削除された内容 追加された内容
m 外部リンクの修正 http:// -> https:// (response.jp) (Botによる編集)
 
(100人を超える利用者による、間の285版が非表示)
1行目:
{{半保護}}'''ラティオ'''(LATIO)は、[[日産自動車]]がかつて生産・販売していた[[セダン]]型の[[小型乗用車]]である。本項では便宜上、前身となる'''ティーダラティオ'''(TIIDA LATIO)についても記述する。
{{Infobox 自動車のスペック表
 
| 車種=普通自動車
== 概要 ==
| 車名=日産・ティーダラティオ
[[2004年]][[10月]]、ハッチバック車である[[日産・ティーダ|ティーダ]]の派生車種「'''ティーダラティオ'''」として発売された。日産における小型エントリーセダンであった[[日産・サニー|サニー]]のマーケットを継承するモデルであるが、あくまでも上質なまったく新しいセダンをコンセプトとして開発されており、「サニーの後継車」という意図で開発されたものではない<ref>[https://response.jp/article/2004/10/30/65084.html 【日産 ティーダラティオ発表】サニー後継のつもりはない] Response.</ref>。
| 車名補=SC11型
 
| 1枚目画像の説明=前期型(2004年10月-2008年1月)
[[2012年]]10月に[[日本]]国内向けのフルモデルチェンジを行った際、ティーダが[[日産・ノート E12|2代目ノート]]に統合されるかたちで日本国内向けの販売を終了していたことから「'''ラティオ'''」の単独ネームに改称され、同時に[[Cセグメント]]クラスから[[フルBセグメント]]クラスに降格となった。
 
ティーダラティオは[[日産自動車追浜工場|追浜工場]]で生産されていた。日本市場向けのラティオは[[タイ日産]]で生産され、日本に輸入されていた。さらに[[PDI|品質などの再確認]]を行うため、[[日産自動車追浜工場|追浜工場]]で[[PDI|最終検査]]も受ける。[[タイ王国|タイ]]での生産は2004年から立ち上がっており、同国向けと[[2007年]]1月からの[[オーストラリア]]向け<ref group="注釈">なお[[2006年]]販売分は日本製。</ref>もタイ日産での生産車両が販売されている。[[中華人民共和国|中国]]向けモデルは[[東風汽車有限公司|東風汽車]]花都乗用車工場で、[[台湾]]向けは[[裕隆日産汽車]]三義工場で、[[アメリカ大陸|アメリカ各国]]向けはメキシコ日産自動車アグアスカリエンテス工場で製造される。なお、日本市場向けには[[2016年]]10月末をもって輸入終了。同社における日本国内向けのセダンとしては最後の[[小型自動車|5ナンバーサイズ(ボディ)]]セダンであった。
 
なお、[[2017年]]1月以降より[[ミャンマー]]でもサニー名義として製造を開始した<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASK1L41LYK1LULFA00K.html 日産、ミャンマーでサニー生産 新車販売、先手狙う] - [[朝日新聞社]] 2017年[[1月18日]](同年[[3月12日]]閲覧)</ref>。
 
== 初代 ティーダラティオ SC11型(2004年 - 2012年) ==
{{Infobox_自動車のスペック表
| 車種= 普通自動車
| 車名= 日産・ティーダラティオ(初代)
| 車名補= SC11型
| 1枚目画像の説明=2004年10月発売型
| 1枚目画像名=2004-2008 NISSAN TIIDA LATIO.jpg
| 2枚目画像の説明=前期型リア
| 2枚目画像名=2004-2008 NISSAN TIIDA LATIO rear.jpg
| 3枚目画像の説明=後期2008年1月改良
| 3枚目画像名=NISSAN TIIDA LATIO.jpg
| 製造国={{JPN}}
| 販売期間=[[2004年]] -
| 販売期間=[[2004年]][[10月]] - [[2012年]][[12月]]
| 設計統括=松本秀二
| デザイン=
| 乗車定員=5名
| ボディタイプ=4ドア[[セダン]]
| エンジン=[[日産・HRエンジン|HR15DE]] 1.5L,498cc [[直列4気筒|直4]] 109ps[[DOHC]]<br />[[日産・MRエンジン|MR18DE]] 1.8L,797cc4気筒 128psDOHC<br />[[日産・HRエンジン|HR16DE]] 1.6L 直4気筒 109psDOHC
| エンジン位置=
| トランスミッション=4速[[オートマチックトランスミッション|AT]] (E-ATx)<br />エクストロニック[[無段変速機|CVT]]<br />5速[[マニュアルトランスミッション|MT]](教習車)
| モーター=
| サスペンション=前: [[ストラット式サスペンション|ストラット式]]<br />後: [[トーションビーム式サスペンション|トーションビーム式]]
| 最高出力=1,498cc 109ps/6,000 rpm<br />1,797cc 128ps/5,200 rpm<br />1.6L 109ps/???? rpm
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]/[[四輪駆動|4WD]]
| 最大トルク=1,498cc 15.1kg・m/4,400 rpm<br />1,797cc 17.9kg・m/4,800 rpm<br />1.6L ??.?kg・m/???? rpm
| 全長=4,395mm(前期型)<br />4,430mm(後期型)
| トランスミッション=4速[[オートマチックトランスミッション|AT]] (E-ATx)<br />[[エクストロニックCVT]]<br />5速[[マニュアルトランスミッション|MT]](教習車)<br />6速MT
| 駆動方式=[[前輪駆動]] / [[四輪駆動]]
| 全長=4,395 mm(前期型)<br />4,430 mm(後期型)
| 全幅=1,695mm
| 全高=1,535mm(FF535 mm(前輪駆動車)<br />1,540mm(e-4WD540 mm(四輪駆動車)
| ホイールベース=2,600mm600 mm
| 車両重量=1,110 - 1,220kg220 kg
| 最大積載量=
| 乗車定員=5人
| 自由項目1(項目名)=プラットフォーム
| 自由項目1(内容)=[[日産・Bプラットフォーム|Bプラットフォーム]]
| 自由項目2(項目名)=
| 後継=
| 自由項目2(内容)=
}}
| 別名= 中国 : [[日産・ティーダ|日産・ティーダセダン]](初代)<br />[[ヴェヌーシア・D50]]
'''ティーダラティオ''' ('''TIIDA LATIO''') は[[日産自動車]]が製造する[[セダン]]である。単に「'''ラティオ'''」と呼ばれる事もある。[[社用車]]、[[教習車]]、[[タクシー]]仕様も存在する。
| 先代=[[日産・サニー]]
| 後継=日産・ラティオ
| プラットフォーム=[[日産・Bプラットフォーム|Bプラットフォーム]]
|製造会社=[[日産自動車]]|サス前=[[ストラット式サスペンション|ストラット式]]|サス後=[[トーションビーム式サスペンション|トーションビーム式]]}}
[[2004年]][[10月30日]]発売。当初はティーダと別デザインのフロントグリルを装着することにより差別化が図られていたが、後のマイナーチェンジにより共通デザインとなった。内装のデザインはティーダと共通だが、ティーダがメタル調であるのに対し、ティーダラティオでは木目調のフィニッシャーが採用された。
 
