられたモニカの娘リィズ・アノーは、その説明がかつて母に教えられていた[[あやとり]]の用語だと気付き、無事起動に成功する。
: そして、「母親が作ったコンピューターだから相性がいいだろう」という理由でリィズの兄であるシーブック・アノーがパイロットを任せられることになり、クロスボーン軍との戦いで多大な戦果をあげた。現在までのところ、地球連邦軍とそれに関係する機関が開発し、連邦軍が自らのために運用した最後のガンダムタイプである(後のGセイバーでは連邦は崩壊している)。
 
== F9シリーズ ==
; デザイン
=== F89 ===
: メインメカニックデザインは大河原邦男。背部に今までにない形状のバックパックやV.S.B.R.を配置するなどアイディアに富んでいる。特に胸部の形状は、これまで大河原や他のデザイナーがデザインしてきたガンダムと呼ばれるモビルスーツのデザインと一線を画す。このデザインについて大河原は、バイクのエンジンとラジエーターの部分をヒントにしたと述べている。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』が初出。メカニックデザインは大河原邦男。[[ガンダムエース|月刊ガンダムエース]]2018年8月号には、大河原が描き下ろした腰から上のイラストが掲載された{{Sfn|ガンダムエース2018-8|2018|p=140}}。
 
ここでは便宜上F9シリーズに分類しているが、サナリィがF90を開発する前段階として検証実験用に製造した18メートル級MSである。完成体がF90とされていたため社内的に付けられたコードネーム。非公式に「'''ガンダムF89'''」というコードネームで呼ばれる場合もある{{Sfn|ガンダムエース2024-4|2024|p=316-317|loc=「月刊モビルマシーン」Vol.19}}。その関係からか、F90完成後に連邦によって承認されたF8シリーズに本機は含まれない。
; ヴェスバー
: 標準装備となったヴェスバーは、通常のビームシールドを貫通する威力を誇る。
; マルチプル・コントラクション・アーマー
:かつてのサイコフレームの生成技術の応用により、電装系と装甲材を融合させた[[サイコ・フレーム#マルチプル・コントラクション・アーマー|マルチプル・コントラクション・アーマー]] (MCA) 構造と呼ばれる新技術が採用されている。
; バイオコンピューター
: F91に搭載されたバイオコンピューターは、パイロットの操縦の補佐をするコンピューターである。機体が得た情報をパイロットの脳に直接伝え、パイロットが思考したことをある程度機体に反映させる。そしてF91でのバイオコンピューターのもう1つの役割はパイロットの技量を分析し、乗員に過度の負担をかけないよう機体性能にリミッターをかける役割を有する。パイロットが機体の最大稼動に対応できるとコンピューターが判断しない限り、最大出力は発揮されない仕組みである。しかしパイロットが最大稼働に対応できると判断されればリミッターを解除後にバイオコンピューターはパイロットと機体との同調性をさらにあげて最大稼働の状態を的確に維持できる補助も行う。
; MEPEが生じる装甲
: リミッターが解除され最大稼動モードが発動すると、頭部のフェイスガードと各部位の放熱フィンの展開、及び装甲表面の「MEPE」(金属剥離効果='''Me'''tal '''P'''eel-off '''e'''ffect )によってバイオコンピューターの強制冷却が行われる。この際の副次的効果として、剥離した金属片が敵機のセンサーに認識されるために本機があたかも分身しているかのように見える(実際は金属片によるセンサーの誤作動であり、劇中での台詞から'''「質量を持った残像」'''とも呼ばれる)。これはあくまでも副作用であり、当初から意図されたものではない。
<br style="clear:both;"/>
 
