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{{表記揺れ案内|表記1=トレイシー・マッグレディ|text=この人物の日本語表記には、以下のような表記揺れがあります。}}
{{バスケットボール選手
| 名前 = トレイシー・マグレディ
| アルファベット表記 = Tracy McGrady
|画像=TracyMcGrady.jpg
| 画像 = Tracy McGrady visits Al Udeid (6937003) (cropped).jpg
|画像サイズ=260px
| 画像サイズ = 200px
|本名=Tracy Lamar McGrady Jr.
| 画像説明 = 2021年のマグレディ
|愛称="T-MAC"
| 所属チーム名 = 引退
|カタカナ表記=トレイシー・マグレディ
| 背番号歴 = 1, 3
|アルファベット表記=Tracy McGrady
| ポジション歴 = [[シューティングガード|SG]] / [[スモールフォワード|SF]]
|原語名=
| 役職 =
|原語表記=
| リーグ =
|国={{USA}}
| シュート =
|誕生日={{生年月日と年齢|1979|5|24}}
| 愛称 = T-MAC
|出身地=[[フロリダ州]]バートウ
| 国 = {{USA}}
|身長=203cm
| 出身地 = {{Flagicon|Florida}} [[フロリダ州]]{{仮リンク|バートウ (フロリダ州)|en|Bartow, Florida|label=バートウ}}
|体重=101kg
| 誕生日 = {{生年月日と年齢|1979|5|24}}
|血液型=
| 身長 = 203cm
|足のサイズ=
| 体重 = 102kg
|所属チーム名=デトロイト・ピストンズ
| ウィングスパン =
|ポジション=[[シューティングガード|SG]]/[[スモールフォワード|SF]]
| 高校 = {{仮リンク|オーバーンデール高等学校|en|Auburndale High School}}<br>{{仮リンク|マウントザイオン・クリスチャンアカデミー|en|Mount Zion Christian Academy}}
|背番号=1
| ドラフト=[[ 1997年のNBAドラフト|1997年]] 巡目 = 1| 指名順 = 9
| 指名チーム = [[トロント・ラプターズ]]
|経歴=[[トロント・ラプターズ]]<br />[[オーランド・マジック]]<br />[[ヒューストン・ロケッツ]]<br />[[ニューヨーク・ニックス]]<br />デトロイト・ピストンズ
| プロ開始年 = 1997年
|経歴年=1997-2000<br />2000-2004<br />2004-2010<br />2010<br />2010-
| プロ引退年 = 2013年
| 指導者開始年 =
| 指導者引退年 =
| 所属年1 = {{nbay|1997|start}}–{{nbay|1999|end}}
| 所属1 = [[トロント・ラプターズ]]
| 所属年2 = {{nbay|2000|start}}–{{nbay|2003|end}}
| 所属2 = [[オーランド・マジック]]
| 所属年3 = {{nbay|2004|start}}–{{nbay|2009|end}}
| 所属3 = [[ヒューストン・ロケッツ]]
| 所属年4 = {{nbay|2009|end}}
| 所属4 = [[ニューヨーク・ニックス]]
| 所属年5 = {{nbay|2010|full=y}}
| 所属5 = [[デトロイト・ピストンズ]]
| 所属年6 = {{nbay|2011|full=y}}
| 所属6 = [[アトランタ・ホークス]]
| 所属年7 = 2012–2013
| 所属7 = [[青島イーグルス]]
| 所属年8 = {{nbay|2012|end}}
| 所属8 = [[サンアントニオ・スパーズ]]
| 賞歴 =
* 7×[[NBAオールスター]] (2001-2007)
* 2×[[オールNBAファーストチーム]] (2002, 2003)
* 3×[[オールNBAセカンドチーム]] (2001, 2004, 2007)
* 2×[[オールNBAサードチーム]] (2005, 2008)
* 2×[[NBAシーズン得点王|NBA得点王]] (2003, 2004)
* [[NBA最成長選手賞]] (2001)
* [[中国プロバスケットボールリーグ|CBA]]オールスター (2013)
* No.1 [[青島イーグルス]]永久欠番
* [[ミスター・バスケットボールUSA]] (1997)
* [[マクドナルド・オール・アメリカン]] (1997)
* パレード誌オールアメリカンファーストチーム (1997)
| stats_league = NBA
| stat1label = [[得点]]
| stat1value = 18,381 (19.6 ppg)
| stat2label = [[リバウンド (バスケットボール)|リバウンド]]
| stat2value = 5,276 (5.6 rpg)
| stat3label = [[アシスト (バスケットボール)|アシスト]]
| stat3value = 4,161 (4.4 apg)
| HOF_player = tracy-mcgrady
| CAP数= {{USAmb}}
| show-medals = yes
| medaltemplates =
{{MedalCountry|{{USAmb}}}}
{{MedalCompetition|[[バスケットボールアメリカ選手権|アメリカ選手権]]}}
{{Medal|Gold|2003 サン・フアン|}}
}}
{{Infobox baseball player
'''トレイシー・マグレディ'''('''Tracy Lamar McGrady Jr.''', [[1979年]][[5月24日]] - )は、[[アメリカ合衆国]]の[[バスケットボール]]選手。北米バスケットボールリーグ[[NBA]]の[[デトロイト・ピストンズ]]に所属している。身長203cm、体重101kg。ポジションは[[シューティングガード]]、[[スモールフォワード]]。愛称は'''「T-MAC」'''「スリーピーマグレディ」。
| 選手名 = トレイシー・マグレディ
| 本名 =
| 英語表記 = Tracy McGrady
| 所属球団 =
| 役職 =
| 背番号 =
| 選手写真ファイル名 =
| 写真サイズ =
| 写真のコメント =
| 国籍 = {{USA}}
| 出身地 = [[フロリダ州]]{{仮リンク|バートウ (フロリダ州)|en|Bartow, Florida|label=バートウ}}
| 生年月日 = {{生年月日と年齢|1979|5|24}}
| 没年月日 =
| 身長 = 203
| 体重 = 101
| 利き腕 = 右
| 打席 = 右
| 守備位置 = [[投手]]
| プロ入り年度 = 2014年
| ドラフト順位 =
| 初出場 =
| 最終出場 =
| 年俸 =
| 経歴 =
* {{仮リンク|オーバーンデール高等学校|en|Auburndale High School}}
* {{仮リンク|マウントザイオン・クリスチャンアカデミー|en|Mount Zion Christian Academy}}
* [[シュガーランド・スキーターズ]] (2014)
| 経歴補足題 =
| 経歴補足 =
| 代表チーム =
| 五輪 =
| WBC =
| 選出国 =
| 選出年 =
| 得票率 =
| 選出方法 =
}}
'''トレイシー・ラマー・マグレディ・ジュニア'''('''Tracy Lamar McGrady Jr'''., [[1979年]][[5月24日]] - )は、[[アメリカ合衆国]][[フロリダ州]]{{仮リンク|バートウ (フロリダ州)|en|Bartow, Florida|label=バートウ}}出身の元プロ[[バスケットボール]]、元[[プロ野球選手]]([[投手]])。ポジションは[[シューティングガード]]または[[スモールフォワード]]。愛称は'''「T-MAC」'''「スリーピーマグレディ」。1997年から2013年まで[[NBA]]を中心にバスケットボール選手としてプレイした後、野球に転向し、米独立リーグ・[[アトランティックリーグ]]の[[シュガーランド・スキーターズ]]に所属した。
 
