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'''マックス・エリック・テグマーク'''(Max Erik Tegmark、[[1967年]][[5月5日]] -
==略歴==
数学者の父ハロルド・シャピロ([[:en:Harold S. Shapiro]])と、母カリン・テグマーク(Karin Tegmark)の息子として、[[1967年]]にスウェーデンで生まれた。スウェーデンの[[ストックホルム]]にある[[スウェーデン王立工科大学]]で学び、アメリカの[[カリフォルニア大学バークレー校]]で博士号を受けた。[[ペンシルバニア大学]]で
==
テグマークの研究の中心分野は[[宇宙論]]である。しばしば実験家とも協力しながら、観測結果と理論的分析を合わせ、宇宙モデルとそれが取りうる自由なパラメーター([[物理定数]])に対する束縛条件を与えることを
[[情報理論]]に基づくデータ分析ツールを開発し、それを[[COBE]]や[[QMAP]]や[[WMAP]]などの[[宇宙マイクロ波背景放射]]調査、また Las Campanas Redshift Survey や[[2dF銀河赤方偏移サーベイ]]や[[スローン・デジタル・スカイサーベイ]]のような銀河の赤方偏移の調査の分析に応用した。
{{仮リンク|ダニエル・アイゼンスタイン|en|Daniel Eisenstein
Angelica de Oliveira-Costa と Andrew Hamilton と共に、[[WMAP]]の観測データの中に、anomalous multipole alignment があることを発見した。これは "axis of evil(悪の枢軸)"と呼ばれることがある<ref>
[[ハンス・モラベック]]と Bruno Marchal によって提案された
[[意識]]についての説明に量子効果を利用する理論([[量子脳理論]])を唱えている人々、たとえば[[ロジャー・ペンローズ]]や[[ステュワート・ハメロフ]]などに対する強い批判を行っている。
テグマークは[[数学的宇宙仮説]]の提唱者としても知られている。数学的宇宙仮説とは「数学的に存在できるものは、物理的に実在する」という単純な主張である。これはある種の形而上学であるが、一切の自由なパラメータなしですべての可能な数学的構造が、物理的に実在することを主張する(自由なパラメータが無いのは、自由度と呼べるようなものが仮にあるなら、そのすべての場合に渡る物理的宇宙が実現されていると考えるためである)。つまりこれはある種の[[多元宇宙論]]である。そうした多数の宇宙の中で、自己意識を持ちうるだけの部分構造(self-aware substructures: SASs)を持つことができるほどに複雑な宇宙においては、それら自己意識を持つ部分構造たちが、自分たちが物理的な「実在の(real)」世界に居ることを見出すことになるだろう、とテグマークは示唆する。これが数学的宇宙仮説(Mathematical universe hypothesis)である。論文 "''The mathematical universe(数学的宇宙)''"<ref>Max Tegmark "The mathematical universe" Found.Phys.38:101-150,2008 {{Arxiv|id=0704.0646v2}}</ref>と、そのショートバージョンである"''Shut up and calculate(黙って計算しろ)''"<ref>Max Tegmark "Shut up and calculate" director's cut version of the September 15 2007 New Scientist cover story {{Arxiv|id=0709.4024}}</ref>の中で内容が述べられている。
==私生活==
1997年に宇宙物理学者の Angelica de Oliveira-Costa と結婚し、2009年に離婚した。二人の間にはフィリップ(Philip)とアレクサンダー(Alexander)という二人の息子がいる。[http://space.mit.edu/home/tegmark/personal.html]
==メディア==
* 2006年、アメリカの科学雑誌 [[New Scientist]] で、未来の予測についてインタビューされた50人の内の1人であった。テグマークの未来予測は「50年以内に、宇宙の[[統一場理論|統一理論]]の方程式が描かれたTシャツを買えるようになるだろう」というものだった<ref>[
* テグマークはドキュメンタリー''[[:en:Parallel Worlds, Parallel Lives]]''に出演した。インタビューを行ったのはマーク・オリバー・エヴェレット ([[:en:Mark Oliver Everett]])で、量子力学における[[多世界解釈]]の提唱者[[ヒュー・エヴェレット]]の息子である。
* テグマークは他にも様々な番組に出演している。たとえば "Who's afraid of a big black hole?(巨大なブラックホールを恐れるのは誰?)"、"What time is it?(いま何時?)"、"To Infinity and Beyond(無限、その向こうへ)"、"Is Everything We Know About The Universe Wrong?(宇宙についての全ての知識は間違ってる?)"、"What is Reality?(現実とは何か)"、そしてBBCの科学シリーズ ''[[ホライゾン (BBC)|ホライゾン]]''に全編に渡って登場する。
== 著書 ==
*『[[:en:Our Mathematical Universe|数学的な宇宙――究極の実在の姿を求めて]]』谷本真幸訳、[[講談社]]、[[2016年]]。
*『LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ』紀伊國屋書店、2019年
==脚注==
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== 関連項目 ==
* [[
* [[デジタル物理学]]
* [[万物の理論]]
* [[なぜ何もないのではなく、何かがあるのか]]
== 外部リンク ==
* [http://space.mit.edu/home/tegmark/ テグマークの公式サイト(英語)]
* {{YouTube|PTF-hHGbQ6s|Is Reality A Mathematical Structure?}}. [[数学的宇宙仮説]]の簡単な解説。BBCの番組[[ホライゾン (BBC)|ホライゾン]]から
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:てくまあく まつくす}}
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[[Category:21世紀の物理学者]]
[[Category:20世紀の天文学者]]
[[Category:21世紀の天文学者]]
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