サナリィでも小型MSをいきなり開発するのは技術的な観点からハードルが高く、まずは宇宙世紀110年代の技術で18m級の機体を制作する必要があった。また、同時に主任研究者であるグッゲンバイガー博士らAE社やジオン系から引き抜かれた技術者のもち寄りにより、採算を度外視した{{Sfn|ガンダムエース2024-4|2024|p=316-317|loc=「月刊モビルマシーン」Vol.19}}18メートル級の機体の最高性能を目指して開発されており、F90では小型化の際に実装を諦めた機能や性能があるため、総合的な性能はF90以上F91以下とされている。データ採取用に2機が制作され、模擬戦闘を繰り返して収集したデータを基にダウンサイジングすることでF90が生み出されている。機体カラーリングは青と赤の2種類。頭部アンテナも遠方からの目視確認を目的に曲線状と直線状の2種類が用意されている。
==== パワードウェポンタイプ ====
{{機動兵器
|名称=ガンダムF91 パワードウェポンタイプ
|武装=バルカン砲×2<br />メガマシンキャノン×2<br />4連ビームガドリングガン×2<br />ミサイルランチャー(対艦ミサイル×2)×2<br />ビームシールド×1 (1)<br />ビームサーベル×2<br />ビームライフル<br />ビームランチャー
}}
:『F91-MSV』に登場。「重装型」ともいう。ヴェスバーが完成しなかった場合を考慮し、ヴェスバーがなくても同程度の性能が出せる様に代替武器を装備させたタイプ。ヴェスバーの代わりに4連ビームガドリングガンとミサイルランチャー(対艦ミサイル×2)を組み合わせたウェポンユニットをバックパックに2基装備する。ショルダーアーマーも強化され、アポジモーターが増設されている。面制圧には優れるが、威力面ではVSBRに(対艦ミサイルを除いて)劣るタイプである。
<br style="clear:both;"/>
 
補給パーツは初期に6機分が製造され、F90完成直前に追加で4機分のパーツが製造されている。フレームそのものは新規に設計されているが、消耗の激しい部品はAE社製のパーツを転用可能。F90のミッションパック換装機構はこの段階で組み込まれており、遠距離攻撃型と高機動型の2種類のバックパックが試作されている。遠距離攻撃型パックはのちのヴェスバーの原型となるビーム・キャノンを搭載しているが、試作品のさらに試作品という事もあり3発撃てば機体が機能を停止してしまう欠陥品である。
==== ツインヴェスバータイプ ====
{{機動兵器
|名称=ガンダムF91 ツインヴェスバータイプ
|武装=バルカン砲×2<br />メガマシンキャノン×2<br />肩部'''ヴェスバー'''×2<br />脇部'''ヴェスバー'''×2<br />ビームシールド×2<br />ビームサーベル×2<br />ビームライフル<br />ビームランチャー
}}
:『F91-MSV』に登場。背部の新型バックパックに新たにヴェスバーを2基追加し合計4基のヴェスバーを所持している。この改良型ヴェスバーは補助スラスターが装備されており、推力向上にも役に立っている。
: ツインヴェスバー非使用時の折りたたんだ形はH字状に収納したり、二重のハの字(// \\)の形に収まる。
<br style="clear:both;"/>
 
製造された2機のうち、1機が[[機動戦士クロスボーン・ガンダム#フランク・オズ|フランク・オズ]]により「[[機動戦士クロスボーン・ガンダムの登場兵器#アンカー|アンカー]]」の基礎フレームに流用されている。宇宙戦国時代後期の技術力が低下した時代に作られたため複数の機体や重機等のパーツが組み込まれており、破損したパーツをありあわせの部品で修理を重ねているため原型の面影はほとんど無い。もう1機は原型を留めたままオズが保有しており、ルナツーで彼の娘である[[機動戦士クロスボーン・ガンダム#ジャン・ドーヴァン|ジャン・ドーヴァン]]が搭乗している。
=== 量産型ガンダムF91 ===
漫画『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』に登場。
 
漫画『F90FF』では、宇宙世紀0112年に頭部アンテナが曲線状の機体が[[機動戦士ガンダムF90#ギデオン・ブロンダン|ギデオン・ブロンダン]]中尉をテスト・パイロットとして、フロンティア・サイドで[[機動戦士ガンダムF90#パッツィ・アンゲリカ|パッツィ・アンゲリカ]]少尉が搭乗するF90(2号機)[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Fタイプ|Fタイプ]]と近接戦闘の模擬戦をおこない敗れている。その後は宇宙での[[ガンダムF90 (架空の兵器)#Fタイプ|F90Kタイプ]]の試験の際にオフェンス側としてヘビーガンとともに参加するが、[[ジムIII#ジムIII(GBG所属機)|傭兵集団GBGのジムIII]]隊の襲撃を受け迎撃に回る。
F91を量産機にするため性能を調整された機体。最大の特徴でもあった最大稼動モードは、強制排熱を必要とするほどの限界稼動が行われる状況が発生する事が無いと判断され、量産化の際には省略された(ただしフェイスガードを開閉する機構だけは残されている)。バイオコンピューター自体は一般パイロットの補助をするシステムとの側面から、当初の計画の通りに搭載されている。
 