== 経歴 ==
;=== 高校時代 ===
アメリカ合衆国[[フロリダ州]]バートウで生まれ、オーバーンデイルで育つ。[[ノースカロライナ州]]のマウントジオン・クリスチャン・アカデミー高校出身。高校のジュニア時代にバスケットボール選手として、[[USAトゥデイ]]紙の選ぶ[[最優秀選手|年間最優秀選手]]のタイトルを受賞。高校4年生の時にはUSAトゥデイと[[ノースカロライナ州]]から年間最優秀選手に選ばれた。マグレディは高校在学中、[[ケンタッキー州立大学]]に進学するつもりであったが、高校時代の活躍によりNBAの目に留まり、進学は止めてNBA入りを決める<ref>{{cite web|url=http://www.mlive.com/pistons/index.ssf/2011/03/pistons_tracy_mcgrady_supports.html |title=Pistons' Tracy McGrady supports Kentucky in NCAA tournament despite skipping college for NBA |publisher=mlive.com |date=2011-03-15 |accessdate=2012-03-23 }}</ref>
 
=== NBAトロント・ラプターズ ===
;トロント・ラプターズ
[[1997年のNBAドラフト]]で[[トロント・ラプターズ]]から1巡目9位で指名を受けNBA入りする。当初は、従兄でありチームメイトである[[ヴィンス・カーター]]の活躍もあり、目立った成績を残せずにいたが、3シーズン目あたりからは先発に名を連ねるようになりその才能に注目が集まりだし、カーターとマグレディが[[マイケル・ジョーダン]]と[[スコッティ・ピッペン]]のようなコンビになると期待も膨らんだ。
 
