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'''野比 のび太'''('''のび のびた''')は架空の人物で、[[藤子・F・不二雄]]の[[SF漫画]]および[[アニメ]]作品「[[ドラえもん]]」の本当の主人公。漫画では[[1964年]](昭和39年)[[8月7日]]生まれのしし座。血液型はA型。父・野比のび助、母・野比(旧姓片岡)玉子の間のひとりっ子。中国語版では「大雄」<!--(旧版では「康夫」とする本もあったが現在では一般的でない)-->。
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| name = 野比 のび太
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| caption = [[富山県]][[高岡市]]の野比のび太像(手前左)
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| nickname = のび太、のびちゃん<ref group="注">主にママが「のびちゃん」と呼ぶことがあるのみで、友人からはほとんどの場合「のび太」「のび太さん」「のび太くん」「野比くん」などと本名で呼ばれている。詳細は「[[#呼称]]」を参照。</ref>
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'''野比 のび太'''(のび のびた)は、[[藤子・F・不二雄]]の[[漫画]]『[[ドラえもん]]』に登場する[[架空]]の少年。
 
以下は、特記のない限り漫画における設定について記述する。「〜巻」は特記のない限りてんとう虫コミックスでの収録巻。アニメに関する細かな事柄は「[[#アニメ]]」内に記述する。
 
== 概要 ==
勉強もスポーツも苦手で、何をしてもさえない少年。漫画『ドラえもん』は、のび太の不幸な運命を変えるために、22世紀から、のび太の孫の孫・[[セワシ]]と[[ドラえもん (キャラクター)|ドラえもん]]が現代を訪れたことから始まる。
 
宿題やおつかいなどの困りごとがあったり、[[剛田武|ジャイアン]]と[[骨川スネ夫|スネ夫]]にいじめられるなどのトラブルに巻き込まれたりするとドラえもんに泣きつき、未来の便利な道具([[ひみつ道具]])を出してもらい解決しようとするが、調子に乗って結果的に失敗することが多い。
 
とはいえ悪乗りさえしなければ基本は人並みの常識と良心の持ち主でありドラえもんも含めた彼以外を軸とする回などでは至極まともなツッコミをいれることも非常に多い。
 
[[大長編ドラえもん|大長編漫画]](および[[ドラえもん映画作品|映画]]の長編作品)では時折[[勇敢]]な少年として描かれる。大長編漫画『[[のび太と銀河超特急]]』内には[[骨川スネ夫|スネ夫]]が「のび太……、大長編になると、かっこいいことをいう」という台詞を言う場面がある。
 
作者の藤本は「ぼく自身が野比のび太」「感情移入して描ける」と講演で語っている。藤本はのび太と同様に運動が不得意で、成績はのび太ほど悪くはなく小学校の頃はそこそこだったが、高校卒業時にはビリから数えた方が早いというところまで落ち込んだという<ref>[https://web.archive.org/web/20160906035537/https://dora-world.com/yojigen/int0211_f.html 1989年のテレビ講演を再編集したWeb記事](2016年9月6日時点の[https://dora-world.com/yojigen/int0211_f.html オリジナル]よりアーカイブ。2023年5月28日閲覧。</ref>。
 
一人称は「ぼく」。高校生時は「おれ」<ref>3巻「ぼくを、ぼくの先生に!」</ref>。
 
== 設定 ==
=== 誕生日 ===
原作では[[東京都]][[練馬区]]出身の小学4年生(が基本であるが、掲載学年誌ごとに年齢設定は適宜変化)。アニメでは5年生で、正確には○×小学校5年3組(アニメ『おしゃべり切手』ほか)。年代による成長は基本的にない。[[近眼]]のため眼鏡をかけている(のちに近眼はのび太が大人になり努力して矯正―なお実際には近眼は治癒しない)。成績不振、運動神経ゼロ、怠け者でスケベという「ダメ人間」類型で有名であるが、実際には[[友情]]に厚く、優しい性格であり、危機に強い精神力など優秀な資質の持ち主でもある。努力さえすればその能力は決して低くないようである。しかし、滅多に努力しようとはせず、諦めが早い。しかしいざというときは思わぬ粘りを見せる。普段の運は恐ろしく悪いものの、悪運は強い。また普段の成績は悪いにも拘らずドラえもんのひみつ道具を利用(悪用?)する事に関しては[[天才]]的なひらめきを見せる。
[[8月7日]]生まれ。
 
この設定は[[1972年]]7月に発売された『小学四年生』8月号掲載の漫画「[[ぼくの生まれた日]]」にて初登場した(生年の詳細は[[#誕生年]]または「[[ぼくの生まれた日]]」を参照)。
その代わり、学校の成績は芳しくなく、テストの点数は普段ほとんど0点か一桁であり、自分の力で100点を取ったのは1回だけである。30点を取れば母の玉子は喜び、85点でも叱られるしずかとは対照的である。ただ、5回に1回は0点を取っていたのが、9回続けて得点できるようになるなど、多少は進歩している。
 
約半年前([[1971年]]12月末)に発売された1972年2月号の「のび太のおよめさん」ではのび太の誕生会の様子が描かれているが、皆、長袖を着用している。いずれも作品が掲載された号の月表示に合わせた季節となっている。
[[あやとり]]や[[射撃]]、それに[[睡眠|昼寝]]を特技とする。昼寝はわずか0.93秒で眠ることができる。これはオリンピックの昼寝大会でも金メダルを取れるくらいの早さ、世界記録レベルらしい。<!--(ちなみに、しずかは、0.94秒。)(根拠不明なためコメントアウト)-->
また、射撃に関しては[[ゴルゴ13]]顔負けの驚異的な命中率とスピードを併せ持ち、大長編作品を筆頭にその強さを見せつけ、早撃ちではなんと[[映画]][[のび太の宇宙開拓史]]ではプロの殺し屋(ギラーミン)に差しで勝っている。これに関しては本人も「僕が負けるはずがない」と自負するほど。またモルグ街の悪者を1人で退治したこともあれば、西部の星で保安官になったりもしている。
あやとりは「おどるチョウ」「ギャラクシー」などというオリジナルテクニックを長期間かけて考案してしまう入れ込みぶり。ただしあやとりが好きなのは、こよなく愛している、というよりも「金もかからず、疲れないから」らしい(『カネバチ』)。契約金3000万円で日本プロあやとり協会からスカウトされるほどの腕前。総じて好きなことに関しては相当熱の入るタイプのようだ。
設定が固まっていなかった頃の特技としてピーナッツを連続で空中に放り投げ、全て口で受け止めるという隠し技を持っていた(「たった一つの特技」と自称)が、友人たちの受けは今ひとつだった(『ロボ子が愛してる』)。アニメ初期では4つ一気に食べていたが、最近では5つ一気に食べられほどに成長した。
 
=== 誕生年 ===
小遣いは毎月500円(『税金鳥』)。常に金欠状態で親に小遣いの値上げをねだり、断られるたびにドラえもんに金を出す道具を依頼している。基本的には「お金を出す道具なんてないと、何度言ったら解るんだ!」と断られるが、のび太をこらしめるためにドラえもんが道具を出すこともある([[円ピツ]]など)。道具を使って金もうけをするというアイデアには富む。
; 漫画
: そのエピソードののび太の[[#年齢と学年|年齢]]に準ずる。『小学四年生』8月号に掲載された「[[ぼくの生まれた日]]」においては「10年前」(同話を掲載した雑誌・単行本の種類によっては具体的な誕生年が記載されているが、いずれも単に発売年の10年前を記したもので、その年代は固定されている訳ではない)。詳細は次項を参照。
 
=== 年齢と学年 ===
当初は、大学受験にも就職にも失敗し自ら会社を設立するも自分でやっていた花火の不始末により社屋が火災に遭い更には倒産。孫の孫の代にまで残る借金を残し、さらには粗暴な[[ジャイ子]]と結婚する運命にあった(と、[[セワシ]]がアルバムで説明したが、真偽の程は不明)。しかしドラえもんの登場により、将来はあこがれていた源静香と結婚することになる。環境保護局(環境省の部局と思われる。)の自然調査員に就職(映画「ドラミちゃん・ミニドラSOS!!!」の裏設定<!--。原作では一般企業に就職した?-->)と、大幅に変化している。優等生だった静香と同じ大学に入ったと思われる描写や、大人ののび太の台詞などから、青年期には(おそらくドラえもんが帰った後)人並みになるために非常に苦労をしたらしい。
; 雑誌
: '''3歳〜12歳(小学6年生)'''。
: 漫画『ドラえもん』は『[[よいこ (雑誌)|よいこ]]』から『小学六年生』まで幅広い年齢層の雑誌に連載されたため、のび太はそれぞれの雑誌の対象読者年齢で描かれている。幼児向け雑誌ののび太はドラえもんよりも低身長で描かれることで幼さが強調されている。
: 小学校中学年、高学年向けの雑誌ののび太はドラえもんよりも高身長で描かれ、6年生向けの雑誌には「ぼくももうすぐ中学生」<ref>プラス3巻「シャラガム」(1976年『小学6年生』に掲載)</ref>という台詞も登場する。
: [[藤子・F・不二雄大全集]]とデジタルカラー版ではこのような初出時の学年・年齢に関わる台詞が再現されている。
 
; てんとう虫コミックスなどの単行本
未来には息子([[ノビスケ]])、孫や曾孫(セワシの祖父と父)も登場する。
: 雑誌と同様。ただし、学年が特定される箇所はおおむね'''小学4年生'''(9〜10歳)<ref>藤本没後の書籍『決定版ドラえもん大事典』(小学館、2001年)108頁では「小学4年生」と設定されている。</ref>。
: 低年齢向け雑誌に掲載された低身長の幼いのび太は、そのままの姿で単行本に収録されている(容姿の修正は行われていない)。
: てんとう虫コミックスなどの単行本では、雑誌掲載時に別の学年となっていた描写は「小学4年生」と矛盾しない表現に変更されている。
: 必ずしも小学4年生に固定されたわけではなく、小学4年生だと限定される表現もぼかした表現に変更されている箇所がある(6巻「のび太のおよめさん」では、雑誌掲載時の「もうすぐ小学五年生!!」が「もう、りっぱな小学生。」に、「あと二年ほどで中学か……。」が「あとわずかで中学か……。」に変更されている)。
: 小学4年生だと限定されている表現のうち、ぼかせなかったものはそのまま収録されている(10巻「百年後のフロク」では、のび太が『小学四年生』を購読している様子が描かれている)。
 
; アニメ
自分がいつも朝遅刻して立たされたり、先生にしかられていることは自覚しており(『オキテテヨカッタ』)、自己嫌悪に陥ることもしばしば。母の説教に対し家出することもしばしば。
: 1973年放送の第1作、および1979年の第2作放送開始時は'''小学4年生'''<ref>1979年4月4日放送の「テストにアンキパン」に登場する「さんすうノート」には「4ねん2くみ のび太」と記載されている。同年4月7日放送の「のび太のおよめさん」に登場する誕生ケーキのロウソクの数10本である。同年5月21日に放送された「おばあちゃんの思い出(前)」では過去へ訪れたのび太が「8年前のカレンダー」と言い、翌日放送の「おばあちゃんの思い出(後)」で幼児期の自分を見たのび太が「3歳の時の僕だ」と発言している(1〜3月ののび太が8年前の8月7日〜12月に行ったのであれば小学4年生だが、そうでない場合は小学5年生ということになる)。</ref>。のちに'''小学5年生'''<ref>1996年5月17日放送「おしゃべり切手」、2009年11月6日放送「熱血!のび太の運動会」などにて5年3組であることが描かれている。</ref>。
 
== 容姿 ==
=== 顔 ===
丸顔に大きな[[丸眼鏡]]をかけている。「どうしてぼくの顔は、まんがみたいなんだろ。」と嘆く場面が描かれている<ref>27巻「かがみのない世界」</ref>。
作中に登場する野比家代々の先祖の少年時代の顔は、皆のび太に似ている<ref name="ojiisan">14巻「夢まくらのおじいさん」など</ref>。25年後ののび太はのび助似の風貌になり、眼鏡をかけていない(近眼が治ったため)<ref>16巻「りっぱなパパになるぞ」</ref>。
 
就寝中に目を覚ました直後などには、眼が「3」のような形をしていることがある(いわゆる「寝ぼけまなこ」の状態。
===外見===
一言で言えば「パッとしない」風貌。眼鏡も知的なイメージどころか気の弱さとひ弱さを更に強調してしまっている。(しかし、連載初期のごくわずかな原作漫画では、鼻が上品にとがっており、出木杉に負けぬ2枚目な容貌であった。)父ののび助よりは母の玉子に似ており片岡家(玉子の実家)系の顔立ちかと思われるが、のび助の少年時代はのび太に瓜二つ(それどころか基本的に野比家代々の男性先祖はのび太そっくりの少年である)であり、未来における中年期以降ののび太は(恰幅がよくなったこともあり)のび助的な外見になっている(最初から大人として登場したのび太の祖父=のび助の父もどっしりした体格)ことから、やはり野比家の資質も大きく受け継いでいると考えられる。また、眼鏡を取った素顔は非常につぶらで小さい眼をしており(玉子も同様)、のび太の先祖や子孫の少年たちが押しなべて裸眼でギョロ目(白目の部分がのび太のかけている眼鏡のフレーム並みに大きい)なのとは対照的である。眼は片岡家、それ以外の体格等は野比家の遺伝という組み合わせなのかも知れない。身長はジャイアンより小柄でスネ夫・ドラえもんより高い、いわゆる中肉中背。正確には身長は140cm(アニメ『おねがい小づち』)。大人ののび太の身長は176.9cm(映画『のび太の結婚前夜』設定資料)。
 
連載初期においては鼻が尖っており、未来の姿(青年以降)では特に鼻の尖り具合が目立つ風貌で描かれていた(青年以降ののび太の顔は、連載初期と中期以降で大きく異なる)。
===性格===
<!--「 大人ののび助の目も小さい」「子供時代の玉子の目も大きめ」なので実態と異なるためコメントアウトしました→眼鏡を取った顔は(しずかやスネ夫、出木杉に比べて)非常に小さい目をしており、この点は母親似である<ref group="注">他の藤子不二雄(A.F共通)作品の眼鏡をかけていない主人公の顔のほとんどはこの小さい目が基本である。</ref>。のび太の父方の先祖や子孫が丸く大きな目(白目の部分が眼鏡のフレーム並みに大きい)であるのとは対照的である。-->
*軽率。ジャイアンを怒らせるようなことを言って殴られたり、できもしないことを公言したあとでドラえもんに泣きつくことが多い。
*スケベで、陰険。ひみつ道具を悪用してジャイアンとスネ夫らへの仕返しや、出木杉の宿題、静香の風呂場などを覗いたりと、卑怯性もかなり高い。だが、悪用は大抵途中で失敗に終わり、続けて成功したときも最終的には自分の判断で反省し、取り止めている。悪人に徹しきる性格では無いらしい。
*優しく、思いやりがある一面も多々見せている。
*意志が弱く、何事も直ぐに他者に頼る。
*更に非常に傷付きやすく、ドラえもんのさり気ない一言で落ち込む事も屡々(落ち込んだ時は必ず「壁に身体を向け、腕を組んで胡坐をかく」という姿勢をとる)。泣き虫で、のび太の号泣(号泣というより涙がフン水の如く上に飛ぶ)がドラえもんに道具を出させる切っ掛けに為ることが多い。
*のび助(父)のノンビリ・気弱・熱中しやすい部分と、玉子(母)の出不精・感情的・思い込みの激しい部分は、どちらものび太に影響を与えていると思われる。
*のび太が「[[ドラえもんの道具 (とあ-とこ)|どくさいスイッチ]]」でジャイアンを消したときはスネ夫がジャイアンの立場となっていたが、どくさいスイッチを安易に使ってしまうのび太の自己中心的な性格と、スネ夫の「寄らば大樹の陰」的な性格を考慮すると、ジャイアンが存在しなかった場合、のび太がいじめっ子になっていた可能性も高い。「いじめられっ子はいじめっ子になりやすい」という、[[いじめ]]の典型例と言える。
 
幼児期までは一切眼鏡をかけておらず、眼鏡をかけ始めたのは小学校に上がってからである。
*また心配性で、タイムマシンで過去や未来の真相を確かめに行くこともある。
 
=== 身長 ===
(主に、『あの頃に戻りたい!(文化庁表彰作品)』『悪い子バンド!?』『ブラックホールペンとホワイトホールペン』『あの窓にさようなら』『ゾウとおじさん』『いいことポイントカード』『変身リングとカード』『ことわざゲーム』『[[のび太のワンニャン時空伝]]』等で活躍。いずれもアニメ。)
背丈は平均的な高さで、[[剛田武|ジャイアン]]より低く、[[骨川スネ夫|スネ夫]]より高い。ドラえもんと比較した場合の身長は、話によって異なる([[#年齢と学年]]を参照)。
 
=== 体格 ===
====のび太がしたこと====
平均的な体格だがやや痩せ気味。3巻「ぼくを、ぼくの先生に」に登場する高校生ののび太はやや太っているが、33巻「ガッコー仮面登場」の高校生ののび太は平均的な体格である。結婚前ののび太は平均的な体格で描かれているが<ref>20巻「雪山のロマンス」</ref>、45年後ののび太はやや恰幅のいい体格で描かれている<ref>プラス5巻「45年後……」</ref>。
*電車でおばあさんに席を譲る。
*幼馴染の女の人に告白しようとしている男の人に告白させる。
*木から下りられない子ネコを助ける。
*黒板に書いてある字を消そうとしている静香を手伝ってやる。
*ジャイアンが肩をこっているときに肩たたきをしてやる。
*静香のバイオリンをもってやる。
*スネ夫が習字のインクを溢してしまった時に拭いてやる。
*母親の玉子が寝たときに小さい頃を思い出し子守唄を歌ってやる。
*父親ののび助の靴磨きをしてやる。
*無人島に遊びに行った時にジャイアン達に梨を採って来てやる。(ただし、これはのび太自信が静香たちに良い印象を植えつけようと、初めから計画されていたことである)
*足を怪我している幼い女の子を負んぶしてやる。
*川で溺れている子供を救出する。
*金を紛失し、ヨーヨーが購入出来なくなった男の子に本来は自分が欲しいプラモを止めヨーヨーを上げる。
*病気で寝込んでいる見知らぬ人に食事を作り、掃除・洗濯をしてやる。
*迷子の子供の親を探してやる。
*成功はしなかったが、見ず知らずの少女のペット(小猿)捕まえようとする。
*ジャイアンの父を交通事故から救うため、過去を変え、自身が身代わりとなって災害を受けた。(ジャイアンの暴力の程度にとどまったが。)
*凶悪な高利貸しにハメられた(見ず知らずの)中年男性を救うため、ドラえもんの道具を使って、自ら危険を冒し、成功。
*女の子の背中についた毛虫を素手で除去する。
 
