「伊和神社」の版間の差分

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{{神社

|名称 = 伊和神社

|画像 = [[画像File:IwajinjaIwa-jinja (Shiso), haiden-1.JPG|250pxjpg|270px]]<br/>境内拝殿

|所在地 = [[兵庫県]][[宍粟市]]一宮町須行名407

|位置 = {{ウィキ座標2段度分秒|35|055|15.1|N|134|35|11.3|E|display=inline,title}}

|祭神 = [[大国主|大己貴神]]

|社格 = [[式内社]]（[[名神大社|名神大]]）<br/>[[播磨国]][[一宮]]<br/>旧[[国幣中社]]<br/>[[別表神社]]

|創建 = （伝）[[成務天皇]]14年（[[144年]]）

|本殿 = [[入母屋造]]

|別名 =

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|例祭 = [[10月15日]]

|神事 =

|地図 = {{Location map|Japan Hyogo|label=伊和神社|position=top|width=200|float=center|caption=|mark=Shinto torii icon vermillion.svg|marksize=20}}{{maplink2|frame=yes|plain=yes|type=point|zoom=11|frame-align=center|frame-width=200}}}}

}}

[[File:Iwa-jinja (Shiso), torii.jpg|thumb|250px|right|{{center|鳥居}}]]

{{mapplot|134.586472|35.087528|伊和神社}}

'''伊和神社'''（いわじんじゃ）は、[[兵庫県]][[宍粟市]]一宮町須行名にある[[神社]]。[[式内社]]（[[名神大社]]）、[[播磨国]][[一宮]]。[[近代社格制度|旧社格]]は[[国幣中社]]で、現在は[[神社本庁]]の[[別表神社]]。

[[画像:Iwajinja_torii.JPG|thumb|200px|right|参道]]

{{神道}}

'''伊和神社'''（いわじんじゃ）は、[[兵庫県]][[宍粟市]]にある神社。[[式内社]]（[[名神大社]]）、[[播磨国]][[一宮]]。[[近代社格制度|旧社格]]は[[国幣中社]]で、現在は[[神社本庁]]の[[別表神社]]。

[[海神社 (神戸市)|海神社]]、・[[粒坐天照神社]]とともに合わせて「播磨三大社の一社」と総称される。

== 祭神 ==

; 主祭神

* '''[[大国主|大己貴神]]'''

*: 播磨国の国土開発の神で'''伊和大神'''とされる。『[[播磨国風土記]]』の記載では、播磨国の神である伊和大神と葦原志許乎命（大己貴神の別称・葦原醜男）は同神とみなせる。

; 配神

* [[スクナビコナ|少彦名神]]

* [[シタテルヒメ|下照姫神]]

『風土記』では伊和大神は[[出雲国|出雲]]から来たという。「伊和」の語源について、『風土記』では神酒（みわ）から、或いは大己貴神が国作りを終えて「於和（おわ）」（終わったの意）と呟いたためとする。<ref>このほか「おわ」を「終わった」の意とする解釈や、伊和は「岩」で磐座・山・鉱石などを指すとの説は言語学的にはみな誤りである。他には「三輪」の訛りという説もある。</ref>。

== 歴史 ==

周辺を根拠地とした豪族・伊和族が祭祀したとみられる。『風土記』では伊和大神は[[出雲国|出雲]]から来たとするが、播磨土着の神が大国主神に[[習合]]されたという見方もある。

[[成務天皇]]14年（[[144年]]）、または[[欽明天皇]]25年（[[564年]]）の創祀と伝わる。

『[[延喜式神名帳]]』には、「伊和坐大名持魂神社（いわにいますおおなもちみたまのかみやしろ）」（伊和に鎮座する大己貴神の社）とあり、[[正暦]]2年（[[991年]]）、正一位の神階に叙せられた。

「伊和」の語源について、『風土記』では神酒（みわ）から、或いは大己貴神が国作りを終えて「於和（おわ）」（終わったの意）と呟いたためとする。このほか、伊和は「岩」で磐座・山・鉱石などを指すとの説もある。

『[[延喜式神名帳]]』には、「伊和坐大名持魂神社（いわにいますおおなもちみたまのかみやしろ）」（伊和に鎮座する大己貴神の社）とあり、[[正暦]]2年（[[991年]]）、正一位の神階に叙せられた。播磨国一宮とされ、幾度か火災にあって焼失する度に[[朝廷 (日本)|朝廷]]、[[国司]]、[[守護]][[赤松氏]]、近隣の[[藩主]]などの庇護で再建された。なお、鎮座地である[[一宮町 (兵庫県宍粟郡)|一宮町]]（現・宍粟市）の地名は、播磨一宮の当社に由来する。<ref>合併により宍粟市が誕生した当時は同じ兵庫県内に淡路国一宮（[[伊弉諾神宮]]）に因んだ[[一宮町 (兵庫県津名郡)|一宮町]]（淡路島。旧・[[津名郡]]。現・[[淡路市]]）も存在した。</ref>。