;=== オーランド・マジック ===
しかし、2000年オフに[[フリーエージェント (プロスポーツ)|フリーエージェント]]になると、エースとしてプレーすることを望んだこともあり、複数球団による争奪戦の末、2000-01シーズンより[[オーランド・マジック]]へ移籍する。その後は一気に個人成績を向上させ、[[2000-2001シーズンのNBA|2001年]]、最も成長した選手に贈られる賞である[[MIP (NBA)|MIP]](Most Improved Player)を受賞。
2002-03シーズンは1試合平均32.1得点の成績で得点王、次ぐ2003-2004シーズンも1試合平均28得点で得点王のタイトルを2年連続で獲得した。2001年、2003年の[[NBAオールスターゲーム|オールスターゲーム]]には、ファン投票の獲得数で選ばれ先発選手として出場した。2001-02シーズン、2002-03シーズンにはオールNBAファーストチームに選出される。[[2004年]][[3月10日]]、対[[ワシントン・ウィザーズ]]戦で、NBAシーズン最高記録となる62得点を挙げる活躍をした。
 
2001年、2003年の[[NBAオールスターゲーム]]には、ファン投票の獲得数で選ばれ先発選手として出場した。2001-02シーズン、2002-03シーズンにはオールNBAファーストチームに選出される。2004年3月10日、対[[ワシントン・ウィザーズ]]戦で、NBAシーズン最高記録となる62得点を挙げる活躍をした<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/games/20040310/WASORL/recap.html |title=T-Mac Tees Off for 62 Points in Magic Win |publisher=nba.com |date=2004-03-10 |accessdate=2012-03-23 }}</ref>。
;ヒューストン・ロケッツ
[[2004年]][[6月29日]]、前年のチーム成績不振からトレードを要求し、[[ヒューストン・ロケッツ]]に移籍した。ロケッツでは中国出身のビッグセンター[[姚明]]との2枚看板が注目されたが、デュオを組んで初シーズンとなる2004-05シーズンは期待されたほどの効果は発揮できなかった。翌[[2005-2006シーズンのNBA|2005-06シーズン]]、マグレディは腰痛により35試合を欠場。腰に抱えた故障は慢性化し、マグレディは得点王を獲得した頃のパフォーマンスを発揮することはできなくなった。「姚明を立て、自分は裏方に回る」などの発言もあり、実際にアシストに徹する場面も多くなった。しかし[[2006-2007シーズンのNBA|2006-07シーズン]]中に姚明が骨折により長期離脱すると、腰の痛みに苦しみながらもチームを支え、ロケッツは52勝30敗の好成績を収めてプレーオフに進出した。しかしプレーオフでは1回戦で[[ユタ・ジャズ]]に敗れた。
 
2002-03シーズンは1試合平均32.1得点の成績で得点王。
[[2007-2008シーズンのNBA|2007-08シーズン]]もマグレディと姚明は怪我に苦しんだ。監督が[[ジェフ・バンガンディ]]から[[リック・アデルマン]]に交代し、補強も進んだロケッツはシーズン前から評判が高かったが、マグレディの欠場が響き、シーズン前半は苦戦を強いられた。そしてシーズン中盤には[[姚明]]が左足の骨折でシーズン残りをリタイア。ロケッツは一気に苦境に立たされたに見えたが、ここからロケッツはマグレディを中心に快進撃を始め、NBA歴代第2位となる22連勝を記録した。マグレディ自身はここ8シーズンで自己最低となる平均21.6得点に終わったが、ロケッツが記録した連勝記録はこのシーズン、リーグを最も驚かせた事件の一つとなった。チーム成績は55勝27敗と前のシーズンを上回る勝率を収めたが、プレーオフでは姚明らが故障の中、マグレディは平均27得点をあげ孤軍奮闘の活躍を見せるが、またもやユタ・ジャズの前に1回戦敗退となった。
 
次ぐ2003-2004シーズンも1試合平均28得点で得点王のタイトルを2年連続で獲得。
2008-2009シーズンは左膝故障により本来の調子が戻らず欠場が多くなり、ついには左足の手術のための残りのシーズン全欠場が決定した。     
 