[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]にはティーダ同様、アライアンス関係を結んでいる[[ルノー]]と共同開発した[[日産・Bプラットフォーム|Bプラットフォーム]]のロングホイールベース版を採用<ref>[https://response.jp/article/2004/10/29/65060.html 【日産 ティーダラティオ発表】リアシートはシーマよりも快適?!] Response.</ref>。フロントシートについてもティーダと同様に、[[日産・ティアナ|ティアナ]]と同等のサイズのものが採用された<ref>[https://response.jp/article/2004/10/29/65083.html 【日産 ティーダラティオ発表】フロントシートはティアナ並] Response.</ref>。ティーダとは異なり後席スライド機構は設定されず、ティーダのスライド機構を最後部にスライドされた状態で後席が固定されている。さらに、ティーダとはリアシートの設計が変更されており、ヒップポイントを数mm後退させたことにより、ティーダよりも若干広くなっている<ref>[http://www.carview.co.jp/express_new/latio/02.asp 日産 ティーダラティオ 試乗 〜緊急市場レポート〜] carview</ref>。
== 概要 ==
[[2004年]][[10月30日]]に同社のハッチバックモデル、[[日産・ティーダ|ティーダ]]の派生車として1か月遅れて発売された。同時に同社のコンパクトセダンである[[日産・サニー|サニー]]はモデル廃止となったが、あくまでも上質なまったく新しいセダンをコンセプトとして開発され、これまでのサニー購入層をカバーするという意味ではサニー後継車ともいえるが、サニーの後継車として開発されたわけではない<ref>[http://response.jp/issue/2004/1030/article65084_1.html 【日産 ティーダラティオ発表】サニー後継のつもりはない] Response.</ref>。
 
エンジンは、1.5Lの[[日産・HRエンジン|HR15DE]]エンジンと後に追加された1.8Lの[[日産・MRエンジン|MR18DE]]エンジンの2種類で、トランスミッションは[[エクストロニックCVT]]、フルレンジ電子制御4速[[オートマチックトランスミッション|AT]]、6速[[マニュアルトランスミッション|MT]]が用意され、4速ATについては最下級グレードの「15S」と[[e-4WD]]車に標準設定され、「15B」にも設定される。なお、6速MTについては後期型「18G」に設定される。また、2008年9月から設定された教習車には1.6LのHR16DEエンジンに5速MTを組み合わせたモデルも存在する。
当初はハッチバックモデルのティーダと別デザインのフロントグリルを装着することにより差別化が図られていたが、後にマイナーチェンジにより共通デザインとなった。また、インテリアデザインはティーダと共通だが、ティーダがメタル調であるのに対し、ラティオには木目調のフィニッシャーが採用された。
 
日本仕様車のグレード展開は、ティーダと同様に下位から「15S」、「15M」、「15G」、「18G」の4種類で、15Sと15Mには[[e-4WD]]を採用する[[四輪駆動]]車「15S FOUR」および「15M FOUR」が用意される。S、M、Gではそれぞれ別のシート地が採用される。ほか、一般カタログには掲載されていない法人専用グレード「15B」も存在し、[[日産・ノート|ノート]]と共通デザインのウレタンステアリングが採用され、アウトサイドドアハンドルが無塗装になるなど差別化されている。シート地に関しても当初はS、M、G3グレードとは異なるものが採用されていたが、後に15Sと共通化されている。
[[日本]]国内向けなどのモデルの生産は[[日産自動車追浜工場|追浜工場]]で行われるほか、[[中華人民共和国|中国]]向けモデルは[[東風汽車有限公司|東風汽車]]花都乗用車工場で、[[台湾]]向けは[[裕隆日産汽車]]三義工場で、[[タイ王国|タイ]]および[[オーストラリア]]向けは[[タイ日産]]で、[[アメリカ大陸|アメリカ各国]]向けはメキシコ日産自動車アグアスカリエンテス工場で製造される。
 