==== アンカー ====
少数が量産され、劇中では地球連邦軍の宇宙艦隊所属機として登場した。使いこなせるパイロットは少ないらしく、オリジナル機のパイロットであるキンケドゥ(シーブック)は[[クロスボーン・ガンダム]]でF91数機を一蹴した際にそれを指摘している。この時の戦いで全機破壊されたためか、これ以降の戦いにおいてはハリソン機以外のF91は登場していない。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』に登場する、F89のフレームに工業機械の部品などを用いてミキシングビルドされた改造機(改良では無い)。当該作品世界で生じている技術退行に適応しながらも、比較的高い性能を維持する。
{{Main|機動戦士クロスボーン・ガンダムの登場兵器#アンカー}}
 
==== ハリソンF89マディン専用機カスタム ====
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』に登場。大破したガンダムF89を復元・改修した機体。一部カラーが変更され、ツインアイの色も黄色に変更されている。パイロットはマック・ストーム
F91部隊の指揮官であるハリソン・マディン大尉の搭乗機。
 
背部には高機動型パックが装備されており、携行武装として当初アンカーが装備していたアックス・ガンを装備する。また、マック・ストームが以前搭乗していたヴェルダンの前面装甲を携行式のシールドに再改造して装備している。
増加試作機に改修を施してあり、青いパーソナルカラーで塗られている。ハリソン機はヒートシンク等の強化やバイオコンピューターの改良により、MEPEを起こさずにフェイスオープンと放熱フィンのみで限界稼働が可能である。
 
この機体が復元された時点でF89用の予備パーツは残っておらず、これが最後の復元機とされている。
搭載武器のヴェスバーは、[[宇宙世紀#コスモ・バビロニア建国戦争|コスモ・バビロニア建国戦争]]から10年経ってもなお強力無比なビーム兵器であり、キンケドゥのクロスボーンガンダムX1と互角の勝負<ref>『機動戦士クロスボーンガンダム スカルハート』では、この時の戦いが「月刊MS」なる雑誌に「名勝負10選」として選出されたと語られている。</ref>を繰り広げるが、僅差で敗れ大破した。
 
==== F89改・アンカーヘッド ====
; 2代目ハリソン・マディン専用量産型F91
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE』に登場。サイド1から地球に避難・降下して建国された「ネオシャングリラ」の国王アッシュ・キングの象徴とも言える機体・アンカーが失われたことから、代替機としてF89・カスタムの頭部およびバックスラスターと脚部膝下のみをアンカーと同形状に改造した機体。あくまでも急場凌ぎ的な機体であるため、頭部の錨はただの飾り同然で、使用は不可能。
:キンケドゥのクロスボーンガンダムX1との勝負後にハリソンは、木星帝国総統クラックス・ドゥガチとの最終決戦時においても同一カラーリングの機体に乗って登場するが、これは別の機体を青く塗り替えた2代目であることが『機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人』の設定資料集で明言されている。
;; 新規色替え機
:: 青と黄色で塗られていた2代目のハリソン・マディン専用F91を新たに白色を追加し塗装された機体である。『機動戦士クロスボーンガンダム スカルハート』で登場。木星戦役に使用されたハリソン・マディン専用F91と性能の変化は無く、色だけを替えた全くの同一機体。
;; 神の雷計画戦用改修機
::『機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人』においても当初はハリソンが搭乗していたが、連邦軍上層部からの命令がなければ動けない彼に代わりミノル・スズキ、ミッチェル・ドレッグ・ナーが搭乗し、木星帝国残党との戦いに使用された。木星強襲作戦「鋼鉄の7人」では、サナリィで行われたチューニングにより量産化の際にオミットされた機能のいくつかが再現されており、試作機であるF91に近い性能を有するに至っている。そして本作の描写では「質量を持った残像」たるMEPEを起こしたともとれる動きをしている。木星帝国総統・影のカリストが乗る[[木星帝国の機動兵器#ディキトゥス|リーベルダス・デクストラ・ディキトゥス]]に致命傷を与える戦果を挙げるも、反撃を受け相打ちの形で撃破されている。
 