;ニ=== ヒューヨークストンロケクスツ ===
[[ファイル:TracyMcGrady.jpg|right|150px|thumb|[[カロン・バトラー]]とマッチアップしているマグレディ]]
2010年、2月18日、[[ジャレッド・ジェフリーズ]]と[[ジョーダン・ヒル]]との交換トレードで、[[ニューヨーク・ニックス]]へ移籍。移籍後初めての試合では、マグレディは先発起用され、26得点5リバウンド4アシストを記録。2009年2月以来の20得点オーバーの活躍を見せた。復活の兆しが見えかけたが、再び膝の不調を訴えて自己最低の30試合の出場でシーズンを終えた。
[[2003-2004シーズンのNBA|2004年]]6月29日、前年のチーム成績不振からトレードを要求し、[[ヒューストン・ロケッツ]]に移籍した<ref>{{cite web|url=http://www.voanews.com/english/news/a-13-a-2004-06-29-32-1-67499602.html |title=Magic Trades Tracy McGrady to Rockets |publisher=[[ボイス・オブ・アメリカ]] |date=2004-06-29 |accessdate=2012-03-23 }}</ref>。ロケッツでは中国出身のビッグセンター[[姚明]]との2枚看板が注目されたが、デュオを組んで初シーズンとなる2004-05シーズンは期待されたほどの効果は発揮できなかった<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nba.co.jp/news/12-3-23/5631/ |title=Y・ミンが引退後初めてロケッツ戦を観戦 |publisher=nba.co.jp |date=2012-05-23 |accessdate=2012-03-23 |archiveurl=https://archive.is/20120907213814/http://www.nba.co.jp/news/12-3-23/5631/ |archivedate=2012-09-07}}</ref>。翌[[2005-2006シーズンのNBA|2005-06シーズン]]、マグレディは腰痛により35試合を欠場。腰に抱えた故障は慢性化し、マグレディは得点王を獲得した頃のパフォーマンスを発揮することはできなくなった。「姚明を立て、自分は裏方に回る」などの発言もあり、実際にアシストに徹する場面も多くなった。しかし[[2006-2007シーズンのNBA|2006-07シーズン]]中に姚明が骨折により長期離脱すると、腰の痛みに苦しみながらもチームを支え、ロケッツは52勝30敗の好成績を収めてプレーオフに進出した。しかしプレーオフでは1回戦で[[ユタ・ジャズ]]に敗れた。
 
[[2007-2008シーズンのNBA|2007-08シーズン]]もマグレディと姚明は怪我に苦しんだ。監督が[[ジェフ・ヴァン・ガンディ]]から[[リック・アデルマン]]に交代し、補強も進んだロケッツはシーズン前から評判が高かったが、マグレディの欠場が響き、シーズン前半は苦戦を強いられた。そしてシーズン中盤には[[姚明]]が左足の骨折でシーズン残りをリタイア。ロケッツは一気に苦境に立たされたに見えたが、ここからロケッツはマグレディを中心に快進撃を始め、NBA歴代第2位となる22連勝を記録した。マグレディ自身はここ8シーズンで自己最低となる平均21.6得点に終わったが、ロケッツが記録した連勝記録はこのシーズン、リーグを最も驚かせた事件の一つとなった。チーム成績は55勝27敗と前のシーズンを上回る勝率を収めたが、プレーオフでは姚明らが故障の中、マグレディは平均27得点をあげ孤軍奮闘の活躍を見せるが、またもやユタ・ジャズの前に1回戦敗退となった。
;デトロイト・ピストンズ
 
2009-10シーズン後、FAとなったマグレディは、[[デトロイト・ピストンズ]]とベテランズ・ミニマム契約を結んだ。
2008-2009シーズンは左膝故障により本来の調子が戻らず欠場が多くなり、ついには2月に左足の手術を行い、シーズン残り試合を欠場したので、ロケッツはやっと1回戦を突破した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.afpbb.com/articles/-/2678498?pid=5101735 |title=ロケッツ マクグレディのトレードを検討 |publisher=[[フランス通信|AFP]] |date=2009-12-30 |accessdate=2012-03-23 }}</ref>。     
 
=== ニューヨーク・ニックス ===
2010年2月18日、[[サクラメント・キングス]]を巻き込んだ3チームの間のトレードで、[[ニューヨーク・ニックス]]へ移籍した<ref>{{cite web|url=https://www.nba.com/knicks/news/mcgrady_trade.html |title=Knicks Acquire Seven-Time All-Star Tracy McGrady |publisher=nba.com |date=2010-02-19 |accessdate=2012-03-23 }}</ref>。移籍後初めての試合では、マグレディは先発起用され、26得点5リバウンド4アシストを記録。2009年2月以来の20得点オーバーの活躍を見せた。復活の兆しが見えかけたが、再び膝の不調を訴えて自己最低の30試合の出場でシーズンを終えた。
 
=== デトロイト・ピストンズ ===
2009-10シーズン後、FAとなったマグレディは2010年8月、[[デトロイト・ピストンズ]]とベテランズ・ミニマム契約を結んだ<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nba.co.jp/news/10-8-11/1288/ |title=ピストンズ、T・マクグレディと1年契約に合意 |publisher=nba.co.jp |date=2010-08-11 |accessdate=2012-03-23 }}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.nba.com/pistons/news/mcgrady_100816.html |title=Pistons Sign Free Agent Guard/Forward Tracy McGrady |publisher=nba.com |date=2010-08-16 |accessdate=2012-03-23 }}</ref>。
 