== 歴史 ==

[[成務天皇]]14年（[[144年]]）、または[[欽明天皇]]25年（[[564年]]）の創祀と伝わる。

[[近代社格制度]]では[[明治]]6年に県社へ列格、同18年に国幣小社へ昇格、同45年には国幣中社に昇格した。戦後は[[神社本庁]]の[[別表神社]]に指定されている。

『[[延喜式神名帳]]』には、「伊和坐大名持魂神社（いわにいますおおなもちみたまのかみやしろ）」（伊和に鎮座する大己貴神の社）とあり、[[正暦]]2年（[[991年]]）、正一位の神階に叙せられた。播磨国一宮とされ、幾度か火災にあって焼失する度に[[朝廷]]、[[国司]]、[[守護]][[赤松氏]]、近隣の[[藩主]]などの庇護で再建された。なお、鎮座地である[[一宮町 (兵庫県宍粟郡)|一宮町]]（現・宍粟市）の地名は、播磨一宮の当社に由来する。<ref>合併により宍粟市が誕生した当時は同じ兵庫県内に淡路国一宮（[[伊弉諾神宮]]）に因んだ[[一宮町 (兵庫県津名郡)|一宮町]]（淡路島。旧・津名郡。現・[[淡路市]]）も存在した</ref>。

== 境内 ==

* 鶴石

*: 伝承では、欽明天皇25年、豪族・伊和恒郷に大己貴神から「我を祀れ」との神託があった。恒郷は、西の野で一夜にして木々が群生し、大きな白鶴2羽が石（鶴石）の上で北向きに眠っていたのをみて、そこに社殿を北向きに造営したとされる。現在の社殿も北向きで[[社叢]]のなかにあり、鶴石は本殿裏に祀られる。

<gallery widths="200PX" heights="150PX">

ImageFile:Iwa -jinja 10(Shiso), honden.JPGjpg|鶴石本殿

File:Iwa-jinja (Shiso), heiden-2.jpg|幣殿

File:Iwa-jinja (Shiso), haiden-3.jpg|拝殿

File:Iwa-jinja (Shiso), Tsuruishi-1.jpg|鶴石 拝所

File:Iwa-jinja (Shiso), Tsuruishi-2.jpg|鶴石

File:Iwa-jinja (Shiso), shinsenjo.jpg|神饌所

File:Iwa-jinja (Shiso), kaguraden.jpg|神楽殿

File:Iwa-jinja (Shiso), shamusho.jpg|社務所

File:Iwa-jinja (Shiso), kita-shinmon.jpg|北随神門

File:Iwa-jinja (Shiso), nishi-shinmon.jpg|西随神門

File:Iwa-jinja (Shiso), entrance.jpg|境内入り口

</gallery>

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; 境内末社

* 五柱社

:*:[[天照大神|天照皇大神]]・[[ウカノミタマ|宇賀魂神]]・[[クニノトコタチ|国底立神]]・[[スサノオ|須佐之男神]]・[[サルタヒコ|猿田彦神]]

* 市杵島姫神社（通称・[[弁才天|弁天]]さん）

:*:[[イチキシマヒメ|市杵島姫命]]

* 播磨十六郡神社

*:: 播磨国内の式内社

* 御霊殿

*:: 伊和恒郷命・旧神戸村の戦死者・万国の戦死者

; 旧境外摂末社（所在地表記がないものは宍粟市に所在）

*庭田神社（宍粟市、式内社）

:*:[[事代主|事代主神]]

*与位神社（宍粟市、式内社）

:*:[[スサノオ|素盞嗚尊]]・[[クシナダヒメ|稲田姫命]]

*邇志神社（宍粟市、式内社）

:*:[[イザナギ|伊弉諾命]]・[[イザナミ|伊弉冉命]]・[[スサノオ|須佐之男命]]・[[ウカノミタマ|宇迦之御魂命]]・[[菅原道真]]

*觱篥神社（宍粟市）

:*:[[大国主|大己貴命]]

*安志姫神社（[[姫路市]]）

:*:安志姫命（安師比売神 伊和大神の妻問いを辞退）

<gallery>

File:Iwa-jinja (Shiso), Gochusha.jpg|五柱社

File:Iwa-jinja (Shiso), Ichikisimahime-jinja.jpg|市杵島姫神社

File:Iwa-jinja (Shiso), Harimajinja-higashi.jpg|播磨十六郡神社（東）

File:Iwa-jinja (Shiso), Goryoden.jpg|御霊殿

</gallery>

== 主な祭事 ==

=== 年間祭事 ===

[[Image:Iwa-jinja akimatsuri01.JPG|thumb|200px{{center|秋季大祭}}]]

[[Image:Iwa-jinja akimatsuri02.JPG|thumb|200px{{center|秋季大祭}}]]