== 性格 ==
優しさは静香の父(義雄)も「他人の幸せも自分の幸せと思える青年」と認めており、様々な動物からも好かれている(野良犬「イチ」や「ペコ」「チッポ」といったイヌ科人類を除く[[イヌ]]以外)。異種族とも偏見無しに親交を結ぶことが出来る。さらに母性本能を擽るタイプで、静香が結婚を決意した理由は「のび太をほっとけないから」。ジャイアンやスネ夫の仕打ちを他人に訴る事は無く、お使いの卵を割られても服を汚されても拘束されて帰りが遅くなっても親には何も言わず一方的に叱られている(これは優しさ半分、気の弱さ半分であろう)。
=== 長所 ===
; 人を思いやるやさしい心を持つ
: のんびりとした性格で、温厚で優しく、他人を深く思いやる心を持っている。
: 25巻「[[のび太の結婚前夜]]」にて[[源静香|しずか]]の父は「あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。」とのび太について述べている。
: 43巻「のび太が消えちゃう?」では、ドラえもんの道具で若い頃のパパの行動を変えたため、パパがママ以外の女性と結婚することになったら自分は消えてしまうとのび太が慌てる場面が描かれているが、なんとかしようとするのを途中でやめようと言い出し「パパの将来をじゃましちゃかわいそうだもの……。」と、「パパへの思いやり」と「この世から消えたくない思い」の間で葛藤する場面が描かれている。
 
; 正義感が強い
====趣味====
: 臆病者だが正義感は強く、誰かを助けるために勇気を振り絞って危険に立ち向かうことも多い。13巻「悪魔のパスポート」では、悪人になろうと試みるも良心がとがめたため結局とりやめ、ドラえもんから「きみが悪者になろうなんて思うのがむりなんだよ。」と親しみを込めて言われる場面が描かれている。『[[大長編ドラえもん]]』シリーズではときにジャイアン以上の根性を見せて大活躍し、地球の危機を救うことも少なくない。
趣味は[[昼寝]]、ゲーム、読書(但し漫画に限る)、テレビ番組の鑑賞。静香の入浴を覗くこと(但し[[どこでもドア]]の偶然でもある)。その他プラモやラジコンなど、男の子の世界における流行には一通り飛びつく。
 
; 夢中になったときの行動力がある
=====昼寝=====
: いったん夢中になったものに対しては行動力を発揮する。16巻「宇宙ターザン」にて、大好きな特撮ドラマが打ち切りの危機に瀕した際には、ドラえもんの力を借りて専用スタジオを建設し続行させた。
のび太の一番の趣味。0.93秒で眠りにつく。遣る事が無い時や宿題に飽きた時も必ず昼寝を遣り出す。
 
; 道具の使い方の天才
=====読書=====
: 道具を使いこなすことについてはとても機転が利き、ドラえもんから「道具の使い方に関しては君は天才だ」と称賛されている<ref>13巻「風神さわぎ」</ref><ref group="注">プラス4巻「交通標識ステッカー」では、道路標識の意味を正確に理解し、それを応用しながらジャイアンを翻弄した。</ref>。道具を使って金もうけをすることについてはとりわけ発想が富む。
読書(漫画)が大好き。本屋で何度か立ち読みをする。だが、[[小説]]や[[伝記]]などの漫画以外の本には異様な程の拒絶反応が出る。本人によると文字ばかりの本を読むと眩暈がし、1ページも読まずに眠ってしまうという(そこで『[[十五少年漂流記]]』を出木杉に朗読させ、続きが気になり徹夜で読んだ事もある)。のび太が「面白い」と思った漫画はヒットする事が多く、その事はジャイアンも認め、ジャイ子の作品講評を頼む事がある(ただ、強制的に面白いと言わせている)。
 
; 反省する
===好物===
: 時としてドラえもんや道具に頼りがちなことを反省し、問題や困難を自力で解決するべく諦めずに奮闘する。
*[[柏餅]](『おすそわけガム』)
: 道具を悪用して失敗してしまった際に自責の念に駆られ、正しいやり方でけじめをつけたり、自分の非に気付いた時には言い訳をせずに謝罪をするなど誠実さを見せることもある<ref>のび太が前向きに行動する回には「のび太の0点脱出作戦」、「ドラえもんに休日を」、「ドラえもんが重病に!?」、「のび太の恐竜」などがある。</ref>。
*[[ケーキ]](『断ち物願かけ神社』)
: 作者の藤本は「のび太にも良いところが一つだけある。それは彼は反省するんです。(中略)いつまでもいつまでも今より良い人間になろうと努力するんです」と語っている<ref>NHK『[[あの人に会いたい]] #100 藤子・F・不二雄』</ref>。
*[[刺身]](『[[のび太の恐竜]]』)
*[[ねこまんま|しるかけごはん]](『ぼく、マリちゃんだよ』)
*[[ナポリタン|スパゲッティナポリタン]](アニメ『未来の町が危ない!!』)
*[[たらこ]]の[[おにぎり]](『水たまりのピラルク』)
*[[ナシ|梨]](『無人島の大怪物』、アニメ『変身リングとカード』)
*[[ブドウ]](『パパもあまえんぼ』)
*[[ホットケーキ]](『無敵コンチュー丹』、アニメ『セワシレポート』)
*[[ミスタードーナツ|マスタードーナツ]](アニメ『パパだって甘えんぼ』)
*[[餅]](『タタミの田んぼ』)
*[[ハンバーグ|チーズバーグ]](アニメ『テストにアンキパン』)
*[[カップ麺]](『ぼくを止めるのび太』)
*[[卵焼き]](『断ち物願かけ神社』)
 
; 強い意志
大長編では冒険中の食事シーンでカレーやハンバーグなどのファミレス的な料理を食べていることが多く、観客である子供たちにとってのび太が一番身近な存在であることをアピールしている(ちなみにドラえもんはドラ焼き盛り、ジャイアンは丼・麺類などボリューム重視、スネ夫は高級メニュー、静香は甘味系……と各キャラの個性を象徴するものを食べることが多い)。
: 思ったことをやり遂げようとする強い意志を時として見せる。6巻「[[ドラえもんの最終回#「さようなら、ドラえもん」|さようなら、ドラえもん]]」では、ジャイアンに果敢に立ち向かう姿が描かれている。
 
; その他
===苦手なもの===
: 『[[大長編ドラえもん]]』シリーズのゲストキャラクターとはすぐに仲良くなるなどの社交的な面がある。赴いた地の人々に慕われたり、英雄視されることもあり、時には神として称えられることもある。
勉強、宿題、運動など多彩。お使い・草むしりなどの面倒臭いのも苦手。ジャイアンの歌声(のび太だけに限らず。)魚は全般が嫌いで(『断ち物願かけ神社』)、特に[[イワシ|鰯]]が苦手(アニメ『グルメフォーク』)。野菜は[[ニンジン|人参]](『やどり木で楽しく家出』)、[[ピーマン]](アニメ『おつかいバッグ』)が嫌い。今はそうでもないが、かなりの風呂嫌いで、1~2週間に1回入る程度という時期があった(プラス2巻『ドロン巻き物』)。
: 自然や動物を愛でる気持ちが人一倍強い。学校の裏山が大好き<ref>33巻「さらばキー坊」のドラえもんのセリフより</ref>で、それらに関しての好奇心も強い。
また、ひみつ道具(タケコプター、空中シューズなど)で空を飛ぶ(歩く)ことが多い割には、自分で「[[高所恐怖症]]」と言っている(『未来の町にただ一人』)。
 
=== 短所 ===
口下手であり、思った事や言い分を相手に伝える事も不得意で(特に大人相手だと萎縮して何も言えないことが多い)、誤解され易く、かなり損をしている(静香を怒らせたことさえある)。[[医薬品|飲み薬]]も嫌い(『のろのろ、じたばた』ほか)。
; 怠け者
: 極めて意志薄弱な怠け者。何か困ったことに出くわすと、大抵は「ドラえも〜ん!!」と泣き叫んでドラえもんに泣き付き、彼のポケットをあてにする<ref group="注">ただし、両親を頼ることは滅多にない。特にジャイアンやスネ夫などにいじめられた場合、自分の両親や先生に泣きつくことはほとんどない。14巻「夢まくらのおじいさん」や15巻「タイムマシンで犯人を」では親や先生に訴える場面が描かれているが、全く相手にされなかったり、逆にのび太の方が悪いとされて叱られてしまう。</ref>。
: この性格のため、お使いや草むしりなども苦手である。
 
; 無気力
===名前の由来===
: ひどく無気力で、自分のやりたいこと以外は、やらねばならないと分かっていても、進んでやろうとはしない。
のび助が「健やかに大きく、何処までも、伸びて欲しい」と願いを込めて命名した(『ぼくの生まれた日』)。しかし、この名称は本人も嫌悪しており、これをネタに虐められる事がある。基本的に野比家の一族は代々「のび○○」と命名されることが多いが([[通字]])、それについてのび助は言及していない。
 
; 面倒くさがり屋
===歌唱力===
: 極度の面倒くさがり屋。尿意が限界に近づいても「めんどくさいけどがまんできない」と体を揺するのみで昼寝をやめないほど<ref>13巻「いただき小判」</ref>。
最低レベル。周りからは「[[剛田武|ジャイアン]]よりひどい」と評される程だがジャイアンのように強制的に聞かせていないのであまり害はないだろう。歌手の丸井マリと中身だけ入れ替わった際にはあまりのひどさに口パクでの歌番組収録を余儀なくされている。
: プラス2巻「ドロン巻き物」(1976年)<ref group="注">「いいじゃない。一週間や二週間くらい。」というへりくつをのび太が言う場面があるが、実際に1、2週間入らなかったとう描写はない。</ref>など<ref>大全集5巻「もぐら手ぶくろ」(1972年)</ref>で風呂に入るのを嫌がる場面が描かれているが、嫌がらずに入浴する回のほうが多い。
 
; すぐ泣く
=== 器用 ===
: すぐに泣く。のび太の号泣がドラえもんに道具を出させるきっかけや、物語の騒動の発端になることも多い。
あやとりに関しては天才的な才能を持つ。ゴム風船のスペースシャトルを工作したこともあり、「ハツメイカー」でひみつ道具を自作した時も「ゴキブリ帽」、「空中歩行機」、「ファイタースーツ」などを[[発明]]、巧みな腕前を発揮している(『ハツメイカーで大発明』)。また、[[あやとり]]をしている為、指先が器用なのか[[鉄道模型]]の寝台車にベッドを組み込むといった細かい作業もこなしており、これらのことから興味のある分野の工作は得意だと判断される。しかし、さすがに道具が壊れて修理しようとしたときは直せなかった(『時間よ動け~っ!!』)。自分を「ぶきっちょな人間」と評したり(『ぼくを止めるのび太』)、機関車の模型を作り方を間違えて壊した事もある(『してない貯金を使う法』)。逆に[[絵画|絵]]は大の苦手。犬を書くが、スネ夫に大笑いされる。また、美術評論家である静香のおじさんに自分の絵を評価してもらうが、「あん? これ幼稚園の頃書いたの?」と言われてしまい、ドラえもんには「こんな上手な猫の絵をけなすなんて! え? これ犬なの? ヘタだなあ」と言われたり(『そっくりクレヨン』)、幼稚園の時の絵を「今とあまり変わらない」と言われたりする。字も下手で、低学年並み。
 
結局、出来不出来の差が激しいため器用なのか不器用なのかは判別不能である。
; 注意力散漫
: 注意力が極めて散漫。ぼんやり道を歩いていて石につまずき、空き缶で滑って転び<ref>ぴっかぴかコミックス14巻「タイム手ぶくろとメガネ」(大全集15巻では「タイム手ぶくろでしかえしを」に改題)など</ref>、足を踏み外してドブ<ref>26巻「ビュードーばくだん」、『[[のび太の宇宙開拓史]]』など</ref>や工事現場へ転落する<ref>14巻「家がだんだん遠くなる」など</ref>などは日常茶飯事である。その上持ち前の運の悪さも重なって、ジャイアンとスネ夫にいじめられる、野良犬に襲われる<ref>ぴっかぴかコミックス2巻「トカゲロン」など</ref>、どこからともなく飛んできたボールが顔面を直撃するなど、道を歩いているだけで酷い目に遭うこともしばしばある。
 
; 勉強嫌い
: 大の勉強嫌いであり、自主的に宿題を行うことは滅多にない。授業中の居眠りや遅刻、宿題忘れが多く、成績は極めて低い。寝坊などで遅刻することも日常茶飯事だが、本人は寝坊を悪いと思うどころか反対に「遅刻をしても怒られない方法は」や「先生を遅刻させる方法は」「日本中の時計を止める方法は」などと無意味なことを考えるばかりで、「『どうしたら寝坊しないか』とは夢にも考えない。困ったものだ」と、作中の[[ナレーション]]でも突っ込まれている<ref>34巻「「ワ」の字で空をいく」</ref>。
 
; 臆病
: 極度の臆病。[[幽霊]]や[[怪談]]が苦手<ref>2巻「怪談ランプ」、21巻「ドラキュラセット」、37巻「しかしユーレイは出た!」など</ref>で、怖い話をすると[[失禁]]したり<ref group="注">それ以外にも作中で失禁することが少なくなく、基本的にトイレを我慢するのが苦手らしいことが描かれている。</ref>、靴も履かずに外に逃げ出したりする<ref>21巻「ドラキュラセット」</ref>。怖い夢を見ておねしょをしてしまうこともしばしばある。お化け屋敷も出てきた時には腰を抜かしていた<ref>プラス4巻「お化けツヅラ」</ref>。びっくり箱を開けただけでもすさまじい悲鳴を上げて逃げ出し、ドラえもんからも呆れられる<ref>16巻「びっくり箱ステッキ」</ref>。
: 27巻「○□恐怖症」(1981年)で「のび太がこわがりそうなもの」を持ち寄るコンクールが行われた際には、ジャイアン、[[カマキリ]]、[[ヘビ]]、[[ケムシ|毛虫]]という順でこわがった。毛虫は竜宮姫子<ref>9巻「ウラシマキャンデー」</ref>やしずか<ref>プラス1巻「スリルチケット」</ref>の背中についたものを払っている描写があるため、人並み以上にこわいわけではない。
 
; 調子に乗りやすい
: 軽率で油断しやすく、すぐ調子に乗ってしまう。よけいな口を滑らせてジャイアンを怒らせ殴られたり、持っていたひみつ道具を奪われることがよくある<ref>ぴっかぴかコミックス5巻「かみなりだいこ」、13巻「弓やで学校へ」、19巻「サンタえんとつ」、21巻「雪がなくてもスキーができる」、25巻「材質変換機」、37巻「クローンリキッドごくう」、39巻「さとりヘルメット」など</ref>。
: ひみつ道具を調子に乗って使い過ぎたり悪用してしばしば失敗している<ref>ひみつ道具を悪用、または使用したひみつ道具の暴走やのび太自身の失態で結果的に散々な目に遭ったなどでジャイアン、スネ夫、しずからが被害者になった後でのび太がお仕置きされるという展開がしばしばある(ぴっかぴかコミックス11巻「ロッカーカッター」、9巻「トレーサーバッジ」、15巻「ふみきりセット」、22巻「ラジコンシミュレーターでぶっとばせ」、29巻「のぞき穴ボード」、31巻「バリヤーポイント」、32巻「ビデオ式なんでもリモコン」、33巻「サンタイン」、38巻「カチンカチンライト」、40巻「台風トラップと風蔵庫」、41巻「出ちょう口目」、42巻「かくれん棒」、アニメ第2作1期「即席ジャングル」、アニメ第2作1期「ナカミスイトール」、アニメ第2作1期「イメージ・ベレー」、アニメ第2作1期「ヘアーカタログセット」、アニメ第2作第2期「のびタコ捕獲(ほかく)大作戦!」など)。同様に玉子、出木杉、先生、神成らが被害者やお仕置きする側になることもある(13巻「マジックハンド」、17巻「かたづけラッカー」、21巻「まねコン」、26巻「「真実の旗印」はつねに正しい」、26巻「のび太の地底国」、28巻「いれかえ表札」、32巻「腹話ロボット」、39巻「のび太神さまになる」、39巻「ぬけ穴ボールペン」、37巻「ふきかえ糸電話」、プラス2巻「光ファイバーつた」、プラス2巻「ピンチランナー」、カラー作品集1巻「とうめいハンド」、カラー作品集4巻「ポケット信号機」、大全集5巻「こいこいマークでお中元」、大全集8巻「のび太王国誕生」、大全集16巻「ゆうどう足あとスタンプ」、アニメ第2作1期「この葉で買物」、アニメ第2作1期「シズメバチの巣」、アニメ第2作1期「みかた指輪」、アニメ第2作1期「家の中で迷子」、アニメ第2作1期「セットメーカー」、アニメ第2作1期「お好み建国用品」、アニメ第2作1期「わすれろ草を君に」、アニメ第2作1期「盗塁ゲーム」、アニメ第2作1期「スペースイーター」、アニメ第2作1期「アリとキリギリスバッジ」、アニメ第2作2期「ランプのけむりオバケ」、アニメ第2作2期「のび太の秘密トンネル」、アニメ第2作2期「独立、のび太国」、アニメ第2作2期「ようこそ!ハリボテの城へ」、アニメ第2作2期「ガワラオニ」など)</ref>。ドラえもんにも同様の理由で[[お仕置き]]をされる事もある<ref>13巻「マジックハンド」、28巻「いれかえ表札」、37巻「なんでもひきうけ会社」、37巻「ふきかえ糸電話」、39巻「ぬけ穴ボールペン」、41巻「気まぐれカレンダー」、45巻「四次元くずかご」、プラス1巻「不運は、のび太のツヨーイ味方!?」(大全集14巻では「空中シューズ」に改題)、プラス2巻「ピンチランナー」、カラー作品集2巻「ハイレールペーパー」、アニメ第2作1期「ハンディキャップ」、アニメ第2作1期「タッチグローブ」など</ref>。
: 道具を使ったことで気が大きくなり、[[独裁者]]のような振る舞いをすることもしばしばある<ref>15巻「階級ワッペン」、21巻「いばり屋のび太」、26巻「のび太の地底国」、29巻「ユーレイ暮しはやめられない」、39巻「のび太 神さまになる」、大全集8巻「のび太王国誕生」など</ref>。いずれも最終的に[[自業自得]]となり本人がひどい目にあっている<ref group="注">最後にドラえもんからも「ぼく、知ーらない。」と言われたり、ジャイアンとスネ夫2人が被害者になった時、稀にジャイアンとスネ夫とドラえもんの3人で協力しながら、のび太をお仕置きする事もある。</ref>。
 
; 軽はずみ
: 軽はずみに「恐竜丸ごとの化石を発掘する」などの大きな宣言をし、「できなかったら鼻でスパゲッティを食べてみせる!」などと無茶な約束をすることがある<ref>10巻&大長編1巻「のび太の恐竜」、5巻「地球製造法」での「今、すごいものを作ろうとしているんだ! 」など。「目でピーナッツをかむか。」は2巻「オオカミ一家」における友人の台詞。</ref>。
 