なお、[[2008年]]1月には[[クライスラー]]への南米市場向け[[OEM]]供給を[[2009年]]から行うことで合意し<ref>[http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2008/_STORY/080111-01-j.html 日産自動車、クライスラーへのOEM供給に合意] NISSAN PRESS ROOM</ref>、後に同車をベースとする「[[ダッジ]]・トラーゾ」が2008年のサンパウロモーターショーに出品されていたが、景気悪化を理由として2009年8月にOEM契約は解消された<ref>[http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2009/_STORY/090827-02-j.html 日産自動車とクライスラー、OEM契約を解消] NISSAN PRESS ROOM</ref>。
さらに、北米などではヴァーサのセダンモデルとして「ヴァーサセダン」が販売されているが、この最安価モデルはアメリカにおいて販売される新車のうち、4ドアセダンとしては最も安価なモデルである($9,990)<ref>[http://response.jp/issue/2008/1201/article117230_1.html ヒュンダイ vs 日産…米国で最も安い新車はどっちだ??] Response.</ref>。
 
=== 年表 ===
なお、2008年1月には2009年からの[[クライスラー]]への南米市場向け[[OEM]]供給が合意されており<ref>[http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2008/_STORY/080111-01-j.html 日産自動車、クライスラーへのOEM供給に合意] NISSAN PRESS ROOM</ref>、後に同車をベースとする「[[ダッジ]]・トラーゾ」が2008年のサンパウロモーターショーに出品されていたが、景気悪化を理由に、2009年8月、OEM契約が解消された<ref>[http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2009/_STORY/090827-02-j.html 日産自動車とクライスラー、OEM契約を解消] NISSAN PRESS ROOM</ref>。
 
* [[2004年]]10月31日 - 同年9月にデビューした[[日産・ティーダ|ティーダ]]のセダンモデルとして登場。当初のエンジンラインアップは1.5LのHR15DEエンジンのみ。2008年1月のマイナーチェンジまではフロントグリルにはメッキが施されたティーダとは別意匠のものが採用されていた。
== メカニズム ==
* [[2005年]]
エンジンは、1.5Lと後に追加された1.8Lの2種類で、トランスミッションは[[無段変速機|エクストロニックCVT]]、フルレンジ電子制御4速[[オートマチックトランスミッション|AT]]、6速[[マニュアルトランスミッション|MT]]が用意され、4速ATについては最下級グレードの「15S」とe-4WD車に標準設定され、「15B」にも設定される。なお、6速MTについては後期型「18G」に設定される。また、2008年9月から設定される教習車には1.6Lエンジンに5速MTを組み合わせたモデルも存在する。
** 1月11日 - 新開発のMR18DE型 [[直列4気筒]] 1.8L [[DOHC]]16バルブエンジンを搭載した「18G」を追加。
** 4月 - 中国向け「ティーダ セダン」(中国名:頤達)を発売。同月開催された「オート上海 2005」に出展。日本向けには設定のないHR16DE型直列4気筒1.6Lエンジンに4速ATを組み合わせる。生産は日産自動車と[[東風汽車]]との合弁会社である[[東風汽車有限公司]]花都工場にて行われる。
** 12月21日 - 一部改良。最上級グレードの「G」に木目調・本革巻コンビ3本スポークステアリングが採用された。
* [[2006年]]
** 2月 - [[オーストラリア]]での販売を開始。エンジンは1.8LのMR18DEのみで、6MTと4ATが選択可能。
** 6月 - [[北米]]市場にて「ヴァーサセダン」として発売。最安価モデルは、[[アメリカ合衆国]]において販売される4ドアセダンとしては当時[[サブコンパクトカー|最も安価なモデル]]であった($9,990)<ref>[https://response.jp/article/2008/12/01/117230.html ヒュンダイ vs 日産…米国で最も安い新車はどっちだ??] Response.</ref>。このほか[[台湾]]、[[タイ王国]]でも発売された。
** 12月25日 - HR15DEエンジンと[[無段変速機|CVT]]の改良により、燃費を向上<ref>[http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2006/_STORY/061225-02-j.html 日産自動車、低燃費と低排出ガスを両立した「改良型1.5Lエンジン (HR15DE) +エクストロニックCVT」をコンパクトカー6車種に搭載] NISSAN PRESS ROOM</ref>。また、ビジネスグレード15BにエクストロニックCVTが選択可能となる。同時にリモコンキーの意匠変更などの一部改良も行われた。
* [[2007年]]
** 1月 - オーストラリア仕様車が日本製からタイ製に変更。
** 11月 - 日本仕様車に先立ち、中国仕様車がマイナーチェンジ。
* [[2008年]]
** 1月28日 - ティーダと同時に日本仕様車のマイナーチェンジを実施。それまでティーダと別デザインであったフロントグリルが、共通デザインのものに変更された。内装ではティーダと同様にメーター類のデザインの変更を受け、「18G」には6速MT車が追加設定された。なお、オーテックジャパン扱いのドレスアップモデル「AXIS」は廃止され(ティーダは継続設定)、リアスポイラーを除いた各種エアロパーツが消滅した。
** 9月10日 - [[オーテックジャパン]]から「15B」をベースとした[[教習車]]が発売。日産の教習車としては[[2007年]]7月に販売終了となった[[日産・クルー|クルー]]教習車以来となる。5速[[マニュアルトランスミッション|MT]]と4速ATの2モデルが存在し、AT車はベース車と共通のHR15DE型エンジンを搭載するが、MT車は標準車には存在しないHR16DE型エンジンを搭載する。
** 10月1日 - 仕様向上。1.8L車には15インチ[[アルミホイール]]が、中間グレードの「15M」には[[インテリジェントキーシステム|インテリジェントキー]]が、それぞれ標準装備となった。
** 12月17日 - 2009年3月末までの期間限定車「Plus Navi HDD Safety」を発売。
* [[2009年]]
** 5月19日 - 燃費性能を向上。HR15DEエンジン+CVT車(15M・15G)は「平成22年度燃費基準+25%」を達成。また、ボディカラーの変更、一部グレードにカーウイングスナビゲーションシステムやディスプレイ付CD一体AM/FM電子チューナーラジオ+バックビューモニターをオプションで設定する仕様変更を行った。
** 9月1日 - [[日産・クルー|クルー]]の後継として、販売会社の[[鹿児島日産自動車]]が独自に企画・開発したティーダラティオ・タクシー仕様を発売。ガソリン車のみでLPG車の設定はない<ref>[http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=19257 小型ガソリン車のタクシー仕様を独自開発 鹿児島日産] 南日本新聞</ref>。
** 9月15日 - 北米仕様車のヴァーサセダンがマイナーチェンジを行い、2010年モデルに移行。変更は1.6L車を除いてセダンに準じ、フロントグリル、アルミホイール、ホイールカバーのデザインなどが変更された。
* [[2010年]]8月6日 - 一部仕様変更(8月16日販売開始)。2WD車には新たにスイッチ一つでエンジンとエクストロニックCVTを協調制御し、発進・加速時にエコドライブのサポートを行う「ECOモード機能」を搭載。また、「15S」のトランスミッションをエクストロニックCVTに変更し、燃費を向上。「平成22年度燃費基準+25%」を達成したため、新たに環境対応車普及促進税制に適合した。インテリジェントエアコンシステムには高濃度プラズマクラスターイオン発生器を新たに搭載した。グレード体系の見直しを行い、1.8L車の「18G」廃止し、ビジネスグレードの「15B」はCVT車のみとなる。オーテックジャパン扱いの教習車はシートクロスを変更し、電動格納式リモコンドアミラーを採用した(エンジン・トランスミッションは従来どおりで、ECOモード機能は非搭載となる)。
* [[2012年]]
** 9月 - 法人向けを含む一般向けモデルが全て生産終了。以降は在庫のみの対応となる。
** 10月4日 - 法人向けを含む一般向けモデルが全て販売終了。
** 11月末 - 教習車が生産終了。以降は在庫のみの販売となる。
** 12月28日 - 教習車が販売終了。これにより日産は再び教習車から撤退する事となった。また、日本国内におけるティーダの名称も完全に消滅した。
 