国王であるアッシュ自身は内政に忙しく、パイロットはマック・ストームが継続して就いている。
 
=== ガンダムF90 ===
なお、ハリソン専用機は玩具「GUNDAM FIX FIGURATION」でパーツ組み換えによるガンダムF90とのコンパチ仕様として発売されたが、ギミックの都合により漫画版とは一部の塗装パターンが変更されている。『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』以降の関連作品ではGUNDAM FIX版に準じている。
{{Main|ガンダムF90 (架空の兵器)}}
----
 
=== F92ガンダムF91 ===
{{Main|ガンダムF91}}
'''F92'''(エフきゅうじゅうに:フォーミュラナインティツー、'''FORMULA 92''': ''FORMULA NINETY TWO'')は、『機動戦士ガンダムF91』の映画公開の後にテレビ放映の主人公機になるはずであった機体である{{要出典}}。高機動戦闘兼次期主力兵装試験機とされる。(型式番号:F92)
 
=== クロスボーン・ガンダム ===
----
(サナリィでの型式番号:'''F97''')
 
===ガンダムF97シリーズ===
{{Main|クロスボーン・ガンダム}}
==== フリント ====
----
(サナリィでの型式番号:'''F97-E''')
{{Main|クロスボーン・ガンダム#フリント}}
 
=== レコードブレイカー ===
===F99===
(型式番号:'''F99''')
==== レコードブレイカー ====
'''レコードブレイカー'''は、漫画『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム{{Main|機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄7人]]』に登場する、サナリィ製の実験用MS。兵器#レコードブレイカー}}
{{機動兵器
|名称=レコードブレイカー
|型式番号=F99 (F-99)
|所属=サナリィ
|建造=サナリィ第2月面開発研究所
|生産形態=試作機
|装甲=ガンダリウム合金セラミック複合材
|武装=バルカン砲×2<br />ビームシールド×2<br />ビームサーベル×2<br />改良型ザンバスター<br />改良型ビームザンバー
|搭乗者=ヨン<br />ユリシーズ<br />ミッチェル・ドレック・ナー
}}
サナリィ第2月面開発研究所で開発中のMSで、従来は戦艦サイズの機体にしか搭載できなかった「[[ミノフスキー物理学#ミノフスキードライブ|ミノフスキードライブ]]ユニット」を搭載した初のモビルスーツである。これにより既存のMSを遥かに超える機動性を得る事に成功した。
 
=== Rガンダム ===
ミノフスキードライブの搭載自体が開発目的であり、本体フレームにF97([[クロスボーン・ガンダム]]及び[[クロスボーン・ガンダム#フリント|フリント]])のものを流用、パーツの75%が共通となっている。この機体のためにF97用の部品も僅かながら製作されており、海賊軍残党は補給を受ける事が出来た。武装は[[クロスボーン・ガンダム#フリント|フリント]]の物が流用されている。
バンダイのガシャポンシリーズ『SDガンダムR』に登場(型式番号:'''F99R''' / '''F99-R''')。
 
R型のエンブレムを額にかざすことにより、状況に応じた形態に変身する。なお、『SDガンダムR』には、他にもアルファベットを冠したガンダムが多数登場している。
同型機が3機製作され月面にてテストを行っていたが、その情報を察知した[[木星帝国]]軍の襲撃を受け3機とも撃墜。機体データと予備パーツも研究所内に突入した別働隊によって破壊され失われた。
 