; 落ち込みやすい
: 心を痛めやすく、ドラえもんの軽い気持ちで言った一言でひどく落ち込むことがよくある(大半はすぐに立ち直る)。落ち込んだ時には、「部屋の隅で壁に向かい、腕を組み、[[胡坐]]をかく」といったポーズをよくとる。
 
; その他
: 忘れっぽく、嫌なことはもちろん重要なこともすぐに忘れてしまう。
:
: 言い訳や屁理屈が上手い<ref>23巻「ぼくのまもり紙」</ref>。
:
: 自分の思い通りにならないと感情的になることがある。ドラえもんとママとパパの3人に叱られたときに声を荒らげてしまい、ドラえもんと喧嘩することもある<ref>24巻「ションボリ、ドラえもん」、30巻「ハツメイカーで大発明」、35巻「悪魔のイジワール」、16巻「宇宙ターザン」、26巻「森は生きている」、プラス2巻「変心うちわ」、27巻「キンシひょうしき」</ref>。また、スネ夫とジャイアン<ref>5巻「地球製造法」、41巻「無人島の大怪物」、10巻&大長編1巻「[[のび太の恐竜]]」、大長編『[[ドラえもん のび太とアニマル惑星|のび太のアニマル惑星]]』</ref>、しずかに対しても声を荒らげる場合もある<ref>20巻「アヤカリンで幸運を」、41巻「時限バカ弾」、45巻「地図ちゅうしゃき」</ref><ref group="注">ただし、アニメ版での描写は無し。</ref>。しずかにとんでもないイタズラをし、面白がることもある<ref>ぴっかぴかコミックス11巻「ロッカーカッター」、9巻「電話のおばけ」、13巻「マジックハンド」、16巻「雲ざいくで遊ぼう」、17巻「かたづけラッカー」、22巻「ラジコンシミュレーターでぶっとばせ」、30巻「真夜中の電話魔」、31巻「モーゼステッキ」、32巻「ビデオ式なんでもリモコン」など</ref>
:
: その場の空気を読まず、見当はずれなことを言ってしまうことがある。草花を植えたジャイアンに対し、みんなが彼を誉める中、のび太は「がらにもないこと」といい、ジャイアンを怒らせてしまったことがある(のび太はほうほうのていで逃げ出した後に、「ぼくはつい本当のことを言う」とボヤいている)<ref group="注">初対面のおばさんに対してサルと言ったこともあるが、これはひみつ道具の効果について語った言葉。</ref>。
:
: 食わず嫌いで、一度できないと決めてかかると頑として努力を拒む。やればできるにもかかわらず、やらないためにできないことも多い。
 
=== 長所であり短所 ===
; 人の役に立ちたがる
: 人の役に立ちたいという気持ちが強い。特にしずかを思うあまりに彼女を役に立ちたいという気持ちを起こし、それがおかしな方向に進むことが多い<ref>41巻「みえないボディガード」</ref>。14巻「悪の道を進め!」では、人の役に立とうと果敢に努力をするが、逆に人に迷惑をかけてしまう場面が描かれている。22巻「うつしっぱなしミラー」では、「[[ドラえもんのひみつ道具 (うあ-うと)#うつしっぱなしミラー|うつしっぱなしミラー]]」をうまく活用し、船乗りの父を持つ転校生を元気づけた。
 
; 騙されやすい
: 人を疑うことを知らない純粋無垢な性格だが、そのためしばしばジャイアンやスネ夫に騙され<ref>10巻「ニセ宇宙人」など</ref>、[[エイプリルフール|4月バカ]]ともなると友人たちから集中的に嘘をつかれるターゲットにされてしまう<ref>3巻「うそつ機」、7巻「帰ってきたドラえもん」、9巻「世の中うそだらけ」10巻「ハリ千本ノマス」など</ref>。その一方で、2巻「うそつきかがみ」でお世辞を言われたときは「今まで誰もそんなこと言わないよ」と多少なりとも疑念を抱く態度をとっている(他の友人は疑わずに信じていた)。
 
; 楽観的で悲観的
: 楽観的な面と悲観的な面がある。33巻「ガッコー仮面登場」では、中学生、高校生の自分自身と、学業成績不振の責任をなすり合う事態になっても最後には「少なくとも高校までいけることは、たしかになった。安心した」と笑顔で寝転んで机に向かおうとしない楽観的な面が描かれている。一方で、3巻「ソウナルじょう」では、「幼稚園のプール」というだけで「子供を泣かして追い出される」という悲観的な思考をしてしまう場面が描かれている。
 
; その他
: 突飛な発想をする一方で、常識にとらわれやすい面もある。特に[[出木杉英才|出木杉]]はのび太の発想力の豊かさを気に入り、話につき合う場面も多々ある。
: 頑固に意見を曲げないことがある一方で、人の意見に流されやすい面もある。
: 細かいことにはこだわらない大雑把な面がある。
: 流行っているものに目がなく、すぐに飛びつく。
 
== 能力 ==
体力と知能が「小学二年生ていど」と判定される場面が描かれている([[#人生やりなおし機]]を参照)。
 
{{Anchors|知力}}
=== 学力 ===
{{Anchors|成績}}
; 成績
: 成績は極めて悪く、基本的にクラスで一番の劣等生として描かれている。ただし、[[#ノビスケ|ノビスケ]]の日記には「ビリから二番」<ref>16巻「りっぱなパパになるぞ」のノビスケの日記による。</ref>と記されている(作中でのび太よりも成績が悪い児童が描かれたのは23巻「ぼくよりダメなやつがきた」の多目くんのみ)。
 
{{Anchors|テスト}}
; テスト
: 0点の答案をよく貯め込む。それがママに見つかり叱られることも多い<ref>36巻「天つき地蔵」、『[[ドラえもん のび太と竜の騎士|のび太と竜の騎士]]』など。</ref>。
: 1980年には6年生、1985年には5年生ののび太が5回に1回の割合で0点を取ることが語られた<ref name="damenayatsu">23巻「ぼくよりダメなやつがきた」(1980年『小学六年生』)</ref><ref>37巻「のび太の0点脱出作戦」(1985年『小学五年生』)</ref>。1990年には3年生ののび太が10回に1回の割合で0点を取ることが語られた<ref>42巻「もぐれ!ハマグリパック」(1990年『小学三年生』)</ref>。
: 37巻「ふきかえ糸電話」では、テストで0点を取る頻度があまりに多いため先生に「どうしてそんなに0点ばかり取るんだ?」と聞かれ、無表情で「先生がくれるから……」と答えたところ、「まるで反省しとらん!」と激怒される場面が描かれている。
: 算数のテストで自力で100点をとったことがある(「[[#算数]]」を参照。ママは感動して泣き、答案用紙を額縁に入れて飾ろうとした)。
: 26巻「タイムカプセル」(『小学五年生』1981年11月号)には、25年後ののび太が息子のノビスケに100点の答案(上記の算数のテストとは別のもの)を見せる場面がある。のび太は独り言で「いっぺんだけもののはずみで百点取ったんだ。しまっといてよかった。」と語っている。
: 34巻「のび太もたまには考える」(『小学六年生』1983年3月号)では、道具による不正で100点を取っている。36巻「サカユメンでいい夢みよう」では出鱈目な解答を書きまぐれで95点。39巻「具象化鏡」、大全集10巻「人間カメラはそれなりに写る」では65点。37巻「のび太の0点脱出作戦」では、[[ドラえもんのひみつ道具 (しは-しん)#時門|時門]]で時間の流れを遅くしつつ自らの正当な努力で65点。20巻「アヤカリンで幸運を」では、しずかの幸運を分けてもらうことで30点を取り、ママから「まあ、30点もとったの。よかったわね」と褒められている。28巻「大ピンチ! スネ夫の答案」では10点で「思ったよりよかった」と喜んでいる。
 
; 正かくグラフ「いいあたま」
: ドラえもんの道具「[[ドラえもんのひみつ道具 (せ)#正かくグラフ|正かく確グラフ]]」による「いいあたま」の計測結果は2マス分(しずかは6マス分)である<ref name="seikaku-graph">8巻「グラフはうそつかない」</ref>。
 
{{Anchors|国語}}
; 国語
: [[漢字]]が苦手で、自分の名前の「のび'''太'''」を「のび'''犬'''」と書くことが一度ならず何度もある<ref name="kksiji">8巻「ライターしばい」</ref><ref name="kokkai">15巻「ポータブル国会」</ref>。「太」を書く際に正しい文字を忘れ、「大」の右上と内側の両方に点を書く場合もあるが、本人は「両方に点があるならまあいいだろ」と言い、叔父宛の手紙にそう書いたのをそのまま出した<ref>ただし「のび犬」と書くミスに関しては本人も気にしている模様。23巻「透視シールで大ピンチ」</ref>。ほかにも「ミラー'''怪人'''」を「ミラー'''貝入'''」<ref>33巻「鏡の中の世界」。</ref>、「血」を「皿」と<ref name="kksiji"/>、「配」を「己酉」と<ref>『[[ドラえもん のび太の魔界大冒険|のび太の魔界大冒険]]』</ref>、「今日」の「今」を左右逆に、「日」を「目」に<ref name="otononai">16巻「音のない世界」</ref>、「恋人」を「変人」に書き間違えている。
: [[平仮名|ひらがな]]も苦手で、「よろこぶ」を「よろ'''ころ'''ぶ」、「おじょうさん」を「お'''し'''ょうさん」、「はなれててくださいな」を「はなれててくだ'''ち'''いな」<ref name="kksiji"/>、「図かん(図鑑)を」を「図かん'''お'''」<ref>23巻「もはん手紙ペン」</ref>、「今日は」を「今日'''わ'''」<ref name="otononai"/>などがある(しかし日本語の使い方を間違えることは少ない)。
: 大長編『[[ドラえもん のび太と鉄人兵団|のび太と鉄人兵団]]』ではミクロスに対して、ひねりのある[[なぞなぞ|ナゾナゾ]]を出題する場面が2回ある<ref group="注">1回目は「こじかとおやじか大きいのはどっち」というもので「子鹿」と親父の「蚊」でこじかが大きい。出題されたミクロスは頭の回路がショートしてしまった。</ref>。
 
{{Anchors|算数}}
; 算数
: [[計算]]も非常に苦手で、「1+1=11」「4×2=6」「15-3=8」「6×7=67」「6×6=63」 と答えたことがあるが、その一方で後述の通り人並みに[[乗法|掛け算]]ができる描写もある。
: 17巻「バイバイン」(『小学三年生』1978年2月号)では8×2ができずに「ええと……たくさんになるんだ」と言う場面が描かれている。
: しかし、21巻「ひろびろ日本」(『てれびくん』1980年3月号)では、通学時間が「いつもの15分の10倍で150分、2時間半!」という計算を暗算ですぐに行っている。
: 25巻「な、なんと!!のび太が百点とった!!」(『小学六年生』1981年5月号)では、算数のテストの「<math>\tfrac{3}{8}</math> × <math>x = \tfrac{9}{10}</math>」(8の下部は指で隠れている。<math>x</math>が含まれている)、「<math>\tfrac{2}{3}\div0.25\div0.8 = 3\tfrac{1}{3}</math>」などの問題に自力で正答し百点を取っている。
: タイムマシンに乗り江戸時代での生活を試みた30巻「昔はよかった」(『小学六年生』1981年7月号)では、目的地までの距離を「三里=12km」と、[[尺貫法]]から[[メートル法]]にすぐに換算している。
 
{{Anchors|理科}}
; 理科
: [[磁石]]の原理を知っている(ジャイアンは知らなかった)<ref>てんコミ2巻「N・Sワッペン」</ref>
: ドラえもんが自身のもとへ来た目的を聞いた際、自分の将来(特に結婚相手)が変わった場合、それによってセワシが生まれない可能性([[タイムパラドックス]])を指摘している<ref name="harubaruto">1巻「未来の国からはるばると」</ref>。
: 魚は元々陸上の生物であり海水浴に出かけてそのまま居着いたと思っていた。
 
{{Anchors|社会}}
; 社会
: 『[[ドラえもん のび太の魔界大冒険|のび太の魔界大冒険]]』では、[[出木杉英才]]に魔法のことを自分から聞きに行く場面があるが、出木杉による[[魔女狩り]]などについて語る細かい解説を理解していると思われる描写がなされている。
 
=== 身体能力 ===
運動能力は極めて低くけんかにも弱い<ref>6巻「さようならドラえもん」ではジャイアンに勝っているが、これはのび太が見せたしつこさに根負けしたジャイアンが勝負を放棄したことによる。</ref>。
ドラえもんの道具「[[ドラえもんのひみつ道具 (せ)#正かくグラフ|正かく確グラフ]]」による「力もち」の計測結果は3マス分(ジャイアンは10マス分)である<ref name="seikaku-graph">8巻「グラフはうそつかない」</ref>。
ジャイアンとスネ夫に「運動神経ゼロ」とバカにされ<ref>4巻「石ころぼうし」など</ref>、スタミナもなく、学校の体育の[[マラソン]]でものび太一人だけがバテて遅れる<ref>24巻「ションボリ、ドラえもん」</ref>。そんな短所を積極的に努力して改善する場面は少なく、ドラえもんに運動が上手くなる道具をねだってばかりいる<ref>7巻「ジャイアンズをぶっとばせ」など。</ref>。
射撃と、それに伴うアクションは得意([[#射撃]]を参照)。
 
{{Anchors|野球}}
; 野球
: 野球を好んでいる描写はあるが、[[日本のアマチュア野球|草野球]]の成績は[[打率]]1分(100打数で1安打)<ref>35巻「空ぶりは巻きもどして…」</ref>、[[防御率]]は2試合2イニングで405.0(ただし、これは[[失点]]をすべて[[自責点]]であると仮定したものである)<ref>7巻「ジャイアンズをぶっとばせ」で1イニング13失点、33巻「あの道この道楽な道」で1イニング77失点</ref>、エラー多数。守備位置はライトを守ることが多い。
 
{{Anchors|水泳}}
; 水泳
: 全く泳ぐことができないカナヅチ<ref group="注">45巻「強力ハイポンプガス」では道具を使ってカナヅチを克服する場面が描かれている。</ref>。夏になると「あー練習しておけば良かった!」と昨夏を後悔したり「今年こそは!」と誓ったりすることが複数回ある。
 
=== その他能力 ===
{{Anchors|技術力|工作|図工}}
; 技術力
: 工作を苦手としている様子が複数の回で描かれているが、ものづくりの意欲はあり(6巻「のび太漂流記」では自分が乗れる[[いかだ]]を割り箸で作ろうとする)、器用に工作を行う場面も描かれている。
: 25巻「のび太のスペースシャトル」では、[[風船|ゴム風船]]の[[スペースシャトル]]を工作する場面が描かれている。
: 30巻「ハツメイカー」では、「[[ドラえもんのひみつ道具 (はあ-はと)#ハツメイカー|ハツメイカー]]」が出した設計図に従って、のび太が作った機器はすべて動作した。
: 39巻「のび太の模型鉄道」では、[[鉄道模型]]の寝台車にベッドを組み込むという細かい作業を行っている。
 
{{Anchors|絵の才能|画才|図画|芸術力}}
; 絵の才能
: [[絵画|絵]]を描くのが苦手<ref>34巻「みたままベレーで天才画家」(1979年)など</ref>。画家志望だったパパが不思議がる場面が描かれている。
: 3巻「そっくりクレヨン」(1971年)では、ドラえもんに犬の絵を猫の絵と勘違いされた。
: 5巻「つづきスプレー」(1972年)では、舳先だけを丁寧に描くことで、道具の力で[[大和 (戦艦)|戦艦大和]]全体の上手な絵を描くことに成功した。
: 8巻「ロボットがほめれば…」(1974年)では、美術評論家のしずかのおじに絵を見せたところ幼稚園の頃描いたものだと勘違いされた。
: 自分でも絵の下手さは自覚しており、しずかをモデルに人物画を描いた際には誤魔化してしずかに見せず、後で自分の絵を「こんなの見せたらどんなに怒るか」と評している<ref name="sketch">41巻「いつでもどこでもスケッチセット」(1989年)</ref>。
: 絵を描くこと自体は決して嫌いではなく、漫画を大量に描いたり、落書きを楽しそうに描いている場面もある<ref>17巻「週刊のび太」(1978年)、22巻「メカ・メーカー」(1980年)など</ref>。
: 『[[のび太の創世日記]]』(1994年)では、ドラえもんが恐竜の絵をトカゲの絵だと勘違いした。
 
{{Anchors|歌唱力|歌}}
; 歌唱力
: カラー作品集5巻「未来から来たドラえもん」(1969年)、8巻「ぼく、マリちゃんだよ」(1973年)、11巻「テレビ局をはじめたよ」(1973年)などにて歌が下手なことが語られている。
 
{{Anchors|読書力|読書}}
; 読書力
: 読書に熱中する場面が多数描かれている。活字ばかりの本を苦手とする場面が出てくることもあるが、強制や義務で読まなければいけないことが嫌いなだけで、自分から興味を持った書物は楽しんでいる。
: 3巻「シャーロック・ホームズセット」(1973年)では、歩きながら『[[シャーロック・ホームズ]]』を夢中で読み耽る場面が描かれている。
: 8巻「とう明人間目ぐすり」(1974年)では、[[ハーバート・ジョージ・ウェルズ|H・G・ウェルズ]]のSF小説『[[透明人間 (小説)|透明人間]]』に興味を持ち早く貸してほしいと頼む場面が描かれている。
: 10巻「のび太の恐竜」(1975年)では、恐竜[[化石]][[発掘]]の実現に向けて関連書籍を大量に読み漁る場面が描かれている。
: 13巻「ロケットそうじゅうくんれん機」(1977年)では、『大宇宙の冒険』という題名の書籍を興奮した様子で読んで、宇宙飛行士に憧れる場面が描かれている。
: 45巻「南海の大冒険」(『小学三年生』1980年9月号)では、『[[宝島]]』を読んで感激する姿が描かれている。
: 27巻「人間ブックカバー」(『小学三年生』1982年4月号)の中で、『[[赤毛のアン]]』(宿題のために読まなければいけない本)を手にしたのび太は「こういう本は手に取っただけで気が重〜くなって、」「ページをめくっただけで頭がズキンとして、」「二、三行読むと、目がまわりはじめて……。」と語り、ドラえもんが「一ページも読まないうちに眠っちゃうのね。」と続けて語っているが、その後、道具の力で[[出木杉]]に『[[十五少年漂流記]]』を途中まで朗読してもらううちに夢中になり、本を借りて夜中まで読書を続ける姿が描かれている<ref group="注">アニメ第2作2期では本を読み終えて感想文を書いて宿題をやり終えた</ref>。
: 32巻「本はおいしくよもう」(1982年12月末発売の『小学五年生』1983年2月号)の中では、[[アルベルト・シュヴァイツァー|シュバイツアー]]の伝記(親から強制された本)を読むにあたり「(こういう本は)手にとっただけで頭がズキンとして……、」「ひらくと熱がでて目がまわってはき気がして、」「二、三ページで意識不明。」と述べている。
 