なお、台湾向けモデルを生産、販売する裕隆日産汽車は2018年5月までティーダセダンとしてこのモデルを引き続き生産していた(ハッチバックは2012年にモデルチェンジ済み)。また、メキシコでも2018年までN17型ヴァーサと併売する形でティーダセダンの生産が続けられていた。
[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]にはティーダ同様、アライアンス関係を結んでいる[[ルノー]]と共同開発した[[日産・Bプラットフォーム|Bプラットフォーム]]のロングホイールベース版を使用している。そして、クラスを超える質感と、5ナンバーサイズのコンパクトボディを堅持しながら[[日産・シーマ|シーマ]]以上の有効室内長を確保した<ref>[http://response.jp/issue/2004/1029/article65060_1.html 【日産 ティーダラティオ発表】リアシートはシーマよりも快適?!] Response.</ref>。また、ティーダと同様にフロントシートについても[[日産・ティアナ|ティアナ]]と同等のサイズのものが採用された<ref>[http://response.jp/issue/2004/1029/article65083_1.html 【日産 ティーダラティオ発表】フロントシートはティアナ並] Response.</ref>。ティーダとは異なり、後席スライド機構は設定されず、ティーダのスライド機構を最後部にスライドされた状態で後席が固定されている。さらに、ティーダとはリアシートの設計が変更されており、ヒップポイントを数mm後退させたことにより、ティーダよりも若干広くなっている<ref>[http://www.carview.co.jp/express_new/latio/02.asp 日産 ティーダラティオ 試乗 〜緊急市場レポート〜] carview</ref>。
<gallery>
ファイル:2008 NISSAN TIIDA LATIO rear.jpg|後期型リア
ファイル:Nissan Tiida Latio Autech.JPG|後期型オーテック 教習車仕様 フロント
ファイル:Nissan Tiida Latio Autech Rear.JPG|後期型オーテック 教習車仕様 リア
ファイル:Tiida Latio Police Car.jpg|後期型パトカー
</gallery>
 