『[[SDガンダム]]』の登場機体であったが、後にリアル頭身にデザイン(アスキーの雑誌「G20」にデザイン画が掲載された)されており、"F99R (F99-R)" の型式番号が付けられている{{Sfn|G20 volume.9|2000|pp=104-105}}。
F99 レコードブレイカーは[[ガンダムF90 (架空の兵器)#未知のイニシャル|ガンダムF90 Wタイプ]]の技術から開発された。(ガンダムエース データガンダム シーブック・アノー編)
; 光の翼
:後の[[V2ガンダム]]とは異なりミノフスキードライブの発する[[V2ガンダム#光の翼|光の翼]]はV字ではなくX字状の4枚となっている。サナリィの技術員であるミューラが研究開発した。
;F99ガンダムヘッド
:設計はされていたが地球連邦軍に売り込む際に製造しようとしていたところ木製帝国軍に機体と資料と開発施設を破壊されたために製造されなかったガンダム型の頭部である。
; デザイン等
* 外観はのちの[[ザンスカール帝国]]のMSに繋がりを思わせるデザインを持つ。オレンジと黄色に塗装されており、連邦軍にプレゼンテーションをする際には「ガンダム的な」頭部に変更する予定だったらしい。
* 開発に携わったスタッフにはオーティス、ミューラと呼ばれる人物が係わっている<ref>この人物が、『Vガンダム』に登場した同名のキャラクターと同一人物であるかは不明。</ref>。
*サナリィのスタッフにはMSに必要以上の高性能は好ましくないという意見もあり、上層部の評価もあまり芳しくないとのこと。
* 理論上、地球-木星間を僅か一週間(150時間)で航行可能な性能を持つが、パイロットの居住性は考慮されていないため、その際は食料やエネルギーパックなどを搭載したオプションユニットが必須となる。
----
 
===F99R= 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
==== Rガンダム ====
=== 注釈 ===
'''Rガンダム'''(アールガンダム、'''R GUNDAM''')は、バンダイのガシャポンシリーズ『SDガンダムR』に登場するMS。(型式番号:F99R (F99-R) )
{{Notelist2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
 
== 参考文献 ==
名前に冠せられた「R」は、アルファベットのRに由来。R型のエンブレムを額にかざす事で、状況に応じた形態へと自在に変身する。なお『SDガンダムR』には、他にもアルファベットを冠したガンダムが多数登場している。
* 書籍
 
** {{Cite book|和書
[[SDガンダム]]の機体であったが、後にリアル等身にデザイン(アスキーの雑誌「G20」にデザイン画が掲載された)されており、リアル作品として展開する計画もあったらしい。そのため「F99R」 (F99-R) の型式番号が付けられている。
|author =
<!-- 最近では欠番となったF99の型式番号を利用したMSで、そのために『'''F99'''』ではなく『'''F99R'''』となるのではないかと噂されている。 -->
|date=1991-05
; デザイン
|title=ニュータイプ100%コレクション18 ガンダムF91
: 外観は[[シャッコー]]のデザインへと繋がるものである。また、[[ヴィクトリーガンダム]]や[[V2ガンダム]]と似たようなデザインのハードポイントを四肢に持つ。デザインは、かげやまいちこ(レイアップ)。
|publisher=角川書店
 
|isbn= 4-04-852250-7
== F0シリーズ ==
|ref = {{SfnRef|NT100%F91|1991}}
F0のNo.1という型番の機体が存在していると言われるが詳細は不明である。ガンダムF90のZタイプだともいわれている。
}}
 