=== アトランタ・ホークス ===
2011年12月、[[アトランタ・ホークス]]とベテラン最低年俸で契約を結んだ<ref>{{cite web|url=https://www.espn.com/nba/story/_/id/7327741/tracy-mcgrady-agrees-atlanta-hawks-one-year-veteran-minimum-deal-source-says |title=Tracy McGrady, Hawks agree |publisher=ESPN |date=2011-12-07 |accessdate=2012-03-23 }}</ref>。
 
=== 青島イーグルス ===
2012年10月、NBAに留まる最後の希望[[シャーロット・ボブキャッツ]]への入団希望が拒否された後、[[中国プロバスケットボールリーグ|CBA]]の[[青島イーグルス]]に入団し29試合に出場し平均、25得点、7.2リバウンドを記録したが、チーム史上最長の12連敗と最低順位の17位に終わった。
 
=== サンアントニオ・スパーズ===
2013年4月、[[スティーブン・ジャクソン]]を解雇し、ロースターに空きの出来た[[サンアントニオ・スパーズ]]とプレイオフ直前に契約を結んだ<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/2013/news/04/16/spurs-sign-mcgrady.ap/index.html?ls=iref:nbahpts|publisher=NBA.com |title=Spurs sign veteran forward McGrady
|date=2013-04-17 |accessdate=2013-04-17 }}</ref>。
 
===NBAから引退===
2013年8月16日、NBAからの引退を発表した。自身の[[Twitter]]に、「16シーズンにわたるNBA生活、7度のオールスター出場、そして数々のエキサイティングな瞬間を支えてくれたみんなにありがとうと言いたい」とのメッセージを投稿。「NBA引退。続きを楽しみに」と、他のリーグでプレーする可能性を示唆したが実現せず、事実上の引退となった<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nba.co.jp/news/detail.html?vid=1487 |title=T.マグレディがNBAからの引退を表明 |publisher=nba.co.jp |date=2013-08-27 |accessdate=2013-08-27 }}</ref>。
 
2017年4月1日、[[バスケットボール殿堂]]入りが発表された<ref>{{Cite web|和書|url=https://basketballking.jp/news/world/nba/20190503/159288.html|2017年に殿堂入りしたトレイシー・マグレディが2001年のプレーオフを振り返る |publisher=|title= バスケットボールキング |date=2019-05-03|accessdate=2019-12-09}}</ref><ref>[http://www.sportando.com/m/en/usa/nba/230761/tracy-mcgrady-bill-self-jerry-krause-nikos-galis-selected-to-hall-of-fame-s-class-of-2017.html Tracy McGrady, Bill Self, Jerry Krause, Nikos Galis selected to Hall of Fame's class of 2017]</ref>。更に10月5日には、古巣[[オーランド・マジック]]に[[アレックス・マルティンス]]球団社長の特別補佐としてフロント入りしたことが発表された<ref>[https://www.sportando.com/m/en/usa/nba/249012/tracy-mcgrady-to-return-to-the-orlando-magic-as-a-special-assistant-to-ceo-alex-martins.html Tracy McGrady to return to the Orlando Magic as a special assistant to CEO Alex Martins]</ref>。
 
=== 野球への転身 ===
{{by|2014年}}2月4日に米独立リーグ・[[アトランティックリーグ]]の[[シュガーランド・スキーターズ]]と契約に合意した<ref>{{cite web|url=https://www.espn.com/mlb/story/_/id/10404273/former-nba-star-tracy-mcgrady-try-baseball|title=Tracy McGrady to try baseball|work=ESPN MLB|author=|date=February 5, 2014|accessdate=February 6, 2014}}</ref>。
同年5月10日、アメリカ独立リーグのサマセット戦に先発投手で試合出場した<ref>[https://web.archive.org/web/20140512232420/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201405/2014051100037&g=spo NBA元スターが野球デビュー]</ref><ref>[http://sports.yahoo.com/blogs/mlb-big-league-stew/tracy-mcgrady-makes-professional-pitching-debut-for-sugar-land-skeeters-235648728.html Tracy McGrady makes professional pitching debut for Sugar Land Skeeters]</ref>。リーグのオールスターにも選出され、7月16日に行われたオールスターゲームでは1回1/3を投げ、最後の打者からは野球転向後初めての三振を奪った。試合終了後、マクレディは野球からの引退を明らかにした。マグレディは公式戦では4試合で合計6回2/3を投げ、4安打5失点の成績であった<ref>{{Cite web|和書|url=http://full-count.jp/2014/07/18/post3599/ |title=元NBAのスーパースター、マグレディがわずか半年の野球挑戦で引退を表明 |date=2014-07-18 |publisher=Full-Count |accessdate=2014-07-18}}</ref>。
 