== 特技 ==
=== 睡眠 ===
[[昼寝]]が得意。
 
6巻「夜の世界の王さまだ!」の冒頭ではのび太自身が、学校から帰って疲れているからと眠り、友達と遊んでまた疲れて眠り、夕食が終わるとテレビを見て終わる頃にはがっくりして眠るという話を自ら語っている。続けて「ぼくはねすぎる。24時間の半分、ねてる。」とも語っている。
 
7巻「小人ロボット」では、目を閉じて「一、二、三……。グウ。」と数を3つ数えるだけで眠れる様子が描かれている。
 
30巻「ねむりの天才のび太」では、立った姿勢から0.93秒で横になって座布団を枕に眠りにつくことが可能な様子が描かれている。[[もしもボックス]]で作った「ねむればねむるほどえらいという世界」では、この速さはオリンピックのいねむり種目に日本代表として大活躍が期待できるほど。
 
あまりに昼寝をしすぎるとさすがに目がさえて眠ることができなくなることもあり、そんな時はしかたなく勉強やテレビを見たり街中を散歩したりすることもある<ref>2巻「ゆめふうりん」、7巻「小人ロボット」、15巻「ゆめのチャンネル」、23巻「オキテテヨカッタ」</ref>。
 
=== 射撃 ===
連載が進むうちに、射撃が得意という場面が多く描かれるようになった。驚異的な命中精度と早撃ちの技術を持つ。
のび太は射撃が得意だと正式に設定されたのは、てんとう虫コミックス12巻の『けん銃王コンテスト』(実はそれ以前は下手だった)。子供用のおもちゃの銃で机に並べられた8本の鉛筆に全て命中させている。タイムマシンで自分の腕を発揮させようと何年もの昔のアメリカに行った際に、無法者の[[ガンマン]]相手に見事、勝利している。似た例では大長編『[[のび太の宇宙開拓史]]』には殺し屋ギラーミンと対決し勝利している。しかし、アニメ版では何故かロップルが討ち取った事となっている。(ギラーミンの生死は不明だが、眉間に弾丸が命中して激流に飲み込まれるという描写から『ドラえもん』でも数少ない「敵キャラクターの殺害」の最初かも知れない)。大長編『[[のび太と銀河超特急]]』では4人の悪役ロボットと戦い勝利したことから、町の英雄となっている。ドラえもんが出した道具「ウエスタンゲーム」(西部劇さながらの射撃シミュレーション)をプレイした際は、パーフェクト3万点を記録。これは何と世界最高記録だという。
 
; 前史
勉強中に何気なく[[鼻くそ]]を飛ばした時に命中したのが
: カラー作品集2巻「アタールガン」(『小学一年生』1970年2月号)<ref>大全集2巻にも収録。</ref>、大全集6巻「実物射的で狙い撃ち」(『小学五年生』1977年9月号)では、のび太は射撃が下手な少年として描かれている。
自分の才能に気づいたきっかけだと思われる。勉強に集中していたが、鼻くそを丸め電灯のスイッチの紐の先にめがけて投げたところ見事集中。的を自作しこの能力を伸ばそうと練習するなど、くだらないことへの集中力にはドラえもんも玉子も呆れていた。(プラス2巻『夢中機を探せ』)
:
また、実銃を使って2人のガンマンに勝負を挑んだ事もあり、見事に勝利するが、実弾の撃ち合いの際の相手の血でのび太は[[失神]]してしまう(24巻)。
: プラス2巻「夢中機を探せ」(『小学二年生』1974年11月号)では、勉強中に[[鼻糞]]を飛ばしたところ電球に偶然命中したことで才能に気づき、試しに的を作り鼻糞を当てる練習をする場面が描かれている(百発百中の腕前ではなく、的に当たることもあれば外すこともあるという腕前)。
 
; 「けん銃王コンテスト」(1975年)
=== 知力 ===
: 12巻「けん銃王コンテスト」(『小学六年生』1976年1月号)では、のび太が射撃が得意だという設定を軸として物語が描かれた。
勉強は大の苦手。10回の内1回(昔は5回に1回)は0点を取るらしい。彼が100点を取ることは母親:玉子が大粒の涙を流し感動する程珍しい。物事を把握することも不得意で、相手が説明してもほとんど理解できないことが多い。[[漢字]]も苦手で自分の名前の「のび太」を「のび犬」と書くこともしばしば。「大」の右上と内側の両方に点を書く場合もある。他にも「血」を「皿」、「ミラー怪人」を「ミラー貝入」と間違えている。1+1=11、6×7=67、6×6=63と答えたことすらある(「2/3÷0.25÷0.8=3と1/3」という難解な答えを正解に導いたこともあるが、まぐれだった)。一方でジャイアンに[[将棋]]で連勝するなど実は意外とすごいのではないかと思わせる面もある(『腹ぺこのつらさ知ってるかい』。ただし、その時は道具の効果が間接的に働いていたため、元々の実力ではないのかも知れない)。にもかかわらず、ドラえもんの道具「正確グラフ」による知力の計測結果は静香の1/6、スネ夫の2/7、ジャイアンの1/2であった。「人生やりなおし機」によって現在の知力・体力のまま4歳のときの人生をやり直すエピソードでは、「[[天才]][[教育]][[研究会]]」の分析により「小学2年生程度」と言われている。この時、やりなおし状態で行方を見守らせたところ小学4年生になっても能力は元のままだった。積極的な努力はもちろん、まともな勉強を4~10歳の6年間サボり続けていたことになる。
 
{{Anchors| ガンファイターのび太}}
「テストは0点」のイメージが強いのび太だが、前述の1度きりの100点の他にも、意外な高得点を取ったこともある。『大ピンチ!スネ夫の答案』では10点。『アヤカリンで幸運を』では、静香の幸運を分けてもらうことで30点。『のび太の0点脱出作戦』では、「時門」で時間の流れを遅くしつつ試験勉強に励んで64点。『具象化鏡』では65点。『サカユメンでいい夢みよう』では、出鱈目な解答で完全なまぐれだが何と95点を取っている。
;「 ガンファイターのび太」(1980年)
: 24巻「ガンファイターのび太」(『小学五年生』1980年4月号)では、のび太が西部劇時代のアメリカで活躍する物語が描かれた。
:
: のび太は作品の冒頭で「もしぼくが西部劇時代のアメリカに生まれていたら」と妄想し「きっと拳銃王として、歴史に残るような活躍をしたと思うよ」とドラえもんに語っているが、ドラえもんは「う〜ん。そうかもな」と言いつつも「でも、わかんないよ。きみはおくびょうだから。撃ちあいが始まると、逃げるか、気絶するか……。」と笑っている。
:
: その後、タイムマシンで訪れたモルグ・シティで、昼に2人の[[アウトロー|無法者]]を、夜に約30人の無法者を一人で撃退した。昼の撃退の際には本物の拳銃を撃って命中させたことで2人の無法者から血が吹き出しており、のび太は「血が……。ぼくのたまがあたって血が出た。」という言葉とともに気絶し、町長か「強いのか弱いのか、さっぱりわからん。」と評されている(無法者は2人とも夜に包帯をした姿で登場する)<ref group="注">そのうちの1人は左肩に命中したように描かれているが、夜は右腕を吊った姿で描かれている。</ref><ref group="注">テレビアニメ第2作第1期では、本物の拳銃ではなくおもちゃの拳銃を撃ち、弾が敵の馬の鼻の穴に入り馬が暴れたため敵は落馬し、のび太が勝利した。第2作第2期では人ではなく、足場や看板を狙って撃っている。これにより敵は足場から落ちたり、看板に当たるなどで気絶しており、ドラえもんたちが助けに来るまではこのやり方で敵を倒している。</ref>。
 
; 大長編『[[のび太の宇宙開拓史]]』(1980年)
一部の映画やアニメでは、のび太が書いた解答が合っているのにもかかわらずバツになっていることも有るので、採点者(先生)が「どうせ0だろう」と思いこんで採点をした可能性も捨てきれない。よって、周知の能力よりは(努力さえすれば)賢い可能性もある。
: のび太が射撃で敵を倒す場面が複数描かれている。プロの殺し屋・ギラーミンと一対一で対決し、早撃ちで勝利している<ref group="注">1981年1月発表の漫画において。同年3月の映画『[[ドラえもん のび太の宇宙開拓史|のび太の宇宙開拓史]]』では一騎打ちの場面はないが、2009年『[[ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史]]』では描かれている(原作漫画に忠実ではない)。</ref>。対決前にのび太は「ぼくにまかせてくれ。」「なあに負けるもんか。」と語り、そのすぐ後で、初対面の男の恐ろしさを一瞬で見抜く場面が描かれた<ref group="注">1984年の単行本版では「ギラーミンがねらいをはずすなんて絶対にありえない」という心中の台詞があるが、連載版では「これは……。おっそろしい相手だぞ」という台詞のみ。単行本版にて「ギラーミンがねらいをはずすなんて絶対にありえない」「勝負は最初の一発にかかってる。相手より0.1秒でも早くうつこと…………(数字は漢数字)」などの台詞が追加され、絵も大幅に描き換えられた。0.1秒でも早く撃たなければいけなかった理由は、そうしないとギラーミンの方が早く銃を撃ち倒されてしまうため。</ref>。
 
; 大長編『[[のび太と鉄人兵団]]』(1985年)
義務教育後の進学歴は、「[[ドラえもんの道具 (しあ-しの)#宇宙完全大百科端末機|宇宙完全大百科]]」によると、高校はもののはずみで合格、大学は一浪後に補欠合格と記録されている(ドラえもんが来なかった場合は少なくとも三浪している)。
: 護送されるリルルを拘束する鎖(上空を移動する1本の鎖)を、スコープも無い拳銃で一発で撃ち抜く場面が描かれている。
 
; 大長編『[[のび太と銀河超特急]]』(1995年)
== 運動能力など ==
: ドリーマーズランドの西部の街で[[保安官]]になり、この時一つの空き缶に対し、ピストルの弾丸6発を地面に落ちる前に連続で命中させるという離れ技も見せている。その後1人対4人という絶体絶命のピンチに陥ったにも拘らず、空中を1回転しながらピストルを連射し、全員に命中させた。
軽い物でもなかなか持つことが出来ず筋力は弱め。ドラえもんの道具「正確グラフ」によると、筋力はジャイアンの3/10、スネ夫の3/7、静香の3/5。持久力も低く[[マラソン]]でもすぐ息切れする。[[水泳|泳]]げず、[[スキー]]ではすぐ転んで雪だるまになる。[[跳び箱]]も[[鉄棒]]も出来ない。ただし、[[竹馬]]はドラえもんと練習をして何とか乗れるようにはなった(『走れ! ウマタケ』)。自転車に乗れない(大長編の魔界大冒険で魔法の世界を作り出したときはほうきに乗れないという設定になっていた)。おばあちゃんからもらったケン玉もはじめはヘタだったが(『架空人物たまご』)練習の末に技・「もしかめ」をマスター。ちなみに、そのケン玉はすぐ糸が切れるほど古いものだった(『のび太のワンニャン時空伝』)。[[野球]]の成績は打率1分(『空ぶりは巻きもどして…』より。打率測定をしたのはスネ夫であるため、彼の陰謀とも考えられる)、防御率は2試合2イニングで405.0(『ジャイアンズをぶっとばせ』で1イニング13失点、『あの道この道楽な道』で1イニング77失点)、エラー多数という惨憺たるもの。だが、ジャイアンに怒鳴られた時は垂直跳びで1mを記録したり、[[サメ]]に追われた際に驚異的なスピードで泳ぐなど、非常時には火事場の馬鹿力を発揮できるらしい(「逃げ足だけは速い」と評されたことも)。また、[[サメ]]が静香を襲った時もドラえもんに「およげるの?」と言われて我に返るまでは普通に泳げていた。一度だけだが故障したドラえもん(体重は129.3kgと力士並み)を小学生でありながら、背負って走った事すらあり、のび太の潜在能力には読者も驚かされることが多い。
: ヤドリとの戦いではわざと無防備な姿をさらしてヤドリの親玉が憑依した巨大[[ゴーレム]]に掴みあげられ、のび太に寄生しようとヤドリがゴーレムから飛び出して襲いかかってくる瞬間を早撃ちで倒した。
 
; デマ
== 家系 ==
: 「のび太の早撃ち速度は0.1秒」というのはデマ<ref group="注">『ザ☆ドラえもんズ スペシャル ロボット養成学校編』1巻にてドラ・ザ・キッド(自称早撃ち0.1秒)と互角に撃ち合う場面が描かれていることから広まったデマ。「藤本が描いた漫画ではない」「ドラ・ザ・キッドの早撃ち速度は自称」「対決は2人の演技」「(拳銃をホルスターから抜いて撃つのが早撃ち対決だが)拳銃を構えた状態から撃っている」等の理由でデマであることが確定している。</ref>。
 
=== あやとり ===
「おどるチョウ」「ギャラクシー」「ほうき星」などの自作技を長期間かけて考案するほど、[[あやとり]]に入れ込んでいる。ただしあやとりが好きなのは、こよなく愛しているというよりも「金もかからず、疲れず、腹も減らないから」とのこと<ref>8巻「カネバチはよく働く」</ref>。
 
{{Anchors|あやとり世界}}
===野比 のび助===
; 「あやとり世界」
のび太の実父。「パパ」と呼ばれる。年齢は39歳説と36歳説(『地下鉄をつくっちゃえ』の定期券より)がある。A型。何度も禁煙を試みるのだがもう36回も失敗している意志の弱い人物。趣味は[[ゴルフ]]と[[釣り]]だが、共に苦手。また、運転免許の試験には何度も落ちて未だに取れていない(その代わり、道だけはよく知っている)。家族サービスより上司の誘いを(断りきれず)優先してしまうことも。酒もたしなむが、強いわけではなく悪酔いすることが多い。寒がりだが、夏はどんなに暑くても平気。少年時代から絵に才能があり、[[画家]]になることが夢だったが、父の反対で美術学校に行くことが出来なかった。その才能は「金満 兼子」という富豪の娘からも婚約を迫られる程(もちろん拒否)。妻である'''玉子'''とは違い、のび太には結構甘い。まれに単独でのび太を説教することもあるが、その場合もじっくりと諭す感が強い(『ぼくの生まれた日』などのように、玉子と一緒になって頭ごなしに怒ることも多いが……)。ドラえもんも居候ではなく、大事な家族の一員として扱っている。
: 15巻「あやとり世界」では、[[もしもボックス]]によって作られた「あやとりの世界」において、のび太があやとりの才能を発揮する様子が描かれた。以下は現実世界での出来事ではない。
兄弟は数人いるが、頻出するのはのび太にお年玉をたくさんくれ、現在はインドに住んでいる弟の'''のび郎'''。初期作品では小学生の時に終戦を迎えており(3巻「白百合のような女の子」)、田舎に疎開していた。
: のび太は空地であやとり技を披露したことで「天才だ!!」と皆から尊敬され、テレビ中継で流れたプロの技を「てんでようち!」と評する。「全日本プロあやとり協会」からプロになってほしいと言われ、三千万円の契約金<ref group="注">アニメ第2作第2期では1億円</ref>が提示された。プロになる有名な少年という評判はすぐに町中に広まった。
 
28巻「[[ドラえもんのひみつ道具_(いあ-いと)#家元かんばん|家元かんばん]]」であやとりの家元になったところ、家一杯になるほどの弟子が来たことがある。
のび太とドラえもんがのび助に贈った定期券に「'''のび三'''」と表記されたことがある。しかし、単行本の新しい版では編集者の手によって「のび助」に変更・統一されている。''(詳しくは[[ドラえもんの登場人物一覧]]参照。)''孫にあたるノビスケとは同名だが、ノビスケがいる未来には登場せず(別居の可能性もあるが)、没年も不明。
 
基本的にはこの特技の評判は高くなく、ジャイアンやスネ夫をはじめとする友人に馬鹿にされる場面、父ののび助から「男の子らしくない遊び」、母の玉子から「何の役にも立たない」と言われる場面、友人たちに披露しようとするもすぐに退散される場面などが描かれている。
===野比 玉子===
のび太の実母。家族からは「ママ」と呼ばれている。旧姓は片岡。年齢は38歳(『恐竜の足あと発見』)。専業主婦だが(のび太同様の)ものぐさな面があり、おつかいや草むしりなどの家事手伝いをいつものび太にやらせている(家庭教育の一環とも考えられるが、のび太の都合も聞かず一方的に命じることが多い)。のび太の学業不振には常に頭を悩ませており、0点を取った時には長時間の説教も辞さない。そのわりに自身がのび太の勉強を見てやることは全くと言っていいほど無く(彼女もあまり成績のいい少女では無かったらしい)、家庭教師的な役割はドラえもんに任せきりにしてしまっている面もある。家計が苦しいために非常にケチであり、旅行や行楽といったレクリエーションにはほとんど興味が無く(のび助に温泉旅行をせがんだことがあったり、華道を習っているくらい)、のび太にキャラクターグッズや高額な玩具も買い与えない主義。これは骨川夫人=スネ夫の母から(息子たちのそれと同様に)聞かされる自慢話への反発心も影響しているかも知れない(『目は口ほどに物を食べ』)。動物嫌いでもあり、のび太が捨て犬や捨て猫を拾ってこようものなら即、「捨ててらっしゃい!」という雷が落ちることになる(無論、一度拾ってきた犬猫であっても再び捨てるのは違法行為)。
性格的には気が強く、のび太に対しては感情的に叱ることも多い。長い説教(最長記録は2時間15分59秒)ものび太にとっては苦痛極まりない恐怖の時間だが、あまり効果はあがっていない。加えて思い込みの激しい面があり、のび太に不可抗力や事情があっても一切聞く耳を持たず結果だけを叱責するケース・誤解で怒るケースがまま見受けられる(のび太が事情を説明しようとしても一方的に決めつけて威圧するだけ。この傾向は若い頃からあり、のび助の妹を初対面で浮気相手と間違えて激怒したこともあった)。その点においても、「子供が悩み事を打ち明けられる存在=親」としての役割はドラえもんに振られることとなる。
説教の時間は2時間15分59秒というのが定説だが、
16巻の『時間貯金箱』では三時間以上時間を貯蓄していた。
のび助とは正反対に、冬が好きで暑い夏は嫌い。
 