** {{Cite book|和書
==脚注==
|author =
{{Reflist}}
|date=1991-05
|title=B-CLUB SPECIAL 機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション
|publisher=バンダイ
|isbn= 4-89189-155-6
|ref = {{SfnRef|F91オフィシャルエディション|1991}}
}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1991-05
|title=ケイブンシャの大百科445 機動戦士ガンダムF91大百科
|publisher=勁文社
|isbn=
|ref = {{SfnRef|F91大百科|1991}}
}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1991-02
|title=ENTERTAINMENT BIBLE.25 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.4 MS開発戦争編
|publisher=バンダイ
|isbn= 4-89189-130-0
|ref = {{SfnRef|MS大図鑑4 MS開発戦争編|1991}}
}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1991-06
|title=ENTERTAINMENT BIBLE.35 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.5 コスモ・バビロニア建国戦争編
|publisher=バンダイ
|isbn= 4-89189-157-2
|ref = {{SfnRef|MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編|1991}}
}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1993-02
|title=ENTERTAINMENT BIBLE.52 機動戦士ガンダムM S大図鑑 PART.8 SPECIALガンダム大鑑
|publisher=バンダイ
|isbn= 4-89189-206-4
|ref = {{SfnRef|MS大図鑑8 SPECIALガンダム大鑑|1993}}
}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1992-09
|title=SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造形資料集
|publisher=バンダイ
|isbn= 4-89189-275-7
|ref = {{SfnRef|最新MS造形資料集|1992}}
}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1998-12
|title=データコレクション8 機動戦士ガンダムF91
|publisher=メディアワークス
|isbn= 978-4073101505
|ref = {{SfnRef|データコレクション8 F91|1998}}
}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1999-10
|title=機動戦士ガンダム MS回顧録
|publisher=メディアワークス
|isbn= 4-8402-1373-9
|ref = {{SfnRef|MS回顧録|1999}}
}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=2009-07
|title=機動戦士ガンダム ガンダム最強伝説
|publisher=竹書房
|isbn= 978-4-8124-3868-8
|ref = {{SfnRef|ガンダム最強伝説|2009}}
}}
** {{Cite book|和書
|author = [[皆河有伽]]
|date=2009-08
|title=総解説ガンダム辞典Ver1.5
|publisher=講談社
|isbn= 978-4-06-375795-8
|ref = {{SfnRef|ガンダム辞典v1.5|2009}}
}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=2010-08
|title=機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス
|publisher=角川書店
|isbn= 978-4-04-715360-8
|ref = {{SfnRef|メカニカルアーカイブス|2010}}
}}
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=2010-10
|journal=ガンダムMSヒストリカ
|issue=6
|publisher=講談社
|isbn= 978-4-06-370084-8
|ref = {{SfnRef|MSヒストリカ6|2010}}
}}
** {{Cite book|和書 |date=2012-12-25 |title=機動戦士ガンダム MS大全集2013[+線画設定集] |publisher=アスキー・メディアワークス |isbn=978-4-04-891215-0 |ref={{SfnRef|MS大全集2013|2012}} }}
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=2015-06
|journal=機動戦士ガンダム MS大全集2015
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|publisher=メディアワークス
|isbn= 978-4-04-865096-0
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}}
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1991-08
|title=ホビージャパン別冊 機動戦士ガンダムF91 モビルスーツ・イン・アクション U.C.0123
|publisher=ホビージャパン
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|ref = {{SfnRef|F91モビルスーツ・イン・アクション|1991}}
}}
** {{Cite book|和書 |date=2012-12-25 |title=機動戦士ガンダム MS大全集2013[+線画設定集] |publisher=アスキー・メディアワークス |isbn=978-4-04-891215-0 |ref={{SfnRef|MS大全集2013|2012}} }}
* ムック
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=1991-05
|journal=B-CLUB
|issue=66
|publisher=バンダイ
|isbn= 4-89189-446-6
|ref = {{SfnRef|B-CLUB 66|1991}}
}}
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=1991-06
|journal=B-CLUB
|issue=68
|publisher=バンダイ
|isbn= 4-89189-448-2
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}}
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=1991-08
|journal=B-CLUB
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|publisher=バンダイ
|isbn= 4-89189-450-4
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}}
** {{Cite journal|和書 |date=1991-11-15 |journal=B-CLUB |issue=第72号 |publisher=バンダイ |isbn= 4-89189-452-0 |ref={{SfnRef|B-CLUB72|1991}} }}
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=1991-12