 
==NBA個人成績==
{{NBA player statistics legend}}
 
===レギュラーシーズン===
{{NBA player statistics start}}
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|1997}}
| style="text-align:left;"| [[トロント・ラプターズ|TOR]]
| 64 || 17 || 18.4 || .450 || .341 || .712 || 4.2 || 1.5 || 0.8 || 1.0 || 7.0
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|1998}}
| style="text-align:left;"| TOR
 
| 49 || 2 || 22.6 || .436 || .229 || .726 || 5.7 || 2.3 || 1.1 || 1.3 || 9.3
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|1999|trunc=y}}
| style="text-align:left;"| TOR
 
| '''79''' || 34 || 31.2 || .451 || .277 || .707 || 6.3 || 3.3 || 1.1 || '''1.9''' || 15.4
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2000}}
| style="text-align:left;"| [[オーランド・マジック|ORL]]
| 77 || 77 || 40.1 || '''.457''' || .355 || .733 || 7.5 || 4.6 || 1.5 || 1.5 || 26.8
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2001}}
| style="text-align:left;"| ORL
 
| 76 || 76 || 38.3 || .451 || .364 || .748 || '''7.9''' || 5.3 || 1.6 || 1.0 || 25.6
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2002}}
| style="text-align:left;"| ORL
 
| 75 || 74 || 39.4 || '''.457''' || .386 || .793 || 6.5 || 5.5 || '''1.7''' || 0.8
| style="background:#cfecec;"| '''32.1'''*
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2003}}
| style="text-align:left;"| ORL
 
| 67 || 67 || 39.9 || .417 || .339 || .796 || 6.0 || 5.5 || 1.4 || 0.6
| style="background:#cfecec;"| 28.0*
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2004}}
| style="text-align:left;"| [[ヒューストン・ロケッツ|HOU]]
| 78 || '''78''' || '''40.8''' || .431 || .326 || .774 || 6.2 || 5.7 || '''1.7''' || 0.7 || 25.7
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2005}}
| style="text-align:left;"| HOU
 
| 47 || 47 || 37.1 || .406 || .312 || .747 || 6.5 || 4.8 || 1.3 || 0.9 || 24.4
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2006}}
| style="text-align:left;"| HOU
 
| 71 || 71 || 35.8 || .431 || .331 || .707 || 5.3 || '''6.5''' || 1.3 || 0.5 || 24.6
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2007}}
| style="text-align:left;"| HOU
 
| 66 || 62 || 37.0 || .419 || .292 || .684 || 5.1 || 5.9 || 1.0 || 0.5 || 21.6
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2008}}
| style="text-align:left;"| HOU
 
| 35 || 35 || 33.7|| .388 || .376 || '''.801''' || 4.4 || 5.0 || 1.2 || 0.4 || 15.6
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2009}}
| style="text-align:left;"| HOU
 
| 6 || 0 || 7.7 || .368 || '''.500''' || .667 || 0.8 || 1.0 || 0.0 || 0.3 || 3.2
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2009}}
| style="text-align:left;"| [[ニューヨーク・ニックス|NYK]]
| 24 || 24 || 26.1 || .389 || .242 || .754 || 3.7 || 3.9 || 0.6 || 0.5 || 9.4
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2010}}
| style="text-align:left;"| [[デトロイト・ピストンズ|DET]]
| 72 || 39 || 23.4 || .442 || .341 || .698 || 3.5 || 3.5 || 0.9 || 0.5 || 8.0
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2011}}
| style="text-align:left;"| [[アトランタ・ホークス|ATL]]
| 52 || 0 || 16.1 || .437 || .455 || .675 || 3.0 || 2.1 || 0.3 || 0.3 || 5.3
|-
| style="text-align:center;" colspan="2"| Career
| 938 || 703 || 32.7 || .435 || .338 || .746 || 5.6 || 4.4 || 1.2 || 0.9 || 19.6
|-
| style="text-align:center;" colspan="2"| All-Star
| 7 || 6 || 24.6 || .500 || .351 || .619 || 3.0 || 3.9 || 1.6 || 0.4 || 17.1
{{S-end}}
 
