「ジェームス・タイラー」の版間の差分

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'''ジェームス・タイラー・ギター''' (({{lang-en|'''James Tyler Guitars) と'''}})は、[[エレクトアメックギターカ合衆国]][[カリフォルニア州]]の[[エレクトリックギタ]]のカスタムオーダーハンドメイドで主体とした楽器製造する楽器メーカー会社
{{出典の明記|date=2008年5月}}
'''ジェームス・タイラー・ギター''' (James Tyler Guitars) とは、[[エレクトリックギター]]、[[エレクトリックベース]]をハンドメイドで製造する楽器メーカー。
 
== 概要 ==
創業者であるジェームス・タイラー (James Lee Tyler)は、10代の頃より趣味で電子工作を行っており、大学卒業後の[[1978年]]に楽器屋のNorman's Rare Guitarsでリペアマンとしてアルバイトを始め、楽器業界でのキャリアをスタートさせる。[[1980年]]に資本金がたまり[[ロサンゼルス]]で前身となるリペアショップが創業された。顧客には[[マイケル・ランドウ]]などを代表する多くのスタジオミュージシャンを抱え始め、この期間に楽器卸売業者のMightyMiteから[[ワーモス]]製や[[トム・アンダーソン]]製、[[シェクター]]製などのボディやネックを仕入れ、ギターの組み込み業務も開始し、ギタークラフトの技術も磨いていった。[[1987年]]にLA Guitar Showで第一作目となるStudio Eliteを発表し、ついにギターブランドとして立ち上げた。[[1988年]]頃から[[シェクター]]などを買収した投資家の渋谷尚武と資本提携を結び、販路拡大を目論むが売上は芳しくなく失敗に終わり、[[1990年]]にはロサンゼルスのショップを閉鎖に追い込まれた。[[1991年]]にバンナイズでギター工房を再興させ、[[1993年]]に代表作であるBurning Waterを発表する。[[2011年]]にロサンゼルスに工場を新設する。<ref>[http://www.tylerguitars.com/t-history.aspx] 公式サイト 「History」</ref>
1972年にビルダーのジェームス・タイラー (James Tyler) により設立された。現在は[[アメリカ合衆国]]の[[カリフォルニア]]に拠点を置く。
 
[[2014年]]に日本の代理店である[http://www.kitaharagakki.com/jtg.html キタハラ楽器]と提携し、長野県にあるギター製造会社の[[ディバイザー]]傘下である有限会社飛鳥(飛鳥ファクトリー)にてJames Tyler Guitars JAPANとして日本国内での製造を開始。翌年よりClassicを皮切りに主要モデルの販売が開始され、現在ではアメリカ本国のディーラーでも販売されている<ref>{{cite web|title=Tyler Japan guitars story page - james tyler guitars|url=http://tylerguitars.com/?q=content/tyler-japan-guitars-story-page|website=Tyler Guitars|accessdate=10 July 2017}}</ref>。
[[マイケル・ランドウ|マイケル・ランドゥ]]、[[ダン・ハフ]]、[[鳥山雄司]]など著名なギタリストも使用している。またカラーリングも非常に個性的なものが多く、ジェームス・タイラーの大きな特徴となっている。
なお、製作に当たってはUSAよりCADデータが引き継がれただけでなく、ピックアップなど主要部品はUSAから送られたものを使用し製作されており、現在は概ねUSA製の半額程度で販売されている。
 
2019年10月5日([[日本標準時|JST]])、創業者のジェームス・タイラーが自身の2021年の誕生日をもって引退すること、及び、同年をもってギターのオーダー受注を停止することを自社のSNSアカウントにて表明した<ref>{{Facebook post|JamesTylerGuitars|2547066945339439}}</ref>(但し、ギターメーカーとしての存続の是非について明らかにされていない)。その後、後継者を立てて事業は存続されている。
創業者のジェームス・タイラーはかつて[[シェクター]]USAで働いていた。そこで[[トム・アンダーソン]]と知り合い、創業初期は[[トム・アンダーソン]]からボディや[[ピックアップ (楽器)|ピックアップ]]の供給を受け自社のギターを作り上げていた時期もあった{{要出典|date=2008年5月}}。
 
2024年8月31日、創業者のジェームス・タイラーが死去したことを公式Instagramにて公表した<ref>{{Cite web |url=https://www.instagram.com/p/C_UE-o_SqKr/?img_index=2 |title=Passing of a Guiter Legend: James Tyler |access-date=2024-08-31 |publisher=Instagram}}</ref>。享年72。
 
== 製品の特徴 ==
ボディにマムヨとジェームス・タイラーが名付けた[[ジェルトン]]({{Snamei||Dyera}} spp., 主に[[クワガタノキ]] {{Snamei||Dyera costulata|D. costulata}})いう木材を使用したり、チェンバード加工やホロー加工など通常のエレキギターでは使われない構造など独創的なのが特徴。
ボディに[[マムヨ]]という木材を使用。これは軽い木材で、ボディで鳴りの良さが特徴である。Studio Eliteというモデルが主流。ピックアップの切り替えやオンオフをコントロールする多彩なスイッチ装備、ミッドブーストできる[[プリアンプ]]を内蔵しているモデルも多い。
 
オーダーメイドを受け付けているので、プレイヤーの好みによって[[ハンノキ|アルダー]]や[[ホワイト・アッシュ|アッシュ]]のような一般的なボディ材を使用したオーダーも可能である。
自社でワイヤリングした[[ピックアップ (楽器)|ピックアップ]]も販売している。またブリッジなどは[[後藤ガット]]やHipshotに特注するなどのこだわりもある。
 
[[ピックアップ (楽器)|ピックアップ]]は自社で製作。トム・アンダーソンや[[セイモア・ダンカン]]の[[ピックアップ (楽器)|ピックアップ]]を使用したモデルもあるが、他社の[[ピックアップ (楽器)|ピックアップ]]の場合はジェームス・タイラーでリワイヤリングしてカスタマイズを施している。
 
初期のモデルは[[フロイド・ローズ]]のブリッジを採用していたが、近年のモデルではウィルキンソンを始めとした[[トレモロ・ユニット#シンクロナイズド・トレモロ・ユニット|シンクロタイプ]]のブリッジを使用。[[フロイド・ローズ]]のブリッジが付いたタイプのオーダーは受け付けていない。
 
== 使用ミュージシャン ==
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* [[ダン・ハフ]]
* [[マイケル・ボルトン]]
* [[マイケル・ランドウ|マイケル・ランドゥ]]
* Takeshi Akimoto
* Wayne Krantz
* Buzz Feiten
* [[鳥山雄司]]
* [[増崎孝司福山雅治]]
* [[柴崎浩桜井和寿]]
*阿部学
 
== 関連項目脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
* [[ギター]]
{{Reflist}}
* [[エレクトリックギター]]
* [[ベース (弦楽器)]]
* [[エレクトリックベース]]
 
== 外部リンク ==
* [http://www.tylerguitars.com James Tyler Guitars]([[アメリカ合衆国]]公式サイト)
 
{{DEFAULTSORT:しえむす たいら}}
[[Category:ギターメーカー]]
[[Category:アメリカ合衆国の楽器メーカー]]
 
[[Category:ロサンゼルス市の企業]]
[[en:James Tyler Guitars]]