== 2代目 ラティオ N17型(2012年 - 2016年) ==
== マイナーチェンジ ==
{{Infobox_自動車のスペック表
[[ファイル:LATIO室内.jpg|thumb|right|250px|前期型室内]]
| 車種= 普通自動車
2008年1月にティーダと同時にマイナーチェンジが行われた。なお、中国国内においては、2007年11月にマイナーチェンジモデルが先行発売された。
| 車名= 日産・ラティオ(2代目)
| 車名補= N17型
| 1枚目画像の説明=2012年10月発売型 B
| 1枚目画像名=Nissan LATIO B (DBA-N17) front.jpg
| 2枚目画像の説明=
| 2枚目画像名=Nissan LATIO B (DBA-N17) rear.jpg
| 3枚目画像の説明=2014年10月改良型 X
| 3枚目画像名=Nissan LATIO X (DBA-N17) front.JPG
| 製造国={{MEX}}<br />{{THA}}
| 販売期間=[[2011年]][[1月]] - [[2019年]][[3月]](北米仕様)<br/>[[2012年]][[10月]] - [[2016年]][[12月]](日本仕様)
| 設計統括=
| デザイン=
| 乗車定員=5名
| ボディタイプ=4ドア[[セダン]]
| エンジン=[[日産・HRエンジン|HR12DE]] 1,198cc [[直列3気筒]] DOHC<br />[[日産・HRエンジン|HR15DE]] 1.5L 直列4気筒 DOHC(アジア・オセアニア仕様、中国仕様)<br />[[日産・HRエンジン|HR16DE]] 1.6L 直列4気筒 DOHC
| エンジン位置=
| モーター=
| 最高出力=1,198cc 79ps/6,000 rpm<br />1.5L 99ps/???? rpm(アジア・オセアニア仕様)<br />1.5L 111ps/???? rpm(中国仕様)<br />1.6L 115ps/???? rpm
| 最大トルク=1,198cc 10.8kg・m/4,400 rpm<br />1.5L ??.?kg・m/???? rpm(アジア・オセアニア仕様)<br />1.5L ??.?kg・m/???? rpm(中国仕様)<br />1.6L ??.?kg・m/???? rpm
| トランスミッション=5速MT<br/>4速AT<br/>エクストロニック[[無段変速機|CVT]]
| 駆動方式=[[前輪駆動]]
| 全長=4,455 mm
| 全幅=1,695 mm
| 全高=1,495 mm
| ホイールベース=2,600 mm
| 車両重量=1,030 - 1,040 kg
| 最大積載量=
| 自由項目1(項目名)=
| 自由項目1(内容)=
| 自由項目2(項目名)=
| 自由項目2(内容)=
| 別名=中国・インド・ミャンマー:<br/>[[日産・サニー]](10代目)<br/>東南アジア・オセアニア :<br/>[[日産・アルメーラ]](3代目)<br/>アメリカ:[[日産・ヴァーサ|日産・ヴァーサセダン]]<br />インド : [[ルノー・スカラ]](2代目)
| 先代=日産・ティーダラティオ
| 後継=日本:<br/>[[日産・ノート E12|ノート(2代目)]]、および[[日産・B17|シルフィ(3代目)]]に統合
| プラットフォーム=[[日産・Vプラットフォーム|Vプラットフォーム]]
|製造会社=[[日産自動車]]|サス後=[[トーションビーム式サスペンション|トーションビーム式]]|サス前=[[ストラット式サスペンション|ストラット式]]}}
N17型は[[2011年]]以降日本国外において先行展開され、[[中華人民共和国]](中国)や[[インド]]などでは「[[日産・サニー|サニー]]」、東南アジアおよびオセアニアなどでは「アルメーラ」、アメリカ大陸では「ヴァーサセダン」(2代目)として販売される。日本では[[2012年]][[10月5日]]に発売された。
 
プラットフォームは先代のBプラットフォームに代わり、4代目[[日産・マーチ|マーチ]]から採用された新開発の[[日産・Vプラットフォーム|Vプラットフォーム]]を採用。搭載されるエンジンは仕向地によって異なり、タイ及び日本向けが[[日産・HRエンジン|HR12DE]] 1.2L [[直列3気筒]]、中国や東南アジア(タイは除く)及びオセアニアなどでは[[日産・HRエンジン|HR15DE]] 1.5L [[直列4気筒]]、アメリカ大陸向けには[[日産・HRエンジン|HR16DE]] 1.6L 直列4気筒が搭載される。ボディサイズは初代(P10型)および2代目(P11型)[[日産・プリメーラ|プリメーラ]]をやや上回る寸法である。
これまでハッチバックモデルとは別デザインだったフロントグリルはティーダと共通の新デザインのものに変更された。他にも、ティーダ同様メーター類のデザインの変更を受け、「18G」には6速MT車が追加設定された。なお、これは北米仕様のヴァーサに設定されているものと基本的には同じメカニズムである。
 
日本仕様はマーチおよび[[日産・ノート|ノート]]にて採用済みの[[アイドリングストップ]]や副変速機構付CVTを搭載。徹底的な軽量化を図った事により、先代ティーダラティオに比べて70kg軽量化されるとともに、[[抗力|Cd値]]・0.31と空力性能に優れたボディ形状としたことで22.6km/L([[JC08モード]])の低燃費を実現し、「平成27年度燃費基準+10%」を達成した。
このマイナーチェンジでオーテックジャパン扱いのドレスアップモデル「AXIS」は廃止され(ティーダは継続設定)、リアスポイラーを除いた各種エアロパーツが消滅した。
 
日本国内における発売当初のラインナップは、先代のティーダラティオの後期型をほぼ踏襲する内容となっており、アナログメーター<ref group="注釈">メーターパネルのデザインは「G」および「X」がE12型ノート用、「S」および「B」が前期型K13型マーチの「12G」用と共通。いずれも[[タコメーター]]が標準で装備されている。</ref>、液晶オド・ツイントリップメーター(燃費表示機能・デジタル時計・航続可能距離)を装備した普及グレードの「S」、ファインビジョンメーター、マップランプ、トランクオープナーレバー、トランクルームランプなどを追加装備した標準グレードの「X」、プッシュエンジンスターター、運転席バニティミラー、オゾンセーフフルオートエアコン、[[横滑り防止装置|VDC]]、エンジンイモビライザーなどを追加装備した上級グレードの「G」、そして、「S」からトランクリッドトリム、ドアサッシュブラックアウトを省き、フロントグリルとドアハンドルをブラックに変更したビジネス向けエントリーグレード「B」の4グレードを設定していた。また、エンジン進化型エコカー「PURE DRIVE(ピュアドライブ)」の車種となったため、リア右下に「PURE DRIVE」エンブレムが装着される。
== ラインアップ ==
日本仕様車には、ティーダ同様下から「15S」、「15M」、「15G」、「18G」の4グレードが展開され、15Sと15Mには[[e-4WD]]を採用する[[四輪駆動]]車「15S FOUR」および「15M FOUR」が用意される。S、M、Gにはそれぞれ別のシート地が採用されるほか、一般カタログにはラインアップされていないが、法人専用グレード「15B」も存在し、これにはその3グレードとは別のシート地が採用されていたが後に15Sと共通化されている。また、この15Bには[[日産・ノート|ノート]]と共通デザインのウレタンステアリングが採用され、アウトサイドドアハンドルが無塗装になるなど差別化されている。
 