===プレーオフ===
{{NBA player statistics start}}
|-
| style="text-align:left;"| 2000
| style="text-align:left;"| [[トロント・ラプターズ|TOR]]
| 3 || 3 || 37.0 || .386 || .286 || '''.875''' || 7.0 || 3.0 || 1.0 || 1.0 || 16.7
|-
| style="text-align:left;"| 2001
 
| style="text-align:left;"| [[オーランド・マジック|ORL]]
 
| 4 || 4 || '''44.5''' || .415 || .200 || .816 || 6.5 || '''8.3''' || 1.8 || 1.3||'''33.8'''
|-
| style="text-align:left;"| 2002
 
| style="text-align:left;"| ORL
| 4 || 4 || '''44.5''' || '''.462''' || .313 || .739 || 6.3 || 5.5 || 0.5 || '''1.8'''|| 30.8
|-
| style="text-align:left;"| 2003
 
| style="text-align:left;"| ORL
 
| '''7''' || '''7''' || 44.0 || .448 || .340 || .773 || 6.7 || 4.7 || '''2.0''' || 0.9 || 31.7
|-
| style="text-align:left;"| 2005
 
| style="text-align:left;"| [[ヒューストン・ロケッツ|HOU]]
| '''7''' || '''7''' || 43.0 || .456 || '''.370''' || .824 || 7.4 || 6.7 || 1.6 || 1.4 || 30.7
|-
| style="text-align:left;"| 2007
 
| style="text-align:left;"| HOU
 
| '''7''' || '''7''' || 40.0 || .394 || .250 || .737 || 5.9 || 7.3 || 0.7 || 0.9 || 25.3
|-
| style="text-align:left;"| 2008
 
| style="text-align:left;"| HOU
 
| 6 || 6 || 41.2 || .425 || .208 || .623 || '''8.2''' || 6.8 || 1.5 || 0.8 || 27.0
|-
| style="text-align:left;"| 2011
 
| style="text-align:left;"| [[アトランタ・ホークス|ATL]]
| 6 || 0 || 15.0 || .385 || .000 || .833 || 2.8 || 1.0 || 0.0 || 0.3 || 4.2
|-
| style="text-align:left;"| 2013
 
| style="text-align:left;"| [[サンアントニオ・スパーズ|SAS]]
| 6 || 0 || 5.2 || .000 || .000 || .000 || 1.3 || 1.2 || 0.3 || 0.5 || 0.0
|-
| style="text-align:center;" colspan="2"| Career
| 50 || 38 || 34.5 || .426 || .290 || .757 || 5.7 || 5.0 || 1.1 || 0.9 || 22.2
{{S-end}}
 
== プレイスタイル ==
攻撃において高いパフォーマンスを発揮するスコアラーの代表的選手。1対1のオフェンス能力は非常に高く、攻撃のバリエーションも豊富なため、ディフェンスにとっては非常に守りにくい存在。フェイクからのペネトレイト、フェイダウェイ、ピボットワークなどを駆使してディフェンスを翻弄し、相手がファウルしようものなら、その驚異的なボディバランスでバスケットカウントをもらう。そういった難しい技術を簡単にやってのけるその姿から、「オフェンスの鬼」とも呼ばれる。
 
=== バスケットボール選手として ===
また、試合終盤に勝敗を決定づける重要な得点を決めることが出来る、いわゆる[[クラッチシューター]]の1人でもある。最も顕著な例が[[2004年]][[12月9日]]の[[サンアントニオ・スパーズ]]戦であり、残り時間35秒から13得点を挙げチームを歴史に残る大逆転勝利に導いた。
高い得点能力を誇るスコアラー。全盛期には8年連続平均20得点以上を記録し、得点王にも2回輝いた。1対1のオフェンス能力は非常に高く、攻撃のバリエーションも豊富。フェイクからのペネトレイト、フェイダウェイ、ピボットワークなどを駆使してディフェンスを翻弄し、相手がファウルすれば驚異的なボディバランスでバスケットカウントをもらう。
また優れた跳躍力と長い[[ウィングスパン]]を活かしたダンクはNBAでも屈指のものである。パスもうまく、2000–01シーズンから2008–09までアシストのシーズンアベレージは4本を超えていた。
 
また、試合終盤に勝敗を決定づける重要な得点を決めることが出来る、いわゆる[[クラッチシューター]]でもある。その最も象徴的な例が[[2004年]]12月9日の[[サンアントニオ・スパーズ]]戦であり、残り時間35秒から4連続で3点シュート(うち1回は4点プレー)を決めて13得点を挙げ歴史に残る大逆転劇の立役者となった<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/games/20041209/SASHOU/recap.html |title=McGrady’s Big Finish Sends Rockets Past Spurs |publisher=nba.com |date=2004-12-09 |accessdate=2012-03-23 }}</ref>。なお、当時リーグ屈指のディフェンダーであった[[ブルース・ボウエン]]がマークについていたにもかかわらず、この時の神がかっていたマグレディを止めることはできなかったことも特筆に値する。
パスもうまく、アシストのシーズンアベレージはほとんど5本以上を記録している。ペネトレイトからのセンターへのラストパスや、ワイドオープンになった味方へのパスなどパスの種類は多岐にわたり、非常に視野が広い。
 