|journal=B-CLUB
|issue=74
|publisher=バンダイ
|isbn= 4-89189-454-7
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}}
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=2000-02
|journal=G20 ガンダム・トリビュートマガジン volume.9
|publisher=アスキー
|isbn= 4-7561-3267-7
|ref = {{SfnRef|G20 volume.9|2000}}
}}
** {{Citation|和書 |date=2019-10-19 |title=MSV The Second-Generation
|isbn=978-4-575-46518-1
|publisher=双葉社
|ref={{SfnRef|MSV 2nd-G|2019}}
}}
** {{Cite |和書|title=グレートメカニックG 2022 WINTER |date=2022-12-16 |publisher=双葉社 |isbn=978-4-575-46538-9 |ref={{SfnRef|グレートメカニックG冬|2022}} }}
* 雑誌
** {{Cite journal|和書 |date=1990-12 |journal=ガンダムマガジン |issue=1 |publisher=講談社 |ref={{SfnRef|ガンダムマガジン1|1990}} }}
** {{Cite journal|和書 |date=1991-02 |journal=ガンダムマガジン |issue=2 |publisher=講談社 |ref={{SfnRef|ガンダムマガジン2|1991}} }}
** {{Cite journal|和書 |date=1991-05 |journal=ガンダムマガジン |issue=5 |publisher=講談社 |ref={{SfnRef|ガンダムマガジン5|1991}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ニュータイプ |issue=1991年1月号 |publisher=角川書店 |ref={{SfnRef|ニュータイプ1991-1|1991}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ニュータイプ |issue=1991年4月号 |publisher=角川書店 |ref={{SfnRef|ニュータイプ1991-4|1991}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=モデルグラフィックス |issue=1991年3月号 |publisher=大日本絵画 |ref={{SfnRef|モデルグラフィックス1991-3|1991}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ホビージャパン |issue=1993年3月号 |publisher=ホビージャパン |ref={{SfnRef|ホビージャパン03|1993}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ガンダムエース |issue=2005年4月号 |publisher=角川書店 |ref={{SfnRef|ガンダムエース2005-4|2005}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ガンダムエース |issue=2018年8月号 |publisher=角川書店 |ref={{SfnRef|ガンダムエース2018-8|2018}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ガンダムエース |issue=2020年3月号 |publisher=KADOKAWA |ref={{SfnRef|ガンダムエース2020-3|2020}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ガンダムエース |issue=2022年12月号 |publisher=KADOKAWA |ref={{SfnRef|ガンダムエース2022-12|2022}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ガンダムエース |issue=2023年1月号 |publisher=KADOKAWA |ref={{SfnRef|ガンダムエース2023-1|2023}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ガンダムエース |issue=2024年4月号 |publisher=KADOKAWA |ref={{SfnRef|ガンダムエース2024-4|2024}} }}
** {{Cite journal|和書 |journal=ガンダムエース |issue=2024年11月号 |publisher=KADOKAWA |ref={{SfnRef|ガンダムエース2024-11|2024}} }}* 小説
** {{Cite book|和書
|author = [[富野由悠季]]
|date=1991-02
|title=機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード(下)
|publisher=角川書店
|isbn= 4-04-410135-3
|ref = {{SfnRef|小説版F91下|1991}}
}}
* フィルムコミック
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1998-03
|title=機動戦士ガンダムF91 劇場用アニメ映画フィルムコミック
|publisher=旭屋出版
|isbn= 4-7511-0125-0
|ref = {{SfnRef|F91フィルムコミック|1998}}
}}
* 分冊百科
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=2012-02-28
|journal=週刊 ガンダム パーフェクト・ファイル
|issue=21
|publisher=デアゴスティーニ・ジャパン
|isbn=
|ref = {{SfnRef|パーフェクト・ファイル21|2012}}
}}
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=2013-05-07
|journal=週刊 ガンダム パーフェクト・ファイル
|issue=83
|publisher=デアゴスティーニ・ジャパン
|isbn=
|ref = {{SfnRef|パーフェクト・ファイル83|2013}}
}}
** {{Cite journal|和書
|author =
|date=2013-07-02
|journal=週刊 ガンダム パーフェクト・ファイル
|issue=91
|publisher=デアゴスティーニ・ジャパン
|isbn=
|ref = {{SfnRef|パーフェクト・ファイル91|2013}}
}}
** {{Cite book|和書
|date=2019-08-06
|title=週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 第23号(MA-05 ビグロ)
|publisher=[[デアゴスティーニ・ジャパン]]
|edition=
|ref={{SfnRef|週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 第23号|2019}}
}}
** {{Cite book|和書
|date=2019-08-20
|title=週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 第24号 (F91 ガンダムF91)
|publisher=[[デアゴスティーニ・ジャパン]]
|ref={{SfnRef|週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 第24号|2019}}}}
* 漫画
** {{Cite book|和書 |date=2021-11-26 |title=機動戦士ガンダムF91プリクエル |publisher=KADOKAWA |volume=第3巻 |isbn=978-4-04-112102-3 |ref={{SfnRef|F91プリクエル3|2021}} }}
* プラモデル付属説明書