しかし、既に日産自体が日本国内における小型セダン市場での地歩を減退させており、日本仕様は全車1.2Lの3気筒エンジンかつFFのAT車のみの設定で、先代のティーダラティオに存在していた1.5L、1.8Lの各種4気筒エンジンや[[e-4WD]]仕様、MT仕様などは設定されなかった。さらに先代のティーダラティオに対し実用性・経済性・環境性能に秀でる反面、[[新興国]]市場を完全に意識した端正さに欠けるエクステリアデザインや最小回転半径の大きさ(全車5.2m)、後期型ティーダラティオよりもコストダウンが明確となったインテリアに加え、安全装備の充実感に乏しいほか、販売価格がタイ製の海外生産車種としては比較的割高であることや、商品訴求力・展開力などを欠くきらいもあり<ref>[http://www.corism.com/review/nissan/1930.html 「日産ラティオ新車試乗評価 低燃費&居住性に優れたビジネスユースメインのシンプルセダン」(松下宏)] - CORISM 2012年11月18日(2016年10月6日閲覧)</ref>、競合の[[トヨタ・カローラ|カローラアクシオ]]が一足先にフルモデルチェンジを実施したこと、日本国内における小型セダンの市場縮小などという悪条件が重なり、発売直後から売れ行きは芳しくないものであった。
2008年9月には15Bをベースとした[[教習車]]が[[オーテックジャパン]]より発売された。これは[[2007年]]7月に[[日産・クルー|クルー]]教習車が販売中止になって以来1年2か月ぶりの日産の教習車となる。5速[[マニュアルトランスミッション|MT]]と4速ATの2モデルが存在し、4速ATモデルはエンジンもベースの15Bと共通だが、5速MTモデルは新たに[[日産・HRエンジン|HR16DE]]エンジンを搭載している。
 
=== 年表 ===
2009年9月1日には、先に生産中止されたハイヤー・タクシー専用車種の[[日産・クルー|クルー]]の後継車種として、販売会社の[[鹿児島日産自動車]]が独自に企画・開発した'''ティーダラティオタクシー仕様'''(ガソリン車のみ)が発売され、LPG車の設定は無いが、鹿児島日産自動車では'''「クルーと比較してラティオの方が車両価格が約40万円程安く、実際の燃費もLPG車よりもガソリン車の方が優れているのでトータルでランニングコストを抑えることが出来る」'''と提案している。
 