=== ピーナッツの投げ食い ===
ドラえもんの道具の恩恵にあずかることもあるが、副作用や誤用によるとばっちりで散々な目にあうことの方が多い。起動中の道具を勝手にいじってのび太たちを(知らず)窮地に陥れるなど、作中におけるトラブルメーカー的な役割も担っている。服や買い物の破壊、帰宅時間などに明らかな証拠があるにもかかわらず、のび太に対するジャイアンの暴力には気づくそぶりすら見せないという点で徹底している(「子供のケンカに親は出ず」主義なのか、単に鈍いだけなのか……いずれにせよ、のび太だけが頭ごなしにガミガミやられることに変わりはない)。体重には人一倍気を使っており、数キログラムでも増えるとイライラしてしまう。
2巻「ロボ子が愛してる」にて、[[ピーナッツ]]を連続で空中に放り投げ、すべて口で受け止めるという特技が描かれている(作中に「たったひとつとくいなことがあった」というのび太の台詞がある)。友人たちの受けは今ひとつだった。
横着・早とちり・感情の起伏が激しいなど、実はのび太の合わせ鏡のような存在であり、ある意味似た者親子とも言える(彼女が息子の生活態度や能力に対してカッとなりやすいのは、あるいは玉子自身のコンプレックスのなせる業なのかも知れない)が、気性の激しさや本来持っているやんちゃな面は孫に当たるノビスケにより濃く受け継がれているとも考えられる。
 
=== 漫画 ===
物語の性質上「のび太の窮状の原因」として描かれることが多いため「ガミガミ口うるさい母親」のイメージが強いが、根は心の優しい、子供思いの母親である。ドラえもんのことも最初は居候あるいはのび太のペット的存在という認識だったが、長く生活を共にする内に実の息子同様の感情を抱くようになった。
漫画やアニメについては、高学年向けや大人向けの作品、[[少女漫画]]や少女アニメであっても分け隔てなく親しみ、造詣も深いようである。「ぼくがおもしろいと思ったマンガは必ずヒットする」と自分の審美眼に自信を持っている。本人だけでなく他人からも[[漫画評論]]の目利きも見込まれていて、ジャイアンがジャイ子の漫画の批評をのび太に求めたこともあった<ref>37巻「大人気!クリスチーネ先生」</ref>。だが、本人は絵も下手で漫画を描く才能もまったく持っておらず、ドラえもんの道具で自身の作品を掲載したマンガ雑誌を制作した時は誰にも見向きもされず<ref>17巻「週刊のび太」</ref>、スネ夫たちに張り合ってアニメを自作した際も[[ドラえもんのひみつ道具 (あな-あん)#アニメーカー|アニメーカー]]を使うことでドラえもんに制作を丸投げしてしまっていた<ref>24巻「アニメ制作なんてわけないよ」</ref>。
小学生の頃やのび太が乳幼児の時に、タイムマシンで過去にやってきたのび太と何度も出会っているが、その時々のことを現在はすっかり忘れてしまている(ドラえもんも同行していたのだが……)(『ぼくの生まれた日』『ママのダイヤを盗み出せ』『おばあちゃんのおもいで』)。''(詳しくは[[ドラえもんの登場人物一覧]]参照。)''
 
{{Anchors|その他の特技・技能}}
===[[ノビスケ]]===
=== その他 ===
のび太と静香の子供。非常にわんぱく・乱暴者で、一日一回はジャイチビ(ジャイアンの息子で、本名はヤサシ)やスネ太(スネ夫の息子で、現在の設定ではスネ樹という名前。初期原作ではスネ太郎)を殴らないと気がすまないなど、かつてのジャイアンに似ている面もある。体力や運動神経は静香の遺伝子を大きく受け継いだと考えられる。逆に知能や生活態度(と、根っこの優しさ)に関してはのび太似。しかし強い子なので、ドラえもんのような存在は必要としない。出木杉くんの息子・ヒデヨとも対等の友人として家族ぐるみでつきあっているようだ(自分にも得意分野があるため、父親の少年時代のように劣等感を抱いている様子は無い)。のび太とジャイ子が結婚する時間軸の未来では生まれてこなかったと思われる。
; 腕前が不明な技能
『のび太の息子が家出した』ではタイムマシンで現代にやって来て、小学生ののび太や静香を自分の両親として認識している。セワシとは曾祖父-曾孫の関係だが、出会ったことは無い(はず)。「ノビスケ」という名前の読みが「のび助」と同じ(日本の法律では可能)ことにより生じる混同を避ける為か、アニメでは当初「ノビオ」と呼ばれていた(アニメ『タイムカプセル』『タイムワープリール』)。
: 12巻「ウラオモテックス」では、足の指で[[けん玉]]をする場面が描かれている。けん玉の腕前は安定せず、40巻「[[ドラえもんのひみつ道具_(かあ-かそ)#架空人物たまご|架空人物たまご]]」では「幼稚園のころから努力してようやく皿に乗せられるようになる」、アニメ映画『[[ドラえもん のび太のワンニャン時空伝|のび太のワンニャン時空伝]]』では「[[けん玉の技の一覧#もしかめ系|もしかめ]]ができる」という設定で描かれている。
: 19巻「天井うらの宇宙戦争」では、足の指で[[スペースインベーダー|インベーダーゲーム]]らしき物をする場面が描かれている。
 
== 過去の描写 ==
ちなみに、のび太とドラえもんは何度かタイムマシンで「25年後」へ行って将来ののび太やノビスケの様子を見ているが、その際のノビスケの日記帳によると当時の年代は「2002年」とのこと(『りっぱなパパになるぞ!』)。
{{Anchors|0歳}}
; 0歳
: のび太の名前には「すこやかに大きく、どこまでも、のびてほしい」という願いが込められていることが過去のパパの口から語られる。
{{Main|ぼくの生まれた日}}
 
{{Anchors|タマシイム・マシン|タマシイムマシン|1歳}}
=== その他親族 ===
; 満1歳
==== 先祖 ====
: 13巻「タマシイム・マシン」(『小学四年生』1977年1月号)では、「[[ドラえもんのひみつ道具_(たか-たん)|タマシイムマシン]]」を使って魂だけが満1歳の頃の時代に戻る物語が描かれている。
*'''父方の祖父''' - のび助の父。野比家には珍しい気骨ある人柄で、頑固で厳格な父親だが実は人一倍子供をかわいがる父親だった(ノビスケはこの曾祖父に隔世で似たのかも知れない)。自らの優しい面を息子に知られるのはしつけ上良くないと考え、妻を経由してマンガ本を買ってあげたりする。のび太が生まれる前に他界したが、タイムマシンで未来から来たのび太を孫と認め可愛がる。少年時代に関しては不明。<!--名は「のびお」「のびる」とされるが、原作漫画では出てこない為、正式な設定ではないと思われる。-->
*'''父方の祖母''' - のび助の母。のび太が幼稚園の時に他界した。心が優しく面倒見が良かった為、のび助にとっても最愛の母であった。のび太はタイムマシンでよく会いに行き、その際も疑うことはなく、「5年生になったのびちゃん」として認識している。(『おばあちゃんのおもいで』)''(詳しくは'''ドラえもんの登場人物一覧'''参照。)''
*'''母方の祖父''' - 玉子の父。健在。(アニメ『グルメテーブルかけで食べ放題!!』)
*'''母方の祖母''' - 玉子の母。倒れたこともあるが、健在。(同上)
*'''のび吉'''(のびきち) - のび太の曽祖父。明治43年(1910年)に[[ハレー彗星]]の大接近を体験し、子孫の時代に備えて庭に浮き輪を埋めた(『ハリーのしっぽ』)。のび吉の母は彗星接近で世間がパニックになっている中、ひとり冷静にのび吉の杞憂を否定した、ある意味キモの座った女性(単に無学すぎて周囲の騒ぎが理解できなかっただけなのかも知れないが)。
*'''のび左エ門'''(のびざえもん)、'''のび作''' - 文政9年([[1826年]])元日にお年玉のありかを記した宝の地図を書いた親子。のび左エ門が父、のび作が子。のび助の6代前の先祖。
*'''のびろべえ''' - 「ホラのび」として知られる嘘つきで有名な150年前の先祖。実はのび太とドラえもんに「ホラを吹いて欲しい」と無理矢理現代に連れて来られたのびろべえが、現代を(未来社会と認識できず)「仙人の国」・テレビを「絵が動く魔法の箱」・高層ビルを「山より高い石造りの建物」……というように自分の時代の住民に話したため「ホラ吹き」のレッテルを貼られたというオチであった。なお、「150年前」の年代が上記ののび左エ門・のび作親子の年代に重なってしまうため、直系の先祖ではない可能性もある。
*'''のび平''' - [[室町時代]]~[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]頃の人物。(映画「ドラミちゃん アララ少年山賊団」)
*'''のび作''' - [[戦国時代 (日本)|戦国時代]]頃の先祖。狩人をしているが、とても臆病な性格。骨川家との因縁は既にこの頃から存在していた。(のび左エ門の息子とは同名だが別人物)
*'''[[石器時代]]の先祖?''' - のび太によく似た人物が存在している。先祖である可能性は高いが、確証は無し。他の原始人が毛皮を身につけているのに対し、彼だけは素っ裸であり、言葉も話さない(この頃から野比家は遅れていたのかも……というネタ)。(第7巻に登場)
 
{{Anchors|3歳}}
==== 親戚 ====
; 3歳
: 「[[おばあちゃんのおもいで]]」では、のび太がおばあちゃん子だった様子が描かれている(「[[のび太のおばあちゃん]]」も参照)。
 
{{Anchors|人生やりなおし機|4歳}}
*'''のび郎''' - のび助の弟。のび太によく多額のおこづかいをくれる。(一回、ラジコンもくれた。→アニメ『行け!パトルール隊』)好きな動物は[[ゾウ]](アニメ『ゾウとおじさん』)。インドに何年も滞在したりしている。登場回数は比較的多め。のび太はのび郎おじさんと呼んでいる。
; 4歳
*'''のび三郎''' - のび助の弟。柿の実を食べ損ねた。(名前はアニメ『タイム・ルーム』より)
: 15巻「人生やりなおし機」では、「[[ドラえもんのひみつ道具 (しは-しん)#人生やりなおし機|人生やりなおし機]]」を使って頭や力は今のまま、4歳の幼児時代に戻った。のび太は「天才少年」と誉められて浮かれ、調子に乗ってそのまま何の努力もしなくなり、[[タイムテレビ]]でみた未来(小学4年時)では元より頭が悪くなってしまった<ref>なお、この時には「体力も知能も小学生なみですな。小学二年生ていどです。」と第三者から判定され、「ほんとは四年生なのに……。」と内心ショックを受けていた。</ref>。
*'''ムナシ''' - のび助の弟。売れない映画俳優。お正月にのび太にお年玉を借りに行ったこともある。
: しずか、ジャイアン、スネ夫の三人とは幼少期からの[[幼馴染み]]であり、出木杉も含めて成人後も親交がある。
*'''のび助の妹''' - デート中の、のび助に小遣いをせびった。北海道のおばさんと同一人物であるとの説(雑誌「ぼく、ドラえもん。」第11号)はあるが、確証は無し。
*'''北海道のおばさん''' - 毎年たくさんのお年玉をくれるおばさん。
*'''すみれ''' - 最近結婚した、のび太のいとこ。北海道のおばさんの娘であるとの説(「ド・ラ・カルト」)あり。
*'''のび枝''' - のび太のいとこ。学生。
*'''玉子の兄''' - 玉子の母親の世話をしていた。
*'''玉夫''' - 玉子の弟。車のセールスマンをしている。
*'''五郎''' - 野比家近くのアパートに住む大学生で、のび太の従兄弟。空腹のあまり食事を求めのび太の家に来る事もある。血筋は不明。
*'''のぶ子''' - のび太郎の母。もともと別作品「'''[[ドラミちゃん]]'''」の登場人物だったが、単行本に収録する際に人物設定を玉子に修正したため、顔が玉子の顔に書き換えられた。よって現在では存在を消されている。
*'''のび太郎''' - [[ドラミ]]が居候した家の子。のび太の母方のいとこ。のび太に瓜二つの外見をしている。別作品「'''ドラミちゃん'''」の話が単行本に収録される際、のび太郎をのび太に変更した為、存在が消された。
*'''岡山のおじさん'''-単行本第三巻でのび太にきび団子を送ってきた。
 
{{Anchors|赤いくつの女の子|幼稚園児|園児}}
==== 子孫 ====
; 幼稚園児
*'''孫''' - 36巻で'''2コマ'''だけ登場。ノビスケの息子。のび太の性格は孫の代にまで受け継がれている。ノビスケと違いのび太に似ておらず、髪の毛は黒ではない。セリフは「パパったらおこりんぼうで~」だけ。
: 6巻「赤いくつの女の子」(『小学六年生』1974年9月号)では、幼稚園に通っている頃ののび太の姿が、回想シーンで描かれている。
: のび太はジャイアンとスネ夫にからかわれたことをきっかけに、隣家に住む少女・ノンちゃんに意地悪をして泣かせたうえ、靴を持って帰ってしまう。靴を返せないままノンちゃんは祖父に連れられてアメリカに転居。現在ののび太がタイムマシンで過去に戻り、靴を返す物語<ref group="注">ノンちゃんは一緒に遊んだままごと道具をくれたが、現代の野比家は片付け中で玉子にがらくた扱いされてしまった。</ref>。
 
== 未来の描写 ==
*'''曾孫''' - セワシの父。映画『2112年ドラえもん誕生』では口ひげを生やしている。セワシがドラえもんを気に入ったため居候させることに決めた。原作では11巻に'''1コマ(22世紀のトーキョー)'''だけ登場。名前は「のび三」であるとの説(「ドラえもんの真実」)あり。
=== ドラえもんが来ない場合の未来 ===
下記の回において、[[セワシ]]、ドラえもんからの口頭説明などによりのび太が知った未来を記す。のび太は一貫して眼鏡を着用している。
 
; 『[[小学四年生]]』第1回「未来の国からはるばると」
*[[セワシ]] - のび太の玄孫。のび太が静香と結婚しても、ジャイ子と結婚しても生まれる。ドラえもんをのび太のもとに送り込んだ張本人。2115年生まれ。
: 口頭説明の他、アルバムの写真やそこに添えられた文字で未来が語られる。
: [[大学受験]]に失敗。1988年、[[就職]]できないため自分で会社を始める(雑誌掲載版では父親の会社を継ぐ。掲載号の1970年1月号の18年後)。現在から19年後([[起業]]の1年後)に[[ドラえもんの登場人物一覧#剛田家|ジャイ子]]と結婚。1993年、会社が丸焼け(写真内ののび太は花火を持っている)。その2年後に会社がつぶれる。[[続柄|孫の孫]]の代にまで残る借金を残す。ジャイ子との間に子供を少なくとも6人もうけている。
 
; 『小学三年生』第1回「机からとび出したドラえもん」
=== もしもジャイ子と結婚していたら ===
: 口頭説明の他、タイムテレビで投影した立体映像で未来が語られる(第2回も同様)。
: 現在から9年後、大学受験に失敗してくよくよしている。現在から15年後、ゴムひもや歯ブラシの[[訪問販売]]員<ref group="注">当時の感覚では「[[押し売り]]」と呼ばれる職業。</ref>となっている(会社で大失敗をしてクビになったと本人が語っている)。その後、宝くじに当たり小さな会社を設立て社長になるが、1年後につぶれる<ref>大全集1巻「机からとび出したドラえもん」</ref>。
 
; 『小学三年生』第2回「愛妻ジャイ子!?」
有名な話だが、ドラえもんが来るまではのび太はジャイ子と結婚する運命にあった。最終的にはのび太は静香と結婚し、結果、運命は変わることとなった。しかし、ジャイ子と結婚していた際、家系はどうなってただろうか?まず、ドラえもんが所持していた未来アルバムを見る限りでは生活は決して恵まれている訳ではなく、かえって借金取りまで押しかける不幸な日々、子供は6人も居る。男子はのび太似、女子はジャイ子似。年齢は意外と成熟期に近い。また、父親であるのび太はどんどん痩せ細り、その反面ジャイ子は今より格段に太ってきている。それが貧困的なイメージを一層強くしている。
: 20年後に妻のジャイ子に夫婦喧嘩で追われ、35年後に赤ん坊とともに家出するもジャイ子に捕まって連れ戻される。
:*しかしよくよく考えてみると、浪人しつつも大学を出、自ら企業を設立し、社屋にビル1軒を構え、倒産して借金取りが殺到するような事態になるということは、かなり優秀でかつ、無担保で莫大な借金ができるほどの人望を持っていた、ということになる。実に恵まれており壮大なスケールの人生である。一方、静香と結婚した未来は平々凡々としたサラリーマン人生に過ぎない。
:*普通ならここまで失敗続きの人生なら相手が誰であれ結婚できるのは不思議だが、作者はもっと深刻な事情でもない限り誰でも結婚できるというものと考えていたと思われる (作者が異性観を培ったと思われる時代は戦争の影響で結婚適齢期男性が不足していた)。また、のび太は失敗の連続で当然静香に振られ、哀れに思ったジャイアンが同じく男にもてない妹を無理矢理くっつけたと推測される。
 
=== ドラえもんが来て変化した場合の未来 ===
== 声優 ==
ドラえもんが来て現代ののび太が変化したことで、その未来も大きく変化した。その変化が最も大きく描かれた「のび太のおよめさん」(1971年12月発表)以降に描かれたのび太の未来を以下に記す。あくまでもその回の時点でタイムマシンなどで確認されたのび太の未来であり、確定した未来ではない。「毎日の小さな努力のつみかさね」により歴史は作られ、運命は常に変わり続けている<ref>40巻「しずちゃんをとりもどせ」(1989年)7頁目、9頁目。</ref>。
アニメ版の声優は1973年の[[日本テレビ]]版では[[太田淑子]](その後太田氏は2005年3月までテレビ朝日版でセワシの声を担当する)、1979年より放送中の[[テレビ朝日]]版では日本テレビ版でのび太のママの声を担当した[[小原乃梨子]](一時期の代役は[[丸山裕子]])、2005年4月より、[[大原めぐみ]]。
 
; 中学と高校
尚丸山は日本テレビ版にも別役で出演した(役名不明)。
: 3巻「ぼくを、ぼくの先生に」(1973年)、33巻「ガッコー仮面登場」(1984年)には、中学生と高校生ののび太が登場する(どの年代ののび太も学業不振の問題を抱えており、時に対立する)。
 
; 中学と大学
: プラス2巻「大きくなってジャイアンをやっつけろ」(『小学四年生』1973年2月号)には、中学生(3年後)と大学生ののび太が登場する。
 
; 高校と大学
: 42巻「宇宙完全大百科」(1990年)に登場する未来の百科事典には、高校は「もののはずみで合格」、大学は「一浪ののち補欠入学」と記されている。
 
{{Anchors|婚約|14年後|雪山のロマンス|青年期}}
; 婚約(14年後)
: 20巻「雪山のロマンス」(『小学六年生』1978年10月号)では、のび太としずかが婚約した日付が14年後の10月25日であることがドラえもんの口から語られている。その少し前に雪山でしずかが遭難するが、その時代ののび太は風邪で寝込んでいたため、現代ののび太がタイムふろしきで大人の姿になって助けに行くが、失敗ばかりして情けない姿を見せる。その後、しずかは「のび太さんと結婚するわ。」「そばについててあげないと、あぶなくて見てられないから。」と述べる場面が描かれている<ref group="注">だらしない表情で喜ぶ未来の自分をタイムテレビで見たのび太は「こんなみっともないのいやだっ、まっぴらだっ。」と嘆いていた。</ref>。
 
