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{{独自研究|date=2014年1月}}
{{参照方法|date=2021年7月1日 (木) 05:51 (UTC)}}
[[画像:Magdalena_Frackowiak.jpg|thumb|200px|[[エリー・サーブ]]2011年秋冬オートクチュールコレクションの[[ファッションショー]]より。モデル: {{仮リンク|マグダレナ・フロンツコヴィアク|en|Magdalena Frackowiak}}]]
'''パリ・コレクション'''({{lang-fr-short|semaine de la mode à Paris}}<ref>英語でParis fashion week、Week of fashon in parisに相当</ref>)は、年2回、[[フランス]]の[[パリ]]で開かれる[[ブランド#ファッション分野におけるブランド|ファッションブランド]]の新作発表会([[ファッション・ウィーク]])である。
== 概要 ==
「パリ・[[プレタポルテ]]・コレクション」は3月に秋冬コレクション、10月に春夏コレクションが2週間前後の日程で開催発表される。また「パリ・[[オートクチュール]]・コレクション」は1月に春夏コレクション、7月に秋冬コレクション、メンズコレクションも同じく2月と7月に開催される。これらを総称して「パリコレ」という。パリ・コレクションは欧米では通じない日本だけの言葉<ref>[[オートクチュール (映画)]]プログラム7ページ</ref>。
数多くの
世界の有名なプレタポルテのコレクションは、歴史的にも主に[[ニューヨーク]]・[[ロンドン]]・[[ミラノ]]・[[パリ]]の順番で4都市で開催される。多い時には各国から参加するデザイナーを合わせて総勢200近い[[メゾン]]が参加する。なかでもパリ・コレクションは世界的にも一番規模が大きく、高級ブランドが新作を発表し、その年のファッションの流行が左右されるため注目度は非常に高い<ref>"La semaine parisienne est la plus ancienne et la plus internationale.…"<br />{{Citeweb|coauthor=Didier Grumbach |language=fr |url=https://www.lemonde.fr/style/article/2012/09/26/didier-grumbach-paris-est-clairement-la-capitale-de-la-creation_1765772_1575563.html |title=Didier Grumbach : "Paris est clairement la capitale de la création" |date=26 Septembre 2012 |website=lemonde.fr |editor=[[:fr:M, le magazine du Monde|M]] |accessdate=16 avril 2021}}</ref><ref>{{Cite web |language=fr |author= Delphine Desneiges |url=http://www.cosmopolitan.fr/,la-fashion-week-pour-les-nuls,2178,1863626.asp|title=La Fashion Week pour les nuls |website=cosmopolitan.fr| editor=[[:fr:Cosmopolitan (magazine)|Cosmopolitan]] |accessdate=16 avril 2021}}</ref><!--仏語版より引用-->。当Wikipediaパリ・コレクションのフランス語版記事では、英米[[アングロサクソン]]のメディアは、NY、ロンドン、ミラノ、パリを"''ビッグ4''"と称していると(多少の皮肉を込めて)引用している<ref>"« ''Big Four'' » (en français : « les quatre grands ») par les médias anglo-saxons"<br />{{Cite web|language=en |author=Charlet Duboc|url= https://www.theguardian.com/commentisfree/2012/sep/19/london-fashion-week-fabulously-cut-different-cloth |website=theguardian.com |editor=[[:fr:The Guardian|The Guardian]] |date=19 septembre 2012 |accessdate=16 avril 2021 |title= Beyond London, fashion weeks fabulously cut from a different cloth}}</ref><ref>"…is one of the fashion world's "big four" events, along with the New York, Milan and Paris fashion weeks."<br />{{Cite web |language=en |url= https://www.cnbc.com/id/101032741#. |title=Latest highlights from London Fashion Week |website=cnbc.com |accessdate=16 avril 2021}}</ref><!--仏語版より引用-->。