* [[2011年]]4月 - ニューヨークモーターショーにて、北米版ティーダラティオとなる「ヴァーサセダン」のフルモデルチェンジを発表。中国版サニーとエクステリアデザイン、およびインテリアデザインを共用する。新開発となるVプラットフォームを採用し、先代と比べて全長・全高がやや小さくなった。エンジンはHR16DEを搭載。
== 歴史 ==
** なお、「SL」「SV(カナダ向け以外ではメーカーオプション)」においては、先代ヴァーサ同様他国向け同型車では設定のないリア6:4分割可倒式シートが装備される<ref group="注釈">他国向け左ハンドル仕様車においても標準もしくはオプションで装備されている場合はあるが、右ハンドル仕様車は設計上ボディ剛性が不足に対応するためV字型の補強バーが通されており、選択できない。</ref>。
=== SC11型(2004年-) ===
;* [[20042012]][[10月30日]]
** 8月 - オーストラリアでN17「アルメーラ」として発売開始。エンジンはHR15DEのみ。トランスミッションは5MTと4ATが選択可能。VDC全車標準装備。
: 9月にデビューした[[日産・ティーダ|ティーダ]]のセダンモデルとしてひと月遅れて登場。2008年1月のマイナーチェンジまではフロントグリルにはメッキが施されたティーダとは別意匠のものが採用されていた。
** 10月5日 - 日本で「ラティオ」として発売<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2012/_STORY/121005-01-j.html|title=新型「ラティオ」を発売|accessdate=2012-10-05|date=2012-10-05|publisher=[[日産自動車]]ニュースリリース}}</ref>。日本仕様車はマーチに続いて[[タイ王国]]で生産される。キャッチコピーは『'''大人の夫婦が旅するセダン。'''』で、法人顧客および小型3ボックス([[ノッチバック]])セダンを好む個人の[[高齢者|高年齢層]](70歳以上)をターゲットに据え、月販1,200台の目標を目指すとしている<ref>[http://www.webcg.net/articles/-/698 トップ > インプレッション >日産ラティオ G(FF/CVT)【短評】 (2012.11.7)「なんとかならんもんかねえ。日産ラティオ G(FF/CVT)……174万6150円」] - [[カーグラフィック|webCG]] 2013年9月13日閲覧。</ref><ref>[http://www.webcg.net/articles/-/18368 トップ > インプレッション >日産ラティオ G(FF/CVT)【試乗記】(2012.12.17)「真面目さの中に隠し持つ胆力 日産ラティオ G(FF/CVT)……174万6150円」] - webCG 2016年2月17日閲覧。</ref>。なお、全車に3気筒エンジンを搭載した日本国内向けの小型3ボックスセダンとしては[[1965年]]に発売され、[[1969年]]に販売を終了した[[スズキ・フロンテ800]]以来43年ぶりとなる<ref group="注釈">厳密には、フロンテ800は全車に[[2ストローク機関|2ストローク]]の3気筒エンジンを搭載した2ドアセダンである。4ドアセダンで全車に[[4ストローク機関|4ストローク]]でなおかつ3気筒エンジンを搭載した車種としては本車種が初となる。ちなみにラティオの登場前は、[[トヨタ・ベルタ]]にも1.0Lモデル全車に[[トヨタ・KRエンジン|4ストロークの3気筒エンジンが搭載]]されていた(ただし1.3Lモデルは全車4ストロークの4気筒エンジンが搭載)例がある。</ref>。
; [[2005年]][[1月11日]]
* [[2014年]]10月22日 - 日本国内向け仕様の「ラティオ」においてマイナーチェンジを実施<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2014/_STORY/141022-01-j.html|title=「ラティオ」をマイナーチェンジ|accessdate=2014-10-22|date=2014-10-22|publisher=日産自動車ニュースリリース}}</ref>。キャッチコピーを『'''遊び足りない大人のセダン。'''』に変更。
: 新開発のMR18DE型 直列4気筒 1.8Lエンジン搭載モデルの「18G」を追加。
** 外観はフロント周り(バンパー・グリル・ヘッドランプ)、フード、リアバンパーの意匠を変更。特にフロント周辺のデザインはL33型(3代目)[[日産・ティアナ|ティアナ]]に通じるデザインとなった。内装はステアリング・センタークラスター・助手席側インストルメントパネルの形状やシートクロスを変更し、「G」はセンタークラスターフィニッシャーとエアコンパネルをピアノブラックで仕上げた。
; 2005年4月
** ボディカラーは「バーニングレッド」を「ラディアントレッドパールメタリック」に、「X」・「G」専用色の「ホワイトパール3コートパール(オプションカラー)」を「ブリリアントホワイトパール3コートパール(オプションカラー)」にそれぞれ差し替え、新色の「ディープアイリスグレーパールメタリック」を追加して7色展開となった。
: 中国向け「ティーダ セダン」(中国名:頣達)を発売。同月開催された「オート上海 2005」に出展。日本向けには設定のないHR16DE型直列4気筒1.6Lエンジンに4速ATを組み合わせる。生産は日産自動車と[[東風汽車]]との合弁会社である[[東風汽車有限公司]] 花都工場にて行われる。
** 装備面では「G」のみの標準装備だったVDCを全車に拡大し、「X」は後席ヘッドレスト&リヤセンターアームレスト(カップホルダー2個付)をオプション設定から標準装備に変更。全車に標準装備されているUVカットグリーンガラスをフロントガラスに加え、フロントドアガラスにも拡大適応した。グレード体系も変更し、ビジネス向けグレード「B」を普及グレードの「S」に統合することで廃止し、3グレードとなった。
; 2005年[[12月21日]]
* [[2016年]]
: 一部改良。最上級グレードの「G」に木目調・本革巻コンビ3本スポークステアリングが採用された。
** 9月末 - 日本国内向けのラティオの生産を終了。
; [[2006年]]6月
** 10月31日 - 日本国内向けの輸入を終了。それ以後は在庫対応分のみとなり、在庫がなくなり次第販売終了となる。
: [[台湾]]、[[タイ王国]]で相次いで発売開始。
** 11月30日 - 日本国内向けのブリリアントホワイトパール、ブリリアントシルバー、ホワイトを除くボディカラーの在庫対応分が全て販売終了。
; 2006年[[12月25日]]
** 12月26日 - 在庫完売につき、日本国内での販売を終了。これにより、日産のラインナップから日本国内向けの5ナンバー規格の小型ノッチバックセダンが消滅することとなり、1966年4月の初代サニーの発売以来、50年8か月の歴史に幕を降ろすこととなった<ref>{{Cite web|和書|url=https://toyokeizai.net/articles/-/132633|title=『「カローラ」と「サニー」何が明暗を分けたのか トヨタと日産、大衆車50周年の系譜をたどる』森口将之(東洋経済ONLINE)|accessdate=2016-09-16|date=2016-08-24|publisher=[[東洋経済新報社]]}}</ref>。直接的な後継車種はないが、小型車としては既存の小型ハッチバック車である2代目ノートが、実用型セダンとしては既存の[[Cセグメント]]クラスの[[日産・B17|3代目シルフィ]]が事実上の受け皿となる。販売期間は4年2か月で、[[2010年代]]以降に発売された[[軽自動車]]を除く日産の車種としては比較的短命なモデルライフであった。
: HR15DEエンジンと[[無段変速機|CVT]]の改良により、燃費向上<ref>[http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2006/_STORY/061225-02-j.html 日産自動車、低燃費と低排出ガスを両立した「改良型1.5Lエンジン (HR15DE) +エクストロニックCVT」をコンパクトカー6車種に搭載] NISSAN PRESS ROOM</ref>。また、ビジネスグレード15BにエクストロニックCVTが選択可能となる。
* 2017年1月18日(補足)- [[ミャンマー]]でN17M「サニー」として現地生産を開始し、[[2月|翌月]]以降より販売を開始した。
: 同時にリモコンキーの意匠変更など、一部改良も行われた。
* [[2019年]]3月末(補足)- 中国、および北米で[[日産・アルメーラ#4代目 N18型(2019年 - )|次期モデル]]への移行に伴い、N17サニー(中国)、およびN17ヴァーサセダン(北米)が販売終了。
; 2007年11月
<gallery>
: 日本仕様車に先立ち、中国仕様車がマイナーチェンジ。
ファイル:NISSAN LATIO N17 01.JPG|前期型 G
; [[2008年]][[1月28日]]
ファイル:NISSAN LATIO N17 02.JPG|前期型 G リア
: ティーダと同時にマイナーチェンジを実施。
ファイル:NISSAN LATIO N17 03.JPG|前期型 G 室内
; 2008年[[9月10日]]
</gallery>
: [[オーテックジャパン]]から教習車を発売。
{{-}}
; 2008年[[10月1日]]
: 仕様向上。1.8L車には15インチアルミホイールが、中間グレードの「15M」にはインテリジェントキーが、それぞれ標準装備となった。
; 2008年[[12月17日]]
: 2009年3月末までの期間限定車「Plus Navi HDD Safety」を発売。
; [[2009年]][[5月19日]]
: 燃費性能を向上し、HR15DEエンジン+CVT車(15M・15G)は「平成22年度燃費基準+25%」を達成。また、ボディカラーの変更、一部グレードにカーウイングスナビゲーションシステムやディスプレイ付CD一体AM/FM電子チューナーラジオ+バックビューモニターをオプションで設定する仕様変更を行った。
; 2009年[[9月1日]]
: [[鹿児島日産自動車]]・法人部より、[[日産・クルー|クルー]]・タクシー仕様の後継車種として、独自に企画・開発した、ティーダラティオ・タクシー仕様(ガソリン)が発売<ref>[http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=19257 小型ガソリン車のタクシー仕様を独自開発 鹿児島日産] 南日本新聞</ref>。
; 2009年[[9月15日]]
: 北米仕様車のヴァーサセダンがマイナーチェンジを行い2010年モデルに移行。変更は1.6L車を除いてセダンに準じ、フロントグリル、アルミホイール、ホイールカバーのデザインなどが変更された。
; [[2010年]][[8月6日]]
: 一部仕様変更(8月16日販売開始)。2WD車には新たにスイッチ一つでエンジンとエクストロニックCVTを協調制御し、発進・加速時にエコドライブのサポートを行う「ECOモード機能」を搭載。また、「15S」のトランスミッションをエクストロニックCVTに変更し、燃費を向上。「平成22年度燃費基準+25%」を達成した為、新たに環境対応車普及促進税制に適合した。インテリジェントエアコンシステムには高濃度プラズマクラスターイオン発生器を新たに搭載した。グレード体系の見直しを行い、1.8L車の「18G」廃止し、ビジネスグレードの「15B」はCVT車のみとなる。オーテックジャパン扱いの教習車はシートクロスを変更し、電動格納式リモコンドアミラーを採用した(エンジン・トランスミッションは従来どおりで、ECOモード機能は非搭載となる)。
 