{{Anchors|結婚前夜}}
; 結婚前夜
: 「[[のび太の結婚前夜]]」では、免許を取得済で[[オープンカー]]を運転する様子が描かれている。ジャイアンやスネ夫、出木杉との友人関係も健在であり、結婚前夜祭と称して酒宴を共にしている。
 
{{Anchors|25年後|壮年期|およめさん}}
; 25年後
: 6巻「のび太のおよめさん」(『小学四年生』1972年2月号)では、25年後ののび太の家が描かれている(「[[#未来の住所]]」も参照)。25年後のび太は登場しないが、妻のしずかと、息子の[[#ノビスケ|ノビスケ]]が登場する。
{{Anchors|りっぱなパパになるぞ!}}
: 16巻「りっぱなパパになるぞ!」(『小学六年生』1977年3月号)では、現代ののび太が25年の自分の様子を見に行く物語が描かれている。未来世界の大人ののび太は眼鏡をかけておらず「なおったのは近眼だけ。」と語っている(この回以降に登場するこの年代ののび太、さらに歳が上ののび太は、眼鏡をかけない姿で描かれている)。
 
{{Anchors|息子が家出した}}
; 小学生の息子を持つ父親
: 36巻「のび太の息子が家出した」(『小学六年生』1984年3月号)では、ノビスケが現代ののび太のもとに家出してくる物語が描かれている。未来世界の大人ののび太は「ぼく自身なまけ者で、そのぶんあとでくろうしたからね。」と、勉強の大切さを語っている。
{{Anchors|しずちゃんをとりもどせ}}
: 40巻「しずちゃんをとりもどせ」(『小学五年生』『小学六年生』1989年6月号)では、のび太一家と、[[出木杉]]一家が勢揃いする場面が描かれている。
 
{{Anchors|45年後}}
; 45年後
: プラス5巻「45年後……」(『小学六年生』1985年9月号)では、45年後ののび太が現代にやってくる物語が描かれている。45年後ののび太が現代のドラえもんと平然と会話している様子が描かれている(ただし現代にやってきてドラえもんと対面した場面は描かれていない。そのため、45年後ののび太がドラえもんと対面した際、感激の再会だったのか、あるいは彼らの交流はずっと続いておりとりたてて感激はしなかったのかは不明)。45年後ののび太は現代ののび太と体を入れ替え、野球をして楽しんだり、少女時代のしずかを見て感激した後で「ぼくらの息子のノビスケもすっかり大きく成長して……、今日スペースシャトルで月へハネムーンに行ったんだよ。」と報告したり、ママを見て「若いなあ……。」と漏らしたり、夕食を食べて「この味!」「ママの味だ!!」と感激する様子が描かれている。
 
== 関連人物 ==
以下、★印はアニメのみのキャラクター、または藤本による漫画には登場しない名前。
{{Anchors|家系}}
=== 親 ===
* [[野比のび助]](父)
* [[野比玉子]](母)
 
=== 先祖 ===
{{Main|野比のび助#関連人物}}
{{Main|野比玉子#関連人物}}
 
=== 親戚 ===
[[野比のび助#関連人物|野比家]]か[[野比のび助#関連人物|片岡家]]か判別できないのび太の親戚を記す。
 
; 五郎(ごろう)
: 声 - [[峰あつ子]](1979.5)→不明(1989.5)→不明(1990.11)→[[保村真]](2012.5)、[[檜山修之]](2017.4、6)
: のび太の従兄。野比家の近くのアパートで一人暮らしをしている大学生<ref>10巻「アパートの木」</ref>。のび太と同様にかなりだらしない性格をしており、アパートの室内には本が所々積み重なり、布団の中で寝そべったまま食事をしている。遊び過ぎてお金がなくなったため、空腹のあまり食事を求め、のび太の家に来ることもある<ref>42巻「目は口ほどに物を食べ」</ref>。血筋は不明だが、玉子のことを「おばさん」と呼んでいる。第2作第2期ではのび郎の役回りで登場したこともあり、メガネからコンタクトに変えている。従弟と同じくかなりの近眼で、裸眼では何も見えない。
: テレビアニメ第2作第2期「半分の半分のまた半分」にも登場した(原作漫画ではのび郎が務めた役回りを担当)。
 
; 岡山のおじさん
: おはなしバッジ([[桃太郎]])の効力できび団子を送った<ref>3巻「おはなしバッジ」</ref>。
; 大阪のおじさん
: ドラえもんとのび太におこづかいをあげた<ref>『ドラえもんのびっくり日本の歴史 遺跡・大建築編〜平安京から境の町〜』</ref>。
; 親戚のお兄さん
: 親のすねかじりらしく、のび太曰く「今年から勤め出したら、小遣いが貰えなくなって苦しくなった」とのこと<ref>『ドラえもん 国語おもしろ攻略ことわざ辞典』</ref>。
; いつもお小遣いをくれるおばさん
: 声 - 千々松幸子(1979.11)→水原リン(1997.5)→[[冨樫かずみ]](2013.2)
: 2巻「かならず当たる手相セット」に登場。野比家を訪れるたびにお小遣いをくれるおばさん。血縁関係の有無は不明。
:; キイちゃん
:: 声 - 横沢啓子(1979.11)→南央美(1997.5)→[[長沢美樹]](2013.2)
:: おばさんが連れてきた幼児。2階から物を投げたり、階段から落ちて縄に絡まったのび太に包丁(テレビアニメ第2作第2期ではハサミに変更)を持ち出すなど、過激な行動を取る。
:: 同時期に連載されていた[[藤子不二雄A|藤子不二雄{{Unicode|Ⓐ}}]]の作品『[[魔太郎がくる!!]]』に登場する「阿部切人」を意識したキャラクター。
 
=== 子孫 ===
のび太の子孫と、その家族を記す。
 
{{Anchors|ジャイ子の子}}
; のび太とジャイ子の子供たち
: 1巻「未来の国からはるばると」などにて、写真や立体映像でのみ登場。のび太とジャイ子が結婚した場合の未来には、少なくとも6人の子供が生まれている。
 
{{Anchors|ノビスケ}}
; ノビスケ
: 声 - 小原乃梨子(1979.4 - 1989.3)→[[亀井芳子]](2005.4 - )
: のび太としずかの子。現在から約15年後に誕生する。現代(のび太が小学生である物語本編)から25年後(2002年<ref name="TC16" />の時点で小学生。メガネはかけていないものの、容姿はのび太と瓜二つ<ref group="注">テレビアニメ第2作1期「のび太のおよめさん」(1979年4月7日放送)でのみメガネをかけている</ref>。スポーツが得意だが、勉強は苦手。音楽に興味を持っており、「睡眠圧縮剤」を飲めば問題ないと言い訳をして、「プラネッツ」の深夜コンサートに行こうとしたことがある<ref name="TC16">てんとう虫コミックス16巻「りっぱなパパになるぞ!」</ref>。
: 父親(のび太)を「わからず屋で頭が古い」<ref group="注">ただしノビスケ自身も、自らの息子からは「頭が古くて、怒りんぼで…」と評される。</ref>、母親(しずか)を「口うるさい鬼ババ」と評しており、特に母親には頭が上がらない様子。しかし実際には親のことを想っており、父親に対しては少年時代のアルバムを読んだりドラミから父親の話が出ると嬉しそうにする、現代にやって来たときに少年ジャイアンの暴力から少年のび太をかばったことがある。
: アニメ映画『[[ドラミちゃん ミニドラSOS!!!]]』では気性が荒く、ジャイアンやスネ夫の息子たちを子分として従える姿が描かれている。同映画での名前の表記は「のびスケ」。
: テレビアニメ第2作1期での名前が「ノビオ」だった時期がある<ref name="TVA2-1タイムカプセル">テレビアニメ第2作1期「タイムカプセル」(1987年10月9日放送)</ref><ref>テレビアニメ第2作1期「タイムワープリール」(1987年12月25日放送)</ref>。
:; ノビスケの妻
:: 漫画「45年後……」にて、ノビスケと結婚したことが語られている女性(詳細は[[#45年後]]を参照)。
:: アニメ映画『[[ドラミちゃん ミニドラSOS!!!]]』(1989年3月公開)に登場する少女・ゆかり<ref group="注">映画でのクレジット。声 - [[麻見順子]]。</ref>は、書籍・コロコロデラックス『映画アニメドラえもん のび太の日本誕生』の図解記事内に記載されている系図では「のびスケ」(本アニメ映画内でのノビスケの名称)の将来の妻「ユカリ」として記載されている<ref group="注">「おふろよりプールがすきみたい」とも記載されている。</ref>。藤本の漫画には登場せず、アニメ映画内にも結婚する描写はない。
; ノビスケの息子(のび太の孫)
: 声 - [[折笠愛]](2012.3)→[[國立幸]](2022.8)
: 36巻「のび太の息子が家出した」に2コマだけ登場。髪の色は黒ではない。
: テレビアニメ第2作1期では、顔はのび太やノビスケに似ており、髪の色は茶色となっている。台詞は「パパったら、頭が古くておこりんぼで勉強しろ、勉強しろと……」のみ<ref name="anime-wakarazuya"/>。
: テレビアニメ第2作2期では金髪で、髪形は曾祖母の玉子に似ている。
; セワシの父
: ノビスケの孫。のび太のひ孫(曽孫)。
: 原作漫画の本編には登場しないが、11巻の巻末付録「ドラえもんは22世紀のトーキョーで生まれた」にそれらしき人物が登場する。
: アニメ映画『[[2112年 ドラえもん誕生]]』([[1995年]])にも登場する。映画ではコミックスとは顔が異なり、のび太の父の[[野比のび助|のび助]]とよく似た顔で口ひげを生やしている。セワシがドラえもんを気に入ったため居候させることを決める。
:; セワシの母
:: 声-[[佐久間レイ]]
:: てんとう虫コミックス11巻の巻末付録に登場。
:: アニメ映画『[[2112年 ドラえもん誕生]]』にも登場。
; [[セワシ]]
: ノビスケのひ孫。のび太の孫の孫(玄孫、やしゃご)。
 
=== 系図 ===
{{familytree/start}}
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* この他は血筋不明。
* ★印はアニメのみのキャラクター、または藤本による漫画には登場しない名前。
 
=== その他の関連人物 ===
; ノンちゃん
: 声 - 野村道子(1979.5)→不明(1987.3)→倉田雅世(2007.4)→[[五十嵐裕美]](2017.10)
: 6巻「[[#赤いくつの女の子|赤いくつの女の子]]」に登場する、のび太が幼稚園の頃に隣に母親(声 - [[大原さやか]]〈2017.10〉)と住んでいた女の子。
;かば島でか子
:18巻「ガールフレンドカタログ」に名前付きの顔写真のみ登場。将来、のび太が知り合う予定の女性。名前の通り、[[カバ]]のようで、体型が大きい。
;星空はるか
:18巻「ガールフレンドカタログ」に名前付きの顔写真のみ登場。将来、のび太が知り合う予定の女性。これといった特徴は特になく、写真では微笑んでいる。
 
== 人間関係 ==
; ドラえもん
: 仲がよく、固い友情で結ばれている。困った時にはドラえもんに頼るが、激しく喧嘩することもある<ref>24巻「ションボリ、ドラえもん」、30巻「ハツメーカーで大発明」、アニメ第2作2期「未来の国からはるばると」など</ref>。ドラえもんはのび太の行動に呆れたり、毒舌を吐いたりすることがある<ref>30巻「ハツメーカーで大発明」、36巻「いたずらオモチャ化機」など</ref>。大長編『[[のび太とブリキの迷宮]]』ではサピオから「どんなロボット?」と聞かれたのび太が「ぼくの親友さ。」と答える場面が描かれている。
 
; ジャイアンとスネ夫
: ジャイアンとスネ夫からは[[いじめ]]や嫌がらせを頻繁に受けている。17巻「家がロボットになった」ではしずかの家に行こうとしているところをジャイアンに邪魔される場面が描かれている。41巻「出ちょう口目」ではジャイアンとスネ夫の2人に邪魔されている(どちらも母ちゃんに言われた留守番を一方的に押しつけられた形の妨害行為)。[[濡れ衣]]を着せられることも多い<ref>ぴっかぴかコミックス16巻「ぼう遠メガフォン」、15巻「らくがきじゅう」、16巻「ナゲーなげなわ」、39巻「ずらしんぼ」、43巻「人間リモコン」、プラス5巻「ざんげぼう」、プラス5巻「無視虫」、大全集7巻「どうぶつごヘッドホン」、大全集11巻「さかさカメラ」、アニメ第2作1期「神さまロボット」(28巻「神さまロボットに愛の手を!」でジャイアンとスネ夫にいじめられた形で物語が始まったのと異なり、「らくがきじゅう」と同様にジャイアンとスネ夫に塀に落書きした濡れ衣を着せられ家主に怒られた形で物語が始まった)、アニメ第2作2期「ぬれぎぬを着せよう!」など</ref>。
 
: 一方で、32巻「しずちゃんさようなら」では、先生にひどくしかられたのび太を心配する様子が描かれている。22巻「のび太救出決死探検隊」では、裏山で遭難したのび太を助けにいく場面が描かれている。
 
; 出木杉
: 出木杉については、彼が女子にもてるうえにしずかと親密であることでライバル視することが多く、本気で敵対したこともあるが、彼の優秀さ・誠実さを素直に認めている節もあり<ref group="注">のび太は悪口のつもりで吐き捨てたことが全て褒め言葉になっており、「悪いところが一つもない!」と愕然としたことがある。</ref>、見習って自分を変えようとしたり、相談にのってもらったりすることもある。出木杉自身ものび太の優しさや潜在的な能力を認めており、良き友人関係を築いている。結婚後も家族ぐるみで付き合っている描写がある<ref>「[[#しずちゃんをとりもどせ]]」を参照。</ref>。
 
; スネ夫のママ
: プラス6巻「チューシン倉でかたきうち」では、のび太はスネ夫からピコピコハンマーで複数回叩かれた後で、ピコピコハンマーで1回叩き返しただけにも拘らず、大泣きする息子の姿を見たスネ夫のママが「やばん!! ざんこく!!」と叫び、玉子にクレームの電話を入れる場面が描かれた(のび太は弁明しようとしたが、玉子は「い〜え、あんたが悪いの!!」と決め付けて一蹴した)。
 
; 近所の人
: 近所の人から怒られることがたびたびある。ジャイアンとスネ夫をはじめとする友人が起こした問題行為の責任を押し付けられる場合が多い。15巻「らくがきじゅう」、アニメ第2作1期「神さまロボット」では塀に落書きした罪を押し付けられて住人に殴られ、プラス5巻「ざんげぼう」、大全集15巻「望遠メガフォン」では家の窓ガラス割った罪を押し付けられて住人に怒られ、大全集7巻「どうぶつごヘッドホン」ではネコをいじめた罪を押し付けられて飼い主に怒られた<ref group="注">アニメ第2作1期では飼い主に殴られた</ref>。
 
; 呼称{{Anchors|呼称}}
: のび太による各人の呼び方と、各人からの呼ばれ方は以下の通り。
:* ドラえもん - 「のび太」(連載初期は「のび太くん」)<ref group="注">テレビアニメ第2作第1期・第2期では基本的に「のび太くん」。</ref>
:* しずちゃん<ref group="注">アニメでは「しずかちゃん」。</ref> - 「のび太さん」(「のび太くん」「のびちゃん」と呼ばれることもある<ref>テレビアニメ第2作の初期は「のび太くん」</ref>)
:* ママ - 「のびちゃん」「のび太」
:* パパ - 「のび太」
:* ジャイアン、スネ夫 - 「のび太」(稀に「のび太くん」)
:* 出木杉 - 「野比くん」「のび太くん」
:* 先生 - 「野比」「野比くん」
:* ドラミちゃん、ジャイ子 - 「のび太さん」<ref group="注">ジャイ子は連載第2回「愛妻ジャイ子!?」では「野比くん」「のびちゃん」と呼んでいる。</ref>
 
== のび太の家 ==
{{一次資料|section=1|date=2024年9月}}
2階建ての一軒家で、借家。<!--築38年(『恐竜の足あと発見』)。 「38」はのび太の母・玉子の年齢では?-->アニメ版の野比家の[[窓]]は1986年ごろまでは1階・2階とも[[木]]の窓だったが、1987年ごろには1階のすべての部屋の窓だけ[[サッシ]]に変更され、1994年にはついに2階の窓もサッシへ変更された。
連載当時では平均的な木造[[モルタル]]2階建ての一軒家で、[[借家]]<ref>第12巻「ゆうれい城へ引っこし」</ref>。原作の初期は家賃が度々値上げされ<ref name="名前なし-2"/>、玉子がのび助に禁煙するように訴えたりのび太の小遣いを減らそうとしたりする場面が見られた<ref>9巻「無人島の作り方」</ref>。[[窓]]は木製。庭に[[物置]]が置かれている。[[間取り]]は4LDK。1階に居間として使っている和室、応接セットと鉢植えのヤシがある応接室、のび助夫妻の寝室として使っている和室、2階にのび太の自室である和室、この向かいにもう1つ和室がある。この土地は値上がりが激しく、2、3メートル四方が100万円ほどする。のび太の部屋は畳敷きの和室で、のび太の机は東向き<ref>第35巻「地球下車マシン」</ref>。大きさは6畳<ref>2巻「勉強べやの大なだれ」</ref>。
 
=== 住所 ===
2005年4月15日からのアニメリニューアルで原作重視となったための関係で、原作の絵にあわせるため、のび太の部屋の間取りが変更された。1979年4月2日から2005年3月18日までのアニメ版ではのび太の机から見て右側が出入り口の[[襖|ふすま]]となっていて、ドラえもんの寝る場所はのび太の机からむかって後ろの位置にある押入れだった。しかし現在のアニメ版では原作版と同じ位置に修正。向かってのび太の机の右側が押入れとなり、部屋の出入口はのび太の机の真後ろに変更。戸も[[襖|ふすま]]から普通の[[ドア]]になっている。
24巻「虹谷ユメ子さん」(1981年)に登場するのび太宛の手紙の封筒には「[[東京都]][[練馬区]]月見台」という住所が記されている。郵便番号は「176」で下2桁は空欄<ref group="注">当時の郵便番号は3桁または5桁。野比家の郵便番号が3桁なのか、下2桁が作画上省略されたのかは不明。</ref>。
また、机も以前のスチール(色の)机から原作版と同じ木机に変更され、デザインも最新のものになっている。
 
また、27巻「ポラマップスコープとポラマップ地図」(1981年)には、後楽園球場から西北西が野比家の近所であることが描かれている(練馬区の方向と一致する)。
のび太の机は西向きという設定(『地球下車マシン』)。
 