パリ・コレクションは
== 歴史 ==
[[オートクチュール]]・コレクションの歴史は[[ベルエポック]]と呼ばれた文化的爛熟期の20世紀初頭にさかのぼる。
[[1970年]]、当時の[[プレタポルテ]]デザイナーは自社[[ショールーム]]で服を見せていた時代に、[[パリ]]でブランドを立ち上げた[[高田賢三]]は、会場を借りて[[ショー]]を開催。賢三の集客力に目をつけた「サンディカ(組合)」が合同でコレクションの開催を持ちかけ、[[1971年]]10月に賢三と[[ドロテビス]]、[[シャンタル・トーマス]]が、同じ場所で’72春夏コレクションを合同発表した。この初の試みが、現代の[[パリコレ]]・プレタポルテの原型となった<ref>[https://sow-fca.tokyo/sp/think/shozo/kenzo04.html 高田 賢三 Vol.4] SOW TOKYO</ref>。こうして[[1970年代]]から「パリ・コレクション」がプレタポルテ(高級既製服)・コレクションを指すようになった。
1950年頃まではオートクチュールが世界のファッションをリードする存在であったが、1950年代、プレタポルテがファッションの奔流として台頭し、1960年代のプレタポルテ・コレクション開始が主導権の移り変わりを決定的なものにした。1968年の[[五月危機|五月革命]]を期に、社会構造が真の意味での現代へと突入したフランスに大量消費時代が到来したこともこれを後押しした。[[第二次世界大戦]]の終戦直前には106あったフランスのオートクチュールメゾンも、1980年代から1990年代にかけての世代交代期には20あまりにまでに激減した。
「パリ・コレクション」は現在、厳密な意味において(定義を満たし、活動の力点をオートクチュールに置く)オートクチュールの技術と資本を備えているメゾンは10前後とも言われている。最高級注文服をオーダーする顧客は年々下降の一途であり、世界中の顧客数が2000人に満たないのではないかという説もある。フランスが誇る一文化としてオートクチュールに鑑みると、享受層が極端に限定される文化の衰退は、もはや時代の移り変わりの象徴と言えるかも知れない。
パリで開催される、オートクチュール、プレタポルテ、通常どれも日本では「パリ・コレクション」と言うが、しかし、現在において「パリ・コレクション」というとまず先に、プレタポルテのコレクションを指して意味するようにもなっている。それらを区別する為にオートクチュールは「パリ・オートクチュール・コレクション」と呼ばれている。
== 主な参加ブランド ==
=== プレタポルテ・ウィメンズ ===
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* [[アニエスベー]]
* [[ANREALAGE|アンリアレイジ]]
* [[アレキサンダー・マックイーン]]
* [[バレンシアガ]]
*
* [[セリーヌ_(ファッションブランド)|セリーヌ]]
* [[シャネル]]
* [[クロエ (ブランド)|クロエ]]
* [[コム・デ・ギャルソン]]
* [[
* [[ジバンシー]]
* [[エルメス]]
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* [[ルイ・ヴィトン]]
* [[プラダ|ミュウミュウ]]
* [[イヴ・サンローラン (ファッションブランド)|サン・ローラン]]
* [[ステラ・マッカートニー]]
* [[ヴァネッサ・ブリューノ]]
* [[ヴァレンティノ]]
* [[Yohji Yamamoto]]
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== 脚注 ==
{{Reflist}}
== 参考文献 ==
{{No footnotes|section=1|date=2021年7月1日 (木) 05:51 (UTC)}}
{{ページ番号|section=1|date=2021年7月1日 (木) 05:51 (UTC)}}
*『パリ・モードの200年~18世紀後半から第二次大戦まで~』[[南静]](みなみ しずか)著(1975年5月20日、[[文化出版局]]){{ISBN2|978-4-579-30003-7}}
*『パリ・モードの200年②~第二次大戦後から現代まで~』南静著(1990年11月5日、文化出版局){{ISBN2|978-4-579-30321-2}}
== パリ・コレクション出演モデル ==
{{see also|Category:パリ・コレクション出演モデル}}
== 関連項目 ==
{{Commons category|Paris Fashion Week}}
*[[ニューヨーク・コレクション]]
*[[ロンドン・コレクション]]
*[[ミラノ・コレクション]]
*[[東京コレクション]]
*[
*[[フランスのファッション]]
== 外部リンク ==
*[https://fhcm.paris Fédération de la Haute Couture et de la Mode]
{{DEFAULTSORT:はりこれくしよん}}
[[Category:パリ・コレクション|*]]
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