=== 2代目 ===
; [[2011年]]4月
: ニューヨークモーターショーにて北米版ティーダラティオとなる「ヴァーサセダン」のフルモデルチェンジを発表。新開発となる[[日産・Vプラットフォーム|Vプラットフォーム]]を採用し、先代と比べて全長・全高がやや小さくなった。エンジンはHR16DEを搭載。インテリアでは[[日産・ジューク|ジューク]]とほぼ同一デザインとなるメーターパネルを採用。
 
== 車名の由来 ==
* 「TIIDA」は英語で「自然の調和・潮流」を意味する「tide」からの造語。「ティーダ」の発音は[[琉球語|沖縄語]]で[[太陽]]を意味する「てぃーだ」から来ている。
「LATIO」は英語「Latitude(行動の自由(裁量))」からの造語。
* 「LATIO」は英語「Latitude(行動の自由(裁量))」からの造語。
 
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{reflist}}
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|group=注釈}}
 
=== 出典 ===
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
{{commonscat|Nissan Tiida Latio}}
{{Commons|Category:Nissan_Tiida/Versa}}
{{commonscat|Nissan Latio}}
*[[日産・ティーダ]]
*[[日産・サニー]] - 先代
*[[日産・パルサー]]
*[[日産・アルメーラ]]
*[[日産・ヴァーサ]]
 
== 外部リンク ==
* [http://wwwhistory.nissan.co.jp/LATIO/SC11/0612/ 日産:ラティオ セダン WebWEBカタログバックナンバー ティダラティオ(SC11・前期型)]
* [http://bizhistory.nissan.co.jp/CARLINEUPLATIO/SC11/0801/ins.html Biz NISSAN:WEBタログバックナンバ ティーダインナップ/教習車ティオ(SC11・後期型)]
* [http://history.nissan.co.jp/LATIO/SC11N17/06121210/CONCEPT/main1.html WEBカタログバックナンバー ラティオ(N17・前期型)]
* [http://wwwhistory.nissan.co.jp/AP-CONTENTSLATIO/POSTOFFICEN17/ANSWERS1410/18937.html WEBカタログバックナンバー ラティオ CM情報(N17・後期型)]
* [http://www.nissan.co.jp/AP-CONTENTS/POSTOFFICE/ANSWERS/18937.html ティーダラティオ CM情報]
 
{{NISSAN}}
117 ⟶ 203行目:
{{自動車}}
 
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:ていいたにつさんらていお}}
[[Category:日産の車種|らていお]]
[[Category:日本の自動車メーカーの海外生産車種]]
[[Category:セダン]]
[[Category:四輪駆動車]]