また、チームの勝利のための自己犠牲をいとわず、個人の記録にも執着しない非常にアンセルフィッシュなプレイヤーであることも知られる。その一方で大事な場面でもシュート勝負せず、味方にパス[[姚明]]始めとてしまうことから'''「ビビリ屋」'''など不名誉な呼ばれ方をする事もある。ま強力なチームメイトを擁しながらキャリアを通じてプレイオフ1回戦突破したことがなく(そ都度言い訳をする態度も評価を下げている)「プレ途中加入した2012-13シズンの[[サンアントニフで勝てないエー」の汚名も返上パーズ]]時代だけなく、その時も出場機会ほとんどらないかった2009は怪我が多く2月に左ひざを手術して以降インジャリー故障者リストの常連化しており、個人成績も下降線を辿ってしまって、晩年は衰えを隠せなかった
 
=== 野球選手として ===
203cmの長身から投げ下ろすストレートを武器とするほか、ナックルボール、スライダー、チェンジアップ、カーブなどを投げることができる。
 
== その他 ==
*ラプターズ時代のチームメイトである[[ヴィンス・カーター]]とは従兄弟同士と広く言われているが、実際はカーターの義理の曾祖父とマグレディの祖母が兄妹という関係で、血の繋がりはない。
*野球の才能もあり、ピッチャーとしてナックルボール、スライダー、チェンジアップ、カーブなどを投げることができる。
*ラプターズ時代のチームメイトであり、[[オーランド・マジック]]に所属する[[ヴィンス・カーター]]とは従兄弟同士であるが実際に血の繋がりは無い。
*愛称の一つである「スリーピーマグレディ」は普通の顔が眠たそうに見えることに由来する。
*2002年に[[アディダス]]と生涯契約を結んでいる<ref>{{cite web|url=http://www.usatoday.com/sports/nba/stories/2002-05-28-endorsements.htm |title=NBA marketers look for next Mike |publisher=[[USAトゥデイ]] |date=2002-05-27 |accessdate=2012-03-23 }}</ref>
*[[フロリダ州]][[オーランド]]に所有している自宅は[[マイケル・ジョーダン]]、[[グラント・ヒル]]、[[シャキール・オニール]]、[[タイガー・ウッズ]]の近所である。
*テレビゲーム「NBA Live 07」のパッケージを飾っている。
*同世代のライバル、故・[[コービー・ブライアント]]は生前、マグレディのことを最も手ごわい選手の一人であったと評した。
 
== 業績 ==
73 ⟶ 330行目:
*オールNBA3rdチーム: 2005年、2008年
*得点王: 2003年、2004年
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==
{{Commons cat|Tracy McGrady}}
*[http://www.t-mac.com/ トレイシー・マグレディ公式サイト(英語)]
* [http://www.nbat-mac.com/playerfile/tracy_mcgrady/ NBA.com トレイシー・マグレディ公式サイト] {{en icon}}
{{NBAstats|id=R|nba=1503|bbr=m/mcgratr01}}
{{デトロイト・ピストンズのメンバー}}
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{{NBAシーズン得点王}}
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{{DEFAULTSORT:まくれてい とれ}}
[[Category:アメリカ合衆国の野球選手]]
[[Category:アメリカ合衆国の男子バスケットボール選手]]
[[Category:アフリカ系アメリカ人のバスケットボール選手]]
[[Category:トロント・ラプターズの選手]]
[[Category:オーランド・マジックの選手]]
[[Category:ヒューストン・ロケッツの選手]]
[[Category:ニューヨーク・ニックスの選手]]
[[Category:デトリダ州イト・ピストンズ人物選手]]
[[Category:アトランタ・ホークスの選手]]
[[Category:サンアントニオ・スパーズの選手]]
[[Category:アフリカ系アメリカ人のバスケットボール選手]]
[[Category:フロリダ州ポーク郡出身の人物]]
[[Category:1979年生]]
[[Category:存命人物]]
 
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[[ca:Tracy McGrady]]
[[cs:Tracy McGrady]]
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[[en:Tracy McGrady]]
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[[fr:Tracy McGrady]]
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[[it:Tracy McGrady]]
[[ko:트레이시 맥그래디]]
[[lt:Tracy McGrady]]
[[lv:Treisijs Makgreidijs]]
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[[pl:Tracy McGrady]]
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[[ru:Макгрэди, Трэйси]]
[[sl:Tracy McGrady]]
[[sv:Tracy McGrady]]
[[ta:ட்ரேசி மெக்ரேடி]]
[[th:เทรซี แม็คเกรดี]]
[[tr:Tracy McGrady]]
[[zh:特雷西·麦格雷迪]]