なお、2024年9月28日放送「実用ミニカーセット」では最寄りランプが[[首都高速道路2号目黒線]][[天現寺出入口]]であることが描かれている。
==のび太の服装==
上は夏半袖・冬長袖の襟付きシャツが多い。下は半ズボンにブリーフ。ハーフパンツにトランクスは着用しない。ただし、二代目アニメ版では、一時期(一話?)マーブルカラーのトランクスを着用。スネ夫やジャイアンも似たようなトランクスを着用。原作や初期の設定を無視しての突発的なトランクス採用とみられる。
 
==住所==
以下のような変遷を辿っている。
#都心から電車で1時間余りの住宅街(アニメ第1作の設定)(1973年)
#最寄り駅は生田駅(=神奈川県川崎市多摩区生田)(1974年「小学二年生」による<!--『通せんぼう』?-->)
#骨川家(東京都練馬区月見台すすきヶ原3-10-5)から東に70メートルの地点(『物体瞬間移動機』『不幸の手紙同好会』)(1977年)
#東京都中練馬区3-14-?(アニメ『タイムマシンでお正月』)(1980年)
#〒176-00(当時は5桁) 東京都練馬区月見台…(『虹谷ユメ子さん』)(1981年)
#後楽園球場から西北西(=東京都練馬区)に野比家の近所(『ポラマップスコープとポラマップ地図』)(1981年)
#東京都田無市(現:[[西東京市]])大字田無1234(アニメ『ペーパークラフト』)(1990年)
 
{{Anchors|未来の住所}}
== 関連項目 ==
; 未来
*[[ドラミ]]
: 25巻「[[のび太の結婚前夜]]」(1981年)では、結婚式前日のび太が、両親とともにマンションに住んでいる様子が描かれている。
*[[源静香]]
: 6巻「のび太のおよめさん」(1971年)では、25年後の野比家がマンション12階の68号室に居を構えている描写がある(25年後の時点で両親と同居しているかどうかは不明。野比家が引っ越したのはその10年前)。のび太が少年時代を過ごした野比家の跡地は公園の公衆トイレになっていた<ref>第6巻「のび太のおよめさん」</ref>。
*[[剛田武]]
: 21巻「未来の町にただ一人」には、セワシの住む[[2125年]]の野比家の住所は「トーキョーシティー、ネリマブロック、ススキガハラストリート」であるとののび太の台詞がある。
*[[骨川スネ夫]]
 
; デマ
[[Category:漫画の登場人物|のひのひた]]
: 「最寄り駅は[[生田駅 (神奈川県)|生田]]という設定だったこともある」というのは虚偽の情報。漫画「通せんぼう」(大全集6巻。『小学二年生』1974年5月号掲載)の扉絵の定期券に小さく「生田↔新宿 のびのびた」と記されていることから誤解されたもの。この回に登場する定期券はドラえもんがポケットから出した未来の道具であり、自分の駅名や名前を書いて使用するという描写はない。
[[Category:ドラえもん|のひのひた]]
 
; その他
: 大全集2巻「物体瞬間移動機」<ref>1972年発表。[[藤子不二雄ランド]]4巻にも収録。</ref>には、野比家が骨川家から東に80メートルの地点にあるとの描写がある。
<!-- 以下は骨川家の情報だったり、ナンバープレートの情報だったりするためコメントアウトしました。
その骨川家が持つ自家用車の[[日本のナンバープレート|ナンバープレート]]が「多摩55 33-88」<ref>テレビアニメ第2作第1期「トカゲロン」(1985年4月26日放送、ビデオ『21世紀テレビ文庫 テレビ版ドラえもん』第5巻に収録)</ref>、「多摩11 む 94-69」<ref>テレビアニメ第2作第1期「つめあわせオバケ」(てんとう虫コミックス第32巻「つめあわせオバケ」のアニメ化作品。1995年8月11日放送、ビデオ『ドラえもん テレビ版スペシャル特大号』夏の巻4、およびDVD『ドラえもん コレクション・スペシャル』夏の4に収録)</ref>などであることから、骨川家は多摩地区、あるいは東京都練馬区月見台すすきヶ原3-10-5<ref>第15巻「不幸の手紙同好会」</ref>にあるとされている。
-->
 
=== 家電 ===
連載や放送が長期に渡っているため、時代に沿った家電が設置されている。2巻「タイムふろしき」(1970年)には[[白黒テレビ]]が描かれている(当時の白黒テレビの普及率はカラーテレビの2倍)。
44巻「季節カンヅメ」(1978年)には中古の[[冷房|クーラー]]が描かれている。
テレビやクーラーはしばしば壊れる回が存在する。
 
電話機は連載開始当初から長らく[[黒電話]]だったが、大長編『[[のび太と夢幻三剣士]]』(1993年)にて[[コードレス電話機|コードレス]]の[[押しボタン式電話機|ボタン式電話機]](アンテナ付でコードがない受話器と、ボタンが並んだ本体)が描かれている。45巻「ガラパ星からきた男」(1994年)にはコードありのボタン式電話機(受話器とボタンが並んだ本体)が描かれている。
{{Anchors|その他}}
 
== その他(漫画) ==
=== 日常生活 ===
; 小遣い
: 小遣いは毎月500円<ref name="zeikin">22巻「税金鳥」</ref>。しばしばお金が足りなくなって、両親に小遣いの値上げをねだり、断られるたびにドラえもんに泣きついて何か道具を出してもらう。ドラえもんは基本的には「お金を出す道具なんてないと、何度言ったらわかるんだ!」<ref>25巻「円ピツで大金持ち」</ref>とつっぱねるが、のび太をこらしめるために後でしっぺ返しを食らう道具をわざと貸し出すこともある([[ドラえもんのひみつ道具 (あな-あん)#アルバイト料先ばらい円ピツ|円ピツ]]、[[ドラえもんのひみつ道具 (み)#未来小切手帳|未来小切手帳]]など)。
 
; 源家の風呂場
: [[どこでもドア]]をはじめ、移動系や透視系の道具を使うとしずかの入浴に出くわすことが頻繁にあり、「のび太さんのエッチ!!」と言われてお湯や洗面器などを投げつけられることが多い。また、どこでもドアで源家に行こうとすると、ほぼ無条件でしずかが入浴中の風呂場につながってしまう<ref>27巻「10分遅れのエスパー」や38巻「カチンカチンライト」では無人の風呂場へ移動してしまうほどである</ref><ref group="注">これはのび太がしずかのところへ行きたいと思っているのをどこでもドアが読み取り、しずかの目の前に出てきてしまうのである。例外としてしずかの家の前などと明確な場所を示せば風呂場にたどり着くことはない。</ref>。このことに対しのび太は、「習慣は恐ろしい」と語っている<ref>43巻「強〜いイシ」</ref>。
 
; 遅刻
: 自分がいつも朝遅刻して廊下に立たされたり先生に叱られていることは悪いことであると自覚しているようで<ref>23巻「オキテテヨカッタ」</ref>、自己嫌悪に陥ることもしばしばある。よく遅刻する理由は「学校が遠すぎるから」と自己分析しているが<ref>39巻「四次元若葉マーク」</ref>、のび太の足では家から学校まで15分程度の距離のようである<ref name="名前なし-2">21巻「ひろびろ日本」</ref>。ただし、偶然犬の尻尾を踏んで犬に追い掛け回されたり噛み付かれたりすることが少なくなく、その対処に時間を費やしてまともに登校できないこともある。
 
; 復讐
: ドラえもんの道具を使って、自分をいじめたり濡れ衣を着せた者(ジャイアンとスネ夫など)<ref group="注">スネ夫のいじめまがいの悪事で被害者になった姿をスネ夫と一緒になって笑ったジャイアン、しずか、安雄、はる夫も首謀者のスネ夫と同罪と見なしてスネ夫と同様に彼らにも復讐する時がある。ぴっかぴかコミックス5巻「ぬいぐるみせいぞうカメラ」、36巻「いたずらオモチャ化機」など</ref>、非常識な者(道端にゴミやたばこを捨てる者など)、理不尽な理由で悪者扱いした大人などに[[復讐]]することがある<ref>例として8巻「マッド・ウオッチ」では狭い道を猛スピードで走ってのび太を轢きそうになった車の運転手(のび太に「気を付けろ、のろま!」と怒鳴った)に対して、狂時機で動きを遅くしてその車体に落書きした。プラス6巻「チューシン倉でかたきうち」では自分を悪者扱いした玉子に対して、仇を討つ役をドラえもんに任せ、玉子の花瓶を壊させた。</ref>。しかし、持ち前の運の悪さやドジな事が災いして復讐に失敗したり<ref>12巻「ミサイルが追ってくる」、27巻「10分おくれのエスパー」、36巻「オバケタイマー」、37巻「魔法事典」、プラス5巻「かんしゃく紙」、カラー作品集3巻「お助けだんご」など</ref>、復讐された[[逆恨み]]で再度いじめられたり<ref>29巻「ユーレイ暮しはやめられない」、カラー作品集4巻「自動ぶんなぐりガス」、アニメ第2作1期「らくがきでしかえし」など</ref>、いじめられそうになる事<ref>大全集7巻「どうぶつごヘッドホン」</ref><ref group="注">同作のアニメ第2作1期ではのび太に装備したお返しハンドでジャイアンの顔を攻撃し、攻撃された時にジャイアンの手から離れたバットが当たって無防備になったのび太をジャイアンが殴ろうとしたが、ジャイアンにいじめられたのび太と仲良しの猫がのび太を助けるためにジャイアンに飛び掛かってジャイアンの顔を縦横無尽に引っ掻いて返り討ちにした</ref>もしばしばある。
 
; 好きな芸能人
: [[歌手]]の河合可愛(かわい かわい)、丸井マリ、[[星野スミレ]]、[[ドラえもんの登場人物一覧#伊藤翼|伊藤翼]]の大ファン。
 
; ファンクラブ会長
: ジャイアンの歌手活動のファンクラブ「剛田武ファンクラブ」会長(半ば押し付けであるが)<ref>33巻「フィーバー!! ジャイアンF・C」</ref>。
 
=== 動物 ===
捨て犬や猫などを放っておけず、動物の方からもよく懐かれ、[[イヌ|犬]]<ref group="注">22巻「のら犬「イチ」の国」では、進化させて3億年前で暮らせるようにした野良犬、野良猫たちから「自分たちに知恵を授けてくれた神」と崇められて神殿つき神像が造られた。ただし猛犬に追い回されることもしばしばあるが、これはシッポを踏んでしまうなどアクシデントが原因。</ref>や[[ネコ]]<ref>大全集7巻「どうぶつごヘッドホン」等</ref><ref group="注">恩返しの時に引っかかれたことはある。</ref>の他、[[アリ]]<ref name="harnyke">25巻「羽アリのゆくえ」</ref>や幼木<ref>33巻「さらばキー坊」等</ref>、[[恐竜]]<ref>『[[ドラえもん のび太の恐竜]]』</ref>、[[ゾウ]]<ref>30巻「野生ペット小屋」</ref>、[[ライオン]]<ref>プラス1巻「強いペットがほしい」</ref>、[[タンポポ]]<ref>18巻「タンポポ空を行く」</ref>、果ては[[石|石ころ]]<ref>37巻「かわいい石ころの話」</ref>や[[掃除機]]<ref>プラス3巻「ペッター」</ref>[[台風]]<ref name="名前なし-20240629115901">6巻「台風のフー子」</ref>、[[雪]](雪の精霊)<ref name="名前なし_2-20240629115901">21巻「精霊よびだしうでわ」</ref>や[[山]](学校の裏山の心)<ref>26巻「森は生きている」</ref>にまで慕われたこともあった。また、絶滅寸前の[[ニホンオオカミ]]を救ったり<ref>2巻「オオカミ一家」</ref>絶滅動物のための島を作ったりし<ref name="moadodo">17巻「モアよドードーよ、永遠に」</ref>、『[[ドラえもん のび太と雲の王国]]』ではこれらの行動が結果として地球を救うことにも繋がった。
 
「台風」<ref name="名前なし-20240629115901"/>や「雪の精」<ref name="名前なし_2-20240629115901"/>など、のび太を深く慕うあまり、自身の存在と引き換えにしてでものび太を守ろうとするキャラクターも複数描かれている。
 
=== 苦手なもの ===
[[歯医者]]、[[注射]]<ref>20巻「お医者さんカバン」</ref>、[[医薬品|薬]]<ref>5巻「のろのろ、じたばた」(1971年)ほか</ref>が嫌いという場面が描かれている(大量の錠剤を一度に飲む場面も多く描かれている<ref>5巻「うちのプールは太平洋」(1974年)</ref><ref>21巻「ママをたずねて三千キロじょう」(1980年)など</ref><ref>8巻「ニクメナイン」(1975年)</ref><ref name="harapeko">44巻「腹ぺこのつらさ知ってるかい」(1977年)</ref>)。
 
26巻「地震なまず」(1980年)では地震が苦手な様子が描かれたが、34巻「地震訓練ペーパー」(1984年)では道具の力で訓練したことで震度7でも平然としていられるほどの耐性を身に付けた。雷も苦手だったが、道具による訓練で克服している<ref>12巻「カミナリになれよう」</ref>。
 
; 苦手かどうか不明なもの
: 21巻「未来の町にただ一人」では、タイムマシンの出口が思いがけなく高所に開いて取り残された際に「誰か助けてえ。」「ぼくは[[高所恐怖症]]なんだ。」と叫んでいるが、他の回では高所を怖がらない描写も数多くある。
 
=== 家出 ===
: [[家出]]する場面が複数回描かれている。家出の理由は親に怒られたことなど。
: 14巻「無人島へ家出」(1976年)では、家出先の無人島で10年間暮らした。この時のび太は「ぼくがおとなになったら、このまんがおしまいじゃないか!!」<ref group="注">アニメでは「この番組おしまいじゃないか!!」</ref>と叫んでいる。
: 25巻「のび太のなが〜い家出」(1981年)では、10分が1時間に感じられる[[ドラえもんのひみつ道具 (しあ-しの)#時間ナガナガ光線|時間ナガナガ光線]]を使って、3時間だけ家出した。
: 大長編『[[のび太の日本誕生]]』(1988年)では、7万年前の石器時代に家出した。
: この他に、14巻「家がだんだん遠くなる」(1977年3月)、15巻「[[ドラえもんのひみつ道具 (な)#ナイヘヤドア|ナイヘヤドア]]」(1977年4月)、32巻「オンボロ旅館をたて直せ」(1980年)にも家出が描かれている。
: その他、36巻「のび太の息子が家出した」(1984年)では家出を思い立ったが実行はしなかった。9巻「[[ドラえもんのひみつ道具 (て)#デンデンハウス|デンデンハウス]]は気楽だな」(1975年)では「家入り」と称して籠城を行った。
 
=== 食べ物の嗜好 ===
漫画では、野比家が外食をするシーンはほとんど描かれないが、[[出前]]を取ることは多い<ref>6巻「温泉旅行」</ref><ref>19巻「出前電話」</ref>。また、玉子がごちそうを奮発する<ref>1巻「プロポーズ大作戦」</ref> ことがあり、またのび太もその腕前を評価している<ref>14巻「ムードもりあげ楽団」</ref><ref>映画『[[のび太のパラレル西遊記]]』</ref>。大長編では[[カレーライス]]<ref>『[[のび太の大魔境]]』</ref>、[[お子様ランチ]]<ref>『[[のび太の海底鬼岩城]]』、『[[のび太の魔界大冒険]]』</ref>など、子供らしい料理を注文している。江戸時代での生活を試みた際には、[[アワ|粟]]のおかゆを不味く感じ、また菜っ葉の汁や漬物との食べ合わせから、カレーライスや[[ハンバーグ]]を懐かしむ様子も見られた。
; 好物だという描写のある食べ物
*[[餅]]<ref>2巻「タタミの田んぼ」</ref>
*[[ねこまんま|しるかけごはん]]<ref name="marichan">8巻「ぼく、マリちゃんだよ」</ref>
*[[刺身]]<ref>10巻「[[のび太の恐竜]]」</ref>
*[[柏餅]]<ref>11巻「おすそわけガム」</ref>
*[[ブドウ]]<ref name="amaenbo">16巻「パパもあまえんぼ」</ref>
*[[ホットケーキ]]<ref>18巻「ガールフレンドカタログメーカー」、19巻「無敵コンチュー丹」「テレパスロボット」</ref>
*[[たらこ]]の[[おにぎり]]<ref>34巻「水たまりのピラルク」</ref>
*[[ナシ|梨]]<ref>41巻「無人島の大怪物」</ref>
*[[ケーキ]]<ref name="tachimono">42巻「断ち物願かけ神社」</ref>
*[[卵焼き]]<ref name="tachimono"/>
*[[ラーメン]]<ref name="harapeko"/>
*[[すき焼き]]<ref>44巻「十円なんでもストア」</ref>
*[[カップ麺]]<ref name="bokuwotomeru">プラス1巻「ぼくを止めるのび太」</ref>
; 嫌いであるとされる食べ物
*刺身を除いた魚全般、特に[[イワシ]]<ref name="tachimono"/>
*[[ニンジン]]<ref>31巻「やどり木で楽しく家出」</ref>
*[[ピーマン]]<ref>大全集17巻「空まです通しフレーム」</ref>
<!-- ↓「性格」内に記されていた「性格」と関連が薄い内容、必須とはいえない内容、重複する内容など。必要に応じて改稿して組み込む。
 
ジャイアンやスネ夫にいじめられた際に逆襲として、ドラえもんと共にひみつ道具で彼らへ罰を与えるなどの一種の道理的面もある<ref>39巻「メモリーディスク」、プラス5巻「ないしょ話」、「無視虫」、大全集15巻「望遠メガフォン」など多数</ref>。だが、自己の不運で、彼らに返り討ちに遭うこともあるなど<ref>37巻「魔法事典」、28巻「ニンニン修業セット」など多数</ref>、自己の運により道理すら報われないこともある。
-->
 