** {{Citation|和書
|author =
|date=1990-10
|title=1/100 ガンダムF-90 増装ウェポン・バリエーション タイプA. D. S. 3点セット
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|1/100 ガンダムF-90 増装ウェポン|1990}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=1990-12
|title=1/100 ガンダムF91 No.1 Gキャノン
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|1/100 Gキャノン|1990}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=1990-12
|title=1/100 F91 No.2 ビギナ・ギナ
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|1/100 ビギナ・ギナ|1990}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=1991-02
|title=1/100 ガンタンクR-44
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|1/100 ガンタンクR-44|1991}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=1991-03
|title=1/100 ガンダムF91
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|1/100 ガンダムF91|1991}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=1991-08
|title=1/60 ガンダムF91
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|1/60 ガンダムF91|1991}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=1992-12
|title=1/100 ガンダムRXF91改
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|1/100 ガンダムRXF91改|1992}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=2013-12
|title=HGUC 1/144 ガンダムF91
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|HGUC ガンダムF91|2013}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=2013-12
|title=HGUC 1/144 ガンダムF91 ハリソン・マディン専用機
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|HGUC ガンダムF91ハリソン機|2013}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=2006-07
|title=MG 1/100 ガンダムF91
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|MG ガンダムF91|2006}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=2006-11
|title=MG 1/100 ガンダムF91 ハリソン・マディン専用機
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|MG 1/100 ガンダムF91ハリソン機|2006}}
}}
** {{Citation|和書
|author =
|date=2018-05
|title=MG 1/100 ガンダムF91 Ver2.0
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|MG ガンダムF91 v2.0|2018}}
}}
* プラモデル付属冊子
** {{Cite book|和書
|author =
|date=1992-03
|title=モビルスーツハンドブック(1/100 機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ No.5 ネオガンダム 付属冊子)
|publisher=バンダイ
|isbn=
|ref = {{SfnRef|モビルスーツハンドブック|1992}}
}}
* ウェブサイト
** {{Cite web|和書|url=https://p-bandai.jp/hobby/special-1000009285/ |title=MG 1/100 ガンダムF91 Ver.2.0 バックキャノン装着型 & ツイン・ヴェスバー装着型(特集ページ)|ホビーオンラインショップ |website=プレミアムバンダイ |publisher=BANDAI SPIRITS |accessdate=2018-09-14 |ref={{SfnRef|ウェブMG F91バックキャノン&ツインVSBR特集|2018}} }}
** {{Cite web|和書|url=https://p-bandai.jp/hobby/special-1000013063/ |title=HGUC 1/144 ガンダムF91ヴァイタル 1号機&2号機セット |website=プレミアムバンダイ |publisher=BANDAI SPIRITS |accessdate=2021-06-25 |ref={{SfnRef|ウェブHGUC F91ヴァイタル|2021}} }}
** {{Cite web|和書|url=https://twitter.com/gakky1967/status/1678293632334594049 |title=石 垣 純 哉 ☆ お仕事のご依頼 お待ちしております。 |website=Twitter |accessdate=2023-07-10 |ref={{SfnRef|石垣純哉Twitter|2023}} }}
** {{Cite web|和書|url=https://twitter.com/gakky1967/status/1678390009467117568 |title=石 垣 純 哉 ☆ お仕事のご依頼 お待ちしております。 |website=Twitter |accessdate=2023-07-10 |ref={{SfnRef|石垣純哉Twitter2|2023}} }}
** {{Cite web|和書|url=https://p-bandai.jp/item/item-1000224327/?orgurl=http%3A%2F%2Fp-bandai.jp%3A8443%2Fhobby%2Fitem-1000224327%2F |title=MG 1/100 F80 ガンレイド |website=プレミアムバンダイ |publisher=バンダイナムコグループ|accessdate=2025-03-12 |ref={{SfnRef|MGガンレイド|2025}} }}
 
== 関連項目 ==
* [[ガンダムシリーズ宇宙世紀の登場機動兵器一覧]]
* [[シルエットフォーミュラプロジェクト]] - [[アナハイム・エレクトロニクス]]が本計画に対抗して秘密裏に進めていた計画。
* [[OEM生産]]
 
== 参考文献 ==
* [[講談社]] 「ガンダムマガジン」第1号 - 第6号(1990年 - 1991年発行)
* [[ラポート]] ラポートデラックス『機動戦士ガンダムF91』(1991年発行)
* [[バンダイ]] 「MJ(模型情報)」別冊『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造形資料集』
* [[メディアワークス]] 『機動戦士ガンダム MS大全集2006』(2006年発行)
 
{{宇宙世紀|機動兵器}}
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:ふおおみゆらけいかく}}
[[Category:宇宙世紀の兵器]]
[[Category:地球連邦軍 (宇宙世紀) の機動兵器]]
[[Category:架空ガンダムシリーズの計画]]
 
[[en:Formula Project]]