* 新年祭（1月1日）

* 節分祭（節分の日）

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=== 秋季大祭 ===

15日は例祭で、村練りなどを行う。16日は[[神輿]][[渡御]]を行う[[神幸祭]]で、[[氏子]]地域など<ref>参加5地域のうち4地域は伊和神社の氏子であるが、1地域は伊和神社の南約2kmにある[[七社神社]]の氏子である。両神社の祭礼が同日であったことから、2000年（平成12年）より合同で祭礼を行っている。</ref>から5台の屋台（[[太鼓台]]）が練り出される。屋台の宮入、[[練り]]合わせの後、百余人の神職や奉仕者の渡御行列が、[[神輿]]とともに[[揖保川]]沿いの[[御旅所]]に神幸する。

伊和神社のお膝元・須行名地区の屋台蔵は、神社向かいの[[道の駅播磨いちのみや]]内にあり、営業時間中は屋台が見学できる。

=== 三つ山祭・一つ山祭 ===

三つ山祭は61年に一度、一つ山祭は21年に一度催行される。三つ山とは白倉山・高畑山・花咲山、一つ山とは宮山のことで、これら四つの山は伊和神社を囲む位置にある。それぞれに岩磐と祠があり、祭礼では祠を整備して山々を遥拝する。[[山岳信仰]]、・磐座信仰の名残と見みられる。

== 文化財 ==

;=== 兵庫県指定史跡文化財 ===

* 史跡

* 一つ山古墳

** [[一つ山古墳]] - 1971年（昭和46年）4月1日指定<ref name="兵庫県指定文化財">{{PDFlink|[http://www.hyogo-c.ed.jp/~shabun-bo/gyouseisituhp/top/23kenshitei.pdf 県指定文化財一覧]}}（兵庫県立教育研修所）。</ref>。

; その他

;=== その他 ===

* 新田義貞寄進状外古文書類約200通

* 新田義貞奉納甲冑（焼損）

== 現地情報 ==

; '''所在地'''

* [[兵庫県]][[宍粟市]]一宮町須行名407

; '''交通アクセス'''

* [[姫路駅]]（[[西日本旅客鉄道|JR西日本]][[JR神戸線]]・[[山陽本線]]ほか）から、[[神姫バス]]（山崎行き）で終点下車、乗り換えてさらに[[ウエスト神姫バス（曲里]]の皆木・原・横山・戸倉床行き）でに乗り換えて「一の宮伊和神社」バス停下車。[[国道29号]]沿いに位置する。

== 脚注 ==

{{脚注ヘルプ}}

{{Reflist}}

== 関連図書 ==

* 安津素彦・梅田義彦編集兼監修者『神道辞典』[[神社新報]]社、1968年、13頁

* [[白井永二]]・土岐昌訓編集『神社辞典』[[東京堂出版]]、1979年、50頁

== 関連神社 ==

以下の神社は、風土記や社伝の記述から、伊和大神の[[分霊]]や家族神が祀られたとされる。なお、風土記には御子神の名もある。また、伊和大神に関連した地名説話も多い。

* [[英賀神社]] （姫路市）

:*: [[国史見在社]]。英賀津彦・英賀津姫の2神が御子神。

* [[射楯兵主神社]] （姫路市）

:*:式内社、播磨国[[総社]]。兵主神（大己貴命）が伊和大神の分霊とされる。

* [[伊和都比売神社]] （[[赤穂市]]）

:*:式内社。祭神名から、伊和大神の[[比売神]]とする説がある。

* 伊和都比売神社

:*:式内社（論社に[[稲爪神社]]の元境内社・[[岩屋神社 (兵庫県)|岩屋神社]]・伊弉冉神社）。同上。

* 佐用都比売神社 （[[佐用郡]][[佐用町]]）

:*:式内社。風土記・讚容郡の大神が伊和大神を指すなら、佐用都比売神は伊和大神の比売神。

* 二宮神社 （[[神崎郡 (兵庫県)|神崎郡]][[福崎町]]）

:*:建石敷命が御子神

* 祝田神社 （[[たつの市]]）

:*:式内社論社。石龍比古命・石龍比売命の2神が御子神。

* 夜比良神社 （たつの市）

:*:式内社。葦原志擧乎命（大己貴命、伊和大神）。

== 関連項目 ==

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== 外部リンク ==

{{commonscommonscat|Category:Iwa-jinja (Shiso)}}

* [http://www.hyogo-jinjacho.com/data/6320080.html 伊和神社]（ - 兵庫県神社庁ホームページ）

* [http://21coe.kokugakuin.ac.jp/db/jinja/440401.html 伊和坐大名持御魂神社]（ - 國學院大學21世紀COEプログラム、「神道・神社史料集成」）

{{神道 横}}

{{Normdaten}}

{{デフォルトソート:いわしんしや}}

[[Category:兵庫県の神社]]

[[Category:宍粟市の建築物]]

[[Category:宍粟市の歴史]]

[[Category:名神大社]]

[[Category:播磨国|の式内社|名いわしんしや]]

[[Category:一宮]]

[[Category:国幣中社]]

[[Category:別表神社]]

[[Category:播磨国|社いわしんしや]]

[[en:Iwa jinja]]

[[simple:Iwa jinja]]