== 配役 ==
=== 担当声優 ===
==== 日本 ====
* [[太田淑子]](初代:[[ドラえもん (1973年のテレビアニメ)|テレビアニメ第1作]])<ref>後にテレビ朝日版第1期にてセワシ役を担当。</ref>
* [[小原乃梨子]](2代目:[[ドラえもん (1979年のテレビアニメ)|テレビアニメ第2作第1期]])<ref>かつて日本テレビ版にて野比玉子役を担当。</ref>
* [[大原めぐみ]](3代目:[[ドラえもん (2005年のテレビアニメ)|テレビアニメ第2作第2期]])
; テレビアニメ第2作第1期(代役、過去・未来)
* 代役:[[丸山裕子]](第97話 - 第102話)<ref>小原が映画版『[[未来少年コナン]]』の収録中に声帯を損傷し、二週間にわたって治療に専念した関係で代役を務め、それに該当する回(1979年7月23日 - 7月28日放送分の第97話〜第102話)はビデオには未収録となっている(2009年発売のDVD『ドラえもん タイムマシンBOX 1979』でソフト化された)。</ref>
* 赤子時:小原乃梨子(1979.7 - 1987.10)→[[松本さち]](2002.3)
* 幼少時代:小原乃梨子(1979.5 - 1994.4)→[[大本眞基子]](2000.3 - 2004.3)
* 青年・大人時代:[[井上和彦 (声優)|井上和彦]](1979.5)→[[橋本晃一|三橋洋一]](1979)→小原乃梨子(1980.8 - 1981.10)→[[塩屋浩三]](1984.10、高校生・大人)→[[橋本晃一]](1987.10 - 1987.12)→[[森しん|拡森信吾]](1989.5 - 1989.10)→小原乃梨子(1999.3 - 2004)
* 大人時代(45年後):[[大川透]](2005.3)
;テレビアニメ第2作第2期(過去・未来)
* 赤子時:大原めぐみ(2008.4 - )
* 幼少時代:[[門脇舞以]](2005.4 - 2007.4)→大原めぐみ(2008.4 - )→[[寺崎裕香]](2021.2)
* 青年・大人時代:[[川中子雅人]](2005.8、ガキ大将)、[[堀秀行]](2006.4 - )、大原めぐみ(2011.3、2014)
* 大人時代(45年後):[[堀秀行]](2009)
; 映画『STAND BY ME ドラえもん』シリーズ
: [[STAND BY ME ドラえもん|第1作]]は2014.8、[[STAND BY ME ドラえもん 2|第2作]]は2020.11に公開。
* 赤子時:[[守屋楽弥]](第2作)
* 幼少時代:[[川原瑛都]](第2作)
* 青年時代:[[妻夫木聡]](第1作、第2作)
 
また、太田はアニメ第2作第1期でセワシ、第2作第1期の小原は第1作では野比玉子の声とそれぞれ別々の役柄で出演している。吹き替えに関しては1987年に放送された「タイムカプセル」「タイムワープリール」では[[橋本晃一]]が担当、1989年の映画『[[ドラミちゃん ミニドラSOS!!!]]』以降からは[[拡森信吾|広森信吾]]が担当していたが、1995年ごろから未来ののび太が登場する機会が減ったために広森信吾がのび太として出演することはなかった。代わって登場したのが大川透だが、レギュラー通常放送の最後の一回のみの出演である。
 
なお、末期には『[[のび太の結婚前夜]]』が映画化された影響で大人ののび太を登場させる必要があったために、それまでのアニメ版のデザインをほぼ踏襲したメガネをかけたスタイルで大人ののび太が登場したが、このときは広森ではなく、小原が声をやや太めにして演じ別けていた。広森担当の大人のび太が登場する作品は比較的ソフト化されているものが多く、映画としては『[[ドラミちゃん ミニドラSOS!!!]]』が唯一で、ほかにドラえもんの特番として放送された「雪山のプレゼント」「無人島はボクの島」「家庭科エプロン」がある。
 
第2作第2期では主に堀秀行が担当しているが、『のび太の結婚前夜』が放送(2011年3月18日)されたときは小原同様、大原が演じ分けた。
 
==== 外国版 ====
* [[ジョニー・ヨング・ボッシュ]](アメリカ合衆国)
* イ・ミジャ(韓国・[[文化放送 (韓国)|MBC版]])
* キム・ジョンア(韓国・チャンプ版/映画)
 
=== 俳優 ===
* [[坂本真]] -『[[ドラえもん のび太とアニマル惑星]]』舞台版。
* [[妻夫木聡]]<ref group="注">3DCGアニメ映画『[[STAND BY ME ドラえもん]]』でものび太の青年期の声を担当している。</ref> - 2011年11月から放送される[[トヨタ自動車]] コーポレート[[コマーシャルメッセージ|CM]]にて担当。『[[ReBORN#ドラえもん|Re BORN]]』も参照。しずかとは結婚しておらず30歳になって無免許で独身という設定。ドジな性格は変わっていない。トヨタウンの住人としても登場する。
* [[堺雅人]]<ref name=sakaimasatoCM>[https://news.yahoo.co.jp/articles/843cb2a5e5ec5d67d4fc9b0a9572f2c6a942e254 堺雅人→堺雅人→堺雅人... 「半沢直樹」、サントリー・ソフトバンク・マクドナルドと出演CM連発で「いろんな会社に出向してるなぁ」YAHOO!JAPANニュース]</ref>- 2020年3月より放送された[[ソフトバンク]]のテレビCM「[[SoftBank 5G]] 5Gってドラえもん?篇」にて担当。45歳時を担当。
*[[鈴木福]] - 2020年3月より放送されたソフトバンクのテレビCM「SoftBank 5G 5Gってドラえもん?篇」にて担当。15歳時を担当。
 
== テーマソング ==
; 「のんきなのび太くん」
: 作詞:ばばすすむ、作曲・編曲:[[菊池俊輔]]、歌:[[小原乃梨子]]
 
; 「のび太くん0点」
: 作詞:[[マイクスギヤマ]]、作曲・編曲:[[沢田完]]、歌:[[大原めぐみ]]、セリフ:[[水田わさび]]
 
; 「キミのなかののび太」
: 作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:沢田完、歌:[[堀江美都子]]
 
=== のび太役の声優が歌唱する歌 ===
; 「あした・あさって・しあさって」
: 作詞:高田ひろお、作曲:菊池俊輔、歌:小原乃梨子/森の木児童合唱団
 
== アニメ ==
{{雑多な内容の箇条書き|section=1|date=2024年9月}}
アニメでの設定や描写などについて述べる。
 
; 身長
: 大人ののび太の身長が176.9cmである描写が1999年のアニメ映画『のび太の結婚前夜』内にある<ref>『映画ドラえもん 感動名作選 帰ってきたドラえもん・のび太の結婚前夜』小学館〈THIS IS ANIMATION〉、1999年10月20日発行。ISBN 4-09-101550-6</ref>。
 
; 体格
: [[ドラえもん (1979年のテレビアニメ)|テレビアニメ第2作1期]]で大人ののび太は少年時代の特徴を残したまま大人になった印象で、細身で眼鏡をかけている<ref name="anime-wakarazuya">36巻「のび太の息子が家出した」のアニメ版「わからずやのパパは、のび太」(1984年11月16日放送)</ref><ref name="minidorasos">映画『[[ドラミちゃん ミニドラSOS!!!]]』</ref>が、[[ドラえもん (2005年のテレビアニメ)|テレビアニメ第2作2期]]における大人ののび太は原作漫画に準拠したキャラクターデザインになっている。
 
; 衣服
: テレビアニメ第2作1期では、基本的に、襟部分だけが白い、黄色のシャツに紺色の[[半ズボン]]姿(一部の例外を除く<ref group="注">1979年の開始当初、映画、1990年代以降は他の色もあった</ref>)。<!--アニメ内で箪笥の中の服が全て黄色の服と半ズボンだったことがある{{要出典|date=20年月}}。-->テレビアニメ第2作2期ではほぼエピソードごとに服装が異なっていたが2017年7月28日の「あの名作が帰ってくる!ドラえもん夏の1時間スペシャル」からは再度リニューアルが行われ、黄色もしくは赤色、水色の襟付きシャツを着るようになった。
 
; 睡眠
: 第2作1期「予言者ジャイアン」では0.3秒で眠りにつく姿が描かれた。
 
; 夢の中の説教
: 映画『[[ドラえもん のび太のパラレル西遊記|のび太のパラレル西遊記]]』では、のび太の夢の中に出てくる[[釈迦]]役のドラえもんが、[[孫悟空]]役ののび太に対して「勉強はしない、ママの言うことは聞かない、すぐに泣く、ドラえもんをいじめる」と言われる場面が描かれている。
 
; ○×問題
: [[○×クイズ|○×問題]]で全20問すべてを間違えたことがある(数学的に無作為に回答した場合、20問全部外す確率は2<sup>&minus;20</sup>、つまり1,048,576回に1回の割合)<ref>2005年8月12日放送「テストにアンキパン」</ref>。
 
; 100点
: 2009年11月13日放送「宇宙人を追いかえせ!」(アニメオリジナル)にて、まぐれで100点を取る場面が描かれている。
<!-- テレビアニメ2期リメイク版「な、なんと!!のび太が100点とった!!」では図形問題が出題されている。 -->
 
; 作文
: 小学2年のときの作文は読めないほど汚く(しかもたったの1行)、赤ペンで「もうすこしがんばりましょう」と書かれていた<ref>2011年3月25日放送「のび太のハチャメチャ入学式」</ref>。
 
; あやとり
: 「のび太のママ」というをあやとり技が登場する<ref>テレビアニメ第2作1期「のび太の家出」2004年8月13日放送</ref>。
 
; 野比家の住所
: 以下に記したアニメ第2作の画面に登場する住所は、その回のアニメスタッフにより作画されたもの。
: [[1973年]]のテレビアニメ第1作では都心から離れた住宅街という設定(練馬区も該当する)。
{{Hidden
| bg1 = #ccccff;
| ta1 = left;
|テレビアニメ第2作に登場する住所(画面上に映ったもの)|
# 東京都中練馬区 3-14-(以下不明)(1980年)<ref>テレビアニメ第2作1期「タイムマシンでお正月」(1980年1月1日放送)</ref>
# 東京都田無市大字田無1234(1990年)<ref>テレビアニメ第2作1期「ペーパークラフト」(1990年3月16日放送)</ref>
# '''[[多摩地域|多摩地区]]'''(1996年)<ref>テレビアニメ第2作第1期「エイプリルフール」(てんとう虫コミックス11巻「化石大発見!」のアニメ化作品。1996年3月29日放送、ビデオ「ドラえもん テレビ版スペシャル特大号」春の巻5、およびDVD「ドラえもん コレクション・スペシャル」春の5に収録)</ref><ref group="注">1996年当時は東京都田無市(現:[[西東京市]])は多摩地区に含まれていた。</ref>
}}
 
; 大人ののび太の職業
: 書籍『コロコロコミックデラックス 映画アニメドラえもん・ドラミちゃん』に、環境保護局の自然調査員に就職するとの記載がある(アニメのみの設定)。
 
; 近所の人から怒られた例
: テレビアニメ第2作第1期「ほしい人アロー」では、少年に犬を飼ってほしいと頼んだ際、その少年が我が儘を言ったため、のび太は怒ったが、少年が泣いた後、その母親が現れ、「貴方何年生?子供を虐めるつもり?そんなんじゃ将来、ろくな大人にならないわよ!」とのび太に怒り、のび太は泣いてしまった。
 
;神成さんへの復讐
: テレビアニメ第2作第1期「真実の旗印」ではのび太を落書きの犯人と決めつけて壁の掃除をさせた神成さんに対して、わざと塀に落書きをし、「真実の旗印」を見せて「壁に落書きされている家には福が訪れ、落書きが多いほど福が多く来る」と嘘を述べた。
 
; アニメでの嫌いなもの
: 2005年4月22日放送「のろのろ、じたばた」ではコロンが嫌いという場面が描かれた(原作漫画での「薬はきらい」という設定が変更されたもの)。
:
; アニメで好物だという描写のある食べ物
*[[ハンバーグ|チーズバーグ]]<ref>『テストにアンキパン』(1979年4月4日放送)</ref>
*[[ドーナツ (菓子)|ドーナツ]]([[ミスタードーナツ]]の[[パロディ]]のマスタードーナツ)<ref>アニメ第2作第1期『パパだって甘えんぼ』</ref>
*[[パスタ|スパゲッティナポリタン]]<ref>『未来の街が危ない』(1993年10月8日放送)</ref>
*[[バナナ]]<ref>『生き残るのはダレだ!? 無人島の大怪物』(2006年3月10日放送)</ref>
*[[サクランボ]]<ref>『パパもあまえんぼ』(2014年6月13日放送)</ref>
*[[から揚げ]]<ref>『のび太のおよめさん』(2014年8月8日放送)</ref>
*[[卵かけご飯]]<ref>『ぼく、マリちゃんだよ』(2016年2月5日放送)</ref>
*[[カレー]]<ref>映画『ドラえもんのび太の大魔境』、映画『ドラえもん新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊』</ref>
 
; アニメでの名前の由来
: 「[[ぼくの生まれた日]]」を参照。
 
; 『パラレル西遊記』での名前の漢字表記
: 映画『[[パラレル西遊記]]』の予告ではのび太の漢字表記は「乃比太」とされている。
 
=== アニメののび太の家 ===
{{Anchors|アニメ第1作での間取り}}
; アニメ第1作での間取り
{{節stub}}
 
{{Anchors|アニメ第2作第1期での間取り}}
; アニメ第2作第1期
: [[ドラえもん (1979年のテレビアニメ)|テレビアニメ第2作第1期]]放送の際に起こされた間取り図は、原作と大きく異なっている。玄関には大きな窓がついている。ダイニングキッチンには裏口がある設定となり、大型ガス[[給湯器|湯沸かし器]]が備え付けられている。原作にはベランダが登場している。
: のび太の部屋は、原作ではのび太の机から見て右側(真後ろの場合もある)が出入り口のドアなのだが、本作では[[襖|ふすま]]となっていて、[[窓]]は出窓。また、ドラえもんの寝る場所はのび太の机からむかって後ろの位置にある押入れだった。
: また、窓枠について、初期は木製だったが、放送期間が長くなるにつれて[[サッシ|アルミサッシ]]に変更されている。
 
{{Anchors|アニメ第2作第2期での間取り}}
; アニメ第2作第2期
: 大きくアレンジされていたテレビアニメ第2作第1期での間取りから原作寄りに修正が図られた。のび太の部屋は基本的に原作準拠で、向かってのび太の机の右側が押入れとなり、出窓は[[雨戸]]が付いた窓(原作では右側に付いているが、左側となっている)になり、部屋の出入口はのび太の机の真後ろとなっている。また、机も以前のスチールの机から原作と同じ木机に変更されている。ただし、床は原作と違って緑色の[[カーペット]]が敷かれており<ref group="注">『[[ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史]]』(2009年)ではカーペットがクリーニングに出されたという設定(作中でその旨を記したメモが一瞬登場する)のため、本来の畳敷きの床が露わとなっている。また、作中の季節が夏である『[[ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険]]』(2017年)、『[[ドラえもん のび太の宝島]]』(2018年)、『[[ドラえもん のび太の新恐竜]]』(2020年)でもカーペットが外され、畳敷きの床となっている。</ref>、2階の使われていなかった和室が消えて3DKになる。また、階段の位置(進行方向)も変更された<ref group="注">アニメ2作1期では玄関から廊下を進んで曲がっていたが、2期では原作のように曲がらず進める。</ref>。
 
; アニメでの野比家の家電
: 映画『[[のび太と竜の騎士]]』ではAVタイプのテレビが描かれている。映画『[[のび太のねじ巻き都市冒険記]]』ではダイニングキッチンにテレビが描かれている。
 
== 藤本没後の漫画 ==
; ドラえもんとの友情
: 大長編『のび太とロボット王国』では「機械(ロボット)に感情は必要ない。」と言い放つデスターに対して「ドラえもんは機械じゃない、友達だ!」と訴える場面が描かれている。
 
; 動植物、ロボットを傷つける者への怒り
: 動植物やロボットを傷つける者に対して怒りを露わにすることがあり、『[[のび太の南海大冒険]]』では地球上の生物を軍用の改造生物に作り上げ、様々な時代に売り飛ばそうとする時間犯罪者たちに激しい怒りを見せており、拳銃で生物の改造装置を破壊している。『[[のび太とロボット王国]]』ではロボットたちから感情を抜き取ろうとするデスターに対して怒りを見せており、彼らの前で「勝手過ぎる!」と訴えている。
 
== スピンオフ漫画 ==
藤本以外の作者による漫画作品における事項を記す。
 
; テスト
: 『[[ザ・ドラえもんズ スペシャル]]』3巻「戦国の覇王」では歴史のテスト勉強のためにタイムマシンで戦国時代を冒険し、85点を取った。
 
== 海外版 ==
中国語圏の訳名は「野比大雄」または、「野比康夫」、「野比大宝」の3つが存在し、映画の名前をつけるときなどは「{{lang|ZH|電影哆啦A夢 大雄的人魚大海戦}}」(日本語表記:映画ドラえもん のび太の人魚大海戦)のように、「大雄」が多く用いられる。
韓国語版では「ノ・ジング(노진구)」という訳名。
英語版では「NOBY(ノビー)」の愛称で呼ばれている。
 
== その他 ==
; 恐竜に命名
: 中国[[四川省]]で見付かった新種の肉食恐竜(足跡化石)に「のび太」を由来とする[[エウブロンテス・ノビタイ]]と名付けられた<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=jFFHOsxpcP8 新種恐竜に「のび太」命名 映画から出た本当の話(2021年7月8日)]</ref>。名付けたのは中国地質大学のシン・リダ(邢 立達)准教授で、幼い頃からドラえもんが好きでのび太の夢を叶えたかったと述べた。
 
; 都市伝説
: [[国立病院機構久里浜医療センター|国立療養所久美浜病院]]の所在地、[[神奈川県]][[横須賀市]][[北下浦|野比]]に由来しているとする都市伝説が地方新聞の記事になったことがあるが、藤子プロなどの関係者から、同事実があるという証言は一切得られていない(そもそも前提で語られている「藤本が1960年代に国立療養所久美浜病院に入院していた」という内容が史実に一切ない)<ref>{{Cite news |title=「のび太」の名前の由来を探せ/横須賀、野比の商店街|newspaper=神奈川新聞|date=2007-01-04|url=http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiijan61/|accessdate=2020-08-30|publisher=神奈川新聞社|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070109210507/http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiijan61/|archivedate=2007-01-09}}</ref><ref>{{Cite news |title=「のび太君の生まれた街」地名が由来? 有志が作曲|newspaper=タウンニュース|date=2018-09-14|url=https://www.townnews.co.jp/0501/2018/09/14/448776.html|accessdate=2020-08-30|publisher=タウンニュース社}}</ref>。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
{{Reflist|2|group="注"}}
 
=== 出典・参照話数 ===
* 「x巻」は、てんとう虫コミックス『ドラえもん』の単行本での収録巻数を指す。
{{Reflist|2}}
 
== 関連項目 ==
* [[ドラえもん]]
* [[ドラえもん (キャラクター)]]
* [[野比のび助]]
* [[野比玉子]]
* [[ジョゼップ・マリア・バルトメウ]] - その眼鏡姿からNobitaというあだ名がある[[FCバルセロナ]]の元会長。
* [[エウブロンテス・ノビタイ]]:のび太を由来とする恐竜<ref>[https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000284.000047048.html 【国立科学博物館】「のび太」の夢を叶えた“ノビタイ”足跡化石のレプリカ公開 国立科学博物館でミニ企画展開催]</ref>。
* [[内藤のび太]] - リングネームの由来になっている。
{{ドラえもん}}
 
{{Normdaten}}
[[th:โนบิตะ]]
{{DEFAULTSORT:のひ のひた}}
[[zh:野比大雄]]
[[Category:ドラえもんの登場人物]]